杉山 愛奈 さん 愛知県 中学2年生

2009 年 SUPER GT 第7戦 の裏側
愛知県 中学2年生 杉山愛奈
2009 年 9 月 12 日(土)
、SUPER GT 第 7 戦の予選をキッズ記者として取材させていただきました。
普段見られない施設や記者会見を見せていただくことができました。
1.メディアセンター
テレビのモニターがたくさんある部屋にメディアの方たちが
たくさん仕事をしていました。
カメラマンのかたがデータのパソコンにとりこんで送ったり、
雑誌社の方は取材して来たものを整理しているようでした。
前方にはカメラのクリーニングをしてくれるブースもあって
とても便利そうでした。
F1 日本GPの際、このメディアセンターは外国の記者の方
たちで一杯になったそうです。
2.計時室
タイムを計る部屋で、セクタータイムやラップタイム、最高速
タイムなどをの計測データが送られてきます。
ラップタイムは右のようなコントロールラインにあるセンサー
で計ります。
(1 秒間で 10000 枚の写真撮影できるカメラあり)
ちなみに富士 SW で計測されている最速ラップは 2008 年の
F1 予選のQ2 でフェリペ・マッサが記録した 1.17.287 です。
私も 2008 年の F1 は見に行っており、予選日の朝は雨が降って
いましたが、午後になって晴れたのをよく覚えています。
3.車検場
地面からマシンの床下までやルーフまでの高さを計測したり、
ランプがつくかなどレギュレーションとあっているかをチェック
しています。
ガソリンくさい場所を想像していましたが
実際に行ってみたら
とてもきれいですっきりした部屋でビックリしました。
4.メディカルセンター
外にはヘリが 2 台とめられるスペースがありました。
F1 の場合、ヘリが飛べない状況だとレースができないのですが、
国内のレースはヘリが必ず待機してなくてもよいそうです。
(ちなみにこの時も雨天のためヘリがありませんでした)
レギュレーションの違いにおどろきました。
治療室は 3 部屋あり、多重クラッシュにも備えています。
下の写真は コース上で事故があったときにドクターが
駆けつけるためのメディカルカーです。
5.海外でのF1記事制作について
昼食時にメディアの方とお話する時間がありましたので
いつも買っている
F1速報ができるまでを株式会社イデアの方におたずねしてきました。
・土曜日の朝までにインタビュー特集記事など結果以外の記事を書いておきます。
・土曜日の夜にコメントライブや予選結果の記事を書きます。
・日曜日の夕方に出社し、CSを見ながらレースをライブで取材。
レース終了と同時に記事作成開始。写真はレース終了後すぐに現地から送られて
きます。この日はほとんど徹夜で記事を作成するそうです。
・月曜日夕方に完成 → このまますぐ印刷へ → 火曜日発送
そして木曜日(店によっては水曜日)には店頭にならんでいます。
レース後すぐに発売される雑誌には このような苦労があるのですね。
6.プレスカンファレンス(記者会見)への出席
キッズ記者として特別にそれぞれのGT各クラスの予選 1 位の選手
が出席するプレスカンファレンスに参加させていただきました。
緊張した雰囲気のなか ドライバーの生の声が聴けて感動でした。
通訳のお姉さんが デュバル選手の話した長い文章を即座に訳す
作業にもびっくりしました。
7.TOM‘SのPIT見学
最後にTOM‘Sさんのピットを見学させていただきました。
この日に予選で使ったタイヤが積んであり、まだ少し温かく、柔らかかった
のに驚きました。右の写真はスリックタイヤです。スリックタイヤは表面を
溶かしてグリップを持たせているので 表面がぼこぼこになっています。
ピットの中で説明を聴いていると突然後ろから 脇阪選手が現れ急遽質問タイムに!
Q1 ドライバーはどうやって暑さから逃れているのか。(車にエアコンあるの?)
A 助手席側にある BOX に氷を入れて冷気を出したり、クールジャケットをきて
その中を冷水を循環させて涼しくしています。(右の青いのがそうです)
脇阪選手のジャケットはお腹が冷えすぎないようにお腹の部分の内側に
ラバーがついた寿一スペシャルだそうです
Q2 好きなスポーツは?
A ゴルフでベストスコアは 72(ハーフ 36 でカーナンバーと同じ!)
Q3 雨のドライブは好きですか?
A 雨は苦手なのでロッテラーにお任せ(契約書にも書いてある?)
と気さくに答えてくれました。
TOM‘Sの皆さんお忙しい中ありがとうございました。
8.編集後記
今回のウエイトは 42Kg
いちばん感じたことは、1 つのレースのために裏ではたくさんのひとが働いているということでした。
PITクルーはもちろん、タイムを測る人、旗を振る人、ドクターなどたくさんの人が支えて成り立っているの
だと思いました。
これからは裏で働く人たちのことも考えながらレースを観戦しようと思ったと同時に、将来モータースポーツ
に関する仕事に就ければ・・・と思いました。
以上