戸建住宅 - 東武鉄道

1
電気を使う時に、環境負荷の小さい風力や太陽光、バイオマス
事業
ー
分譲
・
貸・レジャ
賃
などで起こした電気を選ぶことができたら素敵だと思いませ
んか。そんな地球にやさしい電気を、私たちの供給する住宅の
戸建住宅
一部へ使用する試みを行っています。
不動産事業部
課長補佐 尾形 浩
エコライフスタイル
地球温暖化防止
日本初グリーン電力住宅
「フランサ」
・
「ルティアス」
自然保護
東上線つきのわ駅周辺で「フランサ」を、日光線南栗橋駅周辺で「ルティアス」を、
戸建分譲しています。両者は使用する電力の一部を環境負荷の小さい「バイオマ
ス発電」により賄っている、日本初のグリーン電力住宅です。
これからの住まいやライフスタイルには、自然にやさしい環境づくりが欠か
せません。この考えに基づき、私たちは化石燃料削減・CO 2 排出量削減・地球温暖
化の防止などに効果的な自然エネルギーの持つ、環境価値の部分を「証書化」し
た「グリーン電力証書」を日本自然エネルギー(株)から購入し、自然エネルギー
による発電を支援しています。また、住まいと住まいの間に設けられている緑道
の街路灯や各住戸の門灯には、太陽光エネルギーを利用したソーラーパネルに
より発電するLED照明を設置しています。各戸のキッチン設備には従来のガス
コンロに替えてIHクッキングヒーターを採用しました。火を使わないため、着衣
着火や立ち消えの心配がないのに加え、燃焼ガスが発生せず室内の空気をクリー
ンに保てます。さらに空気でお湯を沸かす新しい給湯システム「エコキュート」
を導入するなど、地球環境に配慮した住宅を提案しています。
「ルティアス」内装
グリーン電力証書システム
バイオマス発電
実施契約
再委託
日本自然
エネルギー
株式会社
Francaが使用する電力の一部は、
実質的にバイオマス発電エネルギーで
賄います。
(3年間)
バイオマス
発電事業者
(例)
東京都森ケ崎
水再生センター
※電力供給に関する電力会社との契約とは切り離して、
自然エネルギー発電の実施のみを日本自然エネルギー
株式会社へ委託します。
「フランサ」内装
日本自然エネルギー(株)がバイオマス発電による
グリーン電力(自然エネルギー)の利用を証するマークです。
日本自然エネルギー株式会社とは?
風・水などの資源を持たない企業のために、自然エネルギーを選んで使うことがで
きる
「グリーン電力証書システム」を展開。自然エネルギーによる発電を委託によっ
て請け負い、
自然エネルギーの利用を
「グリーン電力証書」
で証明し、
自然エネルギー
の導入を促進する東京電力のグループ会社です。
※「フランサ」の例
「フランサ」街並み
20
分譲
・
事業
ー
貸・レジャ
賃
2
昨今の住宅設備は、省エネルギーと高性能化をIT(情報技術)によ
り快適さを高めており、その発展は目ざましいものがあります。
一方、昨年以来建物の構造について関心が高まり、耐久性の向上
マンション
などさまざまな要求をより高く実現することが求められています。
マンション事業部
課長補佐 津金 正哲
環境共生への取り組み
地球温暖化防止
緑豊かな敷地計画で、
周辺の街並みと共存
騒音・振動防止
アイムふじみ野、リボンシティレジデンス(埼玉県川口市)など大規模開発
マンションにおいては、建物の周囲に十分なオープンスペースを設けて緑を
生み出しています。特に昨年完成したアイムふじみ野は、約67,000m 2の広大
な敷地の80%以上をオープンスペースとしており、敷地内のみならず街並み
にとっても貴重な緑を提供しました。工事において使用するショベルカーや
発電機などの機械には、外部に出る音を抑える低騒音型機種を導入して環境
に配慮しています。マンション各住戸の内装にはノン(低)ホルムクロスを採
用してシックハウス対策を講じるほか、グレイスフォレシア多摩センターでは、
各住戸の給湯器(ボイラー)に、排気の熱を再び回収して利用する高効率な「潜
熱回収型給湯器」を採用してCO 2 の発生を抑制しています。リボンシティにお
いては、868戸のマンションと34戸の戸建住宅を分譲し、市街地再開発事業
アイムタワー・イーストコート
としてゆとりある敷地計画による先進的な街づくりを進めています。
省エネ効果を高める仕組み
従来型
潜熱回収型
排気 約50∼80℃
排気 約230℃
ニ次熱交換器
リボンシティレジデンスのクラブハウス
一次熱交換器
一次熱交換器
中
和
器
空気
空気
水
ガス
水
湯
ガス
ドレン配管へ
湯
グレイスフォレシア多摩センター
21
分譲
・
3
事業
ー
貸・レジャ
賃
ビル
ステーション事業部では、
2005年9月29日にリニューアルオー
プンした大型ショッピングセンター「草加ヴァリエ」に節電機
器を積極的に導入することにより、省エネルギー化の推進を図
りました。
ステーション事業部
課長 狩野 伸明
ビルの省エネ機器
地球温暖化防止
大型ショッピングセンターの
大規模リニューアルに伴う節電機器の拡充
草加ヴァリエは、草加駅の高架下を利用して、1995年10月にオープンした
「食品館」と「ファッション館」からなる大型ショッピングセンターです。オープ
ンから10年が経過し、設備の老朽化が目立ってきたのに伴い、デザインコンセ
プトを見直し「食品館」を中心に大規模なリニューアルを実施しました。これ
に合わせて環境への配慮とランニングコストの圧縮を図るため、設備の更新
には積極的に節電機器を導入しました。その一例として、夜景を美しく醸し出
すライン照明を従前の蛍光灯から発光ダイオードに変更することにより、消
費電力が従前の約30%となる大幅な節電を達成しました。また、氷蓄熱空調機
を増設することにより、深夜電力の一層の活用を図りました。さらに店内照度
を従前の約2倍としましたが、さまざまな照明器具に省電力型を導入し、消費
電力は従前の約70%に抑えることができました。草加ヴァリエは、
「 食品館」を
発光ダイオードによるライン照明
「フードセラー」に、
「ファッション館」を「ファッションストリート」と名称変更
し、省エネ型商業施設として、装いも新たにリニューアルオープンしました。
発光ダイオード
発光ダイオードは、順方向に電流を流すと発光する半導体素子のこと
です。電球より消費電力が少なく、長寿命という優れた特性を持ってい
ます。また、
信号機や携帯電話のバックライト等、
毎日の生活のなかでも、
発光ダイオードが数多く使用され、鉄道施設においても、列車用の信号
機や踏切警報機等の表示設備に利用しています。
氷蓄熱空調機
草加ヴァリエ全景と屋上に増設した氷蓄熱空調機
氷蓄熱空調機は、化石燃料発電割合の小さい夜間電力(22時∼8時)を
利用して、夏季は氷、冬季は温水をつくり、昼間に放熱して冷暖房を行
う空調システムです。昼間の最大消費電力の約40%を供給でき、夜間
蓄熱時の電力の温室効果ガス排出量が少ないため、地球温暖化防止に
役立っており、新越谷ヴァリエ等の施設に導入しています。
省電力型照明器具
お客様が買物する際に、施設内の回遊の楽しさと居心地の良い空間を
満喫するため、リズム感や清潔感を演出する照明器具を採用している
ばかりでなく、節電効果の高い環境にやさしい省電力型照明器具を使
用しています。
省電力型照明器具
22
分譲
・
事業
ー
貸・レジャ
賃
4
レジャー
地球温暖化防止に関する京都議定書が昨年発効され、昨今の世
界的なエネルギーを巡る諸情勢等を踏まえ、エネルギー使用の
合理化を一層進めるための対策強化が法令により講じられて
います。ホテルでもこうした社会的要請に対応しています。
レジャー事業本部
部員 小林 美代子
環境負荷削減
ホテル事業における地球温暖化対策
地球温暖化防止
資源循環
錦糸町にある東武ホテルレバント東京は、東京都環境確保条例に基
づき地球温暖化対策計画書を提出しました。CO 2排出量を5カ年計画で
年間1.4%削減を目標に掲げ、実現に向けてさまざまな取り組みをして
います。また、省エネ法と温暖化対策推進法の改正により、銀座東武ホテ
ル、宇都宮東武ホテルグランデ、ホリデイ・イン東武成田が新たに特定
事業場として指定される見込みです。これを機に特定事業場以外のホテ
ルにおいても使用するエネルギー量からCO 2 換算排出量を把握し、ホ
テルの経費節約と併せて環境負荷削減が図れるように努めています。
ま
た、老朽化による空調設備等の更新を必要としているホテルにおいては、
コージェネレーションや高効率設備に置き換える計画をしています。
V V V F インバータ
そ
の
銀座東武ホテル夜景
他
東武鉄道は、緑豊かな山林を育成・保有しています。当社の森林
1
山林
も環境保全の役割を果たし、人々の生活に潤いとやすらぎの場
を提供してくれます。行政機関や森林事業者などと連携を図り、
豊かな自然環境を次世代へ継承していけるよう努力します。
資産管理部
課長補佐 吉永 勢一
山林の育成
暮らしを守る緑豊かな森林を次世代へ
地球温暖化防止
自然保護
東武鉄道は、栃木・群馬両県に計11箇所、約350ヘクタ−ルの山林
を保有しています。森林は、水を育み、土砂崩壊等の災害を防ぐばかり
ではなく、美しい景観や健康・癒しの場所を私たちに提供してくれます。
またCO 2 の吸収源として地球温暖化防止に貢献しています。山林の管
理業務には、山林巡回、山林施業計画の策定、植林、間伐、枝打ち、下草
刈りなどがあります。森林の管理サイクルは、植林から伐採まで約50∼
60年かかるため、緑豊かな山林を育てるためには、長い歳月と長期的
な計画など、地道な作業の積み重ねが不可欠です。
23
角石山林