平成26年度 政府施策に関する重点要望事項 佐世保市

様
平成26年度 政府施策に関する重点要望事項
佐世保港
~自然きらめく
“キラっ都”佐世保~
「佐世保バーガーボーイ」 「させぼのボコちゃん」
C やなせたかし・SASEBO
○
九十九島全景と市街地
大会マスコットキャラクター「美龍(めいろん)」
(合唱)
(吹奏楽)
(日本音楽)
(書道)
平成 25 年 7 月 31~8 月 4 日、長崎県で高校生最大の文化の祭典『2013
長崎しおかぜ総文祭(第 37 回全国高等学校総合文化祭)
』が開催!
佐世保市では「合唱」
「吹奏楽」
「日本音楽」
「書道」が行われます。
佐世保市
佐世保市政の推進につきましては、かねてから格別の御指導、
御支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、本市地域経済は、海外経済の減速等の影響から、依然
として厳しい経済状況が続いており、主要産業である造船業を
中心とする製造業は今後も景気回復にはなお時間を要するもの
と思われ、引き続き地域経済の活性化に向けた各種取組みの充
実が求められております。
このような状況の中、国においては長期間にわたり持続可能
な国家機能・日本社会の構築を図る『国土強靭化』の考えに基
づき、事前防災・減災を目的とした公共インフラの整備を推進
されています。
こうした事業の推進は、本市総合計画の重点プロジェクトの
一つである災害等から市民の貴重な人命と財産を守ることを目
的とした「安全・安心なまち」の実現に繋がるとともに、本市
地域経済の活性化に資するものと期待いたしております。
一方、昨年からの中国・韓国との関係が緊迫する中、本土最
西端に位置する本市には、基地が所在する特有の問題や、国防
的な見地や排他的経済水域の確保など、国民的な利益を確保す
るための大きな役割を担う国境に面した外海離島(宇久島)に
おける諸課題など、本市だけでは解決できない課題も山積して
おります。
このような本市状況を是非とも御理解いただき、本市経済活
性化並びに安全保障に関連する本市の重要課題に対しましては、
所管省庁のみならず内閣全体で御議論を賜りたく存じます。
つきましては、以下に掲げております要望事項は、平成26
年度におきまして、是非ともお力添えを必要とするものでござ
いますので、本市の要望事項の実現並びに促進方につきまして、
重ねて格段のご高配を賜りますよう切にお願い申し上げます。
また、本市には今回の平成26年度政府施策に関する本要望
のほかにも、疲弊する地域経済回復の起爆剤として統合型リゾ
ート(IR)立地にかかる関係法案の早期成立など、今後とも
本市諸課題解決に向け、御指導、御支援を賜りますよう重ねて
お願い申し上げます。
平成25年6月
佐 世 保 市 長
朝
長
則
男
佐世保市議会議長
長
野
孝
道
目
次
(本市の最重点課題)
1 石木ダムの建設促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2 佐世保港におけるすみ分けの早期実現等について・・・・・・・・・・・3
3 海上自衛隊による崎辺地区の利活用と潜水隊群の誘致について・・・・・7
4 前畑崎辺道路の建設に係る前畑弾薬庫の一部返還及び道路の早期着工
について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
5 国有提供施設等所在市町村助成交付金(基地交付金)の国の予算枠拡大
及び本市交付額の増額について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
6 西九州自動車道の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・13
7 地域高規格道路の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・15
8 佐世保港三浦地区多目的国際ターミナル整備事業について・・・・・・・17
9 佐世保港国際航路開設に向けた CIQ の対応について・・・・・・・・・・18
10 フリーゲージトレインの佐世保市への乗り入れを含む
JR佐世保線等の輸送改善について・・・・・・・・・・・・・・・・・19
(農林水産業の充実)
1
鳥獣被害防止対策事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
(保健・福祉・医療の充実)
1
離島地域の医療対策の充実について・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(安全を支える環境整備)
1 急傾斜地崩壊対策事業の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・23
2 特殊地下壕対策事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
3 二級河川の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
(教育・文化の充実)
1 文化財の公開活用に係る補助制度の継続について・・・・・・・・・・・29
(快適な生活と交流を支える基盤整備)
1 栄・常盤地区市街地再開発事業の促進について・・・・・・・・・・・・31
2 幹線道路の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
3 都市計画道路の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
4 公共下水道の整備促進について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
5 地域鉄道「松浦鉄道」の施設整備推進のための支援策の充実について・・43
(財政基盤の充実強化)
1
外海離島との合併に係る財政課題について・・・・・・・・・・・・・・45
2
漁業集落排水事業の廃止における国庫補助金の返納義務免除について・・46
本市の最重点課題
【本市の最重点課題】
1
石木ダムの建設促進について
石木ダムは、本市の慢性的な水不足問題の抜本的改善策として、長崎
県の治水事業との共同事業により、本市に隣接する川棚町に建設を進め
ているところです。
国御当局におかれましては、事業の推進につきまして、今後とも引き
続き格段の御高配をお願いいたします。
(理 由)
本市は、慢性的に水源が不足している事から、度々渇水に追い込まれており、平成
元年以降でも3度の給水制限を実施するなど、市民生活のみならず経済活動に大きな
支障となっております。また、近年の異常気象の進行を考えますと渇水の危険性は今
後益々高まっていくものと思われ、新規水源確保による水事情の安定化は緊急性・重
要性を増しており、予断を許さない喫緊の課題となっております。
戦前、海軍鎮守府の開府とともに爆発的な人口増加を遂げ、一寒村から一躍市制施
行をしました。当時より深刻な水不足にあり、第九期までの拡張事業を行い今日に至
っておりますが、地形的な要因等から大きな水源に恵まれず、水道の安定供給を実現
できていません。
平成元年以降では、平成6年に264日間、平成19年に160日間の長期の給水
制限の実施を余儀なくされており、それ以外でも頻繁に市民に節水をお願いするなど、
渇水の危機に瀕しております。
水道は健康で文化的な生活をおくる上で最も基礎的なライフラインであり、企業経
済活動の基盤であることは勿論、国防上の安全保障の観点からも安定的な給水を求め
られていることから、石木ダム建設による水事情の安定化は本市の永年の最重要課題
として取り組んでおります。
特に、今後は前畑弾薬庫返還による跡地利用における産業経済の発展や、「新アジ
ア軸」の構築により東アジアの人や物の文化交流が加速することによる経済効果も大
いに期待されており、更なる水需要の増加が予想されます。
また、平成17年度から隣接する複数の町と合併を致しましたが、水道法において
同一市町村における水道事業の統合については配慮することとされており、水道事業
の効率化を図るためにも、今後、合併地区の簡易水道等の内可能な施設を佐世保地区
の水道に順次統合していく方針としております。
平成21年11月には地権者との話し合いの進展を図るために土地収用法におけ
る事業認定の申請を行なっておりましたところ、本年3月に公聴会が開催され、今後
手続きが進むものと期待しております。
1
また、平成24年度石木ダム再評価の結果、事業の継続について報告をいたしまし
たところ、平成25年度の国庫補助について内示を頂いたところでございます。
本市としましては、上記のとおり必要不可欠な施設であり、全力を挙げて事業推進
を図っているところでありますので、引き続きご高配を賜りますようお願いをさせて
いただくものです。
総事業費 285 億円
本市負担 9,975,000 千円
アロケーション 35.0%
土地補償地権者
全体 121 世帯
契約 101 世帯(83.5%)
水没家屋移転者
全体 67 戸
契約 54 戸(80.6%)
(所 管)
厚生労働省健康局水道課
2
【本市の最重点課題】
2
佐世保港におけるすみ分けの早期実現等について
佐世保港におけるすみ分けにつきましては、基地政策の最重要課題で
あると強く認識しておりますので、国防という極めて重要な国策に協力
しております本市の実情を御理解いただき、以下につきまして、格段の
御高配を賜りますようお願いいたします。
1
2
「新返還6項目」の早期実現
基地等が所在することによる諸課題の早期解決
(1) 港内制限水域における漁業者の生活安定の取り組み
(2) 佐世保港の整備に関する取り扱い
(理 由)
国防及び日米の安全保障にかかる負担は、国民全体が等しく負うべきものと考えて
おりますが、現実的には、一部の地域がその負担を負わざるを得ないことも認識しつ
つ、佐世保市は、安全保障の重要性に鑑み、基地が所在するどこの都市よりも、これ
まで国策に協力してまいりました。
一方で、基地等が所在することによる負担及び様々な問題も抱えております。特に、
佐世保港については、在日米海軍、海上自衛隊、民間企業等の施設が混在しており、
それぞれが十分に機能を発揮できず、さらには、日々の生活を営む市民にも様々な影
響を与えております。
1 「新返還6項目」の早期実現
佐世保港には、在日米海軍、海上自衛隊、民間企業等の施設が混在し、また、
港湾施設も不足していることから、それぞれが機能を十分に発揮できない状況に
あります。
このようなことから、港のすみ分けと密接不可分の関係にある「新返還6項目」
の早期実現を目指して、今日まで市民と議会、行政が一体となり国等に対し要望
を続けてまいりました。国とされても、このような地域の実情に鑑み、御尽力い
ただいた結果、現在まで「新返還6項目」のうち赤崎貯油所に関連する2項目が
完結をみたところであります。
また、立神港区第3・4・5号岸壁の一部の返還につきましても、平成23年
5月、第33回旧軍港市国有財産処理審議会において、米国政府に対して返還要
求するとともに、返還後は佐世保重工業㈱へ売払うことが承認されたところであ
3
り、本市の命題である港のすみ分けがいっそう進展するものと期待されることか
ら、当該岸壁返還の早期実現につきまして、更なる御支援を賜りますようお願い
いたします。
加えて、基地問題の最重要課題である前畑弾薬庫の移転・返還につきましても、
平成23年1月、日米合同委員会で合意されたところであります。
前畑弾薬庫は、その跡地を本市の公共的利用または産業の振興に活用するため、
市民の悲願として、返還を強く要望してまいっているところであります。
今後とも具体的な事業の推進に向け、更なる御高配をお願いいたします。
2 基地等が所在することによる諸課題の早期解決
(1) 港内制限水域における漁業者の生活安定の取り組み
佐世保港区内における80%以上が、24時間、365日、立ち入り禁止を
はじめとする各種の制限が設定されており、漁業活動に支障をきたしておりま
す。漁業者からは、提供水域における各種制限の設定で、自由に漁労ができな
いことに対する漁業損失補償という制度ではなく、生活保障的な補償を求める
声が大きく、補償制度の改善、見直しなどを特に要望するものです。
(2) 佐世保港の整備に関する取り扱い
佐世保港に関しましては、先の大戦後、連合国軍の一員として米海軍が進駐
し、その後、米海軍佐世保基地が創設される一方で、貿易港、給油指定港、食
糧輸入港の指定を受け、さらには、昭和26年、国内産業の開発上、特に重要
な港湾として準特定重要港湾の指定を受けるなど、商港機能の向上に努力し、
平和産業港湾都市として大きく歩み始めました。しかしながら、昭和25年に
勃発した朝鮮戦争により、外貿用の大型係船岸壁すべてを含む施設の大半が連
合国軍に再接収され、今日の米海軍佐世保基地の礎が築かれるとともに、海上
自衛隊佐世保地方隊も所在することから、商港としての機能整備に大きな支障
をきたしております。
佐世保港を活用した地域経済の発展を考える上で、商港機能の整備・充実は
不可欠であり、先般の日本海側拠点港の指定も踏まえ、東アジアに向けた国際
競争力の強化を図るとともに、佐世保港の将来像を示す長期構想を鋭意策定し
ているところです。
その上で、今後の佐世保港の整備要望に関しましても、佐世保港が、軍商二
本立てとして共存共生での運用を図らなければならなかったという歴史上の経
緯、実情を御斟酌され、内閣全体で御議論のうえ、御判断をお願いするもので
す。
4
【新返還6項目の進捗状況】
1
佐世保弾薬補給所(前畑弾薬庫)の移転・返還
・平成17年10月4日、日米合同委員会の下部機関である施設調整部会の第1回
会合で日本側の要望である「前畑弾薬庫の移転・返還」について日米間の協議開始
・平成17年12月19日、施設調整部会の第2回会合で「前畑弾薬庫の移転・返
還」について集中的に論議
・平成19年6月15日、施設調整部会の第3回会合で、前畑弾薬庫の針尾島弾薬
集積所への移転整備に関し、日米間の認識が一致した基本的考え方が示され、跡
地の返還についても初めて言及される
・平成21年4月7日、関係するすべての団体から「移転に関し協力する」との回
答が得られる
・平成21年4月23日、市として国に対し、移設に関して、特段の意見がない旨
を回答
・平成21年6月19日、施設調整部会の第4回会合で、今後、安全性の確保を最
優先し、弾薬庫の移設事業の推進を図ること等について、日米間で認識が一致
・平成23年1月17日、日米合同委員会で合意
2
赤崎貯油所の一部(県道俵ヶ浦日野線の改良にかかる地域)の返還
※平成17年1月20日、返還完了
3
旧米海軍専用鉄道側線(旧ジョスコー線)の返還
・平成16年12月21日、SSK東門~西門について日米合同委員会で返還の基
本合意
4
赤崎貯油所の一部(SSKの一時使用地区)の返還
・平成16年12月21日、日米合同委員会で返還の基本合意
・平成19年3月26日、第28回旧軍港市国有財産処理審議会において、米国政
府に対して返還要求するとともに、返還後は佐世保重工業㈱へ売払うことを承認
・平成20年3月13日、日米合同委員会で返還合意
※平成21年3月17日、返還完了
5
立神港区第1号~第5号岸壁の返還
・平成16年12月21日、3・4・5岸の一部について、日米合同委員会で返還の
基本合意
※平成22年3月30日、当該岸壁返還の前提となるジュリエット・ベースン内の
新岸壁完成
5
・平成22年10月1日、3・4・5岸の一部について、佐世保重工業㈱が取得要
望書を提出
・平成22年11月26日、佐世保重工業㈱に対して売り払うことについて、佐世
保市として異存がない旨、福岡財務支局長崎財務事務所佐世保出張所に副申書を
提出
・平成23年5月20日、第33回旧軍港市国有財産処理審議会において、米国政
府に対して返還要求するとともに、返還後は佐世保重工業㈱へ売払うことを承認
6
制限水域全面の返還(但し、緩和を含む。)
[返還実績]
・平成16年 1月23日、ジュリエット・ベースン岸壁整備に伴う水域返還
・平成16年12月28日、横瀬地区LCAC施設整備に伴う水域返還
・平成21年 3月17日、佐世保重工業㈱が一時使用している赤崎貯油所の一部
土地の前面水域(約3.8ha)返還
(所
管)
外務省北米局日米地位協定室
防衛省地方協力局地方調整課、補償課
国土交通省港湾局計画課
6
【本市の最重点課題】
3
海上自衛隊による崎辺地区の利活用と潜水隊群の
誘致について
先の防衛計画の大綱における海上自衛隊潜水艦の増隻方針にあたり、
一般的な視点として、我が国を取り巻く昨今の国際情勢や、佐世保港の
地勢的位置、また、市民の防衛政策への協力姿勢ということを鑑みます
に、佐世保港は、呉、横須賀に次いで新たな潜水隊群を設置する港とし
て適地であると考えられるところであります。
政府におかれましては、防衛政策における佐世保の位置付けを明確に
していただくとともに、崎辺地区の海上自衛隊による利活用を具現化す
る潜水隊群の本市設置につきまして、格段の御高配をお願いいたします。
(理 由)
平成22年12月17日、今後の我が国の安全保障及び防衛力の在り方に関する新
たな指針である「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱」が閣議決定され、海上自
衛隊の潜水艦を増隻する方針が盛り込まれたところでありますが、現在、政府におか
れましては、本大綱及び中期防衛力整備計画の見直し作業に取り組まれ、年内を目標
に新たな大綱及び計画の策定を表明されているところであります。
ご案内のとおり、海上自衛隊佐世保地方隊が所在します本市は、大陸及び南方海域
に近いという地勢的要件から、日本西端の防衛の要衝として明治22年の旧海軍鎮守
府の開府とともに発展し、今日に至っております。
加えて、佐世保市民は、国防並びに安全保障という国家の基幹である施策に関し、
明治期以降、戦前・戦後を通じて今日まで、できうる限りの協力をしてまいりました。
一方、本市に所在する防衛施設に係る昨今の動きとして、崎辺地区において暫定的
に運用されていた米海軍エア・クッション型揚陸艇(LCAC)に関しましては、移
転先である西海市米海軍横瀬貯油所において、平成23年度末に施設整備事業が竣功
し、本年2月の日米間における施設提供手続きを経て、本年3月、正式に移転が完了
いたしました。
本市といたしましては、これまで、横瀬貯油所においてLCAC施設が整備された
あかつきには、移転後の崎辺地区跡地が日本側へ返還され、当該地を海上自衛隊の係
留施設等として活用していただきたいとの要望を行ってまいったところです。
その根底にありますものは、一つには、海上自衛隊とされて、崎辺地区に係留施設
総延長950mの大型桟橋の整備を計画され、本市としても、平成元年に佐世保港地
方港湾審議会の答申及び国土交通省の承認を得た上で、同年の港湾計画に位置付けて
7
おりますが、20有余年を経過する今日においても全く手つかずの状況にあること、
もう一つには、海上自衛隊が所在する他都市における海上自衛隊施設の整備状況等を
鑑みましたとき、佐世保港における海上自衛隊施設の充実は急務であるとの考えに基
づくものであります。
更には、東シナ海周辺国の動向等を鑑みますと、地理的にも、我が国における海上
自衛隊佐世保地方隊の果たす役割は、今後ますます増大していくものと考えられ、そ
の観点からも防衛政策上の佐世保の位置付けを明確にしていただき、相応の施設整備
が不可欠であると考えます。
【崎辺地区の経緯】
( 戦
前 )
昭和20年 9月24日
昭和49年 2月 7日
昭和49年12月26日
昭和59年12月20日
昭和60年 6月21日
昭和60年 7月 5日
平成元年
平成 6年 9月19日
平成 7年
6月30日
平成11年 2月
5日
平成18年 4月14日
平成21年 7月 1日
平成21年 7月 2日
平成21年 7月~3日
平成22年11月25日
平成22年12月15日
平成22年12月20日
平成24年12月19日
旧海軍が第 21 海軍航空廠崎辺地区として使用
連合国軍が接収。通信施設、倉庫、野積場、ゴルフ場と
して使用開始
崎辺の全面返還が日米合同委員会で正式合意
崎辺地区返還
米側が施設特別委員会で崎辺地区の東側の再提供を要求
「第 11 回旧軍港市国有財産処理審議会」において、崎辺
東側の米軍への再提供が承認される
崎辺東側の米軍再提供を日米合同委員会で合意
崎辺東側の海自桟橋計画を港湾計画に位置付け
佐世保港内でLCAC初運用
崎辺海軍補助施設(崎辺東側)において、米軍がLCAC
の運用を開始
「第 22 回旧軍港市国有財産処理審議会」において、崎辺
西側を艦艇船修繕用ドック等、造船所敷地として佐世保
重工業㈱への売払いを承認
「第 27 回旧軍港市国有財産処理審議会」において、崎辺
西側の用途変更承認(塗装工場等への変更)
「崎辺地区の利活用に関する決議」を議決
「崎辺地区の利活用に関する要望書」を防衛大臣、海自
佐世保地方総監、九州防衛局長、長崎県知事等へ提出
海上自衛隊による崎辺地区の利活用をより具体化するも
のとして潜水隊群の佐世保配備を要望
「海上自衛隊による崎辺地区の利活用を具現化する潜水
隊群の誘致に関する意見書」を議決
議会、経済界及び行政の三者で「海上自衛隊潜水隊群の
誘致に関する要望書」を防衛大臣等へ提出
LCAC移転先である横瀬LCACの施設の提供及び水
8
域の変更について日米合同委員会で合意
平成25年
2月
1日
平成25年 3月
5日
(所
横瀬LCAC施設の提供及び水域の変更について閣議決
定、並びにLCAC施設の提供手続きが完了
LCACが崎辺東側から横瀬LCAC施設に移転
管)
防衛省防衛政策局、海上幕僚監部防衛部防衛課、地方協力局地方調整課
外務省北米局日米地位協定室
9
【本市の最重点課題】
4
前畑崎辺道路の建設に係る前畑弾薬庫の一部返還
及び道路の早期着工について
国防という極めて重要な国策に協力している本市の実情を御理解いた
だき、前畑崎辺道路の建設に係る前畑弾薬庫の一部返還と本道路の早期
着工につきまして、格段の御高配をお願いいたします。
(理 由)
前畑崎辺道路の建設につきましては、昭和60年、海上自衛隊針尾弾薬庫の建設に
伴う市有地分譲に際して、本市が強く国に要望したものであります。
当計画路線について、その一部が前畑弾薬庫施設にかかることから、国に対し、一
部返還を求めてまいりました。これに対し、国からは、昭和62年12月、「道路建
設に伴う施設の一部返還実現に向けて最大限の努力をする。」との回答をいただいて
おりますが、今日に至りましても進展をいたしておりません。
こうした中、平成23年7月、政府施策に関する重点項目の要望の際に、当時の防
衛大臣政務官から、「線形の見直しをしてはどうか」との発言があったことを受け、
本市としましても、できるだけ弾薬庫施設にかからないようルートの再検討を行った
ところ、隣接する西九州自動車道佐世保みなとインターチェンジとの兼ね合いにより、
弾薬庫施設用地内の一部をトンネルで通過する道路線形案がまとまったことから、昨
年12月、防衛省との協議に入ったところであります。
本道路は、産業・防衛上の重要な幹線となるものであり、前述の海上自衛隊潜水隊
群の誘致を含む崎辺地区の利活用を具現化するためにも不可欠であります。
〈事業の概要〉
前畑崎辺道路 L=約 3,000m W=7.5~10.0m
(所
管)
防衛省地方協力局地方調整課
外務省北米局日米地位協定室
10
【本市の最重点課題】
5
国有提供施設等所在市町村助成交付金(基地交付金)
の国の予算枠拡大及び本市交付額の増額について
基地交付金は、固定資産税の代替的措置及び基地所在による財政上の
特殊事情に対する財源措置として交付されておりますが、住民福祉の向
上、基地の安定的使用を確保するための性格も併せ持っていることに鑑
み、次のことにつきまして、格段のご高配をお願いいたします。
1 交付金の増額
2 対象資産の範囲拡大
3 特殊事情の考慮
(理 由)
1 国の基地交付金の予算については、定期的に増額がなされているものの、対象
資産の額に比べて交付金額は、大きく乖離している状況であります。
固定資産税の代替としての財政補給金的性格を有している以上、それに見合っ
た額が交付されるべきであり、交付金総額の増額を要望するものです。
2 米軍への提供資産は全部が対象となっているものの、自衛隊施設については一
部しか対象資産として認められておりません。このため、自衛隊の対象外資産も
対象資産として算出し、米軍との均衡が図られなければならないと考えます。
3 本市の場合、佐世保港区内における約80%が、立ち入り禁止をはじめとする
何らかの制限を受けており、加えて大型係船用岸壁などを含む港湾施設の大半が
米軍・海自の使用施設であることから、公共港湾施設としての利用が限定されて
いるという状況を踏まえ、固定資産税の代替的措置等といった側面のみならず、
このような国防施策に伴う経済活動の制約という特殊事情につきましても、交付
金算定の折、十分御考慮願いますよう要望するものです。
〈事業の概要〉
1 基地交付金の概要
在日米軍への提供施設、自衛隊が使用する施設について
(1) 固定資産税を課されているものとその性格または使用の実態が異ならない
ものについて均衡を図る。
(2) 基地が所在するために特別の財政需要があることから、固定資産税の代替
措置として、財政補給のために設けられている。
11
2 算定基礎
当該年の3月31日現在の対象資産価格に応じて交付
(1) 助成交付金
・対象資産
米 軍 米軍に使用させている土地、建物及び工作物
自衛隊 飛行場、演習場、弾薬庫、燃料庫、レーダーサイト及
び特定の通信所
・基地の態様、固定資産の種類及び用途、財政状況に応じて交付
(2) 調整交付金
・対象資産
米軍資産(米軍が建設、設置した建物及び工作物)
・米軍資産に係る税制上の特例措置等により市町村が受ける税財政上の影響
に応じて交付
3 基地交付金の推移
世
保
市
指 数
対象資産
百万円
指 数
基地交付金
千円
指 数
昭和 56 年度
25,150
100
41,837
100
520,749
100
平成元年度
26,150
104
61,168
146
590,062
113
平成4年度
27,150
108
69,615
166
609,448
117
平成7年度
28,150
112
79,150
189
641,393
123
平成 10 年度
29,150
116
92,281
221
669,685
129
平成 13 年度
30,150
120
86,572
207
680,259
131
平成 16 年度
31,150
124
101,554
243
706,237
136
平成 17 年度
31,540
125
104,764
250
710,655
136
平成 19 年度
32,540
129
106,145
254
745,806
143
平成 20 年度
32,540
129
114,729
274
762,449
146
平成 21 年度
32,540
129
115,926
277
748,505
144
平成 22 年度
33,540
133
119,405
285
786,418
151
平成 23 年度
33,540
133
93,490
223
776,354
149
平成 24 年度
33,540
133
87,404
209
765,128
147
平成 25 年度
34,540
137
―
―
―
―
区
(所
佐
国の予算
百万円
分
管)
総務省自治税務局固定資産税課
12
【本市の最重点課題】
6
西九州自動車道の整備促進について
西九州自動車道の整備促進につきまして、格段の御高配をお願いいた
します。
1 松浦~佐々間(松浦IC[仮称]~佐々IC)の平成26年度
新規事業化
2 佐世保中央IC~武雄JCTの4車線化の早期事業化
(※特に佐世保中央IC~佐世保大塔ICの4車線化)
(理
由)
1 西九州自動車道は、県北地域と九州各地域又は本州方面との時間・距離を短
縮し、地域間の交流を促進させ、経済の活性化や地域間格差の解消を図る重要
幹線であり、市民を挙げてその早期完成を渇望しています。
当該区間は、西九州自動車道における唯一の未事業化区間であり、全線開通
により効果を最大限発現させるため、平成26年度新規事業化についてお願い
するものです。
2 平成22年3月の佐世保みなとIC~相浦中里ICの供用、平成23年9月
の相浦中里IC~佐々ICの供用後、利便性の高まりから交通量が大幅に増加
しています。
特に、佐世保中央IC~佐世保大塔ICにおいては、完成形である4車線で
の計画交通量を超える交通量が見られ、朝夕などの利用が集中する時間帯に渋
滞が発生しており、また他の区間と比較して事故の発生割合が非常に高く、高
速定時性や安全性が確保できない場合があるため、当該区間(特に佐世保中央
IC~佐世保大塔IC)の4車線化の早期事業化についてお願いするものです。
〈事業の概要〉
1 松浦~佐々間(松浦IC[仮称]~佐々IC)L=約 19.0 ㎞
2 佐世保中央IC~武雄JCT L=29.8 ㎞
(※佐世保中央IC~佐世保大塔IC L=7.8km)
13
(所
管)
国土交通省道路局総務課、企画課、国道・防災課、高速道路課
14
【本市の最重点課題】
7
地域高規格道路の整備促進について
次の地域高規格道路の整備促進につきまして、格段の御高配をお願い
いたします。
「東彼杵道路」の計画路線への指定
(一般国道205号バイパスの早期事業化)
(理
由)
地域高規格道路は、広域的な社会交流や地域の連携を促す道路であり、県土の均
衡ある発展を図るための重要な道路です。九州圏広域地方計画においては、基幹都
市圏として長崎・佐世保・環大村湾都市圏が示されており、その都市圏の形成には
「東彼杵道路」は必要不可欠な道路であり、市民のみならず県北地域住民を挙げて
その早期整備を渇望しています。
当道路は平成6年に地域高規格道路の候補路線として指定を受けてから、すでに
18年余り経過しており、事業化のための大前提である計画路線への早期指定につ
いてお願いするものです。
なお、早期指定が困難な場合は、将来的に地域高規格道路として活用が可能なバ
イパスの早期事業化についてお願いします。
〈事業の概要〉
平成 6 年 12 月 16 日 候補路線として指定
平成 20 年 10 月 31 日 東彼杵道路建設促進総決起大会開催(於:アルカス SASEBO)
15
(所
管)
国土交通省道路局総務課、企画課、国道・防災課、高速道路課
16
【本市の最重点課題】
8
佐世保港三浦地区多目的国際ターミナル整備事業
について
佐世保港三浦地区多目的国際ターミナルの事業促進のため、事業費の
確保につきまして格段の御高配をお願いいたします。
(理 由)
本市は、九州圏広域地方計画において長崎・佐世保・環大村湾都市圏に位置づけ
られた基幹都市であり、国際感覚・文化の蓄積を活かした西の拠点としての役割を
担っています。こうした中で佐世保港は、国際競争力の強化による物流コストの削
減や地域経済の活性化、大規模地震発生時の海上物流機能の確保を図るため、東ア
ジアへ向けた九州サブゲートウェイとなる多目的国際ターミナルの整備を進めて
います。
本事業は、先般、選定いただいた日本海側拠点港(国際定期旅客機能)の形成に
あたり、釜山~佐世保間の国際航路開設を予定している本市の最重要事業であり、
平成26年度の供用開始に向け、引き続き御支援と御協力をお願いするものです。
〈事業の概要〉
1 整備施設:岸壁改良(-10m)(耐震)、泊地浚渫(-10m)、旅客ターミナル上屋、
周辺環境整備
2 事業期間:平成21年度~平成26年度
佐世保港三浦地区
泊地浚渫
佐世保駅
岸壁改良
旅客ターミナル上屋
周辺環境整備
(所
管)
国土交通省港湾局計画課
17
【本市の最重点課題】
9
佐世保港国際航路開設に向けた CIQ の対応について
佐世保港における国際航路開設に向けた CIQ の対応につきまして、格
段の御高配をお願いいたします。
(理 由)
現在、本市の国際戦略として「東アジアへ向けた九州サブゲートウェイ構想の実
現」を掲げ、その玄関口となる佐世保港において国際航路開設に向けた施設整備を
進めています。
本市は、本土最西端であり、東アジアに近い地理的優位性をはじめ、背後地に
は豊富な観光資源が所在するなど、東アジアへの国際戦略を進めるうえで、大変
優位な条件を有しています。
先般、長崎港とともに日本海側拠点港(国際定期旅客機能)の選定を受け、平成
26年度中には釜山~佐世保間の国際航路開設を予定しており、また、東アジア
からの国際クルーズ客船の誘致にも長崎県と連携し取り組んでいるところです。
つきましては、交流人口の拡大による市内観光の活性化を図り、本市の国際戦
略を推進するため、佐世保港の国際航路開設に向け、CIQ の対応について、御支援
と御協力をお願いするものです。
(所
管)
財務省関税局総務課、監視課
法務省入国管理局総務課、入国在留課
厚生労働省医薬食品局職員安全部企画情報課検疫所業務管理室
農林水産省消費・安全局総務課、植物防疫課、動物衛生課
18
【本市の最重点課題】
10
フリーゲージトレインの佐世保市への乗り入れを
含むJR佐世保線等の輸送改善について
九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)の短絡ルートは、そもそも、
長崎県北住民の苦渋の選択の結果生まれたものであります。また、長崎
県北地域に繋がる佐世保線等の輸送改善をおこなうことは、長崎県にお
ける新幹線の整備効果を最大限に高めるために必要不可欠なことであり
ます。こういった本市の実情を御理解いただき、次の整備方策が策定さ
れるよう、格段の御高配をお願いいたします。
1 佐世保線については新幹線鉄道直通線同等のものと位置づけられ
ることから、佐世保市へのフリーゲージトレインの運行が可能とな
るための調査及び実証運行等により、九州新幹線西九州ルートの開
業までに、全線複線化するなどの整備改良を行うことについて
2 平成4年11月に長崎県が示された考え方にあるように、将来、
長崎市~福岡市間にフル規格の新幹線が運行されるようになったと
きは、佐世保市にもフル規格新幹線鉄道網へ直通運行ができるよう
することについて
3 長崎県下の主要都市を結ぶ動脈でもある大村線についても、輸送
改善を行い列車の表定速度の大幅改善を行うことについて
4 在来線の整備に対する助成を拡充することについて
(理 由)
九州新幹線西九州ルートにつきましては、平成24年度において、武雄温泉~長崎
間を一体的にフル規格で整備するという実施計画が認可され、併せて、ルート内の肥
前山口~武雄温泉間の複線化を新幹線スキームで実施することも決定されておりま
すが、県北地域の要となる佐世保市までの輸送改善の目途はたっておりません。
九州新幹線西九州ルートの短絡ルートは、そもそも、佐世保寄りルートで計画され
ていたものを、長崎県全域の利益を優先し、長崎県北住民の苦渋の選択の結果生まれ
たものであります。また、その工事着工を条件に、当時、修理場所探しが難航し行き
場を無くしていた、原子力船「むつ」の修理を、昭和53年に佐世保に受け入れたと
いう経緯もあります。
その経緯からも、新幹線に代わるものとして、佐世保線及び大村線の輸送改善につ
きまして、上記の整備方策が策定されるようお願いするものです。
19
(所 管)
国土交通省鉄道局幹線鉄道課、施設課
20
農林水産業の充実
【農林水産業の充実】
1
鳥獣被害防止対策事業について
鳥獣被害防止対策事業における侵入防止柵の整備に対する資材費相当
分の定額補助について、平成26年度以降も継続されるよう格段の御高
配をお願いいたします。
(理 由)
本市では、イノシシ等の野生鳥獣による農作物被害が甚大で、平成23年度におけ
る被害額は40,513千円となっており、近年30,000千円~40,000千
円程度で推移しています。捕獲対策や侵入防止柵の整備による被害防止効果はあるも
のの、未対策地域への被害拡大等により依然として農業生産者にとって厳しい状況が
続いており、さらなる被害防止対策の推進・強化を図るため侵入防止柵の整備を推進
する必要があり、平成26年度以降も資材費相当分の定額補助の継続をお願いするも
のです。
〈事業の概要〉
被害防止対策のための侵入防止柵の整備
平成23年度整備延長 電気柵 L=735km
平成24年度整備延長
(所
ワイヤーメッシュ柵 L=237km
電気柵 L=443km
ワイヤーメッシュ柵 L=242km
管)
農林水産省生産局農業生産支援課
21
保健・福祉・医療の充実
【保健・福祉・医療の充実】
1
離島地域の医療対策の充実について
本市離島地域における医師確保等の医療対策の充実並びに経済的負担
も非常に厳しい離島地域の実情を御理解いただき、下記事項につきまし
て、格段の御高配をお願いいたします。
1
早急に実情に応じた医師等医療従事者の確保と養成に対する制度
の構築などの具体的な対策を講じることについて
2
各種医療政策の推進並びに離島を抱える自治体への補助制度の新
設などの財政的な支援を行うことについて
(理
由)
本市離島地域における医療の確保は、住民の健康・福祉、更には地域活力全般
にとって最重要課題であります。
現在、自治体病院は、地域の中核病院として、高度医療、特殊医療、小児医療、
救急医療など多くの不採算部門を担いつつ、地域における医療提供体制の確保と医
療水準の向上に努めております。
しかしながら、自治体の必死の努力にもかかわらず、近年の医師等医療従事者
の地域偏在と急速な自治体財政の疲弊の中で、離島地域における医療の確保は既に
限界に来ているといっても過言ではなく、医師不足に伴い、島外の病院への入・通
院を余儀なくされている住民の経済的負担も大きくなっております。
このような離島地域の実情に関して、格段のご高配をお願いするものです。
(所
管)
厚生労働省医政局総務課、指導課、医事課
22
安全を支える環境整備
【安全を支える環境整備】
1
急傾斜地崩壊対策事業の整備促進について
本市の急傾斜地の現状を御理解いただき、斜面の崩壊による被害から
地域住民の生命を守ると共に、早急な民生の安定を図るため、下記事項
につきまして、格段の御高配をお願いいたします。
1
2
急傾斜地崩壊対策事業の所要の事業費確保
未整備箇所の早期着手及び施工中箇所の早期完成
(理 由)
本市は危険な急傾斜地区が多く、毎年降雨期には、がけ崩れが発生し、多くの家
屋等が被害を受けております。急傾斜地の崩壊対策事業につきましては、県事業と
して鋭意促進に努められているところでありますが、1地区当りに要する事業費が
大きいこと、要望箇所が多いこと等により、危険箇所 1,065 箇所に対し整備完了箇
所は 264 箇所で、整備率は 24.8%という現状にあります。
そのため、斜面の崩壊による被害から地域住民の生命を守ると共に、早急な民生
の安定を図るため、急傾斜地崩壊対策事業の整備促進を要望するものです。
〈事業の概要〉
未整備(要望書提出済):瀬戸越(6)地区など8地区
施工中 :長畑(1)地区など8地区
※急傾斜地崩壊危険箇所の状況
危険箇所数 1,065 箇所(県内第2位、長崎県 5,121 箇所:全国第3位)
整備箇所数 264 箇所(整備済 202 箇所+人工がけ 62 箇所)
整 備 率 24.8%(平成24年度末現在)
23
長畑(1)地区
着工前
施工状況
(所 管)
国土交通省水管理・国土保全局砂防部保全課
24
【安全を支える環境整備】
2
特殊地下壕対策事業について
特殊地下壕対策事業につきまして、事業費の継続的確保及び補助率の
嵩上げ並びに補助対象の拡大等、格段の御高配をお願いいたします。
1 特殊地下壕対策事業の事業費の継続的確保
2 特殊地下壕対策の一層の促進を図るため、事業に係る補助率の嵩
上げ
3 内部の確認が困難な特殊地下壕で、その規模や形状を事前に確認
するための調査費のみの事業の補助採択
4 事業費200万円未満の小規模な事業についても補助対象とな
るよう採択要件の緩和及び特殊地下壕への立ち入りを防止するた
めの壕口閉鎖の補助採択
(理 由)
戦後60年以上が経過した今日、本市においては未だに数多くの特殊地下壕が存
在しており、今後、陥没や崩壊等により、人的・物的被害を伴う事故が発生する恐
れがあります。
現在、本市では国の補助事業である「特殊地下壕対策事業」を活用して埋戻し等の
対策を進めているものの、昨今の厳しい財政状況の中、現行の制度は様々な制約が
あることに加え、国土交通省による補助事業が廃止となれば、地方自治体の財政負
担が増大することから、全ての特殊地下壕に対策を施すことは極めて困難な状況と
なります。
つきましては、市民の貴重な生命と財産を守り、安全で安心な生活環境を確保す
るため、要望するものであります。
※特殊地下壕の状況
要対策箇所数
対策完了箇所数
完 了 率
72箇所(平成19年度調査結果)
36箇所(平成24年度末現在)
50.0%(平成24年度末現在)
25
壕口状況
壕内状況
(所
管)
国土交通省都市局都市安全課
26
【安全を支える環境整備】
3
二級河川の整備促進について
二級河川の整備につきましては、県事業として、鋭意促進に努められ
ているところでありますが、本市に関連いたします下記事項につきまし
て、格段の御高配をお願いいたします。
日野川の整備促進(用地買収及び工事促進)
(理 由)
本河川は、相浦川と合流する水門から約 900mが低地盤、緩勾配、感潮河川で出
水期に満潮と重なりますと家屋の浸水及び農地の冠水を繰り返す常襲氾濫地帯と
なっております。
この状況の中で、平成3年度より事業着手がなされ全体計画整備延長 1,840mの
内、平成24年度末段階で約 740mが完成し整備効果もでてきておりますので、引
き続き整備促進をお願いするものです。
〈事業の概要〉
日野川
L=1,840m
日野川
27
〈日野川〉
(所
管)
国土交通省水管理・国土保全局治水課
28
教育・文化の充実
【教育・文化の充実】
1
文化財の公開活用に係る補助制度の継続について
文化財の良好な状態での保存及び公開活用を図るため、その事業費補
助制度の継続につきまして、格段の御高配をお願いいたします。
・制度の恒久的な継続
・現在制度活用を見込んでいる事業の採択
(理
由)
本市においては、国指定又は登録の文化財が多数存在し、その良好な保存と国民
への公開に努めています。これら国指定の文化財建造物や史跡等の修復整備に関し
ては、国庫及び県費補助による財政支援を得ながら行っており、また、その公開の
ための施設整備に関しては、平成23年度に設立された文化財等公開活用事業によ
る国庫補助をいただき行っているところです。
特に、本市では、国登録文化財「旧海軍鎮守府凱旋記念館」や史跡「福井洞窟」、
さらには本年(平成25年)3月6日に指定が決定した国重要文化財「旧佐世保無
線電信所(針尾送信所)施設」を有しており、現在これらの建造物等を整備し、広
く国民に公開し活用することを計画しております。
しかしながら、当該国庫補助事業は単年度事業で、存続年限が不明確な制度であ
り、これを活用し整備を行う地方自治体としては、財源的不安を抱えております。
このような現実を踏まえ、国民共有の貴重な財産である文化財の保護及びその公
開活用を長期継続的に行うことができるよう、文化財の公開活用にかかる補助制度
の継続は、ぜひとも必要です。制度の継続をお願いします。
〈事業の概要〉
当該国補助金の額=補助対象経費の50%
現在本市が具体的に制度活用し実施しようとしている事業は以下のとおり
1 文化財啓発事業
郷土史体験講座の開催、歴史教育副読本の刊行と全小学4年生への配付、文化
財標柱や説明板の設置を、平成23年度から当該国庫補助を受けて実施していま
す。
2 市民文化ホール改修事業
平成24年度に別補助(国庫・県費)を受けて保存管理計画の策定及び設計を
実施していますが、平成25~27年度で当該国庫補助により改修工事を実施す
るよう見込んでいます。
29
3
旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設保存整備事業
平成25年3月6日に新たに指定された国重要文化財であり、その保存管理計
画の策定及び整備基本設計については、すでに平成24年度から着手しています。
平成25年度の基本設計費を皮切りに、平成27年度には、当該国庫補助によ
る整備工事の実施を見込んでいます。
4 福井洞窟整備・発掘事業
平成18年度から研究検討を重ねており、平成24年度は、別補助(国庫・県
費)を受けて発掘調査を実施しました。その調査の成果を活かし、後年度に史跡
整備工事を実施するよう見込んでいます。
(所
管)
文化庁文化財部(建造物部門)
文化庁文化財部記念物課
30
快適な生活と交流を支える基盤整備
【快適な生活と交流を支える基盤整備】
1 栄・常盤地区市街地再開発事業の促進について
栄・常盤地区市街地再開発事業の促進のため、事業費の確保につきまし
て、格段の御高配をお願いいたします。
(理 由)
本市の中心市街地は佐世保の「顔」として、また、県北地域の「生活の拠点」として、
アーケード街を中心とした商店街のほか、観光・文化施設等の都市機能が集積して
います。さらに、西九州自動車道の佐世保中央 IC が位置しており広域的な交流の
拠点となっています。
しかし、一方では空洞化等の都市問題も顕在化していることから、新たな魅力づ
くりとして、商業のみならず都市型住宅や幅広い年齢層の人達への複合的な行政サ
ービス施設等が立地する、組合施行による市街地再開発事業の建設工事に着手して
おります。
この栄・常盤地区市街地再開発事業の促進のため、事業費の確保につきましてお
願いするものです。
〈事業の概要〉
施行者
:栄・常盤地区市街地再開発組合
地区面積 :0.86ha
施設建築物:鉄筋コンクリート造等4棟、階数6~17階
主な用途 :商業、業務、住宅、高齢者住宅、駐車場
平成 26 年度概算事業費:820,000 千円(内、概算国庫補助額 174,000 千円)
(所 管)
国土交通省住宅局市街地建築課
31
【快適な生活と交流を支える基盤整備】
2
幹線道路の整備促進について
幹線道路の整備促進と事業費の確保につきまして、格段の御高配をお
願いいたします。
1 交通渋滞対策事業
(1)一般県道佐世保世知原線(四条橋交差点改良事業)の早期完成
(2)一般国道 205 号(針尾バイパス)の早期完成
(3)一般県道平瀬佐世保線(早岐瀬戸架橋 2 期工事)の早期完成
(4)一般国道 202 号(田子の浦交差点改良事業)の早期完成
2 交通安全施設等整備事業
(1)主要地方道佐世保吉井松浦線(吉井町上直谷地区)の早期完成
(2)主要地方道佐々鹿町江迎線(鹿町町大加勢地区)の早期完成
(3)主要地方道佐々鹿町江迎線(小佐々町黒石地区(見返橋付近))の
早期完成
(4)主要地方道栗木吉井線(世知原町槍巻地区)の早期完成
3 新市一体化促進事業
(1)主要地方道佐世保吉井松浦線(大渡バイパス)の早期完成
(2)主要地方道佐々鹿町江迎線(小佐々町黒石地区(佐々川右岸))の
早期完成
(3)主要地方道佐々鹿町江迎線(鹿町工区)の早期完成
(理 由)
1 交通渋滞対策事業
本市の道路体系は、国道や県道などの幹線道路を中心に構成されており、これ
らの路線には市民をはじめ来訪者の交通の集中が見られます。西九州自動車道の
延伸による渋滞解消の効果が見られる箇所もありますが、ハウステンボスなどの
観光地周辺や交通が集中している交差点などにおいては、依然として渋滞が見ら
れる箇所があります。交通渋滞は、沿線地域の社会・経済活動に大きな影響を及
ぼすことから、渋滞対策としての事業推進についてお願いするものです。
2 交通安全施設等整備事業
幹線道路は、広域的な移動を支えるとともに、市民の日常生活においても移動
を支える最も基礎的な基盤です。しかしながら、物流運搬に係る大型車と公共交
32
通機関の利用や通勤・通学のための歩行者が混在する路線が多くあるにもかかわ
らず、安全な歩行空間が確保されてない箇所があります。今後進展する高齢社会
においては、公共交通機関を利用する人が増加することが想定され、また少子化
社会における通学時の安全性の重要度の高まりなど、安全な歩行空間の必要性が
ますます高まっています。
したがいまして、幹線道路における安全な歩行空間の確保のため、歩道整備な
どの事業推進についてお願いするものです。
3 新市一体化促進事業
本市は、平成17年4月に吉井町及び世知原町と、平成18年3月に宇久町及
び小佐々町と、平成22年3月に江迎町及び鹿町町と市町合併し、市域が大きく
拡大しました。新市の一体的な発展と利便性の高い生活環境を創造するためには、
中心市街地と各地域とを結ぶ多方面でのネットワークの整備充実が求められ、特
に距離的ハンディを克服する道路ネットワークの整備の必要性はますます高まっ
ています。
したがいまして、新市の一体化を促進する幹線道路の整備促進についてお願い
するものです。
〈事業の概要〉
1 交通渋滞対策事業
(1)四条橋交差点改良事業
概要:屈折車線設置に係る交差点改良
平成 25 年度 用地買収予定
(2)針尾バイパス
概要:一般国道 205 号(大塔町~南風崎町、L=5.9km)の 4 車線化事業
平成 13 年 3 月 全区間暫定 2 車線供用(一部区間L=1.3km 完成 4 車線供用)
平成 23 年 3 月 一部区間L=1.7km 完成 4 車線供用
平成 25 年度
改良工事実施予定
(3)早岐瀬戸架橋(2 期工事)
概要:平瀬佐世保線における早岐駅前等の交通分散を図るためのバイパス新設
平成 21 年 4 月 7 日 瀬戸中央橋を含む 1 期工事区間(L=370m)供用
平成 25 年度
用地買収及び一部工事実施予定
(4)田子の浦交差点改良事業
概要:屈折車線設置に係る交差点改良
平成 25 年度
用地買収及び一部工事実施予定
2 交通安全施設等整備事業
(1)佐世保吉井松浦線(吉井町上直谷地区)
概要:歩道未整備区間及び既存の狭隘な歩道の整備・拡幅事業(L=420m)
平成 25 年度 用地買収及び一部工事実施予定
33
(2)佐々鹿町江迎線(鹿町町大加勢地区)
概要:既存の狭隘な歩道の拡幅事業(L=600m)
平成 25 年度 用地買収及び一部工事実施予定
(3)佐々鹿町江迎線(小佐々町黒石地区(見返橋付近))
概要:歩道未整備区間の歩道新設事業(L=120m)
平成 25 年度 工事実施予定
(4)栗木吉井線(世知原町槍巻地区)
概要:歩道未整備区間の歩道新設事業(L=1,200m)
平成 25 年度 用地買収及び一部工事実施予定
3 新市一体化促進事業
(1)大渡バイパス
概要:吉井町中心部における渋滞解消を図るバイパス新設事業(L=1.2km)
平成 25 年度 用地買収及び橋梁上・下部工、道路改良工事実施予定
(2)佐々鹿町江迎線(小佐々町黒石地区(佐々川右岸))
概要:佐々川右岸の河川改修事業と一体となった狭隘区間改良に係る
道路拡幅事業
平成 25 年度 詳細設計及び用地買収、一部工事実施予定
(3)佐々鹿町江迎線(鹿町工区)
概要:延伸される西九州自動車道の IC 候補地区と鹿町町、小佐々町を結び、
新市の一体化を促進する事業
平成 25 年度 測量・調査・設計予定
34
交通渋滞対策事業
(四条橋交差点)
(針尾バイパス)
(早岐瀬戸架橋2期工事)
(針尾バイパス 江上交差点付近)
(田子の浦交差点)
35
交通安全施設等整備事業
(吉井町上直谷地区)
(小佐々町黒石地区見返橋付近)
(鹿町町大加勢地区)
(世知原町槍巻地区)
新市一体化促進事業
(大渡バイパス完成イメージ)
(小佐々町黒石地区佐々川右岸)
36
37
(所 管)
国土交通省道路局国道・防災課、環境安全課
38
【快適な生活と交流を支える基盤整備】
3
都市計画道路の整備促進について
県事業としての都市計画道路整備に対し、鋭意促進に努められている
ところでありますが、本市関連の次の道路整備促進につきましても、格
段の御高配をお願いいたします。
平瀬町干尽町線の早期完成
(理
由)
本路線は、慢性化する中心市街地の交通混雑を緩和し、低迷する地域経済の活
性化を図るため、西九州自動車道と共に幹線道路の軸として計画されたもので、
西九州自動車道の橋脚スペースを提供し、インターチェンジへの円滑なアクセス
を確保するなど、本路線の整備は大変重要で、近年の西九州自動車道の延伸によ
り本路線への交通の集中が高まっていることから、早期完成についてお願いする
ものです。
〈事業の概要〉
平瀬町~干尽町
L=2,370m
W=40.0m 4 車線
平瀬町干尽町線
39
(所
管)
国土交通省都市局街路交通施設課
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【快適な生活と交流を支える基盤整備】
4
公共下水道の整備促進について
地方公共団体が行う社会資本整備につきましては、これまでの個別補
助金を廃止し、平成22年度より地方公共団体にとって自由度の高い総
合整備交付金が創設されておりますが、安全で快適な生活環境づくり及
び公共用水域の水質改善を図るためには、下記事業の整備促進が必要で
ありますので、事業費の確保につきまして、今後とも引き続き格段の御
高配を賜りますようお願いいたします。
1 中部処理区
・東部地区の幹線及び枝線管渠整備(汚水)
・中部下水処理場 送風機設備他改築工事
2 西部処理区
・西部地区の幹線及び枝線管渠整備(汚水)
・相浦ポンプ場の新設(汚水)
(理
由)
本市の公共下水道につきましては、昭和24年から工事に着手し、昭和36年
に供用開始しておりますが、普及率は全国同規模都市の中でも低い状況にあり、
生活環境の改善、公衆衛生の向上及び水質保全を図るため、公共下水道の整備を
促進する必要があります。
1 中部処理区
近年、大塔地区から広田地区に向け、順に管渠整備を進めてきており、今後
も東部地区(早岐、有福、広田地区)における認可区域内の管渠整備を進めて
まいります。
中部下水処理場におきましては、平成26年度以降も下水道施設長寿命化計
画に基づき、施設の増改築を行うこととしています。
2 西部処理区
平成15年度より下水処理場及び管渠の整備に着手し、平成22年4月に西
部下水処理場の一部を供用開始しております。
今後も西部地区(日野、相浦、新田地区)における認可区域内の管渠整備を
進め、相浦ポンプ場を平成25年度から3カ年にかけて新設いたします。
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〈事業の概要〉
1 中部処理区
・東部地区の幹線及び枝線管渠整備(汚水)
・中部下水処理場 送風機設備他改築工事
2 西部処理区
・西部地区の幹線及び枝線管渠整備(汚水)
・相浦ポンプ場の新設(汚水)
平成26年度事業費2,737百万円(内、国庫概算要望額1,395百万円)
(中部下水処理場送風機)
(相浦ポンプ場イメージパース)
(所 管)
国土交通省水管理・国土保全局下水道部下水道事業課
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【快適な生活と交流を支える基盤整備】
5 地域鉄道「松浦鉄道」の施設整備推進のための
支援策の充実について
地域鉄道である「松浦鉄道」の施設整備に関しまして、鉄道の安全運
行の確保のため、以下につきまして格段の御高配をお願いいたします。
1 国の要綱に定める補助率どおりの補助交付
2 地域公共交通バリア解消促進等事業における補助率の嵩上げ
3 同事業における地方負担に係る財源措置
(理 由)
松浦鉄道が保有するトンネルや橋梁等の鉄道施設の多くは、旧国鉄時代に建設さ
れたものであることから、今後経年劣化の加速も考えられ、昨年発生した高速道路
のトンネル崩落事故からの教訓からも、安全確保のための施設整備の必要性をます
ます強く感じているところです。
また、北松浦半島地域の生活の足として利用されている松浦鉄道は、沿線に玄海
原子力発電所に近接する地域もあり、同原発の事故等の非常時には、住民の避難の
ための手段としての重要な役割も担っていることから、その存続のためにも施設整
備の継続は必要と考えております。
松浦鉄道では、現行施設整備計画終了後の新たな整備計画を策定中ですが、鉄道
の安全運行のためには施設の整備は不可欠であり、多額の費用負担を要することが
見込まれることから、以下について要望をするものです。
1 国の要綱に定める補助率どおりの補助交付
これまで、施設整備の補助制度においては要綱に基づく確実な補助額が受けら
れない場合もあり、基金の取り崩し等で対応を余儀なくされている実情がありま
す。そのため、国の要綱に定める補助率どおりの補助交付が受けられるよう、十
分な予算措置を講じられることをお願いします。
2 地域公共交通バリア解消促進等事業における補助率の嵩上げ
松浦鉄道は、昭和63年に JR 松浦線を引き継いで以来、経営努力を重ねてま
いりましたが、少子化やマイカー志向などにより、経常赤字を余儀なくされてお
ります。
保有する鉄道施設のほとんどは旧国鉄時代に建設されたものであり、老朽施設
を多数抱えていることから、鉄道の安全運行のためには、老朽施設の更新等の整
備が必要です。しかしながら、現行の補助率での整備は、経営が苦しい事業者に
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は大きな負担となるため、補助率の嵩上げをお願いします。
3 同事業における地方負担に係る財源措置
同事業では、地方自治体の協調補助要件は不要となりましたが、協調補助の有
無・規模が、事業採択・補助交付の際には勘案されることとなっているものの、
財政力が弱い地方自治体が支援を行う際には、一般財源での負担には限界があり
ます。そのため、平成25年度から新たに地方鉄道の施設更新費用の自治体負担
に対する交付税措置が図られておりますが、老朽化が著しい施設の更新を円滑に
行うためにも同事業における地方負担に係る更なる財源措置の拡充をお願いい
たします。
〈事業の概要〉
松浦鉄道㈱施設整備事業計画(平成26年度以降計画の検討案より)
(1)概要
マクラギ交換、レール・分岐器重量化、橋梁・トンネル整備、通信設備更新など、
鉄道の安全運行に資する事業を10年計画で実施する。
(2)期間
平成26年度~35年度
(所 管)
国土交通省鉄道局総務課、財務課、施設課
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財政基盤の充実強化
【財政基盤の充実強化】
1 外海離島との合併に係る財政課題について
普通交付税制度において、外海離島を有していることによるコストに
対応する恒久的な措置(
「外海離島人口に係る補正率」なるもの)を創設
していただくよう強く要望いたします。
(理 由)
平成18年3月31日に合併した宇久地域(旧宇久町)につきましては、佐世保市
本土地域と海で60km以上隔てられていることから、財政面における合併効果の柱
の1つである生活関連施設(ごみ焼却施設、火葬場など)の統合が不可能であること、
また、住民の安全な暮らしを守るため恒久的に提供すべき行政サービスに係る経費
(消防、医療など)が必要であり、施設運営費等、効率化努力だけでは解決できない、
外海離島を有するがゆえの多額の経費負担が生じております。また、本庁(本土)と
行政センター(宇久島)間の連絡経費など、遠距離ゆえの新たな行政経費も発生して
おります。
したがって、使途が制限されない自治体固有の一般財源であり、かつ特別交付税に
比べ措置額が明瞭な普通交付税において、別途、外海離島に係る補正区分(距離など)
を設けるなどにより、一島完結での行政サービスを提供している実態に応じた措置を
要望するものです。
〈参考〉
外海離島であるがゆえに効率化できない経費等(平成 24 年度予算ベース)
・清掃センター(ごみ)
51,210 千円/年
・一般廃棄物最終処分場
5,071 千円/年
・衛生センター(し尿)
41,752 千円/年
・葬祭場
6,742 千円/年
・診療所(病院会計への繰出金) 169,393 千円/年
・消防に係る経費
61,127 千円/年
・行政センター運営経費
214,744 千円/年
(所 管)
総務省自治財政局財政課、交付税課
(佐世保みなと IC 付近)
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【財政基盤の充実強化】
2
漁業集落排水事業の廃止における国庫補助金の
返納義務免除について
漁業集落排水事業につきまして、合併に伴う負債事業であるという実
情をご理解いただき、事業廃止に伴う国庫補助金の返納義務を免除して
いただきますよう要望いたします。
(理
由)
本事業は、漁港の背後の漁業集落等における生活環境の向上及び周辺海域の水
質改善をはかるために、旧宇久町が水産庁の補助を受け、野方地区(平成13年
供用開始)、本飯良地区(平成17年供用開始)に漁業集落排水処理施設を建設
したものであります。
同施設については平成18年3月31日の宇久町の編入合併に伴い、本市が附
属施設等を含め適切に維持管理をする必要があるため引き継いでおります。
しかし、当施設がある宇久地区は、市本土から約60km離れた五島列島最北
端の離島に位置し、合併後、若年層の離島化、更には島民の高齢化及び人口の減
少といった危機的状況にあり、環境保全という視点に立っても、維持コストが収
入の約10倍という異常な運営を強いられているところであり、計画戸数全体加
入ということをしても、この状況の改善に程遠いと言わざるを得ません。抜本的
解決策を模索する中で、本市としては今後の恒久的維持コストの低減を図りつつ、
宇久地区の美しい海を守るため漁業集落排水事業を全て廃止し、本土で実施して
いる合併浄化槽へ移行を考えておりますが、事業廃止に伴う国庫補助金の返納と
いった懸念材料があるため、市の財政状況を考慮しても合併浄化槽への移行に踏
み出せない状況にあります。
尚、平成20年6月20日付けで地方分権改革推進本部より決定されておりま
す地方分権改革推進要綱による「補助対象財産の財産処分の弾力化」を勘案して
いただき、補助金の返納義務免除をお願いするものであります。
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〈事業の概要〉
野方漁業集落排水処理施設
事業実施年度
全体事業費
供用開始
排水処理区域
計画処理人口
施設等
本飯良漁業集落排水処理施設
事業実施年度
平成10年度~平成13年度
713,938千円
平成13年4月(一部供用開始)
13ha
420人(63戸)
終末処理施設 1箇所
中継ポンプ場 4箇所
平成11年度~平成16年度
全体事業費
供用開始
排水処理区域
計画処理人口
施設等
563,706千円
平成17年3月
20ha
230人(76戸)
終末処理施設 1箇所
中継ポンプ場 4箇所
平成24年度現在 補助金返還額
507,062千円(試算額)
平成23年度
年間維持費
14,023千円(計画戸数139戸中
54戸加入)
年間使用料収入
1,315千円(高齢化、人口減とい
う状況の中において加入増は期待薄)
(所
管)
農林水産省水産庁漁港漁場整備部計画課
総務省自治行政局市町村体制整備課
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