ライブラリー番組<ギリシャ神話作品> おとめ座物語 おとめ座にまつわるギリシャ神話 おとめ座は農業の神デーメテールの姿。その娘ペルセポネを嫁に迎えたい と言い出した冥土の神ハデスは、春の花を摘んでいたペルセポネを強引に 地底の国へ引き寄せてしまいます。デーメテールは嘆き悲しみ、地上は冬 の世界が続きます。その後ゼウスにお願いしてようやくペルセポネを返し てもらうことに。ところが、ペルセポネは一年の内4ヶ月はハデスの元へ 帰らなくてはならなくなりました。こうしてペルセポネが帰ってくると、 地上に春が訪れるようになりました。全編にわたり3D コンピュータグラ フィックスで構成したギリシャ神話作品です。 所要時間: 対 象: 12分28秒 小学生・家族 ストーリー 『おとめ座』の女神デーメテー ルは、地上に春を招き、色とり どりの花を咲かせ、緑の葉を 繁らせてくれる神様でした。あ る日のこと、このデーメテール の身の上に突然、恐ろしい出 来事が舞い込んできました。 かわいい娘が地の底に連れ去 られたことを知った女神デーメ テールは嘆き悲しみ、神殿の 奥深く、ピタリと扉を閉ざして、 閉じこもってしまいました。神 殿の外は穀物の育たない冬枯 れの世界が続くのでした。 地の底に沈んだ国を治める 冥土の神ハデスが、神殿に 姿を現し、デーメテールに対 し、娘のペルセポネを嫁にも らいたいと告げたのでした。 困った民衆は大神ゼウスに お願いしました。大神ゼウス といえば神様中の神様。ハデ スもしぶしぶペルセポネを女 神デーメテールに返すことを 約束させられてしまいました。 デーメテールの娘ペルセポネ は、神々の中でも評判の美し さで人気を集めていました。あ る日のこと、ペルセポネは大 好きな花を摘んでいました。 しかしハデスは、別れ際、手 にしたザクロの実を食べてい くように命じました。断ってハ デスの気持ちが変わるのを恐 れたペルセポネは、4つとも 全部食べました。この話を聞 いた女神デーメテールは、ガ ックリと肩を落としました。 きれいな水仙をみつけ、思わ ずかけ寄ろうとしたその時、 大きな地鳴りがし、地面が割 れ、ペルセポネはあっという 間に地の底へ吸い込まれて いってしまいました。 なぜなら、食べた数だけ、つま り一年のうち四ヶ月はハデス の元に帰らなくてはならない からです。ペルセポネのいな い四ヶ月は暗い冬が続き、地 底から帰ってくると、ようやく春 が訪れます。 コニカミノルタプラネタリウム株式会社
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