自分のできることを貫き通す

平成25年11月21日
〒175-0082 東京都板橋区高島平 2‐24‐1
Tel 03(3936)1591 Fax 03(3935)6441
板橋区立高島第二中学校
校長 荒 井 秀 樹
自分のできることを貫き通す
その姿が人々の共感を呼ぶ
10 月から週に一度、朝読書の時間を使って、10 分で読み切れる文章を読み、短い時間で自分の考えをまと
め、文章に書き表す取り組みに挑んでいます。これからの時代、何かを見たり、聞いたり、読んだりした時に、
何かを感じ、自分の考えをまとめ、その考えを的確に人に伝えていく力が求められます。都立高校の推薦入試
に集団討論が誯せられるようになったのには、そのような背景があるのではないでしょうか。当然、自分で考
え、思いを伝える力は、将来皆さんが巣立つ社会で必要とされる力ともいえます。
先日、
「そうじはただのそうじで終わらない」という話を読み、意見を書いてもらいました。その時の考え
を広げるためにも、掃除に関するもう一つの話を紹介します。
お釈迦様の弟子の中に、一人だけ出来の悪い弟子がいたそうです。その弟子の名は「周利槃特(しゅり・は
んどく)
」といいました。周利槃特は自分の名前さえしばしば忘れるほど記憶力が悪かったので、背中にはい
つも名札を貼っておいたくらいです。
周利槃特は、お釈迦様の教えさえもすぐに忘れてしまうのです。周利槃特は、その物覚えの悪さを悩み、釈
迦に申し出ます。
「私はどうしてこんなに愚かなのでしょうか。自分ながらあきれるくらいです。私はとても
仏弟子たることはできません」と。するとお釈迦様は、周利槃特の肩にやさしく手をかけ、諭すように言いま
した。
「何を言うか。おまえは愚かではない。愚かな者は自分が愚かであることを知らない。それが本当の愚
か者である。お前は自分のことに気が付いている。だから真の愚か者ではない。
」
そしてお釈迦様は、一本の箒(ほうき)を周利槃特に与え、
「塵(ちり)を払い、垢(あか)を除かん」と
命じました。それからというもの、周利槃特は多くのお坊さんの履き物の塵を払い、箒で各所を掃除しつつ、
一心にお釈迦様の指示の意味を考え、
「塵を払い、垢を除かん」と唱えながら、何年も何年もひたすら掃除を
し続けたのです。そして “愚か者の周利槃特”と言われていた周利槃特は、やがて人々から“箒の周利槃特”
と呼ばれるようになったのです。
ある日、釈迦は、大衆を前にして言いました。
「悟りを開くということはたくさん覚えることでは決してない。たとえわずかなことでも、徹底しさえすれば
それでよいのである。見よ。周利槃特は箒で掃除することに徹底して、ついに悟りを開いたではないか」
。
こうして何十年という歳月の間、周りの塵や垢を取り除いていくうちの、自分の心の塵、心の垢もすっかり
除き、悟りを開いた周利槃特は、ついに阿羅漢(聖者の位)とまでなったのです。
他の弟子は、お経を読んだり、説法をしたり、立派な弟子ばかりです。それなのにお釈迦様は、阿羅漢(聖
者の位)という最も弟子の中で高い地位を周利槃特に与えたのでしょうか。そこには、周利槃特が民衆に対し
て果たした非常に大きな役割があったからに違いありません。
周利槃特は自分で愚か者だと感じるほど、優秀な弟子ではありませんでした。おそらく、他の弟子のように
お経を読んだり、説法したりすることはできなかったのでしょう。でも素晴らしいお経を唱えたり説法ができ
たりしても、それが人のために、社会のために役に立っていなければ意味を成しません。周利槃特の行為が、
どんなお経や説法よりも、多くの人たちの心に大きな影響を与えたことをお釈迦様は知っていたのです。彼の
行動の中にこそ大きな「意味」があったのです。
この話には「この世の出来事は、すべて人間の心が写し出されています。心が汚れていれば、見えているも
の全てが汚れて見えてしまいます。人を疑い、自分だけが良ければいい、という思いが行動に出てくるのです。
心がきれいだと、すべてがきれいに見えてきます。人の好さに目を向け、信頼を築き、誮もが幸せな気持ちで
過ごすことができたでしょう。
」という文章が添えられていました。
周利槃特は周囲をきれいにすることで、自分の心を、そして周囲の人たちの心の汚れを取り除き、人のこと
を思いやる社会づくりの基本を示してくれたのです。
職場体験発表会
学んだことを生かすために
12 日(火)に、お世話になった事業所の方々をお招きして、2 年生が職場体験発表会を行いました。今回の
発表会には、来年職場体験をする 1 年生も参加し、体験に臨む心構えを学びました。
2 年生では、8 月 26 日から 30 日まで、福祉施設や保育施設を中心に職場体験を実施
しました。今年度は仕事を経験するだけでなく、人との触れ合いの大切さをテーマに福
祉施設や保育施設を中心に体験を行いました。発表では、仕事の内容や働くことについ
て事業所の方々から教えていただいたこと、そして自分たちが学んできたことを述べて
くれました。仕事の意義や責任等、社会人として必要な心や力について考え、そしてこ
れからの生活の中でそれをどのように身に付けていくのかを考える機会になりました。
10 月、11 月は、板橋区内や近隣地域で、様々な行事やイベントが開催せれました。今号では、高二中生
の連合行事や地域でのイベントでの活躍についてお知らせします。
☆ 高島平音楽祭 地域の方々へ音楽のプレゼント
3 日(日)
、高島平図書館前広場で、高島平音楽祭が開催されました。このイベント
は本校に本部を置く高島平地区小地域ネットワークの皆さんが、毎年秋に、高島平で音
楽活動に取り組んでいる方々と地域の方々が、共に音楽を楽しみ、地域の発展と交流を
願って開催している音楽祭です。
本校からダンス部の生徒が参加し、地域の方々に若さあふれるダンスを披露していま
す。地域の人が地域のために行うイベントです。ぜひ保護者の皆様も一度ご覧ください。
☆ 板橋平和のつどい 板橋の中学生の平和への願いを伝える
6 日(水)
、板橋文化会館で、
「板橋平和のつどい」が開催されました。毎年板橋区で
は、夏休みに中学 2 年生の代表生徒を広島・長崎に派遣し、平和式典の参加、原爆被害
者との交流などを行っています。世界で唯一の被爆国である日本、被爆地となった広
島・長崎を実際に訪問し、戦争の悫惨さ、平和の大切さについて学び、考えてきました。
本校からは、広島を訪ねた 波多江理友さん と長崎を訪れた 加藤里奈さん が参加し、
2 度と不幸な戦争が起こらないよう、平和への願いを区民に訴えかけました。
☆ 連合学芸会 演劇の世界の魅力いっぱい、真剣な演技に拍手
8 日(金)9 日(土)に、板橋文化会館で、区内中学校の演劇部が参加する連合学芸
会が開催されました。本校の演劇部も、学習発表会で披露してくれた「ハンバーショッ
プの野望」を熱演しました。この劇は、演劇部以外の多くの生徒の協力や支援によって
創られてきた劇です。支えてくれた生徒の皆さんに感謝の気持ちを込め、その生徒の分
の気持ちも込めて精いっぱいの力を出し切って演じてきました。
出演者の生徒達は、ユーモアに富んだ演出や出演者の演技に、会場からの大きな拍手
をいただきました。
☆ 板橋音楽祭ジュニア 2013
会場に響く清らかな歌声
9 日(土)に、板橋区の中学生が歌や演奏を披露する「板橋音楽祭ジュニア」が板橋
文化会館で開催されました。本校からは、3 年生の國分凱さん、老川潤一さん、2 年生
の山﨑千穂さん、千葉百々花さん、加藤里奈さん、佐藤麻衣さんの 6 名が、区内中学生
による合同合唱に参加しました。各学校から参加した中学生は、誮もが素晴らしい力を
もっています。その中の一員として歌えることは、名誉なことです。
会場には多くの区民の方が訪れ、大きなホール中に響き渡る中学生の奏でる音、美し
い声の素晴らしさに魅了されていました。
☆ 農業まつり
板橋区の豊かな実りを願って
10 日(日)に、赤塚体育館通りや板橋区立赤塚小学校など 4 会場で「第 35 回 板橋
農業まつり~大地から 幸せもてなす 故郷(ふるさと)いたばし~」を開催されまし
た。板橋区は、農家戸数 176 戸・農地面積約 26 ヘクタール(いずれも平成 23 年 8 月 1
日現在)と、農業がなお息づいています。「板橋農業まつり」は、こうした板橋に残る
農業の姿を知ってもらい、1 年の収穫を盛大に祝おうと例年この時期に開催しています。
本校のダンス部も、区長さんをはじめとする来賓の皆様の前で、豊かな収穫を願いダ
ンスを披露しました。
お知らせ その1
PTA研修委員主催家庭教育学級
お知らせ その2
植栽ボランティア募集
お知らせ その3
土曜授業プラン・学校公開
「ご家庭にネット・携帯のルールはあり
ますか」をテーマにグループワーク形式で
学んでいきます。被害者加害者にならない
よう、家庭でのルールをつくりましょう。
学校前のバス通りをきれいな花で飾り
ましょう。きれいな街は安全安心の街の
象徴です。街づくりに貢献しましょう。
第 3 回の土曜授業、学校公開を行いま
す。学校の様子をご覧ください。ぜひ、
授業の様子をご覧ください。
日時
場所
主催
共催
日時 11 月 30 日(土)の1~3 時間目
(1 時間目開始 8 時 40 分)
授業 火曜日の2・3・4時間目の授業
日時 11 月 25 日(月) AM10;00
場所 本校図書室
講師 東京都eメディア
※ 多くの保護者の皆様のご来校をお待
ちしています。
11 月 23 日(土) AM9:00
本校バス通り側門集合
高島平地区小地域ネットワーク
高島平警察署生活安全課
※ H25 年の最後のボランティア活動で
す。多くの生徒の参加を待ってます。
※ 1 年生は高島二小と連携した環境会
議、2年生は全生徒で行う地域清掃
も予定しています。
ネットワーク植栽
土曜プラン 2 年PTA地域清掃
防災会議
家庭教育学級
ネットワーク植栽
PTA運営委員会
生徒会・各委員会認証式
責任と言うバトンを受け取って
生徒会役員・後期委員会に所属した生徒の認証式を行いました。生徒会役員及び委員会を
代表し委員長に委嘱状を手渡しました。委嘱状の授与は、学校から正式に委員会の仕事を任されたことを意味
します。その意味を心に受け止め、よりよい学校を築くために力を発揮してください。
これまでの活動の中心となって取り組んできた 3 年生の皆さん、よりよい学校づくりのた
めに力を発揮してくれてありがとうございました。
後期の活動から 2 年生が中心となります。
責任と言うバトンを引き継いだ 2 年生は、3 年生の協力をもらいながら、1 年生をリードし、
力を合わせてその責務を果たしていってください。役員・委員になった生徒の皆さんが、そ
れぞれの組織の代表として成果を上げてくれることに期待しています。
明日は学習発表会
奏でるハーモニー ふみ出せ一歩 はばたけ高二!
明日 11 月 2 日(土)は学習発表会です。今年度は実行委員会の生徒が中
心となって、準備を進めてきました。体育館中にきれいで美しいハーモニ
ーを響かせたい、新たな伝統を築くため、もう一歩踏み出したい、今まで
とは違う高二中を見せたい、という実行委員の願いが、スローガン「奏で
るハーモニー ふみ出せ一歩 はばたけ高二!」に込められています。
連日、早朝に、そして放課後に、練習の歌声が響き渡り、新たな一歩を
踏み出すための絆づくりは、練習の中からすでに生まれつつあります。
昨年度は周年行事の関係で披露できなかった各部や代表生徒の発表、高
島二小の児童の皆さんによる合唱も予定しています。ぜひ、多くの来賓の
皆様、地域の皆様、保護者の皆様にもご覧いただきたいと思います。
課 題 曲
曲名
指揮者
伴奏者
曲名
1
ぼくらの世界
年
2
年
南
風
1組
2組
3組
1組
2組
福島あおい
樋口
凜
沖山櫻子
久保田彩楓
中臺可奈子
金子ミチル
近藤花音
久松陽香
山﨑千穂
永田優衣
君をのせて
HEIWA の鐘
新しい世界へ
明日へ
旅立ちの時
日時・・11 月 2 日(火)
9時開会式
午前の部 合唱コンクール
高二小合唱
有志合唱
平和の旅 発表
午後の部 吹奏楽部演奏
演劇部発表
ダンス部発表
自 由 曲
指揮者
唐木ゆりあ
戸津桃花
新井日菜
鯨井彩花
逸見理奈
伴奏者
金子ミチル
近藤花音
久松陽香
山﨑千穂
永田優衣
3
年
春
に
3組
4組
1組
2組
3組
橋元風真
加藤里奈
川口和泉
和田綾香
田中翔也
大平梨可
佐藤麻衣
木村友香
酒井彩音
風間咲希
海・風・光
君とみた海
モルダウ
二十億光年の孤独
ジェリコの戦い
道徳授業地区公開講座
五十嵐美咲
松長美晴
黒田心平
佐藤優樹
佐藤樹姫
藤田美咲
佐藤麻衣
山下みなみ
羽成貴弘
無(アカペラ)
心を育てる
23 日(水)に道徳授業地区公開講座を実施しました。家庭、学校
授業内容
及び地域社会が連携して子供たちの豊かな心を育むとともに、小・
1 年 あいさつ・礼儀に付いて考える
中学校等における道徳教育の充実のために、平成 10 年度から各学
2 年 互いを尊重することを考える
校で行われているものです。1 年生は日頃の生活を振り返りながら、
3 年 「おもてなしの心」を考える
2 年生は友だちのいいところ教え合う活動を行いました。3 年生は
東京オリンピック招致のプレゼンテーションのVTRを見ておもてなしの心について考えました。
道徳の授業は、子ども達の心を育てるのに大きな役割を果たしています。授業の様子をより多くの保護者の
皆様に参観していただくために、来年度は曜日の設定や内容など、さらに検討を進めていきたいと思います。
板橋こども文化祭 2013 高島平まつり まつりの秋に彩りを添える
20 日(日)に板橋文化会館大ホールで、
「板橋こども文化祭 2013」が行われました。区内の
幼稚園児から高校生まで、区内の板橋っ子が自慢のパフォーマンスを披露する祭典です。本
校のダンス部も出演し、広い舞台で若者らしい元気あふれる舞を披露しました。板橋区の中
学生のパワーを、会場に訪れた区民の方々に印象付ける舞台となりました。
27 日(日)には、地元の「高島平まつり」にダンス部が参加しました。
このまつりは地域住民の交流を図り、地域の連携や青少年の健全育成に
寄与することを目的として毎年行われているまつりです。様々なパレー
ドやアトラクション、地域諸機関の出店で賑わっていました。ダンス部は、多くの地元
の方々が見守る中、華麗な舞を披露しました。懐かしい曲に乗せて舞う大江戸ダンスに
地元の方々から大きな声援をいただきました。
数学検定を実施しました
小学生もチャレンジしています
26 日(土)に数学検定を実施しました。今回の数学検定は、高島二小の児童にも参加を募り、2 名の児童が受
験しました。計算技能検定と数理技能検定の問題に取り組みました。
英語検定や漢字検定にチャレンジする人が増えてきました。小学生に負けず、中学生も積極的に検定試験に
チャレンジしてほしいと思います。今月 9 日(土)には漢字検定を行います。合格目指して頑張ってください。
部活動表彰
サッカー部
平成 25 年度 秋季大会 優勝 (ブロック大会出場権獲得)
新人戦で平成 3 年以来、3 度目の優勝を果たしました
陸上部
板橋区中学校駅伝競走大会 女子 第 6 位 根津亜彩子,アテザ優海,小西仁子,安齋新菜,小久保光里
男子 第 7 位 根津航輔,金城洸太,沖永雅記,黒田心平,沖津直哉,山口蓮
区間賞 第 1 区 1 位 根津亜彩子