~海外の食糧事情について学ぶ~ AKB Future Project 推進委員会 特別講演&ワークショップ □ 日 □ 会 □ 生 時 場 徒 □ 講 師 平成26年10月16日(木) 本校多目的教室 4回生(3校時) 5回生(2校時) JICA北海道(札幌) 大倉 綾 氏 我が国は「食」について様々な問題を抱えています が、食料自給率(カロリーベースで39%まで低下) は 、その中でも大きな問題の一つです 。しかし 、現在 、 多くの日本人が毎日の食事(食料)に困る状況にはなく 、「食料危機」や「飢餓」を実感 することはありません。 今回は、海外青年協力隊としてニジェールで活動した経験をもつ大倉氏を講師にお招き し 、「地球の食卓-海外食糧事情の現状と課題-」と題して、世界の「食」に関するゆが みや私たち日本人が考えるべきことについてお話いただきました。 はじめのワークショップでは、1週間分の食料を前に 撮影した家族写真( 8枚 )がどこの国の人たちであるか 、 またそう考えた理由は何かをグループごとに話し合い、 発表しました。4、5回生は同様のアクティビティに取 り組んだこともあり、積極的なグループワークができま したが、なじみの薄い東南アジアや中近東、アフリカ諸 国を当てることは少し難しかったようです。 講演では、2年間生活したニジェールの様子につい てスライドをもとに詳しく説明いただきました 。「開発途上国では、食料自給率が日本よ り高い状況であっても、食料が十分にあるとは言えない現実にあること 」「1年間ほぼ毎 日同じもの(ひえやあわを調理したもの)を食べていて、肉を食べられるのは年に1~2 回であること 」「鶏などの家畜は生きたまま売られていて自分の手で殺さなければならな いこと」など、日本では想像できないような厳しい食料事情を知ることができました。 ま た 、「 日 本 は 海 外 か ら 多 く の 食 料 を 輸 入 し て い る が 、 そ の 3 0 % は 結 果 的 に 廃 棄 し て い る こ と 」「 世 界 で は 1 日 で 4 ~ 5 万 人 の 人 が 飢 餓 で 死 ん で い る こ と 」「 北 海 道 は 食 料 自 給 率 は 2 0 0 % だ が 、 そ の 農 産 物 に ( ニジェール国旗 ) 要する飼料やエネルギーもまた海外に依存していること」 など、ショッキングな事実を知ることもできました。最後の「私たちが考 え、できることは何か」との大倉さんの問いに対して、生徒たちは真剣に 耳を傾け考えていました。 <生徒の感想(一部)> ・自分もできたら海外青年協力隊員として行ってみたい。 ・地産地消 、自給自足が全ていいわけではないことを理解できた 。視野が広がった 。 ・普段、自分が残している食べ物について改めて考えさせられた。 ・開発途上国の現状を鮮明に感じ取ることができた。 ・何気なく口にする食品に対して、これからもっと感謝の念をもちたい。
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