大学案内を見る - 京都情報大学院大学

大学案内 2 017
京都情報大学院大学は・・・
専門領域は情報系・経営系の二つです
CIO(最高情報統括責任者)
やプロジェクトマネージャーなど上級職を目指します。
文系・理系を問わず幅広い分野から学生を受け入れます
コンピュータ初心者の方でも入学可能。レベルに応じた履修ができます。
京都情報大学院大学は応用情報分野の高度な知識と技術を学ぶ,
日本最初のIT専門職大学院です。
修了生は日本におけるIT応用分野の最高学位である
「情報技術修士(専門職)」を取得して,
国内外のIT業界のリーダーとして活躍中です。
イブニング履修が可能で社会人でも学びやすい環境です
平日夜間や土曜日に多くの講義を開講しています。
長期履修学生制度を設置しています
修業年限によらず,2年分の学費で課程を修了できます。働きながら勉学に励む学生に対して配慮しています。
札幌,東京にサテライトを開設,今後も国内外に展開します
各サテライトで受講・履修が可能。海外を含む多くの地域でサテライト開設の計画があります。
実務経験が豊富な教員が揃っています
大企業でのCIO経験者や,コンテンツビジネスの最先端で活躍中の教員を多く登用しています。
「SAP ERP認定コンサルタント試験」
に多数合格しています
徹底した個別指導でハイレベルな資格の取得を支援,合格者は大手企業に就職・転職しています。
世界的なコンテンツ系イベントに参加しています
フランスや米国で開催される
「ジャパン・エキスポ」,アジア各地で開催の
「AFA(アニメ フェスティバル アジア)」
に
毎年出展しているほか,「京都国際マンガ・アニメフェア
(京まふ)」
を共催しています。
日本応用情報学会,京都マンガ・アニメ学会の事務局を担っています
ITにかかわる様々なジャンルで学会を設立し,研究開発活動やネットワークづくりに取り組んでいます。
新ドメイン
「.kyoto」
の管理運営団体として京都を世界に発信します
京都府知事の支持を得て,米国のドメイン管理団体の承認のもと
「京都」
を表す地理的名称トップレベルドメインを
教育機関として唯一,管理運営しています。
I T( ICT)
の様々な分野への応用を探求します
医療,農業,海洋,観光などの様々な分野へのIT(ICT)
の応用,
人と物・人と人のコミュニケーションを行うためのIT(ICT)
の応用などを牽引する人材を育成します。
修士号を取得すると生涯賃金が約4000万円以上アップします
内閣府経済社会総合研究所の研究者が2014年6月に発表した
「大学院卒の賃金プレミアム−マイクロデータによる年齢−賃金プロファイルの分析」
によると,
男性の標準労働者の場合,学部卒の生涯賃金収入は2億9163万円,大学院卒3億4009万円で,
差は4846万円。女性の場合は学部卒の生涯賃金収入は2億6685万円,大学院卒3億1019万円で,
差は4334万円となっています。
1
Contents
I T分野の高度専門職業人を育成するために
3
建学の理念,本学の使命・目的,アドミッションポリシー
4
KCGグループの徽章,KCGグループのカラー
5
京都情報大学院大学の教育 理事長 長谷川 亘
6
学長挨拶 茨木 俊秀
8
設立に寄せて 堀場 雅夫氏 10
推薦のことば スタンレー D.マッケンジー 博士 デール・マン 博士
11
京都を世界に発信! 「.kyoto」
12
京都情報大学院大学の特色
14
日本最初の I T 専門職大学院
18
ビジネス I T コース
20
システム開発コース
26
コンテンツビジネスコース
30
次世代産業コース
34
教育目標,カリキュラムポリシー
38
しかし, 情報系・経営系といった二つ以上の専門領域にわたるIT分野の技術教育
科目の構成
39
においては,これまでIT系の高度専門職業人育成の課題に応えることのできた大学・
ウェブビジネス技術専攻 主な履修科目
40
大学院は皆無に等しい状況でした。
プログラム毎の履修モデル
45
そうした現状を打破すべく,京都情報大学院大学は,2004年4月,日本最初にして
教授インタビュー
50
教員紹介
58
いま,産業界が求める人材
66
就職サポートとインターンシップ
67
教育の環境とサポート体制
68
最新の設備
72
専門職学位取得に至るまで
74
在学生の声
76
修了生の声
78
KCG I から羽ばたいた起業家の声
80
海外に広がる教育ネットワーク
82
KCG資料館
86
沿革
88
教育ネットワーク
IT分野の高度専門職業人を
育成するために
近年の科学技術の進展や目覚ましい技術革新,社会経済の急激な変化(多様化,
複雑化,高度化,グローバル化,ユビキタス時代の到来など)を受け,社会的・国際
的に通用するIT分野の高度専門職業人育成に対する期待が急速に高まっています。
唯一のIT専門職大学院として開学しました。
本学は,53年にわたり,産業界のニーズに応え情報処理技術者を育成してきた
日本最初のコンピュータ教育機関である
「京都コンピュータ学院」
の伝統と実績を継承
しています。また, ロチェスター工科大学をはじめ海外の諸大学とのグローバルな教
育ネットワークに基づき,世界最新のIT教育カリキュラムを導入し,さらに,経営・マ
ネジメント教育を加味して, 従来の研究大学院では育成が困難であったIT分野の高
度専門職業人, とりわけCIO(最高情報統括責任者)などのIT応用分野のトップリ
ーダーを育成します。
90
京都情報大学院大学の英語名は
「The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics」
であり,
これを略して KCGI と称します。
2
3
IT専 門 職 大 学 院として 文 部 科 学 省 認 可 第 一 号
き しょう
KCGグループの徽章
KCGグループのカラー
KCGレッド
(京都情報大学院大学スクールカラー)
建学の理念
社会のニーズに応え,時代を担い,
次代をリードする高 度な実践能力と創造性を持った
応用情報技術専門家を育成する。
KCGグループは,京都情報大学院大学,京都
コンピュータ学院(洛北校,鴨川校,京都駅前
校),京都自動車専門学校,京都日本語研修セ
ンター,株式会社ケーシージーキャリアなどから構
KCGグループの創立者長谷川繁雄は,晩年,学校経営の傍らハーバード
大学に遊学し,若き頃に叶わなかった学問に再度挑みました。ボストンにア
パートを借り,若い学生と一緒に文学や哲学の授業を受講したのです。京
都情報大学院大学のスクールカラーは,創立者が学んだハーバード大学の
スクールカラーである臙脂(えんじ)色を基に,KCGブルーに対比する色調と
して,制定されました。これは,老若男女にかかわらず,常に新しいことに
チャレンジし,謙虚に学ぶ姿勢を表現しています。
成されたグローバルな教育機関の集合体です。
本グループの 徽 章「kcg.edu」は,2003年に,
本学の使命・目的
IT 社会の高度かつ多様な人材ニーズに応え,
さらに,
来るべきユビキタス時 代のビジョンにおいて,
従来以上の高度な技術,幅広い知識と国際性を有した
長谷川亘現統括理事長により選定されました。こ
の徽章は,1995年に取得したインターネットのドメイ
ン名(www.kcg.edu)
に由来するものです。「kcg」
とは,日本最初のコンピュータ教育機関「Kyoto
Computer Gakuin(京 都コンピュータ学 院)」の
頭文字であり,「.edu」
は,gTLD(generic Top
高度な ITプロフェッショナルズを供給することを通じて,
Level Domain:インターネットで使われるトップレ
日本の高度情報化 社会の実現と経済再生に貢献する。
ベルドメインのうち,分野別トップレベルドメイン)
の
情報およびその関連技術の発展に即応し,
理工学・経営学等の関連する学問分野の
KCGブルー
(京都コンピュータ学院スクールカラー,
KCGグループカラー)
京都コンピュータ学院のスクールカラーおよびKCGグループのカラーであ
るブルーは,創立当初のメンバーが全員京都大学の大学院生,卒業生
であったことから,京都大学のスクールカラーである濃青を基にして選定さ
れました。1970年頃から使われ始めていましたが,創立35周年(1998
年)
を機に,色調を定義し,KCGブルーと称しています。
一つで,米国の認定機関から認められた高等教
育機関のみが登録対象となっています。京都コン
ピュータ学院は,米国のインターネット黎明期から
理論および応用技術等を教授し,
それに関わっていたマサチューセッツ工科大学
以って高度専門職業人の養成を目的とする。
(MIT)
の研究者をはじめとするコンピュータ関連の
学者たちとの親交が深かったことから,4年制大
学と同等のプログラムを有するコンピュータの高等
教育機関として広く知られていました。同学院は,
「.edu」
を冠するにふさわしいものと認められ,日本
国内の教育機関としては,第一番に,唯一,こ
KCGオレンジ
(京都自動車専門学校スクールカラー)
次世代の自動車技術に対応した高度なIT,ネットワークの技術・知識を備
えた自動車整備士を育成します。京都自動車専門学校は2013年,KCG
グループに仲間入りしました。スクールカラーはKCGグループに新たな活力
を呼び込むことを表現しています。
のドメイン
「.edu」
を取得することができました。そ
の後,ドメイン名の管理基準も緩和され,米国以
外の国の教育機関のいくつかにも同様のgTLDが
アドミッションポリシー
I
T
(ICT※)分野は情報系・経営系の融合領域であり,その対象は複雑多岐にわ
たっており,この分野で活躍できる人材に対する産業界のニーズは多様化する一方
です。工学部出身者を前提とする工学系研究大学院のみにI
T
(ICT)分野の人材
育成を委ねていた従来の教育体制では,産業界の多様な人材供給のニーズに応
えることは不可能でした。今後の産業・経済の発展のためには,極力多様なバッ
クグラウンドを持った人材をI
T
(ICT)分野の高度専門職業人として育成していくこと
が必要です。
こうした観点から,本学は,出身学部を限定することなく,極力多様なバックグラ
ウンドを有する以下のような学生を広く受け入れる方針です。
1.本学において専門知識を修得するための基礎学力を有する人
2.既成概念にとらわれず,新しいことを学び,自ら考え,創造する意欲を有する人
3.周囲と協力し,コミュニケーションを通じて問題を解決する意志を有する人
※ICT
(Information and Communication Technology):情報通信技術
4
付与されるようになりましたが,米国内の教育機関
にしか付与されなかった
「.edu」
を取得したことは,
当時としては画期的なことであり,京都コンピュー
タ学院が米国でも認められている高等教育機関で
あることの証明であるのはもちろんのこと,同学院
の進取性の証でもありました。
この徽章「kcg.edu」
は,高度情報化社会にお
いて,常に先駆性を重視する教育機関としての気
KCGグリーン
(京都日本語研修センタースクールカラー)
KCGグループの,海外からの留学生にとっての最初の入口,京都日本
語研修センターは,法務大臣告示日本語教育機関であり,文部科学省
より準備教育課程の指定を受けています。世界7大陸の緑の大地のイ
メージから,スクールカラーとして上記KCGブルーとKCGレッドに対比され
る色調の緑を制定しました。学び育っていく留学生たちの能力の成長を
表しています。
概を象徴し,時代を切り拓いていく人々を育成す
る教育の理想を表しています。
5
京
都
情
報
大
学
院
大
学
の
教
育
6
京都情報大学院大学(KCGI)
は,
日本最初の
して,
国際的なビジネス教育を加味し,
ACM(Association
さらに,
アジアをはじめ世界各国においてその実力を発揮
IT専門職大学院です。
その母体は,
日本最初の私
for Computing Machinery:最古で最大のコンピュータ関連
することのできる,
ITスキルとマネジメントスキルを併せ持った
立コンピュータ教育機関である,
専修学校京都コン
の国際的学会)
のIS(Information System:情報システム)
グローバルに通用するビジネスマンを養成し,
国際的リーダー
ピュータ学院(KCG)です。KCGは,
創立者長谷
修士課程カリキュラム修正版を基にしながら,
ウェブビジネス
を育成することに力を入れています。本学では,
とりわけ各国か
川繁雄と長谷川靖子が,
未来を見据えた独自の哲
(eビジネス)
に特化した技術者,
特にCIOを育成するプログラ
らの留学生も積極的に受け入れており,
開学当初から
「アジア
学をもって開設した私塾を起源とし,
1963年の創立
ムを構築し,
「社会のニーズに応え,
時代を担い,
次代をリードす
No.1のITプロフェッショナルスクール」
を目指しています。
以来,
50年以上の長きに亘ってコンピュータ教育を
る高度な実践能力と創造性を持った応用情報技術専門家を
また,
昨今ではアニメをはじめとする日本のコンテンツが世界
行ってきましたが,
その間,
高等学校卒業生のみなら
育成する」
ことを建学の理念として掲げました。IT社会の高
において高く評価されていることを背景に,
コンテンツ産業の重
ず多くの四年制大学卒業者が入学し卒業していき
度かつ多様な人材ニーズに応え,
従来以上の高度な技術,
幅
要度が増加しています。
そこで本学では,
コンテンツ産業とITと
ました。当時,
我が国には,
研究を主な目的とする大
広い知識と国際性を有した高度なITプロフェッショナルズを
の関わりにおいてさらなるインターネットの可能性を探り,
実際に
学院しかありませんでしたから,
そうした大卒後に入
供給することを通じ,
日本の高度情報化社会の実現と経済再
コンテンツを開発したり,
新たなコンテンツビジネスのモデルを探
学された方々の多くは,
実務に直結した高等教育
生に貢献すること,
そして情報およびその関連技術の発展に
究したりすることにも着目し,
関連する科目を創設しています。
機関を探した結果として,
KCGを選択していました。
即応し,
理工学・経営学等の関連する学問分野の理論および
ITは,
もはや私たちの日常生活や産業活動に無くてはなら
KCGは専修学校制度下にありながらも,
社会的に
応用技術等を教授し,
以って高度専門職業人を養成すること
ないものになっており,
多岐にわたる関連分野には,
まさに膨大
は,
大学学部卒業者のための教育機関としての役
を使命・目的として標榜しております。
な社会的ニーズが横たわっています。昨今では,
農業や漁業
割も持ち,
いわば一種の職業・実務の大学院として
それまで我が国には,
ウェブビジネス
(eビジネス)
のための技
などの第一次産業では,
IT化による活性化が試されようとして
の機能を果たしてきた側面もあります。
術は,
それを主専攻とする学部または大学院レベルの専攻が
います。
また,
海洋,
医療,
それに舞台芸術といったジャンルは,
も
その前提,
経緯のもとに,
KCGは1998年以降,
米
皆無に近い状態であり,
伝統的な経営学や経営工学といった
はやIT抜きでは成り立たないといった状況です。
そのような中,
国ロチェスター工科大学大学院(IT専攻,
コン
専攻学科や,
情報系の関連する専攻の一部として取り上げら
実践的なスキルとコミュニケーション力を備え,
広い視野を持つ
ピュータ・サイエンス専攻,
その他)
との共同プログラ
れているに過ぎませんでした。
すなわち,
体系的かつ総合的な
本学の修了者は,
さまざまなフィールドで活躍しています。
ムを開設し,
実学志向のプロフェッショナルスクール
専攻,
あるいは専門分野の一部として,
研究・教育されていた
本学は,
2012年4月より札幌サテライト,
2012年10月より東京
の大学院カリキュラムを実施しています。
これは,
日
に過ぎないのが実情だったのです。
サテライトを開設しました。
サテライトキャンパスは,
eラーニングシ
本の専修学校とアメリカの大学院とのプログラム
本学の特徴は,
日本の多くの大学の工学部等に見られるよ
ステムによって京都本校と繋げられ,
現地にいながらにして最
提携としては我が国最初のものでもあり,
画期的な
うな,
いわば「タテ割りの一分野」
としての情報工学の大学院
先端のIT専門教育を受けることができます。
リアルタイムで講
ケニア共和国文部大臣賞
ことでした。
でもなく,
情報数理系の大学院でもなく,
それらと共通項は多々
義を受講し,
カメラを通じて教授に直接質問ができるのはもちろ
天津科技大学客員教授
このような実績のある京都コンピュータ学院の関
あるにせよ,
ジャンルを異にする
「広義でのIT」系専門職大学
ん,
録画され,
サーバに蓄積された講義を自宅で視聴することも
韓国国土海洋部傘下公企業 済州国際自由都市開発センター 政策諮問委員
係者が中心となり,
専門職大学院という新制度下
院として,
世界標準の「プロフェッショナルスクール」
を目指し,
可能です。
いわば時間と場所の制約を超えて,
いつでもどこで
において,
ITの専門職大学院設置に乗り出すこと
リーダーシップ能力の育成にも主眼を置いている点にありま
も高度な専門教育を受けることが可能となっています。
さらに
は,
ある意味必然であったとも言えます。多数の財
す。教育学的見地に基づいたカリキュラム設計や担当教員の
本学は,
アメリカ,
中国や韓国をはじめとする海外の高等教育
界関係者,
米国ロチェスター工科大学,
コロンビア
構 成はもちろんのこと,
ラーナーオリエンテッド( L e a r n e r
機関との充実したネットワークも有しており,
提携・交流を独自に
大学教育大学院の教授陣や研究者など教育関
O r i e n t e d:学 習者 主 体 )のインストラクショナルデザイン
積み重ねてきましたので,
それらを活かしながら海外との交流も
係者の多くの賛同と協力を得て,
本学京都情報大
(Instructional Design:教育設計)
,
開放的水平分業システ
学院大学は,
新制度施行初年度である2004年4月
ムの教 育 体 制 ,
そしてラーニングアウトカム( L e a r n i n g
本学は,
時代のめまぐるしい変化の中にあっても,
建学の理
に,
日本国内第一号のIT専門職大学院として開
Outcome:学習成果)
の定期的計測など,
それまでの日本の
念と使命・目的に基づき,
着実に歩みを進め,
高度なITプロ
学したのです。
大学にはほとんど見受けられなかった要素や施策も多く取り
フェッショナルズの養成に邁進していきます。意欲ある皆さんの
開学にあたって本学は,
情報技術教育を基盤と
入れながら,
教育体制の充実を図っています。
入学をお待ちしております。
学校法人 京都情報学園 理事長・教授
長谷川 亘
Wataru Hasegawa
早稲田大学文学士
(米国)
コロンビア大学教育大学院修了
Master of Arts,
Master of Education
一般社団法人
全国地域情報産業団体連合会
(ANIA)
会長
一般社団法人京都府情報産業協会会長
タイ王国文部次官賞
(2回)
担当科目
「リーダーシップセオリー」
さらに活発化し,
積極的に教育事業を展開していきます。
7
時
代
の
タ
ー
ニ
ン
グ
ポ
イ
ン
ト
に
あ
っ
て
8
18世紀後半から19世紀にかけて起こった産業
データ,
人が一生を通して眼や耳から取り入れるデータのすべ
能の平和的な共存は可能でしょうか。
革命は,
蒸気機関という新しい動力の誕生をきっか
て,
人々の間で交わされるあらゆる通信の内容,
などを記憶し
以上,
ICTがもつ様々な側面について述べましたが,
これら
けとするものでした。生産力の増大は,
その後,
電気
て保存することが可能になりました。
コンピュータ自体について
のせめぎ合いの中で,
現在はまさに転換の真っただ中,
大げさ
と石油の利用によってさらに加速され,
20世紀にな
も,
サイズがどんどん小さくかつ速くなった結果,
携帯電話やス
にいえば,
人類の将来にとってのターニングポイントに来ている
ると,
人類が必要とする量をはるかに超える生産能
マートフォンは人々のポケットに居場所を見つけ,
さらにウェアラ
と言えるでしょう。
力を持つに至りました。
その結果,
いわゆる
「量から
ブルコンピュータはメガネや腕時計,
また衣料の一部に装着さ
このような時代に対応するため,
我々は,
日本最初のICT系
質への転換」が起こり,
それまでの大量生産は時
れています。
ロボットはこれら先端技術を総合することによって
の専門職大学院である京都情報大学院大学を設立いたしま
代遅れとなり,
多品種少量生産の時代へ移行しま
初めて可能となりましたが,
人間の身体性の一部を代替する
した。
それが母体とする京都コンピュータ学院は1963年,
コン
した。
その荒波の中で,
世界の産業構造は大きく変
だけでなく,
高度な人工知能を組み込むことによって,
新しい生
ピュータの揺籃期に設立されました。学院はわが国最初のコ
化し,
新たな社会秩序が生まれてきました。
命体のような役割を果たしつつあります。人の動作を助ける介
ンピュータ教育機関としてコンピュータの発展とともに成長し,
20世紀後半から21世紀に入ると,
ICT
(情報通
護ロボット,
訪問者の質問に答え求められた場所へ案内する
前途有為の人材を多数送り出してきました。
この伝統と実績を
信技術)
が再び大きな変革を生み出しました。
それ
ロボット,
家庭にあって人と対話しペットの役割を果たすロボット
継承して,
京都情報大学院大学は2003年11月に開学宣言を
は情報革命と呼ばれています。
その源泉となった
など,
興味あるロボットが次々と登場しています。
行い,
2004年4月に最初の学生たちを迎えました。
コンピュータは,
誕生以来まだ70年程ですが,
爆発
より大きく,
ビジネスや政治,
国家間の関係なども例外ではあ
建学の理念には「社会のニーズに応え,
時代を担い,
次代を
的な進歩の結果,
演算速度と記憶容量の両方に
りません。
インターネットに代表される通信のインフラストラクチャ
リードする高度な実践能力と創造性を持った応用情報技術
おいて信じられないほどの力を持つに至りました。
し
は,
世界中をネットワークによって結び付け,
グローバル化しまし
専門家を育成する」
と書かれています。
これを達成するため,
かも産業革命に比べると,
進化の速度はずっと速
た。
その結果,
新しい多国籍ビジネスが次々と生まれ,
さらには
応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻を置き,
科目群
11個のニューロンから
国家や社会の在り方までもが影響を受け,
急激に変化してい
を情報技術系のコア科目,
ビジネス系のコア科目,
および応用
成っていると言われていますが,
コンピュータを形作
ます。
系科目に分けています。
とくに応用分野の今後の重要性を踏
る素子の数はすでにそれを凌駕しつつあって,
ハー
ICTは我々の生活を大変便利にしましたが,
その一方で負
まえ,
医療情報,
農業情報,
海洋情報,
などの科目を充実してい
ドウェアとしては人間の脳に比肩できるまでになっ
の脅威にもなり得ることに注意しなければなりません。
日ごろ悩
ます。
また,
アニメ
・ゲームなどコンテンツ関係,
舞台芸術や音楽
京都大学名誉教授
てきました。情報革命のもう一つの担い手である通
まされるスパムメール,
外から勝手にコンピュータに侵入して来
に関するディジタル技術の科目も大きな特徴となっています。
元京都大学大学院情報学研究科長
信技術も大きく進歩しています。電流や電波による
るコンピュータウイルス,
それらを利用したコンピュータ犯罪,
さら
開学後まだ日は浅いですが,
札幌と東京にサテライト校を設け
元豊橋技術科学大学教授
情報の伝達に加え,
光による通信も実用化され,
い
にはサイバーテロなど,
小規模なものから大規模なものまで,
少
ました。
また学生定員も大幅に増加しました。時代のターニング
わゆるデジタル化時代を迎えました。
その最大の成
しでも対応を間違うと大きな災害を引き起こす可能性がありま
ポイントにあって,
しっかりと歩き始めたといえるでしょう。
果であるインターネットを利用すれば,
世界のあらゆ
す。
これらとどう対峙していくかが問われています。
本学は,
ICTの更なる研鑽を積みながら,
それが社会に与え
るところへ,
文字はもちろん,
写真や動画データでさ
ICTによる情報革命は,
この後,
どのように進行するでしょう
る影響を十分理解し,
正しい方向へ導いていけるような人材を
え瞬時に送ることができます。
か。人工知能は人間が作ったものですが,
それは,
たとえば
育てたいと願っています。志を有する方であれば,
年齢,
経歴,
これらICTの進歩は,
私たちの生活に大きな変
チェスというゲームではすでに人間の世界チャンピオンを破っ
国籍,
さらに文系理系を問わず,
門戸を開いています。大学を
化をもたらしています。大気の変化を記述する偏微
ていますし,
将棋においてもプロ棋士に勝ち越すというレベルに
卒業されたばかりの方はもちろん,
すでに実社会で活躍しつつ
分方程式を実際の気象の変化より速く解けるよう
達しています。人工知能がこのように高いレベルに達すると,
自
キャリアアップを目指している社会人,
海外にありながら日本で
になったことが,
数値天気予報の決め手でした。音
ら学習し進歩するとともに,
近い将来,
より高度な人工知能を自
の勉学に興味を持つ留学生,
私たちはこのような方々の入学
声の分析と認識を人の発話速度を超える高速で
分で作り出すようになるだろうと考えられています。
この自己増
を心から歓迎いたします。
できるようになり,
人間とコンピュータがリアルタイムで
殖のサイクルの中で,
コンピュータの知能が人間を超えてしまう
対話できるようになりました。記憶容量の壁もほぼな
という時期が遠からずやってくるだろうと予想されます。未来学
くなり,
たとえば,
世界中のすべての書籍のデジタル
者たちはそれを超知能と呼んでいます。果たして人間と超知
京都情報大学院大学学長
応用情報技術研究科長
茨木 俊秀
Toshihide Ibaraki
京都大学工学士
同大学院修士課程修了
(電子工学専攻)
工学博士
元関西学院大学教授
イリノイ大学等客員研究員および客員教授
ACM.,電子情報通信学会,情報処理学会,
日本応用数理学会 以上4学会フェロー
日本オペレーションズ・リサーチ学会,スケジューリング学会
以上2学会名誉会員
担当科目
「システム理論特論」
いのです。人間の脳は約10
9
設 立に寄 せて
推 薦 のことば
堀場製作所は社是として「おもしろおかしく」
を掲げています。
これを掲げねばな
らないほど,日本では学問・技術の習得においても仕事においても,
「難しいもの」,
「しんどいもの」
という意識が先行しているのです。
学ぶこと,技術を習得すること,もの作りの作業に従事すること,これらは本来
面白いものなのです。
日本の偏差値教育では,
この面白さを教えていません。
人間は他の動物より,本来好奇心の旺盛な生き物なのだから,この本性に基
づき
「興味・関心を持たせ育てる」
ことが教育の原点でなければなりません。
いのが実状です。
スタンレー D.
マッケンジー 博士
ないので,工業学校もこのようなプログラムには尻込みしていま
工業学校では,教員たちはビジネスの世界にほとんど縁が
す。工学系の教員たちは,「興味深い」
ビジネス上の問題に取
り組むよりも,むしろ,手近な「興味深い」工学的問題を扱うの
Stanley D. McKenzie, Ph.D.
Provost Emeritus
Rochester Institute of Technology
にコンピュータ技術を利用することに,より大きな関心を抱いて
現在,
「京都情報大学院大学(KCGI)
」は経営方法を変化
Fu
j
i
t
s
u,NECなどのITメーカーが 提供する教育コースや
います。
このようにして生じた真空 地帯は通常,Ci
sc
o,Or
a
c
l
e,
興味・関心をスタートとして,真理を究明する面白さ,技術を磨く面白さを教える
させる新しいタイプのテクノロジーに焦点を当てた大学院用プ
サービスによって埋められています。
しかし,KCGIは,ウェブビジ
ことは,知能教育の重要な側面です。
ログラムを提案しています。
これは,まだ明確に定義されていま
ネステクノロジープログラムは正規の教育機関によって教えられ
せんが,
「ウェブビジネス」
(またはeビジネス)
テクノロジーといわ
るべきだと考えています。
またKCGIは,このようなプログラムには
日本では,600以上の大学がありますが,これらの大学で学ぶ学生のすべて
れる分野です。
このようなテクノロジーは様々な種類の事業や
現在考えられているよりも多くのテクノロジー関連材料が含まれて
業界で働くのですから,一般大学は「社会のニーズ」にもっと敏感に対応せねば
産業に多大な影響を与えるにもかかわらず,日本ではこれに対
いるべきであり,テクノロジー教育専門家が多数存在するKCGI
応したプログラムを提供している大学はほとんどありません。
こ
のような学校がより重要な役割を果たすべきだと考えています。
なりません。
このことに目を瞑り,旧態依然とした教育をするから教える学問が生き
のような種類のプログラムはビジネススクールで提供されること
株式会社堀場製作所
が研究者になるわけではありません。
80%は社会へ出て,自営業に従事し,また
最高顧問
堀場 雅夫 氏(故人)
Masao Horiba
米国ロチェスター工科大学
筆頭副学長
生きとしていないのです。
「生きた学問」
とは,
「実際に役立つ学問・技術」であり,
しかも
「新しい時代に即
した学問・技術」でしょう。
ただし,よく言われる
「即戦力教育」
というものは,私は信
がありますが,このようなプログラムでカバーする必要がある科
目はもともと非常に専門的なものであるため,ビジネススクールに
は,このような高い技術的専門性を備えた教員はほとんどいな
従って,私は,KCGIが,大学院の最初のプログラムとして,
「ウェブに基づくビジネステクノロジー」
プログラムを開始すること
に強い賛意を表するものです。
2003年 京都情報大学院大学設立に際して
用していません。学術面での基本ができていれば,どんな技術でも消化していける
のですから。特にコンピュータのように進化の速い技術の世界では,本物の教育
が肝要です。京都情報大学院大学が本物の教育としての根幹を大事にして「生
きた学問・技術」
を
「おもしろおかしく」教える大学院として発展していくよう望みます。
現在,大学の独立行政法人化などの改革が進められていますが,これからは,
どのような独自性において大学・大学院を運営させていくか,教育管理・運営者の
才覚が問われると思います。
今までは,大学設置,大学院設置では教育内容と個々の教授の論文・業績の
評価に審査の重点がおかれていたようです。今回,専門職大学院などで教授陣
への実務家登用が推奨されていますが,単に教員採用の間口を広げるだけでは,
改善の域を出ません。
どのような理念と哲学で,どのような時代ビジョンで大学を運営していくか,大学
のリーダーシップが改革の核心です。新しいタイプの専門職大学院のモデルとな
るような大学院の誕生を願うものです。
米国コロンビア大学
ティーチャーズカレッジ名誉教授
インタラクティブ株式会社社長
デール・マン 博士
Dale Mann, Ph.D.
Professor Emeritus,
Teachers College, Columbia University
Managimg Director, Interactive Inc.
International Congress for School Effectivenessの初代
議長を務めています。
この仕事を通じて世界各国を視察し,最
も強力な学校システムは何か,それにはどのような特徴がある
のかを調べてまいりました。そして,大卒者のための多様な準
備教育機関が存在することこそ,国のシステムが強固であるこ
とを示すとの結論に達しました。将来, 優れた指導者になりうる
かどうかは,技術システムを学習目的に結びつける能力を有し
ているかどうかに依存しており,そのような能力を身につけさせ
私は,幸いながら幾度か日本を訪問する機会があり,その
ることがまさに,京都コンピュータ学院の使命なのです。
たびに日本の教育システムの様々な面を見てまいりました。
そし
企業や政府の教育組織と共に仕事を進めている時,IT専
て,日本の学校制度が学問的成果を上げていることや,学校
門家と教育行政機関の専門家との間にうまく意思疎通が図ら
関係者のみならず青少年の教育に携わる多くの人々が目指
れず,苦労することがあります。京都コンピュータ学院が提案し
している真摯な目標に常々感銘を受けておりました。
これに京
ている京都情報大学院大学は,学生が情報技術と経営管理
都コンピュータ学院の特筆すべき能力が加わると,多くの学習
の両方に堅固たる基盤を得ることを目標としており,それゆえ,
目標と,指導者としての日本の目標により近づくことができると思
同大学院の修了者たちは,これら二つの分野の間に存在する
われます。
コミュニケーションの壁を打ち破り,両者の橋渡しをすることにな
京都にはベンチャー大企業が綺羅星のごとく並んでいますが,京都には本物
このような結論に至ったのは,これまでの同学院の卓越した
るであろうと私は確信しています。
志向の伝統があり,また,革新的なものが生まれ育つ土壌があります。
そういう意
業績によるばかりでなく,国際的な教育政策に携わった私自
私は,京都情報大学院大学には,日本国内からだけでなく
身の経験にも基づいています。
かつて私は,在職中のジョンソ
全世界から指導者となる学生が集まり,多大な成功を収めるで
味で,実務家育成の専門職大学院設立には,地の利を得ていると言えます。最
後に,京都弁ですが「この種の大学院はとにかく早よう,何よりも早よう,つくらなあ
かん」の一言を結びとします。
2003年 京都情報大学院大学設立に際して
堀場雅夫様は2015年7月14日に永眠されました。
ン元大統領の下でアメリカ合衆国国法の立案に携わったこと
あろうと確信しています。修了者たちは,機械に操られるのでは
があります。残 念ながら当時のアメリカは,現在京都コンピュー
ない,人間中心の技術を打ち立てることとなるに違いありませ
タ学院が輩出しているような人的資源を得ようと画策するだけ
ん。技術と指導力を融合させて教育するというこの大学院大
の先見の明を持ち合わせていませんでした。恐らく日本は,そ
学の理念に対し,私は,強い賛同の意と最大限の支持を表
の幾つかの同胞国の轍を踏むことはないと思われます。
明したいと思います。
私はまた,あらゆる家庭の子供たちがより良い教育を受けら
れることを目指した,65ヵ国からのメンバーで構成されている
2003年 京都情報大学院大学設立に際して
KCGグループ一同,心よりご冥福をお祈りいたします。
10
11
京 都を世 界に発 信!
「 . k y o t o 」管 理 運 営 事 業 者の京 都 情 報 大 学 院 大 学が 2 0 1 5 年から運用 開 始
産官学共同でサイバースペースに京都ブランドを展開,
クリーンドメイン空間の構築
インターネットは近年急速な成長を遂げ,
情報収集,
コミュニケーショ
となってグローバルに京都のブランド力を高めていけば,
京都府全体へ
ンやビジネスに不可欠なものとなっています。
そのインターネットの重要
の価値創出に貢献できると確信しています。KCGグループは,
コンピュ
な構成要素であり,
インターネット上の住所を示すドメイン名に2015年,
ータの専門家がそろうわが国最初のITの専修学校,
および日本初のIT
「.kyoto」
が誕生しました。
は公益性重視
世 界で 唯 一 ,
学 校 法 人が 管 理 運 営 する
地 理 的 名 称トップレベ ルドメイン
専門職大学院です。
グループ創立以来50年以上の経験と実績を踏ま
インターネット上の膨大で分散された情報は,
知的探求の手助けやビ
え,
地域や教育機関と協力しながら,
有害情報や違法情報の排除の仕
ジネスチャンスの促進など有益な面もある一方,
信頼性に欠ける情報や
組みづくりを進めていきます。
また
「.kyoto」の運営にあたっては公益性
犯罪を助長するような情報,
有害サイトなどが一律に存在しているのが
を追求し,
安心・安全なインターネット接続を可能にする情報環境の向
学校法人が地理的名称TLDの管理運営事業者(レジストリ)
と
現状です。
これは,
本来であれば情報を適切にドメイン名に紐づける管
上に寄与したいと考えます。
なるのは世界で唯一です。行政機関・公的機関との連携により
理運営事業者が管理・統制を行ってこなかったことに起因します。
地理的名称トップレベルドメインである
「.kyoto」
はサイバースペース
営利法人とは違う,公益を重視した運営を目指します。さらに,
ドメイン名は,
単にその企業や団体,
個人を示す「記号」
であるだけで
における京都府を実現することにつながります。真の産官学合同のフ
なく
「シンボル」
でもあり,
さらには
「誇り」
ともいえます。KCGグループの
ロンティアとして,
インターネット上で世界に誇る
「京都」
ブランドをさらに
京都情報大学院大学「サイバー京都研究所」は,
京都府の支持およ
強化し,
京都関連の情報を集約することを想定しています。
フィジカルと
び国際的なドメイン管理団体であるICANN
(Internet Corporation for
サイバー空間の「.kyoto」
を相補的に活用することで,
京都の魅力をよ
Assigned Names and Numbers)
の承認を受けた
「.kyoto」の管理
り強力に世界に向けて発信することが可能となるため,
京都の社会経
運営主体として,
安心・安全なクリーンドメインの実現と
「世界の京都」
済や文化の発展に寄与することが期待されます。
のブランド化を産官学のオール京都で推進することを目標に掲げてい
そのためには「.kyoto」
ドメイン名上に京都のブランド価値に直結
ます。
する様々なコンテンツの構築が不可欠です。世界の京都ブランドとなる
また,
KCGグループは
「.kyoto」の運営管理を
「社会教育事業」
と位
「.kyoto」の特性を活かした様々なビジネス展開も可能でしょう。京都
置付けます。
これからの京都を担う青少年たちをはじめ,
すべての京都
ブランドを世界に発信する格好の場として少しでも多くの方々にご活用
府民が安心して世界と知的な交流を図ることができる,
京都のための安
いただくとともに,
京都のための安心・安全なサイバースペース実現に
心・安全なサイバー空間の構築は急務であると同時に,
産官学が一丸
オール京都で取り組むよう努めていきます。
学 生 の 研 究 テーマとしても着 目
「.kyoto」の活用によるビジネスの発掘など,学生の研究テーマ
としても着目しています。
「.kyoto」を紹介する京都新聞記事
サイバー京都研究所を開設
KCGグループの京都情報大学院大学は,
地理的名称トップレベ
ルドメイン「.kyoto」
を活用した事業展開や,
eラーニングを使って世
界の大学との連携教育を推進する
「オープンアカデミー京都」構築
をテーマとした「サイバー京都研究所」
を2015年6月,
京都府が運
営する学術研究施設「けいはんなオープンイノベーションセンター」
(KICK,
旧:私のしごと館,
精華町・木津川市)
に開設しました。
開設にあたっては2014年9月4日,
京都府から同センター拠点研
究活用計画として認定を受けました。
「私のしごと館」
を2014年4月
に国から譲渡を受けた府は,
名称を改めるとともに入居する研究機
関と学術研究施設にふさわしい事業計画を募集していましたが,
京
都情報大学院大学の計画認定はその第1号です。府は「サイバー
京都研究所」計画について「京都から世界へ,
ICTや教育の研究開
発が発信できる拠点として期待しています」
と高く評価しています。
「新ドメイン
『.kyoto』で京都ブランドを発信」をテーマにした対談の様子。
京都府知事 山田啓二 × 長谷川亘 京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院
統括理事長,
京都府情報産業協会会長
http://nic.kyoto/news/2015-01-03.html
12
公式サイト
「サイバー京都研究所」計画が,
京都府から「けいはんなオープンイノベンションセンター」拠点研究
活用計画の第1号認定を受け,
記者からの記念撮影に応じる長谷川亘統括理事長(左から2人目)。
左端は山田啓二 京都府知事,
右端は長尾 京都府参与=2014年9月4日,
京都府庁
http://nic.kyoto/
13
特
色
京
都
情
報
大
学
院
大
学
の
社会で役立つ実践的な
スキルがしっかり身につく
IT(ICT)
と経営が
バランスよく学べる
産業界のニーズやITの進化に即応した
カリキュラム設計
情報系・経営系などの複数の
専門領域にわたる
プロフェッショナルズを育成
本学では,産業界のニーズに即した教育を進めるた
文系・理系を問わず
幅広い分野から進学可能
本学では,多様なバックグラウンドを持った人材をIT分
めに,カリキュラムおよびコースデザイン,インストラクシ
現代のビジネスシーンにおいては,ウェブ技術を基幹
野の高度専門職業人として育成することを目標に掲げて
ョナル・デザインを,組織内外の専門家のアドバイスを
とするIT(ICT)
スキルと,経営戦略策定などのマネジメ
おり,学生募集に際し学部での専攻分野に関する制限
得て策定しています。また,IT(ICT)
の急激な変化に即
ントスキルを兼ね備えた人材が求められています。本学で
は設けず,文系・理系の幅広い分野から多様な入学者を
応するため,米国・ロチェスター工科大学との連携のも
は,情報系・経営系などの複数の専門領域にわたるプ
受け入れます。既習の知識や技術とニーズに応じた選択
と,世界最新のIT教育カリキュラムの移入・共同開発
ロフェッショナルズを育成しています。カリキュラムは,学
科目を用意し,幅広いバックグラウンドの入学者に対応し
を行っています。
生個々のバックグラウンドに応じて情報系・経営系の科
ています。また,社会人が仕事をしながら学べる体制も整
目をバランスよく学べるように構成されています。
えています。本学は,これまで日本の大学院が十分に提
徹底した実地・実践型カリキュラム構成
本学では,IT(ICT)
とマネジメントのスキルを備えた人
材を育成するために,IT系のみならず,経営・経済系
企業等のIT戦略立案の実務経験者を
教員として多数登用
供できなかった
「キャリアチェンジの機会」
を創出しています。
入学時の知識レベルに応じた
履修が可能
などのビジネス関連科目も多く履修できるように配慮して
本学では,企業でのCIO経験者など実務系の教員を
います。修了年次には従来の大学院における修士論文
多く登用しています。各教員は,それぞれの実務経験に
本学では,コンピュータに関する知識をほとんど有しな
に代わるものとしてプロジェクトの企画・実行を行い,キ
基づく講義で,学生の実践力を養成します。実務に直
い文科系学部出身者から,SEとしてIT業界で活躍して
ャリアを確立するための高度なスキルを修得します。
結した最新の理論・技術への理解を深めながら,学生
いる社会人にいたるまで,様々なITスキルレベルの学生
はプロフェッショナルとしての総合的なスキルを身につけ
が学んでいます。本学は,ITスキルの有無や将来の目
ます。
標に応じて,個々の学生に最適な履修パターンを提供
eラーニングと対面授業の併用による
効果的な教育方式の採用
14
キャリアチェンジをして,
IT分野で活躍する
します。これにより,予備知識のない学生でも無理なく
本学は,米国・コロンビア大学教授陣の強力なバッ
段階的に目標に到達することができます。一般的な大学
クアップを得て,世界最高度のIT教育の実現を目指し
院が32単位で修士号の学位が取得できるのに対して,
ています。授業形態についても柔軟性を重視し,ケース
本学では12単位多い44単位をもって修士号を授与して
スタディ,フィールドワーク,グループワーク,ディスカッ
います。これは多様な産業界のニーズに応えるため,既
ションなど実践的で多様な構成をとっています。また,本
習の知識で不足している部分を重点的に学び,基礎知
格的なeラーニングスタジオを設置し,
eラーニングと対面
識のある学生はより専門的な科目から学習を開始し,自
授業の併用による効果的な教育を実現しています。
分のスキルを効果的に伸ばすためです。
15
京
都
情
報
大
学
院
大
学
の
特
色
グローバルな活躍をめざす
世界各国のIT分野を代表する第一人者による講義
ITビジネスは,国境を越えてグローバルに展開する分野です。本学では,学生が国際的な視点を獲得できるよ
社会人でも学びやすい環境 長期履修学生制度と科目等履修制度
本学の修業年限は2年ですが,所定の手続きをすれば最大4年までの長
うに,欧米やアジアなど様々な地域から一流の教員を招聘しています。米国・ロチェスター工科大学やコロンビア
期履修が可能です。社会人の方は仕事と両立しながら履修することができま
大学,情報セキュリティ分野で世界最高レベルを誇る韓国・高麗大学校情報保護大学院等,世界各国の大
す。また,科目等履修制度を使って学びたい科目だけを履修することができま
学・企業と学術交流協定・事業協定を結び,共同研究や国際シンポジウムを実施するなど,グローバルな交流
す。科目等履修制度で取得した単位は本学入学後に修了要件単位として充
の発展にも力を入れています。
当することができます。
海外留学と海外派遣授業
本学は,米国・ロチェスター工科大学など多くの国々の多くの大学と提携しています。提携校への留学や,
※充当できる単位数には上限があります。
サテライトを各地に展開
国際学会での発表に挑戦できます。また,海外提携校で開講している講義にTAとして参加する機会があるほか,
本学は京都本校のほかに,京都駅前サテライト,札幌サテライト,東京
海外インターンシップ制度も活用できます。
サテライトを開設しています。たとえば社会人学生が出張するときなどは,近く
のサテライトでの受講も可能です。さらに,講義内容は録画されており,当日
英語の授業が充実,「国際人」
を養成
グローバルな視点を持った高度専門職業人を育成するためには英語は不可欠です。本学は海外から一
流の教員を招聘し,英語による講義を開講しています。また,本学には様々な国からの留学生がいるほか,
JICAなどの要請を受けて,研修生も多数受け入れています。海外の文化に接する機会を数多く設けるこ
に受講することができなくても,休日などを活用して講義を受けることができま
す。大学院に進学したが,仕事が忙しく受講できないということはありません。
※サテライトは国内外の他地域での開設を検討しています。
※一部の科目はサテライト受講,録画に対応していません。
とで
「国際人」
を養成します。これによってITビジネスをグローバルに展開していくための基盤が形成されます。
本学で学ぶことで,国境を越えた将来のビジネスパートナーに出会うこともできます。
学んだことを活かし,社会で活躍する
徹底した個別指導で理想の就職を実現
本学では,修了時における全学生の就職の実現を目指します。指導教授
が産業界等における経験や人脈を活かし,理想の就職実現に向けて,学
生との個別面談を通じ,企業への推薦も行います。また,起業を希望する
学生に対しては,会社設立や経営・運営に関するノウハウの伝授などの各
種支援をします。
修了者間のビジネスネットワークの構築
本学では,ITをキーワードとした多彩な修了者を輩出し,修了者同士のビ
ジネスネットワークの構築にも力を注いでいます。在学中からグループワークの
機会等を多く設けることで,修了後,社会に出てからも同窓生がそれぞれの
スキルを活かし,協力し合いながらビジネスを展開していくことを目指します。
あらゆる分野で応用されるIT(ICT)に対応
本学では,医療,農業,海洋,観光などの分野で応用されるIT(ICT)
に
精通したプロフェッショナルを育成するために次世代産業コースを2016年
4月に新設しました。あらゆる分野の知識・技術を徹底した実践重視のカリキ
ュラムで養い,各分野で必要とされるソリューションを提供できる人材の育成
を目指します。
16
17
日本最初のIT専 門 職 大 学 院
1
京都情報大学院大学
研究大学院と専門職大学院
大学院における人材養成は,❶研究者の養成と,❷ 高度専
門職業人の養成に大別することができます。わが国においては,
これまで,研究者養成のための「研究大学院」
が主流であり,高
度専門職業人の養成に特化した教育を行う大学院は皆無に等
しい状況でした。
しかし,近年の急速な技術革新,社会経済の急激な変化
(多
様化,複雑化,高度化,グローバル化)
等を受け,高度で専門的
な職業能力を有する人材の輩出を望む声が,産業界を中心に強
くなっています。
また一方で,社会人として活躍をしている人々が,
自らのスキルアップ・キャリアチェンジを望む声も強くなっています。
このような社会的要請に対して,従来の研究大学院では十分
に応えられない面が多々あります。すなわち,
❶研究大学院では,研究が高度になればなるほど,研究領域の
専門分化・特殊化が顕著になり,一般実務を遂行する上で必
❷教育方法にも特色があります。一方向の講義ではなく,ディス
カッションやグループワークを授業に多く取り入れ,学生の自
発性・積極性を育成することに力点を置いています。
また実務
経験者が教壇に立つことも多く,実社会に直結した実践的な
テーマで授業が行われます。
❸ 出身学部にとらわれず,様々なバックグラウンドを有する多様
な学生を受け入れています。
これにより,多くの人にキャリアチ
ェンジの機会を与えるという社会的な意義を果たしています。
多様な出身学部からなる学生集団の中で学ぶことにより,
個々の学生は,広い視野や柔軟性を自然に身につけることが
できます。
米国においては,社会の各分野でリーダーとして活躍するプロ
❷ 研究大学院では,実務経験のない研究者を中心とした教員
構成をとっているため,実社会における実務との乖離が甚だし
く,実務の遂行に必要な実践的教育がなされていません。
❸研究大学院では,関連した特定の学部の出身者に入学者が
限られてしまう傾向にあり,キャリアチェンジの機会を創出でき
ません。
「専門職大学院」
とは,2003年施行の改正学校教育法に
よって始まった新しい制度であり,高度で専門的な職業能力を
有する人材
(高度専門職業人)
の養成を目的とする大学院です。
従来の研究大学院とは異なり,専門職大学院では,一定割合
以上の実務系教員の登用が義務付けられ,教員1人に対する
学生数が厳密に規定されるなど,実務家養成のための種々の
考慮が払われています。専門職大学院とは,高度専門職業人
の養成という社会的要請に応え,様々な職業分野の特性に応
じた柔軟で実践的な教育を可能にする新たな大学院制度なの
です。
専門職大学院のモデルとなったのは,米国のプロフェッショナ
ルスクールです。
その特色として以下のような点が挙げられます。
❶カリキュラム構成上,ある特定の課題についての知識や技能
の伝授のみに重点が置かれることはありません。社会を理解す
る力,倫理的規範に基づく行為遂行能力,社会全体に対す
る関心を持つことなど,広範かつ総合的な能力を育成するた
めの配慮がなされています。
18
上級SE,
ウェブシステム構築技術者
企業のIT化が進み, 経営の根幹を
プロジェクトマネージャーは, 企業内
上 級SEは,プロジェクトマネージャ
I
Tが支えるようになるにつれ,
I
T戦略を
の経営資源を有効活用しつつ, 最新
ーを補佐し,プロジェクトのマネジメント
の情報技術の導入などを適切に行い,
も行うエンジニアです。技術のみならず,
企業では求められるようになっています。
プロジェクトを統合的に管理・効率化す
コストや業務の流れなど,マネジメント
プロフェッショナルスクールの修了者で占められ,専門職の学位
CIOは, 企業の経営戦略立案に携わ
る能力を有する高 度 専 門 職 業 人です。
の要 素についての深い理 解が求めら
り,そうした戦略を実現するための環境
そのため,I
Tと経営の幅広い知識を兼
れます。
に対し, 極めて高い社会的評価が与えられています。本学は米
国型のプロフェッショナルスクールをめざしています。
3
構築に向けた情報戦略を策定し, 企
ね備えていることが必要です。また,プ
ウェブシステム構築技術者は,プロ
業の有する多種多様な経営知識を有
ロジェクトは様々な部 署を横 断して編
ジェクトマネージャーや上級SEの指示
機的な情報システムとして実現していく
成されることが多いため, 高度なコミュ
に従い, 最新のITスキルを活かしてシ
高度専門職業人です。
ニケーション能力とリーダーシップが求
ステム開発を実際に行います。
められます。
日本最初のIT専門職大学院として
本学は,専門職大学院制度に立脚しながら,ロチェスター工
科大学やコロンビア大学など米国の諸大学との教育ネットワーク
を礎とし,米国のプロフェッショナルスクールの教育ノウハウをカリ
システム統合コンサルタント
ウェブマーケティング・
プロフェッショナル
システムアーキテクト
システムアーキテクトは,企業のI
T戦
日本の企業では,社内でのIT人材の不足
eビジネスサイトを構築するためのウェ
から,IT化推進における社外コンサルタントの
ブ技術と,
インターネット上のサービス提
略立案のための課題を分析し, ソリュ
❶カリキュラム構成においては,技術系科目,経営系・経済系科
需要が高くなっています。システム統合コンサ
供に関する戦略立案能力, 消費者の
ーションの枠 組みを策 定するとともに,
ルタントは,顧客企業の経営戦略に沿ったビ
インターネット上での行動を把握するた
複雑化する既存のシステムと整合性の
目を中心として,リーダーシップ,人材育成などの科目も多く取
ジネスのシステム化構想に関するコンサルティ
めのマーケティング手法を有し, eビジ
とれた新たなシステムのアーキテクチャ
キュラム上に取り入れつつ,それらをわが国の状況に適合させて
います。すなわち,
り入れ,
I
T分野の高度専門職業人となるために必要な高度で
多岐にわたるスキルをバランスよく修得できるように配慮してい
ます。
❷企業において活躍してきた実務経験者や,米国プロフェッショ
ナルスクールの出身者などを,教員として多数登用しています。
ングを行い,現在の熾烈な国際ビジネス競争
ネスを遂 行する高 度 専 門 職 業 人です。
を勝ち抜く企業間連携を効率的に進めるため
商取引に関する豊富な知識と,流通シ
の適切なスキルを持った高度専門職業人です。
ステムやセキュリティ保護などのネット
開発をつなぐ中間的な役割を果たしま
顧客のニーズを理解し,適切な対応が求めら
ワーク関連の高度な知識・技術が求め
す。そのため,I
Tスキルのみならず,ビ
れることから,
IT,マネジメント,コミュニケーショ
られます。
ジネスや経営・マネジメントの広範な知
ンの高いスキルが必要となります。
(構造)
を設計する高度専門職業人で
す。企業の戦略立案と実際のシステム
識が求められます。
教授1人に対して学生数10人以下という理想的な教育環境
のもと,ディスカッションやグループワーク,プレゼンテーション
などを多く取り入れた実践的な授業を通じて,
I
T分野の高度
プロフェッショナルスクールとは
プロジェクトマネージャー
立案して企業経営の一翼を担うCIOが
専門職業人を育成しています。
2
CIO
(Chief Information Officer:
最高情報統括責任者)
フェッショナルは,ロースクールやビジネススクール
(MBA)
などの
須となる広範なスキル・知識をバランスよく修得できるカリキュ
ラム構成がなされていません。
活躍のフィールド
現在,産業界では,IT
(ICT)
の高度化(特にウェブビジネス技術の普及)
に伴い,従来からの「IT化」
に比べ,高レベルのIT導入が課題となっています。すなわち,
IT
(ICT)
を単なる業務改善ではなく,高度
な企業戦略の策定に活用しようとする動きです。
これは, 経営のトップレベルでのIT化を意味し,それに
関与する人材は高度な知識・技術と同時に高度な経営センスをも要求されます。
本学では, 業界の求める高度IT人材を育成するためのカリキュラムを実現しています。本学の修了者
は,以下のようなIT系の職種に就くことが期待されます。
❸ 出身学部にとらわれず,多様なバックグラウンドを有する人材
を広く受け入れています。
また,社会人に対しても広く門戸を
開いています。従来の日本の大学院制度では,例えば,文学
情報セキュリティ
コンサルタント
情報ネットワークは,eコマースやIoT
(Internet of Things)
などを実現する
コンテンツ製作管理者
データアナリスト
映画やアニメーション,ゲームソフトな
データアナリストは,企業活動のなかで
どのメディアコンテンツの製作において,
得られる顧客や商品の様々なデータを集
うえで不可欠のインフラとなっています。
コンテンツ製作管理者は,
プロジェクトチ
約し,客観的に分析することで,データ
一方で,これらネットワークを取り巻くセ
ーム全体の管理を行います。まず企画
の特性や傾向を見出し,経営やシステム
部出身者が大学院においてI
T・コンピュータ分野を志望するこ
キュリティリスクは拡大し続けています。
書を製作し,協力して製作にあたる会社
開発の課題解決につながる提案を行いま
とは困難でしたが,本学はキャリアチェンジの機会を創出して
情報セキュリティコンサルタントは, 顧
と交渉して,具体的な予算を確保します。
す。近年は,農業や医療などの分野でも
客が情報セキュリティポリシーを策定し,
また,製作物をどのように利用して資金
ビッグデータの利活用が進んでおり,活躍
情報資産を守るための助言や支援をし
を回収するか計画し,実行します。過去
の場は広がっています。マーケティングや
ます。また, 顧客の状況を把握し, 適切
の事業実績や現在の市場の状況など
経営の知識に加え,統計解析やデータマ
な対応を行うために,マネジメントやコミュ
の分析能力や,チームをまとめて計画を
イニングなどのI
Tスキルや,仮説と検証に
ニケーションの能力が必要となります。
実行するリーダーシップが求められます。
基づく論理的な思考力も求められます。
います。
従来の研究大学院とは異なる,以上のような特色を有する本
学は,日本最初のI
T専門職大学院としての役割を果たすべく,
独自の教育を展開しています。
19
ビジネスITコース
I T を 駆 使 で きる 経 営 の プ ロ フェッショナ ル を 育 成 す る
情 報 戦 略 を 立 案 ・ 推 進 するた め の
スキ ル を 修 得し,
あらゆる業 種 で 活 躍 する。
本コースで修得する主なスキルは次のとおりです。
1 現代のビジネスに不可欠なERP,CRM,SCM,データウェ
●
アハウス
(DWH)等のシステムを活用する実践力,業務プロ
セス改革への応用力
2 これらを有機的に結合させてビジネスを成功へと導くための
●
対 象 者 例
I
T
(ICT)
を学び,ビジネスの専門知識を強化して,ウェブビジネスのプ
ロフェッショナルを目指す方。
I
T
(ICT)
の知識を活かし,さらにスキルアップしてI
T戦略立案者や上
級コンサルタントを目指す方。
IT戦略立案に必須となるIT・コンピュータ技術
3 プロジェクトマネジメントのスキルやリーダーシップなど,企業
●
経営に必須となる実践力
さらにERPパッケージ(SAP ERP)および先進統計ソフト
(SAS)
の認定コンサルタントの対策講義が充実しており,資格
取得も可能です。
IT
(ICT)
とマネジメントのスキルを兼ね備えた本コースの修
了者は,企業におけるIT戦略立案のスタッフや,IT化を促進
するためのプロジェクトマネージャー,あるいは顧客企業に対し
てシステム構築に関する提案を行うコンサルタントなど,様々な
職種に就くことが可能です。
また,IT関連企業はもちろん,すべての企業において経営
環境のIT化が必須課題となっている現在,あらゆる業種にお
産 業 界 が 求 め る , I T( I C T )とマ ネジメントの ス キ ル を
いて活躍が期待されます。
兼 ね 備 えた 人 材 を 育 成 す る 。
20
現代の企業経営においては,人・物・金といった経営資源の
実現するためのIT戦略の立案が必要とされているのです。そ
有効活用(ERP)
や,収集した顧客情報・マーケット情報等を利
のため, 企業経営者にはIT
(ICT)
に関する知識が求められ,
用した顧客との継続的な関係の形成(CRM),効率的な生産・
経営層におけるIT専門家として最高情報統括責任者(CIO)
販売管理(SCM)等を通じて,効果的な経営環境を実現しなけ
等の役職を設けることが,企業においては必然となっています。
プロジェクトではまず,企業にeメール等でアンケートを実施し,その結果やシステムの導入状況等の調査結果から
ればなりません。企業経営者は,こうした諸手法に関する経営
しかしながら,産業界においては,IT
(ICT)
とマネジメントの
SAPERP導入を実践した例もあります。
学等の知見を活かしながら経営戦略を立案することが必須とさ
スキルを兼ね備えた人材が大量に不足しているのが現状であ
ユアサを訪問し,
SAPERP導入のプロセス等をヒアリングしたこともあります。
れています。
り,グローバル化の進む激しい競争環境の中で企業が生き残
現在では,理想的な経営環境を実現するために,ビジネスへ
るために, そうした人材を育成することが急務となっています。
のIT
(ICT)の導入・活用,すなわちeビジネス
(ウェブビジネス)
ビジネスITコースでは,
IT
(ICT)
を駆使できる経営のプロフェッ
の実現が極めて重要です。経営戦略の立案と同時に, それを
ショナルを育成します。
キャリア強化科目
(ERP)
では,できるだけ実際のビジネスに近いテーマを選定し,SAP ERPを用いた問題解決に
取り組みます。
そのため,対象業種についての具体的な学習が重要となります。
各企業のニーズを分析して,具体的な課題やテーマを絞り込みます。
これまでに,実際の企業の経営改善を目指し,
また,SAP ERPの導入企業を訪問し,導入事例の分析・調査を行います。株式会社堀場製作所と株式会社GS
専門職業人として高度なI
Tサービスを提供するために,
ERPを深く学ぶことは非常に有意義です。近年では,中国
の国営企業がERPを導入し始めており,中国からの留学生が本学を修了後,多数そのような企業に就職しています。
今後は,日本企業のみならず東南アジアをはじめとした海外の企業でも,ERPに精通した専門職業人のニーズが
高まると見られるため,本学のERP関連科目は国際色豊かなものとなっています。
21
ビジネスITコース
企業インフラとERP
Enterprise Infrastructure and ERP
日本企業の「強み」を生かし,ERP開発導入の研究を
キャリア強化科目担当教員 上田
企業へのERP導入によるビジネスプロセス
の改善を中心的なテーマとし,様々な企業の
課題分析や導入事例の調査などに取り組んで
います。業 界 大 手であるSAP社 のERPを導
プログラム紹介
治文教授
私の専門分野はグローバル製造業の情報システム管理です。長年にわたり,三洋電機
株式会社で,CIOとして,国内外工場での生産管理システムの開発,同本社でのグロー
E R Pコンサルタントを目指す取り組み
「企業インフラとERP」
の主な履修科目で,次のような講義や実習を順に履修することにより,
SAP社認定コンサルタントの資格試験
のための準備と,企業でのERPプロジェクト導入のノウハウ習得とを,在学中に進めることができます。これらの授業は,他のプログ
ラムからも選択して履修することもできます。
入している企業の訪問や,
ERP導入の専門家
バル経営管理システムの開発,その新バージョン開発(ERP化),国内家電SCMシステム
による講義などを通じて,実践的にプロジェク
の開発などを経験してきました。
トを進めています。インメモリーデータベース
グローバル製造業の代表的なビジネスモデルは,日本で製品を開発し,最適地で調達・
経営情報システムの基礎の学習
生産をして,世界中にその製品を販売するものです。それらを効率的に行うには,製品技術
■ 企業システム
やI
oTなど,最新の 企業インフラとERPとの
連携についても研究を行っています。
情報が世界中に提供され,世界中の生産販売活動情報が企業全体で共有される仕組み作
りが必要で,情報システムの活用が不可欠です。また,経営者はビジネスの結果をできるだ
け早く把握し迅速な経営判断を行う必要があり,そのためにもグローバルな連結経営管理シス
過去の課程修了プロジェクトテーマ
テムが必要となります。
生産・販売拠点のシステムについて標準化・統合化を行う際には,法制度,商慣習,
●日中白物家電における経営管理に関しての研究
●B2Cビジネスにおける返品物流システムに関する研究
●SAP HANA環境でのデータ分析 言語(日本語,中国語など),時差等の違いがあり多くの困難を伴います。これらを解決する
最良の手段はERPをグローバルに導入することでしょう。日本独自の経営スタイル・管理手
法を世界中に押し付けることは不可能です。しかし,逆に欧米で開発されたERPをそのまま
HANAを活用してのシステム開発
使用することは,日本企業の
「強み」
を損なう危険性をはらんでいます。日本企業の
「強み」
を
●オンラインショップのERP導入研究
生かしながらのERP開発導入を,学生の皆さんと共に研究しています。修了すれば,ERP
●おむつメーカー(中国)へのERP活用の提案
導入の専門家になります。
上 記 以 外に中 国 家 電 企 業,化 粧 品メーカー,自動 車
メーカーなどへのERP導入に関するプロジェクトを行い
ました。
[第1学期]
企業活動の目的と,それを達成するための基幹業務の役割について学びま
す。各基幹業務について,どのような情報が発生し,どのように情報シス
テム化されているかを理解し,その情報システムの開発方法を学びます。
■ 業務の統合化とeビジネス
企業の構造とビジネスの仕組みを理解し,最新のIT
(ICT)を駆使することで
競争優位を獲得する業務統合のあり方をSAP社のERPを通して学びます
(SAP社提供のTERP10コーステキストを使用)。
[第2学期]
SAP認定コンサルタント試験に対応する講義
■ 財務会計システム開発Ⅰ,およびⅡ
ERPシステムに使われる財務会計システムの開発を行います。
SAPシステ
ムのFinantial Accounting(F
I)モジュールを利用し,財務会計システム
の基本設計,伝票処理,決算処理,財務会計レポートなどを扱います。
目標とする資格試験
SAP Certified Application Associate ‒ Financial Accounting
[第3学期以降]
ERPシステムの導入・開発に向けた
実践的な学習
■ ERP導入擬似プロジェクト
特定の業界・企業に則したビジネスモデルやビジネ
スプロセスを擬似的に策定した上で,そこにSAPシ
ステムの各種モジュールを導入する際の仕様書作成
や導入テスト,レポート作成などを演習します。
■ インターンシップ
春期・夏期の長期休暇に約1か月間,海外を含むSAP
導入企業でのインターンシップに参加します(希望者の
み)。企業でのSAPプロジェクトの実習(マニュアル作
成,ユーザ教育など)や開発作業に携わります。
■ Add-on開発プログラミング
SAPシステムの各種モジュールに機能追加(add-on)
を 行うため の 専 用 言 語 で ある「ABAP」
(Advanced
Business Application Programming)を用いて,
追加プログラムの開発を行います。
■ 販売物流システム開発Ⅰ,およびⅡ
ERPシステムに使われる販売物流システムの開発を行います。
SAPシステ
ムのSales and Distribution(SD)モジュールを利用し,販売物流シス
テムの基本設定,受注から入金までの処理を扱います。
SAP社認定試験に多数合格
ドイツのSAP社のERP(企業資源計
画)
ソフトウェアは,多数の世界的な企
業で利用されており,SAP認定試験は
難関として知られています。この試験に
合 格して認 定 資 格を取 得することは,
ERP関連のコンサルタントや企業におけ
るIT部門のスタッフとしての活躍を目指す
人にとっては,大きな力となります。
京都情報大学院大学ではSAP認定
試験にこれまでに留学生も含めて数十
名が合格したという実績があります。
22
大学時代は法学部でITとはあまり縁のない勉強をしてきたのですが,生産・販売などを
効率化する情報システム・ERPに興味を持ち,このようなシステムを作り,活用してみた
いと思い,KCGIへの入学を決めました。専門の教授がいらっしゃったことも理由のひとつ
です。SAPの資格を取ることが大きな目標でしたので,入学前から下準備として会計の知
識を備えておこうと,簿記の勉強をしました。
入学後は,ERPが教育・実習用に本格導入されているという恵まれた環境の中,講
義がそのままSAP試験の対策になるので,とてもありがたかったです。ただ,勉強をしてい
る中,SAPのシステム自体は理解できるのですが,実際にどのようなタイミングで使えばい
いのか,具体的にどのようなメリットが得られるのかがイメージしづらく,壁にぶち当たった
のも正直なところです。その時には,実務経験がある教授に指導していただきました。そ
して2年生の7月の試験に合格することができました。
資格を得ると,就職活動も一変しました。企業からの私に対する評価が高まっているこ
さん
とを感じましたし,何よりも私自身が自信を持って面接などに臨めたことが大きいと思います。
アビームシステムズ(株) 勤務している会社は,基幹系システムだけでなく,情報系システムやコンカレントエンジ
2013年3月修了
ニアリング,組込みソフト,インフラ管理,ITライフサイクル
(計画∼導入∼運用)全般運
京都産業大学 法学部卒
用など顧客の様々な要望にお応えする種々のサービスを提供しています。今後は,ERP
コンサルタントとして活躍していくのが夢です。企業の経営情報を管理するシステムを作り,
多くの方々に喜んでいただける仕事をしていきたいです。
髙原 大嗣
目標とする資格試験
SAP Certified Application Associate ‒ Sales and Distribution
※本学で教育用に導入しているSAPシステムについては「教育の
環境とサポート体制」の章も参照してください(68ページ)。
最新のSAP/ERPシステムの技術動向や活用例を学ぶために,
ERPコン
サルティングやシステム開発に携わる企業の方を講師として迎え,特別講義
を随時開催しています。
2016年2月には,花木敏久氏(写真:SAPジャパン株式会社プラットホー
ム事業本部)
ほかERPベンダー,コンサルタントの方々による集中講義「応用
情報学最先端A ∼インメモリーデータベースの最先端∼」
を開講しました。
プリンシパルデータベースアーキテクトである花木氏は,
SAP社がERPのプ
ラットホームとして開発している高速インメモリーデータベース
「SAP HANA」
のアーキテクチャや高速化のための実装について解説しました。
23
e-マーケティング
e-Marketing
次世代知識経営に繋がるマーケティング戦略の研究を推進
キャリア強化科目担当教員 高
マーケティングへの理解と統計的分析手法
に基づく戦略的なCRM(顧客情報管理)を学
び,
e-マーケティングのプロを目指します。日
弘昇教授
私はサムスン電子最初のCIOとも言える戦略企画室情報戦略部長として,一般
アントレプレナーシップ
Entrepreneurship
I C Tの技術力を生かして起業に必要なスキルを養う
キャリア強化科目担当教員 大西
「アントレプレナーシップ」
とは,直訳すると
「起業家精神」。新しい事業の創造に自らの意
思でチャレンジすることです。その意欲の涵養
健吾准教授
本学では,企業出身者や起業経験を持つ教員を積極的に採用しており,その
本語,英語の論文講読などを通じて,
e-マー
消 費 者 向 けのウェブ サイト構 築,ドイツSAP社 のERPシステム構 築といった
と並行して,事業企画提案,マーケティング,
ケティングの基本的なモデルを勉強しながら,
e-Business戦略などに携わってきました。また,IT関連ベンチャー企業の代表取締
財務会計など起業のための実践的な知識を積
知識や,
ICTを利用したマーケティングや顧客管理のスキルなど,専門職大学院
プロジェクトを進めます。
役として,マーケティングの実務経験とノウハウを身につけ,ショッピングモールの経
み重ねます。
である本学ならではのカリキュラムが起業家の育成につながっています。
過去の課程修了プロジェクトテーマ
●コウホート分析におけるe-カスタマー購買行動パター
ンモデルの検証
●パルモア型コホート分析によるプロモーション手段の
分析
●顧客分類手段としてのAHPとクラスターに関する一考察
●利益増加をもたらすブランド価値の育成に関する一考察
●AHPによる7 Steps顧客行動プロセスにおける動機
付与の重要度の分析
●クラスター分析による顧客タイプの戦略的な分類
指導のもと開学以来多くの起業家を輩出してきました。起業に必要な経営実務の
営やウェブ戦略に関するコンサルティングなどの業務を行いました。
その実績をもとに,独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部 イノ
これらの経験をもとに,韓国能率協会と共同で
「電子商取引マーケティング管理
ベーション人材センター
(IPA)
の
「大学等におけるIT起業家等の人材育成に係る
者」
の教育課程の立案・運営を行い,また,韓国および日本の企業や教育機関に
過去に起業した修了生
IT起業家等教育モデルカリキュラムの策定・試行・評価等への協力教育機関」
おいてe-BusinessやIT戦略に関する講義・研修を数多く行うなど,ICTによる電子
に選定されました。現在,他大学と切磋琢磨しながら,起業家育成のための新
商取引を通じて企業の活性化を図れる人材の育成に取り組んでいます。
しいカリキュラムを策定しています。
このキャリア強化科目では,主にインターネットなどのオンラインでのビジネスを効率
ICTの技術力を活かした,レポート制作能力を鍛えれば,あなたも公的機関の
的に行うB2Cマーケティング戦略(e-マーケティング)
に焦点を当てます。
e-マーケティン
補助金を獲得して起業することも夢ではありません。
グの基盤となるICTへの理解を積み重ねることと並行して,オンラインでの売り上げ
や利益増加のため,可視化されていない顧客の商品購買行動を分析し,その結
果をコウホート分析やAHP分析などの統計的分析技
劉 釗さん
法を用いて戦略化していく研究を行っています。
銘東(株)代表取締役
また,私のゼミでは年に1回,ヨーロッパやアメリカ
で開催される国際学会で英語での発表を行っていま
2013年9月修了 中国・山東青年政治学院卒業
す。みなさん,顧客中心の知識経営のコアになるマ
ーケティング戦略を学び,海外の国際学会で英語で
の発表に挑戦してみませんか?
戦略的ロジスティクス
Strategic Logistics
複数の企業にまたがるビジネスモデルを構築
キャリア強化科目担当教員 今井
データベースを核にして,企業内の基幹システムや企業
間での情報共有システムなどの専門家を目指します。一つ
の 方 向 はSCM
(Supply Chain Management)で あ り,
劉 釗さんは
「起業家の声」のページでも紹介しています。
恒雄教授
私は,長年,富士通株式会社のシステムエンジニア部門に勤務し,
物流におけるインフラ整備や調達のビジネスモデルなどを
主に教育,医療関係のシステム構築を担当しました。その後,株式会
扱います。もうひとつの方向性は業務情報の集約・管理(デ
社富士通ラーニングメディアで研修事業を担当しました。教育関係では,
ータウェアハウス)
とそれに基づく分析(データマイニング)
大学の教員が研究で使用する技術計算,学生のコンピュータ利用教
です。どちらもICTを活用したビジネスには大変重要です。
育,事務部門や図書館等の様々なシステムの開発と構築を担当してきま
した。
過去の課程修了プロジェクトテーマ
●オンラインユーザの行動履歴集約によるレコメンダシステム
●データマイニングによるクロスセリング機能を具備したショッピングサイト
●中国の物流関連インフラ整備の現状について
●中国からの利用が急増するインターネット通販を利用した商品購
入の仕組みについて
●製品・サービス開発でのUX(User-Experience)の重要性とそ
の成功事例について
24
医療関係では,病院全体の業務にコンピュータを使って,患者への
サービス向上を目指した電子カルテ導入など病院総合システムの構築に
携わりました。富士通ラーニングメディアでは,IT研修,ビジネス研修
を,ウェブ上で可能にする eラーニング事業を立ち上げました。
私が担当するキャリア強化科目では,複数の企業にまたがるビジネス
で,企業間での情報共有を柱としながら,最終顧客に高い満足度をも
たらすための経営手法である
「SCM」
に関する具体的なテーマを設定し,
課題分析,その分析に基づいたビジネスモデルを導き出します。また,
モデルを実現するためのウェブアプリケーションを開発します。
本学の学生は,様々な経歴を持った人材の集まりです。お互い切磋
上記以外に,外食系企業,服飾メーカー,家電メーカーなどのビ
琢磨し,自らの目指すキャリアを身につけて実社会で大きく羽ばたいてく
ジネスモデルに関する研究をプロジェクト内で行っています。
れるものと信じています。
本学の学生が制作した, 起業を考える
JMOOCオンライン講座がコンテストで一位に!
大学生のチームが作ったオンライン講座を受講できるイベント
「JMOOC大学生チ
ーム選手権」
(2015年12月∼2016年1月に開講)
に参加した本学の学生チーム
が,このコンテストで堂々の1位となり,2016年2月,主催のJMOOC大学生チ
ーム選手権実行委員会から表彰されました。
この選手権は,大学や企業の講座を普段提供しているJMOOCが,「面白くて
ためになる,学生によるオンライン講座」
をテーマに開催したもので,本学の学生
チームは,「目指せ!ITベンチャー ∼きょこたんと起業を考える∼」
と題して,本学
やKCGグループ校の京都コンピュータ学院の教員の講義を中心に,IT業界での
起業に必要な知識やスキルを学ぶ講座を制作しました。KCGの公式キャラクター
「きょこたん」
が全体のガイド役を務めていて,学びやすい演出も工夫されています。
選手権では,この講座が最多の履修登録者数を獲得し,内容の満足度も最
高点をマークしたことから,総合評価で1位に輝きました。
25
システム開発コース
eビジネスを実現するシステムを設計・開発できる高度なエンジニアを育成する
I Tアー キテクトとして必 須 の
スキ ル を 修 得し,
企 業 の 情 報 化 を 支える
こうした変化に伴い,ビジネスの世界で現在求められている高
高度でかつ多様な技術を有する本コースの修了者は,企業
度かつ多様な技術・知識を有するシステム開発のエンジニアを,
の情報化を推進するITアーキテクトとして,ソフトウェア開発企
最近ではITアーキテクトと呼ぶことが多くなっています。
業や,幅広い業種の企業の情報部門での活躍が期待されます。
情報処理推進機構の定義によれば,ITアーキテクトとは
「戦略的情報化企画局面におけるビジネス/IT上の課題を分
析し,ソリューションの枠組みを策定するとともにソリューションア
ーキテクチャ
(構造)
を設計する」人材とされています。
システム開発コースでは,eビジネス
(ウェブビジネス)
を実現
対 象 者 例
I
T
(ICT)
を学び,開発プロジェクトに参加して,システム開発のプロ
フェッショナルを目指す方。
幅広いビジネスの知識と高いI
T応用力を身につけ,企業のI
T戦略
の実現を指揮する高度I
T技術者を目指す方。
するための高度なスキルを有するITアーキテクトを育成します。
本コースでは,ITアーキテクトに必須となる以下のようなスキル
の修得が可能です。
1 実用的なシステムを設計・実装するための仕様化,設計,プ
●
ログラミング,テスト,デバッグなどの上流から下流のプロセス
にわたる開発スキル
2 システムを開発する上で必須となるネットワーク,データベー
●
ス,セキュリティなど先端のIT関連技術
3 開発対象領域となるeコマースやeラーニングなどのアプリケ
●
ーション固有のソリューションを実装するための専門知識
4 実際にシステム開発を行うことで得られる,実践的なプロジ
●
ェクトマネジメント,コミュニケーションおよびドキュメント作成な
どのスキル
情 報 シ ステ ム の 最 適 化 や
情 報 セ キュリティの 確 保 など の 新し い 課 題
企業経営環境のIT化やユビキタス社会の到来に伴い,シ
また, 企業活動における情報システムへの依存度が高ま
ステム開発においても, 従来と異なる課題が発生しています。
るのに伴い, システム開発においても, 業務支援のための
例えば,企業の情報システムが統合されつつある現在,シス
様々な機能を有し, 使う側の視点に立った「使いやすさ」や
テム障害や脆弱性,外部者によるシステムへの不正侵入など
企 業 資 源の有 効 活用を実 現する「 最 適 化 」を追 求したシス
は, 企業自体の存亡にも関わる事態を引き起こしかねません。
テムを構 築することが求められています。
さらに新 規 顧 客を
そのため, 情報システムの信頼性およびセキュリティの確保
獲得するためには,顧客から見て分かりやすく視覚に訴える
が課題となり,システム開発においても
「ロバストかつセキュア
インターフェイスが不可欠であり, 「リッチインターフェイス」
なネットワーク技術」や「高信頼のウェブアプリケーション」等
「リッチインターネットアプリケーション」等の実現が課題となっ
の追求が必要となっています。
26
システム開発コースの課程修了プロジェクトでは,
日々進歩するウェブ,ネットワーク,セキュリティ分野の
技術を調査・学習しながら,高度で実用的なシステムの設計・実装に取り組みます。
ネットワーク・情報セキュリティをテーマとしたプロジェクトでは,
「世の中の役に立つもの/楽しいもの」
を
つくることを共通のテーマとして掲げ,DRM
(Digital Rights Management)
と呼ばれるデジタルコンテンツ
の保護に関する研究などを行っています。著作権保護の問題は近年ますます重要視されており,遠隔地の
複数の大学等で利用できる教育用プラットフォーム
「サイバーキャンパス」事業への応用なども見込まれます。
他にも,ユビキタスコンピューティングを利用した環境問題への取り組みに関する考察など,多彩な研究活
動を展開しています。
また,活動の一環として,産学協同プロジェクトや,MDD
(Model Driven Development:モデル駆動開
発)
ロボットチャレンジ等のコンテストに参加するケースもあります。
ています。
27
システム開発コース
情報セキュリティ
Information Security
情報セキュリティとネットワークのインフ
プログラム紹介
先端応用システム
ネットワークと情報セキュリティ技術の
修得にチャレンジを
ラ技術の知識を深めながら,システム開発
Cutting-Edge Technology
スマートフォンや組込みシステム,クラ
限られた時間の中で問題を見出し
解決する方法を発見すること
昭三教授
ウドコンピューティング,HTML5などの先
ュリティとネットワークの運用は,非機能要
私の専門は情報セキュリティ&ネットワークです。情報システムの構築・運
す。オブジェクト指向開発に基本を置きな
私の専門は,ウェブプログラミングや三次元CGのプログラミング,オブジ
件と呼ばれ,狭い意味でのシステム設計に
用において,ネットワークとセキュリティは,相補的な車の両輪のようなもので
がら,過去には,モデル飛行船を制御する
ェクト指向を用いた組込み開発を中心としたeラーニングシステムや教育シス
す。ネットワーク化により,情報システムの利便性は高まりますが,それに比例
大会などのロボコンにも出場しています。
テムの開発です。
キャリア強化科目担当教員 内藤
やソフトウェア開発を行います。情報セキ
は含まれませんが,システム開発に対して
大変重要な意味を持っています。
過去の課程修了プロジェクトテーマ
●公共交通ルート案内システムの開発
●情報セキュリティ事件への対応に関する一考察
●社会保障・税番号(マイナンバー)制度のセキュリ
ティに関する考察
キャリア強化科目担当教員 江見
端応用技術について,幅広く学んでいきま
圭司准教授
して,セキュリティリスクも高まります。ネットワーク技術,セキュリティ技術とも,
本学は授業に参加して,先生や友人と実習したり話したりしているうちに
互いに競い合うごとく日々進化しています。「ユビキタスネットワーク社会」
という
自然と力がつくような空間です。課題に追われるだけでなく,自分自身の時
標語のもと,あらゆるモノがネットワーク化されています。その一方で,クラウド
コンピューティングに代表されるように,ハードウェア,プラットフォームからソフト
過去の課程修了プロジェクトテーマ
ウェア
(アプリケーション)
のデータセンターへの集中化が進んでいます。
●日本語学習者を対象とした日本文学作品の読解支
援サイト
『JL文庫』の作成
もちろんこのようなサービス環境は,強固な情報セキュリティの上で実現でき
●数式表示に特化した動的ウェブサイトの構築
るものです。個人情報の漏洩,コンピュータウイルスへの感染,ウェブサーバ
間を持ち,読書などもして世の中について思索にふけると,情報技術がど
のように世の中に貢献し,どのように世の中を変えていくのかが見えてくると
思います。例えば,映像や音楽にも慣れ親しみつつ,それらにも使われて
いる情報技術によってどのようなビジネスが可能になるかを考えると,開発
知識のみならず,プロジェクト活動の方法も見えてくると思います。
●一定距離内の人口の評価法に関する研究 ∼ポリゴンと円の共通部分面積を用いた手法の開発∼
への侵入とページの書き換え,eコマース詐欺等々。被害の規模も,ネットワ
●PHPによるスマートフォン向けのアイディアシェア
サイトの設計と開発
ーク化の進展に比例して増大しています。かといって,もはや
「鎖国」
の時代
●漢字の学習能力向上ウェブゲームの製作
ロジェクトを遂行するのが当たり前です。仕事だけとか勉強だけという状態
●航空管制電波利用に関する考察
に逆行することは現実的な解ではあり得ず,状況に適したバランスあるソリュ
●遺伝的アルゴリズムによる複雑ネットワーク上のコ
スト付き汚染拡散最小化問題へのアプローチ
はあり得ないのです。本学に入学した皆さんの中には
「勉強」
だけという理
●田植え直後の幼穂保護を目的とした遮光式の雑草
抑制機CuRaGeの試作
となく,忙しいなりに期限内に課題を仕上げてください。そうすることによっ
ーションが要求されるわけです。
これから入学される皆さんには,理論および実践の両面でのバランスを取り
ながら,最新のネットワークおよび情報セキュリティ技術の修得にチャレンジして
さてIT業界では,常に新技術が登場し,先端技術の勉強をしながらプ
想的な状態にある方も多いと思います。「忙しい」
などという言い訳をするこ
て限られた時間で問題を発見してすばやく解決する方法を見つけることが
いただきたいと思います。情報通信技術とそれを使う上での情報倫理が,社
可能になります。このような精神こそが,先端技術を応用していく専門家に
会システムにおいて果たす役割についても考えを巡らす機会を持っていただく
求められます。がんばっていきましょう。
ことを期待します。
Information
Security
28
Cutting-Edge
Technology
29
コンテンツビジネスコース
知的財産権に精通し、戦略的なコンテンツビジネスの展開ができる人材を育成する
教 育・学 習コンテンツ 制 作
ICTを活用したインタラクティブで魅力的な教育・学習コン
テンツは,インストラクショナル・デザイン,色彩デザイン,ユ
ーザインターフェイス・デザインなど,多くのデザイン要素を含
む総合的なプロデュース力が必要となる分野です。
本コースでは,子供向けにキャラクターが学習内容を解説
するアニメや,実用的なICT機器の操作説明のアニメーション
などの制作を行います。人が物事を理解する順序を考慮し,
論理的でわかり易い説明をアニメーションの力を借りて構築しま
す。MOOC(Massive Open Online Course)
に代表される,
インターネットでのeラーニングが今後発展すると予想される中,
これら効果的な教育・学習コンテンツの制作手法はeラーニング・
ビジネスに必須のこととなっていくでしょう。
初音ミク
llustration by KEI
(c) Crypton Future
Media, INC.
www.piapro.net
創 造 力 溢 れるクリエイター を 育 成
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
代表取締役
ウェブではサイト訪問者のリピート率を高めるために,サイトの内
株式会社福島ガイナックス取締役
伊藤 博之 教授
容そのものに加え,魅力あるビジュアルデザインや,インタラクティブ
武田 康廣 教授
な仕掛けなど,常に訪問者を楽しませ,ワクワクする期待感を持た
せることが大切になってきています。また,ウェブの広告には映像
やゲームなどを用いたマーケティング手法など,多彩なメディアを用
いたリッチメディア広告が多くみられるようになりました。自分のアイデ
「 ク ー ル・ジャパン 」
アを高度なプログラミング技術によって実現させることはサイトクリエイ
ア ニ メ・マンガ に 代 表 さ れ るク ー ル・コンテンツをウェブ ビジ ネス 戦 略 に
ョン・デザイン,ユーザビリティ・デザインにも精通し,サイト全体
のコンセプトデザインからプログラミングを含むユーザインターフェイス
経済産業省がすすめる「クール・ジャパン戦略」は,マンガや
に商品企画やキャラクター企画を行い, 実体験をもとに多くの
アニメを代表とする世界が認める日本発の文化,コンテンツ産
ことが学べる機会を提供します。
業,クリエイティブ産業の育成や国内外への発信を骨子とする
また, 本学では「初音ミク」の生みの親であるクリプトン・フュ
ものです。本学ではこれに着目し,アニメ・マンガをウェブビジネ
ーチャー・メディア社代表取締役 伊藤博之氏,アニメ製作会
スに生かすべく,既存のコンテンツ・クリエイティブ産業のビジネ
社株式会社福島ガイナックス取締役 武田康廣氏を教授に迎
スモデルの研究を行い,新しいビジネスモデルの創出や,アニ
え,それぞれのビジネスが成功に至るまでの様々な経験,実際
コンテンツビジネスには必須の知的財産権に関しては,マン
メの企画・製作を実際に行い, クリエイティブ事業に関わる実
のビジネスモデル,そしてクリエイターに今求められること,将来
ガ・アニメを初めとし,音楽や画像・動画投稿サイト,同人
際を体験する科目・実習を備えています。
のコンテンツ・クリエイティブ産業のありかたなどについて講義を
活動による制作物の著作権など様々な形態の著作物について
毎年,京都で開催される西日本最大のマンガ・アニメ関連の
行っています。今までにないビジネスモデルを創 出できるよう,
著作権の取り扱いについて講義し,知的財産に関する知識を
イベント
「京都国際マンガ・アニメフェア」は, 本学およびグルー
様々なことを体験し,知識を吸収することが大切です。
広めます。また,著作権ビジネスにも触れ,人気キャラクター
プ校である京都コンピュータ学院が共催しています。学生ととも
30
ターの醍醐味です。単なるプログラマではなく,色彩やインタラクシ
まで提案できる,創造力溢れるクリエイターを育成します。
知 的 財 産 権 を 深く学 ぶ
天元突破グレンラガン
を用いたビジネスモデルも研究します。
31
コンテンツビジネスコース
アニメコンテンツ製作
Animation Production
プログラム紹介
IC Tで国境を超えるコンテンツクリエイターを目指す
企画・シナリオ作成・作画など
キャリア強化科目担当教員 植田
の個々の製作プロセスを踏まえな
浩司教授
コンテンツビジネス戦略
コンテンツの企画・製作・流通をビジネス的観点からとらえる
Content Business Strategy
ゲーム,マンガ,アニメなどコ
キャリア強化科目担当教員 渡邊
ンテンツの企画,製作からプロモ
がら,2Dおよび3Dのデジタルア
私の専門分野はプログラミング,マルチメディア,
ICT
(IT)
に関するカリキュラム開発,
ーションまでに至る各プロセスで
私は,本学のグループ校である京都コンピュータ学院において,コンピュータグラフィ
ニメーション作品の製作に取り組
発展途上国への技術移転です。これまで京都コンピュータ学院において,プログラミング
必要な技術・知識を身につけると
ックスやコンピュータゲームの教育に携わってきました。主としてソフトウェア開発の教育で
みます。様々な手法,ソフトウェア
を中心として初心者向けから応用まで様々な授業を行ってきました。さらに,アート・デザ
同 時に,そ れらの 最 新 の 技 術 動
したが,それらから生みだされるCGアニメやゲームなどのコンテンツそのものの隆盛にも
イン要素を含むコンテンツ開発のゼミも指導してきました。また,国際協力機構(J
ICA)
より
向や 国 際 的 な 市 場 動 向を調 査・
興味がありました。近年,日本のコンテンツが世界的に注目を集めるようになり,海外市
委託され,アフリカを中心とした国々からの研修員に対してIT分野の教育を10年以上担
分析して,改善案やビジネスモデ
場への展開を求めるコンテンツ業界で,最新技術に通じたプロフェッショナルが求められ
を組み合わせ,伝えたいテーマを
どのように表現するかを考え,実
践するプロジェクトを進めています。
当してきました。
ルを提案します。
ていることを感じます。
先進国・途上国を問わず,今後eラーニングと優れたコンテンツによって,より簡単に,
過去の課程修了
プロジェクトテーマ
効果的に,世界中どこにいても希望する教育が受けられる世の中になるでしょう。そのとき
に,アニメーションという普遍的な表現手段が有効活用されると期待しています。
アニメコンテンツのクリエイターには,単にデジタルツールを使いこなして作品を作るスキ
●京都と学生生活を舞台にしたミュージック
ビデオ製作
ルだけでなく,コンテンツ開発の手法やコスト,あるいは作品の流通のビジネスモデルに関
●オリジナルストーリーの3DCGアニメ製作
する知識も必要になります。また,各国の実
●クレイアニメーションの製作
情や文化を理解した上で,受け入れられ易い
●iPadを用いた手書きアニメーション製作
コンテンツにする柔軟性も求められるでしょう。
●Flashを用いたインストラクショナルアニ
メーションの製作
このキャリア強化科目を通じて,総合的な
●ボーカロイド楽曲の世界観のアニメによ
る表現
作品を世界に発信できるようなクリエイターを育
観点からコンテンツ製作をとらえ,
ICTを通じて
成していきたいと思います。
本学では,アニメ製作会社福島ガイナックスの取締役である武田康廣氏を教授に招
過去の課程修了
プロジェクトテーマ
いて,アニメビジネスを教える一方で,京都国際マンガ・アニメフェア
(京まふ)
に共催・
ブース出展しており,学生たちの実践的な学習の場にしています。さらには,ジャパン
●中国におけるオンラインゲームの現状と
将来について
●中国と日本のアニメビジネスの分析と考察
など
エキスポやアニメ・フェティバル・アジアなどの海外イベントに出展し,各国のマーケティ
ング動向を現地で調査しています。
あなたもコンテンツ業界で活躍する人材を目指してみませんか。
舞台芸術・映像
Movie and Entertainment
キャリア強化科目担当教員 長谷川
京都マンガ・アニメ学会
功一
パフォーマンスとCG投影がシンクロした
MU∑Aライブ・ショー(2016年1月)
マ ン ガ・ア ニ メ に 興 味 を お 持 ち の 方 す べ て に 開 か れ た 新 し い 人 材 交 流 の 場
ITの応用によってさらなる発展が期待される分野が,エンター
それらの技能を集大成する場として,学生が主体となって進
テインメントとしての舞台芸術です。デジタル時代の現在,ITを
めるコンサートやショーの演出もプロジェクトの一環として実施しま
使った斬新な演出が世界的に試みられており,進化し続けてい
す。2016年1月に本学のグループ校である京都コンピュータ学
る分野です。
院(KCG)京都駅前校の大ホールで開かれたMU∑A(ムーサ)
ラ
同学会は,マンガ・アニメにかかわる企業,教育機関,クリエ
本学では,エンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」
イブ・ショーでは,本学とKCGの学生が参加・協力して,授業
イター,研究者のみならず,中・高校生を含めた一般のファンで
のメインボーカリストとして活躍するニッツア・メラスと,数々のハリ
で学習した視覚効果などの技術と,演技・ダンス・発声などと
も入会できるのが特徴で,国際的な日本のマンガ・アニメ人材の
ウッド映画の視覚効果を手がけたビジュアル・アーティストのキリ
を総合し,ステージ上のパフォーマンスとスクリーンへのCG投影
ル・コシックの両氏を教授に迎え,プロモーションビデオの制作,
がシンクロナイズされた幻想的なショーを演出しました。このような
オーディオのデジタル処理,CGの制作,プロジェクション・マッピ
総合的な学習体験を通して,舞台演出におけるIT利用に精通
ングの技法など,ITを舞台芸術に応用するための様々な技能を
し,将来この分野で創造的な仕事ができる人材を育成するのが
京都マンガ・アニメ学会は,2013年9月に京都市勧業館(み
やこめっせ)
で開かれた
「京都国際マンガ・アニメフェア2013」
(京
都市など主催,京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学な
ど共催)
の場で産声を上げました。広く会員を募集しています。
ネットワークづくりを目指して今後も活動を続けていきます。
▲
京都マンガ・アニメ学会の設立宣言を受け,手を取り合う
(右から),吉田力雄
一般社団法人 日本動画協会副理事長,門川大作 京都市長,KCGグループの
長谷川亘 統括理事長 (2013年9月7日,京都市勧業館)
指導しています。
32
昭義教授
「舞台芸術IT」
プログラムの狙いです。
33
次世代産業コース
様 々 な 業 界 の 情 報 化 をリード す る 人 材 を 育 成 す る
医 療 健 康 I Tプログラム
医療分野では,医療事務システム,オーダリングシステム,
電子カルテシステム画像診断などにおいてIT化が急速に進ん
でいます。また,個々の患者の治療のみに利用されていた治
療データや医療機器データを集約しビックデータ化して分析す
ることによって感染症予防や最適な治療計画を策定したり,イ
ンターネット上の医療に関する語句を分析して感染症の予測・
急 が れ る 医 療・農 業・
海 洋・観 光 など の I T 化
先 端 的 な 応 用 事 例と
そ の 要 素 技 術 を 深く知 る
現 場 の 問 題 点 から 始 まる 学 び
予防などに役立てるなどIT
(ICT)
の応用も拡大しています。
このように,高度なIT
(ICT)能力を医療分野に応用できる
人材が求められています。
対 象 者 例
高度にICT化される医療機関において,医療分野全般の知識と
情報システム分野の知識や技術を修得した医療情報システムの
開発者,エンジニアを目指す方。
ITの進展により,われわれの生活は大きく変化
しました。今日の豊かな社会を歴史的な変遷に照
らして見てみると,「農業の時代」から
「工業の時
代」へ,そして
「情報・知識の時代」の到来へと
つながります。「農業の時代」では,土地をもとに
第一次産業である農業は,人間の生活に欠かせない日
作物を生産・販売することを社会の基本としてき
本を支える産 業であるにもかかわらず,後 継 者 不 足による
ました。18世紀の産業革命により
「工業の時代」
高齢化や,TPP(環太平洋経済協定)の参加にともなう輸
が幕を開けると,資本設備をもとにモノを製造・
入自由化などにより,決して明るい状況とはいえません。し
流通させることが社会の基本となりました。そして
かし,その現状を打破する大いなる可能性を秘めた存在が
昨今の
「情報・知識の時代」
では,情報システム
ITです。ITを取り入れた農業の代表例として「野菜工場」
をもとに知的財産や様々な知恵,ノウハウを創造
とも呼 ばれる植 物 工 場 があります。ITによって光 や 温 度,
して共有し,それを活用する社会が基本となりつ
湿度などを完全にコントロールし,計画的にレタスやトマトな
つあります。
どが生産されています。一方,屋外の伝統的な農業分野
「情報・知識の時代」が訪れはしましたが,豊
にもITが活用され,その例として農作業の効率化や情報の
かな生活を支える農業や漁業,水産業など第一
自動収集によりノウハウを伝承するソリューションや,農家の
次産業はより注目を浴びるようになり,レジャーも含
営農を支援するクラウドサービスなどが挙げられます。野菜
めた海洋,それに医療や福祉などはITを活用し
の生産・流通・消費の変革にも,ITが深く関わっています。
た新たな活路を見出し始めています。ただ,それ
ぞれの現場では技術者が不足し,人材を求めて
対 象 者 例
います。
産地からの環境データを収集し,蓄積して分析できるスキルを身
このような現状を受け,産業界の情報化をリー
につけたい方。
ドする人材育成に向け,本学は次世代産業コー
スを2016年4月に 開 設し,医 療 や 農 業,海 洋,
観光などの分野のITについて深く学びます。
34
農 業 I Tプログラム
生産者のノウハウをモデル化・可視化し,環境制御や後継者教
育に活かせるような知識・スキルを有するリーダーを目指す方。
自然の恵みに頼る産 業だけに,ITはもっとも縁 遠いと思わ
れてきましたが,じわじわと導入が進んでいます。2020年の
農業IT化市場は13年と比べ約9倍の600億円程度にまで成
長するという調 査 結 果もあるほどです。魅 力ある農 業 へ 転
換するためには,IT活用がカギを握っているといえるでしょう。
生産者と消費者とをWebで結ぶ(産直支援 = CRM)
システムの
本プログラムでは,次代の農業IT化を先導する人材を育成
構築スキルを身につけたい方。
します。
35
次世代産業コース
観 光 I Tプログラム
海 洋 I Tプログラム
海洋・水産の発展に向け,ITを活用して航海の安全性を
近年,政府の観光振興策などの影響で,海外からの訪日観
高めたり,効率的で持続的な漁業実現のため,人工衛星を
光客が急増しており,2015年は過去最高の1973万7千人に
活用したトレーサビリティ機能を持つ海洋の資源と環境に関す
昇りました
(日本政府観光局調べ)。特に本学のキャンパスがある
るデータ収集システム導入などが模索されています。さらには,
京都,東京,札幌は,いずれも観光客からの人気が高く,特
船舶の省エネ,安全運行,温室効果ガス削減,海洋汚染防
に観光サービスに対するニーズや課題を身近に感じられる環境に
止,海洋自然エネルギー利用などに向けた船舶のIT化も迫ら
あります。
れています。これら海洋ITをリードする人材を育成します。
そのメリットを活かし,本学では主として留学生を対象に,
ICT
を応用した新しい観光サービスや観光ビジネスモデルについて学
対 象 者 例
ぶプログラムを開始します。多言語・マルチメディアでの観光情
産地からの環境データを収集し,蓄積して分析できるスキルを身につ
報の提供,観光客の行動履歴の情報化と分析・予測など,現
けたい方。
実的な課題解決に取り組みます。
生産者のノウハウをモデル化・可視化し,環境制御や後継者教育
に活かせるような知識・スキルを有するリーダーを目指す方。
対 象 者 例
生産者と消費者とをWebで結ぶ(産直支援 = CRM)
システムの構
築スキルを身につけたい方。
観光ビジネスの企画・システム開発・ビッグデータ活用などのエンジニ
▲
国内外の漁船で活用されるスキャニングソナーの映像表示例(上)
プレジャーボート向けの最新型マルチファンクションディスプレイ
(下)
(古野電気株式会社提供)
アを目指す方。
観光サービスのマネジメントをICTで効率化するスキルを身につけたい方。
「次世代農業 グリーンカラー・フォーラム in 京都」が
開催されました!
京都情報大学院大学はIT(ICT)
を農業に応用した新分野とし
その後,株式会社舞台ファーム 代表取締役の針生信夫氏,
て,次世代農業情報学(Smart Agriculture)
に取り組んでいま
株式会社GRA 代表取締役社長の岩佐大輝氏,株式会社 SEL
す。この度,NAIS(Nippon Applied Informatics Society)
およ
CEOの金田政太氏が講演し,続くパネルディスカッションでも盛ん
び一般社団法人野菜プラネット協会と共催で,「次世代農業 グリ
な議論が交わされました。
ーンカラー・フォーラム in 京都」
を2016年2月6日に開催。古都
京都を舞台に,「農業 × 異なるもの」
のシナジーからイノベーション
を合言葉に,最先端のスマート・アグリに取り組んでいる各界の
代表者が参集しました。
最初に
『農業 × イノベーション戦略』
と題して,農林水産省 大
臣官房政策課 研究調整官の安岡澄人氏が基調講演をした後,
野菜プラネット協会 副理事長で,本学の客員教授でもある名川
知志氏,同協会の理事長で米Google元上席副社長の村上憲
郎氏,同協会のCTO(最高技術責任者)小林信三氏,同協会
のコンテンツプロデューサー 小林圭悟氏が,次世代農業を担う人
財(グリーンカラー)育成の取り組みについて話しました。
KCGグループと船舶用電子機器など製造販売大手の古野電気株式会社とは,2015年1月に産学連携協定を締結し,海洋I
T分野での学術交流,協力関係を構築しています。
36
37
教育目標
科目の構成
本学の使命・目的を学生の教育において実現するために,本学のウェブビジネス技術専攻の教育目標を以下のように掲げます。
■
基礎的素養の確保
■
コミュニケーション能力を始めとして,ビジネスを推進する基礎とな
る社会的スキルを身につける。
また,
IT
(ICT)
を構成するソフトウェ
ア・ハードウェア・ネットワークなどの基盤技術について理解する。
■
企画・設計能力の向上
ビジネスとそれを支えるI
T
(ICT)
の現状および動向を広く調査・
分析し,企業や社会が抱える課題に対して合理的なアプローチ
を企画・立案できるようにする。また,それを具体化するための
様々なシステムやコンテンツを設計できるようにする。
開発・運用能力の向上
企画・設計されたシステムやコンテンツを,ソフトウェアによる実
装や利用者への提供などを通じて,実際に活用できるようにする。
また,それら開発・運用に必要な様々なツールや規約などに関す
る実務的知識を深める。
■
職業人意識と倫理観の醸成
ビジネスプロセスを責任を持って担当し,それらを継続的に改善
していけるような高い職業人意識と倫理観を養う。併せて,実践
的なリーダーシップや組織管理の方法論などを学ぶ。
カリキュラムポリシー
ITコア科目群
ウェブビジネスコア科目群
ITコア科目群は,ACM(Association for Computing Machinery)
のWeb-Centricモデルを参考にしたもので,システム設計,データベー
ス,ウェブ・ネットワーク,プログラミング等,ウェブビジネスを支える基幹
技術を深く体系的に修得するための基本科目と,「ネットワーク最適化
論」,「情報セキュリティ」,「ソフトウェア工学」,「システム理論特論」,
「ビジュアル・プロセッシング」,「データマイニングの基礎理論」等の理
論系の応用科目によって構成されます。
応用情報学科目群
キャリア強化科目群
応用情報学科目群は,社会におけるIT・ビジネスの応用分野を
明確にし,それらに特化して学ぶ科目のグループから成ります。マ
ンガ・アニメなどデジタルコンテンツの制作や流通戦略, 農業や
海洋産業における生産・流通管理など,先進的な応用事例とそ
の要素技術とを併せて学びます。
キャリア強化科目群は,プロジェクトを企画・遂行する能力を育成
する科目群であり,高度専門職業人を育成する専門職大学院であ
る本学特有の科目群です。プロジェクト遂行過程において,高い技
術力をベースに持ち,複眼視的な思考力,柔軟かつ適確な判断力,
リーダーシップ等を身につけた,創造性豊かな人材を育成します。
入 学 者
本学では,その使命・目的に基づき,
I
T
(ICT)
スキルとマネジメントスキルとを兼ね備えた,ウェブビジネス分野で活躍できる高
度専門職業人を育成するためのカリキュラムを実施します。
ウェブビジネスコア科目群は,経営全般の専門知識とウェブビ
ジネスに関する三つのグループ①経営管理,②教育,③ビジネス
戦略から構成されます。
リーダーとなる人材を育成するために,経
営系の科目のほか,企業内教育の観点に基づき,教育学の知
見を取り入れた科目を開講しているのが大きな特色です。
ウェブビジネスコア科目群
応用情報学科目群
経営管理
コースの編成
企業システム
変化への対応
業務の統合化とeビジネス
学習の目的・志向に応じて,関連する科目から成る各種コ
I
T
(ICT)分野の急速な発展に対応するため, 学生が修
ースを設け,学生が効率よく体系的・段階的に学べるように
得すべきI
T
(ICT)
スキルとマネジメントスキルの実情の変化
する。
に合わせて,カリキュラムの見直しと更新を常に行う。
生産システム工学
統計学
課程修了プロジェクト
教授すべき科目の総体を,情報技術系のコア科目群,ビ
コア/応用科目群の履修と併せて,担当教員の指導の
ジネス系のコア科目群,および両者の応用系の科目群に大
もとで様々なテーマを追求する課程修了プロジェクトを含む
別し,学習目的に応じてバランスよく履修するよう指導する。
キャリア強化科目群を設け,必修とすることにより,実践的
また,ウェブビジネスに関する最低限必要な知識を修得す
な応用能力の育成を図る。
るために,コア科目群内に必修科目を設ける。
コンピュータ科学
データベース概論
共通
応用技術動向研究
ウェブビジネス概論
農業・海洋・医療・観光
財務会計/販売物流システム開発
次世代農業情報学
農業経済学
企業経営実践論
農業情報システム設計
教育
コア/応用科目群
ITコア科目群
ウェブ技術概論
リーダーシップセオリー
次世代海洋情報学
ウェブ
プログラミングⅠ/Ⅱ
オブジェクト指向
システム設計
海洋産業論
海洋情報システム設計
医療先端情報学
組織行動学
eラーニングビジネスにおける
インストラクショナルデザイン
学校・企業内教育国際比較研究
医療情報と法
データベース
特論
ウェブサービス
構築技法
医療情報システム設計
ウェブ
プログラミングⅢ
観光学特論
技術コミュニケーション
観光ビジネス特論
eラーニングシステム概論
ビジネスプレゼンテーション
キャリアデザイン論
観光情報システム設計
情報ネットワーク特論
プロジェクトマネジメント
グローバル人材開発論
コンテンツ開発
リッチメディアコンテンツ開発
経営環境・ビジネス戦略
経営学特論
eコマースの諸手法
インターネットビジネスストラテジーと
マーケティング
知的財産権法
I
Tビジネス交渉学
アントレプレナーシップとビジネスモデル
ビジネスエコノミクスⅠ
情報倫理特論
I
T企業実践論
キャリア強化
科目群
ウェブビジネスシステム概論
知識処理とマイニング
実践クラウドコンピューティング
アニメ企画・製作・
プロモーション特論
情報システムとデータ解析
ビジュアル・プロセッシング
シナリオ・ストーリーボーディング
データマイニングの基礎理論
ネットワーク最適化論
インストラクショナル・
アニメーション開発
情報セキュリティ
データサイエンス
ソフトウェア工学
システム理論特論
編集デザイン論
作話技術特論
ディジタル・オーディオ制作
メディア技術特論
応用情報学最先端
はIT基礎科目
コンテンツ産業特論
内は技術系基本科目
ウェブビジネスシステム特論
舞台芸術とI
T
音楽とテクノロジー
は理論系応用科目
修了プロジェクト・研修
映像表現技法
あるいは
修了プロジェクト開発・研究
修了者(求められる人材像:システム統合コンサルタント,
内部コンサルタント/上級スタッフ,
CIO,
eコマース専門家,
ITアーキテクト)
モディカ静香教授
38
サラ・ベン・アモール客員教授
松尾正信教授
※技術の変化,社会のニーズに即応するため,年度・学期により開講科目が多少異なります。
39
カテゴリ
ウェブビジネス技術 専 攻 主な履 修 科目
本専攻にはビジネスITコース,システム開発コース,コンテンツビジネスコース,および次世代産業コースがありますが,
どのコースを選んでも比較的自由に科目を履修することができます。
カテゴリ
I
T
コ
ア
科
目
群
ウ
ェ
ブ
ビ
ジ
ネ
ス
コ
ア
科
目
群
40
科 目 名
ウェブビジネス概論
コンピュータ科学
データベース概論
ウェブ技術概論
ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
情報ネットワーク特論Ⅰ/Ⅱ
オブジェクト指向システム設計
プロジェクトマネジメント
ウェブプログラミングⅢ
データベース特論
ウェブサービス構築技法
ビジュアル・プロセッシング
ネットワーク最適化論
情報セキュリティ
データマイニングの基礎理論
ソフトウェア工学
システム理論特論
実践クラウドコンピューティング
環境情報システム
知識処理とマイニング
データサイエンス
データモデルとアプリケーション設計
応用情報学最先端A
応用情報学最先端B
リーダーシップセオリーA
リーダーシップセオリーB
組織行動学
eラーニングビジネスにおけるインストラクショナル・デザイン
学校・企業内教育国際比較研究
技術コミュニケーション
eラーニングシステム概論
ビジネスプレゼンテーション
キャリアデザイン論
グローバル人材開発論
企業システム
業務の統合化とeビジネス
生産システム工学
統計学
財務会計システム開発Ⅰ/Ⅱ
販売物流システム開発Ⅰ/Ⅱ
企業経営実践論
経営学特論
eコマースの諸手法
インターネットビジネスストラテジーとマーケティング
知的財産権法
ITビジネス交渉学
アントレプレナーシップとビジネスモデル
ビジネスエコノミクスⅠ
情報倫理特論
IT企業実践論
単位数
2
2
2
2
各2
各2
4
2
4
4
4
2
2
2
2
3
2
2
2
2
4
2
1
2
2
2
2
2
3
2
2
2
2
2
2
4
3
4
各3
各3
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
実習
科目種別
注意事項
必修
応
用
情
報
学
科
目
群
○
○
○
○
○
I
Tコア科目群の
選択科目より
選択
5科目以上選択し,
履修
○
科強キ
目化ャ
群 リ
ア
○
○
科 目 名
応用技術動向研究
次世代農業情報学
農業経済学
農業情報システム設計
次世代海洋情報学
海洋産業論
海洋情報システム設計
医療先端情報学
医療情報と法
医療情報システム設計
アニメ企画・製作・プロモーション特論
コンテンツ産業特論
作話技術特論
シナリオ・ストーリーボーディング
編集デザイン論
リッチメディアコンテンツ開発
インストラクショナル・アニメーション開発
音楽とテクノロジー
ディジタル・オーディオ制作
舞台芸術とIT
映像表現技法
観光学特論
観光ビジネス特論
観光情報システム設計
ウェブビジネスシステム概論
ウェブビジネスシステム特論
A修了プロジェクト・研修
B修了プロジェクト開発・研究
単位数
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
2
2
2
2
4
2
2
2
2
2
2
4
実習
科目種別
注意事項
○
○
ウェブビジネスコア科目群
○
または
選択
応用情報学科目群の
選択科目より
5科目以上選択し,
○
○
○
履修
○
○
○
必修
AまたはBの一方を履修
※ 修了に必要な単位数は44単位以上です
(ただし,
定められた必修科目の単位(12単位または14単位)
を含んでいること)。
※ 技術の変化,
社会のニーズに即応するため,
年度・学期により開講科目が変更されることがあります。選択科目で受講者が7人に満たない場合は,
開講しないことがあります。
必修
必修科目
ウェブビジネス概論
(ITコア科目群)
ウェブビジネスを実現するために,ウェブ情報
システムとそ の 構 築に必 要な技 術を修 得し,
様々な事 例を基にウェブビジネスの 問 題 点,
ビジネスモデルについても学ぶ。
○
○
○
○
○
リーダーシップ
セオリー A/B
(ウェブビジネス
コア科目群)
ウェブビジネスコア科目群
選択
時々刻々と進化発展する技術や人類社会・文
化の移り変わりを把握し,組織全体を教育・
教化する能力を持った新しいリーダーの行動
の本質とは何かを考える。組織の内的・外的
要因を分析する方法にも着目し,集団教育・
教化のリーダーシップの実践を行う。
または
応用情報学科目群の
選択科目より
ITコア科目
5科目以上選択し,
履修
コンピュータ科学
情報システムの構築ならびに活用を行うため
に必要な,ウェブビジネス技術における,ある
いはウェブシステム開発の基礎となる計算機シ
データベース概論
ウェブ技術概論
ウェブ技術に関連する,クライアント/サーバア
ーキテクチャと多層アーキテクチャの概念を理解
し,ハードウェア,システムソフトウェア,ミドル
ステムのハードウェア,ソフトウェア両面の基
ウェアの基本を修得する。また,通信技術,ウェ
礎知識を修得する。
ブサーバ管理,セキュリティなどについても学ぶ。
どの分野においても必要な,データベースの
基礎と様々な企業活動における利用方法を理
解し,データ定義の技法とデータの操作につ
いて学ぶ。
ウェブ
プログラミングⅠ/Ⅱ
Ⅰで最新のウェブ記述言語であるHTML5およ
びCSS3を用いてWebページのデザインや簡
単なアニメーションの手法を,
ⅡでJavaScript
による動的なWebページのプログラミングを,
それぞれ総合的に修得する。
41
ITコア科目
情報ネットワーク
特論 Ⅰ/Ⅱ
ウェブビジネスコア科目
ウェブベース情報システムの構築に不可欠な
通信技術の知識およびネットワーク構築に関す
る様々な知識・技術を修得する。また,セキ
データマイニングの
基礎理論
ュリティ管理や,情報を扱う上で考えるべき倫
修得する。オブジェクト指向パラダイムを理解
ソフトウェア工学
し,システムの 分 析と設 計 の 諸 手 法を学び,
ツールによる実践技法を,実例やケーススタ
システム理論特論
データベース
特論
ウェブサービス
構築技法
ビジュアル ・
プロセッシング
実践クラウド
コンピューティング
質・高性能のデータベース・システムを構築
実際的なデータベース利用の諸手法までを,
環境情報システム
次世代のソフトウェア・システムとウェブサー
知識処理と
マイニング
ネットワークにおける重要な情報インターフェ
イスである画像データの本質的な特性と取扱
い手法について修得する。さらに,情報の有
ぶ。特に,種々の複雑かつ競合関係を内包す
eラーニング
システム概論
クラウドコンピューティングについて,現在利
用可能な様々なソリューションを紹介する。コ
ビジネス
プレゼン
テーション
スト削減,企業,組織における利点などにつ
データサイエンス
効な表示のための画像利用や,ヒューマンイ
いて,戦略,企画,ソーシャルメディアに対す
地球環境問題を例に取り上げて,情報の有効
キャリア
デザイン論
な利活用のために,その情報を取り巻くシス
知識を利用したシステムを構築するための基
グローバル
人材開発論
礎概念と手法について,マイニングの手法を
ビッグデータの集約・解析のための基礎的な
手法を修得し,その応用としてのデータマイ
企業システム
情報セキュリティ
的構造である。この科目では,その数理的基
礎から応用までを修得する。組み合わせ論や
離散的最適化についても学ぶ。
データモデルと
アプリケーション設計
データモデルとは,現実世界をコンピュータで
処理できる情報化された世界とをマッピングす
る道 具で ある。医 療 情 報や 金 融 情 報を例に,
業務の統合化と
eビジネス
アプリケーションとして実際に設計を試みる。
生産システム
工学
次世代の情報システムに必須の要素である,
統計学
進月歩で進化するI
T業界の最新動向を伝え,
プロジェクトでの開発対象の目標につながるこ
とを期待する。
42
要である。そのための言葉の選択,会話,ビジネス文書
経営学特論
eラーニングシステムのインフラストラクチャーや教育
現在,様々な企画・提案を相手に伝えるためのプレゼ
ンテーションに関する能力が強く求められている。言
eコマースの
諸手法
葉の選択や話し方,文字の選択からメッセージのフレ
ーズ,映像や音楽,専用ソフトを使用したスライドの
作成など,プレゼンテーションを行う上でそれらを効
自身の将来像や生活環境の設計(=キャリアデザイン)を
インターネットビジネス
ストラテジーと
マーケティング
自らの意思で行うことの重要性を認識し,また自己分析や
職種・業種分析,社会人基礎力の演習などを通じて,高
度専門職業人としてのキャリアデザインを具体的に行う。
知的財産権法
では,様々な国際企業のケーススタディを通じて,コ
ミュニケーション力・マネジメント能力などを備えたグ
企業活動の目的とそれを達成するための基幹業務の
役割について学び,各基幹業務について,どのような
企 業 の 構 造とビジネスの 仕 組 み を 理 解し, 最 新 のIT
(ICT)を駆使することにより競争優位を獲得する業務統合
I
Tビジネス
交渉学
アントレプレナー
シップと
ビジネスモデル
ビジネス
エコノミクスⅠ
のあり方(eビジネスのあり方)を,SAP ERPを通して学ぶ。
製造業においては,生産情報の流れから企業活動を
把握することが重要である。この科目では,PLMを
情報倫理特論
実習ではSAPシステムのSDモジュールを利用し,販売物
流システムの基本設定,受注から入金までの処理を扱う。
情報系企業の経営に関する様々なケーススタディを題
材に,経営者としての思考や決断のあり方を考察・討
議する。主なトピックは,経営の目的,経営の主体と
責任,経営力の発揮などである。
経営に関する基礎的な知識を学び,ビジネスにおける共通
言語である広範囲な基礎理論を学習して,全体を統合して
思考することを目指す。実践において直面する複雑な問題
インターネット上での電子商取引の機構,モデル,技
術上の留意点,社会的意義を理解し,それらを実現
するために必要な諸技術,およびウェブサイトの構築
戦略や設計手法,実装と管理手法について学ぶ。
インターネットビジネスを運営するためには,消費者
のインターネット上での行動を把握する必要がある。
様々な分野でのeマーケティングの活用事例,実用的
なモデルの考察を通じて,新しいインターネットビジ
ネス戦略によるeマーケティングの方法を考える。
I
T分野に携わる者にとって,知的財産権に関する知識は
不可欠である。知的財産権とは何かを説明し,
I
Tにおける
ビジネスにおいて
「交渉」
は常に必要不可欠である。こ
の科目では,
I
Tビジネスに特化した交渉のケーススタ
ディを行い,実践的ロールプレイによって,
I
Tビジネス
における交渉手法を基本から学ぶ。
新しいアイデアを具現化し,新規ITビジネスを起業するま
での行程と,起業にあたり必要となる様々な開発,企画,
マーケティング,コンテンツなどについての知識を修得し,
これらの準備に関わるプロジェクトマネジメントを学ぶ。
この授業では,ビジネスの現場で使われるミクロ経済
学のトピックスを扱う。消費者・企業・市場のそれぞ
れの経済学に言及し,さらにゲーム理論や行動経済学
などの高度な経済理論にも触れながら,ビジネスの現
膨大な量の情報がネット上に蓄積され,個人が簡単に
情報発信できるようになった現在,高度I
T人材が知って
おくべき情報社会特有の倫理問題を考察するための理
論と,著作権法・個人情報保護法などの適用ケースや
ング,物流管理など企業活動の戦略立案に関わる概
は,高度な統計処理が不可欠である。このような処理
ERPシステムに使われる販売物流システムの開発を行う。
場で活用できる経済学の概念を習得する。
視野に入れ,需要予測,生産計画,生産スケジューリ
先進的な経営戦略策定や科学的な意思決定に際して
スを企画する際に必要な知識についても学ぶ。
著作権保護について判例等の具体例を挙げて解説する。
近年,経済のグローバル化とともに,国際的なI
Tビジ
ネスを担える企業人の需要が増えつつある。この科目
ラーニングシステムの設計を実践する。また,ビジネ
に対するビジネスパーソンとしての総合的な判断力を養う。
効果測定など,多数の事例を紹介する。様々な分析
手法を学び改善点を提案できるようになる。
eラーニングシステムを開発する上で必要なインストラ
クショナル・デザインについて学び,それを利用したe
具体的なセキュリティ対策などの実践とを併せて学ぶ。
IT企業実践論
IT産業の実像を把握するとともに,クラウドコンピューテ
ィング等外部環境の変化を理解し,人の集団としての企
業の内部環境をどのように整えるかという実践力を養う。
ミング手法について実習を交えて学習し,経営科学の
諸問題への適用とその解法について学ぶ。
I
Tの理論から応用分野まで,最先端の情報を
オムニバス形式で取り上げ,講義を行う。日
は,誤解のないよう情報や意見・考えを伝達することが必
に必要な統計的手法,確率論的手法,数理プログラ
限界について考える。
応用情報学
最先端A/B
語に対応できる人材が求められている。ビジネスにおいて
企業経営
実践論
念を把握し,それに伴う情報通信技術を学ぶ。
ネット上での様々な不正行為やコンピュータウ
としての技術・技法を学び,その安全強度や
IT社会の進化とともに,より高度で実践的なビジネス日本
めの前提知識となる。
現実世界を抽象化するためのプロセスとデータ
モデルを紹介し,それらを関係データベースの
販売物流
システム開発Ⅰ/Ⅱ
企業内教育の推進責任者として必要な知識を修得する。
かを理解する。
ERP
(企業資源計画)
システムを学ぶた
セキュリティの構築技法を修得する。インター
イルスなどの脅威の実際を理解・解析し,対策
ベル,職場レベル,学校レベル,個人レベルで明確にする。
情報が発生し,どのように情報システム化されている
ニング,機械学習,画像認識など高度な情報
複合現実感技術についても理解する。
ネットワーク
最適化論
種類を理解し,変化する現実に対応するための選択肢を国レ
eラーニングビジネス
における
インストラクショナル・
デザイン
ローバル人材のあり方・育て方について考察する。
交えて講義する。
処理との関連についても学ぶ。
ンターフェイスの観点から三次元画像技術や
ネットワークは情報通信技術の基礎となる離散
労働市場とその動向について精通し,将来必要となる能力の
果的に使用し表現することを学ぶ。
テムと各種のデータ処理手法を講義する。
ビスを取り巻く様々な技術,モデルに関する
ミング技法を修得する。
なシステムを分析するための理論と実践を学
る最適化などの観点から討論する。
するために,データベ ースの 基 礎 理 論から,
知識を得るために,最新の高度ウェブプログラ
経営分野,経済分野,技術分野で現れる複雑
にするための方法を修得する。
JavaScriptやデータベース
(SQL)
との連動に
実習を通して修得する。
技術
コミュニケーション
は実用的なモデルを基に合理的な判断を可能
用いた動的なWebページの作成手法を学ぶ。
効果的なウェブビジネスの実現に必要な高品
の諸手法を学び,さらにソフトウェア資源全体
を評価し,真に効果的な情報システムを実現
るような事態が起きた場合に,抽象的あるい
Webプログラミングの主流言語であるPHPを
よる高度なアプリケーションの設計・実装も行う。
ソフトウェア製品の設計,実装,テスト,保守
学校 ・ 企業内教育
国際比較研究
等の書き方,プレゼンテーションスキルを修得する。
ディを通して修得する。
ウェブ
プログラミングⅢ
深く理解し,その有効性を高めるための新しい知見を得る。
ついても随時取り上げる。
を実現するにあたって必要な管理項目を理解
する。また,プロジェクト管理手法および各種
の行動を理解し,その二つにどのような相互作用があるかを知
ることが重要となる。この授業では,自分自身・他者・組織を
方法論的な立場で論ずる。最近のトピックスに
ウェブ環境でのビジネスプランを策定し,事業
近年,文化の多様化・多国籍化が進む職場で,組織と構成員
よる意思決定が重要になっている。その中核
するために必要な知識を,主として理論的・
効率的で高品質なシステム開発を目指す。
プロジェクト
マネジメント
組織行動学
となる方法論であるデータマイニングについ
理論を学ぶ。
ウェブ・アプリケーションを開発する際のソフ
トウェア開発手法およびプログラミング技術を
ベースとしたBI
(Business Intelligence)に
て,諸手法を理解し,活用するために必要な
理的・法律的知識などについても学ぶ。
オブジェクト指向
システム設計
最近の企業経営においては,大量のデータを
財務会計
システム開発
Ⅰ/Ⅱ
ERPシステムに使われる財務会計システムの開発を行う。
実習ではSAPシステムのFIモジュールを利用し,財務
会計システムの基本設定,伝票処理,支払/督促処理,
決算処理,財務会計レポート,固定資産管理などを扱う。
43
応用情報学科目群
応用技術
動向研究
次世代
農業情報学
農業経済学
現在の社会で活用されている情報システムは,様々な
要素技術の組み合わせであり,その取捨選択を適切
に行うことが成功への鍵となる。この授業では,各自
関心のある情報システムの応用事例について,その
プログラム毎の履修モデル
アニメ企画・製作・
プロモーション特論
海洋産業論
コンテンツ産業の戦略などを考察していく。
実現する次世代農業(Smart Agriculture)が注目を集
めている。野菜の生産だけでなく,流通や消費のあり方
をも変革する新しいスタイルの「農業」であり,その中心に
コンテンツ
産業特論
医療先端
情報学
映像表現技法
なる中,農業が抱える経済的な側面について考察する。
作話技術特論
背景などの描き方を演習形式で学ぶ。
ータや市場の流通量などの情報を集約・分析し,生
産者や消費者に提供する情報システムの設計とプロト
船舶の航行管理や水産物の流通管理,漁業者のノウハ
ウの情報化など,現在の海洋産業におけるI
T化の可能
性とその効果を様々な事例から検証する。工業製品の
生産・流通管理の手法との共通部分についても考察する。
海運,水産,レジャーなどの海洋産業における経済
シナリオ・
ストーリー
ボーディング
編集
デザイン論
的・経営的な側面について考察し,そのビジネスモデ
ソナー,
GPS,各種環境センサーなどからの情報を集
約して,船舶の運航管理や養殖環境の制御などに利
リッチメディア
コンテンツ開発
用できる海洋産業向け情報システムの設計とプロトタ
医療事務支援,電子カルテ管理,治療データ分析な
を通して学ぶ。また,そこに用いられるデータベース
インストラクショナル・
アニメーション開発
や画像解析などの要素技術も明らかにし,今後の医療
個人情報保護法とセキュリティ,社会保険法とレセプト
管理など,医療にまつわる各種法律と,医療情報を適切
品等の情報を管理するための適切なモデル化と,それ
らのデータベース上での操作手法等を実践的に学ぶ。
短編ビデオ作品の制作を通して,映像メディアによる
表現方法の特徴やスタイルについて学習する。グルー
ディジタル・
オーディオ
制作
44
地域の自然や歴史などを観光資源として開発するため
舞台芸術とI
T
基礎的な技術を修得し,文字ロゴ作りやレイアウトな
ど,実際のチラシやポスターの制作に有効な技術を身
につける。同人誌や商業誌の製作方法を学ぶ。
インターネットでの配信を目的とした,ウェブ広告や商品,
イベント告知などのコンテンツの開発を行う。Flash,動
画編集,アニメーション編集ソフトなどを用いる。さらに
ユーザインターフェイスやユーザビリティにも言及し,よ
事象や教育内容を表現し,相手に伝えるための手段と
してのアニメーションに着目し,インターネットでの配
信も考慮にいれたコンテンツの開発を目的とする。主
にFlashを利 用し,インタラクティブ性を持たせた,
この講義では,音楽というコンテンツ一つにも,その
●ウェブビジネス概論
●コンピュータ科学
●データベース概論
●ウェブ技術概論
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●
I
Tビジネス交渉学
●統計学
●eコマースの諸手法
●プロジェクトマネジメント
●財務会計システム開発
●生産システム工学
●アントレプレナーシップとビジネスモデル
●実践クラウドコンピューティング
キャリア強化科目(ERPをテーマに学習)
修了者像:CIO,
システム統合コンサルタント
CRMを学び,eコマースや
ウェブマーケティングのプロになる。
ウェブサイトを構築してビジネスを展開するeコ
マースの専門家や,eコマースにおいて効果的
なマーケティング戦略に基づくビジネスを展開す
るウェブマーケティングの専門家を目指すための
履修モデルです。顧客が安心して利用できるウ
ェブサイトを構築するために,「情報ネットワーク
特論」
を履修し,eコマースを展開する上で必
須となる
「インターネットビジネスストラテジーとマ
ーケティング」
を履修します。キャリア強化科目で
は
「CRM」
をテーマに学びます。
■e-マーケティング
e-Marketing
入 学
ITコア科目
ウェブビジネスコア科目
●リーダーシップセオリー
●ウェブビジネス概論
●企業システム
●ウェブ技術概論
●経営学特論
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●インターネットビジネスストラテジーとマーケティング
●企業経営実践論
●情報ネットワーク特論
●
I
Tビジネス交渉学
●ビジネス統計学特論
●eコマースの諸手法
●データベース特論
●データマイニングの基礎理論
●アントレプレナーシップとビジネスモデル
キャリア強化科目(CRMをテーマに学習)
修了者像:ウェブマーケティング・プロフェッショナル
複合的に関わっていることを理解し,その振り返りを
もとに,これからの音楽とともにあるライフスタイル
音のデジタル化に関する基礎知識を学ぶとともに,実
際に自分の音声を録音し加工する。またアニメや映画
の吹き替えを行い,映像に関わる音声技術の実際を
学ぶ。さらに発声法など,加工するソースとしての音
声をよりよいものにするための技法についても学ぶ。
舞台芸術でのコンサートの準備,リハーサル,本番と
いう流れにおいて,いかにICTが活用されているのか
に音声をつけるためのボイス・オーバーについての講
おけるICT応用の可能性についても考察する。
義と実習をすることで,音声に対する理解を深める。
宿泊・交通・飲食・教育など様々なジャンルの観光ビ
公衆無線LANとWebによる観光案内,観光客の動向
ながら考察する。
ウェブビジネスコア科目
●リーダーシップセオリー
●企業システム ●経営学特論
●業務の統合化とeビジネス
●企業経営実践論
時代に応じたテクノロジーやビジネスの様々な要素が
観光客のためのインフラ整備やマーケティングなどに
観光情報
システム設計
ITコア科目
コンピュータ上で編集・表現系ツールを用いるための
を現場で体験しながら総合的に理解する。また,映像
サービスを提供するための戦略について,実例を挙げ
Entreprise Infrastructure and ERP
入 学
の絵コンテおよびシナリオを考察していく。
に,行政やビジネスがどのように関与するかを論じる。
ジネスにおいて,観光客の需要を喚起しつつ持続的な
企業における情報システムの導入並びに最
適化を推進するシステム統合コンサルタントや,
経営戦略から情報戦略への企画・立案を行う
CIOなどを目指すための履修モデルです。ウェ
ブビジネスコア科目を中心に,財務会計システ
ムを履修することでERPシステム
(SAP社のシス
テム)
を学ぶことができます。
■企業インフラとERP
考えられる。様々な角度から設計図のひとつとして
を模索していく。
医療情報システムの構築に向けて,患者の症例や医薬
ERPを学び,企業経営を
最適化するCIOを目指す。
アニメーションには,物事を説明するコンテンツや,ウ
アニメーションの制作を行う。
音楽と
テクノロジー
ビジネスITコース
ェブサイトのページの遷移など,各種の応用分野が
り使いやすく,訴求力のあるコンテンツ制作に取り組む。
イプ開発などを行う。
ど,医療の現場で求められるI
T応用技術を様々な事例
業では,登場するキャラクターやストーリーの観点か
ターンを効果的に表現するためのコマ割りのルールや
質の高い農産物の安定供給のために,農地の環境デ
タイプ開発などを行う。
をコマ割りやシーン構成に落とし込んでいく。この授
らシナリオの典型的なパターンについて論じ,そのパ
ーションを行う。
観光ビジネス
特論
が支える市場の存在,といった特徴を学び,それらと
マンガを制作する場合,まずシナリオを設計し,それ
プごとに作品のテーマを選定して制作し,プレゼンテ
観光学特論
マイナータイトルや同人誌を購入する成熟した消費者
農産物の貿易自由化や,途上国での食糧不足が問題に
に扱うためのオペレーションとの関係について考察する。
医療情報
システム設計
エイター候補者の層が厚いこと,2)多様なジャンルの
アニメ産業とがどのようにリンクしているかを考える。
情報システムの企画・開発の基礎とする。
医療情報と法
日本のコンテンツ産業の,1)同人活動が盛んで,クリ
はI
Tが深く関わっている。そのコンセプトや実施例を学ぶ。
ルの特性に対する理解を深める。
海洋情報
システム設計
産業構造の変遷などにも言及する。また著作権に関係
査しまとめることで,システム構成の選択眼を養う。
旧来型の農業と異業種とのシナジー (相乗効果)によって
目指す職種に応じた,履修する科目の具体例です。
種々のトピックスについて紹介し,技術の発展による
する種々の問題,さらにインターネットの普及による
生産から消費までの一連の流れについて総合的に学ぶ。
次世代
海洋情報学
海外戦略,求められる人材など,業界の現状に関わる
要素技術の発展の経緯や類似技術との比較などを調
経営・政治・法律などを農業と関連づけて理解し,食糧
農業情報
システム設計
日本アニメ業界におけるビジネス,技術・製作フロー,
把握と分析など,観光情報システムの実施例について
データベースを核にして,
SCMなどの基幹システムや
データウェアハウスの専門家になる。
企業システムを総合的に学び,基幹システム
に関する専門家を目指すための履修モデルです。
ITコア科目として,「プロジェクトマネジメント」,
「データベース特論」,「データマイニングの基礎
理論」
を履修して,システム構築の基礎力を身
につけます。キャリア強化では「SCM」
あるいは
「データウェアハウス」
をテーマに学びます。
■戦略的ロジスティクス
Strategic Logistics
入 学
ITコア科目
●ウェブビジネス概論
●ウェブ技術概論
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●プロジェクトマネジメント
●データベース特論
●データマイニングの基礎理論
ウェブビジネスコア科目
●リーダーシップセオリー
●企業システム
●経営学特論
●インターネットビジネスストラテジーとマーケティング
●企業経営実践論
●
I
Tビジネス交渉学
●統計学
●eコマースの諸手法
●生産システム工学
キャリア強化科目(SCMなどをテーマに学習)
修了者像:システムアーキテクト,
プロジェクトマネージャー
要素技術を考察し,そのプロトタイプの設計・実装を
行う。
※上記はモデルケースであり,既習の知識や経験と将来の目標に応じて,履修科目を選択できます。
※各科目の開講時期により,履修の順序は異なる場合があります。 ※修了に必要な単位数は,44単位以上です(ただし,定められた必修科目の単位(12単位または14単位)を含んでいること)。
45
プログラム毎の履 修モデル
目指す職種に応じた,履修する科目の具体例です。
コンテンツビジネスコース
ビジネスITコース
I C T を新規ビジネスに
応用できる起業家を目指す。
人や資金,そして情報を戦略的に管理して
新規事業にチャレンジする起業家を目指します。
起業の際に重要となる事業企画の提案を
「アン
トレプレナーシップとビジネスモデル」で,起業後
の会計運用などを
「IT企業実践論」で,それぞ
れ習得します。また
「組織行動学」で人の組織
としての会社の動かし方を学びます。データベ
ースによる情報管理やWebによるプロモーション
につながるITコア系科目も履修します。
■アントレプレナーシップ
Entrepreneurship
入 学
ITコア科目
ウェブビジネスコア科目
●ウェブビジネス概論
●リーダシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●企業経営実践論
●データベース概論
●経営学特論
●ITビジネス交渉学
●アントレプレナーシップとビジネスモデル
●プロジェクトマネジメント
●IT企業実践論
●ウェブプログラミングⅢ
●eコマースの諸手法
●ビジネスプレゼンテーション
●実践クラウドコンピューティング
●知的財産権法
●データサイエンス
他の専門家と協力しながら情報セキュリティ
技術を適用し,セキュアな情報システムを企画・
要件定義・開発・運用・保守することのできる
情報セキュリティの専門家を目指します。ITコア
科目から
「情報セキュリティ」,「ウェブサービス
構築技法」,「情報ネットワーク特論」
を履修する
ことが特徴で,これらの科目でプロジェクトを実
行するための基礎力を身につけます。
マンガ・アニメを中心とするコンテンツ製作の
専門家を目指します。「アニメ企画・製作・プロ
モーション特論」
「リッチメディアコンテンツ開発」
「インストラクショナル・アニメーション開発」
「シナ
リオ・ストーリーボーディング」
などの履修で,ア
ニメやゲームの製 作の基 礎 力を身につけます。
作品を公開するために
「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
などWeb系の技術も学びます。
■アニメコンテンツ製作
Animation Production
入 学
I
Tコア科目
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●ウェブビジネス概論
●リーダシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●ディジタルオーディオ制作
●アニメ企画
・製作・プロモーション特論
●ウェブ技術概論
●リッチメディアコンテンツ開発
●インストラクショナルアニメーション開発
●ビジュアル
・プロセッシング
●シナリオ
・ストーリーボーディング
●ウェブプログラミングⅢ
●作話技術特論
●映像表現技法
●実践クラウドコンピューティング
●知的財産権法
●情報セキュリティ
キャリア強化科目(新規事業の企画・スタートアップをテーマに学習)
キャリア強化科目(アニメコンテンツの製作・配信をテーマに学習)
修了者像:起業家
修了者像:コンテンツ製作の専門家
システム開発コース
情報セキュリティとネットワーク・
インフラ技術の専門家を目指す。
アニメーション,C G 映像など
コンテンツの開発のプロになる。
■情報セキュリティ
Information Security
入 学
ITコア科目
ウェブビジネスコア科目
●ウェブビジネス概論
●リーダーシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●eラーニングシステム概論
●オブジェクト指向システム設計
●インターネットビジネスストラテジーと
マーケティング
●経営学特論
●ウェブプログラミングⅢ
●情報セキュリティ
●データサイエンス
●
I
Tビジネス交渉学
●ウェブサービス構築技法
●eコマースの諸手法
●情報ネットワーク特論
●システム理論特論
コンテンツビジネスの将来を分析し
マーケットを導く専門家になる。
アニメやゲームなどのコンテンツに対する技術
や消費者のトレンドを分析し,コンテンツの製作
や流 通をリードするプロデューサを目指します。
「アニメコンテンツ製作」
と同様の科目の履修で
アニメやゲームの製作の基礎力をつけると同時
に,「コンテンツ産業特論」
「ITビジネス交渉学」
などコンテンツビジネスを成立させるマネジメント
についても学びます。
Content Business Strategy
入 学
I
Tコア科目
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●ウェブビジネス概論
●リーダシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●ディジタルオーディオ制作
●アニメ企画
・製作・プロモーション特論
●ウェブ技術概論
●リッチメディアコンテンツ開発
●インストラクショナルアニメーション開発
●プロジェクトマネジメント
●コンテンツ産業特論
●ウェブプログラミングⅢ
●音楽とテクノロジー
●
I
Tビジネス交渉学
●実践クラウドコンピューティング
●知的財産権法
●情報セキュリティ
キャリア強化科目(コンテンツビジネスの企画・調査をテーマに学習)
●生産システム工学
●ビジュアル
・プロセッシング
■コンテンツビジネス戦略
修了者像:コンテンツビジネスの専門家
キャリア強化科目(情報セキュリティ&ネットワークをテーマに学習)
修了者像:情報セキュリティ/ネットワークの専門家
クラウドコンピューティング,
HTML5などの先端技術を極める。
先端応用技術を生かしたエンジニアになるため
に,技術的なことを幅広く学びます。ITコア科目
から
「ウェブサービス構築技法」,「プロジェクトマ
ネジメント」,「実践クラウドコンピューティング」
を
履修することが特徴で,先端技術を複数のメン
バーでプロジェクトとして開発していくための基礎
力を身につけます。また,ウェブビジネスコア科目
よりビジネス・マネジメント関連の科目もバランスよ
く履修します。
■先端応用システム
Cutting-Edge Technology
入 学
ITコア科目
ウェブビジネスコア科目
●ウェブビジネス概論
●リーダーシップセオリー
●オブジェクト指向システム設計
●インターネットビジネスストラテジーとマーケティング
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●eラーニングシステム概論
●経営学特論
●ウェブプログラミングⅢ
●情報セキュリティ
●
I
Tビジネス交渉学
●データサイエンス
●eコマースの諸手法
●ウェブサービス構築技法
●プロジェクトマネジメント
●実践クラウドコンピューティング
●生産システム工学
キャリア強化科目(先端応用技術をテーマに学習)
修了者像:システムアーキテクト,
システム開発の専門家
※上記はモデルケースであり,既習の知識や経験と将来の目標に応じて,履修科目を選択できます。
※各科目の開講時期により,履修の順序は異なる場合があります。 ※修了に必要な単位数は,44単位以上です(ただし,定められた必修科目の単位(12単位または14単位)を含んでいること)。
46
音楽や舞台芸術に関わる
ビジネスの専門家を目指す。
音楽や舞台芸術など,エンタテインメント系コ
ンテンツの制作やプロデュースを実践できるコン
テンツビジネスの専門家を目指します。「音楽とテ
クノロジー」,「舞台芸術とIT」でITとアートの関
係性を理解し,「ディジタル・オーディオ制作」で
は映像や音声のデジタル加工も学びます。「コン
テンツ産業特論」,「知的財産権法」ではコンテ
ンツのビジネス化に必要な版権・著作権の管理
などを学びます。
■舞台芸術・映像
Movie and Entertainment
入 学
I
Tコア科目
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●リーダシップセオリー ●経営学特論
●ウェブビジネス概論
●企業経営実践論 ●ITビジネス交渉学
●ウェブ技術概論
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●舞台芸術と
I
T
●アントレプレナーシップとビジネスモデル
●プロジェクトマネジメント
●コンテンツ産業特論 ●音楽とテクノロジー
●ディジタル
・オーディオ制作
●知的財産権法
●実践クラウドコンピューティング
●データマイニングの基礎理論
●ビジネスプレゼンテーション
●応用技術動向研究
キャリア強化科目(音楽分野へのITの応用をテーマに学習)
修了者像:エンタテインメント系ビジネスの専門家
※上記はモデルケースであり,既習の知識や経験と将来の目標に応じて,履修科目を選択できます。
※各科目の開講時期により,履修の順序は異なる場合があります。 ※修了に必要な単位数は,44単位以上です(ただし,定められた必修科目の単位(12単位または14単位)を含んでいること)。
47
プログラム毎の履 修モデル
目指す職種に応じた,履修する科目の具体例です。
次世代産業コース
医療情報の管理と利活用に
精通したコンサルタントになる。
電子カルテや医薬品情報などの医療情報を
管理しつつ医院・患者・メーカーの間で利活
用する専門家を目指します。「情報セキュリティ」,
「統計学」でデータ管理・分析の基礎を,「医療
先端情報学」,「医療情報と法」で医療情報の
現場での運用とIT化の現況を学びます。「医療
情報システム設計」では,データベースを中心と
する医療情報システムの設計を行います。
次世代産業コース
■医療健康IT
Human Health and IT
入 学
ITコア科目
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●ウェブビジネス概論
●リーダシップセオリー ●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●医療先端情報学 ●ウェブ技術概論
●統計学
●情報倫理特論
●ビジュアルプロセッシング
●組織行動学 ●データマイニングの基礎理論
●医療情報と法
●情報セキュリティ
●応用技術動向研究
●医療情報システム設計
●実践クラウドコンピューティング
●応用情報学最先端
キャリア強化科目(医療ITをテーマに学習)
海洋産業における実践的な
I Tコンサルタントを目指す。
海運,水産,レジャーなどを含めた海洋産業
におけるIT応用技術を学び,現場に導入でき
る専門家を目指します。「次世代海洋情報学」
で先端的なIT応用事例を学び,また「応用技
術動向研究」では自ら選んだテーマで事例研究
を行います。「海洋産業論」
「海洋情報システム
設計」
などの海洋産業に特化した科目に加えて,
船舶や漁獲のデータ集約につながる
「データベ
ース特論」
「統計学」
といったコア科目も学びます。
■海洋IT
Smart Marine
入 学
I
Tコア科目
●リーダシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●次世代海洋情報学
農業における生産や流通の現場でのIT応用
とビジネスモデルを学び,その改革を主導でき
る専門家を目指します。「次世代農業情報学」
で先端的なIT応用事例を学び,また
「応用技
術動向研究」
では自ら選んだテーマで事例研究
を行います。Web時 代 の「産 直」
を担うために,
「インターネットビジネスストラテジーとマーケティン
グ」,「データベース特論」
などCRM・SCMの要
素科目も履修します。
■農業IT
Smart Agriculture
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●ウェブビジネス概論
●リーダシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●次世代農業情報学
●
I
Tビジネス交渉学
●データベース特論
●データマイニングの基礎理論
●ビジネス統計学特論
●農業経済学
●応用技術動向研究
●農業情報システム設計
●応用情報学最先端
●
I
T企業実践論
キャリア強化科目(農業におけるI
T応用をテーマに学習)
修了者像:農業I
T分野でのコンサルタント
※上記はモデルケースであり,既習の知識や経験と将来の目標に応じて,履修科目を選択できます。
※各科目の開講時期により,履修の順序は異なる場合があります。 ※修了に必要な単位数は,44単位以上です(ただし,定められた必修科目の単位(12単位または14単位)を含んでいること)。
向井苑生教授
48
観光ビジネスの企画や
システム提案のできる
アドバイザを目指す。
●インターネットビジネスストラテジーとマーケティング
●ウェブ技術概論
フレドリック・ローレンタイン准教授
●
I
Tビジネス交渉学
●統計学
●データベース特論
●海洋産業論
●データマイニングの基礎理論
●応用技術動向研究
●海洋情報システム設計
●応用情報学最先端
●
I
T企業実践論
キャリア強化科目( 海洋産業におけるIT応用をテーマに学習)
修了者像:海洋IT分野でのコンサルタント
入 学
ITコア科目
●インターネットビジネスストラテジーとマーケティング
●ウェブ技術概論
修了者像:医療情報システムのコンサルタント
農業における実践的な
I Tコンサルタントを目指す。
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●ウェブビジネス概論
■観光IT
Tourism and IT
入 学
I
Tコア科目
ウェブビジネスコア科目/応用情報学科目
●ウェブビジネス概論
●リーダシップセオリー
●ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
●観光学特論
●ウェブ技術概論
観光資源となる地域の特性や観光客のニー
ズを理解し,
ITを応用したサービスやマーケティ
ング戦略へと展開できる観光アドバイザを目指し
ます(主に留学生対象)。「観光学特論」
「観光
ビジネス特論」の履修で,観光業に特化した業
務知識や要素技術を習得しつつ,観光客の移
動や購買などのデータ分析につながる
「統計学」
や,プロモーション手段としてWebを活用するた
めの「ウェブプログラミング」
なども学びます。
●eコマースの諸手法
●グローバル人材開発論
●統計学
●ウェブプログラミングⅢ
●観光ビジネス特論
●データベース特論
●eラーニングシステム概論
●観光情報システム設計
●応用情報学最先端
●ビジネスプレゼンテーション
キャリア強化科目(観光ビジネスの企画やシステム提案をテーマに学習)
修了者像:観光アドバイザ
※上記はモデルケースであり,既習の知識や経験と将来の目標に応じて,履修科目を選択できます。
※各科目の開講時期により,履修の順序は異なる場合があります。 ※修了に必要な単位数は,44単位以上です(ただし,定められた必修科目の単位(12単位または14単位)を含んでいること)。
北山寛巳教授
ゼミでのプレゼンテーション
49
教 授 イン タビュ ー
教授
上田 治文
Interview
教授
森田 正康
元三洋電機株式会社
IT・ERP推進室長
株式会社ヒトメディア
代表取締役社長
上田治文教授は,大手電機メーカー・三洋電機株式会社(現パナ
森田正康教授は,ハーバード大学教育大学院修了後,20代で起
ソニックグループ)のIT関連部門での32年の実務経験を持ちます。
業。 株式会社ヒトメディア代表取締役社長を務める傍ら,自らの起
上田教授がITを活用した経営企画をテーマに語ります。
業経験に基づき,
I
Tビジネスにおける交渉術やアントレプレナーシッ
プについて講義を展開しています。
未来の起業家に向けて,森田教授が語ります。
企業発展はITが牽引 技術者に求められる経営能力
遅れをとる日本企業のIT経営システム導入
います。特に「キャリア強 化 科目」では,SAP ERPの 開 発を通じて,ERP,
̶̶̶ 日本企業では「ITを活用した経営システム」はどう進んでいるのですか。
しかし,単にSAP ERPを開 発し使うだけならばSEレベルです。本 学では,
欧米では,企業全体のヒト,モノ,カネ,情報といったリソース(資源)を管理する
っています。実際に学生がSAP ERPを操作・開発することにより,ERPがどのよ
ITを活用した経営システムERP(Enterprise Resource Plannning,企業資源計
うに動き,どのような業務をサポートできるのか種々検討しながら,SCMやCRMを
画)を導入している企業が主流です。ERPはITの専門家から見るとすばらしい仕組
サポートする仕組みを実現する方法を学びます。また,代表的なSAP ERPの業
みで,欧米の企業はシステムをうまく活用し,経営に活かしているようです。一方,日
務シナリオに触れて,業務の改革におけるERPの活用を経験します。
SCM,CRM(顧客管理手法)の実践的なスキルを修得します。
個々の技術だけでなく,その技術をいかに経営に活用するかをメインに教育を行
本で本格的にERPを導入している企業は,一握りの大企業に過ぎません。ただ,日
本企業も国際的な戦略をとるためにERPシステムに業務形態を合わせる必要性が生
まれているので,中小も含め,導入に前向きな企業が増えつつあることは事実です。
ERPシステムに関わる人材とは
企業経営を牽引するCIOに
̶̶̶ 本学が育成する人材としてプロジェクトマネージャーやCIO(Chief
Information Officer,最高情報統括責任者)などが挙げられますが,これ
らの職種について教えてください。
̶̶̶ ERP システムに関わるエンジニアにはどのような能力が求められますか。
CIOという職種が日本で定着しているとはいえません。「経営企画」
とよばれるこ
システム構築は,業務担当者とIT技術者との共同作業で,業務ごとに最も効率
とも多いです。CIOは,個々のアクティビティについてはプロジェクトマネージャーに
の良い方法を追求していくわけです。対顧客であれば,営業部門が特約店にいか
任せますが,そのIT投資に対するリターンはどうかとか,経営に与えるインパクトは
に商品を供給するかということを最優先に考え,IT技術者がそのために必要なシス
どうかということを判断します。欧米と比べて,日本の場合,経営責任者である
テムを構築します。しかし,現在は,工場における最適化を意識しながら,顧客に
CEO(Chief Executive Officer,最高経営責任者)がITに非常に疎い場合が
いかに製品を供給するかが重要になってきています。要は,個々の業務,個々の部
多いので,日本企業のCIOの役割としては,いかにCEOを説得するかということ
門の最適化ではなく,関係する部署全体の最適化を追求する必要が生じてきてい
が求められます。IT(ICT)が分からない人にも理解してもらえるようなコミュニケー
るのです。このようなシステムを開発するには,効率的な面のみならず,製造・販売,
ション能力が必要となります。いずれにせよ,CIOは,現在の日本の産業界では
さらには顧客との関係などトータルに状況をとらえる必要があります。マネジメントや企
極めて不足しており,これから本当のCIOが生まれてこないと,欧米企業と同じよ
業全体の運営を理解する能力を併せ持ったIT技術者が求められているのです。
うにIT(ICT)
を企業活動に使いこなすことはできません。
最近は,国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards,
コンサルティング能力を育成
̶̶̶ KCGIではマネジメント能力を持ったIT技術者をどのように育成して
いきますか。
IFRS,アイファース)にERPシステムを合わせることが注目されています。会計年度
が国ごとに異なっている場合など,本社の日本の会計年度と欧米支社の会計年度
を統一することなどが,ひとつのテーマです。例えば,開発費は,日本では発生時
費用処理ですが,IFRSでは資産計上になるなど,費目そのものが全く変わるので,
システムの変更は容易ではありません。もう一つは,内部統制です。相次ぐ会計
50
本学の学生には,業務の流れを知って,コンサルティングができる能力を身に
不祥事やコンプライアンスの欠如などを防止するため,米国のサーベンス・オクスリ
つけてもらいます。ERPの導入には,各種業務との調整が必要なので,コンサル
ー法(SOX法)に倣って整備された日本の法規制である
「日本版SOX法」がよく取り
ティングや業務改善の提案をする能力があれば,企業にとっては非常に役立つ人
上げられます。この流れで,会計の処理方法が変わりますので,やはり大変です。
材となります。本学では,SAP社のERPシステムを教育・実習用として導入して
このような先端のテーマにも本学は取り組んでいます。
次の10年の覇権を握るために 今 必要なこと
研究成果を実践するビジネスを
の知識よりもとにかく技術を学ばないといけないし,自分自身が作れる・動ける
̶̶̶20代前半から30代半ばの現在まで複数の起業経験をお持ちで
すが,起業を目指したきっかけを教えてください。
学院大学(KCGI)のカリキュラムは優れていると思います。技術だけ学んでも
状態が必要です。そういう意味で,技術と経営の両輪を学べる京都情報大
起業家にはなれないし,経営を全く知らなければある時点で頭打ちになってし
まいますから。
大学生の頃までは総理大臣になろうと思っていました。でも,世界を平和に
若いときに起業して,技術を磨きながら会社の仕組みや経営のことを学ぶと
する方法をいくら考えても,上から物事を変えるのはすごく難しい。それならば
いうのは本当にいいこと。学ぼうと思えばいくらでも学べ,かつ一緒に会社を
下から物事を直そう,まずは自分の意見や考え方をたくさんの人たちに伝えて
立ち上げられる人がそばにいるKCGIの環境を最大限に活かしてほしいです。
いこう。ちょうどそう考え始めた時期にインターネットに出会ったんです。先生に
なるだけでは,一生かかってもせいぜい2∼3万人しか教えられないけれど,e
ラーニングなどの方法を使えば世界中に自分の考え・意見を伝えられますよね。
教育で世の中を良くしていける。それならばと思って,インターネット教育関連
「とりあえずやってみる」人が成功する
̶̶̶起業を志す学生に向けて,アドバイスはありますか。
の学科を作ったばかりのハーバード大学大学院に入ったんです。
研究だけでなくその成果を実践するビジネスを立ち上げようと思ったのは,
「とりあえずやってみる」
という感覚を大事にしてほしいですね。インターネット
ハーバード大学で出会った教授陣の影響が大きいですね。ハーバードの教
業界で今成功している人はみんな
「とりあえずやった」人。起業して成功しよう
授はほとんどが自分の会社を持っています。いわば「歌って踊れる」,つまり実
と思っていたわけでは必ずしもなくて,本当は不安でしょうがないけれど「とりあ
務を行いながらその分野の研究をして実績を上げている人たちなんですね。
えずやった」人たちです。
彼らはそれぞれがちゃんと仕事をしていて,リスクを負いながら世の中に研究
完璧な絵が描けないから今は起業しません,という考え方の人には一生起
成果や意見を発信していました。失敗して会社が倒産することもあれば,成
業するチャンスは訪れないと思いますし,頭でっかちになってほしくないですね。
功して大金持ちになることもある。これからの時代の教授はこうあるべきだと
テキストを読むことが大事なのではなくて,リアルに起こった問題を解決するた
思いました。
めに,テキストを使って教えている人に聞くから価値があるんです。
日本にはすばらしい研究をしている教授はたくさんいるけれど,例えば,会
理想としては,学生たちと一緒に研究したものを,自分の持っているパイプ
社に勤めたこともないのに経営について語ったり,上場経験がないのに上場に
で世の中に出したいと考えています。
KCGIではそれが可能だと思いますし,現
ついて講義したりするわけです。特にビジネスやインターネットの分野では,実
場で独立しようと考えている人たちに出資したり,起業の支援をしたりもしていき
践経験がなければいろいろ語る資格はないと私は思っています。自分が教え
たいですね。
KCGIのいいところは,入学と同時に会社を立ち上げて,自分で
る側として,学生たちに「嘘つき」
と思われたら嫌ですしね。
経営しながら困ったときに先生に聞きに行けるところ。人材育成や技術開発な
ど,何か壁に突き当たったらすぐ質問すればいい。経験や,どういうルートで
技術と経営の両輪を学ぶ
それを積み重ねていったら成功できるかを教えられるのが我々であって,その
̶̶̶最初に起業されたときはウェブページの作成などもすべてご自身
で手掛けていたそうですが。
今 は確実にチャンスのときです。ここ数年のIT企業の台頭により経済
点は最大限に利用してもらいたいですね。
的・環境的に新しい芽が育つ土壌ができてきました。この1,2年で先行し
た人が次の10年の覇権を握ることになるでしょう。ただ単に勉強するだけで
ハーバードの大学院を修了して自分で会社を始めたときは,経営よりもむしろ
はなく,実業と連動させて学びたいのであれば,今すぐKCGIに入学するこ
作る=開発することに比重を置いていました。事業が軌道に乗るまでは,経営
とを強く勧めます。
51
教 授 イン タビュ ー
教授
高 弘昇
元サムスン電子株式会社
戦略企画室情報戦略部長(CIO)
Interview
教授
内藤 昭三
元日本電信電話株式会社
情報流通プラットホーム研究所 主任研究員 韓国出身の高弘昇教授は,韓国の家電・電子部品最大手,三星(サ
内藤昭三教授は元日本電信電話株式会社(現:NTT)情報流通プ
ムスン)電子株式会社の戦略企画室情報戦略部長(CIO)
として,企業
ラットホーム研究所主任研究員で,ネットワーク,情報セキュリティ
のインターネット活用戦略,B2Bの主な概念であるCALS,一般消
が専門です。内藤教授が,制度導入やイベント開催といった日本に
費者向け電子商取引の実現などに力を注ぎ,企業の情報化および収
おける今後の動きを中心に,セキュリティの観点から語ります。
益増に大きく貢献しました。
その高教授が,激変するeビジネスの世界で必要とされる人材につ
いて語ります。
eビジネスをリードする人材育成に向けて
戦略が求められるeビジネス
̶̶̶eビジネスの世界は急速に変動しているようです。インターネット
の普及に伴い,ビジネスのあり方も変わってきましたか。
私が三星電子の情報戦略部長になって間もない1990年代半ば,海外向
けも含めたウェブサイトを立ち上げました。当時はまだ,インターネットがマーケ
ティングの強力なツールになるとは考えておらず,単に,企業の知名度向上の
ための手段という認識に過ぎませんでした。しかし,サイトを公開した途端,
世界中のあらゆるところから製品のアフターケアに関する問い合わせや苦情な
どのメールが1日200通ほど届いたのです。このとき,ウェブサイトをマーケティ
ングに活用できるのではないかとの感触を得ました。
その後,ウェブ上の予約システムや証券取引など,インターネットを利用し
たビジネスは増えました。しかし,ただインターネット上で使えるシステムを開発
してビジネスを展開すれば売り上げが大幅に伸びる,というわけではありませ
ん。当時,韓国でもインターネットさえ使いこなせばビジネスがうまくいくという,
間違ったITブームが起きました。インターネットショッピングモールを作って商品
を並べれば,世界中から顧客が集まってきて商売が成立する,と思い込んで
しまったのです。実際,ほとんどのショッピングモールが,数年でインターネット
上から消えてしまいましたよね。
結局は,インターネットが一つのツールでしかないということに気付かなかっ
たのでしょう。また,
「戦略」が不足していたともいえます。インターネット上に商
品がいくら並んでいたとしても,所詮,画面上に示されているだけに過ぎませ
ん。実際に商品を買うときは,オフラインで手に取って確かめてから,というケ
ースがほとんどでしたからね。
立ち遅れる日本企業と不足する人材
̶̶̶ 激変する環境の中,現在の世界のビジネス事情をどう見ていますか。
日本や韓国などでは,残念ながら,ITを活かして会社の売り上げを向上さ
せる戦略を立てられる人材が少ないのが現状です。一方で,企業はITインフ
ラの整備に莫大な投資をしていますから,企業側の悩みは尽きないわけです。
企業が求めているのは,一言でいうと
「eビジネス戦略を立案できる人材」で
すね。つまりIT資源をマーケティング・経営に活かしていける力を持たなけ
52
ればならないということです。
もともと日本や韓国の企業における従業員は,マーケティングの意識が薄い
と思われます。日々仕事をすれば給与がもらえるといった,儲けの均等配分と
いう考えが根底にあるからです。
一方,アメリカでは違います。働いている量というか,実際にした仕事がど
れだけ会社に貢献しているか,ということが常に厳しく問われます。アメリカの
企業にはマーケティングを専門とする部署がほとんどありません。従業員すべ
てがその認識を持っているので,必要ないというわけです。アメリカの企業は,
たとえ景気が悪くなっても,どうやったら売り上げを伸ばしていけるか考えること
が身についていますから,常に前進する可能性があります。日本や韓国の企
業が太刀打ちするのが難しいわけです。日本や韓国では,マーケティングと
は単に「営業」,
「広告」,
「ブランド」であると勘違いしている企業が大手を含
め多々あります。ですから,インターネットをビジネスに活かし,IT企業として
成功したのは現在のところアメリカのみです。日本や韓国にも国内ではそのよ
うな評価を受けている企業はありますが,実際のところは,インフラとしての整
備が進んだために起きたeビジネスのブームに乗り,マネーゲームによって成長
した,というのが本当です。ちなみにヨーロッパにもeビジネスで成功した企業
はありません。これは,インターネットの普及が大幅に遅れていたからです。
アジアに君臨する専門職大学院へ
̶̶̶ このような中,本学はどのような特長を打ち出し,何を目指して
いくのでしょうか。
ITを専門にした大学院は多くありません。しかも本学には,京都コンピュー
タ学院という歴史に裏打ちされたバックグラウンドがあります。これは最大のメ
リットです。
また,本学には専門知識と技術を持ち,かつ企業での実務経験の豊かな
教員が揃っています。私自身も講義では,なるべく自らが直接手掛けたことに
ついて,うまくいったことだけでなく,失敗例も織り交ぜながら話すようにしてい
ます。失敗例のほうがより多くのことを学べることも多々あるからです。このよう
にして,時代が真に求めている人材を育成しています。
海外の大学との教育ネットワークも年々広がっています。フィールドは日本に
限りません。アジアを,世界を舞台に活躍できる人材育成に貢献していく専
門職大学院でありたいと思っています。
マイナンバー制度開始,
東京五輪開催で求められるセキュリティの強化
プライバシー上のリスクを抱える
マイナンバー制
̶̶̶ 2015年からマイナンバー(社会保障・税番号)制度が
始まりました。
この制度は,国民生活を支える基盤として,うまく活用すればメ
リットは大きいのですが,その一方で,セキュリティやプライバシー
上のリスクも大きくなります。データベースの固有識別子(主キー)
と
なるものですから,国民生活を支える様々な情報システムがシンプ
ルになり,かつ連携させることにより,いわゆるビッグデータ活用など,
可能性も広がります。他方,データの不正利用や個人情報漏えい
による被害の拡大などの懸念も拡大します。それらのリスクを軽減
するための,暗号化,認証などのセキュリティ対策の技術的な要
素も整備されてはきていますが,技術ですべてが解決するわけで
はありません。また,守るべきデータの重要度に応じて,適切なセ
キュリティレベルの技術を選択し,適用するという設計能力も重要
です。さらに,技術によってどの範囲のセキュリティ対策を行って
いるのかという認識も重要です。たとえば,SSL(あるいはTLS)
と
いうインターネットでよく使われるセキュリティ技術(ウェブアクセスの
際のhttpsで使われます)
は,サーバー認証や通信路の暗号化は
行いますが,サーバーにデータが渡ったあとは,生データで処理が
行われます。実際には,情報漏えいは,この段階で起こることが
大半です。
サイバー空間は「第五の戦場」
̶̶̶ 近年,国外を中心に,サイバー空間を悪用した事件が数
多く報道されています。
技術は中立です。善用も,悪用も可能です。悪用を削減・排
除し,善用を促進するために,様々な法律・制度が立案・施行さ
れますが,IT(ICT)の進歩は速く,後追いになりがちです。日本
では,サイバー攻撃対策に関する国の責務などを定めた
「サイバー
セキュリティ基本法」が2015年1月9日に施行されたばかりです。世
界的には,サイバー空間は,陸,海,空,宇宙に次ぐ,第五の戦
場だとの認識が高まっています。しかも,サイバー空間は,従来の
国などの境界を容易に越え,ますます拡大を続けています。サイバ
ー空間での紛争処理などのための国際法(タリン・マニュアル)
の
試案も検討されています。実際,イスラム国(ISIL)
は,国際的に
認められたリアルな領土は持ちませんが,資金・武器・人材の収
集にサイバー空間を活用していると聞きます。しかも,暗号など高
度な技術も活用しているとのことです。攻撃者もスキルを向上させ
ます。当然,防御側も対応せざるをえません。サイバー空間のセ
キュリティの設計・運用に携わる人には,未知のリスクにも想像を
逞しくする能力を求められます。また,完璧なセキュリティ対策はあ
りません。インシデントが起こった後の,対応策の準備も重要です。
大規模災害も含めて,事故後の事業継続計画(BCP)の策定が
求められます。
「おもてなし」
とともに必要な
セキュリティ対策
̶̶̶ 2020年には東京オリンピックが開催されます。ITの面
からも対策が必要ですね。
オリンピックのような,世界各地から多くの人を集めるイベントは,
悪意ある攻撃者にとって格好の舞台となります。先のロンドンオリン
ピックでも,多くのサイバー攻撃が繰り広げられました。東京オリンピ
ックでも,攻撃の手が収まることはないでしょう。しかも,日本は,観
光客の誘致に積極的で,様々なところで,WiFiスポットの拡張も進
められています。利便性の向上もいいのですが,詐欺や脅迫など
の悪用も懸念されます。セキュリティ対策も十分に準備し,「おもて
なし」東京オリンピックを期待します。
53
教 授 イン タビュ ー
教授
ニッツァ・メラス
『シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)』
メインボーカリスト,シンガーソングライター
多言語を操り,世界各地で聴衆を魅了してきたカナダ・モントリ
オール生まれのシンガーソングライター。各国でサーカスやミュー
Interview
教授
武田 康廣
株式会社GAINAX WEST代表取締役
アニメ制作会社「株式会社福島ガイナックス」取締役
「空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎」 館長
「日本のアニメとICT」。KCGIでは「コンテンツビジネスコース」で,この組
ジカルなどの公演を続けるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・
み合わせによる新しいマーケットやビジネスモデルの創出を探ります。「アニ
ソレイユ」のメインボーカリスト3人のうちのひとり。そのうち自らが
メ企画・製作・プロモーション特論」を担当するのは武田康廣教授。武田教
作詞作曲した歌が,シルク・ドゥ・ソレイユのショーに採用されたのは,
授は『新世紀エヴァンゲリオン』で有名な株式会社ガイナックスの設立に携わ
彼女のみで,事実上,同集団のトップ歌手といえる。レーベル(レコ
り,現在は「空想とアートのミュージアム 福島さくら遊学舎」 館長を務めて
ード会社)
には属さず,歌,作詞作曲のみならず,グラフィックデザ
います。アニメーションプロデューサーとしてゲーム『新世紀エヴァンゲリオ
イン,プロモーション,販売まですべてをこなす。
ン∼鋼鉄のガールフレンド』をはじめ,『トップをねらえ2』や『アベノ橋魔法☆
商店街』,『はなまる幼稚園』など多数の作品を手掛けました。同社とのコラ
ボレーションで,KCGグループ創立50周年を記念したCMを制作しました。
日本のアニメによるビジネスを探る
芸術の世界とITは密接に繋がっています。クリエイティブなビジョ
鋭い創造性が必要とされています。
ンがすばらしい技術と融合するとき,観客をまた別の次元へ引き込み
これらの連携は,芸術と技術が映像や音響の協奏曲を創り出す
ます。だから最先端技術の第一線にあり,同時に創造性と目を見張
ために相乗的に協力する部分だといえます。
る速さで進化する広範なコンピュータ分野の知識を修得する環境が
本学では,学生は知識を得てビジネスの世界のたくさんの側面に
ビジネスとは「いかに資金を回収するか」
ある教育機関に私が携わっているのは自然なことなのです。
応用するための芸術的,技術的知識を磨くための道具を学ぶ機会
̶̶̶アニメをビジネスにするためのキーワードは何でしょうか。
エンターテインメントの世界では,ITは私たちのあらゆるビジネスに
があります。プロジェクションマッピングに代表される表現の進化は,
普及しています。コンピュータによる音楽の録音や編集,映画やCM
芸術に関わる情報処理技術者という地位の需要を作り,観客の期
私の今までの主な仕事は,ガイナックスでのアニメーション企画のプ
ロデューサーでした。アニメの企画書を制作し,一緒に仕事をしたい
の吹き替えであろうと,シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)
の
待を大きく超える独創的な表現を生み出すきっかけとなっているので
と思う会社と交渉して放送枠を決め,具体的に予算を確保します。
多岐にわたる訓練やマルチメディアであろうと,私が担っているどの
す。本学はこの分野の学びの最前線にあり,学生が自らの可能性
作品が出来上がってからは,いかに資金を回収するかを考えることが
パフォーマンスも高度な専門技術と,アーティストと技術者のチームの
を超えて抜き出る教育環境を作り出しているのです。
大事。それを実行することが,すなわちビジネスであるといえるでしょう。
̶̶̶武田教授がアニメに携わるようになったきっかけを紹介
してください。
最近企画した作品には
『放課後のプレアデス』
『天元突破グレンラ
ガン』
などがあります。現在は,新規アニメ企画を数本進めています。
そのような私ですが,現在の仕事をしているのは偶然です。学生時
代は全く別の勉強をしていました。しかし,学生時代に好きで開催し
ていたイベントや自主制作活動が,気がつけば仕事になっていまし
た。ですので,気分としては今でもアマチュア活動です。というより
は,いつまでもアマチュア時代の
「楽しい事,面白い事を率先して」
を忘れないようにしています。
KCGグループ創立50周年記念CM( URL : kcg.ac.jp/gainax )
KCGグループ創立50周年記念CM(
̶̶̶アニメを学ぼうとしている学生にメッセージをお願いします。
アニメ作品を企画・制作するということは,すごくエネルギーを必
要とします。そのうえ,資金を集めて制作するということは,責任が
発生します。作品は人に見てもらい,評価を受け,資金を回収し黒
字を出す。そこまで考えるのが,企画としての完成形です。作品さ
えできればOKというのでは,ただの自己満足にすぎません。作品は
評価を受けて初めて完成します。評価は,作品に対してだけではな
く,行動や発言など,世に対して発表したことすべてに向けられます。
ですので,皆さんも評価に対してしっかりと立ち向かう気概を持って
学生たちも参加して制作したニッツァ・メラス教授のLIVE SHOW『MUΣA
(ムーサ)LIVE SHOW』
54
学んでください。
放課後のプレアデス
ダンタリアンの書架
55
教 授 イン タビュ ー
教授
Interview
伊藤 博之
『初音ミク』のクリプトン・フューチャー・メディア
株式会社代表取締役
「未来からきた初めての音」が由来というバーチャルアイドルは,歌詞と
メロディをパソコンに入力すると,合成音声で歌ってくれます。国内のみ
ならず海外でもライブコンサートが開催され,大勢のファンの心を揺さぶ
っています。この大ブレイクを巻き起こした音声合成ソフトウェア「初音ミ
ク」の生みの親,クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 代表取締
役の伊藤博之氏が本学の教授に就任しました。コンピュータで音を創り
あげるソフトウェアを開発し続ける伊藤教授は,将来のIT業界を担おうと
する若者に対し
「まだ道半ばといえる 情報革命 のフロンティアの領域は
限りなく大きく,学生たちの前途は限りなく広がっています。それを十分
に意識しながら,勉学に勤しんでいただきたい」
とメッセージを送ります。
当社はゲームやアニメの会社ではありません。音楽を手掛けて
口爆発 をも引き起こしました。産業革命以前は, 多産多死 の
はいますが,レコード会社とも違います。趣味のコンピュータミュ
時代で人口はほぼ一定であり,社会における富の変動も少なか
変便利で楽しく快適にしました。また,その情報は,自分のち
ージックをビジネスにしたわけで,自分では 音屋 だと思っていま
ったのですが,産業革命を契機に,加速度的に人口が増えて
ょっとしたニュースなども含まれ,FacebookやTwitter,ブロ
す。『初音ミク』は2007年8月に発売しましたが,それは人がクリ
いきました。
グなどにより自分のことが誰でも簡単に,瞬時に,世界へ発
エイティブな活動に取り組む機会のひとつになったのではないかと
そして三番目の革命ですが,インターネットに代表されるITの
信されるようになりました。
考えています。
真価がもたらした情報革命です。インターネット以前,情報発信
しかし,この情報革命による変化は,まだまだ序章に
人 類は過 去に三つの革 命を経 験してきたと言われています。
者は限定的で独占的でした。発信者とは新聞社やテレビ・ラジ
すぎないと思っています。農業,産業革命は,人類の
第一の革命は,農業革命。狩猟に頼るため移動を余儀なくされ
オ局,出版社といったメディアがそれに当たりますが,これらが情
生活に重大な変化をもたらしました。情報革命がもた
てきた人類は,この革命により食料を計画的に生産し,蓄えもで
報を発信する際には,設備や人力といった大きなコストを伴いま
らす変化は,実はまだそれほどのレベルには達して
きるようになったため,特定の地に定住し始めました。それにより
す。さらにこのころの情報は量的にも少なく,しかも一方通行で
いません。過渡期にすぎず,これからが本格的な
社会が,国家が形成され,一方で貧富の差も生まれました。経
した。しかしインターネットの出現によりこの革命がもたらされました。
変化の始まりでしょう。20∼30年後には,人の生
済の発達とともに,戦争を招く要因になったといえます。
情報発信のやり方が大きく変わりました。
活,世 界をドラスティックに変えているでしょう。
第二の革命は産業革命です。動力が発明されて,同じものを
現在,インターネットツールはごくごく身近なもので,手元にあり,
ただ,それはどのような変化なのかは分かりま
効 率 的に作るというイノベーションが進むことにより,大 量 生 産,
机の上にあり,ポケットに入ります。ニュースや映画,音楽など,
せん。どのように変 化させるかは,我々や,
大量消費を生み出しました。交易・貿易に拍車がかかり,広域
デジタル化できる情報はことごとく情報化され,インターネットを通
それ以上に次代を担う若者の手にゆだねら
的に富をもたらすことにもつながりました。また,この革命は, 人
じて容易に送信や蓄積ができます。自分の好きな映像・放送メ
れています。
ディアを,瞬時に呼び出して確認できるなど,生活や仕事を大
初音ミク
llustration by KEI
(c) Crypton Future Media, INC.
www.piapro.net
「初音ミク」の歩みや思いについて熱く語る伊藤博之教授
56
57
副学長 教授
教員
紹介
寺下 陽一
柔軟性とグローバルな視点を持って
教授1人に対して学生は10人以下。
私の主要な専門分野はデータベース/データウェアハウスに関連した情報技術
グローバルなITビジネスシーンで活躍するリーダー育成という
です。ずいぶん前になりますが,学術情報の組織化に関する国家プロジェクトに参
加し,天体データの蓄積管理の部分を担当しました。データセンターのシステム設
目標を達成すべく世界中から集まった教授陣は,
計では国際ネットワークの一端を担うことができました。図書館情報システムの先駆
情報学,経営学,教育学の各学界の世界的権威,
大企業でIT戦略を立案実行してきた実務家等で構成されている。
ともいうべき研究も手掛けました。
京都大学理学士,(米国)
アイオワ大学大学院博
士課程修了
(物理天文学専攻),Ph.D.
金沢工業大学名誉教授,元国際協力事業団派
遣専門家(情報工学),元京都コンピュータ学院
洛北校校長,京都コンピュータ学院京都駅前校
校長
担当科目◆
「データベース概論」
「データベース特論」
「キャリア強化科目」
データベース技術は,ウェブ技術の進展とあいまってますます高度化し,情報技
術の中核技術となってきます。今後の技術者に要求されるのは,「柔軟性」
と
「グロ
ーバルな視点」
だと考えます。技術や産業構造の急速な変化への柔軟な対応が必
要です。さらに,技術は一つの国,地域だけで閉じず,言葉・文化と密接に絡ま
って複雑なグローバル化現象を引き起こしています。これからの技術者は,グロー
バルな視点と行動基準を持つことが不可欠です。京都情報大学院大学ではこれが
実現できます。
副学長 教授
英保 茂
適正な情報を見極め,実社会で応用が利くIT技術者に
知りたい事柄があればインターネットで検索することにより大量の情報が得られま
す。しかし,それらは玉石混淆で,その情報の価値判断が簡単ではないのが実
情です。有用な信頼できるものを抽出するためには,いろいろな観点から本質を見
極められるよう,常に研鑽していくことが必要であろうと考えています。
私の専門分野はイメージプロセッシング
(画像処理・表示)
です。例えば医療現
本学は,指導教員のアドバイスのもと,各学生が
それぞれの将来の目標に応じて学べる環境を整え
ています。
京都大学工学士,同大学院修士課程修了
(電子
工学専攻),工学博士
京都大学名誉教授,元システム制御情報学会会
長,同学会名誉会員,一般社団法人電子情報
通信学会フェロー
教員には果たすべき大きな役割が二つあります。
第一に,教育資源としての役割です。学生にとっ
て教員は,教科書や論文,様々なメディアをはじめと
担当科目◆
「ビジュアル・プロセッシング」
場で撮像される画像データから,診断・治療等に必要とされる情報を抽出するため,
体内臓器や血管の自動抽出と診断情報の表示等の研究や,写真画像の傷補正,
感性を重視した画像修正など,人が行えば感覚的には簡単にできると思えることを
コンピュータで処理実行する方法などを開発してきました。
情報はその気になって適正なものを抽出しないと,ノイズあるいは偽の情報にお
ぼれてしまい,真実を手に入れることは極めて困難となります。適正な情報が見極
められ,実社会での応用が利くIT技術者の巣立ちを楽しみにしています。
した教材,フィールド経験,クラスメイトなどと同様の
教育資源の一つです。学生は各自の目標達成のた
めに必要な事柄を教員から学ぶことができます。
第二に,学習促進者(コーディネータ)
としての役
割です。
教員は,学生の学習内容の理解を促進させるた
めに, 学習過程を計画し, 具体化します。学生と
様々な教育資源をリンクさせることが,学習促進者
としての教員が果たすべき役割です。
このような役割を担い,各学生が勉学の目標を達
成できるよう,最大限のサポートを行うことが本学教
員の使命と考えています。
58
歴 代 学 長・教 授( 故 人 )
初代学長
萩原 宏
(故人)
京都大学工学士,工学博士
元社団法人情報処理学会会
長,元 日 本 学 術 会 議 会 員,
京都大学名誉教授,瑞宝中
綬章受章
第二代学長
長谷川 利治
(故人)
大阪大学工学士,同大学院修士課程
修了,
(米国)ジョンズ・ホプキンズ大学 Master of Science in Engineering,
工学博士(大阪大学)
京都大学名誉教授, 元南山大学
数理情報学部学部長,元日本オペ
レーションズ・リサーチ学会会長,元
国際オペレーショナルリサーチ学会
連盟(IFORS)副会長,元情報シス
テム学会日本支部(NAIS)支部長
京都情報大学院大学永世教授
末川 研
(故人)
京都大学理学部物理学科卒。
株式会社バンダイに入社し玩
具企画やアニメ企画に携わる。
その後,株式会社NHKエンタ
ープライズ,株式会社国際メ
ディア・コーポレーションを経て,
株式会社総合ビジョンに勤務。
『忍たま乱太郎』
『十二国記』
な
ど,数々のアニメーション作品
をプロデュースした。
59
教
授
教員紹介
上田 治文
大阪市立大学工学士
元三洋電機株式会社IT・ERP推進室長,同コマーシャ
ル 企 業グループ 戦 略 本 部 情 報システム担 当 部 長,元
SAP社ユーザー会関西フォーラム長,元IBM社ユーザー
会関西委員
担当科目◆「企業システム」
「財務会計システム開発」
「キャリア強化科目」
教授
札幌サテライト長
中村 真規
教授
青山学院大学経営学士
東京サテライト長
日本ユニシス株式会社(旧:バロース
株式会社)勤務後,1987年に株式
会社デジック設立。代表取締役社長
森田 正康
一般社団法人北海道情報システム産
業協会(HISA)会長,一般社団法人
全国地域情報産業団体連合会
(ANIA)理事,北海道コンピュータ関
連産業健康保険組合理事長
株式会社ヒトメディア代表取締役社長
学生をしながら起業して,会
社の仕組みや経営のことを学
ぶという素晴らしい環境が本
学にはあります。学ぼうと思え
ばいくらでも学 べ,かつ一 緒
に会社を立ち上げられる仲間
やメンターがそばにいる,技
術と経営の両輪が学べる本学
の環境を最大限に活かしてほ
しいです。
グローバル化の時代は知識修
得においても場 所にこだわら
ず広い知識を求めなければな
りません。サテライト方式の授
業を通して距離の壁を越える
新しい挑戦を体感し,経営実
践の生の声を授業に活かして
いきたいと思います。
担当科目◆「IT企業実践論」
教
授
伊藤 博之
北海学園大学経済学士
北海道大学で職員として勤務後,1995年にクリプトン・フ
ューチャー・メディア株式会社設立。代表取締役。「初音ミ
ク」
を創出
日本文化を海外に発信している功績が高く評価され,2013
年秋に藍綬褒章を受章
担当科目◆「デジタル・オーディオ制作」
教
授
ウィリアム・カミングス
(米国)
ミシガン大学卒,ハーバード大学大学院博士課程修
了
(社会学専攻),Ph.D.
元津田塾大学講師,(米国)元シカゴ大学助教授,元ハー
バード大学国際教育センター所長,元ニューヨーク州立大
学バッファロー校教授・比較国際教育学センター所長,元
ジョージワシントン大学教授
担当科目◆「学校・企業内教育国際比較研究」
60
(米国)
カリフォルニア大学バークレー
校卒,ハーバード大学大学院修士課
程修了,Master of Education,(英
国)
ケンブリッジ大学大学院修士課程
修了,Master of Philosophy
担当科目◆「ITビジネス交渉学」
「アントレプレナーシップとビジネスモデル」
教
授
今井 恒雄
京都大学工学士,同大学院修士課程修了(数理工学専
攻),工学修士
元富士通株式会社システム本部主席部長,元株式会社富
士通ラーニングメディア取締役
日本e-Learning学会副会長
担当科目◆「キャリア強化科目」
教
授
植田 浩司
関西大学工学士,同大学院工学研究科修士課程修了
(機
械工学専攻),工学修士,(米国)
ロチェスター工科大学大
学院修士課程修了(コンピュータサイエンス専攻),Master
of Science
元松下電工株式会社勤務,JICA専門家(対モザンビーク
共和国)
担当科目◆「リッチメディアコンテンツ開発」
「インストラクショナル・アニメーション開発」
「キャリア強化科目」
教
授
柏原 秀明
大阪府立大学大学院工学研究科修士課程修了(機械工学専攻)
岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了(産業創成
工学専攻),工学博士
元大日本スクリーン製造株式会社開発本部課長・事業開発部担
当課長,元シーシーエス株式会社技術開発部長・光技術研究
所LED研究開発部長,元関西情報技術士会会長,日本生産管
理学会関西支部副支部長・理事,日本技術士会近畿本部幹事
技 術 士(総 合 技 術 監 理,情 報 工 学),EMF国 際エンジニア,
APECエンジニア,ITコーディネータ
担当科目◆「プロジェクトマネジメント」
「生産システム工学」
教
授
神原 信幸
教
授
岡本 敏雄
東京学芸大学大学院修士課程修了(教育心理学専攻),工学
博士(東京工業大学大学院)
電気通信大学名誉教授,元電気通信大学学術院長・情報シス
テム学研究科長・国際交流センター長,日本情報科教育学会会
長,元教育システム情報学会会長,元日本教育工学会理事,
日本 情 報 科 教 育 学 会 会 長,e-learning AWARD実 行 委員長,
一般社団法人電子情報通信学会フェロー,ISO/SC36-WG2議
長,一般社団法人情報処理学会2013年度標準化功績賞 受賞
担当科目◆「eラーニングシステム概論」
「知識処理とマイニング」
「キャリア強化科目」
教
授
金澤 正憲
京都大学工学士,同大学院修士課程修了(数理工学専
攻),工学博士
京都大学名誉教授,京都大学学術情報ネットワーク機構
研究開発部門主査,全国共同利用大型計算機センターコ
ンピュータネットワーク研究会主査,サイエンティフィックシス
テム研究会会長,京都インターネット利用研究会代表幹事
などを歴任
担当科目◆「情報ネットワーク特論」
教
授
北山 寛巳
上智大学文学士,ニューヨーク州立大学バッファロー校修
士課程修了(比較・国際教育専攻),Ed.M.,同博士課
程修了,Ph.D.
情報システム学会会員,株式会社コムウェイ事業統括顧問,
株式会社アルバス事業相談顧問,一般社団法人 京都府
情報産業協会相談役
元住友重機械工業株式会社勤務,元米国ウィスコンシン
州教育庁国際教育課インターン,ニューヨーク州立大学バ
ッファロー校研究助手,元新潟大学全学教育機構特任准
教授,同大学自然科学科特任准教授国際プログラム担当,
元広島大学高等教育研究開発センター客員研究員,元広
島市立大学国際交流推進センター特任教授・センター長
けいしんシステムリサーチ設立,初代代表取締役,元京都
コンピューター事業協同組合 理事長,元アルファーライン
CEO等を歴任
担当科目◆「学校・企業内教育国際比較研究」
担当科目◆「企業経営実践論」
「農業情報システム設計」
教
授
木戸出 正継
京都大学工学士,同大学院修士課程修了(電気工学専攻),工学博士
奈良先端科学技術大学院大学名誉教授,元同大学院大学学長補
佐,同大学院大学副学長兼附属図書館長,元東京芝浦電気株式
会社総合企画部新規事業開発推進室担当部長,同社研究開発セン
ター関西研究所所長,同社マルチメディア事業推進室室長,東芝ア
メリカ社副社長兼Advanced Information Technology Center所長,
元電子情報通信学会情報・システムソサイエティ会長,元情報処理
学会関西支部長,元システム制御情報学会理事
担当科目◆「応用情報学最先端」
教
授
高 弘昇
教
授
木村 章弘
京都工芸繊維大学工学士,同大学院修士課程修了,工
学修士
テクニカルエンジニア
(ネットワーク,情報セキュリティ)
医療情報技師
京都コンピュータ学院洛北校校長
担当科目◆「情報ネットワーク特論」
「技術コミュニケーション」
教
授
作花 一志
(韓国)東国大学工学士,京都大学大学院博士課程修了(数理
工学専攻),工学博士
京都大学理学士,同大学院博士課程修了
(宇宙物理学専
攻),理学博士
(韓国)元サムスン電子株式会社戦略企画室情報戦略部長(CIO),
元Harmony Navigation社代表取締役,前韓国情報保護振興
院(KISA)諮問教授
元京都コンピュータ学院鴨川校校長,元天文教育普及研
究会編集委員長
韓国CALS/EC協会専門委員,元済州特別自治道諮問官,済州
知識産業振興院諮問委員,韓国電子取引学会終身会員第一号
担当科目◆「ウェブビジネス概論」
「インターネットビジネスストラテジーとマーケティング」
「キャリア強化科目」
担当科目◆「データサイエンス」
「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
「統計学」
「キャリア強化科目」
61
教
授
教員紹介
ニッツァ・メラス
『シルク・ドゥ・ソレイユ』
メインボーカリスト,シンガーソング
ライター
元ミュージシャンズ・インスティチュート講師,ロサンゼルスミ
ュージックアワードワールドミュージック部門・ハリウッドミュー
ジックアワード ワールドミュージック部門・DEKAアワードなど
受賞多数。
エス・バイ・エルやトヨタエスティマのCMソングや,アニメ・
ゲームの声優等実績多数。
担当科目◆「舞台芸術IT」
教
授
里見 英樹
小樽商科大学大学院修了(アントレプレナーシップ専攻),経営
管理修士(MBA)
教
授
柴山 潔
一般社団法人北海道情報システム産業協会(HISA)副会長,北
海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会代表幹事,札幌商工会
議所一号議員(国際経済交流委員会副委員長),北海道日中経
済友好協会理事
京都大学大学院博士後期課程単位修得退学(情報工学専攻),工学博士
元京都大学助教授,元京都工芸繊維大学教授,元京都工芸繊維大学大
学院工芸科学研究科長,京都工芸繊維大学名誉教授
日本学術会議 情報工学研究連絡委員,日本技術者教育認定機構(JABEE)
審査員,大学評価・学位授与機構 大学機関別認証評価委員会及び国立大
学教育研究評価委員会 専門委員,日本学術振興会 特別研究員等審査会 専
門委員及び国際事業委員会 書面審査員,電子情報通信学会 コンピュータシス
テム研究専門委員長,情報処理学会関西支部評議員等を歴任,情報処理学
会優秀教材賞,日本工学教育協会著作賞等を受賞,情報処理学会フェロー
担当科目◆「IT企業実践論」
担当科目◆「コンピュータ科学」
株式会社南興ビル,有限会社ダット
(現ダットジャパン株式会社)勤
務を経て,1996年株式会社メディア・マジック設立。代表取締役
教
授
武田 雅哉
酪農学園大学農学士
一般社団法人全国地域情報産業団体連合会(ANIA)事
務局長,一般財団法人全国地域情報化推進協会理事・
地域情報化人材WG委員,特定非営利活動法人北海道
環境保全協会事務局長
担当科目◆「農業経済学」
教
授
手塚 正義
教
授
武田 康廣
株式会社GAINAX WEST代表取締役
株式会社福島ガイナックス取締役
空想とアートのミュージアム福島さくら遊学舎館長
『新世紀エヴァンゲリオン』
をはじめ,日本を代表する数々の
アニメーションを製作する株式会社ガイナックスで,設立当
初より取締役を務める。
担当科目◆「アニメ企画・製作・プロモーション特論」
教
授
内藤 昭三
大阪大学工学士,同大学院博士課程修了(通信工学専
攻),工学修士
京都大学工学士,同大学院修士課程修了(数理工学専
攻),工学修士
元株式会社富士通研究所主管研究員,元金沢工業大学
助教授(情報工学科),元株式会社富士通経営研修所部長
元日本電信電話株式会社情報流通プラットフォーム研究所
主任研究員,元電子情報通信学会インターネット研究会幹
事,前韓国情報保護振興院(KISA)諮問教授
教
授
長谷川 晶
(米国)
ロチェスター工科大学卒,同大学院修士課程修了
(印刷工学専攻),Master of Science
教
授
中川 由美
京都府立大学家政学士
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー),日本キャ
リア開発協会会員,専修学校教育振興会キャリア・サポー
タ,京 都 コンピュータ 学 院 鴨 川 校 校 長,同Office of
Student Services部長,京都府地域若者サポーター,京
都府薬物乱用防止指導員,栄養士,元京都コンピュータ
学院洛北校校長,元厚生労働省委託「働く若者ネット相談
事業」対面カウンセリング担当
担当科目◆「キャリアデザイン論」
62
野一色 康博
立命館大学理工学士
元日本DEC株式会社勤務,元日本ヒューレット・パッカード
株式会社勤務
担当科目◆「コンピュータ科学」
「データベース概論」
「情報倫理特論」
教
授
ピーター・アンダーソン
(米国)
マサチューセッツ工科大学卒,同大学院博士課程
修了
(数学専攻),Ph.D.
NPO国際コンピュータ教育開発事業企画部長
元RCAコンピュータ開発部門上級技術者,(米国)
ロチェス
ター工科大学コンピュータサイエンス学科名誉教授,同コン
ピュータ技術研究所主席研究員,IJCR編集委員
担当科目◆「リッチメディアコンテンツ開発」
「リーダーシップセオリー」
担当科目◆「データマイニングの基礎理論」
教
授
松尾 正信
京都大学工学士,カリフォルニア大学サンタバーバラ校修
士 課 程 修 了(コンピュータサイエンス専 攻)Master of
Science,同博士課程修了,Ph.D.
住 友 電 気 工 業 株 式 会 社 米 国ソフト研 究 部 門 初 代 代 表。
Twin Sun Inc 設立(現Open Axis Inc )CEO
担当科目◆「医療情報システム設計」
「データモデルとアプリケーション設計」
教
授
ミラン・ブラッハ
(旧チェコスロバキア)
カレル大学卒,(旧ソ連)
ロモノソフ大
学 卒,カレル 大 学 大 学 院 博 士 課 程 修 了,Doctor of
Natural Science,同大学院博士課程修了(数学専攻),
Ph.D.,Doctor of Science(チェコスロバキア科学アカデミ
ー)
元北陸先端科学技術大学院大学教授,カレル大学教授
担当科目◆「オブジェクト指向システム設計」
「知的財産権法」
「データベース概論」
「キャリア強化科目」
教
授
教
授
マヤ・ベンツ
(旧ソ連)
トビリシ州立大学卒,同大学院修士課程修了,
Master of Science,(米国)
コロンビア大学教育大学院
修 士 課 程 修 了,Master of Arts,同 博 士 課 程 修 了,
Doctor of Education,Ph.D.
パデュー大学客員研究員,元コロンビア大学教育大学院
遠隔教育国際プロジェクトコーディネーター
担当科目◆「eラーニングビジネスにおけるインストラクショナル・デザイン」
教
授
向井 苑生
京都大学理学士,同大学院博士課程修了(宇宙物理学専攻),理学博士
元金沢工業大学・同大学院工学研究科,元近畿大学理工学部・同大学
院総合理工学研究科教授,元日本リモートセンシング学会理事,研究会会
長,現評議員,元日本エアロゾル学会監事,常任理事,日本学術振興会
専 門 委 員,SPIE(Asia-Pacific Remote Sensing 部 会 委 員),GWIS
(Graduate Women In Science)日 本 支 部 委 員,Deputy Director
General of the IBC (International Biographical Centre) for Asia
オープンアクセス科学技術誌 frontiers 編集委員会査読部会長(環境情報学)
担当科目◆「情報セキュリティ」
「キャリア強化科目」
教
授
中村 行宏
担当科目◆「ネットワーク最適化論」
教
授
向井 正
京都大学工学士,同大学院修士課程修了(数理工学専攻),
工学博士
京都大学理学士,同大学院修士課程・博士課程修了
(物
理学第2専攻),理学博士
京都大学名誉教授,元同大学院情報学研究科教授,元立
命館大学総合理工学研究機構教授,元日本電信電話株式
会社情報通信網研究所知識処理研究部長,同社情報通信
研究所高速通信処理研究部長,元公益財団法人京都高度
技術研究所副理事長・所長,元IEEE関西支部長,特定
非営利活動法人パルテノン研究会理事長,IEEEフェロー
神戸大学名誉教授,日本天文学会正会員,日本惑星学
会会員
(元会長),兵庫県立大学 自然・環境科学研究所
天文科学センター運営委員会委員長
担当科目◆「システム設計特論」
担当科目◆「データマイニングの基礎理論」
元金沢工業大学・同大学院教授,元神戸大学・同大学
院教授,元文部省宇宙科学研究所客員教授,元神戸大
学大学院理学研究科惑星科学研究センター長
担当科目◆「環境情報システム」
教
授
モディカ 静香
同志社大学文学士,ハーバード大学大学院教育学修士
(Ed.M.),バ ージ ニ ア 大 学 大 学 院 高 等 教 育 学 博 士
(Ph.D.)
国際コーチ連盟認定コーチ
(ACC),i.m.i. institute, LLC,
Charlottesville, VA 創立者
フルブライト国際教育管理者プログラム賞受賞
担当科目◆「組織行動学」
「リーダーシップセオリー」
63
准
教
授
教員紹介
キリル・コシック
吉田 富彦
関西大学商学士
SAP社認定コンサルタント
(財務会計),Salesforce.com
社認定コンサルタント
(SFA)
元株式会社エコーシステムズERP事業部長
担当科目◆「財務会計システム開発」
教
授
劉非
教
授
李 美慧
瀋陽師範学院(現瀋陽師範大学)児童教育学部卒,中国
科学院心理学研究所通信教育心理学コース修了
元大連船舶重工集団幼稚園本部園長,元大連船舶重工
集団科学技術協会会員,元大連外国語大学留学服務セ
ンター日本二部部長,元大連世華出国留学服務会社副社
長,元京都情報大学院大学大連事務所所長,元新日鉄
昴学園大連事務所所長,中国独立学院情報管理協会メン
バー
担当科目◆「グローバル人材開発論」
教
授
渡邉 昭義
京都工芸繊維大学大学院情報工学研究科修士課程修了,
同大学院博士課程修了,工学修士
北海道大学工学士,京都大学大学院修士課程修了
(応用
システム科学専攻),工学修士
京都コンピュータ学院鴨川校副校長,中国労働関係学院客
員教授,中国中央美術学院客員教授,中国職業教育技能
人材育成新教材編集評価委員会委員
元ナカミチ株式会社勤務
中国北京工業職業技術学院客員教授,中国北京城市学院客
員教授,中国職業技術教育学会科研企画部客員教授,中国
渤海大学客員教授
担当科目◆「技術コミュニケーション」
教
授
渡邉 勝正
准
教
授
ウィリアム・コータス
京都大学大学院博士課程修了(数理工学専攻),工学
博士
(米国)
オハイオ大学卒,ヤングスタウン州立大学大学院
MBA,ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院MBA
元京都大学助教授,元福井大学教授,元奈良先端科
学技術大学院大学教授,一般社団法人情報処理学会フ
ェロー
(英国)元ユナイテッドエアライン社マーケティング情報マネー
ジャー,
(チリ)元バンコ・デ・チリダイレクトマーケティングコ
ンサルタント,
(ペルー)元エアロペルー社事業本部長,コペ
ルニコ社プロジェクトマネージャー,
(米国)
フロリダアトランテ
ィック大学マーケティング学部教授(兼任)
担当科目◆「ウェブ技術概論」
「ウェブサービス構築技法」
「キャリア強化科目」
准
教
授
江見 圭司
京都大学理学士,同大学院修士課程修了(化学専攻),同
大学院博士課程修了(人間・環境学専攻),人間・環境学
博士
元金沢工業大学専任講師
ETロボコン関西地区実行委員長,ゲーム学会理事
情報処理学会「コンピュータと教育」研究会運営委員
担当科目◆「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
「オブジェクト指向システム設計」
「データベース特論」
「キャリア強化科目」
64
担当科目◆「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
「データベース概論」
「キャリア強化科目」
担当科目◆「インターネットビジネスストラテジーとマーケティング」
「キャリア強化科目」
准
教
授
大西 健吾
関西大学建築学士
一級建築士,
京都府地震被災建築物応急危険度判定士,
京都府木造住宅耐震診断士,
大西建設工業株式会社取締
役,
特定非営利活動法人京都景観フォーラム副理事長,
特
定非営利活動法人木の町づくり協議会代表理事,
デザイン
事務所ラウンドアバウト代表,
京都府建設業協会京都支部
青年部会 第22代会長・現相談役,
日本青年会議所建設
部会京都建設クラブ第31代会長
担当科目◆「ビジネスプレゼンテーション」
サンディープ・シャー
ポーランド・クラクフ経済大学 応用情報学士
(米国)
ヒューストン大学卒,
ノースウェスタン大学大学院MBA
ダークホライゾン・ピクチャーズ創立者およびシネマット・スタジ
オ創立者(ロサンゼルス)。ハリウッドの映画・TV産業において,
ビジュアルエフェクツ・スーパーバイザーおよびプロデューサー
として複雑な特殊効果映像製作・編集に関わる。手がけた作
品は
「300
(スリーハンドレッド)帝国の進撃」,「サイレントヒル:
リベレーション3D」,「プロメテウス」
など多数。
(米国)
元Input/Output社開発技術者,
(インド)
元PC Point
社ビジネス・ディベロップメント・マネージャー,
(米国)
ノースウ
ェスタン大学ケロッグ経営大学院特別研究員
担当科目◆「映像表現技法」
教
授
准
教
授
准
教
授
髙橋 良子
同志社大学文学士,同志社大学大学院文学研究科修了
(美学芸術学専攻)
京都コンピュータ学院卒業,京都情報大学院大学応用情報
技術研究科修了情報技術修士
担当科目◆「リーダーシップセオリー」
准
教
授
立石 聡明
早稲田大学商学士
有限会社マンダラネット代表取締役,社団法人日本インター
ネットプロバイダー協会副会長兼専務理事,特定非営利活
動法人地域間高速ネットワーク機構理事長,株式会社イン
ターネットインテリジェンス沖縄代表取締役,一般社団法人
インターネットコンテンツセーフティ協会理事
担当科目◆「情報ネットワーク特論」
「キャリア強化科目」
准
教
授
長谷川 功一
北海道大学工学士,ペンシルバニア州立大学大学院修士
課程修了,Master of Arts,北海道大学文学研究科博士
課程修了,博士(文学)
元NHK報道カメラマン
担当科目◆「映像表現技法」
「キャリア強化科目」
准
教
授
担当科目◆「業務の統合化とeビジネス」
「キャリア強化科目」
准
教
授
竹田 明彦
日本大学農学部獣医科大学院修士
獣医師
元日立系システムエンジニア,元東京インターネット株式会
社勤務,電子政府e-Japanプロジェクト要員,初代京都コ
ンピュータ学院情報システム室室長,株式会社インテレクト
サプライ代表取締役
担当科目◆「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
「データベース概論」
「キャリア強化科目」
准
教
授
田渕 篤
応用情報技術研究科・
ウェブビジネス技術専攻主任
京都大学工学士,同大学院修士課程修了(電気工学第2
専攻)工学修士
元NEC中央研究所勤務
担当科目◆「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
「ウェブプログラミングⅢ」
「キャリア強化科目」
准
教
授
フレドリック・ローレンタイン
(米国)
ブラウン大学卒,ハーバード大学大学院MBA
(米国)
元コンピュータ・アソシエーツ社勤務,
元サン・マイクロ
システムズ社勤務,
(米国)
元レインメーカー・システムズ社勤
務,
(米国)
元ロジテック社勤務,
(米国)
マルケト社勤務,
上席
ITビジネス・アナリスト
担当科目◆「業務の統合化とeビジネス」
「キャリア強化科目」
「実践クラウドコンピューティング」
李鷁
北京語言大学文学士,同大学外国語学部英語専攻卒業
試験合格,京都情報大学院大学応用情報技術研究科修
了情報技術修士
元大連外国語大学講師,元株式会社エーディー・ラボラト
リーズ勤務取締役,元愛知産業大学通信教育部非常勤講
師,情報処理技術者,SAP社認定コンサルタント
(財務会
計,管理会計,生産計画/管理)
担当科目◆「コンピュータ科学」
「ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ」
「国際会計学」
「財務会計システム開発」
65
いま,産業界が求める人材
手塚 正義
就職進路担当教授
就職サポートとインターンシップ
に合わない場合だけでなく,企業が欲しい人材であったとしても
学生側が希望の職種でなかったという場合もあります。ですので,
学生が個人で参加応募しようとする場合,私ども教授陣がインタ
ーンシップの情報を的確に把握し,アドバイスをするよう努めていま
す。同時に,多くの企業人事担当者と話をする機会を設け,ど
指導教授による徹底した個別指導と,
KCG グループによるバックアップで,理想の就職を実現。
の企業がどのような人材を求めているのかを知り,本学に持ち帰
専門職大学院である本学は,従来の大学院とは異なり,学生の就職実現に向けたきめの細かいサポート体制を整えて
り,学生に勧めるということも行っています。
います。
また,留学生や海外で仕事をしたいという学生向けに,海外
本学の就職サポート体制の特色は,①企業経験をもつ指導教授らによる徹底した個別指導(企業紹介や面接指導な
京都情報大学院大学の強みはITと経営学を学べる点。ITビ
の企業,海外で事業を展開している企業のインターンシップにも
ジネスを成功させるためには,技術的なことはもちろんのこと経営
着目しています。ここで大事なのは外資か,日本の企業の現地
的 要 素も求められます。その両 方の知 識を兼ね備えていれば,
法人か,日本の企業の出先か,という点です。待遇など働く環
プを受けられることにあります。
研究開発者として成功する道は拓けてくるでしょう。
境が異なりますので,インターンシップ参加前に十分調査し,見
企業は厳しい環境を勝ち抜くために,経営戦略の立案とその
極める必要があります。
現在,産業界ではIT
(ICT)
とマネジメントの両方のスキルを兼ね備えた人材が求められており,実践的で高度なスキル
実現が常に求められています。経営戦略とITが密接に関係して
企業が人材を選ぶ基準としては,「その企業が進めようとして
いることは言うまでもなく,▽業務改革能力▽情報化戦略▽プロジ
いるプロジェクトに関する技術力をもっているかどうか」が第一。そ
ェクト遂行能力・リーダーシップ―を持つ人材が不可欠といえます。
して一般的な
「やる気はあるか」,「コミュニケーション能力がある
本学は情報系・経営系といった二つ以上の専門領域にわたる
か」,「社風に合っているか」
など多々あるのですが,最近特に企
ITプロフェッショナルズを育成する場であり,まさに産業界が求め
業の人事担当者が言うのは「自分がその企業において,何かの
る人材を社会に送り出しています。
分野で伸びていこう
最近のインターンシップは,特に大手企業はプロジェクトと求め
という強い気 持ちを
ている人材像をウェブに掲示し,学生個人が応募し参加,その
持っているかどうか」
後の就職につなげていくという形が主流です。富士通(株)
はこれ
です。その「何かの
を
「プロフェッショナルインターンシップ」
と銘打っています。
分 野」
を見つけられ
この場合,企業側と学生側のミスマッチにより,結局就職につ
る能力も大事と言え
ながらないというケースも見受けられます。学生側の能力が企業
るでしょう。
ど)
と,②京都コンピュータ学院をはじめとするKCGグループの就職指導のノウハウ提供やインターンシップなどのバックアッ
を備えた本学の修了者が活躍するフィールドは広がっています。
本学でスキルを修得し,産業界におけるITエンジニアのリーダーとして活躍してください。
インターンシップ参加者の声
修了生就職先(抜粋)
インターンシップに参加し,
富士通(株)
に就職決定
貴重な
3週間の経験
橋川 竜起さん
66
富士通(株)
2013年3月修了
京都コンピュータ学院
情報学科卒
中村 真規
また私は,31歳で独立し起業した経験から,経営についてお
1年生のときのゼミ紹介で,手塚正義教授から
「インターンシップに参加し
いしい経験も苦い経験も味わってきました。その中で学んだ企業
てその企業をよく知り,好きになるとともに,目標を定めたうえで就職するとい
教授(札幌サテライト長)
経営の楽しさ,辛さをお話しします。そして,経営における計数
う流れをつくりたい」
という話があり,非常に興味を持ちました。最近のインタ
管理の重要性と,価値観の共有の大切さをお教えしたいと思い
ーンシップは企業側がテーマをインターネット上に公開し,学生はそれを見て
ます。企業経営における生の情報を分析し,計数管理等の経営
エントリーするという形です。私は▽開発の現場を体験する▽中国を含めた
の実際を学ぶことを通して,経営の立ち位置の重要性を理解す
海外との共同作業ができる−という内容を希望していました。手塚教授の指
拡散するIT社会の中でプロフェッショナルとして活躍するために
ることが大切だと信じるからです。
導を受けながら,富士通(株)が定めた20ほどあったテーマの中から,「組
は,まず,自分の立ち位置をきちんと決めることが大切です。企
大学院の講義を通して,必要な知識を身につけるだけではな
込みシステム評価」
を題材にしたインターンシップに参加する機会を得ました。
業経営においても,トップの立ち位置がその企業の発展を決める
く,経営実践者との真摯な対話から,その価値観・心を学んで
2011年10月の3週間,社員の方と一緒にカーナビ等を動かすブラウザの
要であると言っても過言ではありません。自信を持って立ち位置を
いただきたいと思います。
組込みシステムのテストなどを続けました。富士通(株)
という会社について,
決めるためには,高度な専門知識による裏付けと,自分自身の
インド,中国などにおけるIT産業の急速な拡大の中,日本の
ウェブやパンフレットで十分に知識を得てインターンシップに臨んだつもりでし
価値観の確立(心の見直し)が必要です。
IT技術者の先行きを案じる声もあります。これは,実際のビジネ
たが,やはり現場で仕事をしてみると,企業の規模,豊富な人材,高い技
来の可能性を追求することができるのです。
すなわち,ITプロフェッショナルとして世の中に出て行くために
スを知らない,そして狭い視野しかもたない人の偏った考えです。
術力などに目を見張るものがありました。まさしく
「百聞は一見にしかず」。生
は,心と知識の融合が大切なのです。
グローバルな時代だからこそ,日本的経営手法,人材管理手法
きた情報をたくさん得ることができたと思います。
3週間のインターンシップでは高い評価をいただきました。その後,筆記試
私は長年この業界で働き,ITの変遷の歴史を身をもって体験
が輝きを増しています。高度な専門知識をもったITプロフェッショ
してきました。この経験に基づき,いろいろな知識と大切な価値
ナルが,そして広い視野で物事に対処できる人材がこれまで以
験,面接などを経て2012年5月に内定をいただきました。面接のときにはイン
観をお教えしたいと思います。30年間のIT産業成長の歴史を俯
上に必要な時代が到来しています。人類の未来を支えるITプロ
ターンシップの話題が出ました。また,試験でのグループワークでは,KCGI
瞰し,体系的にIT産業を分類することで,広い視野を持ち,未
フェッショナルが今,求められているのです。
で学んだことが活き,うまくできたと思います。
※社名は2016年3月現在
67
教育の
環境 とサ ポート体制
キャリア強化科目で高度で
をコンサルティングできる知識習得を目指します。
さらに,プログラミ
実践的なスキルを養成
ングができる学生は,IoT(Internet of Things)時代の最重要技
SAP ERPは,企業の重要資源である人物金の最適計画を支
援するだけでなくCRM(顧客関係管理),SCM(サプライチェーン
管理)
,DWH
(データウェアハウス)
,HANA
(大量データの高速分
析機能)の機能も備えています。
SAPシステムには,代表的な業種の全業務をサポートするカス
タマイズがなされた「テンプレート」
と呼ばれるシナリオがあります。
ま
た,SAP ERPはIDES1)という教育システムを備えています。本学
環境
ウェブビジネス技術専攻の必修であるキャリア強化科目群を通して,
68
1)
IDES: Internet Demonstration and Evaluation System
2)取得可能な認定コンサルタント資格
① SAP Certified Application Associate - Financial Accounting
② SAP Certified Application Associate - Sales and Distribution
③ SAP Certified Development Associate - ABAP with SAP NetWeaver
④ SAP Certified Associate - Business Process Integration
(C)SAP AG
※SAPおよびSAPロゴ,
その他SAP製品,
サービスはSAP AGのドイツおよび
その他の国における登録商標または商標です。
代表的なシナリオのいくつかを実際に経験しながら,SAPシステ
ムがどのように動き, どのような業務をサポートできるのか種々検
ERPの導入により業務全体がどう変わるのかを,実践的に学びま
経営への有効活用をテーマに
SAP ERPは,約1万種類のパラメータの集合から構成
従来の大学・大学院によるIT教育では,多くの場合「ど
される巨大で複雑なシステムです。
それをどのように設定し,
のようにビジネスに活用するべきか」
という視点が欠けてい
動かすかを修得することは, 独 学では非常に困難です。
ました。特に業務統合,部門統合といった企業活動そのも
導入企業の多くは,SAP ERPの専門家が社内にいない
のに関わる本格的なIT活用教育を進めるための環境は,
ため,外部の専門企業に頼っています。
いまだ整っていない状況です。
ERPのベンダーは,独自にユーザ向けの教育プログラ
本学では,IT分野の高度な実務家育成のため,世界
ムを有している場合もありますが, そうしたプログラムは,
最大手のERP
(企業資源計画)パッケージベンダーである
製品についての理解を主眼にしたものであり, その製品の
ドイツSAP社のSAP ERPを教育用に導入し,実 践的な
有効活用に関するノウハウにまでは触れていません。
学習・研究環境を実現しています。
このERPシステムは,
これに対し本学では,SAP ERPの操作方法のみでは
世界の主要企業97,000社以上が導入し,日本国内でも
なく,企業における業務処理の流れを学びながら,業務を
50%以上のシェアを誇っています。
このシステムは従来,
支援する為のERPのカスタマイジングと企業へのERP導
経営情報管理の教育目的で導入されてきましたが, シス
入に関するコンサルティングができる高度で実践的なスキ
テム開発を含んだ本格的なERP専門職教育目的での導
ルの修得を目的としています。
その意味で,コンサルティン
入は日本では他に例がなく,日本最初のIT専門職大学
グファームに近い教育といえます。
院である本学の特色の一つといえます。
の資格試験2)のための対策講義も実施しています。
討し, 例えばCRMによる販売促進,SCMによる在庫削減など,
教育用SAPシステム
本格的な実務家育成
を使って学ぶことができます。本学では「SAP認定コンサルタント」
学生は,マネジメントに関する知識を学習します。同時に,IDESの
世界標準の業務用システムを導入した実践的な教育環境
SAP社のERPパッケージ導入による
術の一つであるインメモリプロセス技術のHANAの活用を,実機
す。
そして,ERPコンサルタントを目指す学生はIDESが持っている
代表業種のカスタマイジングだけでなく,他業種が必要とする業務
の為のカスタマイジング方法を学習し,様々な業種へのERP導入
SAP ERP
Adobe Creative Cloud
革新的なデジタルコンテンを作成するためのクリエィテイブツールであるAdobe Creative Cloudの教育機関向け包括ライセンス
契約(ETLA)
により,実習室のすべてのPCで,Illustrator, Photoshop, Animate CC(旧称 Flash Professional)等の製品
の最新版が使用できます。
コンテンツコースの授業やキャリア強化科目でのコンテンツ制作に活用されます。
電子図書館
本学は,IT
(ICT)分野の最新情報にアクセスするため,米国の情
報系学会であるACM(Association for Computing Machinery)
の電子図書館に加入しています。同学会の出版物を中心に多数の学
術雑誌へのフルテキスト
・アクセスが可能で,多くのものは数十年前に
遡るバックナンバーも閲覧できます。
また,国立情報学研究所の「学術
情報ネットワーク」等のインターネット上の文献検索システムを活用して
調査・研究を進められる体制も整えています。
ACM Digital Library
69
サポート体制
サテライトキャンパス
新世代教育システムeラーニングでも受講
札幌/東京と京都を結び,いつでも,どこでも学習可能
札幌サテライト
札幌サテライトを株式会社デジック内に開設
2012年4月に北の大地・北海道の中心地に開設した札幌サテライト
は,KCGグループとして京都以外で初めてとなる拠点です。最新のe
ラーニングシステムで札幌と京都本校を結び,リアルタイムな講義を進
web
札幌/東京サテライト
web
web
KINGLMS
自宅
京都本校eラーニングスタジオ
同期式eラーニング
web
東京サテライト
東京サテライトを株式会社ヒトメディア内に開設
めています。また,録画されたコンテンツによる学習も可能で,学生た
本学は2012年10月,東京都港区に東京サテライトを開設しまし
ちは,IT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)取得に
た。京都以外の拠点としては,2012年4月に開設した札幌サテラ
向け勉学・研究に励んでいます。
イトに続き2カ所目です。
札幌サテライトでの講義は,京都本校からの配信や出張講義だけ
東京サテライト長に就任した株式会社ヒトメディア代表取締役
ではありません。サテライトの専任教員はいずれもIT業界の第一線で
社長で,本学の森田正康教授は現在,複数の上場企業や非営
活躍中で,担当する講義「IT企業実践論」では,業界の最新情報
利活動団体などの役員,アドバイザを務めており,今後も同サテラ
やIT企業経営について自らの経験談を織り交ぜながら,これからの
イトを通じて更なるITビジネス産業に関わる専門的な人材の育成
ITビジネスに必要な知識,スキル,コミュニケーション能力などについ
に注力していきます。また森田教授は本学開学当初より,
「ITビジ
て解説します。この科目は北海道のIT人材育成はもちろん,京都本
ネス交渉学」,「アントレプレナーシップとビジネスモデル」の二つの
校の学生にも大きな刺激になっています。
講義を担当しています。
非同期式eラーニング
韓国,中国ほか海外
最新のeラーニングシステムで札幌と東京と京都を結んでリアルタイム
な講義を実現します(同期式eラーニング)。
また,KING-LMSに蓄積さ
※KING-LMS…学びたい内容を自由に学ぶことができる
本学独自の学習管理支援システム
KCG Information Network Galaxy-Learning
Management System
れた学習コンテンツにより,インターネットを通じていつでも,どこでも学習
できます(非同期式eラーニング)。
履修例(サテライト)
月
1時限
火
9:30-11:00
3時限 13:30-15:00
7時限 20:10-21:40
金
次世代農業
情報学※※
知識処理とマイニング
サテライト教室あるいは自宅でKING-LMSを使って自分のペースで学習
サテライト教室での対面講義
忙しい社会人でも無理なく学べる
本学では,そのような社会人学生に対して,仕事と勉学を両立させ,IT分野の高度専門職業人への道を拓くための教育サポー
ト体制を整えています。
イブニング履修
リーダーシップ ウェブビジネス概論 ウェブプログラミング ウェブビジネスシステム概論
セオリー※※
Ⅰ
データベース概論
※年度・学期,講義配信の都合などにより,開講科目・開講時間は異なります。 ※※日程によっては授業を実施しない週があります。
70
土
近年,スキルアップやキャリアチェンジを目指して,働きながら大学院で学ぶ社会人の方が増えています。
オブジェクト指向
システム設計
4時限 15:10-16:40
6時限 18:30-20:00
木
K I N G - L M S による学 習
2時限 11:10-12:40
5時限 16:50-18:20
水
遠隔講義で受講
長期履修学生制度
ERPコンサルタント短期研修コース
多くの授業の開講時間は平日
本学では,働きながら勉学に励む社会人に
本学では,
社会人の方にERP(総合基幹業
夜間(18:30∼21:40)
と土曜日
(9:
対し,あらかじめ申請することで修業年限を延
務システム)
コンサルタントの資格取得を目指し,
30∼16:40)
で,社会人でも無理
長し,計画的に履修することのできる長期履修
スキルアップをしていただくための短期研修コー
なく受講できるように設定されて
学生制度を設置しています。長期履修の申請
スを開講しています。eラーニング形式での講義
います。eラーニングと夜間だけの
が認められた場合,修業年限によらず2年分の
なので,
社会人の方でも時間や場所の制約を
受講で修了することも可能です。
学費で課程を修了することができます。
受けることなく学習を進められます。
71
最新の
設備
コンピュータ自由実習制度
時代の最先端技術を自由に学べる環境づくりを最優先に,
本学は努力を重ねてきました。
本学は,
教育の質こそ重要と考えます。
学校が発展を遂げた今も,
その教育哲学に変わりはありません。
無線LAN対応
本学では,各フロアや学生ラウンジなどに無線LANのアクセスポイントを設置しています。
無線LAN対応のノート型パソコンさえあれば,メールや授業資料へのアクセス,eラーニング科目
授業時間以外も自由にコンピュータを利
用することができます。その際に,予約や
追加料金は必要ありません。最先端の
設備を,ぜひ活用してください。
Microsoft
教育機関向けライセンスプログラム OVS-ES
マイクロソフト社と
「教育機関向けライセンスプログラ
ム OVS-ES」
の契約を結んでいます。個人所有のコ
ンピュータでも,Office系アプリケーション,各種開発ツ
ール,Windows OSを安価で購入することが可能です。
(「学生使用許諾契約書」
の提出が必要です。)
購入可能なソフトウェア
● Microsoft
● Microsoft
Windows OS アップグレード版
Office
※OSについてはアップグレードのみの取り扱いとなります。
講義室
のビデオ視聴など,インターネットを利用したサービスを自由に利用できます。
実習室
大ホール
図書室
eラーニングスタジオ
ラウンジ
72
73
学位授与式
資格試験に挑戦。SAP認定コンサルタント試験対策講義
専 門 職 学 位 取 得 に 至 るま で
1
回生
前期
基礎知識を集中的に学習する
1
回生
後期
ゼミのテーマを調査する
2
回生
前期
ゼミのテーマを深める
2
回生
後期
ゼミのテーマを仕上げる
● 入学式・新入生オリエンテーション・履修相談
● キャリア強化科目開始
● 課程修了プロジェクト中間発表
● 課程修了プロジェクト最終試験
● 前期定期試験
● 後期定期試験
● 前期定期試験
● 国内外著名教授による特別講義
● 夏期集中講座
● キャリア強化科目のゼミ配属決定
● 韓国済州国立大学校での
短期韓国語研修プログラム
● 春期集中講座
● 夏期集中講座
● KCG AWARDS
(京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学
最優秀プロジェクト発表会)
充実した学生生活
充実した学生生活
● 就職活動追い込み
● 新入生歓迎会
● 就職活動開始
● 春期ハイキング
● KCGサマーフェスタ
(一般公開講座)
で IT講習会の講師
● 秋期ハイキング
● KCGサマーフェスタ
(一般公開講座)
で IT講習会の講師
● 秋期ハイキング
● 海外提携大学でのインターンシップ
(派遣講師)
● 11月祭
● 海外提携大学でのインターンシップ
(派遣講師)
● 修了祝賀会
● 国内外著名教授による特別講義
充実した学生生活
● 各種資格取得
● 企業のビジネスインターンシップ
● 音楽会
● 春期ハイキング
● ETロボコン
● 学位授与式
充実した学生生活
● 音楽会
● 進路相談
74
入学式
キャリア強化科目開始
夏期集中講座。
コーヒーアワーで教員との交流を深める
KCG AWARDS
75
在 学生 の 声
2015年4月入学
京都コンピュータ学院 経営情報学科卒
2015年10月入学
神戸学院大学 経済学部 経済学科卒
2015年4月入学
大阪電気通信大学大学院 工学研究科修了
▼
KCGIで学ぼうと考えた理由
イルワン エフェンディ ラウディン さん
2015年4月入学 マレーシア出身 倉敷芸術科学大学
産業科学技術学部 経営情報学科卒
2014年10月入学
インドネシア・MIKROSKIL大学
コンピュータシステム学科卒
KCGIで学ぼうと考えた理由
KCGIで学ぼうと考えた理由
王 慧文 さん
2014年10月入学
北京語言大学 日本語学科卒 KCGIで学ぼうと考えた理由
ITとビジネスに興味があって京都コンピ
大学卒業後,金融機関に就職し,シ
ロボットが好きで大学,大学院で電子
素晴らしい自然美と,ITやアニメの最
インドネシアの大学でITを学び,地元
小さいころから日本のアニメのファンで,
ュータ学院の経営情報学科に進学して学
ステム部運用課に配属されました。以前
機械を学び,その後,鉄鋼・鉄道部品メ
先端を走る日本にあこがれ,日本語の勉
企業でネットワークエンジニアとして1年,
いつかは日本に行ってみたいと思っていま
んでいたところ,ERPに出会い,あらゆる
よりITに興味があったのでやりがいはありま
ーカーに勤務して電車の駆動装置の製作
強をしたうえで,ITと経営について学ぶこ
金融機関でデータ処理担当などをして5
した。北京の大学では日本語とソフトウェ
企業活動を動かすそのシステムの魅力に
したが,仕事をするうえで知識や経験のな
に携わっていました。仕事をしているうちに
とを目的に日本の大学に進学しました。し
年,勤務しました。インドネシアで働きな
ア開発を学び,満を持して日本への留学
とりつかれました。ERPの基本的な部分
さを痛感していました。そんな折,会社が
情報分野の知識を得たいという思いが強
かし残念なことに,その大学の学習内容
がらも,私には,いつかはセキュリティシス
を決意し,学校を探したところ
「IT専門職」
は理解できたつもりですが,もっと学んで
高度なIT知識とマネジメント能力のある人
くなり,勉強は若いうちにしておかないとダ
は自分が期待したものとは違ったため,私
テムの仕事に就きたい,それを実現するた
との記載があったKCGIが目に止まりまし
応用・発展させたいと考え,普通なら就
材を育てようと社員を大学院で学ばせるプ
メだと一念発起,京都コンピュータ学院情
が求める分野の勉強ができる別の学校に
めに技術が進んでいる日本で学びたい,
た。カリキュラムなど学校について調べる
職活動を始めなければならないであろう3
ランが持ち上がり,私に白羽の矢が立ち
報科学科に入学,1年生の途中でKCGI
進もうとネットで調べ,KCGIのことを知り
という夢がありました。ようやく留学するた
うちに私の希望に合う進学先であることが
年生の後期に,KCGIへの進学を決めま
ました。自分で進学する大学院を選ぶこと
に移りました。
ました。資料請求,施設見学などを経て,
めの費用が貯まり,まずは京都にある日本
わかり,入学資格の関係で京都コンピュ
した。
になったのですが,会社側の要求にマッ
ここなら自分のスキルを高められる場所だ
語学校へ進学,自分の希望に合う大学
ータ学院情報処理科を経て,入学するに
院を探したところ,KCGIに巡り会いまし
至りました。
プに参加し,SAP社のERPパッケージを
導入している中国・上海の企業で4週間,
期研修という位置付けです。
KCGIでの学習について
▼
晴らしい先生がそろっていました。ビジネス
と確信し,入学しました。
KCGIでの学習について
をするうえで情報はどのように流れるのか,
ウェブビジネスとデータベースを中心に
どのように活用していくのかなどを,企業
勉強しています。先生方はとても詳しく説
の第一線で活躍された経験から指導してく
明してくれますし,質問にも丁寧に答えて
た。ITとビジネスの両方を学べる学校でし
たので,私にはピッタリでした。
KCGIでの学習について
最初はITへの向き合い方について,母
KCGIでの学習について
▼
という点でKCGIに決めました。会社の長
マーケティング分野など,KCGIには素
▼
1年次の夏休みには初めてインターンシッ
験がある教授がそろっている,実績がある
KCGIでの学習について
▼
ERPについてみっちり勉強しています。
チするカリキュラムがあることと,実務経
▼
▼
KCGIでの学習について
どの講義も非常に楽しく,充実した毎日
を過ごしています。これまで学んだことがな
かったビジネスのジャンルは,難しいと感じ
学びました。ERPパッケージの標準機能
思い描いていたとおり,実務経験のあ
れます。研究職大学院にありがちな型に
くれますので,新しい知識がどんどん身に
国と日本とで若干変えなければならないこ
てはいますが日本の経営方法について知
だけでは賄うことができない部分を,追加
る教授の講義は面白いですね。ウェブビジ
はめた指導法ではなく,社会的に広い立
つき,講義を受けるたびにワクワクするほ
とに戸惑いました。プログラミングは得意
ることができます。データサイエンスのゼミ
開発する仕事でした。やはり実践の場で
ネス関連では概念ばかりでなく,企業の成
場から物事を見る目を実践的に養うことが
どです。京都は文化が集積する
「日本の
だったのですが,主流のプログラミング言
では統計学やウェブ技術などの知識が得
は緊張感がありますし,やりがいを感じまし
功例や失敗例を知ることができ,臨場感
できます。また,インターネットで講義を配
太陽」
だと思っています。生活がしやすく,
語が違うし,会社経営の方法についても
られ,自分が専門とするソフトウェア開発
たね。KCGIではそのほか,ゼミ内での交
すら感じます。IT,マネジメントのみなら
信するJMOOCの大学選手権にKCGIが
勉強する環境としては非常に心地の良い
差が見られました。そんな中,講義では教
の幅を広げてくれます。勉強以外の活動
流や,第一線で活躍する外部の方を招い
ず,グループワークや,知的財産権とい
出場するにあたり,スタッフとして参加しま
場所です。学校で多くの友人もできまし
員の方々が丁寧に指導してくださり,メー
では,学生会の副会長を務めました。多
た講演会が多くあり楽しいです。また,イ
った法律関連の講義も豊富にあり,実践
した。カリキュラム設計の勉強ができ,良
た。日本 人はもちろん,中 国 人,台 湾
ルも含めた質問にもきちんと答えてくれま
くの仲間たちと集い,さまざまなイベントを
ンターネットで講義を配信するJMOOCの
形式で学べます。さまざまな国からの留学
い経験になりました。
人,ミャンマー人など国籍は多彩で,彼ら
す。そしてなにより,文化の薫りあふれる
通じて交流を深められ,良かったと思って
大学生チーム選手権に参加したのも有意
生がいることも刺激になりますね。
と過ごし学ぶ日々は,私にとってきっと将
落ち着いた京都の街は,勉強するには最
います。
来の大きな財産になるでしょう。
高の環境ですね。
修了後のビジョン
修了後のビジョン
修了後のビジョン
▼
▼
ロボットクリエイターとして起業を目指して
います。それには,自分が手掛ける仕事
▼
修了後のビジョン
修了後のビジョン
修了後は会社に戻り,システム部開発
修了後のビジョン
▼
よい思い出です。
▼
義で,締め切り直前に続いた徹夜作業は
日本で就職するか,帰国するかはまだ
課に席を置くことになります。会社は独自
が,社会に対してどのような価値を提供で
ぜひ日本の企業で就職したいと希望し
日本のネットワーク系の企業に就職した
決めていませんが,もっともっと勉強し,
グローバル化が進む中,海外で異国の
のシステムを使っているため,自社商品運
きるかを軸にしたビジネスモデルをつくり上げ
ています。私はマレー語,中 国 語,英
いです。人々の生活が安全に,より便利
ITの専門家として自分の力を捧げたいと思
▼
76
KCGIで学ぼうと考えた理由
▼
▼
KCGIで学ぼうと考えた理由
関 俊順 さん
▼
小嶋 聡 さん
▼
山中 勇矢 さん
▼
荒賀 貴司 さん
文化に触れながら働くことに非常に興味が
営のためのシステム開発など,やるべき仕
る必要があります。ビジネスがグローバル化
語,それに日本語を話すことができます。
になるようなお手伝いをしたいと思います。
っています。アニメ,ゲーム,ウェブなど
あります。中国でのインターンシップ参加
事は多くなりそうです。KCGIで得たITスキ
する中,英語の勉強ももっとしなければなり
それを生かし,データベース関連のエンジ
そのためにはプログラミングとセキュリティを
ITにもいろいろなジャンルはありますが,学
で,その思いはより強くなりました。ERP
ルと知識を,会社発展に役立てていきた
ませんし,起業の資金確保など課題はまだ
ニアとしてグローバルな仕事をしていきたい
中心に,もっと知識や技術を身につける
生時代に進むべき道を見つけたいと考えて
関連のエンジニアとして経験と勉強を重
いですね。同時に,社員にも還元したい
まだ多くありますが,頑張っていきたいです。
と将来を思い描いています。それを実現す
のと同時に,日本についても一層,理解
います。
ね,将来はコンサルタントとして活躍する
と思っています。それらを実現するために
これから生まれてくる子どもたちを笑顔にす
るには,海外に拠点を多く持つ大手企業
していかねばなりませんね。
のが夢です。
も,これからさらに自己研鑽を積みます。
る,そんな仕事ができる日を夢見ています。
への就職を目指すべきだと思っています。
77
修了生 の 声
東芝情報システム
(株)
2009年3月修了
京都大学 理学部卒
ヤマトシステム開発
(株)
2015年3月修了
京都コンピュータ学院
情報学科(現:経営情報学科)卒
78
KCGIでの学生生活について
KCGで学んだプログラミングなどは,ビジネスの現場に
近い,いわば下流工程のジャンルといえますが,KCGIでは
もっと大局的に,上流工程にあたる経営者側の視点に立っ
たモノの見方が求められます。KCGIには大手企業のIT分野
▼
稲垣 竜さん
就職活動について
日本には,私と同じように日本での就職を目指し
て世界各地からたくさんの人たちが来ていて,そう
いう人たちはみ んな日本 語が上 手です。日本での
就 職 活 動ではそうした人たちと競わな いといけな
かった の で,言 葉 の 面 で 苦 労しました ね。あとは,
応募した会社に私は自分の「売り」として何を伝えら
佐川急便(株)
2015年9月修了 タイ・Assumption大学卒業
KCGIに進学した理由
大学では貿易・経済学と日本語を専攻し,将来は
日本語を使った仕事に就こうと,卒業後に留学を決
めました。KCGIは,大学で学んだことをレベルアッ
プできる環境にあり,社会で必要とされるITが学べ
ます。京都にあることも大きな魅力ですね。
KCGIでの学生生活について
KCGIでは最先端のIT教育を受けるチャンスが得
られました。先生方は皆,親切に指導してくださり,
難しいと感じていたことが理解できていくたびに充
実感・満足感へと姿を変えていきました。選択した
ERPゼミでは,企業の発展する方策について考え
ました。
陳 琦琳さん
エスアイソリューションズ
(株)
(日本IBM子会社)
2012年3月修了 中国・大連海洋大学卒業
▼
▼
KCGIでの学生生活について
KCGIでは,実務経験が豊富な先生方から多くを
学 ぶことができました。インタ ー ネットおよびTV
ショッピングの購買動向に関する資料収集やデータ
分析の研究に没頭し,2012年9月には米国で開催
された学会での発表も経験させていただきました。
就職活動について
研究を続けているうちに将来はコンサルティング
の仕事に就きたいと思うようになり,富士通総研に
挑戦しました。先生方のアドバイスもあって就職す
ることができ,KCGIで学 んだことを礎に,より一
層学び,成長していきたいと思っています。
▼
▼
ルンラッサミー カンヤコーンさん
のトップを務められた経験のある教授がたくさんいらっしゃ
います。その先生方の講義はレベルが高く,さらに実践に
近くて刺激的です。一方で研究職の教授からも学ぶことが
多く,双方をバランスよく吸収していくことにより成長でき
たと思っています。
就職活動について
私はKCG時代に取得した応用情報技術者試験,KCGI時
代の情報セキュリティスペシャリストなど合わせて48の資格
を持っています。就職活動の際には,その点で高い評価をい
ただいて内定を得ることができ,「技術部門のトップを目指せ
」との言葉も頂きました。就職後も技術を磨き続けるのはも
ちろんですが,KCGIで学んだ経営の視点も忘れず,将来は
CIO(企業の最高情報責任者)になれるよう努力していきます。
▼
▼
今の仕事と今後のビジョン
2013年3月まで研究開発セクションでクラウド設
計技術の調査を手掛けていましたが,4月から支援
セクションに配属されました。転換期にあるクラウド
コンピュー ティング の 最 先 端 に 携 わることが でき,
やりがいを感じています。
▼
▼
KCGIに進学した理由
3歳のころに祖父が持っていたコンピュータで遊び始め,
パソコンに触れる機会が増えるとともに,将来はIT関連の仕
事に就こうという思いが強くなっていきました。まずグルー
プ校の京都コンピュータ学院(KCG)へ進学したのは,その
後のKCGI入学を念頭にしてのものです。まずKCGで技術
をしっかり身につけたうえで,KCGIでは経営についても学
んでゼネラリストになろうと,人生設計を立て入学しました。
KCGIに進学した理由
タ イ で 通って い た 大 学 の 先 生 から 薦 めら れ て
KCGIで学ぼうと決めました。タイの大学でビジネ
ス日本語学科を卒業してから,ITなど新しいことを
学ぶことにやりがいを感じたのもKCGIに進 学した
大きな理由です。
能力が身につきました。自分にとって本当に大きな
転機になった2年間でした。
KCGIでの学生生活について
サイエンスを勉強していた自分が,プログラムな
どのITスキルやビジネスの考え方など,色々な新し
いことを吸収できました。また,様々なバックグラ
後輩へのメッセージ
ウンドを持っている同級生から刺激をもらいました。
それまでと違う世界に飛び込む時は不安でしたが,
「MDDロボットチャレンジ」に参加して飛行船の自動
KCGIにはそんな学生を受け入れてくれる風土があり
航行に挑戦し,チームとして課題に取り組んだこと
ました。安心して挑戦してほしいです。
で,社会で働く上で欠かせないコミュニケーション
▼
真尾 朋行さん
2013年9月修了 中国・福建師範大学卒業
後輩へのメッセージ
講義で教えていただいたことが即,実践につながっ
た例も多々あります。灯台下暗しといいますか,業界
にいるのに最新のテクノロジーを知らないというケース
もあり,講 義で学 んだGoogleのクラウドサ ービスや,
プログラムのフローチャートを作る際のツールなど,い
ま業務で大変役に立っています。今後も仕事をしなが
ら,プロジェクトマネジメントにおける品質管理などの
面で学び続けていきたいです。KCGIは学びやすい環
境 ですし,他 の 学 校には な いカリキュラムです の で,
社会人の方々,チャレンジしてみてはどうでしょうか。
れるのか頭を悩ませました。日本 の 就 職 面 接は改
まった感じですごく緊張する雰囲気なので,事前の
準備を念入りにするように心がけましたね。
後輩へのメッセージ
KCGIには,日本人だけでなく海外からの留学生
もたくさんいて,日本語を話す人もそうでない人も
目標を実現するために一緒に勉強できる環境があり
ます。KCGIの講義はどれも,IT分野について深く
学びたい人たちが求める知識を与えてくれるもので
すし,将来ITに携わっていくうえでの指針を与えて
くれるでしょう。
▼
▼
KCGIに進学した理由
京 都 大 学 理 学 部 で 物 理 学 を 学 ん で い ました が,
その先のビジョンが見えませんでした。就職に有利
という気 持 ち も あってコンピュー タに興 味 を 持 ち,
話を聞きに行って,KCGIに入学を決めました。
(株)富士通総研
にできました。学んでみてやはり,実務をするにして
も学問的な下地が大切なのだな,と感じています。
後輩へのメッセージ
現在は開発関連部署に所属しています。KCGIで
学 んだSAP ERPの 知 識を活 用して,顧 客 企 業 の
業務改善を進めています。今後は中国など海外の
企業と日本の企業がうまく連携して発展していける
ような,架 け 橋 の 役 割 ができればと思って います。
KCGIは 最 先 端 のITを,経 営 学 の 視 点 も 絡 めて 学
ぶことができる大学院です。自らの将来のため,ス
キルアップできることは間違いありません。
▼
2013年3月修了
大阪電気通信大学 総合情報学部卒
呉 凡さん
▼
ヤフー
(株)
KCGIに進学した理由
福建師範大学で日本語を学んだ後,提携してい
るKCGIに進学しました。マーケティングの分野に興
味があったので,留学してKCGIで学ぶことを以前
より自分の中で思い描いていました。ITや経営学な
どをしっかり勉強して知識を得ることはもちろん,た
くさんの日本人の友達をつくりたいとも考えていま
した。文化の違いなど少し不安があったのは事実で
すが,学んだ日本語を思い切り活かし,試すことが
できるので,KCGIへの入学を非常に楽しみにして
いました。
▼
康次郎さん
2014年3月修了
(札幌サテライト) 札幌稲雲高等学校 普通科卒業
▼
KCGIでの学生生活について
Web系の技術に興味があったので,Webプログラミン
グの実習やグループワークが非常に楽しかったです。最
新のトレンドも身につけられましたしね。実践的な学習は,
就職活動でも有利に働きました。課程修了プロジェクトで
は,近年注目されているソーシャルメディアの解析に取り
組みました。技術的にも最先端のことが勉強できたので,
後輩へのメッセージ
ヤフー入社時の研修では総合大学や学術出身の同期
にくらべ 一 歩 先をリードできているという実 感があり,
サービス開発にすぐ着手でき,なじみも早かったですね。
現在はEC(エレクトロニック・コマース)サイトの開発に
携わっています。KCGIは,学会活動や企業との共同プ
ロジェクトなど,自分の裁量でさまざまなことに挑戦で
きるのが良いところだと思います。講義中のディスカッ
ションで生まれたアイデアが実際のビジネスにつながる
など,他の大学院では考えられないような経験ができ
るはずです。後輩の皆さんも,ぜひそういったチャンス
を活かして,学生生活を充実したものにしてください。
(株)
メディア・マジック
取締役 コンテンツ開発本部長
KCGIでの学生生活について
札幌サテライトでは設備が整っていたため京都本
校との距離感は感じませんでした。講義のメニュー
が豊富なことにも驚きました。勉強は仕事をしながら
でしたが,夜や土日の通学,それにeラーニングコン
テンツの活用で時間が有効に使え,勉強がスムーズ
▼
尾
▼
▼
自分の将来にも大きなプラスになると思います。
▼
KCGIに進学した理由
大学では総合情報学部でコンピュータを学んでいました。
その知識を活かして,大学院では研究するよりも実践的な
Webプログラミングを学 んだ方が就 職にも有 利だと考え,
IT専門職大学院であるKCGIに進学しました。実践的で自由
な雰囲気にひかれたのも進学先を決めた理由のひとつです。
堀川 敦史さん
▼
2010年3月修了
金沢工業大学 情報フロンティア学部出身
KCGIに進学した理由
北海道・札幌でITと経営の両方を学べる教育機関は他に
はありません。KCGIの札幌サテライトが2012年4月に開
設されると聞き,これはチャンスだと思い入学を決めました。
私は高校を卒業してからゲームメーカーの養成所で学び,
以後ずっとIT業界で働いてきましたが, 見よう見まねではな
くしっかりとしたITの知識を身につけたいと考えました。
▼
富士通
(株)
今の仕事と今後のビジョン
富士通のヘルスケアソリューション事業本部に席
を置き,小規模医療機関向けの電子カルテシステ
ム開 発に従 事しています。現 場 の 支 援 のため,北
海道から沖縄まで,全国各地を巡ることもあります。
KCGIでの学生生活について
この仕事ではKCGIで学んだ「プロジェクト管 理」が
知 識や 技 術 面で自分を磨けたと思っていますが, 活かされていると思います。今後も多くの方々が幸
何より多くの先生方と話す機会を持てたことが大き
せになれるようなシステム開発に取り組んでいきた
かったです。実際に企業で活躍されていた方が多く, いと思います。
聞かせていただいたいろいろな話は,学ぶことが多
▼
後藤 洋信さん
かったです。最近は「飲みニケーション」という言葉
は使われないかもしれませ んが,飲 み 会 の 席で聞
いた先生方のお話がとりわけ印象に残っています。
▼
▼
KCGIに進学した理由
大学で情報技術を学び,IT関連企業に就職しよう
と活 動 中,他 の 学生と比べて自分の視野の狭さを
痛感しました。とりわけ就職試験でのディスカッショ
ンでは,力を発揮することができませんでした。就
職するにはさらにスキルを高めなければならないと
思い,またプロジェクト管理やチームワーク活動を
勉強したかったので,KCGIへの進学を決めました。
79
KCGIから羽ばたいた起業家の声
京都情報大学院大学(KCGI)
を修了した学生の多くは,大手IT関連企業に就職しITと経営両方を担う中核的な存在として
活躍していますが,学生時代を含め,起業に踏み出す学生も少なからずいます。ビジネスチャンスを見つけ,大きな志を抱き,
果敢にチャレンジした彼らは,今もなお前だけを向いて歩を進めています。KCGI出身の
「起業家」
に語っていただきました。
私を「起業家」に変えた学びと人脈
扱いを主な事業とする会社を設立。
当初は大阪府枚方市のインキュベー
ト施設を利用してスタート。「照明士」
の資格を得て,企業の事業所や工
場におけるLED導入のコンサルタント
として勤しむ。クライアント企業の海
外進出を支援する事業も始まり,国
内外を飛び回る。
格闘と発見の連続
KCGIではまず
「経営とは何か」
を基礎から学ぶととも
に,ゼミでは大手電機メーカーの元CIOだった高弘昇
教授から教えを受けました。高教授から叩き込まれたの
はオペレーションズ・リサーチをベースにしたロジカルシン
キングとCRM。実務経験に基づく講義と徹底した実践
によって
「穏便に」
「曖昧に」
といった日本的な考えから解
き放たれたことで,印刷工場の今後の方針を決める際
にも冷静かつ客観的な視点を持つことができました。講
義やゼミで課せられた膨大な量の英語論文の読み書き
も大変でしたね。国際学会での発表という機会もいただ
■
劉 釗さん
銘東 株式会社 代表取締役
2013年9月修了 中国・山東青年政治学院卒業
中国を中心とした顧客が日本の通販サ
イトを利用して買い物をする際に日本の住
所を提供していったん商品を集め,万全
の梱包をして中国へ発送するという転送
事業の会社を設立して2年。中国人の
高い購買意欲に着眼したことが奏功し,
はや年間売上高は10億円を超える。日
本にある転送会社の中で,すでにトップ
3にランクされているという。大阪市内の
郵便局内に設けている約1200平方メー
ルに及ぶ物流センターは,常に日本製
方メートルに拡大することが決まってい
(株)
アルバス 取締役ITコラボレーション推進部 部長 大阪学院大学 非常勤講師
2010年3月修了 京都文教大学 人間学部卒
学生時代にウェブサイト制作の会
社を起こし,その後,親族が経営し
ているウェブなど基幹系システム開発
の会社に入り,自分の会社と共通す
る部分を統合,営業やマネジメント関
連の担当を経て現在,ITコラボレー
ションを推進する部署を率いる。介
護や農業の分野にも仕事を拡大して
いる。
80
国際感覚を身につける貴重な経験
KCGIでは,高弘昇教授のCRM関連のゼミに入りま
した。データの分析手法やモデリングなど密度の濃い
研究をすることができたと思っています。米・サンディ
エゴで開かれた国際学会で発表する機会も得ました
(修了後にもポルトガルで開催された同じ学会で発表)。
ベトナム人の同級生を含めた3人での参加でしたが,
非常に良い経験ができました。今後IT業界で勝ち抜
いていくためには,国際感覚が必要不可欠ですので,
その面においても貴重だったと感じています。私にとっ
てKCGIは,論理的な思考を植え付けてくれ,目標達
成に導いてくれる存在です。
■
高田 治樹さん
若いうちは苦労は買ってでも
在学中,研究がひと段落したときに,ウェブの制作
を手掛ける会社を起こしました。実践を経験した方が,
きっと技術力は高まると思ったからです。当時,若いう
ちは失敗してもリカバリーできる,苦労は買ってでもせよ
などと自分に言い聞かせていたのが思い出されますね。
法人登記手続きの煩雑さや,起業してからの経理処
理などは苦労しましたが,そのころはウェブサイト制作
の需要が非常に多く,やりがいを感じながら仕事をしま
した。その後は,親族が経営している会社と自分の会
社を統合して,現在はITコラボレーション推進部にいま
す。介護分野で,居宅サービス提供実態の透明化に
向けた事 業のシステム構 築や,介 護 実 績をiPadや
iPhoneで管理する
「ケアシステム」
の導入,それに農業
ITなどを手掛けていま
す。これからますます
重要になってくる福祉
や 農 業 の 分 野。少し
でも役立てたらと思って
います。KCGIで学 ぶ
みなさん,もしやりたい
ことが見つかったらどん
どん起業にチャレンジし
てみてください。(談)
る。KCGIの修了生も多く働いている。
粘り強く,誠意を持って
次は
「第二の夢」
を実現する時です。修了後は正
直,日本で就職するか,中国に帰るか迷いましたが,
KCGIで学んだことを活かすべきだと判断し,起業に
■
■
臨床心理士への道,参議員秘書から
大学時代は臨床心理士になろうと勉強していましたが,
臨床心理の分野は制度的にまだまだ未成熟な面がある
と思い魅力が薄れ,他の道を考えるようになりました。卒
業後は,参議院議員の秘書として東京で勤めながらIT
について勉強しようと大学院を探しましたが,仕事をしな
がらでは体力的にもきつく勉学も中途半端になると思い,
秘書を辞め,地元に帰ってKCGIに入学することを決め
ました。ITだけでなくマネジメントの両方が学べるというの
が進学先に選んだ大きな理由でした。さらには,トレンド
のとらえ方が身につけられたらとも思っていました。
踏み切りました。誕生したのは,貿易や輸出入代行,
eコマース販売企画などを手掛ける
「銘東 株式会社」
で
す。「故郷・中国の東の地で,名(銘)声を上げたい」。
そんな思いを社名に込めました。当初は,私が日本人
ではないので,関係者から信頼を得るのに苦労しまし
た。でも粘り強く,誠意を持って自分のビジネスプランの
説明を繰り返したところ,日本郵便株式会社との業務
提携が実現,大阪東郵便局営業集荷推進部内に事
業所と物流センターを開設するに至りました。従業員は
現在,70人余を数えます。今後もKCGIで学んだことを
実践で活かしながら,頑張っていきたいと思っていま
す。今後は,中国はもちろん,台湾や韓国などにも拠
点を起き,日本の製品を全世界に届ける仕事をしたい。
これがいま抱いている
「第三の夢」
です。(談)
トル,他の場所にある約1150平方メート
品でいっぱい。2016年には計3600平
目標達成に導いてくれたKCGI
会話に努め日本語のレベルをアップ
入学後は財務会計関連のシステム開発や,経営
学,ウェブビジネスなど,興味を引く講義ばかりで,楽
しみながら懸命に学びました。他の中国人留学生と仲
良くなり話し相手がいたので,日本での生活に対する
不安は和らぎましたね。一方,将来,日中間貿易の仕
事に携わるのなら,日本語のレベルをより上げなければ
ならないと思い,勉学の合間を見つけてアルバイトをし,
少しでも多くの日本人と会話するように努めました。修了
研究では,もちろん
「国際貿易」
をテーマにしました。
■
KCGI在学中に,環境商材の取り
自信を持って
「アイシー」
と
KCGIではほかにも,リーダーシップ論・組織論,オブ
ジェクト指向,プロジェクトマネジメントなど多くのことを学
び,経験することができました。私にとってKCGIは「知
識を得る場所」
ではなく
「ビジネスマインドをつくり上げる場
所」
だったと確信しています。印刷工場を円満に整理し,
新たなビジネス展開を目指して環境商材を扱う会社を設
立する−入学前の私なら考えられなかったことです。4年
間の学びとそこで培った人脈が,私を
「起業家」
に変えて
くれました。社名「アイシ
ー」
の意味は
「かしこまり
ました」。お客さまの声
に耳を傾け,誠意を持
って対応したいという思
いを込めました。迷った
ときはKCGIでの日々を
思い出し,さらに学びを
深めることで,常に自信
を持って
「アイシー」
と言
える私でいたいと思いま
す。(談)
日中間貿易の仕事がしたい
日本への留学を夢見て,大学では日本語を専攻し
ました。卒業後に地元・山東省のホテルで勤務,フ
ロント係をしていたころに,常連客で貿易会社を経営
する日本人と仲良くなり,いろいろな話を聞かせてもらっ
ているうちに,自分も将来は日中間貿易の仕事がした
い,と強く思うようになりました。コンピュータにも興味が
あり,独学でしたがプログラミングの知識も多少ありまし
たので,留学のチャンスが訪れたとき,経営学とITが
ともに学べるKCGIを選びました。「第一の夢」が,か
なったわけです。
■
合同会社アイシー ディレクター
2007年3月修了 追手門学院大 文学部卒
■
鹿間 朋子さん
き,ビジネス英語に対する苦手意識克服にもつながりま
した。KCGIの日々はまさに格闘と発見の連続でしたね。
■
■
迷ったときは学ぶに限る
嫁ぎ先が印刷の町工場でした。業界はOA化の波
に直撃され,伝票類のペーパーレス化や組版・写植も
Macでの作業になるなど,どんどん環境が変わっていく
というのに,町工場の対応には限界があり,事業を任
された私は
「これから生き残っていくには,どうしたらい
いのだろう」
と途方に暮れていました。「迷ったときには
深く学ぶに限る」
という信念のもと,システム関連と経営
戦略の両方を学べるKCGIを新聞広告で見つけ,一
念発起して入学しました。「小さくてもオンリーワンになり
たい」
「他の人にはできない仕事をしていきたい」。そん
な志を強く抱いてのスタートでした。
東の地で名声を上げたい
京都情報大学院大学(KCGI)
は,独立行政法人情報処理推進機構
IT人材育成本部 イノベーション人材センター
(IPA)の「大学等における
IT起業家等の人材育成に係るIT起業家等教育モデルカリキュラムの策
定・試行・評価等への協力教育機関」の一員です。KCGIがこれまで,
KCG Iが I PAの
「 IT 起業家育成
カリキュラム
協力機関」
に
IT企業経営者自らによる講義・実習を通じて,多数のIT起業家を輩出
したことが評価され2015年に選定されました。
IPAは経済産業省からの委託を受け,みずほ情報総研株式会社と連
携して,ITベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確
保モデル事業のうちの「大学等におけるIT起業家等の人材育成事業」
を
実施しています。
リンク先
https://www.ipa.go.jp/about/kobo/kobo20150629.html
81
海 外 に広 が る 教 育ネットワーク
■ 済州国際自由都市開発センター(JDC)
本学は,2004年4月の開学以来,地球サイズの教育機関を目指し,海外の政府・教育機関等
との連携を積極的に進めています。ネットワークは徐々に拡大。世界最高度の I T 教育実現と,
国際性を有した I Tプロフェッショナルズの育成に向け,様々な取り組みを展開しています。
韓国
アジアの情 報セキュリティを牽 引
2012年4月,一般社団法人全国地域情報産業団体連合会
各国の大学や企業と事業連携するなどして人材育成に実績の
都市開発センター
(JDC)
との間で,済州先端科学技術団地へ
ある本学は,今回の事業協約締結を受け,ANIA,JDCととも
の日本IT企業の進出を促進する業務協約を締結しました。
に,済州島への投資・進出を希望する企業を対象にした国際
JDCは,韓国政府出資の特殊法人で,済州島の中核プロジ
セミナーの開催,プロジェクトの企画や実施に関する専門家交流,
ェクトである国際自由都市開発事業を推進,済州先端科学技術
政策や開発事例などに対する情報交換などを展開,企業進出
団地の造成を手掛けています。これまでに同団地には約80社の
促進につなげていく方針です。
中国
■ 高麗大学校情報保護大学院・韓国電子通信研究院
2004年11月,情報セキュリティ分野の専門家を育成する韓国
との共催で,
日本,韓国にベトナムを加えた3ヵ国による共同セミナー
No.
1の大学院,高麗大学校情報保護大学院と学術交流協定を
「ユビキタス社会での情報セキュリティ技術活用に関するセミナー」
締結しました。
これをきっかけに,2005年8月には,韓国・済州島で
を本学で開催しました。
また,2007年に韓国・済州島でu-society
両校共催による日韓共同セミナー「日韓におけるユビキタス社会で
のセキュリティに関する日韓共同セミナーを開催し,2008年10月に
のICT Application活用について−情報セキュリティを中心に−」
は日本学術振興会の支援のもと,
を開催しました。
また,同時期に韓国最大の非営利の政府系情報
京都でu-societyのITセキュリティ
通信研究機関(知識経済省)
である韓国電子通信研究院(ETRI)
に関する日韓共同セミナーを開催
と,ユビキタス情報セキュリティ分野における共同研究および開発を
しました。
行う目的で,事業交流提携を結びました。2006年10月には,ETRI
進出が決まっています。
(ANIA,理事・中村真規教授)
とともに,韓国・済州国際自由
IT交流 深く広く
2004年の開学以来,本学は中国の大学との交流も積極的に行
学院,大連東軟信息(情報)学院と,2009年に大連海洋大学,北
っています。2006年3月,1958年創立の総合大学である中国・天津
京城市学院,中央美術学院と,さらに2010年に北京郵電大学世
科技大学と学術交流協定を締結しました。同大学は,2000年9月
紀学院と学術交流協定,共同教育協定を締結しています。2009
に本学のグループ校である京都コンピュータ学院(KCG)
と姉妹校
年より福建師範大学に,交
提携を締結。同大学にはKCG・天津科技大学合弁プログラム
「天
流協定に基づき本学から教
津科技大学KCGコース」が設置されています。本学との提携により, 員を派遣し,マルチメディア
同コース卒業者にさらなる学習の機会を提供するだけでなく,教員
/ネットワーク関連の授業を
間の交流も積極的に行っています。
また,2006年,大連外国語大
実施するなど,活発に交流
学,福建師範大学と,2008年には大連交通大学信息(情報)工程
を進めています。
天津科技大学 ■ 大連外国語大学 ■ 福建師範大学 ■ 大連東軟信息学院 ■ 大連理工大学城市学院 ■ 大連海洋大学 ■ 北京城市学院 中央美術学院 ■ 北京郵電大学世紀学院 ■ 嘉興学院 ■ 東北師範大学人文学院 ■ 河南農業大学 ■ 吉林動画学院 ■ 大連大学 ■ 河南大学 ■ 大連理工大学数学科学学院 ■ 上海建橋学院 ■ 広州培正学院
IT分野の人的交流を促進
■
■
■ 済州国立大学校
2010年11月,韓国・済州島にある済州国立大学校との間で, ②双 方で特 定の研 究 科・専 攻
単位を互換しながら双方の学位が取得できるデュアルディグリープ
に限定することなく,包括的に単
ログラム
(複数学位プログラム)
を運営していく協定書を交わしまし
位互換を行うという点で日本・韓
た。日韓両国における高度なICT人材育成と両国の発展,さらに
国間で初の締結である−などが挙げられます。
はアジア地域全体の振興にもつなげていくことが目的です。運営は, 本学と済州国立大学校は2006年9月,ICT分野の教育・研
インターネットによる遠隔講義システムを積極活用していきます。
究や相 互の人 的 交 流などを目的とした学 術 交 流 協 定を結び,
協定の特徴としては①韓国8国立大学の一つである済州国立
2008年9月には,インターネット上で双方の学生が受講できる日韓
大学校と日本の私立大学(専門職大学院)
との協定締結である
サイバーキャンパス構築への合意書も交わしています。
チェコ
共同研究の輪 欧州にも
■ オストラバ工科大学
2005年9月,チェコ共和国・オストラバ工科大学と友好提携をしました。2006年4月
には,同大学経済学部との間で,共同研究や教員・学生間の交流などのより具体
的な交流事業に関する提携が取り交わされました。
■ パルドゥビッツェ大学
■ 済州テクノパーク(元 済州知識産業振興院)
2008年5月,KCGグループは,チェコ共和国・パルドゥビッツェ大
ジェクトとして,「コンピュータやICT関連分野を選ぶ女性の意思
2008年12月,KCGグループは韓国・済州特別自治道のICT関
に開所され,2011年に済州テクノパークと合併統合しました。今後,
学と,遠隔ビデオ会議システムを利用し,学術教育交流に関する
決定プロセスの分析:日本とチェコ共和国の事例」
を実施しました。
連外郭団体である財団法人済州知識産業振興院との間に協力
相互交流・協力を通じて日韓両地域のICT産業発展に努め,その
調印を行いました。大学間での調印式が遠隔ビデオ会議システム
本研究に関連して,立石科学技術振興財団より国際技術交流支
事業に関する提携を結びました。済州知識産業振興院は,済州
ために必要となる情報の共有,共同プロジェクトの遂行,国際セミ
によるインターネットを介したライブ中継の形式で実施されたのは世
援 助 成 金 が 得られ,
特別自治道を情報通信,デジタルコンテンツ,文化コンテンツ関連
ナーの共同開催などの協力事業を展開していきます。
など先端知識基盤産業の中心地として発展させようと2003年3月
■ 済州国際大学校(元 済州産業情報大学)
界初の試みであり,教員や学生の相互派遣,教育・研究における
同年12月に,パルドゥ
協力,学術資料や出版物の交換などを行っていくことが合意され
ビッツェ大 学にて研
ました。
この協定に基づき,パルドゥビッツェ大学大学院電子工学・
究 結 果に関 する討
情報科学研究科, および経済学・マネジメント研究科との共同プロ
論を行いました。
2009年10月,
KCGグループは韓国・済州産業情報大学との間に,国際的視野を持つIT分野の高度な専門
職業人育成や日韓文化交流などを目的とした共同教育事業に関する協定を締結しました。済州産業情報大
学は済州道で最初に設立された私立専門学校の後身で,知識情報化時代をリードする人材の育成を目標に
し,実務中心の教育を行っている済州道唯一のIT系大学です。2012年に耽羅大学と合併し済州国際大学
校となりました。今後,コンピュータおよび日本語教育の水準向上を図るために相互に協力し,その友好関係に
基づき,共同教育プログラムの運営,共同研究および学術研究会の開催などの事業を展開していきます。
82
教育
サ ポ ート
KCGグループでは,1989年以来,各国政府や大
学の要請により,海外コンピュータ教育支援活動を
展開しており,これまでのサポート対象国は,20ヵ
国以上に及びます。サポートの内容は,教員を派遣
しての現地講習会実施や,カリキュラム作成・ネット
ワーク構築など多岐にわたり,こうした活動を通じ
て,KCGを中心としたグローバルな教育ネットワー
クを形成しています。
タイ………… 1990年∼
ガーナ………1991年∼
ポーランド… 1991年∼
ケニア………1992年∼
ジンバブエ… 1993年∼
ペルー………1994年∼
マラウイ…… 1994年∼
サウジアラビア… 1994年∼
メキシコ…… 1995年∼
スリランカ…・1996年∼
中国…………1996年∼
ブルネイ…… 1996年∼
ナイジェリア・
・1999年∼
ミャンマー… 2000年∼
モンゴル…… 2002年∼
タンザニア… 2004年∼
モザンビーク・
・ 2004年∼
ウガンダ…… 2005年∼
キルギス……2006年∼
ボスニア・ヘルツェゴビナ… 2007年∼
エリトリア……2007年∼
パプアニューギニア… 2009年∼
ニジェール…・2010年∼
83
海 外 に 広 が る 教 育ネットワーク
事業提携
ベトナム
海 外 諸 大 学と強 力 な 学 術ネットワークを築く
ソフトウェア最大 手にIT 教 育
U.S.A.
■ FPT社
2005年1月,ベトナム最大手のソフトウェア会社・FPT社との間
は非常に重要です。また,2014年4月には,FPT社がハノイに設
にIT教育支援に関する事業提携を結びました。
FPT社は,日本
立したFPT大学と協力教育プログラムを開始し,留学生を受け
IBM
(株)
やパナソニック
(株)
をはじめ,多くの日本企業と取引関係
入れています。
にあるため,同社にとって,社員のITおよび日本語のスキルアップ
RITをはじめとする米国著名大学との学術ネットワーク
専門家派遣 JICA要請
モ ザン
ビーク
国の政 策に貢 献
■ モザンビークICT学院(MICTI)
本学のグループ校である京都コンピュータ学院(KCG)
は,1989年
攻の若手研究者たちのサポートにより,ネットワーク学科を開設しました。
に,コンピュータを文化として捉える視点から,日本の情報系専修学
その後,ITの発展とともに,コンピュータ関連の技術がビジネスと密
校としては唯一,コンピュータ文化発祥の地アメリカにボストン校を設
接になってきたことから,拠点をニューヨークに移し,RITをはじめとす
立し,学生の海外研修拠点,アメリカの諸大学・研究機関との交流
るアメリカ諸大学との新しい交流拠点として,2000年,ニューヨーク市
拠点としてきました。
の世界貿易センタービルにKCGニューヨークオフィスを開設しました。
ボストン校開校を機に,ロチェスター工科大学(RIT),マサチュー
2001年9月11日の米国同時多発テロにより,ニューヨークオフィスは
セッツ工科大学(MIT),ハーバード大学,コロンビア大学,イリノイ
被災しましたが,その後,さらなる学術ネットワーク強化のため,ロック
大学などのアメリカ諸大学の教授や研究者との間に,強力なネットワ
フェラーセンタービル内にオフィスを移し,活動を続けています。
としての学校設立に関わることは,IT教育の浸透のみならず,わ
ークが形成されました。その交流の成果は,常に時代を先取りする
また,2013年8月にはマンハッタン・カレッジからコンピュータ科学学
が国の国際貢献において重要な役割を果たしているといえます。
KCGの新学科設立に活かされています。1993年には,CGと写真工
科長を招きゲームプログラミングについて共同授業を行い,2014年10
2004年9月,独立行政法人 国際協力機構(J
ICA)
からの要請
た。このように,本学がIT分野において,国レベルの政策の一つ
を受け,モザンビーク共和国にIT
(ICT)教育支援の専門家を
派遣しました。派遣先のモザンビークICT学院(MICTI)
は同国
ニューヨークオフィスを拠点に構築された強力な学術ネットワーク
のICT政策に基づいた実践的ICT教育を行う機関です。本学
から派遣された専門家が同国のITの現状を調査し,それに見
合ったカリキュラムの 設 計と教 育 設 備に関 する提 言を行 い,
学の分野で全米トップの実績を誇るRIT教授陣の全面的なサポートに
月には州立メトロポリタン大学と学術交流協定を結び,アメリカでのさら
より,芸術情報学科を開設し,1996年には,MITのコンピュータ専
なるネットワーク構築にも力を入れています。
Korea
2007年2月にMICTIが開学しました。その後もJ
ICAプロジェクトと
して同学院教員を京都へ招聘し,科目教授法の指導や教材作成
に関する研修を行い,さらにカリキュラム実施・学校運営状況など
アジアにおけるIT分野の研究・教育の発展のために
の指導・確認のため2008年と2009年にも専門家派遣を実施しまし
高麗大学校情報保護大学院, 済州国立大学校との学術交流提携
韓国高麗大学校情報保護大学院院長 Ph.D.林鐘仁
元NASA大気科学研究所研究部部長 Ph.D. アルバート・アーキング
米国コロンビア大学教育大学院名誉教授 Ph.D. デール・マン
米国コロンビア大学教授 Ph.D. アーサー・ランガー
元韓国済州国立大学校総長 Ph.D.高忠錫
米国コロンビア大学教育大学院平和教育学科創設者 Ed.D. ベティA.
リアドン
元韓国済州産業情報大学総長 Ph.D.沈揆昊
元米国コロンビア大学教育大学院名誉教授 Ed.D. トマス・ソボル
韓国漢拏日報社論説委員 金桂春
元米国ジョージワシントン大学教育大学院教授 Ph.D. ウィリアムK.カミングス
中華人民共和国吉林大学教授 Ph.D.玄光均
アジア中央国際大学学長 Ph.D. ジョン・クラーク
中華人民共和国大連外国語学院院長 孫玉華
米国マサチューセッツ州立大学教授 五大学電波天文台長 Ph.D. ウイリアム・アーヴィン
中華人民共和国天津市教育工委常務副書記 魏大鵬
元米国マサチューセッツ工科大学(MIT)教授 Ph.D. ルース・ペリー
中華人民共和国大連東軟信息学院院長 温濤
米国マンハッタン・カレッジ コンピュータ科学学科長 Ph.D.バル・コレシニコフ
中華人民共和国大連海洋大学院長 姚杰
学省のサイバーキャンパス整備事業の補助を受けて,実現しました。
2006年には本学内で日韓越3ヵ国共同セミナーを開催するなど,日韓そ
両大学のIT分野の教育の交流が一層進むことが期待されています。
れぞれのIT分野のリーダーとして,アジアにおけるIT分野の研究・教
また,2008年には済州テクノパーク
(旧 済州知識産業振興院)
と
韓国CSO協会会長 元韓国情報保護振興院院長 Ph.D.李弘燮
育の発展に貢献しています。さらに,本学と済州国立大学校が学術
提携,2009年には済州国際大学校(旧 済州産業情報大学)
と共
韓国高陽市知識情報産業振興院院長 Ph.D.金仁煥
交流協定を締結。2008年には両大学間の講義をインターネット上で相
同教育事業に関する協定を結ぶなど,交流の輪を広げています。
China
中国各地の高等教育機関と幅広く提携
元米国ロチェスター工科大学筆頭副学長 Ph.D. スタンレーD.
マッケンジー
中華人民共和国大連科技学院院長 楊徳新
米国ロチェスター工科大学B.トーマスガリサノ・コンピュータ情報科学部副学部長 ワイリィーR.
マッケンジー
タイ王国教育省顧問 クラ・ソムトラクール
元米国ロチェスター工科大学企業関係担当副学長補佐 Ph.D. ドナルド・ボイド
ベトナム社会主義共和国教育訓練省国際協力部局長 チャン・バ・ビエット・ズン
米国ケウカ大学学長 ホルヘD.
エレーラ
元ドイツ連邦共和国ミュンヘン大学教授 Ph.D. ウェルナー・デットロフ
2004年の開学以来,本学は,中国の大学との交流も積極的に
も積極的に実施しています。
米国ロチェスター工科大学IT学科長 Ph.D. ジム・レオーン
元ドイツ連邦共和国ヴュルツブルク市長 Ph.D. クラウス・ツァイトラー
元米国ロチェスター工科大学教授 Ed.D. ラッセル・クラウス
ポーランド共和国ワルシャワ大学 Ph.D. ロムアルド・フスチュア
行っています。2006年には中国・天津科技大学と学術交流提携
その後も中国の多くの高等教育機関と学術交流協定,共同教育
を締結しました。同大学は2000年に京都コンピュータ学院(KCG)
協定を締結しています。また2009年からは福建師範大学に,交流
の姉妹校になり,同大学には合弁プログラムである
「天津科技大学
協定に基づき本学から教員を派遣し,マルチメディア
(特にアニメ)
中国諸大学との学術ネットワーク
米国ロチェスター工科大学筆頭副学長 Ph.D. ジェレミー・ヘフナー
元ポーランド共和国教育省情報教育局長 ジェルジー・ダレク
米国オーバーン大学准教授 Ph.D. アンドレイL.
カラノ
ガーナ共和国教育省高等教育局長 アンディー・スワンジー・エッシエン
その他多数
84
互交換し,双方の学生が受講できる日韓サイバーキャンパスが文部科
に始まりました。2005年,韓国済州島で両校共催の日韓共同セミナー, 2010年にはデュアルディグリープログラムについての提携を行い,今後
K C Gグループの教 育をバックアップする各 国の有 識 者たち(抜粋)
元NASAゴッダード宇宙科学研究所所長 Ph.D. ジェームスE.
ハンセン
韓国との交流は,2004年,情報セキュリティ専門家を養成する韓国
No.1の大学院「高麗大学校情報保護大学院」
との学術交流提携を機
KCGコース」が設置されています。本学との提携により,同コース
/ネットワーク関連の授業を実施するなど,活発に交流を進めてい
卒業者にさらなる学習の機会を提供するだけでなく,教員間の交流
ます。
85
KC G資 料館
情報処理学会認定 分散コンピュータ博物館全国第一号
京都情報大学院大学のグループ校である京都コンピュータ学院(KCG)は
日本初の「コンピュータ博物館」実現に向けて準備を進めています。
京都駅前校内に
「情報処理技術遺産」認定機器などを一堂に展示,教育の場と共生しています。
情報処理技術遺産
認定機器
日本最初のコンピュータ教育機関である京都コンピュータ学院(KCG)
は,創立以来53年の永きにわたって教育・実習・研究で使用
してきた過去のコンピュータ等を保存しています。そして今,「コンピュータ博物館」実現に向け着々と準備を進めています。KCGのコ
レクション
「KCG資料館」
は,「国内屈指の貴重な機器を多数保存している」
との理由で2009年に社団法人(現在は一般社団法人)情報
処理学会から
「分散コンピュータ博物館」の全国第一号認定を受けました。また
「TOSBAC‐3400」
と
「OKITAC-4300Cシステム」
は
「情報処理技術遺産」
として第一号認定を受けました。2011年,「NEAC‐2206」
も
「情報処理技術遺産」
となり,長谷川靖子学院長
に,同学会から感謝状が贈られました。2013年には
「MZ−80K」
が,2015年には
「PDP8/I」
が,2016年には,新たに
「TOSBAC
−1100D」
が
「情報処理技術遺産」
に認定されました。
情報処理技術遺産
東京芝浦電気株式会社(現 株式会社東芝)
TOSBAC‐3400(2009年3月2日認定)
このうち「TOSBAC‐3400」は,日本で最初のマイクロプログラム制御計算機であるKT-Pilotをベースに開発されました。この
「TOSBAC‐3400」
は,前KCG情報学研究所長で,本学の初代学長を務めた萩原宏博士が,京都大学工学部教授時代にKT-Pilot
の基本設計やソフトウェア開発などを担当,現在の株式会社東芝とともに開発したというKCGにとって縁の深い汎用計算機です。
KCG京都駅前校には,これら
「情報処理技術遺産」認定機器のほかにも多くの貴重な過去の名機が展示されています。日本の高度
成長を支えた技術を間近で知ることができる場として見学者が多数訪れています。
コンピュータ技術の急速な進化に伴い,情報処理機器の変遷も急です。KCGでは十数年前から,次世代に継承すべき重要な意義を持つ
技術や製品の, 保存と活用を図る必要があると認識し,「コンピュータ博物館」構想を温めてきました。わが国が技術立国として今後も世界を
リードしていくことが期待される今こそ,技術の歴史を顧みることができる博物館実現に向けて大きな一歩を踏み出す時だと考えています。
情報処理技術遺産
沖電気工業株式会社
OKITAC-4300Cシステム
(2009年3月2日認定)
情報処理技術遺産
日本電気株式会社(NEC)
NEAC‐2206(2011年3月2日認定)
情報処理技術遺産
日本電気株式会社(NEC)
NEACシステム100(2012年3月6日認定)
情報処理技術遺産
シャープ株式会社
MZ-80K(2013年3月6日認定)
情報処理技術遺産
Digital Equipment Corporation(DEC)
PDP8/I(2015年3月17日認定)
情報処理技術遺産
東京芝浦電気株式会社(現 株式会社東芝)
TOSBAC-1100D(2016年3月10日認定)
KCGは京都駅前校を,わが国が誇る
「コンピュータ博物館」
として認可が得られるよう,また,運営のための財団法人設立が実現
できるよう,国や京都府,京都市,学界・教育界・企業など関係者に支援と協力を呼び掛けています。
KCG資料館 所蔵機器一覧
メインフレーム
【東芝】TOSBAC-3400 1964年
【日本電気】NEAC-2206 1962年
【IBM】System/360 Model 40,
System/370-138,
System/370-158,
IBM 4341 Model 12 1964年∼
【UNIVAC】UNIVAC 1106 TSSオンラインシステム,
UNIVAC
1100/21
TSSオンラインシステム 1969年∼
【UNISYS】UNISYS 2200/402 1986年
【富士通】FACOM M770/6 1990年
周辺機器
【IBM】IBM 360-370対応 磁気ディスク,
磁気テープ,
カードリーダ,
ラインプリンタ
【UNIVAC】
プロリーダ
【東芝】TOSBAC-3400/41 XYプロッタ
オフィスコンピュータ
【日立】HITAC 5 1973年
【東芝】TOSBAC-1100,
TOSBAC-1200 1963年∼
【日本電気】NEAC-1240,
NEACシステム100 1967年∼
【富士通】FACOM 230-15 1970年∼
ミニコンピュータ
【DEC】PDP-8/I,
VAX-11/780 1968年∼
【沖電気】OKITAC-4300C 1972年
86
パーソナルコンピュータ
●ワンボードマイコン(キット)
【日本電気】TK-80E 1977年
【東芝】EX-80 1980年
● ホビー型マイコン
【IMSAI】IMSAI 8080 1975年
【日本電気】TK-80 COMPO BS 1979年
●パーソナルコンピュータ
【シャープ】MZ-80K,
MZ-80K2,
MZ-80B,
MZ-1500,
X68000 1978年∼
【日本電気】PC-8001,
PC-8801,
PC-9801,
PC-6001 1979年∼
【富士通】FM-8,
FM-77AV,
FMV-5120
FMV-TOWNS II 1981年∼
【沖電気】IF800/30 1981年
【東芝】PASOPIA,
PASOPIA 16 1981年∼
【カシオ】FP-1100 1982年∼
【APPLE】APPLE IIc,
Macintosh SE,
Power-Mac8100/80AV,
Mac 1984年∼
●ノート(ラップトップ)型
【東芝】J-3100,
DynaBook386 1987年∼
他多数
※TOSBAC‐3400とOKITAC-4300Cシステムはともに,
システム としての保存は「KCG資料館」以外では確認さ
れていません。
87
KCGニューヨークオフィスをロックフェラー・センタービルに移転。
AIS
(Association for Information Systems:情報システム学会)
日本支部(NAIS)事務局を京都情報大学院大学内に開設。
京都情報大学院大学と韓国・高麗大学校情報保護大学院が学術交流提携締結。
京都コンピュータ学院京都駅前校 新校舎
創立25周年記念式典 1988年
ロチェスター工科大学と姉妹校提携 1996年
米国・ロチェスター工科大学(RIT)
よりロバートB.クッシュナー教授招聘。
以降,RIT・MIT等米国有名大学とのネットワークが強化される。
各国政府の依頼により発展途上国へのコンピュータ教育支援活動(IDCE)開始。
京 都コンピュータ学 院 卒 業 生 編 集による校 友 会 機 関 誌「Accumu
(アキューム)」創刊。
京 都 情 報 大 学 院 大 学 は,53年 にわたって産 業 界 の
ニーズに応え情報処理技術者を育成してきた日本最初の
コンピュータ教育機関「京都コンピュータ学院」の伝統と
実績を継承しています。
「FORTRAN研究会」発足。京都大学の学術研究者を対象に
「電子計算
機プログラミング講習会」を開催。私塾におけるコンピュータ教育の開始。
全日制「京都コンピュータ学院」設立。
高等学校卒業者に対するわが国最初の全日制情報処理技術専門教育課程
情報処理科・情報科学科を設置。
新法制による専修学校工業専門課程 京都コンピュータ学院認可。
京都コンピュータ学院鴨川校,京都コンピュータ学院白河校認可。
大型計算機センター完成。
パソコン時代到来に先立ち,東芝製パソコン3000台を特注,学生全員
に対しパソコン無料貸出制度実施。当時のコンピュータ業界におけるダ
ウンサイジングの潮流を先導したもので,世界で初めての試みであった。
京都コンピュータ学院百万遍校認可。
京都コンピュータ学院京都駅前校,京都コンピュータ学院高野校認可。
学院創立者・長谷川繁雄 初代学院長 永眠。
リモート・センシングの世界的権威,京都大学名誉教授 上野季夫博士
を所長に迎え,情報科学研究所設立。
国立京都国際会館で創立25周年記念式典および記念校友大会開催。
海外コンピュータ教育支援活動(IDCE:International Development
of Computer Education)
プロジェクト立ち上げ。
国際化時代に対応し,日本の情報系教育機関としては初めて米国に
京都コンピュータ学院ボストン校開校。
京都コンピュータ学院京都駅前校新校舎完成。
京都コンピュータ学院京都駅前校新校舎竣工記念式典および記念
フェスティバル開催。
創立30周年記念式典および記念校友大会開催。
大学以上の専門教育を実施するため,4年課程情報工学科新設。
情報工学の権威,京都大学名誉教授 萩原宏博士を所長に迎え,情報
工学研究所設立。
RIT夏期短期留学プログラム(サマーワークショップ)開始。
ロチェスター工科大学と姉妹校提携締結。
中国・天津外国語学院大学と姉妹校提携締結。
中国・西安外国語学院大学と教育提携締結。
ロチェスター工科大学との大学院教育共同プロジェクトに基づき,RIT大学院
修士課程留学コースを国際情報処理科に新設。日本の教育機関としていち早
くIT専攻のカリキュラムを導入し,専修学校としては初めて大学院教育を実施。
創立35周年記念式典および記念行事開催。
中国・首都師範大学と教育提携締結。
88
京都情報大学院大学がチェコ共和国・オストラバ工科大学,中国・天
津科技大学,大連外国語大学,福建師範大学,韓国・済州国立大学校と
それぞれ学術交流協定締結。
海外コンピュータ教育支援活動の功績に対し,長谷川靖子京都コンピュ
ータ学院学院長が財団法人日本I
TU協会より
「国際協力特別賞」
を受賞。
文部科学省告示にて,京都コンピュータ学院情報学科が高度専門
士の称号付与学科として認められる。
文部科学省サイバーキャンパス整備事業選定(日韓サイバーキャンパスの構築)
京都情報大学院大学が中国・南京工業大学,北京商貿学校と協力協定締結。
京都コンピュータ学院が中国・長春大学光華学院と交流協定締結。
京都情報大学院大学が中国・西安外事学院,中国海洋大学と交流協定締結。
京都情報大学院大学が韓国済州島で日本I
T企業説明会を開催。
チェコ共和国・パルドゥビッツェ大学と学術教育交流協定締結
(世界で初め
て遠隔システムを利用)。
中国・天津科技大学からの短期留学プログラム開始。
中国・天津科技大学に,京都コンピュータ学院のカリキュラムサポートによ
る中国初の自動車制御学科開設。
京都コンピュータ学院創立45周年・京都情報大学院大学創立5周年記
念式典,および記念校友大会開催。
韓国・財団法人済州知識産業振興院と協力事業提携締結。
分散コンピュータ博物館第一号に認定 2009年
京都情報大学院大学が韓国・済州国立大学校とデュアルディグリープログラ
ム運営で協定締結。
KCGグループ所蔵の日本電気株式会社(NEC)NEAC-2206が一般社
団法人情報処理学会より
「情報処理技術遺産」
に認定。
貴重な過去のコンピュータの保存・展示に貢献しているとして,長谷川
靖子京都コンピュータ学院学院長に同学会から感謝状授与。
第二代学長 長谷川利治先生永眠。
KCGグループ所蔵の日本電気株式会社(NEC)NEACシステム100が
一般社団法人情報処理学会より
「情報処理技術遺産」
に認定。
北海道札幌市に,京都情報大学院大学札幌サテライトを開設。
コンテンツビジネスコースを新設。
東京都港区に,京都情報大学院大学東京サテライトを開設。
京都情報大学院大学が地理的名称トップレベルドメイン
「.kyoto」の管理
運営事業者に内定。
KCGグループ所蔵のシャープ株式会社MZ-80Kが一般社団法人情報処
理学会より
「情報処理技術遺産」
に認定。
国立京都国際会館で京都コンピュータ学院創立50周年,京都情報大学
院大学創立10周年記念式典および祝賀会開催。
京都自動車専門学校をKCGグループに加える。
京都マンガ・アニメ学会設立。
京都情報大学院大学と中国・大連理工大学城市学院が共同教育プログラ
ムに関する協定締結。
KCG資料館が社団法人情報処理学会より
「分散コンピュータ博物館」
第一号に認定。KCGグループ所蔵の東京芝浦電気株式会社(現 株式会
社東芝)TOSBAC-3400,沖電気工業株式会社OKITAC- 4300Cシ
ステムが同学会より
「情報処理技術遺産」
に認定。
京都情報大学院大学が中国・大連海洋大学と教育協力プログラム開始。
韓国・済州産業情報大学,済州晨星女子高校と共同教育事業交流協定締結。
京都コンピュータ学院創立50周年,京都情報大学院大学創立10周年記念式典および祝賀会 2013年
中国・天津科技大学と日中合弁学科設立。
KCGニューヨークオフィスを世界貿易センタービル
(WTC)内に開設。
京都日本語研修センター(KJLTC)設置。
米国同時多発テロでKCGニューヨークオフィスが被災。
ヨーロッパ日本語教育支援プログラム開始。
情報科学研究所と情報工学研究所を統合し,情報学研究所を設置。
KCGニューヨークオフィス開設 2000年
KCG北京オフィス開設 2002年
情報学科(全日制4年)新設。
RITとの単位互換に関する合意に基づき,RITのCS学科・IT学科への編入を可
能とする,メディア工学科RIT留学コースと情報処理科RIT留学コースを新設。
社団法人京都府情報産業協会の事務所を京都駅前校舎内に設置。
中国・北京第二外国語学院大学と教育提携締結。
中国国家図書館内にKCG北京オフィスを開設。
「京都情報大学院大学」の開学を宣言。
国立京都国際会館で創立40周年記念式典および記念校友祭典開催。
中国・大連外国語大学と教育提携締結。
モンゴル国・モンゴルビジネス大学と教育提携締結。
電子計算機プログラミング講習会 1966年
京都情報大学院大学京都駅前サテライト・京都コンピュータ学院京都
駅前校新館が完成。
韓国電子通信研究院(ETRI)
と事業交流提携締結。
チェコ共和国・オストラバ工科大学と友好提携締結。
文部科学省告示にて,京都コンピュータ学院情報工学科が高度専門士
の称号付与学科として認められる。
「京都情報大学院大学」が,文部科学省より,IT専門職大学院として
国内第一号の認可を受ける。応用情報技術研究科ウェブビジネス技術
専攻を設置。
京都情報大学院大学開学記念式典開催。
京都情報大学院大学創立記念式典および記念行事開催。
創立40周年記念式典にて京都情報大学院大学の開学を宣言 2003年
初代学長・萩原宏先生永眠。
萩原宏先生 学校葬・追悼式開催。
京都コンピュータ学院の5学科が文部科学大臣より
「職業実践専門課程」
に認定。
京都情報大学院大学「サイバー京都研究所」が京都府よりKICK研究事
業第1号に認定。
KCGグループ創立50周年記念コンサート
「MUΣA」開催。記念CDリリ
ース。
京都情報大学院大学と京都府が連携・協力に関する包括協定を締結。
KCGグループ所蔵のDegital Equipment Corporation (DEC)PDP8/1
が一般社団法人情報処理学会より
「情報処理技術遺産」
に認定。
地理的名称トップレベルドメイン
「.kyoto」運用開始。
京都情報大学院大学サイバー京都研究所が
「けいはんなオープンイノベ
ーションセンター」
(KICK)
にオープン。
古野電機株式会社と産学連携協定締結。
KCGグループ所蔵のシャープ株式会社MZ−80Kと日本電気株式会社
(NEC)のPC−8001が国立科学博物館によって
「未来技術遺産」
に認定。
「.kyoto」の一般登録開始。
KCGグ ル ー プ 所 蔵 の 東 京 芝 浦 電 気 株 式 会 社(現 株 式 会 社 東 芝)
TOSBAC−1100Dが一般社団法人情報処理学会より
「情報処理技術
遺産」
に認定。
京都情報大学院大学が中心となり日本応用情報学会(NAIS)
を設立。
入学定員が30名増えて240名に増加。
次世代産業コースを開設。
京都情報大学院大学開学 2004年
京都駅前サテライト開設 2005年
89
京都情報大学院大学の概要
教育ネットワーク
名 称
京都情報大学院大学
The Kyoto College of Graduate Studies for Informatics
設置主体
学校法人京都情報学園
所 在 地
京都市左京区田中門前町7番地
海外の政府・大学との連携を図りながら,地球サイズの教育機関として,
研 究 科
応用情報技術研究科 IT教育のリーダーとして,世界最高度のIT教育実現を目指します。
専 攻
ウェブビジネス技術専攻
KYOTO
修了単位
44単位
ム・村田製作所・任天堂・堀場製作所・京セラ・
入学定員
240名(総定員450名)
日本 電 産・オムロンなど,
日本の産 業 界を牽引
I
T分野では全米Collegeランキングで
修業年限
2年
もトップの実績を誇ります。京都コンピ
学 位
情報技術修士(専門職) Master of Science in Information Technology(M.S. in IT)
京都情報大学院大学は,KCGグループの他の教育機関と緊密なネットワークを構成し,
IT系の学科を全米でもいち早く設置
(1991年)
したことなどでも有名な,
1829年創立の工学系総合大学。CG・
ュータ学院と1996年に姉妹校提携。
京都は日本の伝統文化の中心地であり,
ロー
するIT系の優良企業が多数本社を置いてい
ます。
また,
多くのノーベル賞受賞者が京都か
ら誕生しています。本学では,
京都の風土が生
み出すこうしたエネルギーを受容し,
学内に取
り入れることを目指しています。
1963年創立の日本最初のコンピュー
タ教育機関として50年以上の伝統と
実績を誇り,4万人以上の卒業生は日
京
都
本
校
本の情報産業界最大の人的ネットワー
クを構成しています。
京都コンピュータ学院
Kyoto Computer Gakuin
ロチェスター工科大学
Rochester Institute of
Technology
京都自動車専門学校
Kyoto Computer Gakuin
Automobile School
京都情報大学院大学
The Kyoto College of
Graduate Studies for Informatics
日本語教育施設である本センターは,
法務大臣告示日本語教育機関(財団法
次世代の自動車技術に対応した高度
人日本語教育振興協会の認定校)で,
なIT,ネットワークの技術・知識を備え
文部科学省の準備教育課程の指定(現
た自動車整備士を育成します。
在日本国内で25校,海外2校のみ)を
京都日本語研修センター
90
京
都
本
校
KCGグループの行う海外事業の拠点
関係の深まる中国諸大学との交流の
拠点として,2002年に北京市の国家
ンター(WTC)内に開設。米国同時多
図書館内にKCG北京オフィスを開設。
発テロにより被災しましたが, 現在は,
また,2008年にはKCG大連オフィス
ロックフェラー・センタービルに事務所
を開設し,中国諸大学へのI
T教育サポ
ートなどの活動を展開しています。
百万遍
交差点
今出川通
鴨 川
川 端
通
京都コンピュータ学院鴨川校・
京都日本語研修センター
N
堀
川
通
リーガロイヤルホテル京都
京都大学
京都タワー
京都コンピュータ学院
京都駅前校
●「出町柳駅」から徒歩8分
京阪電車/叡山電車
●京都駅から
市バス17号「百万遍」下車,
206号「飛鳥井町」下車すぐ
所在地
塩小路通
JR京都線
京都情報大学院大学
京都駅前サテライト
京都市南区西九条寺ノ前町10-5
(中央口)
交通アクセス
京都駅
●「京都駅」八条口から西へ徒歩7分
東海道新幹線(八条口)
八条通
新・都ホテル
近
鉄
京
都
線
油
小
路
通
イオンモールKYOTO
地
下
鉄
烏
丸
線
JR札幌駅
N
所在地
札
幌
駅
前
通
北海道庁
北2条通 中央警察署
札幌市中央区大通西5丁目11
大五ビル7階 (株)
デジック内
日本郵政公社
札幌グランドホテル
交通アクセス
●「地下鉄大通駅」2番出口から
北へ徒歩1分
北1条通
NTT
京都情報大学院大学
札幌サテライト
東
京
サ
テ
ラ
イ
ト
交通アクセス
●百万遍交差点から北へ徒歩1分 加茂大橋
京
都
駅
前
サ
テ
ラ
イ
ト
札
幌
サ
テ
ラ
イ
ト
所在地
京都市左京区田中門前町7
京都情報大学院
大学
京阪
出町柳駅
KCG北京オフィス
KCG大連オフィス
として, 2000年にNYの世界貿易セ
を置き,活動を再開しています。
百
万
遍
キ
ャ
ン
パ
ス
東
大
路
通
叡
山
電
車
高
野
川
賀
茂
川
受けています。
Kyoto Japanese Language
Training Center
KCGニューヨークオフィス
N
地下鉄大通駅
2番出口
N
六本木駅
日比谷線
出口1a
線
比谷
ロ日
メト
東京
グランド
ハイアット
東京
京都情報大学院大学
東京サテライト
麻布税務署
広尾駅
六本木ヒルズ
けやき坂
ファミリーマート
大通公園
大江戸線
出口3
都
営
地
下
鉄
大
江
戸
線
NATURALローソン
麻布署
麻布十番駅
都
営
地
下
鉄
南
北
線
所在地
東京都港区元麻布3丁目1−35 VORT元麻布 4階(株)
ヒトメディア内
交通アクセス
●東京メトロ日比谷線「六本木駅」
1a出口から徒歩8分
●都営大江戸線「六本木駅」3番出口から
徒歩10分
京都情報大学院大学
アドミッションセンター
〒606-8225 京都市左京区田中門前町7
TEL(075)
681- 6332
FAX(075)
681- 6335
0120-911-122(入学相談専用)
問合せ先