LPC17XX USB ホスト・コントローラ V0.07 : 日本語参考資料

UM10360
NXP Semiconductors
第12章: LPC17XX USBホスト・コントローラ
UM10360
第 12 章: LPC17XX USB ホスト・コントローラ
Rev. 00.07(日本語版) — 31 July 2009
ユーザ・マニュアル
1. この章について
USB ホスト・コントローラは LPC1768、LPC1766、LPC1765、LPC1758、LPC1756、LPC1754 で
利用可能です。これらのデバイスでは、USB コントローラはデバイス、ホストまたは OTG オペレーシ
ョンとして構成することができます。
2. 基本構成
USB コントローラは、以下のレジスタを使用して構成されています。
1. 電源:PCONP レジスタ(第 4 章-表 63)の PCUSB ビットを設定します。
注意:リセット時、USB ブロックはディセーブルです。(PCUSB = 0)
2. クロック:第 4 章-表 54 を参照してください。
3. ピン:PINSEL0~PINSEL5 と PINMODE0~PINMODE5 で USB ピンとモードを選択しま
す。(第 9 章-5)
4. ウェークアップ:INTWAKE レジスタ(第 4 章-表 62)を使用して、パワー・ダウン・モードからマ
イクロコントローラがウェークアップするために USB バスのアクティビティをイネーブルにし
ます。
5. 割込み:割り込みは VIC の VICIntEnable レジスタを使用して VIC を可能にします。
(第 7 章-表 106)
6. 初期化:第 15 章-10 を参照してください。
3. 概要
この章では、ホスト・コントローラ(OHCI 準拠)、デバイス・コントローラ及び I2C の各機能を集積
した USB2.0OTG デュアル・ロール・コアのホスト部分の詳細を説明します。I2C インタフェース
は外部 OTG ATX を制御します。
USB は 4 本のバスを使用してホストと最大 127 の周辺デバイス間の通信をサポートしていま
す。USB ホスト・コントローラはトークンを基本としたプロトコルを使用して USB のバンド幅に接
続されたデバイスをアロケートします。バスはデバイスのホットプラグや動的な構成をサポート
しています。すべてのトランザクションはホスト・コントローラにより開始されます。
ホスト・コントローラはバスに接続された様々な USB デバイスとのデータ交換を可能にします。
その構成は、レジスタ・インタフェースと SIE(Serial Interface Engine)、DMA コントローラになり
ユーザ・マニュアル
Rev. 00.07(日本語版) — 31 July 2009
1
UM10360
NXP Semiconductors
第12章: LPC17XX USBホスト・コントローラ
ます。レジスタ・インタフェースは OHCI 仕様に準拠しています。
3.1 特徴
z
OHCI 互換
z
OpenHCI は、USB ホスト・コントローラとソフトウェア・ドライバの動作とインタフェースを指
定します。
- USBOperational:リストの処理と SOF トークンの生成
- USBReset:バス上の信号をリセットし、SOF をディセーブル
- USBSuspend:ウェークアップ状況を USB でモニタ
- USBResume:バス上の信号をレジューム
z
ホスト・コントローラは SW ドライバを使用する 4 つの USB ステートを持っています。
z
HCCA レジスタは割込みとアイソクロナスのディスクリプタ・リストを指定します。
z
ControlHaedED と BulkHeadED レジスタは、制御とバルク・ディスクリプタ・リストを指定し
ます。
3.2 アーキテクチャ
USB ホスト・コントローラのアーキテクチャを以下に示します。(第 14 章-図 51)
ユーザ・マニュアル
Rev. 00.07(日本語版) — 31 July 2009
2
UM10360
NXP Semiconductors
第12章: LPC17XX USBホスト・コントローラ
4. インタフェース
OTG コントローラは、2 つのポートを持っていて、以下の表で示されているように、USB ピン名
に 1 や 2 の数値を付加することにより USB ポート 1(U1)と USB ポート 2(U2)になります。
4.1 ピンの詳細
ユーザ・マニュアル
Rev. 00.07(日本語版) — 31 July 2009
3
UM10360
NXP Semiconductors
第12章: LPC17XX USBホスト・コントローラ
4.1.1 USB ホストを使用する場合の注意点
それぞれのポートは USB ホストとして構成することができます。USB ポートとして使
用する場合の方法については、USB OTG の章 第 15 章-6 ”ピンの構成”を参照し
てください。
USB デバイス/ホスト/OTG コントローラを RESET 後は使用不能になりますが、
PCONP レジスタ(第 4 章‐表 63)の PCUSB ビットに”1”を書込むことにより使用可能
になります。
4.2 ソフトウェア・インタフェース
USB ホスト・ブロックのソフトウェア・インタフェースは、エンドポイント・ディスクリプタについ
てレジスタ・ビューとフォーマット定義から構成されています。詳細については、OHCI の仕
様書を参照してください。レジスタ・マップについては、次のセクションを参照してください。
4.2.1 レジスタ・マップ
以下のレジスタは AHB クロック”cclk”ドメインに配置されています。これらのレジスタ
はプロセッサにより直接アクセスが可能です。すべてのレジスタは 32 ビット幅でワー
ド幅でワード・アドレス・バウンダリに配置されています。
ユーザ・マニュアル
Rev. 00.07(日本語版) — 31 July 2009
4
UM10360
NXP Semiconductors
第12章: LPC17XX USBホスト・コントローラ
4.2.2 USB ホストレジスタ定義
レジスタの定義については、OHCI の仕様書を参照してください。
ユーザ・マニュアル
Rev. 00.07(日本語版) — 31 July 2009
5