第12巻 第1号(1998年3月)

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・
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学
研
究
口
第1
2
巻 第 1号
〈
原
著〉
上回
毅 ・川 原 弘 之 ー ーーー l
古 賀 範 雄 ・青柳
領
基本的動作の初発期の順序性
競泳トレーニングにおけるスト ロー ク数の活用 について
松波
歩行速度の変化が歩行運動に及ぽす影響
勝 ・洲
雅l
珂・
ー ー
9
高齢者と若年者との比較ー
井 上 伸 一 ・田 口 正 公 ー ー ー ー1
9
下永田修二 ・吉田 和人
指宿菜の花マラソン大会における参加行動に関する研究
特に距出世と参加率の関係について 一
山崎 利 夫
・ー…・ 2
7
〈実践研 究〉
体育科における選択制授業に│刻する研究一興学年集団及び男女共習
による試行的授業の検討を通して
中 島 懸 子.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.3
7
〈資料〉
競泳 2
00mレースにおける都自 問の特異性について
ス トロー クタ イムとストロ ーク 長の統計 的解析 より ー
北島 幸 枝 ・伊 藤 雅 浩 ー ー ・
福 岡 義 之 ・小苦幸雄二
木村正治
九 州 体育 ・ス ポ ー ツ 学 研 究
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九州体育・スポーツ学会
平成
1
0年 3月
「九州体育・スポーツ学研究」寄稿規定
1.本誌の投稿は、原則として九州体育・スポーツ学会会員に限る。但し、編集委員会が必要と認めた場合には、会
員以外にも寄稿を依頼することがある。
2
. 投稿内容は、総説・原著論文・実践研究・研究資料・短報・研究上の問題提起とし、完結したものに限る。
3
. 投稿原稿の採択および掲載時期については、編集委員会において決定する。
4
. 本誌に掲載された原稿は、原則として返却しない。
5. 総説・原著論文・実践研究・研究資料は、原則として 1編につき、刷りあがり 1
0
ページ(図表・抄録などを含め
0
0
字原稿用紙約3
0
枚、ワードプロセッサー使用の場合は 1
5
枚)以内とする。
て4
6. 短報・研究上の問題提起は、刷りあがり 4ページ(図表などを含めて 4
0
0
字原稿用紙約 1
2
枚)以内とする。
7
. 規定ページ数を越えた場合については、すべて投稿者負担とする。
8
. 原稿の表紙には、題目・著者名・所属機関を明記すること。さらに、総説・原著論文・実践研究については、英
文の題目・著者名・所属機関と抄録 (
6
0
0
語以内)を添えること。なお、抄録には和文訳を添付すること。
9
. 提出する原稿は、オリジナルとそのコピーの合計 3部とする。また、原稿の表紙の右下には、その論文の内容が
主として関係する研究領域を書き、総説・原著論文・実践研究・研究資料・短報・研究上の問題提起の別を明記す
る
。
1
0
. 原稿は、 4
0
0
字原稿用紙 (A4判横書き)に黒インク書きにし、本文はひらがな現代かな使いとし、外国語をかな
書きにする場合は、カタカナにする。ワードプロセッサー (
2
4ドット以上)で原稿を作成する場合は、 A 4版横書
0
桁2
0
行(上下左右の余白は 2
5
回以上、欧文綴りおよび数値は半角)とする。
き
、 4
1
1
. 挿図は、必ず黒インクで墨入れし、図中の文字や数字は、直接印制できるように鮮明に書く。写真は白黒の鮮明
な画面のものとする。
1
2
. 図や表には、必ず通し番号と、タイトルをつけ、 1枚ずつ原稿用紙に貼り、本文とは別に番号順に一括する。図
衰の挿入箇所は、本原稿の欄外に、赤インクでそれぞれの番号によって指示する。
1
3
. 引用文献は、本文の最後に著者名の ABC順に一括し、雑誌の場合には、著者・題目・雑誌名・巻号・ページ・
西暦年号の順とし、単行本の場合には、著者・曾名・版数・発行所・西暦年号・ページの順に記載する。
1
4
. 掲載論文の別刷りを希望する者は、著者校正のときに、その必要部数をグラ刷りの表題のページに明記する。但
し、この場合の実質は全額投稿者負担とする。
1
5
. 英文原稿については、特に下記の要領による。
a) 原稿は、英文とし、縦長 A4判の不透明なタイプ用紙(レターヘッド等のあるものを除く)に、通常の字体を
使い、ダプルスペースでタイプ書きにするが、写真図版にある文字についてはこの限りではない。また図表説明
のスペースはシングルとする。
b)用紙の上端、下端および左端は約 3センチ、右端は 2
.
5センチ余白を置き、ほぽ27
行にわたって書く、ページ番
号は、下端余白中央に脅し
c) 原稿は原則として、 l編につき、図表・抄録を含めて刷りあがり 1
0ページ以内とする。(刷りあがり 1ページ
0
0
語である。)但し、このページ数を越えた場合には、その費用の総てを投稿者が負担する。
は、約6
d) 原稿には必ず別紙として、和文による題目・著者名・所属機関および抄録 (
8
0
0
字以内)を添える。
e) その他、上記規定 9
.1
1
.1
2
.1
3
.1
4
. と同じ。
1
6
. 原稿は、九州体育・スポーツ学会事務局に送付する。
「九州体育・スポーツ学研究」編集規定
1
.r
九州体育・スポーツ学研究 J(以下本誌)は、九州体育・スポーツ学会の機関誌であり、原則として年 1回刊行
する。
2
. 本誌の内容は、投稿による「体育・スポーツ学の領域における総説・原著論文・実践研究・研究資料・短報などj
の他に「学会活動報告や広報など Jとする。
3. 総説・原著論文・実践研究・研究資料は、原則として 1編につき、刷りあがり 1
0ページ(図表・抄録などを含め
0
0
字原稿用紙約3
0枚)以内とする。
た4
4
. 短報などについては、刷りあがり 4ページ以内とする。
5
. 本誌の編集および刊行に関する事務を行うために編集委員会を設ける。
6
. 編集委員は若干名とし、学会会長が委嘱する。
7
. 本誌への投稿は、原則として九州体育・スポーツ学会会員に限る。但し、編集委員会が必要と認める場合には、
会員以外にも寄稿を依頼することがある。
8
. 編集委員会は、原稿の採択および掲載の時期を決定する。
9
. 投稿原稿の校正は、初枝のみ投稿者が行い、以後は編集委員会の貨任とする。
1
0
. 本誌の掲載内容の決定および変更については編集委員会において協議して決定する。
〈原著>
1
基本的動作の初発期の順序性
上田
毅(福岡県立大学)
川原弘之(福岡県立大学)
古賀範雄(中村学園短期大学)
青柳
領(福岡大学)
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.
1.研究目的
められる。幼児期の初発動作については、遺伝や
環境に由来する個人差がその獲得時期(適時性)
ヒトは、誕生時には反射的な動作とわずかな自
に強く影響すると考えられる。そして、動作の適
発的な動作しか示さないが、その後の著しい発達
時性については、これまでの数多くの検討により
によって様々な動作を初発する。特に、幼児期は
障害の早期発見を意図した各種の発達検査にその
成果をみることができる 2.3.6)。
神経系の発達が著しいため、多くの初発動作が認
1) F
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3) FukuokaU
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九州体育・スポーツ学研究第 1
2巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
2
一方、初発動作の順序性については、未分化な
動作の初発の順序性に関する情報は、遊び道具の
調整のとれない動作から徐々に動作が洗練されて
選択だけでなく、働きかけを考える上で有用だと
いく過程を示したものが数多く報告されてき
た1.8.10.11.12)が、課題成就率から動作の順序性を示
考えられる。そこで本研究では、幼児期において
したものは跳ぶ動作に認められるのみであ
の初発期を調査し、これらの動作の順序性につい
る"
.
7
.
9
.川。したがって、平衡系と移動系の動作を同
て検討することを目的とした。
動作のパリエーションや複合型を含む基本的動作
時に要求するような動作のバリエーションやポー
ル、その他の道具の操作を要求するような動作の
1
1
. 研究方法
複合型を含めると、初発動作の発逮順序性はほと
んど明らかにされていない。動作の発達は環境に
調査対象は、 2--6歳までの幼児 1
1
5
9名(男児
依存する場合が多い。例えば、投動作の発達には
5
6
7
名、女児5
9
2
名)の保護者とした。基本的動作
学習機会との関連も報告されている 1九
は、体育科学センター 5)による 8
4
種目の基本動作
学童期以前は、ヒトが生存にとって必要な運動
4
項目の動作を作成し、各々の動作の初
を参考に 2
全般の基本となる動作を習得する時期にあたり、
発期をアンケートにより尋ねた。図 1には 2
4
項目
動作によっては特定の場所や遊具が必要な場合も
の基本的動作を示した。
ある。また、それらの条件が揃っていても学習機
アンケート調査は、各々の基本的動作を説明す
会がなければ、動作習得は困難となる。その点で
る言葉とともに図示し(図 1)、保護者に自分のこ
は、動作のバリエーションや複合型を含む基本的
どもについての基本的動作の初発期を 1
) 1--2
ぶらさがる
s
勘E
院の‘率的胎作
平衡自民の‘ヨ極的島作
舗1fJ~必震とする移動司自の‘本8Ilm~
おりる.すべり aりる
*
b
る
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ある わたる
さか,~,&する
〈ぐる・〈ぐりぬI
tる か〈れる.
まいりこむ
隠いる・ 1
はじる・かける・
t
"
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かI
8いかける・にげる・
*
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る
にげ
曳
も
え
す
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AA4民 畿
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ポールヨE
ぴに因する・作穫のS本的勘作
AJ量@‘本鈎勘~
自主いのぼる・よじのぼる
とぴおりる
とびっ<.
関足でとぴあがる
とびこす
スキップ・*ヲプずる
客会
呼
気 一
急
~τる・なげあてる・
ぶつける
つ<.たた〈
。
うつ・うちあげる・
うちと I
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あ。
子
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調
こるがす
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金
ける
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。
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その他@・~.の‘本的D~
ポール鍾tJ.に闘する録作.0‘本的飴~
~げる・なげあげる.
うける・うけとめる
のぼる
こぐ
お..,・おぷさる
ふる・ふりまわず
ぞ 生~
認 j
図1 2
4
項目の基本的動作
すも告をとる
草
色
上回・川原・古賀・青柳:基本的動作の初発期の順序性
3
歳頃、 2
) 2-3歳頃、 3
) 3-4歳頃、 4
)4
男児全体の 60%
以上が初発した時点の年齢に配置
歳以後のいずれかに Oを付けることによって選択
して示した。また各々の動作間の関係は、ウィル
してもらった。ただし、いずれの選択肢にも Oが
コクソンの順位相関に有意差が認められなかった
付いていなかった動作は、 5)初発がなかったと
場合には並列に、有意差が認められた場合には上
した。以上を 5段階で評価した。
下に配置して示し、この基準は系統内だけでなく、
統計処理は、各々の基本的動作について初発が
系統性をこえても適用した。したがって、並列に
5の数字を割り当てた後(1
-2歳
早い順に 1
位置する補助を必要とする移動系動作の「おり
頃 =1、 2
3歳頃 =2、 3
4歳頃 =3、 4歳
J、移動系動作
る・すぺりおりる(以下、おりる )
以後 =4、初発がなかった=5
)、動作間の差の検
の「くぐる・くぐりぬける(以下、くぐる )
J、「か
定にはウィルコクソンの順位相関 (
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くれる、はいる・はいりこむ(以下、かくれる )
J
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)を用いて行い、動作内の性差の
の初発期はほぼ等しいが、これらの下に位置する
検定にはマン・ホイットニーの Uテスト (
Mann-
移動系動作の「はしる・かける・かけっこする、
Whi
t
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)を用いて行った。そして、どち
おう・おいかける、にげる・にげまわる(以下、
らの検定においても有意水準は 5%とした。
はしる )
Jの初発期は、「おりる J
、「くぐる J
、「は
しる」より有意に遅く、さらに下に位置するポー
ル遊びに関する操作系動作の「ころがすj の初発
1
1
1
. 結果と考察
期はこれらより有意に遅くなる o
表1
-5には、男児、女児それぞれと男女児全
補助を必要とする移動系動作の初発期は、「おり
体における基本的動作の初発の年齢別比率を動作
、「ぶらさがる」の順で有意に初発期が遅くな
るJ
の系統性を考慮して示した。
った (
pく 0
.
0
5
)。平衡系動作の初発期は、「まわる J
表 6には、男児における基本的動作の初発期を、
の後、「あるきわたる J
、「さかだちをする J
の順で
表 1 補助を必要とする移動系動作の初発の比率
動作名
おりる、すべりおりる 男児
女児
全体
ぶらさがる
男児
女児
全体
4歳 以 後
初発がなかった
4.8%
7.3%
0.4%
0.3%
1
.1%
1
.4%
31
.7%
42.7%
45.4%
44.0%
6.0%
22.2%
19.3%
20.6%
0.3%
5.2%
2.7%
3.6%
1
.4%
2.8%
1
.9%
2.5%
1--2歳 頃
2--3歳頃
3--4歳 頃
4歳 以 後
初発がなかった
27.7%
25.3%
26.5%
8.5%
1
1
.7%
9.9%
1
.4%
0.5%
0.9%
43.6%
40.7%
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4
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18.5%
15.7%
17.4%
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5.6%
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38.3%
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32.3%
37.8%
35.2%
1--2歳 頃
2--3歳 頃
61
.0%
60.6%
32.8%
3
0.
4
%
60.6%
28.0%
30.7%
29.3%
3--4歳 頃
表 2 平衡系動作の初発の比率
動作名
まわる
男児
女児
全体
あるきまわる
男児
女児
全体
さかだちする
男児
女児
全体
4
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
表 3 移動系助作の初発の比率
1--2歳頃
動作名
くぐる・くぐりぬ付る
かくれる、
はいる・はいりこむ
2--3歳 頃
3--4歳 頃
4歳以後
初発がなかった
65.3%
24.5%
8.5%
0.7%
1
.1%
67.1%
24.8%
5.1%
0.8%
2.2%
全体
66.0%
24.8%
6.6%
0.8%
1
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男児
66.6%
27.5%
4.9%
0.2%
1
.4%
女児
6
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65.0%
27.8%
4.9%
0.
4
%
1
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男児
59.1%
3
1
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7.4%
0.9%
1
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女児
54.6%
37.2%
5.6%
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1
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男児
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円
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a
28.0%
45.9%
20.3%
4.1%
1
.8%
2
6.
4
%
45.4%
1
9.
4
%
4.9%
3.9%
ー・ー・・・・・・・・・-------....-.
.
.
.
.
.
..............................__...._--....ーー・ーーーーーー・・ー・・・・ーーー・ーーーーー....._..-ーーー・ーーーーーーーー・・ーー・・・・・・・・・・ーー...
全体
27.2%
45.5%
19.7%
4.6%
3.0%
とびっく、
男児
13.6%
43.4%
26.1%
10.6%
6.3%
両足でとぴあがる
女児
17.2%
45.9%
23.3%
9.0%
4.6%
ー....__...._----...._---------------ー・・ー・・・・・・・・・・・-----_.・ーー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ー・・ー・・・・ーーーー・ー・・・・・・ー・ーー・・・・・
全体
1
5.
4
%
44.5%
24.8%
9.7%
5.6%
とびこす
男児
6.0%
42.3%
34.0%
10.9%
6.7%
女児
5.6%
46.3%
30.9%
9.8%
7.
4
%
ー・・ーーー・・・・ーー.........._----_...._---_..ーーーー・ー・ー・・・・・・・・・・・ーー・・・・・ー.._--ー・・・・ーーーー-------ーーーーーーーーーーーー-_....ーー......-_.......ーー...
全体
5.8%
44.2%
32.4%
10.3%
7.2%
スキップ・ホップする 男児
4.4%
30.0%
4
1
.8%
16.9%
6.9%
女児
4.9%
40.2%
34.0%
14.9%
6.1%
全体
4.7%
35.0%
37.9%
15.8%
6.6%
のぽる
男児
2.6%
18.9%
32.6%
30.3%
15.5%
女児
1
.2%
2
1
.1%
34.3%
29.9%
13.5%
全体
1
.9%
20.1%
33.1%
30.4%
14.6%
とぴおりる
男児
女児
男児
女児
るる
げで
ああ
げげ一く
なな一た
・る一た
るるけ一、
なあぷつ
げてつ一く
全体
男児
女児
全体
男児
女児
全体
うつ・うちあげる・
うちとばす
男児
女児
.全体
頃
一
全体
うける・うけとめる
34.2%
35.1%
34.5%
38.4%
45.1%
4
1
.9%
46.9%
45.3%
45.9%
38.3%
4
1
.9%
40.1%
28.7%
3
1
.1%
29.6%
22.8%
17.9%
20.1%
9
男児
女児
2--3歳 頃
47.6%
48.8%
48.2%
35.8%
30.9%
33.0%
17.8%
19.6%
18.8%
24.9%
2
1
.1%
23.1%
3.0%
4.6%
4.1%
3.4%
1
.7%
2.5%
aaτ-ntFO
全体
ける・けりとばす
1
"
"
'2歳 頃
一
ロ
男児
女児
qa-
動作名
ころがす
歳一%%
表 4 ポール遊びに関する操作系動作の初発の比率
1
1
.2%
2.2%
18.1%
20.2%
28.9%
27.0%
27.9%
27.5%
24.7%
25.9%
41
.1%
38.5%
39.9%
33.0%
28.7%
30.6%
4歳以後
2.6%
2.9%
2.7%
2.8%
3.9%
3.3%
4.9%
5.9%
5.5%
6.9%
8.3%
7.5%
2
1
.2%
19.1%
20.0%
30.5%
32.4%
31
.8%
初発がなかった
2.8%
3.5%
3.4%
0.7%
2.0%
1
.5%
1
.4%
2.2%
1
.9%
2.5%
4.1%
3.
4
%
6.0%
6.8%
6.5%
10.4%
19.3%
15.1%
5
上田・川原・古賀・青柳:基本的動作の初発期の順序性
表 5 その他の操作系動作の初発の比率
動作名
男児
こぐ
女児
全体
おぶう・おぶさる
男児
女児
全体
ふる・ふりまわす
男児
女児
全体
男児
すもうをとる
女児
全体
1-2歳 頃
2
3歳 頃
3
4歳 頃
4歳 以 後
16.0%
20.3%
18.1%
33.7%
30.7%
32.1%
11.8%
10.8%
1
1
.3%
14.5%
9.5%
1
1
.9%
59.3%
55.9%
57.7%
25.0%
28.0%
26.8%
39.0%
4
1
.7%
40.4%
4
1
.6%
37.5%
39.5%
20.5%
20.8%
20.5%
20.3%
22.6%
21
.3%
30.5%
3
1
.3%
30.7%
3
1
.9%
32.9%
32.3%
3.5%
1
.9%
2.6%
12.3%
1
1
.8%
11.9%
12.7%
1
1
.8%
12.3%
8.8%
13.3%
11.2%
有意に初発期が遅くなった(それぞれ pく 0
.
0
5
)
0
初発がなかった
0.7%
1
.2%
1
.1%
8.6%
6.8%
7.8%
6.0%
4.
4
%
5.3%
3.2%
6.8%
5.2%
表 7には、女児における基本的動作の初発期を
移動系動作は、「くぐる J
、「かくれる Jの後、「は
示した。女児についても男児とほぽ同様の順序性
しる」、「はいのぼる・よじのぽる(以下、はいの
が認められ、単純な動作から次第に複雑でバラエ
ぼる )
J、「とぴおりる」、「とびっく、両足でとぴあ
ティーに富む動作へと発達した。ただし、平衡系
)
J、「とびこす J
、「スキップ・
動作の「まわる」の初発期は、相対的に男児より
がる(以下、とびっく
ホップする(以下、スキップ)
J、「のぽる」の順で
遅く、「あるきわたる jは相対的に早かった。また
有意に遅い初発期が認められた(それぞれ pく
ボール遊びに関する操作系動作の「うつ」は相対
0
.
0
5
)
0 ポール遊びに関する操作系動作は「ころが
すJ
、「ける・けりとばす(以下、ける )
Jの順で有
pく 0
.
0
5
)後で、「う
意に遅い初発期が認められた (
的に男児より遅かった。その他の操作系動作の「お
J と「なげる・
ける・うげとめる(以下、うける )
うをとる J
、女児では「ふる Jの初発期が早かっ
なげあげる、あてる・なげあてる、ぶつける(以
た
。
うJは相対的に男児より早く、特に「すもうをと
るj、「ふる Jは男女児で逆転し、男児では「すも
下、なげる )
Jがほぽ等しい初発期を迎え、続いて
表 8には、全ての幼児の基本的動作の初発期を
)
J、「うつ・うちあげ
示した。基本的動作の初発期は、男女児それぞれ
る、うちとばす(以下、うつ )
Jの順で有意に初発
のものと同様であった。ただし、平衡系動作の「ま
期が遅くなった(それぞれ pく 0
.
0
5
)。その他の操
わる j、「さかだちをする J
、移動系動作の「とびっ
の初発期が認められた後に「お
作系動作は、「こぐ J
くj、「スキップ」、ポール遊びに関する操作系動作
う・おぶさる(以下、おう )
J、「すもうをとる J
、
の「うつ j、その他の操作系動作の「すもうをとる J
Jの順で有意に
「ふる・ふりまわす(以下、ふる )
には性差が認められ(それぞれ pく 0
.
0
5
)、「まわ
「つく、たたく(以下、つく
初発期が遅くなった。
このように男児では、基本的動作の初発期の順
序は直立姿勢獲得以降、平面的な移動が始まり、
少し遅れてポール遊びが始まる。さらに遅れて力
るJ
、「さかだちをする J
、「うつ J
、「すもうをとる J
は男児で早く、「とびっく J
、「スキップjは女児で
早かった。
これらの性差の特徴は、 3歳前後から認められ、
強さやリズム感が要求される遊びが始まる。移動
それ以前には認められなかったことと、男女児そ
系動作は平面的な移動から立体的な移動へと発展
れぞれの日常の遊びのスタイルとの関連が伺える
し、さらにリズム感や躍動感を伴う動作へと発展
ことであった。一般に、 3歳前後の幼児では、男
すると考えられる。
児は活発性に富み、粗雑で力動的な行動傾向を、
6
九州体
r
r・ス ポ ー ツ 学 研 究 第 1
2
巻 第 l号 平 成 1
0
'
1
'3月
6 9
3児における基本的動作の初発 J
U
I
表
室
事1
1
補勘を晶畢とする事.,,,
頃
,-,・E
おりる唱すベ υ
白リる
t
J
J
.
H長
平・ti~
1晶
〈ぐる.<ぐ'}1
Q1
ポール週びに掴する挽作"
その他の鼠作系
~<れる."いる・はいりこむ
隠し畠 1
1
'
>
11
るーか,,, ζ T<.
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い.
11る,にげるーにげ事担晶
こるがす
げるー 1
1
1
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回いのぼる‘よじのぼる
Z-3a
頃
ぶら..る
とび白リる
.わる
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'"晶‘.げとぬる
4
"
なげる砧げ晶げる,
あて晶
晶てる,
ぷつ 1
1る
白う‘お&古る
す.,をとる
u
と つ<.両足でと Uあがる
3-4.
頃
ふ る ふ り 草 bT
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晶る eb
たる
瓦辛,プ.*::.-プす晶
つ<.たた〈
うつ うちあげる.うちとばす
a
のぼる
4・~磁
苫かだちをする
表 7 女児にお付る基本的動作の初発 l
P
I
年齢
H
且唄
情動を".とする移動果
平衡系
...,系
か〈れる.陪 U る・阻いりこむ
〈ぐる・〈ぐり凪ける
担 Uる‘すベり畠リる
ポ
''''びに閲する組作果
その他の揖作,.
. <れる.回いる ・"いリこむ
ほ し 畠 か け る か1
1っこする.
おう咽おいか 1
1晶.にげる に 11.bる
e
ζろがす
日いのぼる・よじのほ晶
,-,鍵.
1
1畠 '
1
1りと"す
ぷら苫がる
ζぐ
u
と おりる
宮町晶・う 1
1とめる
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r
.げる.f./.:t1晶げる.
晶τ晶f.l r1~てる,
ぷ-:l1
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おう 畠ぷ書占
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とびっ<.商阜でと
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晶.る
晶る eわたる
H 置事
ふる ふりまおす
e
とUζ す
すもうをとる
スキ vプホフプする
つ<.たた〈
のぼる
tT
.つ.,.晶げる. うちと 1
,.思.
主かだちをする
7
上回 ・川原 ・古賀 ・背柳 基本的動作の初発J
U
Jの順序性
表 8 全ての幼児にお付る基本的助作の初発 J
U
J
年齢
1-2
.
a
1
;
l
補
助
を
,
.
曹
と
す
る
棒
'
"
匹
21
)
<
6
.す
再
り
お Mる
ポー"週びに圃する陣作果
修1¥系
平衡"
〈
ぐ
る
‘
〈
ぐ
り
岨
げ
る
皐
〈
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る
.
ロ
い
晶
・
ロ
い
り
l
その他の挽作高
ζむ
"
"
畠か
け
る・
か
げ
ヲ
こ
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晶
.
お
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・
畠
い
か
"
畠
,
げ'
M
に
げ
るに
4
e
こ
ろ ..
ロ
い
の
ぼ
る
・
よ
じ
の
"
晶
ける.
"
リ
と
"
す
z-l・咽
Uお
り
る
と
"
告
書
が
る
こ
ぐ
.
.
る・
う
"
る
.'11と由 る
.
τ
Eげる .~げ畠げる .
島
咽
f
J
.
I1
晶
て,
る
"
つ
"
る
Uつ
<
.
酉
足
で
と U島
.
晶s
と
畠
う
‘
畠
"
.
る
あ
る
曹
相
止
る
ふ
る
ふ
り
ま
ね
す す
も
ー
を
と
る
ー
と
びこ
T
主
宰
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ホ
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プT・
晶
3-4.
咽
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〈
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た
〈
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う
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.
0
5
.:
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J
j
兇の!J
J
提販が女児より有涯に早“<>;P<0.
0
5
.女児の I
J
J
尭削が男児より有置に早い.
注)・P<0
女児はリズム反応に低れ、似盤で着実な行動傾向
れに準じた遊ぴ道具の選択などの社会的文化的影
を示すことが知られている"。しかも社会文化的
響は変化することなく継承されてきたと考えられ
女児に対する養育者の性役割J
P
l
待やそれ
には、クJ
る。したがって 、 ζ のような変化はより長いスパ
に準じた遊び道具の選択がそれぞれの遊び内容に
ンで検討していく必嬰性があると考えられる。
影響すると考えられる。例えば、男児には、将来、
以上のように、 3歳以降の基本的動作の初発期
彼らが本絡的に取り組むと予知される (
1
1
干に旋育
に認められた性差は、現代の幼児の行動傾向と学
l侍する)イメージの上で!J
J
の子らしい遊ぴ
者がW
習経験の巡い、およびそうした経験の迎いを生じ
に関連した野球のパットやポール、サッカーのポ
させる社会的文化的影響に起因するものと考えら
ールなどの遊具を好んで選択するであろう 。同様
れる。
に、女児においてもイメージの上て・女の子らしい
ピアノやダンスなどに関連した遊具を獲有者は晴
好するであろう 。このように、本研究で鋭祭され
た性差には、これらの要因が単独ないしは複合し
て作用したと考えられる 。
男女児それぞれの動作発達における性廷は、こ
要
約
2- 6I<誌の幼児 1
15
9
名の保護者を対象に、 2
4項
目の基本的動作の初発J
IIlをアンケートにより調査
した。その結果、基本的動作の初発j
羽の順序性は、
の種の研究が盛んであった 2
0
年程前から指摘され
男女児ともに平面的な移動から立体的な移動へと
てきた。この問、こどもを取り巻く社会環境は大
V
J作へと
発展し、さらにリズム感や脱却j感を伴う [
きく変化している 。それにも拘わらず男女児それ
発展した。ポー Jレ遊びについては、平面的な移動
ぞれの行動傾向は大きく変化せず、当時の研究対
から少し遅れて始まり、さらに遅れて力強さやリ
象が税の位代にな っても護育者の性役割Wl
待やそ
ズム感が袋求される遊びが始まっていた。また 3
8
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0年 3月
歳前後から性差が認められ、男女児それぞれの日
常の遊びのスタイルと関連していると考えられた。
の手号卜,東京:日本文化科学社, P
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学体育科学系紀要, 1
0:1
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c motors
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. Growth and d
e
v
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p
-
1
1
) 中村和彦,宮丸凱史,富田達彦:幼児のころ
Am
e
r
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.Phys.Med.,4
0
:1
4
mento
fj
u
m
p
i
n
g
.,
がり動作の発達とその評価に関する研究,筑波
.
2
5,1
9
61
1
:1
5
3
1
6
3, 1
9
8
80
大学体育科学系紀要, 1
5
) 石河利寛,栗本閲夫,勝部篤美,近藤充夫,
1
2
} 中村和彦,宮丸凱史:幼児の捕球動作様式の
前川峯雄,松田岩男,森下はるみ,清水達雄,
発達とその評価に関する研究,筑波大学体育科
末利博,高田典衛:幼稚園における体育カリキ
学系紀要, 1
2
:1
3
5
1
4
3, 1
9
8
90
ュラムの作成に関する研究
1.カリキュラム
の基本的な考え方と予備的調査の結果について,
体育科学, 8:1
5
0
1
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5, 1
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テップガイドームープメント教育・ MEPA実践
1
3
) 大津清二:動作発達にみられる比較文化,体
育の科学, 4
4:6
2
1
6
2
4, 1
9
9
40
1
4
) Wickstrom,R
.L
.
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undamental motor
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9
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9
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3
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(平成 9年
削1
叩
平成1
叩0
年 2月 5日受理/
9
競泳トレーニングにおけるストローク数の活用について
松波
洲
勝(別府女子短期大学)
雅明(大分県立芸術文化短期大学)
TheUseo
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Masaru MatsunamP)a
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雪
緒
数等で評価され、ストローク技術の評価には、泳
速度の構成要因であるストローク頻度 (SR)やス
競泳のトレーニングは、選手の記録を向上させ
S
L
)がバイオメカニカルなパラメー
トローク長 (
るために、主に生理的機能の向上とストローク技
ターとして用いられている。そして、泳速度、ス
術の改善を目的として行われている。選手の生理
トローク頻度、ストローク長の関係が多くの研究
者において調べられてきた収附附川川間}。
的機能は、最大酸素摂取量、血中乳酸濃度、心拍
1) B
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1
0
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
しかし、実際のトレーニング現場において、コ
ーチは選手の技術を評価するために、ストローク
泳選手 4名であった。被験者の身体的特性と競技
able1に示した。
成績は T
S
C
)
頻度やストローク長ではなくストローク数 (
数えることもでき、簡便でストローク技術を評価
2.乳酸テスト
乳酸テストのプロトコールは、オーストラリ
する最も基本的なパラメーターであると考えられ
ア・スポーツ研究所のエアロピック・ステップテ
る。しかし、 SCだけでは、泳速度との関りからス
ストを参考にし、若干の改良を施したものである
トローク技術を正確に評価しにくい問題点がある o
(
F
i
g
.l
)16)。テスト泳は、 200mx3,2,2, 1
そこで、 SCを泳速度で割ることでストローク技
本の 4つのステージからなり、インターパル形式
術を相対的に捉えることができる指標が考えられ
で行った。各ステージの運動強度は 200mペストタ
た
。 L
a
v
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ta
.
1 は、この指標をアームストロー
イムの 75%、80%、90%、最大努力泳と泳速度を
を使用していると考えられる。 SCは、選手自身が
8
)
クインデックス (
A
S
I)と呼ぴ、最大酸素摂取量と
漸増させた。 1、 2、 3ステージにおけるインタ
有意な相闘があると報告し、技術的能力の良い指
ーパルの休息時間は、 1、 2ステージが1
5
秒
、 3
標であると示した。また、 McMurraye
ta.
l は
、
ステージは 5
0
秒に設定した。また各ステージ聞の
A
S
Iについて選手のストローク技術の進歩をモ
休息は、 1と 2、 2と 3ステージ聞を 4分
、 3と
l
l
)
ニターする価値ある指標であると示唆している。
4ステージ聞を 1
0
分とした。泳法は、自由形とし
このように、 SCを用いて簡便にストローク技術
た。これらのテスト泳は 25m
屋内プールにおいて
を評価しようとする試みがなされている o しかし、
実施した。
SC自体に関する研究はあまり見られない。
血液サンプルは 1、 1ステージ運動終了 3分後、
本研究では、ストローク技術の基本的な指標で
3、 4ステージは終了 3、 5分後に指先より採取
ある SCに注目し、年間におけるその変化を泳速
し、血中乳酸濃度 (
L
a
)の測定を行った。 Laの分
度や血中乳酸濃度との関係から検討を行い、また
析には、ペーリンガー・マンハイム社製携帯型簡
SCから算出された A
S
Iについてもその変化を調
べ、競泳トレーニングにおける S
C及び A
S
Iの活
易乳酸分析器「アクスポーツ
(ACCUSPORT)J
を用いた。
用について検討することを目的とした。
3.測定項目
1)ストローク数 (
S
C
)
研究方法
乳酸テストにおいて各被験者のストローク数を
1.被験者
被験者は、日頃から充分なトレーニングを行っ
25m毎に測定し、その合計を 200mのストローク数
とした。そして 1、 2、 3ステージにおいては各
ており、日本学生選手権に出場経験のある女子競
ステージの平均ストローク数をストローク数
Table1 TheP
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9
松波・洲:競泳トレーニングにお付るストローク数の活用について
1
1
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200X3(75%)
200X2(90%)
200X2(80%)
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(
S
C
) とした。
分析を用いた。また、有意な差が認められた項目
に関して、群問の検定に LSD法を用いた。なお、
2)アームストロークインデックス (A51
)
危険率 5%をもって有意水準とした。
ASIは、乳酸テストにおける各ステージのスト
ローク数 (
S
C
) と泳速度 (
V
) により求めた。
結 果
ASI (
s
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s
/(m/s
))
=ストローク数 (
S
C
) /泳速度 (V)
1.ストローク数、泳速度、血中乳酸濃度の関係
とその変化
3) OBLASpeed (OBLA-5P)
図 2は
、 5回の乳酸テストにおける泳速度 (
V
)
血中乳酸蓄積開始点 (
O
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とストローク数 (
S
C
)の関係の変化を示したもの
Accumulation) と さ れ て い る 血 中 乳 酸 値 4
である。 SCは
、 V の増加に従いほぽ直線的に増加
mmol
/lでのスピードである OBLA-SPは、競泳
した。また、年間のトレーニングが進むに従い、
において有酸素性能力を知る指標としてよく用い
V と SCの関係を示した V-SCカープは、下方あ
られている。本研究では、生理的側面の変化を知
るいは右にシフトしていた o 1
0月から 3月にかけ
る項目として、乳酸テストによる V と Laの関係
ては、 V の変化よりも SCの低下が見られ、 3月以
から求めた OBLA-SPを取り上げた。
降 SCの変化よりも V の増加が見られた。すなわ
ち、シーズンを通したカープシフトは、下方から
4.測定期日
右方向に移動した。図 3は
、 SCと Laの関係を示
本研究の乳酸テストは、トレーニングによる有
したものである。 SCの増加に伴い Laが指数関数
酸素性能力の変化を知るため年間トレーニング計
的に増加していることが伺える。シーズンにおけ
画に組み込まれており、 1
9
9
6年 1
0月から 1
9
9
7年 8
0月からシーズン後期
る変化は、シーズン初期の 1
月までの 1シーズンにおいてシーズン初期の 1
0月
の 6月にかけて SC-Laカープは、左側にシフト
(
O
c
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.
)、 1
2月 (Dec.)、 シ ー ズ ン 中 期 の 3月
し SCが減少しても産生される乳酸値はほぼ同じ
(
M
a
r
.
)、シーズン後期の 6月(Ju
n
e
)、8月 (
A
u
g
.
)
であった。図 4は、生理学的な変化を V-Laカー
に計 5回測定を行った。
プで示したものである。シーズンが進むに従い、
V-Laカープが右にシフトしていく傾向が見られ
5.統計処理
データの統計処理は、各データの平均値及び標
準偏差を算出し、平均値の検定には一元配置分散
た。すなわち、トレーニングにより生理的能力が
向上していることを示している。有酸素性能力の
指標である OBLAスピード (OBLA.SP) は
、 1
0
1
2
2
巻
九州体育・スポーツ学研究 第 1
第 1号
平成1
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年 3月
1
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sまで増加した。
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01
.3
)において有意
.
0
5
)。全体的な ASIの変化
に低下していた (pく 0
2. ASIの変化
ストローク指標である ASIの変化を見たのが
を見ると V の増加にともない ASIが減少する傾
向が見られた。
図5
である。トレーニングが進むに従い、 ASIが減
少する傾向が見られた。また、シーズン初期から
3.最大泳時の ASI、V、 Laの変化
後期にかけて ASIの平均値は分散分析の結果、シ
泳パフォーマンスを表わす V について、その変
Q
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.:1
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9、D
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化を最大努力で泳いだと考えられる 4セット自に
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松波・洲:競泳トレーニングにお付るストローク数の活用について
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ある。いずれにおいても有意な差は認められなか
9
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7まで低下し、逆に 8月には 1
0
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.
8と増加傾向を
示 し た o Laは1
0月 の 6.80mmol
/lから 6月 の
1
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0
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m
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/
1まで増加し、 8月には 7
.35mmol
/l
った。しかしシーズン始めからシーズン後半の変
と低下する傾向を示した。
おいてストローク技術と生理的機能により検討し
た。図 6は
、 V,
ASIと Laの変化を示したもので
化を見ると泳パフォーマンスを示す V は1
0月の
1
.
4
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sから 6月の 1
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sまで増加し、 8月
で1.4
79m/sと低下する傾向を示した。また、技術
0月の 1
0
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.
2から 6月の
的な変化を示す ASIは1
考
察
競泳における泳ぎの技術的評価の殆どが、スト
1
4
九州体育・スポーツ学研究
第1
2巻
第 1号
平成 1
0
年 3月
115
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、
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、
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一口-ASI
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ローク長 (
S
L
)及びストローク頻度 (
S
R
)で測ら
いては指数関数的な関係を示すが、背泳ぎと自由
れている。しかし、これらのパラメーターは実際
形ではこの関係はほぼ直線的であったとし種目聞
のトレーニング現場では利用しにくいと考えられ
における関係の違いを示していた。自由形選手を
る。そこで本研究は、ストローク技術を知る最も
対象とした本研究の V-SCの関係は、図 2に示す
基本的なパラメーターである SCについて、年間
ようにほぽ直線的に増加する傾向を示した。しか
を通じて行っている乳酸テストにおいて測定し、
r
a
i
g
し、この関係は永久的に続くわけではなく C
また SCか ら 求 め た ASIの 変 化 か ら SC及 び
e
ta
.
13)が示しているように、さらに SCを高めて
ASIのトレーニングへの活用について検討を行
最大スピードを出すような測定を行えば、 SCに
った。
おいても SRと同様に V に対する最適な SCが
出現すると推察される。 SC-Laの関係は、 SCの
1.ストローク数、泳速度、血中乳酸の関係
V-SRの関係において C
r
a
i
ge
tal
.3)は
、 V の増
増加に伴い Laが指数関数的な増加を示した。ま
加にともない SRは指数関数的に増加することを
した。これらの関係から、 V の増加に伴う Laの
示し、 V に対する最適な SRがあることを示して
変化に SCが関与していると考えられる。そして
e
s
k
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ne
ta
.
l7)は
、 2次方程式的な関係を
いる。 K
その変化は、 V の増加に対する SCの増加と V の
示し、また W
e
i
s
se
ta
l
.
増加に伴い iEMGが増加する同と報告されてい
1
9
の研究では、平泳ぎにお
)
た
、 V-Laの関係も同様に指数関数的な関係を示
1
5
松波・洲:競泳トレーニングにおげるストローク数の活用について
ることから筋の活動量が相乗的に高まったためで
グ計画からもシーズン初期から中期にかけては、
ないかと考えられる。
スドローク技術の再構築ためのトレーニングが行
われる 10)。これらのことから、ストローク技術の
2.ストローク数、泳速度、血中乳酸のシーズン
改善に一定の Vで S
Cを減らすようなトレーニ
を通した変化
ングが有効であると考えられる。この評価のため
図 2に示すように、 V-SCの経時的変化は 1
0月
に、従来の研究で用いられている SLや SRは、ビ
0
から 3月にかけてのシーズン初期においては、 1
デオカメラの普及により容易に測定することがで
月から 1
2月は右方向、 1
2月から 3月は下方向にシ
きるようになった 6)18)2九しかし、実際のトレーニ
フトした。またシーズン後期においては右方向及
ング現場において、コーチが技術的評価を選手に
び左方向へのシフトを示した。 W
akayoshi e
t
対し即座にフィー!とノ Tツクできないという問題点
al
.l8)は
、 6カ月間の有酸素トレーニングによりス
があると考えられる。一方、 SCは、単純にその数
トローク技術の改善が見られ、それはストローク
を数えるだけで選手自身よっても測定が行える。
長の増加によるものであると示唆している。本研
このように SCの利用は、 SLや SRと比較してス
究における結果においても 1
2月から 3月にかけて
トローク技術の評価を簡便に行える o また、本研
大きく SCが減少していることから、トレーニン
究では Laとの関係も見るため 200mを用いたが、
SCは利用できると考
グによりストローク長が増加し、ストローク技術
その他の泳距離においても
が向上したと考えられる。一方、 3月から 8月に
えられる。そして、選手に測定させることでスト
かけては SCの変化は見られず V の増加が見ら
ローク技術を選手に意識させることもでき、実際
れた。これは、ストローク技術の定着及び有酸素
の指導場面で「ストローク数を減らすように Jと
性能力の指標である OBLA-SPの向上が見られ
指導したほうが「ストローク長を長くするように J
ることから、その技術を維持する末梢筋群の持久
と指導するよりも実践的であると考える。
的能力が高まったためであると考えられる o
W
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l
.19)は、有酸素性能力は SRを高めて速
3. ASIの変化と V、Laの関係
く泳ぐ時に最適な技術を維持するのに役立つこと
ストローク数を用いてストローク技術を指標化
を報告している。また、 C
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tal.幻は、女子選
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1
が示した ASIや C
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手は男子選手に比べて SRを増加させることで V
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.1)が示したストロークインデックス (
SI
)
を高めていることを示していることから、女子選
がある。 S
Iは
、 SLと V の積でありその算出に SL
手において有酸素性能力の改善は重要な要素にな
が必要となる。 ASIは、ストローク数と泳速度で
ると考えられる。これらのことから、泳ノ fフォー
算出することができ、またこの指標は、技術的能
v-SCカープから見ると段階的
d
)と
力を量的に測る泳エネルギーコスト (V0
2/
に行われていることがわかる。すなわち、シーズ
高い相関が見られたことから妥当性のある指標で
マンスの改善は
ン初期においては、ディトレーニングからの体力
あることを示している九本研究では、基本的なパ
の向上が見られその後、技術的な変化が見られる。
ラメータである
そしてシーズン後期にかけては作り上げた泳ぎで
かつ簡便に評価できる指標である ASIを用いて
SCを利用し、泳技術を客観的に
の体力を高めるという段階を踏んでいると考えら
ストローク技術の検討を行った o M
cMurrayeta
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れる。 C
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l3)は、パフォーマンスの改善に
は、シーズン初期と後期において ASIを比較した
はゆっくりとしたストローク頻度でストローク長
とき、有意な差が見られたことを示している。本
を伸ばすような練習を行うべきであると述べ、ま
研究の結果においてもシーズン初期と後期を比較
o
s
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tal.l)は、一定の V で SCが少ないこと
たC
すると有意な減少が見られ、ストローク技術が改
が重要であると指摘している。年間のトレーニン
善されたと考えられる。また、 V による ASIの変
1
6
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
化について L
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18) は
、 V の増加に伴い
れる。一方で、 Laの増加が見られたのは、 V の増
ASIが減少することを示したが、一方で McMurl11)は、女子選手において V が増加すれば
r
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加に起因していると考えられる。しかし、 ASIが
低下していることからも、 lストローク当たりにお
逆に ASIは増加傾向を示すとしている。前述の
ける筋出力の増加が関与しているのではないかと
C
r
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ta.
13)の報告にもあるように女子選手は、
推察される。一方、 6月から 8月にかけて Vミ La
SRを増加させることで Vを高めていることから
とも低下し、また ASIの増加が見られた。一般的
ASIが増加する可能性はある。しかし、本研究で
は各測定においてステージ間の ASIに有意な差
にシーズン後期であるこの時期には、主要な試合
が行われる。本来ならば 6月で向上した能力を維
は見られないものの、全体的な ASIの変化から見
持もしくはさらに向上させることが望ましいが、
て V の増加に伴い ASIは減少する傾向にあった。
逆の結果を示した。このことは、選手のコンディ
このことは、 ASIと V0
dとの関係を示した研
2/
ションが良くなかったからと推察される。これら
究結果8)からも、 V が高まるほど効率のよい泳ぎ
、ASIの変化
のことから、最大努力泳時の V、La
t
になると考えられる。この結果と McMurray e
を知ることで生理的と技術的な側面から選手の泳
a
.
l の結果の違いは、最大泳時に達成された Vの
パフォーマンスを把握できると考えられる。
l
l
)
違いによるものであると考えられる。 McMurray
e
ta
.
111)の V は 3回の測定平均で1.61m/s、本研究
での最高泳速度は1.504m/s (
Ju
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要
約
った。これは、測定距離の違いが関与していると
本研究は、ストローク技術を知る最も基本的な
考えられる。先行研究 11)では 2
0
0
y
dでの測定であ
パラメーターである SCについて、 V、Laとの関
り、本研究では 200mを用いた。距離が長くなれば
係から SCのトレーニングへの活用と SCから求
なるほど V を増すためには、ストローク技術がよ
められるストローク指数である ASIによる泳パ
り重要になると考えられる。 P
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d
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.
l
フォーマンスを検討することであった。その結果、
は、前述した泳エネルギーコストを示す V0
dを
2/
1000m泳で求めている o また Sharpe
ta.
l14)は、上
以下のような知見が得られた。
1
3
)
1
) V-SCの関係は直線的であり、 V-La、SC-
肢のパワーとスプリント泳との間に相関関係 (r=
Laの関係は指数関数的であった。これらの関
0
.
9
0
) があったと報告しており、短距離泳では泳
係から Vの増加に伴う Laの変化に SCが関
速度の発現をパワーに依存する割合が大きく、技
与していると考えられた。
術を正確に把握することはできないと考えられる。
2) V-SC
、V-La
、SC-Laのシーズンを通した
これらのことから、ストローク技術を ASIで評価
変化からシーズン初期から中期にかけては技
するときには、テスト泳に短距離泳(スプリント
術の改善が中心となり、シーズン中期から後
泳)を用いるよりも中距離以上の距離で行うほう
期にかけては体力の改善がなされて V が向
が良いと考えられる。
上していると考えられた。
次に、図 6に示すように最大パフォーマンスを
3) ス ト ロ ー ク 技 術 を 評 価 す る 指 標 で あ る
示す 4ステージ目の V、Laと ASIのシーズン初
ASIは、シーズンが進むに従い減少し、スト
期から後期にかけての変化の関係についてみて見
ローク技術の改善がわかった。また、 V の増
た。その結果、統計的に有意な差は認められなか
加に伴い ASIが減少する傾向を示し、 V が高
ったが、 ASIの減少に伴い Vが増加し、また ASI
まるほど効率のよい泳ぎになると考えられる。
が最低値を示したときに V及び Laは最高値を
示す傾向が見られた。このことから、ストローク
技術の改善が Vの向上に関与していると考えら
4)最大努力泳時の V、La、ASIの変化の関係
から、 ASIの減少に伴い V が増加し、また
ASIが最低値を示したときに V及び Laは
松波・洲:競泳トレーニングにおけるストローク数の活用について
最高値を示し、 V、Laの変化に ASIの変化が
1
7
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長の関係,トレーニング科学, 8(
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河利寛,北川議:クロール泳時の筋活動と血中
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乳酸との関係,日本ノぜイオメカニクス学会第 1
対応していた。
以上のことより、簡単で測定しやすい SCは V,
Laとの関係とその変化から、トレーニングの現場
でストローク技術の評価に活用できるパラメータ
ーであると考えられる。また、 SCから算出した
ASIは、泳パフォーマンスの改善の予測に活用で
きる技術的指標であると考えられた。
参考文献
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太:最大努力によるスプリ
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.
1
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)正野知基,松波勝,洲雅明:携帯型簡易
乳酸分析器 (ACCUSPORT)を用いた競泳選手
の有酸素性能力評価の試み,別府女子短期大学
1
8
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
紀要, 1
7,5
7
6
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9
9
6
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付理
受受
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唱
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内
日日
目 5
月月
年年
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成成
平平
1
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) 若吉浩二:競泳のレース分析,体育の科学,
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歩行速度の変化が歩行運動に及ぼす影響
一一高齢者と若年者との比較一一
井上仲
(佐賀大学文化教育学部)
田 口 正 公(福岡大学体育学部)
下永田修
(福岡大学体育学部)
吉 田 和 人(静岡大学教育学部)
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九州体育・スポーツ学研究第 1
2巻 第 l号 平 成 1
0年 3月
1. 緒 言
め、通常の歩行よりも意識的に速度を高めるよう
指示される 2)3)1印刷 7)。一般に高齢者と言っても病
現代社会における慢性的な運動不足が呼吸循環
弱で低体力の状態のひとから、優れた体力を維持
器系や筋骨格系に対して及ぽす影響について明ら
しているひとまでさまざまであるので、高齢者の
かになるとともに、健康維持の手段としてのスポ
運動としてのウォーキングがどうあるべきかはこ
ーツに対する関心が高まり、特にジョギングは手
こでは言及できないが、その体力に応じて歩行速
軽に行えることなどからアメリカ合衆国をはじめ、
度を意識的に調節することは必要である。高齢者
わが国でも一躍脚光をあびることとなった。しか
の歩行速度に関しでもいくつかの研究がある。
し、ランニングの着地時に生じる周波数の高い衝
Himannら幻は加齢に伴う歩行スピードの変化は
撃(受動的衝撃)が、腰、膝、アキレス臆等の障
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歳であること、
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害に結びっくことが報告されm旬、また高齢者にと
あるいは歩行スピードは加齢にともない低下する
ってはある程度以上の負荷が関節軟骨を摩耗させ、
がその原因はステップ頻度に比べるとステップ長
変形性関節症を招来させたり、内科的疾患の突発
の低下が大きいこと附20)などを指摘している。し
という危険性を生じさせることがあるため、高齢
かし通常の歩行から意識的に歩行速度を変化させ
者の運動には、ランニングよりも歩行運動いわゆ
るときに、どのような運動動作の変化がそこに働
るウォーキングが奨励されるようになった九歩
いているかという研究はみあたらない。
行運動は運動負荷がそれほど高くないこと、着地
そこで本研究は通常歩行と速足歩行の 2通りの
の際の受動的衝撃がランニングと比較して格段に
歩行形態を高齢者および若年者に行わせた。そし
小さいことなどから、現在では中高齢者のための
てそれぞれの歩行速度での高齢者と若年者との歩
運動として積極的に取り入れられている。
行の特徴を明らかにするとともに、速度を上昇さ
高齢者の筋組織で観察される病理的所見として
せようと意識することにより生じる歩行運動の変
筋線維の減少、筋線維の委縮・小径化、脂肪細胞
化、特に地面反力に着目し、それが高齢者と若年
や結合組織の増加などが報告されている 1
% また
者とではどのように違うかということを明らかに
高齢者を対象とした体力テストにより、身体の柔
することを目的とした。
軟性の著しい低下や、加齢とともに筋力は低下す
るが静的な筋力発揮より動的な筋力発揮の場合に
それが顕著であることなどが明らかになった 10)。
2. 方 法
高齢者の歩行運動に関する研究も多数報告されて
歩行時に地面から受ける地面反力を測定するた
いる。 Himannら5)は加齢が進むにつれスイング
めにフォースプレート(キスラ一社製)を設置し
期(遊脚期)の時聞が増加し、スタンス期(立脚
た。十分な助走を得るため、プォースプレートの
期)の時間が減少すること、 Murreyら川は加齢に
高さに合わせて段差ができないようフォースプレ
ともない股関節の開脚度の減少、膝屈曲度の減少、
ートの前後に歩行路を設置した。また歩行の様子
足底屈度の減少がおこること、また Kanekoら7)
を側方からビデオカメラにより撮影した。
は高齢者は上体の左右の動きが大きいこと、左右
被験者は、高齢者群として佐賀市立老人大学校
の足幅が広いことを、山本ら川は高齢者の歩行姿
に参加する 1
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歳)、一般大学生とし
勢において関節角度の可動域が小さいこと、特に
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歳)を選出した。
足関節の背屈度が低下していることから、加齢に
被験者には数歩の助走の後、ブォースプレート上
伴いげり出し動作が衰えているのではないかと推
に左足で接地するよう指示し、またフォースプレ
察している。
ート上の着地位置が意識することなく適当となる
ウォーキングを行う際には運動強度を高めるた
よう数回の練習を行った後測定した。なおシュー
2
1
井上・田口・下永田・吉田:歩行速度の変化が歩行運動に及ぼす影響
ズのソールの形状や硬さが地面反力に影響を及ぽ
これらのことからスタンス期を三つの局面に分け
すおそれがあるので試技は裸足で行った。歩行速
ることができる。ここでは前半のピークを示す近
度については通常の歩くペース(以後 Normal
辺をコンタクト期と呼ぴ、後半のピークをキック
Paceと呼ぶ)と、意識的にやや速度を速めるペー
期、その中間をニュートラル期と呼ぶことにする。
ス(以後 FastPaceと呼ぶ)の 2試技を行わせ
コンタクト期は腫が地面に着地し、強い衝撃力
た。なおこの速度設定にあたっては、被験者の主
を示している区間で、ランニングで言われている
観に頼り、験者からの具体的な速度の指示はいっ
受動的衝撃に相当する。宮地ら 13)が示したランニ
さいしなかった。
ングの垂直方向の受動的衝撃力は 170Kgw程度で
フォースプレートから得られる力成分は、進行
あるが、同程度の体重の被験者の NormalPace
方向に対して左右方向、前後方向、垂直方向の 3
での衝撃力は 65Kgw、FastPaceでは 80Kgw程度
成分である。これらの電圧変化として得られるデ
であり、ランニングと比較するとピーク値はかな
ータはストレインアンプにより増幅された後、サ
0
0Hz、分解能 1
2
b
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tで A
/D変
ンプリング周波数5
換し、コンビュータへ取り込んだ。またデータの
解 析 に は 数 式 処 理 用 ソ フ ト ウ エ ア Math-
10
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,
個
、
也
2・
5
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ematica3.0を用いた。
歩行速度、一歩に費やす時間(以後ステップ時
間と呼ぶ)、一歩の長さ(ステップ長)を、撮影し
υ
。』
旬
-5
イズすることにより求めた。ステップ時間はブオ
20
Ed
ースプレートへ左足の腫が着地した時刻から次の
U
白
E3Ed
切
一
凶)ωohOL
3.結果・考察
P
︿﹄
同様の左足題から右足題までの距離とした。
2
---
たビデオ画像をコンビュータへ取り込みディジタ
右足の題が着地した時刻までとし、ステップ長は
0.5
-2.5
2
0.5
-10
F
i
g
. 1に若年者の NormalPaceで試技した際
-15
の地面反力波形の一例を示す。左右 (X)方向は地
80
面に対し右方向へカを加えた場合を正とし、前後
70
(Y) 方向は進行方向へ力を加えた場合を負とす
主 60
る。鉛直 (
Z
)方向は下向きに力を加えた場合を正
g50
とする。
gu
t
.
L
.
前後方向のグラフを見ると、着地後まず負のピ
ーク(以後 Yminと呼ぶ)が現れ、その後正のピ
ーク(以後 Ymaxと呼ぶ)が生じる
D
鉛直方向は
双峰性のグラフを描くが、 Yminとほぽ同じ時期
に第一のピーク(以後 Z_lと呼ぷ)が現れ、 Ymax
とほぼ同時に第二のピーク(以後 Z_2と呼ぶ)が
生じる。またそれらの中間である Y=O
の近辺で
鉛直方向の力は 2つのピークの聞の最下点を示す。
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九州体育・スポーツ学研究第 1
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巻 第 1号 平 成 1
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り小さくなっているので、身体にかかる負荷はか
示し、その原因として、ステップの頻度よりもス
なり軽減されているということができる。キック
テップ長の低下を指摘している。また高齢者の歩
期に生じる前後方向および鉛直方向のカによって
幅がせまい理由については山岸ら聞が高齢者の下
身体は前方および上方へ送られ前進するための推
肢長が青年より短いことをあげている。しかし歩
進力となる。
行速度を上昇させようと意識してもステップ長が
増加しないという高齢者特有の結果から考えると、
3-1 歩行速度・ステップ時間・ステップ長に
ついて
Table1に歩行速度、ステップ時間、ステップ長
の平均値と標準偏差を示す。なお先に示したよう
山岸らが示した形態的理由よりも、股関節の可動
域の低下などの機能的理由により加齢にともなう
歩行速度の低下が生じているのではないかと推測
される。
に、本研究では歩行速度を意識して向上させるこ
とにより生じる歩行動作の変化を明らかにするこ
とを主な目的とするが、それは Normal Paceと
3-2 それぞれの方向における力のピーク値に
ついて
FastPaceの動作や地面反力を比較検討すること
Fig.2に NormalPaceと FastPaceにおける
によりなされる。この意識的に速度を向上させる
カのピーク値の平均値を示す。ただし体重の影響
ことを今後意識的高速化と呼ぶことにする。
歩行速度においては意識的高速化により、若年
を除くため、それぞれの被験者の体重で力を割っ
た値を用いた。
者は 56%、高齢者は 31%の増加がみられた。ステ
高齢者は意識的高速化にともない、 Ymaxつま
ップ時間は若年者では意識的高速化により 6 %し
りキック期の前後方向の推進力として働くカでは
か短縮されていないのに対し、高齢者では 23%の
わずかに増加(12%) が見られるが、他の項目で
短縮が見られ、逆にステップ長に関しては一般学
は有意な差が見られないのに対して、若年者では
生は 15%の増加に対し、高齢者は 3 %しか増えて
Ymaxで33%、Ymin(着地衝撃の前後方向成分)
いない。歩行速度はステップ時間とステップ長に
で39%、Z_1 着地衝撃の鉛直方向成分)で12%
より決定されるが、これらの結果から両者の歩行
の増加が見られた。
速度を上昇させる手段には明らかな違いが見られ
若年者は着地衝撃の Yminおよび Z_1の増加
る。若年者は歩行速度を上昇させるとき、ステッ
率が高まっていることから、意識的高速化にとも
プ長を長くすることによりそれを達成し、高齢者
なう身体への負荷が増しているが、高齢者は高速
はステップ長はほとんど変化しないかわりに、ス
化によるこれらの値に有意な増加が認められない
テップ時間を短縮、つまり歩行の頻度を増やすこ
ことから着地衝撃に関しては身体への負担度は小
とにより速度の上昇をはかっているということが
さい。また若年者の Yminが特に高い理由とし
いえる。
金子8)や Himannら叫ま年齢別の歩行実験から、
高齢になるにともない歩行速度が低下することを
て、ステップ長が意識的高速化にともない大幅に
伸びたことが関係するのではないかと予想される。
つまり着地の瞬間の身体重心と着地部分(腫)と
井上 ・凹口 ・下永問 ・吉田 歩行速度の変化が歩行迎即jに及ぽす影響
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のベクトノレがより水平方向に傾いたためであると
時刻1.0で雌地し
下向きの力が徐々に後方に傾き、 l
考えられる。
ている。
若年者の YmaxのJi')加率が非常におい ことか
このグラフでまず気がつくことは高齢者は
ら、キック j
弱のけり出し力の方向についても意識
NormalPaceと FastPaceでほとんど同様の波
的向速化にともなう若年者と高齢者では迎いがあ
形を示していることである。意識的高速化により
ることが予想される。そこで以下のような分析を
日Iu曲者でも歩行速度が 31%増加し、それはステッ
行った。
プの頻度が地すことによりなされて いるというこ
とを先述したが、この結果から高申告者では、歩 行
3- 3 キ ック期の 力のベクトルの方向について
M
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パターンは窓識的
中のけり出しに 1
キック期の前後方向の成分が前進するための力
高速化にかかわらずほとんど一定であるというこ
であり、鉛直方向の成分がf
f
iカに拾抗して身体を
U
!の前後方
引き上げる力である。ここではキック J
とがわかる。
若年者の Normal Paceは離地直前に日餅者に
向と鉛直方向からなるけり出しの力のベクト Jレに
~目した。
データはニュート ラJレ期の地面反カが鉛直下向
きに働いている地点からから雌地するまでの純闘
を対象とし、カのベクト Jレの角度。は次式より求
めた。
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ig.3のように定義する。
F
ig.4にそれぞれの被験者群悶および歩行速度
でのけり 出 しによるカのベクト Jレの角度。の平
均値を示す。なお試技によりキック j
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比較してけり出し角度が顕著に後方に傾く。山本
影した。
ら制は離地時の足関節底屈角が加齢にともない小
1.意識的高速化により若年者は 56%、高齢者は
さくなることから若年者の方が足底屈運動を積極
31%の歩行速度の上昇が見られたが、ステップ
的に使っていることを報告しているが、このこと
時間は若年者で 6%、高齢者で23%の短縮、ま
から本研究における若年者のけり出し角度の後方
たステップ長では若年者は 15%、高齢者は 3 %
化は足底屈運動の強調により生じているのではな
の増加であった。このことから若年者はステッ
いかと予想される。
プ長を広げることにより高速化を図るが、高齢
また若年者の Fast'paceではキック期全体を通
して NormalPaceよりも後方へけり出す成分が
者はステップの頻度を高めることにより速度を
高めているということがわかった。
大きい。このことは高齢者と対照的である。これ
2
. 意識的高速化にともなうそれぞれのカのピー
らの結果から、高齢者は意識的高速化においても
ク値は、高齢者では前後方向のけり出しの力が
歩行動作自体の変化は見られず、歩行の周期を高
わずかに増加しただ妙であったが、若年者は前
めることにより歩行速度の向上を図っているのに
後方向のけり出しの力がかなり増加し、着地衝
対して、若年者はステップ長を広くし、またけり
撃についても鉛直、前後方向で増加が見られ、
出しの方向をより後方にシフトさせるなど、動作
身体への負担度も若年者の方がかなり高まって
を明確に切り替えることによって高速化を達成し
いるということが示唆された。
ているということが明らかとなった。
3
. げり出しの際の力の方向を示すグラフから、
高齢者は意識的高速化によってもほぼ同様のグ
4. 要 約
ラフを描き、また後方へのけり出しの成分がそ
れほど大きくないのに対し、若年者は、高齢者
高齢者 1
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名と若年者2
0
名を用いて歩行運動につ
に比べてけり出し後半で後方へのけり出しが強
いての分析を行った o 歩行速度を意識的に速める
くなり、また意識的高速化によりその傾向が強
こと(意識的高速化)による高齢者と若年者の歩
まることがわかった。これは若年者の方が、足
行運動の違いを明らかにすることを目的とした。
底屈運動を強調した歩行形態であるためだとい
被験者に普通の速度 (Normalpace) とやや速い
うことが予想された。
速度 (Fastpace)の 2試技を行わせ、 3方向の地
面反力を測定し、その様子を側方からビデオで撮
2
5
井上・田口・下永田・吉田:歩行速度の変化が歩行運動に及ぽす影響
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a(891-2393)
2
8
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0年 3月
I 緒
言
鹿児島県指宿市における「指宿菜の花マラソン J
な誘致距離を求め、スポーツ教室の実施や体育経
営の努力によって誘致距離がのびることも明らか
にしている。田原ら聞は、公共体育館を複合型と標
は1
9
8
2年の第 1回大会以降、過去に 1
6回開催され
準型の 2タイプに分け、利用者の移動距離の差を
ており、 1
9
9
2年の第 1
1回大会からは連続して毎年
検討している。この研究では、複合型体育館は標
1万人以上の参加者を数える大規模かつ全国的に
準型体育館よりも遠くからの集客が可能で、また、
有名な市民マラソン大会である。同大会は現在、
前者の利用者は後者の利用者よりも移動距離ほど
1
0
k
mの部とフルマラソンの部の 2種目から構成さ
に心理的には遠いと思っていない傾向が見られた
れている。これに第 3固から第 1
2回大会までは 5
とし、体育館の型が集客の一因になることを検証
hの部が加わっていた。大会参加者数は第 3回固
まではゆっくりと、第 4固から第 7回にかけては
している。公共のテニスコート使用者について、
二宮ら聞は利用に関する意思決定プロセスを探り、
急激に伸び、第 8固から 9回目にかけてはほとん
利用者の空間的行動を報告している。また、同じ
ど伸びてない。しかし、第 1
0回目以降は参加者数
く二宮ら 16)はスポーツクラプへの入会に至った意
が大きく伸びており、第 1
1回大会では 1万人の大
思決定過程における消費者選好モデルを構築し、
台に乗った。第 1
3回大会では、初めて減少に転じ
会員の選好行動の説明を試みた結果、施設までの
たが、その後持ち直し、最近 3年間は 1万 3千人
近接性と施設の清潔性が重視されることも明らか
前後を維持している。ここで、参加者数の推移の
にした。新名 13)は、公共の室内プールの一般利用者
パターンをプロダクト・ライフサイクルの観点か
の住所から、サーピス圏を推定し、さらに一般利
らみると、図 1に示すように、菜の花マラソン大
用者と水泳教室応募者のサービス圏の違いを明ら
会は成長期を終えて第 1
4回大会項から成熟期にあ
かにしてスポーツ施設の配置に関する適正基準を
るといえる o
探っている。井坂ら 3)は定期的なスポーツ実践者
体育・スポーツ分野における参加行動について
が利用するスポーツ施設に焦点を当て、年代別や
の研究は、体育・スポーツ施設の利用行動に関し
所要時聞から利用状況を調べている。ここでは時
た研究 スポーツやレクリエーションのイベント
0
分圏が施設の継続利用を促すーっの目
間距離で3
の参加行動に関する研究、それにスポーツ大会や
安になるとしている。山崎は 19】ポーリング場に着
プロスポーツの観戦者行動に関するものなどがあ
目し、移動距離と時間距離から一般利用者の適正
なサービス圏を求めている o同じく山崎は 20,21)、地
る。スポーツ施設の利用に関する研究は、様々な
1
2
)は、公
観点からいくつか行われている。中村川 11】
方都市の民間スポーツクラプの会員のサービス圏
共の体育館、運動広場、プールなどについて適正
を分析し、クラプのタイプや立地条件によってサ
ービス圏の広がりが異なることを明らかにしてい
1
4,
0
0
0
る。だが、これらの研究は、距離が参加行動にど
1
2
J
α
目
耳
のように影響を及ぽすのかという分析までには踏
1
0
.
0
0
0
み込んでいない。
スポーツイベントへの参加行動については、神
吉ら 5)や山崎22)の研究が挙げられる。これらでは、
s.飢渇
6
,
0
0
0
参加種目の距離が長くなるにつれて、参加種目の
ω
4.
0
距離が長くなるにつれて、遠隔地からの参加者の
2.似渇
比率が高まると報告している o
0
1
5
12
n
d3rd 4
t
h5
t
h6
t
h7
1
由8th 9
t
h1
0
t
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1白 1
2
t
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3
t
h1
4
t
h1
5
t
h1
6
t
h
図 1 菜の花マラソン大会参加者数の推移
スポーツの観戦者行動については、松岡ら 1)は
、
同じ地域内にあって商圏を共有する 3つのプロサ
山崎:指宿菜の花マラソン大会におげる参加行動に関する研究
2
9
ッカーチームの試合観戦者を取りあげ、移動距離
いて '
9
5、'
9
6、'
9
7年度の人口、それに指宿市までの
と所要時間をもとにそれぞれの商圏構造を明らか
距離も求めた。
にし、移動距離や所要時聞が短い観戦者ほど観戦
Jリーグの方が JFLよりも観戦者
の商圏が広いことと JFLから Jリーグに昇格す
回数が多く、
1.分析方法
まず、 '
9
6年の大会について、単純集計とクロス
ることで商圏が広がる事実を明らかにしている o
集計を行い、全体と種目別の傾向を見た。そして
藤本ら 1)はプロ野球観戦者に注目し、観戦者行動
参加者の地理的分布ノ fターンを地図化により明確
に影響を及ぽす要因として、社会心理学的要因、
にしたうえで、参加率住 2)が距離と社会経済的要因
観戦関連要因、経済的要因、個人的要因として 1
1
にどのように規定されているのかを、重回帰分析
項目の変数が、観戦回数の増加にいかに影響を与
によって解明してみた。地域の社会経済的特徴を
えているかを分析し、チームロイヤリティ、観戦
表すものとして、従来の研究では多数の変数が選
定されてきた。本研究ではそれらの研究 1.2.ω.16)を
経験の有無、情報接触度とともに自宅からの所要
時間である時間距離が規定要因の一つであること
参考にして 9つの社会経済的変数を選定した。具
を報告している。
体的には、参加率を被説明変数、 9つの社会経済
以上のように、スポーツ参加や施設の利用行動
0
項目を説明変数とみな
的変数と距離を合わせた 1
は、直線距離、移動距離、時間距離、心理的距離
して重回帰分析を行った。社会経済的変数は、人
などで表される距離の影響を受けていることが示
口に関するものとして人口、人口密度、全人口中
唆されている。しかし、特に距離に着目し、距離
の1
5
歳から 6
4
歳までの人口比、人口集中地区人口
の側面からスポーツ参加・施設の利用行動が理論
.
.
.
.
.
.
.
.
.
3次産業の人口比を用いた。
比凶}、それに第 1
化できるほどには研究が積み重ねられていない。
経済活動を表すものとして 1人当たりの県民所得、
そこで、本研究の目的は、代表的なスポーツイ
それにスポーツ関連消費行動の一つであるスポー
ベントであるマラソン大会を事例として、大会参
ツシューズの売上高(県民 1
0
0
0
人当たり)を用い
加行動に注目し、参加率が社会経済的変数に加え、
た削}。選定した変数は少ないが、これらの 9変数
距離陸"にいかに規定されているかを解明すると
で社会経済的特徴を十分表すことができると考え
ともに、距離の面からみたスポーツ参加行動モデ
られる。
ルを提案して参加行動の説明を試みることとした。
次に、距離に焦点を絞って、参加率に及ぽす距
離の影響を明らかにするために、 '
9
5年からの大会
I
I 研究方法
本研究は、 1
9
9
5年
、 '
9
6年
、 '
9
7年の各 1月に鹿児
島県指宿市にて開催された「指宿菜の花マラソン J
について、指数関数の応用モデルである「クラー
クモデルJを応用して単回帰分析を行った。プロ
セスは以下の通りである。
図 2で
、'
9
6年大会の参加者を都道府県単位でま
の参加者を対象とした。大会に関するデータは、
とめ、距離と参加率の関係をグラフに表した。参
9
6年
大会終了後に大会実行委員会より入手した。 '
加率は、指宿市の位置する鹿児島県で最も高く、
の第 1
5回 大 会 を 取 り あ げ る と 、 参 加 者 総 数 は
遠ざかるにつれて急激に低下していることがわか
1
3,
1
2
3
名で、種目別ではフルマラソンの部が9,
2
7
5
る。だが、距離が伸びるほどに参加率の低下の割
名、印刷の部が3,
8
4
8
名であった。なお、海外から
合は緩やかになっている 0
'
9
5年と '
9
7年の大会につ
の参加者と招待選手(合計6
4
名)は居住地別につ
いても同様の結果が得られた。こうした特徴を備
いての分析対象から除いた。
えた曲線として指数曲線がある。そこで、距離と
入手したデータは、性別、年齢、住所、それに
参加種目である。これら以外に、各都道府県につ
参加率との関係に指数曲線を適用してみた。
新名は川、フィットネスクラプ会員の施設利用
九州体育・スポーツ学研究 第 1
2
巻
3
0
第 1号
平 成1
0年 3月
と人口密度との関係にクラークモデルを適用し、
実証的に分析している。高阪らはめ、クラークモデ
0
.
2
5
回宵
s
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J
、λ ﹀小﹄ 梓e締
ルを買物行動に応用し、盛岡市周辺の市町村の住
民による盛岡市の大型スーパーの利用率を盛岡市
0
.
2
0
への距離とともに示し、距離の増加にともなって
0.15
利用率が低下していることを明らかにしている。
V
ここで、次のようにクラークモデルをマラソン
0.10
0
.
0
5
o
o
大会参加者の参加行動分析に適用してみた。指宿
。
。
句
S
A
市からの距離が xkmにある都道府県の参加率を
市 、 一 』 血
400
目、h一一~-【,...~【
800
1200
@
1600
指宿市からの距離 (km)
'
9
6年大会)
図 2 距離と参加率 (
九%として、
P.r=九 e
-a.r
という参加行動のモデル式を仮定した。 αと 九 は
パラメーターであり、 aは距離にともなう参加率
の減衰率を、九は指宿市における理論的参加率を
示す。
の頻度と相対度数との聞に指数曲線で近似される
この式の両辺を自然対数に変換し整理すると
関係があることを明らかにしている。ここで対象
社の 1
8
事業所のほとんどにおいて、利用頻度分布
I
n
九=
I
n
九ax
となる。この式は、 I
n
九 =y
、I
n
九 =bとすれば、
y=b-axの形となり、参加率と距離に関する単
に対して指数曲線がよく当てはまっていた。
回帰式が導かれる。そこで、大会全体、フルマラ
となった全国規模でチェーン展開している企業 3
地理学において、指数関数は、現象を記述する
0
k
mの部のそれぞれについて、参加率
ソンの部、 1
数理モデルとして 2つの形で応用されている。第
の自然対数を被説明変数、距離を説明変数として
一は、人間や生物などの集団の成長を記述する指
単回帰分析を行った。
数成長モデルである。第二は、人口や人間行動の
ところで、地図ソフトウェア(デスクトップ・
空間的分布を距離の側面から記述する距離減衰モ
マッピング・ソフトウェア)の M
a
p
l
n
f
oを利用し
デル (
D
i
s
t
a
n
c
e
-D
e
c
a
yModel)である。このモデ
て参加者の地理的的分布を地図化し、統計パッケ
ルは「クラークモデルJとも呼ばれ、距離を説明
ージソフトウェアの SPSS6.0を用いてデータの
変数として用いているの。
統計処理を行った。
クラークは「都市地域内の人口密度は都心部が
,
,
,
最高で、都心から郊外に向かうにつれて急激に続
•••••
••••.
•••.
いて緩やかに低下する Jという傾向に着目して、
次の式を表し、これが世界の主要都市について共
通に認められることを実証している。
D.
r=
Doe-a.r
結果と考察
1.サンプルの属性
'
9
6年大会の参加者の属性を表 1に示した。ま
ず、男女別でみると、全体では、男性が約 4人に
D.
rは都心からの x
kmの距離にある地点の人口
3人と男性の比率が高かった。種目別では、フル
密度、 D
oは都心における理論的人口密度、そして
マラソンの部が 1
0
k
mの部よりも男性の比率が高か
aは人口密度の傾斜度である。このクラークモデ
った (82.3%対 63.0%)。年代別でみると、全体で
ルは、自然対数を用いて式を変形すると、人口密
は2
0
歳代以下が最も多く、続いて 3
0
歳代、 4
0
歳代、
度と距離に関する単回帰分析に帰着する九
5
0
歳代以上となっていた。ついで種目で分けると、
大友は問、日本の主要都市の各都心からの距離
フルマラソンの部では 1
0
k
mの部よりも 2
0
歳代以下
3
1
山崎:指宿菜の花マラソン大会における参加行動に関する研究
表 2 種目別・地方別でみた申込者 (
'
9
6年大会)
表 1 種目別による申込者の属性 (
'
9
6
年大会)
フルマラソン
%
性別
(N)
男性
8
2
.
3
(
7,
6
0
3
)
女性
1
8
.
0(
1,
6
7
2
)
(
9,
2
7
5
)
合計
1
0
k
m
%
%
6
3
.
0(
2,
4
2
3
) 7
6
.
4(
10,
0
2
6
)
3
7
.
0(
1
,4
2
5
) 2
3
.
6
(3,
0
9
7
)
(
3,
8
4
8
)
(
13,
1
2
3
)
3
0
歳代
歳代
4
0
歳代
5
0
6
0
歳代以上
合計
1
.9
( 1
7
9
)
3
.
5
( 1
3
4
)
1
,2
9
0
)
3
.
5(
3
9
.
3
(
3,
6
4
8
) 3
2
6
.
0
(
2,
4
1
1
) 2
6
.
1(
1
,0
0
6
)
0
.
6
( 7
9
4
)
21
.6(
1
,9
9
9
) 2
8
.
7
( 8
0
5
) 1
0
.
8
( 4
1
6
)
2
.
5
( 2
3
3
)
5.
4
( 2
0
8
)
(
9,
2
7
5
)
(
3,
8
4
8
)
1
0
k
m
計
九州
8,
665
(
9
3
.
8
)
3,
716
)
(
9
7
.1
1
2,
3
8
1
(
9
4
.
8
)
中国、四国
200
(2
.
2
)
5
1
(1
.3
)
2
5
1
(1
.9
)
近犠以遠
368
(4
.
0
)
59
(1
.5
)
427
(3
.
3
)
計
9,
233
(
10
0
.
0
)
3,
826
(
10
0
.
0
)
1
3,
059
(
10
0
.
0
)
(N)
年代別
1
0
歳代
2
0
成代
フルマラソン
合計
(N)
1
3
)
2
.
4
( 3
3
7
.
6
(4,
9
3
8
)
2
6
.
0
(3,
4
1
7
)
2
1
.3
(2,
7
9
3
)
9
.
3
(,
12
21
)
3
.
4
( 4
41
)
(
13,
1
2
3
)
x=62.2 df=2
2
P<O.OOI
的分布パターンを図 3で表した。九州の各県に続
いて、山口・広島・鳥取県といった中国・四園地
居住地別
地方別
方の一部と沖縄県の参加率が高い。この結果から、
九州
四国
中国
近畿
中部
北陸
関東
東北
北海道
合計
9
3
.
8
(
8,
6
6
5
)
2
)
0
.
2
( 2
1
.9
( 1
7
8
)
1
.7
( 1
6
0
)
0
.
6
( 5
4
)
)
O.H 9
1
.4
( 1
2
6
)
l
)
O.H 1
)
O.H 8
(
9,
2
3
3
)
7
1
6
) 9
4
.
8(
12,
3
81
)
9
7
.
1(
3,
4
) 0
.
2
( 2
6
)
O
.H
2
5
)
7
) 1
.7
( 2
1
.2
( 4
1
.4
( 1
8
3
)
.
4
( 5
5
)
1
) 0
1
1
)
2
) O
.l
(
.2
( 1
5
4
)
2
8
) 1
4
) O.H 1
5
)
9
)
.I
(
1
) O
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
と、全ての地方から参加があったが、なかでも九
O.H
州地方が94.8%と大多数を占め、中園、近畿、関
O.H
0
.
7
(
O.H
O
.H
(
3,
8
2
6
)
(
13,
0
5
9
)
鹿児島県
f
t
ヨ
計
1
7
.
9(
1
,5
4
7
)
2.
4
( 2
0
5
)
8
7
5
)
8
.
9
( 3
2
8
) 1
5
.
2
( 1,
.9
( 2
3
5
)
0
) 1
0
.
8
( 3
4
.
6
( 3
9
9
)
1
l.
3
( 9
7
4
)
2
.
5
( 2
1
3
)
0
8
)
2
.
9
( 1
0
9
) 4.H 5
1
.9
(,
14
7
0
)
1
3
.
4
( 4
9
6
) 1
.
2
( 2
6
6
)
1
.4
( 5
3
) 2
3
6
)
5
.
2
( 1
9
2
) 5
.1
( 6
5.H 4
4
4
)
5
6
.
3
(
4,
8
7
1
)
(
8,
6
5
3
)
中国・四園地方程度までといえる。地方別でみる
0
.
6
( 2
3
)
九州地方県別
福岡県
参加圏は九州全体を含み、それ以外ではせいぜい
東がこれに続き、北海道がもっとも少なかった。
ここで表 2に表すように、全国を九州、中国・四
園、近畿以東の 3地域に大きく分類し、種目別の
地域別構成比率をみた。その結果、フルマラソン
の部のほうが印刷の部よりも全国的な広がりをみ
せていた。カイ二乗検定の結果、 0.1%
水準 (X2=
6
2
.
2、d.
f
.
=
2
)で有意性が認められ、地域別の構成
は種目によって異なることが明らかになった。
続いて、全国を鹿児島県内と県外の 2つに分げ
6
7.
4(
2,
4
9
7
) 5
9
.
6
(7,
3
6
8
)
(
3,
7
0
5
)
02,
3
5
8
)
てみた。全体では、鹿児島県内からの申し込みは
4
9
7
) 5
6
.
4
(7,
3
6
8
)
6
5
.
3
(
2,
鹿児島県外
5
2
.
8
(
4,
8
7
1
)
4
7
.
2
(
4,
3
6
2
)
過半数を超える程度だったが、フルマラソンの部
34.70,
3
2
9
) 4
3
.
6
(5,
6
91
)
の方が県外参加者の比率が高かった。カイ二乗検
九州内
9
3
.
8
(
8,
6
6
5
)
九州外
6
.
2
( 5
6
8
)
97.H3,
7
1
6
) 9
4
.
8(
12,
3
81
)
.
2
( 6
7
8
)
2
.
9
( 1
1
0
) 5
定を行った結果、 0.1%
水準 (X2=1
7
2
.
1、d.
f
.
=1
)
鹿児島県内
滋%は縦でみる。九州地方県別では沖縄県を除く。
議居住地別では外国人招待選手を除く。
で有意性がみられ、鹿児島県の内外別にみた構成
比は種目によって異なっていた。
最後に、表 3に示されるように、参加者を沖縄
の比率が高く 5
0
歳代以上は低かった。カイ二乗検
を除く九州地方内の者に限定し、指宿市からの直
定を行った結果、 0.1%
水準 (X =
65.3、d.
f
.
=3)
線距離に応じて 3地域に区分した。フルマラソン
で有意性がみられ、種目によって年代構成比率の
の部と印刷の部はともに 1
0
0
k
m未満からの参加者
異なることが明らかになった。
が最も多かったが、その次に多かったのは、前者
2
次に、参加者を居住地別(都道府県別、地方
0
0
k
m
以上、後者では 1
0
0
k
m
以上2
0
0
k
m
未満の地
では 2
別刷、鹿児島県の内外別、九州地方の県別)の 4
域だった。これについては、 0.1%水 準 (X2=
通りに分けた。都道府県単位でみた参加者の地理
2
5
7
.
1、d.
f
.
=2)で有意性が認められた。 '
9
5年と
九州体育 ・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 l号 平 成 1
0年 3月
32
。
﹁
g
z
益
. 0
.
0
3ト 0
.
5
%
~o 曲目白.%
回 附1-0田,,%
口0
田市浦
'
.
図 3 都道府県別町大会参加率 (
'
9
6
年大会)
表3
I
D
l目別距雌別でみた申込者
指宿市からのむ線距雌
2
0
0
k
m以上
拐問、佐賀、大分、長崎
1
0
0
k
m
以よ 200km未満
熊本、宮崎
1
0
0
k
m未満
鹿児島
計
x=257.1
Z
(
'
9
6
年大会)
フルマラソン
1
0
k
m
の参加があった 。これは、全図的には 7 ラソン大
計
2.
3
6
4
(
2
7
.
3
)
5
2
0 2,
8
8
4
04.0) (
2
3.
4
)
1,
41
8
06.4)
6
8
8 2
.1
0
6
0)
08.6) (J7.
4
.
8
7
1
(
5
6.
3
)
2
.
4
9
7 7,
3
6
8
(
6
7
.
4
) (
5
9
.
6
)
8,
6
5
3
000.0)
2
.
3
5
8
3
.
7
0
5 1
(
1
(
旧
国
(
l
(
旧
帥
d
f=2 P<O
.
O
O
I
'
9
7年大会についても居住地別の結果でほぽ同様
の傾向がみられた。
会は l
I
f
l
H
i
l
数が多いものの、 5km・l
Okmが主体でこ
れにせいぜいハーフマラソンが加わった大会が一
般的で、 71
レマラソンを種目に盛り込んだ大会は
数少ない。こうしたととからも、迷くからでも参
加者が集まるのであろう。また、 10kmの部は 中高
年者や女性 ・初心者でも気軽に参加できることか
ら、鹿児島県を中心に近隣からの参加が多かった
のではないかと思われる。
2.参加率の重回帰分析
表 4は
、 '
9
6年大会の都道府県別参加率を被説明
以上のことから、居住地別で見たマラソン大会
変数とした霊回帰分析の結巣である。 F検定の結
の参加はほとんどが九州地方内からであった。参
果、得られた墨田帰式は 1%水準で有怠なことが
加者を九州地方に限ると、指宿市は九州本土のほ
わかった。丞相関係数は 0.399と
、 10変数で会変動
ぽ最南端に位位していることもあって、鹿児島県
の1
6%が説明された。全説明変数の中で、距離の
レ
内からの参加が過半数を占めている。だが、 71
399と最高で、参加率
標準偏回帰係数が 7 イナス 0.
マラソンの部では 10kmの部よりも広範な地域から
の最も重要な説明袈因て・あった。また、距離は t
3
3
山崎:指宿菜の花マラソン大会における参加行動に関する研究
表 4 参加率の重回帰分析 (
'
9
6年大会)
標準偏回帰係数
説明変数
被説明変数との
聞の相関係数
人口密度
0
.
0
2
3
-0.051
人口集中地区人口比
-0.047
指宿からの距離
県民 1人当たり所得
-0.399
-0.144
県民千人当たりのスポーツシューズ売上高
-0.101
-0.063
第 1次産業人口比
0
.
2
5
9
-0.213
0
.
3
1
9
-0.309
-0.022
-0.177
0
.
0
3
4
-0.304
人口
・・
第 2次産業人口比
第 3次産業人口比
15-64歳人口比
重相関係数
-0.086
-0.088
-0.116
-0.399
・・
0
.
3
9
9
-0.253
決定係数
0
.
1
6
0
"pく 0
.
0
1
検定の結果、 1%
水準で有意であると判断された。
めた回帰直線は 0.1%の有意水準で予測の役に立
残りの 9変数は、有意な標準偏回帰係数をもって
つことがわかった。決定係数はそれぞれ0
.
5
7、
おらず、参加率の規定要因としての寄与度は低い
0
.
6
4、0
.
6
0で求めた回帰直線のすべてはデータに
とみなせる。 '
9
5
年と '
9
7
年大会についても距離のみ
まあよく当てはまっているといえる。
が有意な説明要因であるという結果が得られた。
表 5は'
9
5年
、'
9
6年
、'
9
7
年の 3大会についてクラ
ークモデルを当てはめたときの決定係数とパラメ
3.参加行動に及ぽす距離の影響
ーター(九と
a
)を表したものである。 '
9
5年と '
9
7
重回帰分析の結果から、大会参加率は距離の影
年の両大会においても、決定係数は全て 0
.
6
前後
響を受けていることがわかった。そこで、ここで
で、データに対してクラークモデルがまあよく当
は距離に注目して、大会の参加行動(具体的には
てはまっていた。また、これら 3つの大会につい
参加率)に及ぽす距離の影響を明らかにした。指
て、参加種目同士で回帰直線の勾配を比べると、
数関数の応用モデルであるクラークモデルを応用
すべてにおいてフルマラソンの部の方が 1
0
k
mの部
し、両辺を自然対数変換して回帰式を求めた。 '
9
6
よりも傾きがわずかながら緩やかなことがわかる。
o417
大 会 全 体 : 九=
0
.
0
1
5
g
e
-o
.
o
r
.(
η=0.57、ρく
0
.
0
01
)
InP
.
r
=-4.142-0.0
0
4
1
7
x
フ ル マ ラ ソ ン の 部 : 九 =0
.
0
1
5
7e-O.00435r
.(
η=
る
。
次に、回帰分析の分散分析を行ったところ、求
-----
0
.
0
01
)
InP
.
r
=5.207-0.00439x
図 4の直線はこれら 3つを表した回帰直線であ
89mu
InP
.
r
=4.156-0.00435x
1
0
k
mの 部 :Pr
.=0.
0
0
5
5e-O.00439r
.(
乃 =0.60、βく
g
-且副島品切}
0
.
6
4、ρく 0
.
0
0
1
)
04444664
年大会についての結果は以下の通りである。
200
400
600
800
1000
唱2
00 唱400
a(km)
1600
錨宿市からの箆
図 4 参加率と距離の関係 (
'
9
6年大会)
司自由。
九州体育 ・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 l号 平 成 1
0
年 3月
3
4
決 5 距離減波 1
1
1
1線を当てはめたときの決定係数とパラメーターの他
'
9
5
年大会
/
1,
全体
7J~ マフソ
I
O
k
m
ン
'
9
6
年大会
。
,
p
/
1
,
九
'
9
7
年大会
。
/
1
,
凡
(
1
0
.
59
6
0
.
0
1
3
9 -0
.
0
0
4
5 0
.5
7
2
0
.
0
1
5
9
0
.
0
0
42 0
.
6
5
7
0
.
0
1
98 -0
.
0
0
4
7
0.
6
0
5
0
.
0
04
4
0
.
01
1
5 -
0
.
6
4
0
0
.
0
0
4
3 0
0.
01
5
7 .
6
6
0
0
.
0
1
4
8 -0
.
0
0
4
6
0
.
6
3
3
0
.
0
0
8
4
0.
5
9
9
0
.
0
0
4
4
0
.
0
0
5
5 -
0
.
0
0
9
2 -0.
0
0
5
7
一日 0
5
7
0
このことは、前者は後者ほどには距雌の影響を受
0
.
6i
7
ところで、第 1
5回大会当時、鹿児品空港との問
に航空路線が敷かれていたのは、九州 ・沖縄地方
けていないことを示唆している。
このように、居住地から指宿市までの距維と大
以外では札幌、仙台、東京、名古屋、小松、大阪、
会への各都道府県の参加率の問には 、タラークモ
岡山、広島、総山の 9都市であった(図 5参照)。
デルで示される指数曲線で近似さ れる関係の ある
広島県と愛媛県には鹿児島空港と直接航空路線で
ことが示唆された。つまり、「菜の花 7 ラソン大会
結ばれている 空港が立地する ので、立地しない近
への参加率を全国レベルでみた場合、開催地の位
隣の県と比べて、参加率はわずかながら高かった。
位する鹿児島県で最も日〈、そこから速くなるに
時
この理由は、岡県の場合、飛行機を利用すれば1
つれて急激に、続いてなだ らかに低下世る傾向が
間距隊が縮 まる からだと恩われる 。
ある」こ とが明 らかになった。
今後、菜の花 7 ラソン大会が参加者数を現状維
今回の分析では、参加者 と距離について都道府
持するか増やしていくには、近い節回からの参加
県単位で大きく区分したが、九州地方の参加者に
率が低下しないように配臨すると同時に、他地域
ついて区分単位を細分化すれば、決定係数はも っ
(特に九州地方)からの参加を促す努力も重要であ
とお い備が待 られ、回帰直線のデータへのはまり
ろう。
具合いの制度は上がるのではと推測される。また、
参加者を鹿児島県内か らの参加者 に限定して、市
町村単位での距離と参加率の関係を探れば、また
見が得られるの ではないか と思われる 。
別の知l
日
図5
N
まとめ
本研究では、代表的なスポーツイベントである
制する続制帰
鹿児島県と航空路線で恒俊結ぼれている郎道府県 (
9
6
年 l月現直)
3
5
山崎:指宿菜の花マラソン大会における参加行動に関する研究
市民マラソン大会の参加行動に注目し、参加者の
うo
注
地理的分布パターンの特徴を明らかにし、距離と
共にいかなる社会経済的特徴を表す変数によって
参加率が規定されているかを解明するとともに、
注 1)本論文では「距離j を「大会参加者の居住
距離の面からみたスポーツ参加行動モデルを提案
する各都道府県の中心地点から指宿市ま
して参加行動の説明を試みることとした。データ
k
m
)Jと定義した。
での直線距離 (
を分析した結果、以下のことが明らかになった。
1)参加者の居住地別はほぽ九州地方であり、九
州地方に限ると鹿児島県からの参加が過半数を
占めていた。
注 2)本論文では、「参加率」を「大会参加者数を
各都道府県の総人口で除した百分率」と定義し
た
。
r
注 3) 人口集中地区jとは都市的地域の特質を明
2) フルマラソンの部では 1
0
k
mの部よりも参加地
らかにする統計上の地域単位として設定されて
域に広がりがみられ、lOk
mの部ほどには距離の
いる。具体的には市区町村の境界内において 1
影響を受けていない。
平方k
mあたり 4,
0
0
0人以上の調査区の人口が合
r
3
) 参加率の規定要因を明らかにするため、社会
わせて 5,
0
0
0
人以上となる地域のこと o 人口集
経済的特徴を表す 9つの変数と距離を独立変数
中地区人口比Jとは、人口集中地区の人口が総
として重回帰分析を実施した結果、距離の寄与
人口に占める割合をさす。この値が高いほど都
度の高いことが判明した。
市的な性格が強いといえる。
4)参加率と距離の関係に、距離減衰モデルであ
注 4)これらの変数の出典は、平成 7 ・8 ・9年
るクラークモデルを当てはめることによって、
度 住 民 基 本 台 帳 人 口 要 覧 、 平 成 2年 国 勢
マラソン大会への参加行動を距離の面から説明
調査、平成 8年版県民経済計算年報、スポーツ
することができた。
9
7によった。
産業年鑑 '
本研究で用いた、スポーツ参加行動のモデル式
) ここでは、「地方Jの定義を「日本全国を北
注5
は、ここで取りあげたスポーツイベントの参加行
海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、四国、
動を距離の面から説明することを可能にしたと言
中国、九州、比いった 9つの地域に区分したもの」
える。しかし、ケースや区分単位による違いは大
とした。
きいと考えられる。今後、この参加行動モデルを
一般化していくには、単にケーススタディに終わ
参考文献
ることなく、時系列な調査、あるいは他の同様な
1)藤本淳也,原田宗彦,松岡宏高:スポーツ観
マラソン大会をケースとして取りあげるなどして
戦回数に影響を及ぽす要因に関する研究,大阪
と直接航空路で結ぼれる空港の有無や主要道路へ
7,5
1
6
2, 1
9
9
6
.
体育大学紀要, 2
2)井田仁康:新潟県における航空旅客の分布・
流動パターン,東北地理, 4
3,2
7
6
2
8
6,1
9
91
.
3)井坂保子,池田勝,海老原修,横山文人,師
のアクセス度などといった地理的要因も考慮した
同文男,深代千之,小松直行:定期的スポーツ
調査も必要であろう。今回は参加行動を主に距離
実施者の利用施設と所要時間に関する研究,日
で説明することを試みた。しかし、参加者に質問
本体育学会第4
4回大会号 A,p
.1
3
7,1
9
9
3
.
研究を積み重ねていく必要がある。
本研究では、距離を「指宿市から各都道府県の
中心地への直線距離Jと定義したが、鹿児島空港
紙調査を行って、参加者の属性、利用した交通手
4)伊藤倍,南索佑:空間的相互作用モデル
段、移動経路、参加目的、参加回数、参加に伴う
における距離パラメーターの地域ノ fターンおよ
費用といった要因も調べれば、参加行動を規定す
びそれに関連する社会・経済的特性-ソウルの
る種々の要因を分析することも可能になるであろ
事例一,東北地理, 3
4
(
4
),2
3
6
2
4
5,1
9
8
2
.
3
6
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0年 3月
5) 神吉賢一,山口泰雄,天野郡詩,岡田明:ウ
ォーキングイベントの参加者研究(1)ーウォーカ
ーの社会的背景一,日本体育学会第4
3回大会号,
p
.
1
7
0
,1992.
6
)菅野峰明,安仁屋政武,高阪宏行:地理学講
座 2一地理的情報の分析手法,古今容院, 1
9
8
7,
2
0
3
2
0
7
.
7
)松岡宏高,原田宗彦,藤本淳也:プロスポー
の特徴の把握一,日本体育・スポーツ経営学会
2
0回大会号, 3
5
3
6, 1
9
9
7
.
1
5
) 二宮浩彰,守能信次,菊池秀夫:公共スポー
ツ施設利用者の空間的行動,日本体育学会第4
4
回大会号, p.
43
6, 1
9
9
3
.
1
6
) 二宮浩彰,菊池秀夫,守能信次,池田勝,永
吉宏英:商業スポーツクラプ会員の選好行動
に関する研究:入会意思決定過程における消費
ツ観戦者の誘致距離に関する研究,大阪体育大
者選好について,中京大学体育学論叢, 3
6
(
1
):
学紀要, 2
7,6
3
7
0, 1
9
9
6
.
9
9
4
.
6
5
7
4,1
8
)村山祐司:カナダ・トロントにおける人口移
動パターンとその規定要因,人文地理学研究
IX,2
2
6
2
4
0
,1985.
9
)村山祐司:地域分析一地域の見方・読み方・
調べ方一,古今書院, 1
9
9
0,8
6
8
7
.
1
0
)中村平:運動施設の誘致距離に関する研究一
2
(
2
)
:
公共体育館の体育経営一,体育学研究, 2
9
3
1
0
0,1
9
7
7
.
1
1
) Nakamura,T.: A Studyont
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1
7
) 大友篤:地域分析入門,東洋経済新報社,
1
9
9
7,6
6
6
7
.
1
8
) 田原淳子,守能信次,永松昌樹:市営体育館
の経営立地条件と住民のスポーツ移動に
関す
1
)
: 1-7,
る研究,スポーツ産業学研究, 3(
1
9
9
3
.
1
9
) 山崎利夫:地方におけるボーリング場のサ
ーピス圏に関する研究,日本体育学会第4
7回大
会号, p.
40
6, 1
9
9
6
.
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) 山崎利夫:地理情報システムを応用した商
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研究, 6(
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):1
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.
9
7
7
.
3
2
4,1
1
2
) 中村平:地域体育施設の経営対象に関する研
2
)
,東京女子体育大学紀要, 2
1:1
1
2,1
9
8
6
.
究(
1
3
) 新名謙二:公営プールのサービス圏に関する
2
1
) 山崎利夫,高阪宏行
GISを利用したスポ
一理論と
ーツクラプのサービス圏の分析, GIS
応用, 4(
1
)
:2
7
3
6, 1
9
9
4
.
2
2
) 山崎利夫,竹下俊一,園光恒治:指宿トライ
研究,東京大学教養学部体育学紀要,仰:):5
3
-
アスロン大会参加者の地理的分布に関する研究
5
6,1
9
9
4
.
I一地理情報システムを利用した参加圏の分析
1回大会号,
一,九州体育・スポーツ学会第 4
p
.2
7,1
9
9
6
.
1
4
) 新名謙二:フィットネスクラプ会員の利用頻
度に関する研究一指数曲線回帰による頻度分布
(平成 9年 1
0月3
0日受付、
0年 2月 5日受理/
平成 1
く実践研究>
3
7
体育科における選択制授業に関する研究
一一異学年集団及び男女共習による試行的授業の検討を通して一一
中島憲子(中村学園短期大学)
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1.緒
言
現在、選択制授業が中学校以上の学校でさかん
に行われている。因みに文部省の調査(平成 6年)
という学校体育の目的から考えると、選択制授業
という教育方法は有効な方法のーっといえるから
であろう o
そもそも選択制授業は「運動手段論としての体
によると選択制を実施している学校は、中学校で
への転換 12)
育Jから、「運動内容論としての体育J
78.2%、高校で83.7%にも達している I九この調査
結果は平成元年の学習指導要領 11)改訂における
を背景に、昭和5
4年の学習指導要領 10)において学
校選択という形で導入されたものである。その後、
「生涯スポーツに対応できる能力・適性を育てる」
近年の「基礎基本の重視と個性教育の推進」のも
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1
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)
3
8
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
r
と、「生徒選択の幅を拡大すること J
= 生涯スポ
に、問題点が指摘されながらも有効な教育方法と
ーツに備えての個性・特性を育てる」という選択
して実践されてきた。
制の授業の必要性はますます増してきているのが
現状である。
にも関わらず、選択制授業の有効性に関しては、
今日でも賛否両論が渦巻いている。
例えば、菊川ま、学習者の立場から、選択制授業
そのなかでも、特に、男女共習制及び学習集団
(異学年集団回>)についてはこれからの個人差に
応じた生涯スポーツに対応できる選択制授業を考
えるうえでも大きな関心が寄せられて数多くの実
践が報告されている o
は「自分がやりたいと思うスポーツを自分が立て
男女(共習)授業の実践報告を概観してみると
た学習のめあでや方法に基づいて思い切りやれる
「最初の数時間は何か不自然な感じでお互いに遠
ということであり、換言すれば運動による自己実
慮しているところがみえるが、授業が進むにした
現の欲求が充足されるということであろう j と
、
がって、男子が女子をリードし、また女子が男子
その有効性を主張しているのに対して、出原は 4)、
に叱略激励するなど和気あいあいと授業を進める
選択制授業の主張や実践は「個性の尊重Jの標梼
ようになる吋「経験のある男子は自分のチームの
を最大の特徴としているが、その内実は「個性j
カを高めようと基本技能からルール・作戦にいた
の名を借りた能力別、習熟度別学習であり、新し
るまで女子に教えている姿が見られた勺など、以
い装いの能力主義教育であるとし、小学校や中学
前の男女別学習の背景にあった性差における幅の
校では選択制授業やその変形の授業を行うべきで
ある体力差や技能差において授業が成立しないと
はないと述べている。
いう理由から一転し、その差を利用した学習集団
しかし、一言に選択制授業といっても実施段階
がより有効であるとなってきた。
では高橋川が選択制授業を実施する際の留意点と
また、小学生を対象とした異学年集団による実
して、①選択する運動についてのレディネスや選
践報告2)では、「通常より、児童の活動の場が広が
択能力が十分育成されているか、②生徒の興味・
ること
関心に見合った運動種目を選択する体制が整って
J
r
運動領域によって次の学年につながりや
すい取り組みができること J
r
上級生が下級生を指
いるか、③選択制授業にともなう学習の方法論が
導する関係の中で、リーダーシップの育成につな
検討され、確立しているか、④教師の意志統ーが
がること
なされ、それぞれの専門性が発揮されるようにな
学ぶこと Jなどの特徴をあげ、さらには「個に応
J
r
運動の特性に触れる楽しさと学び方を
っているか、⑤他の教師の理解を得て、施設や用
じためあてをもつことにより、挑戦してみたくな
具が活用できる時間割りが作られているか、の 5
ったり克服してみたくなったりする運動に対する
項目をあげているように、実施学年、学習集団、
興味・関心を高めることができる。その結果、児
教師の担当種目数、選択種目決定、選択の類型、
童自らの意思で課題を探究し主体的に計画を立て
履修種目数、選択方法、選択の調整、選択種目の
る姿がみられた Jという報告がなされている。く
変更、男女共習、学習の全体計画、学習活動の記
わえて、小学校 3・4年生の合同体育6)では r3年
録、教師の関わり方、評価、オリエンテーション、
生は 4年生の実力を見直し、 4年生は 3年生の協
現有施設の有効な活用方法、雨天時の対応、安全
力性や技能のレベルが意外に高いことを認識し
管理と安全指導、などさまざまなことを決定して
たJとあり、男女差を越えた縦割りの学習集団で
いかなければならない 1
%
の実践を意義のあるものとして捉えている o
実際には、上記のような選択内容や単元の規模、
これらの男女共習また異学年共習には、「女子が
学習集団など多くの材料をどのような形で組み合
積極的なのに対し、男子は消極的な面が見られ
わせていくかが各学校の課題であり、生涯スポー
るり「態度やマナーなどの人間関係づくりをはじ
ツに備えての基礎的段階としての学習であるため
めの段階で形成しておかないと、学習が成り立た
3
9
中島:体育科にお付る選択制授業に関する研究
ない。ルールっくり、作戦をたてる、練習をどの
3.選択制授業(バレーボール)の計画
ようにしていくか、など不十分的J 第二次性徴の
(
1
) 指導計画
r
発現で異性を意識し、尊敬しながらも反発する時
期である吋など問題点や課題も残している。
そこで本研究では、異学年及び男女共習による
本研究の対象となった選択制授業の指導計画及
び授業内容は表 1に示した通りである。学習の進
r
め方は、先にチーム全体で「チーム課題J 学習の
バレーボールの選択制授業の実践から、選択制授
中味Jを計画し、次にその学習の中味に対して、
業実施に対しての有効性及び課題を明らかにしよ
個人的スキルの向上を目標とした「個人課題Jを
うとした。それらを明らかにすることにより、特
設定させた。そのうえで、その個人課題に対して
にこれまでの研究実践の積み重ねの少ない異学年
の欄を利用した具体的な内容の
「練習上の留意点J
共習について、本実践から有益な示唆が得られる
記述を求めた。
と考えた。
さらに、選択制授業の最も核となる「個性を生
かす手だて Jという視点から、生徒の意志を尊重
させることができるよう、チームづくり(生徒に
1
1
. 研究方法
主体的に編成させる)や学習ノート凶を工夫した
1. 対 象
が、実際に活動する個人練習やチーム練習などに
福岡市内 F中学校の選択制授業(1回が 2時間
ついては、教師側から特に指示を与えないよう配
連続の授業を計 5回
、 1
0時間)を対象に、球技領
慮した。そのためにマネージメントは行うが、教
域の「パスケットポール、ハンドポール、サッカ
師が意図的に生徒を集めて指示を出したり指導を
3
歳
、
ー、バレーポール」の中から M教諭(男性、 3
するということは行わなかった。
教職歴 8年、競技歴なし)が行ったバレーポール
また、各時間におけるグループ毎の練習内容は、
とパスケットポールを担当したうち、バレーポー
グループノートの全体計画の欄に記述されたもの
ル種目を選択した生徒(3年男子 8名、女子 8名
、
を表 2に示した。
1年男子 7名、女子 7名) 3
0
名を対象とした。
(
2
) 学習形態(チーム編成)
授業形態は一斉学習ではなく、チーム員同士が
共に学び合うことができるよう、各学年・男女が
2. 期 日
対象授業は、平成 5年 1
1月上旬から 1
2月上旬に
かげて毎週 1回行われた。
混合した状態で学習を進めるグループ学習とした。
また編成の仕方は、教師が学年及び男女の割合を
生徒に確認させ、チームの技能レベルが均等にな
るように指示した。それに従って生徒が 4つの班
に主体的に編成した(表 3)。
表 1 バレーポールの指導計画
授業
時限
授
業
内
なお種目経験に関しては、 2年次にバレーポー
廿
"
.
"
.
ルの授業を受けた 3年生は経験があるが、授業担
種目分け、試しのゲーム(ゲーム1)
当が実習生だったために 4 ・5時間しか取れてお
2
準備運動作成、チームの全体計画、
個人学習計画、学習ノートの書き方説明
らず、技能的な習得は十分には行われていない状
3
準備運動、個人練習、チーム練習、
ゲーム(ゲーム 2、ゲーム 3)
4
準備運動、個人練習、チーム練習、
ゲーム(ゲーム 4、ゲーム 5)
5
準備運動、チーム練習、
ゲーム(ゲーム 6、ゲーム 7、ゲーム 8)
況であった。また、クラプ活動においての経験者
、 1年生女子に 2名であった。
は 3年生女子に 2名
4.授業分析の視点
(1)選択制授業に対する調査(異学年男女共習授
業に関する調査)
4
0
九 州 体 育 ・ ス ポ ー ツ 学 研 究 第1
2巻 第 1号 平 成 1
0年 3月
表 2 各チームの全体計画
3
回
チームの課題
4
目
チームの鯨題
学習の中味
-声を出すこと
回
互いに呼びかける
-サープ
B
-声を出す
-的確なパスを出す
-ポールを最後まで
追いかける
-円陣パス
-シートレシープ
(セッターに返す)
全てのポジションが
できるようになる
C
コミュニケーション
を図ろう
-パスが続砂るようになる
-サープの捕球を確実にする
-対人レシープ
D
-レシープをセッターに返す
練習
1年
チームの探題
目
学習の中味
-サープ
-サープカット
-シートレシープ
-三段攻撃ができる
ようになる
-声をかけあう
まとまりをもっ
とりあえず勝てる
ように努力する
-楽しんでゲームを 勝ちバター
する
ンを決める
-レシープを打とう
-声をかけあう
サーブとスパイク
の練習
-三段攻撃
-声をかけあう
表 3 チーム編成
3年
回
-声を出すこと
-パスを確実に渡す
-サ」プ ・パスワーク
-パスを確実に渡す
-サーブ
-やる気を出す
-声をかけあう
¥¥¥
学習の中味
-声を出すこと
A
5
目
-シートレ
シープ
-アタック
三段攻撃の
練習
調査表は、やる気度、頑張り度、楽しさ度、理解
A
B
C
D
計
度、上達度、運動強度、助言度、満足度の 8項目
男子
2
2
2
2
8
からなり、簡便法による 5段階評定法を用いて毎
女子
2
2
2・
2・
8
時間記入した。
男子
2
2
2
7
なお、 1時間目はガイダンス、試しのゲーム、
女子
1
・
2
2
2・
7
アンケート調査などが中心だったためにほとんど
7
8
7
8
3
0
名
の生徒が記入をしていなかった。また、 2時間目
計
(*… 1つにつきクラプ経験者 1名)
単元終了時に「異学年男女共習授業に関する調
は雨天のために、ノート記述の説明や学習計画立
案を行った。これらの理由から、 1・2時間目の
査Jを実施し、本実践について生徒に総合的に評
自己評価結果は削除した。
価させた。質問項目は 7項目あり、その中から 2
(
3
) 対人認知度の調査
項目を抽出した。 1項目目は「これまで行った異
授業を受けた全生徒に対して単元 1時間目と 5
学年男女共習授業は楽しかったですかj の問いと
時間自に「友人に対する調査制>
Jを実施し、対人
し、「楽しかった Jあるいは「楽しくなかった Jの
認知度の変化を測定した。質問項目は 1回目では、
2段階の回答を求めた。 2項目目は「これまで行
現時点でどの程度学友を知っているかについて評
った異学年男女共習授業は従来の体育の授業に比
価させた。また 5回目では、学友をどの程度知る
べて学習しやすかったですかJ
を質問とし、「学習
ようになったかについて評価させた。回答は 5段
しやすかった j あるいは「学習しにくかった」そ
階とし、段階が高いほど認知度が高いとした。な
して「変わらない j の 3段階の回答を求めた。な
たまに話しをする程
お回答は「親しくしている Jf
お、各 2項目の質問に対し、筆者側が作成した主
度J
f
顔や名前は知っているが挨拶をする程度 J
f
顔
な理由を各項目ごとに「はい Jf
いいえ」の二者択
は知っているが名前は知らない J
f
顔も名前も知ら
ーで回答させた。なお「楽しさ Jについての理由
ない Jの 5選択で行ったが、統計処理のため「親
は1
4
項目作成し、「学習のし易さ J
についての理由
しくしている j は 5点、「たまに話しをする程度J
は 7項目作成した。
は 4点、「顔や名前は知っているが挨拶をする程
(
2
) 生徒による自己評価
度Jは 3点、「顔は知っているが名前は知らない J
各授業毎に 8項目からなる調査を実施し、その
授業中の生徒自身の学習状況を自己評価させた。
は 2点、「顔も名前も知らない j は 1点とした。
(
4
) ゲームの方法及び観察・記録
4
1
中島:体育科における選択制授業に関する研究
表 4 ゲーム分析のカテゴリーとその定義
¥ ¥ ¥
サープ
成
功
敗
失
サープが相手コートへ入ったもの
サープが相手コートへ入らなかったもの
相手のサープをアンダーハンドおよびオーパーハ 相手のサープをアンダーハンドおよびオーパーハ
レシープ ンドでレシープして次の人物がパスを打てる状態 ンドでレシープするが、次の人物がパスを打てな
のもの
い状態のもの
/~
ス
レシープの後に打たれたもので相手コートに入っ
たもの、もしくは味方が続げて打てる状態のもの
レシープの後に打たれたものでアウト、もしくは
味方が続付て打てない状態のもの
ス
ノ fイク
首から上のポールを、片手で相手コートに打たれ 首から上のポールを片手で打たれたものでアウト、
もしくはネットしたもの。空握りなども含む
たもの
プロック
相手からの返球を直接ネット付近で相手コートへ 相手からの返球を直接ネット付近で相手コートへ
返球できないもの
返球できたもの
バレーボールのゲームの方法は、 8ゲーム中、
てあげていた。これは異学年集団で授業を実践し
3ゲーム目(時間制)以外は 1
5点マッチで行った。
たことが活動自体を楽しく実践することができた
人数は 6名とし、コートの広さはの一般のコート
からと考えられる。
の広さ(18mX9m) で行った。ネットの高さは
また「学習のしやすさ」については、全体で約
60%近くが「学習しやすかった Jとしており、異
約 2 mとした。
またバレーボールの技術変容を分析するために、
学年集団及び男女共習での授業に対して、半数以
触球数及びその成功率の視点からゲームを分析し
上の者がやりにくいとは思わないとの感想を持っ
た。そのことにより、ポールに触れることができ
たことがわかった。次に男女聞及び異学年間でみ
た状態が多砂れば、参加意識を高めたり、楽しさ
てみると、男子及び 1年生に関しては、 7
0
.
.
.
.
.
.
.
.
8
0
%
を味わうことが可能となり、次にそれらを成功さ
程度が「学習しやすかった Jとしているのに対し、
せることによってバレーポールの特性であるラリ
女子及び 3年生では 5
0%以下であった。
ーを続ける楽しさをも味わうことができると考え
なお「学習しやすかった」と回答した理由から
た凶}。なお、ゲーム分析の記録及びカテゴリー
は、表 4に示した通りである。
表 5 生徒の総合評価
I
I
I
. 結果と考察
1.本実践に対する生徒の総合評価
異学年・男女共習による選択制授業を終えて、
生徒がどのように本実銭を評価したのかを「楽し
r
きJ 学習のし易さ」の 2点から分析を試みた(表
5
)
0
この表から「楽しさ Jについては、性別・学年
を問わず大部分の生徒が本実践を「楽しかった J
と回答していたことから、授業の楽しきの点にお
いて本実践は一定の成果をあげたといえよう。特
に楽しかった理由を、 1年生は他学年の生徒と一
緒に授業が出来たことを楽しさの大きな要因とし
¥
全体
学 年
性 別
男子
女子
3年生 1年生
1
5
)I
(n=
1
4
)
1
4
)I
(n=
1
5
) (n=
(n=
2
9
) (n=
楽し
楽
かった
し
楽しく
さ
なかった
1
3
1
4
1
5
1
2
2
7
8
6
.
7
) (
10
0
.
0
)
8
5
.
7
) (
10
0
.
0
) (
(
9
3
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) (
しやす
かった
5
1
2
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0
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7
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.
3
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.
7
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6
.
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7
1
.
4
) (4
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5
8
.
6
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変わら
蓄
易
ない
5
2
1
6
7
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3
.
3
) (1
4
.
3
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.
2
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0
.
0
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2
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17
.
3
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(
21
.4
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(13.3)I(33.3)I
(0.0)
。
。
2
2
2
.
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)
I3
.
3
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.
3
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9
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5
2
3
5
。
L
.
.
・・
・ ・E
E
{
( )内の数字は%)
0
名だが、 5回目の授業で 1名の欠席があった
備考}対象は 3
9
名が全体散となっている。
ため、記録は 2
4
2
九州体育 ・スポー ツ 学 研 究 第 1
2
巻 第 l号 平成 1
0
年 3月
考然してみると、男子及び l年生の大部分は「梨
を受けることで、学習のしにくさは解消 されてい
学年同士の教え合いができるところ」と、奨学年
る。しかし逆に女子の方が典性に対して遠慮して
間l
の交流をあげているが、女子と
しまう傾向が強いととが伺えた。
3年生の大部分
においては、「チーム内のリーダーの指示がよかっ
2.男女共習についての倹討
たところ j と、指導してもらうととのできるリー
ダーの存在が、学習のしやすさを左おする大きな
授業中のゲーム分析の結採を図 lに示した。全
製図となっていた。また「学習しにくかった」と
体 のポーノレ触球数 は 6ゲーム自までは噌 加 を示し
回答した生徒の主な理由は 、
男子及び 3年生は「児
ていた。また、その全体のうちの成功率及び失敗
、女子では
女一緒なので遠慮がちになってしまう J
率に │
刻しては、 7ゲーム固まで(3ゲーム目を除
r
3(
1
)
年生と一緒なので積極的になれなかった」と
変わらないj と
していた。「学習しにくか ったJr
いて)ほぽ6
0%程度の成功率であ ったが、最後の
8ゲーム自では 50%を満たしていなかった。この
回答した女子は合わせて 53.3%、 3年生は 66.6%
ような現象は一般的にゲームを経験するに従って
と本実践において 「楽しさ」は感じていたものの、
ラリー数の増加が共なうと同時に、技能の向上が
r
「学習のしにくさ J 変わらない」と感じているこ
みられると考えられる。しかし全体の触球数が 6
とが明らかとなった。
ゲーム目までは附加しているものの、それが低下
泉学年では上
との ことか ら、女子及び 3年生 (
していた 7ゲーム目では、 2回のラリーが 5回
、
sゲーム目では 、 2
級生)に対しての考慮の仕方が、これから選択制
3回のラリーが l回、そして
授業を行う上で必要であり、選択制使業を有効に
図のラリーが 3回、 3回のラリーが 2回と前ゲ ー
進めていくための部地になる部分であることが同
ムのラリー数と 比較し て少なかった。つまり 、 こ
認された。
のラリー数が一回のゲームにつき、 2回や 3回程
時点、では男子がや りにくいと意識し
また導入の l
度しか絞かなかったということは、ゲーム中のポ
ていたが、授業が進むにつれ、男子は女子の~~特
-)レは、 1回で相手コートへ返球されていたもの
B
問問日
4
時間目
5
時間日
製陀周
鋼
r
J
は:
H
;
3持問自
全
体
n
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
同ト
5
0ト
4
0ト
3
0ト
配
点
目
;
;
;
目
撃
山手
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u
l
a
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里町
2
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1
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"
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I
oI ラリ
~'J_JZ凪
3
ラリ ー 3向
3
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附句 I
r
:
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"
3
4
5
6
7
図 l 各ゲームにお甘るボールへの触球数及び成功率 失敗事(男女 I
U
D
s
ゲ
.ー ム
.
4
3
中島:体育科における選択制授業に関する研究
やる気度
5
.
0r
頑張り度
理解度
難しさ度
5
.
0r
5
.
0r
l
j
六
ろ
(託
[
: 45d1目S ~~
E
1
7
N:
:
l
G
3
.
5
1
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345
授業時限
上速度
4
.
0r
叫
《
i
3
.
0
1
3 4 5
3
.
5
l
345
運動強度
3 5 J
345
3
.
0
助雷度
3 4 5
満足度
ー
占
、a
ニ
B二d
3
.
0
345
345
345
授業時限
ト0一男子
-・一女子 - A一 平 均 │
図 2 各時間における自己評価平均値(男女間)
が多かったということになる。
男女間で比較すると、 4ゲーム目と 5ゲーム目
の、実際にその技能がゲームにつながらなかった J
r
あるいは「ゲームで活かせなかった J わかるけど
r
を境にして、女子の触球数と男子の触球数が逆転
できなかった J わかるけど使う場面がなかった J
をしていることがわかった。また成功率をみると、
ことと解釈することができる o しかし、男子の自
触球数と同じように、 4ゲーム目と 5ゲーム目を
己評価が「上達度 Jに反映されなかった分、女子
境にして 5ゲーム目以降の男子の成功率が急激に
の「上達度Jは回を追うごとに向上傾向にあり、
向上していた。このことは、触球数の増加と共に、
「理解度 J 助言度」そして「満足度 Jの項目にも
時間的経過が技術の向上に影響し、さらに男子の
向上傾向がみられた。これについては、男女合同
技術の上達を示していると考えられる。男女聞に
のチームでゲームを行うことから、女子は技能面
おけるゲーム分析からは、後半に男子の技能面の
では男子の影響を受けることではよい結果を出せ
上達の著しさを伺えたことが認められた。
なかったが、「理解度 Jが向上していることから、
次に生徒による自己評価を図 2に示した。生徒
の技能についての自己評価は、技能の向上がみら
れた点に対しては「上達度J
、技能の向上がわかる
r
ひとつひとつの技能の向上を意識しており J満足
度Jを得られたと考える。
次に対人認知度の変化を表 6に示した。これは、
点に対しては「理解度Jをみることにより推測で
1回目と 5回目に行った対人認知度調査における
きると考える o これより考察すると、男子の「理
認知度を示したものである。最も増加を示したの
解度」は授業時限を追うごとに向上しているもの
が、男子が女子を認知したもので、 1回目の 2
.
3
6
の「上達度」は 5回目において低下していた。こ
から 5回目では 3
.
1
5と
、 0
.
7
9の増加がみられた。
れは男子に限らず、女子においても触球数が低下
また、女子が女子に対して、 l回目の 2
.
6
3から 5
していることに関係している様である。また、バ
回目では 3.
42と、同じく 0
.
7
9の増加がみられた。
レーポールの技術に関して、「理解はできたもの
このように増加値から比較すると、 0
.
6
9から 0
.
7
9
九 州 体i
foスポーツ学研究
4
4
第1
2
巷
対人認知剥去にお 付る増加平均 (
l
j
J女l
品
J
)
茨6
際
き
則子
i回目 5回目
!
.
H認知平均 2.86 3.59
子{噌加他)
(
0.
7
3
)
主砲知!
平均 2.20 2.89
子(増加値) (
0.
6
9)
t
f
i
a
女子
第 I号
平成l
O'
l
'3月
はできていなかった。このことが、男女共習で行
う上で問題点であり、今後の課題としてあげるこ
t j
直
l回目 5回目
とができょう。
1
0
.
4,
.
1
5 -1
8
.
6
6 2
.
3
6 3
(
0.
7
9)
キホ*
*
3 異学年集団についての検討
*本
.
2
8
.
4
2 -9
9
.
2
2 2
.6
3 3
(
0
.
7
9
)
*本*
(* キ ネ p
授業中のゲーム分析を奨学年集団間で比較した
傘キホ
結果を図 3に示した。触球数では、 2ゲーム固ま
<.
0
0
1
)
では l年生の触球数が若干上回っているが、 3・
4 ・5 ・7ゲームに│刻しては 3年生の触球数が上
と、特に男女間に大きな差がなさそうにみられる 。
回り、成功率に関しても 5ゲーム固までは 3年生
しかし認知平均をみると男子が女子に対しては
の方が高かった。しかし、 5時限目の 6 ・Bゲー
2.
3
6から 3
.
1
5へ、女子が男子に対しては 2
.
2
0から
ム目における 1年生の触球数及び成功率は共に 3
2
.
8
9と、両方とも 5点満点中の平均としてみると、
年生を上回っていた。さらには全体の触球数が低
認知レベル自体は少ない。それに比べ、男子が男
下している 51時間目では 1年生の触球数が培え、
8
6から 3
.
5
9、女子が女子に対して
子に対しては 2.
V
Jが行われていることがわかった。
活発な活!f
.
6
3から 3
.
4
2と認知のレベル自体が高まってい
は2
一般には、 3年生と 1年生が共習することは、
ることがわかる。このことは、男女間の認知レベ
技能の差や体力差が大きく、 l年生が授業への参
ルの増加を期待しながらも、向性同士の認知が異
加に消極的になったり遠慮がちになることが考え
性同士よりも高まった事実を示している。一般に
られるが、これらの結果からは、参加に積極的で
は男友共習で行うことで巽性同士がいかにも認知
あり、かつ一緒に楽しむことのできる技能は身に
し合っているように見られがちだが、実際のとこ
つげることができたことを確認するものと考察さ
ろは、向性同士の認知の高まりへの差を祁lうこと
れた。
m
u
n殴
一
3
1
.
,
l
1
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3
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主
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3
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5
-1 6
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図 3 各ゲームにお付る ;
a-3-5
2
圏
S
ラリ
三2
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,
一
o
5
7
••
ゲーム
4
5
中島:体育科における選択制授業に関する研究
やる気度
頑張り度
週解度
楽しさ度
:
:
:
l
vl
誌.
、l
:
:
へJ〆
5
.
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5
.
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5
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│
345
345
3
.
5
1
345
3
.
0
345
授業時限
運動強度
上違度
助宮度
讃足度
4
.
0r
竺
│
ト~~
3
.
5
.
.
0
5
3
2
3
.
01
1
.
1~3 年生 -.-1 年生ート平均|
図 4 各時間における自己評価平均値(学年間)
次に図 4の自己評価から先のゲーム結果をもと
と高いため、授業実践を進めていく上で認知度が
に考察すると、 3年生より活発な活動が行われた
高まる可能性は認知度自体に限度がある。そうい
l年生の 5時間目の評価において、 4時間目より
った中での認知増加量を考えると、 3年生同士が
も向上していた評価項目はなかった。若干の減少
「たまに話しをする程度(
4)Jに近い値になっている
だけに留まった項目は「頑張り度 J 理解度J 助
r
r
こと、また 1年生同士も 4
.
0
6から 4
.
2
7と有意差を
言度 Jであった。逆に 1年生よりも触球数が低下
もって増加していることは異学年同士の増加に対
r
した 3年生は「理解度 J 助言度J
の項目が 5時間
しては同学年同士よりも増加は著しくないという
目に向上していた。またポールへの触球率及び成
ことが考えられる。このことが異学年での選択制
功率が高かった 4時間目の授業における 3年生の
授業を進めていく中での難しさであり課題であろ
r
自己評価は、 3・
5時間目よりも「やる気度 J 楽
うo この差をうめるための課題が認知度を測定す
しさ度 J 上達度 J 運動強度 J 満足度J
において
る中で明らかとなった。しかしながら、自己評価
高い値を示していた o
では 3年生の助言度にみられるように助言活動が
r
r
r
対人認知度に関しては、異学年聞には差がみら
れた(表 7
)
0 3年生が 1年生に対して、 1回目の
活発に行われ、積極的な交流活動がみられたこと
は確認された。
1
.6
0から 5回目では 2
.
6
1へ、1.0
1と最も高い増加
を示した。認知度は異学年共習授業を展開するこ
とから推測すると 3年生同士、及び 1年生同士で
w
.暴学年男女共習授業のまとめにかえて
は増加が少ないことは予想できる。確かに 3年生
以上の結果から以下のことが明らかとなった。
が 1年生、または 1年生が 3年生を認知する量が
①導入の時点では男子が学習しにくいと意識して
やはり多かった(1.0
1、0
.
8
2
)。しかし、同学年同
いたが、授業が進むにつれ女子の影響を受けるこ
士では最初の認知度が3
.
6
3(
3年)、 4
.
0
6(
1年)
とで学習のしにくさを解消することができた。
4
6
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
まっていき 5時限目の 8ゲーム目では 3年生を上
表 7 対人認知調査における増加平均(学年間)
..
年
I
t
値
1
年
1回目 5回目
t 値
1
2
.
7
9
-7.59 1
.6
0 2
.
6
1 (
0
.
31
)
***
(
1
.0
1
)
***
回った o なお 3年生の授業終了後の感想に
r
1年
生に技能を追い越された Jという記述があった。
このように、著しい技能の上達がチーム内で確認
された。
4
7 4
1
1.
.
0
6 4
.
2
7 -6
.
8
8
.
3
0 1
.4
8 2
③対人認知調査からは、異学年間になると 1年生
***
側からの認知よりも 3年生側からの認知が高まっ
(
0
.
8
2
)
***
(
0
.
21
)
(
***p<.001)
ていたことから、 3年生から 1年生に対して助言
活動が活発に行われ、より積極的な交流活動がみ
これは、男女合同でゲームを行うことから「女
子が積極的なのに対し、男子は消極的な面がみら
られたことが確認された。
また対人認知調査から、増加値をみると異性同
れる J1)や「全体的に女子のほうが優れていたが、
士・異学年同士での増加はみられるが、実際には
そのことが男子の励みとなり、男子のパワーが女
向性同士・同学年同士の認知レベル自体の高まり
子の励みになる J9)といった報告があるように、異
には届かなかった。異性同士・異学年同士の関わ
性同士の相互作用によって、精神的に受ける影響
り方が今後の課題として残された。
が大きいことが確認された。また、異性に対して
④本実践に対する生徒の総合評価から、異学年集
は女子の方が遠慮してしまう傾向が強かった事柄
団で授業を実践してきた活動自体が楽しく活動で
が、今後の課題として考慮する必要があると考え
きたと評価されていたことから、異学年男女共習
る
。
授業は、一定の成果をあげることができたといえ
②技能の上達は、時間を経過するにしたがって男
る。そして、総合評価の結果から今後の課題とし
子が著しく上達することが認められた。男子と一
て、学習がしにくいと評価した女子および 3年生
緒に行うことで、女子の技能面が「理解度Jから
(異学年では上級生)に対しては、他の男子および
の向上を受け、ひとつひとつの技能を意識してお
1年生(異学年では下級生)よりも、授業を実践
り、「満足感J
を得ることができた。そしてバレー
していく上での配慮が必要となってくる。
ポールの技術を理解することで積極的に活動する
場面が多くみられ、男女共習で行う授業は男女間
このように本研究では、中学校における異学年
の差を活かしながら進めていくことができると確
男女共習での選択制授業を実践し、選択制授業実
認された。これは「男女間の協力が必要だった結
施に対しての有効性を、各視点ごとに明らかにす
果、はじめは恥ずかしそうにしていた生徒も授業
ることができた。また次への課題も確認され、今
が進むにつれて男女が教えあい、励ましあってい
後、子どもの個性を伸ばす・活かすために選択制
る姿が多く見られるようになる J9)と、男女聞の相
授業が有効であることを示唆することができた。
互作用が、授業の進行に従ってプラスに影響する
そして中でも異学年という縦割りで行う選択制授
傾向にあるという報告と同様であることでも確認
業および異性問の男女共習での選択制授業の実践
された。
を行うことで、尚一層の有益な示唆を得ることが
また、学年差による技能差や体力差から 1年生
できた。しかしながら、まだ実際には「個性を生
は参加に消極的かつ遠慮がちになることが考えら
かす・特性を配慮して Jと唄いながらも、男女差
れるが、本実践では参加に積極的であり、かっ一
や学年の差を埋める為の目標設定や教師の指導等、
緒に楽しむことができる技能は身につけることが
問題点の解決にはより多くの実践とその課題に対
可能であることが確認された。
する設定を十分に吟味しながら明らかにしていか
くわえて、授業が進むにつれ 1年生の技能が高
なければならないと考える。
4
7
中島:体育科におりる選択制授業に関する研究
注
ノートの扱い方が適しているかを明らかにでき
注 1)選択制授業を、これまでの学習集団の個人
ると考えた。なお、ノート記述の項目は、グル
r
差をひと回り大きく鉱げた男女共習学習で行う
ープノートでは「チームの準備運動 J チームの
理由には「スポーツは能力差や性差をのりこえ、
全体計画J各時限の学習計画Jゲームの成績J
r男女間の技能や
男女で共有すべき文化である J
体力の差を個人差ととらえることにより、男女
r
r
r
「反省J
の欄を設け、記入させた。個人ノートで
r
r
は「個人課題J 練習上の留意点 J 自己評価」
共習が可能となる J技能、体力差は運動経験の
rアドパイスされたこと j
「アドパイスしたこと J
違いからくる差が大きいので、多様な学習集団
「反省J等の欄を設け、記入させた。
で経験の幅を広げることによって、その差を解
r
運動の特性を味わうと同
消することができる J
注4
)
r
友人に対する調査Jは、生徒同士におい
て最初の 1回目と最後の 5回固までにどの程度
時に、いろいろな運動の楽しみ方を学習させる
の認知度が向上するのかを明らかにするために、
1
8
)とい
ことが、生涯スポーツの基礎教育である J
簡便法による 5段階の評価(親しくしている程
うような基本的考え方で示されている。
度、たまに話しをする程度、顔や名前は知って
注 2)異学年共習は、これまでの学習集団の個人
いるが挨拶をする程度、顔は知っているが名前
差を男女共習よりも一段と大きく拡げた学習集
は知らない、顔も名前も知らない)で調査をし
団であり、すでに生涯スポーツの場を設定した
た
。
状態で学習を進めていく方法であるといえよう。
注 5)高橋ら 15)によれば、「初心者段階では、攻撃
生涯スポーツに結び付く選択制授業の最終段階
技術の習得は困難であり、アンダーハンドパス
が異学年共習学習であり、このコースの特徴は、
を中心に指導し、パスラリーの続くゲームを楽
男女共習・異学年共習による体育集団は、多様
しませる方が大きな成果が期待できる Jとする
な能力、個性をもち、個人差の幅の大きい集団
報告 16】を例としてあげている o
ということである。このことは、鈴木川も「年齢
の異なる男女が、共にスポーツをプレイする環
文 献
境で構成される必要がある Jとし、今後、各学
1)古堅宗男,新垣範,永島惇正:中学校におけ
校において積極的に取り組まれるべき課題とも
る選択制単元の設定と実施(その 1),体育科教
いえると述べている。くわえて上地 17)は、男女共
育360~, 5
8
6
2,1
9
8
8
.
2)樋口裕,水谷靖子 :ETTって,なに?一障害
習・異学年の学習形態を導入する理由として、
「スポーツ経験が豊かで運動技術も高く、スポー
走における異学年合同体育の試み一,学校体育
ツの楽しみ方を深く体験している生徒が数多く、
4
7
(
7
)
,4
4
4
8
,1
9
9
4
.
その彼らがリーダーシップを発揮し、学習をう
3) 石田信治,樋口克彦,藤沢賢也,小出高義:
まく進めたり、高度なプレイを見せたり、教え
球技における男女共習,選択制の授業ーノ Tドミ
あったりすることによって、技術の向上と楽し
ントン・軟式テニス・卓球・ソフトポールー,
み方の学習を深めることができる。また、人間
学校体育4
4
(
6
)
,5
2
5
6, 1
9
91
.
関係やスポーツライフスタイルを複雑・多様に
学習したり、集団形成維持機能を高めるなど、
同一学年では体験できない学習ができる Jとし
4)出原泰明:選択制授業を聞い直す,体育科教
育4
2
(
3
)
,2
1
2
4,1
9
9
4
.
とグループノートを作成し、両方に記入させる
5
)神奈川県立市ヶ尾高校保健体育科,安藤晴敏,
竹内孝:男女共習の教材づくり,体育科教育3
9
,3
1
3
3,1
9
91
.
(
3
)
6
) 嘉戸締:小学校体育の学習指導にかかわる新
こととした。そのことにより、どのような学習
しい試みーまとめと残された課題一,体育科教
ているロ
注 3)学習ノートの利用については、個人ノート
4
8
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成1
0
年 3月
育4
2
(
3
)
,7
0
7
3
,1
9
9
4
.
7
)菊幸一:体育の個別化・個性化に向砂た選択
制授業,学校体育4
0
(
5
)
,6
8
7
3
,1
9
8
7
.
8
)木下理,佐多陽子:自ら運動に取り組む選択
制授業の進め方一球技(バレーボール・パスケ
ットポール)の選択制授業を通して一,学校体
育44ω~), 5
3
5
6,1
9
91
.
9
)三上憲孝,小峠博幸:男女共習によるバレー
ポールの実践(中学校),体育科教育3
8
(
2
)
,4
4
4
7
,1
9
9
0
.
1
0
)文部省:高等学校学習指導要領解説,保健体
育編・体育編,一橋出版株式会社,東京, 1
9
7
9
.
1
1
) 文部省:中学校学習指導要領,大蔵省印刷局,
東京,
1
9
8
9
.
1
4
) 高橋健夫:明確な論理と方策を提示するとき,
体育科教育4
2
(
3
)
, 9, 1
9
9
4
.
1
5
) 高橋健夫,上野佳男,米国博行,増田辰夫:
4
バレーボールの授業研究その 2,体育科教育3
(
5
)
,7
4
7
8
,1
9
8
6
.
1
6
)豊田博,古沢久雄:バレーポールの指導法に
関する研究,東京大学教養学部体育学紀要,
1
9
8
0
.
1
7
)上地幸市:学年の枠を超えた選択の授業,学
9
9
5,6
0
2
6
0
6
.
校体育授業事典,大修館魯庖, 1
1
8
)上地幸市:男女共習による種目選択制陸上競
技,学校体育授業事典,大修館書庖, 1
9
9
5,6
1
2
6
1
4
.
1
9
)横浜市立高等学校保健体育研究会:選択制の
体育授業を創る 横浜市立高校 1
3
校
の
挑
戦
.
.
.
.
.
.
.
,
大修館書庖, 1
9
9
2,1
9
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.
5
付理
受受
m初
同日ロ M
2
噌
同月田口
問
年年
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成成
平平
1
2
) 永島惇正:生涯スポーツと選択制一選択制の
8
(
3
)
,1
0
原点を理解するために一,学校体育4
1
3
,1
9
9
5
.
1
3
)鈴木秀人:選択制授業の考え方・進め方,学
校体育4
4
(
3
)
,7
4
7
5,1
9
91
.
〈資
料〉
4
9
競泳2
00mレースにおける種目関の特異性について
一一ストロークタイムとストローク長の統計的解析より一一
幸雅義雄正
島藤岡津村
北伊福小木
枝(熊本県合志町立南ケ丘小学校)
浩(熊本大学医療技術短期大学部)
之(熊本県立大学生活科学部)
二(熊本大学教育学部)
治(熊本大学教育学部)
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YukieKitajima
,
)
l MasahiroItoh2),YoshiyukiFukuoka3),
YujiOzawa4) andMasaharuKimura4)
Abstract
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0
九州体育・スポーツ学研究第 1
2巻 第 1号 平 成 1
0年 3月
1. 緒 言
水泳競技では、各種目に対して様々な技術的工
夫がレース中に観察される。特に平泳ぎ種目は、
フォーマルストロー夕、ナチュラルストローク、
そしてウエーブストロークと称される 3つの泳法
が存在し、それらはストローク局面に大きな影響
を及ぼしている。一方、背泳ぎやバタフライ種目
ではスタート局面ならびにターン局面を除き、ま
同期信毎
た自由形では全ての局面で平泳ぎ種目に見られる
図 1 撮 影 方 法 11)
特徴的な泳法や技術が余り存在しないのでないか
と思われる。
競泳のレース分析に関する研究では、一分間当
医・科学委員会によって解析された「第7
1回 (
1
9
9
5
たりのストローク数を示す「ストローク頻度 J(S
年)日本選手権水泳競技大会におけるレース分析J
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)、 1ストローク当
の報告書を使用し、本研究では統計処理のみを行
たりに要する時間を示す「ストロークタイム J(S
った。
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たりの推進距離を示す「ストローク長J(SL(m/
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)および「泳速度 J(V(m/
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)が用いられている。日本ではこの
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B. 競泳レースの撮影方法川
競泳レースは、観客席最上段に設置した 4台の
0コマ)によって撮影した(図
ビデオカメラ(毎秒6
分野に関する研究が盛んに行われ、競泳レースが
1)。画像は 1
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1
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c単位のビデオタイマーを用
詳細に分析されている 5.7.叫山九また、その結果か
いて録画し、通過時間は各カメラ(カメラ 1 (C
らトレーニング方法を提起した研究報告がなされ
ている 3.6)。
1
):95m、 105m、195m、カメラ 2(C2):7.5
m、10m、15m、カメラ 4 (C4):55m、145m、
155m) で撮影されたテープにより計測した。
200mレースは 4つの区間(第 1区間: 0-50m
、
第 2区間:5
0-100m、第 3区間:100-150m、第 4
区間:1
5
0
2
0
0
m
)に分類した。各選手のストロー
クタイム (ST) はカメラ 3 (C3
) より 50m毎
しかしながら、これまで 4種目を比較した種目
間の特徴については検討されていない。本研究の
目的は、日本選手権水泳競技大会において上位に
位置する選手を対象に、各局面での STおよび S
Lの種目間および男女間の特異性を解明すること
であった。
2. 方 法
A. 競技大会と被検者
9
9
5年度日本選手権水泳競技大会の
解析には、 1
データを用いた。
被検者は 200mレースにて上位に位置する各種
目、自由形2
4
名、背泳ぎ 2
4
名、平泳ぎ 2
4名、パタ
4名の男女併せて計1
9
2名である。
フライ 2
なお、競泳レースの全データは鯛日本水泳連盟
(ST 1:25m付近、 ST 2 :75m付近、 ST3;
125m付近、 ST 4 :175m付近)に算出した。自
由形および背泳ぎ種目の STは、左右の手を合わ
せて 1ストロークとして求めた。また C3で算出
された STおよび泳速度 (V1:第 1区間、 V2:
第 2区間、 V 3 :第 3区間、 V 4 :第 4区間)を
用い、ストローク長 (SL) を求めた。これらも
同様に、 50m毎に SL1、 SL2、 SL3、およ
び SL4とした。
5
1
北島・伊藤・福岡・小津・木村:競泳200mレースにおける租目聞の特異性について
表 l 競技記録、ストロークタイム、およびストローク長の平均値と標準偏差値
粗目 (
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艶技記録
(分:秒)
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ST2
ST4
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.
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0
満を有意な差であると判定した。
対象となる競泳レースの解析より得られた変数
を統計処理した。測定値は、平均値と標準偏差
3. 結 果
(
M
e
a
n:
tS
D
)で示した。 3群間以上の分散の均一
性の検定にはパートレット検定 (
B
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t
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)
表 1は、日本選手権水泳競技大会での記録、 S
を
、 2群聞における等分散の検定には多重比較検
T、および SLの平均値と標準偏差値 (
M
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n:
tS
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) を表している。
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自由形
背祢ぎ
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種目
図 2 ストロークタイムの平均値に対する各種目のバラツキ(男子選手)
• P<0.05、・
・ P<0.01、・
・
・ pく0
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0
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1
5
2
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
(
1) 各区間における STおよび SLの均一性
男女別に種目聞における各区間の STおよび S
泳ぎ種目にバラツキを認める傾向がみられたが、
Lの分散の均一性を検定した。女子選手では、全
男女共、いずれの種目においても STおよび SL
ての区間で種目聞における STとSLの分散は等
の分散は等しく、区間別による有意差を認めるま
しかった。一方、男子選手では第 1-3区間にて
でには到らなかった。
聞のその比率を表 2に示した。その結果から、平
STおよび SLの分散が異なっていた。男子選手
における各種目問の STならびに SLの分散の程
4. 考 察
度を図 2、 3にそれぞれ示した。図中の基準値で
女子選手では、いずれの STおよび SLでも分
ある零(
0
)は、各種目における各区間での STおよ
び SLの平均値とした。第 4区間を除く第 1-3
散が種目間で異なる区間は認められなかった。こ
区間にて、 STおよび SLの分散が種目聞に有意
れに反して、男子選手では第 1-3区間で STお
な差を認めた。特に、平泳ぎでは他種目との 2群
よび SLの分散が種目問で異なり、特に、平泳ぎ
間でも有意な分散を示し、平泳ぎ種目のバラツキ
と他種目との聞が顕著であった。男子選手は、 S
が著しく認められた。
Tおよび SLのバラツキが存在し、特異的な泳法
を有することが明らかとなった。つまり、男子選
(
2
) 各種目における STおよび SLの均一性
各種目にて、 4区間での STおよび SLの分散
の均一性を検定した。種目別に算出された STl
および SLlの標準偏差値を基準(100%) に各区
0
.
6唱
手の場合、競技力が同様なレベルにも関わらず、
独自のストロークタイム、またストローク長を所
有している種目があると考えられた。
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種目
種目
図 3 ストローク長の平均値に対する各種目のバラツキ(男子選手)
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.
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。
バタフライ
5
3
北島・伊藤・福岡・小樽・木村:競泳200mレースにおける種目聞の特異性について
表 2 ストロークタイムおよびストローク長の標準偏差値とその比率
租目 (
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1
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2
)
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背泳ぎ (
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2
4
)
( )内は ST1および SL1を基準値とした比率
(
1) 女子選手について
平泳ぎ種目のバラツキの差異は有意差が認めら
ぴターン局面での潜行泳法は、競技記録向上の役
割を果たす因子と推察された。
れるほど大きくはなく、種目間の STおよび SL
に関わる泳法的な特徴がみられなかった。しかし
ながら、有意差はないものの STよりも SLで分
(
3
) 局面について
男子選手においては、女子選手と異なり、種目
散が異なる傾向にあり、これは仮に ST値が同じ
間での STおよび SLが等分散でない区聞が第 1
でも SL値が異なることを意味している。先行研
から第 3まで出現した。これらは特異的な泳法が
究にて、 SLの延長には大きな推進力を発揮する
第 4区間を除いて遂行されていることを示唆して
技術とそれに応じた筋力が必要であると報告され
いる。若吉ら 8.9)は競泳レースの進行に伴う後半区
ている九このことから、女子選手の場合、トレー
間の SLの低下を STの上昇によって、泳速度の
ニングによる SLの延長が競技記録向上に大きな
低下を抑制させていると報告しているが、本研究
影響を及ぼしている可能性を示唆した。しかしな
でも同様な結果がみられた。また、競技レース後
がら、この要因には選手の体格、および体形の果
半局面の第 4区間では、局所的な筋疲労現象がみ
たす役割も大きくね 2)、今後は指極や体形等の身体
られ問、平泳ぎ種目の特異的な泳法の維持が妨げ
的な因子を考慮した検討の余地があろう。
られていると推察される。換言すれば、日本の上
位レベルに位置する平泳ぎ選手は、 STおよび S
分散が種目聞で異なることを認めた。平泳ぎと他
Lがレースの第 4区間にて均一化傾向を示すと考
えられる。一方、第 1-3区間において、 STお
よび SLの分散が種目間で異なっていた。その要
の 3種目間では、各区間の STおよび SLにて顕
因として、筋力や柔軟性、心肺機能など生理的機
著な有意差がみられた。特に、平泳ぎとパタフラ
能9)やストロークテクニックリの個人間の差異が
イ種目聞でのバラツキは著しく、平泳ぎ種目の特
関与し、加えてイープンペースやネガティプペー
異性が強調された。また、平泳ぎ種目以外の 2種
ス等のレース展開にも個人差が存在し、このよう
目問、背泳ぎとパタフライ種目間での SL2にお
な種々の要因が相乗的に作用したものと推察され
いても分散の異なりが認められ、特徴的な泳法が
る。これまで生理学的な理論に基づく理論的なレ
(
2
) 男子選手について
男子選手では、多くの区間で STおよび SLの
背泳ぎ種目のストローク局面にも存在した。一方、
ース展開が提唱されているが的、男子選手の場合、
パタフライ種目では特異的な STおよび SLを有
第 1から 3区間までに個々人の特徴を活かした泳
する選手が少なく、現在散見されるスタートおよ
法を用いて、競技レースを遂行していることが本
5
4
九州体育・スポーツ学研究第 1
2
巻 第 1号 平 成 1
0
年 3月
研究より明かとなった。
6) 奥野景介:クロール泳法におけるストローク
に関する一考察.スポーツ方法学研究, 4,8
1
5. 結 語
9
91
.
8
6,1
7)奥野景介,宮下充正,武藤芳照,若吉浩二,
本研究では日本選手権水泳競技大会のデータを
高木英樹,小堀優子,生田泰志,伊藤雅浩,加
基に、各種目間および男女聞の泳法の特異性につ
藤健志,清田隆毅,原田隆,森谷暢,大野木智
いて、 STおよび SLの 2側面から検討した。本
9
9
4年広島アジア大会および日
子,河村信宏:1
研究で得られた所見は以下の通りである。
本選手権大会における競泳のレース分析.平成
・男子選手における平泳ぎ種目は、他の 3種目と
対比し特異的な泳法を有する。
・男子選手のパタフライ種目は、特異的な泳法が
ストローク局面に存在しない。
-男子選手は女子選手と異なり、より個性的な泳
法によるレース展開が観察される。
以上のことから、現在の競泳200mレースにおける
種目の特異性が区間別、また性別に見い出された。
これらは今後の指導上の指針になると思われる。
6年度
目本体育協会スポーツ医・科学研究報
4
5
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)若吉浩二,野村照夫,高橋伍郎,宮下充正:
ビデオ撮影による競泳競技のレース分析 1
9
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年日本選手権水泳競技大会において.昭和6
2年
度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告, 2
7
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7
.
9
)若吉浩二,野村照夫,高橋伍郎,宮下充正:
ビデオ撮影による競泳競技のレース分析(第 2
報) 1988年ソウルオリンピック代表選手選考
引用文献
1
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3) 伊藤雅浩,中川保敬,田口信教:高校男子選
会において一.昭和6
3
年度日本体育協会スポー
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ツ医・科学研究報告, 2
1
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) 若吉浩二,野村照夫,立浪勝,高橋伍郎,宮
下充正:ビデオ撮影による競泳競技のレース分
析(第 3報)
平成元年度日本体育協会スポー
ツ医・科学研究報告, 8
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) 若吉浩二,野村照夫:競泳のレース分析.体
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育の科学, 3
1
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) 若吉浩二,宮下充正,野村照夫,小堀優子,
平泳ぎのトレーニング法一世界の一
手の 100m
奥野景介,葛西拓司,小粥由美子,生田泰志:
流選手と九州の高校生選手の比較から一.体
競泳競技におげるレース分析
育の科学, 4
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5) 野村照夫,宮下充正,武藤芳照,若吉浩二,
高木英樹,小堀優子,生田泰志,伊藤雅浩,加
藤健志,清田隆毅,葛西拓司,松井健,原田隆,
森谷暢,大野木智子:日本選手権並びにパンパ
シフィック大会におけるレース分析.平成 5年
度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告. 1
6
5
,1
9
9
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.
1
7
6
-1991年度日本
に つ い て 一 平 成 3年度日本体育協会スポーツ
医・科学研究報告, 6
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) Wakayoshi,K
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1
9
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.
1
4
) 若吉浩二,宮下充正,野村照夫,小堀優子,
北島・伊藤・福岡・小樽・木村:競泳200mレースにおける租目聞の特異性について
5
5
菅嶋康浩,松井健,生田泰志,原因隆,加藤健
手権レース分析結果200m種 目 よ り 一 平 成 4
志:泳速度増加に伴うストローク頻度とストロ
年度日本体育協会スポーツ医・科学研究報告,
ーク長の変化
-1991
年および1
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年度日本選
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(平成 9年 問 3
1日受付)
平成1
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編集後記
九州体育学会から九州体育・スポーツ学会へと名称が変更されて 2年。我々
会員も少しは意識の変革があったでしょうか。学問の為の学問であってはなら
ない。社会から価値の見いだせる学問でなければならないと思います。その為
にはまだまだ努力が必要ではないでしょうか。皆さんの更なる研究の発展を期
待 い た し ま す 。 ( 久 永 記 )
編集委員会
田国民
長
委
児雄裕
敬久義
高嶋永
田北久
山下和彦
久富
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坂田道孝
議谷誠
金崎良一
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9日 発 行
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│非売品
編集発行者
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発行所
九州体育・スポーツ学会
義弘
(事務局)
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2 佐賀市本庄町 1番地
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佐賀大学文化教育学部
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) 28-8361
又は 28-8359
(郵便振替口座)
番号 0
1970-4一2
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名称九州体育・スポーツ学会
事務局
印刷所
側昭和堂印刷佐賀支庖
佐賀県佐賀市高木瀬西 4-12-1
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