グローバル•マニュファクチャリング•マネジメント 講義録

グローバル•マニュファクチャリング•マネジメント
2013 年 5 月 14 日 トヨタ生産計画機能の概要 トヨタ自動車株式会社 生産管理部 計画室
柴内 康伸氏 
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講義録 海外グループ
生産計画機能の位置付けとミッション  生産機能の位置付け 内外製決定/新車進行管理/生産計画立案  トヨタの生産管理機能の特異性  経営の4大リソース(人、もの、カネ、時間)スを集中管理する  一般的な「生産管理機能」との比較 一般的な生産管理:生産計画を含めた生産オペレーションが中心 トヨタの生産管理:生産を通した経営判断、生産活動全般を通したコントロ
ール  「生産計画機能」のミッション  営業、お客様に最も近い部署として、一台でも多く、一秒でも速くお客様に
商品をお届けすることで、一人でも多くのお客様に喜んでいただくこと  需要と供給のグローバルなバランスをとり、人、もの、カネ、時間を最適に
活用した生産計画を立案、実行する 生産計画を管理する組織  計画室(合計55名)――国内グループ、海外グループ、エンジン・トランスミ
ッショングループ 生産計画機能の主な業務  トヨタ生産方式の狙い 必要な物を必要なときに必要な量だけ作る  生産計画策定における基本要素 タクトタイム、稼働日、法規制、定時稼働時間  生産計画の立案  年計立案 ①. 年計機能分担 調査部――市場予測 経営部門――販売計画 生産管理部――生産年計作成 ②. 年計の使用用途 年計=会社の期間情報 ③. 具体的な過程 営業からのオーダーを受領 グローバルに全ラインについて生産計画の立案を実施する 課題を明確化 計画通り生産できるように手節な対策を打つ  月度•日次生産計画立案 ①. 月度生産計画 
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明月10日ごろ国内、輸出について、国内、海外経営と生産管理部の間
で、販売状況と生産状況を検討し、三ヶ月先までの生産台数を決定 ②. 旬間計画(国内販売車) 国内オーダーは、月を四分割して、販売店から最終仕様単位でオーダー
受理。生産管理部は、オーダーを月度計画を照合しつつ、直近の販売実
勢を反映させ旬間日程計画を作成。営業は、旬間日程計画に基づき、販
売店に仮納期を送付 ③. 日次計画 日々お客様オーダーに基づく販売店からのデイリー変更要望を受け付
け、日次生産計画に反映。生産管理部は各車両工場に対し、3日先のラ
インオフ計画分を生産指示 リスクマネジメント  人命第一、救援最優先  被災地域の早期復興  生産復旧 ①. 現状把握 ②. 仕入先への復旧支援 ③. 代替品の検討 グローバル生産 現在、トヨタは全世界28カ国や地域に51か所の製造事業体をも持っているが、
2000年以降にできたのが22か所  グローバル生産における課題 ①. 生産計画とリンクさせたパーツの発送、サプライチェーンマネジメント ②. 地域主体マネジメント ③. 梱包計画の重要性 ④. リスクマネジメント 以上