こちらから - インタフェース

COM/PRT(PCI)
GPC-4150
調歩同期シリアル通信/プリンタインタフェースモジュール用
Windows ドライバ
Help for Windows
www.interface.co.jp
GPC-4150 Help for Windows
目
第1章
1.1
1.2
4
導入方法
7
サンプルプログラム
18
Send ..........................................................................18
Receive .......................................................................18
WriteData .....................................................................19
第5章
5.1
5.2
5.3
製品仕様
インストール手順 ...............................................................7
実行手順 .......................................................................7
通信速度 ......................................................................11
通信設定 ......................................................................12
注意事項 ......................................................................13
構造体説明 ....................................................................15
第4章
4.1
4.2
4.3
3
基本仕様 .......................................................................4
製品構成 .......................................................................5
第3章
3.1
3.2
3.3
3.4
3.5
3.6
はじめに
概要 ...........................................................................3
特長 ...........................................................................3
第2章
2.1
2.2
次
ユーティリティ
20
通信ユーティリティ ............................................................20
自己診断ユーティリティ ........................................................21
カードバス ID 設定ユーティリティ ...............................................22
第6章
重要な情報
23
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2
GPC-4150 Help for Windows
第1章 はじめに
1.1
概要
GPC-4150 は、Windows 上のアプリケーションから、弊社調歩同期シリアル通信/プリンタ入出力
製品を制御する為のソフトウェアです。
弊社調歩同期シリアル通信/プリンタ製品を Windows 上のアプリケーションから DLL をダイナミッ
クリンクし、API をコールすることにより制御します。
本ドキュメントは、Windows 上で GPC-4150 を使用するための情報を掲載しています。
1.2
特長
●Windows 標準シリアルポート、プリンタポート互換のドライバです。
●シリアル通信、パラレル通信ポートを増設可能です。
●Win32 シリアル通信 API や COMM コントロールを使用した市販のアプリケーション、開発言語に
対応しています。
●IEEE1284 規格の「Compatibility モード」「Nibble モード」「Byte モード」
「Byte モード」「EPP
モード」「ECP モード」に対応しています。
●最高通信速度 1Mbps による調歩同期シリアル通信が可能です。
※CSI-400111,PEX-400111,LPC-400111 のみサポートしています。
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3
GPC-4150 Help for Windows
第2章 製品仕様
2.1
基本仕様
最大ポート数
通信速度
255 ポート
ただし、同一型式の製品は 16 枚まで。
PCI-4150
12bps~921.6Kbps
※範囲内の全ての値を設定で
きるわけではありません。
上記以外
使用できる値は『3.3通信速度』
をご参照下さい。
通信クロック
基準クロック
PCI-4150
RS-232C
内部クロック
1.8432MHz, 4.096MHz, 4.9152MHz,
7.3728MHz, 8.0MHz, 12.288MHz,
14.7456MHz
8.192MHz, 12.288MHz, 14.7456MHz,
19.6608MHz, 32MHz, 49.152MHz,
58.982MHz
上記以外
同期方式
キャラクタ長
パリティビット
ストップビット
フロー制御
RS-232C 制御信号
RS-485 制御信号
FIFO サイズ
8bps~1Mbps
調歩同期
5 ビット~8 ビット
なし、偶数、奇数、マーク、スペース
1 ビット、2 ビット
※1.5 ストップビットは使用できません。
ハードウェアフロー(RTS/CTS フロー)
ソフトウェアフロー(XON/XOFF フロー)
出力信号
RS, ER
入力信号
CS, DR, CI, CD
出力信号
C
入力信号
I
送信
1024 バイト/チャンネル
受信
1024 バイト/チャンネル
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GPC-4150 Help for Windows
2.2
製品構成
製品構成
弊社管理用ファイル
最新情報ドキュメント
インストールプログラム
ユーティリティ
サンプルプログラム
Visual C# .NET
Visual C++
Visual Basic .NET
Visual Basic
Delphi
DLL
デバイスドライバ
ファイル名
GPC4150.VER
README.HTM
SETUP.EXE
DIAGCOMEX.EXE
COMUTIL.EXE
説明
弊社ソフト管理用ファイル
最新ドキュメント掲載ファイル
インストール用ファイル
自己診断プログラム
通信ユーティリティ
Send
Receive
WriteData
Send
Receive
WriteData
Send
Receive
WriteData
Send
Receive
WriteData
Send
Receive
WriteData
IFSDIO.DLL
IFSDIO.LIB
CP4662d.SYS
Visual C# .NET 用サンプルプログラム
Visual C# .NET 用サンプルプログラム
Visual C# .NET 用サンプルプログラム
Visual C++(MFC)用サンプルプログラム
Visual C++(MFC)用サンプルプログラム
Visual C++(MFC)用サンプルプログラム
Visual Basic .NET 用サンプルプログラム
Visual Basic .NET 用サンプルプログラム
Visual Basic .NET 用サンプルプログラム
Visual Basic 用サンプルプログラム
Visual Basic 用サンプルプログラム
Visual Basic 用サンプルプログラム
Delphi 用サンプルプログラム
Delphi 用サンプルプログラム
Delphi 用サンプルプログラム
ダイナミックリンクライブラリファイル
インポートライブラリファイル
Windows 2000 以降の OS 用シリアルポートドライ
バ
Windows 2000 以降の OS 用シリアルポートドライ
バ
Windows 2000 以降の OS 用シリアルポートドライ
バ
Windows 2000 以降の OS 用プリンタポートドライ
バ
Windows 2000 以降の OS 用ドライバインストール
ファイル
Windows 2000 以降の OS 用ドライバインストール
ファイル
シリアルポート用ダイナミックリンクライブラ
リ
シリアルポート用コントロールパネル(CardBus
製品のみ)
Windows Embedded 用ドライバ SLD ファイル
CP4141.SYS
IFCardId.SYS
PARPORT.SYS
GPC4001*.INF
GPC4150*.INF
IFPorts.DLL
IFCardId.cpl
GPC4001*.SLD
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5
GPC-4150 Help for Windows
製品構成
ファイル名
GPC4150*.SLD
CP4141.SYS
CP82081.SYS
CP82082.SYS
GPC4150.INF
説明
Windows Embedded 用ドライバ SLD ファイル
Windows NT 4.0 用シリアルポートドライバ
Windows NT 4.0 用プリンタポートドライバ
Windows NT 4.0 用プリンタポートドライバ
Windows NT 4.0 用ドライバ インストールファイ
ル
シリアルポート用コントロールパネル
パラレルポート用コントロールパネル
C ランタイム共有 DLL
ダイナミックリンクライブラリ
ダイナミックリンクライブラリ
Windows Me/98/95 用シリアルポートドライバ
Windows Me/98/95 用ドライバ インストールフ
ァイル
Visual C++用ヘッダファイル
Visual Basic 用ヘッダファイル
Delphi 用ヘッダファイル
Help(PDF 形式)
.NET 補足用 Help(PDF 形式)
CP4140P.CPL
LPTVIEW.CPL
MSVCRT.DLL
IFCONF.DLL
IFPORTS.DLL
CP4141.VXD
GPC4150*.INF
ヘッダファイル
Help
COMEX.H
COMEX.BAS
COMEX.PAS
HELP.PDF
HELP_NET.PDF
※Visual C# .NET,Visual Basic.NET 用サンプルプログラムは、それぞれ Viausl C# .NET 2003,
Visual Basic .NET 2003 を使用して作成しています。
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第3章 導入方法
3.1
インストール手順
README.HTM のインストール方法を参照してください。
3.2
実行手順
同一型式を複数枚使用する場合は、
・CardBus 製品の場合、CardBus ID の設定値
・CardBus 製品以外の場合、ボード上のロータリースイッチ RSW1 の設定値
が同一型式同士で重複しないように設定してからスロットに実装し、システムを起動して下さい。
同一型式が複数存在する場合、制御対象を一意に識別するための番号となります。重複していた
場合、本ソフトウェアは正常に動作いたしません。
3.2.1 実行手順(シリアルポート部)
基本的な制御の手順は以下の通りです(記述例は C 言語です)。
※使用している関数は全て Win32API となっております。
各種構造体、Win32API の使用方法は Microsoft 社提供の Win32API リファレンス等をご参照く
ださい。
1.初期化
ポートを CreateFile 関数で初期化します。
hPort = CreateFile( "\\\\.\\COM5", GENERIC_READ | GENERIC_WRITE, 0, NULL,
OPEN_EXISTING, FILE_ATTRIBUTE_NORMAL, NULL);
ポート名(COM5)を指定して初期化を行います。
初期化が正常終了すると上記の記述例では hPort にポートハンドルが返されます。ポートハンド
ルとは、ポートを一意に識別するもので、下記以降の関数コールの際に指定します。
複数のポートを使用する場合は、CreateFile 関数を複数回コールし、各ポートハンドルを取得す
る必要があります。
初期化したポートはアプリケーション終了の際には必ず終了処理( CloseHandle 関数 )を行っ
てください。
2.バッファ初期化
送受信バッファの初期化を行います。SetupComm 関数で送受信バッファサイズを指定し、PurgeComm
関数でバッファのクリアを行います。
SetupComm(hPort, 4096, 4096);
PurgeComm(hPort, PURGE_TXABORT | PURGE_RXABORT | PURGE_TXCLEAR | PURGE_RXCLEAR);
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GPC-4150 Help for Windows
3.タイムアウト設定
送受信タイムアウトの設定を行います。
COMMTIMEOUTS Timeout;
Timeout.ReadIntervalTimeout = 0xFFFFFFFF;
Timeout.ReadTotalTimeoutMultiplier = 0;
Timeout.ReadTotalTimeoutConstant = 1000;
Timeout.WriteTotalTimeoutMultiplier = 0;
Timeout.WriteTotalTimeoutConstant = 1000;
SetCommTimeouts(hPort, &Timeout);
4.通信設定
通信設定を行います。GetCommState 関数で現在の通信設定を取得し、SetCommState 関数でポート
の設定を行います。通信を行う前に必ず行ってください。
DCB
dcb;
GetCommState(hPort, &dcb);
dcb.BaudRate = 9600;
dcb.fAbortOnError = 0;
dcb.Parity = 0;
dcb.StopBits = ONESTOPBIT;
dcb.ByteSize = 8;
dcb.fOutxDsrFlow = 0;
dcb.fDtrControl = DTR_CONTROL_ENABLE;
dcb.fOutxCtsFlow = 0;
dcb.fRtsControl = RTS_CONTROL_ENABLE;
dcb.fBinary = TRUE;
dcb.fParity = FALSE;
dcb.fInX = dcb.fOutX = 0;
SetCommState(hPort, &dcb);
5.送信
データの送信を行います。
BYTE bSendBuffer[256];
DWORD dwSendSize;
int n;
for (n = 0; n < 256; n++) {
bSendBuffer[n] = n;
}
WriteFile ( hPort, bSendBuffer, 256, &dwSendSize, NULL );
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上記の記述例では、bSendBuffer に格納された 256 バイトのデータ送信を行います。
6.受信
データの受信を行います。
BYTE bReadBuffer[256];
DWORD dwReadSize;
ReadFile ( hPort, bReadBuffer, 256, &dwReadSize, NULL );
上記の記述例では、256 バイトのデータ受信を行い、受信データを bReadBuffer に格納します。
7.終了処理
CloseFile 関数を使用してポートの終了処理を行います。
CloseHandle ( hPort );
アプリケーションでは、必ず終了処理を行ってから終了してください。
3.2.2 実行手順(プリンタポート部)
基本的な制御の手順は以下の通りです(記述例は C 言語です)。
※使用している関数は全て Win32API となっております。
各種構造体、Win32API の使用方法は Microsoft 社提供の Win32API リファレンス等をご参照く
ださい。
1.初期化
ポートを CreateFile 関数で初期化します。
hPort = CreateFile("\\\\.\\LPT3", GENERIC_WRITE, 0, NULL, OPEN_EXISTING,
FILE_ATTRIBUTE_NORMAL | FILE_FLAG_OVERLAPPED, NULL);
ポート名(LPT3)を指定して初期化を行います。
初期化が正常終了すると上記の記述例では hPort にポートハンドルが返されます。ポートハンド
ルとは、ポートを一意に識別するもので、下記以降の関数コールの際に指定します。
複数のポートを使用する場合は、CreateFile 関数を複数回コールし、各ポートハンドルを取得す
る必要があります。
初期化したポートはアプリケーション終了の際には必ず終了処理( CloseHandle 関数 )を行っ
てください。
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3.タイムアウト設定
送受信タイムアウトの設定を行います。
COMMTIMEOUTS tmo;
GetCommTimeouts(hPort, &tmo);
tmo.ReadTotalTimeoutConstant = 5000;
tmo.ReadTotalTimeoutMultiplier = 0;
SetCommTimeouts(hPort, &tmo);
4.送信
データの送信を行います。
BYTE
DWORD
OVERLAPPED
DWORD
WriteData[256];
WriteSize, TransSize;
Overlapped;
TxtSize;
TxtSize = sprintf(WriteData, "Interface printer control sample program.\n\f");
ZeroMemory(&Overlapped, sizeof(OVERLAPPED));
Overlapped.hEvent = CreateEvent(NULL, TRUE, FALSE, NULL);
bRet = WriteFile(hPort, WriteData, TxtSize, &WriteSize, &Overlapped);
上記の記述例では、WriteData に格納された"Interface printer control sample program.”とい
う文字列の送信を行います。
5.終了処理
CloseFile 関数を使用してポートの終了処理を行います。
CloseHandle ( hPort );
アプリケーションでは、必ず終了処理を行ってから終了してください。
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GPC-4150 Help for Windows
3.3
通信速度
3.3.1
GPC-4150 で設定できる通信速度
通信速度[bps]
通信速度[bps]
内部クロック使用時に以下の通信速度(bps)を設定できます。なおここに掲載してあるのは一部で
す。
※ただし RS-232C 製品の最大速度は 1Mbps です。
1.8432MHz
115200
57600
38400
9600
4800
2400
1200
2
7.3728MHz
460800
57600
38400
9600
4800
2400
1200
600
基準クロック(PCI-4150)
14.7456MHz
4.9152MHz
4.096MHz
921600
307200
256000
115200
76800
128000
38400
38400
64000
9600
9600
32000
4800
4800
16000
2400
2400
8000
1200
1200
4000
600
600
2000
8.0MHz
500000
250000
125000
5000
2500
1250
500
8
12.288MHz
768000
384000
192000
48000
24000
3000
1500
750
8.192MHz
512000
256000
128000
64000
32000
1000
500
8
12.288MHz
768000
384000
192000
96000
48000
1500
75
12
基準クロック(PEX/LPC/CSI-400111)
14.7456MHz
19.6608MHz
32MHz
921600
819200
1000000
460800
614400
1000000
230400
307200
500000
115200
153600
250000
57600
76800
125000
1200
1280
1250
150
600
625
15
20
32
49.152MHz
768000
384000
192000
38400
19200
1500
750
48
58.9824MHz
921600
115200
460800
230400
38400
1800
300
64
使用したい通信速度が設定可能かどうかは以下の判別式で判断することができます。
Value = [基準クロック(Hz)]÷([通信速度(bps)]×16)
Value が 1 以上 65535 以下の整数値ならば設定可能
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GPC-4150 Help for Windows
3.4
通信設定
通信設定を下記の「COMXXX の詳細設定」で行うことが出来ます。
XXX は COM のポート番号です。
※この設定を有効にするには、ポートのオープンが必要です。
※RS-232C 製品では「通信機能設定」は表示されません。
【操作方法】
1. 「スタート」メニューから「設定(S)」→「コントロールパネル(C)」を選択します。コン
トロールパネルが開きますので、その中の「システム」を起動します。
「ハードウェア」タブにある「デバイスマネージャ(D)」ボタンをクリックすると、インス
トール、設定された各種デバイスの一覧が表示されます。
2. 「ポート(COM と LPT)」の中からデバイスを選択し、メニューの「操作(A)」→「プロパテ
ィ(R)」を選択します。
3. プロパティダイアログが表示されます。
「ポートの設定」タブにある「詳細(A)」ボタンをクリックします。
4. 「受信バッファ」、「送信バッファ」のタグを移動させ設定値を決めてください。
※「受信バッファ」、「送信バッファ」は送受信割り込みのしきい値です。バッファの大き
さのことではありません。
5. プロパティダイアログの「OK」をクリックします。
6. 通信設定が完了です。
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GPC-4150 Help for Windows
3.5
注意事項
GPC4150 で下記製品型式を使用する上での注意事項、及び制限事項を記載します。
PEX-400111, LPC-400111, CSI-400111
3.5.1 XON 送信しきい値、XOFF 送信しきい値について
DCB 構造体の XON 送信しきい値(XonLim)、XOFF 送信しきい値(XoffLim)は受信トリガレベルに応じ
て固定されます。固定値は以下の通りです。
※PCI-4150 は受信トリガレベルの 1~7 は設定できません。
受信トリガレベル
XonLim
XoffLim
1~7
256
512
8
256
512
16
256
512
128
384
512
256
384
512
3.5.2 送信トリガレベルについて
送信トリガレベルにより、一度に送信されるバイト数が決定されます。
3.5.3 ハードウェアフロー制御について
RTS/CTS フロー制御、XON/XOFF フロー制御、および半二重制御は、FIFO を使用しハードウェアで
行っています。
送信を止めている状態(例えば、XON/XOFF フロー制御設定時に XOFF を受信しているとき等)では、
FIFO からデータが出るのを停止させます。
送信を止めている状態では、FIFO の中にデータが残ったままになります。送信 FIFO 内のデータ
をクリアしたい場合は、PurgeComm 関数を使用してください。
3.5.4 ストップビットについて
1 ストップビット、2 ストップビットのみが使用できます。1.5 ストップビットに設定すると、ド
ライバ内部で自動的に 1 ストップビットに変更されます。
3.5.5 ClearCommError 関数について
下記の製品型式はハードウェアで、Xon、Xoff フロー制御を行っているため、Xoff ホールドには
対応しておりません。
PEX-400111, LPC-400111, CSI-400111
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GPC-4150 Help for Windows
3.5.6 受信割り込みの占有時間について
本ドライバは受信割込み処理時に FIFO から受信データを抜き出します。
そのため、「受信バッファ」の設定値により受信割り込みの占有時間が変動します。
「受信バッファ」の値を大きく設定すると、1回の受信割り込み処理でFIFOから取り出す
受信データの量が多くなり、受信割り込みの占有時間が長くなります。
但し、受信割り込みの発生回数は少なくなります。
「受信バッファ」の値を小さく設定すると、1回の受信割り込み処理でFIFOから取り出す
受信データの量が少なくなり、受信割り込みの占有時間が短くなります。
但し、受信割り込みの発生回数は多くなります。
「受信バッファ」の設定方法は『3.4 通信設定』を参照してください。
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14
GPC-4150 Help for Windows
3.6
構造体説明
3.6.1
OVERLAPPED 構造体
●C 言語
typedef struct _OVERLAPPED {
DWORD
Internal;
DWORD
InternalHigh;
DWORD
Offset;
DWORD
OffsetHigh;
HANDLE
hEvent;
} OVERLAPPED;
●Visual Basic
Type OVERLAPPED
Internal
InternalHigh
Offset
OffsetHigh
hEvent
End Type
As
As
As
As
As
Long
Long
Long
Long
Long
●Delphi
POverlapped = ^TOverlapped;
TOverlapped = record
Internal:
DWORD;
InternalHigh:
DWORD;
Offset:
DWORD;
OffsetHigh:
DWORD;
HEvent:
THandle;
end;
メンバ
Internal
説明
オペレーティング システムの使用のために予約されています。
このメンバには、 システムに依存する状態が指定されます。
このメンバは、GetOverlappedResult 関数が拡張エラー情報を ERROR_IO_PENDING
に設定しないで制御を戻したときだけ有効です。
InternalHigh
オペレーティング システムの使用のために予約されています。
このメンバには、 転送されるデータの長さが指定されます。
このメンバは、 GetOverlappedResult 関数が 0 でない値を返したときだけ有効で
す。
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GPC-4150 Help for Windows
Offset
転送を開始するファイル位置を指定します。
通信ポートに対してこれらの関数が読み取りや書き込みをするときには、このメ
ンバは無視されます。
OffsetHigh
転送を開始するバイト オフセットの上位ワードを指定します。
通信ポートに対してこれらの関数が読み取りや書き込みをするときには、 この
メンバは無視されます。
hEvent
転送が完了したときにシグナル状態に設定されるイベントを識別します。
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16
GPC-4150 Help for Windows
3.6.2
Visual Basic 使用時の制約事項
●Visual Basic Ver. 4.0 では、コールバック関数の登録ができない(AddressOf 演算子がサポー
トされない)為、イベント機能を使用することはできません。Visual Basic Ver. 5.0 以降は
可能です。
●Microsoft Visual Basic 6.0 上で弊社ソフトウェアライブラリが提供する関数コールバック機
能を使用した場合、下記のアプリケーションエラーが発生する場合があります。
「“0x660d64d0”の命令が“0x0000009c”のメモリを参照しました。メモリが“written”になるこ
とはできませんでした。
」
※”0x660d64d0”は異なる場合があります
アプリケーションエラーは下記の条件で発生します。
〇登録したコールバック関数内で、下記の関数、ステートメントをコールする。
・関数コール(弊社ソフトウェアライブラリが提供する関数含む)
・Visual Basic のステートメント(Str()等)
・スタティックテキストへの文字列代入
等
また、この問題は、Visual Basic 6.0 の Learning、Professional、Enterprise Edition の全
てに当てはまり、サービスパックの適用有無にかかわらず発生します。
コールバック関数内で、アプリケーションエラーを発生させる処理を行わずに別の機能を利用
することで目的の処理が実行できるように設計を変更してください。
Microsoft Visual Basic 6.0 は、スレッディング モデルとして、アパートメント モデルを採
用しています。
Microsoft Visual Basic 6.0 が作成、起動したスレッド以外からコールバック関数が実行され
た場合にアプリケーションエラーが発生する場合があります。
弊社ソフトウェアライブラリでは、ライブラリ内で起動した別のスレッドから登録されたコー
ルバック関数の実行を行いますので、この問題が発生します。
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GPC-4150 Help for Windows
第4章 サンプルプログラム
以下、各サンプルプログラムの概要を説明します。
4.1
Send
【概要】
データ送信を行うサンプルプログラムです。
【実行手順】
サンプルプログラムには実行形式のファイルが付属していません。
ソースコードをコンパイルして実行ファイルを生成してから、動作させてください。
●Visual C++の場合
Visual C++(Visual Studio)を起動し、
「ファイル」メニューから「ワークスペースを開く」
を選び、メイクファイル「Send.mak」を開き、ビルドしてください。
●Visual Basic の場合
Visual Basic を起動し、プロジェクトファイル「Send.vbp」を開き、ビルドしてください。
●Delphi の場合
Delphi を起動し、プロジェクトファイル「Send.dpr」を開き、ビルドしてください。
作成後、「Send」を起動してください。
4.2
Receive
【概要】
データ受信を行うサンプルプログラムです。
【実行手順】
サンプルプログラムには実行形式のファイルが付属していません。
ソースコードをコンパイルして実行ファイルを生成してから、動作させてください。
●Visual C++の場合
Visual C++(Visual Studio)を起動し、
「ファイル」メニューから「ワークスペースを開く」
を選び、メイクファイル「Receive.mak」を開き、ビルドしてください。
●Visual Basic の場合
Visual Basic を起動し、プロジェクトファイル「Receive.vbp」を開き、ビルドしてください。
●Delphi の場合
Delphi を起動し、プロジェクトファイル「Receive.dpr」を開き、ビルドしてください。
作成後、「Receive」を起動してください。
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GPC-4150 Help for Windows
4.3
WriteData
【概要】
プリンタのデータ送信を行うサンプルプログラムです。
【実行手順】
サンプルプログラムには実行形式のファイルが付属していません。
ソースコードをコンパイルして実行ファイルを生成してから、動作させてください。
●Visual C++の場合
Visual C++(Visual Studio)を起動し、
「ファイル」メニューから「ワークスペースを開く」
を選び、メイクファイル「WriteData.mak」を開き、ビルドしてください。
●Visual Basic の場合
Visual Basic を起動し、プロジェクトファイル「WriteData.vbp」を開き、ビルドしてくださ
い。
●Delphi の場合
Delphi を起動し、プロジェクトファイル「WriteData.dpr」を開き、ビルドしてください。
作成後、「WriteData」を起動してください。
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GPC-4150 Help for Windows
第5章 ユーティリティ
以下、各ユーティリティの概要を説明します。
5.1
通信ユーティリティ
【起動方法】
「スタート」メニューより「プログラム」-「Interface GPC-4150」-「通信ユーティリティプ
ログラム」を起動します。
ここで、「設定」メニューを選ぶと、オープンするポートの選択と通信設定を行います。
選択後、「接続」メニューから、「接続」を選ぶことでポートをオープンし、通信ができる状態
になります。
入力された文字が送信され、受信された文字がウィンドウに表示されます。
※通信設定で「送信データのローカルエコー」をチェックした場合、送信した文字が青文字で
ウィンドウに表示されます。
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5.2
自己診断ユーティリティ
本製品には、動作不具合時の原因がハードウェア的なものか、ソフトウェア的なものかを容易
に判断するための自己診断機能を搭載しています。診断プログラムを用いて動作確認を行って
ください。
※PCI-4150 にこのユーティリティは対応しておりません。
【必要な機材】
通信ボード
【起動方法】
PCI/CompactPCI ソフトウェアのインストール完了後、「スタート」メニューより「プログラム」
-「Interface GPC-4150」-「通信診断プログラム」を起動します。
メニューの「ファイル」-「ポートの選択」を選択すると、インストールされているデバイスの
一覧が表示されます。その中から、使用したいポートを選択し、「OK」ボタンをクリックします。
画面に、ポート番号、型式名、RSW1 の設定値、I/O ポート(またはメモリ)ベースアドレス(ボ
ード制御部)
、I/O ポート(またはメモリ)ベースアドレス(ポート部)、IRQ が表示されます。
※このユーティリティで同時に複数のポートをオープンすることはできません。
※同一型式の製品型式を複数枚使用する場合には、RSW1 の設定値をボード毎で異なる値に設定
してください。
【診断】
1.メニューの「診断」→「診断開始」を選択します。
2.レジスタアクセス、データ送受信、制御信号、FIFO、割り込みの診断が行われ、結果が画面
に表示されます。
3.診断結果が「NG」の場合には、メニューから「ファイル」-「結果の保存」を選択して、診断
結果をファイルに保存してください。その診断結果とともに弊社 お客様相談センタまでお問い
合わせください。
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GPC-4150 Help for Windows
5.3
カードバス ID 設定ユーティリティ
このユーティリティは複数枚の同一型式カードバス製品を使用するためのものです。製品ごと
に異なる ID 番号を設定します。この ID 番号は PCI ボードで言えば RSW 番号と同等の意味を持
ち、デバイスマネージャ、自己診断プログラムでも、RSW1 として表示されます。
【操作方法】
1. ドライバソフトウェアのインストール完了後、「コントロールパネル」の「Interface CardBus ID
Utility」を開きます。
2. 現在挿入されている弊社カードバス製品の情報が表示されます。左から「バス番号」、「デバイ
ス番号」、「ファンクション番号」、
「型式」、「ID 番号」を示します。ID 番号の設定を行いたい製
品をダブルクリックして下さい。
3. ID 番号を設定するダイアログが開きますので、コンボボックス内で設定したい ID 番号を選択
し、「Ok」ボタンをクリックします。
4. これで ID 番号の設定は完了です。
※ 設定できる ID 番号は 0h~Fh までです。
※ 変更した ID 番号をドライバに認識させるには、一度カードを抜き差しするか、システムを再起動
して下さい。
※ 設定した ID 番号が分かるように番号を記したシールをカードに貼ることをお勧めします。
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第6章 重要な情報
保証の内容と制限
弊社は本ドキュメントに含まれるソースプログラムの実行が中断しないこと、またはその実行に
誤りが無いことを保証していません。
本製品の品質や使用に起因する、性能に起因するいかなるリスクも使用者が負うものとします。
弊社はドキュメント内の情報の正確さに万全を期しています。万一、誤記または誤植等があった
場合、弊社は予告無く改訂する場合があります。ドキュメントまたはドキュメント内の情報に起
因するいかなる損害に対しても弊社は責任を負いません。
ドキュメント内の図や表は説明のためであり、ユーザ個別の応用事例により変化する場合があり
ます。
著作権、知的所有権
弊社は本製品に含まれるおよび本製品に対する権利や知的所有権を保持しています。
本製品はコンピュータ ソフトウェア、映像/音声(例えば図、文章、写真等)を含んでいます。
医療機器/器具への適用における注意
弊社の製品は人命に関わるような状況下で使用される機器に用いられることを目的として設計、
製造された物では有りません。
弊社の製品は人体の検査等に使用するに適する信頼性を確保することを意図された部品や検査機
器と共に設計された物では有りません。
医療機器、治療器具等の本製品の適用により、製品の故障、ユーザ、設計者の過失等により、損
傷/損害を引き起こす場合が有ります。
複製の禁止
弊社の許可なく、本ドキュメントの全て、または一部に関わらず、複製、改変等を行うことはで
きません。
責任の制限
弊社は、弊社または再販売者の予見の有無にかかわらず発生したいかなる特別損害、偶発的損害、
間接的な損害、重大な損害について、責任を負いません。
本製品(ハードウェア,ソフトウェア)のシステム組み込み、使用、ならびに本製品から得られる
結果に関する一切のリスクについては、本製品の使用者に帰属するものとします。
本製品に含まれるバグ、あるいは本製品の供給(納期遅延)、性能もしくは使用に起因する付帯的
損害もしくは間接的損害に対して、弊社に全面的に責がある場合でも、弊社はその製品に対する
改良(正常に動作する)、代品交換までとし、金銭面での賠償の責任は負わないものとしますので、
予めご了承ください。
本製品(ソフトウェアを含む)は、日本国内仕様です。本製品を日本国外で使用された場合、弊
社は一切責任を負いかねます。また、弊社は本製品に関し、海外での保守サービスおよび技術サ
ポート等は行っておりません。
商標/登録商標
本書に掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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