業績一覧

別記様式第4号(その2)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
研
究
業
績
書
年 月 日
氏名 小槻 文洋 印
研
究
分
野
研
地域研究、観光学、人文地理学
教
育
上
の
究
内
容
の
キ
ー
ワ
ー
ド
南アジア、地域紛争、観光学基礎理論、エコツーリズム
能
力
に
関
す
る
事
項
事項
概
要
年月日
1 教育方法の実践例
・東京外国語大学外国語学部「アジア地域研究
平成15年4月~ 現代スリランカが抱える民族紛争について理解を
Ⅲ」兼「アジア文化論III」(「スリランカの歴史 平成16年2月
深めるため、隣国インドとの関係や、植民地支配
と民族」)
の影響、海外在住タミル人の遠隔地ナショナリズ
ムの存在を踏まえて、スリランカの近現代史を概
説した。特に、独立前後の政治のなかで「民族」
がいかに構築され、政治化され、変容し、実体化
したか、「民族問題」がいかに軍事紛争化した
か、さらに紛争解決のためどのような努力がなさ
れたか、といった点に留意した。折りしも6月には
東京で「スリランカ復興開発に関する東京会議」
が開催されるなど、日本政府がスリランカ和平に
積極的に関わっていく時期にも重なったので、授
業のなかでスリランカの新聞記事などを用いて和
平の進捗状況を紹介したり、外務省の担当者を招
・ 東京外国語大学外国語学部「アジア地域研究 平成16年10月 いて話を聞く機会を設けるなどを試みた。
スリランカの民族紛争と和平の現状について理解
Ⅲ」兼「アジア文化論III」(「スリランカの歴史 ~
と民族」)
平成17年2月
を深める基礎として、スリランカ通史の概説を
行った。特に留意したのは、古代・中世にインド
亜大陸、東南アジア、アラビアとの密接な交流が
存在し、その中で多様な民族・宗教・文化の共存
が育まれたこと、他方で植民地化以降、「民族」
の政治的実体化が進み「民族問題」の視点から歴
史の再解釈が生じた点を理解させることであっ
た。さらに現代スリランカの民族紛争を「多数民
族シンハラ人対少数民族タミル人」の単純な2項
対立の図式にあてはめるのではなく、タミル人内
部の分節、隣国インドの関与や海外在住タミル人
の遠隔地ナショナリズムとの関係にも目に向ける
・ 東京外国語大学外国語学部[アジア地域研究Ⅲ 平成17年10月 スリランカの民族問題と歴史記述の問題につい
/南西](「スリランカの歴史と民族」)
~
て、通史的な概説を行ったあと、著者の立場や扱
平成18年2月
うテーマの異なる論文をつき合わせながら読み受
講者と討論することで、スリランカにおける「民
族」、エスニシティ、歴史、ナショナリズムの多
角的な理解を深めることを目指した。教材にはA
History of Ethnic Conflict in Sri Lanka:
Recollection, Reinterpretation &
Reconciliation, (Monograph Series), published
by Marga Institute, Colombo, 2001 のシリーズ
から、インド・タミル、ムスリム、海外在住タミ
ル人のアイデンティティを扱う論文、近現代のシ
ンハラ・ナショナリズム、タミル・ナショナリズ
ムを扱う論文、スリランカ民族問題に関するイン
ドの外交方針の変遷を扱う論文などを取り上げ、
内容の幅を広げることができた。
神戸夙川学院大学観光文化学部「調査研究基礎」 平成19年4月~ 大学初年次教育の科目であり、基本的なアカデ
現在(前期) ミックスキルの修得を目指した。文献調査の方法
やインタビューの方法、KJ法を使ったグループ
ワークによる意見の纏め上げなどを少人数クラス
で実施した。
神戸夙川学院大学観光文化学部「調査研究Ⅰ」
平成19年10月 調査研究Ⅰ〜Ⅲは1年次秋~2年次秋配当の必修科
「調査研究Ⅱ」「調査研究Ⅲ」
~
目で、3-4年次のゼミの前段階と位置付けられてい
現在
る。担当授業では「エコツーリズム」を主題に、
地元神戸・六甲山を中心にエコツーリズムの資源
となる地元の自然・歴史・文化・産業の調査(地
域を知る)、具体的な実践例への参加(エコツ
アーの特徴やガイドの想いを体感する)、発表
(他者に伝える)の3つの過程をとおして、履修者
が調査研究の手法を習得し、着地型観光の理解を
深めている。
神戸夙川学院大学観光文化学部「NPO・NGO論」
平成19年4月~ 日本のNPO法人制度やNPO法人の経営課題の解説に
現在
加え、現在は、NPO・NGO・社会起業家・ボラン
ティアによる様々な活動例を紹介し、企業や行政
では十分対応できない現代社会のさまざまな問題
に気づかせることも目財している。授業は、この
分野に関連して最低限知っておくべき事項の講義
と、具体的な社会問題やその解決に取り組む人々
の活動事例のドキュメンタリー番組視聴、実践者
自身が書いた書籍の読書レポートを組み合わせて
展開している。
神戸夙川学院大学観光文化学部「南アジア地域研 平成19年10月 南アジアに関する概論的な授業である。出席者の
究」
~
南アジアに関する予備知識がほとんどないため、
現在
自然・地理・文化・社会・歴史の基礎的事項を確
認するとともに、地域紛争や、最近の急速な経済
発展と国内の経済格差、在外南アジア系移民等の
テーマを扱っている。実感をもって理解してもら
うため、南アジアで制作された映画、現代南アジ
アを扱うTVドキュメント作品や、海外在住の南ア
ジア出身作家による小説などを題材に解説・討論
を行っている。
神戸夙川学院大学観光文化学部「比較文化論」
平成20年4月~ 観光文化学部の必修コア科目。世界規模で活発化
平成23年3月
する人の移動を踏まえ、自分と異なる文化・習慣
を理解し受容する態度を養うことが目的である。
授業では、日本・アジア・西欧の比較を念頭に、
衣食住・宗教・死生観などの生活文化を人類の環
境適応や精神世界との関わりで取り上げた。
神戸夙川学院大学観光文化学部「海外留学(異文 平成24年8月~ NGOピースボートと提携し、学内での事前・事後授
化理解・国際交流)」
現在
業とクルーズ乗船中の船内講義・語学プログラ
ム・寄港地活動を組み合わせ、履修者に世代間/
国際交流・異文化理解の機会を与えると同時に、
地球規模・世界共通の課題を実感とともに考えさ
せることを狙いとしている。毎年各クルーズごと
にピースボート側とプログラム運営を確認し、乗
船前・乗船中・下船後の学習・発表指導を行って
神戸夙川学院大学観光文化学部「環境・グリーン 平成19年10月 いる。
3年次配当の必修科目で3年次ゼミにあたる。授業
ツーリズム実践研究Ⅰ」「環境・グリーンツーリ ~
ズム実践研究Ⅱ」
現在
神戸夙川学院大学観光文化学部「環境・グリーン 平成19年10月
ツーリズム総合研究Ⅰ」「環境・グリーンツーリ ~
ズム総合研究Ⅱ」
現在
では「エコツーリズム」を主軸に「サスティナブ
ルツーリズム」「着地型観光」等の文献輪読を行
う他、地元神戸の行政・民間事業者によるエコツ
アーに参加して、「エコツーリズム」を多角的に
理解することを狙っている。
4年次配当の必修科目で4年次ゼミにあたる。授業
では3年次の学習を踏まえて、各ゼミ生が自分で設
定したテーマに基づいて文献・フィールド調査等
を進め、卒業論文をまとめられるよう指導してい
る。
2 作成した教科書,教材
『観光研究のキーコンセプト』
平成26年4月~ “Key Concepts in Tourist Studies” を共訳
し、神戸夙川学院大学観光文化学「観光文化論」
のテキストとして活用。
「みなとまち観光論Ⅲ 神戸・灘の酒造業―時代の 平成25年1月~ 「地域産業活性化のための着地型観光プレーヤー
変化を乗り越えてきた伝統産業」
人材育成 e-ラーニング教材」のユニットの一つ
として、約20分間のビデオ講義教材を提供。
3 教育上の能力に関する大学等の評価
4 実務の経験を有する者についての特記事項
5 その他
文部科学省・平成22-23年度「大学生の就業力育成 平成22年9月28 事業申請書、実績報告書、調書、補足書等の作
支援事業:実務経験とキャリア教育をつなぐプロ 日~平成24年3 成、人材要件調査を担当した。
グラム」:学科運営委員会委員
月31日
文部科学省・平成25年度「成長分野等における中 平成25年7月31 事業計画書の作成、調査WG・教材WG・評価WGの運
核的専門人材養成の戦略的推進事業(観光分
日~平成26年3 営、事業成果報告書の作成等の業務を担当。
野):地域活性化のための着地型観光プレーヤー 月14日
育成事業」:運営統括委員
職
務
事項
1 資格,免許
なし
上
の
実
績
に
年月日
関
す
る
概
事
項
要
2 特許等
なし
3 実務の経験を有する者についての特記事項
・外務省 在スリランカ日本大使館 専門調査員
平成9年5月~
(委嘱事項「シンハラ・タミル民族問題の調査・研 平成12年4月
究」)
外務大臣より、スリランカにおける「シンハラ・タ
ミル民族問題の調査・研究」を委嘱され、在スリ
ランカ大使館で政務班員として勤務した。
当時、スリランカでは民族問題を背景に反政府武
装組織LTTEが北・東部で分離独立を目指す武
装闘争を行っており、スリランカ政府は民族紛争
の政治的解決を模索する一方で、北部で軍事作戦
を展開していた。首都コロンボでもLTTEによ
る爆弾テロが頻発していた。
大使館では、同国の政治分析および邦人保護の観
点から、現地での報道、現地ジャーナリストや政
治家、政府・軍・警察関係者、情報提供者などと
接触し、内政・外交の動向、戦闘の推移、一般治
安状況、テロ組織の国際活動などについて非公開
情報の収集と分析を行った。また、平成12年1月に
はロンドンに出張し、在英スリランカ・タミル人
の民族意識に関する調査をおこない、内部資料と
してまとめ報告した。
これらの調査分析結果は、大使館内、在留邦人向
けの情勢説明や、外務省が発表する海外危険情
・スリランカ総選挙に対する政府監視団・団員
平成16年3月29 外務大臣より、スリランカ総選挙の監視業務を委
日~4月6日
嘱され、日本政府派遣選挙監視団の一員として、
外務省人道支援室の大河新典事務官とともに、中
央部州キャンディ選挙区の選挙監視を行った。報
告書『スリランカ総選挙に対する政府監視団の派
遣(記録)』(外務省南西アジア課、2004年4月)
では、Ⅳ-3「キャンディー選挙区」を分担執筆
し、活動内容と所感をまとめた。
・神戸市水道局指定管理者候補者選定委員会(神 平成23年10月 平成24年度から神戸市立水の科学博物館が指定管
戸市立水の科学博物館)委員
~平成24年1月 理移行するにあたり指定管理者選定を行う委員3名
の1名として参加した。本選定委員会の結果、㈱大
阪水道総合サービスが指定管理者に選定され、5月
1日より指定管理に移行した。
・神戸市水道局指定管理者選定評価委員会(神戸 平成25年~現 神戸市立水の科学博物館の指定管理者の管理運営
市立水の科学博物館)委員
在
状況の評価を行う委員3名の1名として参加してい
る。平成24年度の実績評価は平成25年6月21日に行
い「AA」、平成25年度の実績評価は平成26年7月4
日に行い「A」としている。
4 その他
研
究
業
単著・
著書,学術論文等の名称
共著の別
(著書)
績
等
に
関
発行所,発表雑誌等
発行又は
発表の年月 又は発表学会等の名称
す
る
概
事
項
要
1 『 南 ア ジ ア を 知 る 事 典 』 共著
(新訂増補版)
平成14年4月
平凡社
監修執筆:辛島昇ほか、小槻文洋
担当部分:「タミル・イーラム解放の虎」、
p.887-8/(資料編)「在外インド人の現状:ス
リランカ」(大石美佐と共同執筆)、p.912
2『南アジア史』
共著
平成16年3月
山川出版社
共著者:辛島昇編、小槻文洋
担当部分:「付録(歴代総督一覧、歴代元首・首
相一覧、議会選挙結果一覧、行政区分図)」、
p.099-117
3『新詳資料地理の研究』
共著
平成21年2月
帝国書院
編集:帝国書院編集部
執筆者:新井祥穂、江崎雄治、小槻文洋、木村圭
司、近藤章夫、佐々木緑、堤純、仁平尊明、半澤
誠司、堀和明、武者忠彦、山内昌和
担当部分:第Ⅲ部6章:1「国家とは何か」p.205/
3「世界の人種・民族・宗教」p.208-209/4「世
界の衣食住」p.210-211/5「世界の地域紛争」
p.212-213/6「国際協力」p.214-215/第Ⅳ部5
章:1「南アジアの自然環境」p.238/2「南アジア
の歴史・宗教・民族」p.239/3「南アジアの
国々」p.240-241
4『アジア動向年報2009』
共著
平成21年5月
アジア経済研究所
編集:アジア経済研究所、
執筆者:天川直子ほか、新井悦代・小槻文洋
担当部分:「2008年のスリランカ」p.515-538(新
井悦代と共著)のうち、「東部州バティカロア県
地方議会選挙・東部州評議会選挙」p.522-525/
「インド・タミル・ナードゥ州の問題」p.528/
「重要日誌」p.530-533
5『帝国書院 地理シリーズ
日本のすがた 近畿地方』
共著
平成25年4月
帝国書院
編集:帝国書院編集部、監修:木村圭司、
執筆者:小槻文洋、香川雄一、木村圭司、河本大
地、小島克巳、土平博、前田弥生、水野有紀
担当部分:「港町から発展した神戸」p.34-35、
「阪神・淡路大震災と防災への取り組み」p.3637、「大阪中心部と臨海部の再開発」p.44-45、
「臨海部の工業発展と変化」p.58-59、「けわし
い紀伊山地と古くからさかんな林業」p.82-83、
「さかんな沿岸漁業と養殖」p.86-87、「和歌山
県でさかんなみかんとうめの栽培」p.88-89
1「工業化地域における農村 単著
の変貌―バングラデシュ・ゴ
ラシャルの村を事例として」
平成5年1月
東京大学大学院総合文化 バングラデシュ農村における非農業部門の影響を
研究科地域文化研究専
検討すべく、比較的工業化・都市化の進んだ首都
攻・修士論文
近郊の農村での就業構造の分化と耕地の所有と経
営の分化の追跡を試みた。1992年3~7月に村内の
145世帯の家族構成、学歴、職歴、賃金、耕地の
所有と経営、小作に関する戸別聴き取り調査を実
施し、1983/5年に同一村落を調査したKomoguchi
のデータを比較し、この間の変化を明らかにし
た。
2「<研究資料>スリランカ 単著
年表―英領植民地時代から現
代まで―」
平成14年3月
『 東 洋 文 化 』 第 82 号 、 スリランカ民族問題研究がもつ問題点を指摘した
p.181-215
上で、セイロンが英領植民地となった19世紀初頭
から現在までの民族問題の流れを日本語で一覧で
きるよう、主要な政治的、社会的な出来事を年表
としてまとめた。
3「2004年の歴史学界―回顧 単著
と展望:南アジア(近現
代)」
平成17年
『史学雑誌』第114編第5 2004年に発表された近代南アジアの歴史、政治、
号、pp.289-292
経済などに関する研究成果について、各分野に分
けて動向を整理し紹介した。
4「アグリツーリズムに関す 共著
る日本語・外国語文献」
平成23年3月
神戸夙川学院大学紀要
(2) pp.13-17
2010 年度神戸夙川学院大学共同研究「~点から
面へ~文化遺産をつなぐ広域観光マネジメントの
研究―イタリア・トスカーナの世界遺産ピエン
ツァの事例から」の成果の一部として、アグリ
ツーリズムに関する日本語・英語・イタリア語の
主な文献をリスト化した。
共著者:小磯 学、蝦名 大助、高根沢 均、小槻
文洋
担当部分:「はじめに」、「日本語文献」(小磯
と共同)、「英語文献」(蝦名と共同)
5「The Overseas Chinese
共著
and their Role on Creating
a Destination Image of
Nankin-machi (Kobe
Chinatown Shopping
District), Kobe, Japan」
(観光地としての神戸南京町
のイメージづくりに果たした
華僑の役割)
平成23年3月
神戸夙川学院大学紀要
(2) pp.61-71
「ニュー・マイノリティ」 と観光の関わりにつ
いての研究の一環として、本研究では日本の
「ニュー・マイノリティ」の一つである神戸華僑
が、神戸南京町の街づくりや知名度アップやブラ
ンド化に果たした役割について考察した。
共同執筆者:Fumihiro Otsuki, Manabu Koiso,
Daisuke Ebina, Hitoshi Takanezawa
6「観光研究の主要概念 - 共著
“Key Concepts in Tourist
Studies”抄訳」
平成24年
神 戸 夙 川 学 院 大 学 紀 要 “Key Concepts in Tourist Studies”
(3)、p. 2-56
(Melanie Smith, Nicola Macleod, Margaret
Hart Robertson, SAGE, 2010)の抄訳。日本語で
読める類書が少ない点に鑑み、翻訳者チームの研
究・教育への活用を念頭に置きつつ翻訳項目を選
定し、注を適宜付して訳出した。
共著者:小槻文洋、原一樹、伊多波宗周
本人担当部分:「ダークツーリズム」p.10-13/
「エコツーリズム」p.13-16/「先住民ツーリズ
ム」pp.29-33/「ルーラル・ツーリズム」pp.4952/「持続可能なツーリズム」pp.52-56
(学術論文)
7「『人々のなかの遺跡(in 単著
populo site)への教育的ダー
ク・ツーリズムーエルサレム
のホロコースト記念館』(エ
リック・コーエン著) につ
いて 『ツーリズム研究年
報』所収論文・解説と翻訳」
平成24年3月
神 戸 夙 川 学 院 大 学 紀 要 Eric H. Cohen が、Annals of Tourism
(3)、p. 57-74
Research, Vol.38, No.1, 2011, pp.193-209 に
おいて発表した、Educational Dark tourism to
in populo site—Holocaost museum in Jerusalem
の解説と全訳。同論文の意義は、ダーク・ツーリ
ズムにおいて観光者の心を動かす真正性は 事件
を記憶している人々との交流からこそ生まれると
論じて、‛in populo’(人々のなかの)という新
しい用語を提起した点にあると、解説で指摘し
た。
8「(続)観光研究の主要概 共著
念 -“Key Concepts in
Tourist Studies”抄訳」
平成25年3月
神 戸 夙 川 学 院 大 学 紀 要 “Key Concepts in Tourist Studies”
(4)、p. 57-74
(Melanie Smith, Nicola Macleod, Margaret
Hart Robertson, SAGE, 2010)の抄訳。未訳出の
項目から22項目を注を付して訳出。
共著者:澤山明宏、小槻文洋、戴智軻、河本大
地、高根沢均、原一樹、伊多波宗周、田中祥司
本人担当部分:「はじめに」p.1-2/「ツーリズ
ムの経済的側面」(澤山と共訳)p.16-20/「ゲ
イ・ツーリズム」p.30-33/「ツーリズム計画」
p.42-46/「都市・地域再生」(田中と共訳)
p.46-50/「セックス・ツーリズム」p.53-55/
「スペシャル・インタレスト・ツーリズム」
p.58-62
平成9年3月
朝倉書店
共訳者:田辺裕監修、佐藤哲夫、永田淳嗣、小槻
文洋
本人翻訳担当部分:「生息環境とその保全」pp.
2928-2937/「植物の生態」pp.2848-2957/「用
語解説」pp.3016-3019
2『世界地理大百科事典4: 共訳
アジア・オセアニアⅠ』
平成14年1月
朝倉書店
共訳者:田辺裕(総監修)、桜井由雄、佐藤哲夫、
谷内達、村田雄二郎、山岸智子(監修)ほか、小槻
文洋
本人翻訳担当部分:「インド」pp. 118-147
3『世界地理大百科事典5: 共訳
アジア・オセアニアⅡ』
平成14年3月
朝倉書店
共訳者:田辺裕(総監修)、桜井由雄、佐藤哲夫、
谷内達、村田雄二郎、山岸智子(監修)ほか、小槻
文洋
本人翻訳担当部分:「ネパール」pp.583-597/
「パキスタン」pp.598-618/「バングラデシュ」
pp.649-663.「ブータン」pp.694-702/「モル
ディブ」pp.793-800.
4『観光研究のキーコンセプ 共著
ト』
平成26年3月
現代図書
共訳者:小槻文洋、原一樹、伊多波宗周、高根沢
均、田中祥司、澤山明宏、戴智軻、河本大地
本人担当部分:「はじめに」p.1-5/「ツーリズ
ムの人類学」p.5-9/「ダークツーリズム」p.1013/「ツーリズムの経済的側面」(澤山と共訳)
p.49-54/「エコツーリズム」p.54-59/「ゲイ・
ツーリズム」p.92-96/「先住民ツーリズム」
p.119-124/「ツーリズム計画」p.143-149/「都
市・地域再生」(田中と共訳)p.155-162/
「ルーラル・ツーリズム」p.169-174/「セック
ス・ツーリズム」p.179-183/「スペシャル・イ
ンタレスト・ツーリズム」p.188-193/「持続可
能なツーリズム」p.198-205/「参考文献」
p.219-233/「あとがき」p.235-236
平成13年1月
(文部省科学研究費・特
定 領 域 研 究 ( A)[ 南 ア ジ
ア世界の構造変動とネッ
トワーク」ディスカッ
ションペーパーNo.13)
国民統合という観点から現在のスリランカの民族
問題を分析し、独立前後からのスリランカ政治、
民族紛争の歩みが「スリランカ・タミル」内部の
差異の統合過程として捉えうること、海外のタミ
ル移民の間でLTTEの活動と結びついた民族意識が
育ちつつあることを指摘した。
共著者:南埜猛、関口真理、澤宗則編、小槻文洋
他
担当部分「『スリランカ・タミル』と国民統合―
スリランカの民族問題の現在―」p.1-23
平成14年4月
『インド通信』第282
号、pp. 6-7
2002年2月に成立した無期限停戦合意の内容を解
説し、その特徴と意義を指摘した。
7「スリランカ大統領選と和 単著
平の行方」
平成18年1月
『 世 界 週 報 』 87-2 、 2005年11月の大統領選挙結果と新政権の和平への
pp.52-3
取り組みを解説し、今後の和平交渉は不安定なも
のとなるとの見通しを示した。
8「世界遺産をゆく スリラ 単著
ンカ」
平成19年11月
連続記事のひとつとして スリランカの世界遺産のひとつ、古都キャンディ
共同通信社から配信
について紹介した。
(その他)
<翻訳>
1『世界の地理21:東南アジ 共訳
ア』
<科学研究費報告>
5『越境する南アジア系移民 共著
―ホスト社会とのかかわり
―』
<依頼原稿>
6「スリランカ―無期限停戦 単著
合意の成立」
9「神戸の観光・サービス業 単著
が求める人材」
平成23年
『就業力 働く力、働き 平成22年度文部科学省「大学生の就業力育成支援
続ける力」神戸夙川学院 事業(就業力GP)の一環として、神戸を中心とす
大学、p.31-33
る観光・サービス業界の採用・育成人材要件につ
いての質問し調査の結果を学生用教材にまとめ
た。
10「神戸を中心とする観光・ 単著
サービス業界の採用・育成人
材要件〜2010年度アンケート
の結果から〜」
平成23年3月
神戸夙川学院大学就業力
育成推進部会編『神戸観
光サービス白書2010』神
戸 夙 川 学 院 大 学 、 p.9395
平成22年度文部科学省「大学生の就業力育成支援
事業(就業力GP)の一環として実施した、神戸を
中心とする観光・サービス業界の採用・育成人材
要件調査の結果をまとめた。学生採用時、新入社
員、入社3年目の各段階で求められるスキルが変
化することが明らかになった。
平成14年4月
外務省南西アジア課
共著者:新田勇、足羽與志子、奥山甚一、小槻文
洋他
担当部分:Ⅳ-3「キャンディー選挙区」
平成6年11月
1994年度人文地理学会大 ダッカ近郊の工場近接農村における1992年の戸別
会(奈良女子大学)
聴き取り調査とKomoguchiによる1983/4年の農家
調査から、近年の就業構造の変化について報告
し、所有耕地の零細化、非農家や兼業農家の拡
大、世帯の経済基盤としての農外雇用機会の重要
性を指摘した。
13「スリランカにおける和平 単著
の可能性と問題点」
平成14年3月7
月
第35回 南アジア研究合 2002年2月の停戦合意にみられる和平模索の動き
宿(諏訪湖インあるが) を、1970年代、80年代、90年代に行われた紛争解
決の試みと比較し、今回の試みにおける和平定着
の可能性と問題点について論じた。
14“The Overseas Chinese 共著
and their Role on Creating
a Destination Image of
Nankin-machi (Kobe
Chinatown Shopping
District), Kobe, Japan”
(観光地としての神戸南京町
のイメージづくりに果たした
華僑の役割)
平成22年1月
22-23 日
"International
Scientific Workshop on
New
Minorities and
Tourism”(European
Academy of
Bolzano-Bozen (EURAC
research:イタリア)
15「コミュニケーション力育 共著
成キャンプ手法の変更とその
効果:神戸夙川学院大学観光
文化学部におけるRookie Jam
の取り組み」
平成24年8月29 日本リメディアル教育学 共同発表者:西村典芳、小槻文洋
日
会第8回全国大会(同発 神戸夙川学院大学における新入生合宿の手法の変
表予稿集、p.242-243) 遷を踏まえて、民泊体験型と課題解決ラリーを組
み込んだコミュニケーションキャンプ型の効果を
比較し、課題解決ラリー手法が参加者の自己内省
観力を高め退学率を低く抑える効果があると判断
されたことを報告した。
16「着地型観光プレーヤー人 単著
材要件調査報告」
平成26年3月6
日
<報告書>
11『スリランカ総選挙に対す 共著
る政府監視団の派遣(記
録)』
<研究発表>
12「バングラデシュ農村にお 単著
ける就業構造の変化―ダッ
カ・ノルシンディ県ポラー
シュ村を事例として」
平成25年度文部科学省・
成長分野等における中核
的専門人材養成の戦略的
推進事業(観光分野):
地域活性化のための着地
型観光プレーヤー育成事
業報告会(神戸夙川学院
大学)
「ニュー・マイノリティ」 と観光の関わりにつ
いての研究の一環として、本研究では日本の
「ニュー・マイノリティ」の一つである神戸華僑
が、神戸南京町の街づくりや知名度アップやブラ
ンド化に果たした役割について考察した。
共同発表者:Fumihiro Otsuki, Manabu Koiso,
Daisuke Ebina, Hitoshi Takanezawa
平成25年度の文部科学省「成長分野等における中
核的専門人材養成の戦略的推進事業(観光分
野)」に採択された「地域活性化のための着地型
観光プレーヤー育成事業」のなかで実施した着地
型観光プレーヤーの人材要件調査の結果について
報告した。調査はリアセック社のPROGテストを用
いて、着地型観光で活躍されている方々と本事業
に参加している観光系大学・専門学校の学生のコ
ンピテンシーデータを比較した結果、同様の傾向
を見出せたことを報告した。
(注)
1 この書類は,学長(高等専門学校にあっては校長)及び専任教員について作成すること。
2 医科大学又は医学若しくは歯学に関する学部若しくは学部の学科の設置の認可を受けようとする場合,附属病院の長について
もこの書類を作成すること。
3 「研究業績等に関する事項」には,書類の作成時において未発表のものを記入しないこと。
4 「氏名」は,本人が自署すること。
5 印影は,印鑑登録をしている印章により押印すること。ただし,やむを得ない事由があるときは,省略することができる。
この場合において,「氏名」は,旅券にした署名と同じ文字及び書体で自署すること。