特集 - 特殊鋼倶楽部

平成26年11月1日 第63巻第6号(通巻675号) 年6回奇数月1日発行 ISSN 0495-7644
2014
11
Vol.63 No.6
The Special Steel
特集/工具鋼の基礎知識
一般社団法人 特殊鋼倶楽部
【特集/工具鋼の基礎知識】
11
目 次
2014
Ⅰ.総 論
1.工具鋼とは…………………… 日立金属㈱ 加田 善裕 2
2.金型を取り巻く現状と金型材への要望
法政大学 馬場 敏幸
8
日本高周波鋼業㈱ 殿村 剛志
13
………………………………
Ⅱ.工具鋼の用途別基礎知識
1.冷間工具鋼……………
2.熱間工具鋼………………
山陽特殊製鋼㈱ 島村 祐太
3 .プラスチック金型用鋼……
大同特殊鋼㈱ 井坂 剛
16
20
4 .高速度工具鋼………………… 日立金属㈱ 兼近 領 23
【編 集 委 員】
委 員 長 井上幸一郎(大同特殊鋼)
Ⅲ.工具鋼の周辺技術
日立金属工具鋼㈱ 村﨑 拓哉
26
大同DMソリューション㈱ 北川 利博
30
副委員長 甘利 圭右(平 井)
1.熱処理…………………
委 員 杉本 淳(愛知製鋼)
2.表面処理………
〃 永濱 睦久(神戸製鋼所)
〃 西森 博(山陽特殊製鋼)
〃 川添 健一(新日鐵住金)
Ⅳ.会員会社の工具鋼 or 工具鋼関連技術
〃 松村 康志(大同特殊鋼)
SKD11に代わるエコダイス鋼SXACE
〃 内藤 靖(日新製鋼)
…………………………………… 愛知製鋼㈱ 山崎 徹 34
〃 石川流一郎(日本金属)
〃 宮川 利宏(日本高周波鋼業)
高強度高靭性ダイカスト金型用鋼
〃 佐藤 昌男(日本冶金工業)
「QDX-HARMOTEXⓇ」…
〃 遠山 文夫(日立金属)
山陽特殊製鋼㈱ 島村 祐太
〃 山岡 拓也(三菱製鋼室蘭特殊鋼)
ダイカスト金型専用溶接補修材DHW
〃 中村 哲二(青山特殊鋼)
…………………………………
〃 池田 正秋(伊藤忠丸紅特殊鋼)
大同特殊鋼㈱ 増田 哲也
35
36
〃 岡崎誠一郎(UEX)
CAEを用いたダイカスト金型の
〃 池田 祐司(三興鋼材)
焼入れ予測技術の構築………… 日立金属㈱ 菅原 諒介 37
〃 金原 茂(竹内ハガネ商行)
〃 渡辺 豊文(中川特殊鋼)
Ⅴ.工具鋼のブランド対照表
1.冷間金型用鋼………………………………………… 38
2.熱間金型用鋼………………………………………… 39
3 .プラスチック金型用鋼……………………………… 40
4 .高速度工具鋼………………………………………… 41
“特集”編集後記…………………
●一人一題:
「自分の頭で考える」…
日立金属㈱ 加田 善裕
井上特殊鋼㈱ 青木 隆宜
42
1
■業界の動き ……………………………………………………………
43
▲特殊鋼統計資料 ………………………………………………………
46
★倶楽部だより(平成26年8月1日~9月30日)
……………………
50
☆一般社団法人特殊鋼倶楽部 会員会社一覧
51
特集/
「工具鋼の基礎知識」編集小委員会構成メンバー
役名
氏名
会社名
小委員長 加田 善裕 日 立 金 属 ㈱
委員 杉本 淳 愛 知 製 鋼 ㈱
〃
西森 博 山 陽 特 殊 製 鋼 ㈱
〃
松村 康志 大 同 特 殊 鋼 ㈱
〃
内藤 靖 日 新 製 鋼 ㈱
〃
宮川 利宏 日本高周波鋼業㈱
〃
〃
〃
佐藤 昌男 日 本 冶 金 工 業 ㈱
金原 茂 ㈱竹内ハガネ商行
渡辺 豊文 中 川 特 殊 鋼 ㈱
役職名
高級金属カンパニー技術部
主管技師
品質保証部お客様品質・技術
室 主査
軸受営業部軸受CS室長
特殊鋼製品本部 自動車材料
ソリューション部 主席部員
商品開発部特殊鋼開発チーム
主任部員
営業本部 条鋼営業部 担当
次長
ソリューション営業部部長
技術部長
鉄鋼事業部技術部長
一人一題
「自分の頭で考える」
井 上 特 殊 鋼 ㈱ あお
取締役関東ブロック長
き
たか
よし
青 木 隆 宜
最近、自分のアタマで考えるようにしています。
情報過多と言われる現代、一昔前と比べて入手できる情報の量は格段に増加しました。
テレビ、新聞、雑誌、インターネット等々から。
では、その多くの情報量のお蔭で、私たちは、一昔前よりより良い判断ができているのでしょうか?
平成元年に入社した頃、朝出社してすることは、まず自分の机で煙草をプカ~と一服。
その頃、Windowsもまだ発売されておらず、課に一台いわゆるオフコンが鎮座しておりました。お客様
と灰皿が一杯になるまで、煙草をモクモクさせながら商談。
営業に出た外出先から会社への連絡方法は、いたる所にある公衆電話から。
高速道路の電話BOXの前は、テレフォンカードを手にした営業マンでいつも渋滞でした。
あれから20数年。今、誰もが朝出社してすることは、まずパソコンの電源を入れること。
自分の机で煙草を吸うことなど有り得ない。商談席も禁煙。喫煙は隔離された場所でのみ。
パソコンは一人一台が当たり前。iPadを使って商談し、スマホは、世界中どこにいても、どこへでもア
クセス可能。あれほどあった電話BOXは、最近見かけることすら珍しい。
いやはや変わったもんです。世界中の情報を瞬時に把握し、世界中とアクセスできる。しかもそれが、
手に乗るサイズのスマホで。スマホは、電話、メール、カメラ、ビデオ、音楽、ネット等の機能が満載。
これを20数年前に誰が想像したでしょうか?
技術の進歩は凄まじい。今は10年先どころか5年先の世の中でさえ見通すことが難しい。
とても便利な世の中になり、インターネット等により、個人が入手できる情報量も以前と比較し、大
幅に増加しました。
欲しいモノはワンクリックで自宅に届き、欲しい情報もネットでパパッと検索。
しかし、しかしです。多くの情報量が正しい判断を導くとは限りません。新聞、テレビは必ずしも真
実の報道をしません。日本人は文字を信じてしまう民族ですので、ネットによる情報は取り扱いを注意
しないと、簡単に他人に利用されてしまいます。人間は情報が多くなればなるほど判断が鈍り、奇をて
らった情報に飛びつきやすくなり、それを簡単に信じてしまう。
それに対してどうすべきでしょうか?
情報に接した時、
「それはホンマか?」「何でそうなるんや?」という疑問を持ち、情報の背景を探る。
次に「で、どうなる?」と次に何が起こるかを予測し、
「で、どないする?」と自分はどうすべきか、と
情報の先を考え抜く。このように「自分の頭で考える」ことこそが重要だと思います。
考えるとは、何かを決めることであり、結論を出すことです。
ネットに限らず、新聞やテレビのコメンテイターが言ったことを、まるで自分の意見のように言ってし
まうことはないでしょうか?
ネットで答えを検索し、他人の頭が考えた二次情報を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え抜く。
自分の考えを言葉に落とし、自分で答えを出す。
また、こんな時代だからこそ、ヒザを突き合わせて対面で会話することも重要です。
本当に重要な情報はネット上に落ちているはずがなく、時代が変わっても、人間は変わりませんので。
〔
(一社)特殊鋼倶楽部 構造用鋼分科会長〕
2014年11月
1
工具鋼の 基 礎 知 識
Ⅰ.総 論
1.工具鋼とは
だ
よし
ひろ
日
立
金
属
㈱ か
高級金属カンパニー 技術部 加 田 善 裕
耐摩耗性、耐熱性などを改善した鋼である。この
まえがき
中でCr、Mo等の合金含有量が高く、さらに必要
工具鋼は、金属または非金属材料の切削、塑性
に応じて他合金元素を添加したものがSKD(ダイ
加工用などの各種ジグ・工具に用いる鋼と定義さ
ス鋼)であり、冷間金型用と熱間金型用に分けら
れ、JISには炭素工具鋼、合金工具鋼、高速度工具
れる。冷間金型用としてはSKD11が、熱間金型用
鋼の3規格がある。代表的な工具鋼の化学成分、
としてはSKD61が最も広く使用されている。
熱処理、特性の位置付けを表1にまとめる。
高速度工具鋼は、高炭素鋼に合金元素を比較的
炭素工具鋼は、0.55~1.5%の炭素を含有し、特
多量に添加し、切削工具及び金型などに用いる鋼
別に合金元素を添加しない工具鋼だが、水冷鋼で
である。元々切削工具用に開発された材料である
あり、寸法が大きくなると芯部まで硬さが入らな
が、耐摩耗性と靭性を兼備した特徴を活かして金
い。この中のSK105に少量のMnやCrを添加して
型にも使われるようになってきた。
焼入性(熱処理での硬さの出易さ)を改善したの
この他に多様な目的に対応した各社独自のブラ
が合金工具鋼の油冷鋼、SKS93やSKS3である。
ンド鋼がある。図1は代表的な金型材料を、最適
合金工具鋼は、炭素工具鋼に合金元素を添加し、
使用硬さと靭性の尺度で概念的に整理したもので
表 1 代表的な工具鋼の化学成分、熱処理、特性
鋼類
JIS又は
AISI
(日立規格) C
炭素工具鋼
合金工具鋼
冷間用
熱間用
高速度工具鋼
2
Si
Cr
Mo
W
V
特性(D→Aの順に優れる)
硬さ 耐摩 熱間
Co 焼入れ 焼戻し
(HRC) 耗性 強度
SK105
1.05
1.05
0.95
SKS3
0.95
1.05 0.75
SKD11
1.5
12.0
1.0
0.35
8%Cr鋼
1.0
1
0.4
8
2
0.3
空冷 低・高温 57~63 A-
SKD61
0.4
1.0
0.35
5.1 1.25
1.0
空冷 高温
40~53
D
SKH51
0.85
1.9
油冷 高温
58~64
A
SKH40
1.3
P21
0.1
0.2
Mn
熱処理
SKS93
マトリックスハイス(YXRⓇ3) 0.6
プラスチック金型鋼
化学成分(代表値:Mass%)
0.3
0.4
4.15
1.5
0.4
0.75
5.0
6.3
4.15
5.0
6.2
4.3
2.9
3.0
1.8
3Ni-1Cu-1Al
8.4
靭性 被削性
水冷 低温
57~63 C-
D
D
A
油冷 低温
57~63 C-
D
D
A
油冷 低温
57~63
C
D
C
B
空冷 低・高温 57~63
A
B
C
D
B+
B
C
B
A+
B
A
B
D
油冷 高温
64~67 A+
A+
B+
D
油冷 高温
58~61
B
A-
A
D
40
D
D
D
A
プリハードン
特 殊 鋼 63巻 6号
2,000
硬 さ
HV
SKH57
800
SKH40
SKH55
[切削工具用] SKH51
SKD11
SK105 SKS3
[冷間金型用]
YXRⓇ3
マトリックスハイス
YXRⓇ33
600
SKD61
SKT4
[熱間金型用]
400
300
SCM440
S50C
0
10
20
100
靭 性 (10Rシャルピー衝撃値)
200
J/cm2
図 1 代表的金型用鋼の位置付け
ある 1)。大きく分類すると、切削工具用には硬
25μm
ファイバー方向
さ が 800HV 以 上 の 材 料、冷 間 金 型 用 に は 硬 さ
600HV以上で衝撃値5J/cm2以上の材料、熱間金型
用には硬さ350HV以上で衝撃値50J/cm2以上の材
料が主に使用されている。図1からは、硬さが高
い材料は靭性(割れ難い性質)が低く、靭性が高
い材料は硬さが低いことが分かる。また、同じ硬
さレベルでも鋼種により靭性が異なることも分か
る。
◇ ミクロ組織
材料により特性差の生じる要因について、ミク
図 2 SKD11のミクロ組織
ロ組織から補足説明する。図2にSKD11の焼入焼
戻し品のミクロ組織を示すが、工具鋼のミクロ組
ファイバー方向
織は、基地(マトリックス)と、炭化物(写真で
は白く存在)と、非金属介在物(写真では識別で
きない)からなる。図3は、これらの要素を概念
一次炭化物
二次炭化物
的に示したものである。
工具鋼の基地は、炭素や合金成分を固溶(溶か
A系介在物
割れ
し込んだ)した鉄である。その組成により、硬
さ・焼入性・靭性等の特性が変化する。また、基
地は、焼なまし状態ではフェライトであり、焼入
焼戻しによりマルテンサイト等の組織に変化し、
B系介在物
図 3 SKD11のミクロ組織概念図
各種工具の使用に耐える強度が得られる。
炭化物には大きな一次炭化物と、微細な二次炭
化物は熱処理状態により基地に溶け込んだり、析
化物がある。一次炭化物は熱処理による変化がほ
出したりし、硬さ等の材料特性を変化させる。炭
とんどなく、材料の基礎特性を形成する。二次炭
化物は、基地よりもはるかに硬いので、炭化物が
2014年11月
3
多いと摩耗し難くなるが、被削性(切削加工のし
物が微細均一になるので、耐摩耗性・靭性共に確
易さ)は悪化する。また、一次炭化物はファイ
保される。
バー方向(鍛造・圧延の長手方向)に連鎖状に分
非金属介在物は、鉄鋼材料内に存在する酸化物、
布するため、炭化物に沿って割れが進み易く、一
硫化物などの非金属物質である。JISでは形態によ
次炭化物が多いほど、連鎖状が著しいほど靭性は
りA~D及びDS系に分けられる。A系は硫化物
(MnS)系で、長く伸びた形態である。割れの起
低くなる。
また、焼入れによるマルテンサイト等への変態
点になるため、靭性重視の熱間工具鋼などではS
により、材料が膨張するが、この炭化物の連鎖状
(硫黄)を出来る限り低減して発生を抑制する。一
は、膨張の障壁となる。従って、炭化物の多い材
方、被削性は改善されるので、Sを0.1%程度添加
料では、ファイバー方向の膨張>直角方向の膨張
しMnSを増やしたSKD61の快削タイプ等もある。
となる。
これら非金属介在物は、鏡面磨き性が重視される
冷間工具は、被加工材の変形抵抗が大きく、強
プラスチック金型ではピンホールの原因になるの
度や耐摩耗性が重視される。そのため、冷間工具
で、ESRやVAR等の再溶解を適用した高清浄鋼を
鋼は、成分的に高炭素系となり、一次炭化物が多
採用している。
い材料が主体となる。一方、熱間工具は、被加工
ここまでの情報を含め、図1を概念的に整理し
材が加熱され、変形抵抗が低くなるので強度要求
たものが図5である。ダイス鋼、高速度工具鋼、
は低いが、加熱・冷却のヒートサイクルを受ける
粉末高速度工具鋼を線で結んでいるが、それぞれ
ので割れが発生し易い。このため、熱間工具鋼は、
のグループ内で、耐摩耗性と靭性が相反している。
炭素量0.6%以下の低炭素系となり、一次炭化物が
これは耐摩耗性に優れる材料は、高炭素・高合金
ほとんどない材料が主体となる。
系で、炭化物が多い材料であり、靭性が低下する
図4
(1)に炭化物の硬さをまとめるが、炭化物
ためである。一次炭化物の発生しない材料が主体
は種類により硬さが異なる。低合金系のSKSの炭
の熱間工具鋼でも、焼戻し時に析出する特殊炭化
化物であるFe3C(セメンタイト)よりも、SKD11
物が、高温強度、軟化抵抗を向上させるが、靭性
のM7C3(Cr系炭化物)の方が硬い。このことと、
を低下させるため、強度と靭性は相反する関係と
SKSに比べSKD11の炭化物面積率が大きいことか
なる。グループが異なると、耐摩耗性・靭性の総
ら、SKSに比べSKD11の耐摩耗性は大幅に優れる。
合レベルが変化するが、これは炭化物の種類・形
また、工具鋼の炭化物の中で最も硬いのはMC
態や基地の靭性が異なるためである。
(具体的にはVC:バナジウム炭化物)であり、
なお、右上側のグループは、高合金であったり、
SKH57等V含有量の多い材料は耐摩耗性に優れる。
粉末工程を適用するので、材料単価は高くなる。
図4
(2)には炭化物性状と特性の関係を示すが、
そのため、必要特性、製造ロットサイズなどを配
炭化物量が少なく、連鎖状も弱い材質は、靭性は
慮して、コストも含めた最適の材質を選択するこ
高いが、耐摩耗性は低下する。粉末工具鋼は炭化
とになる。
(2)炭化物の大きさ・分布と特性との相関
(1)炭化物の種類と硬さ
鋼種
硬さ(HV)
Fe3C
1,200~1, 500 SKS93、SKS3
M7 C3
2, 100~2, 700 SKD11
MC
2, 400~3, 200 SKH57
高速度工具鋼
(基地)
750~950
代表対象鋼
-
ミクロ組織
対象鋼種
SKD11
8%Cr鋼
SKH40
耐摩耗性
〇
△
〇
靭性
×
△
△
図 4 各種炭化物の比較
4
特 殊 鋼 63巻 6号
高炭素・高合金系
一次(or特殊)炭化物:多
材料単価:高
HAPⓇ72
SKH57
SKH55
SKD1
ダイス鋼
SKH40
高速度
工具鋼
SKH51
SKD11
粉末
高速度工具鋼
HAPⓇ10
YXRⓇ7
(マトリックスハイス)
8%Cr鋼
特殊工具鋼
SKS3
SKS93
冷間工具
YXRⓇ3
マトリックス系 YXRⓇ33
冷間ダイス鋼
熱間工具
SKD61
靭
性
図 5 工具鋼の特性位置付け概念図
◇ 偏 析
8%Cr鋼は、SKD11に対し、C・Cr量を約2/3
とし、Moを約2倍とした成分系である。炭化物が
偏析は成分等が不均一になる現象で、マクロ偏
少ないので、靭性・被切削性は向上するが、耐摩
析(鋼塊の外周~中心部、Top~Bottomでのバラ
耗性は低下する。Mo増量により高温焼戻しでの炭
ツキ)とミクロ偏析(ミクロ組織上のバラツキ)
化物析出を増やし、高温焼戻硬さを約62HRCまで
がある。マクロ偏析は、鋼塊の凝固時、最初に凝
上げている。
固する部分の合金濃度より、最後に固まる部分の
被削性重視冷間ダイス鋼は、SKD11に対しC・
合金濃度が高いこと等の要因により発生する。ミ
Cr量を下げて炭化物を少なくし、更に0.1%弱の硫
クロ偏析は、微小領域内で、最初に固まる部分
黄(S)を添加して被切削加工性を改善している。
(初晶)に対して、最終凝固部の合金濃度が高くな
板金プレス型など加工コストを重視する金型を中
るために発生する。高炭素系では、最終凝固部が
心に適用されている。
一次炭化物となる。鋼塊段階では、最終凝固部は
マトリックス系冷間ダイス鋼は、炭化物を減ら
網状となるが、これが熱間鍛造・圧延により、分
して、基地(マトリックス)を主体とした組織と
断され、鍛造・圧延方向の縞状分布に変化する。
している。耐摩耗性に劣る点は、PVD等の表面処
なお、一次炭化物のない材料では、合金濃度の高
理でカバーして、被削性や靭性、熱処理変寸の異
い部分が縞状に分布する形態となる。
方性の少なさ、PVDに最適なミクロ組織等をア
成分が同じでも、製造方法によって偏析の度合
ピールしている。
いや炭化物サイズは変動する。新興国製造品も含
高速度工具鋼も冷間工具鋼の範疇に入るが、基
め、同材質でも品質差が生じる理由はここにある。
本鋼はSKH51である。これに5%のCoを加えて耐
なお、偏析は再溶解を適用することにより低減さ
熱性を増したSKH55、V含有量を高くし、硬いV
れ、粉末工程の適用により最小限化される。
系炭化物を増やし、かつ10%Coとして高耐摩・耐
◇ 冷間工具鋼
熱性を増したSKH57などがある。粉末高速度工具
鋼は、粉末冶金工程により炭化物を多量かつ微
基本鋼はSKD11である。空冷鋼で焼入性がよ
細・均一に分散させた材料だが、JISにはSKH40が
く、精密金型に対応する。1%C-12%Crの成分
登録されている。
系のため、硬いCr系一次炭化物が多量に発生し、
マトリックスハイスは、高速度工具鋼の炭化物
耐摩耗性は良いが、被削性は良くない。また、約
量を低減し、製造方法を配慮して、その分布を改
1%のMoを含有するので、約500℃の高温焼戻し
善した材料である。高速度工具鋼や冷間ダイス鋼
で60HRC近い硬さが得られる。
より靭性が優れ、割れ易い用途に用いられる。冷
2014年11月
5
間ダイス鋼の標準使用硬さ(約60HRC)に対応す
減する製造方法が採用されている。以下、代表的
る標準タイプ、SKH51に対応する高硬度タイプ
な材質について簡単に説明する。
(約63HRC)、温熱間用途にも対応する高靭性タイ
プ(~58HRC)がある。
◇ 熱間工具鋼
P21系は、工具鋼としては特殊な低C-Ni-Cu-
Al系の材料である。40HRCでありながら被削性に
優れる。靭性は低く、耐食性が劣る弱点はあるが、
プラスチック金型材の標準鋼として広く採用され
基本鋼は、5%Cr系のSKD61である。炭化物の
ている。P21系には、硫黄(S)を0.1%程度添加し
析出量を中位に抑え、高温強度と靭性を兼備した
た快削系と、Sを積極添加しない鏡面仕上げ性重
材料で、空冷鋼である。
視の非快削系がある。また、Crを添加した耐錆系
SKD7は、Crを下げ、Moを上げた3%Cr-3%
も開発されている。
Mo(3クロ3モリ)鋼だが、微細炭化物の析出量
SUS420J2改良鋼は、ステンレス系で耐食性に優
と分布密度を高め、高温強度が高い。SKD8は、炭
れ、一次炭化物(鏡面仕上時のウネリの要因にな
化物の分布密度が高い上に、昇温時に凝集し難く、
る)が出ない成分系ながら55HRC近い硬さが出せ
熱間ダイス鋼の中で最も高温強度が高い。SKT4
る。また、鏡面仕上対応として、再溶解を適用し
は、特に高い靭性を得るために微細炭化物の析出
て非金属介在物を低減している。
は行わせないので、高温強度は熱間工具鋼の中で
は低い。
◇ 熱処理
熱間工具鋼のブランド鋼は、JIS鋼種の高温強
プリハードン鋼を除く工具鋼は特殊鋼メーカー
度、靭性を改良する形で開発されてきた。SKD61
より焼なまし状態(フェライト+炭化物)で出荷
改良鋼は、二次硬化による焼戻し脆性がSiを低減
される。各メーカーでは熱処理条件等を厳密に管
すると改善されることを利用し、Mo増量による高
理し、二次炭化物が均一に析出した球状化焼なま
温強度向上も狙って開発されている。SKD7、
し組織に管理している。不均一組織の場合、焼入
SKD8についても、化学成分・製造工程の改善に
焼戻し後も組織の痕跡が残り、靭性が低下する。
より、靭性・高温強度を改善した材料が開発され
プリハードン鋼は、所定の硬さ及び熱処理組織に
ている。
管理され出荷されている。
◇ プラスチック金型用鋼
工具鋼は、金型加工工程中に焼入焼戻しを行っ
て所定の硬さに調整される。焼入れでは、先ず材
JISには規定がなく、特殊鋼メーカー各社がプラ
料を加熱しオーステナイト(+炭化物)に変態さ
スチック金型用鋼としてブランド鋼をシリーズ化
せる。加熱温度は、SK・SKSは800℃前後、SKD
している。大きくプリハードン鋼、焼入焼戻し鋼、
は1000~1050℃、SKHは1200℃前後が一般的であ
時効硬化鋼に分けられる。プリハードン鋼にはSC
る。この加熱・保持により、二次炭化物が基地に
系(13HRC)、SCM系(28HRC)、SCM改良鋼(33
溶け込み合金固溶量が高まる。高温化すると合金
HRC)
、AISI-P21系(40HRC)等がある。焼入
固溶量が増えて高強度になるが、結晶粒が大きく
焼戻し鋼にはSKD11改良鋼、SUS440C改良鋼、
なって靭性が低下する。その後、急冷してマルテ
SUS420J2改良鋼等があり、50~65HRC程度に焼入
ンサイト等の焼入れ組織に変態させる。水・油冷
焼戻し後使用される。時効硬化鋼には、マルエー
鋼は、指定より冷却能が劣る焼入方法では硬さが得
ジング鋼、非磁性鋼(40HRC)等があり、時効処
られない。空冷鋼でも、ダイカスト金型等の靭性
理後使用される。
が重視される用途では、冷却速度が遅いと発生す
何れの材料もプラスチック金型を想定した改良
る上部ベイナイト組織等の低靭性組織を避けるた
がなされている。例えばプリハードン鋼では、溶
め油冷等の急冷焼入れが採用される場合がある。
接補修対応として、溶接熱影響層の硬さが、母材
焼入れまま材は、硬さは高いが、内部歪が大き
同等になるように低炭素化されている。また、酸
く、低靭性の不安定組織である。これを変態点以
による腐食加工であるシボ加工対応で、偏析を低
下の温度に加熱保持して、準安定組織を得る処理
6
特 殊 鋼 63巻 6号
が焼戻しである。SKSなど二次硬化しない材料は、
放電加工には、グラファイト・銅などの電極と被
約200℃程度の低温焼戻し、高温で使用される熱間
加工材間のアーク放電により、電極形状を転写す
工具鋼や高温焼戻し前提の高速度工具鋼には高温
る型彫り放電加工、黄銅などのワイヤー線と被加
焼戻しを適用する。冷間ダイス鋼は、使用用途に
工材間のアーク放電により被加工材の一部を切り
より低温と高温を使い分けている。
取るワイヤー放電加工がある。何れも被加工材の
◇ 表面処理
一部を除去するので、残留応力のバランスが崩れ、
変形やクラックが発生する場合がある。このため、
工具鋼に適用される表面処理には、低温焼戻し
放電加工対象の材料には、熱処理残留応力の少な
以下の温度域で処理する硬質Crめっき、高温焼戻
い空冷鋼で、アーク放電による熱影響が少ない高
し温度域の窒化、PVD、PCVD、焼入温度相当域
温焼戻し材を採用するのが望ましい。
のCVD、TD処理等のTRD等がある。各種処理は、
むすび
金型の用途、金型材の熱処理条件等に配慮して選
択される。この内、窒化は、熱間鍛造型、ダイカ
本項では、工具鋼全般について、広く、浅く説
スト型等で広く適用されている。用途により最適
明した。詳細については、本特集号のⅡの工具鋼
窒化性状が異なるので、各種窒化方法を使い分け
の用途別基礎知識、Ⅲの工具鋼の周辺技術を参照
る。CVD・TRDは、約1000℃の処理であり、密着
願いたい。また、更に詳しく勉強したい方は、特
性に優れ、冷間プレス型等に適用されているが、
殊鋼ガイド(初級~第5編)等で確認頂ければと
焼入れを伴なう処理なので変形が大きいこと、膜
思う。
直下に脱炭層が発生することから、PVDへの切換
本特集が、
「特殊鋼」読者、特に工具鋼初心者の
えも進んでいる。
方々の工具鋼知識習得の一助になれば幸甚である。
◇ 金型加工方法
金型加工には切削加工の他、放電加工がある。
2014年11月
参 考 文 献
1)内田憲正:金型用材料、第68回塑性加工学講座(1997)、76
7
2.金型を取り巻く現状と金型材への要望
ば
とし
ゆき
法 政 大 学 ば
経済学部教授 馬 場 敏 幸
◇ はじめに:金型=量産製造業の生産・
設計に必須のマザーツール
製品の成形、複数工程の単一化、部品の大幅軽量
化、耐腐食性向上、強度向上、難加工材の加工、
複雑形状の加工、多数部品の一点化、複数材料を
金型は量産型機械産業のサポーティング産業の
用いての一体成形、コスト低減、生産性向上など
中でも、製品品質と競争力向上の要となるマザー
である。インテグラル型、モジュール型を問わず、
ツールである。樹脂、金属、ゴム、ガラスなどあ
考案された「アイデア」
(設計=夢)を競争力ある
らゆる工業製品成形に用いられ、自動車製造では
製品に「具現化」する必須のツールが金型と言え
万単位の金型が必要となる。高精度部品製造には
る。金型は量産型機械産業にとって重要であり、
部品精度以上が求められる。金型は、外観デザイ
金型産業の発展段階は、その国の量産型機械産業
ン・性能・精度などの品質向上だけでなく、生産
の実情と発展可能性に深く関係している。
性向上と大量生産安定性に大きな貢献がある。た
◇ 金型の分類と種別生産規模
とえば新興国を念頭に行われた金型の品質や構造
の違いによる生産性実験の結果では、部品一個の
金型には様々な種類があるが、金型の加工用形
延べ加工時間で20倍もの生産性の差が観察された
式により大きく2種類に分けることが出来る。一
のである。さらに日本のような先進国産業にとっ
つがMoldタイプ、他方がDieタイプである。Mold
て重要な金型の役割は、製品開発への寄与である。
タイプ金型の代表がプラスチック成形用の金型で
設計で考えた材料で想定した形状が作れるか、安
あり、Dieタイプ金型の代表が金属プレス加工用の
定的に大量生産できるか、性能が発揮できるか、
金型である(表1)
。
などである。細かく列挙すると、新素材・新機能
経済産業省の機械統計ではさらに詳細に、プレ
表 1 MoldタイプとDieタイプの特徴
Moldタイプ金型の特徴
・鋳型、割り型、流し型、モールドなど。
・ワーク形状が反転した成形面の金型に流体状あるいは軟体の材料を流し込んで成形。
・代表例はプラスチック成形用やダイカスト成形用、ガラス成形用、ゴム成形用など。
・成形方式は、射出成形、プレス成形、ブロー成形、ダイカスト成形、鋳物成形など、様々。
・金型から成形物が想像できることが多い。
・近年、3D CADでの設計方法の確立や設計段階での流動解析精度向上などが見られる。そのため勘・コツ・経険への
依存が従来より大幅に低下した。
・Moldの起源は青銅成形や土器づくりなどから始まる。その技術は、セルロイド成形、プラスチック成形などに応用され
てきた。
Dieタイプ金型の特徴
・打ち抜き型、打刻型、ダイス型、ねじ型、パンチなど。
・固体状の材料を金型の上下で挟み込んで成形。
・代表例は金属プレス成形用や鍛造成形用など。
・加工内容は、打ち抜き、コイニング、絞り、シェイビングなど様々。
・金型から成形物が想像しにくいことも多い(順送金型など)。
・3D CADでの設計や、設計段階でのシミュレーションも行われているが、ワーク素材によっては挙動予測が難しい一
面がある。そのため、勘・コツ・経験への依存はMoldタイプより高めである。
・Dieはスタンプによる文字・模様の転写や板金をその起源とする。やがて打刻コインの製造、金属機械部品の製造など
に応用されてきた。
出所:馬場編(2013)
『アジアの経済発展と産業技術』p. 205 表10-1
8
特 殊 鋼 63巻 6号
ス用、プラスチック用、ダイカスト用、鍛造用、
まとめた。第二次世界大戦の終了後、日本が復興
鋳造用、粉末冶金用、ゴム用、ガラス用に分類し
への途についたとき、ボトルネックとなったのが
ている。工業統計では、金属用(プレス型、鍛造
高品質金型と生産機械・素形材の不足である。そ
型、鋳造型・ダイカスト型、その他の金型・同部
のため国を挙げて金型産業の育成に尽力すること
品・付属品)
、非金属用(プラスチック型、ゴム
となった。一つの大きな契機が1956年3月公布の
型・ガラス型、その他の金型・同部品・付属品)
機械工業振興臨時処置法(機振法)にはじまる国
に分類している。各金型の生産比率を機械統計
の中小企業専門化と部品産業育成政策である。金
ベースで見ると、日本の金型生産額でもっとも多
型産業は1957年に日本金型工業会が設立され機振
いのはプレス用(2013年39%)
、次いでプラスチッ
法の指定業種となった。機振法が制定された1950
ク用(34%)となっている(図1)
。この2種類
年代当時の金型製作は技能集約型の産業であった。
で全体の生産額の73%に達する。ただしこの2種
設計と生産は明確には区別されず作業場で一貫し
の生産額は近年やや減少している。1997年と2013
て行われることが多かった。設計は、経験・勘・
年の生産額(専業)を比較すると、プレス用が
コツに基づきケガキで行われるのが一般的であっ
58%、プラスチック用が48%に減少した。工業統
た。金型生産はヤスリ、ボール盤、旋盤、形削盤、
計でもこの2種類が多く全体の7割弱を占める。
円筒研削盤などを用いて手作業主体で行われてい
近年生産額が増加しているのが2013年生産額第3
た。この時期における機械化の進展度は時間比率
位のダイカスト用(11%)
、第4位の鍛造用(8%)
で2割程度といわれる。すなわち8割は人手に
である。同様に1997年と2013年の生産額(専業)
頼っていたわけであり、技能者による職人技術主
を比較すると、ダイカスト用が134%、鍛造用が
導の時期であった。
183%に増加している。
1970年代の高度成長期には金型メーカーの主要
◇ 金型産業発展と時代の変化:グローバル
競争時代の到来
顧客である自動車産業や電機・電子産業が発展を
遂げた。その影響もあって金型産業も順調に成長
し、1983年には1兆円産業の仲間入りを果たした。
図2に1967年以降の日本の金型出荷額と金型製
金型メーカーへのインタビューによると、この時
作方法の変化、金型産業を取り巻く変化について
期の金型産業は非常に景気がよく、機械設備を購
図 1 機械統計ベースによる金型生産額推移と型別生産シェア
出所:新金型産業ビジョン 図1-1-2
2014年11月
9
図 2 日本金型産業の出荷額推移と生産プロセス変遷および取り巻く状況変化
出所:馬場(2005)
『アジアの裾野産業』p. 164 図5-4をもとに加筆作成、金型出荷額は『工業統計』
入する資金も潤沢にあったとのことである。こう
技術の飛躍的進歩によりNC工作機械はコンピュー
した好景気の影響もあり、この時期に金型産業は
タ利用のCNC工作機械に置き換わった。設計前の
設備投資を盛んに行った。また1970年代央から
シミュレーション技術も精度が向上した。機械化
1980年代央の時期には、金型の生産プロセスに大
の進展度は時間比率で8割にまで上昇し、金型産
きな変化が訪れた。コンピュータ技術の発達によ
業は高度装置産業型の生産形態になった。こうし
る金型産業への情報化技術の導入である。金型製
てコンピュータ技術と高度加工技術を用いる今日
作のための生産設備としてマシニングセンター、
の日本の金型づくりが確立した。
NC治具中ぐり盤、NC治具研削盤、NC型彫放電加
1985年のプラザ合意を契機とした恒常的な円高
工機、NCワイヤ放電加工機などのNC機器が導入
基調により日本の製造業に海外進出が活発化した。
された。この時期は情報化を代表するマシニング
海外進出した金型ユーザーは現地で高品質金型を
センター等のNC工作機械の普及により、現在の切
調達できず、日本からの輸入調達に依存した。国
削加工技術の技術的基礎が確立された時期といえ
内では1991年頃までバブル景気が訪れた。これら
る。すなわち生産にコンピュータ技術が応用され
は金型産業発展の追い風となり1991年には史上最
るようになったのである。その結果この時期、機
大のピークとなる1兆9575億円、2兆円産業目前
械化の進展度は時間比率で7割にまで上昇した。
にまで出荷額は増加した。その後バブル経済崩壊
また設計でもこれまでの経験により、さまざまな
などにより出荷は急落したが、国内経済復調や海
ノウハウが蓄積された。
外金型需要の拡大などで1998年には史上二番目の
1980年央から1990年代になるとNC化された金型
ピークとなる1兆8,954億円を記録した。その後
加工機械と設計を結ぶ動きが活発化し始めた。設
2000年代にかけて、国内の低成長、相次ぐ金型
計・生産プロセスにおけるCAD/CAMの導入であ
ユーザーの海外生産の拡大、アジア製金型の品質
る。1990年代以降はCAD/CAMはもはや普及技術
向上などもあり、出荷額が大きく拡大することは
となり2次元から3次元になった。コンピュータ
無かった。1997~98年のアジア経済通貨危機後や
10
特 殊 鋼 63巻 6号
2001年のITバブル崩壊などの影響による落ち込み
要も高い。今日の日本の金型産業は本格回復をめ
から回復し、2006年には史上三番目のピークとな
ざし、市場を切り開くべく奮闘している状況であ
る1兆7,875億円を記録した。
る。
2008年のリーマンショックによる世界的な経済
不況の波は金型産業を直撃した。2009年の金型出
荷額は1兆1,590億円に急落した。前2008年(1兆
◇ アジア新興国金型産業台頭によるサプライ
チェーン変化:日本依存から多極化へ
6,980億円)から32%減である。機械統計ベースで
韓国、台湾、中国、タイなどアジア新興国の金
も2008年4,483億円から2009年3,159億円へ30%減で
型産業の発展が著しい。これらの国では当初、プ
ある。事業規模の大小を問わず金型産業全体を直
ラスチック用やダイカスト用などのMoldタイプ金
撃したことがわかる。工業統計による2009年の出
型で発展がはじまった。ハイテン用や精密順送な
荷額は金型出荷ピークだった1991年の59%、直近
どのプレス金型あるいは精密鍛造などのDieタイプ
ピークの2006年の65%の水準である。経済状況や
金型は発展が遅れていた。しかし日本など外資系
貨幣価値を無視すると、1984年頃への後退である。
金型企業の進出や技術提携、現地金型企業の技術
その後2010年には1兆874億円にさらに生産額を減
吸収・向上努力、リバースエンジニアリング、工
らしたものの、2011年は1兆1,629億円にやや持ち
作機械やNC制御装置など金型製作機械の技術の飛
直し、2012年には1兆2,506億円まで回復した。し
躍的発展、現地金型ユーザー市場の急拡大、金型
かしそれでも1991年ピーク時の64%、直近ピーク
教育の推進など、さまざまな追い風もあり、1990
2006年の70%の水準である。
年代以降、新興国の金型産業の発展は著しい。工
金型産業を取り巻く外部環境の変化はさまざま
業化の進展する新興国では、当初は高品質金型を
であるが、金型ユーザーの海外進出による国内金
日本など先進国から輸入依存した。しかし1990年
型需要減少は、金型産業にとって大きな痛手と
代とくに後半以降、現地での金型調達が増えた。
なった。さらに経済成長停滞や安い輸入品などに
2000年代後半の韓国大手自動車メーカーへのイン
よるデフレの進行、少子化などによる国内市場や
タビューではMoldタイプ、Dieタイプともに韓国
労働市場の縮小、強まる値下げ圧力などは金型産
で調達できない金型はないとのことであった。ま
業に大きな影響を与えた。日本の金型産業を取り
た中国の外資系自動車メーカーへのインタビュー
巻く環境は1990年代以降大きく激変し、厳しい局
からは、プラスチック用金型は中国国内でほぼす
面への対応が求められている。競争環境が厳しく
べて調達し、プレス金型の現地調達割合も急増し
なる中、日本の金型企業はさらにアイデア・設
ているとのことだった。図3に世界の金型の生産
計・品質・価格・納入体制・アフターサービスな
額を示す。中国の成長が著しいことがわかる(米
ど、さまざまな面で競争力強化が求められてい
国は他国と分類が異なり実態より大きな数字と
る。製品を飛躍的に革新させる新素材もどんどん
なっている)
。金型産業の発展した韓国や、急成長
誕生しており、それに対応できる金型開発への需
している中国は金型輸出にも力を入れている。中
図 3 世界の金型の生産額
出所:新金型産業ビジョン 図1-2-5
2014年11月
11
国では進出した外資系企業の輸出が盛んであるが、
あるとの認識は広く一致している。一方で、価格、
地場企業の輸出意欲も高い。かつてアジアでは高
コストパフォーマンス、錆び・割れなどへの対応、
品質金型を日本に依存することが一般的で、金型
新素材の開発、金型材料・価格の標準化など様々
輸入先トップが日本であることはよくみられた。
な要望がある。金型をめぐる競争環境が厳しくな
今日では状況が一変し、輸入先トップが中国や韓
る中、優秀な金型特殊鋼の供給は金型産業の競争
国であることは珍しくなくなった。当初はMoldで
力強化に重要な追い風となる。素材メーカーや機
それが見られたが、2010年代に入るとDieでも見ら
械・工具メーカーと金型メーカーとの密な協力・
れるようになった。アジアの金型サプライチェー
相互フィードバックは日本の産業競争力の重要な
ンは大きく変化したのである。
根幹であり、さらなる発展に期待したい。
◇ 金型特殊鋼への要望:素材開発・標準化
最後に金型特殊鋼への要望についていくつかの
意見を紹介したい。表2に今回の原稿執筆にあた
り金型特殊鋼に対する要望を金型メーカー・関係
者などに聞いた内容を記した。表にあるとおり、
日本金型の重要な競争力の源泉の一つが特殊鋼で
参 考 文 献
1)経済産業省『機械統計』各年
2)経済産業省『工業統計』各年
3)日本金型工業会(2014)『新金型産業ビジョン』
4)馬場敏幸編(2013)『アジアの経済発展と産業技術』ナカニ
シヤ出版
5)馬場敏幸(2005)『アジアの裾野産業』白桃書房
表 2 金型メーカー・関係者による金型特殊鋼への要望
金型材料に対する要望
・日本の金型品質を支えているのは日本の特殊鋼でありありがたい。
・特殊鋼生産が今まで通り今後も維持されるか不安がある。
・数年来、グローバル展開している金型ユーザーから韓国材や中国材を使ってのコストダウン要望があ
るが、溶接性やシボなど品質問題がかなり起こり困っている。日本メーカーにコストパフォーマンス
の良い特殊鋼を望む。
性能
・最近、成形する製品が厚く複雑形状になっている一方で、形状転写加工が放電加工からミーリング加
工にシフトしている。ダイス鋼やハイス鋼をもっと削りやすく、しかし硬く割れにくい金型用特殊鋼
が欲しい。
・ミーリングでの複雑形状加工で、HRC59~61、SKD-11改良品(切削性改良品)を使用しているが、錆
びが発生して金型の勘合や摺動に影響を及ぼし問題となっている。切削性を向上のための成分調整に
より錆びが顕著に見られるようになった。改善を望む。
・日本の金型技術の革新の為に新しい金型材料の提供を期待する。
・レアアースなど特殊な添加元素無しで超硬並みの硬さの特殊鋼材が欲しい。
・熱処理をしなくても低温表面処理で十分な性能を有する特殊鋼材が欲しい。
・効率を良くする為に在庫を少なくする傾向があり、納期が長くなって困っている。
・「金型材料の標準化」を望む。日本で入手できる材料が海外で入手できないことが良くある。図面指
定が「日本メーカーの材料名」の場合、「同等品」を使わざるを得ないが、その時の基準が不明であ
る。
標準化
・「価格の標準化」を望む。日本の金型材が、日本購入より海外購入の方が安いことが多々ある。その
ため出来るだけ日本製の材料を指定しない様にとの要望も出ている。これはおかしいのではないか。
インタビューを元に筆者作成
12
特 殊 鋼 63巻 6号
Ⅱ.工具鋼の用途別基礎知識
1.冷間工具鋼
し
日 本 高 周 波 鋼 業 ㈱ との むら つよ
技術部 商品開発室 殿 村 剛 志
の硬い炭化物(表2 )を含有させることにより更
2)
まえがき
に耐摩耗性を向上させることが可能となります。
冷間工具鋼はゲージやたがね、ポンチなどの工
但し、炭化物量が多くなると靭性や耐疲労特性が
具やプレス加工、鍛造加工、転造加工、ロール成
悪くなるので使用される用途により鋼材の選択が
形などの型に使用され、せん断、曲げ・絞り、圧
必要となります。
縮等の加工を行います。これらの加工では金型は
◇ 炭素工具鋼鋼材
高い面圧や衝撃負荷を受ける為、寿命の大半は、
摩耗や焼付き、欠け、割れで廃却となります。
0.55~1.50%CでSi、Mnを多少含有する鋼種が炭
従って、冷間金型用鋼には高い強度、耐摩耗性、
耐疲労特性、靭性等が要求されます。
◇ 冷間工具鋼の特徴
図1に代表的な冷間工具鋼の位置付けについて、
表1に化学成分を示します1)。冷間工具鋼の最も
重要な特性の一つとして耐摩耗性があります。耐
摩耗性は基本的には硬さを高くすることにより向
上します。冷間工具鋼は一般的に焼入焼戻しを行
い60HRC程度の高い硬さで使用されることが多い
です。硬さを高めるためには高Cとすることによ
り可能となります。また、Cr、Mo、V、Wなどの
炭化物生成元素を添加し、M7C3やM6C、MCなど
図 1 冷間工具鋼の位置付け
表 1 代表的な冷間工具鋼の化学成分と熱処理性質
分類
JIS相当
AISI相当
C
Mn
Cr
Mo
W
V
Co
焼入温度
炭素工具鋼
SK105
W1-10
1.05
0.25
-
-
-
-
-
760~820水冷
150~200 61以上
SKS93
-
1.05
1.05
0.4
-
-
-
-
790~850油冷
150~200 61以上
SKS3
O1
0.95
1.05
0.75
-
0.75
-
-
800~850油冷
150~200 60以上
SKD1
D3
2.05
0.4
12
-
-
~0.3
-
830~980油冷
150~200 61以上
SKD11
D2
1.5
0.4
12
1
-
0.35
-
1000~1040空冷
150~200
58以上
480~540
8%Cr系
-
1C-1Si-0.4Mn-8Cr-2Mo系がメイン
1000~1040空冷
150~200
61以上
480~540
マトリックス系
ダイス鋼
-
0.6~0.7C-0.3~1.0Mn-6~7Cr-0.8~2.5Mo系がメイン
1000~1040空冷
150~200
58以上
480~540
SKD12
A2
1
930~980空冷
150~200 61以上
火炎焼入鋼
-
合金工具鋼
2014年11月
0.6
5.15
1.05
-
0.7C-1Si-1Mn-1Crがメイン
0.25
-
-
焼戻し温度
-
硬さ
-
13
表 2 炭化物の種類と特徴
炭化物型
硬さ(HV)
炭化物の種類
特 徴
M3C
1,200~1,800 Fe3C
炭素工具鋼、低合金工具鋼中に存在しMはFe以外にもMn、Crなどに
置換される
M23C6
1,000~1,800 (Fe、Cr)23C6
高Cr工具鋼中に存在
M7C3
1,800~2,800 (Fe、Cr)7C3
高C-高Cr工具鋼(SKD11)の炭化物などで耐摩耗性に寄与
M2C
1,800~3,000 Mo2C、W2C
高速度鋼などのMoやWを多量に含む鋼種の焼戻し時に析出し、2次
硬化をもたらす
M6C
1,600~2,300 Fe4Mo2C
高速度鋼などのMoやWを多量に含む鋼種に存在
MC
2,250~3,200 WC、VC、TiC
硬質な炭化物で耐摩耗性を向上。VCやWCは2次硬化にも寄与
素工具鋼鋼材としてJISに11鋼種が規定されていま
(1.5C-12Cr-1Mo系)です。最大の特徴は優れた耐
す。炭素工具鋼の焼入れ温度は750~840℃で、
摩耗性で高Crの化学成分とし、基地に粗大なCr炭
150~200℃の焼戻しを行うことにより54~63HRC
化物(M7C3)を含有させることにより耐摩耗性を
程度の硬さが得られます。但し、炭素工具鋼は含
向上させています。SKD11は焼入性が良く、真空
有している合金元素が少ないことから焼入性が悪
炉でのガス冷却でも中心部まで均一に硬さが得ら
く水冷をする必要があります。また、水冷をして
れます。1020℃~1030℃で処理されるのが一般的
も中心部までは焼きが入らず表面のみ硬化し中心
であり、この焼入れ温度は真空熱処理炉の焼入れ
部は硬さが低い状態となります。JISに規定されて
温度として汎用的な温度となっています。
いる中で最もポピュラーな鋼種はSK105(1.05C-
SKD11よりも更に耐摩耗性に優れる鋼種として
0.2Si-0.25Mn)で刃物、たがね、治工具、プレス型
SKD1(2C-12Cr系)があります。SKD1はSKD11
などに使用されます。
よりCとCrの量が多いため、粗大なCr炭化物も多
◇ 合金工具鋼鋼材
く、耐摩耗性は極めて高い鋼種となります。但し、
粗大なCr炭化物が多いので靭性や耐疲労特性は
JISには合金工具鋼鋼材として切削工具鋼用、耐
SKD11よりも劣ります。また、焼入れ温度が950℃
衝撃工具鋼用、冷間金型用、熱間金型用の4種類
と現在一般的な1030℃と異なることや焼入性が悪
に区分されており、冷間金型用には10鋼種が規定
く油冷が必要という欠点があることからあまり使
されています。また、これらのJIS規定材をベース
用されていません。
にさまざまな改良鋼も存在しており、その代表的
特にSKD11をベースに、用途や要求特性に合わ
な鋼種について特徴を説明します。
せた様々な改良鋼が開発され使用されています。
◇ 合金工具鋼-低合金工具鋼
◇ 合金工具鋼-8%Cr冷間工具鋼
冷間金型用鋼の中でも比較的合金元素添加量が
8%Cr系鋼はJISには規定されていませんが、
少ない低合金工具鋼でポピュラーな鋼種はSKS93
SKD11をベースに1C-8Cr-2Moを主成分とした8%
(1.05C-0.95Mn-0.4Cr)やSKS3(0.95C-1.05Mn-0.75
Cr鋼が幅広く使用されています。8%Cr鋼誕生の
Cr)があります。両鋼種とも1%程度のMnとSKS
背景は、1970年頃から焼入焼戻しした金型鋼の放電
93は0.4Cr、SKS3は0.75CrとCrを添加しており、
加工による加工が盛んになり、放電加工による割れ
炭素工具鋼の焼入性を改善している鋼材になりま
が問題となっていました。割れの原因は放電加工異
す。またSKS3にはWが0.75%添加されており焼入
常層の除去不足が主な原因ですが、焼入時の残留応
性や靭性を向上させています。シャー刃、ゲージ、
力や鋼材の靭性も影響します。当時は低温焼戻しが
プレス型などに使用されています。
メインで実施されていましたが高温焼戻しによる残
◇ 合金工具鋼-高C高Cr冷間工具鋼
高C高Crの冷間工具鋼で最も有名な鋼種はSKD11
14
留応力除去が有効な手段でした。しかし、SKD11
は高温焼戻しで十分な硬さが得られにくく、靭性も
十分とはいえませんでした。そのためSKD11を
特 殊 鋼 63巻 6号
ベースにCとCrを低減し、靭性を高め、Moを多く
(1C-5Cr-1Mo系)が有名です。SKD12もSKD11よ
添加することにより高温焼戻しでも62HRCの高硬
りC-Crを低減しているため、靭性に優れますが、
度が得られる8%Cr鋼が開発されました。耐摩耗
耐摩耗性はSKD11より劣ります。また熱処理変寸
性こそSKD11に比べ劣りますが、そのバランスの
の異方性が少ない特徴があります。しかし、焼入
とれた特性から今日でも多く使用されSKD11と並
れ温度が970℃であること、低温焼き戻しでは
んでスタンダードな鋼材となっています。
60HRCの硬さが得られますが、高温焼戻しでは
更に、時代の移り変りと共にこの8%Cr鋼を改
58HRC以下となることなど汎用性に欠けることか
良した鋼種が開発されています。長引く景気低迷、
らあまり使用されていません。
生産拠点のグローバル化、東南アジア諸国の技術
力向上などにより、金型業界は生き残りのためコ
スト低減・納期短縮が急務となりました。このよ
◇ 合金工具鋼-火炎焼入れ鋼
(フレームハード鋼)
うな状況の中、金型製作納期短縮を実現する手段
工具鋼は通常焼入焼戻しの熱処理を行った後に使
として被削性向上や熱処理変寸の低減があります。
用するのが一般的ですが、この焼入焼戻しの工程を
SKD11系の鋼材は粗大な硬い炭化物が多いため被
簡易的に行うことができる火炎焼入れ鋼がありま
削性が悪いこと、熱処理後の寸法変化が大きく、
す。火炎焼入れは金型の加工後、硬さを得たい必要
寸法調整に工数が掛かることから、被削性の改善
部分のみを溶接用や溶断用のバーナーで加熱するこ
や熱処理変寸の少ない鋼材が望まれていました。
とにより60HRC以上の硬さを得ることができる方
現在では8%Cr鋼をベースに被削性や熱処理変寸
法です。火炎焼入れ鋼に求められる特性としては広
特性を改善した8%Cr改良鋼が開発され市場に浸
い焼入れ温度範囲、焼入性、靭性、溶接性などがあ
透しています。
ります。JISには規定されていませんが、これらの
◇ 合金工具鋼-マトリックス系ダイス鋼
特性を満足させた0.7C-1Si-1Mn-1Cr系を主成分とす
る火炎焼入鋼が各社から発売されています。鋼材価
マトリックス系ダイス鋼とはSKD11の粗大な炭
格がダイス鋼より安価なこと、熱処理工数低減、納
化物をなくした基地(マトリックス)に相当する
期短縮が可能となり、特に自動車用のせん断加工用
成分の鋼材です。マトリックス系ダイス鋼もJISに
金型として多く使用されています。
は規定されていませんが、各社で多くの鋼種が開
発され販売されています。前記した8%Cr鋼は
むすび
SKD11よりC-Crを低減したことにより粗大な炭化
冷間工具鋼として、炭素工具鋼鋼材から各種の合
物を減らし、靭性が良好となっていますが、粗大
金工具鋼まで紹介をしましたが、金型用としては
な炭化物はまだ多く存在しています。マトリック
JIS SKD11が主流で現在でも多く使用されている鋼
ス系ダイス鋼は8%Cr鋼より更にC-Crを低減し、
種です。特に日本ではSKD11の改良鋼が数多く開
粗大な炭化物をほとんど含有していない状態にす
発されており、市場に投入されています。近年冷間
ることにより、靭性や耐疲労特性などを8%Crよ
プレスや冷間鍛造用の金型は、金型にかかる負荷が
りも大幅に改善しています。また、被削性や熱処
増大している一方、コストダウンや納期短縮の要求
理変寸の異方性も大幅に改善されており、金型の
が高まっており、今後もニーズにあった改良鋼が登
作りやすさも良好なことから金型製作納期短縮に
場し、日本の金型の市場を支えていくと考えます。
貢献できる材料となっています。
◇ 合金工具鋼-5%Cr冷間工具鋼
5%Cr鋼としてはJISに規定されているSKD12
2014年11月
文 献
1)並木邦夫,浜小路正博:特殊鋼、50巻11号,2001年11月、p. 11
2)並木邦夫:はじめての金型材料 工業調査会 (2006)、p. 38
15
2.熱間工具鋼
た
山 陽 特 殊 製 鋼 ㈱ しま むら ゆう
研究・開発センター 島 村 祐 太
耐溶損性が要求される温間・熱間鍛造金型やアル
まえがき
ミ押出用金型、ダイカスト用の金型として適用さ
熱間工具鋼は、温間・熱間鍛造、ダイカストや
れている。最も汎用的に使用されている鋼種は、
押出用の金型などに広く用いられている。近年の
5%Cr-1%Mo系のSKD61であり、焼入れ性が良
熱間加工品の大型化や複雑形状化、更には生産性
く、高温強度と靭性のバランスに優れる。SKD61
向上を目的とした成形ピッチの短縮化により、金
に 対 し て Mo や W を 増 量 し た SKD7 や SKD62、
型に加わる負荷は増大し、その金型材料には、よ
SKD4などは、SKD61と比較して、耐摩耗性や高
り一層優れた特性が要求されている。そのため、
温強度を向上させた鋼種である。一方でSKT系は、
JIS規定の金型材料だけでは、現在の使用環境に対
鍛造時に働く大きな衝撃力に耐えるため、特に靭
応することは難しく、各特殊鋼メーカーが独自に
性が必要とされるハンマー用の金型などに適用さ
開発した金型材料の使用が増えている。また、更
れており、SKT3やSKT4などが規格化されてい
なる高性能化および長寿命化の追求も続いている。
る。しかし、実際に工業的に使用されている鋼種
本稿では、熱間工具鋼に求められる特性につい
は、SKT4の焼入性や強度を高めた、特殊鋼メー
て、合金元素や用途別に重要視される特性につい
カー独自の開発鋼の場合が多い1)。
て整理するとともに、近年の開発動向について紹
熱間工具鋼は、大別すると上記のような区別が
介する。
なされているが、使用環境(用途、温度、圧力、
雰囲気等)によって、金型に加わる負荷は様々で
◇ 熱間工具鋼の分類と要求特性
ある。また、ダイカストの溶損現象等の低減には、
表1に、JISで規格化されている熱間工具鋼の主
材料特性だけでは限界があるため、表面処理技術
要化学成分を示す。熱間工具鋼が使用される金型
も利用されている。金型寿命の向上のためには、
には、SKD系とSKT系の鋼種が多い。SKD系は、
種々の使用環境に即した金型材料の選択や金型設
靭性や高温強度、耐ヒートチェック性、耐摩耗性、
計および周辺技術の活用が必要である。
表 1 熱間工具鋼の主要化学成分(JIS G4404、2006)
JIS
鋼種
化学成分(%)
C
Si
Mn
Ni
Cr
Mo
0.60以下
-
2.00~3.00
-
W
V
Co
5.00~6.00 0.30~0.50
-
-
8.50~9.50 0.30~0.50
-
SKD4
0.25~0.35 0.40以下
SKD5
0.25~0.35 0.10~0.40 0.15~0.45
-
2.50~3.20
SKD6
0.32~0.42 0.80~1.20 0.50以下
-
4.50~5.50 1.00~1.50
-
0.30~0.50
-
SKD61
0.35~0.42 0.80~1.20 0.25~0.50
-
4.80~5.50 1.00~1.50
-
080~1.15
-
SKD62
0.32~0.40 0.80~1.20 0.20~0.50
-
4.75~5.50 1.00~1.60 1.00~1.60 0.20~0.50
-
SKD7
0.28~0.35 0.10~0.40 0.15~0.45
-
2.70~3.20 2.50~3.00
-
SKD8
0.35~0.45 0.15~0.50 0.20~0.50
-
4.00~4.70 0.30~0.50 3.80~4.50 1.70~2.10 4.00~4.50
SKT3
0.50~0.60 0.35以下 0.60~1.00 0.25~0.60 0.90~1.20 0.30~0.50
-
(※)
-
SKT4
0.50~0.60 0.10~0.40 0.60~0.90 1.50~1.80 0.80~1.20 0.35~0.55
-
0.05~0.15
-
SKT6
0.40~0.50 0.10~0.40 0.20~0.50 3.80~4.30 1.20~1.50 0.15~0.35
-
-
-
-
0.40~0.70
(※)SKT3は、V0.20%以下を添加してもよい。
16
特 殊 鋼 63巻 6号
1.高温強度
3.ヒートチェック性
熱間鍛造やダイカストなどの金型は、高温の被
熱間工具鋼が用いられる金型、特にダイカスト
加工材と直接接触するため、熱影響を受け表面が
な ど の 意 匠 性 が 重 視 さ れ る 用 途 で は、ヒ ー ト
軟化する。軟化に伴い、金型表面の強度が低下し、
チェックによる表面の荒れが問題となるケースが
同時に成形圧力や熱応力の負荷によって、表面か
多い。ヒートチェックとは、被加工材からの熱影
らき裂が発生しやすくなり、焼付きや欠けなどを
響による金型表面の軟化に伴うき裂の発生と、大
生じ、製品の意匠性の低下に繋がる場合がある。
気との接触によるき裂内部の酸化と加熱・冷却の
材料面から見れば、高温での軟化を抑制して、強
熱サイクルの繰返しに伴う局所的な膨張・収縮に
度をできるだけ維持させる特性(=軟化抵抗性)
よってき裂が進展し、表面に亀甲状の割れが発生
が求められる。軟化抵抗性には、焼入焼戻後の熱
する現象である。このヒートチェックは金型使用
間工具鋼中に含まれる2次炭化物の寄与が大きく、
中に進展や連結しながら成長し、欠けや割れの起
MoやW、Vなどの合金元素の添加が効果的であ
点ともなり得るため、改善が求められている。図
る。ただし、過剰の合金元素の添加は、成分偏析
1に、SKD61製金型の摩耗部分の断面写真4)を示
および炭化物の増加により靭性が損なわれる場合
す。①焼入焼戻層の硬さが50HRCであるのに対
があるため、軟化抵抗性と靭性とのバランスが必
し、②金型表面部は、35~40HRCまで軟化してい
要である。
た。軟化により③塑性流動や、④ヒートチェック
2.靭 性
が観察される。これらの損傷を抑制するためには、
金型の割れは、コーナー部、加工キズ、ヒート
初期亀裂発生を抑制する観点から、高温強度(軟
チェックなどの応力集中箇所を起点に発生するが、
化抵抗性)を、発生した亀裂の進展を抑制する観
この割れの起こりにくさ(耐割れ性)に関連した
点から、靭性を向上させることが有効と考えられ
特性が靭性である。靭性の評価指標としては、
る。
シャルピー衝撃値や破壊靭性値が広く用いられて
4.耐溶損性
いる。熱間工具鋼の成分に含まれる、CrやMo、
溶損は、ダイカスト金型に特有の損傷であり、
V、Wは炭化物を形成し、上述の軟化抵抗性や焼
射出されたアルミやマグネシウムが、金型材料と
入焼戻硬さの向上に寄与するが、過剰な炭化物の
反応して合金化することにより、金型の摩耗や焼
形成は靭性の劣化要因となるため、強度-靱性バラ
付きを起こす現象である。効果的な対策は、溶湯
ンスの観点からの成分調整が必要である。また、
アルミやマグネシウム合金と金型材料の主成分で
Niは炭化物を形成せず、基地中に溶け込み、靭性
あるFeとの接触を出来るだけ抑えることであり、
を向上させる元素であり、特に耐衝撃性が求めら
拡 散 処 理(窒 化 や 浸 硫 窒 化 な ど)や 皮 膜 処 理
れるSKT3やSKT4に、積極的に添加されている。
(PVDやCVDなど)といった表面処理を施す方法
また、靭性は焼入冷却速度に大きく影響を受け
が適用されている。
ることが知られている2)、3)。特に、大型の金型を
焼入れする際、中心部の冷却速度が表面部より低
いため、正常かつ均一な組織が得られず、靭性が
低下する場合がある。この点を改善するためには、
焼入性の向上が求められ、合金元素としてはCrや
Mn、Mo、Vなどの調節が必要である。焼入性の
評価方法としては、連続冷却変態(CCT)図や、
半冷時間を用いた緩冷却焼入れによるシャルピー
衝撃値などが用いられている。半冷時間とは、焼入
温度から半分の温度に下がるまでの冷却時間であ
り、種々の半冷時間を設定することで、大型金型
の中心部の冷却速度を模擬することが可能である。
2014年11月
図 1 金型表面に生じたヒートチェックの例
17
◇ 鋼材の製造方法
製造プロセス面では、製鋼工程での不純物濃度、
望まれる。以下に、材料特性の改善事例を紹介す
る。
1.高温強度の改善
非金属介在物および偏析の低減、圧鍛方法の改善
高温強度(軟化抵抗性)の向上には、前述した
による靭性の向上、異方性の低減など品質の安定
ように、靭性との関連を考慮しながら、CやCr、
化が図られてきた。これらの改善により、汎用規
Mo、Vなどの合金元素量を調節し、高温で安定な
格材の品質ばらつきは従来よりも大幅に低減して
炭化物を増加させる事が必要である。図2に、
おり、金型寿命の安定化に貢献している。ダイカ
600℃におけるSKD61とSKD61改良鋼における軟
ストのように、金型の大型化や生産の高サイクル
化抵抗性の試験結果を示す。図中には、各鋼種の
化が進む分野では、SKD61の特性と品質とを同時
衝撃値も合わせて示した。SKD61改良鋼は、合金
に改善させた、高品位材の適用が広がっている。
元素量の最適化により、SKD61よりも高靭性を得
このSKD61高品位材は、不純物元素を極力低減し、
つつ軟化抵抗性が改善され、へたりにくい材料で
ESR(エレクトロスラグ再溶解法)やVAR(真空
ある。
アーク再溶解法)などの二次溶解や、均質化処理
2.耐ヒートチェック性の改善
が適用されている。海外では、ダイカスト用鋼の
上記と同様の材料を用いて、ヒートチェック試
品質や熱処理に関する基準として、NADCA(北
験を実施した。ヒートチェック試験は、ダイカス
米ダイカスト協会)規格が良く知られており、日
ト金型に加わるような局所的な膨張・収縮の熱応
本でも規格鋼のプレミアムグレードに対する関心
力を、試験片に対して負荷する試験である。試験
が高まりつつある。
後の試験片表面に発生したき裂の発生状況や進展
◇ 関連技術や熱間金型材料の開発動向
状況を観察・比較評価することで、材料の耐ヒー
トチェック性について把握できる試験となってい
金型寿命をより改善させるため、鋼材の開発だ
る。図3に、ヒートチェック試験後のき裂最大深
けでなく熱処理品位の向上や表面処理の研究・開
さと平均深さを示す。SKD61改良鋼は、SKD61と
発がこれまで盛んに行われており、今後それらの
比較して、き裂の最大深さは約70%、平均深さは
役割が重要になってくると考えられる。熱間金型
約50%に低減されており、材料の高強度・高靭性
に適用される表面処理は、コストの観点から窒化
化が耐ヒートチェック性に有効であることが示さ
処理が主体であり、ガス窒化、プラズマ窒化、タ
れている。耐ヒートチェック性を更に改善しよう
フトライドなどの塩浴窒化などが用いられ、目的
とした場合、窒化などを用いて表面硬化層を導入
に応じた使い分けがなされている5)。最近では、
窒化+コーティングなどの複合処理の適用により、
50
試験温度:600℃
金型寿命を大幅に改善した事例も報告されてい
SKD61改良鋼
る6)。
45
の生産は現調化しつつある。それに伴い、それら
の部品を製造する金型に用いられる材料は、現地
での使用に適合するよう開発されたものが増加し
ている。例えば、熱処理による品質ばらつきを緩
硬さ (HRC)
新興国市場の拡大および現地の型製作技術や技
能の向上が著しいことなどから、自動車関連部品
40
35
和するため、焼入れ性を向上させた鋼種開発など
が挙げられる7)。ただし、冒頭で述べたように、
熱間工具鋼には、より過酷な金型環境下でも対応
するべく高性能化が求められており、日本材の品
質優位性を高めるためにも、今後も更なる開発が
18
SKD61
-衝撃値(Vノッチ)SKD61…14.0J
SKD61改良鋼…20.8J
30
0.1
(初期硬さ)
1
10
保持時間 (Hr)
図 2 軟化抵抗性
特 殊 鋼 63巻 6号
100
200
平均
45±1HRC
最大
本稿では、熱間工具鋼に求められる特性と、そ
160
き裂深さ (μm)
むすび
れら特性と合金元素との関係や、関連技術および
120
金型材料の開発動向について紹介した。今後、グ
80
トに対する要求は、更に高まることが考えられる。
40
質面でのレベルアップを図っていくことが不可欠
0
の融合、相乗効果による性能向上も重要な課題で
ローバル競争が進む中で、金型材料の品質やコス
日本材の優位性を更に高めるためには、製造・品
である。一方で、表面処理技術などの周辺技術と
SKD61
SKD61改良鋼
図 3 ヒートチェック試験後のき裂深さ
あり、多様な角度からの取組みが望まれる。
参 考 文 献
1)山陽特殊製鋼技報、19(2012)1、54-55
することが有効である。ただし、表面硬化層は強
度が高い反面、靭性が低く、一度き裂が発生する
と容易に進展し、大割れの原因ともなり得る。そ
のため、金型の使用環境を十分に把握し、適切な
表面処理を施すことが重要である。
2014年11月
2)日原政彦:型技術、24(2009)4、18-24
3)田中秀明:型技術、24(2009)4、54-59
4)辻井信博:金型の寿命向上対策、型技術セミナー2001
5)佐々木英人:型技術、28(2013)3、24-29
6)河田一喜:熱処理、54(2014)3、125-131
7)森川秀人:電気製鋼、81(2010)1、47-52
19
3.プラスチック金型用鋼
い
さか
たけし
大同特殊鋼㈱
工具鋼事業部 井 坂 剛
まえがき
(1)耐摩耗性と靭性
金型の耐摩耗性は硬さと相関があり、生産個数
プラスチックは木材や鉄金属の代替材として生
が多い場合は硬い鋼材が必要となる。しかし鋼材
活を支える重要な素材で、日本が得意としてきた
は硬くなるに従い脆くなる傾向があるので、金型
自動車産業や家電、OA機器には欠かせない素材
を硬くしすぎると割れ易くなる。よって、たとえ
である。そのためプラスチック製品の要求特性は
摩耗に強くても割れに弱ければ、摩耗より先に大
多岐にわたり樹脂の種類も豊富にある。最近では
割れが発生し金型は短寿命となるので注意が必要
家電やOA機器の生産拠点の海外シフトが進む中、
である。また金型の割れは形状にも左右される場
国内でプラスチック製品の製造を継続するためコ
合も多いが割れ易い部分の形状変更ができない場
ストの改善や製品の意匠性向上による差別化が必
合や割れの起点となる水冷孔の位置が金型の構造
要とされている。このような状況においてプラス
で変更できない場合など、大割れが心配される場
チックを成形する金型も高機能化と低コスト化を
合は硬さを低く設定し割れを防止することが必要
兼ね備えることが必要で、金型用鋼材への要求も
である。
高まりつつある。しかしながらさまざまな要求を
(2)耐食性
全て一つで満足できる鋼材は無く、個々のニーズ
成型温度が比較的高いエンジニアリングプラス
に合わせて鋼材を選定することでトータルメリッ
チックスや難燃剤を含む樹脂、塩化ビニルやフッ
トを得ることが必要である。そこでプラスチック
素樹脂などは成型時に腐食性のガスが発生しやす
金型用鋼材に要求される特性とプラスチック金型
く金型に錆が発生する。錆はその凹凸形状が製品
用鋼材の特徴を紹介する。
に転写されたり、研磨時に錆が脱落しピンホール
◇ プラスチック金型用鋼材の概要
になるので、そのような場合はSUS420J2などの耐
食性のあるステンレス鋼材の改良鋼が必要になる。
プラスチック金型用鋼材に要求される特性を大き
耐食性は合金の含有量に左右され、主にCrを多量
く2つに分けると、プラスチック成型時に要求され
に含有させると鋼材の表面に不動態皮膜が形成さ
る特性と、金型製作時に要求される特性がある。
れるので耐食性は向上する。
プラスチック製品は主に樹脂の種類、製品の品
(3)鏡面性
質、製造コストの3項目の要求特性により分類さ
プラスチック製品は成型された製品肌がそのま
れる。その要求に対する金型材選定は、型寿命を
ま製品の品質として目視で評価されるため、鋼材
判断する成型メーカーが決定権をもつ場合が多く、
の鏡面性は重要である。一般的に鏡面性は金型が
成型メーカーの要求が優先される。従って優先さ
硬いほど良好である。これは研磨時のキズがつき
れるニーズは生産個数、すなわち耐久性(=硬度、
にくいことと非金属介材物や炭化物の脱落が少な
耐摩耗性)が基準になる。次に製品の意匠性を左
く基地と均一に研磨されるためである。このよう
右する鏡面性があげられ、その他の特性は個々の
にピンホールの主要因である非金属介材物の脱落
要求に対する優先順位を付け要求特性を満たす鋼
を防ぐため金型を硬くするのは有効な手段である
材を選択する必要がある。
が、より鏡面性の高い金型を作るためには、主要
1.成型時に要求される特性
因となる非金属介材物を精錬の工夫により少なく
成型時に要求される特性は、耐摩耗性、靭性、
したり、一度凝固させた鋼塊を再度溶解して清浄
耐食性、鏡面性があげられる。
度を高める真空アーク再溶解(VAR:Vacuum
20
特 殊 鋼 63巻 6号
Arc remelting)やエレクトロスラグ再溶解(ESR:
放電加工性も粗大な非金属介材物や炭化物が少
Electro-slag remelting)を施した鋼材を選択する
ないことが必要とされる。放電加工は鋼材の表面
ことが必要である。
を溶融することで形状加工をするが、加工表面は
2.金型製作時に要求される特性
溶融後に急冷された凝固層となるため硬くなり、
金型製作時に要求される特性は、被削性と、成
加工後にマイクロクラックが多数発生する。放電
型面の研磨性(=鏡面性)
、シボ加工性、放電加工
加工により表面に発生したマイクロクラックは使
性があげられる。
用時に割れの起点となるので、金型を使用前に研
磨で除去する必要がある。
(1)被削性
プラスチック製品は成型されたまま製品となる
ため、金型の構造も複雑になることが多い。金型
の形状が複雑になると切削量は増えるので、被削
◇ プラスチック金型用鋼材の位置付けと
最適な選定方法
性の良し悪しが金型の納期や製造コストを左右す
表1にプラスチック金型用鋼材に使用される鋼
る要因となる。そのため大型で鏡面性の要求レベ
材の硬さと主な用途や製品例を、図1にはプラス
ルがさほど高くない金型には、硫黄などの快削元
チック金型用鋼材の特性の位置けを示す。図1で
素が添加された被削性の良い鋼材が要求される。
示される硬さと鏡面性の2つの特性は比例する関
快削元素は鏡面性を低下させる要因になるので、
係にあるが再溶解を施した鋼材は同じ硬さでも高
被削性は鏡面性の劣化に注意が必要である。
い鏡面性が得られる。
(2)シボ加工性と放電加工性
鋼材の選定方法はまず生産個数と製品の要求品
シボ加工は自動車の内装品や家電製品の外装部
質により鋼材の硬さと鏡面性を決め、次に個々の
品、OA機器などの意匠性の高い製品を成型する
要求される特性が最も適する鋼材を選択する。ま
金型の成型面に用いられる。一般的にはフォト
た鋼材の価格は特性に左右されることが多いので、
エッチング法により種々の腐食で複雑な凹凸形状
要求特性と鋼材価格をバランスよく選択すること
を成型面につける。鋼材が腐食される加工のため、
も必要である。
鋼材の成分偏析が少ないことや組織が均一である
◇ プラスチック金型材料の特徴
こと、粗大な非金属介材物や炭化物が少ないこと
が必要とされる。また溶接補修などが存在する場
個々の鋼材は硬さと鏡面性以外にもニーズに合
合は基地と溶接部が不均一となる場合が多く、ム
わせた固有の特性があり、それぞれの特徴を理解
ラが発生するため特に注意が必要である。
したうえで選定することが必要である。以下に主
表 1 プラスチック金型材の区分と特性比較、用途
鋼種区分
プリハードン系
AISI
硬さ(HRC)
SC系
1055
(30HS)
SCM系
4140
26-30
SCM系(改)
P20
30-33
SUS系(快削鋼)
420F
30-37
耐食母型・取付板
37-43
精密量産型
OA機器・ゴム型
37-43
精密量産・高鏡面型
透明樹脂製品・IT製品
析出硬化系(快削鋼)
析出硬化系
P21改
主 用 途
製 品 例
大型汎用・シボ適用型 家庭雑貨・家電製品
大型汎用・鏡面適用型 自動車部品・テレビ筺体
-
焼入焼戻
SKD61系(快削鋼)
H13改
38-42
耐摩耗型
スライド部品・ピン類
SUS析出硬化系
630改
30-35
高耐食型
雨どい・樹脂パイプ
H13
45-50
高耐摩耗型
一般エンプラ
SKD11(改)
D2改
56-61
精密量産・高耐摩耗型 コネクタ・ギア類
SUS402J2系
420改
50-53
超鏡面・耐食型
TV枠・PC筺体
-
50-53
高靭性ピン類
細径ピン類
SKD61系
マルエージング鋼
2014年11月
21
(マシンラップによる概念図)
焼入れ焼き戻し鋼
60
440C 改
SKD11 改
420J2 改
50
420J2 改
硬さ(HRC)
(再溶解)
40
P21 快削
SKD61 快削
(再溶解)
30
420 快削
(再々溶解)
P21
(再溶解)
P20 快削
プリハードン鋼
SCM 系
20
10
SC 系
2000
4000
6000
8000
#鏡面度
10000
14000
図 1 プラスチック金型材料の位置け
要なプラスチック金型材料の特徴を紹介する。
1.大物金型用鋼材:SC改良鋼
る微細加工に最適な材料で耐摩耗性も優れる材料
である。また再溶解が施された鋼材は清浄度が高
SC改良鋼はS55Cの普通鋼を基本鋼種として、
く組織も微細で均一なため、鏡面性やシボ加工性、
硬さ30HS(13HRC)程度のプリハードン鋼で被削
放電加工性に優れる。
性改善鋼種である。自動車バンパーやバスタブ等
の大物金型に使用されることが多く、金型コスト
4.高硬度・超鏡面耐食プラスチック金型用鋼
材:SUS420J2改良鋼
の低減や金型製作の短納期化が主なニーズである。
SUS420J2改良鋼は耐食性がありながらも焼入れ
加工深度の高い形状が多いため内部硬度の安定性
焼戻しを実施することで50HRC以上の高い硬さが
に優れ、加工歪の少ない鋼材が必要とされる。ま
得られるため耐摩耗性が必要な量産金型や耐食性
た価格も安く、鏡面性があまり必要とされない家
が必要な金型に使用される。鏡面性の要求が高い
庭雑貨や家電製品などの金型に使用される。
金型には、再溶解(ESR)が施された清浄度が高
2.汎用プラスチック金型用鋼材:P20改良鋼
いSUS420J2改良鋼が使用され50HRC以上の高硬
P20改良鋼はCrMo系の鋼材で、AISIのP20を
度では#10000~#14000程度まで鏡面研磨に対応
ベースに研磨時にピンホール原因となる非金属介
が可能である。このSUS420J2改良鋼のESR材は難
材物を特殊精錬で低減し、鏡面性を改善した汎用
燃性樹脂、フッ素系樹脂用の耐食性、FRP系樹脂
プラスチック金型用鋼材である。硬さは30~33
用の耐摩耗性、意匠・機能製品の高鏡面性などの
HRCのプリハードン鋼で被削性も良く、金型製作
要求レベルの高い携帯電話やパソコン、OA機器、
の短納期が図れる鋼材である。またシボ加工性も
オーディオ機器、光学レンズなどの金型に使用さ
良く自動車の内外装部品やレンズ金型、家電の外
れている。
装品、その他の各種工業製品用金型鋼材として広
く使用されている。
3.高性能・精密プラスチック金型用鋼材:
P21改良鋼(NAK80)
◇ 今後の展開
市場ニーズとして金型製造のコスト低減と短納
期化の要求が今後益々高まると予想される。コス
P21改良鋼はNAK80に代表される3%Ni-1%
ト低減には金型材の低廉化が容易な答えであるが、
Al-1%Cuを主成分とする時効硬化鋼である。
金型材のグレードを下げることで犠牲にする特性
40HRCのプリハードン鋼で被削性は良く切削によ
を見極めたうえで適用することが望ましい。
22
特 殊 鋼 63巻 6号
4.高速度工具鋼
おさむ
日 立 金 属 ㈱ かね ちか
安来工場 技術部 兼 近 領
超硬全盛の切削工具にあって今もタップ、ホブ
W産出のない諸国でMoによる代用が進められまし
などに使用されている「ハイス」とは、英文名
た。第一次世界大戦の頃にドイツでMoハイスの研
High Speed Steelを短縮した通称で、高速度工具
究がなされ、Wはそのおよそ半分のMoで置換がで
鋼を示します。
きることがわかりました。このことから合金添加
20世紀初頭にそれまで使用されていた炭素工具
量 を 表 現 す る 指 標 と し て W 当 量(Weq.=W+
鋼に代わり、18%タングステン-4%クロム-1%バ
2Mo)が用いられます。第二次世界大戦中W、Mo
ナジウムを成分とする18-4-1型ハイスが開発され、
を節約し代わりにVを増加させる研究が各国で進
これが高速度工具鋼(以下ハイス)の始まりとさ
みました。Vを増量させ切削耐久力を高めるには、
れています。
同時にC量を増やす必要もわかり、AISI M4、
ハイスの特長は、他の合金工具鋼と比較して耐
T15が生産されるようになりました。VはCと結合
摩耗性、耐熱性および靱性という工具鋼として必
してきわめて硬い炭化物を形成しますが、この炭
要な3要素をかなり高い水準で兼ね備えている点
化物は高温でも安定で基地の中に固溶しにくいた
で、21世紀になった現在でも様々な加工の場面で
め、結晶粒の粗大化を防止する特性を持ちます。
使用されています。特に耐摩耗性と耐熱性の面で
Coは炭化物をほとんど形成しませんが基地に含ま
は工具鋼中で最大の位置にあり、靱性は冷間ダイ
れると炭化物の基地への固溶をより多くする性質
ス鋼と比較すると同等以上と言えます。一般的に
を持つため焼戻し硬さ、高温硬さを高めることが
ハイスの利点は大型工具を経済的に生産しえるこ
できます。ただしCoの増大とともに靱性が低下す
と、靱性が優れていることに加えさまざまな形に
るためチッピングや割れに注意が必要です。
成型加工が可能である点です。
以上のように、添加される成分系によりハイス
このようにハイスは名前が示す通り、主には高
はW系、Mo系およびV系に大きく分類されます。
速度での切削加工を可能にする工具であり、
現在のJISに登録のある代表的なハイスの主要成分
1)高温に晒されても容易に軟化せず、高い高
と用途例を表1に示します。
温硬さをもつこと
一方でハイスは製法によっても区分されます。
2)摩耗に対する抵抗が大きいこと
一般的な上記の材質は鋼塊を得る工程は溶解・鋳
3)加工の負荷に刃先が耐え、容易にチッピン
型鋳造により製造される溶製ハイスですが、ガス
グを生じないこと
アトマイズによって微粉末を形成し、高温・高圧
等が材料特性として求められます。これらの特性
のHIP(Hot Isostatic Pressing)工程にて鋼塊を
を得るため、ハイスにはW、Mo、Cr、Coおよび
得る粉末ハイスがあります。この粉末ハイスの特
V等の多くの合金元素が添加されており、適量の
長は均一かつ微細な組織で靱性が高いことであり、
Cを加えて必要な性質を与えています。
従来の溶製ハイスでは得られなかった高炭素、高
ハイス中のCは、その一部がCr、W、Moおよび
合金化された材質が開発されています。表1に粉
Vと結合し複炭化物を形成し、その硬さから耐摩
末ハイスの例としてSKH40を示します。
耗性を与え、残りは基地に固溶して強度を与えま
ハイスの性能を十分に発揮させるためには熱処
す。Wを18%含有した18-4-1型で始まったハイス
理法がきわめて重要になります。高温硬さを上げ
の歴史ですが、Wと同様の特性を与えるものにMo
るためには焼入温度を高め十分に炭化物を固溶さ
が挙げられます。W鉱石の約8割は中国で産出さ
せることが必要です。焼入れ方法は一般的に油冷
れ、一方Mo鉱石の約4割は米国に産出するため、
や窒素ガスによるガス冷却が用いられますが、焼
2014年11月
23
表 1 代表的なハイスの化学成分(mass%)と用途例
分類
JIS鋼種
SKH2
W系
SKH3
(溶製)
SKH4
C
Cr
0.73~0.83 3.80~4.50
Mo
W
V
Co
用途例
-
17.00~19.00
0.80~1.20
-
〃
〃
-
〃
〃
4.50~5.50
〃
〃
-
〃
1.00~1.50
SKH51
0.80~0.90
〃
4.50~5.50
5.50~6.70
1.60~2.20
-
SKH52
1.00~1.10
〃
4.80~6.20
〃
2.30~2.80
-
0.85~0.95
〃
4.60~5.30
5.70~6.70
1.70~2.20
4.50~5.50
ホブ
Mo系
(溶製) SKH55
SKH56
フライス
フライス、ホブ
9.00~11.00 バイト
ドリル
ブローチ
〃
〃
〃
〃
〃
7.00~9.00
エンドミル
Mo系
SKH40
(粉末)
1.23~1.33
〃
4.70~5.30
5.70~6.70
2.70~3.20
8.00~8.80
パンチ
SKH10
1.45~1.60
〃
-
11.50~13.50
4.20~5.20
4.20~5.20
バイト
SKH53
V系
(溶製) SKH54
1.10~1.25
〃
4.60~5.30
5.70~6.70
2.80~3.30
-
ドリル
1.25~1.40
〃
4.50~5.50
5.30~6.50
3.90~4.50
-
ポンチ
SKH57
1.20~1.35
〃
3.00~4.00
9.00~11.00
3.00~3.70
9.00~11.00 難削用バイト
切削
500
cBN
エンジンバルブ
耐摩耗性・耐熱性
セラミックス
200
冷間
成形
250
サーメット
100
超硬
粉末ハイス
20
プレス
ストローク速度
(m/min.)
1
溶製ハイス
マトリックス
ハイス
切削速度
(m/min.)
CVJ
温・
熱間
鍛造
被加工材
変形速度1-15m/min.
熱間工具鋼
靭性
図 1 工具・金型材料の使用される用途、加工速度による位置付け
割れの起こりやすい工具の場合は塩浴焼入れが推
加工領域である切削、絞り・圧造などの冷間成形、
奨され、薄い板や細い棒などは空冷することがあ
熱間鍛造それぞれの加工速度を付記したものです。
ります。焼戻しは一般的に550~600℃の範囲で行
切削加工の領域では近年の工作機械の発達によ
われ、焼戻し回数は最低2回、Coの多いハイスで
る高速切削が普及して、ハイスから超硬合金、セ
は3回以上実施することが必要です。
ラミックスなどへと工具材料の主役が移り変わっ
ハイスは切削加工を可能とするための工具として
ています。ハイスの発明者の一人がTaylorですが、
発展してきたものですが、その材料特性から様々
切削速度(V)と工具寿命の関係(T)を示した
な塑性加工の用途においても使用されています。
VT線図を提唱したのもTaylorです。超硬合金や
図1は、現在、工具・金型として使用される材
cBN工具などの高速切削領域はハイスの性能をは
料の特性を耐摩耗性、耐熱性と靭性で概念的に位
るかに上回っていますが、これらの領域でも彼の
置付けした図にそれぞれの材料が使用されている
のVT線図が使われています。またDI缶の絞り成
24
特 殊 鋼 63巻 6号
形は毎分1,000個以上、圧造は毎分100個以上の高
速加工が行なわれますが、これらの冷間成形用金
型には超硬合金が使われます。これらに比べると
鍛造加工の成形速度は低速の領域ですが、冷間鍛
造においては、閉塞鍛造、高剛性加工などのNNS
(Near Net Shape)技術が進歩しており高精度加
工という点では弾性係数の高い超硬合金が適当と
なります。
しかし、ハイスは長い歴史とその特徴からさま
ざまな用途に使用されてきており、今日でも、超
図 2 ハイス、超硬合金の疲労強度と硬さの関係
硬合金では靭性の不足する領域での金属加工に用
いられています。切削工具ではエンドミルのよう
延長線上にあることが分かります。物理気相蒸着
に自由に切屑が排出できないドリルやタップのよ
(PVD)法による表面への窒化チタン(TiN)等の
うな用途や金属用鋸刃の材料として使用されてお
高耐摩耗性被膜の開発が盛んに行われており、表
り、また金型では歯車のような靭性の必要な冷間
面処理と組合せた耐摩耗性の向上が図られていま
鍛造や、精密プレス加工、さらに熱衝撃も加わる
す。引張を含んだ疲労試験の結果から、高い硬度
温間鍛造では、セラミックスや超硬合金の適用は
域においても従来ハイスJIS SKH51と比べて、粉
限られており、これらの分野ではハイスは今日で
末ハイス、マトリックスハイスの疲労強度が優れ
も主役となっています。
ていることがわかります。
そこでハイスの耐摩耗性、耐熱性という本来の特
粉末ハイス、マトリックスハイスの位置付けを
徴に加え、靭性という競合材に相対する特長を最大
抗折力で図3に示します。特殊鋼各社では、現在、
限に引き出す粉末冶金法や再溶解法といった素材の
マトリックスハイスのラインアップが進められて
製造プロセスとの組合せによる開発が進められてお
います。今後は、これら各種の工具・金型材料の
り、粉末ハイス、マトリックスハイスが市場で使用
使い分けを正確に顧客に提示できるような応力場
されています。超硬合金においても、引張応力下で
にともなう疲労破壊寿命データの蓄積や刻々と進
破損を起こしやすいという欠点を補うために、WC
化を遂げているPVD処理による高性能膜と組合わ
粒度の調整、結合相Coの固溶強化など金型材料と
せた場合の耐摩耗性データを提供することが求め
しての改良も進んでおり、後方押出パンチ、歯車、
られています。
閉塞鍛造など金型への負荷別に材料
のラインアップも進んでいます。そ
こでこれらのハイス、超硬合金の疲
験の方法が異なっており、同一試験
片、試験条件で試験をやり直す必要
があるものの、硬さに対して整理す
ることで、超硬開発合金、粉末ハイ
スおよびマトリックスハイスそれぞ
(N/mm2)
ます。ハイスと超硬合金では疲労試
抗折力 (kgf/mm2)
労強度を硬さの関係を図2に示し
れの特徴が示されています。
ハイスの圧縮疲労のデータは少
ないので今後高硬度域のデータが
採取されることが望まれますが、
硬さで整理してみると超硬合金の
2014年11月
硬さ (HRC)
図 3 冷間成形に使用される工具材料の硬さと抗折力
25
Ⅲ.工具鋼の周辺技術
1.熱処理
や
日 立 金 属 工 具 鋼 ㈱ むら さき たく
技術部 技術管理グループ 村 﨑 拓 哉
◇ 工具鋼の熱処理の概要
れの高歪み状態を緩和して靱性が向上する。この
一連の熱処理工程により鋼に硬さと靱性を持たせ
各種の金型に使われる工具鋼(SKS、SKD、
ている。鋼材の種類や用途、要求特性などにより
SKH)は炭化物形成系が多く使用されている。金
条件の使い分けが必要とされており、その方法や
型の特性は、鋼材の内部組織(炭化物の形状、粒
特徴について紹介する。
径、分布状態等)だけでなく、熱処理、特に焼入
焼戻し処理による組織変化の影響を著しく受ける。
◇ 焼入方法の種類と特徴
したがって、金型の特性付与のため、熱処理技術
焼入れは、材料を高温に保持し、組織をオース
は非常に重要である。
テナイトにした状態から、急冷することによりマ
焼入焼戻し処理の基本パターンを図1に示す。
ルテンサイト変態を起こさせることで硬さを得る
焼入温度はA3変態点以上に加熱される。変態点は
処理である。焼入れ時の加熱では、炭素原子を固
合金成分によって異なり、それに応じて焼入温度
溶させ、かつ組織をフェライトからオーステナイ
も異なる。冷却は高圧ガス、衝風、焼入油、塩浴
トに変態させる温度(A3変態点)以上に加熱させ
(ソルトバス)などを使って急冷する。焼入れの過
る。焼入温度は、炭素工具鋼(SK)では760~
程では、加熱で溶け込んだ(固溶した)炭素原子
820℃、合金工具鋼(SKS)では760~880℃、ダイ
が、急冷により拡散する時間が無く、炭素を過飽
ス鋼(SKD)1000~1050℃、高速度工具鋼(SKH、
和に固溶した状態(マルテンサイト)となって硬
以下ハイス)1050~1300℃が主に選定される。焼
さを得る。この焼入れままでは、硬く脆い状態で
入温度が低すぎると、加熱で一様なオーステナイ
あることに加えて、変態に伴う膨張で表面に引張
トとならず、マルテンサイト変態が不均一になる
応力が働き、割れが発生する恐れがあるので引き
など適正な焼入組織が得られない。一方、温度が
続き焼戻しを行なう。焼戻しを行うことで、焼入
高すぎるとオーステナイト結晶粒の粗大化、酸化
や脱炭の促進、残留オーステナイトの増加等によ
り、硬さや靱性の低下を招く。最適な焼入温度は
材料組成によって異なるため、それぞれの材料に
適した温度を選定することが必要である。
焼入温度とともに重要なのは加熱時間である。
これが適当でないと加熱温度の場合と同様の不具
合が起きる。通常、ダイス鋼の場合、材料の中心
が所定の温度に達して30分程度の保持が適用され
ている。実際の操業では、焼入炉内の温度分布不
良や、過大な材料装入量、装入方法の不均一など
が、上述した異常発生の原因となるため、熱処理
設備の点検や定期的なメンテナンスなどによる管
図 1 一般的な焼入れ焼戻しヒートパターン
26
理が非常に重要である。
特 殊 鋼 63巻 6号
焼入温度に加熱された鋼は、急冷することでマ
ルテンサイト組織となり硬さが得られる。一般に
焼入冷却速度が速いほど組織が緻密となり高い靱
性が得られるため、急冷技術や設備が求められて
いる。図2に各種冷却媒体の冷却速度比較を示す。
速い冷却速度を得るため、従来から油焼入れや塩
浴焼入れが行われてきたが、近年では真空焼入設
備の冷却性能向上により、ソルトや油冷に匹敵す
る冷却速度が得られるようになり、大型の金型ま
で高圧ガス冷却が適用されるようになっている1)。
しかし、冷却速度が速くなると温度ムラが生じ、
これに伴って熱処理変形や割れが発生する。例え
図 3 工具鋼のCCT曲線と各種冷却方法
ばダイカスト金型に使用されるSKD61相当の金型
で一定時間保持して内外温度差を小さくし、その
等では長辺が1,000mmを超える大型のものもあり、
後再び急冷することで全体を一様に冷却・変態さ
焼入れ時の急冷と同時に変形を抑制することがポ
せ、割れを抑制する手法が取られる。但し、この
イントとなる。熱処理変形は、金型の厚さや形状
ときの保持が長過ぎたり、保持温度が不適である
の違いで生じる内外温度差により、高温域での収
と、粗大ベイナイトが生成し靱性悪化の要因とな
縮(熱応力)と、低温域のマルテンサイト変態時
るため注意が必要である。また、2段階冷却は、
の膨張(変態応力)のタイミングの差から発生す
熱応力の影響が大きい高温域を比較的緩やかに冷
るものであり、これらが複合的に影響している。
却し、低温域を急冷する方法であり、靱性の確保
図3に工具鋼の連続冷却線図(CCT線図)と、各
を目的としている。焼入冷却速度が遅くなること
種冷却方法(一般的な急冷(連続冷却)
、マルクエ
による靱性への影響は、高温域では粒界炭化物の
ンチ法、および2段階冷却)の冷却曲線を示す。
析出、低温域ではベイナイトの生成が主な要因で
CCT線図とは、焼入れ時の冷却速度と組織の関係
ある。両者を比較すると、ダイカスト型材等に用
を現わす図である。この図では、冷却速度は焼入
いられるSKD61については、後者の影響が前者に
温度から始まる右肩下がりのカーブで現され、垂
比べて非常に大きい2)。したがって高温域を緩や
直になるほど速い冷却となる。焼入冷却では、高
かに、低温域を速く冷却する2段階冷却により、
温の粒界炭化物析出域や、パーライト変態域(図
靱性を保ちつつ歪みの少ない焼入れを行うことが
3中“P域”
)に掛からないように速く冷却すること
でき、低歪高靱性熱処理技術として、大型ダイカ
が必要であるが、マルクエンチ法ではこの温度域
スト型材の焼入冷却に適用されている。
を通過後、ベイナイト変態温度(図3中“B”)以上
ハイスの場合の焼入れは、ダイス鋼とは異なり、
塩浴炉(ソルトバス)を用いられることが多い。
ハイスは、その使用用途の特性から、高い硬さを
求められ、かつ内部までそれが維持されていなけ
ればならない。したがって、焼入れには高い冷却
速度が必要とされる。一方で、焼入温度はダイス
鋼と比較して高い。一般に焼入温度を高く、加熱
時間を長くするほど炭化物がオーステナイト中に
固溶する量が増すため、焼入れ後の硬さは高くな
るが、結晶粒の粗大化や酸化・脱炭を生じる。雰
囲気加熱や真空加熱では、熱伝導が悪いため加熱
に長時間を要してしまい、これら粒粗大化や酸化
図 2 各種冷却媒体の冷却速度比較
2014年11月
脱炭の原因となり得る。ソルトバスは、液体を用
27
いた加熱となるため加熱速度が非常に速く、大気
加熱の約4倍の速度にもなる3)。極めて短時間で
焼入加熱温度まで達するため、粒粗大化の抑制に
有効である。また、冷却過程においても、ソルト
バスでは油冷却のような蒸気膜段階がなく、初期
から速い速度で冷却が進行する。近年、真空炉に
おける窒素ガス冷却での代替技術も開発されてき
ているが、高温域の冷却速度はソルトバスには及
ばないのが現状である。但し、ソルトバス加熱の
ための電力コストが高く、また、硝酸カリウムや
硝酸ナトリウム等の混合塩を用いるため、大気・
水質・廃棄物処理などの対策コスト負担が大きい
という課題もある。
◇ 焼戻温度とその使い分け
焼戻しは、焼入処理で蓄積された内部歪みを加
熱することにより軽減して硬さを調整し、かつ靱
性を向上させる処理である。処理の過程では、焼
入冷却で生じた硬くて脆いマルテンサイトから炭
図 4 SKD11の焼戻し温度と硬さおよび残留オース
テナイトの関係
化物を排出させ、靱性の高い焼戻マルテンサイト
を得るとともに、室温まで持ち越された残留オー
年変化がある。経年変化は、焼入焼戻しで分解で
ステナイトが分解され2次硬化が得られる。
きなかった不安定なオーステナイトが、時間の経
工具鋼の多くは使用中の環境や使用方法により高
過に伴い変態膨張することで生じる寸法変化であ
温にさらされることが多いため、金型の安定化とし
る。一般的に、残留オーステナイト1%の変態に
て2次硬化型の高温焼戻し(500℃~650℃程度で
つき、0.010~0.015%の伸びが発生するといわれて
の処理)を適用されるのが一般的である。ただし、
いる4)。この変化は室温でも熱処理後から数年の間
冷間プレス型など一部の冷間金型用工具鋼に対して
に徐々に起きるもので、金型の高い寸法精度が重
は、200℃近傍の低温焼戻しを適用されることがあ
要視される冷間金型では大きな問題となる場合が
る。図4にSKD11の焼戻温度と硬さおよび残留
ある。経年変化を抑制するためには、残留オース
オーステナイト量の関係を示す。SKD11に代表さ
テナイトを減らすか、または安定化させる必要が
れる高Cの鋼ではマルテンサイト変態終了温度が室
ある。前者の目的として、一つはサブゼロ(深冷)
温以下まで低下しているため、焼入れの時点で約
処理が挙げられる。これは焼入れ時に室温以下の
20%のオーステナイトが残留している。この残留
温度まで冷却し、マルテンサイト変態を促進させ、
オーステナイトは約450℃までは比較的安定であり、
残留オーステナイト量を低減させるための処理で
この組織は軟らかいため材料全体としては高い靱性
ある。一般的にはドライアイス(-78℃)が用い
を有している。約200℃での低温焼戻しを行うと、
られるが、液体窒素(-196℃)などを利用する超
マルテンサイトから炭化物が排出されて焼戻マルテ
サブゼロ処理(クライオ処理)を行うことでさら
ンサイトとなり靱性が向上する。この温度での焼戻
に効果が得られる。もう一つは、焼戻温度の上昇
しでは約60HRCの硬さを有しており、金型の使用
により残留オーステナイトの分解を促すことであ
環境や熱処理後の加工(放電加工や表面処理等)で
る。例えばSKD11では550℃以上で残留オーステナ
温度上昇が無いのであれば、低温焼戻しの適用によ
イトはほぼ完全に分解される。但し、焼戻しによ
り硬さと高い靱性を得ることができる。
り軟化してしまうため、硬さが要求される用途で
また、同じく冷間金型で重視される点として経
はこの方法は採用できない。一方、後者は焼戻し
28
特 殊 鋼 63巻 6号
の後400℃前後の加熱処理を行うことで、焼入焼戻
プロセスであり、金型などの性能に大きな影響を
しで変態しなかった不安定な残留オーステナイト
及ぼす。鋼類・鋼種や要求特性によって、焼入温
の歪みを低減させることにより安定化し、経年変
度、冷却方法、焼戻温度をはじめ、最適な熱処理
化が起こりにくい状態を得ることができる 。
条件を選定する必要があり、誤った処理を行うと、
工具鋼の中でも、合金を多く含有する鋼は残留
割れや硬さ不良等の熱処理時の不具合だけでなく、
オーステナイトを多く含むため、焼戻し処理回数
金型使用中の寿命低下等の原因にもなる。金型の
も重要となる。多量な残留オーステナイトは、1
使用分野によっては、高い寸法精度や低歪高靱性
回の焼戻しでは完全に分解されない場合もあり、
など、より付加価値の高い熱処理が要求される。
5)
さらに、焼戻しの冷却時に一部の残留オーステナ
近年では使用環境の過酷化に伴って、表面処理
イトはマルテンサイトに変態し、十分な靱性が得
(窒化、PVDなど)との組み合わせによる高付加
られないことがある。これらの残留オーステナイ
価値が行われている。今後は使用環境の変化や鋼
トやマルテンサイトを焼戻して全体を安定な状態
材・表面処理の開発などによる金型性能向上に対
にするために、2回目の焼戻しが必要である。ま
して、熱処理にも新しい技術や設備が求められて
た、Coを5%以上含む鋼種は残留オーステナイト
いる。
が安定であるため3回の焼戻しが必要である。但
し、冷間金型用工具鋼で低温焼戻しを行う場合は、
残留オーステナイトの分解に至っていないので繰
返し焼戻しは不要である。
むすび
工具鋼の熱処理は特性を付与するための重要な
2014年11月
参 考 文 献
1)西田純一:素形材、Vol.55(2014)No.2、p.29-34
2)型技術協会型寿命向上研究委員会編:金型高品質化のための
表面改質、(2009)、p.63-69
3)坂田玲璽:素形材、Vol.55(2014)No.2、p.35-41
4)日原政彦:型技術、第27巻第2号2012年2月号、p.94-97
5)松田幸紀:電気製鋼、第71巻2号2000年6月、P.141-148
29
2.表面処理
大 同 DM ソ リ ュ ー シ ョ ン ㈱ きた がわ とし ひろ
生産本部 グローバル技術部 北 川 利 博
処理を選択する際に最初に注意すべき点は素材の
まえがき
特性(硬さ・寸法・表面性状)がその処理温度で
近年、燃費向上のため自動車用部材の軽量化の
どのように変化するか知っておくことである。大
ニーズが高まっている。軽量部材製造のため、冷
抵の場合は表面処理を施工しても特性が変化しな
間プレスでは引張強度が980MPa級以上の超ハイ
いか、良くなる素材を選択する。例えば冷間ダイ
テン材の冷間加工やダイクエンチ(ホットプレ
ス鋼の低温焼戻し材にPVD処理を施工した場合、
ス)、ダイカストでは高温化およびハイサイクル化
ダイス鋼は表面処理時に焼戻しが進行し、硬さの
による金型温度の上昇、プラスチック成型では強
低下や、寸法変化を引き起こしてしまうので注意
化繊維・硬質粒子の含有率アップなど各用途の金
が必要である。また、処理温度が高温である熱
型の使用環境はますます厳しくなってきている。
CVD、TRDは基材が鋼の場合、表面処理後に焼
工具鋼メーカーは金型材質の改良や開発を進めて
入・焼戻しを施すので、ある程度の寸法変化や変
はいるが、素材自体の改善で飛躍的な性能向上は
形があることは承知しておかなければならない。
1.窒化・軟窒化
望めない状況になっている。
そこで、苛酷な要求に応えるための方策として
窒化は金型表面から窒素を、軟窒化は窒素と炭
は、適切な素材を選定し、目的の成型に適合した
素を同時に浸透・拡散させる処理である。金型用
表面処理を施した金型を採用することが不可欠に
鋼に利用される窒化には大別すると、塩浴窒化、
なってくる。本稿では金型用鋼に使用される表面
ガス(軟)窒化、プラズマ窒化がある。いずれの
処理の特徴と留意事項について述べる。
手法も金型表面から内部に向かって窒素および炭
素を拡散させるという点では同じであるが仕上が
◇ 金型用鋼(工具鋼)に使用される表面処理
りの面粗度と表層の生成物量が異なる。面粗度と
表1に金型用途別の必要特性と代表的な表面処
しては粗い順に塩浴窒化、ガス窒化、プラズマ窒
理法を示す。処理温度は室温からダイス鋼の高温
化の順となり、プラスチック型、ダイカスト型の
戻し温度、焼入温度に至るまで、幅が広い。表面
うち意匠面の面粗さが問題となる用途にはプラズ
表 1 金型用途別の必要特性と主要な表面処理
主要な表面処理
必要特性
処理温度
熱CVD・TRD 900~1050℃
熱間鍛造型
〇
―
◎
◎
◎
◎
―
ダイカスト型
△
―
〇
〇
◎
△
△
押出し型
◎
―
〇
〇
△
◎
―
冷間鍛造型
◎
〇
△
△
―
〇
―
プレス型
〇
◎
―
―
―
△
〇
エンプラ型
◎
〇
◎
―
―
―
◎
窒化・軟窒化
450~580℃
PVD・PCVD 180~550℃
湿式メッキ
80℃
ショットピーニング 室温
一般に利用される手法
最近 利用される手法
30
特 殊 鋼 63巻 6号
マ窒化を推奨する。
も欠点である。最近になって、この欠点を克服で
図1に各種窒化処理の断面ミクロ組織を示す。
きるアクティブスクリーン窒化法が開発・実用化
ラジカル窒化を除いて、各窒化層は白層と呼ばれ
されつつあり1)、プラズマ窒化技術はまだまだ発
る化合物層(鉄の窒化物と炭窒化物)と窒化物を
展が期待できる。
2.熱CVD・TRD
含む拡散層で形成される。この白層は硬度が高く、
化学的に安定であることから、ダイカスト金型の
金型に使用されるCVDコーティングは熱エネル
溶損に対して有益であると同時に、その脆さから
ギーを利用する熱CVD法と成膜に電気エネルギー
疲労強度、耐ヒートチェック性に対してマイナス
を利用するプラズマCVD(PCVD:後述)がある。
要素もあわせもっている。しかし、白層の下にあ
熱CVDは金属塩化物のガスを、TRDは金属溶融
る拡散層は窒化物の析出硬化の機構を通して硬さ
塩を原料として1000℃前後で表面にセラミックス
と圧縮応力を基材に付加することで、耐摩耗と同
を析出・成長させる処理である。熱CVD法のTiC
時に疲労強度、耐ヒートチェック性を向上させる。
膜、TRD法のVC膜を代表とする炭化物膜は処理
白層を有する窒化は鋭利な形状を持つプラスチッ
温度が高温であるがゆえに、膜成分と基材成分が
ク型やチッピングを嫌う冷間型には白層のデメ
相互に拡散し、その密着強度は非常に高い。その
リットが大きく、あまり利用されない。
ため冷間金型、特に冷間鍛造型の高面圧加工の摺
プラズマ窒化は電気エネルギーを利用して窒化
動面に有効である。また、これら高温での熱化学
を促進する手法で、イオン窒化とその進化系のラ
反応を利用した表面処理は原料が気体または液体
ジカル窒化がその代表である。これらは電気エネ
であるため細い隙間や、穴の内面にも均一に被膜
ルギーを利用している分、処理温度を低くするこ
が形成されるという利点がある。
とができ、450℃~500℃でも窒化が可能である。
これら表面処理は、金型鋼に対しては成膜後に
この温度は冷間金型の高温焼戻し温度以下なので、
焼入焼戻しを行う必要があり、被覆面は熱処理ま
冷間金型の基材硬さや寸法を維持しつつ、表面を
まの寸法精度とならざるを得ないことが欠点とい
窒化することができる。プラズマ窒化の中で、特
える。精度が必要な金型には熱処理変寸挙動を加
にラジカル窒化は白層を形成せずに拡散層のみを
味した設計が必要となるが、一旦熱処理時の変寸
生成こともできるため、前述の白層によるデメ
傾向を把握すれば、リピート性のある金型部品に
リットを克服し、従来窒化の対象でなかった金型
対して比較的低コストで強靭な膜を提供できる。
3.PVD・PCVD
へも利用範囲が広がった。
これらのプラズマ窒化の欠点は、製品にグロー
金型に利用されるPVDは主にイオンプレーティ
放電を発生させて窒化を行うため、間隙や穴の中、
ング法であり、PCVD法と同様、原料を電気エネ
ばら荷状態など表面に放電の起こり難い部位に対
ルギーでイオン化することで、反応性を高め、ダ
しては窒化が進まないことにある。加えて、エッ
イス鋼の高温焼戻し温度以下で成膜する。処理工
ジ効果のため角部へ過剰に窒化されるというもの
程中、溶融金属を原料とするイオンプレーティン
SKD61
5%ナイタール腐食
塩浴窒化
ガス窒化
イオン窒化
ラジカル窒化
で供給することができるためプラズ
マ窒化と同様、プラズマが発生する
部位には均質な成膜が可能である。
白層
(化合物層)
この写真
ミクロ組織
基材の高温焼戻し温度以下で処理
できることは、処理前後でほとんど
寸法が変化しないことを意味してお
25μm
窒化層深さ
0.2mm
化合物層厚さ
処理条件
グ法に対しPCVDは原料を全て気体
12μm
550℃x10h
0.35
0.1
13
3~4
0
520℃x60h
530℃x7h
450℃x5h
図 1 各種窒化処理後の断面ミクロ組織
2014年11月
0.1
り、精度が求められる金型に利用さ
れる。
近年、これら低温のコーティング
の進歩はめざましく、ひと昔前まで
31
は装飾用に使われていた金色の膜=TiNがTRD膜
メーカーはこの複合処理をひとつの表面処理とし
を超えるほどの性能を達成している 。
て商品化している。PVDやPCVDにとっては、窒
PVDの性能が向上した背景は膜と基材の界面の
化の白層は耐剥離性を阻害する異物であったため、
清浄化と膜に発生する欠陥を減少させる技術の開
ラジカル窒化など白層を伴わない窒化が開発され
発にあり、耐剥離性の向上が一因に挙げられる。
るまでコーティングと窒化の組合せは安定した性
図2は膜に欠陥(マイクロポアやドロップレット)
能を発揮できなかった。
「豆腐に薄氷」と表現され
を減少させたことで高性能化したTiNの例を示す 。
るコーティングは基材の硬度が低いと基材の変形
ユーザーが高性能で安定した膜を入手したいと考
にコーティングが追従できず剥離してしまい、性
えるならば、依頼品は、表面の凸凹に汚れが残ら
能を発揮できない 3)。窒化は基材の変形を抑え
ないよう面粗度をあげ、界面の清浄化が容易な状
コーティングの耐剥離性を引上げ、本来のコー
態で依頼することを心がけるべきである。
ティングの特性を引出している。複合しない場合
膜種としては冷間加工用にはTi、V、Crの炭、
でも、基材の硬さはコーティングの耐剥離性と密
窒化物が、温熱間加工用にはAl、Cr、Siの窒化物
接に関係しており、ダイス鋼よりもハイスよりも
が主流であり、なおかつ、混合、積層、傾斜積層
超硬と硬い基材がよりコーティングの性能を引出
させることで耐剥離性、耐酸化性、耐凝着性、耐
す。冷間ダイス鋼の中では処理温度以上の焼戻し
ヒートチェック性などを改善した膜が開発されて
で硬さの得られる8Cr系の素材をPVD、PCVDに
いる。
推奨する。
2)
2)
4.複合表面処理
ショットピーニングは工具鋼や材料表面に高速
表面処理は複合によってその性能を相乗的に伸
で鋼球やセラミックス粒子を投射し、表面を細か
ばすことができる。最近では低温でのコーティン
く塑性変形させるとともに残留圧縮応力を付加す
グと窒化の組合せは一般的となり、コーティング
る方法である。最近ではダイカスト金型への適用
被加工材
ダイ
(一部凸部有)
上面図
パンチ
50shot
皮膜なし
矢印
クリアランス
凸部0.70mm
ダイ
パンチ
試験材
・パンチ・ダイ :DC53 63HRC
・被加工材 :780MPaハイテン材
板厚:1.6mm
・クリアランス:0.70mm
プレス条件
・AIDA 150tnf ハイフレックスプレス
・55spm
・潤滑(ハイテン材付着の防錆油)
20000shot後のパンチ外観
PVD 新TiN
はかじり発生部位
CVD3層膜
TRD膜
5mm
図 2 ハイテン材曲げ加工試験の模式図と各種表面処理の評価結果
32
特 殊 鋼 63巻 6号
が進んでおり、単独では水冷孔内に残留応力を付
トチェック性能試験であり6)、その試験結果は即、
与することで応力腐食割れを防止したり、表面の
実践に反映される。
凸凹(ディンプル)がダイカスト溶湯の流れの制
むすび
御に利用されている 。窒化との複合により、より
4)
強大な残留圧縮応力を発生させることで、ダイカ
表面処理は高価で採用には躊躇しがちである。
スト金型の寿命原因の大半を占めるヒートチェッ
しかし、金型や金型部品の寿命が延長することで
クを抑制する処理も開発・実用化されている。
メンテナンス費用や人件費、マシンの停止時間が
また、PVDとの複合でディンプルに潤滑油を保
削減でき、生産性が向上することを想定すると、
持する機能を持つコーティングも商品化されてい
イニシャルコストは大きくても十分トライする価
る5)。
値がある場合が多い7)、8)。特に、プラズマを利用
する表面処理は他の表面改質との複合化技術の開
◇ 表面処理の評価と選択
発によってまだまだ苛酷な要求に応えられる伸び
ユーザーは数ある表面処理の中でどれを選べば
しろがあるので、トライ結果をメーカーに提供し、
いいのか、貴重な工数や費用を使ってテストする
連携することで表面処理技術はまだまだ発展して
に値する処理は何なのか、迷うことは多いと思う。
ゆくと考える。
表層の硬度や厚み、摩擦係数や摩擦摩耗試験の結
果、スクラッチ(引っかき)試験結果、酸化増量
参 考 文 献
などテーブルテストのデーターからある程度絞り
1)西本明生、J.Vac.Soc.Jpn Vol.56、No.8(2013)、p.303
込むことはできるが、実際の加工条件下ではいろ
いろな因子が複雑に絡み合い、予想した結果が得
られない場合も少なくない。
表面処理メーカーとしては、実際の加工を代表
できる試験技術を開発し、ユーザーに提示すべき
と考える。図2の試験もその1例であるが、図3
にダイカスト型用表面処理の評価例を示す。図3
は小型ダイカストマシンを用いた模擬型でのヒー
2)増田哲也、北川利博、型技術 Vol.27、No.7(2013)、p.16
3)岡本圭司、原伸太郎、中谷達行 プレス技術 Vol.50、No.
8(2012)、p.64
4)神山拓哉 潤滑経済、No582、(2013)、p.22
5)北川利博、増田哲也、型技術 Vol.29、No.8(2014)、p.52
6)横井直樹、河野正道、井上幸一郎、型技術 Vol.25、No.7
(2010)、p.112
7)大崎隆史、福井茂雄、型技術 Vol.29、No.8(2014)、p.56
8)樋口成起、増田哲也、清水崇行ら、電気製鋼、Vol.85、No.
1(2014)、p.39
■供試材
鋼種 : JIS-SKD61 (43HRC)
■試験条件
Al合金
ADC-12
高速射出速度
1.6m/s
注湯量
600g
鋳造圧力
65MPa
溶湯温度
700℃
離型剤噴霧時間
3秒
離型剤
モルゾールMS-10 (希釈100倍)
■試験方法
・ 135tダイカストマシンで5,000ショット鋳造を実施
・ 可動入子のヒートチェック損傷状態を比較
■試験結果例
無処理
塩浴軟窒化処理
鋳造品
窒化+ピーニング
複合処理
1cm
図 3 ダイカスト型 ヒートチェック 実機模擬試験
2014年11月
33
Ⅳ.会員会社の工具鋼 or 工具鋼関連技術
愛知製鋼㈱
具損傷が抑制され、切削加工性に優れ、型加工費
用低減、加工時間短縮できる。焼入焼もどし後も
SKD11 に 代 わ る
削りやすい(図1)
。
エコダイス鋼SXACE
2.割れにくい
1次炭化物とマトリックスの間には境界が存在
まえがき
する。金型には大きな応力が負荷されるが、境界
冷間工具鋼のJIS-SKD11は耐摩耗性に優れたバ
する。SXACEには、この境界がないため、割れに
には応力集中し、割れの起点となり、割れを助長
ランスのよい鋼種で、従来より汎用的に使用され
くい。
てきたが、近年、金型コスト低減、型加工時間短
3.溶接補修しやすい
縮、小ロット生産化のニーズが高まり、必ずしも
SXACEは組織が均一で溶接しやすく、割れ感受
SKD11の特性が必要でなくなってきている。今回、
性が低いため、繰り返し溶接しても割れにくい。
これらのニーズに対応した使い勝手のよいエコダ
4.熱処理しやすい
イス鋼SXACEについて紹介する。
SXACEは、SKD11と同じ焼入焼もどし条件で
◇ 位置付け
使用できるため、汎用性が高い。最高硬さは、
SXACEは、マトリックス冷間工具鋼で、ミクロ
い硬さが得られる。熱処理後の変寸率もSKD11と
HRC60以上、高温焼もどしでは、SKD11よりも高
組織に大きな特徴があり、SKD11に見られる1次
ほぼ等しいため、扱いやすい。
炭化物を極力低減(マトリックス化)し、組織を
むすび
均一化している。これにより、後述するさまざま
な特性が得られる。
SXACEは切削性、および、溶接補修性に優れ、
素材費も安いため、エコで使い勝手がよく、また耐
◇ 特 徴
割れ性の高い鋼種である。特にここ最近では自動車
1.削りやすい
ハイテン部品成形用のプレス金型、特に切刃への採
SKD11に見られる1次炭化物は、非常に硬く、
用によるコスト低減への貢献で好評を得ている。
サイズも大きい。そのため、型加工時には、切削
〔愛営 知業 製企 鋼画 ㈱部 山崎 徹〕
工具が1次炭化物と接触するため、工具損傷を早
やまざき
める。一方SXACEは1次炭化物がないため、工
とおる
R5エンドミル加工(焼入焼もどし材HRC60)
0.6
SXACE
逃げ面磨耗(mm)
0.5
工具:TiSiNコーティング
切削速度:150m/min
送り:0.1mm/刃
切込み:0.3mm
ビックフィード:0.5
潤滑:ドライ
SKD11
0.4
0.3
0.2
0.1
0
0
50
100
150
200
250
300
切削距離(mm)
図 1 R5エンドミル加工後の工具摩耗量(焼入焼もどし材HRC60)
34
特 殊 鋼 63巻 6号
山陽特殊製鋼㈱
大割れを抑制することが期待できます。
高強度高靭性ダイカスト金型
用鋼「QDX-HARMOTEXⓇ」
3.軟化抵抗性
QDX-HARMOTEXⓇは、炭化物の熱的安定性を
高めた成分設計となっているため、SKD61に比べ、
優れた高温軟化抵抗性を有しています。高温で長
時間使用しても硬度低下が緩やかなため、摩耗や
まえがき
初期き裂の発生が抑制され、金型の長寿命化が期
近年、自動車の軽量化を目的に、アルミ部品の
待できます。
4.耐ヒートチェック性
高強度化および薄肉化が進んでおり、これらの部
品を製造するために使われるダイカスト金型への
図1に、ヒートチェック試験後における試験片
機械的負荷は増大しています。さらに、生産性向
表面の断面写真を示します。ヒートチェック試験
上を目的に部品成形ピッチの短縮化が進んでおり、
は、実際の金型の使用環境を模擬した試験であり、
金型への熱的負荷も増大しています。これらの過
試験片に対し繰り返しの熱応力負荷を与え、試験
酷な使用環境を背景として、金型には大割れや
片表面に生じたき裂の発生頻度や進展状況などを
ヒートチェックなどの寿命を低下させる問題が生
用いて、耐ヒートチェック性を評価する方法です。
じやすくなっており、長寿命化に向けて一層の高
QDX-HARMOTEXⓇは、優れた耐ヒートチェック
強度および高靭性を備えた金型材料が求められて
性を有しており、SKD61に比べ浅いクラックが主
います。QDX-HARMOTEXⓇは、これらのニーズ
体であり、クラック同士が連結することで生じた
に対応すべく開発されたダイカスト金型用鋼であ
大きな欠けも認められません。
り、優れた靭性と高温強度を両立させ、その結果、
むすび
耐ヒートチェック性に優れた特性を有しています。
以下にその特長を紹介します。
QDX-HARMOTEXⓇは、SKD61の靭性および高
◇ 「QDX-HARMOTEX 」の特徴
Ⓡ
1.焼入焼戻硬さ
温強度の両方を改善させた鋼種であり、優れた耐
ヒートチェック性を有しています。金型使用環境
の過酷化に伴い問題となってきた、金型の大割れ、
QDX-HARMOTEX は、SKD61と同条件での焼
欠けおよびヒートチェックの抑制に、QDX-HAR-
入れが可能であり、また焼戻しに伴う軟化抵抗性
MOTEXⓇは好適です。QDX-HARMOTEXⓇは生
が優れています。
産阻害要因の低減と金型寿命向上を実現し、ユー
Ⓡ
2.靭 性
ザーのトータルコスト低減に貢献することが期待
QDX-HARMOTEX は、合金成分および製造プ
Ⓡ
できます。
ロセスの最適化により、炭化物の微細均一分散を
陽 特 殊 製 鋼 ㈱ 〔山研究・開発センター
島村 祐太〕
達成し、SKD61よりも優れた靭性を有することか
しまむら
ら、金型使用時に発生したき裂の進展を抑制し、
200μm
200μm
a
クラック深さ:平均 32μm、最大 107μm
(a)QDX-HARMOTEXⓇ
ゆう た
b
クラック深さ:平均 56μm、最大 146μm
(b)SKD61
図 1 ヒートチェック試験後の試験片断面写真
2014年11月
35
大同特殊鋼㈱
ダイカスト金型専用
溶接補修材DHW
18%Ni
マルエージング鋼
DHW
溶接部
母材
5,000回
まえがき
アルミダイカストは、溶解したアルミ合金をダ
イカスト金型の隙間に流し込み凝固させて部品を
15,000回
製造する工法であり、自動車のエンジンケースや
ミッションケースなど、アルミ製品の大量生産に
用いられています。ダイカスト金型の表面温度は、
アルミ合金が触れる際に上昇し、部品の取り出し
25,000回
20mm
後に低下しますが、温度の上下が繰り返されると、
金型表面に“ヒートチェック”と呼ばれる微細な
割れが生じます。ヒートチェックは生産数の増加
母材:SKD61(43HRC)
図 1 溶接まま状態でのヒートチェック性試験結果
とともに大きくなり、アルミ製品への割れ模様の
転写や金型の破損を招くことがあります。このた
温度パターンを負荷して耐ヒートチェック性を評
め金型は、定期的に生産を止めて外され、ヒート
価した結果を示します。いずれもサイクル数の増
チェック部位を除去後に溶接補修、成形され、再
加に伴いクラックの長さや本数が増え、特に18%
組付けして使用されます。
Niマルエージング鋼は試験片右側の非溶接部(母
従来、溶接補修にはマルエージング鋼が使用さ
材)に比べて多数のクラックが発生します。これ
れてきましたが、溶接部位ではダイカスト金型に
に対しDHWは明らかにマルエージング鋼対比ク
必要な硬さが得られず、早期にヒートチェックが
ラック数が少なく、25,000サイクル時のヒート
発生する問題がありました。
チェック発生状況と18%Niマルエージング鋼の
本稿では、溶接補修材の成分を調整し、溶接し
5,000サイクル時の状況がほぼ同程度でした。これ
た状態でダイカスト金型とほぼ同等の硬さが得ら
は、試験後の溶接部の硬度測定から、18%Niマル
れるようにしたことで、ヒートチェックの発生や
エージング鋼は約30~33HRCに対し、DHWは約
進行を遅らせて、従来材よりも補修部の金型寿命
43~48HRCと高硬度であったことと、18%Niマル
を大幅に延長できるDHWについて紹介します。
エージング鋼の熱伝導率が、DHW に対して低い
◇ DHWの特長
ためと考えられます。
むすび
1.化学成分
DHWは、18%Niマルエージング鋼の組成とは大
DHWは、ダイカスト金型の損傷部の補修や形状
きく異なり、ダイカスト金型に多く用いられるJIS 修正に使用可能で、従来の溶接補修材に比べ、補
SKD61をベースに、コバルトを含まず,炭素,ケイ
修部の金型寿命を大幅に延長できる溶接材です。
素を,ダイカスト金型の硬さと熱伝導率にあわせて
この効果により、金型の補修コスト削減、および
最適化を行ったダイカスト金型専用溶接補修材です。
補修期間の延長による生産性向上に貢献します。
2.耐ヒートチェック性
なお、DHWは2012年10月に改正された特定化学物
ダイカスト金型のヒートチェック発生を抑制す
質障害予防規則等に対応した、コバルトを含まな
るためには,高強度,高熱伝導率が有効です。
い溶接材です。
図1に後熱をおこなわず、溶接ままの試験片に
実際のダイカスト金型を模擬して、加熱と冷却の
36
〔大工 同具 特鋼 殊事 鋼業 ㈱部 増田 哲也〕
ます だ
てつ や
特 殊 鋼 63巻 6号
日立金属㈱
CAEを用いたダイカスト金型
の焼入れ予測技術の構築
まえがき
国内のダイカスト操業においてハイサイクル化
および製品の大型化が求められる中で、ダイカス
10 ㎜
ト金型材料には高寿命化、高靱性化が求められて
いる。特に高寿命化のためには金型に発生する
図 1 解析モデル例(480mm×630mm×290mm)
ヒートクラックを抑える必要性が高まり、その解
決のために焼入れ硬度を高くして高温での強度を
性を再現する事が難しく、金型を模擬した簡易モ
向上させる方法がとられているが、靱性低下の原
デルにて解析を実施していた。この場合、モデル
因にもなる。高温での強度と靱性を共に増大させ
の作成工数が大となり、解析結果も定性的な判断
るためには、焼入れ冷却速度を速くする必要があ
のみとなっていた。
るが、速すぎると熱応力や変態応力の影響を受け
弊社ではこの問題を解決するため、図1に示す
て、大変形や焼割れの危険性が増加する。そのた
様な金型の3D CADデータから解析モデルを生成
め、高靱性と低歪み・焼割れ防止を両立させた焼
する技術を開発し、意匠の細かい複雑形状金型の
入れ作業が必要であり、それらを満足させるため
解析を可能にした。その結果、これまでよりも詳
には焼入れ中の冷却速度、材料特性および変形挙
細に応力集中部位の特定が出来るなど、解析ツー
動を事前に予測する事が極めて重要となる。また、
ルとしての精度が向上した。
これら予測技術は金型の設計、加工するユーザー
なお、これまでの解析事例としては①焼割れ危
にとっても有益な情報となる。
険部位の予測、②材料特性(靱性値)予測、③低
当社ではCAE解析を活用した焼入れ予測技術の
歪み熱処理方法の提案等を実施しており、熱処理
構築を進めており、その中で外部研究機関の協力
ツールとして一定の成果を上げている。ただし、
を頂きながら独自開発した高精度焼入れ解析ソフ
ダイカスト金型は様々な用途や形状により、必要
ト「Thermal Prophet」(以下:THP)の特徴を
とされるニーズも異なるため、上記個別案件の対
ご紹介する。
応に加えて、将来的には熱処理設備や地域に合っ
◇ Thermal Prophet (THP)
た包括的な熱処理指針の提案が必要と考える。当
社ではその様な指針についてCAEを活用した熱処
THPは、焼入れ冷却中の温度、変形、相変態を
理の総合的なソリューションサービスとして提供
連成した解析ソフトであり、材料に発生する変態
していきたいと考える。
塑性、変態応力、変態潜熱といった熱処理事象を
考慮した解析が可能である。
大きな特徴としては当社材DAC (SKD61相当)
®
などの試験結果からデータベースを構築しており、
独自開発鋼種の解析に強みを持つ。
また、これまでの金型解析は型表面形状の複雑
2014年11月
参 考 文 献
1)菅原諒介、西田純一、赤井誠、中津英司:型技術者会議2014
論文集(2014)、PP. 62-63
来 工 場 〔日熱 立処金 属理㈱ 安
技 術 部 菅原 諒介〕
すがわら
りょうすけ
37
38
特 殊 鋼 63巻 6号
分類
JIS相当
粉末高速
度工具鋼
高速度
工具鋼
その他
マトリックス系
SKH40
マトリックス系
SKH57系
SKH55系
SPM23
SPM30
SPM60
SPMR8
QHZ
QH51
DEX20
DEX60
DRM1
DRM2
DRM3
MH85
DEX40
DEX-M1
DEX-M3
MH51
AUD11X
その他
SKH51
SKH51系
GS5
AKS4
耐衝撃鋼
QF1
GO4
低温空冷鋼
GO5
QF3
DC12
DCMX
火炎焼入鋼
SX105V
SXACE
DC53
DC11
DC1
GOA
YK30
YK3
GO40F
M2
QC11
AUD15、AUD11 QCM7、QCM8
SKD11
QKS3
SKS3
QC1
QK3M
QK3
KMX1
KMX2
KMX3
MV10
HM35
H51
KTV5
KSM
KRCX
KAP65
KD12
NOGA
KD11
KD11MAX
KD11S、KD21
KD1
KS3
K3M
山陽特殊製鋼 大同特殊鋼 日本高周波鋼業
SK301
愛知製鋼
HAP10
HAP50
HAP72
HAP5R
HAP40
YXR3
YXR7
YXR33
XVC5
YXM4
YXM1
SLD10
SLD-MAGIC
YSM
ACD37
HMD5
HPM-MAGIC
ARK1
SLD8
SLD
CRD
SGT
YCS3
日立金属
1.冷間金型用鋼
プリハードン
40HRC
合金工具鋼 SKD12
マトリックス系
ダイス鋼
A2
D2
SKD11
8%Cr系
D3
W1-10
AISI相当
SKD1
SKS3
SKS93
炭素工具鋼 SK105
FAX31
FAX40
FAX55
FAXG2
FAX38
DURO-F1、DURO-F3
DURO-F7、DURO-V2
DURO-V5
SKH9
SKH9D
HM35
HS53M
HS93R
DURO-SP
ICS22
MDS9
CDS11
不二越
Ⅴ.工具鋼のブランド対照表
VANADIS23
VANADIS60
VANADIS30
S290
S390
S690
S790
S590
S700
S705
S600
K390
K890
K305
W360
K340
K105、K110
K100、K107
K460
K990
ボーラー
平成26年11月作成
CALMAX、ELMAX
VANCRON40
VANADIS4E、VANADIS10
FERMO
IMPAXHH
RIGOR
CALDIE
UNIMAX
SLEIPNER
SVERKER21
SVERKER3
ARNE
ウッデホルム
2014年11月
39
その他
析出硬化鋼
SKT4
(改)
SKT4
SKD8
(改)
SKD8
SKD7
(改)
H19
AUD91
MPH-K
SKT4A
AUD72
SKT4
KTH4
QHZ
QF5
QDT
QT41
QDH
H10
SKD7
DRM1
DRM2
DHA-Thermo
DH76
GF78
GFA
DH42
DH41
DH32
DH71
DH73
DH72
DH62
QD62
H12
SKD62
QDA61
QDN
KMX1
TD3
KTV
KDF4
KDF
KDH1
KDB
KAP90F
KDA1
KDA1S
KDAMAX
DHA2
DH21
DHA-WORLD
DH31-S
DH31-EX
DH2F
AUD61
AUD60A
KDA
DHA
DHA1
QD61
SKD61
(快削)
SKD61
(改)
SKD61
H13
SKD61
KD6
H11
SKD6
KD5
KD4
日本高周波鋼業
DH6
DH5
大同特殊鋼
H21
神戸製鋼所 山陽特殊製鋼
SKD5
愛知製鋼
DH4
AISI相当
SKD4
JIS相当
高速度工具鋼 マトリックス系
合金工具鋼
分類
2.熱間金型用鋼
YXR33
DM
MDC-K
DAC40
YEM-K
FDAC
DAC3
DAC10
DAC55
DAC-MAGIC
DAC
日立金属
DURO-FZ
DURO-F1
DURO-N1
不二越
HD22B
三菱製鋼
BURE、
BALDER
ALVAR14
ORVAR-S
DIEVAR
ORVAR-2M
VIDAR
W500
W320
W303、
W403
W302
W300、
W400
ボーラー
平成26年11月作成
ウッデホルム
40
特 殊 鋼 63巻 6号
時効
処理鋼
焼入れ
焼戻し鋼
プリハー
ドン鋼
分類
AUD11
40
50以上
その他
非磁性鋼
NMS1
KMS18-20
HPM75
YAG
MAS1C
マルエー
ジング鋼
HPM31
HPM38
HPM38S
HPM77
GHX
NOGA
S-STAR
D-STAR
G-STAR
PD613
SUS系
420
52
QPD5
SPC5
(粉末)
QCM8
HPM-MAGIC
CENA1
HPM1
HPM-PRO
FDAC
PSL
HPM77
HPM38
HPM7
日立金属
SUS440C
440C
D2
KAP65
KAP88
KAP90F
JHX
U630
GHX
420M
KPM30
KPM1
KPMAX
日本高周波
鋼業
SUS440C
SUS系
440C
57
60
SKD11
(改)
P21(耐錆)
PCM40
NAK55
NAK80
PCM40S
P21
P21(快削)
40
DH2F
H13
SKD61
(改)
SUS系
P20
NAK101
S17400
SUS系
G-STAR
S-STAR
D-STAR
PX5
PXA30
PDS3
SCM(改)
QSH6
PCM30
KTSM31
JFE-MD3
JFE-MD5
KTSM3M
PC55
KTSM21
KTSM21M
KTSM2A
KTSM22
JFE-MD1
大同
特殊鋼
35
420
愛知製鋼
山陽
特殊製鋼
神戸
製鋼所
JFE
スチール
36
SUS系
(快削)
SUS系
P20
SCM
(改)
33
4140
SCM系
28
1055
SC系
AISI相当
13
硬さ
JIS相当
(HRC)
3.プラスチック金型用鋼
EXEO-M21
PROVA-400
PROVA-450
440C
PROVA-500
(粉末)
PROVA-400
PROVA-450
不二越
CORRAX
M310
M333
STAVAX
POLMAX
MIRRAX
V720
V721
M340、M390
N685、N690
N695
K105
K110
K340
M261
M461
N700
M315
M303
M310
M200
M201
M238
ボーラー
平成26年11月作成
ELMAX
RIGOR
SLEIPNER
CALDIE
CALMAX
NIMAX
EDRO400
CORRAX
RoyAlloy
STAVAX
IMPAXHH
ウッデ
ホルム
2014年11月
41
粉末系
マトリックス系
モリブデン系
タングステン系
分類
M2
M3-1
M3-2
M4
SKH51
SKH52
SKH53
SKH54
QH51
DRM1
DRM2
DRM3
MH85
MH51
HV2
HV1
H52
H51
HV5
M42
SKH59
HAP10
HAP50
HAP72
HAP5R
SPM23
SPM60
SPMR8
その他
HAP40
DEX40
DEX20
DEX60
DEX-M1
DEX-M3
SPM30
SKH40
YXR3
YXR33
YXR7
QHZ
KMX1
KMX2
KMX3
S70
HM42
HM7
HS93R
HM36
HM35
HM4
SKH9
SKH4
SKH3
SKH2
不二越
FAX31
FAX40
FAX55
FAXG2
FAX38
DURO-FZ
DURO-F1
DURO-F3
DURO-F7
DURO-V2
DURO-V5
HS53M、HS97R、
YXM27 HM1、
YXM60
HMT12、HM33、
SKH9D、DURO-SP
YXM42
XVC5
YXM4
YXM1
YHX2
日立金属
マトリックス系
その他
HM3
SKH58
HM42
HV10
M7
SKH57
HM36
T15
SKH10
H4
H3
H2
日本高周波鋼業
HM35
T5
SKH4
M36
T4
SKH3
大同特殊鋼
SKH56
T1
SKH2
山陽特殊製鋼
SKH55
AISI相当
JIS相当
4.高速度工具鋼
VANADIS23
VANADIS60
VANADIS30
ウッデホルム
S290
390
S690
S790
S590
S500
S400
S700
S705
S607
S600
S614
S401
S305
S200
ボーラー
平成26年11月作成
12年前までは、毎年、組まれていた“工具鋼”
し、人は、名前だけで判断出来ず、DNA、生まれ
特集。積極的に新材質が開発されていた’90年台ま
た環境、育った環境、その時点の体調、服装など
では、工具鋼各用途でローテーションを組んで特
によって千変万化する。工具鋼も同様で、化学成
集を設定することが出来た。その後、各社の材質
分だけでなく、製鋼・熱間加工などの製造条件、
開発は厳選され、用途別特集が組みにくくなり、
熱処理、表面処理によって、特徴が千変万化する。
グローバル化などのテーマ別特集が組まれてきた。
そのため、ブランド名で語るのでなく“なぜ、そ
さて、
“特殊鋼”誌の読者は、特殊鋼メーカーや
の特徴が得られたか”にこだわると、
“人物の背景
流通に勤める方々が主流であるが、今までの特集
を知って、その人を語る”ように、その工具鋼の
は、工具鋼をある程度知っている人を対象とした
すばらしさを、深みを持って伝えることが出来る
応用編であり、初心者向けの“やさしい”特集は組
ものと考える。
“工具鋼の基礎知識”は、その“な
まれたことはなかった。そこで、今回は、次の世
ぜ”へのガイドを目指した特集である。
代の方々への技術伝承の意味も含めて、会員会社
本特集号が、読者、特に技術系以外の方々の、
が分担の形で、初心者向けの解説書を作ってみた。
工具鋼に対する見方を変えることに繋がりました
工具鋼は、各社が開発したブランド鋼が多く、
ら、本特集号の意義もあったと思います。最後に、
JIS鋼種もJIS名でなく、各社のブランド名で取引
本号の特集に寄稿頂きました皆様に、この場を借
される場合が多い。そのため、鋼種の特徴は、ブ
りて厚く御礼申し上げます。
ランド名に連動しており、各鋼種の化学成分、ミ
クロ組織などが、どのような特性に結びついてい
るのか等に触れられることはほとんどない。しか
42
立
金
属
㈱ 〔日高級金属カンパニー 技術部 加田 善裕〕
か だ
よしひろ
特 殊 鋼 63巻 6号
業界のうごき
カネヒラ鉄鋼、
静岡で切断能力増強
今期は売上高、利益とも10%程度増
の増収増益を見込んでいるが、4~
8月段階の数字はほぼ目標をクリア
するなど好調なスタートとなった。
設備投資では溶接ロボットを12月に
も導入、来年初からの稼働を見込ん
でいるほか、本社倉庫の一部も活用
して事業の幅を持たせる計画だ。
(8月28日、産業新聞)
ど実績に結び付いている。今後配送
や営業活動を共同で行ってニーズ対
応力を一段と強化、付加価値向上と
カネヒラ鉄鋼は、9月に静岡営業
販路拡大を狙う。
所に丸鋸切断機1基を増設する。さ
具体的には辰巳屋興業のステンレ
らに来年早々にももう1基増設し8
ス鋼材在庫拠点、鋼材部三重営業所
基体制にし、旺盛な自動車向け需要
(三重県三重郡菰野町)倉庫に松井
に対応する体制を整える。また、10
鋼材の切断機3台を移設。松井鋼材
月には南港鋼材センター(大阪市住
の従業員が2人常駐し、加工機4台
之江区)でも1基、丸鋸切断機を老
体制で両社の切断業務を担う。精度
孟鋼鉄、労務管理も新システム 朽化更新し、切断能力を強化する。
向上、荷姿の改善が進み切断品の月
三好には切断機を設置
同社の静岡営業所は、自動車関連
間売上高は提携前と比べて10%以上
ユーザーにきめ細かな対応をするた 孟鋼鉄はモノづくり強化策の一環 伸長した。
め12年5月に静岡県富士市に開設。 として社内販売管理システムの更新 このほか、三重営業所と松井鋼材
当初は丸鋸切断機4基でスタート を進めているが、労務管理関係のシ の4拠点を結んだ定期配送ルートを
したが、受注増に伴い増設し6基体 ステムも併せて新構築することに 構築し、輸送費用を抑えてリードタ
制となっていた。ただ消費税増税の なった。また設備面では切断体制の イムを短縮。仕入れも共同化するこ
影響が想定以上に小さかったことや 合理化をめざし年内をめどに三好セ とで仕入れコストの圧縮も図った。
KD輸出が好調なため現在、フル稼 ンター(愛知県みよし市三好町)へ (9月3日、鉄鋼新聞)
働状況が続いている。そこで来月に の新規切断機を導入する。
大和特殊鋼、春日工場の増築完了 1基、来年早々にさらに1基増設し 同社では、今年春からはモノづく
在庫能力25%増の2,500トンに
8基体制とし、切断能力を増強。 り力のアップを目標にこれまでバラ
ユーザーへの対応力を強化するとと バラだった社内の販売管理システム 大和特殊鋼は、厚中板を加工して
もに、残業時間低減による職場環境 の新構築に着手、順調に作業を進め いる春日工場(兵庫県丹波市)の増
の改善を図る。南港鋼材センターで ており来年2月にはスタートさせる 築工事が完了した。主に二相鋼やニッ
も受注増から丸鋸切断機を1基更新。 方針だ。
ケル高合金鋼の在庫を増やし、常時
在庫を25%増の2,500トン体制にする。
(8月28日、鉄鋼新聞) こうした中、さらに社内体制の強
化を目的に労務管理部門についても 同社は1999年に春日工場を開設。
サハシ特殊鋼、
再構築にかかり、
「働きやすい労働 レーザおよびプラズマ切断機を各3
売上高33億円確保を目指す
環境づくり」をテーマとして新シス 基設置し約2千トン在庫している
サハシ特殊鋼は、本営業年度(14 テムを構築することになった。この が、業容の拡大で手狭となってい
年5月~15年4月)の目標として売 部門は、年内の完成を見込んでい た。そこで隣接地600平方メートル
上高33億円、経常利益1億2,000万円 る。また設備投資については、現在 を取得し、工場棟を新たに建設する
の確保を目指す。溶接ロボットを導 三好センターでは中・小物サイズも ことにした。
入し、肉盛溶接の自動化を図るほ 大型用の切断機で対応していること 増築した工場棟は約1,100平方メー
トルで、10トンと5トンのクレーン
か、倉庫スペースを活用しての事業 から新たに切断機を導入する。
領域拡大なども視野に入れる。
(8月21日、産業新聞) を各1基設置。在庫能力は1千トン
増の3千トンとなった。今回の増築
同社は、中部地区の老舗特殊鋼流
辰巳屋興業、SUS棒鋼事業強化 により全体の工場面積は30%増の約
通。本社と弥富センター(愛知県弥
松井鋼材と業務提携
4,700平方メートルとなった。
富市鍋田町)を構え、産業機械向け
をメーンに構造用鋼やステンレス鋼、 辰巳屋興業はステンレス棒鋼事業 新たに取得した隣接地には従業員
工具鋼などを扱っている。また製缶 を強化する。関西地区ステンレス流 の駐車スペースを確保。またタンク
事業やアジア地区を対象とした輸出 通の松井鋼材(本社・大阪市西区) ローリー車(レーザ用ガス)の専用
などを行う貿易部門も着実に業績を と業務提携関係を締結、ステンレス 通路も設け、工場内作業の効率化を
伸ばしている。
鋼材・切断品の販売数量が上向くな 図った。
(9月25日、鉄鋼新聞)
2014年11月
43
業界のうごき
豊通の水素ステーション、
名古屋で起工式開く
豊田通商は、名古屋市熱田区のト
ヨタ部品愛知共販で同社が建設を手
掛ける「名古屋熱田水素ステーショ
ン」の起工式を開催、約30人が参加
し工事の安全を祈願した。
豊田通商は昨秋、日本初となる商
業用燃料電池自動車(FCV)向け水
素ステーション事業への参入を発表
した。また、日本エア・リキードと
合弁会社、豊通エア・リキードハイ
ドロジェンエナジー(社長・中川浩
司豊田通商新規事業開発部長)を設
立した。同社は愛知県内に2カ所の
ステーションを設置する予定。
式典後、挨拶に立った豊田通商の
浅野幹雄副社長は「このプロジェク
トは、世界に先駆けてFCVの本格販
売を開始するトヨタ自動車の次世代
事業を下支えするだけでなく、政府
が推進する水素社会実現への第一歩
だ」とした上で「水素ステーション
事業を皮切りに、生産、貯蔵といっ
た水素関連事業に注力したい」と
語った。
(9月2日、鉄鋼新聞)
など繁忙状態にある。設立当初から
段階的な事業拡張を計画していたが、
足元の繁忙感と将来的な現地需要増
をかんがみて、今回の新工場棟の建
設を決めた。
新棟は既存工場の隣接地に建造
し、建屋面積は約500平方メートル、
投資金額は約1億円となる見通しだ。
(8月20日、鉄鋼新聞)
日鉄住金物産、 グループ会社再編第一弾
ンタなど二次機械加工の拠点とする。
宮城TCの総投資額は約8億4千万円
で、津波・原子力災害被災地域雇用
創出企業立地補助金も活用する。
TCは福島第一原発事故後に他事
業所に転勤した社員の生活基盤も考
慮すると、以前の操業状況に回復す
るのは困難な見通し。新たに宮城
TCを開設して加工設備を増強し、2
拠点体制で機械加工事業を拡充する。
名取市の愛島工業団地内の敷地に
建設中。宮城TCは15年4月から稼
働を開始し、6月以降の本稼働を計
画する。
(9月22日、鉄鋼新聞)
日鉄住金物産は、グループの国内
鋼管流通子会社であるイゲタサンラ
イズパイプ(ISP、本社・大阪市西
メタルワン特殊鋼、 区)と日鉄鋼管通商(本社・東京都
レーザ加工機を増設
中央区)が今年10月1日付で合併す
ると発表した。日鉄住金物産にとっ メタルワン特殊鋼は、関東地区の
ては昨年10月1日発足以来、事業会 加工拠点である関東加工センター
社の統合第一弾となる。
(埼玉県加須市)に、12月をめどに
ISPは2000年2月発足の井桁パイ 4 キ ロ ワ ッ ト レ ー ザ 加 工 機(日 酸
プが前身。04年10月、住金物産のグ TANAKA社製)1基を導入する。
ループ鋼管部門再編で、イゲタパイ 特装車、大型産業車両向けなど旺盛
プ、泉屋江守の管材部門、平成鋼管 な関東地区のユーザー需要への対応
を強化するもので、同センターの
を統合して現体制になった。
日鉄鋼管通商は、1955年に東芝鋼 レーザ加工機は既存機と合わせて2
管(現日鉄住金鋼管)の子会社として 基体制となる。
発足した東新商事が前身。99年に親会 同社では、変化する内需への対応
名古屋特殊鋼子会社、
社が日鉄鋼管に社名変更したことで現 策としてここ数年、国内事業基盤の
メイトク北海道が新工場
社名になった。日鉄鋼管の商事・流通 再編強化を推進。全国8カ所の加工
名古屋特殊鋼の子会社で、熱間鍛 部門として、自動車向けメカニカル鋼 センター及び在庫拠点について、メ
タルワングループ企業との連携によ
造用金型の加工・販売を手掛けるメ 管を主体に販売を展開してきた。
イトク北海道(北海道勇払郡安平町) 今回ISPを存続会社とする吸収合併 る効率化を進めるとともに、同業の
は工場棟を増設する。マシニングセ 方式により統合。(8月8日、鉄鋼新聞) 特殊鋼流通業者との戦略的提携関係
も一層強化することで、国内市場で
ンタなど各種加工設備を導入、旺盛
ノボル、宮城テクニカルセンター の存在感アップを目指している。
な現地ニーズに対応してさらなる業
来春完成、工具鋼の機械加工充実
関東加工センターは、関東圏内の
容拡大を図る。
メイトク北海道は12年9月に設立。 ノボル鋼鉄は、15年3月完成予定 建設機械や金型、産業機器関連向け
熱間鍛造用金型を生産し、トヨタ自 で工具鋼中心の機械加工事業を拡充す などに、特殊鋼棒鋼や特殊鋼鋼板の
動車北海道をはじめとする自動車関 るため、宮城県名取市に「宮城テクニ 切断加工を行い、供給している。
連ユーザーをメーンに販売している。 カルセンター」
(以下、宮城TC)
を開 (9月5日、産業新聞)
金型現地調達化の進展により、同 設。既存の機械加工拠点であるテクニ
神鋼、神商など6社 社では稼働開始以降高い稼働率を維 カルセンター(福島県南相馬市、以下
メキシコでCH鋼線合弁
持、想定を上回るペースで受注を獲 TC)は汎用フライス加工など一次機
得する中、部分2直体制で対応する 械加工、宮城TCを大型マシニングセ 神鋼商事と神戸製鋼所は、メキシ
44
特 殊 鋼 63巻 6号
業界のうごき
コに冷間圧造用鋼線(CH鋼線)合
地内に工場を建設する。新会社は日 (基本品質力・現場力)の強化、高
本からベアリング用の鍛造リング、 機能・ハイエンド商品の開発・適用
鋼管切断リングを輸入し、旋削加工 の加速、鋼材の加工工程を含めた技
してベアリングメーカーに販売する。 術開発やサプライチェーンの強化・
(8月28日、鉄鋼新聞) 拡充を進めて、顧客のものづくりへ
の貢献拡大を目指す。
JFES、設備保全を「見える化」 「新日鐵住金」という強力な企業ブ
製鉄所の管理システム統一
ランドを根底に置きつつ、加工メー
JFEスチールは製鉄所・製造所の カーを含めた棒線事業を統一ブラン
設備保全管理システムを2015年度ま ド化することで、グループの総合力
でに刷新する。稼働後40年を経過す を分かりやすく提示し、顧客との連
メキシカーナ」(略称・KCHM)で る高経年設備が増えていることに対 携を深化させる。(9月30日、鉄鋼新聞)
9月設立予定。出資比率は神鋼商事 応。設備管理の状況を「見える化」
日立、鋳物世界大手を買収 して全社で共有できるようにし、安
40%、神戸製鋼10%、他。
1,300億円、飛躍的に領域拡大
神鋼グループは主に米国や日本か 定操業のための最善の技術やノウハ
らの輸出で同国需要に対応している ウを各拠点で相互に取り入れやすく 日立金属は、世界最大手の鉄鋳物
が、今後の需要拡大に備え、高品質 する。
メーカーである米国のワウパカを買
な鋼線をより短納期で顧客に納入す 西日本製鉄所倉敷地区(岡山県倉 収すると発表した。買収額は13億ド
るために、現地で製造・販売体制を 敷市)で12年度に導入した最新型を ル(約1,330億円)で、10月に実行す
ベースに、全社で共通の設備保全管 る予定。日立金属は自動車用高級ダ
構築する。
神鋼商事が筆頭株主となるのは、 理システムにする。まずは知多製造 クタイル鋳鉄を日韓米で生産展開し、
神鋼の技術提携先である北米特殊鋼 所(愛知県半田市)のシステムを15 14年4月にはインドの鉄鋳物メー
メーカーから線材調達を柔軟に行う 年3月までに新型に切り替える。そ カーを買収した。今回の大型買収に
ため。
より、事業領域を広げてグローバル
(9月4日、鉄鋼新聞) の後、同年4月に西日本製鉄所福山
地区(広島県福山市)と東日本製鉄 市場で圧倒的競争力のある事業基盤
山陽、ベアリング用旋削リング 所千葉地区(千葉市)で、同年9月 の構築を目指す。日立金属の買収案
タイで現地生産
までに東日本製鉄所京浜地区(川崎 件としては過去最大級。
ワウパカ社は米国ウィスコンシン
山陽特殊製鋼は、タイに素形材製 市)に導入する。
弁を設立し、15年末に稼働開始する
と発表した。両社とメタルワン、大
阪精工、米グルーポ・シメック(リ
パブリック・スチールの親会社)、O
&k米国法人の6社で新会社を設立
し、酸洗、伸線・熱処理の一貫ライ
ンを構築する。メキシコ国内の自動
車関連需要に対応するのが狙いで、
高級CH鋼線メーカー設立は同国初。
新会社は「コベルコCHワイヤー・
バーツ(約13億円)で、山特が100%
もに立ち上げるもので、棒線事業部
が手掛ける棒線、鋳物銑事業だけで
なく、メンバー会社の加工製品事業
も統一ブランド化する。製造実力
出資する。サムットプラーカーン県
にあるステンレス磨棒鋼子会社、
SKJメタル・インダストリーズの敷
2014年11月
における業界のおよその動向を読者に
知らせる目的をもって、事務局におい
て鉄鋼新聞ほか主な業界紙の記事を抜
~~~~~~~~~
JFEが設備保全の取り組みを強化す
る背景には、中韓など海外の競合他
社が最新設備で生産能力を増やして
いることがある。 (9月1日、鉄鋼新聞)
~~~~~~~~~
州を本拠地とし、米国に6工場を持
つ。北米市場で自動車用ブレーキ部
品を中心に産機、農機、建機など幅
広い分野に製品を供給する。ティッ
セン・クルップグループの主要会社
中心に、日系ベアリングメーカーが
新日鐵住金、棒線事業で統一ブランド だったが、現在はファンドが全株式
タイで生産拡大を図っている。山特は
顧客と連携深化狙う
を保有している。
旋削リングの現地生産体制を構築し、
需要化ニーズに対応して事業を拡大 新日鐵住金は、棒線事業部門で統一 日立金属は、グローバル市場にお
する。月産能力は200万セットで、 事業ブランド「SteeLinC」
(スティー ける顧客基盤の強化・拡大や生産・
中期的に年20億円の販売を目指す。 リンク)を立ち上げ、統合3年目に 販売体制の構築を進めている。
新会社は「サイアム・サンヨー・ 入る10月1日から運用を開始すると (8月20日、鉄鋼新聞)
スペシャル・スチール・プロダク 発表した。棒鋼・線材の加工メー ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
おことわり:この欄の記事は、最近月
ト」(予定)。資本金は4億1,800万 カー11社(以下メンバー会社)とと
品(ベアリング用旋削リング)の製
造販売会社を9月末予定で設立し、
15年10月をめどに操業開始すると発
表した。東南アジアの自動車向けを
粋して収録したものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
45
特 殊 鋼 統 計 資 料
特殊鋼熱間圧延鋼材の鋼種別生産の推移
特殊鋼熱間圧延鋼材の鋼種別生産の推移
鋼 種 別
鋼 種 別
年
月
(単位:t)
構
造
用
工 具 鋼 機械構造 構 造 用
用炭素鋼 合 金 鋼
鋼
特
殊
用
途
鋼
高 抗 張
ス テ ン
そ の 他
快 削 鋼
ばね鋼 軸 受 鋼
力
鋼
レ ス 鋼
計
計
合
計
'12 暦 年
'13 暦 年
226,595
246,149
4,583,118
4,572,676
3,934,190
3,871,149
8,517,308
8,443,825
425,252
430,297
976,986
936,673
2,822,820
2,857,369
701,970
692,010
5,607,620
5,705,091
617,671 11,152,319
648,243 11,269,683
19,896,222
19,959,657
'12 年 度
'13 年 度
227,588
253,463
4,388,544
4,732,925
3,747,493
3,985,769
8,136,037
8,718,694
417,525
435,711
883,781
995,693
2,807,953
2,922,735
691,323
691,101
5,636,639
5,702,462
597,540 11,034,761
692,726 11,440,428
19,398,386
20,412,585
'13. 7- 9月
10-12月
'14. 1- 3月
4- 6月
63,802
65,290
64,477
69,923
1,186,043
1,199,297
1,202,227
1,194,168
997,471
981,694
1,005,334
976,948
2,183,514
2,180,991
2,207,561
2,171,116
108,808
108,348
109,566
107,233
243,088
255,293
249,787
261,911
723,930
732,679
754,003
757,776
164,198
174,882
176,332
181,351
1,462,651
1,390,934
1,412,434
1,479,933
173,962
170,622
183,307
174,472
2,876,637
2,832,758
2,885,429
2,962,676
5,123,953
5,079,039
5,157,467
5,203,715
'13年 7月
8月
9月
10月
11月
12月
'14年 1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
22,455
19,333
22,014
24,346
20,032
20,912
21,885
19,960
22,632
23,678
22,563
23,682
21,163
21,297
404,139
371,614
410,290
398,524
399,367
401,406
408,332
374,301
419,594
399,403
396,599
398,166
422,683
398,992
328,704
330,500
338,267
332,049
329,440
320,205
335,530
315,210
354,594
329,085
338,432
309,431
357,113
318,937
732,843
702,114
748,557
730,573
728,807
721,611
743,862
689,511
774,188
728,488
735,031
707,597
779,796
717,929
40,520
31,220
37,068
37,348
35,506
35,494
37,612
35,642
36,312
37,896
38,490
30,847
39,529
38,294
85,406
73,450
84,232
89,189
87,086
79,018
77,780
83,376
88,631
87,167
85,086
89,658
79,100
82,873
239,450
232,161
252,319
249,753
230,097
252,829
254,372
231,552
268,079
262,335
240,370
255,071
258,672
255,772
55,251
49,336
59,611
58,895
59,836
56,151
54,972
55,609
65,751
58,079
65,509
57,763
55,658
56,752
500,100
488,078
474,473
449,757
503,607
437,570
484,915
439,496
488,023
470,308
524,192
485,433
528,319
540,741
59,458
53,652
60,852
63,257
52,261
55,104
55,282
52,600
75,425
58,803
58,369
57,300
64,550
49,800
980,185
927,897
968,555
948,199
968,393
916,166
964,933
898,275
1,022,221
974,588
1,012,016
976,072
1,025,828
1,024,232
1,735,483
1,649,344
1,739,126
1,703,118
1,717,232
1,658,689
1,730,680
1,607,746
1,819,041
1,726,754
1,769,610
1,707,351
1,826,787
1,763,458
前 月 比
前年同月比
100.6
94.4
89.3
92.1
96.9
104.8
98.9
102.0
102.4
77.1
99.8
96.5
110.2
107.4
96.5
102.3
122.7
112.8
110.2
115.0
110.8
92.8
110.4
106.9
出所: 2013年12月まで『経済産業省生産動態統計』、2014年1月より経済産業省『鉄鋼生産内訳月報』から作成。
(注) 2014年1月より上記のとおり統計調査が変更されたため、それ以前の数値との連続性はない。
また、鋼種別合計と形状別合計は、出所が異なることから一致しない。
形 状 別
形 状 別
年
月
(単位:t)
形 鋼
棒 鋼
管 材
線 材
鋼 板
鋼 帯
合 計
'12 暦 年
'13 暦 年
429,279
420,716
5,940,690
5,782,384
1,454,172
1,413,921
4,013,992
4,143,965
1,893,111
2,122,894
6,164,978
6,075,777
19,896,222
19,959,657
'12 年 度
'13 年 度
430,247
386,674
5,607,651
5,959,248
1,378,459
1,469,820
3,913,109
4,289,571
1,928,292
2,106,686
6,140,628
6,203,452
19,398,386
20,415,451
'13. 7- 9月
10-12月
'14. 1- 3月
4- 6月
88,792
71,615
78,667
73,505
1,474,357
1,491,006
1,499,072
1,537,017
366,584
370,493
374,571
348,788
1,081,776
1,078,673
1,093,054
1,073,277
558,232
532,599
499,997
593,462
1,554,212
1,534,653
1,614,972
1,580,993
5,123,953
5,079,039
5,160,333
5,207,042
'13年 7月
8月
9月
10月
11月
12月
'14年 1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
40,466
24,918
23,408
21,175
24,844
25,596
19,728
32,626
26,313
28,267
21,394
23,844
22,636
14,389
501,650
455,735
516,972
505,082
498,522
487,402
481,603
487,382
530,087
502,741
512,985
521,291
521,374
479,151
120,895
135,429
110,260
132,313
123,997
114,183
133,351
119,051
122,169
126,649
121,668
100,471
136,662
120,652
373,514
334,425
373,837
369,363
349,328
359,982
360,361
328,043
404,650
366,939
362,459
343,879
372,895
358,675
188,383
181,719
188,130
169,753
190,672
172,174
180,168
154,840
164,989
192,927
214,207
186,328
203,055
207,647
510,575
517,118
526,519
505,432
529,869
499,352
556,535
486,745
571,692
510,270
537,986
532,737
571,044
583,763
1,735,483
1,649,344
1,739,126
1,703,118
1,717,232
1,658,689
1,731,746
1,608,687
1,819,900
1,727,793
1,770,699
1,708,550
1,827,666
1,764,277
前 月 比
前年同月比
63.6
91.9
88.3
96.2
102.3
102.2
96.5
57.7
105.1
89.1
107.3
114.3
112.9
107.0
出所: 『経済産業省生産動態統計』から作成。
(注) 2014年1月以降の形状別合計と鋼種別合計は、出所が異なることから一致しない。
46
特 殊 鋼 63巻 6号
特殊鋼鋼材の鋼種別販売(商社+問屋)の推移 (同業者+消費者向け)
特殊鋼鋼材の鋼種別販売(商社+問屋)の推移
(同業者+消費者向け)
特殊鋼鋼材の鋼種別販売(商社+問屋)の推移 (同業者+消費者向け)
年
年
年
月
月
月
'12 暦 年
'12
'12
暦 年
年
'13 暦
'13
'13 暦
暦 年
年
'12 年 度
'12
年
度
'12
年
度
'13
'13
'13 年
年 度
度
'13年 12月
'13年
12月
'13年 12月
'14年
1月
'14年
1月
'14年
1月
2月
2月
2月
3月
3月
3月
4月
4月
4月
5月
5月
5月
6月
6月
6月
7月
7月
7月
8月
8月
8月
前 月 比
前 月 比
前 月 比
前年同月比
前年同月比
前年同月比
出所:
出所:
出所:
工具鋼
工
工具
具鋼
鋼
360,170
360,170
360,170
321,646
321,646
321,646
323,248
323,248
323,248
324,404
324,404
324,404
25,003
25,003
25,003
25,778
25,778
25,778
26,093
26,093
26,093
27,831
27,831
27,831
26,122
26,122
26,122
25,440
25,440
25,440
27,323
27,323
27,323
28,186
28,186
28,186
23,457
23,457
23,457
83.2
83.2
83.2
91.8
91.8
91.8
構
構
構
機械構造
機
機械
械構
構造
造
用
炭
素
鋼
用
炭
用3,947,624
炭素
素鋼
鋼
3,947,624
3,947,624
3,825,120
3,825,120
3,825,120
3,808,430
3,808,430
3,808,430
3,879,315
3,879,315
3,879,315
316,561
316,561
316,561
317,319
317,319
317,319
321,348
321,348
321,348
330,263
330,263
330,263
318,908
318,908
318,908
312,939
312,939
312,939
313,303
313,303
313,303
329,923
329,923
329,923
293,157
293,157
293,157
88.9
88.9
88.9
95.4
95.4
95.4
造
用
鋼
造
用
鋼
造
用
鋼
構 造 用
計
構
構 造
造 用
用
合
金
鋼
計
計
合
金
合4,068,239
金 鋼
鋼 8,015,863
4,068,239
4,068,239
4,018,791
4,018,791
4,018,791
3,982,157
3,982,157
3,982,157
4,061,105
4,061,105
4,061,105
334,002
334,002
334,002
334,421
334,421
334,421
339,084
339,084
339,084
348,915
348,915
348,915
341,416
341,416
341,416
337,386
337,386
337,386
338,463
338,463
338,463
347,148
347,148
347,148
324,129
324,129
324,129
93.4
93.4
93.4
98.9
98.9
98.9
8,015,863
8,015,863
7,843,911
7,843,911
7,843,911
7,790,587
7,790,587
7,790,587
7,940,420
7,940,420
7,940,420
650,563
650,563
650,563
651,740
651,740
651,740
660,432
660,432
660,432
679,178
679,178
679,178
660,324
660,324
660,324
650,325
650,325
650,325
651,766
651,766
651,766
677,071
677,071
677,071
617,286
617,286
617,286
91.2
91.2
91.2
97.2
97.2
97.2
ばね鋼 軸受鋼
ば
ばね
ね鋼
鋼軸
軸受
受鋼
鋼
247,191
247,191
247,191
249,017
249,017
249,017
229,346
229,346
229,346
267,951
267,951
267,951
20,489
20,489
20,489
24,005
24,005
24,005
21,239
21,239
21,239
27,321
27,321
27,321
24,679
24,679
24,679
25,416
25,416
25,416
20,651
20,651
20,651
23,468
23,468
23,468
17,601
17,601
17,601
75.0
75.0
75.0
93.3
93.3
93.3
543,614
543,614
543,614
500,921
500,921
500,921
510,796
510,796
510,796
513,723
513,723
513,723
40,605
40,605
40,605
41,700
41,700
41,700
42,839
42,839
42,839
44,373
44,373
44,373
38,251
38,251
38,251
36,943
36,943
36,943
38,460
38,460
38,460
39,682
39,682
39,682
34,988
34,988
34,988
88.2
88.2
88.2
86.7
86.7
86.7
特
殊
特
殊
特
殊
ス テ ン
ス
ス テ
テ ン
ン快
レ
ス
鋼
快
快
レ
ス
レ2,976,768
ス 鋼
鋼
2,976,768
2,976,768
2,984,291
2,984,291
2,984,291
2,970,787
2,970,787
2,970,787
3,002,125
3,002,125
3,002,125
246,675
246,675
246,675
249,491
249,491
249,491
253,386
253,386
253,386
263,832
263,832
263,832
247,023
247,023
247,023
247,491
247,491
247,491
258,491
258,491
258,491
256,784
256,784
256,784
240,869
240,869
240,869
93.8
93.8
93.8
101.3
101.3
101.3
用
用
用
削 鋼
削
削 鋼
鋼
途
鋼
途
鋼
途
鋼
高 抗 張
そ
高
高 抗
抗 張
張
力
鋼そ
そ
力
鋼
鋼
176,204 力 91,149
176,204
176,204
195,198
195,198
195,198
175,402
175,402
175,402
199,622
199,622
199,622
17,033
17,033
17,033
15,668
15,668
15,668
17,244
17,244
17,244
17,970
17,970
17,970
15,969
15,969
15,969
16,732
16,732
16,732
17,096
17,096
17,096
16,228
16,228
16,228
12,533
12,533
12,533
77.2
77.2
77.2
95.6
95.6
95.6
91,149
91,149
109,018
109,018
109,018
95,939
95,939
95,939
111,431
111,431
111,431
10,058
10,058
10,058
9,620
9,620
9,620
9,145
9,145
9,145
9,851
9,851
9,851
10,078
10,078
10,078
9,339
9,339
9,339
9,899
9,899
9,899
11,052
11,052
11,052
8,749
8,749
8,749
79.2
79.2
79.2
99.4
99.4
99.4
の 他
の
の 他
他
25,210
25,210
25,210
39,134
39,134
39,134
25,102
25,102
25,102
51,971
51,971
51,971
2,292
2,292
2,292
8,617
8,617
8,617
6,137
6,137
6,137
5,192
5,192
5,192
2,268
2,268
2,268
2,594
2,594
2,594
2,333
2,333
2,333
2,291
2,291
2,291
2,045
2,045
2,045
89.3
89.3
89.3
80.5
80.5
80.5
(単位:t)
(単位:t)
(単位:t)
計
計
計
4,060,136
4,060,136
4,060,136
4,077,579
4,077,579
4,077,579
4,007,372
4,007,372
4,007,372
4,146,823
4,146,823
4,146,823
337,152
337,152
337,152
349,101
349,101
349,101
349,990
349,990
349,990
368,539
368,539
368,539
338,268
338,268
338,268
338,515
338,515
338,515
346,930
346,930
346,930
349,505
349,505
349,505
316,785
316,785
316,785
90.6
90.6
90.6
98.6
98.6
98.6
月
月
月
'12 暦 年
'12
'12
暦 年
年
'13 暦
'13
'13 暦
暦 年
年
'12 年 度
'12
年
度
'12
年
度
'13
'13
'13 年
年 度
度
'13年 12月
'13年
12月
'13年 12月
'14年
1月
'14年
1月
'14年
1月
2月
2月
2月
3月
3月
3月
4月
4月
4月
5月
5月
5月
6月
6月
6月
7月
7月
7月
8月
8月
8月
前 月 比
前 月 比
前 月 比
前年同月比
前年同月比
前年同月比
出所:
出所:
出所:
(注)
(注)
(注)
計
計
計
12,436,169
12,436,169
12,436,169
12,243,136
12,243,136
12,243,136
12,121,207
12,121,207
12,121,207
12,411,647
12,411,647
12,411,647
1,012,718
1,012,718
1,012,718
1,026,619
1,026,619
1,026,619
1,036,515
1,036,515
1,036,515
1,075,548
1,075,548
1,075,548
1,024,714
1,024,714
1,024,714
1,014,280
1,014,280
1,014,280
1,026,019
1,026,019
1,026,019
1,054,762
1,054,762
1,054,762
957,528
957,528
957,528
90.8
90.8
90.8
97.5
97.5
97.5
経済産業省『鉄鋼需給動態統計調査』から作成。
経済産業省『鉄鋼需給動態統計調査』から作成。
経済産業省『鉄鋼需給動態統計調査』から作成。
特殊鋼熱間圧延鋼材の鋼種別メーカー在庫の推移
特殊鋼熱間圧延鋼材の鋼種別メーカー在庫の推移
年
年
年
合
合
合
工具鋼
工
工具
具鋼
鋼
7,673
7,673
7,673
7,642
7,642
7,642
7,695
7,695
7,695
7,603
7,603
7,603
7,642
7,642
7,642
8,790
8,790
8,790
7,404
7,404
7,404
7,603
7,603
7,603
10,299
10,299
10,299
8,427
8,427
8,427
9,370
9,370
9,370
8,070
8,070
8,070
11,003
11,003
11,003
136.3
136.3
136.3
158.9
158.9
158.9
構
構
構
機械構造
機
機械
械構
構造
造
用
炭
素
鋼
用
素
用炭
炭
素鋼
鋼
182,574
182,574
182,574
219,565
219,565
219,565
180,446
180,446
180,446
207,387
207,387
207,387
219,565
219,565
219,565
224,041
224,041
224,041
210,980
210,980
210,980
207,387
207,387
207,387
212,734
212,734
212,734
208,554
208,554
208,554
203,805
203,805
203,805
210,551
210,551
210,551
231,842
231,842
231,842
110.1
110.1
110.1
118.2
118.2
118.2
造
用
造
用
造
用
構 造 用
構
構 造
造 用
用
合
金
鋼
合
金
合 131,328
金 鋼
鋼
131,328
131,328
133,431
133,431
133,431
124,271
124,271
124,271
127,934
127,934
127,934
133,431
133,431
133,431
130,104
130,104
130,104
129,525
129,525
129,525
127,934
127,934
127,934
123,533
123,533
123,533
130,658
130,658
130,658
132,342
132,342
132,342
131,941
131,941
131,941
137,774
137,774
137,774
104.4
104.4
104.4
106.5
106.5
106.5
鋼
鋼
鋼
計
計
計
313,902
313,902
313,902
352,996
352,996
352,996
304,717
304,717
304,717
335,321
335,321
335,321
352,996
352,996
352,996
354,145
354,145
354,145
340,505
340,505
340,505
335,321
335,321
335,321
336,267
336,267
336,267
339,212
339,212
339,212
336,147
336,147
336,147
342,492
342,492
342,492
369,616
369,616
369,616
107.9
107.9
107.9
113.6
113.6
113.6
ばね鋼 軸受鋼
ば
ばね
ね鋼
鋼軸
軸受
受鋼
鋼
23,953
23,953
23,953
28,659
28,659
28,659
23,748
23,748
23,748
24,576
24,576
24,576
28,659
28,659
28,659
27,009
27,009
27,009
27,480
27,480
27,480
24,576
24,576
24,576
23,700
23,700
23,700
25,262
25,262
25,262
18,280
18,280
18,280
18,522
18,522
18,522
25,218
25,218
25,218
136.2
136.2
136.2
118.3
118.3
118.3
43,245
43,245
43,245
47,340
47,340
47,340
37,634
37,634
37,634
43,066
43,066
43,066
47,340
47,340
47,340
43,417
43,417
43,417
43,982
43,982
43,982
43,066
43,066
43,066
43,019
43,019
43,019
43,096
43,096
43,096
43,716
43,716
43,716
37,389
37,389
37,389
39,123
39,123
39,123
104.6
104.6
104.6
97.2
97.2
97.2
特
殊
特
殊
特
殊
ス テ ン
ス
ス テ
テ ン
ン快
レ
ス
鋼
快
快
レ
ス
レ 130,709
ス 鋼
鋼
130,709
130,709
119,544
119,544
119,544
112,706
112,706
112,706
121,920
121,920
121,920
119,544
119,544
119,544
124,845
124,845
124,845
124,390
124,390
124,390
121,920
121,920
121,920
135,945
135,945
135,945
117,506
117,506
117,506
125,142
125,142
125,142
120,118
120,118
120,118
128,678
128,678
128,678
107.1
107.1
107.1
100.7
100.7
100.7
用
用
用
削 鋼
削
削 鋼
鋼
途
鋼
途
鋼
途
鋼
高 抗 張
そ
高
高 抗
抗 張
張
力
鋼そ
そ
力
鋼
鋼
27,139 力 134,929
27,139
27,139
30,274
30,274
30,274
26,790
26,790
26,790
30,864
30,864
30,864
30,274
30,274
30,274
32,268
32,268
32,268
32,390
32,390
32,390
30,864
30,864
30,864
28,878
28,878
28,878
30,439
30,439
30,439
27,556
27,556
27,556
29,740
29,740
29,740
32,041
32,041
32,041
107.7
107.7
107.7
110.9
110.9
110.9
134,929
134,929
178,768
178,768
178,768
150,073
150,073
150,073
163,913
163,913
163,913
178,768
178,768
178,768
170,839
170,839
170,839
161,546
161,546
161,546
163,913
163,913
163,913
161,546
161,546
161,546
179,235
179,235
179,235
180,752
180,752
180,752
178,611
178,611
178,611
243,573
243,573
243,573
136.4
136.4
136.4
132.9
132.9
132.9
(単位:t)
(単位:t)
(単位:t)
の 他
の
の 他
他
34,091
34,091
34,091
34,745
34,745
34,745
30,459
30,459
30,459
40,196
40,196
40,196
34,745
34,745
34,745
30,547
30,547
30,547
33,924
33,924
33,924
40,196
40,196
40,196
35,140
35,140
35,140
30,745
30,745
30,745
30,777
30,777
30,777
33,153
33,153
33,153
36,923
36,923
36,923
111.4
111.4
111.4
113.9
113.9
113.9
計
計
計
394,066
394,066
394,066
439,330
439,330
439,330
381,410
381,410
381,410
424,535
424,535
424,535
439,330
439,330
439,330
428,925
428,925
428,925
423,712
423,712
423,712
424,535
424,535
424,535
428,228
428,228
428,228
426,283
426,283
426,283
426,223
426,223
426,223
417,533
417,533
417,533
505,556
505,556
505,556
121.1
121.1
121.1
116.5
116.5
116.5
合
合
合
2013年12月まで『経済産業省生産動態統計』、2014年1月より経済産業省『鉄鋼生産内訳月報』から作成。
2013年12月まで『経済産業省生産動態統計』、2014年1月より経済産業省『鉄鋼生産内訳月報』から作成。
2013年12月まで『経済産業省生産動態統計』、2014年1月より経済産業省『鉄鋼生産内訳月報』から作成。
2014年1月より上記のとおり統計調査が変更されたため、それ以前の数値との連続性はない。
2014年1月より上記のとおり統計調査が変更されたため、それ以前の数値との連続性はない。
2014年1月より上記のとおり統計調査が変更されたため、それ以前の数値との連続性はない。
特殊鋼鋼材の流通在庫の推移
(商社+問屋)
特殊鋼鋼材の流通在庫の推移 特殊鋼鋼材の流通在庫の推移
(商社+問屋)
構
造
用
鋼
構
造
用
鋼
構
造
用
鋼
年
月
機械構造 構 造 用
具鋼 機
計
ばね鋼 軸受鋼
年
月
械
構
造
構
造
用
年
月 工
機
械
構
造
構
造
用
炭素鋼 合 金 鋼
工
具鋼
計
ば
工具
鋼用
計
ばね
ね鋼
鋼軸
軸受
受鋼
鋼
用炭
素
金
素鋼
鋼合
合 185,407
金 鋼
鋼
60,030 用 炭
269,229
454,636
24,462
74,066
'12 暦 年
60,030
269,229
185,407
454,636
24,462
74,066
'12
暦
年
60,030
269,229
185,407
454,636
24,462
74,066
'12
51,532
192,784
137,555
330,339
14,228
50,702
'13 暦 年
51,532
192,784
137,555
330,339
14,228
50,702
'13
51,532
192,784
137,555
330,339
14,228
50,702
'13 暦
暦 年
年
58,473
255,755
170,930
426,685
22,021
64,747
'12 年 度
58,473
255,755
170,930
426,685
22,021
64,747
'12
年 度
度
58,473
255,755
170,930
426,685
22,021
64,747
'12 年
49,581
204,598
144,165
348,763
10,367
52,471
'13
49,581
204,598
144,165
348,763
10,367
52,471
'13
49,581
204,598
144,165
348,763
10,367
52,471
'13 年
年 度
度
192,784
137,555
330,339
14,228
50,702
'13年 12月 51,532
51,532
192,784
137,555
330,339
14,228
50,702
'13年
12月
51,532
192,784
137,555
330,339
14,228
50,702
'13年
12月
187,985
138,697
326,682
9,209
51,416
'14年
1月 52,987
52,987
187,985
138,697
326,682
9,209
51,416
'14年
1月
52,987
187,985
138,697
326,682
9,209
51,416
'14年
1月
191,494
139,168
330,662
13,535
52,080
2月 51,619
51,619
191,494
139,168
330,662
13,535
52,080
51,619
191,494
139,168
330,662
13,535
52,080
2月
2月
204,598
144,165
348,763
10,367
52,471
3月 49,581
49,581
204,598
144,165
348,763
10,367
52,471
49,581
204,598
144,165
348,763
10,367
52,471
3月
3月
200,698
139,286
339,984
11,393
51,170
4月 48,979
48,979
200,698
139,286
339,984
11,393
51,170
48,979
200,698
139,286
339,984
11,393
51,170
4月
4月
205,015
142,398
347,413
11,333
50,883
5月 49,477
49,477
205,015
142,398
347,413
11,333
50,883
49,477
205,015
142,398
347,413
11,333
50,883
5月
5月
201,720
144,773
346,493
10,936
49,215
6月 47,405
47,405
201,720
144,773
346,493
10,936
49,215
47,405
201,720
144,773
346,493
10,936
49,215
6月
6月
198,056
139,836
337,892
10,381
49,701
7月 48,199
48,199
198,056
139,836
337,892
10,381
49,701
48,199
198,056
139,836
337,892
10,381
49,701
7月
7月
205,984
142,390
348,374
10,871
50,580
8月 49,871
205,984
142,390
348,374
10,871
50,580
49,871
205,984
142,390
348,374
10,871
50,580
8月
8月 49,871
103.5
104.0
101.8
103.1
104.7
101.8
前 月 比
103.5
104.0
101.8
103.1
104.7
101.8
前 月 比
103.5
104.0
101.8
103.1
104.7
101.8
前 月 比
96.0
104.2
102.3
103.4
71.0
100.2
前年同月比
96.0
104.2
102.3
103.4
71.0
100.2
前年同月比
96.0
104.2
102.3
103.4
71.0
100.2
前年同月比
出所: 経済産業省『鉄鋼需給動態統計調査』から作成。
出所:
経済産業省『鉄鋼需給動態統計調査』から作成。
出所: 経済産業省『鉄鋼需給動態統計調査』から作成。
2014年11月
特
殊
用
特
殊
用
特
殊
用
ス テ ン
高
快 削 鋼高
ス
テ
ン
ス
テ
ン
レ ス 鋼快
力
削
鋼高
快
削
鋼
レ
ス
力
レ 149,302
ス 鋼
鋼
18,236 力
149,302
149,302
128,745
128,745
128,745
146,230
146,230
146,230
132,506
132,506
132,506
128,745
128,745
128,745
128,378
128,378
128,378
131,570
131,570
131,570
132,506
132,506
132,506
134,780
134,780
134,780
139,424
139,424
139,424
137,025
137,025
137,025
134,808
134,808
134,808
137,164
137,164
137,164
101.7
101.7
101.7
84.2
84.2
84.2
18,236
18,236
14,252
14,252
14,252
21,457
21,457
21,457
15,762
15,762
15,762
14,252
14,252
14,252
15,080
15,080
15,080
14,509
14,509
14,509
15,762
15,762
15,762
16,788
16,788
16,788
17,965
17,965
17,965
17,002
17,002
17,002
14,148
14,148
14,148
14,493
14,493
14,493
102.4
102.4
102.4
91.8
91.8
91.8
途
鋼
途
鋼
途
鋼
抗 張
そ の 他
抗
抗 張
張
鋼そ
の
他
そ
の 他
鋼
鋼
8,556
2,435
8,556
8,556
9,314
9,314
9,314
8,269
8,269
8,269
9,305
9,305
9,305
9,314
9,314
9,314
9,175
9,175
9,175
9,344
9,344
9,344
9,305
9,305
9,305
8,642
8,642
8,642
9,410
9,410
9,410
9,067
9,067
9,067
8,834
8,834
8,834
9,051
9,051
9,051
102.5
102.5
102.5
101.5
101.5
101.5
2,435
2,435
1,464
1,464
1,464
2,393
2,393
2,393
1,588
1,588
1,588
1,464
1,464
1,464
1,292
1,292
1,292
1,457
1,457
1,457
1,588
1,588
1,588
1,373
1,373
1,373
1,461
1,461
1,461
1,555
1,555
1,555
1,607
1,607
1,607
1,657
1,657
1,657
103.1
103.1
103.1
84.8
84.8
84.8
計
計
計
715,641
715,641
715,641
799,968
799,968
799,968
693,822
693,822
693,822
767,459
767,459
767,459
799,968
799,968
799,968
791,860
791,860
791,860
771,621
771,621
771,621
767,459
767,459
767,459
774,794
774,794
774,794
773,922
773,922
773,922
771,740
771,740
771,740
768,095
768,095
768,095
886,175
886,175
886,175
115.4
115.4
115.4
115.6
115.6
115.6
(単位:t)
(単位:t)
(単位:t)
計
計
計
277,057
277,057
277,057
218,705
218,705
218,705
265,117
265,117
265,117
221,999
221,999
221,999
218,705
218,705
218,705
214,550
214,550
214,550
222,495
222,495
222,495
221,999
221,999
221,999
224,146
224,146
224,146
230,476
230,476
230,476
224,800
224,800
224,800
219,479
219,479
219,479
223,816
223,816
223,816
102.0
102.0
102.0
87.6
87.6
87.6
合
合
合
計
計
計
791,723
791,723
791,723
600,576
600,576
600,576
750,275
750,275
750,275
620,343
620,343
620,343
600,576
600,576
600,576
594,219
594,219
594,219
604,776
604,776
604,776
620,343
620,343
620,343
613,109
613,109
613,109
627,366
627,366
627,366
618,698
618,698
618,698
605,570
605,570
605,570
622,061
622,061
622,061
102.7
102.7
102.7
96.6
96.6
96.6
47
特殊鋼鋼材の輸出入推移
特殊鋼鋼材の輸出入推移
特殊鋼鋼材の輸出入推移
特殊鋼鋼材の輸出入推移
輸 出
輸 出
輸 出
輸 出
構
構 造
造 用
用 鋼
鋼
工具鋼 機械構造 構
年
月
工具鋼
年
月
機械構造
工具鋼 用炭素鋼
年
月
機械構造
用炭素鋼
32,468
464,300
'12
暦
年
用炭素鋼
32,468
464,300
'12 暦 年
46,815
467,652
'13
32,468
464,300
'12 暦
46,815
467,652
'13
暦 年
年
46,815
467,652
'13 暦 年
33,787
463,315
'12
33,787
463,315
'12 年
年 度
度
49,234
474,018
'13
33,787
463,315
'12 年
49,234
474,018
'13
年 度
度
49,234
474,018
'13 年 度
3,443
39,748
'13年
3,443
39,748
'13年 11月
11月
6,432
42,742
3,443
39,748
'13年 12月
11月
6,432
42,742
12月
3,046
36,436
'14年
1月
6,432
42,742
12月
3,046
36,436
'14年
1月
3,256
42,062
2月
3,046
36,436
'14年
1月
3,256
42,062
2月
3,526
36,833
3,256
42,062
2月
3,526
36,833
3月
3月
3,604
43,650
3,526
36,833
3月
3,604
43,650
4月
4月
3,411
43,953
3,604
43,650
4月
3,411
43,953
5月
5月
9,644
48,255
6月
3,411
43,953
5月
9,644
48,255
6月
5,021
37,684
7月
9,644
48,255
6月
5,021
37,684
7月
3,359
41,696
5,021
37,684
8月
7月
3,359
41,696
8月
3,359
41,696
8月
66.9
110.6
前 月 比
66.9
110.6
前 月 比
66.9
110.6
106.0
94.8
前 月 比
前年同月比
106.0
94.8
前年同月比
106.0
94.8
前年同月比
造 用 鋼
構造用
構造用
合金鋼
構造用
合金鋼
511,422
合金鋼
511,422
(単位:t)
(単位:t)
特
特 殊
殊 用
用 途
途 鋼
鋼
特 殊 用ピアノ
途 鋼
ピアノ
計
ばね鋼
ステンレス鋼
計
ばね鋼 ステンレス鋼 線 材
ピアノ
線 材
計
ばね鋼
975,722
182,974 ステンレス鋼
1,176,513 線 材
117,801
975,722
182,974
1,176,513
117,801
559,899
511,422
559,899
559,899
528,913
528,913
580,043
528,913
580,043
580,043
42,298
42,298
46,092
42,298
46,092
48,163
46,092
48,163
49,166
48,163
49,166
54,311
49,166
54,311
53,521
54,311
53,521
50,205
53,521
50,205
53,242
50,205
53,242
42,204
53,242
42,204
43,306
42,204
43,306
43,306
102.6
102.6
102.6
95.2
95.2
1,027,551
975,722
1,027,551
1,027,551
992,228
992,228
1,054,061
992,228
1,054,061
1,054,061
82,045
82,045
88,834
82,045
88,834
84,599
88,834
84,599
91,227
84,599
91,227
91,144
91,227
91,144
97,171
91,144
97,171
94,158
97,171
94,158
101,497
94,158
101,497
79,888
101,497
79,888
85,002
79,888
85,002
85,002
106.4
106.4
106.4
95.0
95.0
187,205
182,974
187,205
187,205
181,940
181,940
191,652
181,940
191,652
191,652
16,006
16,006
13,980
16,006
13,980
18,467
13,980
18,467
14,145
18,467
14,145
18,679
14,145
18,679
19,180
18,679
19,180
17,886
19,180
17,886
17,683
17,886
17,683
11,940
17,683
11,940
13,719
11,940
13,719
13,719
114.9
114.9
114.9
89.7
89.7
1,118,549
1,176,513
1,118,549
1,118,549
1,135,905
1,135,905
1,130,329
1,135,905
1,130,329
1,130,329
95,722
95,722
102,180
95,722
102,180
82,915
102,180
82,915
94,050
82,915
94,050
104,957
94,050
104,957
95,205
104,957
95,205
98,271
95,205
98,271
94,488
98,271
94,488
104,687
94,488
104,687
103,273
104,687
103,273
103,273
98.6
98.6
98.6
112.9
112.9
120,628
117,801
120,628
120,628
117,144
117,144
135,718
117,144
135,718
135,718
11,120
11,120
5,604
11,120
5,604
12,859
5,604
12,859
9,115
12,859
9,115
16,683
9,115
16,683
16,142
16,683
16,142
17,187
16,142
17,187
13,771
17,187
13,771
11,076
13,771
11,076
11,366
11,076
11,366
11,366
102.6
102.6
102.6
69.6
69.6
95.2
95.0
89.7
112.9
69.6
出所:
出所: 財務省関税局『貿易統計』から作成。
財務省関税局『貿易統計』から作成。
出所: 財務省関税局『貿易統計』から作成。
輸 入
輸 入
輸 入
輸 入
ス テ ン レ ス 鋼
ス テ ン レ ス 鋼
ス テ ン レ ス 鋼
線材
鋼板類
鋼管
線材
鋼板類
鋼管
線材
9,898
135,655
11,368
9,898 鋼板類
135,655 鋼管
11,368
工具鋼 ばね鋼
工具鋼 ばね鋼
年
月
年
月
形鋼 棒鋼
棒鋼
工具鋼 ばね鋼 形鋼
年
月
棒鋼
6,876
972
988
'12
6,876
972 形鋼
988 15,546
15,546
'12 暦
暦 年
年
5,376
1,497
493
12,079
'13
暦
年
6,876 1,497
972
988 12,079
15,546 12,970
9,898
'12 暦 年
5,376
493
12,970
'13
5,376 1,497
493 12,079 12,970
'13 暦 年
5,679
781
'12
5,679 1,077
1,077
781 14,359
14,359 11,151
11,151
'12 年
年 度
度
5,725
504
'13
5,679 2,913
1,077
781 12,330
14,359 13,654
11,151
'12 年
5,725
2,913
504
12,330
13,654
'13
年 度
度
5,725 2,913
504 12,330 13,654
'13 年 度
429
373
43
817
903
'13年
429
373
43
817
903
'13年 11月
11月
588
516
44
818
822
429
373
43
817
903
'13年 12月
11月
588
516
44
818
822
12月
499
365
49
1,314
1,836
'14年
1月
588
516
44 1,314
818 1,836
822
12月
499
365
49
'14年
1月
453
1,158
39
931
1,017
2月
499 1,158
365
49 1,314
1,836
'14年
1月
453
39
931 1,017
2月
496
126
32
1,109
1,633
3月
453
1,158
39
931
1,017
2月
496
126
32 1,109 1,633
3月
707
69
86
992
496
126
32
1,109
3月
707
69
86 1,130
1,130 1,633
992
4月
4月
515
215
25
5月
707
69
86 1,051
1,130 1,221
992
4月
515
215
25
1,051
1,221
5月
362
122
102
515
215
25 1,027
1,051 1,362
1,221
5月
362
122
102
1,027
1,362
6月
6月
518
375
58
362
122
102
1,027 1,105
1,362
6月
518
375
58 1,126
1,126
1,105
7月
7月
405
166
29
964
518
375
58 1,126
1,105
7月
405
166
29
964 1,341
1,341
p8月
p8月
405
166
29
964 1,341
p8月
78.3
44.3
50.2
85.6
前 月 比
78.3
44.3
50.2
85.6 121.4
121.4
前 月 比
78.3 191.7
44.3
50.2
85.6
前 月 比
99.0
90.6
99.2
前年同月比
113.8
191.7
99.0
90.6 121.4
99.2
前年同月比 113.8
113.8 191.7
99.0
90.6
99.2
前年同月比
出所:
財務省関税局『貿易統計』から作成。
出所: 財務省関税局『貿易統計』から作成。
出所:
財務省関税局『貿易統計』から作成。
(注)
(注) p:速報値
p:速報値
(注) p:速報値
関連産業指標推移
関連産業指標推移
関連産業指標推移
関連産業指標推移
年
月
年
月
年
月
'12
暦
'12 暦 年
年
'13
'12 暦
'13
暦 年
年
'13 暦 年
'12
'12 年
年 度
度
'13
'12 年
'13
年 度
度
'13 年 度
'13年
'13年 11月
11月
'13年 12月
11月
12月
'14年
1月
12月
'14年
1月
'14年
1月
2月
2月
2月
3月
3月
3月
4月
4月
4月
5月
5月
5月
6月
6月
7月
6月
7月
7月
8月
8月
8月
前 月 比
前 月 比
前 月 比
前年同月比
前年同月比
前年同月比
四輪自動車生産
四輪自動車生産
四輪自動車生産
四輪完成車輸出
四輪完成車輸出
四輪完成車輸出
うち
うち
うち
うち
トラック
トラック
トラック
トラック
うち
うち
9,943,077
1,266,354
4,803,591
476,919
トラック
トラック
9,943,077 1,266,354 4,803,591
476,919
9,630,181
472,179
9,943,077 1,308,177
1,266,354 4,674,633
4,803,591
476,919
9,630,181
1,308,177
4,674,633
472,179
9,630,181 1,308,177 4,674,633
472,179
9,550,883 1,237,262
1,237,262 4,658,649
4,658,649
475,364
9,550,883
475,364
9,912,403
468,925
9,550,883 1,333,945
1,237,262 4,632,178
4,658,649
475,364
9,912,403
1,333,945
4,632,178
468,925
9,912,403 1,333,945 4,632,178
468,925
846,270
116,484
415,997
39,107
846,270
116,484
415,997
39,107
786,720
108,684
379,276
42,115
846,270
116,484
415,997
39,107
786,720
108,684
379,276
42,115
860,854
110,326
326,696
30,000
786,720
108,684
379,276
42,115
860,854
110,326
326,696
30,000
863,452
110,052
366,779
39,963
860,854
110,326
326,696
30,000
863,452
110,052
366,779
39,963
939,823
123,161
385,948
43,680
863,452
110,052
366,779
39,963
939,823
123,161
385,948
43,680
770,591
107,670
375,824
41,594
939,823
123,161
385,948
43,680
770,591
107,670
375,824
41,594
774,141
108,845
321,711
35,413
770,591
107,670
375,824
41,594
774,141
108,845
321,711
35,413
857,411
117,606
390,915
40,689
774,141
108,845
321,711
35,413
857,411
117,606
390,915
40,689
894,846
123,258
414,273
43,315
857,411
117,606
390,915
40,689
894,846
123,258
414,273
43,315
634,747
91,093
322,838
35,260
894,846
123,258
414,273
43,315
634,747
91,093
322,838
35,260
634,747
91,093
322,838
35,260
70.9
73.9
77.9
81.4
70.9
73.9
77.9
81.4
70.9
73.9
77.9
81.4
93.3
97.2
91.9
94.2
93.3
97.2
91.9
94.2
93.3
97.2
91.9
94.2
170,751
135,655
170,751
170,751
139,237
139,237
180,931
139,237
180,931
180,931
12,546
12,546
17,866
12,546
17,866
14,804
17,866
14,804
16,951
14,804
16,951
18,829
16,951
18,829
17,950
18,829
17,950
15,037
17,950
15,037
12,734
15,037
12,734
13,003
12,734
13,003
8,972
13,003
8,972
8,972
69.0
69.0
69.0
56.7
56.7
13,387
11,368
13,387
13,387
11,910
11,910
13,839
11,910
13,839
13,839
1,237
1,237
1,026
1,237
1,026
1,302
1,026
1,302
1,014
1,302
1,014
1,190
1,014
1,190
1,556
1,190
1,556
1,193
1,556
1,193
1,466
1,193
1,466
1,413
1,466
1,413
1,128
1,413
1,128
1,128
79.8
79.8
79.8
109.8
109.8
56.7
109.8
新
新 車
車 登
登 録・
録・
軽自動車販売
軽自動車販売
新
車 登 録・
うち
軽自動車販売
うち
5,369,720
5,369,720
5,375,513
5,369,720
5,375,513
5,375,513
5,210,290
5,210,290
5,692,162
5,210,290
5,692,162
5,692,162
457,369
457,369
423,210
457,369
423,210
496,105
423,210
496,105
565,168
496,105
565,168
783,384
565,168
783,384
345,225
783,384
345,225
363,369
345,225
363,369
452,555
363,369
452,555
460,263
452,555
460,263
333,471
460,263
333,471
333,471
72.5
72.5
72.5
90.9
90.9
90.9
そ
そ
そ
計
高炭素鋼
計
高炭素鋼
計
高炭素鋼
1,477,289
13,140
1,477,289
13,140
1,426,381
1,477,289
1,426,381
1,426,381
1,434,990
1,434,990
1,457,698
1,434,990
1,457,698
1,457,698
122,848
122,848
121,764
122,848
121,764
114,241
121,764
114,241
117,310
114,241
117,310
140,319
117,310
140,319
130,527
140,319
130,527
133,344
130,527
133,344
125,942
133,344
125,942
127,703
125,942
127,703
128,358
127,703
128,358
128,358
100.5
100.5
100.5
104.3
104.3
13,176
13,140
13,176
13,176
13,212
13,212
13,215
13,212
13,215
13,215
1,693
1,693
1,218
1,693
1,218
899
1,218
899
905
899
905
1,489
905
1,489
1,229
1,489
1,229
1,072
1,229
1,072
1,552
1,072
1,552
1,024
1,552
1,024
865
1,024
865
865
84.4
84.4
84.4
128.2
128.2
104.3
128.2
快削鋼
快削鋼
計
高炭素鋼
計
快削鋼 高炭素鋼
計
173,454
274
26,242
173,454
274 高炭素鋼
26,242
209,681
173,454
209,681
209,681
177,438
177,438
221,258
177,438
221,258
221,258
15,545
15,545
20,576
15,545
20,576
19,304
20,576
19,304
19,951
19,304
19,951
22,793
19,951
22,793
21,715
22,793
21,715
18,527
21,715
18,527
16,691
18,527
16,691
16,704
16,691
16,704
12,434
16,704
12,434
12,434
74.4
74.4
74.4
64.5
64.5
310
274
310
310
452
452
118
452
118
118
8
8
17
8
17
2
17
2
2
・
・
19
・
19
1
19
1
18
1
18
18
-
19,977
26,242
19,977
19,977
26,907
26,907
21,920
26,907
21,920
21,920
1,800
1,800
2,210
1,800
2,210
3,050
2,210
3,050
231
3,050
231
3,058
231
3,058
1,599
3,058
1,599
419
1,599
419
2,683
419
2,683
1,359
2,683
1,359
1,417
1,359
1,417
1,417
104.3
104.3
104.3
89.2
89.2
64.5
-
89.2
(単位:t)
の
鋼
の 他
他 の
の 鋼
特
特 殊
殊 鋼
鋼
の
他 の 鋼
その他
鋼材合計
その他
特 殊 鋼
鋼材合計
計
計
合金鋼
その他
合金鋼
鋼材合計
計
5,353,390
5,366,529
7,852,008
合金鋼
5,353,390
5,366,529
7,852,008
5,145,102
5,353,390
5,145,102
5,145,102
5,324,302
5,324,302
5,402,773
5,324,302
5,402,773
5,402,773
448,133
448,133
476,641
448,133
476,641
426,006
476,641
426,006
525,908
426,006
525,908
565,681
525,908
565,681
464,267
565,681
464,267
478,192
464,267
478,192
517,442
478,192
517,442
488,665
517,442
488,665
520,994
488,665
520,994
520,994
106.6
106.6
106.6
116.4
116.4
5,158,277
5,366,529
5,158,277
5,158,277
5,337,515
5,337,515
5,415,988
5,337,515
5,415,988
5,415,988
449,826
449,826
477,859
449,826
477,859
426,906
477,859
426,906
526,813
426,906
526,813
567,170
526,813
567,170
465,496
567,170
465,496
479,265
465,496
479,265
518,994
479,265
518,994
489,690
518,994
489,690
521,858
489,690
521,858
521,858
106.6
106.6
106.6
116.4
116.4
7,659,025
7,852,008
7,659,025
7,659,025
7,798,519
7,798,519
7,976,982
7,798,519
7,976,982
7,976,982
658,162
658,162
694,888
658,162
694,888
628,792
694,888
628,792
738,605
628,792
738,605
802,159
738,605
802,159
696,798
802,159
696,798
710,177
696,798
710,177
756,077
710,177
756,077
702,302
756,077
702,302
738,576
702,302
738,576
738,576
105.2
105.2
105.2
111.2
111.2
116.4
116.4
111.2
その他の鋼
その他の鋼
その他の鋼
合金鋼
合金鋼
合金鋼
333,226
333,226
(単位:t)
(単位:t)
(単位:t)
特 殊 鋼
特 殊 鋼
鋼材合計
特 殊 鋼
鋼材合計
鋼材合計
541,043
396,068
333,226
396,068
396,068
342,039
342,039
582,545
342,039
582,545
582,545
31,303
31,303
56,989
31,303
56,989
101,575
56,989
101,575
65,542
101,575
65,542
87,813
65,542
87,813
52,161
87,813
52,161
55,544
52,161
55,544
64,132
55,544
64,132
66,717
64,132
66,717
64,890
66,717
64,890
64,890
97.3
97.3
97.3
170.5
170.5
計
計
計
359,467
359,467
416,044
359,467
416,044
416,044
368,946
368,946
604,465
368,946
604,465
604,465
33,103
33,103
59,198
33,103
59,198
104,624
59,198
104,624
65,773
104,624
65,773
90,871
65,773
90,871
53,760
90,871
53,760
55,963
53,760
55,963
66,814
55,963
66,814
68,076
66,814
68,076
66,307
68,076
66,307
66,307
97.4
97.4
97.4
167.2
167.2
541,043
632,909
541,043
632,909
632,909
553,591
553,591
834,478
553,591
834,478
834,478
49,451
49,451
80,886
49,451
80,886
124,811
80,886
124,811
87,338
124,811
87,338
114,285
87,338
114,285
76,251
114,285
76,251
75,239
76,251
75,239
83,991
75,239
83,991
85,691
83,991
85,691
79,312
85,691
79,312
79,312
92.6
92.6
92.6
133.5
133.5
170.5
167.2
133.5
(単位:台)
(単位:台)
(単位:台)
建設機械生産
産業車輌生産
建設機械生産
産業車輌生産
産業車輌生産
建設機械生産
ブル
パワー
ショベル
ブル
パワー フォーク
フォーク ショベル
トラック
ドーザ
ショベル
リ
トラック
トラック
ドーザ
ショベル
リフ
フト
ト ショベル
トラック
うち
ブル
パワー フォーク
785,450
6,877
147,987
114,051
12,044
トラック
ドーザ
ショベル
リ
フ
ト
785,450
6,877 147,987 114,051 トラック
12,044
801,975
6,236
785,450
6,877 148,161
147,987 107,777
114,051 13,538
12,044
801,975
6,236
148,161
107,777
13,538
801,975
6,236 148,161 107,777 13,538
759,973
6,215 140,130
140,130 111,426
111,426 11,937
759,973
6,215
11,937
843,644
6,648
759,973
6,215 158,109
140,130 110,214
111,426 14,181
11,937
843,644
6,648
158,109
110,214
14,181
843,644
6,648 158,109 110,214 14,181
78,006
519
14,099
9,585
1,302
78,006
519
14,099
9,585
1,302
63,190
584
13,258
8,856
1,063
78,006
519
14,099
9,585
1,302
63,190
584
13,258
8,856
1,063
61,908
559
13,346
9,101
1,152
63,190
584
13,258
8,856
1,063
61,908
559
13,346
9,101
1,152
73,583
561
13,518
8,906
1,139
61,908
559
13,346
9,101
1,152
73,583
561
13,518
8,906
1,139
114,933
538
14,885
1,091
73,583
561
13,518 10,337
8,906
1,139
114,933
538
14,885
10,337
1,091
51,757
615
13,377
9,007
1,070
114,933
538
14,885 10,337
1,091
51,757
615
13,377
9,007
1,070
58,486
577
12,683
9,377
963
51,757
615
13,377
9,007
1,070
58,486
577
12,683
9,377
963
72,516
535
14,166
10,198
1,152
58,486
577
12,683 10,198
9,377
963
72,516
535
14,166
1,152
67,861
609
15,666
1,308
72,516
535
14,166 10,768
10,198
1,152
67,861
609
15,666
10,768
1,308
51,165
526
11,818
7,815
1,126
67,861
609
15,666 10,768
1,308
51,165
526
11,818
7,815
1,126
51,165
526
11,818
7,815
1,126
75.4
86.4
75.4
72.6
86.1
75.4
86.4
75.4
72.6
86.1
75.4
86.4
75.4
72.6
86.1
92.8
115.1
99.8
101.1
110.9
92.8
115.1
99.8
101.1
110.9
92.8
115.1
99.8
101.1
110.9
(単位:億円)
(単位:億円)
(単位:億円)
機 械
機 械
受注額
受注額
機 械
受注額
88,134
88,134
93,232
88,134
93,232
産業機械
産業機械
受
受 注
注 額
額
産業機械
受 注 額
52,392
52,392
47,742
52,392
47,742
工作機械
工作機械
受
受 注
注 額
額
工作機械
受 注 額
12,124
12,124
11,170
12,124
11,170
93,232
87,026
87,026
97,030
87,026
97,030
97,030
8,674
8,674
7,624
8,674
7,624
8,244
7,624
8,244
7,863
8,244
7,863
9,367
7,863
9,367
8,513
9,367
8,513
6,853
8,513
6,853
7,458
6,853
7,458
7,717
7,458
7,717
8,078
7,717
8,078
8,078
104.7
104.7
104.7
99.0
99.0
47,742
45,932
45,932
47,753
45,932
47,753
47,753
3,116
3,116
3,964
3,116
3,964
3,450
3,964
3,450
4,264
3,450
4,264
8,105
4,264
8,105
2,919
8,105
2,919
4,464
2,919
4,464
5,133
4,464
5,133
8,174
5,133
8,174
3,282
8,174
3,282
3,282
40.2
40.2
40.2
83.7
83.7
11,170
11,398
11,398
12,049
11,398
12,049
12,049
1,018
1,018
1,077
1,018
1,077
1,005
1,077
1,005
1,020
1,005
1,020
1,283
1,020
1,283
1,219
1,283
1,219
1,205
1,219
1,205
1,276
1,205
1,276
1,278
1,276
1,278
1,282
1,278
1,282
1,282
100.3
100.3
100.3
135.5
135.5
99.0
83.7
135.5
出所:
四輪自動車生産、四輪完成車輸出は(一社)日本自動車工業会『自動車統計月報』、
出所: 四輪自動車生産、四輪完成車輸出は(一社)日本自動車工業会『自動車統計月報』、
出所: 新車登録は(一社)日本自動車販売協会連合会『新車・月別販売台数(登録車)』、
四輪自動車生産、四輪完成車輸出は(一社)日本自動車工業会『自動車統計月報』、
新車登録は(一社)日本自動車販売協会連合会『新車・月別販売台数(登録車)』、
軽自動車販売は(一社)全国軽自動車協会連合会『軽四輪車新車販売確報』、
新車登録は(一社)日本自動車販売協会連合会『新車・月別販売台数(登録車)』、
軽自動車販売は(一社)全国軽自動車協会連合会『軽四輪車新車販売確報』、
建設機械生産、産業車輛生産は『経済産業省生産動態統計』、
軽自動車販売は(一社)全国軽自動車協会連合会『軽四輪車新車販売確報』、
建設機械生産、産業車輛生産は『経済産業省生産動態統計』、
機械受注額は内閣府『機械受注統計調査』、産業機械受注額は(一社)日本産業機械工業会『産業機械受注状況』、
建設機械生産、産業車輛生産は『経済産業省生産動態統計』、
機械受注額は内閣府『機械受注統計調査』、産業機械受注額は(一社)日本産業機械工業会『産業機械受注状況』、
工作機械受注額は(一社)日本工作機械工業会『受注実績調査』
機械受注額は内閣府『機械受注統計調査』、産業機械受注額は(一社)日本産業機械工業会『産業機械受注状況』、
工作機械受注額は(一社)日本工作機械工業会『受注実績調査』
工作機械受注額は(一社)日本工作機械工業会『受注実績調査』
48
特 殊 鋼 63巻 6号
特殊鋼需給統計総括表
特殊鋼需給統計総括表
鋼
種
別
工
具
鋼
構
造
月
項
熱
鋼
販
鋼
生
総
熱
鋼
販
用
鋼
ば
ね
鋼
ス
テ
ン
レ
ス
鋼
快
削
鋼
高
抗
張
力
鋼
そ
の
他
特
殊
鋼
鋼
材
合
計
鋼
生
総
熱
鋼
販
鋼
生
総
熱
鋼
販
鋼
生
総
熱
販
生
総
熱
販
生
総
熱
販
生
総
熱
鋼
販
鋼
生
総
目
間 圧 延
材
輸
別
鋼 材 生 産
入
実
績
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
材 輸 出 船 積 実 績
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産
材
輸
入
実
績
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
材 輸 出 船 積 実 績
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産
材
輸
入
実
績
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
材 輸 出 船 積 実 績
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産
材
輸
入
実
績
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
材 輸 出 船 積 実 績
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
産 者 工 場 在 庫
在
庫
間 圧 延 鋼 材 生 産 合 計
材 輸 入 実 績 計
受
入
計
販
売
計
売 業 者
うち消費者向
在
庫
計
材 輸 出 船 積 実 績 計
産 者 工 場 在 庫
在
庫
2
実 数
(t)
21,297
405
25,129
23,457
17,576
49,871
3,359
11,003
60,874
717,929
45,121
627,768
617,286
408,855
348,374
85,002
369,616
717,990
38,294
166
18,091
17,601
5,256
10,871
13,719
25,218
36,089
255,772
12,434
243,225
240,869
50,468
137,164
103,273
128,678
265,842
56,752
12,878
12,533
12,346
14,493
32,041
46,534
540,741
8,966
8,749
5,880
9,051
243,573
252,624
132,673
37,962
37,033
33,894
52,237
76,046
128,283
1,763,458
79,312
974,019
957,528
534,275
622,061
738,576
886,175
1,508,236
0
1
4
前月比
(%)
100.6
78.3
86.7
83.2
82.2
103.5
66.9
136.3
108.2
92.1
144.7
93.9
91.2
89.7
103.1
106.4
107.9
105.5
96.9
44.3
79.0
75.0
84.1
104.7
114.9
136.2
124.9
98.9
74.4
95.5
93.8
83.9
101.7
98.6
107.1
104.3
102.0
96.3
77.2
78.4
102.4
107.7
106.0
102.4
82.9
79.2
87.4
102.5
136.4
134.8
92.4
89.3
88.2
88.2
101.8
107.8
105.3
96.5
92.6
93.5
90.8
88.4
102.7
105.2
115.4
109.8
年
8
月
前 年 同
月比(%)
110.2
113.8
113.3
91.8
92.6
96.0
106.0
158.9
103.4
102.3
136.5
108.4
97.2
98.8
103.4
95.0
113.6
108.4
122.7
191.7
155.9
93.3
103.9
71.0
89.7
118.3
98.5
110.2
64.5
92.8
101.3
96.3
84.2
112.9
100.7
91.4
115.0
97.8
95.6
96.0
91.8
110.9
104.2
110.8
97.9
99.4
96.0
101.5
132.9
131.4
104.4
105.5
86.3
99.0
99.6
104.7
102.6
106.9
133.5
104.4
97.5
98.3
96.6
111.2
115.6
106.9
分
1995年基準
指 数(%)
95.8
275.6
122.2
115.1
187.2
138.4
93.8
98.1
129.1
132.2
2960.8
190.1
188.2
191.3
145.0
502.2
123.5
133.0
90.0
121.2
118.1
42.3
342.1
108.4
78.5
102.2
94.7
319.0
162.0
161.3
88.6
124.1
101.6
87.5
103.1
64.1
76.6
75.7
86.8
63.3
142.5
102.6
230.9
72.4
70.9
109.2
68.3
145.4
139.7
56.7
306.5
299.9
629.6
394.2
45.4
70.9
130.9
1002.8
170.4
168.3
158.7
140.6
220.1
116.2
125.2
出所: 鋼材輸入実績及び鋼材輸出船積実績は財務省関税局『貿易統計』、
それ以外は経済産業省『経済産業省生産動態統計』、『鉄鋼生産内訳月報』、但し総在庫は特殊鋼倶楽部で計算
(注) 1.熱間圧延鋼材生産、生産者工場在庫及び総在庫は、2014年1月より『経済産業省生産動態統計』から『鉄鋼生産内訳月報』
に変更されたため、それ以前の数値との連続性はない。
2.鋼材輸入実績は速報値を掲載。構造用鋼の鋼材輸入実績とは高炭素鋼の棒鋼及び合金鋼の棒鋼、線材を加算したもの。
3.総在庫とは販売業者在庫に生産者工場在庫を加算したもの。生産者工場在庫は熱間圧延鋼材のみで、冷間圧延鋼材及び
鋼管を含まない。また、工場以外の置場にあるものは、生産者所有品であってもこれを含まない。
2014年11月
49
倶楽部だより
(平成26年8月1日~9月30日)
市場開拓調査委員会
・調査WG(8月29日)
①「平成25年度特殊鋼の最終用途別需要実
態調査」最終報告書(案)の検討
②「平成26年度海外日系自動車メーカーに
おける自動車部品の特殊鋼調達動向調査」
(仮称)の検討
編集委員会
・小委員会(8月27日)
1月号特集「高強度化と特殊鋼」(仮題)
の編集内容の検討
・本委員会(9月10日)
①1月号特集「高強度化と特殊鋼」(仮題)
の編集方針、内容の確認
②教材作成WGについて
[大阪支部]
三団体責任者会議(9月9日)
①講演会他本年共催事業検討
②下期事業のすり合わせ他
お知らせ
平成26年度調査票提出促進運動について
経済産業省大臣官房調査統計グループ
経済産業省が実施する各種の統計調査に対して、平素より多大なる御尽力と御協力を賜りまして、誠にあ
りがとうございます。
我が国が実施する公的統計につきましては、社会経済の急激な変化や国民生活の多様化など、経済活動の
現状を正しく見極める指標として、その果たす役割は一層大きくなっております。御提出いただく調査票
は、経済産業省において集計・加工・分析をした上で公表し、国・地方公共団体の行政施策の基礎資料、商
工鉱業における企業経営資料として、さらには諸研究のための貴重なデータとして幅広い活用が予定されて
います。
経済産業省では、こうした公的統計調査結果の成果をより高めるため、例年より「統計の日」
(10月18日)
を中心として「調査票提出促進運動」を実施しております。
公的統計の結果データを信頼性高く、かつ、早期に公表するためには、何より皆様から正確な調査票を所
定の期日までに御提出いただくことが最も重要となります。現在、当省が実施をしている統計調査は、
「経
済産業省生産動態統計調査」、
「商業動態統計調査」、
「経済産業省特定業種石油等消費統計調査」、
「製造工業
生産予測調査」です。
御多用な中、大変に恐縮ではありますが、当省が実施する統計調査の調査票を御提出いただけますよう、
重ねてお願い申し上げます。
本運動の詳細につきましては、当省のHPにて趣旨等を紹介しておりますので、併せて御参照ください。
URL:http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/topics/sokushin/index.html
平成26年工業統計調査のお知らせ
平成26年12月31日を調査期日として、平成26年工業統計調査を実施します。
企業・事業所のみなさまにおかれましては、お手元に調査票が届きましたら、御回答いただき、御
提出くださいますようよろしくお願いいたします。
50
特 殊 鋼 63巻 6号
一般社団法人特殊鋼倶楽部 会員会社一覧
(社名は50音順)
【販売業者会員】
[会 員 数]
愛
(正 会 員)
製造業者
24社
販売業者
101社
合 計
125社
【製造業者会員】
愛
知
製
鋼
㈱
秋
山
精
鋼
㈱
㈱ 川 口 金 属 加 工
㈱
合
神
戸
同
製
製
鋼
鐵
所
㈱
山 陽 特 殊 製 鋼 ㈱
J F E ス チ ー ル ㈱
JX日鉱日石金属㈱
下 村 特 殊 精 工 ㈱
新
日
鐵
住
金
㈱
ステンレスパイプ工業㈱
大
高
東
同
特
砂
北
殊
鐵
特
鋼
工
殊
鋼
㈱
㈱
㈱
日
新
製
鋼
㈱
日
本
金
属
㈱
日 本 高 周 波 鋼 業 ㈱
日
本
精
線
㈱
日 本 冶 金 工 業 ㈱
日
㈱
三
立
金
不
菱
属
二
製
鋼
㈱
越
㈱
ヤマシンスチール㈱
理
研
製
2014年11月
鋼
㈱
青
浅
鋼
山
特
井
東
殊
産
金
鋼
業
属
㈱
大
㈱
日 立 金 属 工 具 鋼 ㈱
㈱
大同DMソリューション㈱
同
興
㈱日立ハイテクノロジーズ
㈱
大
洋
業
商
事
㈱
㈱
業
㈱
平
井
㈱
大
㈱
フ
ク
オ
カ
新
井
ハ
ガ
ネ
㈱
大
㈱
藤
田
商
事
㈱
粟
井
鋼
商
事
㈱
業
㈱
和
和
興
特
殊
鋼
㈱ 竹 内 ハ ガ ネ 商 行
古
伊 藤 忠 丸 紅 鉄 鋼 ㈱
孟
㈱
㈱
プ
ル
ー
タ
ス
伊藤忠丸紅特殊鋼㈱
田 島 ス チ ー ル ㈱
㈱
堀
田
ハ
ガ
ネ
井
㈱マクシスコーポレーション
上
㈱
特
殊
U
鋼
E
碓
井
鋼
ウ
メ
ト
材
鉄
池
鋼
㈱
辰
X
中 部 ス テ ン レ ス ㈱
三
沢
興
産
㈱
㈱
千
三
井
物
産
㈱
巳
屋
曲
興
鋼
業
材
㈱
㈱
㈱
㈱ テ ク ノ タ ジ マ
㈱
㈱
㈱
デルタスティール㈱
㈱メタルワンチューブラー
カ ネ ヒ ラ 鉄 鋼 ㈱
東 京 貿 易 金 属 ㈱
㈱メタルワン特殊鋼
兼
㈱
㈱
東
信
鋼
鉄
森
兼松トレーディング㈱
特
殊
鋼
機
㈱
㈱
㈱
ス
豊
田
通
商
㈱
山
㈱ カ ワ イ ス チ ー ル
中
川
特
㈱
ヤ マ ト 特 殊 鋼 ㈱
川
本
鋼
材
㈱
中
野
ハ
北
島
鋼
材
㈱
永
扇
岡
鋼
谷
ク
鋼
材
鋼
機
松
カ
ム
鐵
鋼
殊
社
鋼
メ
タ
寅
山
ル
鋼
一
進
ワ
業
ハ
産
ガ
業
ン
㈱
ネ
㈱
㈱
山
野
鋼
材
㈱
陽
鋼
物
産
㈱
ク マ ガ イ 特 殊 鋼 ㈱
名 古 屋 特 殊 鋼 ㈱
菱
光
特
殊
鋼
㈱
ケー・アンド・アイ特殊管販売㈱
ナ
ス
物
産
㈱
渡
辺
ハ
ガ
ネ
㈱
小
㈱
南
海
鋼
材
㈱
佐 久 間 特 殊 鋼 ㈱
日
輪
鋼
業
㈱
櫻
井
鋼
鐵
㈱
日 金 ス チ ー ル ㈱
佐
藤
商
事
㈱
日 鉄 住 金 物 産 ㈱
サ ハ シ 特 殊 鋼 ㈱
日鉄住金物産特殊鋼西日本㈱
㈱
悦
山
鋼
材
三
鋼
ネ
㈱
㈱
田
ガ
三井物産スチール㈱
材
日
本
金
型
材
㈱
三
協
鋼
鐵
㈱
ノ
ボ
ル
鋼
鉄
㈱
三
京
物
産
㈱
野
三
興
鋼
材
㈱
白
㈱
橋
三
和
特
J
F
E
殊
商
芝
本
産
清
水
金
清
水
鋼
神
鋼
商
住
友
商
鋼
事
村
鷺
鋼
特
機
殊
本
鋼
鋼
㈱
㈱
㈱
㈱
㈱ 長 谷 川 ハ ガ ネ 店
㈱
㈱ハヤカワカンパニー
属
㈱
林 田 特 殊 鋼 材 ㈱
鐵
㈱
阪
事
㈱
阪
事
㈱
日立金属アドメット㈱
業
神
和
特
殊
興
鋼
業
㈱
㈱
51
次
号
予
告
1月号
特 集/
「特殊鋼の高強度化」―グローバル競争を
支える日本の技術―
Ⅰ.総論
Ⅱ.各産業分野における特殊鋼の高強度化ニーズ
Ⅲ.特殊鋼の強度
Ⅳ.高強度化を支える技術
Ⅴ.会員各社の高強度材料、関連技術
3月号特集予定…鍛造技術
特 殊 鋼
第 63 巻 第 6 号
Ⓒ 2 0 1 4 年 11 月
平成26年10月25日 印 刷
発 行 所
一般社団法人 特
殊 鋼 倶 楽 部
Special Steel Association of Japan
平成26年11月1日 発 行
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3丁目2番10号 鉄鋼会館
定 価 1,230円 送 料 100円
ホームページURL http://www.tokushuko.or.jp
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電 話 03(3669)2081・2082
編集発行人 小 島 彰
印 刷 人 増 田 達 朗
印 刷 所 レタープレス株式会社
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特 殊 鋼 63巻 6号
「特殊鋼」誌第63巻索引
2014年1~11月
■ 経 済 関 係 ■
「平成26年新年挨拶」
6.耐熱鋼および耐熱合金
植田 茂紀 1・43
7.高張力鋼板
瀬戸 一洋 1・46
Ⅲ.がんばる我が社の新製品・新技術
武田 安夫 1・1
1・49~54
㈱神戸製鋼所、山陽特殊製鋼㈱、JFEスチール㈱、
【年頭所感】
新日鐵住金㈱、大同特殊鋼㈱、日立金属㈱
「年頭に寄せて」
宮川 正 1・3
「参謀と番頭について考える」
竹内 誠二 1・4
「年頭所感」
髙木 清秀 1・5
「年頭所感」
藤岡 高広 1・6
「継続的な成長のために」
後藤 隆 1・7
「年頭所感」
那須 七信 1・8
「年頭所感」
中川 智章 1・9
1.省エネルギープロセス、環境保全プロセス
「年頭所感」
宮楠 克久 1・10
(1)㈱神戸製鋼所 加古川製鉄所の省エネルギー
「年頭所感」
安武 雄二 1・11
「日本の四季」
平木 明敏 1・12
☆ 鉄鋼業に関連する規制と対応
Ⅰ.総論
鉄鋼業と関連する規制措置とそれらへの対応状況
小島 彰 3・2
Ⅱ.各社の環境対応の取り組み
活動について
杉浦 慎哉 3・16
(2)新CCMを活用した製鋼プロセスにおける
CO2排出量削減の取り組み
【一人一題】
八明 輝修 3・19
(3)日本高周波鋼業㈱分塊圧延ラインの省エネル
「わが麗しのフォレスト・シティ」 髙木 清秀 3・1
ギーへの取組み
「震災について想う」
北 信一 5・1
「母の死」と「花」
津田 孝良 7・1
(4)渋川工場における環境対応の取り組み
「OPENMIND」
関 公彦 9・1
「自分の頭で考える」
青木 隆宜 11・1
2.環境対応商品
南部 英明 3・21
羽田 進 3・23
(1)熱処理省略高冷鍛肌焼鋼 岩本 隆 3・25
【需要部門の動向】
(2)日立金属㈱安来工場の資源有効活用への取組み
自動車工業
豊田 章男 1・13
産業機械
片岡 功一 1・15
川田 建一 3・27
☆ 切削加工と特殊鋼
■ 技 術 関 係 ■
Ⅰ.総論
1.特殊鋼の切削加工
《 特 集 記 事 》
3.快削鋼の最近の動向
☆ がんばる日本の特殊鋼~さらなる発展を目指して~
1.工具
(1)ドリルにおける高速度工具鋼の用途と性能
1.特殊鋼業界の発展に向けて
市丸 純 1・18
2.特殊鋼の未来に向けて
藤松 威史 5・11
Ⅱ.切削加工技術の動向
Ⅰ.総論
山根八洲男 5・2
2.切削加工シミュレーション 松村 隆 5・6
菊池 正夫 1・21
Ⅱ.各鋼材の技術動向
柴田 朝子 5・15
(2)バイト(旋削工具)
小野沢 賢 5・19
(3)エンドミル
馬場 誠 5・23
(4)ギアカッター・ブローチ 河野 賢祐 5・26
1.構造用鋼
杉本 淳 1・26
(5)タップ加工の動向
2.工具鋼
加田 善裕 1・30
2.加工機
3.軸受鋼
藤松 威史 1・33
(1)マシニングセンタ
粕谷 建司 5・33
4.ばね鋼
増田 智一 1・36
(2)超精密立形加工機
天野 啓 5・36
5.ステンレス鋼
矢部 室恒 1・39
Ⅲ.最新の切削加工技術
(i)
中嶋 孝之 5・29
愛知製鋼㈱、山陽特殊製鋼㈱、JFEスチール㈱、
1.環境にやさしく、生産性も高いセミドライ加工
2.ハードターニング加工
井上 勤 5・39
㈱ダイドー電子、東北特殊鋼㈱、日本金属㈱、
澤山 一也 5・43
三菱製鋼㈱
3.表層ナノ結晶粒化プロセスによる鉄鋼材料の
力学的高機能化
☆ 工具鋼の基礎知識
戸髙 義一 5・46
Ⅳ.会員メーカーの商品紹介
Ⅰ.総論
5・49
1.工具鋼とは
三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱
加田 善裕 11・2
2.金型を取り巻く現状と金型材への要望
☆ 新エネルギーと特殊鋼~風力発電に注目~
Ⅰ.総論
馬場 敏幸 11・8
Ⅱ.工具鋼の用途別基礎知識
1.新エネルギー産業における特殊鋼需要
1.冷間工具鋼
殿村 剛志 11・13
2.熱間工具鋼
島村 祐太 11・16
2.風力発電に対する振興政策の状況について
3.プラスチック金型用鋼
井坂 剛 11・20
4.高速度工具鋼
兼近 領 11・23
(一社)特殊鋼倶楽部事務局 7・2
堀田井孝弘 7・11
3.風力発電の将来展望と技術開発動向
Ⅲ.工具鋼の周辺技術
海津 信廣 7・16
Ⅱ.風力発電と特殊鋼
1.熱処理
村﨑 拓哉 11・26
2.表面処理
北川 利博 11・30
1.増速機
諌山 勝己 7・21
Ⅳ.会員会社の工具鋼or工具鋼関連技術
2.制御装置(ヨー駆動装置)
浅川 雄一 7・24
3.軸受
井上 靖之 7・27
4.洋上風力用チェーン
金子 秀彦 7・33
11・34~37
愛知製鋼㈱、山陽特殊製鋼㈱、大同特殊鋼㈱、
日立金属㈱
Ⅴ.工具鋼のブランド対照表
5.ボルト(アンカーボルト、接続用ボルト)
1.冷間金型用鋼
11・38
Ⅲ.会員メーカーのエネルギー関連製品、技術
2.熱間金型用鋼
11・39
3.プラスチック金型用鋼
11・40
4.高速度工具鋼
11・41
橋本 篤 7・36
7・39~41
山陽特殊製鋼㈱、JFEスチール㈱、新日鐵住金㈱
☆ よくわかる磁性材料
【業界の動き】
Ⅰ.はじめに
1.磁性材料の歴史
【特殊鋼統計資料】
福田 方勝 9・2
▲特殊鋼熱間圧延鋼材の鋼種別生産の推移
2.磁性材料を理解するために 福田 方勝 9・7
1.電磁鋼板
田中 一郎 9・12
2.高透磁率材料
澤田 俊之 9・15
3.電磁ステンレス鋼
金子 浩幸 9・18
4.軟質磁性粉末
藤田雄一郎 9・21
5.希土類磁石
丸川 泰弘 9・24
6.ボンド磁石
野口 健児 9・28
7.鋳造磁石・圧延磁石
福田 方勝 9・31
Ⅲ.磁性材料の応用
1.産業・家電への応用(変圧器への応用)
―配電用変圧器の市場・技術動向―
稲垣 勝敏 9・34
の推移(同業者+消費者向け)
Ⅳ.会員メーカーの磁性材料
毎号掲載
▲特殊鋼熱間圧延鋼材の鋼種別メーカー在庫の
推移
毎号掲載
▲特殊鋼鋼材の流通在庫の推移(商社+問屋)
毎号掲載
▲特殊鋼鋼材の輸出入推移
毎号掲載
▲関連産業指標推移
毎号掲載
▲特殊鋼需給統計総括表
毎号掲載
【倶楽部だより】
【特殊鋼倶楽部の動き】
毎号掲載
1・64、3・38、5・60、
7・52、9・58
2.エアコンにおける省エネモータへの応用
毎号掲載
▲特殊鋼鋼材の鋼種別販売(商社+問屋)
Ⅱ.磁性材料各論
毎号掲載
大山 和伸 9・38
9・42~48
【会員会社一覧】
(ii)
毎号掲載