総合職試験 一期生からのメッセージ 入 野 史 也(内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(総括担当)付総括担当主査付) 【院卒者試験(行政区分)】 ①一人一人にとって暮らしやすく、各人が身近な人を大切にでき る社会にしていきたい。そのような思いから国家公務員を志しま した。 ②日々心がけていたことは、一つ一つの出会いを大切にすること です。社会の仕組みづくりに携わるには、自分とは異なる境遇に いる方のことにどれだけ思いを巡らすことができるかが重要だと 考えたからです。 ③私が現在携わっている共生社会政策は、少子化対策、自殺対策、 障害者施策など幅広い分野を所管しています。入府してからわず 徳 永 怜 か数か月ですが、学生時代の十数 年に勝るとも劣らないような体験 をし、充実した毎日を過ごしてい ます。 「就職」という 2 文字を前に、様々 な選択肢の中で悩んでいる方も多 いと思います。どうか、存分に悩んでみてください。色々な方か ら話を聞いてみてください。その結果、国家公務員という選択を してくれたらこんなに嬉しいことはありません。私の経験から一 言。最後まであきらめないことが大切です。何が起こるか分かり ませんから。 子(経済産業省貿易経済協力局貿易管理部貿易管理課) 【院卒者試験(法務区分)】 ①私は、司法修習を経て、経済産業省に入省しました。法曹では なく、国家公務員という職業を選んだ理由は、ルール自体を変え ていける、という点に魅力を感じたからです。本質を見極める力 や先を見通す力が必要とされる国家公務員として、法律の強みを 生かしつつ、国家の仕組み作りに関わっていきたいと思いました。 ②国家公務員になるために、まず、先輩方のお話を多く伺うこと から始めました。法務区分は、新たに始まった区分ですが、経済 産業省で生き生きと働かれている先輩方のお話を伺うことで、公 務員になった後の目標を明確化することができました。 藤 井 ③私は現在、貿易管理課という輸 出入規制等を担当する部署に所属 しています。実際に働き始めて実 感したのは、刻々と変わる世の中 の流れに日々向き合う仕事である、 ということです。テレビで見てい たニュースが毎日の業務となり、これらに携わっていけることに、 充実感があります。国家公務員になろうとされている方には、ぜ ひ、この躍動感を一緒に感じてほしいと思います。 繁(公正取引委員会事務総局官房総務課) 【大卒程度試験(法律区分)】 ①仕事選びに際し、社会の問題・課題に対して正面から取り組み たい、自分の正義感にかなう仕事をしたい、優秀な人々に囲まれ る環境で成長したいと考えた結果、国家公務員を志望しました。 またその中でも、政策・法執行の両面で携わることのできる公正 取引委員会に惹かれました。 ②試験対策としては、学部の授業で使用する基本書・判例集を読 み返していました。また知見を深めるために専門分野以外にも多 様な本を読む、大学の外で年の離れた方々と交流するといったこ とをしていました。月並みですが、学生時代にしかできない長期 の旅行、部活・サークル活動などに精をだすのも大切なことだと 森 下 雄 思います。 ③長丁場になる試験勉強は大変で すし、就職活動を通じ、国家公務 員以外の選択肢が魅力的に映ると き も あ る か と 思 い ま す。 し か し、 そんなときこそ「なぜ国家公務員か」をじっくり考える良い機 会でもあります。しっかり悩み抜いた末の確固たる思いを持って、 国家公務員にトライしてみて下さい。霞ヶ関でお待ちしておりま す。 介(国土交通省土地・建設産業局建設業課) 【大卒程度試験(経済区分)】 ①海外に行った時に、改めて日本のインフラの技術力の高さや安 心感を実感したことから、鉄道や不動産などインフラ関係の仕事 に興味を持ちました。様々な民間企業も見る中で、それらを横断 的かつ根源的に考えることができる国家公務員、特に国土交通省 を志望するようになりました。生活の根幹であるインフラを支え、 発展させることを通して、活力のある社会づくりに貢献したいと 思っています。 ②社会の様々な動きに対して自分なりの考えを持つ、ということ を特に意識しました。メディア等もこまめにチェックしましたが、 インターンや説明会などといった就職活動を官民問わず幅広く積 13 極的に行ったことも、社会の動き を身をもって学ぶという点で、得 られるものが多くありました。 ③入省して、改めて日本には解決 しなければならない深刻な問題が 山積しているということを実感しています。それと同時に、その 解決に、現在微力ながらも関われていること、これから取り組ん でいけるということにわくわくもしています。皆様と一緒にそん な仕事ができることを楽しみにしています! 平成26年度版国家公務員総合職試験ガイド 一期生からのメッセージ内容 ①国家公務員になろうとした理由 ②国家公務員になるために努力したこと、心がけたこと ③これから国家公務員になろうとしている方に対してのメッセージ 坂 井 智 美(法務省東京少年鑑別所) 【院卒者試験(人間科学区分)】 ①学生時代に学んだ心理学の専門知識をいかし、人や社会の役に 立つ仕事がしたいという思いから国家公務員を志しました。修士 1年次に参加した省庁インターンシップでは、行政が日本の将来 のための制度作りを通じて多くの人々を支えることができる点を 実感し、国家公務員として働きたいという気持ちが強まりました。 ②総合職を目指すに当たり、専門性を磨くことはもちろん、専門 以外の分野にも関心を持つこと、知識だけで理解したつもりにな らないようボランティアや研究活動を通じて各現場のいろいろな 方と実際に関わり視野を広げることを心掛けました。こうした姿 勢は現在でも自分の役に立っているように思います。 丸 山 裕 ③採用されてから間もないですが、 現在は心理職として、少年鑑別所 に勤務し、非行臨床の現場で経験 を積みながら専門性を高めている ところです。国の治安を担う矯正 行政の一端に携わっているという 実感も伴って毎日が充実しています。仕事の幅が広く、自己研さ んを続けられる点や多くの人と関わることができる点も大きな魅 力です。皆さんの努力が実を結ぶよう応援しています。 樹(特許庁審査第二部生活機器) 【大卒程度試験(工学区分)】 ①工学系出身というバックグラウンドを生かし、日本の技術力を 支える仕事に従事したいと考えた私が選んだのは、国家公務員と して働く道でした。仕事を選ぶことは、社会をどのような視点か ら捉え、自分がどのように貢献をしていくかを選ぶことだと思い ます。 ②資源に恵まれない中で、世界に誇るべき高い技術力により今日 の地位を築いた日本。私はそんな日本の技術を引っ張る研究者・ 技術者の方々を制度の面から支えたいと考えました。中でも、最 先端の技術に触れる特許審査という専門的業務と、知的財産制度 と向き合う行政官としての業務の双方に携われる特許庁に魅力を 楠 田 弘 感じました。 ③行政機関において、理系として の知識や考え方を持つ人材はます ます必要とされます。公務員を目 指す皆さんには、日本の将来につ いて大局的な視野を持つ一方で、大学での研究等を通じた専門性 にも磨きをかけることを心がけていただきたいと思います。「日 本を支える」という大きな使命と責任を担い、一緒に働く仲間と して、皆さんをお迎えする日を楽しみにしています。 毅(農林水産省技術会議事務局技術政策課) 【大卒程度試験(農業科学・水産区分)】 ①働くとは人の役に立つことであり、人の役に立つとは人を幸せ にすること、そして幸せとは不安の少ない状態である、というの が私の考えです。 そこで、不安を解消するような仕事に携わり たいと考え、国家公務員を志望しました。日本が抱える様々な課 題を解決すること、解決に向けて前進することが、人々の不安の 解消につながると思ったからです。 ②大学では農業系の専攻であったため、農業に関する課題に関心 を持っていましたが、国家公務員を目指すにあたっては他分野に 関する課題にも広く目を向けるよう心掛けました。具体的には、 新聞や書籍のみならず、web サイトや SNS を積極的に活用する 知 識 寬 ことにより、リアルタイムで広く 情報を収集し、自分なりに考えを 深めることに活かしました。物事 に対する視野が広がっただけでな く、農業に関する課題についても 多角的に捉えられるようになった と感じています。 ③現在は、国家公務員を志望した当初の思いを胸に、忙しくも充 実した日々を過ごしています。同じように熱い思いを持った皆様 と一緒に働けることを楽しみにしています。 之(環境省自然環境局国立公園課保護係) 【院卒者試験(森林 ・ 自然環境区分)】 ①学生時代、自分の携わっていた研究の関係もあって、イノシシ やシカによる獣害の現場に遭遇したり、様々な国立公園を巡り優 れた自然景観に触れたりしていました。それらを通じて、自然環 境に携わる仕事に就きたいと考えるようになりました。現場中心 の仕事という選択肢もありましたが、将来に渡ってわが国におけ る自然環境のあり方を考えていくことができる環境省の自然系職 を志望しました。環境省自然系職は、全国各地にフィールドがあり、 直接現場で多くの経験が積めることも惹かれた理由の一つです。 ②自然環境に関わる主体は幅広く、他省庁、地方自治体、地域住民、 そこを訪れる人々やボランティア団体等、多岐に渡ります。学生時 代は様々なバックグラウンドを持っ た人と対話をしたり、多くの文献を 読むなどをして、広い視野を持てる よう努めました。 ③自然に関わる様々な方々と試行錯 誤しながら、わが国の自然環境をより良い形で後世に残していけ るような仕組みづくりをしていくことが環境省自然環境局の任務 で、私はその一員としてまだスタートラインに立ったばかりです が、日々勉強で、実りの多い毎日を送っています。将来の自然環境 行政を担う熱い志を持った皆様の入省をお待ちしております。 14
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