1.2 Shallow Water Flow Control Guidelines

1.2 Shallow Water Flow
Control Guidelines
帝国石油株式会社
国内本部削井部
1
SWFコントロールガイドライン
„
„
„
„
1.2.1
1.2.2
1.2.3
1.2.4
概要
ジオフィジックス予測
地層圧/地層破壊圧勾配 予測
SWF 区間の掘削テクニック
1.2.4.1 SWF 区間のケーシングセット及びセメンチング
„ 1.2.4.2 大水深セメンチングデザインパラメータ
„ 1.2.4.3 メカニカルシャットオフデバイス
„
„
1.2.5 改修作業 P&A に関すること
2
1.2.1 概要①
„
„
„
SWFは、GOMの大水深域で広く見られる問
題。
シャローセクションにおけるオーバープレッ
シャーによって、海面までフローが上昇してく
る状態を言う。
コントロールするために莫大なコストが必要。
3
1.2.1 概要①
„
„
„
一般に水深500ft以上のところで、海底面下
200~2000ftの間に存在。
海洋ではForm.Press./Frac. Press.ウィンド
ウが狭いため、一度発生すると、止めること
はほぼ不可能。
SWF発生の主原因は急激な堆積により、異
常な地圧を受けたことと予想されている。
4
1.2.1 概要②
„
コンダクターセット後のSWFによる障害の中に
は、修復不可能なケースもある。
海底面の隆起、クレータ、沈降→ロケーション障害
„ 坑壁のサポートがなくなる→ケーシングバックリング
„ ウェルボアインテグリティがなくなる→ウェルコント
ロール不能
„ 廃坑、掘り直し→プロジェクト遅延、コスト増
„
5
1.2.1 概要③
„
そこで、ガイドライン(以下の内容に関する説明
を含む)を作成。
ジオフィジックス解析・予測
„ テクニック
„ 地層圧力・地層破壊圧力予測
„ セメンチング
„ メカニカルシャットオフデバイス
„
6
1.2.2 ジオフィジックス解析
„
SWFの予測は可能
„
„
砂層が地圧を受けている可能性の目安として、
„
„
高解像度サーベイを適用すれば、SWFを起こし
そうな砂層とシール泥岩の存在予測が可能。
(2D及び3D震探データ・特殊処理が必要)
堆積速度が500ft/100万年より速ければ地圧を受
けている可能性がある(Alberty 1997)。
その他
„
LWD・PWDはSWFの早期発見に役立つ
7
1.2.3 地層圧/地層破壊圧勾配 予測
„
„
„
„
SWFセクションを安全に掘りぬくには、地層圧/
地層破壊圧ウィンドウに一定以上の幅(0.3ppg
以上)が必要。
オフセットウェルデータはとても有用であるが、
堆積環境の違いなどから、圧力に差異がある可
能性がある。震探データの解釈を含め、十分に
検討する必要がある。
より多くのデータを収集することが重要
それで、危険と判断されたら、ロケーションを換
えるのが一番
8
1.2.4 テクニック①
„
„
„
それでもSWFの遭遇してしまったら、あるいは他にロケーション
がなかった場合には、
ジェットストリング使用する。ドリルインモーターを使用し、フロー
レートを最小に、ソイルの乱れを少なくする。
坑径は極力小さく保持する
„
„
„
„
拡掘はしない。
径の大きいドリルパイプの使用
循環を最小限にする。
スィープマッド(ジェル・フォームスラリーなら尚良い)、低脱水泥
水の使用
といった対策もある。
9
1.2.4 テクニック②
„
SWF対策(スポット)の泥水プロパティ例
„
„
„
„
„
„
„
低脱水(10 cc/30min↓)
低ゲルストレングス(10分ゲル、30分ゲルともに10秒↓)
YP:10、PV:15
適正比重(地層圧不明のときは堆積荷重の80-90%)
逸泥を伴うときはLCM添加
最大フローレートでSWFを動的に抑える
ホールボリュームの2倍分をポンプしても抑えられない場合は、
それ以上ポンプしても効果は薄い
10
1.2.4 テクニック③
„
LWDの使用
早期の砂層検知、正確な地層温度の把握
→より良いケーシングセット深度、セメンチング
„ LWDの位置は一般的にビットから8~15ftの範囲
(ビットの近くで使用)
„
„
„
ROVによるモニタリング
ケーシングセット深度はSWFゾーンの直上
11
1.2.4 テクニック④
„
セメンチング
ケーシングポイント下に重泥水のスポット
„ ケーシングパッカーの使用
„ セントラライザーの使用
„ 先行水に海水は使わない
„ フローを抑制するセメントスラリーの使用
„
„
坑径拡大防止のため循環時間の短縮
12
1.2.4 テクニック⑤
„
„
近隣坑井の影響を最小限にするため、坑井間隔
をあける
新技術の適用
In-situポリマー(フローを抑制する活性剤とモノマー
の注入)
„ デュアルアクティビティリグの使用(もう一つの坑井か
らSWFゾーンに対して冷却物を注入する)
„
13
1.2.4.1 大水深セメンチングデザイン
パラメータ
„
セメンチングの目的
十分なシール性により、流体の動きを遮断
„ ケーシングの構造的なサポート
„
„
考慮すべきこと
適正な泥水特性の管理
„ 適正な泥水及びセメントスラリーの比重
„ スラリーのトランジションタイムを短く
„
14
1.2.4.2 大水深セメンチングデザイン
パラメータ
„
遊離水(Free water)
:低くすることで、「チャネルの発生」、「地層との導通性」
を抑え
→逸水・水頭圧減少を抑える→フロー発生を抑える
„
粘性(Rheology)
:効果的にセメント置換するため、リードスラリー粘性を、
スペーサー以上、テールスラリー以下にせよ
„
遷移期間(Transition time)
:できるだけ短く
15
1.2.4.2 大水深セメンチングデザイン
パラメータ
„
比重(Density)
„
„
圧縮強度 (Compressive Strength)
„
„
„
セメンチング中のハイドロスタティックも考慮し、地層破壊圧を
超えないことをシミュレーションで確認
坑井ライフサイクルを通して十分な機械的特性を保持
温度などの坑井環境に合わせた調合
圧縮セメント (Compressive Cement)
„
トランジション中にスラリー中にガスが発生し、圧力を保持
16
1.2.4.2 大水深セメンチングデザイン
パラメータ
„
マイクロファインセメント (Microfine Cement)
全量リターンするような比重調整可能
„ 遷移期間を約30分に調整可能
„ 低脱水に調整可能
„ 低スラリー比重かつ低温環境下で、必要とされる圧縮
強度を得ることが可能
„ スラリー比重の範囲
リードスラリー:11.0~14.0ppg
テールスラリー:15.2~16.4ppg
„
17
1.2.4.2 大水深セメンチングデザイン
パラメータ
„
窒素 フォームセメント (Nitrogen Formed Cement)
„
„
„
„
„
„
セメンチング作業中に比重変更が可能
遷移期間を約45分に調整可能
低脱水に調整可能
遊離水が少ない
低スラリー比重かつ低温環境下でも、優れた圧縮強度と柔軟
性を得ることが可能
スラリー比重の範囲
リードスラリー:11.0~12.5ppg
テールスラリー:15.2ppg
18
1.2.4.2 大水深セメンチングデザイン
パラメータ
„
考慮すべきこと
„
„
„
„
„
„
„
„
ケーシングのセントラリゼーション
ケーシング の管動(機器的構造によっては不可)
リードセメントはテールセメントの後に硬化するよう調整
SWFゾーンでは高性能セメントを使用すべき
高フローレートでのセメンチング
スペーサー、セメントスラリーの着色によるリターンの確認
ROVによるセメントサンプルの取得
あるところではソディウムシリケイト(ケイ酸ナトリウム)フラッシュ
による泥壁改善を推奨
19
1.2.4.3 メカニカルシャットオフデバイス
„
„
„
メカニカルシャットオフデバイスとは、セメントスラ
リー硬化中に機械的な圧力シールを与えるもの
セメントトランジション中の圧力降下や、セメントが
なくなったときの圧力シールを成すためのデバイス
他のアプローチとして、一定以上のインテグリティ
が得られる深度までイニシャルジェットストリングを
降下することなども考えられる。このテクニックにつ
いては、フィジビリティスタディ完了、フィールドテス
トが実施されることとなっている。
20
„メカニカルシャットオフデバイス例を図であ
らわし、個々の基本概念・特徴・利点・欠点
を紹介する。
„様々なシステムがあるので、ロケーション・ポリ
シーに従ってリスクマネージメントを行い、適した
システムを選定しなければならない。
„また、これらのシステムはこれから発達を
続け、より効果的なデバイスとなっていくと
考えられる。
21
SWF Concept.1
30”w/ROV valves,20”w/18-3/4”HP Housing
4.18-3/4”HP
Housing
特徴
・30”×20”
1.Jet 30”CSG
w/30”Housing ・ガイドライン有無に関わらず可能
・G&A(Guide & Assist)が降下され
る場合には、 G&AのバルブがG&A
/30”ハウジング間をシールする
利点
一般的な機器のみで可能
SWF Zone
2.Drill 26”
Hole
3.Run 20”
CSG
欠点
30”シュー強度がいつも十分という訳
ではなく、シャットオフフローの場合
にブレークしてしまう可能性がある
22
SWF Concept.2
30”,20”w/18-3/4”HP Housing & 20”CSG Packer
特徴
・30”×20”。
4.18-3/4”HP
Housing
1.30”Housing
・CSG
SWF Zone
2.Drill Cond.
Hole
3.Run 20”
CSG w/PKR
利点
・20”パッカー以外、一般的な機器
・セメントに加え、PKRによる機械的シール
欠点
・ワイパープラグにより圧力保持しなければ、
パッカーをきかせることができない
・パッカーが過度に膨張すれば、エレメントが
破裂される
・パッカーのバックバルブが効かず、セメント
が存分に膨張長シなければ、ストリングの中
間にリーク(する可能性の高い)箇所ができる。
・複雑なインナーストリングが必要
・セメントがセットアップされるまでパッカーに
より圧力保持が必要
・パッカー無し、あるいは効かなければ、セメ
ントのみが頼り
23
SWF Concept.3
30”,20”w/18-3/4”HP Housing & 16” and 20”CSG Packer
4.18-3/4”
HP Housing
1.30”Housing
・CSG (Jetted)
5.Run 16”
CSG
2.Drill Cond.
Hole
3.Run 20” CSG
w/PKR
SWF Zone
特徴
・18-3/4”ウェルヘッド内に16”CSGをセット
・ガイドライン有無に関わらず可能
利点
・20”パッカー以外一般的な機器
・セメントに加え、パッカーによる機械的
シール
・ワイパープラグ+セメントで圧力保持し、
パッカーをきかせることができる
欠点
・ワイパープラグ到達・圧力保持しなけれ
ばパッカーをきかせることができない。
・トータルデプスに達するためのCSGストリ
ング数の問題
・パッカーがきかなければ、コントロールは
セメントのみが頼りとなる。
・フローイングサンドと共に16”パックオフを
24
セットするのが困難となる場合がある。
SWF Concept.4
30”,24”,20”w/18-3/4”HP Housing
4.18-3/4”
HP Housing
特徴
1.30”Housing ・30”×24”×20”
・CSG(Jetted) ・ 24”サブマッドラインハンガー(w/エラストマ
シール)使用(30”にランディング)
・24”シールデザインが可能-ライザーなしでテ
スト可、確実性も高い
利点
・24”サブマッドライン以外、一般的な機器。
2.24CSG
SWF Zone
3.20”CSG
欠点
・20”×24”アニュラスをシールはセメントのみ
(セメントトランジション中、コントロールできな
い)。
・セメンチング中24”ハンガーを吊り上げておく
必要がある。
・30”×24”セメントがプアでシールリークすれ
ば、ライザーとビットを回収し、セメント矯正が
必要。
25
・20”のための拡掘が必要となる。
SWF Concept.5
30”,24”,20”w/18-3/4”HP Hsg
4.18-3/4”
HP Housing
特徴
1.30”Housing ・30”の中へロックされた改良型30”ハウジング
・CSG(Jetted) 付き24”インターミディエットウェルヘッド。
・30”ハウジング上にG&Aをランする。
・30”CSGの代わりに36”を使用できる。
利点
・24”ハウジング以外、一般的な機器。
・サブマッドライン、ハンガーシールアレンジメ
ントを必要としない。
2.24CSG
SWF Zone
3.20”CSG
欠点
・ウェルヘッドは一般的な30”/20”CSGよりも高
い位置となる。
・20”×24”のファティーグキャパシティがさがる。
・20”×24”アニュラスはセメントのみによりシー
ルする。
・20”のために拡掘が必要。
26
SWF Concept.6
30”,24”,20”w/18-3/4”HP Hsg w/ROV Valve on 24”Hsg
4.18-3/4”
HP Housing
3.24Hsg
w/ROV
Valve
1.30”Hsg・
CSG(Jetted)
2.24CSG
SWF Zone
3.20”CSG
特徴
・30”Hsgを改造した24”インターミディエット
WHHが必要(30”Hsg内でロックする機構付)
•排出用ROVバルブつき
・一般的な30”と18-3/4”Hsg使用
•26”/36”間のブッシングなどの改良により、36”
も使用可能
・スタンダード30”ハウジングにG&Aを接続。
・ガイドライン機器が使用可能。
利点
・24”ハウジング以外は一般的な機器。
・サブマッドライン、ハンガーシールアレンジメ
ントは不要。
・セメントトランジション中、フローを機械的にコ
ントロール。
欠点
・ウェルヘッドは一般的な30”/20”よりも高くなる。
・ファティーグキャパシティ(疲労)が下る。
・廃坑中バルブのストリッピングが必要。
27
・コンパチビリティ評価が必要。
SWF Concept.7
30”,24”,20”w/18-3/4”HP Housing w/18-3/4”x30”Hsg Seal
4.30”x183/4”HsgSeal
1.30”Housing
・CSG(Jetted)
特徴
・ 36”/30”中のリングに24”/26”サブマッドラインハン
ガーをランディングさせる
•メタル/メタルシール(リプレイス・テストが可能)
・ガイドライン有無に関わらず可能
・ポテンシャルフローをモニターするため、マッドライ
ンハンガー下にリターンポートを付けられる。
利点
・フローを機械的にコントロール。
・24”/26”サブマッドライン機器以外一般的な機器。
・24”を省略する場合でも特別な機器を必要としない。
2.24CSG
SWF Zone
3.20”CSG
欠点
・セメンチング中24”ハンガーのハングオフが必要。
・30”×24”アニュラスのセメントがプアな場合、セメン
ト矯正のためライザー・ビットのトリップ、クリーンア
ウトが必要。
・30”CSGの場合、30”マッドラインリング上のボアに
限度があるため拡掘が必要。
・24”が使用された場合、20”のための拡掘が必要。
28
・ハウジングシールのリプレイス不可。
SWF Concept 8:
36”,28”,20”w/20”bml CSG Hanger.
And Pack off 18-3/4”HP Housing. Run & stab into20”Hanger
7.Land 18-3/4”HP Hsg
w/Tieback Seal
1.Jet 36”CSG
2.Drill Cond. Hole
3.Run 28”CSG above
SWF
SWF Zone
4.Drill through
5.Run 20”CSG
on ML HGR
特徴
・ 28“ウェルヘッド(サブウェルヘッドランディング
ショルダー付)を使用
・サブマッドライン20“ハンガーシールは、ゴムorメ
タルシールによりシールされており、取り外し・テス
ト可能
・26”ライザーを通して、20”プライマリストリングつ
きの20”スプリットストリングを使用する。
・18-3/4”ハウジングはプライマリーストリングにラ
ンドし、ゴム製シールにより遮断する、シールリー
ク時には回収し再セット可能。
・28”CSGを省ける。
利点
・ライザーコントロール有無に関わらず20”CSGを
SWFゾーンに降下可能。
・20“/28”間アニュラスの遮蔽信頼性が高い。
・フローをメカニカルコントロールできる。
弱点
・シールが増え複雑になる。
・パーツ数が多い。
・26”ライザーの費用が高い。
・26”ライザー使用時には28”に穴を開けてしまう危
険性がある。
・20”ストリング内にシールがあるが、このために
18-3/4”ハウジングセットのためのトリップが必要
・18-3/4”×28”のプレローディングのためにブート
29
ストラップツールの降下が必要となる。
SWF Concept 9:
36”,26”w/26”bml CSG Hanger.& Packoff, 20”w/20”bml CSG Hanger &
Packoff ,18-3/4”HP Housing Ran & stab into20”Hanger
7.18-3/4”HPHsg
1.Jet 36”CSG
2.Drill Cond. Hole
3.Run 26CSG
4.Test Seal
SWF Zone
5.Drill through
6.Run20”CSG
特徴
・20”サブマッドラインハンガー/26”ハンガー間をゴムorメタルシール
によりしシールする。
・テスト可能・交換可能。
・スプリット20”ストリングを使用すれば、36”ハウジング内にラッチした
26”ライザー内を通過できる。
・18-3/4”ハウジングがプライマリストリング内にランドし、ゴム製シー
ルによりシール。リーク発生時には取り外し、再インストール可能。
36“ハウジング内にランディングさせるため、スタンダード18-3/4”HP
ハウジングに接続されたブッシングを使用。
利点
・ライザーコントロールラインの有無に関わらずSWFゾーンを20”CSG
で遮断できる。
・メカニカルによるフローコントロール可能。
・ウェルヘッドスタック高さを最小限に出来る。
・36”ハウジングの中に20”をランディングさせるので、ランニングツー
ルス不要→26”をより深くセットできる。
不利点
・26”ライザー分の費用が発生
・26”ライザー使用の場合、26”CSGにブローチングが起きる可能性あ
り。
・18-3/4”ハウジング下の20”ストリングに追加シールがあり、18-3/4”
ハウジングセットのため追加トリップが生じる。
・セメンチングのため26”上のランディングショルダーをピックアップす
る必要がある。パックオフが使用されている場合には、ピックアップ
の必要は無く、またライザーが無くとも交換・テストが可能。
30
SWF Concept 10:
36”,26”,20”w/18-3/4”HP hsg w/shut off sleeve on 36”hsg
1.Jet 36”CSG
(w/26”Subml
Hunger) ,Hsg Set
2.Drill Cond. Hole
3.Run 26”CSG
above SWF Zone
SWF Zone
4.Drill & Run 20”
CSG & 18-3/4”WHH
特徴
・メタル/メタルシールにより26”サブマッドライン
ハンガーはテスト可能。
・36”内外フローを監視するためROVによるバル
ブ操作することもある。
・スライディングスリーブは着脱可能。
・ガイドライン不要。
・16”サブマッドラインもしくは18-3/4”ハウジング
降下可能。
利点
・26”サブマッドラインハンガーの耐圧テスト可能
・スタンダード18-3/4”HPハウジング使用可能
・セメント硬化中のメカニカルフローコントロール
・追加エクイップメント無しで26”を省ける
・ウェルヘッドを低く出来る。
・ボールバルブを使用するときは、シャローフ
ロービルドアップを観察できる。
不利点
・スリーブをストリッピングするため、スペシャル
G&AあるいはGRAが必要
・36”ハウジングの改造が必要
31
SWF Concept 11:
36”,30”,26”,20”w/20”bml CSG Hanger.
And Pack offs 18-3/4”HP Housing. Ran & stab into20”Hanger
1.Jet 36”Hsg・
CSG
2.Drill Cond. Hole
3.Run 30”CSG &
CMTG
SWF Zone
4.Drill through SWF1
6.Run 26”CSG across
SWF zone
SWF Zone
7.Drill through SWF2
6.Run 20”CSG on sml
hgr & Run WHH
特徴
・開発井用デザイン
・26”SML HGRと24”/26”CSGで1stゾーンを覆い、エラストマシール
もしくはメタル/メタルシールで圧力をシールする
・20”SML HGRがついてエラストマもしくはメタル/メタルシールで
26”内圧力をシールするため、圧力テストが可能。
・20”プライマリスプリット20”ストリングがランディングしシールする。
・18-3/4”ハウジングがプライマリストリングの中にランドし、シール
する。シールリークの場合は交換可能。
利点
・4つのストリングでカバー
・ライザーコントロールの有無に関わらず、20”CSGでアニュラーフ
ローゾーンの1/4を遮蔽できる。
・26”×30”及び20”×26”アニュラス内の圧力テスト可能。
不利点
・必要品目が多く、複雑
・26”ライザーの費用発生
・26”ライザーを使用する場合、30”CSGにブローチングが起こり得
る。
・あらかじめ、18-3/4”を3”に乗せる前に、ブートストラップツールの
降下が必要
32
SWF Concept 12:
38”,26”,20”w/18-3/4”HP hsg w/Shutoff Sleeve on38”hsg or
18-3/4”tieback to 20”sub-mudline 20”CSG Hanger
18-3/4”Super WHH
1.38”Hsg・
CSG(w/26”SML
Shoulder)
2.Drill Cond.Hole
4.Run 26CSG
w/ Sub ML
hgr
5.Run 20”CSG
& Super WHH
SWF Zone
特徴
・38”×26”×20”
・ベンディング許容の高いスーパーウェルヘッドハウジングを
使用。
・26”サブマッドラインハンガーはメタル/メタルシールであり、
何回もインストールできる、ライザーなシでもテスト可能。
・ガイドラインの有無に関わらずオペレーション可能
・20”サブマッドラインハンガー・18-3/4”ハウジングへのタイバッ
クが可能(スリーブ不要)。
・20”サブマッドラインシールは、メタルシールで、再インストー
ル可能、ライザーがなくともテスト可能。
・18-3/4”ハウジング内に16”サブマッドラインを降下できる。
利点
・26”サブマッドラインハンガーのテスト可能。
・18-3/4”スーパーウェルヘッドハウジング
・セメント硬化中にもフローをメカニカルにシャットオフできる。
・追加設備無しで26”CSGを省略できる。
セメント排出中は26”ピックアップし、ショルダーを外しておく。
欠点
38”降下用器具を特注しなければならない。
38”ハウジングを特注しなければならない。
33
SWF Concept 13:
38”,26”,20”w/18-3/4”super Wellhead hsg w/nested housing and ROV valve
18-3/4”tieback to 20”sub-mudline 20”CSG Hgr. Option or 20” single string
6.18-3/4”Super
WHH Seals
2.38”Hsg
1.Jet 38”w/26”
SML HGR
特徴
・38”・26”・20”Nested Housingを同時にセット。
・高ベンディング耐力を持つスーパーウェルヘッドハ
ウジング使用。
・ガイドラインの有無に関わらない。
・18-3/4”Housing/26”ライザーのタイバック可能。
・バルブ不要だが、フルストリング降下あるいはア
ニュラス監視時にはバルブを立てられる。
・20”サブマッドライン、シールはメタル/メタルで再イ
ンストール・再テスト可能。
2.Drill Cond.Hole
利点
4.Run 26”CSG(seals ・18-3/4”Super Wellhead Housing。
・セメント硬化待機中にも機械的にSWFをコントロー
in 38”HSG)
ルできる。
SWF Zone
欠点
・38”降下用器具・38”ハウジングを特注。
・26”を省くことも出来るが、ブッシングの追加やダミー
6.Run20”CSG
across SWF Zone ハウジングが必要。
34
„
„
„
„
„
„
1.2.5 Remedial Operations and P&A Concerns
シャローウォーターフローがパイプ背後に入り込んでしまうと、抑え込むのは非常に難しい
が、一般的には、なんとか一時的にフローを止めてセメントプラグによりコントロールする。
フローインタバル及び圧力を認識することは非常に重要である。LWDデータを使用して無
ければ、フローインタバル特定のために、温度測定ツール・ノイズログ・サーマルディケイロ
グを降下せねばならない。しかし、このデータを解読するのは難しいし、経験からこの予測
に本当に使えるデータはサーマルディケイログのみである。
もしフローインタバルを特定できれば、それを抑えるための作業は可能である、ビハインド
パイプフローがあった場合には、CSGにパーフォレートしてセメントリテイナーをセットし、キ
ルマッドを押し込めばいい。
一回フローがとまれば、アニュラスシールのためセメントを流し込む。セメント種類としては
色々考えられる(ディーゼルオイルセメント、シンセティックセメント、通常型、低比重セメント
など)。
しかし、大部分のケースにおいてサイズ上の問題や置換レート問題があり、CSG背後の空
間をセメンチングするのは非常に難しい。非常にまれなケースだが、セメンチング後に泥水
経路が発生することもある。坑口から何百ftも離れた場所で、溢泥を生じることもある。
35