ビリヤード

遠藤
(弟)
の
【あ】
ビリヤード用語集
第弐版・序——これは今から 10 年前に、遠藤(弟)が作成した「ビリヤード用語集」の第二版である。
第一版でも警告しているが、わずかにちりばめた真面目な記述を除き、
ほとんどの項目が嘘と放言によって構成されているのが本用語集の特徴である。
初心者・真面目な人・冗談の嫌いな人およびプロのクレーマーの閲覧は固くお断りする次第である。
【あっ】
球違いの枕詞
【アーティスティックのレフェリー】
当たらないと見るや、あっと言う間に球を回収してし
まう、短気な人達。
【アート】
アーティスティックの略。曲球。アーティスティック
を撞く人達が好んで用いる表現。
【相変わらず】
B級です。
【挨拶】
ファーストラックでマスワリを出すこと。
【相性】
言い訳で多用される言葉の一つ。
「テーブルとの相性
が悪い」
「相手プレイヤーとの相性が悪い」等と言う人
間に限って「ビリヤードとの相性が悪い」ことに気付い
ていないことが多い。
赤玉
【相田みつおから一言】
「入るときは入る/外れるときは外れる/人間だもの」
【アイドリング】
初キューからひたすら0点を続けること。
【相棒】
キュー。
アダム・スミス
【アイロン】
昔はこれでラシャの手入れをしていた。ちょっと油断
するとラシャが焦げてしまう、非常にスリリングなメン
テナンス方法。
【赤玉】
パンチ。
【上がり】
キャロム・ゲームにおいて、規定の点数に到達すること。
【悪事千里を走る】
ジャパンで大勝ちすると、すぐに地元で噂が広まること。
兄
【悪夢】
球屋でよく見るもの。
【朝イチ】
ビリヤード界の午前 11 時。
【アシスト王】
ジャパンの人数撞きで、必ず誰かが受賞するもの。
vol.1 あっ——アリストテレスから一言
【あすなろ物語】
井上靖の小説。
「明日はA級になろう」
と思いつつも、つ
いにA級になれない凡庸なプレイヤーの哀感漂う傑作。
【明日のために】
さっさと帰って寝ろ。
【足手まとい】
→ペアマッチのパートナー。
【アダム・スミス(Adam Smith 1723-1790)】
アダム専属のキュー職人。キュー製作に携わる一方、
経済学の分野でも活躍。著書『国富論』は、産業革命に
理論的基礎を与えたとされる。
【当たりゲン】
ワンモアの意。四ツ球全盛時に多く用いられた表現。
ツーモアは「2点ゲン」
、スリーモアは「3点ゲン」
、ノー
モアは「はだしのゲン」となる。
【後球】
自分のためにさんざん苦労して残したはずなのに、気
付くと相手に贈呈してしまっているもの。
【穴】
ポケットの台に通常6箇所あるもの。遠藤(弟)のプ
レーには、無数に存在するもの。
【穴の無いテーブル】
ビリヤード経験の無い“素人さん”たちに、キャロム・
ゲームについて説明する際、
使用される言葉。他にも「数
字の書いてないボール」
「ブレイクじゃなくて初球」
「入
れるんじゃなくて当てるの」等がある。
【兄】
遠藤(兄)のこと。実在する。
【甘い】
ポケットが甘いこと。
【アマチュア】
「賞金の出ない大会に興味はない」と堂々と発言して
しまう人。
【アミーゴ】
JR 平塚駅前にあるビリヤード場。遠藤兄弟が出入り
する数少ない球屋の一つ。
【ありがた迷惑】
「君ね、もう少しフォーム変えた方がいいよ」と、ま
るで体格の違う人にアドバイスされること。
【アリストテレスから一言】
「人は生まれながらにして撞くことを欲する」