平成18年12月20日 南極OB会茨城支部 支部長 安仁屋政武 南極OB会茨城支部活動報告 ― つくばちびっ子博士認定授与式での講演 ― 石塚徹(34 次越冬・機械)・渡辺原太(47 次夏・ドーム隊) つくば市教育委員会からの依頼により「つくばちびっ子博士認定証授与式」で講演を行いまし た。つくばちびっ子博士とは、つくば市教育委員会主催により、つくば市内の研究機関をまわり ながら科学についての興味関心を高めることを目的として、小中学生を対象に本年7月∼10月 にかけて実施されたスタンプラリーです。つくば市教育委員会によると、延べ約26,000人が参加 し、スタンプ数と作文による審査が行われ、最優秀者と優秀者に230人が認定されました。12月16 日に生徒と父兄が出席して認定授与式が行われ、授与式の後に「南極」に関する講演を行いまし たので、その概要を以下に紹介します。 講演会名称:つくばちびっ子博士認定証授与式 日 時 :12月16日(土)10:00∼12:00(講演は10:50∼11:50) 場 所 :市民ホールとよさと(つくば市高野) 出席者 :ちびっ子博士と父兄、約300人 講演内容 :①「南極観測隊の仕事と生活」石塚徹(34次越冬・機械) ②「南極の交通事情とドームふじ基地」渡辺原太(47次夏・ドーム隊) 主催者 :つくば市教育委員会生涯学習課 講演①「南極観測隊の仕事と生活」 石塚徹(右写真) 南極の基礎知識として地球上での位置、白夜 と極夜の起こる理由について地球儀を使って クイズ形式で説明しました。また、観測隊の歴 史と仕事についての全般を紹介し、全員が協力 して成し得ること、生活することも仕事の一部 など、写真を交えて話しをしました。来場者の 多くが小学生だったので、分かりやすい言葉使 いに配慮しました。 講演②「南極の交通事情とドームふじ基地」 渡辺原太(左写真) 自分が体験した航空機オペレーショでの南 極までの道のりや、ドームふじ基地での生活な どを、写真を活用して説明しました。また、南 極観測事業を身近に感じてもらえる様に、出来 るだけ簡潔に、且つ興味深い内容を中心に話を まとめました。 講演終了後に質問を受けましたので一部を紹介します。 Q1.ドーム航空隊の経路と時間はどうなっていますか。 A1.日本からアフリカのケープタウンを経由して、ロシアなどの航空機を使って南極大陸 上の中継地点に降りて、雪上車でドーム基地に向かいます。 Q2.オーロラはいつ頃見られますか。色はどんな物がありますか。 A2.昭和基地ではほぼ一年中出ますが、夏は太陽が沈まないので見ることは出来ません。 夜の長い冬に赤や緑の綺麗なオーロラが見られます。ドームふじ基地でも見ることが できます。 Q3.洗濯はどうしていますか。 A3.水が造れないと出来ないので毎日洗濯することはできません。野外観測などのキャン プ中は洗濯ができません。
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