PDF技術系Lコース技術分野の詳細

技術系Lコース各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
AJINOMOTO CO., INC.
RECRUITING INFORMATION
技術系Lコース 各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
調味料、加工食品、健康ケア食品などの領域で、各国の「おいしさNo.1」を目指し、独創的な素材の
開発、新製法の開発、商品の評価・分析技術の開発、品質保証の機能強化、新商品の開発・工業化、業
務用商品のアプリケーションの開発・お客様への提案などを行っています。
発酵・バイオ分野
バイオテクノロジーを駆使し、微生物から植物、ヒトまでと幅広い研究対象に対し、生物や酵素の持つ
機能を最大限に活用する研究開発や、それらの潜在機能の探索、新規機能の創造を含めた研究開発を展
開し、アミノ酸・核酸、ペプチド類、タンパク質をはじめとした有用物質、生理活性物質、さまざまな
機能性物質の製造技術開発を行っています。
化学分野
化学の技術をベースに、新製品の探索研究、製造プロセス開発・工業化研究、付加価値の高いオリジナ
ル新素材と、それを用いた新製品の研究開発を担っています。また、世界最先端の分析・構造解析技術
は、さまざまな研究や品質保証を支える基盤となっています。
単離精製分野
アミノ酸、核酸、ペプチドなどの当社主力製品を実際に製造するためには、安心安全な品質、環境との
調和、経済性の全てを満足できるプロセスを築きあげることが必要です。単離精製分野においては、こ
のプロセスの実現のために、化学、化学工学、生物学、農学、環境工学などの知識を幅広く駆使して、
研究所から国内・海外の生産拠点で活躍しています。
生物分野
うま味やアミノ酸の栄養・生理機能研究をはじめ、味覚研究、健康関連の新素材・機能探索、健康・機
能性食品開発など、細胞や動物を用いた基礎的研究からヒト試験までを行い専門性をフルに生かした研
究活動や、品質保証、事業開発や商品発売後の技術面からの販売支援など、いろいろな段階で幅広く活
動しています。
工学分野
国内・海外の生産拠点に対し、新製品工業化のための製造装置やプラントオペレーションなどに関する
生産技術開発、あるいは新工場設計・建設といったエンジニアリング業務全般に取り組んでいます。さ
らには、IE・ICT技術をベースとする新工場の生産から物流までの一貫した効率よいシステム設計、生
産現場の改善活動支援といった幅広い活動を展開しています。
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技術系Lコース各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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食品分野
Ⅰ.分野説明
食品分野では、「食」の領域において、世界中のお客様に満足と安心
化、業務用商品のアプリケーションの開発・お客様への提案などを行
∼すなわち「おいしさ」と「健康」∼を提供すべく、食品に関する基
っています。活動の場は、国内だけでなくアジア・欧米などを中心に
礎的な研究とその成果を活かした商品の開発を行っています。具体的
世界中の事業所にあり、今後は新興国などのあらたな市場も含め、
には、調味料、加工食品、健康ケア食品などの領域で、各国の「おい
「味の素KKファン」を世界中に拡大すべく、ますますグローバルに
しさNo.1」を目指し、独創的な素材の開発、新製法の開発、商品
展開して行きます。
の評価・分析技術の開発、品質保証の機能強化、新商品の開発・工業
Ⅱ.専門領域の解説
1. 「おいしさ」研究
■解説および
「おいしさ」の要素である味・香・食感などを、最新の理化学手法と評価手法により科学的に解明する。また、プロの
仕事内容
料理人の調理技術(匠の技)のメカニズムを科学的に解明する。すなわち、本物の「おいしさ」を構成する成分や生成
メカニズムを解明すること。さらに、それを独自の「おいしさ」素材として実用化する素材開発や「おいしさ」を生み
出す独自製法の開発に展開し、あらゆるお客様に喜んで使っていただける高品質なあらたな商品の創出につなげる。
■主な専攻
食品化学、天然物有機化学、発酵醸造化学、酵素化学、分析化学(食品成分、微生物)など
2. 商品開発・アプリケーション開発
■解説および
各国の「おいしさNo.1」の実現を目指して、独自の「おいしさ」素材や独自製法を駆使し、また、お客様視点にこだわ
仕事内容
った多面的な商品評価を最新の手法により行う。日本はもちろんのこと各国のお客様が真に求めるあらたな価値を創出
し、喜んで使っていただける高品質な商品、すなわち家庭用・業務用の調味料、健康ケア食品などの開発と工業化をグ
ローバルに行う。特に新興国などのあらたな市場に対しては、現地の食文化を理解した上での商品の開発、工場の新
設、現地社員への技術指導なども行う。さらに、業務用商品においては、外食産業や加工食品メーカーでの効果的な使
用方法やあらたな用途を開発し、世界中のお客様へ提案・発信する。一方、「おいしさ」と「健康」とともに、確かな
「食の安心」も提供すべく、常に、最新の分析技術の研究や品質保証の機能強化も怠りなく実施している。
■主な専攻
食品化学、天然物有機化学、発酵醸造化学、酵素化学、調理科学、栄養科学、分析化学(食品成分、微生物)など
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技術系Lコース各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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発酵・バイオ分野
Ⅰ.分野説明
発酵・バイオ分野は、バイオテクノロジーを活用した「ものづくり」
植物、ヒトまでと幅広く、製造技術開発を基盤としつつ、バイオテク
を軸として、味の素グループの「食品」、「バイオ・ファイン」、
ノロジーを駆使したさまざまな事業領域の研究開発を精力的に遂行し
「医・健康」に広がる事業を支える研究開発を行っています。発酵・
ています。これらの研究開発は、世界的に圧倒的な強さを誇る味の素
バイオ分野の人財は生化学、分子生物学、生理学を基盤として、ゲノ
グループの調味料事業、アミノ酸事業、飼料事業、さらには化成品事
ム工学、代謝工学、培養工学、タンパク質化学、ケミカルバイオロジ
業、医・健康事業の展開に貢献しています。また、味の素グループが
ー、バイオインフォマティクスなどの幅広い応用技術を駆使して、生
21世紀の人類社会の課題と考える地球持続性、食資源、健康な生活
物や酵素の持つ機能を最大限に活用する研究開発や、それらの潜在機
への貢献を目指したあらたな事業の創出に向けた研究開発を各技術分
能の探索、新規機能の創造を含めた研究開発を展開し、アミノ酸・核
野と連携しながら幅広く展開しています。バイオテクノロジーを駆使
酸、ペプチド類、タンパク質をはじめとした有用物質、生理活性物質、
した「ものづくり」や先端医療領域での新たなサービスを事業化して、
さまざまな機能性物質の製造技術開発を行っています。また、先端医
人類社会の課題解決に貢献したいという強い意志を持つ人財を望んで
療領域においても、アミノ酸診断技術、動物細胞用培地開発、生体高
います。
分子製造技術などの技術開発を行っています。研究対象は微生物から
Ⅱ.専門領域の解説
1. 微生物機能開発
■解説
アミノ酸・核酸、ペプチド類、タンパク質をはじめとした有用物質、生理活性物質、機能性物質の卓越した発酵生産技
術は味の素グループの事業を支える基盤となっている。ゲノム解析から各種オミックス解析、代謝フラックス解析など
先端技術を駆使して微生物の姿を捉え、その潜在機能を最大限に引き出して、目的有用物質の生産を極限まで高める研
究開発を行っている。また、新規微生物利用や新規機能を付加した微生物機能を創造することで、あらたな機能性物質
の生産を目指した研究開発も行っている。生物の持つ機能と能力を顕在化させ産業へ応用するために、生命現象を謙虚
に理解する心と探究心、創造性を持つ人財を求めている。
■主な専攻
生物・生命科学関連、分子生物学・生化学・微生物学・遺伝子工学・ゲノム工学・バイオインフォマティクスなど
■仕事内容
多様な物質を発酵生産する微生物の能力を最大限高めるため、先端技術を駆使して微生物の改良研究を行っている。ロ
シアにある研究所の「AGRI」や社外研究機関とも連携して技術を磨き、先端の生産菌株開発や生命現象の理解に取り組
んでいる。また、バイオテクノロジーを基盤とした新規素材の開発やあらたな事業創出に向けた探索領域での研究開発
にも各技術分野と連携しつつ従事している。
発酵・バイオ分野 1/3
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食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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2. 発酵プロセス開発
■解説
アミノ酸・核酸などを生産する発酵微生物の能力を実際の生産現場において最大限発揮すべく、単離精製分野や工学分
野と連携した開発を行い、全世界の工場に発酵生産技術を展開している。アミノ酸・核酸など基盤製品や有用酵素、環
境対応素材などの新規製品も対象とし、応用微生物学・分子生物学・培養工学・代謝工学などの学問を基礎に、全世界
への工業展開に適用した研究開発を行い、味の素グループのコアビジネスを支える競争力の原動力となっている。世界
を活躍の場として、革新的な生産プロセスを創りあげることに強い意欲を持って取り組める人財を求めている。
■主な専攻
生物・生物工学関連、応用微生物学・生物工学・化学工学・培養工学・代謝工学など
■仕事内容
アミノ酸・核酸のみでなく有用酵素、タンパク質、環境対応素材などの新規製品なども含む幅広い製品の発酵生産菌株
を工業スケールに適応させるための生産プロセスの開発と工業スケールへのスケールアップ開発に取り組んでいる。研
究所における研究開発だけでなく、国内外の開発センターにおける開発業務でも活躍し、さらには工場での生産に従事
している。
3. 酵素変換技術開発
■解説
酵素変換技術は発酵法とならび生物的な変換技術として重要な生産技術であり、この酵素変換技術の特長を最大限に活
かした有用物質の新製法開発を行っている。目的酵素を有する微生物を幅広くスクリーニングし、目的酵素遺伝子の単
離、さらに分子生物学的、タンパク質工学的手法を用いて酵素の改変を行い、天然・非天然の有用物質を製造するため
の新しいプロセスの研究・開発を進めている。味の素グループの酵素変換技術による物質生産の中核を支える技術開発
を担当している。未開拓の生体反応を探索し、有用物質生産システムまで高めることに広い探究心と執着心を持って取
り組める人財を求めている。
■主な専攻
生物・生命科学関連、分子生物学・生化学・タンパク質化学、酵素工学・有機化学など
■仕事内容
目的とする有用物質を生産するための酵素スクリーニング系の構築、微生物のスクリーニング、酵素遺伝子の単離を行
うとともに、目的物質の収量を向上させるためにタンパク質工学的手法を用いて酵素の改変を行っている。工場や開発
センターで酵素変換のプロセス開発でも活躍している。
4. 植物機能開発
■解説
植物機能を解析する技術は農産物を主たる原料とする発酵生産技術を支えるとともに、有用物質の生産機能を強化する
ための重要な技術である。近年のゲノムサイエンスの発展に代表される最先端技術の活用により、複雑な植物機能の解
明を目指している。また、植物を用いた物質生産技術は地球規模での環境調和型持続的物質生産のために、今後ますま
す重要になる技術と位置付け、植物による有用な食品・医薬原料の生産や作物生産効率の向上のための技術開発などを
進めている。植物の機能を幅広く活用するために世界を舞台に活躍する意欲に満ちた人財を求めている。
■主な専攻
植物・生命科学関連、分子生物学・生化学・植物生理学・植物病理学・植物栄養学など
■仕事内容
環境調和型アミノ酸・核酸生産のために世界中の工場で行われている発酵副生物(「コプロ」)である液体肥料や葉面
散布剤の利用拡大のための機能開発や機能の解明を行っている。また、辛くないとうがらし成分「カプシエイト」生産
性向上のための研究開発や植物の窒素同化能向上などの組み換え技術による機能強化にも取り組んでいる。
発酵・バイオ分野 2/3
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食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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5. 先端医療領域技術開発
■解説
医薬品原料として用いられる高純度アミノ酸の生産技術を活用し、バイオ医薬品(抗体医薬品など)製造用の動物細胞
培養用無血清培地の開発を進めてきている。この技術を深化させ、独自の分析・配合技術を活かし、再生医療用培地の
開発に成功し事業化を進めている。また、アミノ酸を軸とした生体の代謝情報解析技術や機能評価技術を基盤としたア
ミノ酸診断技術開発及びその事業化など、健康長寿社会実現に向けた先端医療開発を推進している。加えて、アミノ
酸・核酸誘導体の医薬品・医薬品中間体バルク事業をはじめ、発酵・酵素技術と合成技術を融合したハイブリットプロ
セスを継承しながら、タンパク質の効率的生産システムCORYNEX®などの当社独自のバイオ医薬品製造技術を開発し、
事業展開をしている。最先端の流れをつかむ好奇心、タフな探索研究を切り拓く情熱、新しいことにチャレンジできる
積極性を有し、先端医療領域の顧客ニーズを捉えて共に価値を創造できる人財を求めている。
■主な専攻
分子生物学、細胞生物学、応用微生物学、バイオインフォマティクス、数理統計科学、タンパク質化学、ケミカルバイ
オロジー
■仕事内容
抗体産生用培地やiPS細胞用培地の研究・開発および製造、アミノ酸診断等の新たな診断サービス提供に向けた技術開
発、タンパク質・バイオ医薬品製造サービスであるCORYNEX®を活用した受託製造や同技術の更なる深化に向けた研
究開発、先端バイオ医薬品の製造新技術開発などを行っている。研究所における技術開発のみでなく、事業部や国内外
の工場など幅広い場で活躍している。
発酵・バイオ分野 3/3
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食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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化学分野
Ⅰ.分野説明
化学分野は、有機合成化学、分析化学、タンパク質化学、物性・物理
術は、味の素グループのさまざまな研究や品質保証を支える基盤とな
化学、界面化学などの化学の技術をベースに、味の素KKの多岐にわ
っています。たとえば、アミノ酸・ペプチド・タンパク質などの生体
たる事業において、新製品の探索研究から、製造プロセス開発・工業
分子分析技術は、新しい分析法の開発・探求を通じて、健康・栄養・
化研究まで、幅広く“ものづくり”に関わっています。お客様との接
先端医療関連分野の研究に貢献しています。また、タンパク質構造解
点を大切にし、先端医療関連素材や高機能調味料、甘味料、香粧品素
析は、外部研究機関との連携により、産業用酵素の高機能化や生理活
材、電子材料素材など付加価値の高いオリジナル素材と、それを用い
性物質探索とその分子設計など先端的な研究を行っています。さまざ
た新製品の研究開発を担っています。特に、アミノ酸、ペプチド、核
まな技術分野の人たちと協働し、幅広い事業・研究・開発領域で活躍
酸とその誘導体の化学研究では、発酵・バイオ分野の技術との融合に
できることが化学分野の魅力です。また、身近な香粧品や最先端の電
より、ペプチドやオリゴ核酸の原薬、甘味料、アミノ酸系香粧品の製
子材料など開発スピードの速い事業領域では、世界中で使われる商品
造プロセスの開発を行っています。このように化学とバイオの融合技
を自分の手でつくり出すことができること、お客様の声を次の新しい
術が、調味料・甘味料から化成品、医療関連と幅広い事業につながっ
アイデアにつなげられることも化学分野の魅力です。
ていることが当社の強みです。また、世界最先端の分析・構造解析技
Ⅱ.専門領域の解説
1. 有機合成・新素材探索・合成プロセス開発
■解説および
有機合成化学を中心とした基盤研究として、甘味料などの味覚物質の探索、先端医療用機能性材料の開発、アミノ酸高
仕事内容
分子材料の合成と機能性研究などを行っている。先端医療領域では、アミノ酸や核酸の誘導体を合成する技術を基盤と
して、ペプチドやタンパク質誘導体、オリゴ核酸などの先端医療に貢献する素材の創生、その製法開発と工業化研究を
行っている。化粧品の領域では、美白やアンチエイジングなどの分野における新規アミノ酸系素材の探索、有効性、物
性の評価を中心に基礎研究から工業化まで行い、自社製品の開発とともに素材として世界中の化粧品会社に供給してい
る。機能性材料の領域では、感光性樹脂や熱硬化性樹脂などの素材合成とエレクトロニクスの分野で重要なMPU、液晶
パネル、フラッシュメモリなどを構成する新規先端回路材料の開発を行っている。
■主な専攻
有機合成化学、天然物有機化学、薬学、分子設計化学、など
化学分野 1/2
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食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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2. .分析化学・分析基盤技術開発
■解説および
味の素グループ全域の基盤研究として、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、その他さまざまな低分子化合物や金属元素
仕事内容
の新しくユニークな分析法の開発を行っている。これらの技術を先端医療関連素材や高機能調味料、甘味料の探索・開
発研究、代謝メカニズム・生理活性メカニズムの解明など味の素グループのさまざまな応用研究や製品の品質保証に適
用している。
特にアミノ酸に関しては、短時間かつ高感度な分析技術が製品品質向上に役立てられているほか、血液中の各種アミノ
酸濃度を測定して健康状態や病気の可能性を明らかにする解析サービスのコア技術となっている。このように、クロマ
トグラフィー、質量分析、NMR、X線回折を中心とした分析基盤研究では、健康状態や病気の可能性を明らかにする分
析技術の開発、生理活性タンパク質の探索、おいしさや生理作用メカニズム解明のためのタンパク質分析化学、そして、
製品の安全を確保しさらに高めていくための新しい分析法の開発・探求を行っている。
■主な専攻
分析化学、有機化学、無機化学、生化学など
3. タンパク構造解析
■解説および
分析化学と連携し、NMR、MS、X線、計算科学の技術領域で、放射光施設、計算機、大型NMRなど社外の研究リソー
仕事内容
スを活用し、最先端の分析機器と世界をリードする技術水準を備えてタンパク質の動的高次構造解析を行い、産業用酵
素の高機能・高活性化や生理活性物質の探索と更なる高機能化のための分子設計に関わる研究を行っている。
■主な専攻
構造生物学、生物物理化学、生命化学、薬学、有機化学、物理化学、分子生物化学など
4. マテリアル化学・材料素材化学
■解説および
アミノ酸の化学技術を発展させ、肌に優しいアミノ酸系香粧品素材や機能性化学品、コンピューターなどに内蔵されて
仕事内容
いるICチップ用絶縁フィルムなどの電子材料といった高付加価値の素材開発を行っている。化粧品の領域では、美白や
アンチエイジングなどの分野の素材探索有効性、物性評価を中心に基礎研究から工業化まで行い、自社製品の開発とと
もに素材として世界中の化粧品会社に供給している。電子材料の領域では、感光性樹脂や熱硬化性樹脂などの素材合成
とエレクトロニクスの分野で重要なMPU、液晶パネル、フラッシュメモリなどを構成する各種先端回路材料の開発を行
い、コンピューターに限らず、ゲーム機やスマートフォンなど、応用分野も世界規模で拡大している。化学分野の研究
者は、これら機能性素材開発、材料の配合・分散技術の開発とともに、力学的特性、熱的特性、電気特性、長期耐久性、
表面構造などの評価技術の強化を行っている。さらに、素材・製品のお客様への技術説明などを通じて、製品の改良や
新しい製品のアイデアを生み出している。
■主な専攻
有機化学、応用化学、高分子化学(機能性高分子、ネットワークポリマー)、マテリアル化学、物性化学、界面化学、
表面化学、有機―無機ハイブリッド化学、ナノテクノロジーなど
化学分野 2/2
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食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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単離精製分野
Ⅰ.分野説明
各種のアミノ酸、核酸などの当社主力製品の多くは、微生物や酵素の
れます。また、工業化・事業化を成し遂げるためには、生産現場の深
力を使って生産されます。しかし発酵液や酵素反応液が「製品」とな
い理解も欠かせません。このため、最先端の研究からスケールアッ
るためには、膜、樹脂、晶析、抽出などの分離技術を用い、単離精製
プ、工場建設、副生物有効利用、排水処理まで、多くの「ものづく
するプロセスが必要となります。同時に、このとき発生する副生物の
り」の要素技術を修得し活躍できる分野でもあります。
有効利用、排水の処理などにより、環境と調和した持続可能な生産プ
グローバルに生産拠点が展開している中、海外出張や長期駐在して仕
ロセスであることも必要不可欠です。これらの事業の成長には、世界
事をする機会が増加しています。その中でさまざまな文化に触れ、単
トップクラスの単離精製技術が大きく貢献してきたのです。
なる語学力に留まらない多面的なコミュニケーション力などの「人間
単離精製分野のミッションは、最新技術を駆使して、環境にやさし
力」を磨き、発揮できる分野ともいえます。
く、経済性に優れた生産技術で、高品質・高付加価値な製品をお客様
単離精製分野が面白そうだなと思ったかた。ものづくりが好きで、専
に提供し続けていくことです。
門外の学問を学ぶ向上心を持つかた。バイタリティーと多様性を受け
単離精製分野では、特定の学問領域に留まらず、化学、化学工学、生
入れる柔軟性を持ち、国内外を問わずバリバリ活躍したいかた。ぜ
物学、農学、環境工学などの知識を多面的に応用する技術力が求めら
ひ、本エントリーしてください。直接お会いしてお話ししましょう。
Ⅱ.専門領域の解説
1. 単離精製プロセス開発(化学・化学工学系専攻対象)
■解説
化学・化学工学の知識をベースにして個別テーマを担当する中で、バイオ・ファイン製品の単離精製プロセス開発に必
要な生物や環境関連の技術、さらにスケールアップのスキルを身に付ける。最終的に経済的かつ環境にやさしいバイ
オ・ファイン製品の単離精製プロセスを自ら提案し、工業化をリードできる「ものづくりのプロ」として、国内外を問
わず幅広く活躍することを目指す。
■主な専攻
物理化学、有機化学、分析化学、化学工学など
■仕事内容
バイオ・ファイン既存製品、新製品の単離精製プロセスの研究開発を実験室スケールから行い、創り上げた新プロセス
の工場への導入検討を行います。国内・海外の生産現場での生産支援や生産管理、本社での企画・事業管理など幅広い
範囲で業務を行います。
単離精製分野 1/2
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食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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2. 単離精製プロセス開発(生物・農学系専攻対象)
■解説
多くのバイオ・ファイン製品の製法は、発酵や酵素反応を出発プロセスにしている。生物・農学関連の知識を入口とし
て単離精製プロセスのテーマを担当する中で、分離プロセスや環境保全、スケールアップの知識・スキルを身に付け
る。最終的に経済的かつ環境にやさしいバイオ・ファイン製品の単離精製プロセスを自ら提案し、工業化をリードでき
る「ものづくりのプロ」として、国内外を問わず幅広く活躍することを目指す。
■主な専攻
生物化学、農芸化学、生物化学工学など
■仕事内容
バイオ・ファイン既存製品、新製品の単離精製プロセスの研究開発を実験室スケールから行い、創り上げた新プロセス
の工場への導入検討を行います。国内・海外の生産現場での生産支援や生産管理、本社での企画・事業管理など幅広い
範囲で業務を行います。
3. 環境保全・有効利用
■解説
個別テーマを担当する中で、バイオ・ファイン製品の単離精製プロセスの基礎知識と副生物の再利用・資源化や排水処
理の実践に必要な技術・スキルを修得する。最終的に環境関連テーマの研究・開発と工業化を自ら提案・実践できるプ
ロの技術者になり、国内外を問わず幅広く活躍することを目指す。
■主な専攻
環境工学、土壌学、作物学など
■仕事内容
環境関連プロセスの研究開発を行う。環境保全では、創り上げた新技術の工場への導入、安定化支援を行います。有効
利用では、有効性データを取得するのみならず、お客様との対話を通して、より良い商品開発を行う。国内・海外の生
産現場での生産支援や生産管理、本社での企画・事業管理など幅広い範囲で業務を行います。
単離精製プロセス モデル図
発酵液
発酵プロセス
単離精製プロセス
エネルギー
原料調整
プロセス
膜
樹脂
濃縮
晶析・分離
水分
収 穫
排水処理
主製品
肥 料
排 水
単離精製分野 2/2
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技術系Lコース各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
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生物分野
Ⅰ.分野説明
生物分野では、味の素グループ理念である「私たちは地球的な視野に
め、味覚研究、健康関連の新素材・機能探索、さらには健康・機能性
たち、“食”と“健康”そして、“いのち”のために働き、明日のよ
食品開発など、細胞や動物を用いた基礎的研究から人試験までを行い
りよい生活に貢献します。」を具体化するため、当社の主要な事業分
専門性をフルに生かした研究活動や、お客様に安心して使用していた
野である「食品」、「バイオ・ファイン」、「医・健康」の幅広い領
だくための品質保証、さらには事業開発や商品発売後の技術面からの
域に携わっています。うま味やアミノ酸の栄養・生理機能研究をはじ
販売支援など、いろいろな段階で幅広く活動しています。
Ⅱ.専門領域の解説
1. 基盤研究
■解説
アミノ酸を中心に生理、栄養、味覚、安全性などさまざまな観点から最先端の技術を駆使し研究を行っている。味覚研
究では、遺伝子・細胞など、バイオテクノロジー手法を利用した味覚受容体研究や、動物を用いた脳や消化管の生理機
能研究など、味覚と人の健康との関係を追求している。また、バイオインフォマティクス手法を用いた血液中アミノ酸
分析による健康状態の診断技術開発、アミノ酸、バイオ素材などを駆使したiPS細胞など幹細胞関連の培地開発や香粧
品への応用研究など幅広い研究開発にも取り組んでいる。
■主な専攻
獣医、生命科学、栄養化学、生物、生命工学、薬理学、細胞生物学など
■仕事内容
細胞、動物などを用いたアミノ酸の生理機能を中心とした基礎的研究から人試験までを行い、「食品」、「医・健康」
事業分野の製品開発に向け基盤情報提供、当社バイオ素材の安全性、品質保証関連の研究や有用性普及活動などに関わ
る活動を行っている。さらには先端医療領域での製品開発に関わる活動も行っている。
2. 健康栄養
■解説
生活習慣病の予防や生活の質(QOL)の向上に役立つ健康訴求型食品素材の開発につなげるため、アミノ酸や他素材が
持っている健康維持・増進機能の発掘と、その機能の発現のメカニズム解明を目的として、栄養学、生理学、薬理学、
免疫学、運動生理学など多方面からの基礎研究および応用開発研究、人での有用性確認などを行っている。
■主な専攻
獣医、生命科学、栄養化学、生物、生命工学、薬理学、細胞生物学など
■仕事内容
細胞、動物などを用いた生物学的評価を通して健康関連の新素材、機能の探索を行い、食品分野と連携して商品開発ま
で行う。また、アミノ酸の栄養・生理・薬理機能に着目したスポーツ栄養食品への利用研究や、高齢者栄養研究を通し
た有用性・おいしさ・簡便さをあわせ持つ濃厚流動食など多彩な医療用食品群の開発研究を行っている。またグローバ
ルな栄養課題解決に向けた取り組みも行っている。
生物分野 1/2
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技術系Lコース各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
AJINOMOTO CO., INC.
RECRUITING INFORMATION
3. 動物栄養
■解説
畜水産動物の栄養・生理、健康を多方面から研究し、生産性向上、疾病予防、環境負荷低減、おいしい畜水産物生産に
貢献する研究開発を行っている。
■主な専攻
獣医、生命科学、栄養化学、薬学、生物など
■仕事内容
アミノ酸や他素材の畜水産分野への用途開発研究を行っている。飼料用アミノ酸では世界を舞台に事業展開しており、
販売支援、新事業開発などグローバルな活動を行っている。
生物分野 2/2
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技術系Lコース各技術分野の概要(INDEX)
食品分野
発酵・バイオ分野
化学分野
単離精製分野
生物分野
工学分野
AJINOMOTO CO., INC.
RECRUITING INFORMATION
工学分野
Ⅰ.分野説明
国内・海外の生産拠点に対し、新製品工業化のための製造装置やプラ
でいます。さらにはIE・ICT技術をベースとする工場から物流までの
ントオペレーション、自動化設備などに関する生産技術開発、あるい
一貫した効率よいシステム設計、生産現場の改善活動支援、包装包材
は新工場の設計・建設といったエンジニアリング業務全般に取り組ん
による顧客価値の創造といった幅広い活動を展開しています。
Ⅱ.専門領域の解説
1. エンジニアリング(化学工学、機械工学、計測・制御工学)
■解説および
食品・アミノ酸など当社製品の生産技術開発(実験室レベルから工場生産レベルへのスケールアップ技術開発、高度な
仕事内容
品質と競争力あるコストを前提とした製造条件の最適化、計測・検査技術の高度化、製造システムの設計、包装プロセ
スに関する技術検討)、生産設備の基本計画・設計・建設のエンジニアリング業務全般など、専門技術を軸として国
内・海外のさまざまな部署で幅広く活躍している。
■主な専攻
化学工学、機械工学、計測・制御工学、材料工学、安全工学など
2. エンジニアリング(管理工学、情報工学[IE、ICT])
■解説および
経営工学、その中の特にIE・ICT技術をベースとして、生産ラインから工場全体、そしてサプライチェーン全体までを
仕事内容
対象に国内外で幅広く活躍している。
具体的には、IE技術を活用した生産システムの改善・設計やSCM構築、IoT,ビッグデータ解析などのICT技術を活用し
たマーケティング、生産、販売等のバリューチェーン革新といった業務に従事している。
■主な専攻
経営工学、管理王学、システム工学、情報工学、社会工学など
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