シニアのパソコン講座-第 21 回 パソコンを買うときは 2016 年 12 月 4 日 By ミケパパ パソコンは、安くなったとはいえまだ10万円~20万円ほどします。 購入するときには、なるべく「良質で 安価なもの」が望ましいですね。 30年前から使い始め、20 基以上のパソコンを個人で購入してきました。 それなりに蓄積した購入時のコツを参考に述べたいと思います。 (数字は現時点での情報です。 6 か月以上たちますと、修正が必要であることをご理解ください) 1. 「何をやりたいのか?」を決めておきましょう。 もしかして「メールとインターネット検索できればいい」というのでしたら、パソコンはいりません。 タブ レットかスマホで十分です。 このサイトをご覧になっている方は、メールやインターネット以外にも、 ・文書作成 ・表計算 ・プレゼンテーション資料作成 といった作業をパソコンにやらせようとしているものという前提にします。 2. 自分に必要な仕様をまとめておきましょう。 お店に行って、店員の言いなりになっていますと、不要な出費を強いられることになりかねません。 下記を参考に、欲しいパソコンの粗々の希望・仕様を決めておきましょう。 1) メーカー 日本のメーカーでも、現在のパソコンは台湾のメーカーに OEM 生産させていますので、品質問題 少ないはずですが、仕様の組み合わせには差があります。 特に、海外メーカー(ASUS、レノボ、 デルなど)では、「当然ついているはず」の機能がついてなかったりしますので、注意しましょう。 2) デスクトップかノート型か? 好みの問題ですが、いざというとき(例えば、問題があって誰かに診てもらいたい、とか)のことを 考慮しますと、ノートのほうが便利でしょうね。 3) OS(オペレーションソフト=パソコンを動かしているソフトです) これは、現在お店に行きますと、間違いなくウィンドウズ-10(W10)パソコンを勧められます。 マッ クにこだわりのある方は別として、選択の余地は少ないですね。 4) CPU(中央演算装置) パソコンの頭脳に当たる部分です。 世代が新しいほど、クロック数が大きいほど計算は速いと考 えていいでしょう。 世代は、数字の多いものほど新しい。 例えば、インテルでは core i7/i5/i3 6000 台が最新です。 クロック数は、2GHz(ギガヘルツ)以上を選びましょう。 5) 内蔵メモリ容量 パソコンの動作時、処理するデータを一時的に保存しておくために使われるものです。 容量が大 きいほど処理速度が速いので、快適に使えます。 パソコンは、便利になるのと引き換えに、処理 する作業が常に増えていく傾向にあるので、4GB(ギガバイト)以上、8GB ありますと楽です。 も ちろん、大容量ほど価格は上がります。 6) ストレージの種類と容量 ストレージとは、作ったデータや写真などのファイルを保存しておく場所で、従来はほとんどがハー ドディスクドライブ(HDD)でしたが、最近は SSD(Solid State Drive)も増えています。 SSD はフ ラッシュメモリ(USB メモリと同じ)を使ってデータの読み書きをしますので、機械的動作部分がなく、 速度は大変速く、しかも軽くなります。 (HDD の 4~5 倍) ただし、大容量のものはなく(最大で も 512GB)、価格も HDD より高めです。 高速で快適な利用を希望されるなら、256GB 程度の SSD がおすすめです。 動画などを大量に 保存しない限り、必要な容量は 100GB 以下ですので、最近の HDD に多い 1TB(テラバイト= 1000GB)などというサイズは不要でしょう。 処理速度は気にしない、安価なものがほしいというご希望であれば、HDD で 512GB 程度のもの でもよろしいでしょう。 7) プレインストールソフトウェア 通常、マイクロソフト・オフィスの最新版がプレインストールされたものを選ばれると思います。 注意するべきは、オフィスにも種類があることです。 一般的なものは「ホーム&ビジネス」ですが、 安いものに「パーソナル」というのがあります。 これは、パワーポイントが入っていません。 安い からと言って間違わないようにしてください。 海外製の安いパソコンでは、元々オフィスが入っていないものや、キングソフトという、「オフィスも どき」のソフトが入っているものがありますので、きちんと確認しておきましょう。 これは、「オフィス と同等です」と言いますが、使い勝手は大分違うようです。 8) 重量とサイズ 通常のノートパソコンですと、画面のサイズは 15.6 インチ(画面の対角線の長さです)、 重量は 2.5kg 前後です。 モバイル用など、軽いものをお望みであれば、画面サイズ=13.5 インチほど、かつ SSD であれば 930g のものもあります。 9) 発売時期 新しいのに越したことはありませんが、パソコンは次々と新しいモデルがでますので、実質販売価 格は急速に下落します。 発売開始日が 4 ヶ月以上前のモデルですと、結構下がりますし、半年 もたちますと半減していることもあります。 ◎あるノートパソコンの価格推移の例(4 ヶ月で急減、6 ヶ月で半減) 3. 購入モデルを決定する 粗々の希望仕様がきまれば、インターネットの「価格.com」、パソコンのページ : http://kakaku.com/pc/note-pc/ にて、希望に合うモデルを探します。 価格と仕様を比較しながら、希 望のモデルを決定しましょう。 最初のページ、左側の「メーカー」で、例えば「NEC」を選択しますと下記表が出てきます。 これでも粗々の仕様は分かりますが、詳しい仕様を確認したいときには、それぞれの欄毎に付いてい る「スペックをもっと見る」というボタンをクリックします。 そうしますと、下記の画面が出てきます。 下部にスペックが書かれています。 4.どこで買うのか? 私の経験からは、インターネットの最安価格=店頭販売より 2 割減です。 つまり、店頭で 10 万円のも のなら 8 万円くらいで売っています。 パソコンは基本的にメーカーだけの保証ですから、仕様さえ決ま れば、どこで買っても同一品質です。 それ故、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機と言ったチェーン店で買うよ りは、上記の価格.com とか、アマゾンなどでネット購入されると良いと思います。 いろいろな理由で、やはり最寄りの店で買いたいと言われるときには、その店のネットショップの価格を 確認しておき、交渉されることをお勧めします。 ネット価格=店頭の 1 割減等という例もありますので。 ネット購入の場合、上記画面の希望の PC の名前をクリックしますと、ネットショップ毎の価格一覧が出 てきます。 ここには、レビューや口コミも有りますので、参考にしてください。
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