特発性間質性肺炎合併肺癌患者の内科治療に関する後ろ向き調査

情報公開文書
0.20160323 版
(臨床研究に関する公開情報)
名古屋医療センターでは、下記の臨床研究を実施しております。この研究
の計画、研究の方法についてお知りになりたい場合、この研究に検体やカル
テ情報を利用することをご了解できない場合など、お問い合わせがありまし
たら、以下の「問い合わせ先」へご照会ください。なお、この研究に参加し
ている他の方の個人情報や、研究の知的財産等は、お答えできない内容もあ
りますのでご了承ください。
研究名:特発性間質性肺炎合併肺癌患者の内科治療に関する後ろ向き調査
研究代表者:呼吸器科 臨床腫瘍科 坂 英雄
研究の目的
間質性肺炎は徐々に肺活量が減少し呼吸困難をきたす慢性疾患ですが、
しばしば原発性肺癌が合併します。間質性肺炎を合併しない肺癌患者さん
と比較して、抗癌剤などの治療では使用禁忌(投与してはいけない)とさ
れる薬剤もあります。手術後や抗癌剤治療、放射線療法中に間質性肺炎が
急性増悪を起こし、重篤な合併症になる場合があります。
このように間質性肺炎に合併する肺癌の病状は複雑で、標準的治療がま
だ確立していません。私たちは間質性肺炎の患者さんを多数診療している
全国の主要な施設と共同で、2012 年 1 月から 2013 年 12 月の期間に間質性
肺炎合併肺癌と診断した患者さんのデータを収集分析し、この疾患の有効
な治療法を検索することを目指しています。
対象となる患者さん
2012 年 1 月1日から 2013 年 12 月31日までの間に間質性肺炎合併肺癌で
治療を受けた方
調査項目(利用するカルテ情報)
i)肺癌診断時の情報:年齢、性別、喫煙歴、肺気腫の有無、PS(全身状態
の程度)、間質性肺炎急性増悪の有無、肺癌診断日または術後再発診断日、
在宅酸素導入の有無、体動時 SpO2(酸素飽和度)低下の有無
ii)肺癌診断時の間質性肺炎について
間質性肺炎の種類、重症度、肺機能検査、胸部 CT 所見、線維化マーカー
(KL-6)値、動脈血液ガス分析(PaO2)
、治療内容
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iii)原発性肺癌について
組織型、EGFR 遺伝子変異(種類)/ALK 遺伝子転座の有無
iv)肺癌の治療
化学療法または緩和療法単独(含む緩和的放射線照射)
緩和療法単独の理由(呼吸機能低下、患者希望、合併症、その他)
化学療法施行例
レジメン(治療ライン)数
各レジメンの種類と治療効果、無増悪生存期間
急性増悪の有無、急性増悪による死亡の有無
v)転帰
転帰(転帰日)、生存期間(肺癌診断日または術後再発日より)、
直接死因
個人情報の取り扱い:これらの臨床データは通常の診療で過去に記録され
たもので、患者さんに新たな負担はありません。また、研究成果は学会や
学術雑誌で発表されますが、個人を特定できるような状態でデータを使用
することはありません。
本研究の目的と、臨床データ利用に関するご理解とご協力をよろしくお願
い申し上げます。なお、本研究に関するさらなる説明をご希望の方、また、
本研究に於いて臨床データの利用を希望されない方は下記問い合わせ窓口
にご連絡下さい。
お問い合わせ先:
呼吸器科 臨床腫瘍科 坂 英雄, 北川
電話:052-951-1111 FAX : 052-974-0334
智余恵