事 務 連 絡 平成27年 2 月 3 日 各都道府県後期高齢者医療広域連合 総務担当課長 様 大阪府後期高齢者医療広域連合 総務企画課長 後期高齢被保険者に関する還付金詐欺等の情報提供について 平素より、当広域連合の事業運営につきまして、格別のご配慮を賜り、厚く お礼申しあげます。 さて、各地において不審な電話、訪問等が発生しておりますが、大阪府内に おきまして、下記のとおり還付金詐欺や不審電話等に関する報告がありました ので、情報提供いたします。 なお、今後とも貴広域連合におきまして、同様の事例が発生した場合には、 情報提供いただきますよう、よろしくお願いいたします。 記 (事例1) 1 概要 平成26年12月17日、高槻市在住の後期高齢者の女性に対し、市保険課 職員「ハヤシ」を名乗って電話があった。内容は「平成 20 年∼平成 25 年の保 険の還付金 23,308 円があり、ピンク色の還付金通知が 9 月に家に届いており、 11 月が提出期限になっていた。12 月では使用している金融機関で直接受取れ る。」との案内をされた、とのこと。北おおさか信金を使用している旨を伝え たところ、北おおさか信金のコールセンターを名乗る電話があり、「マックス バリューにあるイオン銀行の ATM での操作が必要。ATM の近くにきたら再度連 絡するよう」言われたが、不審に思った女性が市役所に確認の電話をいれ本件 が発覚した。 2 対応 被害はなし。自分の携帯電話の番号は教えたが、銀行口座などは伝えていな いとのことだった。詐欺の恐れが有るので、警察への通報をすすめた。 ※高槻市では、同17日に上記事例以外に1件、不審電話があったとの報告が 翌日寄せられた。被害はなし。 (事例2) 1 概要 平成 26 年 12 月 22 日 16 時 45 分頃、寝屋川市在住の後期高齢者医療被保険 者の男性とその奥さまから電話が入る。内容は以下のとおり。 本日夕刻、市役所の職員と名乗る男から「後期高齢で払い戻しがある」と の電話が入り、本人が対応した。男から「銀行口座はあるか」と尋ねられ、 「ゆ うちょ銀行ではいけないのか」と本人が聞き返したところ、 「銀行の口座でな いとダメだ」と男に言われ、自身が三菱東京UFJ銀行の口座を持っている ことと携帯電話の番号を伝えた。すると、 「銀行の担当から連絡が入る」と男 から言われたため、一旦通話を終えた。 その後、銀行の担当を名乗る人間(銀行名や性別は不明)から連絡が入り、 その指示に従い本人がATMへ出かけ、指示通りにATMを操作した。その結 果、自身の口座から住信SBIネット銀行宛てに、99,500 円の振り込みがさ れてしまったというもの。 本人は、振込明細書が 払い戻しを受けるための銀行からの通知 であると 思い込んでいたが、一連の事情を知った奥さまが不審に思い、市役所に問い合 わせたことから本件が発覚した。 2 対応 念のため本人の保険料還付と高額療養費の状況を確認したが、該当が全く なかったため還付金詐欺と判断し、ただちに警察への通報と銀行への連絡を 行っていただくようお伝えした。また、寝屋川市役所からも警察への通報を 行った。 ※寝屋川市では、上記事例以外にも 12 月 24 日に4件、還付金詐欺と思われる 不審電話の報告があったが、いずれも被害はなく、実被害があったのは上記 事例のみ。実被害のなかった方にも警察への届出を促し、このような不審電 話が多発しているので、今後も気を付けていただくようお願いした。 (事例3) 1 概要 平成 26 年 12 月 25 日 14 時 40 分頃、寝屋川市在住の後期高齢者医療被保険 者の男性が来庁。内容は以下のとおり。 平成 26 年 12 月 22 日の昼過ぎ、市役所の職員と名乗る男から「後期高齢で 保険料の払い戻しが 46,000 円ぐらいある」との電話が入り、本人が対応した。 男から「銀行口座はあるか」と尋ねられ、 「三井住友銀行がある」と本人が伝 えたところ、イオンモールのATMに行くように言われた。その日は、行け ないと伝えると、ATMに行く日に銀行に連絡(080-8735-6860)をするよう にと言われ電話を切った。 12 月 25 日の 14:00 頃にイオンモールのATMに行き、聞いていた連絡先(銀 行)に連絡を入れる。相手の指示に従い本人が指示通りにATMを操作した。 その結果、自身の口座から楽天銀行宛てに、自分の預金から振り込みがされて しまったというもの。 本人が保険料の払い戻しを確認するため、通帳記入をしたところ、入金では なく振込をしていたことに気づき本件が発覚した。 2 対応 念のため本人の保険料還付と高額療養費の状況を確認したが、該当が全く なかったため還付金詐欺と判断し、ただちに警察への通報と銀行への連絡を 行っていただくようお伝えした。 (事例4) 1 概要 平成 26 年 12 月 24 日午前 11 時半頃に、枚方市在住の被保険者から市後期 高齢者医療担当に電話があった。 電話の内容は「後期高齢者医療担当を名乗る電話があり『2万 3800 円の還 付金があるが、11 月末の支払い期限をすでに過ぎている。直接、銀行へ受け 取りに行ってほしい』との内容で、不審に思い市役所へ確認の電話をかけた」 とのことで、本件が発覚した。 その後も、後期高齢者医療担当の窓口に同様の報告が2件寄せられたが、 いずれも実被害はなかった。 2 対応 すべて被害はなかったが、「振込詐欺と思われますので、警察に連絡してく ださい」と伝え、「銀行のATMを操作してもらって保険料等の還付を行うこ とは絶対にないので、今後同様の電話がかかってきても相手にしないように」 と申し添えた。 ※枚方市には、上記事例以外に、同12月25日に1件、26日に5件、同様 の不審電話の報告が寄せられた。26日に報告のあったうち、1件は実被害 があった模様。実被害のあった方について、ただちに警察署への届出をおこ なっていただくよう伝えた。実被害のなかった方へも、「振込詐欺と思われ ますので、警察に連絡してください」と伝え、「銀行のATMを操作しても らって保険料等の還付を行うことは絶対にないので、今後同様の電話がかか ってきても相手にしないように」と申し添えた。 (事例5) 1 概要 平成 26 年 12 月 25 日 16 時 30 分頃、松原市在住の後期高齢者医療被保険 者の方より電話があった。内容は、昨日、市役所の後期高齢者担当を名乗る女 性から電話があり、医療費を 38,500 円多く取りすぎていたため返金すると連 絡があった。どこへ振り込んだらいいかと聞かれたので、関西アーバン銀行と 答えた。すると、携帯電話とキャッシュカードを持って松原駅の ATM に来る ようにと指示され、駅にはイオン銀行と南都銀行の ATM しかなかったが、電 話の女性は、イオン銀行でいいと言いい、そこで、言われるがままに ATM を 操作し、結果的に「楽天銀行テクノ支店 シマウラタクヤ 1931951」に 988,650 円振り込んでしまったとのこと。手続きには、口座の残高が 50 万円 以下なら手数料がかかり、50 万円以上ならかからないと言われたとのこと。 また、明細書は個人情報なので破って捨てるようにとも言われたとのこと。 2 対応 還付金詐欺であるので、至急警察に連絡してもらうように伝えた。 ※松原市には、上記事例以外に、同12月22日に1件、24日に3件、25 日に上記事例以外に1件、同様の不審電話の報告が寄せられた。上記事例以 外は被害はなかった。今後も不審な電話や訪問者には十分注意するように伝 えた。 (事例6) 1 概要 平成26年12月22日月曜日午前9時ごろ、大阪市西区在住の後期高齢者 の女性の、別居している娘さんから、当広域連合コールセンターへ電話での報 告。金曜日(19日)に後期高齢者の母に電話があり、「今回から医療費の戻 りについてはATMで口座の登録をしないと支払えなくなった。今月分が振り 込めないので、至急登録をしに行ってください。」と言われ、手続きをしてし まったようであるとのこと。昨晩(21日)母の通帳を確認したところ、168,000 円を振り込んでしまっていたそう。警察にはこれから届けるが、広域連合にも ご報告いただいたとのこと。 ※当広域連合コールセンターには、上記事例以外で、12月16日以降、計1 2件の還付金詐欺の報告や不審電話の情報が寄せられた。被害のあった方に は至急警察に届けていただくよう伝え、被害のなかった方へも今後の注意喚 起と、念のため警察への通報をお願いした。 当広域連合では、大阪府内の各市町村にも情報を提供して情報の共有化を 図るとともに、注意を促すように協力を求めました。また、当広域連合のホ ームページ(http://www.kouikirengo-osaka.jp/index.html)でも注意喚起 を図っています。
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