PDF/3.29MB - JICE 一般財団法人 日本国際協力センター

21 世紀東アジア青少年大交流計画
2011 年度
ニュージーランド青年派遣
(科学技術)
(2012 年 6 月 5 日~2012 年 6 月 15 日)
報告書
2012 年 8 月
財団法人日本国際協力センター
はじめに
2007 年 1 月に日本政府が第 2 回東アジア首脳会議(EAS)において提唱した「21
世紀東アジア青少年大交流計画」(英文名:JENESYS Programme)の一環として、今
後の日本・ニュージーランド(NZ)間の科学技術分野における関係強化に貢献するで
あろう日本の青年を 2012 年 6 月 5 日から 2012 年 6 月 15 日までニュージーランドへ
派遣しました。
2009 年10 月、両国政府が「日・NZ科学技術協力協定」を締結したことを受けて、
今後、両国間の科学技術分野における協力関係が一層拡大、強化促進される方向
にあります。本派遣事業は、この背景に基づき、将来の更なる協力の可能性を追求
することを目的として実施されました。
科学技術というテーマのもと、関係するNZ国内の研究所を訪問し研究内容に関す
るプレゼンテーションを受けるだけではなく、多くの研究者の方々との意見交換、研究
所の見学を行い、週末には畜産農家の訪問を行ったり、NZの自然を体験するアクテ
ィビティ、博物館の見学を行い、NZの社会や文化、生活に関する理解を深めました。
私たちは、若くて感受性豊かな日本とNZの若者たちが、将来の両国の架け橋とし
て友好関係の礎を築いてくれると確信しており、ここで生まれた友好の芽が今後も大
きく育ち、両国の友好と相互理解が深まる一助となることを心から願っております。
今回の派遣プログラムは、関係者の皆様のご協力により成功裏に幕を閉じること
ができました。特に協力を快く引き受けてくださった現地関係者の方々をはじめ、全て
の関係者の皆様にこの場を借りて改めて心より御礼申し上げます。
財団法人日本国際協力センター
目 次
1.21 世紀東アジア青少年大交流計画とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.NZ 科学技術青年派遣事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3 . 写 真 で振 り 返 る プ ロ グ ラ ム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3
4.全体日程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
5.プログラム詳細 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
6.派遣団感想(抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
7.派遣団事後レポート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
8.派遣団報告会資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
21 世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS Programme)とは
(Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths)
2007 年 1 月に開催された第 2 回東アジア首脳会議(EAS)において、日本政府より提
唱された事業で、大規模な青少年交流を通じてアジアの強固な連帯にしっかりとした
土台を与えるとの観点から、日本政府により進められる事業です。EAS 参加国(ASEAN、
中国、韓国、インド、豪州、ニュージーランド)を中心に、2007 年から 5 年間、招へ
い事業、派遣事業等を通して、青少年の相互理解と友好関係の促進を目的とした交流
プログラムを実施するものです。
<概 要>
JICE資料1
21世紀東アジア青少年大交流計画
21世紀東アジア青少年大交流計画
JENESYS
JENESYSProgramme
Programme (Japan
(Japan- -East
EastAsia
AsiaNetwork
Networkof
ofExchange
Exchangefor
forStudents
Studentsand
andYouths)
Youths)
目的・経緯
●地域共有の将来ビジョン作り、ひいては安倍総理(当時)の外交目標の一つ「アジアの強固な連帯」にしっかりとした土台を与え
る。
●域内での青少年交流を通じた相互理解の促進を図ることにより、アジアで良好な対日感情の形成を促進する。
2007年1月に開催された東アジア首脳会議(EAS)において、安倍総理(当時)より、EAS参加国
(ASEAN、中国、韓国、インド、豪州、ニュージーランド)を中心に、今後5年間、毎年6,000人程度
の青少年を日本に招く交流計画を実施する旨表明。
概 要
●本件事業経費を関係国際機関等(ASEAN事務局、㈶日中友好会館、㈶日韓文化交流基金、SAARC事務局)に対して拠出。必
要に応じて日本国内の青少年交流関係諸団体の協力を得て実施。
●本件拠出金により、具体的には①招へい事業、②派遣事業、③交流事業を行う予定。
招へい事業
招へい事業
1.短期滞在
●2週間程度。
●日本の政治制度、経済システム、社会・文化等が体感できるような施設や地方都市を視察。
●日本の若者・市民との各種交流の場(ホームステイも可能な限り実施。キャンプ、学校訪問、合
宿、討論会、セミナー、東アジア学生会議等)も実施。
2.中・長期滞在
●1、2ヶ月~1年程度。
●日本の高校・大学等に留学させ、日本の青少年と共に学ばせる。
※平成19年度後半以降を目途に順次実施予定。
注)SAARC 南アジア地域協力連合
派遣事業
派遣事業
交流事業
交流事業
●将来性が見込める日本人青少
年を東アジア諸国へ短期間派遣す
る。
●招へい事業で来日した各国青
少年との交流に参加した日本の高
校生・大学生等の派遣も想定。
●その他、日本語教師派遣も想定。
●東アジア学生会議、東アジア
青年の船事業、東アジア青少年
ネットワーク事業等の実施を想定。
ニュージーランド青年派遣(科学技術)概要
 派遣期間
2012 年 6 月 5 日~2012 年 6 月 15 日
 団員数
9名
女性 2 名
男性 7 名
 団員参加地域
1都1道1府4県
地域
北海道
新潟県
東京都
神奈川県
三重県
京都府
山口県
団員数
1人
1人
2人
1人
1人
2人
1人
 ニュージーランド国内訪問地
ウェリントン、オークランド、パーマストンノース、マスタートン
21 世紀東アジア青少年大交流計画
ニュージーランド青年派遣(科学技術)プログラム
~ 写真で振り返るニュージーランドでの滞在 ~
在 NZ 日本国大使館でのブリーフィング
歓迎会で歓談
科学イノベーション省訪問
マウントビクトリア展望台からウェリントンを一望
NIWA 海洋無脊椎動物の標本
スティーンズハニーで巣箱の説明
マラエにてポイを使用した伝統ダンスを習う
パーマストンノース市内視察
モリソンファーミングで羊毛刈りに挑戦
アグリサーチでメタン研究の紹介
フォンテラリサーチセンター視察
マッセー大学搾乳施設で畜産・土壌について学ぶ
プラントアンドフードリサーチで顕微鏡操作
オークランド大学ワイン研究施設視察
アイスハウスで起業経験談を聞く
オークランド大の栄養研究施設訪問
成果報告会で発表
歓送会 プログラムの締めくくり
全体日程
月日
6/5
火
プログラム
16:30
成田集合
宿泊
機内泊
成田 19:00 → (NZ090)
→ オークランド 08:45 (NZ090)
午前
オークランド 10:45 → ウェリントン 11:45 (NZ427)
6/6
6/7
6/8
水
木
金
6/9
土
6/10
日
6/11
月
12:30-13:45
オリエンテーション
16:00-17:00
在ニュージーランド日本国大使館訪問
(日/NZ関係に関するブリーフィング)
18:30-20:30
歓迎会
10:00-11:00
政府機関訪問
MSI(科学イノベーション省)
11:30-18:00
マウントビクトリア視察⇒国会視察⇒テ・パパ博物館視察
09:30-11:30
NIWA ウェリントン訪問
14:00-16:00
スティーンズハニー訪問
終日
6/13
6/14
6/15
ZEALANDIA鳥類保護区視察
移動:ウェリントン⇒パーマストンノース(陸路)
マラエへの入館の儀式/文化体験(ポイづくり)
08:30-11:30
パーマストンノース市内視察
14:00-16:00
モリソン・ファーミング訪問
08:30-10:15
アグリサーチ訪問
10:30-13:00
フォンテラリサーチセンター訪問
13:30-15:30
マッセー大学訪問(農業、食品)
16:55発
6/12
ウェリントン泊
マオリマラエ泊
パーマストン
ノース泊
パーマストンノース → オークランド (空路)NZ5076 16:55-18:00
09:00-11:15
プラント&リサーチ訪問
12:00-12:40
移動 オークランド⇒ワイヘキ島
13:00-15:30
オークランド大学研究施設見学 (ワイヘキ島)
16:00-16:50
移動 ワイヘキ島⇒ワオークランド
17:10-18:10
THE ICEHOUSE訪問
火
水
木
金
09:00-09:15
09:30-11:00
11:15-12:15
オークランド大学訪問
・Institute of Earth Science and Engineering (IESE)
・Food & Health
13:45-15:30
16:00-17:00
・Auckland Bio Engineering Institute
・Human Nutrition Unit
10:00-14:00
報告会準備(パワーポイント・原稿等作成作業)
14:00-16:00
報告会準備(リハーサル)
17:00-18:30
成果報告会
18:30-20:00
歓送会
オークランド 08:25 → 成田 16:50 (NZ099)
オークランド泊
21 世紀東アジア青少年大交流計画
ニュージーランド青年派遣(科学技術)プログラム詳細
月日
内容
講義:日/NZ関係に関するブリーフィング(在ニュージーランド日本国大使館)
【概要】
大使館の組織概要説明に続いて、NZの略史や国土・人口等を含む一般事情、選挙制度
や現在の内閣等の政治体制、豪州や大洋州島嶼国との関係等外交政策、現在緊縮政策
下にある経済、捕鯨問題を含む対日関係や2009年の日NZ科学技術協力協定など科学技
術面での協力について説明があった。
【参加者からの質問】
1)
NZでの電気代は日本と比較して高いか。
2)
NZからオーストラリアなどに人材が流出しているのではないか。
6 月6 日
3)
NZとイギリスとは密接な関係にあるか。
(水)
4)
NZでは長期的に科学技術を発展させようという政策はあるか。
5)
NZでは医療費抑制のために国民の健康を促進させようという動きはあるか。
6) エネルギー政策においては日本とNZとは対照的だと思うがどうか。
歓迎会
【概要】
日本国大使館関係者、NZ 政府関係者、過去の JENESYS 日本招へい者が出席し、参加
者の自己紹介や歓談の時間が設けられた。日本に関係する NZ 人と懇親を深め、参加
者にとっては NZ への理解を深め、人脈を構築するよい機会となった。
講義:科学イノベーション省(MSI)
【概要】
2011年に設置された同省について概要説明がされた。NZ経済成長の停滞していた背景
のもと設立され、科学とイノベーションを加速して国の繁栄に貢献するという目的を
持っているということ、現在進行中の省庁再編等について紹介があった。また、一次
産品を中心としつつも多様化してきているNZの主要産業、クラウン・リサーチ・イン
6 月7 日
(木)
スティチュート(CRI)、大学の研究資金、エネルギー、日本の機関との覚書に基づ
いた協力体制などなどについても説明があった。
【参加者からの質問】
1)
NZ政府は海外の技術を国内に移転するため、学生に海外留学を勧めているか。
2)
MSIには大学と企業を繋ぐ役割のコーディネーターはいるか。
3)
MSIに企業育成担当部署はあるか。
4)
MSIから職員を大学やCRIに派遣しているか。
5) 日本では科学技術関連予算削減が話題であったが、NZでも予算は削減の傾向か。
6) どのような科学研究がイノベーションに繋がると考えているか。
視察:マウント・ビクトリア、国会、ニュージーランド国立博物館(Te Papa Museum)
【概要】
6 月7 日
(木)
ウェリントン市街および周辺地域を一望できるマウント・ビクトリア展望台からの眺
望を楽しんだ後、国会を訪れ議場、図書館、外国からの贈呈品、記者会見場等、建物
内部を視察した。国立博物館ではNZ の動植物などの自然環境、歴史的変遷、集会所
(マラエ)などのマオリ文化、絵画や陶芸などの現代芸術などNZ を複数の視点から
学ぶ機会を得た。
視察:水圏・大気研究所(NIWA)
【概要】
水圏・大気圏の研究を行う同研究所の設立目的、研究分野、組織構成、研究資金の内
訳等の概要説明があった。続いて研究例の紹介があり、海洋掘削共同プロジェクトお
よびNZと日本の火山帯比較、メタンを中心とした温室効果ガスの研究、アホウドリな
ど海鳥を主な対象とした生態系の研究が簡潔に説明された。続いて、大気研究の研究
室と無脊椎動物の標本室の視察が行われた。
【参加者からの質問】
1) 地震を考え、日本では首都機能移転の声も聞かれるが、NZではどうか。
2) 大気との関連で窒素酸化物に硝化抑制剤を使用する目的は何か。
3) 鯨の生息分布が季節によって異なるのはなぜか。
4) 大気のサンプルの収集方法を教えて欲しい。
5) 新種の無脊椎動物は年にどのくらい発見されるか。
6 月8 日
(金)
視察:スティーンズ・ハニー
【概要】
家族経営でマヌカハニーを製造する同社工場を訪問し、社史や事業等概要説明を受け
た。IT化によるマヌカの木の探索方法、トレーサビリティの実現、商品の高品質化、
流通リスクの最小化、マヌカと蜂のバランスの最適化等についても説明があった。実
物の巣箱と蜂、また巣箱保管スペースを見学した後に、蜂蜜製造ラインを視察して蜂
蜜の蜜蝋と蜂蜜の分離を含めた抽出プロセス、容器の包装プロセスの説明を受けた。
【参加者からの質問】
1) 巣箱を開ける際に蜂に煙をあてるのは蜂を殺すためか。
2) 巣箱の重量はどの程度になるか。
3) 蜂蜜と分離した後に蜜蝋を立方体のかたちに固める理由は何か。
4) 製造ラインの一部で照明が他の箇所と異なり橙色になっている理由は何か。
5) 同社製品は日本で販売しているか。
視察:ZEALANDIA 鳥類保護区視察
【概要】
野生動物を保護する目的で設立された自然保護区を訪問し、ボランティアガイドの案
内等によってNZの自然への理解を深めた。多様な植物、川、ダムのある園内でキウイ
の巣のほか、タカヘ、コマドリ、スズドリ等の野鳥を視察した。
体験:マオリ文化体験・マラエ宿泊
【概要】
6 月9 日
NZの先住民族マオリの集会所(マラエ)を訪問・宿泊した。慣習に基づいて受入側・
(土)
訪問側双方が挨拶して歌を披露した入館の儀式を行った。その後、戸外のゲート、ポ
ール、内部の柱等の彫刻、マオリの歴史とヨーロッパ人に対しての考え方等について
説明を受けながらのマラエ内の視察を行い、また伝統的に使われるポイ(ボール)作
りを通しての若者や子どもたちとの交流、伝統食ハンギの夕食等を通して、マオリ文
化への理解を深める機会を得た。
【参加者からの質問】
1) マラエ内の壁の彫り物にある時計の装飾が目立つが、何を意味しているのか。
2) マラエ内に多く掲げてある肖像写真は誰のものか。
3) マラエ内部の集会スペースでは何か行事を行うのか。
視察:パーマストンノース市内
【概要】
同市名誉職の観光ガイド(Town Crier)により薔薇の街・知識の街と言われる同市内
をバスで移動し、市中心部の現代美術等のモニュメント群、芝生の広がる広場、戦没
者記念碑、郊外にある大学、世界でも稀な品種を栽培している薔薇園、野鳥のいる池、
NZラグビーの歴史を中心としたラグビー博物館他を視察した。池では野鳥への餌付け
も体験した。
【参加者からの質問】
1) インフォメーションセンターの建物がアール・デコというが、どういう意味か。
6 月10 日
(日)
2) 薔薇園の所有者は誰か。
3) マオリについて、様々な部族がいてもその総称がマオリという理解でよいか。
4) パーマストンノースの街の名前の由来は。
視察:畜産農家モリソンファーミング
【概要】
畜産業を営む家族経営の牧場を訪問し、NZの畜産の1例を理解する機会を得た。トラ
ックに分乗し、ケール、ライ麦、アブラナなどを栽培する牧草地を視察し、IDタグを
つけたウシの体重測定のデモンストレーション、ヒツジの毛刈り体験、牧羊犬がヒツ
ジをまとめる様子の観察が行われた。肥料や農薬の飛行機での散布、人工授精などの
繁殖の仕組み、ヒツジやウシの種類ごとの利益の割合、大学との連携によるデータ情
報の経営への援用等についても説明を受けた。
【参加者からの質問】
1) 電流を流している牧場フェンスについて、電気代はどのくらいかかるか。
2) ウシの体重はどのくらいの頻度で測定するか。
6 月10 日
(日)
3) 有機飼育は日本では価値があるものだが、NZではどうか。
4) 遺伝子学の分野で大学と協働をしているか。
5) 日本のブランド牛にはビールを飲ませたりするが、NZではどうか。
6) 情報通信技術の導入についてどう思うか。
視察:アグリサーチ
【概要】
農産物、牧畜などNZの農業にかかわる研究を行う当機関を訪問し、メタボロミクス解
析、哺乳類組織のマイクロアレイ解析、宿主・微生物間の相互作用分析のための細胞
培養モデルシステム、環境・生産性のための反芻動物の栄養という各テーマのもと各
実験室・実験施設を視察し、実験や実験機器について説明を受けた。NZのマオリによ
るアグリビジネスの概要についても簡略なプレゼンテーションが行われた。
【参加者からの質問】
1)
腸における良いバクテリアと悪いバクテリアの選別について、腸壁による選別
の前段階で選別は行われるか。
2)
一部嫌気性の環境を実現する細胞培養の機器について、通常の室内環境で培養
すると二酸化炭素の影響があるのではないか。
6 月11日
(月)
3)
羊のメタン排出量を測定するチェンバーはなぜ4つ1組になっているのか。
4)
羊用チェンバーを作成したのはだれか。
5)
マオリのアグリビジネスについて、マオリの漁業というものはあるのか。
視察:フォンテラリサーチセンター
【概要】
NZ最大の乳製品企業であるとともにNZ全業種を見ても最大の企業である同社のリサ
ーチセンターを訪問し、NZの乳業、企業概要、リサーチセンターの機能等についてブ
リーフィングを受けた。続いてセンター内の官能検査ルーム、各種製品チェックや基
礎研究の実験室、パイロットプラント等を視察した。軽食を取りながらの同社スタッ
フとの歓談の時間も設けられた。
【参加者からの質問】
1)
NZで搾乳量が少ない時期でも牛乳の需要はあると思うが、どう対応しているか。
2)
利益向上を狙った原料や製品輸送の最適化について、包括的な戦略があるか。
3)
日本では乳タンパク質は薬の成分として注目されているが、研究しているか。
4)
骨粗しょう症の実験に使用する骨はどこから調達してくるのか。
5)
エア入りチョコバー内の空気量をコントロールすることはできるか。
6)
製品の腐敗過程についての研究はしているか。
視察:マッセー大学
【概要】
まず同大学の食品部門研究室を訪問し、大学概要、パーマストンノースキャンパスの
概要説明を受けた後に、同部門の実験室等視察を行った。続いて大学内搾乳施設を訪
問し、大学の牧場および家畜についての概要説明、NZの乳業・畜産についての概要説
明を受けた。最後に土壌、特に畜産が盛んなNZにおいて環境への影響を抑えつつ土壌
6 月11日
(月)
の質を維持するための家畜排出物回収等の研究について説明を受けた。
【参加者からの質問】
1) 緑茶の骨への影響を調べる研究で、ラットのへの餌は何を与えているか。
2) 骨密度の測定にはエックス線を使用しているか。
3) 大学で鹿を飼育している目的は何か。
4) 家畜に与える飼料の種類は何か。
5) 規模が大きいフォンテラはNZ中の牛乳のチェックを行っているのか。
6) 環境の変化による農家への影響はあるか。
視察:プラントアンドフードリサーチ
【概要】
果樹園芸や海産物にかかわる食品研究を行い、産業と連携して品種開発等を行う同機
関を訪問した。機関の概要説明を受けた後、収穫後のりんごの品質検査をする機器の
デモンストレーション、果樹園芸学における顕微鏡の使用法説明、ベリージュースの
精神活動に与える効能を生かした製品開発についての発表が行われた。
【参加者からの質問】
1) 企業と協働して新食品を販売しているか。その場合研究資金は企業負担か。
2) 年間何件特許出願申請を行なっているか。
3) リンゴを食べるときの音と硬さに相関関係はあるか。
6 月12日
(火)
4) 電子顕微鏡では試料の表面だけではなくサンプルの中を見ることは可能か。
5) ストレスを発散するにはストレス軽減の機能を謳うジュースより、酒類のほうが
効果が高いのではないか。
視察:ワイヘキ島オークランド大学ワイン研究施設
【概要】
大学院ワイン研究専攻の学生がワインについて住み込みで学ぶ施設を視察した。担当
教員から研究および施設の概要説明を受けながら、レストラン、ブドウ園、寮、ワイ
ン醸造施設、ワイン発酵機、講義室等を順次見学した。NZ全体の、またワイヘキ島の
ワイン産業、ワインの作り方、ブドウの品種等についても簡略な説明があり、テイス
ティング施設でワインの試飲も行った。
【参加者からの質問】
1) ブドウ園でブドウの葉を見るだけで品種の判別はできるか。
2) NZのワイン産業は将来的に日本への輸出を拡大する計画はあるか。
3) NZはヨーロッパのワイン産業と積極的に競争していくスタンスは取らないのか。
4) ワイン研究コースで学ぶのに、学生はお酒が飲める必要があるか。
5) ロゼワインを醸造する最適な方法は何か。
6) NZではウィスキーは生産されていないのか。
講義:アイスハウス
【概要】
起業家育成・支援を行う同団体を訪問し、団体概要、起業家の成功事例について説明
を受けた。2001年に設立し、相談業務、オフィススペースレンタル、投資家とのマッ
チング等各種の起業家向け事業を行う同団体は事業実施によりNZ経済の成長を目指
している。起業家の成功例については、当初エンジニアリングのみを行っていた家族
経営企業が包装、食品、コンサルティング等事業の多様化を成し遂げた例と、男性用
洗顔料メーカーが製品アイデアを着想したところからスーパーに商品を陳列しても
らうまでの例が紹介された。
【参加者からの質問】
6 月12日
(火)
1) アイスハウスは当初オークランド大の学生組織だったのか。
2) アイスハウスの名前の由来は何か。
3) 食品等を他社ブランドで製造する例について、利点はあるのか。
4) 乳製品を生産する例について、フォンテラやネスレ等大企業と比べた場合の会社
の強みは何か。
5) 洗顔料を製造するにあたり、なぜアイスハウスのサービスを選んだのか。
6) 洗顔料事業を展開するにあたりアイスハウスから学んだ一番大事なことは何か。
視察:オークランド大学
【概要】
オークランド大学を訪問し、リサーチ・オフィス表敬訪問に続いて研究施設を数か所
視察する機会を得た。地熱利用や地震研究を行う地球科学、食品加工や食品安全など
について研究を行う食品・健康、皮下埋込型血圧計や筋骨格系モデリングの研究を行
うバイオエンジニアリング、人間の食欲や食事、糖尿病などについて研究する人と栄
養の各研究施設を視察し、研究概要説明および施設視察を行った。
6 月13日
(水)
【参加者からの質問】
1) 学部にまたがった研究を実施する際、学部間での調整は難しいか。
2) 日本では博士号取得者の就職が厳しいが、NZではどうか。
3) 食品研究部門ではサプリメントの研究にも注力しているか。
4) バイオエンジニアリングについて、人工心臓とペースメーカーとの違いは何か。
5) 筋骨格系の研究に関連して、ヨーロッパ人と東洋人の顔で最も異なるのは何か。
6) 食事や栄養の研究施設が一般住宅風なのは被験者にくつろいでもらうためか。
成果報告会・歓送会
【概要】
主にオークランドでのプログラムに協力いただいた日本総領事館と訪問先関係者の
6 月14日
(木)
方々、そして過去に訪日また今後訪日予定のJENESYSプログラム参加者が集まり、参
加者による成果報告が行われた。今回のNZ訪問中に学び、今後の自身の業務や研究に
生かしていく内容について各参加者から発表があり、発表後は関係者から講評をいた
だいた。続いて行なわれた歓送会では参加者と関係者が相互に懇親を深めることがで
きた。
派遣団感想(抜粋)
● 目的としていた食品分析の他国での実態を知るだけでなく、他分野の研究に関しても知
ることができて大変良かった。本年で日本から NZ への派遣プログラムは終了とのことだ
が、ぜひ継続していただきたいし、NZ 以外にも、社会人の派遣プログラムを作ってほしい。
いろいろとお世話になりました。
● 本当に NZ の見方ががらりと変わりました。口だけではなくまた来ます。日本にいても、た
とえば来日した NZ の人々と交流するなど、積極的に NZ とのコンタクトをとっていきたいと
思います。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
● 今回のプログラムで、自分はもっと日本の事を良く知らなければならないと感じました。前
回などのプログラム参加者がとても温かく迎えてくれました。自分も NZ から日本に来た方
達ともっと交流したいと思いましたし、今回知り合った方々とこれからも交流していきたい
と思います。楽しく有意義なプログラムとなりました。
● プログラム終了後からが本格的な連携のスタートだと思うので、今回の機会を仕事で最
大限活かしていきたいです。ありがとうございました。
● 言葉に不安があったが、通訳、ガイド、同行メンバーの助けで有意義に過ごすことができ
ました。今後の仕事、生活に活かすことができる経験ができ感謝しています。また NZ を訪
れたいです。
● 本プログラムに参加することにより様々な方との交流ができ、NZ の方々の優しさに触れ
るとともに、自分の英語力の無さを痛感しました。今回の目的でもあった違った視点から
NZ を見るということに関しては、様々な部分・分野の訪問先があり、自分の視野を広げる
ことができたのではないかと思います。また、今回の参加者の方々との交流も非常に刺
激的で、一緒に旅をすることにより、良い友人関係を築くことができたのではないかと思
います。今後は、今回の体験を活かし、日本と NZ の双方の発展に寄与したいと考えてい
ます。
派遣団事後レポート
プログラム参加を通じて得たこと、学んだことを、派遣団員各自が自由にテーマを設定
してレポートを作成してもらいました。その一部をご紹介します。
ニュージーランド青年科学派遣事業に参加して
一番の印象は、出会う人々が皆とても親切にしてくれたということです。特に、以前
NZ から日本に派遣されたことのある様々な経歴の方々と会いましたが、普段は見られ
ないような所を詳しく案内してもらい、日本が好きだと言われ、とても嬉しかったです。
私も NZ から日本に来てくれた時はできる限りのことをして、日本の事を良く知っても
らいたいと強く感じました。これまで行われてきたプログラムにおける人と人との繋が
りが息づいていると感じました。このようなプログラムを、形が変わっても長く続けて
いくことで相互理解や人脈が大きくなっていくと思います。苦楽を共にした参加者達か
らも得るものが多くありました。科学技術派遣というくくりがありましたが、普段は関
わる事のない方々と旅を共にすることで、自分では絶対に気づかない視点を共有するこ
とができました。今回 NZ で出会った方々や参加者の方々とは、個人的にも交流を続け
たいです。
マラエでの宿泊では貴重な体験をすることができました。入館の儀式はとても神聖で
あり、文化を大切にしていることが伝わってきました。NZ では看板等に、マオリ語も
併記されているものも多く、関係性は良好だと感じましたが、やはり少なからず問題も
存在していて、それはマオリの人、マオリ以外の人、両方と直接交流しないとわからな
いことでした。写真やネットの情報だけではなく、現地の方と直接会話して知ることの
重要性を感じました。また、NZ に行って強く感じたことは日本の文化や社会構造をも
っと知らなければならないということです。今回の派遣では政治構造や文化等、様々な
ものを紹介して頂きましたが、日本との相違点を知らない自分をもどかしく感じました。
様々な人と出会う度に NZ を好きになると同時に、日本も以前より好きになったと思い
ます。日本について深く知り、良い所を英語で紹介できるようにしたいと思います。
私の大学での研究内容は畜産環境の病原体のため、NZ の畜産にはとても興味を持っ
ていました。驚いた事は、農家と研究機関の距離がとても近いということです。見学し
た農場で、研究機関との共同研究を紹介して頂き、その話し方からも、研究機関との距
離の近さを感じました。NZ は人口がたったの 400 万人であり、それは東京の人口の 30%
程度のため、研究機関の数も少なく、研究の資金が多いというわけではないはずです。
研究機関は研究内容にオリジナリティーが必要であり、農家側は問題を抱えています。
その際に、win-win な共同研究を低い敷居で行うシステムが良く確立されていると感じ
ました。実際に、NZ で見た研究は実際の問題に即した魅力的なものが多かったです。
日本は研究機関の数や人口が多く、研究機関と農家が素早く連携することは NZ より困
難ですが、実際の問題に即したオリジナリティーのある研究を行うことは、とても重要
です。私も、これから研究をしていく際に、現在の農業の問題点をしっかりと捉え、農
家の方が、嬉しそうに紹介してくれるような研究をしていきたいと強く感じました。
沢山の事を学んだ派遣が終了し、私一人にできることはとても小さな事ですが、NZ
という国を意識し続け、日本と NZ 交流の懸け橋を小さな所から実践していきたいです。
派遣団報告会資料
~INTRODUCTION~
Purpose of progress report
JENESYS Programme 2012
REPORT
14TH June 2012
Throughout
JENESYS Programme
WHAT HAVE WE
• Learned?
• Experienced?
In Future
~INTRODUCTION~
~INTRODUCTION~
Who are we ?
WHY Join?
Intercultural Understanding,Kno‐
wledge ,Experience,Network
GOVERNMENT,
CRI,
INDUSTRTY,
FARM
FARM,
Uni,
CULTURE,
NATURE
KEYWORD:SCIENCE TECHNOLOGY AGRICULTURE ENVIRONMENTAL FOOD
~INTRODUCTION~
New Zealand Embassy of Japan
Ministry of Science and Innovation
Mount Victoria
The Beehive
Ta Papa Museum
NIWA
Steens Honey
ZEALANDIA‐conservation attraction
Morrison Farming
AgResearch
Fontera research center
Massey University
Plant&Food Research The University of Auckland‐Wine Science Laboratory
The ICEHOUSE
The University of Auckland‐
Institute of Earth Science and Engineering Food & Nutrition
Auckland Bio‐Engineering Institute
Human Nutrition Unit
~STUDENT~
Murakoshi
Ozawa
Inoue
Isakari
~Research Institute~
Shimmoto
Iida
~Industry~
Nagakura
~University~
Yagami
Yamamoto
~REPORT~
My mission
Research Promotion,
Contribution for Indusrty
HOW?Actibity
• Joint Research <Sport&Health>
• Industry‐Government‐Academia Liaison Activities
• Research Project Planning and Application etc...
Importance
Human resources development
<‐Internationalization,leadership‐>
High Presence of Research Institute
<‐Global cooperation‐>
Purpose • How cooperate each other ? • Get information of Excellent Practice
• Findin g opportunity of coopration
What I learned
NZ is ・Compact size‐no competition
・Global vision‐market is world ・routinely joint research
In future
・Share ・Keep contact
p
In addition,
different types of member
I learned‐Importance of communication with each other in Japan consortium
In future?Planning in university ≒Jenesys
REMARKS:we partly share the information, please listen to the each report as our whole report. What’s my purpose of this
program?
JENESYS Program Report 2012
Environment
~globally, nationally, biologically~
14th June, 2012
Tsuyoshi Inoue
Kyoto University, PhD course
•
•
Major: Plant Science & Biomass Utilization
Interest: Environmental Problems, Global Issues
↓
How do New Zealanders think about environment?
1. Governmental measures
2. Comparison of concerns (Farms, Research
Institutes and Companies)
3. Environment in our body (Human Nutrition Unit)
Laughing is best way
for our health
About New Zealand
~Japanese embassy~
<<Land area and population>>
NZ
JP
Population
Land area
Population
density
(10,000 Km2) (10,000 ppl.)
2
(ppl./Km )
27.5
436
15.8
37 8
37.8
12 797
12,797
338 5
338.5
Government
~Beehive visitation~
• Still finding better ways
of the election
“Citizen-friendly”
NZ
Negotiation
↓
Decision
In 20 min
*Extract from materials presented by Japanese embassy
Lead to critical differences in many fields between NZ and JP ?
<<Diplomacy>>
• Close relationship with Australia
• Leadership among Pacific islands
• Cooperation with East Asia countries
Ms Jeanine Begg
Ministry
~MSI (ministry of Science + Innovation)~
Q. Possibility of Innovation by primary industry?
A. Yes. Confidence in exports and research of
functional foods.
Q Focused on main agricultural and food sciences
Q.
sciences,
hope of any development?
A. Mechanization at one time,
IT service for now, and
WHAT’S NEXT?
Mr. Bruce McCallum
Morrison Farming
JP
Negotiation
→→ →→ →→ →
←← ←← ←←
“trust”
Decision
For long time
Taking efforts of the cooperation
with East Asia countries
Each responsibility of
environmental problems
Investigation of influences
of Methan (one of the
greenhouse gases)
from farms
Large pastures
absorb CO2
and
produce O2
Fonterra
agresearch
“Utilization of Whey”
Wastes or feed
↓
↓pharmaceutical activity found!
↓
Good materials for a medicine
Management of biological environment
~Human Nutrition Unit & Running~
• Lots of people running
• Many delicious foods
Any problem in such nice
country??
There are some people who cannot
control their appetite and don’t exercise.
Dr. Sally D. Poppit
The importance and complexity
of the relations between
human and food
g{tÇ~ çÉâA
What I learned from this program
• Realize the importance of agriculture, food
and human health again
• Different perspective with different back
ground
and
• Think, “What’s next? ” in my study,
work and future…
Japan International Cooperation Center (JICE)
JENESYS Dispatching Program for New Zealand
5 – 15th Jun 2012
Report on Visit
Motivation
• Visiting institutes and universities in NZL and exploring their
specific area of energy / natural hazards / environmental issue
• Attaining the many objectives both countries have in common
Yuichi Shinmoto
Japan Agency for Marine
Marine--Earth Science and Technology (JAMSTEC)
Energy in New Zealand
 70% renewable energy
•
•
•
•
•
Mainly Water
Wind
Geothermal (Heat flow)
Solar
New research on wave energy
Natural Hazards
 New Zealand research on natural hazards
•
•
•
•
•
•
Earthquakes
Volcanic activity
Tsunamis
Landslides
Flood / Rainfalls
Antarctica
 Conventional energy resources
• New Zealand's self sufficiency in oil (production
divided by consumption) was 50%, i.e. the country
imports over half its petroleum product needs
Environmental Research in New Zealand
•
•
•
•
•
Emission of greenhouse effect gas
Methane gases from farm (cows, sheep)
Influence of Farm ground environment
Ocean biology (leaf, whale, birds etc)
Geothermal geophysics
Corresponding inst.: NIWA (IODP project), IESE Auckland Univ. (ICDP),
Massey Univ. etc.
Conclusion
• Visiting various sites, institutes and universities have been
shown to be encouraging with good potential in
fundamental knowledge and experience on energy / natural
hazards / environment for New Zealand.
• Continuous motivations and improvements in science and
technology will be necessary for the success of future in
extreme conditions. For future research, technical
development, optimizing relationships will be carried out.
Thank
Th k you !!!
Livestock managing system
in New Zealand and Japan
1
New Zealand
Population 4 million
Sheep & Beef Japan
2
Population 128 million
Beef Fumi Murakoshi
The University of Tokyo
Graduate school of Agricultural and Life
Sciences
Ph.D student
2.7 million
Farms 69,600
31.1 & 3.9 million
Farms 29,241
Kenji Iida
Dairy
Hokkaido Research Organization
Animal Research Center
Researchar
Dairy
5.9 million
Farms 11,400
Compendium of New Zealand Farm Facts (2012)
1.4 million
Farms 21,000 Ministry of Agriculture (2012)
3
So, characteristic is…….
NZ
4
Study of Suitable for NZ
Practical machine!
population and number of farms →Much smaller
Numbers of livestock Numbers
of livestock
→Much greater
Large scale!
Large scale!
Exports
MEAT 4,695.8 ($ million FOB)
DAIRY 7,379 ($ million FOB)
Cute ruminant animal!
5
Many studies about grazing
6
Morrison Farming
Because of large grazing system…
There are many studies about
grazing
・Recycling
Recycling of livestock manure of livestock manure
・Preventing emit ammonia gas and nitrous oxide
Inhibit methane from ruminant
Large scale family business
1400ha
7500 sheep and 1500 cattle
Developing superior livestock genetics
7
8
Collaboration with laboratory
And…Sheep dogs!
Computer management
For example…..
Electronic tags
g
Management of beef
• Weight
• Health
• Age etc…
Prediction / store information
Prediction / store information
• Crops
• Temperature
• genetics
If without their management system…
Can you run about 1400 ha?? For me, Of course not! 9
10
My impression
Summary
close connection between NZ farmer and research institute
Farm research
• University
• Industry
Farmers
New Zealand
Japan
Country by Country
Prefecture by prefecture
・ tight budget ・need to be more creative
• Not close connection
• Many institute but few collaborations
The proposal for the collaboration can come from any party.
• close connection between farmer and research institute
• Practical
・issue or problem
integrate their research into a real‐farm environment
This is easier in NZ with only 4 million people,
than in Japan 128 million people.
This is often the case with science or research in NZ
11
12
Conclusion Either these projects are done on a tight budget or not, the integrity of the projects are of the highest importance.
→Facts of Farms and researches in NZ .
future prospects for me
• Practical and Originality
• Collaboration between New Zealand and Japan
Thank you very much
•
•
•
•
NIWA
AgReserch
Morrison Farming
MASSEY University
Introduction 1
Let’s Research the Function of New Zealand Foods More for Human Health
Role of my department in Japan
• Analysis of food composition for special dietary uses requested by Ministry of Health, Labour and
requested by Ministry of Health, Labour and Welfare Chihi O
Chihiro Ozawa
Trainee, Department of Food Function and Labeling,
National Institute of Health and Nutrition, Tokyo, Japan
e‐mail: [email protected]
• Searching for useful food composition and investigating how to provide effects to human health
Master's Course,
Pharmacoscience, Graduate School of Pharmaceutical Sciences,
Tokyo University of Science, Chiba, Japan
Introduction 2
Introduction 3
• How much Vitamin B12 is present in food?
H2N
O
CH3
H3C
O
H2N
NH2
N
H3C
O
N
H3C
N
+
Co
N
N
CH3
O
NH2 H C
3
H3C
CH3
CH3
O
O
NH
O
O
• How useful are New Zealand foods for human health?
O
H2N
N
???
NH2
CH3
P
O
O
-
HO N
CH3
H
H
H
HO
Massey University Lab
• Pf. Kruger & Dr. Tosen
O
H
VB12
Steэns Honey & Marae • The medical function of Manuka Honey is very famous.
• H
Hangi baked with Originally Manuka
i b k d i h O i i ll M
k tree, not Pine tree
AgResearch, Fonterra and Plant & Food RESEARCH • Analysis of food stuff
Human Nutrition Unit in The University of Auckland • Looks like House
• ANLENE, Concentration Milk
• Usefulness of berry Juice
http://www.fonterra.com/wps/wcm/connect/fonterracom/fonterra.com/our+business/in
novation+and+technology/products/anlene
http://www.plantandfood.co.nz/page/home/case‐studies/berries‐wellness/
Conclusion
• Food industry is the major industry of New Zealand.
• Food may have many unknown usefulness for human health
usefulness for human health.
Acknowledgment
THANKS FOR
• Staff & Other Participants in JENESYS Program
• Pf. Kruger & Dr. Tosen in Massey University
• Let’s do joint researches for the health & economy of each country.
• New Zealand, people, research institutions, nature and animals Discovery of Various Aspects of
NZ and Strength of Bilateral
Relationship
Yu ISAKARI
【KARIKARI】
Yamaguchi university
Graduate school of medicine
Master course student
Outline
①Innovation
・Collaboration among
industries ,,universities ,government
,g
and bio-ventures.
②Nature
・Rich natural environment
③People
・About NZ/JPN people
For example at Fonterra
①Innovation
Lactoferrin
Industry
University & Research organization
High quality milk proteins DDS technology
Enhanced
biotechnology‐
based drugs
High
quality ingredients
of NZ
DDS Technology
Developing novel area
②Nature at ZEALANDIA
③People:How kind you are
◆Maori people
◆When I was sick
・The Plant & Food Research staff and JENESYS MEMBER
・Got rid of my cold by letting me eat Manuka Honey
◆Cleaning lady in the HOTEL
◆All p
people
p were highly
g y engaged
g g in JENESYS PROGRAM
It couldn't be better.
Conclusion
①Innovation
・ We should make efficient use of high quality ingredients in NZ
・By collaborating with each other we can realize innovations.
②
②Nature
・In NZ , people and nature are harmonious with each other and they
are focused on QOL .They really love outdoor activities and are
big-hearted.
③People
・Our two nation’s people are very similar and both kind.
・Meeting face to face is the most important to deepen exchanges
Let’s enhance friendship and future-oriented science
partnership between our two nations
Special thanks
Thank you very much for your kind attention
◆Maoli’s people
◆Very good bus&taxi driver
◆The P&F stuff and JENESYS MEMBER
◆Cleaning lady in the HOTEL AND
All people get engaging JENESYS PROGRAM
MSI & NZ science system
Introduction
CRIs
Hisanori YAGAMI
Mie University (Intellectual Property
Office, Community-University
Research Cooperation Center)
MSI
UNIs
(1)Intellectual property
(2)Technology transfer
(3)Commercialization
(4)How to realize collaborations among the government,
universities and industries
Cooperation among industry,
university and government
AgResearch
Institute of Environmental
Science Research (ESR)
Institute of Geological and
Nuclear Science (GNS)
Industrial Research Limited
(IRL)
Landcare Research
National Institute of Water and
Atmospheric Research (NIWA)
Plant and Food Research
and Numerous
Scion
For INNOVATION
other research
organisations
Auckland University of
Technology
Lincoln University
Massey University
University of Auckland
University of Canterbury
University of Otago
University of Waikato
Victoria University of
Wellington
MSI promotes intensive
support for crown research
institutes.
Cooperation among industry,
university and government
Institutes in University of Auckland
Bio-Engineering institute
IESE
Cluster
Morrison Farming
Health & Food
Human Nutrition Unit
etc.
There is a good relationship and cooperation.
Cooperation among industry,
university and government
Plant & Food Research
There was a close cooperation between the university and companies.
We believe that these institutions are very important for industries.
Strategy of Intellectual Property
Fonterra
Cluster
There were close and continuous cooperation with research organizations.
ICEHOUSE
ICEHOUSE has partnerships with
University of Auckland business school.
We think that such activities are very
good for international human resource
development.
etc.
companies
Products concerning with Univ.
University of Auckland
(Wine science laboratory)
Thank you very much New Zealand !
Products concerning with Mie Univ.
At wine science laboratory of Univerisity of Auckland
INTORO
• Population
Food in New Zealand
Yuta Nagakura
Bourbon Corp.
NZ and JAPAN
• Country
• Trade
Importance and Characteristic of
Food Study
• exportation maintain the country
• NZ Food
• NZ Study
• High consencus-Stable supply, high quality
• Japanese Food industry
• Japanese Study connection
• Added value (Functionality, Safety and Quality
control of Food)
• Food study carried by cooperation of industry,
government and University
Cooperation
MSI
NZ
industry
Government
• Strengthening of Food Industry
• Propulsion of technological innovation and
capital investment for Food Processing
University
Crown Research
Crown Reserch
• Functionality, Safety and Quality control of
Food
University
• Basic study
• Massey University→animal husbandry
• Promotion
P
ti off NZ Food
F d
• Auckland University →food processing
• To the world
• Both Univ. carry out human study actively
Company
Big and Small Company
• Produce Interest
• Fonterra = the core industry of NZ
• Commercialize
• Sutton group = innovation
• Research and Development
• Both has the important roll
Conclusion
• Food market is overseas
In Future
• Cooperation of industry, government and
university in NZ and Japan
• Pride
• Unification
• H
Harmonization
i ti off St
Strong point
i t
→to the world market
• Win-Win Relationship
‐ personalities of New Zealanders‐
• Kenji Iida, Yuichi Shimmoto, Hisanory Yagami,
Chihiro Ozawa, Yu Isakari(karikari)
Fumi Murakoshi, Junichi Yamamoto
Yuta Nagakura, and Tsuyoshi Inoue
Omotenasi(おもてなし)
・Hospitality
・User experience
Reception
Marae
Received a warm welcome
Attitude toward Work
・Proud of his/her work
a sincere attitude toward their work
an lively discussion ・Enjoy work
They explained what they do cheerfully
Confidence in the Research Insutitute
• Morrison Farming‐Marton, New Zealand
Thank you New Zealand !!!
おわりに
ニュージーランド(NZ)青年派遣団は、NZ 各地での研究所訪問、NZ 関係者の方々
との交流を通じ、国を越えた温かい絆を育み、また、今回の派遣プログラムを通
して NZ の文化や社会の現状に触れ、NZ という国についての新たな発見をし、理
解を深めたことが彼らの感想から伺えます。
また、訪問先の方々からプログラム終了後にいただいたご連絡から、派遣先の
国の人々にも国を越えた友情や温かい絆が芽生えたことを知り、大変嬉しく思い
ました。
10 日間という短い滞在ではありましたが、今回の出会いを機に、プログラム参
加者間の交流が続きますことを、そして、彼等が日本・NZ の友好の架け橋となり、
両国の友好関係がますます強固なものになりますことを期待しております。
最後に、今回の NZ 青年派遣(科学技術)にご協力いただきましたすべての関
係者のみなさまに、厚くお礼申し上げます。