354号 - 結核予防会

結核・肺疾患予防のための
354
No.
このマーク
(複十字)
は、
世界共通の結核予防運動の
旗印です。
2014.1
結核ゼロ
第72回日本公衆衛生学会総会(三重県)報告
IUATLD世界大会(フランス)
をめざして
世界の人と
ともに
公益財団法人結核予防会
本誌は複十字シール募金の
収益により作られています
http://www.jatahq.org/
総裁秋篠宮妃殿下
ご動静
公益財団法人結核予防会介護老人保健施設 保生の森
ご訪問のご様子
平成 2 5 年 1 0 月 2 6 日/介護老人保健施設 保生の森(東京都東村山市)
妃殿下は,公益財団法人結核予防会新山手病院竣工式にご臨席になりました。
内覧会では放射線診療センターをはじめ院内の最新医療設備などをご視察になりま
した。その後隣接する介護老人保健施設 保生の森を訪問され,入所者の一人一
人にお言葉をかけられました。
入所者の方々には,大きな励みと大切な思い出になったことでしょう。
Message 年頭のご挨拶
― 結核撲滅 神話の国から願いを込めて―
公益財団法人結核予防会島根県支部
か
支部長 とう
てつ
お
加藤 哲夫
日本では,他の先進国と比較して感染率・死亡率が
謹んで初春のお慶びを申し上げます。
昨年は,東日本大震災の爪痕が未だ癒されない最
高い状態となっており,世界的に見ても日本は依然と
中,国内各地で豪雨・大規模な土石流災害が発生し,
して結核の中まん延国であり,国民の関心が低下して
特に伊豆大島での災害は記憶に新しく,被災地の方々
いることも一因ではないかと言われています。
先の土石流災害でも危機感の薄れが指摘されました
のご苦労には胸の痛む思いです。
が,結核についても同じ事が言えるのではないでしょ
今年は日本国内が明るい話題で包まれますよう切に
うか。危機感の薄れあるいは意識の低下によって,救
願うところです。
える命を失ってはいないでしょうか。
さて,平成8年に第47回結核予防全国大会が島根県
で開催されましたが,17年を経て本年3月には第65回
このような状況も踏まえ,この結核予防全国大会が
結核予防全国大会が再び島根県で開催されることとな
広く全国に結核対策の重要性を訴える良い機会になる
りました。
ものと考えると共に,結核予防会の活動に対する期待
もより大きくなるものと思っております。
皆さまもご承知のとおり,結核と言う病気は国民
病・亡国病とまで言われ猛威をふるった時代から比べ
この全国大会の成功に向けて,結核予防会本部,島根
ると激減はしておりますが,未だに国内では2万人以
県など関係者の皆さまと協力して準備をしておりますの
上が発病しており,島根県においても平成24年度は
で,多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げます。
結びに本部,全国各支部のご発展を祈念すると共に,
120人を超える結核患者が発生するなど,未だ過去の
本年もご指導ご鞭撻の程,
よろしくお願い申し上げます。
病気とは言えない状況となっております。
■ メッセージ
年頭のご挨拶 -結核撲滅 神話の国から願いを込めて-
加藤 哲夫… …… 1
■ 新春ご挨拶2014
長田 功・丸瀬 和美・小林 洋子… …… 2
■ お知らせ 第65回結核予防全国大会開催要領(案)
… …… 3
■ シリーズ 結核対策活動紹介
精神科医療機関における結核集団感染事例への取り組み
高橋 祥子・中島由紀子・徳満 早苗
・原 智子・水口 千寿・木村 博子… …… 4
■ 第 72回日本公衆衛生学会報告
●変革期我が国の公衆衛生学の現状と課題 -隣接諸科学との対話
鈴 木 まき… …… 6
●結核集団発生の対策に関する自由集会に参加して
泉 清彦… …… 7
■ シリーズCOPD
健康日本21(第2次)とCOPD
工藤 翔二… …… 8
■ 教育の頁
マーズ(中東呼吸器症候群)
島尾 忠男… …… 10
■ ずいひつ
たばこと私
内田 健夫… …… 11
■ 第44回国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)世界大会報告
●みんなの吸い込む空気,それは安全ですか?-タバコの煙,大気汚染,
そして,病原菌のない空気
岡田 耕輔… …… 12
●第44回国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)世界大会に参加して
ラム・シャラン・ゴパリ… …… 13
●看護部会とシンポジウムに参加して 田多良佳代・大槻 恵子… …… 13
■ 日中交流の年輪
-第22回結核予防及び胸部疾病日中友好交流会議に参加して-
羽入 遥子… …… 14
■ 結核予防会が行う国際協力
● カンボジアに寄贈した胸部 X線検診車の活躍と寄贈式典の報告
竹下 隆夫… …… 16
● 国境を越えて役立っているシール募金の感動を大きな輪に
-カンボジアスタディツアーに参加して-
向井 麗子… …… 18
●ミャンマーに,人々の笑顔が拡がりますように…。
最新型デジタル装置の技術指導
星野 豊… …… 19
■ たばこ
● APACT2013を終えて
東京倶楽部からの助成金お礼報告
●健康日本 21 推進全国連絡協議会 第 7回たばこ分科会
APACT 結果報告と参議院議員松沢しげふみ氏講演
●「健康日本 21(第 2 次)実現セミナー」を開催
… …… 24
… …… 24
… …… 24
■ 外国人結核相談室から No.8-診療支援の実際- 須小 みどり… …… 25
■ ストップ結核パートナーシップ日本だより No.27
ストップ結核パートナーシップ各国の取り組みについて 下谷 典代… …… 26
!-シール担当者会議報告-
■ マンネリ化打破を目指して!
斎藤 隆則… …… 27
■ 第 36回江戸川区民まつりで結核予防の普及啓発を!
斎藤 隆則… …… 27
■ 国際結核セミナー・全国結核対策推進会議・
世界結核デー記念フォーラム予告
… …… 28
▽予防会だより
○新山手病院本館等施設整備竣工式 盛大に挙行
……… 20
○ヒューマンケア心の絆プロジェクト2013 参加報告
… …… 21
○「複十字」掲載主要論文・記事一覧
No.348(1月号)~ No.353(11月号)/ 2013 年
… …… 22
○平成 25 年度『診療放射線技師研修会』開催のご案内
… …… 23
○第 16回秩父宮妃記念結核予防功労賞 世界賞の授賞式
○結核予防会フィリピン事務所「在外公館長表彰」受賞
〔表 紙〕冬の北八ヶ岳中山展望台は北西の風が直撃し,凍てつく樹氷の森が広が
っています。
撮影地:北八ヶ岳中山展望台 撮影者:堀川春男氏
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1
新春ご挨拶 2014
可能性が現実に
公益財団法人結核予防会
理事長
長田 功
1輌寄贈することができました。11月にはプノンペンで当地
の保健大臣など有力者多数の列席を得てカンボジア予防会
(CATA)への贈呈式を開くことができました。一企業の絶大
な協力の賜として深く感謝しているところです。すでにカン
ボジアの街々を走っていることを頼もしく感じます。
宮城県支部が20年にわたって築かれた中国東北地区瀋
陽,長春地区の結核予防会(防勞協会)との学術交流も本部
明けましておめでとうございます。
が直接参入してから2年目となり,昨年は彼の地で会を開催
今年午(馬)の年で,一気に我が結核予防会も飛躍したい
してきました。瀋陽市胸科医院の結核病棟500床が満床で
ところですが,
「結核」という言ってみれば緩慢でしぶとい
ある状況はまだまだ結核の対策が重大な問題であることを
疾病を相手にしている立場上簡単な話ではすみません。直
何よりも示しています。交流により医師や技師教育の協力
近の
「結核の統計」
(2013年版)
によりますと,国内では依然
の要望が強く,多剤耐性結核へ新しい薬の採用の可能性な
として新登録患者数が21,200人以上あり,罹患率は16.7と
どについても話し合い,双方真剣な討論をしてきました。
前年度比1.0減少しました。しかし先進諸国のアメリカやド
今後の手厚い交流が期待されます。国内では長崎大学との
イツが3.4,4.3とほぼ我が国の4分の1程度であることは,
連携大学院構想がようやく今年4月に実現発足します。予防
まだまだ努力の余地が多いことを示しています。
会にとっても初めての大学院教育として大いに発展させた
国内の問題もさることながら,海外,特にアジア,アフリ
いものです。今年は予防会が種々の可能性を内包した年で
カに目を転じますと戦後日本の結核最盛期のような状況が見
あり,それが実現に発展することを期待できる年であるこ
られます。特筆すべきことに昨年は(株)マルハンのご協力で
とを信じています。
そうした国の一つカンボジアに胸部デジタル撮影付検診車を
本部支部が協力して
公益財団法人・一般財団法人に移行されます。新制度のため,
結核予防会事業協議会会長
する準備などの対応について,本部支部で情報交換しながら
鳥取県保健事業団
常務理事兼事務局長
丸瀬 和美
経験のない定期提出書類の作成・収支相償・立入検査等に対
遺漏のないように取り組む必要があります。
保健事業を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが,そ
うした中にあってもネットワーク健診事業は順調に件数・収
入とも伸びております。本部支部の人的・物的資源の有効活
新春を迎え,謹んでお慶びを申し上げます。
用により収益確保を図り,経営の安定に資するとともに,新
アベノミクス効果の円安株高により日銀短観では景況感
規顧客獲得のため本部支部がより一層の協力をしていかなけ
の改善発表がありました。田舎では景況の実感はありません
が,2020年東京オリンピックに向けて物流や経済活動が活発
になることを期待するものであります。
ればならないと考えるものであります。
皆様のご発展とご健勝を祈念いたしまして,新年のご挨拶
とさせていただきます。
新公益法人制度の施行から平成26年度にはすべての支部が
全国大会開催にあたって
島根県連合婦人会
会長
小林 洋子
第65回結核予防全国大会が島根県で開催されますことは,
結核に対する認識を高める良い機会であろうと思われます。
日本は世界中で中まん延国と言われております。今も1日6
人以上もの死者があり楽観できない現状です。
婦人会が取り組む結核予防複十字シール募金運動を通じ
て,結核に対する意識の向上と啓発に努めてまいりたいと考
えております。
新春のお慶びを申し上げます。
2
3月13日(木)14日(金)の2日間にわたり,結核予防会総
近年は自然環境の影響からか世界中で多くの災害が発生し
裁秋篠宮妃殿下をお迎えいたしまして開催されます全国大会
ており,今年こそ災害のない佳き年であることを願うばかり
が,実り多いものとなりますよう願い,皆様のご来県を心よ
です。
りお待ちいたしております。
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お知らせ
第65回結核予防全国大会 開催要領(案)
と き 平成 26 年 3月13日(木)
・14日(金)
ところ 島根県松江市
期 日 平成26年3月13日(木)
・14日(金)
場 所 ホテル一畑(松江市千鳥町30)
(7)大会決議・宣言起草委員会
場所:ホテル一畑(本館2F梅の間)
16:45 ~ 17:45
ホテル白鳥(松江市千鳥町20)
島根県民会館(松江市殿町158)
主 催 島根県,公益財団法人結核予防会
(8)全国結核予防婦人団体連絡協議会 懇談会
場所:ホテル一畑(本館2F平安の間/西側)
後 援 厚生労働省,外務省,公益社団法人日本医
師会,公益社団法人日本看護協会,公益社
16:50 ~ 17:30
(9)大会歓迎レセプション
団法人全国結核予防婦人団体連絡協議会,公
場所:ホテル一畑
(本館1Fサンシャインホール)
益財団法人健康・体力づくり事業財団,公
18:30 ~ 20:00
益財団法人日本対がん協会,公益財団法人
予防医学事業中央会,認定特定非営利活動
【第2日】平成26年3月14日(金)
法人ストップ結核パートナーシップ日本,
大会式典
ストップ結核パートナーシップ推進議員連
場所:島根県民会館(大ホール)10:00 ~ 12:30
盟,島根県連合婦人会,島根県教育委員会,
1)
開会のことば
公益財団法人島根県環境保健公社理事長
松江市,松江市教育委員会,島根県市長会,
島根県町村会,一般社団法人島根県医師会,
2)
開催地知事あいさつ
一般社団法人島根県歯科医師会,一般社団
3)
結核予防会理事長あいさつ
公益財団法人結核予防会理事長
法人島根県薬剤師会,日本赤十字社島根県
支部,公益社団法人島根県看護協会,一般
島根県知事
4)
結核予防会総裁おことば
公益財団法人結核予防会総裁
社団法人島根県診療放射線技師会,一般社
団法人島根県臨床検査技師会,公益社団法
5)
秩父宮妃記念結核予防功労賞第17回受賞者表彰
人島根県栄養士会,公益財団法人島根県老
6)
来賓祝辞
人クラブ連合会(以上予定)
厚生労働大臣
公益社団法人日本医師会会長
【第1日】平成26年3月13日(木)
公益社団法人全国結核予防婦人団体連絡協議
(1)結核予防会全国支部長会議
会会長
場所:ホテル一畑(本館1Fサンシャインホー
7)
議事
ル/東側)
10:00 ~ 11:30
議長および副議長選出
(2)第1回全国結核予防婦人団体連絡協議会 理事会
全国支部長会議および研鑽集会報告
場所:ホテル白鳥(朱鷺の間) 10:00 ~ 10:45
決議および宣言
次期開催地について
(3)全国結核予防婦人団体連絡協議会 総会
8)
特別講演 (11:30 ~ 12:20)
場所:ホテル白鳥(鳳凰の間)
10:55 ~ 11:45
(4)第2回全国結核予防婦人団体連絡協議会 理事会
出雲大社権宮司 千家和比古氏
9)
閉 会
場所:ホテル白鳥(朱鷺の間)
11:55 ~ 12:15
(5)支部長午餐会
(今後,変更が生じる場合があります)
場所:ホテル一畑(本館1Fサンシャインホー
ル/東側)
12:15 ~ 13:00
(6)研鑽集会
場所:ホテル一畑(東館2F平安の間)
13:30 ~ 16:30
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3
精神科医療機関における
結核集団感染事例への取り組み
結核対策
活動紹介
西多摩保健所
○高橋 祥子 中島 由紀子 徳満 早苗
原 智子 水口 千寿 木村 博子
1 はじめに
会を3回開催し,QFT検査を2,4,6カ月後に3回実施
平成24年度,管内精神科医療機関において,結核
の集団感染事例が発生した。当該精神科医療機関,管
するとともに,QFT陽性者は胸部CTを全員実施す
るなど,発病者の早期発見に努めた。
内2カ所の公立医療機関,結核予防会,当保健所で連
接触者健診結果
携して行った感染者及び発病者の早期発見の取り組み
と,結核治療の医療体制の整備について報告する。
職員
2 事例の探知
平成24年2月,西多摩保健所管内の精神科医療機
総数
発病
当該病棟
30
その他
23
LTBI
異常
なし
内服
経過観察
3
18
1
8
0
5
0
18
入院患者
59
15
33
3
8
合計
112
18
56
4
34
関より,認知症の長期療養病棟入院患者2名の肺結核
の届出があった。
4 医療体制整備について
初発患者情報
病型
喀痰
塗抹
60 代 ⅠⅡ2
G4 号
年齢
患者
A
患者
B
60 代 bⅢ2 G7 号
咳症状
当該病棟
への入院
時期
過去の胸部
エックス線
所見
登録の
あり
(約半月) 約 4 年前
所見なし
あり
登録の
(約半月) 約 3カ月前
所見あり
QFT陽性及び発病者が多数確認されたことによ
2 人の
接触
期間
り,職員の不安と緊張が強くなっていった。そこで,
3カ月
う上記の管内2カ所の公立医療機関に依頼するととも
保健所は職員の発病者及びLTBIの治療を行えるよ
に,検査の時期と内容,服薬期間等の治療計画を共
有する場を設定し,医療機関の違いによる差が生じ
患者AとBの菌株遺伝子パターンが一致したため,
同一感染源による院内感染であると判断した。
3 接触者健診について
職員については当初健診対象としていた当該病棟
また,当該精神科医療機関からの要請もあり,管
轄外住所も含めた治療中の職員全員に対し,月2回の
職場訪問DOTSを実施し,職員の不安を受け止める
とともに服薬状況の管理を行った。
職員30名のうち18名がQFT陽性となり,その後,
入院患者は認知症等の精神症状を伴う高齢者であ
3名の発病が確認された。この時点で,集団感染事例
り,転院・通院による加療は困難であったため,当
と判断したため,接触者健診計画を修正し,他病棟
該精神医療機関で治療を行うこととした。しかし,
から当該病棟に出入りしていた職員23名にも健診対
院内に呼吸器内科医が不在のため,保健所が中心と
象を拡大した。
なって,上記の管内2医療機関の呼吸器内科専門医が
当該病棟の入院患者については同室・食堂同テー
当該精神科医療機関に月2回出張し,治療方針の相談
ブルの14名を健診対象としていたが,入院患者59名
を行う医療体制を整備した。専門医は胸部エックス
全員に拡大した。感染から発病までが短期間である
線及びCT画像,喀痰検査結果,血液検査による副作
菌の特性を考慮して,入院患者の多くは65歳以上で
用チェックなどで治療評価を行い,当該精神科医療
あったが,年齢の上限を設けずにQFT検査を実施
機関を支援した。
し,陽性者は原則LTBI治療を行うこととした。
事例探知から約半年間,結核の専門医と管内2カ所
の公立医療機関の呼吸器内科専門医による症例検討
4
ないように調整した。 1 / 2014 複十字 No.354
平成25年12月時点で,入院患者2名が結核治療継
続中だが,その他の発病者及びLTBIの治療は全員が
終了している。
職員の結核医療体制
医療機関内で結核治療を行う体制を構築することがで
きた。そのことによって,確実に入院患者の結核治療
を行うことができ,新たな感染拡大を予防できたと考
えている。
6 まとめ
今回の事例は,感染から発病までが予想を上回る速
さであったため,対応に苦慮したが,管内2カ所の公
立医療機関と当該精神科医療機関から多くの協力を得
ることで,対応することができた。
特に,管内2カ所の公立医療機関とは日頃から緊密
に連携をとり,結核医療の地域ネットワークを組んで
患者の結核医療体制
いたことが,本事例への円滑な対応に寄与したと考え
ている。
今後も地域の結核医療体制の強化を推進していきた
い。
治療をした入院患者の年齢構成
(人)
8
■ 発病者
■ LTBI
7
6
5
4
3
5 考察
(1)感染経路について
当該病棟では,寝たきり予防のためにほとんどの入
院患者が日中はホールで過ごしており,同室以外の多
2
1
0
55∼
59 歳
60 ∼
64 歳
65∼
69 歳
70 ∼
74 歳
75∼
79 歳
80 ∼
84 歳
85∼
89 歳
90 歳
∼
くの患者に空気感染させたと考えられる。
また,職員一人ひとりからの聞き取りの中で,初発
入院患者の治療経過
患者は徘徊・排痰行為があり,直接的ケアをした多く
人数
治療内容
治療期間
治療結果
の職員に感染させたと推察された。
1名
HREZ
1カ月
結核外死亡
1名
HREZ
2カ月
結核死亡
2名
HLE
菌陰性化から
18 ∼ 24カ月
治療中
(2)結核菌分子疫学検査の活用
肺結核
塗抹陽性
保健所は2名の患者の接触期間が約3カ月と短いこ
とから,発生時期が重なった散発事例と考えていた
が,分子疫学検査を行うことで,同一感染源からの院
内感染であることと,感染から発病までの期間が短い
結核菌であることが推定され,その後の健診計画を修
正することにつながった。
肺結核
塗抹陰性
14 名
LTBI
33 名
HRE
80 歳以上 9カ月
HREZ
80 歳以下 6カ月
13 名治癒
1 名結核外死亡
H
9カ月
完了
※発病者 14 名,LTBI33 名は当該精神科医療機関で治療を実施した。
※ QFT 陽性でLTBI 経過観察者 3 名は 3カ月ごとの胸部エックス線で
経過観察している。
(3)医療体制整備について
今回,保健所が中心となって,管内2カ所の医療機
関の呼吸器内科専門医の支援を受けながら当該精神科
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5
第72 回日本公衆衛生学会報告
変革期我が国の公衆衛生学の現状と課題
― 隣接諸科学との対話
三重県伊勢保健所長 平成25年,三重県では「お伊勢さん」と呼ばれ地元
グループの所は発表を聞きに来ている若い保健師で
の人々に親しまれている伊勢神宮で,社殿を造り替
いっぱいでした。自由集会では地元の利で三重県の
える20年に1度の大祭,式年遷宮が行われました。
保健師もたくさん参加させていただきました。
しょう でん
み
かき うち
正 殿を始め御垣内の建物全てを建て替えし,殿内の
おん しょう ぞく
御 装 束や神宝を新調して,御神体を新宮へ遷す,式
せん ぎょ
三重県では,新規登録患者は平成24年252人,罹
患率は13.8と年々順調に減少傾向にあります。
年遷宮のクライマックスである「遷御の儀」が10月2
私の所属する伊勢保健所は,三重県の南側にあり
日に内宮,5日に外宮で執り行われました。その直後
少子高齢化が進む地域で,年間30人の新規登録患者
のタイミングで,10月23日から3日間,三重県津市
は75歳以上の高齢者がほとんどで,既に何らかの介
において,三重大学大学院医学系研究科公衆衛生・
護サービスを受けている人が多く,そのため介護職
産業衛生分野の笽島茂教授を学会長に,第72回日本
の方に接触者検診を行う機会が多くなっています。
公衆衛生学会総会が,盛大に開催されました。台風
介護職の方は,食事や入浴の介助など体を密着させ
27号,28号が接近し,あいにく3日間とも悪天候で
て行うため濃厚感染を受けやすく,またローテーショ
したが,参加者は3400人と大変多くの方に来ていた
ンで1人の患者さんに複数の介護職がまんべんなく接
だきました。
触していることから,接触者検診対象者は施設の職
学会のテーマは,
「変革期我が国の公衆衛生学の現
状と課題―隣接諸科学との対話」
です。
員全員,ということも少なくありません。結核感染
は,貧困や社会構造に密接に関連しており,まさに
学会長の笽島教授は,早稲田大学政経学部卒業,
学会長のおっしゃった「社会経済要因が地域の健康状
理論経済学を研究後医学の道に進まれ,富山医科薬
態,疾患の発生に及ぼす」事象であると思います。保
科大学医学部を卒業された御経歴の先生で,社会経
健所の役割として接触者検診を丁寧に行い,また介
済的要因が,地域・職域の健康状態や疾患の発生に
護施設に対して,普段から地道に結核研修会を実施
及ぼす影響と対策について取り組んでいらっしゃい
し,職員に正しい結核の知識を持っていただくよう,
ます。学会長講演では,日本が抱える問題点として,
日々努めているところです。
とこ わか
疫学研究に必要な疾患や死亡のリスクを明らかにす
20年に1度の遷宮は,
「常若」という考え方があり
る情報の入手が困難であることを指摘し,国勢調査
ます。常若は
「古くて新しいもの」
という意味で,まっ
と人口動態統計等の統計データを縦断的にリンクさ
たく違うものにするのではなく,古き良きものを継
せた,リスク統計の創設を提言され,大変感銘を受
続し続け,その上で新しくよみがえることでいつま
けました。
でも変わらない永遠の姿を保つということだそうで
23日のランチョンセミナーは,結核研究所の森亨
す。これまでの取り組みを大事にしつつ,新しい時
先生のお話を聞き,その後引き続き,教育講演も森
代にあわせたパブリックヘルス及び,結核対策を展
先生の御講演を聞かせていただきました。私は平成9
開していきたいと思います。最後に,初めての学会
年度に結核研修でお世話になり,先生に初めてお会
三重県開催が,皆様の協力のもと無事開催できたこ
いしてから16年たちますが,あいかわらず先生のお
とに本当に嬉しく感謝しています。ありがとうござ
話は分かりやすくおもしろいなあと,感激し,聞き
いました。
入ってしまいました。
24日のアストプラザのポスター会場も,結核の
6
鈴木 まき
1 / 2014 複十字 No.354
結核集団発生の対策に関する
自由集会に参加して
結核研究所 臨床・疫学部
疫学情報室
泉 清彦
第72回日本公衆衛生学会総会にあわせて,10月23
ツ反)及びQFTを実施した事例。従来,幼児に対し
日に「結核集団発生の対策に関する自由集会」が開催
て,特にLTBIにおいてはQFT陽性が出にくいとさ
されました。全国から約100名の関係者が集まり,2
れてきましたが,本事例では2カ月後のツ反で強陽性
時間の予定を超過しても質問が尽きないほど活発な
者を含め多くの園児で陽性反応が見られ,QFTにお
議論が行われました。
いても陽性でした。子供を対象としたIGRAの結果
事例報告
と感染動態の解明は,一筋縄ではいかないと実感さ
せられる事例でした。
①外国人研修生受け入れ事業所で発生した結核集団
感染事例(奈良県桜井保健所)
続いて,結核研究所の森亨名誉所長より事例報告
初発患者発見の大幅な遅れから感染が拡大した
に関して,QFTの結果に対しては常に批判的に見て
集 団 感 染 の 事 例。 接 触 者 検 診 で 実 施 し たQFTと
いくことが重要である,
「DNA」
と
「SNA」
,つまり
「分
T-SPOTの結果に乖離が見られたため,初発患者と
子疫学」と「ソーシャルネットワーキング分析」の連携
の接触の程度と陽性結果により強い相関の見られた
が今後の接触者検診のポイントである,等の助言が
QFT結果を基に,LTBI治療対象を決定した経緯が
ありました。
報告されました。QFTとT-SPOTの結果のデータ蓄
積が今後とも必要であることを実感しました。また,
最後に,山形県衛生研究所の阿彦所長より「結核
本事例の初発患者は日本人でしたが,発症者に外国
の接触者検診の手引き第5版 改定案」と題して,結
人研修生も含まれており,今後増加するであろう外
核の接触者検診の手引き第4版から第5版にかけての
国人研修生への結核検診の重要性を改めて感じる事
改正点に関して講演頂きました。第5版において,
例となりました。
QFTとT-SPOTを推奨すること,乳幼児の検査や,
IGRA陽転期間の留意点など,近年のデータを交え詳
②遺伝子タイピングによって集団感染が判明した事例
しく解説頂きました。結核を取り巻く状況の変化や
(千葉県衛生研究所)
新たな科学的知見を反映し,柔軟に結核対策を実施
結核菌株情報と疫学情報の蓄積と,それらの関連
していくことが求められていると感じました。
性から地域のまん延状況が明らかとなった事例。飲
食店従業員が結核と診断されたことに端を発し,同
自由集会終了後には懇親会も開かれ,引き続き多
店従業員,利用客らの発病が判明しました。患者間
くの関係者が参加され,遅くまで熱のこもった議論
の疫学的関連性に加え,VNTR検査により正確な接
が続きました。貴重な報告をしてくださった登壇者
触者検診の対象者を特定することが出来たとの報告
の皆様をはじめ,日々の結核対策の経験から議論を
がありました。5年間で8保健所にまたがる結核集団
盛り上げてくださった参加者の皆様に感謝致します。
感染の全体像が明らかとなり,対策をすべき集団や
地域を特定することが可能となるなど,VNTRと疫
学情報が連動した好事例であると感じました。何よ
りも,保健所による丁寧で根気強い疫学調査の成果
が印象的でした。
③保育園の感染事例(東京都台東区保健所)
保育園に勤める保育士が結核を発症し,担当教室,
他学年,卒園児などにツベルクリン反応検査(以後,
全国から大勢の関係者が集まり議論が盛り上がりました
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シリーズ COPD
健康日本21(第 2 次)
と COPD
公益財団法人結核予防会
複十字病院 院長
「健康日本21(第2次)
」が平成25年度より開始され
煙によってもたらされる肺の炎症性疾患であり,世
た。そのなかで,
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
は,
がん,
界的にみるとCOPDの患者数は2億人,年間死亡者
循環器疾患,糖尿病と並んで,対策を必要とする主要
は300万人と推定されている。WHOは,
「緊急のタ
な生活習慣病として挙げられ,
「COPDの知識の普及」
バコ対策等を行わなかった場合,COPDによる死亡
が課題となり,現在25%であるCOPDの
「認知率」
を,
は今後10年間に30%増加し,2030年には死亡順位第
今後10年間に80%にするという目標が決められた。
3位(2008年,第4位)になる」と推定している(2011年
健康日本 21(第 2 次)の特徴
「健康日本21(第2次)
」
とは,
健康増進法
(平成14年)
2月)
。わが国でも,COPDによる死亡数は過去10年
以上増加し続け,2010年には16,293人となり,死亡
順位9位,男性では7位になっている。COPDの主要
の規定に基づいて,“国民の健康の増進の総合的な推
原因は長期にわたる喫煙習慣であり,我が国のたば
進を図るための基本的な方針”(平成15年厚生労働省
こ消費量は近年減少傾向にあるが,過去のたばこ消
告示)の全部を改正し,平成25年4月1日から適用す
費による長期的な影響と急速な高齢化によって,今
ることとしたものである(厚生労働省告示第430号と
後,さらに罹患率,有病率,死亡率の増加が続くと
して,平成24年7月10日付け官報に厚生労働大臣名
予想される。わが国では500万人を超えるCOPDが
で告示)
。
潜在していると推定される(NICE study)にもかかわ
これは,平成12年度より展開されてきた国民健康
らず,厚生労働省の調査ではCOPD受療者は20数万
づくり運動「健康日本21」
(“国民の健康の増進の総合
人に過ぎず,ほとんどが見逃されている深刻な現状
的な推進を図るための基本的な方針”)の到達点と課
がある。
題に基づいて,この10数年間における国民の健康状
健康日本21(第2次)
では,“主要な生活習慣病の発
態の変化に応じたものであり,さらに国内外で重視
症予防と重症化予防”のなかで「がん,循環器疾患,
されているヘルスプロモーション理論や健康の社会
糖尿病及びCOPDに対処するため,食生活の改善や
的要因に関する議論を反映したものとされている。
運動習慣の定着等による一次予防に重点を置いた対
「健康日本21(第2次)
」では,その基本的な方向性
策を推進する」
,そして,
「我が国の主要な死亡原因
として以下の5項目を掲げている。すなわち,1. 健康
であるがん及び循環器疾患への対策に加え,
(中略)
,
寿命の延伸と健康格差の縮小,2. 主要な生活習慣病
死亡原因として急速に増加すると予測されるCOPD
の発症予防と重症化予防,3. 社会生活を営むために
への対策は,国民の健康寿命の延伸を図るうえで重
必要な機能の維持及び向上,4. 健康を支え,守るた
要な課題である」とした。COPDが国の疾病対策の
めの社会環境の整備,5. 食生活,運動,休養,喫煙,
主要な疾患として取り上げられたことは画期的であ
飲酒及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会
り,対策を訴え続けてきた学会,医師会,患者組織
環境の改善である。第1次の
「健康日本21」
との大きな
はじめ関係者の長年にわたる努力の結果といえよう。
違いは,国民一人一人の目標を示しただけでなく,
それを可能にする社会環境の構築を目標としたこと
である。
健康日本 21(第 2 次)における
COPDの位置づけ
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は,主として長期の喫
8
工藤 翔二
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健康日本 2 1(第2 次)における COPD の
「知識の普及」― 認知率の現状値と目標値
健康日本21(第2次)では基本的な方向性を達成す
るために,54項目について現状の数値と10年後の目
標値を設定した(第4章「目標の設定」
)
。現状値につい
ては公的統計などを通じて算定できるものを重視し
てデータソースを明示し,目標値の設定については
結核予防会が共同)の活動を推進することである。す
根拠を示すこととしている。COPDについては,唯
でに,日本医師会は2010年には「COPD診療のエッ
一,
「知識の普及」が目標とされ,
「認知率」が指標と
センス」を作成し,全国16万人の開業医に配布された
なった。データソースはGOLD日本委員会の1万人
が,糖尿病,高血圧,心疾患,骨粗鬆症などCOPD
を対象に毎年12月に行われるWeb調査の認知率とし
併存症には,20 ~ 30%のCOPDが潜在すると言わ
て,現状値を2010年12月の結果をもとに25%とし,
れており,各都道府県医師会を中心として,さらな
10年後の目標値を80%とされた
(図1)
。
る普及活動が期待されている。第5に,自治体の特定
健診や肺癌検診にCOPD検診を取り入れることであ
図 1 日本におけるCOPDと気管支喘息による死亡者数の推移
-COPD死亡は年々増加し気管支喘息死亡の8倍になった
(人)
18,000
■ 男性 ■ 女性
16,000
COPD
16,620 人
気管支喘息
2,057 人
14,000
る。特に肺癌検診はCOPDの標的でもある40歳以上,
「喫煙歴あり」が対象としており,COPD検診との結
合が望まれる。既に,千葉市で実施されており,そ
の経験を全国に広げたい。
おわりに
12,000
10,000
健康日本21(第2次)は,5年後に中間総括が行わ
8,000
れることになっている。そこでは,
「知識の普及」を
6,000
課題とした「認知率」の順調な上昇とともに,
「早期発
4,000
見の推進」を課題とする「COPD検診の普及率」が新た
2,000
0
な目標として加わることを願いたい。
96
98
00
02
04
06
08
10 11
(年)
厚生労働省:2011 年人口動態統計
図 2 健康日本 21(第 2 次)
においてCOPDは,がん,循環器疾患,
糖尿病に並ぶ主要取組疾患になった
認知率 80%の達成のために
目標
10年後のCOPD認知率80%とは,人口に置き換え
れば,日本人成人の8,000万人がCOPDを知っている
取り組みを強化する必要がある。第1に,COPDに関
するテレビCM放映の継続である。GOLD日本委員
会の調査では,テレビによる認知効果が最も高いこ
普及プロジェクト」がCOPDのCM放映を開始した。
このプロジェクトは,産学協同によって行われるも
のであり,その継続が切に望まれる。第2に,全国の
自治体による普及活動である。全国47都道府県,
1,742
市区町村における保健担当者の教育,庁舎にポスター
の掲示,住民にパンフレット配布など,国の方針を
受けた普及活動の推進が期待される。第3は,たばこ
箱(年間100億箱販売)の警告表示を,
「肺気腫」から
生活習慣
病の発症
予 防と重
症化予防
の徹底
生活習慣病の予防
とが明らかになっており,2012年に発足した「COPD
現状値
25%(平成 23 年度)
目標値
80%(平成 34 年度)
がん
状況にすることである。そのためには,さまざまな
COPDの認知率の向上
① 75 歳未満のがんの年齢調整死亡率の減少
②がん検診の受診率の向上
①脳血管疾患・虚血性心疾患の年齢調整死
亡率の減少
②高血圧の改善(最高血圧の平均値の低下)
循環器
③ 脂 質 異 常 症 の 減 少( 総コレステロール
疾患
240mg/dL 以上の者の割合の減少)
④メタボ予備軍・メタボ該当者の減少
⑤特定健診・特定保健指導の実施率の向上
①合併症(糖尿病性腎症による年間新規透
析導入患者数)の減少
②治療継続者の割合の増加
③血糖コントロール指標におけるコントロール不
良者の割合の減少
(HbA1cが JDS 値 8.0%
糖尿病
[NGSP 値 8.4%]以上の者の割合の減
少)
④糖尿病有病者の増加の抑制
⑤メタボ予備群・メタボ該当者の減少
⑥特定健診・特定保健指導の実施率の向上
COPD ① COPDの認知率の向上
「COPD」に修正させることである。これは,財務省
からJTへの指導が必要であり,
「慢性呼吸器疾患対
策推進議員連盟」の皆様に,是非ご協力をお願いした
い。第4に,
「日本COPD対策推進会議」
(日本医師
会,呼吸器学会,呼吸ケアリハビリテーション学会,
参考資料 :
健康日本 21(第 2 次): 厚生労働省,①国民の健康の増進の総合的な
推進を図るための基本的な方針②国民の健康の増進の総合的な推進を図
るための基本的な方針の全部改正について,③健康日本 21(第 2 次)
の 推 進 に 関する参 考 資 料 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/
kenkounippon21.html
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教育の頁
マーズ(中東呼吸器症候群)
結核予防会
顧問 島尾 忠男
マーズ・コロナウイルス(MERS-CoV)によって起
した痰などの検体について,マーズ・コロナ・ウイ
こる新しい肺のウイルス感染症である。最初の患者
ルスの検査も行わねばならない。臨床医に対しては,
はサウディアラビア人の60歳男性で,腎不全があっ
免疫が低下している患者では,通常の高熱,咳,痰
たが,急性肺炎を起こし,2012年6月に死亡した。
などの肺炎の症状に加えて,下痢などのあまり典型
その後続けて発生した患者の症状は,2002年から
的でない症状にも注意する必要がある。
2003年にかけて中国を中心に世界中に蔓延したサー
病院などの医療機関では,系統的な感染防止対策
ズ(SARS)に似ており,サウディ・サーズと呼ばれて
を実施することが重要であり,マーズの疑似患者あ
いたが,詳しい検査でサーズを起こすウイルスとは
るいは診断の確定した患者を診療する施設では,マー
異なるコロナ・ウイルスが検出され,マーズ・コロナ・
ズ・コロナ・ウイルスが他の患者や医療従事者,見
ウイルスと命名された。このウイルスで起こる病
舞客などに伝染する危険を減らすための適切な対策
気自体は,中東呼吸器症候群,英語でMiddle East
を取らねばならない。同じコロナ・ウイルスである
respiratory syndromeの 頭 文 字 を と っ てMERS
サーズの経験から見て,感染経路は飛沫感染と思わ
マーズと呼ばれることになった。
れ,患者が咳やくしゃみをした際の飛沫を吸いこむ
2013年の12月22日現在で,マーズ・コロナ・ウイ
と感染する恐れがあるので,患者に外科マスクを着
ルスで起こったと確認されているマーズ患者は166名
用させる必要があり,必要な場合以外は密接な接触
で,その内71名が死亡しており,致命率は43%とか
を避け,飛沫が付着した物を介しての感染もあり得
なり高い。発生を報告しているのはヨルダン,カター
るので,手指の消毒も大切である。
ル,サイディアラビア,アラブ首長国連邦などの中
加盟国は,もしマーズ患者が発生した場合には即
東諸国である。その他にフランス,
ドイツ,
イタリー,
刻WHOに報告せねばならない。10年前のサーズの
チュニジア,英国からも患者の発生が報告されてい
流行では,各国は厳重な検疫体制を取ったが,今の
るが,これは治療のためにこれらの国に移送された
段階では特別な検疫措置や旅行制限は不必要である。
か,あるいは中東のいずれかの国に旅行し,その後
発病した者である。フランスとイタリー,チュニジ
ア,英国では,中東に旅行したことがないが,国内
で確認された,あるいは恐らくマーズと思われる患
者と接触したことがある者からの発病が少数報告さ
れている。最近カタールで患者と接触したラクダか
らマーズ・ウイルスが検出され注目されている。
現在の段階で,WHOは加盟諸国に重症の急性呼吸
器感染症に対するサーベイランスを継続し,何か通
常の肺炎ではないと思われる患者の発生に注意する
ように呼びかけている。
中東諸国から帰国し,急性の重症呼吸器感染症に
なった患者を診た場合には,患者の下気道から採取
10
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マーズ・コロナウイルスの顕微鏡写真
(提供元「国立感染症研究所」)
ずいひつ
たばこと私
医療法人社団内田医院 理事長
公益財団法人結核予防会 評議員
内田 健夫
私とたばこの出会いは50年前に遡る。13歳,中
なった。健康日本21ではJTを筆頭にしたたばこ関
2の春に熊本の片田舎から上京し,新宿の繁華街に
係者の強固な抵抗があった。一方で禁煙に向けて
ある中学に転校した私は,様々なカルチャーショッ
の具体的な戦略を描けなかったことや,関係団体
クに見舞われた。新宿駅南口から甲州街道を御苑
への丸投げでおわりPDCAサイクルを回して検証
に向かっていく通学路には,ジャズ喫茶の草分け
するシステムが機能しなかったことなどが問題で
で堺正章なども出ていた「ACB」があり,学校の向
あった。そんな中で松沢知事による受動喫煙防止
かいには新宿二丁目の街が広がっていた。友達に
条例の制定は大きな前進であり,日本医師会から
は歌舞伎町のラブホテルの跡取り息子もいた。こ
もエールを送らせて頂いた。また肺がん学会など
れだけでもかなり刺激的な環境だったが,高校に
各学会での禁煙に対する取り組みが活発化し,年々
入って更に大きな衝撃を受けた。現在の筑波大付
医師の喫煙率が低下していることが日本医師会の
属駒場である。当時は中学から80人,高校から80
調査で確認された。最近は若年者の喫煙率も顕著
人という構成だったが,ポット出の田舎者にとっ
に低下してきている。これも禁煙教育などの地道
て,早熟な先住者達には驚くことばかりだった。
な努力によるものだと感じている。社会は着実に
友人も出来た3月の春休み,8人で3泊4日の野沢温
禁煙の方向で動き始めている。今年8月に幕張メッ
泉スキー旅行に行った。そこで人生初めてのたば
セで開催されたAPACTにも関わらせていただい
こを経験した。当時は喫煙の害を取り上げること
たが,今後の禁煙の取り組みに大きな成果をもた
などなく,町の至る所に映画スターが格好良くた
らすと期待されるものであった。島尾先生をはじ
ばこを吸うポスターが貼られていた。以来高校,
め,関係の皆様のご尽力に敬意を表したい。
大学と約12年(2つも大学に通ったので)
,1日20本
現在私は小さな診療所を開いている。従業員の採
のたばこを吸い続けた。たばこを持つ指は黄色く
用時には必ず喫煙の有無を確認している。今後,医
なり,歯の裏側には焦げ茶色の脂がこびりついた。
学部や医療関連職種の入試や就職に際しては,喫煙
たばこをやめるきっかけは単純であった。強い
の有無を重視すべきであると考えている。喫煙は本
動機が発生し,一発でやめることができた。一つ
人や周囲に対して疾病罹患のリスクをもたらすだけ
は風邪を引き,なかなか咳が止まらず痰も絡み,
でなく,会社や家庭,社会に対しても大きな負荷を
たばこのうまさなど全く感じなくなったこと,も
もたらすことを,更に強調すべきだろう。
う一つは,その頃現在の妻とのつきあいが始まり
これからも医療従事者,政治,行政,教育等関
「たばこが嫌い」と言われたことである。それです
係各方面の連携による多彩な取り組みを進めるこ
ぐにやめた。勿論当時は禁煙補助剤や禁煙指導も
とで,未来の子ども達のために1日も早く禁煙社会
なかった。ただ「もうたばこはやめた!」と思っただ
が実現されることを強く願っている。そのために
けである。
少しでもお役に立てればと思う。
その後開業して医師会に関わり,神奈川県や
日本医師会で公衆衛生の担当を長く務めることに
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みんなの吸い込む空気,それは安全ですか?
ータバコの煙,大気汚染,そして病原菌のない空気
第44回国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)世界大会報告
2013 年 10 月 30 日-11 月 3 日 フランス・パリ
公益財団法人結核予防会
国際部長
岡田 耕輔
のスライドの場面で「Shame on India!」と国名を挙げて非難
するやり方には,日本人として抵抗感があることも否定で
きない。
結核予防会関連の発表
シンポジウムでは,当会顧問の下内医師が「三重災害
(triple disaster)フクシマにおける結核医療の確保」を,ま
た,結核研究所対策支援部の永田科長が「ホームレス結核患
者治療支援における看護者とソーシャルワーカーの共同作
業」と題した発表を行った。その他,当会に属する病院,お
会場となったパレ・デ・コングレ
第44回国際結核肺疾患予防連合(IUATLD)世界大会が
2013年10月30日~ 11月3日パリにて開催された。130を超
える国から約3,000名が参加する大規模な国際会議である。
例年,この時期には昼間でも肌寒くコートが手放せないパ
リであるが,今年は背広姿で十分なほどであった。
第一日目はWHOによるストップ結核シンポジウムが開
催され,2013結核ワールドレポート概説,ポスト2015結核
戦略ドラフト,および,その中の三本柱の一つである研究
開発について議論された。二日目は卒後教育と各種作業部
会が同時開催,夕刻には開会式に合わせて世界の結核対策
に貢献のあった三つの賞(ユニオン科学賞,カレル・スティ
ブロ保健賞,および秩父宮妃記念結核予防功労賞世界賞)の
授与式が執り行われた。秩父宮妃記念結核予防功労賞世界
賞は,当会森亨理事(結核研究所名誉所長)によってパキス
タンのカラム・シャー医師に贈呈された。後半の三日間で
は53のシンポジウム,一般演題(28の口演と67のポスター
セッション)
,4の特別講演が行われた。今年は,全部で1,384
の一般演題申し込みがあり,そのうち,口演199,ポスター
753が承認されたので,1.45倍の高き門となった。
会議における市民団体の登場と発言力強化
今回の会合で特筆すべきは,市民団体civil societyの参
よび国際プロジェクトに関連した活動として,口演1題,ポ
スター 9題の発表があった。
2035年までに罹患率を10 万対10 以下に
(ポスト2015結核戦略ドラフト)
現行の「ストップ結核戦略(2006 ~ 2015年)
」では,2015
年までに罹患率を減少に転じ,有病率,死亡率を1990年よ
り半減するとの数値を掲げている。2012年時点では,罹患
率は減少傾向,死亡率は45%まで減少しているが,有病率
は38%の減少に留まり半減達成は困難な状況にある。
WHOは2015年以降の戦略を策定中で,2035年までに結
核死亡率95%減少,罹患率90%減少(人口10万対10)を掲げ
ている。特に罹患率については,現行の年間減少速度2%を
第二次世界大戦後に先進諸国で観察された減少率10%を目
途とし,2025年からは既感染発病予防に有効な新ワクチン
の実用化によりそれが17%に加速されるとの大前提を立て
ている。そのためには研究開発の促進とその応用が大変重
要であるとの認識に立ち,活動の三本柱の一つに,新診断
機器,新薬,ワクチン開発などの研究開発とその活用のた
めのオペレーショナルリサーチの強化を謳っている。
なお,来年の世界大会は,10月28日~ 11月1日の日程で
スペイン・バルセロナにおいて開催されることとなってい
るので,ふるって参加していただきたい。
画である。WHOのシンポジウム,教育講演などにそろいの
Tシャツ姿で出席し,時にはプラカードを掲げて壇上から
会場に向かって発言する。予め主催者側と協議の上でのこ
とであろうが,それがインパクトを持って彼らのメッセー
ジを社会に発する一つの手段となっている。そういった結
核患者の声が直接的に関係者に届くことで結核対策を推進
し,ひいては患者の利益に貢献するので大変ありがたいこ
とではある。エイズの世界では,市民団体の積極的な行動
と発言によって,アフリカを始めとする途上国でも抗ウィ
ルス療法が無料で実施される時代となった功績は極めて大
きい。一方では,今回見られたように,インドの結核対策
12
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約 3,000 名が参加したメイン会場の様子(写真:Union 提供)
第44回国際結核肺疾患予防連合
(IUATLD)
世界大会に参加して
ネパール JANTRA 代表
ラム・シャラン・ゴパリ
私は,JANTRA(Japan-Nepal Health and Tuberculosis
結核患者を発見することができました。この数は,この地
Research Association)の代表のシャランと申します。先ず
区の結核患者の22%を発見したことになります。ポスター
初めに,日本のシール募金の支援を受けて今回の国際会議で
発表の後に行われた質疑応答や討議を通して,他の国にお
発表する機会を与えられたことを大変光栄に思うとともに,
ける類似の活動について理解を深めることもできました。
日本の皆様に心より感謝を申し上げます。
今年はネパールからの演
国際会議で当会の活動を発表することは長年の私の夢で
題発表はわずか2題であっ
した。今回,私は「ネパールのスラム地区における都市ボラ
たので,そのうちの一つを
ンティアによる結核患者発見の取り組み」と題し,ポスター
この場で発表できたこと
発表する機会に恵まれました。ネパールの首都カトマンズ
を誇りに思うとともに,コ
でも,地方からの人口流入によりスラム地区が増大し,そ
ミュニティ動員や他の組織
こで生活する人々に様々な健康問題が発生しています。そ
とのパートナーシップ,結
の多くは,劣悪な生活環境,恵まれない医療サービス,適
核対策における官民の連携
切でない受療行動などに起因しています。そこで,都市ボ
の重要性などについて意見
ランティアの力を借りて,スラム地区における結核患者発
交換できたことを大変うれ
見を増加することを考えました。30人のボランティアが
しく思います。最後になり
500戸の家庭を一つひとつ訪問し結核疑い患者をスクリーニ
ま し た が,JANTRAへ の
ングし,最寄りの検査センターに紹介する活動を2011年よ
ご支援をよろしくお願い申
り開始しました。この活動により,343名を紹介,222名の
し上げます。
発表ポスターの前に立つ森理事(結核
研究所名誉所長)とシャラン氏(筆者)
看護部会とシンポジウムに参加して
田多良佳代 /
宮崎県延岡保健所 北海道紋別保健所 大槻 恵子
看護部会ミーティング
2日午前に行われた看護部会ミーティングでは、看護部会
の活動について検討されました。最初に当部会ロゴマーク
の検討がされ、事務局提案の3つのロゴマークのうち、人と
人が手を取り合っているロゴ(右上写真中央)に決定されま
した。また、来年の世界大会でのシンポジウムとセッション
の開催、ソーシャルメディアを用いた情報発信などが提案さ
れました。
服薬支援困難事例シンポジウム
2日午後のシンポジウムでは、5カ国から活動報告があ
り ま し た。 中 で も、 英 国 の 治 療 終 了 者 を 活 用 し たPeer
Education Programでは、ピアの選出方法など多くの質問
があり、関心の高い報告でした。日本からは結核研究所の永
田容子先生が、
「保健師・看護師の結核展望」
で紹介された事
例を報告しました。患者追跡の難しさは他のシンポジウム
でも議論されており、多機関との連携がカギとなる服薬支援
において、日本では保健師が連携・調整役として重要な役割
を果たしていることを再認識することができました。
英語に苦戦しながらも、各国の結核対策を肌で感じること
ができ、また、日本から参加した5名で、結核支援について
語り合い有意義な時間を過ごすことができました。
【補足】日本からは、結核研究所 永田容子先生、横浜市中福祉保健センター 田中望氏、大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター特任准教授 本多智佳氏、
宮崎県延岡保健所 田多良佳代(筆者 後列左より2 人目)
、北海道紋別保健所 大槻恵子(筆者 後列左端)の 5 名の保健師職が参加している。
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日中交流の年輪
-第22回結核予防及び胸部疾病日中友好交流会議に参加して-
結核予防会学術研究連携推進室
瀋陽
第22回結核予防及び胸部疾病日中友好交流会議 日程表
(火) 歓迎会
10月15日
(水) 開会式
10月16日
学術交流
講演:
「結核予防について」島尾顧問
「結核性脳膜炎及び当院での治療状況」朱内科主任
「日本の結核治療の臨床状況」吉山診療主幹
「骨関節結核」柳骨科主任
瀋陽故宮見学
(木) 本渓市関門山観光
10 月17日
送別会
(金) 長春へ移動
10 月18日
長春
(金) 学術交流
10 月18日
講演:
「結核予防について」島尾顧問
「長春市結核予防管理の現状及び対応措置」鄧院長
「日本の結核治療の臨床状況」吉山診療主幹
(土) 浄月潭観光
10 月19日
歓送迎会
10 月20日(日) 帰国
経緯
2013年10月15日から20日の6日間,中国瀋陽市及
び長春市にて,
「第22回結核予防及び胸部疾病日中友
好交流会議」
が開催されました。
は,まず瀋陽市胸科医院の検査室を見学させて頂き
ました。とても丁寧にご対応頂き,その後講堂にて
行われた学術交流会でも,交流団は拍手で迎えられ,
壇上の席に案内されました。講堂は医師・看護師等
の方々で埋まっており,その人数は壇上から見ても
圧倒されるほどでした。
瀋陽市防癆協会理事長でもある瀋陽市胸科医院の
張娟院長と長田理事長,遼寧省防癆協会の王毳理事
の挨拶と記念品交換の後,講演会が行われました。
9:00「結核予防について」
結核予防会 島尾忠男 顧問
9:50「結核性脳膜炎及び当院での治療状況」
瀋陽市胸科医院 朱雅娟 内科主任
10:40「日本の結核治療の臨床状況」
結核予防会複十字病院 吉山崇 診療主幹
11:10「骨関節結核」
瀋陽市胸科医院 柳盛春 骨科主任
島尾先生は結核予防におけるBCGの役割を中心に
講演され,吉山先生は多剤耐性結核の対策を詳しく
述べられました。特に検査精度を上げることが火急
の問題であることを提起されました。
中国の学術発表は二つともにかつて日本でも重大
この交流会議は,結核に関する学術交流を通じて
問題であったものですが,最近では幸いその頻度も
日中両国の結核及び胸部疾患の予防と診療の向上を
下がっております。内容的には極めて興味のあるも
図ることを目的として,結核予防会宮城県支部(当
のでした。
時)と中国瀋陽市防癆協会を中心に始まったもので,
学術交流会の終了後は瀋陽故宮,また17日には本
1991年に瀋陽市防癆協会・瀋陽市胸科医院からの医
渓市の関門山をご案内頂きました。瀋陽故宮は清の
学交流団を仙台市に迎えて以来,毎年日本と中国で
初代皇帝ヌルハチと第2代皇帝ホンタイジの皇居で,
交互に開催されています。昨年の第21回交流会議よ
当時の生活が窺える寝室や清朝の人物の書画などを
り宮城県結核予防会から予防会本部が引き継ぎ,今
見学できます。関門山は紅葉の名所ということで,
回は本部主体となってから初めての中国での開催で
多少時期を過ぎていたとはいえ,美しい紅葉が青空
した。結核予防会長田功理事長を団長とし,島尾忠
に映える様を楽しむことができました。
男顧問,複十字病院吉山崇診療主幹,宮城県結核予
また15日と17日の夜には,歓迎会・歓送会として
防会水間誠事業部長,また少しばかり中国語のわか
張娟院長をはじめ,瀋陽市防癆協会,瀋陽市胸科医
る随員として私も同行させて頂き,合計5名で瀋陽
院,遼寧省防癆協会の皆様の歓待にあずかりました。
市・長春市を訪問しました。
あらゆる場面で非常に親切にして頂き,感激しきり
瀋陽にて
現地時間で15日の15:30に瀋陽に到着し,翌16日
14
羽入 遥子
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でした。瀋陽市胸科医院の孫炳奇副主任技師は昨年
結核研究所での国際研修コースに参加されており,
その縁から各地の見学にも終始同行して下さいまし
た。送別会では研究所の皆様によろしくとおっしゃ
る様子が,当時の交流会議に参加していない者から
り,研究所での研修のことは印象深く覚えておられ
しても感慨深く感じられました。
19日は浄月潭にご案内頂きました。浄月潭は大き
るようでした。
な湖を中心とした森林公園で,上水源として設置さ
長春にて
れ天然の酸素バーとも言われるアジア最大の人工森
18日午前,瀋陽北駅から新設になった高速鉄道に
林だということです。夜には歓迎会と歓送会を兼ね
乗り,10時頃長春駅へ到着しました。往年の特急「ア
た食事会が催され,鄧平院長を始めとした長春伝染
ジア号」に乗っている気分でした。早速長春伝染病医
病医院の方々と親睦を深めました。
院へ移動し,鄧平院長と長田理事長の挨拶,記念品
交換の後,講演会が開かれました。医院の各部長の
方々が参加され,質問や発言も活発でした。
20日には空港までお見送り頂き,日本時間で昼過
ぎ,無事日本に帰国しました。
瀋陽でも長春でも,終始非常に丁寧にご案内頂き,
講演会後は長春市伝染病医院の敷地内をご案内頂
何ら不安なく6日間の日程を過ごさせて頂きました。
き,2007年の交流会議の際に植えられた「中日友好の
「中日友好の樹」の成長のように,長年続いてきた交
樹」の前で記念撮影となりました。立派に成長してい
流の深さを感じた訪問でした。
瀋陽市胸科医院
瀋陽にて送別会
前列中央 張娟院長,前列左端 孫炳奇副主任技師,前列右端 筆者
会場を埋め尽くす講演会出席者
(瀋陽市胸科医院)
長春市伝染病医院
本渓関門山国家級森林公園にて
「中日友好の樹」の前で(長春市伝染病医院)
左より5 人目 鄧平院長
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結核予防会が行う国際協力
カンボジアに寄贈した
胸部 X 線検診車の活躍と寄贈式典の報告
公益財団法人結核予防会
理事 胸部 X 線検診車を寄贈した背景
カンボジア国の全結核有病率(病気を持っている人
の率)は,現在世界トップの水準にあります。WHO
の推計によれば,それは人口10万対764人で,結核高
蔓延22か国の中では,南アフリカ857人に次いで2番
目に結核の多い国とされています。これは,度重なる
内戦,とりわけ原始共産制を理想として多くの医師を
はじめとする知識階層を農村での強制労働に駆り出
し,その挙句に虐殺したポルポト時代の負の遺産と考
えられており,そうした集団生活で結核の感染は国民
に広く蔓延し,その治療もほとんどできなかったため
と言われています。ポルポト時代前のカンボジアの人
口は約800万人(因みに2012年の人口は1486万人)で
したが,当時,150 ~ 200万人の人々が強制労働や栄
養不良,虐殺により死亡しました。その結果,ポルポ
ト時代が終わった1978年にはカンボジア国内にはわ
ずか50名に満たない医師しか生き残っていませんで
した。
こうした国情に鑑み,当会は広く末端のヘルスセ
ンターで結核診断治療ができる体制を1999年~ 2004
竹下 隆夫
年にかけて作り上げ(JICA国家結核対策プロジェク
ト)
,2005年からは子供の結核や,HIV重複感染結核
の診断のための胸部X線検査と診断の精度管理等に
貢献し(フェーズ2プロジェクト)
,2009年~ 2012年
にかけては第2回の全国有病率調査を実施しました。
この第2回調査は2002年の第1回調査と比較しての結
核対策の効果と課題を明らかにすることができ,世
界的にも高い評価を受けることになりましたが,同
時に,新たな課題として,WHOの言うDOTS戦略
だけではもはや限界があり,より積極的な患者の早
期発見,胸部X線検査を用いた結核検診が必要で,
軽症の段階から結核患者の診断治療をどう進めてい
くべきかという課題を浮上させました。
始動した検診車の活躍ぶりと寄贈までの経緯
こうした背景のもとに,当会(JATA)は昨年,カ
ンボジア国結核予防会(CATA)へ検診車を寄贈し,
「日本の経験を生かした積極的な結核患者の早期発見
(結核検診)
」をカンボジアで普及する第1歩を刻むこ
とといたしました。お蔭さまでこの検診車は早速カ
ンボジアにて活動し,成果を積み上げつつあります。
具体的には,検診車が始動した8月以降,工場の労働
者などを中心に3カ月余で6,473人,活動日には1日
平均100名近い検診を実施することができているから
です。
この検診車は長野県支部からの提供を受け,アナ
ログ(フイルム)式胸部X線撮影装置をデジタル方式
に改装し,ポータブルX線撮影装置や画像読取装置,
パソコン等一式を附しました。この改装に当たって
は,
(株)カイトー様の紹介により(株)マルハン様か
らの貴重な寄附金を活用させていただき,輸送に当
たっては認定NPO法人サイド・バイ・サイド・イン
ターナショナル様の仲介で(株)商船三井様の協力を
得ることができました。CATAへの寄贈に際してご
支援をいただいた各企業・団体の皆様方の御厚志に
改めて御礼を申し上げる次第です。
ポルポト政権下で大量虐殺が行われた刑場跡
キリングフィールドの記念塔
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現地で大きく報道された寄贈式典
さて,昨年11月28日,カンボジアの首都プノンペ
ンにある国立結核センター(CENAT)において,こ
語り,検診車の前でキーを授与する際には,暖かい
の検診車の寄贈式が盛大に執り行われました。式典
手で硬い握手をいつまでも離さずに感謝の念を表し
には,CATAの理事長でもあるカンボジア国のマム・
てくださいました。
ブンヘン保健大臣(医師)
,JICA カンボジア事務所
そして,この式典の模様は,取材に来られたカン
の井崎宏所長,WHOカンボジア事務所のラジェンド
ボジアの新聞やテレビ各数社によって,写真入りで
ラ・プラサド・ヤダウ代表,カンボジア日本人商工
翌日の紙面やニュースとして取り上げられました。
会の近藤英彦会長,プノンペンに所在するマルハン
ジャパン銀行の藤井貴副頭取,認定NPO法人サイド・
バイ・サイド・インターナショナルの佐々木明子事
務局長,CENATのマオ・タン・イェン所長
(医師)
,
CATAの実務責任者であるモム・キー医師及びカン
ボジアの結核予防婦人会の方々など現地から多数の
ご列席を得ました。そして,これまでカンボジアへ
の支援を中心になって担ってきた国際部の岡田耕輔
部長や桺亮一郎課長はもとより,日本からは筆者と
吉田道雄事業部顧問とともに(株)カイトーの千野清
巳社長にも参列していただき,また,日程を合わせ
てカンボジアのスタディツアーに参加していた結核
予防婦人会役員(北海道の斎藤芳子会長,青森県の向
井麗子会長,神奈川県の松尾美智代会長,山下武子
舞台中央マム・ブンヘン保健大臣,左にJICAカンボジア所長,
CATA 婦人会代表,WHOカンボジア事務所代表,右に筆者,
商工会会長,マルハンジャパン銀行副頭取
事務局長)
と市川雄司課長も出席いたしました。
式典は,CENAT所長の開会の辞に始まり,理事
長の代理として出席した筆者の寄贈に係る趣旨等の
説明を含めた挨拶,来賓としてJICA カンボジア事務
所長とカンボジア日本人商工会長のお二方からご挨
拶をいただき,CENAT所長の「カンボジア結核予防
会における日本の貢献」及びモム・キー医師の「寄贈
した検診車による事業実施情景とその意義について」
と題した2つのスライドショーを挟み,最後にマム・
ブンヘン保健大臣から丁重な謝辞をいただきました。
保健大臣は謝辞の中で,
「結核対策において,日
本はカンボジアにおける主要なパートナーの一つで
す。本日の式典は,日本の支援や寄付を表す一つの
象徴であることを強調したいと思います。この10年
間でカンボジアにおける結核有病率と死亡率は劇的
に減少し,2011年までに結核有病率と死亡率に関す
るMDGsの目標(国連の援助政策ミレニアム開発目
標)を達成することができました。1990年から2011
年までに結核の死亡率を60%に減らすことができ,
2015年までに50%とするMDGs の目標に対し,結核
有病率は51%に減らすことができました。このこと
は4年前倒しで目標を達成したことを意味します。
」と
Kampuchea Thmey Newspaper
写真は検診車の前で筆者が保健大臣にキーを手渡す場面
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結核予防会が行う国際協力
国境を越えて役立っているシール募金の感動を
大きな輪に
-カンボジアスタディツアーに参加して-
青森県結核予防婦人会
青森県地域婦人団体連合会
会長 平成25年11月25日17時,集合場所の成田市到着。
向井 麗子
た。2階の式場には保健省大臣をはじめ関係機関の来賓
先着の同行者と合流して早速団結式,打ち合せ等を行
が大勢列席し,マスコミも多く大がかりな式典であっ
い第1夜は成田ビューホテルで過ごす。結核予防会企
た。保健省大臣はスピーチで,JICAや結核予防会をは
画の事業の趣旨をしっかり胸に刻み,前回の訪問時の
じめとする日本の関係機関の長年にわたる支援のお陰
目的に更に上乗せされた大任を背負っての旅となった。
で,カンボジアの結核対策が功を奏し,劇的に有病率,
26日成田発→バンコク(タイ)経由でプノンペン(カン
死亡率が減少している事実を含めた内容の謝意を述べ
ボジア)へ。カンボジアスタディツアーは2度目の参加
である。
られた。
特命理事竹下氏は,長田理事長のメッセージを代読。
27日,最初の訪問先が大規模な紳士服の縫製工場で
今回の検診車寄贈に尽力した各関係機関の個別名や協
あり戸惑いながらの視察である。従業員3千名余り,1
力内容も明らかにし,謝意を含めた寄贈内容の挨拶で
日の製造量10万着,紳士用のYシャツ類である。原材
あった。国際的な意義深い贈呈式に参列させていただ
料すべて輸入,完成した製品も100%輸出という形態の
き,身も心も引きしまると同時に,私たちの微々たる
工場である。見事な分業,流れ作業だが工場内は1人
シール募金がこんなに大きな形になって国境を越えて
に与えられた作業スペースが狭く布地に埋もれている
役立っていることを目の当たりして,喜びと感動で胸
ような状態である。空調設備も整備されているが,布
が熱くなる思いだった。この感動を大きな輪に広げる
地特有の糊の臭いと,1枚ずつ手で動かす際に出る糸く
のが今回のスタディツアーに参加した最大の責務と考
ずやほこりが舞い上がり,長時間働き続ける作業員の
えている。
健康管理が気になった。
視察した小児病院は近代的な建物だが,看護師等の
しかしこの工場は,この後表敬訪問したCATA,
スタッフの技術面での訓練も十分でなく,同行して案
CENATでの挨拶,活動説明等でカンボジア国の健康
内してくれた清水直美さんは,医療従事者の精神面,
づくりの発信拠点的存在であることが分かった。産業
技術面の両面の教育に情熱を燃やしていることを話し
振興と健康増進の2面をねらい,働く女性に経済力を与
てくれた。日本人ボランティアの方々の誰もが明るく
え,職場で指導された保健思想を広く地域住民に普及
明日のカンボジアを考えて真剣に語る姿勢に唯々頭が
させようとしているのである。文字や言葉で啓発する
下がる思いであった。
より速効性が期待できるのであろう。医務室の設置,
美しい造形美の王宮を観光し,カンボジアの歴史の
2名の医師が交替で常駐し,看護師も3名配属され診察
1ページに触れるトゥールスレンの収容所,キリング
治療を行っている。従業員は無料で利用でき,早期発
フィールド
(墓地)
を見学し,帰路についた。
見,早期治療に役立っている。結核予防の他にも女子
の健康管理に力を入れ,妊娠,出産の指導が細やかに
実施されていることが医務室の雰囲気から察すること
ができた。健康な母体が健康な赤ちゃんを生み育てる
社会づくりに力点を置いていることが,後の小児病院
視察にも繋がり,カンボジア政府の健康な人づくりの
施策を理解できたような気がした。
28日,いよいよ今回の訪問最大の目的でありイベン
トである検診車の贈呈式である。長野県予防会支部名
の入った検診車がCENATの正面玄関前に横付けされ
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検診車を背景に保健大臣とスタディツアー・メンバー(右より2 人目筆者)
ミャンマーに,人々の笑顔が拡がりますように…。
最新型デジタル装置の技術指導
結核研究所対策支援部
放射線学科 科長 星野 豊
ミャンマーの結核患者はとても多く,以前の日本
要になります。実際の撮影では日中の気温が40℃を
のように胸部X線撮影を行って早期に患者を発見し
超えることも考えられるため,機器のウォーミング
なければなりません。今回のプロジェクトは,最新
アップを行うように指導しました。
型のデジタル装置を持ち運んで健診を行うための技
術指導です。
2009年から始まった訪問も4回目となり,いつも
ヤンゴンの街の素朴な雰囲気に癒されています。こ
の国では誰もがロンジーと呼ぶ巻きスカートを着用
し,女性や子供たちはタナカという柑橘系の木の粉
を頬に塗っています。経済的に発展して高級車が走
るようになりましたが,人々の笑顔は変わらずに,
独特の人なつっこさが残っていました。
さあ! デジタル装置を使ってみましょう!
中央の女性はロンジー,左端の女性はタナカ
今回のプロジェクトは,世界中を見回しても先例
デジタル画像はパソコンで調整するのです。
が無いほど先進的なものです。そのため,機械を壊
さずに精度良く撮影を続けることが求められていま
研修で確認された重要なポイントについては,
す。全国から胸部X線撮影を指導する立場の医師4名
英語とミャンマー語のチェックリストを作成しまし
と放射線技師20名が集まり,講義と実習を行いまし
た。ミャンマーの放射線技師のほとんどが若い女性
た。また,400kmも離れた首都ネーピドーから,国
で,真剣でありながらも笑顔を絶やさずに,本当に
家結核対策の最高責任者が開会挨拶のために駆けつ
熱心に取り組んでくれました。今後,今回の研修で
け,この研修に対する期待の大きさが伺われました。
指導した新しい技術が,若い放射線技師たちの笑顔
講義では様々な条件で撮影された画像を見比べて
と共に国中に拡がることで,結核患者の減少が進む
もらい,実習では装置の組み立てを実際に行って注
ことを期待しています。
意点を確認しました。デジタル装置は非常に高価で
あり重いため,運搬や組み立てにも細心の注意が必
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予防会だより
新山手病院本館等施設整備竣工式 盛大に挙行
平成25年10月26日(土)
,新山手病院(東京都東村
山市)
で標記竣工式が執り行われました。
当日は台風27号が関東地方に接近し,荒天が心配
されましたが,天候も回復し無事開催されました。
本竣工式の開催に合わせて,結核予防会総裁秋篠
および回復期リハビリテーション病棟を開始し,新
山手病院の機能強化を進めていきます。
これからも「正しい医療,温かな看護」という理念
のもと,地域の中核病院としての役割を果たすため,
職員も心新たに取り組もうと意気込んでいます。
(文責:編集部)
宮妃殿下には新山手病院及び隣接の介護老人保健施
設保生の森の施設をご視察され,お成りの記念に病
院内に記念のご植樹をいただきました。竣工式にも
秋篠宮妃殿下にご臨席いただき,ご来賓の皆様を含
め,131名の方々にご出席いただきました。式典終了
後,出席の皆様に新規完成部分の内覧会を実施し,
引き続き懇談会を実施して,日頃の支援やご協力い
ただいている関係者の皆様へ完成披露と日頃の御礼
をいたしました。
平成23年8月より着工した新山手病院整備計画は
すでに平成24年9月に第1期工事が終了,第2期工事
が今回無事竣工して,今回の整備計画についてはほ
ぼ完成となりました。今回の建て替えを機に,リハ
ビリテーション,生活習慣病の診療,がん化学療法
の治療を充実させ,さらにがんに対する放射線治療
総裁記念植樹 た むけ やま
枝垂れもみじ「手向山」
第 2 期工事
放射線診療センター
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リハビリテーション室
ヒューマンケア心の絆プロジェクト 2013 参加報告
ヒューマンケア心の絆プロジェクトは,東日本大
来年度以降についても,本プロジェクトは継続実
震災の被災地に対し,心とからだの健康を守り増進
施をする予定となっています。当会としても震災復
するための活動を続けている産官学民が協力したプ
興支援の一環という意味でも,またCOPDの認知度
ロジェクトです。結核予防会は昨年よりこのプロジェ
向上の面でも,本プロジェクトに協力をしていきた
クトに後援し,健康相談コーナーに肺年齢測定を実
いと考えています。
施するブースを出展してきました。
本年度の実施会場及び測定人数は以下のとおりです。
9月 8日
(日)
岩手県釜石市
測定人数 24名
宅等,計10カ所を訪問。健康相談・各種イベントを
9月 8日
(日)
宮城県気仙沼市
測定人数 44名
実施したほか,11月には2カ所で,医療シンポジウム
9月15日
(日)
岩手県大船渡市
測定人数 11名
を中心とした健康イベントを実施しました。当会で
9月21日
(土)
宮城県名取市
測定人数 42名
はこれら計12カ所のイベントすべてに参加し,肺年
9月22日
(日)
岩手県宮古市
測定人数 25名
齢測定体験会を希望者全員に無料で実施しました。
9月22日
(日)
宮城県東松島市
測定人数 22名
9月29日
(日)
岩手県宮古市
測定人数 16名
して復興がなかなか進んでいないこと,また住民の
10月 6日
(日)
福島県いわき市
測定人数 22名
皆様も自宅を離れた生活が続いており,ストレスか
10月 6日
(日)
福島県郡山市
測定人数 34名
ら体調を崩された,一度は止めていたタバコを吸い
11月 2日
(土)
岩手県盛岡市
測定人数 77名
始めた,など自身の健康状態が必ずしも良い方向に
11月16日
(土)
宮城県気仙沼市
測定人数 77名
本年度は9月から10月にかけて,被災3県の仮設住
すでに震災後2年以上経過しているものの,現実と
進んでいない方が多いという印象を持ちました。
仮設住宅の集会室を使用した
各種健康相談
(9月8日 気仙沼市五右衛門ヶ
原運動場仮設住宅集会場)
測定人数総計394名
当会が実施した肺年齢測定体験
コーナー
(9月8日 気仙沼市五右衛門ヶ原
運動場仮設住宅集会場)
女優音無美紀子さんらによる支援
活動「歌声喫茶」を開催。 来場
者とともに合唱しました。
(10月6日 郡山市富田町若宮前
仮設住宅おだがいさまセンター)
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「複十字」掲載主要論文・記事一覧
№ 348(1月号)~№ 353(11月号)/ 2013年
◆国内結核事情及び対策の動き
平成 25 年度厚生労働省予算案(結核感染症課・がん対策・健康増進対策・地域保健対策)
№ 350 5 月 P24
見直しが必要な検診車によるX線検診での医師の立会い規定 竹下 隆夫 № 351 7 月 P 2
結核予防週間に寄せて 2013 結核死ゼロ,結核の苦悩ゼロを目指す
石川 信克 № 352 9 月 P 2
平成 25 年度結核予防週間実施要領
№ 352 9 月 P 4
平成 25 年度結核予防週間実施予定行事
№ 352 9 月 P 5
№ 353 11 月 P 2
2013 結核予防週間レポート
結核予防週間支部・本部活動報告
№ 353 11 月 P 4
平成 25 年度結核予防技術者地区別講習会実施報告
佐藤園子,菊池圭,滝田由紀子,堂前和雅,
吉田・田澤・山内・深田,岡本詩穂,伊尻咲子 № 353 11 月 P 7
日本における結核制圧のための課題 平成 24 年度 結核登録者情報調査年報集計結果
(概況)
から
大角 晃弘 № 353 11 月 P10
◆結核対策活動紹介
「東京都における若年層結核の実態とその対策」
渡 部 ゆう № 348 1 月 P 4
外国人結核相談室から No.4
須小 みどり № 348 1 月 P27
神戸市での結核菌分子疫学調査における保健師の取り組み 山下真理子 № 349 3 月 P18
外国人結核相談室から No.5 −保健所の服薬支援−
須小 みどり № 349 3 月 P31
地域 DOTS における服薬支援者増加にむけての保健所の役割∼介護保険関係機関への聞き取
り調査より∼
四本美和・谷口貴世・中野章代・
東田まゆみ・奥村久美・有山洋二・松本善孝 № 350 5 月 P16
シリーズ 外国人結核相談室から No.6 −電話相談−
須小 みどり № 350 5 月 P31
小児結核研修会の開催について
赤池 翔 № 351 7 月 P12
結核患者の精神的支援の試み−体験談集の作成を通して− 鈴木 宣子 № 352 9 月 P12
外国人相談室から No.7 −電話相談 2 −
須小 みどり № 352 9 月 P30
「横浜市鶴見区福祉保健センターにおける外国人健診の取り組みについて」∼過去 3 年間の
実績をとおして∼
門脇由美・藤本由貴・里見正宏 № 353 11 月 P12
◆健診関係
羽生正一郎 № 348 1 月 P26
ネット活用による新・胸部 X 線遠隔読影サービス
健康づくりへの支援 第 22 回第一健康相談所健康支援セミナーより
羽生正一郎 № 349 3 月 P28
福島県県民健康管理調査を17,400 名に実施(平成 24 年度)
羽生正一郎 № 351 7 月 P17
◆結核予防会関連行事・事業
第 64 回結核予防全国大会開催要領(案)
№ 348 1 月 P 3
第 71 回日本公衆衛生学会総会報告
●健康リスクへの先見的対応を目指す公衆衛生
中尾 健生 № 348 1 月 P14
●結核集団発生対策に関する自由集会に参加して
平山 隆則 № 348 1 月 P15
平成 24 年度 診療放射線技師研修会開催のご案内
№ 348 1 月 P25
国際結核セミナー・世界結核デー記念フォーラム・全国結核対策推進会議予告
№ 348 1 月 P26
第 64 回結核予防全国大会支部長会議
№ 349 3 月 P 2
第 64 回結核予防全国大会研鑽集会シンポジウム「結核対策の行方−日本そして世界−」
加藤 誠也 № 349 3 月 P 3
秩父宮妃記念結核予防功労賞第 16 回受賞者
№ 349 3 月 P 4
第 21 回結核予防及び胸部疾病日中友好交流会議
日中友好のきずなを深める
藤木 武義 № 349 3 月 P 8
日中互いに力を合わせた新たなスタート
水間 誠 № 349 3 月 P 9
大きな成果を上げて大成功
梁 煊 № 349 3 月 P10
STOP TB HIV・耐性結核対策菌検査コースに参加して感じたこと
孫 炳奇 № 349 3 月 P11
中国との今後の医学交流に思う
島尾 忠男 № 349 3 月 P12
結核研究所対策支援部が行う「研修事業」のご紹介「抗酸菌検査実習コース」
№ 349 3 月 P20
胸部画像の精度を見直す 2011 年度胸部画像精度管理研究会報告
尾形 英雄 № 349 3 月 P22
平成 24 年度胸部画像精度管理研究会に参加して
水上 悟 № 349 3 月 P24
第 33 回(平成 24 年度)事務職員セミナー報告 結核予防会の一員として
倉田 典子 № 349 3 月 P25
第 64 回結核予防全国大会を顧みて
石館 敬三 № 350 5 月 P 2
「結核対策の新しい動き」研鑽集会報告
小林 典子 № 350 5 月 P 4
「結核問題と本会事業」支部長会議報告
№ 350 5 月 P 5
全国大会式典:厚生労働大臣祝辞・東京都知事挨拶
№ 350 5 月 P 6
大会決議・宣言文採択
№ 350 5 月 P 6
「次世代のための結核対策」第 88 回日本結核病学会総会印象記
村瀬 良朗 № 350 5 月 P 8
第 18 回国際結核セミナー・平成 24 年度全国結核対策推進会議報告 「高リスク群の結核対
策」第 18 回国際結核セミナーより
岡田 耕輔 № 350 5 月 P18
世界結核デー記念フォーラム参加報告あせらず!あわてず!あなどらず!
−集団感染事例から結核の感染予防を考える−
田多良佳代 № 350 5 月 P19
平成 24 年度全国結核対策推進会議に参加して
仲宗根 正 № 350 5 月 P20
結核研究所対策支援部が行う「研修事業」のご紹介
「結核行政担当者コース」
・
「結核対策と医療監視コース」
№ 350 5 月 P21
日本対がん協会・結核予防会共催 平成 24 年度診療放射線技師研修会を終えて
長谷川よし江 № 350 5 月 P22
厚生労働大臣より感謝状の受贈∼東日本大震災における被災者支援活動等に関する功績に対して∼
№ 350 5 月 P23
平成 24 年度結核予防会全国支部事務局長研修会並びに全国支部事務連絡会議報告
№ 350 5 月 P28
「僕がみんなに伝えたいこと」−平成 24 年度東京都世界結核デー記念講演会−
№ 350 5 月 P28
№ 350 5 月 P28
International Walk & Run in YOKOHAMA
公益財団法人・一般財団法人に認定されました
№ 350 5 月 P29
結核研究所対策支援部が行う「研修事業」のご紹介
「最新情報集中コース」
・
「保健師看護師等基礎実践コース」
№ 351 7 月 P16
第 53 回日本呼吸器学会学術講演会(東京)より
抗酸菌感染症研究のパラダイムシフトを求めて
慶長 直人 № 351 7 月 P26
第 4 回結核予防会事業所学術発表会「高齢化社会」
伊藤 邦彦 № 351 7 月 P30
第 53 回日本呼吸器学会学術講演会にブース出展
№ 351 7 月 P28
第 18 回ウォーキングフェスタ東京 肺年齢体験会
№ 351 7 月 P28
みんな知ろうCOPD(慢性閉塞性肺疾患)
呼吸の日フォーラム 2013
№ 351 7 月 P28
結核研究所対策支援部が行う「研修事業」のご紹介 「結核対策総合コース」のご紹介
平山 隆則 № 352 9 月 P18
JICA 国際研修「NDGs 達成及び結核征圧に向けた結核対策強化」のご紹介
村上邦仁子 № 352 9 月 P19
安心・安全な定期健康診断を受けていただくために。
胸部エックス線検査の精度管理について
星野 豊 № 353 11 月 P28
リレーフォーライフ2013 横浜 講演会&肺年齢体験会
№ 353 11 月 P31
「見つけよう
!世界とつながるあなたのトビラ」グローバルフェスタJAPAN2013 報告
№ 353 11 月 P32
◆世界の結核事業と結核対策の動き
「ストップ結核…私が生きている間に」−タイ・チェンライ県の女性達による結核対策への貢献−
野内ジンタナ・市原 よしえ № 348 1 月 P 6
「 互いの責 任を果たし,活 動の維 持 強 化を」−第 43 回 世 界 結 核 肺 疾 患 連 合(IUATLD)
会議報告−
下内 昭・永田 容子 № 348 1 月 P16
結核予防会海外事務所から Happy New Year 2013 !
№ 348 1 月 表 3
22
1 / 2014 複十字 No.354
カンボジア結核対策への日本の貢献 − 結核予防会による13 年間の歩み −
岡田 耕輔 № 349 3 月 P14
世界結核デー記念イベント世界各地で開催
№ 350 5 月 P10
結核予防会が行う国際協力 胸部X線検査の役割の変遷
島尾 忠男 № 350 5 月 P11
読影価値の高い胸部 X 線検査を目指して−フィリピンからザンビア−
伊達 卓二 № 350 5 月 P12
石川結核研究所長 Dixa -Daxa ゴールドメダル受賞
№ 350 5 月 P13
新しい技術とアプローチの最適な使用について
吉山 崇 № 351 7 月 P20
第 38 回国際結核サーベイランス研究会(TSRU)ベルンにて開催
石川 信克 № 351 7 月 P22
シンポジウム「アフリカの結核をゼロに!」第 5 回アフリカ開発会議(TICAD V)
公式サイドイベント報告(速報)
№ 351 7 月 P29
随想:議長として WHO 総会に参加して
尾身 茂 № 352 9 月 P14
アフリカの結核,夢を挑戦に! 第 5 回アフリカ開発会議(TICAD V)シンポジウムより
№ 352 9 月 P20
小児結核死亡ゼロを目指す活動を開始
島尾 忠男 № 353 11 月 P22
ミャンマーでの患者発見システムについて −主要感染症対策プロジェクトフェーズ 2(結核)−
西山 裕之 № 353 11 月 P24
◆ストップ結核パートナーシップ日本関連
ストップ結核パートナーシップ日本だよりNo.23 ∼「結核国際研修」を事例とした国際保健人材育成のこれから∼
宮本 彩子 № 348 1 月 P28
IMF・世界銀行の年次総会でのフォーラムを開催
ストップ結核パートナーシップ日本だよりNo.24 第 1 回東南アジア・西アジアナショナル・ストップ
下谷 典代 № 349 3 月 P32
結核パートナーシップフォーラムに参加して
ストップ結核パートナーシップ日本だよりNo.25 50 年以上にわたる日本とネパールの
宮本 彩子 № 350 5 月 P32
結核対策のつながりと日本の貢献
ストップ結核パートナーシップ日本だよりNo.26 ストップ結核パートナーシップ議員連盟総会
∼ TICAD V のフォローアップ∼
宮本 彩子 № 352 9 月 P31
◆結核予防会本部・事業所から
平成 24 年度結核予防会ブロック会議を各地で開催
№ 348 1 月 P21
検診車視察と検診の実態把握のため,マレーシア保健省次官が来会
№ 348 1 月 P22
第 11 回新山手病院・保生の森・グリューネスハイム新山手合同業績発表会開催報告
№ 348 1 月 P22
心の絆プロジェクト2012・健康日本 21 全国大会・スマートライフプロジェクトイベント参加報告
№ 348 1 月 P24
平成 24 年度 秋の叙勲・文化功労者 喜びの受章
№ 348 1 月 P24
病院活動の改善を目指して 第 8 回複十字病院院内発表会 吉 山 崇 № 349 3 月 P26
ピンチをどう乗り越えるか? 第 2 回本部・第一健康相談所合同業績発表会
№ 349 3 月 P27
あなたの技術を活かして国際貢献を 結核分野の国際協力・人材登録制度について
№ 349 3 月 P28
長崎大学連携大学院講座が始まります
御手洗聡・白石 裕治 № 349 3 月 P29
複十字病院登録医会「第 11 回定期総会・学術講演会」開催 菊地 健司 № 352 9 月 P29
学術相談役就任(平成 25 年 9 月1日付)
№ 353 11 月 P31
◆複十字シール運動
№ 348 1 月 P23
シールぼうやを全国へ広めよう −シール担当者会議報告−
平成 24 年度財団法人 JKA 補助検診車が完成しました
№ 350 5 月 P28
平成 24 年度複十字シール募金結果報告
№ 351 7 月 P30
平成 24 年度高額寄附をいただいた方々からのメッセージ
№ 351 7 月 P31
平成 25 年度都道府県知事表敬訪問報告
№ 352 9 月 P 8
知事表敬訪問報告 続報
№ 353 11 月 P 6
出張 複十字シール運動広報活動
№ 353 11 月 P31
◆エイズ・感染症
最新 世界の HIV /エイズの状況
№ 348 1 月 P18
鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルス感染
工藤宏一郎 № 351 7 月 P10
世界のエイズ対策が大転換 抗エイズ薬をより早く,より安全に,飲み易く投与することによって
エイズ流行の逆転を企図
島尾 忠男 № 352 9 月 P26
AIDS GOES ON… ∼エイズは続いている∼
公益財団法人エイズ予防財団 № 353 11 月 P30
◆教育の頁
加藤 誠也 № 348 1 月 P 8
Tスポット® .TB について
潜在性結核感染症治療指針について
加藤 誠也 № 350 5 月 P14
生物学的製剤と結核発症への対応 −間接リウマチの場合− 當間 重人 № 351 7 月 P14
生体組織からの抗酸菌検出
近松 絹代 № 352 9 月 P16
◆たばこ
宮 恭一 № 348 1 月 P19
第 6 回両岸四地タバコ対策交流検討会が南京で開催
受動喫煙対策と自治体の動き 健康日本 21 推進全国連絡協議会
第 6 回たばこ分科会より
№ 349 3 月 P30
第 10 回アジア太平洋タバコ対策会議からのお知らせ
№ 350 5 月 P30
第 26 回世界禁煙デー たばこによる健康影響を正しく理解しよう
№ 351 7 月 P24
世界禁煙デー記念イベント2013 は盛り上がりました
宮 恭一 № 351 7 月 P25
結核患者の禁煙指導 石川 信克 № 352 9 月 P27
APACT(アジア太平洋タバコ対策会議)厚生労働記者会・厚生日比谷クラブでの記者発表
№ 352 9 月 P32
APACT2013 特集第 10 回アジア太平洋たばこ対策会議(APACT)
島尾 忠男 № 353 11 月 P14
FCTC の完全実施を求めて−「結核と喫煙」の報告とともに− 森 亨 № 353 11 月 P15
史上最高の参加者を迎えて
宮 恭一 № 353 11 月 P17
№ 353 11 月 P17
APACTこぼれ話
期待されるユースネットワーク−第 1 回 APACT youth conferenceを終えて−
坂元 晴香 № 353 11 月 P18
アジア太平洋タバコ対策会議サイドイベント−結核対策にタバコ対策を盛り込むための
活動計画策定ワークショップ
岡田 耕輔 № 353 11 月 P19
千葉県・APACT(アジア太平洋タバコ対策会議)共催市民公開講座
「あなたの疑問に答えます PM2.5とタバコの害」
№ 353 11 月 P20
№ 353 11 月 P20
APACT2013を終えて 田村憲久厚生労働大臣へ要請
◆思い出の人を偲んで
中嶋宏博士を偲んで−日本人初の国際機関事務局長−
島尾 忠男 № 352 9 月 P24
◆巻頭メッセージ
年頭のごあいさつ
石館 敬三 № 348 1 月 P 1
新春ごあいさつ 2013
長田功・松田峻一良・谷茂・岡正子 № 348 1 月 P 2
第 64 回結核予防全国大会を迎えて
猪瀬 直樹 № 349 3 月 P 1
公益財団法人への移行にあたって
田中 元直 № 350 5 月 P 1
公益法人化と理事長就任のご挨拶
小野寺恭敬 № 351 7 月 P 1
結核予防週間に当たって
正林 督章 № 352 9 月 P 1
厚生労働省健康局長就任に当たって
佐藤 敏信 № 353 11 月 P 1
◆ずいひつ
美肺延年 のすすめ
福地義之助 № 348 1 月 P20
宇宙に魅せられて
荒井他嘉司 № 349 3 月 P21
結核と医薬品
松谷 高顕 № 351 7 月 P11
卵を立てる話
清水 優史 № 353 11 月 P21
◆アーカイブス
清瀬と結核
島尾 忠男 № 348 1 月 P10
『図説・結核の病理』
(岩井和郎著)発刊 第 9 回 TB アーカイヴ事業推進・運営委員会報告
竹下 隆夫 № 349 3 月 P29
高原のサナトリウムに足跡を残した著名人たち
荒川じんぺい № 351 7 月 P18
印西市立印旛医科器械歴史資料館を訪ねて
渡部 幹夫 № 352 9 月 P22
◆その他
書評『図説・結核の病理』
(岩井和郎著)
山岸 文雄 № 349 3 月 P13
書評 滋味掬すべき自叙伝 遠藤昌一著『遠路−国際保健へ』
竹下 隆夫 № 352 9 月 P28
予防会だより
公益財団法人日本対がん協会・公益財団法人結核予防会共催
平成25年度『診療放射線技師研修会』
開催のご案内
西武池袋線「清瀬駅」下車徒歩約15分
公益財団法人日本対がん協会と公益財団法人結核予防会
は,平成16年度より主に検診業務に従事する診療放射線技
研 修 費:お一人 20,000円
(税込み)
宿泊費別
師を対象とした研修会を共催しております。
この研修会は最新情報を網羅した講義内容と豪華な講師
結核研究所研修宿舎に宿泊希望の方は詳細をご案
陣で,毎年研修生からご好評をいただいております。今回
内いたしますのでお問い合せください。受付先着
も,他では受講することができない素晴らしいプログラム
順のため満室の場合はご利用いただけませんので
を用意して,皆様のご参加をお待ちしております。
ご了承ください。また,遠方の方を優先とさせて
いただきますので,近郊の方にはご遠慮いただく
また当研修会は,一般社団法人日本消化器がん検診学会・
場合があります。
胃がん検診専門技師認定制度の更新時2単位,NPO法人肺
※研修の3日間 昼食(弁当)がつきます。
がんCT検診認定機構の認定技師更新単位として5単位が認
申込締切:平成26年2月6日
(木)
められております。
この機会に,ぜひご参加いただけますようご案内申し上
お申込み・お問合せ:
〒101-0061 千代田区三崎町1-3-12 水道橋ビル5F
げます。
公益財団法人結核予防会 事業部普及広報課
日
時:平成26年3月12日
(水)
~ 3月14日
(金)までの3日間
会
場:公益財団法人結核予防会結核研究所
担当:斉藤・蛯原
TEL:03-3292-9287 FAX:03-3292-9208
※単位修得には,
3日間すべての履修が条件となります。
E-mail:[email protected]
(http://www.jata.or.jp/)
平成25年度 診療放射線技師研修会プログラム
(案)
3 月12日(水)
3 月13日(木)
8 時 30 分∼ 9 時
受付
「今後の医療情勢について」
保健医療福祉情報システム工業会
事業企画推進室室長
吉村 仁
9 時∼ 9 時 15 分
オリエンテーション
9 時 15 分∼ 12 時
「グループ討議
-胃部・胸部・乳房撮影 -」
12 時∼ 13 時(昼食)
13 時∼ 14 時 20 分
「消化器撮影に従事する技師へ」
熊本県総合保健センター
総合保健センター所長
土亀 直俊
14 時 30 分∼ 15 時 50 分
神奈川県労働衛生福祉協会
放射線部門指導技官
本田 今朝男
12 時∼ 13 時(昼食)
13 時∼ 14 時 20 分
「胸部画像診断 主に結核について」
結核予防会複十字病院
診療主幹
黒﨑 敦子
「検診撮影で見落としてはいけないポイント」
花井 耕造
16 時∼ 17 時 20 分
東京都がん検診センター
消化器内科部長
「マンモグラフィの精度管理について」
畠山 雅行
社会保険群馬中央総合病院
放射線技師長
9 時 10 分∼ 10 時 50 分
「胃X線写真の評価」
【リーダー】
稲葉 雅志(青森県総合健診センター)
沼倉 二郎(宮城県対がん協会)
小林 誓(兵庫県健康財団)
藤澤 靖(京都予防医学センター)
赤松 暁(結核予防会診療放射線技師協議会)
11 時∼ 12 時 20 分
「原発事故と診療放射線技師の役割」
京都医療科学大学
学長
遠藤 啓吾
12 時 20 分∼ 13 時 20 分(昼食)
13 時 20 分∼ 14 時 40 分
「読影医からみた発見胃がんの検討」
宮城県対がん協会 がん検診センター
消化器担当科長
加藤
勝章
14 時 50 分∼ 15 時 30 分
閉講式
入口 陽介
16 時∼ 17 時 20 分
「CT画像の読影」
東京都結核予防会
顧問
10 時 40 分∼ 12 時
「胃部撮影時の追加について」
14 時 30 分∼ 15 時 50 分
「肺がんCT検診の現況」
結核予防会複十字病院
放射線診療部副部長
3 月14日(金)
9 時 10 分∼ 10 時 30 分
新井 敏子
■ 3 月12日(水)17 時 30 分∼ 18 時 30 分
意見交換会(交流会)
1 階食堂
■ 3 月13日(木)12 時 30 分∼ 13 時 00 分
結核予防会診療放射線技師協議会総会
4 階講堂
※講師の都合により日程が変更することもあります。
※当研修会は一般社団法人日本消化器がん検診学会・胃がん検診専門技師認定制度の更新時 2 単位,NPO 法人肺がん CT 検診認定機構の認定技師更新単位として
5 単位が認められております。
1 / 2014 複十字 No.354
23
APACT2013 を終えて
東京倶楽部からの助成金お礼報告
10月13日(日)午前11時30分から,日本赤十字社の社長で,APACT Youthの海外招聘者への助成として,東京倶楽部をご紹
介くださった,近衞忠煇氏にお会いし,APACTが無事に終了し,海外から26名を含む80名が参加する若者たちのグループの
立ち上げに成功したことを報告いたしました。
また,アジア太平洋タバコ対策会議(APACT2013)の後には,政府への宣言書を田村厚生労働大臣に手渡したことも報告し,
東京がオリンピックの開催都市に決定したことで,受動喫煙防止対策の推進を進められるよう,今後も活動していくことを日本
禁煙学会の作田理事長から説明しました。近々 JOCの竹田会長にお会いになる機会があるということで,近衞氏のほうから,そ
の点についてもお話をしておきましょうと言ってくださいました。
さらに,宮﨑事務局長が,作田先生のセッションで,国際赤十字社がJTI
からの寄付であることが発覚した時点で,速やかに返却されたというスピー
チがあったとき,会場から拍手がわき起こったことを報告しました。近衞
氏も,寄付と義捐金等では,対応に苦慮されていることもありますとおっ
しゃっていましたが,何が一番大事なのか,明確にしておくことが重要だ
と感じました。
本当に短い時間でしたが,APACTが多方面の方々の協力で成功したことを
(文責:編集部)
右から作田理事長,近衞社長,宮﨑事務局長(日赤本社にて) 会期後2カ月たった今でも実感できる貴重な機会となりました。
健康日本21推進全国連絡協議会 第 7 回たばこ分科会
APACT結果報告と参議院議員松沢しげふみ氏講演
平成24年12月6日(金)午後2時より,結核予防会5階会議
まざまな課題を最新刊の紹介ともにわかりやすく説明して
室(東京都・千代田区)において,18団体(34名)の参加を得
いただきました。もっとお伺いしたいところでしたが,携
て,標記会議が開かれました。
帯電話で呼び出しがあり,急いで国会に戻られました。
まず,厚生労働省がん対策・健康増進課たばこ対策専門
つづいて,結核研究所名誉所長の森亨先生から「結核とた
官の野田博之先生に挨拶をお願いしました。続いて,座長
ばこ」のシンポジウム,国立がん研究センターの望月友美子
の結核予防会顧問でたばこと健康問題NGO協議会会長の島
先生からWHOのたばこと結核のワークショップの報告をし
尾忠男先生から挨拶があり,国会紛糾で松沢先生の到着を
ていだきました。 (文責:編集部)
待ちAPACT報告から開始しました。
日本禁煙学会の作田学理事長,APACTの宮崎恭一事務
局長が結果を報告されました。
講演「
『JT,財務省,たばこ利権』出版裏話」
松沢先生は特定秘密保護法案の採決で揺れる国会から駆
けつけてくださり,受動喫煙対策に関する国会内の状況と,
本の出版裏話をしてくださいました。
現在「たばこ規制法」の前段階として,
「受動喫煙防止対策
推進法(仮)
」を次期国会で通すため政調会や各種委員会で奔
走されているご様子や,出版にあたってメディアに潜むさ
永田町から駆けつけてくださった松沢しげふみ議員
「健康日本21(第2次)実現セミナー」を開催
平成25年11月21日
(木)
ファイザー株式会社と共催で,厚
官の野田博之先生にもクィット・ラインをはじめとする国
生労働省と日本医師会にご後援いただき,全国をインター
の取り組みについてご講演いただきました。誌面の都合で
ネットでつないで,たばこ対策の先駆的な取り組みをして
横浜市,松本市,行田市,荒川区の取り組みをご紹介でき
いる自治体に報告していただくシンポジウムを行いました。
ませんが,これからは自治体・企業が一体となり,禁煙啓
初の試みでしたが,243自治体・346名の参加をいただき,
発を進めていく機運が高まり,さらに取り組みが進展して
盛況の元に終了することができました。
当日は厚生労働省がん対策・健康増進課たばこ対策専門
24
1 / 2014 複十字 No.354
いくこと実感するよい機会となりました。
(文責:編集部)
外国人結核相談室から No.8
-診療支援の実際 -
外国人結核相談室
須小 みどり
結核に限らず外国人の医療を考える上で,言葉の
2回目以降から担当することになります。
問題は避けて通れません。第一健康相談所における
当初,通訳は必要ないと思われた患者さんでも,
当相談室の活動も柱は医療通訳ですが,もう一歩踏
何かあれば,その時点から関わります。医師や看護
み込んだ“診療支援”を心がけ,実践しています。た
師に「解った」と言って,実際には理解できていない
だし現在の方法は,対象の疾病が結核に限定され,
ことがありますし,日本語での日常会話に問題はな
常に同じ医療機関,医療スタッフという環境だから
くても,医療用語になると難しいこともあります。
こそ可能なことだと思います。
大学生のCさん(20代の中国人女性)はそう言って,
実際の診療支援は,通訳担当者ともう1名のスタッ
自分から支援を希望しました。しかし,逆に,その
フが組んで行います。診察に同席し,医師と患者さ
ような関わりを煩わしいと思う患者さんもいて,対
んとのやりとりを通訳します。看護師が患者さんに
応に苦労することもあります。学生さんの,日本語
説明するときも同様です。特に結核と診断され外来
を勉強しているというプライドも尊重しなければな
治療が始まる場合には,服薬や公費負担の申請に関
りません。
する説明にも立ち会います。他に検査や会計時,必
要な際は薬局に同行して通訳することもあります。
また,言葉の問題を重視するあまり,患者さんの
プライバシーへの配慮が,少し疎かになってしまう
また,診察前に患者さんと話をし,気にしている
危険もあります。それを痛感したのが,次の例です。
ことや困っていることがあれば,診療の場で医師や
Nさん(20代の韓国人女性)は結核と診断されまし
看護師に正確に伝わるように努めます。診察で訊か
たが,
「よく考えたい」
と治療開始は持ち越しました。
れると「何も問題はない。大丈夫です」と言ってしま
次に受診したときも様子が変だったので,通訳担当
う人もいるので,こちらから訴えや質問を促すこと
者が話を聞いたところ,Nさんは肝炎であることを打
もあります。診察後の待ち時間には,患者さんが医
ち明けました。実は受診には日本語学校の職員の方
師から説明された内容をきちんと理解できているか
が同行していて,Nさんは「結核は仕方がないが,肝
どうかを確認します。患者さんから質問されれば繰
炎のことまで知られたくない」という気持ちが強かっ
り返し説明しますが,場合によってはもう一度,診
たようです。看護師に相談の上,職員の方には途中
察室に戻ります。このような例がありました。
から診察室に入ってもらうようにし,治療を始める
Rさん(10代の中国人男性)と診察後に話をしてい
ことができました。
たときのことです。中国にいる家族の話題も出たの
診療支援は治療終了,さらに治療後の健診まで続
で,
「結核で治療していると聞いて,ご両親は心配さ
きます。患者さんによっては十数回の関わりになる
れませんでしたか」と尋ねました。ところがRさんか
こともあります。患者さんが受診した機会に,その
らは「私は結核ではなく予防で薬をのんでいるだけな
とき問題となっていることを可能な限り解消できる
ので両親には話していません」という答えが返ってき
よう,当相談室は働いていきたいと考えています。
ました。実際には日本語学校の健康診断がきっかけ
で結核と診断され,治療を始めて約1カ月経ったとこ
ろでした。看護師に事情を話し,医師から改めて説
明してもらうことにしました。Rさんも驚いていまし
たが,その後は問題なく,治療を終了しています。
患者さんの初診時から診療支援の形で関わるのが
望ましいですが,相談日(火曜日)以外に受診する場
合や,関係者が通訳を兼ねて同行する場合もありま
す。前述のRさんもそうでした。そのようなときは,
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ストップ結核パートナーシップ
各国の取り組みについて
下谷 典代
“ストップ結核パートナーシップ”は,WHO(世界保健機構)
からスイスのジュネーブに2001年に設立さ
れて以来,世界26カ国にナショナル・結核パートナーシップ *1 がつくられました。各国のパートナーシッ
プには,政府機関や研究所,NGOや信仰に基づいて社会奉仕活動を行う団体など約1,000のパートナーが
あり,連携して結核対策に取り組んでいます。2013年には“Partnering and Public Health Practice(提
携と公衆衛生の実践)”*2 としてレポートが完成しました。今回はこのレポートから各国の取り組みについ
てご紹介したいと思います。
アドボカシーによる貢献
ベトナム(東南アジア)では,政府へ働きかけて,人口の約半分にあたる農民組合(1,000万人)
,女性組合
(1,400万人)
,青年組合(600万人)
,ベトナム赤十字(1,000万人)
,ベトナム復員軍人協会(350万人)などと
パートナーを組み,彼らが行っている健康教育に結核を入れることに成功しました。
人々への啓発
啓発活動を行うには,他団体との連携が重要です。パキスタン(南西アジア)では,ボーイスカウト協会
が病気の症状に気づき,診断後の治療完了の大切さの啓発活動を行っており,近年では少女も協会に参加
し,50万人以上が関わっています。
スワジランド(アフリカ)では,TB/HIV
二重感染患者グループ スワジランド・ポ
ジティブ・リビング(SWAPOL)と共に結
核のガイドラインを地方の言葉に翻訳し,
啓発活動を行いました。
そして,ガーナ(アフリカ)では,地域の
伝統的コミュニティリーダーを巻き込み,
偏見を減らし,治療完了についての活動を
行いました。そしてアクラ(首都)では,治
では0%となり活動が成功しました。
ガーナ: 地域のボランティアたちに治療完了のための啓発活動トレー
ニングを行っている様子
企業との連携
結核対策と企業の連携は,資金や広報の点から相方に利益があり,その効果は大きなものになります。
スーダン(アフリカ)では,ザイン(Zain)という携帯電話会社(約1,300万人が契約者)を通じて結核患者へ
SIMカード
(プリペイドカード)
やTシャツを無料で配布し,啓発キャンペーンを行いました。
また,製薬会社であるイーライ・リリーは,ブラジル(南アメリカ)で地域の人々へ治療完了のためのト
レーニングや,
インド
(南西アジア)
で伝統的医療者へのトレーニングを実施し,
イタリア
(欧州)
では,
メディ
アを通じて教育キャンペーンを行い,人々への啓発や患者発見につながりました。
ウガンダ(アフリカ)では,ナショナル・パートナーシップが啓発活動やアドボカシーの役割を担うよう
になったため,結核対策そのものに集中できるとのコメントがありました。パートナーシップの強みは,
「1
本の矢はたやすく折れるが,3本の矢は折れない」です。今後STBJも各国の成功事例に学びながら,結核
対策を応援していきたいと思っています。
タイトル:俳人尾崎放哉の「咳をしても一人(Coughing even ; alone)
」から。咳をしても一人じゃないぞ!
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No.
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‌
*1 アフガニスタン,ブラジル,カナダ,カメルーン,エジプト,ガーナ,インド,インドネシア,イラン,イタリア,日本,ヨルダン,ケニア,韓国,
メキシコ,ネパール,ナイジェリア,パキスタン,フィリピン,スーダン,スワジランド,タイ,ウガンダ,英国,米国,ベトナム
*2 Stop TB Partnership / WHO 詳しくは,http://www.stoptb.org/
ストップ結 核パートナーシップ日 本 だよ り
療失敗率が50%から0.8%に減り,クマシ
Coughing even; not alone
ストップ結核パートナーシップ日本
シール
だより
マンネリ化打破を目指して !!
-シール担当者会議報告-
去る11月14日
(木)
,
TKP東京駅前ビジネスセンターにおいて平成25年度シール担当者会議が開催されました。
支部報告は,長野県支部総務課総務係小布施慶昭氏,山口県支部総務グループ瀬川恵美子氏,徳島県支部は総務
課係長西村和也氏にお願いしました。
グループ討議では,昨年に引き続き「シールぼうやの認知度を上げるために」をテーマに討論し,今年度の取り
組み
(シールぼうやのパンチングの製作,2体着ぐるみを新調,新キャラクター「シールちゃん」
の誕生)
を踏まえ,
活発な意見交換が行われました。皆様からの貴重なご意見は今後検討していきたいと思います。
来年度以降の課題(抜粋)
●
●
●
●
●
●
●
●
パンチングの改良(空気の出し入れが大変)
DVDや動画の製作
LINEのスタンプに申請
新しいキャラクター(悪役)を製作
シールぼうやのシールを製作
ピンバッチの作成
シールぼうやの形のリーフレットを作成
ぬいぐるみ・ボールペンの復活等
講演では,吉田事業部顧問より「希望・挑戦・勇気」についてお話いただきました。何か希望(目的)を持って,
挑戦することの大切さをご自身の経験に基づいてお話しくださいました。
最後に,広報のツールとしてフェイスブックやLINE等についても導入を検討したいと考えております。
今後も,複十字シール運動活性化のため支部や婦人会に何かとご協力をお願いすることとなりますが,何卒よ
ろしくお願いいたします。 (事業部参事 斎藤)
第36回江戸川区民まつりで結核予防の
普及啓発を !
さわやかな秋晴れとなった10月13日(日)江戸川区の都立篠崎公園にて第36回江戸川区民まつりが開催されまし
た。この区民まつりは,昭和53年から毎年実施しており今年のテーマは
「ひろがる・つながる・笑顔の輪」
です。
また今回は江戸川区が東日本大震災の際,宮城県気仙沼市を支援したお礼として,この気仙沼市が物産展と写真
展を開きました。
本会では,ハートフル広場にて江戸川区江戸川保健所の職員
の方々と感染症の普及啓発活動を行い,結核についても結核の常
識,複十字シール運動のリーフレットなど約1,000部配布しまし
た。結核菌とシールぼうやの着ぐるみを使ってステージで寸劇を
行い,新しいシールぼうやの着ぐるみは子供,若い女性に大人気
でした。
江戸川区は結核の罹患率が東京都の平均より高く,結核対策に
力を入れており,東京都結核予防会に代わり今年度から本部が窓
口となって参加することとなりました。 (事業部参事 斎藤)
子供たちに大人気のシールぼうや
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予防会だより
結核研究所予告
国際結核セミナー・全国結核対策推進会議
世界結核デー記念フォーラム
会 場:ヤクルトホール 東京都港区東新橋1-1-19 JR新橋駅より徒歩5分
主 催:公益財団法人結核予防会結核研究所
◆第19回 国際結核セミナー 「新しい結核対策の推進に向けた研究 〜日本の対策の近未来像〜」
日 時:平成26年3月6日(木)13:00〜17:10
特別講演/シンポジウム
◆世界結核デー記念フォーラム 「すぐに始めよう!結核ハイリスクへの対策」
日 時:平成26年3月6日(木)17:30〜19:00 ※国際結核セミナーに引き続き行います
◆平成25年度全国結核対策推進会議 「結核対策:進展状況と最新の知見」
日 時:平成26年3月7日(金)9:15〜15:15
講演/ポスター展示紹介/シンポジウム
※ポスターによる活動発表を募集いたします。〔10 題、締切 2 月14日
(金)
〕
※申込要領等(ポスターの展示申込を含む)詳細につきましては結核研究所のホームページ上に掲載いたします。
多額のご寄附をくださった方々
〈指定寄附等〉(敬称略)
山本忍,中池一仁,田口鐡夫,硎家貫立,杉原庇,呉診療
ムラ,大野俊司,電鉄商事,五十嵐康,篠原啓子,栄香料,
ラッ
所デイサービス勝山,ボルカノ,つばさ福祉作業所,渡部ヒサ,
キーコーポレーション,佐藤万吉,渡辺電機工業,市川美津
橋詰電気工業所,豊和貿易,東昭和,紀伊産業,中村好一,
子,高久宏,菅野谷信宏,フェロールーム,スポット,鵜沼直雄,
横田久子(結核研究所),プラスジョインテックスカンパニー
(新
岡本高司,水谷義房,田中利幸,辻野隆志,福村タイヤ商会,
岡昭,鈴木眞,井上商事,秋篠宮家,村井徳三,戸倉建設,
山手病院)
,佐藤正一(新山手病院)
,和田英子(保生の
鶴満寺,青木陽子,西田邦輔,タカサゴ商事,林俊男,渡辺
市村俊夫,エルフォー企画,北斗エンジニアリング,難波卓壮,
森)
,吉越トク(保生の森)
照男,伏見誓覚,宮前義夫,西本卓爾,富永泰司,宮前由
内藤健二,近藤順子,吉田清,松崎健三,峯島茂兵衛,石
枝,志村晴信,森本淳祐,河面孝子,鶴俊夫,森井塗装店,
川泰子,まほろば総合保険,みくに出版,手柴良一,外山攻,
〈複十字シール募金〉(敬称略)
福井県 - 新田塚コミュニティ,フレット,上田五兵衛商店,
山本雅弘,正幸会病院,柳瀬昌弘,東邦インターナショナル,
仲川勝利,戸田葬祭場,富久よし,小林敦,山田清方,宮
大日園,美浜町女性の会,小林産婦人科医院,むかい心療
植野敬次,田中正子,大阪府医薬品卸協同組合,文クリニッ
川昌夫,プラカイ,真家孝,渡辺英昭,仲根よし子,小林知勝,
内科クリニック,平野純薬,さくら荘,鯖江市医師会,明峰ク
ク,楠宗一,阿部奈々美,北修爾,甲田博和,藪木恵照,森
オカダヒロキチ,多賀電気,小関フジ,伏見清蔵,塚越正夫,
リニック,厚生会,佐藤整形形成外科,本多レディースクリニッ
下外科,小寺電業,大堀俊典,三協国際特許事務所,フク
草加甲州堂,
シェアードシステム,
早川純子,
吉田卓治,
廻谷正,
ク,福井赤十字病院,福井社会保険病院,日本原子力発電,
ダ電子近畿販売,全国共済農業協同組合連合会,北居俊
南袈裟雄,野田歯科医院,鎌倉順子,東栄寺,サンキュー
大野市医師会,柏原脳神経クリニック,敦賀市赤十字奉仕団,
夫,佐々木実,明石恵実,岡野幸義,センダイ工業,森内茂治,
建設,立花三枝,ナカゾノヒロフミ,龍森,高井亮治,若松第
眼科原医院,小浜医師会,大野市連合ふわわ女性の会,福
生国魂神社,光テレホニイ,三島厨器産業,大阪音楽大学,
一,並木嘉明,日本リハビリテーション振興会,橋本一太郎,
井愛育病院,かさまつファミリークリニック,公立小浜病院,鯖
河面孝,三宅真代,松谷徳一,山田一夫,池内正子,宇賀
古屋文男,有機合成薬品工業,上原興業,名倉司,蓮見平
江市愛育会
一郎,済生会吹田病院総務課,堺フラワーロータリークラブ,
司,藤原利子,都政新報社,第一三共埼玉支店,小寺貞安,
田中里枝,住吉恵枝子,斉藤商店,ジャパンクリーン,百武
大阪府 - 岩本圭司,伊藤七郎,河合礼子,石田茂,赤井
松浪硝子工業,黒川和秋,南川俊子,小川豊邦,高畠相之助,
マリ子,辻義則,石川幸助,佐藤壽,菅野竹雄,一色玄,瀬
日光医科器械,稲田和子,西部配送,三宅豊,栄興電機工
秀男,安養寺重夫,渡辺政一,鹿毛雄二,武田秀夫,石井毅,
戸洋子,波多野吉洋,長谷稔,月江寺,くまさん介護サービ
業,なかじまちあき内科クリニック,吉田仁,上田正彦,仁木
三原紀久恵,日昭電気,アライ印刷,阿部きく子,深澤能里
ス,水谷美代子,木村昭,西口診療所,山文電気,井上恵,
在久,小畠陽一,内藤道夫,関西エンジニアリング,大森布
子,森山誠哉,山田正直,スズキミチマサ,城戸鍍金工業所,
島西チカエ,橘衣代,宮田津・悦子,宮原正利,野間口有,
実子,丸高美都子,尹景徹,神原佳子
古川宣一,花形俊雄,安芸直,益井輝也,早川一胤,菅原
廣岡政明,鈴木良造,ファーマシーオカムラ薬局ときわ台店,
本部 - 電脳,原敬治,神田製作所,アドベンチスト会,安
道哉,髙橋博明,藤井宏昌,松本淳一郎,福沢偉行,水村
和夫,佐武宣明,宇田京子,伊原令子,桐岡智二,加藤守
小市学園,南順吉,米虫利津子,寺澤恒子,木下渥,ファー
田雄一郎,
平野孝雄,
オーシーエス商事,
司馬正邦,
櫻井通夫,
マシーオカムラ薬局光風台店,西淀病院,みどりの里さくら園,
佐瀬くらら,常磐紙器,墨田加工,光特殊金属,富山薫子,
俊,正晃,石田輝男,笠井俊彦,サンメディカル,あいおいニッ
日本ペイント寝屋川事業所,柳瀬日出夫,岡本安代,ニュー
温井律子,
岡惺治,
今村さち,
武井良平,
宮越和子,
小沢壮六,
セイ同和損害保険 MS&AD ゆにぞんスマイルクラブ,浅井恭,
レックス,井村勲,稲岡順子,大島至郎,村上正光,三本斌,
小林洋子,
東泉歯科,
板垣勤,
東横イン,
精工電機,
宮崎鐵雄,
稲木次之,堺孝夫,梅村典裕,加藤千潯,曽我正彦,金丸
豊田薬局,村田清三,村瀬種子,桐山康子,久保しおり,入
鈴木明,住田光学ガラス,吉田豊,タカハシマサタカ,原書房,
昊一,水野文雄,まんとみ幼稚園,常田貞子,イツヱ・エレク
船盛弘,大阪監査法人,岩本千恵,並川恵,樟蔭学園,加
和光シール,タカヒサ加工,野口精吉,松石洋輔,武田工務
トロ,浦野祐一,勝美印刷,万代恭嗣,高良義雄,清和企
貫ローラ製作所,岩田吉一,前田商店,障害者ふれあい交
店,斎藤賢一,小幡徳子,酒井圭一,上田廉,松村歯科医院,
業,阿部材木店,熊田忠真,
日本大学本部総務課,高柳正夫,
流センター,
大豊化学,
春日井志津子,
松下喜八郎,
木下芳明,
第一生命保険公法人部伊藤智昭,大平馨,寺岡紀美子,タ
石川信克
お詫びと訂正 前号(No.353)の「安心・安全な定期健康診断を受けていただくために。
」29p に誤りがありましたので,お詫びして訂正します。
(誤)放射線診断部長の黒 敦子 → (正)診療主幹の黒 敦子
平成26年1月15日 発行
複十字 2014年354号
編集兼発行人 藤木 武義
発行所 公益財団法人結核予防会
〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-3-12
電話 03(3292)9211(代)
印刷所 株式会社サンニチ印刷
東京都渋谷区代々木2-10-8ケイアイ新宿ビル
電話 03(3374)6241
結核予防会ホームベージ
URL http://www.jatahq.org/
本誌は皆様からお寄せいただいた複十字シール募金の益金により作られています。
複十字シール運動 -みんなのカで目指す,結核肺がんのない社会
複十字シール運動は,結核や肺がんなど,胸の病
気をなくすため100年近く続いている世界共通の
募金活動です。複十字シールを通じて集められた
益金は,研究,健診,普及活動,国際協力事業な
どの推進に大きく役立っています。皆様のあたた
平成 25 年度複十字シール
かいご協力を,心よりお願いいたします。
運動の輪を広げてください。シールは,はがきや,手紙や包装の封印,何にでも使えます。
問い合せ:普及広報課 TEL03-3292-9287(直)
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第16回秩父宮妃記念結核予防功労賞 世界賞の授賞式
(フランス パリ)
森結核予防会理事(結核研究所名誉所長)
(左)より
カラム・シャー氏(右)に表彰状を授与 (写真:Jen Jeske)
フランス パリにて開催された第44回国際結核肺疾患予防連合世界大会の10月31日のオープニン
グセレモニーの中で,第16回秩父宮妃記念結核予防功労賞・世界賞の授賞式が行われ,カラム・シャー
氏(世界保健機関医官・アフガニスタン事務所/アフガニスタン国際機関調整委員会副議長)が表彰さ
れました。本会を代表して,森結核予防会理事(結核研究所名誉所長)より総裁秋篠宮妃殿下からの表
彰状が授与されました。
カラム・シャー氏は,パキスタンでの結核対策に女性のヘルスワーカーを活用した画期的方策によ
り国全体にDOTSを拡大し,またアフガニスタンにおいても卓越したリーダーシップによって全国へ
の結核医療の普及に貢献され,その功績が認められ表彰されました。
結核予防会フィリピン事務所「在外公館長表彰」受賞
2013年11月19日,結核予防会フィリピン事務所は,卜
部敏直駐フィリピン大使より長年に渡るフィリピンでの結
核対策支援に対する功績を称える「在外公館長表彰」を受賞
しました。
結核予防会は1992年よりJICAのプロジェクトを通し
て,フィリピン国内におけるDOTS戦略の導入と全国拡
大や結核検査の精度の向上などの技術支援に取り組んで
き ま し た。2008年 に は 事 務 所( 現 地NGO:RIT/JATA,
Philippines, Inc.(RJPI)
)を立ち上げ,現在はフィリピン
の都市貧困地域であるマニラ市トンド地区とケソン市パヤ
タス地区において結核対策プロジェクトを実施しています。
大使(中央)を囲む予防会スタッフ及び現地理事ら
リーフレット「結核の常識 2013」に登場する
新キャラクターをご存じですか?
今年度のリーフレット「結核の常識2013」には,シールちゃんというシールぼうやのガールフレンドが登場しま
す。シールぼうやは,
結核菌のささやきを聞きもらさないように,
猫の耳の頭巾をかぶっているのですが,
シールちゃ
んは,ウサギの耳の頭巾をかぶっています。
今までのたすけあインコ,シールハイハイに次ぐ,人気のキャラクターになっています。ぜひ可愛がってあげて
ください。
なお,
「結核の常識2013」
(無料)の在庫はございますので,ご希望の方は送付希望のFAXまたはメールをお送り
ください
(送料は着払いとなります。ご了承ください)
。
皆さん
よろしく
お願いします!
新しいキャラクター シールちゃん
結核の常識 2013
シールぼうや
シールハイハイ,たすけあインコ
【お問い合わせ・ご注文】
事業部普及広報課 TEL:03-3292-9288 / FAX:03-3292-9208 / E-mail:[email protected]
の本
結核予防会
新刊 結核の統計2013
公益財団法人結核予防会編
A4 判 132 頁・定価 : 本体 3,000 円 + 税
ISBN:978-4-87451-288-3
2012(平成24)年の結核登録者情報調査集計結果をまとめたものです。
巻頭にはグラビアを掲載し,最新の結核情報が満載です。
好評既刊 感染症法における結核対策 平成25改訂版
~保健所と医療機関における対策実施の手引き~
結核予防会結核研究所名誉所長 森 亨 監修
同 副所長 加藤誠也 編集代表
A4 判 234 頁・定価 : 本体 4,500 円 + 税
ISBN:978-4-87451-287-6
予防接種(BCG)の改正や潜在性結核感染症治療指針の策定後の解説本です。
巻末の資料集は法律,通知文等も充実しています。
書籍のご注文・お問い合わせは,
結核予防会出版調査課(Tel:03-3292-9289またはE-mail:[email protected])まで。