昭和 40 年 3 月 25 日第三種郵便物許可 平成 26 年 2 月 10 日発行(毎月 1 回 10 日発行)ISSN 0910-2884 T O K YO S O C I E T Y O F ARCHITECTS & BUILDING ENGINEERS 建 築 東 京 K E N C H I K U T O K YO Vol. 50 | No. 592 2014 02 OPEN CAFÉ コ ン ピ ュテ ー シ ョ ナル な 設 計 環 境 の 中 で ー 只 の 道 具 から賢 い C A D 手 法 へ ー 武 蔵 野 美 術 大 学 理 事/「 A r c h i F u t u r e 」実 行 委 員 長 /( 株 )A R X( アー クス )建 築 研 究 所 代 表 取 締 役 松家 克 クライアントは、バブル、リーマンショック、大震災のその後に設計者 や建築家に求める業務の内容を確実に変化させて来た。この思考と価値 観の変化は、今までの設計監理業務内容をよりプロフェショナルな領域 に戻しつつあり、併せ、プロフェションとして果たすべき次世代への多 くの新課題も確実に見え始めている。これらに対応出来得る体制と柔軟 な手法と方法の確立が、 『今、現在』最も重要になって来たと考えている。 一方、パーソナルコンピュータ(PC)での CAD(Computer Aided Design) 図面が当たり前になって久しい。1980 年代後半から CAD 図面が、目に 留まるようになり、大・中事務所、小事務所でも CAD で進める設計の可 CONTENTS 否に一喜一憂する期間がしばらく続いた。この 80 年代後半は、パーソナ 01 オープン・カフェ に展開し、今では殆どの図面が CAD 化され一般的となっている。この CAD 化にも見られるように『もの創りの背景』は、設計環境の整備と共 ルなコンピュテーションの草創期と言え、その後、PC での業務が飛躍的 松家 克 コンピュテーショナルな 設 計 環 境 の中で -只の 道 具 から賢 い C A D 手 法 へ- 02 住宅セレクション Vo l .4 「 かしこい 家 」審 査 結 果 04 建 築むしめがね 現在、このような環境の中で、IT( Information Technology )やモバ イ ル 型 の PC と も 言 え る ス マ ー ト フ ォ ン や タ ブ レ ッ ト が 出 現 し、世 界 中を席巻している。もの創りの基盤をも変革させた上で更に大きな変化 が進み、建築に携わる業務でもその影響が顕著にみられる。併せ、BIM ( Building Information Modeling )によるデザイン手法はまだ発展途上 とは言え、この BIM や各種シミュレーションや 3D プリンタをはじめと 152 する先進的なコンピュテーショナルな設計手法が、大、中、小の設計事務 下村 純一 所・建設会社や建築教育での実践などへも広がり、クライアントからの 右近邸 06 近代化 遺 産のカタチ にワールドワイドで時々刻々変化を続けている。 要望や時間軸を含めた景観・環境・防災・省エネ性能・デザインなどの 130 増田 彰久 生 駒 の寳 山 寺 獅 子 閣 08 うごき 向上へのタスクで、単なる効率化に留まらない進展と大きな効果や成果 を発揮し始めている。つまり、設計環境が大きく変貌を遂げ、益々、コン ピュテーショナルスキル無くしてはプロフェショナルな業務の遂行はお ろか、デザイン的なチャレンジも含め難しくなり、この変化に呼応した 賢い手法の道具として PC を使いこなし始めたと言える。この新しいコ 藤原 成曉 ンピュテーションの活用やその成果が広がることは、各分野でのコミュ コル ビュジェの 終 の 住 処 カップ マル タンの 休 暇 小 屋を訪 れて -私のスケッチノートから- ニケーションと情報伝達の密度が格段に深いものとなることにも繋が 11 東 京 建 築 士 会だより 11 月定 例 理 事 会 議 事 録 16 編 集 後 記 /執 筆 者 紹 介 インフォメーション <広告目次> 表 2 / 株式会社三 栄 水 栓 製 作 所 表 4 / 総合資格学 院 り、その結実として複雑で多様な要望に対応した高いクオリティの建築 や独創的で魅力的なデザインが実現されている。併せ、施工と設計とメ ンテナンスのプロセス・イノベーションが具現化した事例も数多く見ら れるようになって来た。 このような背景のもと、建築分野における最新動向と最新のソリュー シ ョ ン を 紹 介 す る「ArchiFuture2013 」を 前 年 に 引 き 続 き 昨 年 の 秋 に 6 回 目 を 開 催 し た。こ の イ ベ ン ト の 企 画 は、委 員 会 方 式 を と っ て お り、建 築 の 各 分 野 で 活 躍 し て い る 方 々 を 委 員 に 迎 え、毎 年、資 料 や 情 報 の 収 集 と と も に 熱 い 協 議 を 経 て 企 画。今 年 も 魅 力 的 な 情 報 発 信 の 「 ArchiFuture2014 」を 10 月に予定している。次世代を担う若い人のよ り多くの参加を期待したい。 2014.02 KENCHIKU TOK YO 01 住 宅 セレ ク シ ョン V o l . 4 「かしこい家」審 査 結 果 「住宅セレクション」は作品の優劣を競うのではなく、住宅設計の多様な方向性 をセレクトし、設計者の発想の豊かさとデザインの可能性を社会に向け発信して いく事を目的とし、本会青年委員会が継続的に企画・実施している事業です。 第 4 回目となる今回は「かしこい家」をテーマに、 「地球環境に配慮したサステ ナブルな社会」を目指した実作例や計画案を募集致しました。 過去 3 回と同様、2 名の審査員によって熱い議論が重ねられ、視点やコンセプ トは様々であっても、そこに普遍性と可能性を感じさせた 14 作品が選出されま した。これらのセレクトされた作品には、これからの住宅のあり方を示唆する、 未来への道標となるような「かしこさ」が示されていたのではないかと思います。 なお入選作以外でもハイレベルな応募作が非常に多く、審査も困難を極めた事 小泉 雅生 氏 馬場 正尊 氏 を特筆させて頂きます。応募下さいました皆様、本当にありがとうございました。 青年委員会 住宅セレクション WG 一同 (敬称略) ■ 審査員 (建築家/首都大学東京大学院教授) 小泉 雅生 (建築家/東北芸術工科大学准教授) 馬場 正尊 ■ 日 程 (火)∼ 2013 年 9 月 23 日 (月) 登録期間:2013 年 7 月 16 日 (木)∼ 2013 年 9 月 26 日 (木) 提出期間:2013 年 9 月 19 日 ■ 応募資格・条件 建築士法に基づく建築士で 47 都道府県のいずれかの建築士会正会員であること。 ■ 主 催:一般社団法人東京建築士会 ■ 後 援:公益社団法人日本建築士会連合会 ※当企画は、 (公財)建築技術教育普及センターが実施する 「平成 25 年度第 1 回普 及事業助成金対象事業」です。 ■ 応募作品数:72 点 ■ 応募者:55 名 ■ 入賞数:14 点 ■ 入賞作品展 (金)∼ 27 日 (金) 会期:2014 年 6 月 6 日 会場:AGC studio1 階エントランス ギャラリー(中央区京橋 2-5-18 京橋創生館) ■ 入賞作品集:展示会時期を目標に、入賞作品集の出版を準備中。 Photo by kentahasegawa 02 | 01 | 長岡の住宅 | 石井 大五 | 02 | minomusi house | 加藤 陽介 | 03 | passive / active | 川上 堅次 | 04 | Haco | 木下 昌大 | 05 | ホワイトアトリウムハウス | 小山 将史 | 06 | ツボミハウス | 坂野 由典 KENCHIKU TOK YO 2014.02 07 | バスキッチンの家 | 鹿内 健 | 08 | 家畑 | 瀬野 和広 + 稲山 正弘 | 09 | マチノキ | 半谷 彰英 + 謡口 志保 | 10 | カウルハウス | 比護 結子 + 和田 七重 + 柴田 晃宏 | 11 | つくえの住宅 | 三戸 淳 | 12 | beret | 三宅 正浩 | 13 | たまらん坂の家 | 森 清敏 + 川村 奈津子 | 14 | 八ヶ岳の山荘 | 川村 奈津子 + 森 清敏 ' | 住宅セレクション Vol. 4「かしこい家」入賞作品 No. 01 作品タイトル 長岡の住宅 所属士会 氏 名 勤 務 先 東京 石井 大五 フューチャースケープ建築設計事務所 入賞者氏名順 建物所在地 共同設計者 新潟県 長岡市 minomusi house (ミノムシハウス) 東京 加藤 陽介 一級建築士事務所 03 passive / active 東京 川上 堅次 エトラ株式会社 東京都 港区 04 Haco 東京 木下 昌大 KINO architects 東京都 江東区 05 ホワイトアトリウムハウス 神奈川 小山 将史 一級建築士事務所小山将史建築設計事務所 北海道 札幌市 06 ツボミハウス 東京 坂野 由典 一級建築士事務所フラットハウス 07 バスキッチンの家 東京 鹿内 健 鹿内健建築事務所 千葉県 船橋市 08 家畑 東京 瀬野 和広 瀬野和広 + 設計アトリエ一級建築士事務所 東京都 府中市 09 マチノキ 愛知 半谷 彰英 半谷彰英建築設計事務所 愛知県 謡口 志保 常滑市 (ウタグチシホ建築アトリエ) 10 カウルハウス 東京 比護 結子 一級建築士事務所 ikmo 東京都 足立区 11 つくえの住宅 東京 三戸 淳 ココアデザイン一級建築士事務所 12 beret 大阪 三宅 正浩 (株)y+ M design office 13 たまらん坂の家 東京 森 清敏 (株)MDS 一級建築士事務所 東京都 川村 奈津子 国分寺市 ((株)MDS 一級建築士事務所) 14 八ヶ岳の山荘 東京 川村 奈津子 (株)MDS 一級建築士事務所 山梨県 森 清敏 北杜市 ((株)MDS 一級建築士事務所) ' 02 神奈川県 相模原市 楓設計室 東京都 世田谷区 構造:稲山 正弘 (ホルツストラ) 和田 七重 (ikmo) 柴田 晃宏 (鹿児島大学) 東京都 世田谷区 香川県 高松市 *共同設計者は、士会正会員である場合は表彰対象とする。 2014.02 KENCHIKU TOK YO 03 コ ルビュジェの 終 の 住 処 カップ マル タン の 休 暇 小 屋 を 訪 れて -私 のス ケッ チノートか ら- 建 築家・ものつくり大学 教 授 藤原 成 曉 カップ マルタンへ 2011 年 2 月 23 日、も の つ く り 大 学 カ ッ プ マ ル タ ン 休 暇 小屋実測調査隊は一路フランスへ向け成田空港を出発した ( fig.1 )。主 た る 目 的 は、コ ル ビ ュ ジ ェ の 終 の 住 処 と 云 わ れ るキャバノンのレプリカを学内に制作するにあたり、先ずは ホ ン モ ノ を 肌 で 感 じ る こ と、そ し て 少 し で も コ ル ビ ュ ジ ェ に近づいて休暇小屋( fig.2 )の実測をすることである。これ は、本 学 の「 世 界 に 学 ぶ も の づ く り 」と い う プ ロ ジ ェ ク ト の 一 環 と し て、学 生 自 ら が 制 作 す る 学 生 主 体 の「 も の つ く り 」 が原点にある。折角つくるのだから単なる大きさだけの再現 ではなく、家具は勿論のこと丁番、取手( fig.3 )、壁画に至る ま で つ く り 込 も う と 建 設、 製 造 両 学 科 協 力 の 下、教 員 6 人、学 生 10 人、総 勢 16 人 の 道 行 き と な っ た。 本稿でその約1週間の旅 ( fig.4,5 )の な か の カ ッ プ マルタンの休暇小屋の実 測で得た考察を私の拙い ス ケ ッ チ ノ ー ト( fig.6 )※ 1 を辿りながらご紹介した いと思う。 fig.1 成田からパリ、ドゴー ル空港経由でニース までの機内食。飛行 時間 13 時間 30 分。 fig.3 建具の取手をスケッ チ。アイアンの手づく り感。持ちやすい様に 握り部分が手前に。 ※ 1 調査にあたってフィールドノートは欠かせな fig.2 休暇小屋のアプローチ。コルシカの松が育ち東面の窓だけが見える。玄関脇にアロエ。 い も の だ が、こ こ で い う 私 の ス ケ ッ チ ノ ー ト は、スケッチを主体とした備忘録のことで B6 版縦使いの無地のノートを指す。 「身の丈程に スケッチを重ねろ」という先人のアドバイスに 従って、このノートづくりを始めて既に 30 余 年になる。先ずノートにページを打ち、目次を fig.6 スケッチノートの表 紙。使い慣れた B6 掌 サイズは、聖書のス タンダードサイズ。 作 る と こ ろ か ら 始 ま る。そ の 時 々 に 応 じ て パ ンフレットやスタンプ、半券などを詰め込んだ 「何でもノート」である。 fig.4 延べ8日間の行程。コルビュジェ財団にも 立寄り、マルセイユのユニテに宿泊。 fig.5 パリから南仏へ、コートダジュールの緯度 は札幌とほぼ同じだが暖流の影響で暖かい。 2 つの問い カップマルタン駅( fig.7 )を降りたち小屋まで歩く。一昨年 窓はオーシャンビュー( fig.9 )にこそ相応しいはずだ。沸々 還暦を迎えたこの小屋( 1952 年竣工)を訪れて驚いた。安手 と疑問が湧いてくる。しかし、これらの疑問は現地を歩くう な波板スレートの屋根と、パネルに端材を張り付けてあるだ ちに次のような思いに至る。 けの大変粗末な外壁でできている。丸太小屋と思っていた休 暇小屋は実はそうではなかった。出隅の納まりも太鼓落とし の弓形断面がそのまま見えるぶっきらぼうなディテールであ る。 ( fig.10 ∼ 15 )。何故これ程に粗末で廉価な材料ばかりな のだろうか。 また、何故こんなに小さくて閉鎖的なのか? 僅か 10 畳程 度の小屋に 5 つの小さな窓。特に海を望む南面の窓は 700 × 700 と 180 × 1,300 の 2 カ所のみである。地中海を一望の下 に見渡せる絶好のロケーション( fig.8 )にも拘わらず、何故こ んなに小さな窓しかないのか? 近代建築の 5 原則にある横長 08 KENCHIKU TOK YO 2014.02 fig.7 ロクブリュヌ・カップマルタン駅。列車で ニースから約 30 分で到着。 fig.8 カップマルタン周辺地図。起伏に富んだ温 暖な地。空にはカイトが舞う。 fig.10 休暇小屋実測/平面図。廊下部分2畳、部屋部分8畳程度。究極の最小限空間。 fig.9 カップマルタンの休暇小屋。小屋の前から地中海を臨む。風光明媚な景色が拡がる。 fig.12 休暇小屋実測/立面図・断面図、天井伏図。 折上天井が効いている。 fig.14 fig.11 休暇小屋実測/建具。窓上部に木製水切があったようだ。硝子は 750 角の窓のみ。 休暇小屋実測/外壁詳細図。木製パネルに 太鼓落としの端材でつくられた外壁。 fig.13 休 暇 小 屋 実 測 / 展 開 図。モ デ ュ ロ ー ル の 2,260 が天井高。 fig.15 休暇小屋実測/建具表。開口部は出入り口 と小さい窓を含め計 6 カ所。 素 のコルビュジェを支 える環 境 恐 ら く、彼 に と っ て 外 観 よ り も 内 部 空 間 の 方 が よ り 重 要 相当するだろう。海と山(村)の存在が小屋を成立させている。 だったに違いない。室の室たるはその空にあり。つまり、建築 今回、コルビュジェとイヴォンヌ夫妻の墓碑( fig.17 )を訪ね はモノという材料で構成されるが、大事なのはそのモノより る途中、ロクブリュヌ村を通りその存在を知ることになるの 実体のない空間の方である。実際、海岸から小屋は樹木に埋 だが、私はその中世のヴァナキュラーな建築群の中を夢中で もれてほとんど見えない。インテリアはそれを形成する機能 スケッチして歩いた( fig.18 ∼ 25 )。 を満たすだけの材料でありさえすればそれで事足りる、より 注意すべきは材料より空気のかたち、空間にあったのである。 人体から黄金比で割り出した寸法体系、モデュロールも最小 限空間こそ意味がある。 次に、 「日光好み」のコルビュジェが敢えて開口部を絞り、 前川國男は、 「彼(コルビュジェ)を簡単に機能主義者と片 づけるのはとんでもない見当違いである」※ 2 と言っている。 また、1923 年 CIAM の 第 2 回国際大会の議長だっ たコルビュジェの選んだ 最小限空間を追求した理由は、自然に対して遠慮して棲むこ テ ー マ は「 最 小 限 住 宅 」 とと胎内空間を意識したからではないか。 「彼は夏休み、他人 だ っ た の も 興 味 深 い。眼 にまったく知らせなかったこの小屋で、地主の居酒屋の親爺 下 に 拡 が る 地 中 海、背 後 アンドレーを相手に、気楽に自然を楽しんでいた」。不慮の死 のロクブリュヌ村が最小 を遂げたこの海から彼の遺体を引き揚げたのは「おやじさん」 限 住 宅 を 可 能 に す る。環 と呼んで、それが 高名な建築家コルビュジェとはついに知ら 境 と 建 築、小 屋 だ け を 単 なかった「近所の人たち」だったという。※ 2 このエピソードか 独で語ることは出来ない。 らも如何にコルビュジェが素の自分と向き合っていたかが窺 fig.16 海岸で拾った石に描 く。彼は「建築家にな る前にすぐれた生活 学者になれ」という。 fig.17 コルビュジェ夫妻 の墓碑。近くに妻イ ヴォンヌの故郷が ある。 える( fig.16 )。 一方、小さい空間は、それだけでは完結せず広い空間と対で ある。その広い空間とは、眼前の地中海とロクブリュヌ村が ※ 2「宿命に耐えた男<コルビュジェ>」前川國男 2014.02 KENCHIKU TOK YO 09 fig.18 fig.19 ロ ク ブ リ ュ ヌ 村 へ の 導 入 路。海 だ け で な く 山 (中世の村)の存在があった。 fig.22 fig.20 ロクブリュヌ村/いくつものトンネルを抜け る。起伏があり変化のある迷路空間。 fig.23 ロクブリュヌ村/様々なトンネル様々な景観、 村全体が要塞から構成されていた。 fig.21 ロクブリュヌ村/住宅の玄関。住戸毎に様々な 表情、個性を持つ。 fig.24 ロクブリュヌ村/村を上り詰めると周囲の緑が 迫っているのがわかる。 ロクブリュヌ村/石畳の続く路地裏に所々に空 が抜けるポケットと緑が点在する。 fig.25 ロクブリュヌ村/アースカラーは景観に優し い。石と土と木でできている。 ロクブリュヌ村/コンタに馴染んだスロープ。 一つとして直線がない。 見 学 のご 案 内 建築は環境と一体でありカップマルタンの小屋もその例外 ではない。従って、現地を訪ねるのがベストであるのは勿論 開けてみる( fig.28 )、点灯してみる( fig.29 )、など自由な体 験が可能なことだ。 である。 私たち調査団が現地調査をするにあたり、室内を見学でき た の は 僅 か 4 人 一 組 20 分 で 4 班 の 計 80 分 だ っ た。実 測 す る のもあわただしく、コンベックスは建物に触れてはならない と手厳しい扱いで、空間を味わうといった心の余裕はなかっ た。調 査 か ら 約 1 年 8 ヶ 月 後 の 昨 年 11 月 よ う や く 完 成 し た ( fig.26 )。立 地 条 件 は 全 く 違 う が、結 構 い い と こ ろ も あ る。 触ってみる、座ってみる、測ってみる、閉めてみる( fig.27 )、 fig.26 キャンパス内に完成した休暇小屋。金物 まで再現している。 10 KENCHIKU TOK YO 2014.02 fig.27 窓を全て閉じた室内。微かに窓から薄明 かりが漏れる。 【お問い合わせ】 ものつくり大学では、随時見学が出来ます。ご希望の方は下記にお問 い合わせ下さい。なお、制作過程は建設学科 YouTube チャンネルにて 公開中です。 〒 361-0038 埼玉県行田市前谷 333 ものつくり大学 技能工芸学部 建設学科事務室 TEL : 048-564-3849 fig.28 南面する縦スリットの窓だけを開放す る。これだけでも充分明るく感じる。 fig.29 照明だけを点灯。傘が回転するので光の 量や向きが選べる。 東 京建 築士 会だより 30 日 (月) 建築相談委員会 11月定例 理 事 会 議 事 録 [日 時]平成 25 年 11 月 27 日 (水) 午後 4 時~7 時 [場 所]東京建築士会 <副 会 長> 尾﨑 勝 櫻井 潔 可児 才介 村上 美奈子 事> 勝巳 正郎 博 忠宏 佳司 智久 彰生 <監 事> 植野 糾 柴山 修一 ROPPONGI」見学会 ついて、他 案内説明: (株) 竹中工務店東京 本店設計部設計第 1 部 門 設 計 2G 長 協議事項 ● 茶谷 昭男 氏 今後の活動方針について 参 加 者:31 名(全会員) 東 京 三 会 建 築 会 議( 本 会・ (一 11 日 (金)「普通救命士講習会 (登録更新) 」 社)東京都建築士事務所協会・ (まちづくり委 員 会 企 画 )を本 ( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東 会会議室にて開催。 甲 信 越 支 部 )が JIA 会 館 会 議 児 副 会 長、事 務 局 鴛 海( 専 務 小林 志朗 庸子 和子 伸一 哲也 朋生 出席者報告(理事 30 名中出席者 20 名) 定款第 31 条の規定により理事出席者は過半 数となり、本理事会は成立する。 ● マッサージ、気 道 閉 塞 による 異 物 除 去 及 び 自動対外式除細動器 (AED)の扱い方等 各 部 会 報 告 、関ブロ東 京 大 参加者:5 名(全会員) 会について 13 日 (日) 平 成 25 年 国 土 交 通 大 臣 施 行 3日 (木) 見 学 委 員 会 企 画「 資 生 堂 銀 座 一級建築士設計製図試験及び ビル」見学会 平 成 25 年 東 京 都 知 事 施 行 木 造建築士設計製図試験を下記 案内説明: (株) 竹中工務店東京 7日 (月) 事業委員会企画 第 13 回住宅 ~25 日 (金) 課 題 賞 2013[ 建 築 系 大 学 住 宅課題優秀作品展] を本日より 土・日・祝日を除く 25 日迄 の 間、江 東 区 の ギャラリー エー クワッド ((株)竹中工務店東京 本店内 1 階) にて開催。来場者 の 5 会場で実施。 議事録署名人 定款第 35 条 2 の規定により議事録署名人は、 出席した会長及び監事となる。 会 長:中村 勉 監 事:植野 糾 監 事:小林 志朗 監 事:柴山 修一 < 試験会場名 >< 総括監理員 >< 受験予定者数 > < 試験監理員 > (正) (副) 中央工学校 柏木 文夫 8日 (火) 事 業 委 員 会 企 画「 銀 座 建 築デ 26 名 14 名 東大駒場 久保田 友治 471 名 21 名 9名 学習院大 鴛海 浩康 379 名 15 名 7名 明大和泉 西澤 喜一郎 341 名 15 名 7名 合 計 2,282 名 100 名 51 名 [木造 モデレーター:藤原 徹平 氏 事務局岩満が出席。 16 日 (水) 東 京 都 防 災ボランティア制 度 に基づく被災建築物応急危険 度判定員養成講習会(第 2 回) を東 京 都 庁 大 会 議 場にて開 催。受講者 352 名。 〃 女性委員会 協議事項 ● 告 Y-GSA 准 教 授 / フ ジ ワラテッペイアーキテ 平成 25 年 9 月 25 日 (水)定例理事会を本会会議室にて 開 催。 ( 理 事 30 名 中 出 席 者 23 名) (公財)建築技術教育普及セン 26 日 (木) ター主催、本会運営 平成 25 年 クツラボ) 参加者:43 名(内、会員 14 名) 9日 (水) 本会終身会員 戸田 順之助 氏 ( 享 年 94 才 ( ) 戸 田 建 設( 株 ) 名誉会長)は本日老衰のため、 度 「建築士定期講習」 ( 第Ⅱ期 9 ご逝去された。 ル新宿グランドイベントホール 11 日 (水)正午よりホテルオー 月開催分) を新宿区のベルサー な お、 「 お 別 れ の 会 」が 12 月 にて開催。受講者 327 名。 クラにて執り行われる。 第 15 回公開シンポジウムに ついて (横浜国立大学大学院 ○報 1 名] 都 庁にて 開 催 され、本 会より 明コンサ ルタント / 一 ス代表取締役) 1名 策情報連絡会(第二回)が東京 ( 照 明 デ ザ イ ナー/ 照 スライティング オフィ 22 名 15 日 (火) 平 成 25 年 度( 仮 称 )液 状 化 対 師:戸恒 浩人 氏 級建築士 ( / 有 )シリウ 1 名] 661 名 店 2 階 B ホールにて開催。 講 1名 氏家 隆正 東区の(株)竹中工務店東京本 新時代の照明デザイン 23 名 14 名 22 名 中大後楽園 ジ 4 回シリーズ)の第 2 回を江 テーマ:日 本 の 美 意 識 が 拓く 430 名 [木造 延べ 1,540 名。 ザ イン 大 学 ( 」 オープ ンカレッ 議 長 定款 第 32 条 の 規 定により中村会長が議長と なる。 容:心 肺 停 止 による 心 臓 協議事項 参 加 者:18 名(全会員) 木下 小池 後藤 芝山 山本 師:臨港消防署署員 2 名 内 2日 (水) 青年委員会 部長 濱野 裕司 氏、他 <参 与> 黒田 清行 講 理事)が出席。 本店設計部設計 ISD <顧 問> 三井所 清典 [欠 席 者]山本 康友 黒川 省二 小黒 利昭 佐々木 龍郎 当麻 茂尚 EX TOWER・EX THEATER 現地相談「現地調査制度」に 室にて 開 催 され、本 会より可 小田 圭吾 佐藤 一成 多羅尾 直子 高橋 孝一郎 近角 真一 中野 晶子 山中 誠一郎 見 学 委 員 会 企 画「 テレビ 朝 日 10 月 1 日 (火) 防災委員会 〃 <専務理事> 鴛海 浩康 <理 内田 黒木 斉藤 髙塚 竹田 綱川 根上 ● 会議室 [出 席 者]<会 長> 中村 勉 〃 協議事項 17 日 (木) 女 性 委 員 会 バリアフリー部 会 (松江市内にて開催) 協議事項 ● 見学記録の纏め 18 日 (金)(公社)日本建築士会連合会理 事・士会長合同会議が島根県 松江市の松江東急インにて開 催され、本 会より中 村 会 長 が 出席。 19 日 (土) 第 56 回 建 築 士 会 全 国 大 会 2014.02 KENCHIKU TOK YO 11 島根大会を松江市のくにびき 化・設 備 の 耐 震 対 策 ( 」住 宅 問 数:3,500 名 にて開催。 *本会関係出席者数(合計:84 名) 講 題 委 員 会 協 力 )を本 会 会 議 室 メッセにて 開 催。参 加 登 録 総 役 員:9 名 一 般:11 名 日本建築士会連合会会長挨拶 に続 いて、次 の 表 彰 が 行なわ 受講者:67 名(内、会員 58 名) 新国立競技場計画要望書 WG 協議事項 ● 回開催地福島県建築士会に大 会旗を引継ぎ式典及び表彰式 〃 事業委員会企画 第 13 回住宅 宅 課 題 優 秀 作 品 展 ] の 関 連イ ● 〃 審 査 員:金田 充弘 坂下 加代子 ● いて、他 23 日 (水) 臨時理事会(理事 30 名中出席 者 19 名) 協議事項 ● 新国立競技場計画に対する 本会の要望書等の提出の件 ● 25 日 (金) すべての建築士のための総合 研修 マンションの耐震診断・ 耐 震 改 修「 マ ン ション の 耐 震 12 KENCHIKU TOK YO 2014.02 協議事項 ● 環境建築見学会について、他 12 日 (火) 住 宅 セレクション Vol.4「 かし 査会を本会会議室にて開催。 応募者:55 名 う ち 東 京 会 員 39 名 (新再入会 10 名) 審査員:小泉 雅生 瑞宝小綬章 (会員 / 首都大学東京 正会員:戸井 昌藏 氏(71 才) 大学院教授) 元東京都住宅局長・ 〃 :馬場 正尊 元本会理事 (建築家 / 東北芸術工 科大学准教授) 「工事監理ガイドラインの手引 ○入賞作品:14 点 き」解 説 講 習 会を本 会 会 議 室 入賞者:13 名 にて開催。 講 うち東京 10 名 師:秋山 哲一 氏 (東洋大学理工学部建 築学科教授) 〃 〃 :後藤 伸一 氏 ● 第 15 回公開シンポジウムに ついて ( 本 会 理 事 / ゴウ総 合 計画(株)) 女性委員会 協議事項 [DVD 講習] 〃 :柳原 正伯 氏 ルにて開催。受講者 232 名。 環境委員会 ○応募作品:72 点 年度「建築士定期講習」 ( 第Ⅲ期 ル サール 半 蔵 門イベントホー 〃 者へ祝辞を郵送。 〃 各グ ル ープ のセミナーに向 けての検討 理事) ・黒田参与が出席。 〃 :豊田 鐡雄 氏 10 月開催分)を千代田区のベ ● こい 家 ( 」 青 年 委 員 会 企 画 )審 24 日 (木)(公財)建築技術教育普及セン ター主 催、本 会 運 営 平 成 25 協議事項 室にて 開 催 され、本 会より可 2 月号編集内容、他 環 境 セミナ ー 、見 学 会につ 住 宅 問 題 委 員 会( 東 京 都 庁に て開催) 受賞者が発表され、本会関係 協議事項 協議事項 〃 11 月 5 日 (火) 3 日付で、平成 25 年秋の叙勲 22 日 (火) 情報委員会 環境委員会 科 学 省 へ「 新 国 立 競 技 場 計 画 についての要望書」 を提出。 児 副 会 長、事 務 局 鴛 海( 専 務 川辺 直哉 〃 海( 専 務 理 事 )が 同 行し、文 部 社)東京都建築士事務所協会・ 甲 信 越 支 部 )が JIA 会 館 会 議 審査員長:植田 実 ● 11 日 (月) 本会より、中村会長・事務局鴛 東 京 三 会 建 築 会 議( 本 会・ (一 ( 公 社 )日 本 建 築 家 協 会 関 東 点を選出。 参 加 者:170 名 への対応、他 新国立競技場計画要望書に ついて、他 務店東京本店 2 階 A ホールに 宮 晶子 士の懲戒処分が行われたこ 協議事項 開審査を江東区の(株)竹中工 「 優 秀 賞 」3 点・ 「 審 査 員 賞 」5 各部会報告 国 土 交 通 省より、一 級 建 築 とにとも なう本 会 対 象 会 員 31 日 (木) 正副会長会 ベントとして 「 住 宅 課 題 賞 」公 て開催し、出展作品 44 点より ● 要望書の取り纏め 協議事項 課 題 賞 2013[ 建 築 系 大 学 住 協議事項 まちづくり委員会 ● 〃 委員会 (理事)が出席。 後、大会アピールを宣言し、次 を閉会。 8日 (金) 本 会 細 則 第 15 条による審 査 会より中村会長・高橋事務局長 〃 各 部 会 報 告 、関ブロ東 京 大 会について が 東 京 都 庁にて開 催され、本 伝統的技能者表彰 21 名 来賓祝辞、各建築士会紹介の ● 条 例 施 行 10 周 年 記 念 式 典 」 連合会会長表彰者 112 名 (本会関係表彰者 1 名) 協議事項 29 日 (火)「東京都安全・安心まちづくり (本会関係表彰者 7 名) ● 青年委員会 ((株) ハル建築設計) れた。 ● 〃 〃 :今井 章晴 氏 事務局:5 名 一般用 HP、会員用 HP の改 訂について (南川設計室) その他委員会委員:8 名 員:14 名 ● 〃 :田中 聡 氏 女性委員会委員:14 名 会 年委員会合同 HP 部会 (宮城設計) (坪内一級建築士事務所) 青年委員会委員:16 名 情 報 委 員 会・会 員 委 員 会・青 協議事項 師:宮城 秋治 氏 〃 :坪内 真紀 氏 表彰者:7 名 〃 〃 本 会 より、中 村 会 長・事 務 局 ((株) 日建設計) 鴛 海( 専 務 理 事 )が 同 行し、東 ((株)竹中工務店) ポーツ 振 興 セ ン ターへ「 新 国 [DVD 講習] 〃 :樋口 善信 氏 (樋口善信建築計画事 務所) 受講者:86 名 (内、会員 57 名) 京都及び独立行政法人日本ス 立競技場計画についての要望 書」 を提出。 13 日 (水)「 新 国 立 競 技 場 計 画 案につ い て の 要 望 書 提 出 」につ い て の 記者会見を本会会議室にて開 催。中村会長・事務局鴛海(専 建築相談室報告(平成 25 年 9 月) ( 内 、会 員 ) 務理事)が対応。 取材マスコミ9 社 (専門新聞 4 社・一般新聞 1 社・テレビ局 4 社) 14 日 (木) 会員委員会 協議事項 ● 支部規約の見直し、他 15 日 (金) 東 京 三 会 建 築 行 政 懇 談 会( 本 会・ ( 一 社 )東 京 都 建 築 士 事 務 所 協 会・ ( 公 社 )日本 建 築 家 協 会 関 東 甲 信 越 支 部・行 政 )が ( 一 社 )東 京 都 建 築 士 事 務 所 協 会 会 議 室にて開 催され、本 会より中村会長・可児副会長・ 山 本 副 会 長・小 田 理 事、事 務 局 鴛 海( 専 務 理 事 ) ・黒 田 参 与 が出席。 18 日 (月) 建築相談委員会 来 電 話 合 計 a . 企 画・計 画 2 2 b. 設 計 監 理 1 1 c . 法 規・近 隣 1 1 d . 契 約 1 (1) e. 施 工 管 理 1 (1) f . 技 術・性 能 1 g. 欠 陥 処 理 1 h. 紛 争 処 理 2 i . 保 全・維 持 j. そ の 合 担当者 2 他 計 実 協議事項 ● 訪 7 (1) 1 8 (1) 施 日 相談室委員 9月 2日 宮川 賢治郎 建 築 相 談と現 地 調 査・報 告 9日 書作成の基礎知識講習会 入江 澄夫 小野 加瑞輝 久保 昌也 30 日 20 日 (水)(公財)建築技術教育普及セン ター主 催、本 会 運 営 平 成 25 年 度「 建 築 士 定 期 講 習 ( 」 第Ⅲ 期 11 月 開 催 分 )を 新 宿 区 の ベ ル サール 新 宿グランドイベ 東京都液状化対策相談 (建築相談日に合わせて実施) 相談月 ントホール にて 開 催。受 講 者 401 名。 21 日 (木) 平 成 25 年 度 上 半 期 収 支 会 計 状況について、植野 糾・小林 志朗・柴山 修一の 3 監事、出 塚公認会計士の 4 氏が監査を 実施。事務局より鴛海(専務理 件数 (内、 会員) 相談室委員 6月 1 (1) 青木 清美 7月 1 水津 牧子 8月 1 関口 薫 9月 3 伊藤 正人 事) ・高 橋( 理 事 ) ・黒 田 参 与・ 内野・遠藤が立ち会った。 〃 法規委員会 協議事項 ● 建築士の懲戒処分について ● 建築基準制度について 22 日 (金) 2012 年 改 訂 版「 木 造 住 宅 の 耐 震 診 断と補 強 方 法 講 習 会 」 を千代田区の日経ホールにて 開 催。受 講 者 137 名( 内、会 員 56 名)。 〃 第 12 回 東 京 都 耐 震 化 推 進 都 民会議が東京都庁にて開催さ れ、本 会より住 宅 問 題 委 員 会 内田委員長(理事)が出席。 〃 東京都木造住宅生産体制強化 推進協議会が渋谷区の(公財) 東京都防災・建築まちづくりセ ンターにて 開 催 さ れ、本 会 よ り事務局内野が出席。 26 日 (火) 情報委員会 協議事項 ● 3 月号編集内容、他 建築相談室報告(平成 25 年 10 月)( 内 、会 員 ) 来 訪 電 話 合 2 (1) a . 企 画・計 画 b. 設 計 監 理 計 2 (1) 2 2 2 2 1 1 c . 法 規・近 隣 d . 契 約 e. 施 工 管 理 f . 技 術・性 能 2 (1) g. 欠 陥 処 理 2 (1) h. 紛 争 処 理 i . 保 全・維 持 1 1 j. そ 1 1 合 担当者 の 他 計 実 11 (2) 施 日 10 月 7 日 11 (2) ○議 事 1. 平成 25 年度上半期本会収支会計状 況報告 事 務 局 内 野より、別 添 資 料に基づき 以下の通り概要説明があった。 本会一般社団法人への移行に伴い今 年度より損益計算書ベースの財務諸 表となっている。経 常 収 益としては、 約 18,004 万円の収益があり前年同 期より約 1,370 万円の減である。会 費収益の正会員会費、事業収益の講 習 会 事 業 が 前 年 度 より共 に 減 少し、 今後の会費の納入状況、講習会事業 の落ち込みが懸念される。 事業項目別では、建築士制度普及事 業は、約 5,066 万円の収益があった。 講習会関係において実務講習会で約 1,300 万円の収益減である。建築士 育成事業は、主に常置委員会の活動 になり、約 453 万 円 の 収 益、刊 行 物 等事業は、約 884 万円の収益、会報 等発行事業は、約 359 万円の収益が それぞれあった。 次に、経常費用としては、約 12,517 万円であり前年同期より約 434 万円 の 削 減である。事 業 項 目 別では、建 築 士 制 度 普 及 事 業 で、建 築 士 試 験 運営費で受験申込方法変更により約 350 万 円 の 削 減となった。建 築 士 育 成事業で、広告宣伝費に本会一般社 団への移行に伴う経費を 50 万円、刊 行 物 等 事 業 で、本 会 出 版 物 の 増 刷 費 用をそれぞれ計 上している。会 報 等 発 行 事 業では、会 員 数 減により約 100 万円の経費削減となった。 当期計上増減額は約 5,487 万円とな り、上半期では経常外増減はなく一般 正味財産増減額も同額、前年同期と 比較すると約 938 万円の減となった。 財 政 的には、現 在、大きな 負 債も無 い が、運 営 資 金 面 では、厳しい 状 況 が 続くと予 想される。会 員 増 強と絡 め、事業の柱の一つである実務講習 会 の 積 極 的 な 実 施による収 益 維 持、 費用面では新規事業を含めた事業展 開の合理化、管理費を含めた更なる 費用の縮減に努めたい。 可児副会長より正会員数、事業収益 の 減 等 の 上 半 期 収 支 状 況を踏まえ、 基本的に収支のバランスを保つこと を目 標として 早 急に総 務・財 務 委 員 会を開 催し、今 後 の 対 応を検 討して いきたい旨を提案し、了承された。 2. 本 会 細 則 第 1 5 条による審 査 委 員 会 報告について 提案理由:国 土 交 通 省 による一 級 建 築 士 の 懲 戒 処 分に該 当 す る会員について過日、標記 審 査 委 員 会( 第 8 回 )を 開 催し、細則に基づく処分案 が纏まったので、ご承認願 うものである。 相談室委員 平林 智徳 21 日 佐々木 幹哉 水津 牧子 28 日 関口 薫 小田理事(当審査委員会委員長) より 審 査 の 経 緯 を 説 明 後、中 村 会 長 は、 本会は建築士を守る団体であること をアピールし、今後、建築士側からは 厳しすぎると思われる国 の 処 分内容 に対しては、建 築 士 の 置かれている 2014.02 KENCHIKU TOK YO 13 立場を考えて、弁護士の支援制度を 設けるなどの 総 合 的・相 対 的な判 断 を建 築 士 会 連 合 会と連 携し、国 土 交 通省・東京都に対して対応していきた い旨の発言をした。 なお、付帯事項である建築士定期講 習 未 受 講 者については原 案 通り、全 員異議無く承認された。 3.(公社)日本建築士会連合会・都道府 県 建 築 士 会 主 催、2013 年 第 4 回 高 校生の「建築甲子園」実施に伴う審査 会委員の件 提案理由:2010 年より実施されてき た「建築甲子園」について、 東 京 建 築 士 会では今 回 初 めて応募があった。 審査会 ( 委 員 長:可 児 副 会 長)の設置は当初に承認さ れているが、審査委員につ いては本 会 の 事 業・会 員・ 青年・女性の各委員長にご 就任願っていた経緯があり、 下記の方々にお願い致した くご承認願うものである。 <建築甲子園のテーマ> 燃えろ!建築甲子園“地域のくらし” <建築甲子園東京代表審査会> [内 容] ( 公 社 )日 本 建 築 士 会 連 合 会が全国の建築教育課程 のある工業高校・高等学校 を対象とする標記設計競技 の実施に伴い、本会におけ る東京代表を決定する。 審査委員(5 名・敬称略) 委員長:可児 才介(副会長) 委 員:佐々木 龍郎(事業委員会委員長) 〃 :綱川 智久(会員委員会委員長) 〃 :佐藤 一成(青年委員会委員長) 〃 :中野 晶子(女性委員会委員長) 鴛海専務理事より、審査委員について は現職の委員長にご就任願いたい旨 の説明後、全員異議無く承認された。 4. 2014 年住宅建築賞実施に関する件 提案理由:毎年行っている事業であり、 住 宅 の 建 築にお い て 優 れ た 応 募 作 品 を 選 定し表 彰 するものである。今回も別 紙の通り実施致したく、ご 承認願うものである。 鴛 海 専 務 理 事より、資 料に基づき説 明の後、全員異議無く承認された。 5. 平 成 2 5 年 度 第 4 期「 建 築 士 定 期 講 習」開催運営の件[CPD 各 6 単位] [主 催] ( 公 財 )建 築 技 術 教 育 普 及 センター [運 営] (一社)東京建築士会 (公社) 日本建築士会連合会 [開催日]平成 26 年 2 月 14 日(金) ・ 3月7日 (金) ・3 月 20 日 (木) 【3 回開催予定】 14 [時 間]9:30~17:30 (講義 5 時間 + 修了考査 1 時間) [会 場]2 月 1 4 日:ベ ル サ ー ル 半 KENCHIKU TOK YO 2014.02 築にかかわる重 要 な 職 能 資 格 で あり、設 計 監 理・施 工/行 政/教 育/街 づ く りなど幅広い業務に携わり ながら、未来につながる社 会の実現のため努力してい る。防災の問題、環境の問 題、高齢化と人口縮減の問 題、歴史文化の喪失の問題 等々多くの課題の中で、そ の 専 門 的 な 知 見 を 生 かし ながら魅力的な社会、街並 み、建築空間の実現を目指 して活動している。 中でも最 近は他 の 建 築 関 係の会とも連携し、それぞ れの地域をベースにした協 働も盛んになってきており、 これらの新たな活動が大き な波となって地域社会の未 来に力となる事も期待され る。地 域をベースにした社 会への貢献活動は建築士 と本 建 築 士 会 の 持 つ 重 要 な使 命であり、そ のような 活動に光を当てその活動を 支援し業績を顕彰する。 蔵門イベントホール 3 月 7 日・20 日:ベ ル サー ル 新 宿 グ ランドコンファレ ンスセンター [定 員]ベルサール半蔵門イベント ホール:380 名 ベルサール新宿グランドコ ン ファレ ン ス セ ン ター:各 220 名 [受講料]12,900 円 (テキスト代を含む、消費税込) [申込書]配布予定:平成 25 年 11 月 下旬~ 受付予定:平成 25 年 11 月 下旬~平成 26 年 3 月初旬 提案理由: ( 公 財 )建 築 技 術 教 育 普 及 セ ン ターが 主 催 す る 標 記 講習会の実施に際し、引き 続き、本会が開催運営する ことへのご承認を願うもの である。 鴛海専務理事より、今後の状況次第 では追加開催も予定している旨の説 明 後、追 加 分を含めて、全 員 異 議 無 く承認された。 6. 建築士会版「建築物の天井脱落防止 対策講習会」 開催の件 [CPD 各 6 単位] [主 催] (一社)東京建築士会 (公社) 日本建築士会連合会 [開催日]平成 26 年 1 月 17 日(金) ・ 1 月23日 (木) 【2 回開催予定】 [時 間]10:10~17:30 [会 場]本会会議室 [定 員]各回 100 名 [受講料]会員 6,000 円 ( 講 義 3 の テ キ スト プ リ ント ア ウト で お 持 ち の 方 5,500 円) 一般 8,000 円 ( 講 義 3 の テ キ スト プ リ ント ア ウト で お 持 ち の 方 7,500 円) 提案理由:国土交通省では、東日本大 震災において体育館・音楽 ホール 等 の 多 数 の 建 築 物 の天井が脱落し、甚大な被 害 が 生じた被 害を踏まえ、 天井の脱落対策に係る基準 を定め、新築建築物等への 適合を義務付けとした建築 基準法施行令及び関連省令 を改正 (平成 25 年 8 月 5 日 公布) し、平 成 26 年 4 月 1 日に施行する予定である。 今 般、建 築 士 会 連 合 会 が 「建築物における天井脱落 対 策に係る技 術 基 準 の 解 説 」を取りまとめたのを機 に、本 会 会 員をはじめ、建 築実務者に広く周知致した くご承認願うものである。 鴛海専務理事より、資料に基づき内容 説明の後、全員異議無く承認された。 7.「東京建築士会賞」 【新賞】 (案) 設置の件 [目 的] “建築士”は日本の都市と建 提案理由:今 般 、本 会 の 活 性 化 を 目 的に標記新賞を設置致した くご承認願うものである。 賞の対象・受賞資格・応募 方法等詳細については、今 後 WG を立ち上げ検討し、 次 回 理 事 会に諮る予 定 で ある。 櫻 井 副 会 長より資 料に基づき、本 賞 の 目 的を説 明 後、監 事より種々の 企 画は良いが、年々経費が嵩んでいる 現在の財政状況を鑑み、各議題につ いては収支の目論み、予算を必ず提 示して提案すべきとの意見があった。 議 長は、本 件は、会 員 増 強と魅 力 あ る建 築 士 会 の 提 案であり、予 算 等は 本 会 財 政を考 慮した上で、他 の 賞と の 絡 みもあるので早 急に検 討し、今 回は WG の立ち上げを承認願うもの である旨 の 発 言をし、全 員 異 議 無く 承認された。 8. 公 開フォラム「 伝 統 的 木 造 住 宅と省 エネルギー」開催の件 [主 催]特定非営利活動法人 木の 建築フォラム (公社) 日本建築家協会 (一社) 日本建築学会 (公社) 日本建築士会連合会 (一社)東京建築士会 [テーマ] 「 伝 統 的 木 造 住 宅と省エネ ルギー」 [開催日]平成 26 年 3 月 15 日 (土) 13:30~17:30 [会 場]東京大学弥生講堂 一条ホール (文京区弥生 1-1-1 東京大 学農学部内) [定 員]300 名 [問合せ] ( 公 社 )日 本 建 築 士 会 連 合 会事務局 *申込方法、参加費未定 提案理由:2020 年に向けて省エネ基 準適合義務化の法制化が 予定されているが、これに 対して木造住宅の設計、施 工、研究に関わる各分野で さまざまな議論が始まって いる。これまで省エネ法に よる基準が策定・改正され てきており、公営住宅や融 資 に 伴って 省 エ ネ 基 準 性 能 達 成 が 推 奨 されてきた が、それが日本国中くまな く全 て の 住 宅 に 適 用 さ れ るということは、予 想を超 える大きな問題をはらんで いると考えられる。 今般標記公開フォラムを 5 会の共催で開催して、広い 立場から議論を進めること は急務であり、意義深いこ とと考え、伝統的木造住宅 と省エネルギーに関しての 問題点を明らかにするとい う主旨で開催致したくご承 認願うものである。なお、開 催に際し、本会負担分経費 を約 30 万円予定している。 ● 全員異議無く承認された。 11. 三会合同新年交礼会(叙勲者 ・ 褒章 受章者 ・ 功労者祝賀会)開催の件 [共催団体] (一社)東京建築士会 (一社) 日本建築学会 (公社) 日本建築家協会 [日 時]平成 26 年 1 月 6 日 (月) 午後 2 時~3 時 30 分 [場 所]建築会館ホール (港区芝 5-26-20) [次 第]1. 年頭祝辞 (一社)日本建築学会会長 吉野 博 氏 1. 祝 辞 (一社)東京建築士会会長 中村 勉 氏 1. 受章者代表挨拶 1. 鏡割り 三会会長 1. 祝杯音頭 (公社)日本建築家協会会長 芦原 太郎 氏 [日 説]山田 貴宏 氏 (建築家 / ビオフィルム環境 デザイン室代表) [定 員]40 名(現地集合) 申込多数の場合抽選 [参加費]正・準会員・学生:1,000 円 一般:2,000 円 (資料代含む) 提案理由:環 境 委 員 会 で は 、環 境 建 築のモデルとして建てられ た建物の見学を通じて、自 然 エ ネ ル ギーを 活 用 す る 手法を学び、建築設計での 実践を目指す機会として上 記 見 学 会を企 画しており、 ご承認願うものである。 仕事納め : 平成25年12月27日 (金) まで [構 成]第一部: 「建築士としてこれだけは 押さえておきたいこと」 山中 誠一郎 氏 (本会理事 / 建築相談委員会委員長) 員]50 名 [参加費]新規登録者 無料 正・準会員 1,000 円 一般 2,000 円 提案理由:会員委員会と青年委員会 では、本会の宣伝広報活 動と入会促進活動の一環 として、新 規 登 録 者 及び 若手建築士資格者との交 流の場として例年開催し て いる本セミナーを、本 年 度 も 開 催 致したく、ご 承認願うものである。 13. 会員の動静・入会(新・再)者承認、 退会(死亡含)者報告の件 (平成 25 年 9 月 1 日~10 月 31 日) 佐藤理事(青年委員会委員長) より、 資 料に基 づき説 明 の 後、議 長 は会 員 増 強に繋 がる催しで ある旨 の 発 言後、全員異議無く承認された。 会員動静(正会員) 9 月:入会者 10 名 退会者 100 名 (94 名は会費滞納による退会) 現在会員数 6,197 名 平 成 2 5 年 9 月 1 日〜 9 月 3 0 日 会 員 種 別 会 員 数 入 会 数(A)退 会 数(B)増 減 (A) − (B) 正会員 6,197 名 準会員 38 名 0名 2 (2) 名 -2 名 10 名 100 (94) 名 -90 名 257 社 380 口 1社 1口 1 (1) 社 5 (5) 口 0社 -4 口 11 名 103 (97) 名 -92 名 議事終了。以下の報告・案内があった。 「ストック対策」特別委員会設置につい て (案)の報告 新しい活動の一環として住宅に限らず すべての建築物、東京の都市環境、建 築界の成熟を目指して設置し、今後人 選等をし、内容が整い次第改めて理事 会に諮る。 ● 9月 賛助会員 (口数) 計 6,492 名 ※ ( 10 月:入会者 10 名 退会者 5 名 ) :会費滞納による退会 現在会員数 6,202 名 ● 平 成 2 5 年 10 月 1 日〜10 月 31 日 会 員 種 別 会 正会員 準会員 ● 場]本会会議室 [定 後援名義使用許可申請 9 件を一括審 議の後、全員異議無く承認された。 鴛 海 専 務 理 事より、資 料に基づき説 明の後、全員異議無く承認された。 10. 本会事務局業務年末年始 ・ 業務の件 [会 [対象者]新 規 登 録 者・若 手 建 築 士 資格者・一般会員 提案理由:各団体からの後援等の名 義使用依頼による一覧で あり、後援名義使用許可 申請 9 件を一括しご承認 を願うものである。 なお、催事の日時等の関 係から、事務局で予め申 請内容を確認している。 時]平成 26 年 2 月土曜日予定 10:00~12:00 [解 時]平成 26 年 2 月 22 日 (土) 14:00~18:00 第三部: 「 建 築 士 の ため の 情 報 活 用術」 佐藤 一成 氏(本会理事 / 青年委員会委員長) 12. 後援名義等使用許可の件 容] 「 地 産 地 消 」を実 践した、4 世帯の住まい手自らの企画 によるコレクティブハウス・ プ ロジェクト。環 境 に 負 荷 の少ない循環型の農的暮ら しをサポートする住まい の 見学 [所在地]神奈川県相模原市 [日 第二部: 「ここでしか聞けない建築 基準法と関連する民法の ポイント」 中津 岳夫 氏((株)グッド アイズ建築検査機構代表 取締役副社長) 全員異議無く承認された。 [見学地]里山長屋 (コモンスペースと 1 住戸) [内 14. 新規登録者セミナー開催の件(会員 委 員 会・青 年 委 員 会 合 同 企 画 ) [CPD2 単位] [参 加 費]2,000 円 中村会長より資料に基づき説明の後、 全員異議無く承認された。 9. 環境建築見学会開催の件(環境委員 会企画) [ CPD2 単位] 鴛 海 専 務 理 事より内 容につ いて説 明の後、9・10 月の入会者について は承認された。 仕事始め : 平成 26 年 1 月 6 日 (月) より通常業務 10月 賛助会員 (口数) 計 員 数 入 会 数(A)退 会 数(B)増 減 (A) − (B) 6,202 名 10 名 5名 5名 38 名 0名 0名 0名 259 社 382 口 2社 2口 0社 0口 2社 2口 6,499 名 12 名 5名 7名 会報「建築東京」への「建築士にかかわ る環境ラベル一覧及びその評価」 の案内。 「 住 宅 省 エネ ル ギ ー 設 計 技 術 者 講 習 会」への受講案内。 ● その後、次回の日程を確認し、午後 7 時 閉会。 2014.02 KENCHIKU TOK YO 15 EDITORIAL VIEW 編 集 後 記 その“時間を生き直す”のがデッサンであり、 テ ー マ「 観 る 」の 刊 中 に「 観 察 に よ る 手 描 き 今の科学者にも改めて描くことの意味を熟 と再認を求める写真」という主題で港千尋氏 考して欲しい。 ー 世 界 に 於 け る「 観 察 」の 過 程 で 用 い ら れ る、 「写真」と「手描き・デッサン」という対極の 手法”についての対談が掲載されている。こ こで論じられている「科学的態度」はそのま ま“建築の世界に当て嵌められる”ものと感 じ、以下に参照してみた。 “ 目 と 心 で 見 る( 記 憶 す る )”の で は な く“ 写 真 に よ り 記 録 す る こ と ”に 依 存 し が ち で あ る。生命科学の世界に於ける「観察」への「手 描き/スケッチ」と「写真」という対極の“記 録・記述”の過程の記事をあえて取り上げた のも「近年、建築の世界でも“スケッチ”する ことの意義が忘れられてきつつある」ことへ の危惧・警鐘の意味合いがあった。建築の世 この観察には目と手の働きが重要であった。 界 で も 多 く の 巨 匠 達( グ ロ ピ ウ ス、ミ ー ス、 例えばレオナルド・ダ・ヴィンチによるデッ コルビュジェ、ライト、現代ではフォスター、 サンやリンネ(スウェーデンの博物学者/動 ピ ア ノ、安 藤 等 々)が“ 数 多 く の ス ケ ッ チ・ 植物の図像で有名)のスケッチなどがその代 デッサン”を残している。 表といえる。近代でもラモン・イ・カハール 「建築や体験を“手描きスケッチ”で描き続 というニューロンの構造を特定してノーベル け る 魅 力 」に つ い て は 今 号「 う ご き 」に 特 集 生理学・医学賞を受賞したスペインの科学者 した「藤原成曉氏のコルビュジェハウス」の が「見て描かなければ、ものは理解できない」 作品が写真記録との対極の姿を示してくれ と、研究室の学生にもデッサンすることの重 ている。そこには“その手わざと観察者の深 要性を説いていたという。しかし現代は写真 い洞察力”が見るものに対象の魅力のエッセ の活用により人間の目と手が分離してしまっ ンスを伝えてくれる。 レンズ越しに対象を見る」ことが多かったよ 察し、理解して手の動きに伝え手技で像を描 うに思える。海外等で記録した写真は 1 万点 く。対象を見直し線を引き直す。こうした観 を超える。しかし「藤原氏のスケッチ帳」に 察の回路は非常に構築的であり相応の時間 ある“対象への深い観察と理解”を通じて“建 のかかる行為(デッサン・スケッチ)となる。 築と対峙し、一瞬をその対象と共有する時間 片方近代の科学の観察に於ける写真の導入 を表現する”成果を見るとき、 「私は写真を撮 は“ あ る 一 瞬 の 判 断 に 全 て の 時 間 を 凝 縮 す ることに多くの時間を割きすぎ、対象の建築 る ”こ れ は 相 応 の 時 間 を か け て「 構 築 」し て と深く交感する貴重な時間を失ってきたの いく「デッサン」とは全く逆の過程をたどる ではないか」と改めて考えさせられた。 行 人:高橋 孝一郎 発 行 所:一般社団法人 東京建築士会 〒 104-6204 東京都中央区晴海 1-8-12 オフィスタワー Z 4F [ TEL ]03-3536-7711 [ FAX ]03-3536-7712 [E-mail][email protected] 制 に「建築・空間や都市・街並みとの出会いを が見ている状態を“生き直す過程”であると “記憶する方法”」について改めて考える機会 として頂けたら幸いである。 斉藤 博 作:(株)ケシオン 〒 107-0062 東京都港区南青山 6-11-1 今号「藤原氏/うごき」特集が会員の皆様 デッサンとは見るという行為を通して自分 えながら対象に向き合い、生きて、呼吸する。 発 私自身はこれまでの経験として「カメラの ものを深く理解するには、対象と向き合い観 いえる。ある一定の時間、自分がいろいろ考 定価 / 75 0 円 私たちはとかく海外や地方に行き、出会っ めに現象を「観る=観察」することが重要で、 ものといえる。 2014 年 2 月 10 日発 行 た「建築」や「街並み」に対峙する方法として ー 科学の世界では対象を理解・把握するた た。目で見るけれども手で描かなくなった。 02 通 巻 592 号 「 生 命 誌 ジ ャ ー ナ ル 2005 年 夏 号 」の 年 間 (JT 生命誌研究館館長)による“生命科学の K E N C H I K U T O K YO 第 5 0 巻/第 2 号 ■ 編集 N OTE (写真家/多摩美術大学教授)と中村桂子氏 建 築 東 京 スリーエフ南青山ビル 7F 情報委員長:斉藤 博 委 員:岡本 博 観音 克平 小林 剛士 駒見 宗信 ■ 執 筆者 PRO FILE 柴峯 一廣 千葉 修嗣 松家 克(まついえ まさる) 1947 年生まれ/ 1972 年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業/ 1972 ~ 88 年椎名政夫建築設計事 務所/ 1988 年 ARX 建築研究所を倉林 憲夫、新井 国義と共同創設/現在武蔵野美術大学理事、武蔵野 美術大学評議員、「ディテ-ル誌」(彰国社)編集委員 藤原 成曉(ふじわら なりあき) 1953 年生まれ/武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業後、鬼頭梓建築設計事務所などを経て、1990 年藤原成暁設計室設立 著書に「歩く ・ 見る ・ 描く ・ デザインする-スケッチで脳を触発しよう-」彰国社 16 KENCHIKU TOK YO 2014.02 三原 斉 編 集:川村 哲也 梅津 洋佑 http://www.tokyokenchikushikai.or.jp/index.htm
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