福知山フルマラソンへの初挑戦

福知山フルマラソンへの初挑戦
(1998年11月23日福知山マラソン)
室中
浩美
「走ろう会」に入って早2年-最初はダイエットを目標に家での腹筋、健康器
具を使ってのウオ ーキング、ランニングを始めた。やがて、場所を屋外へと変更
していった。
その中で、「走ろう会」がある事を知って入会させてもらった。日々の練習中で
見事にダイエットにも成功した。体重80Kgが67Kgに。ウエスト95cm
が79cmに。体が軽くなって動きやすくなった。自分自身の努力も然る事なが
ら、たくさんの人の助け、指導力が大である事は言うまでもない。51才で始め
たマラソン!夢にも思わなかった自分自身の姿。喜びであり、感謝でもある。
そんな11月に初めてのフルマラソンに挑戦する事になった。その日に備えて
10月には440Km を走り込んだ。68Kg、それでも落ちない体重へのいら
だち、募る不安。
色々な思いを抱えての23日の当日-30Km ぐらいまでは順調な走りが出来
た。30Km~39Km にかけては魔のマラソン街道とでも言おうか?ある程度
は覚悟していたのだが…。今まで経験したことのない手足の痛み、苦しみが私を
襲った。
「止まりたい!」「止まったらあかん!」自分との戦いである。今朝、家を出る
とき、家内が『マラソンは人との競争ではない。自分との戦いである!己を一番
知っているのは自分自身なのだから。』と言った言葉が真っ白な脳裏を掠めた。
歯をくいしばって、とにかく足を運んだ。止まる訳にはいかないのだから。魔
のマラソン街道も、どうやら峠を越したようだ。
「あと3Km」フーッと時計に目
をやると、「4時間を切れそうだ!何とか頑張れる!」最後の上り坂の2Km、も
うしんどさは無かった。あと200m!ゴールが迫ってくる!全力疾走…。
「完走できた!3時間51分でゴール!」
その感激の涙と汗で顔がぐしゃぐしゃと歪んだ。貸してもらった手袋でそれら
を拭いた。「嵐の中に虹を見た!」そんな思いだった。「
バンザーイ!」そして「みんな、ありがとう。特に山ちゃん!」
これからも又、仲間と一緒に走り続けたい。私を変えてくれたマラソン人生を。
1998年11月23日