性犯罪捜査員運用要綱

○性犯罪捜査員運用要綱
平 成 11年 3 月 29日
山口刑捜一第435号
山口警務第 477号
第1
趣旨
この要綱は、性犯罪の女性被害者(以下「 性犯罪被害者」という 。)に対
する捜査過程における精神的負担の軽減と適正な性犯罪捜査の推進を図るた
め 、性犯罪被害者の事情聴取等を行う捜査員( 以下「 性犯罪捜査員 」という 。)
の指定及び運用に関し、必要な事項を定めるものとする。
第2
性犯罪捜査員の任務
性犯罪捜査員は、女性が被害者となる性犯罪が発生した場合において、次
に掲げる任務に従事するものとする。
( 1 ) 被害状況の事情聴取又はその補助
( 2 ) 病院での検査等の立会(被服、身 体からの微物資料の採取を含む 。)
( 3 ) 被害状況の検証、実況見分又はその補助
( 4 ) ( 1 )から( 3 )までに掲げるもののほか、性犯罪被害者の精神的負担を軽
減するために必要と認められる活動
第3
1
性犯罪捜査員の指定及び解除
所属長は、所属の女性警察官のうち、第2に規定する任務の遂行に適性
を有すると認められる者について 、性犯罪捜査員推薦書( 別記第1号様式 )
により、刑事部捜査第一課長(以下「捜査 第一課長」という 。)を経由し
て警察本部長(以下「本部長」という 。)に推薦するものとする。
2 捜査第一課長は、1の規定により推薦のあった者について、警務部警察
県民課長と協議し、適任者を選考するものとする。
3 本部長は、2の規定する選考に基づき、性犯罪捜査員を指定するものと
する。
4 性犯罪捜査員の指定は、指名書(別記第2号様式)を交付して行うもの
とする。
5 本部長は、性犯罪捜査員に任務の遂行に適さない事由が生じたときは、
その指定を解除するものとする。
第4
1
性犯罪捜査員の運用
性犯罪捜査員の運用は、本部長の命を受け、捜査第一課長が行うものと
する。
2 警察署の性犯罪捜査員は、原則として当該性犯罪捜査員が配置されてい
る警察署のブロック内警察署で運用するものとする。
第5
1
性犯罪捜査員の派遣
警察署長は、性犯罪捜査員の派遣が必要であると認めるときは、性犯罪
捜査員派遣要請書(別記第3号様式)により、捜査第一課長を経由して本
部長に要請するものとする。
2 捜査第一課長は、1の規定による要請を受けたときは、必要な調整を行
い、派遣する性犯罪捜査員を選定するものとする。
3 本部長は、派遣する性犯罪捜査員が所属する所属長に対し、その派遣を
命ずるものとする。
4 性犯罪捜査員の派遣期間は、捜査第一課長が関係警察署長と協議して決
定するものとする。
第6
教養訓練
捜査第一課長は、性犯罪捜査員に対し、性犯罪の捜査に関する教養及び訓
練を実施するものとする。
第7
事務処理
性犯罪捜査員の指定及び運用に関する事務は、刑事部捜査第一課において
行うものとする。