詳細コメント: ヴィンテージ・ヴィラ横浜 立地 JR 横浜線「十日市場」よりバス 12 分、東急田園都市線「青葉台」、相鉄「三ツ 環境 境」よりバスそれぞれ20分程度。神奈川県住宅供給公社が開発した計画人口 25,000 人のモデル団地(現在人口 17,000 人)若葉台団地の中にある。緑も多く 環境は良好。 施設類型 介護付き一般型 入居条件:65 歳以上 入居時自立 入居時 鉄骨鉄筋コンクリート造 地下 1 階 地上 14 階建 耐火 条件 敷地面積 8,209 ㎡ 延床面積 29,461.32 ㎡ 建築年月日 1990 年 6 月 居室等 居室総数 326 室 権利形態 敷地・建物 所有 定員 652 人(一時介護室を除く) 個室面積 35.81~61.48 ㎡ 一時介護室 10 室 25~28 ㎡ 各部屋に洗面所、トイレ、風呂、キッチンがある。収納箇所は比較的広く、地下 にトランクルームがある。ベッドその他の家具は自前で調達する。 電話、テレビ、インターネットは設置可能である。 事業主体 神奈川県住宅供給公社(地方住宅供給公社法に基づく特別法人) 基本財産 3,000 万円(出資者:神奈川県、横浜市、川崎市) 情報公開 重要事項説明書、その他説明書等積極的に提出された 契約 居住の権利形態 利用権方式 入居一時金の扱い 説明書は明確であるが内容的には償却の計算方法が独自であ る。 (入居時に償却の対象とならない償却対象外金額を設定するという計算方法を 採用) 。また介護一時費用(630 万円)は退去の場合返還されず入居者にとって厳 しい条件である。 費用 入居金は入居者の年齢によって差がある。入居時自立ということで住宅型の場合 の様に比較的高額であるが償却期間も長い。また月額利用料は家賃を含めていな いので長期にわたって低額である。ただ入居時に介護一時費用 630 万円を支払う 必要がある。 入居金については「一時金方式」と「一時金・月払い併用方式」の選択が可能で ある。何れの場合も年齢により異なる。 それぞれについて 75~79 歳の一人入居の場合を例示すると次のようになる。 ○一時金方式 ○一時金・月払い併用方式 2,770~4,630 万円(償却期間 14 年) 2,234~3,778 万円(月払い 3.1~5.7 万円) 月額利用料 管理運営費 80,850 円 80,850 円 食費 47,250 円 47,250 円 家賃相当額 計 0円 128,100 円 (3.1~5.7 万円) 128,100+(3.1~5.7 万円) 介護・ 介護に対する職員体制 2.5:1 介護に対する有資格者率 94% サービス 社会福祉士 1 名、介護福祉士 18 名、介護支援専門員 1 名、 ホームヘルパー 2 級 11 名 理学療法士 1 名、作業療法士 1 名 宿直者の入居者比率 4~5/378 名 看護士の配置 7 名(非常勤 2 名) ケアサービスチーム 介護職員 33 名(非常勤 17 名)看護職員 7 名(非常勤 2 名) 軽度の介護は居室において介護するが、必要に応じて一時介護室(静養室)で介 護する。ただしケアセンターでは医療行為は受けられない。 常に介護が必要と認められた場合には、医師の判定を踏まえ入居者、保証人、家 族等の意思を確認したうえで、提携施設「トレクォーレ」で介護する。 (食事の委託先)西洋フード・コンパスグループ(株) ( (財)シニアライフ振興財団よりの再委託) 提携医療 横浜旭中央総合病院(横浜市旭区若葉台4-20-1) 機関 (約 500m、 車で 3 分) 内科、循環器科、外科、呼吸器科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、耳鼻咽喉科 (協力内容) 定期的医師の派遣による健康相談(週 1 回、内科他) 年 1 回の人間ドック、 緊急診療、緊急入院等 総評 JR,田園都市線等都心に連絡する交通については若干不便な面はあるが新しく開 発された地域で住居環境は良い。施設もしっかりしており、ホーム内のアクティ ビティ等も充実している。ただ費用については独自の計算方法を採用しているの で注意を要する。一時入居金は比較的高額な金額を徴収しているが、半面これが 家賃とみなされ、入居期間中月々の家賃の支払いはない。ただ償却について償却 対象外とする金額を設定している点を注意する。また介護費用として別途 630 万 円を入居の際に支払わなくてはならず、これは途中退去の場合に返還金の対象と ならないことを認識しておくことが必要である。 経営主体である神奈川県住宅供給公社についてはバブル崩壊時に財務的に痛手を 被り現在再建中である。再建の方策として民営化ということも考慮されたが、こ の方法は税務上で不利益が生じる事もあって最近に至り知事がこの方法は執らな いとの意向を表明した。ヴィンテージ・ヴィラは入室率は高いが、多くの二人部 屋に一人で住んでいるケースが多く、効率化を図るのには難しい面がある。民営 化に代わる方策と再建の推移については県の動きを注視する必要がある。 訪問調査(2013.7.11) 数字は 2013 年 4 月 1 日作成「有料老人ホーム重要事項説明書」による
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