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【1】あけはまシーサイドサンパーク株式会社
〒797-0201
愛媛県西予市明浜町高山甲461-1
法学部法学科
3年次生
八木
美由樹
1.インターンシップ研修の目的
私はインターンシップ研修の目的を3つ設定していました。1つ目は、接客サービスの
向上です。現在私は飲食店でアルバイトをしており、日頃より社員さんに負けないくらい
の接客でお客様をもてなしたいと思っていました。2つ目は、就職に対する現実とのギャ
ップの解消です。私にとって未経験である、
「就職」と「就職活動」は、とにかく大変なも
のというイメージでした。そこで、就職に対して現実味とやりがいを感じるためには、学
生の立場で臨めるインターンシップ制度が適していると判断しました。3つ目は、自分の
進路としては想定していない業種での労働体験をすることです。つまり、視野の拡大が目
的です。自らの進路に関連する業種を研修先として選択したインターン生の熱意を感じな
がら、就職に対するモチベーション向上を図りたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
あけはまシーサイドサンパークさんは、海の家やキャンプ場などの複合レジャー施設で
す。行ったことのない土地での、したことのない職場体験が、私の進路選択の幅を拡大し
てくれると思いました。また、地元ではない場所での研修のため、インターン生も知らな
い人たちばかりだと考えました。様々な出会いがあるということと関係を一から築けると
いうことがコミュニケーション能力の向上にもつながると思いました。特に、夏休み期間
であるため、お子様やファミリー層のお客様が多いことや、複合レジャー施設であるため、
外国人の方が多いことも予想されます。お客様とのふれあいで、コミュニケーション能力
のみならず、価値観や考え方など自分を見つめなおす機会にと思い、インターンシップ研
修先として選択させていただきました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8 月10日(月)~8月22日(土) うち、1 日休み
合計12日間
研修場所:シャーベットハウス(海の家)、故郷(民宿兼レストラン)、きゃんぱ(オートキャ
ンプ場)、はま湯(温泉)、ふるさと創生館(加工場)
研修先は5か所に分かれており、他のインターン生たちとローテーション制で研修させ
ていただきました。
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基本的な1日の流れ
マリン
民宿
キャンプ場
9:00~17:00
海岸掃除、シャワールームの掃除、シャーベットハウスでの
(休憩あり)
業務(かき氷などの販売、シーカヤックなどのレンタル)
9:00~14:00
ベッドメイキング、レストランでの業務(食器洗い、オーダ
17:00~20:00
ー、料理を運ぶ、ドリンク作り、タバコなどの販売)
9:00~17:00
返却された備品の手入れ、ログハウスなどのベッドメイキン
(休憩あり)
グ、受付(購入品やレンタル品の書類記入、レジ打ち、エリ
アのご案内)、テント設営の補助
温泉
11:30~20:00
①食堂
食券を番号札と交換、料理の配膳、飲み水の補充
(休憩あり)
②受付
お客様の靴箱の鍵を受け取りロッカーの鍵を渡す、
アイスクリームなどの販売、
加工場
9:00~17:00
ミカンジュースをつくる機械とその工程の見学、機械が取り
(休憩あり)
こぼしたミカンの皮の排除、箱の組み立て、日付記入
私は、当初マリン(シャーベットハウスや海岸掃除)担当の日が多くなっていました。し
かし、天候の影響やお盆期間の前後などでお客様の来客数にばらつきがあったため、研修
場所が変わることがありました。具体的には、昼の民宿(レストラン)が忙しいときやキャ
ンプ場が雨で備品の手入れが大変なときに、一時的に研修場所が変わることがありました。
また、当初私は、温泉担当の日が 1 回だったところ、お願いして 1 日増やしていただけま
した。お願いした理由は、1 回目の温泉での研修の日がお盆期間で忙しく、インターン生
がもう一人いたために②の受付を体験させていただくことができなかったからです。無理
にお願いした変更にもかかわらず、マリンの方も温泉の方も快く受け入れて下さり、感謝
の気持ちでいっぱいでした。温泉でのロッカールームの鍵を渡す作業は、基本的に立って
いるだけの簡単な仕事に見えました。しかし、ここでの立ち仕事は、ホール仕事の慌ただ
しさとは異なる大変さがありました。文字通り、移動の少ない接客で、身体的疲労に苦戦
しました。また、とりあえず鍵を渡せばよいのではなく、お客様の背の高さやファミリー
でいらっしゃっている方(大きめのロッカーを親子で使っていただくなど)や場所指定の常
連さんなど、社員さんの細やかな気配りを知ることができました。
キャンプ場では、チェックアウト後の部屋の掃除機掛け、シーツ交換、ゴミ捨て、忘れ
物のチェックなどを次のチェックインまでに行わなければならず、また暑い上に見かけ以
上に体力を消耗するので大変でした。この業務は、民宿でも同じでした。民宿では、夜に
なると酔っていらっしゃるお客様も増え、とてもやりがいがありました。と言っても、陽
気な優しい方たちばかりで、研修であることを忘れるくらい楽しい思い出となりました。
反対にお客様とのかかわりがほとんどないのが加工場でした。同じ作業の繰り返しであ
りながら、うっかりしていると手を切ってしまうような作業もあり、メンタル的にとても
疲れました。しかし、休憩を多く取って下さったことやスタッフさんたちが優しかったこ
ともあり、疲れが消えるくらいにこちらも楽しい思い出となりました。できたばかりのジ
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ュースを試飲させていただけたことは、インターン生ならではの経験ではないかと思いま
す。
4.インターンシップ研修を終えて
マリンでは、お客様に写真撮影をお願いされることがありました。海岸で足を切ったお
客様もいらっしゃり、スタッフさんが応急処置をすることが何度かありました。また、ウ
ェディングのロケーションとしていらっしゃった方、ヒッチハイクをされている外国人の
方など、研修の短期間に様々な人に会えました。残念ながら私が手当てをすることはなか
ったのですが、もしあの場にスタッフと呼べる者が私しかいなかったなら、冷静に手当を
することができたのだろうか、と不安になりました。
今回はレジャー施設であり、社員さんやアルバイトさんも親切な方であったため、楽し
い研修でした。しかし、対人面において居心地の良い職場であっても、今回のようにけが
をされた方がいた場合はどうするべきか、など常に責任を伴うのが社会人になるというこ
とだと考えました。そして、その責任をどう捉え、どう向き合うか、
「今」考えるべき点や
反省すべき点が多くあることに気づきました。ただし、それらの「課題」についても、社
会人になってしまえば気づくだけではいけないと感じました。社会人には反省する時間す
ら惜しいはずだからです。今回のインターンシップ研修によって、反省している時間があ
れば、その時間を新たな挑戦をする機会に補填をすることができると感じました。私は、
インターンシップ研修をしてよかったと思います。しかし、楽しかったからなのか、今が
本番(社会人)ではなかったからなのか考えなければなりません。自分が社会人になったと
き、一発勝負で戦えるくらいに経験値を上げる必要があると感じました。始めに掲げた 3
つの目的「接客サービス」「就職するということ」「視野の拡大」のすべてを達成または向
上することができました。
このような素晴らしい経験をさせていただいたあけはまシーサイドサンパーク株式会社
の皆様に心よりお礼を申し上げます。
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【2】株式会社アステティックスジャパン
〒791-8066
愛媛県松山市祓川1-3-18
ペガサス祓川1階
経営学部経営学科
3年次生
山之内
稚奈
1.インターンシップ研修の目的
私がこのインターンシップに参加した目的は 3 つあります。
1 つ目は、自己分析をするためです。大学生活において、自分を見つめなおす機会がほ
とんどありません。そのため、インターンシップという機会を設け、自分の強みと弱みを
明確にし、今後に活かしたいと思ったからです。
2 つ目は、就職活動の意識を高めるためです。私は 3 年次生なので、就職活動が迫って
います。実際に社会人の方と「働く」ことで、社会の厳しさ、大変さ、楽しさを肌で感じ
ることができると思ったからです。
3 つ目は、今後の学生生活をよりよいものにするためです。インターンシップを経験し、
自分の課題を見つけ、この学生生活でできることに挑戦したいと思ったからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私がインターンシップ先である、株式会社アステティックスジャパンを選択した理由は、
3 つあります。
1 つ目は、合同説明会の前に配られたインターンシップ受入プログラムを読んで、そこ
での文章が目に止まったからです。そこには、
「主体的に働くことで実施プログラム以上の
経験を得ることが出来る。」と書かれていました。主体的に動くことが苦手である自分にと
っては、大きく成長できるチャンスだと思いました。
2 つ目は、社員の人数が少ない分、社員の方と密にコミュニケーションがとれるからで
す。社員の方と話すことで、コミュニケーション力をつけ、会社内での雰囲気を実際に知
ることができると思ったからです。
3 つ目は、合同説明会の分科会でのお話でインターンシップ生の対象として、やりたい
ことが漠然としている人とあり、自分にすごく当てはまると思ったからです。私は 3 年次
生でありながら興味のある職種、業種が特にありません。そこで、このインターンシップ
を経験し、実際に働いてみることで自分の適用を知ることができると思いました。そして、
将来就きたい仕事を明確にしていきたいと考えたからです。
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3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8 月 17 日~8 月 28 日のうち 10 日間
【1 日目】アイスブレーキング
「古民家フォト甲子園」を多くの中高生に知ってもらう方法を他のインターンシップ生
と話し合いました。初対面のインターンシップ生とグループワークをして、初めはすごく
緊張しましたが、一人ひとりが発言し、アイディアを出していかないと話が進まないので、
積極的に発言していくことができました。グループワークでの協調性、発言力の重要性を
実感しました。
【2~3 日目】制作事業
古民家フォト甲子園に関するチラシの立案・作成を行いました。情報収集・掲載情報の
洗い出し・掲載内容の優先順位決定を考えました。1 日目とは違い、2 日目からは個人作
業でした。実際にチラシを作成してみて、掲載内容はターゲットによって異なり、見る人
が手にとっていかに分かりやすくするかがすごく難しく、苦戦しました。企画を考えると
きは、まずターゲットや目標を明確に決定しないといけないことが分かりました。
【4~5 日目】資格事業
学生を中心に「古民家鑑定士を知ってもらおう」というテーマで企画しました。私は、
自分で企画するという経験がなかったので不安でした。企画を現実的に行うためにはどう
すればよいかを考えれば考えるほど、様々な問題に直面しましたが、完成していくうちに
面白さを見出すことができ、やりがいを得ることができました。個人作業では自分との戦
いではありましたが、自分の特色を最大限に出すことが出来ると分かりました。
【6~7 日目】IT 事業
「古民家住まいる」に掲載するコラム作成を行いました。古民家の情報誌ジャパトラに
載っているコラムを読んでみて、実際に自分がコラムを作成してみると、短文で読者を引
き付け、内容が濃いものを書くことはすごく困難でした。私は、自分が思っていることを
文章で表すことに苦戦し、自分の表現力、語彙力が欠けていると痛感しました。これから、
読書をするなりし、数多くの文章と触れていかなければならない課題が見つかりました。
【8~9 日目】ジャパトラ記事作成
「古民家鑑定士とは」というテーマの下、記事を作成しました。文字数や時間に限りが
ある中で、一番読者に何を伝えたいのかを重点的に考えました。記事を作成するにあたっ
て、古民家鑑定士とはなにか自分がまず理解を深めておかなければ、読者の方にも伝わら
ないし、いいものが書けないと思いました。行き詰った時、社員の方に、
「初めから良いも
のは書けない。多くの文章を書いて、そこから削って、付け加えていくといいよ。」と助言
をいただきました。最初から良いものを書こうとしてしまっていた自分の考えが変わり、
そこから作業が進みました。自分と考えの違う人と接することで、新たな発見ができ、自
分をより成長できると思いました。
【10 日目】制作物まとめ・発表
これまでの未完成の制作物を仕上げ、全社員の方の前で制作物内容やインターンシップ
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の感想を発表し、社員一人ひとりからフィードバックをしていただきました。成果発表で
は、10 日間で作成した制作物を自信持って、聞き手が聞き入るように、聞きやすい声の大
きさで、丁度よいスピードで話すことに気を付けました。社員の方からは、お褒めの言葉
をいただき、貴重な経験ができた 10 日間を過ごすことができました。
4.インターンシップ研修を終えて
今回、インターンシップ始まる時、社長から「前のめりで取組み、自らコミュニケーシ
ョンをとってください。
」とお話をされました。私は 10 日間、他のインターンシップ生、
並びに社員の方々と積極的にコミュニケーションと取り、今後に繋がるお話をさせていた
だきました。初めは分からないことばかりで、不慣れではありましたが、自主的に動く力
を身に着け、積極的に取り組む姿勢を忘れないようにしました。
また、普段では体験できない様々なテーマで企画を行い、他のインターンシップ生の企
画も見てみて、自分にしか出せない特色を発見することができました。その特色をこれか
らも大事にし、私には持っていないものは吸収させていただきました。さらに、企画する
にあたって、目標を明確にすることが大切であることを教えていただきました。目標を明
確にするということは、企画においてだけでなく、今後の自分の日常生活においても言え
ることだと思いました。
最後になりましたが、人との関わりの大切さを再確認させていただいた、株式会社アス
テティックスジャパンの皆様、10 日間本当にありがとうございました。温かく迎え入れて
いだい皆様の下で充実した 10 日間を送ることができ、貴重な体験をさせていただきまし
たことに感謝の気持ちでいっぱいです。皆様に出会えたご縁や研修中で学んだことを忘れ
ず、日々精進してまいります。
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【3】株式会社ありがとうサービス
〒794-0832
愛媛県今治市八町西3丁目6-30
経済学部経済学科
3年次生
渡壁
未夕
1.インターンシップ研修の目的
今回インターンシップ研修に参加した目的は、自分自身の成長のためです。そのために
2 つの課題を設定しました。
1 つ目は、自己分析することです。3 回生になってもまだ自己分析ができておらず、何
が得意で何が不得意なのかもあまりわかっていませんでした。まずは自分を知り、自己分
析をすることによって今後の大学生活に生かしたいと思ったからです。
2 つ目は、コミュニケーションをとりながら自分の考えを主張することです。私は自分
の考えを主張することを苦手としています。今回のインターンシップで主張する機会があ
る場合は進んでしていきたいと思ったからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、やりたい仕事や将来の夢が特にありませんでした。合同説明会に参加する前にお
話を伺いたいところを絞って参加したが、あまり魅力を感じるところがなく困っていると
きにありがとうサービスを見つけました。インターシップ受入プログラムを見て会社名は
知っていましたが、どんな仕事をしている会社なのかはまったく知りませんでした。とり
あえずお話を聞いてみようと個別説明会に参加し、その時に、担当者のお話を聞き会社に
対する熱意がとても伝わってきました。そして、担当者の方が女性で、女性が活躍する職
場というところにも魅力を感じました。人生の先輩にたくさんのお話を伺いたいと思った
からです。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2015 年 9 月 11 日~2015 年 9 月 15 日(5 日間)
研修日
研修場所
業務内容
9 月 11 日(金) ブックオフ松山駅前店
自己紹介、マナー講座、店内業務、社員
さんのお話・質問
9 月 12 日(土) ブックオフ・ハードオフ松山
駅前店、オフハウス松山中央
店、ホビーオフ松山南店、
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環境整備、朝礼、店舗見学・質問、グル
ープワーク
9 月 13 日(日) 今治市桜井ふれあい広場
サ
FC 今治ボランティア
ッカー場
9 月 14 日(月) ありがとうサービス本社
プレゼンテーション発表、オフハウスに
ついて、長谷川さんのお話、副社長さん
のお話
9 月 15 日(火) ブックオフ松山駅前店
環境整備、朝礼、手帳作成・発表、ディ
スカッション
9 月 11 日(金)【1 日目】
インターンシップ初日は、自己紹介やオリエンテーションから始まり、他大学の生徒や
社員さんとの初対面でいかに自分について知ってもらうかなど工夫しながら自己紹介など
行いました。マナー講座では、立つ姿勢や礼の角度などの練習を行いました。これは講義
で習ったことも含まれていたが忘れていた部分もあり、講義で学んだことを再確認しなけ
ればならなかったと反省点もありました。そして、
「お元気様です」という挨拶を習いまし
た。この挨拶は、
「お疲れ様です」というマイナスの表現ではなく、プラスの表現にしよう
と、社長さんが考案した挨拶だそうです。いつでもどこでも「お元気様」という挨拶が飛
び交っていて明るい店内だと感じた。
ブックオフの店内業務も体験させていただきました。本の並びの整頓や値段の付け替え
などをさせていただきました。仕事には、もちろん経験は必要だが、向き不向きもあるの
だと感じました。
最後には社員さんのお話を聞く時間でした。どのような就職活動だったかなど聞くこと
ができ、事前に質問なども考えることができていたので、多く質問することができた。
9 月 12 日(土)【2 日目】
この日は、ハードオフ松山駅前店、オフハウス松山中央店、ホビーオフ松山南店の見学
をさせていただきました。見学した内容を 14 日にプレゼンテーションで発表するという
ことで、班に分かれて担当の場所について、
「知らない人や、後輩に説明するつもりで発表
をする」という課題が出され、発表準備を行っていきました。各店舗、見学しているとそ
れぞれ商品の見せ方の工夫があり、お店の魅力など知ることができました。それをどのよ
うに発表するかとても悩みました。班でたくさん意見を出し合い、1 つのものを作るとい
うのはとても難しかったです。この日は発表のリハーサルも行いました。どの班も未完成
で発表の出来はあまり良いものではありませんでした。人に伝えることに難しさ、仲間と
協力することの大切さを学ぶことができました。
9 月 13 日(日)【3 日目】
この日は、FC 今治のボランティアを行いました。内容は、車の誘導やお客様の誘導で
した。このような業務は初めてで、はじめはできるだろうと思っていましたが、やってみ
るとお客様に道を説明することが難しく、わかりやすく伝えるためにどうすればよいかな
ど考えながら行いました。また、声の大きさには自信はありましたが、いざとなると緊張
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して大きな声が出せなくなり、もっと自分にできることがあったのではないかと反省しま
した。
9 月 14 日(月)【4 日目】
この日は本社にて、プレゼンテーションの発表でした。社員さんの前での発表というこ
とでした。そして、プレゼンの評価をしてもらい 1 位を決めることになり、1 位を取るた
めにみんなとても気合が入っていました。発表はとても緊張しましたが、魅力など伝える
ことはできたと思います。評価も高評価で見事 1 位を獲得することができました。どの班
も前回よりレベルアップしており、成長を感じることができました。
オフハウスについてでは、実際に服をハンガーにかけたり、サイズ別に仕分けを行った
り、値札を付けるなどの作業を実際に行いました。この作業にも向き不向きがあるなと感
じた。また、工夫することによって作業のスピードも上がり、仕事をするには工夫するこ
とはとても大切なのだと感じた。
9 月 15 日(火)【5 日目】
この日はビジュアライズの作成をしました。この作成を通して自分のしたいこと、欲し
いものについてよく考えることができ、自分自身について自己分析することもできました。
作成したビジュアライズをみんなの前で発表をしました。発表を何度も繰り返すことによ
って少しずつ発表するということになれた気がし、苦手だった発言が少し克服されたよう
なきがしました。
4.インターンシップ研修を終えて
私は、今回のインターンシップで自分自身の成長のためという目的で、そのために、2
つの目標を胸に研修に臨みました。完璧に目標達成はできたとは言えませんが、自分自身
の成長につながりました。また、たくさんの人生の先輩方のお話を聞くことによって視野
が広がり、とても充実した 5 日間でした。
インターンシップを通して、まだまだ未熟な部分があり、課題も見つかりました。また、
学んだことを今後の大学生活に生かしていき、就職活動や残りの大学生活を充実した日々
にしたいと思います。
最後に、お忙しい中、インターンシップ研修を受け入れてくださり、ご指導してくださ
ったありがとうサービスの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。5 日間本当にありが
とうございました。
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【4】株式会社今治.夢スポーツ FC 今治事務局
〒794-0033
愛媛県今治市東門町5丁目840-4
2F
法学部法学科
3年次生
長野
杏奈
1.インターンシップ研修の目的
研修の目的は 2 つあります。1 つ目は考え方、視野を広げるためです。大学に入学して
から、部活動とアルバイトしかしていなかったため、特定の人との関わりがあるだけでし
た。研修に参加することで新たに人とのつながりを得て、視野を広げたいと思い研修への
参加を決めました。2 つ目は働くことについて知りたかったからです。私は具体的に就職
したいと考えている業種がなく不安を抱いていました。そこで自分が興味を持っている分
野でのインターンシップを経験することで就職活動に生かせるのではないかと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
合同説明会でいくつかの企業の説明を聞きました。どの企業も大変魅力的でどこの企業
に研修を受けいれていただくか迷いました。それでも第一希望を株式会社今治・夢スポー
ツ FC 今治事務局にした理由は、この企業ができたばかりの企業であることと、私の興味
を抱いている分野の活動をしているかつ、地元今治市にある企業だったことです。私はイ
ベントの企画、運営に興味を持っていました。実際にいくつかのイベントスタッフをした
経験もあります。しかしうまくできたと満足できたことはありませんでした。担当の方の
話を聞いて、私の学びたいと思っていることが詰まっていると感じ、選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2014/8/17~8/27(8/24 は休み)
計 10 日間
日程
8/17(月)
8/18(火)
研修内容
8/23 日(日)に行われる FC 今治応援バスツアーの準備
8/23 日(日)に行われる FC 今治応援バスツアーの準備
今治市のラジオ番組「ラジオバリバリ」の収録体験
8/19(水)
8/23 日(日)に行われる FC 今治応援バスツアーの準備
8/20(木)
8/23 日(日)に行われる FC 今治応援バスツアーの準備
8/21(金)
8/23 日(日)に行われる FC 今治応援バスツアーの準備
応援バスツアーに協力してくださるバス会社の方と打ち合わせ
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8/23 日(日)に行われる FC 今治応援バスツアーの準備
8/22(土)
応援バスツアーに協力してくださるバス会社の方と打ち合わせ
スタッフの方と一緒に昼食
8/23(日)
FC 今治応援バスツアー当日
「バリカップ U12」のレセプション当日
8/25(火)
レセプションで行われる 6 種類ゲームのうちの一つを考える
レセプションのお手伝い
8/26(水)
「バリカップ U12」のお手伝い
その他事務作業
8/30(日)に行われる天皇杯でのグッズ販売用のポップ作成
8/27(木)
スタッフの方と一緒に昼食
14:30 インターンシップ研修終了
○応援バスツアー準備、実行
アウェイでの試合だったので、サポーターのために、またサポーターを増やすために応
援バスツアーが企画されていました。試合は香川県で行われたため、移動に 2 時間ほど時
間がかかりました。その移動の時間をバスツアー参加者の方が楽しめるように、バス車内
で行われるイベントの具体的な内容の作成、実行をさせていただきました。
私がさせていただいたのは、試合当日にバスツアー参加者に配布されるデイマップ作成
の一部分、FC 今治の選手からのビデオメッセージおよび、バス車内で行われた選手との
ビデオじゃんけん大会の作成、景品の内容決めです。バスツアー当日はバスツアーの進行、
車内でのグッズ販売もさせていただきました。
パンフレットの作成、ビデオの撮影、編集、初めてやることばかりで、やり方も分かり
ませんでした。手に取る人、観る人のこと、自分たちが伝えたい内容、考えることはいっ
ぱいで、これでいいかなと思ってもバスツアー当日のイメージと照らし合わせてみると不
十分な点がいくつも見つかりました。しかし、悪い所が修正されてより良い形になってい
く過程に大きな喜びを感じました。今回のバスツアーでは参加者の方にアンケートを実施
させていただきました。率直なご意見を頂くことができ、多くの参加者の方にバスツアー
を楽しんでいただけていました。バスツアーを終えて、準備不足だったと痛感した部分も
ありました。もっとこうしておけばよかったと思ったこともありました。しかし、一番感
じたのは、参加者の方に助けていただいたことへの感謝です。提供者、参加者が一体とな
って初めて素晴らしいものが出来上がるのだと感じました。相手のことを想って最善を尽
くすことを忘れないようにしたいと思います。
○「バリカップ U12」レセプション
バリカップ U12 の部では国際交流も目的としており、韓国と中国のチームも招待されて
いました。言葉が通じない中で 6 種類のゲームを日本の子どもたちと一緒に楽しんでもら
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うために、スタッフの方々とゲームを考えました。私が発案したのは「手押し相撲」です。
体育の授業等で馴染みのある体遊びですが、思っていた以上に子供たちが盛り上がってく
れてよかったです。レセプションの場で FC 今治のコーチ陣と触れ合う機会がありました。
誰かのためにしたことはまわりまわって、自分のためになる。本当にやりたいと思ったこ
とならば、環境を言い訳にしない。どうすればできるかを考える。自分一人でできないと
思ったら、仲間を頼る。コーチ陣と話をして記憶に残った言葉がたくさんあります。普段
の生活の中では考えもしないことに気づかせていただきました。
○バリカップ U12
バリカップではただ試合をするだけではなく、韓国や、中国のチームとの国際交流や、
普段は伝えることのできていない親への感謝の気持ちを伝えるために、手紙を書くという
イベントも行われ、私はその手紙を書くお手伝いをさせていただきました。韓国や中国の
子どもたちにも手紙を書いてもらったのですが、私はどちらの言葉も話せないので、通訳
の方や、留学生に協力していただきました。言葉が通じなくても、筆談や、動作でコミュ
ニケーションをとることで、子どもたちとの距離を縮めることができました。しかし、言
葉が通じれば、自分が理解することができれば、もっと仲良くなれるのに、ともどかしく
感じ、語学への学習を深めたいと思いました。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修に参加して本当によかったと思っています。自分がしたいことの
ための努力をこれから最大限にしていきたいです。学生のうちにできることは限られてい
ます。しかし、学生の間が最も自由に時間を使うことができます。できる限り多くの人と
関われる時間を作り、社会人になる前に多くの経験を積みたいです。
また、イベントの企画・運営に関われる仕事をしたいという思いが強まり、真剣に将来
の目標として考えられるようになりました。自分がどういった職種に就きたいのか、今後
様々な企業についての情報を調べ、目前に迫ってきている就職活動に備えます。
最後になりますが、多くの方に支えられて無事に研修を終えることができました。10 日
間という短い間ではありましたが、株式会社今治・夢スポーツの方々をはじめ、出会えた
たくさんの方から様々のことを教えていただきました。お忙しい中研修を受け入れて下さ
り、本当にありがとうございました。今後もこの度のご縁を大切にしていきます。
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【5】特定非営利活動法人いよココロザシ大学
〒790-0003
愛媛県松山市三番町6丁目1-8アポロビル2階
経済学部経済学科
2年次生
原
悠樹
1.インターンシップ研修の目的
私は、インターンシップを受けるにあたって主に 2 つの目的を掲げていました。1 つめ
は、
「積極性を身につけること」です。もともと人前で話すことや意見を言うなどの自発的
に行動をおこすことが得意な性格ではありません。しかし、このままでは社会に出たとき
にうまく人と交流できないと感じ、改善する必要があると考えました。2 つめは「コミュ
ニケーション能力を身につけること」です。特に私は気配りが大切だと考えました。人と
関わるうえで他人のことを考えて助け合うことは大事だと思い、しっかりと自分のスキル
にしたいと感じました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が「いよココロザシ大学」をインターンシップ先に選んだ理由は 2 つあり、1 つめは
愛媛の魅力を知ることができると思ったからです。私は将来なりたい仕事は決まっていま
せんが、愛媛に貢献できる仕事に就きたいと思っています。しかし今の段階で愛媛の良さ
をはっきりと言える自信はありません。そのためにも愛媛のさまざまなおもしろさを授業
という形で県民に伝えているいよココロザシ大学のインターンシップにぜひ参加したいと
思いました。2 つめは多くの人と関わることができると思ったからです。いよココロザシ
大学の授業は「誰でも先生に誰でも生徒になれる」というコンセプトがあり多くの先生や
生徒がいます。従って多くの人と関わることができると思いました。あと、たくさんの人
と関わることでコミュニケーション能力も身につくと思い、選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:7 月 25 日~9 月 10 日
(始める時期は自分たちで決めることができますが、私たちは始めるのがいつもよりも遅
かったそうです。)
私たちは主に 2 つの活動をインターンシップ期間におこないました。
1 つは「いよココロザシ大学のおこなう授業に参加すること」です。
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<主な参加した授業内容>
●7/25 ジュンク堂で朝本!
この授業はジュンク堂さんに開店前の早朝にお邪魔して本の紹介をしてもらうという授
業でした。参加した時の内容は夏休みということで小学生・中学生の読書感想文向けの本
の紹介でした。なかなか本に触れる機会もなかったので昔読んでいた本を見つけたり、今
の小・中学生に向けた本の傾向などを知ることができたりと案外楽しかったです。
●8/2 煮干しおかわり!
この授業では愛媛の魚の良さを知るという授業の一つで、普段なかなか食べない煮干し
をいろいろな調理をしておいしく食べようという内容でした。アーモンドと一緒に食べた
り、ピーマンと炒めたりチョコにつけて食べたりしました。まずそうと思っていたものが
案外おいしかったりなど多くの驚きがありました。栄養も多く含まれていて手軽に食べる
ことができる煮干しなので、ぜひ参考にしたいと思いました。
●8/13 寄せ植えで、おもてなし
この授業では 2017 年におこなわれる愛媛国体での推奨花を寄せ植えしてみよう、とい
う授業でした。10 種類ほどの植物が用意されていてコリウスやメランポジウムなど聞きな
れない植物が多く、寄せ植えは意外と難しかったです。つくった寄せ植えはもらうことが
できます。
2 つめは「座学」です。
週 2 日で、1 日 2 時間いよココロザシ大学の事務局に集まり、話し合いをしました。
私たちは「企画立案」のスキルを身につけるためのさまざまな方法を教えていただきまし
た。
最初に、企画を作るうえでのアイデアの出し方やアイデアをさらに膨らませるために活
用する図式などを教えてもらいました。
「バームクーヘン表」や「マトリクス図表」などの
図式は学長の I さんもよく活用しているらしく、非常に使いやすいものだったのでこれか
ら使っていきたいです。
次に、実際に自分たちの身の回りで困っていることや課題について話し合いました。
「マ
ンションの自転車置き場が狭い」
「道路にごみが散乱している」など何気ない課題を出し合
い、その後に、より緊急性が高く多くの人が困っている課題を決める作業をしました。私
たちは「自転車の盗難が多い」を自分たちの課題として決めました。
その次に自分たちの課題を解決するためのアイデアを出し合いました。いかに自分たち
で実行できるか、ということが大切でありアイデアを出すのは非常に難しかったです。他
のインターンシップ生のアイデアには自分の考え付かないものもあり、改めて話し合うこ
とのおもしろさを感じることができました。
私は、アイデアを生み出すことが得意ではないのでいろいろと苦労はしましたが改めて
自分の弱さを知ることができたし、人と意見を交わすことで新しい考え方を見つけること
もできました。
他にも愛媛県研修所に行き、学長の I さんのおこなう新人職員に向けた研修を見学しま
- 32 -
した。きちんとメモを取ったり、顔をあげて話を聞いたりしているところがさすが社会人
だな、と思ったと同時に自分の取り組みについて反省をしました。
4.インターンシップ研修を終えて
この研修では多くのことを学ぶことができたと思います。積極性を身につける、という
目的はあまり達成できていなかったように思います。意見を出し合うときや質問をすると
きも最初に話を始めたり、意見を出したりすることができなかったからです。しかし、今
までよりは自分の意見に自信を持って発表できたので、進歩することはできたと思います。
コミュニケーション能力の部分では授業に参加している人と少しの会話をしたり、インタ
ーンシップ生同士できちんと話し合いができたので身につけることはできたと思います。
私はいよココロザシ大学で研修を受けて一番強く感じたのは「仕事を楽しむことの大切
さ」です。いよココロザシ大学のみなさまが授業の話をしていたり作業をしている時、す
ごく楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。自分たちでなにかを作り上げて、多く
の人に楽しんでもらうことを大切にしているんだな、と思いました。
研修を受けたことが無駄にならないように、これからの学生生活において学んだことを
活かしていきたいです。
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【6】伊予鉄道株式会社
〒790-0012
愛媛県松山市湊町5丁目2-4
経済学部経済学科
3年次生
大澤
祐里
1.インターンシップ研修の目的
私が今回インターンシップ研修に参加した目的は 2 つあります。1 つ目は、コミュニケ
ーション能力を高めることです。今までは、自分から話しかけることが出来なかったので
研修を通して社員さんや様々な人と積極的にコミュニケーションをとり、仕事のやりがい
や大変さ、楽しさなど直接見聞きし、自分の苦手を克服したいと思ったからです。2 つ目
は、社会に出て「働く」ということを経験したいと思ったからです。アルバイトでは経験
できない専門的な仕事を経験させていただくことで、正社員の仕事を肌で感じ、責任の重
さや接遇マナー、厳しさなど社会に出たことのない私がそれらを実際に感じて、今後の学
生生活、就職活動に生かしたいと思いました。
このインターンシップ研修を通してたくさんの人と関わり、実際に働くことで、自分の
将来について考えたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
普段、何気なく利用している伊予鉄道は、地域には欠かせない存在だなと思い、興味を
持ったので研修先に選びました。また、鉄道会社ではお客様のためにどのようなことをし
ているのかを具体的に知り、アルバイトでは経験できない専門的な職業なので経験してみ
たいとも思ったことも、選択した理由の一つです。
3.インターンシップ研修の内容
研修は 5 日間で 9 時から 16 時半の 6.5 時間労働でした。主に市駅で改集札業務をやら
せていただきました。改集札業務は、窓口に立って切符の集札、各種印の押印、IC カード
のチャージ、あとはお客様に案内などをやらせていただきました。
1 日目
午前・午後と窓口に立ち、改集札業務をやらせていただいて、たくさんのお客様を接客
しました。午前中は最初、市駅構内やバス停などを案内してもらいました。改集札業務は、
切符を切る作業が難しく、慣れるまでに時間がかかりました。社員さんがすると簡単そう
に見えたけれど、実際に自分がしてみると上手く出来なくて苦戦しました。でも、コツを
教えてくださり、何回も自分で練習したら、お客様を待たす回数もだんだん減り、スムー
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ズに出来るようになりました。また、窓口に立っているとお客様から様々なことを質問さ
れましたが、その度に社員さんが丁寧で分かりやすく答えていたのですごいなと思いまし
た。電車の時刻以外に、バスの時刻や松山のことなど様々な知識が必要であると感じまし
た。初日は、社員さんがたくさん話しかけてくれたので楽しく研修に取り組むことができ
ました。
2 日目
初日と同様、改集札業務をしました。午前中は南口の改札で研修をさせてもらい、人が
たくさん来たときに、自分一人では対応できないときが何回かあったけれど、社員さんは
優しく教えてくれたのでよかったです。時間があるときにいろいろなお話をして、電車の
運転の仕方など普段聞くことができないことを教えてくれたのでとても興味がわきました。
外国のお客様も数名来ましたが、丁寧にジェスチャーなどを使って、分かるまで教えてい
たので自分もそのように接客しようと思いました。
3 日目
3 日目は梅本駅で改集札業務をしました。市駅とは違い、お客様もほとんどおらず、道
を聞かれたりすることはほとんどなかったので、慌てず落ち着いて接客することができま
した。笑顔でいることを常に意識して接客ができたので、お客様から「ありがとう」と笑
顔で言われた時、とても嬉しかったです。IC カードのチャージを実際にパソコンでしまし
たが、社員さんが優しく教えてくれたのでスムーズに操作ができました。時間があるとき
に、社員さんと将来の話や電車のことなどいろいろなお話をしてとても勉強になりました。
梅本駅はすべてバリアフリーになっていて落ち着いた雰囲気の駅舎でした。
4 日目
4 日目は 1 日目、2 日目同様、市駅での改集札業務をしました。同じことを何回も繰り
返しするので、切符をきる作業も案内業務も慣れました。案内業務は聞かれたことには積
極的に答えることができるようになりました。社員さんがどのように案内しているのかを
横で聞いていたので、同じように案内することができたと思いますが、まだまだ分からな
いことも多いので最終日には社員さんと同じように正確で丁寧に案内したいです。そして、
初日から気を付けている笑顔も忘れず、頑張りたいです。
5 日目
最終日は午前・午後と改集札業務をしました。外国のお客様に英語で説明できたのでよ
かったです。困っているお客様には自分から積極的に声をかけ、大きな声でそして笑顔も
忘れず接客することができました。何回も同じ業務をすることで、新しい発見もあり、た
くさん学ことがありました。お昼は少しだけ改集札業務をした後、社内施設見学で、普段
は入ることのできない運転指令所と古町車庫を見学させていただきました。運転指令所は
大きなモニターでトラブルやアクシデントがないか常にチェックをしているので、私たち
が安全に電車を利用できるのは陰で支えている方々のおかげだと思いました。古町車庫で
は、まだ走っていない新しく塗装した電車を見ることができました。見学させていただい
て、見えないところで多くの人が支えているから、電車を安全に動かすことができるのだ
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と思いました。普段は見ることもできないことや聞けないこともたくさんあり、貴重な体
験ができました。
4.インターンシップ研修を終えて
研修を終えて、働くことの大変さを身に染みて感じました。自分の一つ一つの発言でお
客様を困らせるようなことになるので、自分の言動の責任の重さを感じました。常に笑顔
を意識して接客をしたので、お客様が微笑んでくださり「ありがとう」と言われた時は本
当に嬉しかったです。また、外国のお客様もいて社員さんは言葉が通じなくてもわかるま
で丁寧に教えていたのをみて、最終日に自分も外国のお客様に簡単な英語を使って接客で
きたのでよかったです。働くということは、常に社会人としての責任感を持ち、立ち振る
舞いや言葉遣いは当たり前にできないといけないことを学びました。また、自分の行動に
責任を持ち、規律を守ることも大切だと感じました。女性が私 1 人だけだったので、社員
さんと上手くコミュニケーションをとれるかなと少し不安もありましたが、周りの方々が
親切にしてくださり、すぐに馴染むことができました。5 日間という短い間でしたが、イ
ンターンシップ研修で学んだ経験は自分の視野を広げてくれるきっかけとなりました。
伊予鉄道では、たくさんの人と将来のことなどをお話しし、なかなか聞くことのできな
いお話や社会人の先輩としてのアドバイスをしてくださり、自分の将来を考えることがで
きました。また、電車を動かすためには、多くの人の力が必要で、一人一人が安全に気を
配っているから、電車を安全に運行することができるということがわかりました。目的と
していた、コミュニケーション能力も多くのお客様を接客することで日々高まったと思い
ます。また、他大学の人ともコミュニケーションをとり、協力し頑張ることができました。
この研修を通して、将来必要なビジネスマナーを身に付けることができ、いろいろ学ぶこ
とも多く伊予鉄道株式会社を選択してよかったです。
今後は、インターンシップ研修で学んだことを活かし、積極性を持って何事にも取り組
み、言葉遣いや立ち振る舞いは常に意識して残りの学生生活を過ごしたいです。そして、
就職活動で学んだことを発揮し、悔いのないよう頑張りたいです。
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【7】株式会社ヴァンサンカン
〒790-0002
愛媛県松山市二番町4丁目2-18
経済学部経済学科
3年次生
宮岡
真由子
1.インターンシップ研修の目的
インターンシップ研修の目的は大きく2つありました。1つ目は、就職活動や就職して
からのイメージをつかむことです。社会人になるとアルバイトとは違う点がたくさんある
ことは分かります。しかしそれがどのように違ってくるのかインターンシップ先に行って
確かめてみたいと思いました。インターンシップ先にはたくさんの社会人の方がいらっし
ゃいます。せっかくインターンシップ期間を一緒に過ごすので、就職活動がどのようなも
のなのか、就職してからは仕事をどう感じているのか、どのように就職先を選んだのかな
ど質問をして様々なお話を聞かせていただきたいと思いました。そして、インターンシッ
プ先で得たイメージや、聞かせていただいたお話を、就職活動をする際や就職してからの
力となるものにしたいと思いました。
2つ目は、インターンシップ先で自分を試したいということです。私は大学で様々な活
動に挑戦してきました。確実に、大学に入学したばかりの自分よりは成長したと感じてい
ますが、いざ社会に出てみると自分の力がどれほどのものなのか、しっかりと確かめ、そ
して、自分に足りないものは何のかしっかりと把握し、残りの大学生活で補っていきたい
と思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が株式会社ヴァンサンカンを研修先に選んだ理由は、3つあります。
まず1つ目は、ワークライフバランスという考えを取り入れているということです。ヴ
ァンサンカンさんで働いている社員さんは女性しかおらず、更にその半分以上が子どもを
持つ母親です。妊娠すると退職するのではなく、育児休暇をとり、子どもがある程度大き
くなってきたら自分で様子を見て社員として復帰するのか、パートとして復帰するのか選
択できるそうです。初めパートとして復帰しても子育てに合わせて社員にシフトすること
もできるそうです。このような少しずつ仕事に復帰していく、女性にとても優しい仕組み
になっているそうです。女性しかいない職場だからこそワークライフバランスという考え
を取り入れやすいのかもしれませんが、 子どもができたら退職して子育てをし、再就職し
たくても難しい ということが多い今の社会にはこの考え方はすごく大切だと感じました。
私自身も、将来、結婚をして子どもが生まれても仕事を続けたいと思っているので、この
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ような考え方について知り、参考にしたいと思いました。また、このような考え方のもと、
子育てと仕事の両立をしてきたお母さんである社員の方々に、ワークライフバランスにつ
いて思うことや、子育てをしながら働くことの大変さややりがい、またアドバイスなどた
くさんのお話を聞かせていただきたいと思いました。
2つ目に、ヴァンサンカンさんの活力朝礼です。インターンシッププログラムに、
“どん
な仕事にも生かせるあいさつや姿勢など徹底して身に付けることができる”と書いていた
ので気になっていましたが、合同説明会の際にも朝礼には力を入れているとおっしゃって
いたので興味をもちました。私は接客業に興味があるので、接客の基本であるあいさつや
姿勢を、接客をしている社会人の方々から実際に学び、一緒に過ごすことで刺激を受けた
いと思いました。
そして3つ目に、接客をする上での、お客様へのアプローチの仕方を学びたいというこ
とです。接客をする際は、話術や表情など様々な事が大切です。私は普段話すときや接客
をする際、表情がかたくなったり、話が続かなくなったりします。ヴァンサンカンさんは、
他の企業の接客よりもとても距離が近い接客になると思うので、距離が近い接客ではどの
ように接することでお客様と打ち解け、信頼を得ているのか知りたいと思いました。
3.インターンシップ研修の内容
8月
7日(金)
10:00~16:00
朝礼見学・受入研修・あいさつ実習・社長のお話・
プリスティン研修・館内チェック研修
等
8月12日(水)
15:00~21:00
館内チェック・受付・夜の片付け
8月14日(金)
15:00~21:00
館内チェック・受付・夜の片付け
8月25日(火)
9:00~15:00
スクール準備・朝礼・スクール参加・スクール片
付け
8月26日(水)
10:00~17:00
朝礼・スタッフインタビュー・社長とのランチイ
ンタビュー・発表資料作成
8月29日(土)
9:00~10:00
インターンシップ生による朝礼と発表
■館内チェック
ヴァンサンカンの建物は F1 から F5 まであり、すべての階にお客様が足を運びます。お
客様に気持ちよく過ごしていただくために、1時間に1回、館内のチェックをします。2
日目と3日目は、館内チェックと受付を交代で行いました。
■スクール
スクールでは、スクールアシスタントとして研修をしつつ、スクールの受講生として参
加させていただきました。参加させていただいたスクールは、回を重ねた最後のスクール
で受講生による発表でした。私たち研修生も、受講生の発表に合わせてハンドクリームや
ヘアーオイルなど作らせていただきました。
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研修の日にちは計6日間ありましたが、連続して研修をするのではなく、間隔をあけて
研修が組まれていました。また、2日目と3日目は朝準備(9:00~15:00)と夜片付け
(15:00~21:00)のどちらがいいか選択させていただきました。
4.インターンシップ研修を終えて
このインターンシップでは様々のことを学べました。インターンシップ初日から、興味
を持っていた活力朝礼を拝見させていただきましたが、想像していた以上に迫力があるも
のでした。朝礼をすることはどんな企業に行ってもあると思いましが、
“やらないといけな
いもの”となっていて、なんとなく毎日の朝礼をしているところも多いのではないかと思
います。でもヴァンサンカンさんの朝礼は、1日1日の朝礼に全力で活気があるものでし
た。インターンシップの最終日には、私たちインターンシップ生が活力朝礼のリーダーと
なって朝礼に参加させていただくことができとても貴重な体験をさせていただきました。
株式会社ヴァンサンカンの活力朝礼は、姿勢・表情・発声など、接客において大切な事を
身に付けることができるものでした。
2日目、3日目の研修では、1時間に1回の館内チェックと、受付を交互に行いました。
建物が F1 から F5 まであり、更に移動はすべて階段なので館内清掃をするだけでかなり体
力をつかいました。お客様が1度使った物や場所は清掃を行い、髪の毛が1本も落ちてな
いように徹底的に清掃をします。お客様に満足していただくためには、ここまでしないと
いけないのかと衝撃でした。お客様の満足は直接行う接客だけでなく、接客とは別のとこ
ろで行う清掃や準備にも大きく関わってくるということを感じました。
私がこのインターンシップでインタビューの時間が、聞きたいことが聞け、知りたいこ
とが知れたので、1番充実した時間だったように感じます。新卒で就職し、4年目で店長
に抜擢された店長のお話や、1代目で大きな会社を立ち上げた社長のお話、今まで様々な
経験をしてきたインターンシップ担当者さんのお話など本当にためになるお話や刺激を受
けるお話ばかりでした。その中でワークライフバランスという考え方についても詳しく聞
くことができました。
社員の皆さんは、とても忙しい中手厚くご指導くださり、インターンシップが実りある
時間となりました。様々な事を学ばせていただき、6日間があっという間に終わってしま
いました。ヴァンサンカンさんにインターンシップ研修に行って良かったです。
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【8】株式会社エイチ・アイ・エス
〒790-0005
愛媛県松山市花園町3-2
安井ビル1階
人文学部社会学科
3年次生
日山
千里
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修を受けようと思った理由は、大きく分けて二つありました。
一つは、社会で働くということはどういうことかを知るということでした。私はまだ社
会に出て働くということしたことがありません。いくらアルバイトをしているとはいえ、
私たちアルバイトと社員の間には与えられる仕事の量、質、そして責任に大きな差があり
ます。一人の社会人として働くことがどういうことかを、体験しておきたいと思いました。
もう一つは、実際に仕事を体験することで、その業界について詳しく知り、今後の就職
活動で役立てたかったということです。見るだけではなく実際に仕事をして見なければわ
からない業務も多々あります。いざ就職した時に、
「自分のイメージと違った」というよう
なことがないよう、自分の興味のある業界について詳しく知り、その業界が本当に自分に
向いているのかどうかを今のうちから知っておきたかったからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私が今回の研修先を選択した理由は、旅行が好きで旅行業界に興味があったということ
もありますが、6 月に行われた企業説明会での個別面接が大きなきっかけでした。
私は接客が好きで、サービス業を希望していました。全体説明会を終えた時点では旅行
業界の他に、広告業界、ホテル業界のどれかを志望しようと考えていました。そのあとの
個別説明会でホテル業界、広告業界と行き、最後に行ったのが今回の研修先のエイチ・ア
イ・エスさんでした。質問の時間が与えられたので、
「やはり旅行業界という職業は語学力
が必要とされますか」という内容の質問をしました。すると担当の方は、
「あればあったほ
うがいいという程度です。正直、うちの社員は、それほど英語はできません。しかし、外
国人のお客さまの接客はしっかりとできます」と答えてくださいました。私はこの質問の
答えを不思議に感じると同時に、この接客技術を間近で見て少しでも吸収したいと思い、
エイチ・アイ・エスを志望しました。
3.インターンシップ研修の内容
・研修期間 8 月 22 日~9 月 3 日(8 月 23、30、31 日は休日)
<研修 1 日目>
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初日は朝礼で自己紹介をしたあと、裏で事務作業を教えていただきました。チラシ折り、
パソコンの専用のソフトを使って不足しているカタログを印刷する、旅行を予約されてい
るお客様の個人情報をパソコンに入力する顧客登録を主にしました。特に顧客登録は、個
人情報を取り扱うものなので間違いがないよう、時間をかけてゆっくり行いました。
午後は他のインターンシップ参加者の方と一緒に駅前にビラを配りに行きました。その
あとは事務所に戻り、再び午前と同じ作業をして退勤しました。
<研修 2 日目>
この日は初日と同じくビラ折りをしたあと、新店である AEL 松山店のオープンのチラ
シをポスティングに行きました。そしてそのあとはオープン前の AEL 松山店に、準備を
手伝いに行きました。主にパンフレットのハンコ押しや、事務所の整理をしました。新店
のオープンに携わる機会というのは滅多になく、また、関西や他の支部の方々ともお会い
することができ、本当に貴重な体験をさせていただきました。
<研修 3 日目>
この日は朝礼の後、すぐに AEL 松山店へ移動し、準備と昨日と同じくビラ配りをしま
した。この日はオープン前日ではありましたが、関係者の方は店内に入ることができたの
でその方々にチラシを配っていきました。そのあとは再び元の店舗に戻り、広告の内容が
ホームページのものと違いがないかをチェックする作業を行いました。
この作業では、
「間違いがあったら大変なので時間をかけてもいいのでゆっくり行ってく
ださい」と言われていました。そのため、時間はかかりましたが、間違いの箇所を 1 箇所
発見することができました。
そのあとはもう一度 AEL 松山店へと行き、次の日の打ち合わせをして退勤しました。
<研修 4 日目>
この日は AEL のオープンでセレモニー等もあり、オープン前からたくさんの人が列を
作っていました。その人たちにエイチ・アイ・エスのことを知ってもらうというのが目標
で、この日は一日中来店される方々にチラシを配っていました。
<研修 5~7 日目>
5 日目からは、裏方での作業が多かったこれまでとは少し変わって接客が中心でした。
接客とは言っても、店の外にある看板を見ているお客様や、店内を歩いているお客様に声
をかけ、わからなければすぐに社員の方を呼ぶという、簡単なものでしたが、お客様に聞
かれることがほとんどわからず、ずっと緊張していました。社員の方にも「表情が堅いで
すね」と言われてしまいました。
<研修 8 日目>
この日は昼食の時間に新卒の社員の方と 2 人でお話をする機会をいただきました。年齢
が近いということもあって私も質問しやすく、貴重なお話を数多く聞くことができました。
そのあとは、お客様に許可を得てその方の接客を後ろで見学させていただきました。
<研修 9 日、最終日>
9 日目と最終日は 7 日目までと同じく店内でお客様の接客をしました。相変わらずわか
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らない事だらけでしたが、少しではありましたがお客様の質問に応えられるようなり、お
客様とコミュニケーションを取れるようになっていました。
4.インターンシップ研修を終えて
個別面接の段階で、
「旅行業界は体力がいる」と聞いておりある程度の覚悟はしていまし
たが、ポスティングやチラシ配り等、自分の想像以上に体力が必要なことが今回の研修で
わかりました。しかし、そのような苦労の過程があってはじめて、お客様がご来店される
ということもわかりました。実際に「チラシの内容が気になって来た」というお客様も多
くいらっしゃいました。このことから、社会にでて仕事をするということは、どんなこと
であっても意味があり責任が伴うということを学びました。また、新店のオープンという
めったにない機会に携わることができたということや、新卒の方と二人でお話をする機会
とても貴重な体験になりました。
私を受け入れて下さり、このような貴重な体験を数多くさせていただいた企業の方々に
は感謝申しあげます。この研修で見たこと、聞いたことを知識に変えて今後の就職活動に
生かしていきたいです。
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【9】SMBC 日興証券株式会社
〒790-8666
愛媛県松山市三番町3丁目8-4
経営学部経営学科
3年次生
大野
丹衣菜
1.インターンシップ研修の目的
(1) 働く意義について考える機会にする
私は3回生になり、就職活動を間近に控えています。しかし、仕事に対して何を求めて
いるのか、何のために働くのかということを今まで真剣に考える機会がなく不安を抱いて
いました。
「働く」ことに対して自分の意思がしっかりないと、いざ就職活動を始めても本
気になれず、入社してからやっぱり違うなと苦労するのは自分です。インターンシップ研
修は、働く意義について自分なりに考えるいい機会になるのではないかと思いました。
(2)自己の現状把握
実際に社会に出てみると、学生生活では見出せない自分の強みや弱みが明確になると思
います。社会人として自分には何が足りないのかその現状を踏まえ、残りの学生生活を意
義深いものにし、社会人になることに対するモチベーションを上げるヒントを得られるの
ではないかと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が SMBC 日興証券株式会社を研修先に選択した理由は、今回のインターンシップ研
修受入先の中で唯一の金融業だったからです。私は金融業界に興味がありましたが、正直、
証券会社が何をしているのか全く知識はありませんでした。全く知らない証券ビジネスの
世界を体験することで今までの金融業界に対する見方が変わってくるのではないかと思い、
視野を広げる良いきっかけになると思いました。さらに、合同説明会の個人面談に行った
際、社員の方々の雰囲気がとても良く魅力に感じ、新入社員の方が「日々成長を感じなが
ら仕事をしている」と生き生きとおっしゃっていたのが印象に残り、この職場で研修を受
けたいと選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修日
研修内容
8月3日(月)
オリエンテーション、先輩社員体験談、証券会社のコンプライアンス
について、ビジネス文書作成、店頭・支店内見学
8月4日(火)
日経新聞読み合せ、金融・経済セミナー、日本銀行松山支店見学
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8月5日(水)
日経新聞読み合せ、グループ発表準備、先輩社員体験談、電話対応
8月6日(木)
日経新聞読み合せ、グループ発表準備、若手営業社員懇談会、
チーフクレジットアナリストによる社内勉強会
8月7日(金)
日経新聞読み合せ、グループ発表準備、グループ発表
○日経新聞読み合わせ
毎朝、日経新聞の読み合せから研修はスタートしました。読み合せは2人1組になり、
気になる記事をピックアップしてどうしてその記事を選んだのか、記事を読んでの自分の
意見、その記事からどのような会社の株価が変化していくか、などをまとめて発表し合い
ました。読むポイントや注目したい箇所など、社員の方が教えてくださったので新聞を読
む習慣がなかった私でも、最終日には慣れてきたように思います。しかしながら、新聞に
出てくる語彙で聞いたことはあるけど何のことか分からないという場面も多くあり、自分
の知識不足を痛感しました。日頃からニュースに耳を傾け、大学の授業で知識を身に付け
ることがやはり大切だと気付くことが出来ました。
○金融・経済セミナー
5日間を通して、4時間ほど金融・経済についてセミナー型で学ぶ時間がありました。
内容は主に株式投資、投資信託、債券運用、ギリシャ問題についてです。人のお金を扱う
仕事ということで社会の動きを把握しつつ、正しい知識を持ったうえで商品のご案内をす
る責任があり神経を使う業務が多いことを感じました。知識があるか無いかで、お客様の
信頼度も変わってくるので社会人になってからも日々勉強が欠かせないことを教わりまし
た。
○先輩社員体験談、若手営業社員懇談会
研修中、たくさんの社員の方と交流する機会が比較的多くありました。なかなか学生生
活の中で社会人とお話できる機会はないのでありがたかったです。証券会社に対して堅い
イメージを持っていましたが、社員の方々はそんなことなく気軽に質問できて自分にとっ
て有意義な時間になりました。お話を伺って一番感じたことは、時間は有限だということ
です。もちろん学生時代の今も時間は有限ですが、アポイントが取れる、相手の時間を1
0分でも頂けることは嬉しいことだという面で時間の捉え方が社会人は全く違いました。
○グループ発表
グループごとで、今後の世界経済・日本経済がどのように展開されるのか、そしてどう
いった会社が成長するのかという点を考えた上で日本株の提案を最終日にするというもの
でした。初めは難しそうだと思っていましたが、社員の方にアドバイスを頂き、研修中の
セミナーで得た知識を生かしながらグループ全員で分からないながらも考えたり、分かる
ように調べたりして順調に準備が進みました。発表は無事成功し、プレゼンに対しての質
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問にも受け答えができて本当にいいグループ活動でした。
4.インターンシップ研修を終えて
5日間という短い期間でしたが、とても充実していました。職場の雰囲気がよく、生き
生きと仕事をしている姿を見ながら研修を受けることが出来て多くのものが得られたし、
社会人になるということに対して改めて考えるきっかけになりました。営業職は人間力、
人としての魅力がないと商品は売れない世界だと思います。
「人間としての成長」が感じら
れる環境だからこそ成長を求めて働くのではないか、というのが目的に挙げていた「働く
意義」に対する私なりの答えです。
「現状把握」については、自分がいかにものを知らない
かということを痛感しました。さらに、同じ学生でも意識が高かったり、自分の意見をも
っていたりとたくさんの刺激を受け、自分はまだまだだなということを感じました。
これらのことを踏まえて、もっと視野を広げて物事を捉えたり、趣味をもったり、人と
の出会いを大切にしたりして人としての魅力を付けていきたいと思いました。そして、も
っと社会に関心を持ち、ニュースや新聞に目を向ける習慣をつけることが自分には必要だ
と思いました。この研修で学んだことが無駄にならないように、社会人になるまでの残り
の学生生活が自分の成長につながる有意義なものにしていきたいです。
最後になりましたが、お忙しい中インターンシップ研修生として受け入れてくださった
SMBC 日興証券株式会社の皆様には大変感謝しております。貴重な体験をさせていただき
本当にありがとうございました。
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【10】特定非営利活動法人えひめグローバルネットワーク
〒790-0803
愛媛県松山市東雲町5-6
経済学部経済学科
3年次生
河内
純也
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は、社会人と自分とのスキル・知識の差を実感し、今
後の学生生活の改善に繋げていくことです。
これから、自分が社会人になるに向けて何が足りないのか、またそれをどうすれば得ら
れるのかを誰かから聞くのではなく、自分自身で体験・実感することで、これからの学生
生活に継続的な行動を残せるのではないかと考えたからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私が NPO 法人えひめグローバルネットワークを選んだのは、第一に NPO 法人である
ことです。私は、現在 NPO 法人に所属しており、地域活性化に携わっています。そして、
将来を考えた時に、NPO を仕事にできるのかを考え出し、実際に社会で NPO 法人として
働いている社会人の人たちの話を伺ったり、自分で体験してみたいと考えたからです。
第二に、今自分が行っている地域活性化がグローバルに考えると、どうなのか、その違
いを捉えることです。
えひめグローバルネットワークは、国際協力を活動の主軸に置いており考え方の一つと
して海外の国も一つの地域として考えています。「地域」を国と考えるのか、それとも県、
市、町はたまた小さな人の繋がりと考えるのか、その規模の違いによって捉え方、活性化
の仕方が変わってくるのかを学びたかったためです。
3.インターンシップ研修の内容
インターンシップ研修は、10日間に及ぶものでした。
初日の活動は、企業の活動内容、実績をお話いただき、まずは自分たちが抱いている企
業のイメージとの差異を確認し、考えていたよりも活動規模が大きく、多岐にわたるもの
だと感じました。
次に、国際協力、環境、ESD 教育、ネットワークに関連する新聞記事を愛媛新聞、四国
新聞、日経新聞などに分類し、切り抜き作業を行いました。この作業では、自分の知識不
足を痛感するとともに、逆にこの活動を継続して行えば、教科書などでは手に入らないリ
アルタイム性の高い情報が手に入るのだと考えさせられました。加えて、時事問題という
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面での知識も得られるので、対社会人との会話を円滑に進めることができるのだとも感じ
ました。
2日目には、実際に国際協力を旨に海外研修(モザンビーク)に行かれたインターンシ
ップの先輩の話をお聞きし、モザンビークの現状、現在進めているプロジェクトの進行状
況を把握することができました。それらの話を聞き、今自分たちが、どれだけ恵まれてい
るのか、学生である自分たちに何ができるのかと改めて考えさせられる良い経験とするこ
とができました。
3日目には、今まで切り抜いてきた新聞記事の中から一つ選び、その記事を他のインタ
ーンシップ生や社会人、高校生に紹介するという活動を行いました。記事を紹介するにあ
たって、記事についての深く知っておく必要があり、ここでも自分の知識不足そして興味
の範囲がとても狭いのだと再認識させられました。
4日目には、
「トコロジスト養成講座」を受講し、トコロジスト=場所の専門家、生物の
多様性、自然の倫理観などを学びました。この講座では、一人ひとりが自分の住んでいる
地域に詳しくなり、トコロジストになることで、その地域の自然や環境にも愛着、興味が
湧き自然と環境保全の気持ちが芽生えるのではないかという考え方に気づかされました。
5日目には、国際協力を呼びかけるチラシの作成と愛媛新聞社との取材の現場に立ち会
いました。自分たち学生ならではの視点で学生が興味を持つようなチラシ作りということ
で、自分たち学生を客観的に捉える難しさを学ぶことになりました。
取材では、えひめグローバルネットワークの活動について誤解を与えないように、自分
の書いてほしいように誘導する話術であったり、メディアの活用方法などを学び、私が行
っている NPO 法人の活動にも活かせるのではないかと考えることができました。
6~8日目には、これまで切り抜いてきた新聞記事を、いつでもキーワード一つで引き
出せるデータベースになるようにパソコン入力を行ったり、グローバルかるたの作成を行
いました。
パソコン入力では、自分のパソコンスキルのなさと同時に、パソコンスキルが、社会で
どれだけ必要とされているかを実感することができました。そしてグローバルかるたとは、
国際協力、環境、ESD 教育、ネットワークを題材に老若男女、国籍問わず、思い思いにか
るたを作ってもらい、それを各国の言語に翻訳し製品化を行い、ある意味で世界を一つの
地域というつながりとして捉えようというプロジェクトです。私たちは、それぞれがグロ
ーバルかるたの1枚を作成し、同時に他の人、小学生たちが作成したかるたを拝見し、そ
れぞれの価値観、考え方を吸収することにつながりました。
9日目には、他の企業さんにインターンシップ研修に来ている学生さんたちと意見交換
をしたり、香川で行われた環境シンポジウムに参加しました。
今回、意見交換を行った学生さんたちも、自分たちと同じ活動をしていて、何を学んだ
のか、得られたことをお互いに発表したのだが、同じ作業一つとってみても、学ぶことや
感じることは人それぞれで、取り組む姿勢によって得られる効果の大小は発生するのだと
再認識し、自分の姿勢が甘かったのだと考えさせられるものとなりました。
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環境シンポジウムでは、各団体が行ってきた、活動の進歩状況や意見交換を行い、私が
感じたことは、これだけ熱心に、自分が理想とする活動をする団体があるのに、世間には
浸透していないのかということです。これは、単に、その活動を行っている団体が少数で
あること、何事も未知なもの結果が出ていないものには大衆が反応をしないということで
した。これを踏まえて自分がどうすべきなのか、何ができるのかを考えていきたい。そう
思わされる、とても有意義な時間であったと思います。
9、10日目では事前防災について考える講義を受け、大学生の簡単な質問にも専門家
の方たちが答えてくれ、現在の防災取組状況についても詳しく知ることができ、防災につ
いてより一層関心を持てるようになりました。
4.インターンシップ研修を終えて
当初、目的としていた社会人と学生との知識・スキルの差を認識するということは、達
成できたと思います。その知識不足を埋めるためにも、これからも継続して新聞記事を切
り取り、深く掘り下げて調べるということを行いたいと考えています。
スキルの差にしても周りの社会人の方は、様々な人に適した話を持ち、どんな人が相手
でも円滑にコミュニケーションを取れている点も自分との差だと感じました。
この差を埋めるために、様々なイベントや講演会に参加することで、知識であったり、
様々な年代、職種の人と話す機会を作りたいと考えています。
NPO 法人を仕事にしていくということも、実際に体験し、様々な NPO に関わっていく
ことで、本当に自分のしたいことなのかともう一度、見つめ直す良い機会となりました。
インターンシップ研修を行っていく中で、関わってきた他のインターンシップ生であった
り、えひめグローバルネットワークの方々が、親身に一人ひとりに向き合って指導してく
ださったおかげで、とても意義深いインターンシップとなりました。10日間、本当にあ
りがとうございました。
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【11】愛媛県立とべ動物園
〒791-2117
伊予郡砥部町上原町240
経済学部経済学科
2年次生
藤野
璃子
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップに参加した目的は3つあります。
1つ目はこれからの大学生活を充実したものにするということです。大学生になって2
年目になりますが、自分は大学生活で何を得たかと考えた時、何も思い浮かびませんでし
た。将来の進路は決まらず、資格も持たず、これでは大学に通っている意味が無いのでは
と焦りがありました。インターンシップを通して、これからの自分への課題を1つでも見
つけることができれば、今までとはまた違った時間を過ごせると考えました。
2つ目は「働く」ということについて知ることです。私はアルバイトを初めて1年以上
経ちますが、大変だということを実感します。しかし、社会人になり「働く」ことは、私
の思う「大変」とは違った重さや責任感などがあると思います。業種によって異なる部分
はあると思いますが、幼少から大好きだった動物園で「働く」ということについて知りた
いと思いました。
3つ目は自己発見です。就職活動をするとなった時、自分についてよく知っておくこと
はとても大切だと思います。私は自分に自信が無く、長所と短所さえ明確に出来ずにいま
す。私を担当して下さる方と関わる中で、自分は何が得意で何が苦手なのかということを
知り、就職活動まで、さらに追求したいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は幼少から動物園が大好きで、今でも来園させて頂いています。子供からお年寄りま
で誰もが楽しむことが出来る動物園では、私達が知らない裏側でどのようなお仕事をされ
ているのかということを知りたいと思いました。また、動物園でしか知ることのできない
動物の生態や飼育方法を知りたいと思ったのが 1 つ目の理由です。
2 つ目の理由は、コミュニケーション力を高めたいと思ったことです。私はアルバイト
で主に接客をしていますが、元から会話をすることに苦手意識もあり、お客さんとの会話
が上手く深まらず悩んでいました。去年の先輩の報告書を拝見したところ、とべ動物園で
の研修は体験型ということを知り、職員さんと関わる時間が多いのではないかと考えまし
た。会話を通して、正しい敬語を使えているのかや、自分の苦手な要素を改めて見つめな
おしたいと思いました。
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3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8月21日(金)~8月31日(月)のうち10日間
9:00~17:15
実質研修時間数:7時間程度
26日(水)はお休み
*研修担当動物*
猿、バク、ノマウマ、スイギュウ、ラクダ、ロバ、ヒヒ、シカ
カンガルー、ワラビー、エミュー、ヒクイドリ、トラ
*研修内容*
動物観察、パドック清掃、寝室清掃、周辺清掃、えさ切り、
治療見学、イベント補助、モナカ補充、棚作り、堆肥回収など
<8月21日(金):類人猿舎
担当:N さん>
前日に一緒に生活をしているチンパンジーが喧嘩をしたことや、チンパンジーの赤ちゃ
んがいたこともあり、この日は観察をすることが多かったように思います。キーパーさん
は、朝に餌をあげる際に、動物のその日の健康状態(怪我をしていないか、食べる量はど
うかなど)をみるとおっしゃっていました。餌を与える際や、薬をぬる際など、担当の動
物を我が子のように思い、接しているのが印象的でした。私は普段運動をしないこともあ
り、掃除やえさ運びがかなりの重労働に感じました。特に夏は熱中症の危険もあるため、
日頃から体力を付けておかないと仕事に集中できないと感じました。
<8月22日(土):サル山、バク舎、スイギュウ舎、ラクダ舎
担当:I さん>
とべ動物園のスイギュウは水に入ったことがないため、入れるようになるために、地道
にプールに近づけるお勉強をし、ノマウマは子供と写真を撮るお仕事を行っていました。
<8月23日(日):ヒヒ舎、サル舎
担当:Y さん>
キーパーさんは身近にあるドアの鍵は徹底的に閉め、何度も確認をされていました。動
物を飼育する上で絶対に人的なミスをおかしてはならないということを学びました。
<8月24日(月):サル山、バク舎
担当:M さん>
動物が怪我をした際は薬をぬるために、人間に慣れてもらう必要があるため、普段から
声をかけてあげたり、ブラッシングをしてあげたりしています。
<8月25日(火):シカ舎、カンガルー舎、ヒクイドリ舎、トラ舎
担当:H さん>
パドック周辺に設置してある説明ラベルは、全て担当キーパーさんの手作りだそうです。
動物の知識だけではなく、それぞれの特徴などを見極めることが重要です。私には同じに
見える動物でも、キーパーさんは個々を即時に見分け、名前や特徴を教えて下さいました。
この日は作業を始めて一時間足らずで、おりのドアで利き手の親指を挟んでしまい、その
後の作業に少し支障を出してしまいました。特に動物を飼育しているため、一瞬の気の緩
みも許してはならないと改めて感じました。
<8月27日(木):ヒヒ舎、サル舎
担当:Y さん>
作業をする部屋の棚などはキーパーさんの手作りだそうです。動物園に来て感じたこと
は、動物の飼育をするだけが仕事ではないということです。身の回りのことは基本的に自
分で行っていらっしゃいました。
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<8月28日(金):シカ舎、カンガルー舎、ヒクイドリ舎、トラ舎
担当:I さん>
餌を与える際、1ヵ所に固めて置くと、強い子が多く食べてしまい、弱い子が食べられ
ないことがあるため、広く餌をまくことにより、みんなが同じ量食べられるように工夫さ
れていました。また、これによって餌を探しながら食べるため、早食いの防止にもなるそ
うです。
<8月29日(土):カンガルー舎、ヒクイドリ舎
担当:H さん>
カンガルーは臆病なため、驚いた勢いでドアにぶつかり、命を落とすこともあるそうで
す。そのため、前を通る際の声がけを徹底されていました。
「とランチタイム」のイベントで、お客さんへの声がけのお手伝いをさせて頂きました。
トラのおりの前に引いてある線より前に出ないように注意深く見ていました。
「気を付けて
下さいね」と伝えたところで、子供はふいに近づいてしまったりします。一度、子供が線
から出た際、自らその場へ行き、止めに入ることが出来ず、キーパーさんにあの時は自分
から行くべきだったとご指摘を頂きました。私は人前に立ったり、自ら動くということに
苦手意識を持っていたため、動けなかったのだと思います。ここで、自分に足りていない
力が明確に見えたと思います。
<8月30日(日):ヒヒ舎、サル舎
担当:T さん>
朝、それぞれの動物の健康状態を見て、餌の量を調整していました。野菜や果物は、朝
昼晩と切り方を変える工夫もされていました。担当の T さんは、特に説明ラベルをたくさ
ん作っており、お客さんにいかに楽しんでもらえるかを考えていらっしゃいました。動物
園の楽しみ方は、
「動物を見て、餌をあげる」だけではないことを知ってほしいとおっしゃ
っており、本当に動物を愛されているのだなと感じました。
<8月31日(月):ラクダ舎、スイギュウ舎
担当:I さん>
普段、パドック内で運動をあまりしないロバは、週1・2回、キーパーさんがパドック
内を一緒に歩いているそうです。適度な運動をしているか、飼育する上で見ることも大切
です。
4.インターンシップ研修を終えて
10日間という研修期間は、長いようでとても短く、充実した毎日を送ることができた
と感じています。将来、動物関係の仕事に就きたいという希望があるわけでも無かったた
め、正直、動物園を研修先として選択してしばらくは不安が大きかったです。しかし、そ
の不安はすぐに解消されました。10日間の研修で、たくさんのキーパーさんにつかせて
頂いたことにより、様々な動物を間近で感じ、知ることができました。また、キーパーさ
んとお話しする機会が多く、私の悩みを聞いて頂くこともできました。2人のキーパーさ
んからご指摘頂いたことに、
「質問をもっとすれば尚良かった」ということがあり、私自身
質問があっても、
「聞いて良いのか」という消極的な気持ちになり、なかなかお聞きするこ
とが出来ていなかったというのが自分の苦手な一面なのだと実感し、与えられた仕事をこ
なすだけではなく、さらに深く追求することが大切だと学びました。ケガをしてご迷惑を
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おかけしましたが、みなさんとても温かく、私に出来る仕事を与えて下さいました。
「動物
園だから動物関係のことしか学べない」ということではないということを強く感じていま
す。自分が好きだと思える場所での研修は、学べる事も多く、毎日がとても充実していま
した。今では最初に感じていた研修先への不安が嘘のようで、とべ動物園で研修をさせて
頂けて本当に良かったと心から思っています。とべ動物園の皆様、本当にありがとうござ
いました。
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【12】株式会社
愛媛 CATV
〒790-8509
愛媛県松山市大手町1丁目11-4
経営学部経営学科
3年次生
西藤
佑子
1.インターンシップ研修の目的
インターンシップ研修での私の目的は、社会人とは、また、働くとは何か。就職活動を
する前にどのような準備をしておくとよいのか。実際に働いている方たちを見て、お話を
聞き、学ぶこと。社員の方と積極的にコミュニケーションをとる中で、自分に足りないも
のはなにか、伸ばす点と改善しなければならない点を知ること。アルバイトとは違った観
点で、働くことの大変さや学生との違いを感じ、社員の方の言葉遣い、接客態度など社会
でのマナーを学ぶことでした。
2.インターンシップ研修先の選択
就職活動を間近に控えていますが、まだ就きたい仕事の方向性が明確に決まっておらず、
迷っていました。しかし、愛媛 CATV には、営業部・放送部・総務部・技術部などといっ
た様々な部署があり、一般の企業にもある部署と放送関係特有の部署も体験できる研修プ
ログラムに惹かれました。また、インターンシップ合同説明会の時、まだ将来何をしたい
か決まっていない学生の手助けとなるような研修にしたいというお言葉を聞き、愛媛
CATV でインターンシップを受けたいと思い、選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:9 月 8 日(火)~9 月 15 日(火)のうち 7 日間
【1 日目】
自己紹介・日程確認・研修事前指導・プレゼン企画・講習会
愛媛 CATV の事業方針について、細かく説明していただき、愛媛 CATV について理解
を深めることが出来ました。名刺の受け渡し方や、会議などでの飲み物の出し方のレクチ
ャー、すれ違う社員の方に明るく挨拶をすることなどインターンシップ研修を受けるにあ
たっての心得を学びました。
そして、研修最終日に行う映像制作のグループ決め、テーマ決めをしました。映像作成
とは、愛媛 CATV 特有のインターンシップ研修成果発表であり、社会人について、愛媛
CATV についてなどの 4 つ程度のテーマの中から選び、誰を対象に、また、どんな人に見
てもらいたいかを自分たちで考え、ペアになり研修中の動画や写真を撮影し、編集や音入
れなどすべて自分たちで行い、協力し合って 2~3 分の映像を作り上げました。
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【2 日目】
放送部同行
午前は、清水小学校で行われた輝き松山大賞の表彰式の取材同行、午後は、JA 共済連
愛媛の反射材贈呈式と街頭配布の撮影取材の同行、その後の編集作業も見学し、実際にナ
レーションを体験させていただきました。
放送部同行では、撮影の器械を持たせてもらい、とても重たかったのですが、カメラや
三脚など女性社員の方一人で持ち運び取材に行くこともあるとお聞きし、驚きました。愛
媛 CATV 放送部では、取材から映像制作まで全て一人で行っており、一人にかかる負担が
大きいですが、その分取材した方の思いをストレートに伝えることができ、やりがいも大
きいのだと感じました。2~3 分の映像を作るのに 5 時間程かかり、例え短いニュースだと
しても、物凄い手間と労力が必要であると知りました。今まで全くなかった放送の世界の
新しい知識を増やすことができ、とても良い経験になりました。
【3 日目】
営業部、お客様サービス部同行・見学
午前は営業部に同行し、バンビーズという施設の漫画喫茶スペースにケーブルやチュー
ナーの取り付け現場を見学しました。少し設置をお手伝いせていただきましたが、本当に
大変でした。終わった後、少し営業部の方と協力会社の方々でお話をし、営業部の方は自
ら現場に足を運び、作業の手伝いはもちろん、仕事の話だけでなく、ちょっとした世間話
をすることもお互いの関係をより良いものにし、仕事のやりやすい環境しているというこ
とを聞きました。午後のお客様サービス部は、コールセンターやオープンスタジオなどの
お客様対応を行う部署で、お客様からのクレームがあっても、クレームとは言わずリクエ
ストと呼んでいると聞き、どんなことでも会社のプラスにつながるようにしているのだと
感じました。
【4 日目】
技術部同行、総務部研修
午前は、NTT ロジスコという愛媛 CATV で取り扱うチューナーやケーブルなどを保管
している倉庫を見学にいきました。新しいものから古いものまで数えきれない程のチュー
ナーやケーブルが保管されていて驚きました。そして、愛媛 CATV が最近始めたケーブル
モバイルの作業や仕組みを細かく教えていただきました。午後からの総務部研修では、愛
媛 CATV の経理についてと総務部の仕事内容を学び、総務部に勤めているインターンシッ
プ担当の方が就職活動に関する質問の時間を設けてくださり、私たちの質問を親身になっ
て聞いて、的確にアドバイスしてくれました。ざっくりとでもいいから早めに少しでも興
味のある企業にアンテナをはりめぐらせ、情報を集めておき、学生のうちに色々な経験を
しておいたほうが良いと聞き、実践しようと思いました。他にも面接での工夫や自身の実
体験などを話していただき、学ぶことが多くありました。
【5 日目】
営業部同行
【6・7 日目】
映像制作、社長インタビュー、若手社員の方との懇談会、プレゼン発表
若手社員の方との懇談会では、自身の就職活動について、社会人と学生との違い、社会
人になって変化したことなど、実際最近まで学生だった方に聞くことが出来たのでとても
参考になりました。お給料も生活していくためには大事ですが、仕事を続けていく上で最
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も重要なのは仕事自体を楽しむことであり、しんどくてつらいことがあるのは当たり前で、
自分でやりがいを見つけていくことが社会人なのだと思いました。
4.インターンシップ研修を終えて
研修を終え感じたことは、学生の内に自分のやりたいと思ったことはどんなことでも挑
戦し、多くの経験をしておくことが大事だということです。その経験の積み重ねが、新た
な自分の発見につながり、どういう人間であるのか見つめる大きな役割となり、今はまだ
将来何をしたいか分かりませんが、色々な経験をし、自分自身を知ることで自分のやりた
いことは何なのか、ぼんやりとでも見えてくるのではないかと感じ始めました。就職活動
まで時間はありませんが、限られた時間の中で、まずは自分自身を知ろうと思います。そ
して、研修での4つの目標は、ほぼ達成することが出来ましたが、自分の良い所を伸ばす
という点では、まだあまり見つけることが出来ませんでした。しかし、就活のアドバイス
の時に聞いた、他己分析をしてもらうということを活かし、家族や友人、ちょっと親しい
友人などに他己分析をしてもらい、自分が感じている自分だけでなく他人から見た自分を、
これから知っていこうと思います。社会は厳しい事だらけだという以前からの考えは、変
わらなかったですが、実際に仕事内容や社会人生活に触れ、少しだけ社会に対する視野が
広がったように感じます。働くことは本当に大変なことですが、どうすればお客様に喜ん
でもらえるか、家族や仲間のため、そして仕事自体を楽しむという考えを持つことで、仕
事に対するやりがいを感じられるのだと思えるようになりました。社会人になると自分の
時間の確保が難しくなると聞いたので、今から時間の管理をしっかり行い、時間を有効に
使う練習をしておきたいです。研修で学んだ名刺の受け渡しや、お茶出しなどのマナー、
お客様や事業に関わる人との繋がりの大切さ、仕事に対する思いを忘れず、多くの社員の
方に教えていただいた就職活動に向けての準備や取り組み方、面接での工夫を活かし、就
職活動に臨みたいです。どんなに忙しくて大変でも、自分でやりがいを見つけ、存在感の
ある仕事をする工夫の出来る社会人になり、やりがいの感じられる仕事に就きたいと思い
ます。
研修生の方も愛媛 CATV の方々もとても親切で、忙しいにもかかわらず時間を割き、私
たちの話を親身になって聞いて下さり、的確なアドバイスもしていただき、本当に多くの
ことを学び得ることが出来ました。有意義な一週間を経験させていただき本当にありがと
うございました。
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【13】えひめ中央農業協同組合
〒790-0012
愛媛県松山市湊町8丁目120-1
経済学部経済学科
3年次生
木村
洸希
1.インターンシップ研修の目的
私が今回研修に参加した目的は3つあります。
1つ目は、実際に企業を訪問することで働くということを身をもって知るためです。ア
ルバイトではなく社会人といった立場のような環境で働くということは、こういった機会
でないとできないと思いました。また、敬語や礼儀などの社会に出ての一般的なマナーも
身に着けたいと思ったのも大きな理由です。
2つ目は、就職活動に有利だと思ったからです。インターンシップに参加したというこ
と自体が、参加してない学生より、少しは有利なのかと私は思っています。だけど、参加
したからと言って、今回学んだことを生かさなければ意味はありません。今回私は自分自
身が興味をもっている企業に訪問することができたので、他の研修生よりも勉強になった
のではないかと感じています。
3つめは、今後の学生生活をよりよく有効に利用したいと思ったからです。研修する前
の自分は、特に今後の自分のことを深く考えずに、ただ日常を過ごしてきました。夢も目
標もない自分もこういった活動を経験することでなにか大きな夢や目標を見つけることが
できるのではないかと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
1の目的でも述べたように、私はこの研修先に興味を持っていました。その大きな理由
としてJAに興味があったからです。JAは今回の太陽市のようなスーパーマーケットや
保険関係、葬儀関係などさまざまなことに取り組んでおり、大規模な企業となっています。
自分が就職活動をしていくときに、候補の一つとして絶対に出てくる企業だと思います。
また自分の祖父や叔父もJAに就職していて話もよく聞いていたのも選択した理由の一つ
です。
あと私は人と関わる仕事がしたいので、直販部といったような農家の人を初めとした製
造者の方やお買い物にきたお客さんである消費者の方、たくさんの人と交流できるのでは
ないかと思いました。その交流の中にもただの商売だけではなく、地域の繋がりや交流な
ど働く立場でないと分からないことを知れるのではないかと思い、この研修先を選択しま
した。
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3.インターンシップ研修の内容
研修期間;8月25日~8月31日(5日間)
研修時間;8時~17時
主な業務は店舗のバックヤードで野菜の包装と店内整理でした。
5日間の中の40時間で約30時間は野菜の包装でした。北海道や東北地方から送られ
てきたダンボールに山積みされた野菜を袋詰めする作業となります。野菜はレタスやトウ
モロコシ、人参、ホウレンソウなどさまざまな包装をしました。それぞれ包装のやりかた
や袋の大きさが異なっていて、最初はそれを覚えるのに苦戦しました。8時から14時く
らいまではずっとこの作業となりパートの方々はそれを毎日のように続けているようです。
同じようなことをずっと繰り返すため、時間が経過するのは早く感じました。包装し終わ
った袋にバーコードを貼る作業もありました。パソコンからバーコードを出すときには、
値段や原産地などを打ち込み、出てきたバーコードを貼り、完成した商品は店頭に出して
いきます。
店頭に出す際には、バーコードが見えやすいようにきれいに整理して置きます。1日の
ノルマである野菜の包装が終わると次は店内整理を行います。直販であるため、農家の方々
が直接持ってきた野菜も多いため、店内には多くの野菜が並びます。生産者の方一人ひと
りのスペースを設けてあり、異なっているスペースに入っている野菜は正しい位置に並べ
ます。またたくさん売れている商品はバックヤードから店頭にも出しました。店内の商品
の位置が頻繁に変わるため、お客さんに商品の位置を聞かれることも多々ありました。そ
の為、私自身店内で作業をしている際にはどの位置にどの商品が置かれているかを意識し
ながら作業をしました。
また最終日には肉屋さんの手伝いもしました。スティック手羽先をパックに包装する作
業をしました。これもお客さんから見てきれいにそしてボリュームがあるようにいろいろ
工夫がされていました。お肉の鮮度を下げないようにするため、部屋の温度を下げて、頻
繁に清掃をすることも心がけてありました。また肉屋さんは朝の仕込みが勝負のため、午
後からは基本落ち着いているようです。ロースやカルビなどいろんな部位の説明もしてく
ださって、インターンシップを通さないと知ることができない知識を養えたと思います。
4.インターンシップ研修を終えて
今回のインターンシップ研修を終えて、大変勉強になりました。私が一番研修先の方の
凄いと感じたところは8時から仕事の方々が7時ごろから出勤をして作業をしていたとい
うところです。開店と同時に店頭に野菜を出すためには、こういった作業をしないと追い
つかないようで、私たちが普段、買い物をしているスーパーマーケットのバックヤードで
はこういった地道な作業が行われているのだと感じました。インターンシップに参加しな
いと、バックヤード作業などは目を向けれないため、やはり参加してよかったと思います。
この5日間で大きく学んだことは主体性を持つことです。誰に対しても、どんな作業で
も自分から聞いたり、取り組むことが本当に大事だと感じました。今までの自分はわから
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ないことでも、自分の中で解決してそのままで終わっていました。でもそれがもし間違っ
たことだったなら、今後同じミスをしてしまいます。今回のインターンシップでは、研修
先の皆さんが優しくて、聞きやすい雰囲気を作ってくれたため、それを学ぶことができま
した。また休憩時間を利用し、たくさんの方に話を伺うことが出来ました。それは本当に
勉強になり、今後の自分にいい刺激を与えました。話を伺い、今までの自分から改善でき
る点がたくさんあるので、自分を振り返り、今後の大学生活を有意義に過ごしていきたい
と思います。
また今回は、別の大学の同級生と一緒に作業をしました。最初はお互い牽制しあってい
ましたが、仕事を通し会話をしていく内にだんだんと仲良くなりました。こういった出会
いもあり、楽しく研修を終えることが出来ました。
無事に研修を終えることができたのも、温かく迎えてくださった担当者の方、部長を初
めとした太陽市の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
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【14】愛媛トヨタ自動車株式会社
〒790-0066
愛媛県松山市宮田町109-1
経済学部経済学科
2年次生
仲
知美
1.インターンシップ研修の目的
研修前の目的は“短所・長所と向き合い改善策を見つけ、行動に移せるようになること”
でした。去年に引き続き 2 年の初めに自己発見レポートを受講して、1 年の時に比べて大
きく成長していることに驚愕しました。しかしその一方で以前より自分の感情はネガティ
ブになり、客観的に見据えられるようになったのかもしれませんが、自信というものが一
切なくなっていました。だから成長するためにはまず、いつでも学べる状態にしなければ
いけないのだと気づき“感情を常にコントロールしてスキルアップに集中出来る人になり”
と“ユーモアな人になるため”という目的を文頭と文末に付け加えました。
2.インターンシップ研修先の選択
将来の夢がまだ明確に定まっていないということもあり、職業体験というよりは社会勉
強プラスどれだけ自分を追い詰めることができるかが、研修先を決める決め手でした。愛
媛トヨタはその際、内容の充実度はもちろん2週間という長期の研修期間も魅力的で、合
同説明会の時のお話を聞いて自分にはここしかないと思い、応募しました。
3.インターンシップ研修の内容
8/20(木) オリエンテーション(IS 中の注意事項、施設案内他)
自己紹介“わたしを象徴するもの”→(異文化)交流会
愛媛トヨタ会社紹介(経営理念など)
8/21(金) 目的と目標のとらえ方を学ぶ、IS の目的と目標の設定と発表会
8/22(土) DVD 学習(アシュリー)、おもてなし接遇研修(敬語・立ち振る舞いなど)
8/23(日) 大洲店でショールームでの接遇、洗車実習
8/24(月) CR 活動についての GW、営業スタッフの講話、前日の実習での学びを共有
8/26(水) (株)フジ女性社員 PJT 参加に同行
IS 前半振り返り(気付きの共有・目標進捗確認)
8/27(木) 空港通店で営業スタッフに密着同行
8/28(金) 外部講師(松山全日空ホテル)講話・インタビュー
前日の同行での学びを共有→GW“CR 活動の理念”、ミニスピーチ大会
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8/29(土) インターンシップ OB・OG との交流、PDCA シート作成
面談、部長の講話
8/30(日) 西条店で店舗実習またはイベント等参画(夏祭り)
8/31(月) 発表内容の準備と個別スピーチ指導
9/2(水) IS 研修発表会、卒業式
*朝礼司会、自己紹介、スピーチ(話す力)講話のインタビュー(聴く力)
課題図書(読む力)活動記録、感想文、発表資料原稿作り(書く力)すべてが身に付く
*研修生は日本人だけでなくインドネシア、韓国、中国と多岐にわたり交流できる
*様々な店舗、外部との交流によりその場その場の風土を感じることができる
4.インターンシップ研修を終えて
研修を終えて大きな気づきがありました。それは「何かを継続することは容易くできる
ことではない。けれどよい習慣を身に着けることができる。それは人生の最も価値のある
財産になる」ということです。自分が熱しやすく冷めやすい性格だと理解しているので、
以前から何かに挑戦したときに、つらいことがあってもやめるという選択肢を使わず、続
けるために問題解決をしていくように心がけていました。ですが、続けることだけに意味
があるのではなく、目標達成することに本当の意味があるのだと思いました。失敗したと
きの問題解決ももちろん大切ですが、それだけではその事柄において失敗しなくなるだけ
です。より成長するためには目標を掲げ達成していく必要があります。研修内容をこなし
ていくうえで、
「自然体の自分では仕事はできない」と気づきました。今の私では楽をした
い、好きなことだけしたいと思う気持ちのほうが勝ってしまいます。仕事は大変だという
イメージがあるのは、本当に大変な部分を見たからではなく、楽で好きなことだけしたい
と思っているからです。けれど努力して成長していくとやりがいを感じることができるよ
うになり、最後にはそれが自然体の自分になっていくのです。目標や欲求を満たすために
は今までしてこなかったことをしていかなければできないままで終わってしまうのです。
研修ではとことん自分の甘さについて気づいたので、これからの大学生活はもっとチャ
レンジしていこうと決めました。そしてどうせやるなら大学生の間しかできないこと、や
っておいたほうがいいことをしようと思い、研修中に関わった様々な方に「大学生のうち
にしておいたほうがいいことはありますか。」と尋ねました。複数の人が読書と旅行と答え
てくれました。どちらも自分を表現するときの材料になるからです。あの国へ行った、あ
の小説を読んだという出来事だけでも誰かとコミュニケーションをとることもできます。
その上人生観や価値観が変わったことを話せたり、表現したいことも言語をたくさん知っ
ていればいろんな言葉表現をして相手を楽しませることができます。研修生に留学生がい
たということもあり、ともに生活する中でそれを実感することができました。あとは研修
後も社会人の方と関わる機会を自分から持つことです。インターンシップを複数受けるこ
とも選択肢の1つだと気づいたときに、大学生こそ自由に様々な業種の方と関わる機会が
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あると思いました。自分で機会を作ればいくらでもチャンスはあるので人生の先輩である
方たちと常に関わることによって、刺激をもらい、成長する努力を怠りたくないものです。
そしてインターンシップ研修で学んだ知識を応用させて大学生活、そして日常生活に生か
していきたいと思います。
この研修では個性豊かな仲間に恵まれ、いつも刺激し合うことができました。社員さん
みなさんを見ていると働く大人ってかっこいいなと思い、いつも尊敬の眼差しで見ていま
した。そしてこのような出会いと経験する場を設けてくださった愛媛トヨタさんに心から
感謝の言葉を送ります。本当にありがとうございました。2週間という短い期間でしたが
考えさせられることがたくさんありました。今後も人生を豊かにするために成長し続けた
いです。最後に心残りがあるとすればそれは、研修中何度も考え方が180度変わるよう
なキラキラした出逢いや経験をすることができたのに、私の表現でそれが充分に表現しき
れているかだけが心配です。それ以外は最高のインターンシップでした。
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【15】有限会社愛媛ヒアリングエイド(えひめ補聴器センター)
〒790-0011
愛媛県松山市千舟町6丁目4-2シャンボール千舟1階
学部法学科
2年次生
清家
大地
1.インターンシップ研修の目的
私は大学に入学してから新しいことにチャレンジすることもなく何の特徴も活気もない
学生生活を送っていた。あっという間に時間も過ぎていき何もできてない自分に焦りも感
じていた。時間を持て余している自分に嫌気がさすことも多々あった。
ある日のゼミの授業で指導教授に将来やってみたいことを聞かれたが全く答えることが
出来なかった。やりたいことがみつからないは甘えと指導教授に言われた。そんなことな
いだろうと私は思ったが私以外のゼミ生はすらすら答えていた。経験を積もうとしないか
ら自分がやりたいこともわからないまま時間だけがあっという間に過ぎていくと言われた。
そこで指導教授からインターンシップを紹介していただいた。ガイダンスに足を運んでみ
ると、発表者がここでインターンシップに出会えたのも何かの縁であってインターンシッ
プを通して様々な出会いがあるはずと言われていたのを覚えている。この言葉で今までこ
のような経験から逃げていた自分も何か踏み出さないといけないのではと感じた。新しい
ことを始めるきっかけは今しかないのではないかとも思った。
インターンシップを通して自分のやりたいことや適性を見つけたいと思った。それと同
時に私には社交性が足りないと常々感じていたため実際の企業での体験を通してコミュニ
ケーション能力の向上にもつながればと考えた。
2.インターンシップ研修先の選択
新しい挑戦はほぼしてないと述べたがそんな私が唯一といっていい挑戦がフルマラソン
だった。2 月に開催された愛媛マラソンに出場した。マラソンは個人スポーツと考えてお
り体力には自信のある私にとっては誰からも強制されることなく一人で練習に打ち込める
ためそれがやりがいのあるものだと感じていた。だが、実際に大会で走ってみると個人ス
ポーツという考えは間違いで多くの人に支えていただいていると感じた。沿道の人々の声
援が力になりボランティアの方々がいなければそもそも大会が成立しないと気付いた。そ
こで今度は私が誰かを支えてあげられる立場になりたいと感じた。研修先を探していると
きにその条件にあてはまるのではないかと思った企業があった。それが有限会社愛媛ヒア
リングエイドだった。補聴器の販売をしており難聴の方の役に立てるのではないかと考え
たのと今まで私が全く触れてこなかった分野だったため興味が沸きそこに研修先を決める
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ことにした。
3.インターンシップ研修の内容
初日は、簡単な業務の説明を受けて基本的には見学が多くの割合を占めた。お年寄りを
相手にするため大きい声、柔らかい口調、丁寧な言葉遣いが重要だと教わった。それらを
意識して接客を見学した。社員として勤めているだけあって話の広げ方などさすがだと感
心させられることが多くあった。全体の業務が終わった後に打ち合わせが行われた。しっ
かりと発表できるようにと宿題を与えられていたため緊張もしたが発表前の不安ほど焦ら
ずにしっかりと自分の意見を発表できたことは収穫だと感じた。社長が会議では柔軟な発
想と無謀に思えることでも積極的に案を打ち出しみんなで改善していくことが大事とおっ
しゃっていた。
二日目は午前中に社長からのお話があった後は通常通りの業務を行いそれから DVD 鑑
賞を行った。社長は自分本位の接客をしない、生活のためと考えることも大事だが仕事自
体にやりがいを感じないと続かない、礼儀正しさに勝る攻撃力はないと強く仰っていた。
特に感銘を受けた言葉が礼儀正しさに勝る攻撃力はないという言葉であいさつ、感謝の気
持ち、仲間外れにしないなどといった子どもの頃に教わった当たり前のことがすごく重要
という意味だ。意外にこれができない大人が多いという。当たり前なことのためできてい
ないと印象がとても悪くなる。成功を収めている企業の社長の言葉ということもあって感
銘を受けることが多くあった。
三日目は、補聴器を付けたり難聴体験などアトラクション要素のあることもした。補聴
器を実際に付けてみることで印象がだいぶ変わった。思ったよりクリアに聞こえずに苦労
する人の気持ちがわかった。補聴器の機能の説明も受けたが Bluetooth が搭載されている
ということが私には驚かされた。企画立案も行ったがこのような事実をもっと若い世代に
も広めることが大事なのではないかと提案した。自分の提案したアイディアが思いの外評
判が良かったため企画に向いているかもしれないと少し感じた。
四日目は主に接客をした。今は話しかけて欲しくないのではないかと考えると消極的に
なることもあった。しかし、実際に話してみると話を広げていただけたりしてこちら側が
助けられるということがあった。笑顔が少ないということ、声の大きさなどに課題が残っ
た。
最終日は引き続き接客を行った。その後に主任からのお話をいただいた。自分がしっか
りとした目的をもって大学に通っているかと問い詰められた。親に授業料を払ってもらっ
ているのならそれを無駄にしないようにしなくてはならないと仰っていた。自分の学生生
活を改めないといけないと感じた。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を終えて学ぶことがたくさんあった。本来の目的であった。自分
の適性を見つけることにも手がかりを感じた。コミュニケーション能力もお客様や社員の
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方のやり取りによって少し改善されたのではないかと自分では思う。だが、インターンシ
ップ研修を終えたこれからの学生生活の方が大事になってくるのではないかと考える。イ
ンターンを始める前の自分に戻ってしまっては何の意味もなかったことになってしまう。
これからは物事にもっと積極的に取り組み自分の成長につなげていきたい。ありがたいお
話をいただいた社長や主任、迷惑をおかけすることもあったが嫌な顔ひとつせずに受け入
れてくださった社員の皆様には本当に感謝している。
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【16】株式会社えひめリビング新聞社
〒790-8583
愛媛県松山市千舟町7丁目2-8
人文学部社会学科
3年次生
川染
彗
1.インターンシップ研修の目的
私は将来に漠然とした不安と焦りがありました。希望する業界があるにも関わらず、何
をしてよいか解らず最初の 1 歩を踏み出せずに居ました。そこでこの研修を初めのステッ
プにすると決意しました。何も出来ずに居た自分を変えたいという一心でインターンシッ
プに臨むことにしました。非常に積極的な動機などではなく寧ろ、不安や焦りの緩和を目
的としていました。
最初の導入はこのような不純な動機でしたが、実際に事前研修を行っていくことで、
「関
心のある業界の内部を直接見る機会は他にはない。経験したい。」と積極的な動機へと変わ
っていきました。どんな些細な事からでも吸収し自身の糧にしたいと意気込むようになり
ました。最初の形がどうであれ、自分の意識をよい方向へと変えていくことが大切になる
のではないかと考えています。
2.インターンシップ研修先の選択
今まで人前に立つことが多く、人に何かを「伝える」ということを多く経験してきまし
た。そのようなことから、
「伝える」ことに重きを置く、広告業や出版業に前々から興味が
ありました。これが先述した希望する業界です。
「リビングまつやま」という刊行物だけで
はなく、職務内容は多岐に渡るということで、ますます興味を抱きました。0 から 1 つの
ものを作り上げていく過程を経験出来ることも魅力の 1 つでした。
研修先を決めるにあたって、私は誰よりも下準備を入念に行ったという自負があります。
前年度の研修報告書を読むのは勿論のこと、企業の HP や Facebook、更にはその企業の
子会社や連携企業なども調べていました。そうすることで、その企業がどの方面に強いの
か、どの程度のシェアを誇っているのか、など多角的に捉えることが出来たと思います。
下準備を徹底的に行い、企業の合同説明会に参加することが出来たので、非常に有意義な
説明会になりました。
そしてその説明会の個別面談では、伝えられる側に非常に気を遣い、その相手の目線を
大切にしている姿勢が伝わりました。女性向けの刊行物であることから、不安を感じなが
ら説明会に向かったのですが、取締役本部長から「是非うちに来てください」と声をかけ
てくださったこともあり、それが私の背中を後押しする形になりました。ここでなら自身
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を俯瞰的に捉えることができ、自身の能力の向上に繋げられると思い、株式会社えひめリ
ビング新聞社に研修先を決めました。
3.インターンシップ研修の内容
社内研修、営業同行、企画会議、編集会議
ブレーンストーミング、工場見学、プレゼンテーション
<社内研修>
プロジェクターを使いながら社長、編集長、取締役本部長から座学を受けました。
①社長
事前説明ということで、会社の概要や取り組みの内容、各企業や部門との連携やそれに
伴う社の方針を聞かせていただきました。25 万世帯に配布するフリーペーパーの発行を主
な職務内容としていることもあって、広告料と選別配布の調整が非常に重要となることを
学びました。
誌面だけでなく、配布されていない世帯でも閲覧が可能なように Facebook など web 上
で見ることができ、読者の目線に立った様々な取り組みがなされていました。また定期刊
行物だけではなく、
『るるぶ』といった旅行雑誌の編集にも携わっています。その他にもイ
ベントの主催やカルチャーセンターの展開といった取り組みもなされていて、直接的に常
時人と触れ合う機会を持っていることに非常に感銘を受けました。
②編集長
女性向けの刊行物であることから、
「女性の視点」に重きを置いていました。編集部では
契約社員やアルバイトを含め全員が女性となっています。広告料が制限されている上に低
コストで大きな効果の見込める誌面にしなくてはなりません。そこで外部に委託するので
はなく、デザインやコピーを自らの手で作り上げているのです。毎週の定期刊行物にプラ
スして他の出版物を取り扱うので、計画性と正確性を損なうと大変な惨事となりえます。
責任感やスケジュール管理が非常に大切であることを再認識しました。
③取締役本部長
研修のメインでもある営業同行に関する内容を教わりました。営業の基本心得や上手な
対処の仕方など日常生活において知っておいて損がないことばかりでした。また、広告に
関する細かな説明も受け、私が関心のある分野のことを多く学び取ることが出来ました。
<営業同行>
企画情報部は「営業」が基本となります。新規の店舗や親睦のある企業へ訪問し、実際
の営業に連れて行って貰い間近で営業の実態を知ることが出来ました。毎日足を運ぶ企業
もあり、そのような積み重ねからビジネスチャンスが生まれるところを目のあたりにしま
した。
「人と人とのつながり」
「企業と企業とのつながり」この 2 つが営業の主軸となって
いるのではないかと思いました。様々な人や企業と出逢う機会を持ち、そのよい関係を保
つことが営業する意味だと考えました。知っている企業、知らなかった企業関係なく、営
業で企業を訪問することは、あらゆる発見があり大変よい経験をさせていただきました。
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<工場見学>
毎週フリーペーパーを印刷する工場の見学に行きました。膨大な数を印刷しているだけ
あって非常に見応えのある見学となりました。企画から特集が組まれ、それをこの工場で
印刷しここから各家庭へと配られると思うと感動しました。1 枚 1 枚の向う側に読者が居
ると感じることが出来る場所でした。
<ブレーンストーミング>
インターン生 3 人で最終日のプレゼンテーションに向けて準備を進めていました。最終
日には他大生と合同で発表の機会が設けられていました。私達が実際に企画した内容が反
映される可能性があることもあって、真剣にスライドと文章を練りました。3 人居れば色々
な考え方や価値観があり、1 つの企画を深めていく面白さを実感しました。多角的に物事
を捉える難しさや表現する大事さを改めて思い知ることになりました。
全てを詳細に書き切ることが出来ず残念ですが、私にとっては魅力的な研修内容でした。
4.インターンシップを終えて
私が事前に目標として掲げていました「業務の背景を意識し、どのような事柄からでも
自分の実となるよう積極的に行動する」は無事達成することが出来ました。様々な体験を
させていただいて、自分の強みをしっかりと把握することが出来ました。日常生活におい
て、自分のしたことに関してレスポンスがあることはなかなかありません。しかし、社会
人に囲まれ、その人達からレスポンスがあることが非常に新鮮で、新たな視点・観点をも
学び有意義な時間を送ることが出来たように思います。
自身の強みを更に活かす為にも、あらゆることに挑戦したいという気持ちが高まってき
ました。このインターンシップで満足するのではなく、これを機に就活の為の準備を早い
段階からスタートしていきたいと思います。導入はどうであれ、意識を変えるのは結局の
ところ自分次第だということを痛感しました。誰かから言われて変わるのではなく、自分
が「変わりたい」
「変えたい」という気持ちをまずは持たなければ現状を打破することは出
来ないと思い知るよい機会にもなりました。
このような素晴らしい機会を設けてくださった全ての人に感謝しています。そして研修
先をこの株式会社えひめリビング新聞社に決めた自分は正解でした。この経験が実り活か
せるような日常を送りたいと思います。
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【17】株式会社エフエム愛媛
〒790-8565
愛媛県松山市竹原町1丁目10-7
人文学部社会学科
3年次生
安部
綾乃
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は、大きく分けて 3 つあります。1つめは、自分の興
味のある分野で活躍する社会人を見て、自分の将来のモデルとなる人を見つけたいことで
す。インターンシップ研修先で出会う人すべてが初対面です。そういった方に色々なお話
を伺い実際の職場に飛び込むことで、社会人の方と触れ合い刺激をたくさん受けたいと考
えました。2つ目は、将来の視野が広がる体験をしてみたいということです。何事も経験
を重ねることは非常に重要です。アルバイトではできない専門的な仕事を体験させていた
だくことで、仕事の雰囲気を肌で感じ職業観を養いたいと考えました。3 つ目は、コミュ
ニケーション能力を高めることです。自分の意思を伝える発信者となり、同時に相手の心
情を理解する受け手にもなる。常日頃、私にはこの力が不足していると感じていました。
ですから、自分を知らない環境に置くことで自分の現状を知り、どんな仕事でも使うコミ
ュニケーション能力を磨くべきであると考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は元々特定の有名人のラジオをいつも聞いていたため、ラジオがどのように制作され
ているのかにとても興味がありました。また、音声だけのメディアであるラジオは、テレ
ビに比べて伝わる情報量の少なさがあると感じていました。しかし、ラジオは発信者と受
け手(リスナー)の距離が近く感じられる点もあり、音声のみに縛られているからこそで
きることもあるのではないかと思い、メディア研究の一環として興味を持ちここを選択し
ました。そして、私は愛媛県外出身ですが、愛媛県内の就職も視野に入れています。地元
メディアなど、地元に根を伸ばしているのが大きく見えやすい企業でインターンシップ研
修を体験することで、愛媛県の企業で働くために必要なスキルを見つけたいと考えました。
3.インターンシップ研修の内容
9 月 7 日(1 日目)
この日は座学が中心の一日でした。それぞれの部署の方に 1・2 時間お時間をいただい
てお話を伺いました。
仕事の業務内容としては、営業開発部、営業部、制作部、放送部、総務部があり、
「メデ
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ィアとして世に出るだけで営業もあるし総務もある。会社自体は普通の会社だよ」と社員
さんがおっしゃっていたのが印象的でした。
営業部の業務内容としては、スポンサー獲得のためのスポットセールスが主な内容で、
広告代理店を通じてスポンサーを獲得するのが仕事だと伺いました。今まで想像していた
のは、企業に直接営業に行ってスポンサーを獲得するイメージだったので驚きました。ま
た、実体のない物に広告を持つところ(電波を主に扱う所)はスポンサーが取れやすいこ
と、レギュラースポンサーは本当に大切にしておくべきことなど、大人のいろはを教えて
もらったような気分でした。
9 月 8 日(2 日目)
2 日目はCM制作見学とスタジオ設備、操作説明でした。録音スタジオは入ると不思議
なくらい無音であり、防音設備がしっかりしていることや、紙のこすれる音や咳などのノ
イズを聞こえないようにする設備など本当にきめ細やかだと感心しました。
CM制作をされる方にお話を伺う機会があり、
「自分の好きなことを仕事にするのは、正
直つらい。好きだからこそ自分と理想がかけ離れているのを痛感するし、限界点が見える
時もある。でも、賞が取れて周りから認められたときは正直嬉しいし、やって良かったと
思っている。好きなものを仕事にするのはよくよく考えて」とのお言葉を頂きました。今
まで就職活動を考える際、これが好きだからここもいいかもなどの安直な考えで物事をす
すめていました。消費者であるべきだという考えは私にとってとても新鮮でした。
9 月 9 日(3 日目)
三日目は実際にラジオの生放送を見学しました。放送開始の約一時間前からディレクタ
ーさんとパーソナリティーさんの打ち合わせが行われていました。生放送では、実際に番
組が進行している中、ディレクターさんが届いたメールの確認、選別、印刷をして、走っ
てスタジオに原稿を持っていく。この間もずっとパーソナリティーさんはしゃべり続けて
おり、とても緊迫感溢れる時間でした。
9 月 10 日、11 日(4 日目、5 日目)
この二日間は学生たちでの実習番組制作でした。16 時からの 15 分番組で大学生と大学
生の子を持つ親をターゲットに二班に分かれ番組を制作しました。班員とBGMの選曲、
どんなコーナーにするかの話し合いや詰まり感をなくすために音を各所に入れる提案、B
GMの音量調整やノイズを切り取って聞きやすくする作業など、細かく作りこむことが大
事だと痛感しました。
最後の発表会で私たちの班は、よく考えて作られている、との評価を頂きました。しか
しもう少し軸として伝えたいことが欲しかったと言われ、聞く側の立場に沿っていない反
省点が挙げられました。
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4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を終えて、学校の授業では感じることのできない仕事現場の緊張
感、生放送だからこその苦闘や緊迫感が体験でき、楽しさ、魅力を肌で感じることのでき
た充実の五日間でした。
全体的に反省点がよく見えた五日間でもあったと思います。自身の問題点として「自己
発信力が足りない」点、
「文章力が足りない」点が挙げられます。最終日に担当者の方から、
「もう少し質問をすること、積極的な態度で臨むこと。」等の趣旨を伝えられ、自身の二つ
の反省点を射抜いた言葉だと痛感しました。
そして何より、このインターンシップで一番強く感じたのは、自身の仕事に情熱や誇り
を持っている人はそれだけの知見や魅力を持っていて、回りを巻き込む強い力があるなと
感じました。これはメディアという形で外に出る業界だからこそ感じられた点だと思いま
す。何事も一生懸命する。当たり前にできそうで当たり前にできないことだなと感じ、心
に大きく響きました。こういった人々からたくさんの刺激をもらうためにも、もっと積極
的な行動を心掛けたいと思いました。
株式会社エフエム愛媛の方々は非常にフレンドリーで、明るく親切に各プログラムを一
緒にこなしていただきとても楽しく充実した五日間でした。ここでの貴重な経験を自己分
析に生かし、これからの学生生活や就職活動に生かしていきたいと思います。
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【18】有限会社遠藤青汁
〒790-0942
愛媛県松山市古川北4丁目9-25
人文学部社会学科
2年次生
瀬分
華子
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は 2 つあります。
1 つ目は、
「自分に向いているものを見つける」です。私には明確な将来の夢、この職業
に就きたいから◯◯を頑張るんだということが決まっていません。ただ漠然としていて、
4 回生になってから就職活動を意識しても遅い、自分に向いているものを少しでも早く見
つけることが重要であると感じたためです。
2 つ目は、
「刺激ある学生生活にしたい」と思ったからです。インターンシップという非
日常を体験することによって自分の学生生活に刺激が与えられるのではないかと考えたか
らです。
2.インターンシップ研修先の選択
研修先の選択で重要視したことは、多くのことを経験できるところかということです。
インターンシップ受け入れプログラムの特記事項に「様々な部門(店舗対応、営業活動、
商品開発)等、積極的に取り組める方」と記載されていました。インターンシップ研修の
目的の 1 つ目で述べたとおり、私には何が向いているのかわからないという点から幅広い
経験を積むことができる企業の有限会社遠藤青汁を希望させていたただきました。
3.インターンシップ研修の内容
期間;8 月 17 日~8 月 29 日(日曜除く)までの 12 日間でした。
日程
研修内容
8 月 17 日
オリエンテーション、配達同行、営業同行、内職
8 月 18 日
POP 作成、ブログ更新、配達同行、営業、内職
8 月 19 日
スタンド研修、シフォンケーキ作り、アイス洗浄、ブログ更新
8 月 20 日
配達同行、営業、内職
8 月 21 日
商品開発、スタンド研修、営業
8 月 22 日
内職、営業、ブログ更新
8 月 24 日
スタンド研修、営業、内職
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8 月 25 日
クッキー作り、スタンド研修、内職
8 月 26 日
スタンド研修、営業、配達、クッキー作り
8 月 27 日
クッキー作り、営業、アイス洗浄、内職
8 月 28 日
スタンド研修、営業、内職
8 月 29 日
営業、内職、レポート作成
・オリエンテーション
オリエンテーションでは、青汁・ビタミンなどについてのテストをしました。テストが
終わったら N 社長と答え合わせをしました。研修前に青汁に関しての本をいただいていた
ので青汁に関しての基礎的な知識は学習していましたがビタミンの種類や栄養素に関する
雑学は全く答えられませんでした。日頃から栄養について考えることが栄養やビタミンな
どを理解するための一歩であると感じました。
・営業
研修初日はインターンシップ担当者の A さんに同行しての営業見学でした。私の営業の
イメージは押し売りというイメージが強かったのですが、A さんの営業はさらっとしてい
て相手に好感を持ってもらいやすいように感じました。さらっとした営業の中に伝えたい
要点を簡潔にまとめていました。初日から 1 人で営業したのですが、なかなか A さんのよ
うにハキハキとした声、表情で話すことは難しかったです。伝えたいことを簡潔にまとめ
ようとすればするほど自分が訳の分からないことを口走っていないかなどとても心配にな
りました。営業時に青汁のサンプルも一緒に配るのですが、青汁はお断りという店舗が多
くなかなか受け取ってもらえません。商品の説明よりも自社のサンプルを飲んで実感して
もらうことから始めないと新規は取れないと感じました。営業はその日の目標を決めて回
ります。例えば、「15 件営業する」や「持ち出したサンプルを配りきる」など。その目標
を立て効率よく多くの店舗を回るためには当たって砕けろ作戦が一番良いことがわかりま
した。同じインターンシップ生の W さんは 1 日で 40 件営業していて私も負けてられない
という気持ちになりました。数をこなすことで自分の営業に自信が持て、胸を張ってハキ
ハキと営業することができることを実感しました。
・POP 作成、ブログ更新
POP 作成では、旬の青汁のメニューについて黒板のようなものに書くという作業をしま
した。私は、キウイフルーツスムージーと豆乳青汁ソフトについて書きました。黒板とい
っても小さめのサイズでどのような情報を載せるとお客様の目に留まるのか、シンプルな
デザインの方がいいのかなどを考えました。売り文句を考えるということが難しかったで
す。
ブログ更新では、インターンシップでやったことを報告するというような形でした。最
初はがちがちな硬めの文章を書いてしまい、社員の方から絵文字とか顔文字を使ってお客
様が楽しんで見てもらえるように工夫しようというアドバイスをいただきました。お客様
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がブログを見ているという意識を持ちながら文章を考えるということが大事だと思いまし
た。
・スタンド研修
スタンド研修では、主に元気 BAR に来られたお客様に青汁やソフトクリームを提供す
る仕事です。この仕事で最も難しいと感じたことはお客様とのコミュニケーションでした。
お客様から注文を受けた商品を提供するまではできたのですが、問題は渡した後でした。
BAR なので当然お客様側には座るところがあって、座ってその場で飲まれるかお持ち帰り
にされるお客様がいます。座ってその場で飲まれるお客様は、社員の方とその日の出来事
やスポーツ観戦の結果などを話していました。お客様とコミュニケーションをしていくに
あたり、大切なことは「まずお客様との会話を楽しむ」と A さんがおっしゃっていました。
また、会話をしていく上で情報収集は非常に大切なことだということもわかりました。日
常の出来事にしてもスポーツ観戦にしてもある程度の知識がないと話についていけないし、
少しでもお客様との会話を楽しむ上では大切であると感じました・
・商品開発
商品開発での私のコンセプトは「青汁初心者でも大丈夫!」で青汁パフェというものを
作りました。社員の方々に試食していただき好評でした。しかし、いざ店頭で試食品とし
てお客様にお出しすると、普段から青汁を飲みなれている方々なため甘すぎる、素材にこ
だわってほしいという意見などがありました。職場内では好評でもお客様にお出しするこ
とで生の声が直に聞け、商品の改善点がたくさん見つけることができました。こういった
商品開発はお客様の声から学べることが多く、よりよい商品を考えていくためには試食と
いう行為は必要不可欠であることがわかりました。
4.インターンシップ研修を終えて
この研修が始まる前は 12 日間は長い、やっていけるかどうか不安でした。しかし、研
修が始まってみると不安よりも楽しいという気持ちの方が大きくなりました。研修を通じ
てまず大切だと感じたことは「報告・連絡・相談」です。この 3 つをやる機会が多くあり
ました。その時に確実に正しいことを伝えられるかわからないことはすぐに相談する、質
問するという姿勢が身に付きました。また、営業をしていく中で実際に現場に足を運びお
客様と会話をするということがいかに大切であるかということを学びました。仕事は大変
だけれどもやりがいを感じることができました。最後にこのように多くの経験をさせてく
ださった「有限会社
遠藤青汁」の皆さん本当にありがとうございました。
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【19】株式会社ガリレオコーポレーション
〒790-0047
愛媛県松山市余戸南 2 丁目 19-25
人文学部英語英米文学科
3年次生
上田
朋美
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップを研修した目的は二つあります。一つ目は、就職活動について真
剣に考えるためです。私は二回生までどのような職種に就きたいのかさえ全く決まってい
ない状態でした。この授業を通して、自分の新たな一面を発見したり、強みと弱みを明確
にさせたりしてどのような分野で働きたいのかを考え直すきっかけにしたいと思い受講し
ました。二つ目は、学生生活での目標を決めるためです。社員の方から必要な資格、学生
時代にしておくべきことなどを教えていただき、就職活動への準備を進めたいと考えまし
た。以上の二点が私のインターンシップ研修の目的です。
2.インターンシップ研修先の選択
私が株式会社ガリレオコーポレーションを希望した理由は、研修業務がとても充実して
いたからです。営業や保険やフロント、さらには修理など多くの仕事を体験し学べるとい
う所に強く惹かれました。またHPを見ると、職場の雰囲気を大切にしていて、女性も働
きやすい職場づくりに力を入れているということが窺えました。このような素敵な職場で
仕事の楽しさや大変さを学べたらと思い研修先に希望しました。
3.インターンシップ研修の内容
8 月 17 日(月)~18 日(火)、20(木)~22 日(土)の 5 日間
8 月 17 日(月) お出迎えロープレ&実践、車検証発送準備等
8 月 18 日(火) 保険について(座学)、事故をした時の対応等
8 月 20 日(木) 営業、洗車、展示車の手入れ等
8 月 21 日(金) 車の修理、車検、オイル交換、車の仕組み(座学)等
8 月 22 日(土) まとめ
8 月 17 日(月)
朝清掃を行い、その後朝礼に参加しました。朝礼では大声で発声を行っていたのが印象
的でした。一日目は主にフロント業務でした。お客様のお出迎えやお見送りの仕方を教え
ていただき実践したり、フロントとしての接客の方法、心構えを教えていただき、社内見
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学を行ったりしました。フロントの心構えとして一番印象的だった言葉が、
「お客様が常に
正しい」という言葉でした。頼って来てくれているお客様をたとえ理不尽なことを言われ
ても突き返すという事が一番良くない対応であり、一度受け入れることが円滑に話を進め
られる方法だということを教わりました。また、パソコンに車のデータを打ち込んで検索、
車検概算見積書作成を行いました。フロントは接客だけでなく電話対応、雑務、書類作成
など多くの仕事があり、常に作業をしていました。
8 月 18 日(火)
二日目は主に保険について学びました。保険の種類はどのくらいあるのか、また自動車
保険とはどのようなものかを学び、実際に自動車保険の見積もりを行いました。保険のか
け方を間違って損をしている人や、自分の保険内容を把握できていない人が多いという事
実を知り驚きでした。他にも自動車事故に関係ないような場面でも自動車保険が適用され
るということを教えていただきました。その後は、事故をした時の電話対応を実践しまし
た。電話の受け手としてロープレを行ったのですが、相手を落ち着かせ、情報を聞きだす
こと、指示を出すことは大変難しかったです。以前までは保険に関して無知で、難しいと
いうイメージが強かったのですが、知っていると得をする情報が沢山あったのでもっと知
りたいと思うようになりました。
8 月 20 日(木)
三日目は営業方法について学びました。車の購入だけでなく保険や車検など全てを任せ
られるワンストップサービスの仕組みを勉強しました。その後展示車のポップ装飾や、洗
車、お出迎えとお見送りの練習を行いました。また他車の二台を実際に見ながら比較しど
のような点が優れているのかを見つけ研修生と意見交換を行いました。この作業は車が入
庫すると必ずする作業で、お客様がどのような車を求めているのかを考えながら行うそう
です。また、他車同士の比較というのがポイントでそれぞれに特徴があって面白かったで
す。
8 月 21 日(金)
四日目は車の整備について学びました。午前中はつなぎを着てオイル交換やタイヤの着
脱、ライト点検などを行いました。車の部品を触ることは初めてで、車検を行っている現
場を見たのも初めてでした。車検がどのようにされているのか、普段見ることのできない
現場を見ることが出来てよかったです。午後には車の仕組みや車検について勉強し整備士
としての心構えを教えていただきました。
「車の整備は命に関わることなので、万が一のこ
とを想像すると整備は絶対に怠ることは無い。
」という言葉が印象的でした。また、ライト
の傾き調整などお客様が気付かないようなところまで丁寧に作業をしていたのも印象深か
ったです。
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8 月 22 日(土)
五日目の午前中は洗車と査定を行いました。前日に雨が降っていたので水垢が付いてい
たり、蜘蛛の巣が張っていたりしていました。強くこすってしまうと洗車傷というものが
出来てしまいます。しかし、こすらないと水垢が残ってしまい、汚くなってしまうので力
加減がとても難しい作業でした。また、洗車は外で行うので、天候に体力を奪われ、数十
台を洗うのは重労働でした。その後、車の査定を行いました。傷やへこみにもレベルがあ
り、ほとんどが安値で買い取られるということを知りました。午後は研修生同士で感想を
述べ、質疑応答を行いました。
4.インターンシップ研修を終えて
研修を終えると、充実感でいっぱいでした。五日間という短い期間でしたが学べたこと
が沢山ありました。車の整備や保険の勉強など今までに触れたことがない分野が体験でき、
就職活動の視野が広がりました。一番印象に残っているのは笑顔が多く仕事場の雰囲気が
とてもよかったということです。社員一人一人がいきいきと仕事をこなし、支え合い、仕
事に対しての真剣さを感じました。そして、毎日ロープレを行っていたのも印象深かった
です。保険の説明や車検の説明、お客様のお出迎えお見送り、電話対応など様々でしたが、
いざ私が実践するとなると言葉遣いや対応の仕方など改善する点が沢山見つかりました。
また、私はこの研修を通して接客に対しての苦手意識が薄くなりました。お客様がどうす
れば喜んでくれるのかを考えることによってやりがいの一つに変化するということに気付
けました。
この研修を通して、私が就職先に求める条件を明確に見つけ出すことが出来ました。お
忙しい中熱心に指導をして下さった株式会社ガリレオコーポレーションの皆様、本当にあ
りがとうございました。
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【20】一般財団法人
休暇村協会
休暇村瀬戸内東予
〒799-1303
愛媛県西条市河原津乙7-179
経済学部経済学科
3年次生
伊藤
佑弥
1.インターンシップ研修の目的
今回インターンシップを受ける目的は大きく分けると 2 つあった。1 つ目が「実際の社
会に触れることで、学生である現在の自分とのギャップを知るため」というもの。社会に
出るまでの準備期間である学生生活も残り半分を切り、卒業までの時間を無駄に過ごすわ
けにはいかないと考えたため、社会との差を実感して自分の長所や弱点を把握することで、
残りの学生生活で何をすべきなのかを、行動に移すためこの目標を掲げた。2 つ目の目的
は「社会人としてお客様と実際に接するため」だ。社会人として大人と接するとはどうい
うことなのかというイメージは、実際に体感しないと分からないと感じ、知りたいと考え
たためこの目的を掲げた。これら 2 つの目的のため、私は今期のインターンシップ研修に
参加することとした。
2.インターンシップ研修先の選択
今回、私は研修先として休暇村瀬戸内東予を選択した。休暇村とは、海水浴場やキャン
プ場を備えているホテルで、夏休みなどには、これらのレジャー施設やホテルの利用のた
め、多くの家族連れや団体のお客様が訪れる。お客様と直に接するサービス業でありなが
ら、その状況が場所によって変化するという多様性にも魅力を感じ、この研修先を選択し
た。サービス業であれば、掲げている目的である「社会人として実際にお客様と接する」
ということができる。また、自分には飽き性な面があるという自覚があり、あまり状況が
変わらない場よりも、状況が変わっていく場の方が飽きずに集中して取り組むことができ
るため、自分に合っているとも感じた。
さらに、休暇村瀬戸内東予は西条市にある。松山から西条まで毎日通うことは難しいた
め研修中は寮で暮らすこととなるのだが、自分には「せっかくインターンシップという貴
重な体験ができるなら、とことん集中して励みたい」という考えがあったため、研修中寮
で暮らすという条件もすんなりと受け入れることができた。研修の時期もこちらの都合に
合わせていただき、研修が可能となったため今回、私は研修先として休暇村瀬戸内東予を
選択した。
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3.インターンシップ研修の内容
休暇村瀬戸内東予には海水浴場とキャンプ場があり、ホテルにはレストランがあるので
夏などはこの 3 か所で業務を行うこととなるのだが、私が今回、研修を開始したのはお盆
を過ぎてからだったので、海水浴場での業務はなく、キャンプ場とホテルのレストランで
の 2 か所の業務となった。といっても 8 月中はまだ海水浴に来られるお客様もいたため、
声をかけられることは多く、実質 3 か所の状況でお客様と接することとなった。
10 日間の研修期間中、休日は 2 日あり実質勤務日数は 8 日間で、勤務のある日は昼から
日中の間はキャンプ場での業務をこなし、夕方から夜までの間はホテルのレストランでの
業務にあたるというのが、1 日の基本的な流れだった。
まず、日中の業務では、作業用の制服に着替えて車でキャンプ場まで降りて始まる。こ
こでは、夕方頃から来るお客様のキャンプをするための準備など、接客というよりは作業
をすることの方が多かった。この作業自体は難しいものではなかったが、キャンプならで
はの道具や機材を扱うため、あまり経験したことがないものが多く新鮮だった。また、夏
の日中に外で作業をするため、暑さを感じながらの業務であったが、キャンプに来てワイ
ワイと楽しんでいる団体のお客様を眺めながらの作業はこちらまで笑顔になることが多く、
現場での仕事の良さを経験できたように感じた。
夕方になるとキャンプ場での業務を終えてホテルまで上がり、1 時間の休憩を取った後、
着替えて今度はレストランでの業務が始まる。私は飲食業で働いた経験がなく、キャンプ
場での作業と違い本格的にお客様と直に接するサービス業なので、ここで私はいつも気を
引き締め直していた。ここでの業務内容は、お客様を席までご案内したりドリンクなどの
注文を受けたり持って行ったりするものだ。料理はバイキング形式なので、少なくなった
料理を厨房に持っていき、料理を補充することも業務の 1 つだった。レストランでの業務
が終わると掃除をして終了となるのだが、私はインターンシップ生ということで、そこか
らさらにほぼ毎日休暇村瀬戸内東予で行われている「海ほたる観察会」にも同行した。観
察会では初めの方は付いて行って一緒に見ているだけだったが、研修後半からは自分 1 人
で説明を行い最終日には説明から観察までをすべて 1 人ですることとなった。レストラン
での業務やこの海ほたる観察会では直にお客様と接するため、自分の弱みや強み、成長を
最も感じられた業務であった。
4.インターンシップ研修を終えて
今回、私は実際の社会に触れることで、現在の自分のことやその自分と社会で働くとい
うこととの差を知りたくなりインターンシップ研修に参加した。現在の自分の立ち位置を
知り、もし足りないものなどがあるなら、これからの学生生活をより自分のための時間と
して有意義に過ごすことが出来ると考えたからだ。実際の社会を何も知らずに社会に出て
いくことへの不安もあったのだろう。
結論を述べると、研修を終えて私は自分の現状はよく知ることが出来た。自分の得意な
分野や苦手な分野をよく実感することができた。そしてそれは具体的に表すと、今までの
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自分の行動してきたことや経験値そのものがとても分かりやすく表面化したということだ
った。これまでの学生生活、イベントなどの司会といった役割を積極的に行ってきたこと
で、観察会や説明のときなど多人数の前で堂々と話すことはできた。しかし、学生生活で
は気心知れた仲間と話すことはあっても、あまり知らない人と 1 対 1 で話す機会は多くは
ないため、1 対 1 で接客を行うような場面では、なかなか思うようにいかないことが多か
った。
今回の研修で最も大事だと感じたことは「積極性」であったと考える。お客様にはまず
自分から積極的に関わった方が良い。話しかけたり、いち早く反応するなど自分が心を開
いて初めてお客様は心を開いてくださる。また、従業員の方たちとも自分から心を開かな
ければ打ち解けることはできない。仕事中には迷ったときはすぐに行動に移した方が良い。
迷っている時間が無駄なんだと感じる場面が多々あった。
先に述べたように研修を経て、予想よりもはるかに自分のことを知ることができ、当初
の目的も達成することができた。この経験をより生かすためにも、残りの学生生活では長
所を育てていき今回大切だと感じた積極性を意識して、色々なことに対し、積極的に、能
動的に行動するとここに誓い、以上を持ってインターンシップ研修の報告とする。
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【21】株式会社
共立メンテナンス
(森の国ホテル)
〒798-2106
愛媛県北宇和郡松野町目黒滑床渓谷
森の国ホテル
経営学部経営学科
3年次生
早内
華
1.インターンシップの目的
私は、インターンシップ研修の目的を、当初、就活のネタ作りだと考えていました。し
かしインターンシップ活用の授業で、クラスメイトの子と意見交換をしたり社会人として
活躍されている卒業生の方の講義を聞いたりして、せっかく行くことになった研修をただ
のネタ作りのためだけに挑むのはもったいないと思うようになりました。そしてまず、イ
ンターンシップを経た上で、就活までに社会人としての諸々のスキルを身につけるという
目標を設定しました。そうはいっても、社会人のスキルとは何かということが、まだ今の
私にはぼんやりとしか分かりません。そこで上記の目標を達成するために、インターンシ
ップで新たに設定した目的が、社会人のスキルをもっと具体的に考えるヒントになること
を1つでも多く得るということです。また、これを実行するにあたっては研修中に自発的
になることを常に心がけておくという目標を設定しました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、元々業種で言うと観光業に興味があり、この業界において接客は必要不可欠であ
ると考えています。だから、アルバイトは接客マニュアル等がしっかりしていると思われ
る全国チェーンの店を選び、1回生の頃から続けた結果、基本的な接客するにあたっての
言葉遣いや所作などは身に着けることができました。しかし最近は慣れてきたせいか、接
客が単調で作業的になってしまいがちで、加えてアルバイトの立場で学べることは学びき
った感じがしています。そんな中で、合同説明会の際に今回の研修先である森の国ホテル
のブースでホテルの方のお話を伺うと、当ホテルではお客様の求めていることや満足して
いただけることを読み取る、つまりおもてなしの心を念頭において接客しているとおっし
ゃっていて、このホテルなら自分の接客をさらに磨くことができるのではないかと思いま
した。また、ホテルの方々の人柄にも惹かれ、ぜひ一緒に働いてみたいということもあり、
今回森の国ホテルを研修先に選択しました。
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3.インターンシップ研修の内容
8月5日~8月18日
1日目
計13日間
(8月13日はお休みいただきました。
)
午前…客室清掃
午後…レストラン(フロア業務)
2日目~13日目
朝…レストラン(フロア業務)
昼…客室清掃
夜…レストラン(フロア業務)
14日目
朝・昼…レストラン(フロア業務)
夜…事務と客室の布団敷き
4.インターンシップ研修を終えて
今回の研修内容は上記の通り、2週間という長い期間ではありましたがほぼ同じでした。
仕事は3日で覚えられるくらいのもので、お盆という忙しい時期だったということもある
と思いますが、社員の方と同じ業務が体験できるというよりは、社員の方のヘルプ、つま
りアルバイトのようなポジションでした。だから、自分が実際に体験して学ぶことは少な
く、見て学ぶことの方が多かった気がします。また、私の場合、最初5日間は1人で、6
日目から他の研修生が来て最終的に6人になり、全員の指導役を任されました。ここに正
直疑問を感じました。なぜなら、森の国ホテルの方々から色々教わりたいという気持ちを
持って研修に臨んでいる子からすれば、指導される人が私だと不満に思うだろうし、指導
する私としても5日間しか経っていないがゆえに、教えるポイントが曖昧で上手に指導す
ることができなかったからです。実際、後から来た研修生に指導していると、説明が不十
分だったり間違ったことを教えてしまったりで、結局ホテルの方が指導しなおすという二
度手間がよくありました。このように、2点ほどあまり納得いかなかった点があったので
すが、こういうときにこそ心がけていたことが「自発的になること」や「ピンチをチャン
スにかえること」でした。その結果、自分が踏み込んでいい業務領域と積極的になると仕
事の邪魔になってしまう領域との線引きは非常に難しいものでしたが、社員の方がしてい
ることをただ見ているだけではなく、どんな風に業務をこなしているのかなど積極的にメ
モを取っていると、忙しそうなときでもやりながら教えてくださるということがよくあり
ました。特に嬉しかったのが、自分の覚えた業務の中で、頼まれてはいないけど、他の社
員の方の手が空いてなさそうだったので思い切ってやったときのことです。後で聞くと、
この業務を研修生がやったのは長い間研修生を受け入れてきて初めてだったらしく、つま
り、そのぐらい研修生に任せるには重要な業務だったということだと思うのですが、積極
的に行動したことを褒めていただいたとともに、その業務をその後何度か任せていただく
こともできました。指導役を任された件に関しては、不安ややりづらさを研修日誌に書い
た際に、その返答として森の国ホテルの方が、社会人になれば人を指導することは職場で
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は必ず体験することだと返してくださって、せっかく任されたからということで、どんな
風に指導すれば分かりやすいかなど考えながらすることは将来的にためになったし、業務
を任されるという責任感を感じることもできました。
また、私の社会人としてのスキルをもっと具体的に考えるヒントになることを研修中に
得るという目的ですが、達成することができました。ビジネスマナーや敬語はもちろん社
会人スキルとして必要不可欠であると感じたのですが、社会人のスキルを考えるにあたっ
て、森の国ホテルの方々を拝見していて思ったことは、メリハリや上司を敬う姿勢、会社
の一員として活動しているという意識は重要だということです。ある社員の方に伺った話
だと、ずっと気が張っていたのでは肝心なところでミスしてしまったり、知らず知らずの
うちに疲れが溜まったりするから、やるときはやる、休めるときはしっかり休むことが大
切とのことで、アルバイトにしても研修にしてもずっと気が張ってしまってどっと疲れて
しまう私からすると、森の国ホテルの方々の休憩や業務が落ち着いたときの和やかな雰囲
気と、時には厳しい指導も行われている仕事時の緊張感漂う雰囲気との切り替えは見習い
たいと思いました。次に上司を敬うということですが、普段のアルバイトでは上下関係が
厳しくないため新しい発見が多かったです。森の国ホテルでは、挨拶は偉い方から先にす
るなど様々な特徴があったのですが、そういう立場の方を敬うことによって立場を明確に
すると、場の雰囲気が一気にしまる感じがして良かったです。あと、森の国ホテルの方々
から感じられたのが、一個人ではなくホテルの一員であるという意識を持って仕事されて
いるということです。どの方も、何をするにしてもホテルへの影響というのを常に考えて
おられて、こういう意識が社会人としての責任感や業務に取り組む姿勢の違いを生むので
はないかと感じました。
最後になりましたが、お盆というかなり忙しい時期に研修を受け入れてくださったこと、
そんな忙しい中でも慣れない環境で研修している私の心身ともに気遣ってくださったこと、
研修生という身分には贅沢すぎる宿泊環境や食事を準備してくださったこと、丁寧に教え
てくださったこと、全てに感謝しています。ありがとうございました。
- 82 -
【22】学校法人慶応学園
慶応幼稚園
〒791-1113
愛媛県松山市森松町1110
経営学部経営学科
3年次生
仙波
世吏佳
1.インターンシップの目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は2つあります。
まず1つ目は、
「将来したいことを見つけるため」です。私には、まだ明確な夢や目標が
なかったので、就職活動が近づいている今、興味のある仕事は何か、向いている仕事は何
か知りたかったからです。
2つ目は、
「強みと弱みを知るため」です。まだ自分自身の強みや弱みがあまり分かって
いなかったため、強みを知り自信に繋げて、弱みを知り残りの大学生活ですべきことを明
確にしたいと考えたからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私は教育や子供と関わる仕事に興味を持っていました。現在しているアルバイトでも子
供と関わることがありますが、実際に仕事にするとなると、本当に子供と関わることに向
いているのか、関わり方を含め勉強したいと考えました。また、子供を相手にする仕事は、
臨機応変に自分で考えて行動する必要があります。この研修先であれば、設定した目的を
果たせ、自分で考えて行動する力や勇気を身につけられると考えました。このような理由
で、学校法人慶応学園慶応幼稚園を選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
インターンシップ研修は、8月3日・4日・18日・19日・9月3日・4日の6日間
にわたって行いました。
1日目から4日目までは、小学校が夏休み中だったため、学童に通う小学1年生から6
年生の学習のサポートを基本的に行いました。1日の流れは、時間割が作られており、そ
れに沿って進められます。子どもたちは来た人から、読書や書写、宿題を始め、決められ
た時間になると、国語や算数などの学校の宿題ではないプリントをこなし、学習をすすめ
ます。私はその中で、問題が分からず行き詰っている子供たちがいれば解く手助けをし、
子供たちがどんどん解いていくプリントの採点を行いました。プリント学習だけではなく、
英語やグループ学習、100 マス計算や運動場や体育館を使ってのリレーやサッカーなど遊
ぶ休憩時間などもありました。そして1日の終わりには、子供たちは自分たちで司会進行
- 83 -
をしながら、今日の反省や日記、ことわざの意味や読書の感想などを発表していました。
学童で学習をしている子供たちを見ると、成長している理由は自分ひとりの力だけではな
く、周りにいる友達のおかげでもあると感じました。学童には学年を超えた関わりがある
ため、頑張っている上級生を見て、下級生も頑張ります。問題が分からなければ、上級生
が手助けを行います。この光景はグループ学習で特に見られ、ことわざの学習をグループ
で行っているときは、上級生が下級生を率先して進めていました。
5日目と6日目は、幼稚園の夏休みが終わったため、14時半まで幼稚園で研修を行い、
その後は学童で研修を行いました。幼稚園では、音楽や体操、ワークなどのサポートを行
いました。子どもたちは音楽の時間には、歌や鍵盤ハーモニカの練習をし、体操の時間に
は、逆立ちやブリッジ、側転の練習をします。ワークの時間には、数字やひらがなの練習
をします。私は、ハーモニカを教えたり、体操の補助や、読み書きを教えたりしました。
運動会が近づいていたため、運動会の練習にも参加することができました。運動会の練習
では、かけっこを終えた子供たちの誘導や、子供たちが元気よく友達を応援できるような
呼びかけなどを行いました。1日の活動の中で、出来たことがあれば喜びの笑顔を見せ、
出来ないことがあれば悔し涙を見せながら、子供たちはどの練習にも熱心に取り組んでい
ました。幼稚園での研修終了後には、学童に移動し、インターンシップ担当の先生と、1
対1で反省を含めたお話ができました。その後は、学校が終わった小学生が来るので、学
習のサポートを行いました。6日間の研修の中で、自分自身が考えることやアドバイスな
どを、学童に通う子供たち全体の前で話す機会を二度いただきました。そこでは私がして
きた今までの経験やこの研修を通して感じたことを伝えることができました。
4.インターンシップ研修を終えて
わたしは6日間のインターンシップ研修を終えて、様々な発見や反省ができました。幼
稚園や学童の先生たちは、常に全力で、常にどうすることが子供たちの成長に繋がるのか
を考えていました。子供一人一人のことを見て、この子にはどこまで手を貸すべきで、ど
こからは手を貸すべきでないか、瞬時に判断していました。また、担当の先生一人では足
りないときは、他の先生がサポートに来ていました。働くということは、こういうことな
のだと感じ、このような先生方に囲まれての研修は、本当に実のあるものでした。研修を
行う2つの目的は、どちらも果たすことができました。子供と関わることができる仕事が
したいという思いは強くなり、先生たちとも関わることで、老若男女問わず人と関わる仕
事がしたいと感じました。そして、自分自身の強みと弱みを知ることができました。ここ
で発見することができた強みは、自信に繋げると共に、これで満足せずに、どのような環
境下でも発揮できるように伸ばしていきたいです。そして弱みは、残りの大学生活で改善
させていき、就職活動に自信を持って挑みたいと思います。
目的の達成以外にも、感じたことがありました。1つ目は挨拶・笑顔を大切にするとい
うことです。就職活動では特に第一印象が大切になってくると思います。私自身これを理
解していて、実行できていると思い込んでいました。しかし、自己評価と他人評価は違う
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ということを感じさせられました。他人からの評価が自己評価を上回ることができたとき
に本当に実力があり、信頼される存在になれると教えていただきました。過信せずに、自
信や勇気を持って、これから一層、挨拶や笑顔を大切にしていこうと考えました。そして、
2つ目は今目の前にあることを一生懸命頑張るということです。まだまだ自分探しは続け
ていくので、いつ夢や目標が定まっても後悔しないよう、残りの大学生活を送っていきた
いです。
本当に熱心な子供たちと先生方がいる環境の中で研修ができたことを誇りに思います。
この6日間、お忙しい中インターンシップ研修を受け入れていただき、ありがとうござい
ました。学校法人慶応学園慶応幼稚園の皆様に心から感謝いたします。
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じ
【23】株式会社コモテック
〒790-0012
愛媛県松山市湊町8丁目111-1愛建ビル3F
経営学部経営学科
2年次生
紙崎
美穂
1.インターンシップ研修の目的
私は3つの目的を設定しました。一つ目は今の自分に足りないものを見つけることです。
自分の短所をみつけることで、今後の就活に向けての学生生活の過ごし方も変わってくる
と思うので、早いうちに把握してそこをどうカバーするか考えたらと思ったからです。二
つ目にいろんな人と会話をし、コミュニケーション力を高め、視野を広げることです。
社会人の方と話す機会があまりないので、普段の自分の言葉遣いが実際に目上の人と話し
た時にいかに使えていないか実感し、コミュニケーション力を高めるためには何が必要か
考えようと思いました。社会にでてからの自分が知らない世界も会話をする中で聞きたい
と思い、自分の価値観や考えを深め視野を広げようと思いました。3つ目は働くイメージ
を掴もうと思いました。働くことはアルバイトと違って責任感や仕事の内容も全然違うと
思います。自分が考えている働くことへのイメージのギャップを今のうちに少しでも埋め
ておきたいと考えました。特に私は今営業に興味があり、そこは女性が少なくノルマなど
もあり厳しいイメージがあります。そういった疑問なども実際に会社にいってみてお話を
聞くことや、仕事をしている姿をみて営業とはどういうものか知りたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
株式会社コモテックにした理由は、私は営業に興味があったからです。実際に仕事内容
や働いている姿をみて、営業とはどういうものか、仕事のイメージを掴みたいと思ったか
らです。将来人と人との繋がりがある仕事に就きたいので、コモテックはお客様を第一に
考えお客様と共に作りあげることを大事にしていて、経営理念と行動指針がまさに自分が
理想とするものでした。コモテックの経営理念は「お客様と従業員の最高の幸福を追求す
る」です。行動指針は「①未来への挑戦(発展)…我々の、大きな志に向かって、常に勇
気を持ち、決断、実行を繰り返し、決して諦めることなく必ずやり抜く。②仕事を楽しむ
(幸福)…仕事は強制的なものではない。我々が、望んで仕事をしていること(させても
らっていること)を忘れずに、仕事の中での本当の楽しさを常に発見する。③人間力を磨
く(貢献)…我々は、社会の中で生活している。常に人間力(個人の資質・能力、モラル)
を磨き向上し、顧客を通じて社会に貢献する」です。お客様に最高の幸福やサービスを提
供するために、社員一人一人が向上心をもって努力し、それを続けるために仕事を楽しむ
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という、お客様はもちろん自分達のモチベーションを大切にしているところも魅力を感じ
ました。
3.インターンシップ研修の内容
5日間を通して、まず朝8時半までに出勤し、そこから10分間社内を清掃しました。
主に机や壁をふきました。毎日朝清掃していることを知って、清潔感がある環境を作り1
日仕事がスムーズに行えるよう環境を整えているのはいいなと感じました。8時50分か
らは朝礼が始まり、毎日1人前にたって経営理念と行動指針をいい、続けてみんなも繰り
かえします。そしてやる気が出る話をスピーチし、最後にお客様からの喜びの言葉とクレ
ーム報告をしていました。
1日目はまず午前中は社内紹介がありました。インターンシップ生と担当者の方で集ま
ってコモテックがどういう会社か話があり、それぞれの部署と課題について説明がありま
した。部署は営業を体験することにしました。
午後からは1つ目の課題で、愛媛県のWeb制作会社が何件あるか調査し、他社と比較
してコモテックの強みをみつけ、パワーポイントにまとめる作業をしました。Web 広告会
社についてまだよく知らなかったので、いろんな企業を調べていく中で一口に Web 広告会
社といっても会社によってやることは幅広いなと感じました。2日目も同様でした。調査
した結果、コモテックの強みは2つあることがわかりました。1つ目に積極性です。コモ
テックは社員一人一人が積極的に意見を出し合うことで、よりよいサービスや会社の体制
を創っていく会社です。積極的に手をあげた人が成長できる環境を整えているので、高い
志をもち、努力し成長する人が増えています。2つ目はサービスです。コモテックはお客
様を第一に考え、
“一流のサービス”を提供します。お客様に感動を提供し、常にお客様が
望まれる事を実現するために努力を惜しみません。
“NO”という返事はせず、お客様が困っていれば迅速に対応します。お客様と同じビジ
ョンをみて完成した後もよりよいものを一緒に創り上げます。
3日目からはテントスーパーのサイトを調査し、知名度、売上上昇のための企画・提案
をパワーポイントで作成しました。サイトをみて自分でどうやったら会社にプラスになる
か考えたことがなかったので、体験してみてとても新鮮でした。初めはどこがもっと改善
できるのか全然思いつかず、担当者の方に相談すると少しこう考えてみたらとアドバイス
をいただき、それをもとにまた見直してみるといくつか改善点が出てきました。こういっ
た見方もあるのだなと勉強になりました。
4日目の午後からはコモテックが行う松山経済新聞のネタ集めを行いました。内容は明
るいビジネスとカルチャーニュースで、店舗のオープン記事や、これからのイベント情報
を中心に探しました。調べていく中で、生まれてからずっと愛媛にいても知らなかった伝
統イベントなどもあって、自分の生まれ育った愛媛県についてもっと知っておきたいと感
じました。
5日目は作成したパワーポイントの最終確認をしたのち、ひき続き松山経済新聞のネタ
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集めをしました。5日間デスクワークをしてみてとても疲労も感じましたが、働くイメー
ジを掴むことができました。最終日は社長も出勤しておられ、とても緊張しながら仕事を
しました。社内を見回り、社員の方にも声をかけて仕事の調子など聞いておられ、一人一
人のことを考えてくれているのがとても伝わりました。
4.インターンシップ研修を終えて
5日間を終えてみて、私は営業希望だったので正直営業同行できると思っていたのです
が、なかなか社員の方もお忙しくずっとデスクワークでした。しかしその中でも、作った
パワーポイントを元にお客様に提案して営業をすると聞いて、この作業も大切なのだなと
感じました。そして営業に行く前に、いろんな会社とアポイントをとることや、1日に何
回も電話がかかってきている人もいて、敬語やコミュニケーション力が本当に大事だなと
思いました。体験してみて、将来営業をやってみたいと思う気持ちはさらに高まりました。
営業にもいろんな種類があると聞いたので、これからはまず自分がどういった流れで仕事
をしたいか調べ、職種研究と企業研究をしていこうと思います。そしてこのインターンシ
ップで感じた自分に足りないところなどを残りの学生生活の中でしっかりプラスに変えて
いこうと思います。
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【24】佐川印刷株式会社
〒791-8018
愛媛県松山市問屋町6-21
経済学部経済学科
2年次生
東地
徹哉
1.インターンシップ研修の目的
僕のインターンシップ研修に行こうと思った目的は2つあります。1つ目は、今までの
自分より成長するためにインターンシップ研修に行こうと思いました。
なぜ成長したいと思ったかというと、自分の言いたいことをうまく伝えることが出来な
いという経験を高校生のときの部活動やアルバイトで話しているときにありました。どう
すればうまく伝えることが出来るのか、なにかいい方法はないのかと思い、インターンシ
ップに参加することで吸収出来ることがあれば自分の力にしたいと思いインターンシップ
に行こうと思いました。また、今までアルバイトも経験してきて、報告・連絡・相談など
の基本的なことは学んでいたので自分の力を試す意味でも、いい機会になるとも思いまし
た。また、アルバイト先では味わうことが出来ない社会の場も経験出来ると思いインター
ンシップに参加しました。
2つ目は、将来の仕事に少しでも活かすことが出来るのでないかと思ったからです。僕
は将来直接お客様と関わる仕事に就きたいと考えています。そのため、接客業や営業の業
務をしている企業さんに研修に行って、何にやりがいを感じるのかや、お客様とお話する
ときに気を付けることや、どうしてこの仕事を選んだのかなど質問し、自分の将来の仕事
に少しでも役に立てたいと思い、インターンシップ研修に参加しようと思いました。
以上、『今までの自分より成長するため』、『将来の仕事に役立てたい。』という2つが、
インターンシップ研修に参加しようと思った目的と理由です。
2.インターンシップ研修先の選択
僕が、佐川印刷株式会社さんを選んだ理由は、自分が吸収することが多くあると感じた
からです。1番でも書いたように、自分には伝える力が足りないと自分自身感じていまし
た。そのとき、合同説明会で偶然入った教室で佐川印刷の合同説明会が開催されていまし
た。その説明が非常にわかりやすく、また、すごく話に引き込まれるものでした。
なぜこんなに話すのがうまいのかと思い、自分にもこんなにうまく話すことが出来るス
キルを身に付けたいと思いました。また、個人面談のときも、1つひとつの言葉がすごい
自分にあっているように聞こえました。
コミュニケーション力に自信があった僕でしたが、コミュニケーション力とは、
「人に聞
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く力」だと言われ、「自分にその力があるのか?」と不安になりました。
また、研修を通して、自分の課題を見つけ、克服するヒントを得てほしいともおっしゃ
られていて、心に響きました。いろいろな言葉をいっていただいた中でもやはり、
『伝える
ことと、伝わることが違う』という言葉が一番心に残りました。伝える力を自分の課題だ
とおもっていた自分にとってこんなに胸にささるものはありませんでした。
このように、コミュニケーションについて考え直すことが出来、また伝える力を身に付
けるチャンスがたくさんあり、自分に吸収出来ることがたくさんあると思い、佐川印刷さ
んを選びました。
3.インターンシップ研修の内容
まず、課題が与えられました。それは、佐川印刷で行っている「いよマーチング委員会」
という松山の水彩画を展示するイベントの展示場所を電話で提供していただけませんかと
交渉し、アポ取りをするというものでした。
しかし、その研修がはじまったのは1日目の午後からでした。
1日目午前中は、社長インタビュー、社会人として必要なマナー研修、社内見学をしま
した。社長インタビューでは、
『NO TRY NO SUCCESS』という言葉を頂き、何事にも
限界を決めてしまうのは自分自身で、まずは、挑戦してみることが大事だと教えて頂きま
した。この言葉は社会人でも、学生でも関係なく人として一番念頭に置いて頑張ってほし
いことですとおっしゃり、研修では、何事にも積極的に挑戦しようと思いました。
午後は、自分の課題が言い渡され、営業の方と一緒にお客様訪問に同行させていただき
ました。独特の緊張感に圧倒され、1度名刺交換をさせて頂きましたが、緊張し続けてい
ました。1日目は、このような流れで研修が進み、最後に自分の研修内容を書く、日報と
いうものを書き終わりました。
2日目は、午前中はイベントの展示をしていただくためにお客様のリストアップに入り
ました。
「松山の風景の水彩画を見て少しでも癒しにつながってほしい!!」という思いか
ら松山市内の病院とホテルを30件ほどリストアップしました。
午後は、電話でアポ取りをするのでどんなことを話すのかという電話原稿を作りはじめ
ました。作っては添削を繰り返し、ある程度の自信をもって添削をお願いしました。しか
し、わかりにくいという風におっしゃられ、心がおれかけてしまいました。しかし、その
ときに次長さんが普段お客様と話すときに実施してらっしゃる話し方の方法を教えてくだ
さいました。その方法とは、なにを話すのかをツリー型で整理し、予想できる反応を考え、
その反応にあった言うべきことを考えておくというものでした。伝えるときのコツを学ぶ
ことが出来たので添削して頂いてよかったです。そのような感じで二日目が終わりました。
3日目は、今までの研修の中間報告会をインターンシップ生5人でしました。それぞれ
が、研修にしっかり考えをもって行っており、自分もより一層頑張ろうと思うことが出来
ました。また、ワークショップという自分の話している姿を動画で見て癖を見つけたりも
して、普段では経験できないことをできました。午後には、初めて電話をさせていただき
- 90 -
ました。しかし、話をしたいことと話すべきことの整理がうまくできずに中途半端に伝わ
ってしまったようでした。
4日目は、ひたすら電話をかけました。午前中は、うまくお話をすることが出来ずに、
話さえも聞いていただけませんでした。そこで、どうすればいいかアドバイスをいただく
と「相手が不安に思いそうなことをしっかり伝えるようにしたらいいよ!」とアドバイス
頂きました。そしして、午後からその話し方を実践しました。もし自分が電話に出たら何
が気になるかを考え、相手の立場に立って話すと2件アポを頂きました。話すときは、相
手の立場に立つことが一番大事なのだと気付くことが出来ました。
5日目も午前中は電話をしました。新たに3件アポを頂きました。そのうち1件は、当
日の午後予定ないと言われ急きょ同行させていただきました。そこで、用意していた封筒
を車に忘れるというハプニングがありました。お客様のところにいくときは、必要なもの
を確認しようと思ういい経験になりました。
最終日は、成果報告会をしました。あえて発表でパワーポイントを使わずに紙芝居形式
で発表しました。おもしろい発表にしたかったので目標達成できました。自分らしさを持
つことの大切さも教えていただきました。以上が研修内容です。
4.インターン研修を終えて
僕は、インターンシップ研修で、話すときは相手の立場にたって話すこととどんな時で
も目標をもって行動すること、そして報告・連絡・相談の大切さを学びました。その中で
も、一番ためになったのは、話すときは相手の立場にたって話すことです。これを学ぶこ
とが出来たので、
『伝える』こと『伝わる』ことはまったく違うのだとわかりました。自分
の言いたいことだけ自分の言いたいようにいうのが『伝える』。相手の聞きたいことや最低
限の言うべきことをわかりやすく、簡単な言葉で言い、相手が理解することが、『伝わる』
ことだとわかりました。この経験を活かして、アルバイトを始め、なにかのプレゼンをす
るときには、相手にわかりやすく伝えるにはどうすればいいのかを考えて発表したいと思
います。
また、コミュニケーションで一番大事なのは、挨拶だと社長に教えていただきました。
なので、どんな状況でも挨拶は、自分からします。
最後に僕のインターンシップ研修の目的は達成されたかですが、これは僕のこれからの
行動で決まると思うので、インターンシップ研修で学んだ相手の立場にたって話すことな
どを実践し、目的を達成します。
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【25】株式会社サニクリーン四国
〒791-8025
愛媛県松山市衣山5丁目1-23
経営学部経営学科
3年次生
髙井
佑実
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は「就職活動へ向けて自分の意識を高めること」と「社
会人としてのスキルを身に付けること」です。私は 3 回生になり、本格的に就職活動が始
まるまで 1 年をきりましたが、未だに将来したいことが明確ではありません。そこで現在
興味を持っている研修先でインターンシップをさせていただくことにより、職業に対する
自分のイメージと現実とのギャップを埋めることができるのではないかと考えました。ま
た近年、
「社会人基礎力」という言葉をよく耳にしますが、私にはまだ欠けている部分も多
いかと思います。社会に出る前に、実社会を生きる知識や技能を知り、残りの学生生活の
課題を見つけたいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が研修先として株式会社サニクリーン四国を希望させていただいた理由には2つあり
ます。1 つ目は私の生活にはあまりなじみがなく、よく知らない分野だからこそ深く知り
たいという気持ちを抱いたからです。2 つ目は研修の中で実際に仕事に携わり、体験しな
がら学んでいくことのできる「体験型」のインターンシップ内容であったからです。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8 月 17 日(月)~8 月 21 日(金)
1 日目
5 日間
13:00~17:00 各部署の説明
初日は午後からのスタートでした。社内に入るだけでも緊張しましたが、皆さん明るく
迎えてくださいました。まず、サニクリーン全体、サニクリーン四国の会社概要や各事業
部の説明をしていただきました。ダストコントロールを中心として、ユニフォームや車、
AED に関することまで行っていることを知り、本当に幅広いことをされているのだと感じ
ました。見た目をきれいにするだけでなく、空気もきれいにする。掃除のことだけでなく、
お客様の生活を安心安全で豊かなものにしたいという心が伝わってきました。説明を受け
た後には、実際にサニクリーン四国本社以外の近くの各事務所を回りました。
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2 日目
9:00~17:00 社会人のマナーについて、商品について
2 日目は明日から実際にお客様を回るということで、午前に社会人のマナーや基礎知識
を、午後に取扱商品についてを学びました。
「1 番に大切なものは挨拶と身だしなみです。」
という言葉は印象的でした。大学のインターンシップ前の授業でもこれらは大切であると
学びましたが、実体験を交えてのお話から、よりその大切さを感じとることができました。
商品についての説明では、モップやマットの主要商品から電球や芳香剤など細かな商品ま
で全てのレンタル商品について教えていただきました。四国では本社のみに商品部という
部署があり、そこから四国全体に商品を出荷しているそうです。商品部の方は、目に見え
て売上をあげる部署でも、お客様と直接お話する部署でもないので、どこかで商品が使わ
れているのを見ると嬉しくなると仰っていました。
3 日目
9:00~17:00 松山 DC(ダストコントロール)
3 日目は社員の方と 2 人で実際にお客様のところを回るルート同乗をさせていただきま
した。この仕事は、各社員が担当しているお客様のところへ行き、マットやモップ、換気
扇のフィルター等を交換していく業務です。交換しながらお客様とコミュニケーションを
とり、新商品等の営業もしていきます。合間の何気ない会話はお互いの関係を良くし、次
に繋げていくための重要なコミュニケーションであると強く感じました。今回は会社を回
りましたが、一般家庭向けの商品も取り扱っているので、人によっては家庭のみを回る人
もいるそうです。1 日に 30~40 件回ります。この日は雨だったので、商品が雨で濡れな
いようにする点がとても大変でした。細やかな行動からお客様や商品を大切にする様子を
感じとることができました。実際にマットを交換しましたが、予想以上に重く、難しかっ
たです。
4 日目
8:30~17:00 松山 US(ユニフォームレンタル)
4 日目も社員の方と 2 人で実際にお客様のところを回りました。この日はユニフォーム
レンタルの仕事です。この仕事は各社員が担当しているお客様のところで、使用済みのユ
ニフォームを回収し、また綺麗なユニフォームをお届けする仕事です。3 日目同様、営業
も行います。ユニフォームはお店ごとに、個人個人で異なったデザインのものを貸出して
います。回収したユニフォームは本社に持ち帰った後にクリーニングの作業場へと運ばれ
るので、回収した枚数やポケットに物が入っていないかどうか、糸のほつれはないかどう
かなどをその場でチェックします。これらのきちんとした確認作業により清潔感は保たれ、
お客様の増減にも対応できるのだと思いました。人や日にもよりますが、こちらは 1 日 20
~30 件回るようです。
5 日目
9:00~15:30 事務作業について、ディベート
5 日目はまた本社に戻り、午前は総務課で事務作業についてお聴きしました。四国全部
から売上や契約についての情報、伝票が本社に FAX で送られてきます。それらを入力し、
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顧客情報をまとめて、伝票を打ち出していくことが主な仕事です。商品の販売には現金払
いと掛け(後払い)があります。大きいお客様(大きな企業等)は金額が高いので掛けが
多いようです。そのため、現金のお客様が多くても売上比率は掛けの方が多くなります。
事務員の方の入力作業は本当に早く正確で、とても驚きました。午後からは会議室にて研
修生 2 人と担当者の方でディベートという形でインターンシップのまとめと PDCA サイク
ルを学ぶための商品開発の模擬体験を行いました。現状を正しくとらえ、改善点を見出す
という作業は学生生活にも活かすことができるのではないかと考えました。
4.インターンシップ研修を終えて
5 日間の研修は短いものでしたが、一日一日がとても充実していたように思います。私
は元々事務職志望で就職を考えていましたが、今回の 3、4 日目のルート同行で営業に携
わってみて、色々な人と話すことの面白さや人に感謝されることの喜びを感じ、視野が広
がりました。出会う人々と挨拶をすることやお客様とのたわいもない会話から、お客様と
の信頼関係を感じとることができ、素敵な仕事だと思いました。事務でも営業でも他の職
でも、楽な仕事なんて 1 つもありません。でも今回の研修で、楽しいことや嬉しいと感じ
ることもたくさんあるのだと実感することができました。
今回、お忙しい中受け入れてくださったサニクリーン四国の皆様、関係者の皆様、イン
ターンシップの準備についてご指導くださった先生方、多くの方の助けがあってこのよう
な貴重な経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
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【26】株式会社ジョイ・アート
〒791-0211
愛媛県東温市見奈良1125
経営学部経営学科
3年次生
百崎
蓮
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は、大きく 3 つあった。まず1つ目は社会人
として働くということはどういうことなのかを知るためであった。私は、アルバイトとし
て働いた経験しかないので、インターンシップ研修に参加をし、実際に社会人の方たちと
ともに働かせていただくことで、仕事中の立ち回りの仕方や、責任の重さなどを、身をも
って学びたいと思ったからである。次に、2つ目の目的として、地域の人々との関わりを
大切にして、コミュニケーション能力の向上、主に私は傾聴力を養いたいと考えていた。
最後に3つ目の目的として、実際の社会人の方たちの仕事における立ち振る舞いの仕方な
どを自分の目で見て、臨機応変で柔軟なビジネスマナーを身に着けたいと考えていた。以
上の3つが私のインターンシップ研修の目的である。
2.インターンシップ研修先の選択
私が株式会社ジョイ・アートをインターンシップ研修先として希望した理由には大きく
2つある。まず1つ目はインターンシップ研修の目的の項目でも少し触れたが、私は将来
の就職先として、私自身の地元である東温市で働きたいと考えている。私は小学校6年生
と、中学の3年間でこちらの劇場に学校行事の一貫として観劇をしに行ったことがあり、
地元の小中学生に地元である瀬戸内の文化を伝えることで地元に貢献をしているこの企業
にとても興味を持っていた2つこともあり、ここをインターンシップ研修先として強く志
望した。2つ目の理由としては、インターンシップ活用の授業で去年インターンシップ研
修を受けていた先輩の報告書を読み、ここでのインターンシップ活動が、私のゼミの活動
と共通点を持っていることを知ったからである。私のゼミでは今「地方創生」をテーマと
して「企業の経営改善」を研究課題としており、去年のインターンシップ研修内容として
ショップの売り上げが伸びる方法を考え、ショップの改装を行う、という活動を行ってい
たことを知り、ぜひ今後のゼミの活動にも役立てることができると考えて、インターンシ
ップ先に選んだ。
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3.インターンシップ研修の内容
8 月 19 日
オリエンテーション・劇のリハーサルの見学・お客様のお出迎え・チケット
のもぎり・パンフレットのお渡し・客席案内・舞台鑑賞・お客様のお見送り
8 月 20 日
劇場外、ロビーの清掃・お客様のお出迎え・チケットのもぎり・パンフレッ
トのお渡し・客席案内・音響室、照明室の見学・お客様のお見送り・客席の
清掃・劇場近辺の姉妹グループ会社の見学・パンフレットの折り込み作業
8 月 21 日
将来設計についての対談・ショップの改善策についての議論
8 月 22 日
ショップの改善策についての議論・ショップの改善活動
8 月 23 日
ショップの改善活動
8 月 24 日
ショップの改善活動
1日目は劇のリハーサルを間近で見させていただき、普段なら絶対に見ることができな
い劇の最終チェックや音響の確認を見させて頂いた。劇場が開いてからは、来場されたお
客様のお出迎えとして、チケットのもぎり、パンフレットのお渡し、客席案内などをした。
お客様の案内をした後は私たちインターンシップ生も客席にて観劇をさせて頂いた。劇の
終了後はお客様のお見送りのお手伝いをした。
2日目は、会場前に劇場の外やロビーの清掃を行った。開場してからは1日目と同じく
お客様のお出迎えを行った。この日は客席からの観劇ではなく照明室での照明係の方の仕
事を見させて頂きながら観劇をさせて頂き、裏方のプロの方の技術を体感することができ
た。観劇後のお見送りの際には、劇場スタッフの方たちにサポートをして頂きながら、お
客様と役者の方々との写真撮影のお手伝いをさせて頂いた。休憩後は坊ちゃん劇場の系列
会社である近辺の企業の見学もさせて頂いた。劇場に戻ってからは、次回の公演でお客様
にお配りをするパンフレットの折り込み作業をお手伝いした。
3日目は、まず、午前中は将来の人生設計について他大学のインターンシップ生の2人
を交えて話し合いを行い、いかに自分自身の将来についての考えが希薄であるのかを痛感
した。午後は、劇場内にあるショップの、お客様の滞留率を高めるための改善策について
話し合いを行い、各々意見を出し合っていった。
4日目の午前中は、3日目の午後の話し合いのまとめをした。私は、唯一の経営学部生
として、議論の中心となり、ショップの改善策の起案やメリット、デメリットなどをあげ
ることができたように思う。また、ほかの2人の研修生の経営学部制の固定概念にとらわ
れない柔軟な発想も聞くことができたので、私自身も考え方の幅を広げることができたよ
うに思う。午後は、午前中の話し合いをもとに、ショップ内のお土産物コーナーの陳列の
並び替えがよくないのではないのか、という案をもとに、実際にショップ内の陳列の並び
替えをさせて頂いた。
5日目は、午前と午後を通して4日目の活動の仕上げも兼ねて、よりお客様が入店しや
すく、買い物がしやすいショップ内の環境を作るために、他大学のインターンシップ生2
人とも意見を交わしながら、お客様の買い物導線を考えたり、車いすのお客様の通路の党
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利やすさのことも考えたりして、陳列棚の移動を行った。
6日目は、2つ目の案に上がっていた、観劇中に飲むことができるドリンクの購入をきっ
かけにショップの滞留率を向上させる、という案の改善策として、ショップ内にあるドリ
ンク用のメニューボードをより見やすく、より分かりやすいものにツ切り替えるとともに、
劇場内のお客様の目につきやすそうな場所にドリンクのメニュー表を置かせていただいた
りした。この日の内容として、前日までのショップ内の陳列の変更の方に時間を割きすぎ
たということもあり、自分自身も、完全に納得のいくメニューの作成をすることができず、
初めの段階でしっかり時間配分を考えておくべきであったと反省をした。しかし、机上で
の案を、実際に体を使って試すことができる機会はめったにないことであるので、非常に
良い体験となった。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を終えて、
「働くこと」とは、辛いこともあるけれども、自分自身
がその仕事に対してやりがいを感じていることが一番大切であると学んだ。研修中の担当
者の方とのキャリア教育についての話し合いの際に、
「どんなに高額なお給料をもらってい
たり、とても楽な仕事であったりしても、自分自身がその仕事に対してやりがいを感じて
いなければ、それは働いているとはいえない」というお言葉をいただき、今後迎える就職
活動に対する意識を高めることができた。
最後になりましたが、この場をお借りして、非常にお忙しい中、6日間のインターンシ
ップ研修を受け入れてくださった株式会社ジョイ・アートの従業員の皆様、並びに坊ちゃ
ん劇場のスタッフ、役者の皆様方にお礼申し上げます。
- 97 -
【27】学校法人勝愛学園認定こども園
〒790-0056
愛媛県松山市土居田町841
経済学部経済学科
2年次生
遠目塚
颯也
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加しようと思った理由は、社会人になる前に働くとはど
のようなものなのかを知りたいという事もあったのですが、私が参加した1番の理由は、
新しい自分の創造です。新しい自分の創造とは、今までに体験しなかったような事を体験
し、そこから新しい自分を見出すという事です。創造といっても、ただ新しい事ばかりを
生み出すのではなく、自分が既に持っている能力も見直し、至らぬ部分があれば修正して
いくというものでもあります。そして、新しい自分の創造は、理由と同時に私がインター
ンシップを受ける際の目的でもあります。何故これをインターンシップの目的にしたかと
いうと、私は今まで楽な道ばかりを選択して生活をしてきました。それはある意味魅力的
な生活に見え、実際に魅力的なのだろうと私は思います。しかし、社会人になってそれは
通用するのかと問われれば否だと思っています。楽な生活がいつまでも続く、もしくは続
けることができると思ってはいません。もし楽な生活を送ったまま社会人になると、その
先は今まで楽をしてきた分の苦労が待っていると思います。確かにいつになっても苦労が
続く世の中ではありますが、地道に苦労を何とかする姿勢と努力の方が、私は楽をするよ
りもかっこいいと思います。また、それは自分の新しい創造に繋がり、将来の選択肢が広
がるものだと思っています。そして私は、苦労を重ねながらでも地道に取り組む私になり
たいという思いで、今回のインターンシップ研修に参加しました。
2.インターンシップ研修先の選択
私がこのインターンシップ先を選択した理由は、高校生の時に体験した託児保育のボラ
ンティア活動がきっかけでした。その時の私は、子供に関連するような事にはさして興味
がありませんでした。そう思っていた高校1年の家庭科の授業で、託児ボランティアをや
らないかとクラスに公募がかかりました。最初はそこまで行く気はありませんでしたが、
小学生から友達だった子が行くというので、私も試しに行ってみようかという理由でその
託児ボランティアに参加しました。今思えばとても不純な理由だったかなと思ってはいま
すが、そのおかげもあり、子供に興味を持ち、将来は子供に関連するような職業に就きた
いと考えました。しかし、そうはいっても子供とはどういったものが好きなのかという情
報が私の中にはほぼありませんでした。託児ボランティアが終わった後も、子供と関わる
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ようなボランティア活動をしましたが、あまりにも情報が少なすぎました。そこで今回の
インターンシップ研修先に児童を保育する施設を選択しました。高校生時代に参加した託
児ボランティアでは、確かに保育に近い経験をしましたが、たったの 2,3 時間程度でし
た。しかし今回のインターンシップでは、その比ではなく、多くの時間を保育に費やすこ
とができ、さらに多くの児童と関わることができます。そして、私の目指す将来のビジョ
ンに近づくことができるとも思い、このインターンシップ先を選択しました。また、選択
した理由は他にもあり、私が将来子供をしっかりと育てることができる親になりたいとい
う思いから選択をしました。
3.インターンシップ研修の内容
インターンシップ研修の内容は、研修先が保育施設なのでほぼ保育をするといったもの
でした。書類仕事などの事務的な事はなく、研修中は園児について保育をしました。研修
内容を詳しく説明するなら、出勤してすぐに自分が担当する組の廊下の掃除と階段の掃除
をします。それが終わり次第、登園してくる園児の保育をします。次に、園児たちと移動
し、グラウンドなどの広い場所で走ったり踊りを踊ったりと体を動かします。その後の行
動は日によって違いますが、大体の行動としては自分の組に戻って園児達と一緒に歌を歌
い、その日に園児たちがする課題を見守ります。また、この季節になると運動会が近くな
るので運動会の練習も一緒に取り組みました。昼時になると昼食の準備をし、園児たちと
一緒に昼食を取ります。この時にも、好き嫌いをする園児に頑張って食残さず食べさせる
ようにしました。その後は、園児たちが帰る時間になるまで保育をします。その時になる
と、今度は部屋とトイレの掃除をします。ただ自分が担当する組だけでなく、その組と同
じ階にある部屋とトイレを掃除しました。これは約 1 時間程度で終わりはしましたが、他
の先生の協力もあっての事だったので申し訳ないなと思いました。その掃除が終わると、
パンダ組という部屋に移動して預かり保育をします。園側と決めた終業時刻まで保育をし、
それが終わると使用した部屋の掃除をして、園の先生方と理事長に挨拶をして帰ります。
4.インターンシップを終えて
今回のインターンシップで学んだことは、多分どの職業でも同じことが言えると思いま
すが、仕事に慣れる、または適応するという事を口で表すというのは簡単でも、実際に動
いてみると難しいという事です。私は今回のインターンシップ研修を 5 日ほどしか受けて
はいませんが、それでもきつい仕事であると感じました。仕事内容を見れば保育をするだ
けと思うかもしれませんが、それでも体力が持っていかれますし、保育が終わった後はど
っと疲れがでます。私の場合は間に休みを入れてインターンシップをこなしましたが、園
で働く先生方はそうではありません。これは、どこの会社に行こうと同じことだとは思い
ますが、やはりその仕事に慣れることは必要な事であり、またそうするための努力が必要
であると学びました。他に学んだことは、子供関連についてで、たったの 5 日間で子供の
事を全て分かったとは言いませんが、確実に言えることとしては、子供は新しいものに興
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味を持つという事です。私もインターンシップの初日から担当する園児たちや預かり保育
を担当した時の園児たちにすぐ囲まれたことを覚えています。1人1人を相手にするのは
大変であり、またこれをこなす先生方が凄いと思いました。
最後に、このインターンシップ研修で掲げた目標達成率ですが、可もなく不可もなくと
いったところだと思っています。確かに達成できたものもあります。しかし、それと同時
に私の中で 1 番引っかかることもあります。それは、研修先に何を残せたかという事です。
ただ自分だけが新しいものを創造するのではなく、研修先にも新しい何かを残そうという
目標が私の中にありました。しかし今思うと、時間が少なかったせいもあるかもしれませ
んが、私は研修先に何も残すことができなかったのではないかと判断します。しかしそれ
は、自分にとっては新たな糧であるとも思っています。失敗したことを次に生かしていく
という意味では、今回の事は大きな収穫でもあり、新しい自分の創造に向けての布石だと
考えています。最終的な評価をくだすのであれば、今回のインターンシップ研修は私にと
って多くの事を与え、将来に向けての選択肢が増えた有意義な活動であったと思っていま
す。
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【28】ジョブカフェ愛 work(愛媛県若年者就職支援センター)
〒790-0012
愛媛県松山市湊町3丁目4-6
銀天街 GET!4階
法学部法学科
3年次生
森下
大貴
1.インターンシップ研修の目的
「百聞は一見にしかず」の言葉通り、実際に実務を体験すれば、より質の高いインター
ンシップになると考えたためだ。さらに、同じインターンシップ生と実務を共にすること
で、自分の能力と比較することが出来る。すると、自分の能力が明らかになるため、新た
な課題を発見しやすいいのではないかとも考えた。
2.インターンシップ研修先の選択
主に2つの理由からだ。私が所属している学生支援サークル SSS(スリーエス)の後援を
していただいている施設であり、かつ日々就活生からの相談に取り掛かっているため、非
常に正確なフィードバックをいただけるのではないかと考えたからだ。
他の研修先と比べても、私は今回のインターンシップで自己理解のきっかけにしていく
ことを一番の目的としていたため、やはり愛 work さんがベストな選択であったと思う。
3.インターンシップ研修の内容
主に4つだ。10日間のスケジューリング、プレゼンテーションの課題、愛 work の施
設案内、そして自己課題である。10日間のスケジューリングは、あらかじめ与えられて
いた「プレゼンテーションの課題・愛 work の施設案内・自己課題」の3つをどのように
こなしていくかを同じインターンシップ生と話し合って決めていった。計画を練り終えて
も、課題の進捗状況や職員さんの都合に合わせる場面が多かったので、その都度臨機応変
に対応していった。例えば、進捗状況に合わせて課題を自宅でやっておくこと、職員さん
と時間の使い方を相談するなどだ。
次に、プレゼンテーションの課題についてだ。これは、愛 work さんからいただいた課
題のメインである。題目は、『愛 work の SNS を効果的に活用するための方法』だ。この
課題は、私と同じインターンシップ生である愛媛大学の学生と一緒に取り掛かった。プレ
ゼンをするために、各自の友人、先輩、そして後輩を対象としたアンケートを実施したり、
愛 work さんがこれまで行ってきた広報の手段を調査したりした。
その次は、愛 work の施設案内だ。これは、愛 work 内にある7つのコーナーを利用者
の方に紹介することである。ハローワークさんの出張所や求人閲覧コーナー、そして専門
- 101 -
のキャリアコンサルタントの方が担当しているかかりつけ相談コーナーなど、愛 work の
魅力を5分でまとめて紹介しなければならなかった。膨大な内容を覚えることもだが、初
めて施設を利用される方の不安を取り除くことも大変だった。不安を取り除くために、話
のテンポを崩さないようにしたり、自分の目線を相手に向けることを同時に注意しなけれ
ばならなかったからだ。
最後に、自己課題についてだ。これは、インターンシップの 10 日間を通して、自分自
身が達成したい目的・目標を決定し、取り組んでいったものである。私が立てた目的は、
「聞き上手になるキッカケを掴むこと」、そして「様々な役割に挑戦することで、自己理解
を深めていくこと」だ。それを達成するための目標は、
「相手の話を要約しながら聞くこと」、
「話の文節ごとにうなづきを入れること」、そして「口角を上げ、目じりを下げるよう意識
すること」である。目的の内容は変わらず取り組んでいったが、目標に関しては日々同じ
インターンシップ生や職員の方からいただいたフィードバックを元に追加していった。例
えば、
「目標のレベルを下げて達成感を感じやすくし、持続性をもつこと」、
「社会人に対し
てはうなづきと共に『はいっ!』の返事を添えること」などを追加していった。常に課題
が生まれていく環境に身を置くことで、日々達成すべき目標が把握できた。そのため、成
長した気になりすぎず、向上心を持ってインターンシップに取り組めたと思う。
4.インターンシップ研修を終えて
非常に多くの学びがあった。その中でも、主にこの二つは社会に出てからも持ち続けて
おきたい言葉だ。
「現実を冷静に見て、行動しなければ何も変わらない。だからこそ自分と
他人の長所・短所を認めていくこと」
、
「全てのことはメッセージとして自分に届いている。
だからこそ物事に意味を見出していく」である。
自分と他人の長所・短所を認めていくこととは、結局は自分の問題だ。このように考え
られたのは、二人だけで行ったインターンシップだったからこそだ。私は、人から必要と
されない、どちらでもよい存在だと思われることが一番苦しいと感じる。実際に、インタ
ーン中に言われたわけではない。しかし、自分よりも相手の方がスケジュールを立てるの
が上手かったり、ミーティングの際臨機応変に対応できる姿を見てしまうと無力感を感じ
てしまったのだ。今まで、自分が取り組んでいた学内インターンシップや学生支援サーク
ルでの活動、
相手の考えを引き出したり、自分の考えを分かりやすく伝えるコミュニケーション力を身
に着けるキッカケになった部活動。私は、それぞれにかけた時間は無意味だったのかと考
えてしまった。自分よりも優れた相手は存在しないことは分かってる。しかし、能力や考
え方の面ではどうしてもポジティブになり切れなかった。なんて弱い人間なのだろうと思
った。それでも、今まで自分がかけてきた時間が無意味だと感じたり、これから何に取り
組んだらいいのか分からないという考え方は甘すぎる。「やるしかない!」。この言葉につ
きる。社会人になったら代わりの人はたくさんいる。そんな中でも、自分だけしかできな
いと信じて、やるべきことに向かって行動していかないと生きていけない。
- 102 -
二つ目の、全てのことはメッセージとして自分に届いているとは、相手の想いをしっか
りくみ取っていくということだ。二人だけの時間が多かったからこそ、一人の相手と向き
合わなければ、互いに楽しく活動できないなと感じる場面が多々あった。その際、自分も
相手も互いにしてもらったら嬉しいこととは何だろうと考えた。それは、相手の考えをも
らった時に自分の考えを伝えることなのではないかと考えた。そう、誰かが起こしてくれ
たアクションに応えることである。例えば、ミーティングの中で、自分の発言に対して賛
否がもらえなかったり、自分の考えになぜ賛成できないかの理由を伝えてくれないと非常
に寂しい。対して、自分の発言に賛成か反対かアクションがあったり、どんな理由で賛成
できないか伝えてくれると、向き合ってくれているという実感が味わえる。大事なのは向
き合うこと。相手と向き合えば、自分の中の長所や短所とも自然に向き合うことになるだ
ろう。自分と向き合うことから逃げなければ、これから自分は何がしたいのか、どう生き
ていきたいか見えてくるはずだ。
上記の二つの学びをもって、行動に移していく。そうすれば活路も見えてくる。そう信
じて、自分の人生をキャリアアップしていきたいと考えます。
- 103 -
【29】株式会社スイッチカンパニー
〒790-0065
愛媛県松山市宮西 1 丁目8-12
宮西ビル2階
経済学部経済学科
2年次生
馬木
胡祐貴
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は 2 つあります。1 つ目の目的は、
「社会人と
学生の違いを知る」ことです。学生は親の庇護下にあり、言われたことをやってさえいれ
ば良い、という意識があります。マナーや必要とされるスキルを学び、社会人と学生の違
いを知って現在の自分に足りないものを自覚したいと考えました。2 つ目の目的は、
「自分
の長所、短所を知る」ことです。大学での生活だけでは視野が狭まり、自身に対する理解
が浅いままになってしまいます。だからこそ自分の知らない世界で、初対面の方と触れ合
い、その中で自分を知りたいと考えました。チームでイベントを目標に活動し、自分の役
割を果たすことで今まで知らなかった自分が見えてくるのではないかと思いました。
これら 2 つの目的を果たすことで社会人として必要なことを知り、今の自分が克服すべ
きことを見定め、将来に向けた学生生活を計画したいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
合同説明会で社員の方からお話を聞き、人材紹介事業という職種に興味を持ちました。
お話の中でも特に印象に残ったのは社名の由来である「前向きな決断の瞬間を後押しでき
る存在になりたい」というお言葉です。人と仕事は切っても切り離せないものです。人は、
人生の多くを働いて過ごします。仕事は生活の為にする、という面ももちろんありますが、
それ以上に生きがいとなるべきものです。しかしながら、情報不足や機会が無くて選択の
幅が狭まり、自分の可能性を損なってしまう方や企業が存在することが事実です。私の様
に、就職活動に不安を感じる方も多いでしょう。そのような、人生を左右するとも言える
仕事の決断をサポートする、企業と人の出会いを作る、という仕事に魅力を感じ、是非こ
ちらで研修を受けたいと思いました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間 8 月 3 日から 8 月 18 日(10 日間)
主に、8 月 15 日に松山市総合コミュニティセンターで行われた合同就職説明会「おしご
とフェスタ」に向けた事前準備、当日は受付業務を行いました。
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研修内容
8月3日
顔合わせ、社員紹介、会社案内
8月4日
おしごとフェスタについて、ポスティング準備
8月6日
チラシ折り、ポスティング
8月7日
企業についての理解、イベントに向けた備品準備
8 月 10 日
備品準備
8 月 11 日
備品準備
8 月 12 日
マナー研修、備品準備
8 月 15 日
(イベント当日)会場準備、受付業務、片付け
8 月 17 日
備品片付け、アンケート集計
8 月 18 日
全体フィードバック
イベントの振り返り、研修を受けてのまとめ(発表)
<ポスティング>
最初は、チラシを 2 つ折と 3 つ折どちらにするか、から話し合いました。細かいことで
すが、どのように折れば受け取った方にチラシの印象が残るか、郵便受けに投函しやすい
かなどが考えられています。普段は何気なく貰うチラシですが、チラシを作る側になると
1 枚 1 枚に大変な労力が使われていることが分かりました。結果、3 枚程のチラシを 2 つ
折りにすることになりました。1 人 1000 枚以上のチラシを折り、その後は担当した地区
でポスティングという大変な作業でしたが、イベント後のアンケートで今回のチラシがイ
ベントを知るきっかけになったと回答して下さった方がおり、大変嬉しく思いました。
<企業についての理解>
おしごとフェスタに参加する企業を前日に各自で調べ、理解を深めました。しかし、自
分はしっかり調べたつもりでも、企業について尋ねられたとき細かい情報が分からず困惑
してしまいました。細かい情報収集は学生生活でも就職してからも重要なものです。わか
らないことをうやむやにしようとせず、企業ホームページやその他情報をしっかり読み込
んで、不足が無いように理解しなければならないと確認させられました。
<備品準備>
イベントに向けて、ポスター、看板作製や参加された方に記入していただく書類をまと
めるなどといった備品の準備を行いました。毎回、作業開始前に社員の方から大まかな指
示を頂き、研修生が自分達の作業の分担、計画をして、各自作業を開始しました。作業を
していく内に重要だと感じたのはコミュニケーションです。各自がただ自分の作業を行う
のでは無く、周囲を見て状況を判断しながら臨機応変に行動することが重要です。私は作
業への集中力は高かったのですが、周囲をあまり確認出来ていなかったことに途中で気づ
きました。自覚後は、周りを見る事を心掛け、逐一報告、確認をして、自分の作業が終わ
ったら直ぐ他の作業の手伝いを行うように注意しました。
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<マナー研修>
おじぎ、服装、上座と下座など社会人として必要なマナーについて学びました。特に印
象的だったのは社会人と学生の違いは、利他的か利己的であるか、というお話です。学生
の行動や交流は自分の利益を求めたものであるのに対して、社会人は他人の利益を考えて
行動することが大切となってきます。ビジネスの場では、相手の立場に立って行動するこ
とが自分を受け入れてもらうことに繋がります。これからの学生生活でも、視点を自分か
ら相手に替える、ということを意識していきたいです。
<当日・受付業務>
イベント当日は、会場への案内や名簿記入等を行う受付業務を中心に行いました。最初
はぎこちなかったのですが、続けているうちに大きな声と笑顔で対応出来るようになった
かと思います。企業の方や就職活動を行っている学生の方など、大学では中々お話する機
会が無い方とお話することが出来て、非常に勉強になりました。また、グループワークの
様子や、合同説明会の様子も見学させて頂きました。就職活動前である 2 年次生である現
在、このような場を見学させて頂くことは貴重だと感じます。特にグループワークでは、
学生の方達が出された題に対して熱心に取り組む様子や、柔軟な発想力や的確な意見を耳
にすることが出来て非常に参考になりました。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を受けて、社会人と学生の違いを学び、自分の長所と短所を知る
事が出来ました。まず 1 つ目に、社会人は学生と違い視点を他人にする必要がある、とい
うことを学びました。チームで自分の役割を行う際は周囲を見渡し状況を判断する必要が
あります。また、作業をスムーズに進めるには意思の伝達が不可欠で、自分の意思の押し
付けでは無く、的確に意思を伝え、相手の話をよく聞く、情報共有を心掛けなければなり
ません。お客様と対峙する際も、相手の立場に立って行動することが求められます。
2 つ目に、自分の長所と短所を知る事が出来ました。今回の研修で、物事に集中して取
り組むこと、客観的に物事を見ることは得意で、周りの状況を見て気を配ることは苦手だ
と気付かされました。長所と短所を知る事は自分に合った職を探す上で重要なことだと思
います。短所をそのままにすることや、諦めてしまうことは自分を諦めてしまうことに繋
がります。これからの学生生活では長所を伸ばし、短所を克服するためにも、自分の関心
の輪を広げ、様々な価値観に触れるため、多様な経験をしたいと思います。
お忙しい中研修を受け入れてくださった株式会社スイッチカンパニーの皆様には大変感
謝しております。本当にありがとうございました。
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【30】生活協同組合コープえひめ
〒790-8543
愛媛県松山市朝生田町3丁目1-12
経済学部経済学科
2年次生
長野
純平
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップにこれだけはやり遂げようと掲げていたのは以下の3つです。
・1つ目が何事にも笑顔で対応するということです。まず、自分が笑顔で挨拶をすること
でお客様ならず周囲の人も笑顔にさせると思ったからです。そして、笑顔になることで自
分のモチベーションの向上にも繋がると思ったからです。
・2つ目が与えられた業務には責任を持ち、真摯に取り組むということです。きつい仕事
や責任ある仕事を任された際、嫌な顔せず全うすることは誰にでもできることではないと
思います。しかし、その嫌な仕事も誰かがいずれかはしなくてはならないのです。そこで
自ら名乗り挙げ、どんなことにも率先して行動できる人間になろうと思ったからです。
・3つ目が最後まで全力でやりきるということです。目標を掲げることなら誰でもできま
す。また、その目標を達成することもできるかと思います。しかし、その目標に達成する
ために自分がどう行動していたか、どれだけ全力で取り組んできたかが重要だと思います。
周りからの評価を気にするよりも、自分が精一杯取り組んだかどうかを1日の終わりに自
分の胸に手を当て、振り返りたいと思い、これらの目標を掲げ、インターンシップ研修に
臨みました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は将来、地域に根ざした企業に就職したいと考えており、また人々の生活を支え、地
域に貢献している企業でインターンシップ研修をしたいと考えていました。組合員を第一
に考えていて、一人ひとりとの関わりの深いことと、また、私の家では昔からコープえひ
めさんの個別宅配を利用させて頂いていることもあり、研修先は生活協同組合コープえひ
めさんを選びました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2015 年 8 月 17 日(月)~2015 年 8 月 21 日(金)<5 日間>
日程
研修場所、研修内容
第 1 日目
コープえひめ本部
8 月 17 日(月)
・朝礼
・座学(コープえひめの成り立ち、業務内容や理念につい
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て)
・ミーティング(研修中の目標等)
・デイサービスの訪問
第 2 日目
コープ余戸店
8 月 18 日(火)
・朝礼
第 3 日目
コープ余戸店
8 月 19 日(水)
・朝礼
第 4 日目
松山南支所
8 月 20 日(木)
・朝礼 ・ミーティング ・商品の積荷チェック ・共同購入(配送
・前出し
・前出し
・品出し
・昼礼、ミーティング
・品出し
・品出し
・昼礼、ミーティング
・品出し
業務)商品の運搬とセッティング
第 5 日目
松山南支所
8 月 21 日(金)
・朝礼 ・ミーティング ・商品の積荷チェック ・共同購入(配送
業務)商品の運搬とセッティング
コープえひめ本部
・1週間の感想、まとめ
・1 日目の午前中はコープえひめについての座学でした。例えば、コープという生活協
同生活組合、いわゆる生協と会社の違いについてのお話しです。松山大学には生協があり
ますが、その生協を運営するための資金を出資しているのは主に利用者である私たち学生
です。そして、一言カードなどによって、より良いものにして欲しいというのも私たちで
す。ここが生協と会社の大きな違いで、生協は出資者であり利用者であり運営者であり、
生協で働いている方は組合員を支えているのであって、利益のためではないのです。そこ
がコープの大きな強みだと教えて頂きました。
午後はきどさんちというデイサービスを訪問し、ゲーム大会や様々なお話しをしました。
コープがデイサービスを行っていたことは全く知らなかったので驚きました。しかし、お
年寄りの方達とのお話やゲームを通して、短時間の間でこんなにコミュニケーションがと
れたことにも非常に驚きました。1 日目から多くの大切なことを学びました。
・2 日目はコープ余戸店で主にグロッサリーという品出しを行いました。ほとんどの商
品に賞味期限があるため、1 つの新しい商品を後ろに陳列するだけでも時間と手間が掛か
りました。またその商品がどの棚に陳列するのかを探すのにも非常に時間が掛かってしま
いました。またお客様への挨拶が小さく、探している商品の陳列場所もすぐ答えることが
できず、店舗初日は職員さんに助けてもらいながら終わってしまいました。
・3 日目も 2 日目と同じように主に品出しを行いました。2 日目ということもあって、
商品の大体の位置の把握やお客様への挨拶がきちんとでき、また陳列の速さも上がり、職
員さんに褒めて頂きました。しかし、この日はコープの特売日で飲料水の陳列が間に合わ
なくなりそうな時もありましたが、店長たちのフォローもありながら商品を店頭から切ら
すことなくできました。また、お客様のお探しの商品も素早く見つけることもでき、また
運搬の手伝いもでき、昨日よりもしっかり業務を行えました。
・4 日目はコープの最も大きなサービスである配送業務のトラックに同乗しました。毎
週同じお宅に配達しているため、組合員さんと職員さんの親しい世間話をしている様子を
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見て、お互いがどれだけ信頼しているかが肌で感じられました。私も挨拶だけでなく、職
員さんの紹介をきっかけにすこしぎこちなかったのですが、組合員さんとコミュニケーシ
ョンを取ることができました。暑い中、運搬作業は汗が止まらなくなり大変ですが、御苦
労様などの一言や冷えたお茶を出してくださり、自然と絶え間ない笑顔が出ていました。
明日も自分からお話しできるよう笑顔で元気の良い挨拶から組合員さんと接していきたい。
・5 日目も 4 日目と同じように配送業務のお手伝いをさせて頂きました。昨日とは全く
別の地区だったのですが、笑顔で大きい挨拶を心掛けて接しました。すると、温かい人柄
の方が多く、自分の話だけでなく僕個人のお話も聞いてくださり、また、世間話も非常に
面白く、時間が経つのが早く感じられたほどでした。例えば昔は名前の通り共同購入とい
い近所単位で購入していたが、共働き世帯が増え今は半分以上が個別宅配となってしまっ
たというお話などもありました。エレベーターのないアパートは階段で非常にきつかった
のですが、重たい荷物も楽々運ぶご年配の組合員の方を見て、自分も元気づけられていた
ので自分も落としたりすることなく、運搬できました。普段の生活では関われない方達と
接することは、緊張の連続でしたが段々と地域の人々の明るさがあったため途中からコミ
ュニケーションを取ることがとても楽しくなり、非常に実りのある濃い研修となりました。
そして、最後に本部に戻り担当の方たちと 1 週間の振り返りをして、無事インターンシッ
プ研修を終えました。
4.インターンシップ研修を終えて
私はこの一週間で本当に多くのことを学びました。商品の陳列や小さいお子様を含む地
域の人々へのコミュニケーションの取り方までといった、小さいことから経済的なことま
でここには書き切れないほどです。もちろん業務中やり方を間違え、注意されたこともあ
ります。しかしその時に自分は何故いけないのか自分で考えてから、正しいやり方を聞く
ことが大事です。インターンシップは実際に自分の意識によって同じ業務でも全く違う研
修になると思います。もちろん学校とは違いますし、アルバイトでもありません。社会に
出る前に自分の注意をしてくれるのは有り難いことですので研修中は全てが勉強です。私
はこのインターンシップで自分の社会性や言葉遣いや将来の方向性が変わりました。コー
プで研修でき、本当に良かったです。最後になりますが、インターンシップ研修を受け入
れてくださったコープえひめ本部の研修担当者様を初め、余戸店の方々、支所で同乗させ
て頂いた職員の方々等、多くの方のお陰で内容の濃い五日間の研修を無事に送ることがで
きました。お忙しい中、インターンシップ研修を受け入れて頂き、本当に感謝しておりま
す。本当にありがとうございました。
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【31】株式会社セブンスター
〒790-8516
愛媛県松山市東石井1丁目7-13
経営学部経営学科
3年次生
竹松
亜紀奈
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップを受ける目的は主に2つありました。一つ目に、自分がどの業界
が向いているのか確かめたいと思ったからです。私は、アルバイトで接客業をしています。
そのため、自然と興味のある業界も接客業や販売業、小売業といった業種に興味を持つよ
うになりました。しかし、例えば一概に接客業といっても、色々な職種があります。ホテ
ルや飲食、スーパーマーケットなど、どの職業に就けばいいのか迷っていました。インタ
ーンシップ研修では、普段、アルバイトでは出来ない経験が出来ると思ったこと、その経
験を通して、自分がどの職種に就きたいのかが絞れると考えました。二つ目に、今の自分
の力で、社会にどれだけ通用するのか知りたいと思ったからです。学校やアルバイト先で
学んだことをインターンシップ研修でどれだけ発揮できるのか、また、自分の今持ってい
る力で何が足りないのかを知り、今後の学生生活を充実したものにしていきたいと考えま
した。
2.インターンシップ研修先の選択
株式会社セブンスターでは、地元に密着した企業であること、また、小売業であること
から、選択肢の一つとして含んでいました。私自身、セブンスターは家の近所にあるので、
ほぼ毎日と言ってもいいぐらい、よく利用しています。しかし、消費者からは、売り場づ
くりなどの裏側は見ることは出来ません。興味のある小売業を、普段からよく利用し、身
近に感じているセブンスターで学びたいと考えました。また、
「とくし丸」という、買い物
弱者向けの移動型スーパーも体験できるということで、他の小売業の企業では体験できな
いことだと考え、株式会社セブンスターを選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
■1日目(自己紹介、会社説明、物流センター見学、バックヤード説明、レジ接客)
初日ということもあり、まずはお互いの自己紹介をし、その後、担当の方からセブンス
ターの説明を受けました。その後、社用車に乗り、二つの物流センターを訪問しました。
この二つの物流センターの機能の違いだったり、気を付けていることであったりと、様々
な部分で普段見ることが出来ないことを見て、知ることが出来たと思います。バックヤー
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ド説明では、普通だったら入ることが出来ないバックヤードの部門見学を行い、二日目か
らの部門研修の説明も少しして頂きました。レジ接客では、発声練習、スキャニングを行
い、簡単そうに見えるレジ業務も、いろんなことに気を付けながらしていることに驚きま
した。ここでは、単にレジ業務のことだけではなく、笑顔とあいさつについても学び、研
修だけではなく、アルバイトや普段の生活でも使えることを学びました。
■2日目(朝礼、惣菜・ベーカリー・青果・グロサリー部門研修)
この日は、六つある部門のうち、四つの部門の研修を行いました。それぞれの部門では、
どのような仕事をしているのか、アルバイトでは経験できないようなことを経験させてい
ただきました。お客様に商品を提供するまで、それぞれの部門で気を付けることが多くあ
り、刺激的でした。特に興味を引いたのが青果部門です。この日は、スイカとマスカット
を試食させていただいたのですが、青果部門では、お客様から味を聞かれることが多々あ
るので、試食をすることが多いそうです。実際に試食してみないと、お客様に味を伝えら
れないので必要なのだということ、また、青果は旬の物もあるので、たくさん学ぶことが
多いということが分かりました。
■3日目(とくし丸実習、海産・グロサリー・精肉部門研修)
午前中は、私自身、一番興味のあった「とくし丸」の実習でした。商品のピッキングか
ら、トラックへの詰め込み、実際にトラックで家を回りながら商品を売る過程を経験しま
した。商品のピッキングでは、
「何でもいいから選んできて。
」と担当の方から言われても、
正直何を基準に選んでいいのか分からず、戸惑っていましたが、どんな商品が売れるのか
考えながら選ぶこと、催事や季節に合わせて選ぶことを教えてもらい、何が求められてい
るのかを考えることが非常に重要であるし難しいとも感じました。とくし丸の利用者の
方々と触れ合うことですごく良い経験が出来ましたし、このような買い物弱者向けの移動
型スーパーはますます需要が高まってくると感じました。
■4日目(新入社員の方々のお話、試食ライブ販売、競合店調査)
新入社員の方々のお話では、就活のことや、仕事や部門を選んだ経緯などをお話しして
頂き、非常に勉強になりました。その後、試食ライブ販売では、新入社員の方と一緒に試
食販売をする商品を選び、商品のことを調べ、コト POP の作成をしました。コト POP の
作成では、ただ文字を書いていくのではなく、文字の配置、大きさ、配色など、気を付け
るポイントがたくさんありました。実際、試食販売をしていくと、意外とお客様は試食を
食べてくれなくて悪戦苦闘しました。しかし、食べてくださったお客様が実際に商品を買
ってくれた時は、本当に嬉しく、やりがいを感じました。競合店調査では、気を付けるポ
イントを教えてもらい、競合店調査を行いました。競合店調査は、部門チーフの方、副店
長、店長といった方々が行うことを実際に私たち学生にさせていただき、非常に貴重な体
験になりました。
■5日目(競合店調査発表、昼食会、反省)
4日目に行った競合店調査のまとめや、自分がセブンスターの店長だったら競合店とど
のように差別化を図るかといったことを、学生目線でまとめ、発表しました。インターン
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シップ生全員で考え、話し合うことで、それぞれの店の特徴を見ることができ、非常に有
意義な時間でした。その後、副店長、新入社員の方々の前で発表しましたが、自分のプレ
ゼンテーション能力なさ、アイデアを考える際の力不足を痛感しました。昼食会では、新
入社員の方々と一緒に昼食を食べ、昨日よりも、もっとお話が出来たと思います。その後、
インターンシップを受ける前と後での意識の違いや、反省を行い、インターンシップ研修
が終了しました。
4.インターンシップ研修を終えて
まず、何よりも色んなところで自分の力不足を感じました。例えば、コミュニケーショ
ン能力の不足です。準社員の方を含めた社員のほとんどの方に優しくしていただき、話し
やすい環境を作っていただきましたが、それは、社員の方々のコミュニケーション能力の
高さゆえであると思います。話しやすい環境を作っていただいても、自分から話していく
など積極的に動くことが出来なかったのが反省点です。きっと、インターンシップ研修を
受けていなければ気付かなかったことだらけだと思います。5日間のインターンシップ研
修で様々なことを体験させていただき、非常に充実した時間であり、また、たくさんのこ
とを吸収することが出来ました。様々な方とお話をさせていただき、仕事に対する意識や、
これからの学生生活を考えるきっかけにつながったと思います。インターンシップ研修を
受ける前と後で、スーパーマーケットでの仕事内容について知識が深まりましたし、机上
では分からないことを実際に体験することができたので、セブンスターという企業をさら
に身近に感じました。インターンシップ研修を受ける前は、どの職種に就こうか迷ってい
ましたが、スーパーマーケットの仕事に就きたいという気持ちが強くなった気がします。
最後になりましたが、お忙しい中にも関わらず、株式会社セブンスターの皆様には、様々
なところで丁寧なご指導を頂き、また、優しく接して下さり、本当に感謝しています。特
に、担当の方には、細かいところまで配慮して下さったり、話しやすい雰囲気を作って下
さったりと、私たち学生がインターンシップ研修をやりやすいようにして頂き感謝の気持
ちでいっぱいです。皆様、本当にありがとうございました。
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【32】全国「道の駅」連絡会
長野県小県郡青木村あおき
〒386-1602
長野県小県郡青木村大字村松29-1
法学部法学科
3年次生
梶原
愛美
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修を受けようと考えた理由は主に2つあります。
まず1つ目は、敬語などのビジネスマナーを身につけたいと思ったからです。大学の中
で生活していると、年上の方々とお話をする機会があまりありません。そのため、敬語を
話さなければならなくなった際、緊張してしまい、2重敬語になってしまうことが多々あ
ります。インターンシップでは、年上の方々とお話する機会が多くあります。就職活動の
時や就職した後、ビジネスマナーは絶対に必要になってきます。その時に困ることがない
よう今のうちに身につけておきたいと考えました。
2つ目に、県外で地域に密着している企業を実際に自分の目で見たいと思ったからです。
私は、地域活性化に興味があり、春休みには1か月、地域活性化を目指して活動している
県内の企業にインターンシップに行きました。そこで地域を活性化させるためにしている
取組みなどを学び、様々な経験を行うことができました。県外では地域を活性化させるた
めにどのような取組みを行っているのか興味があったため、インターンシップ研修を受け
ようと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が道の駅あおきを希望した理由は、県外で地域活性化を目指して活動している企業を
実際に自分の目で見たいと思ったからです。春休みに行ったインターンシップでは、様々
なことを学び、これから地域活性化を考える上でとても大切な経験をしました。しかし、
県内だけを見ていても変わらない、県外の企業も実際に見てみたいと考えるようになりま
した。道の駅の受け入れ可能施設は100以上ありました。そこで、長野県の青木村を選
んだ理由は、私の地元ととても似ていると思ったからです。山が多くあり、自然豊かなと
ころです。その似ている青木村が地域活性化のためにどのように活動しているのか知りた
いと感じ、道の駅あおきを希望しました。
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3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8月6日~8月19日のうち12日間
日程
研修内容
8月6日
教育委員会訪問
8月7日
青木村村長・村役場・社会福祉協議会へ挨拶、道の駅訪問、仕事の打ち合
わせ、ソニー財団の荷物運び、今後のインターンシップの流れについての
説明、書類の作成、確認、ソニー財団の保護者の送迎手伝い、ソニー財団
の椅子や机の片付け、荷物運び、洗いもの
8月8日
道の駅あおきでの研修スタート
準備・清掃、朝礼、仕入れた野菜や果物の商品を詰めたり、並べたりする
作業、おやき作り体験参加、後片付け、明日のそば作り体験で使うそば粉
や小麦粉の準備、レジ打ちの練習、パンフレット出し、ホームページの作
成の説明、トイレ掃除
8月9日
準備・掃除、朝礼、野菜や果物の詰め作業、商品並べ、レジ業務、そば作
り体験の後片付け、ブログ更新、パンフレット出し、トイレ掃除
8月11日
掃除・準備、パンフレット出し、仕入れた野菜の袋詰め、バーコード張り、
商品並べ、レジ業務、ホームページ更新、信州民報・東信ジャーナル・国
土交通省取材、生産者へのプリント作り
8月12日
何の野菜・果物が残っているのか、逆に何が売れているのか見る、市場に
実際に行き、野菜や果物、花などを仕入れる、仕入れた野菜や果物の袋詰
め、バーコード張り、商品並べ、レジ業務、花置き場の掃除、パンフレッ
ト出し、生産者へのプリント作り・BOXに入れる、ブログ更新
8月14日
掃除、パンフレット出し、商品並べ、朝礼、レジ業務、取材、イベントの
パンフレット作り、そば粉アピールの提案、イベント企画提案
8月15日
掃除、パンフレット出し、とうもろこしのバーコード張り、商品出し(虫
が入っていることがあるため、確認して値段を決める作業)、朝礼、レジ業
務、商品並べ、8月29日・30日の苗まつりのチラシ作り、ブログ更新
8月16日
掃除、パンフレット出し、商品並べ、とうもろこしのバーコード張り、商
品出し、レジ業務、苗まつりのチラシ作り・最終手直し、タチアカネのそ
ば粉をアピールするためのチラシ作り、組合長より道の駅あおきの歴史や
現状、課題のお話
8月17日
掃除、パンフレット出し、仕入れた野菜や果物の袋詰め、バーコード張り、
商品出し、商品並べ、レジ業務、国土交通省の方々とのお話、
道の駅あおきでのインターンシップ終了
8月18日
青木村役場での事務作業、9月20日の花実まつりのチラシ作り
8月19日
青木村役場での事務作業、9月20日のチラシ作り、最後の挨拶
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〇道の駅あおき
道の駅あおきでは、スタッフ1人1人が行う仕事全般を経験しました。私は、インター
ンシップの目標の1つに「積極的に発言する」ということを挙げています。今回、道の駅
あおきは、従業員の方々もあおきに来られるお客様も40歳~60歳ぐらいの主婦層の
方々でした。私は、レジ業務をするのは初めてでした。そのため、最初は、積極的に声を
お客様にかけることができず、レジ業務をこなすために必死でした。レジ業務を始めて5
日程度たった時には積極的に年上のお客様などに話かけることができるようになりました。
お客様に積極的に話かけることができるようになって、道の駅あおきの方々や青木村役場
の方々に自分の意見をはっきり伝えることができるようになりました。
〇事務作業
最後の4日間ぐらいは、イベントのチラシ作りをしました。実際に自分がパソコンでチ
ラシ作りをするまでは、チラシなど簡単であるだろうと思っていました。しかし、とても
難しいと感じました。どの年齢層を対象とするのか、その対象となった年齢層の方々の目
を引くにはどうすれば良いのかなどチラシ作りを始める前にしっかりと考えなければなら
ないと分かりました。
4.インターンシップ研修を終えて
私は、今回のインターンシップで働くことの大変さを学ぶことができました。働く=大
変ということは、私だけでなく皆さんが知っていることだと思います。道の駅あおきでは、
スタッフ数が少ないため、1人1人の仕事量が多くあります。村役場の仕事も、事務作業
のようなことだろうと思っていましたが、皆さん朝から外に出ることが多くありました。
私の指導係をしてくださった方が、
「就きたいと思った職業に就けないこともある。だけど、
自分で1つこれだけはするという決意を持ってその仕事に取組むとやった後に後悔しない」
とおっしゃっていました。働くことは大変であるけれども、自分の気持ちの持ちようで嫌
な仕事でもやりがいを感じられることを学びました。
インターンシップの目標である「積極的に発言する」は達成できたと考えます。お話す
る相手は年上の方々で最初は緊張していました。しかし、意見を求められた時など、緊張
していてもいけないので、最初はグダグダでしたが積極的に発言することを心がけました。
そのうち、気をつけなくても、しっかり発言できていたと思います。
約2週間、とても充実した日々を送ることができ良い経験となりました。大変お忙しい
中インターンシップの受け入れをしてくださった青木村役場建設産業課K様をはじめとす
る、青木村役場建設産業課の皆様、道の駅あおきの皆様、本当にありがとうございました。
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【33】株式会社テレビ愛媛
〒790-8537
愛媛県松山市真砂町119
法学部法学科
3年次生
對尾
侑子
1.インターシップ研修の目的
私のインターシップ研修の目的は、2 つあります。1 つ目は、
「社会に対しての意識」を
高めることです。社会人の方と直接関わることで、実際に現場の雰囲気を実際に感じ取る
ことが出来ると思います。研修中は、社会人の目線に立って行動し、その仕事を体験しな
がら、将来必要になる知識そして、意識を身に付けていきたいです。また、自分が持って
いる仕事のイメージとの共通点やギャップを感じ、良い意味でも悪い意味でも社会の内側
を学びたいとも考えています。そして、2 つ目は、
「社会人としてのルール」を学ぶことで
す。誰とでも円滑に関わるためには「マナーや礼儀」がきちんと身に付いていないといけ
ません。そこで、事前に授業で学び身に付いているマナーが社会に出てどこまで通用する
のか、知りたいと思っています。研修先では、マナーや礼儀だけではなく、言葉遣いや1
つ1つの行動にも気を付けながら、インターンシップに望みたいです。
2.インターンシップ研修先の選択
研修先を選んだ理由は、昔から興味のある放送業界について詳しく学び、その仕事につ
いて正しく理解したいと思ったからです。将来は、放送業界、テレビ関係の仕事に就きた
いと考えています。多くの人に情報を発信する仕事について、その仕組み、それぞれの役
割をインターにシップを通して理解していきたいです。また、現場の雰囲気や仕事の流れ
を実際に知ることの出来る研修内容にも、魅力を感じました。実際に、現場で働いている
方々の姿を見て、どのように番組が制作されているのか知りたいと思っています。地域に
密着した印象のあるテレビ局でこの業界について詳しく学べると思い、研修を希望しまし
た。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2015 年 8 月 24 日~2015 年 8 月 28 日(5 日間)
<8 月 24 日(月)>
・オリエンテーション(自己紹介、社内見学)
・各部署研修(番組編成室・編成部、業務部、放送部、販促事
業部、技術部)
午前中は、オリエンテーションとして自己紹介から始まり、社内見学やこれからのイン
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ターンシップの流れを説明してもらいました。放送局ならではのスタジオや編成室、そし
て、実際にその日に流すニュースを編集している作業を見学しました。その後、放送を管
理している“マスター”という部屋や、“サブ”という映像に CG やスーパーを乗せたり、VTR
を挿入し、効果音や BGM を加えたりする、映像と音をまとめて、ニュース番組としての
形に仕上げる部屋について学びました。
午後からは各部署の講師の方から、それぞれの仕事の内容、会社での役割を説明して頂
きました。テレビ局には、番組を管理している部署だけでなく、スポンサー主催のイベン
トの管理をしている販促事業部や、CM をどの時間に流すかを決める編成部など、普段聞
きなれない部署について知ることが出来ました。また、スポンサーとテレビ局との関係を
学び、どのようにテレビ局が収入を得て、成り立っているのかを教えていただけました。
普段何気なく見ている CM ですが、どの時間にどの場面で流すか細かく決められていて、
実際に、きちんと流れているかチェックしている場面はとてもとても印象に残っています。
<8 月 25 日(火)>
営業部研修
営業部での研修は実際に外に出て、営業先や今開催しているイベント会場へ同行しまし
た。実際に、企業の紹介番組を撮影している現場を見学させていただき、生の現場を体験
することが出来ました。また、エミフルで行われている「ハローキティ」のイベントのお
手伝いをしました。そこでは、チラシ配りをお手伝いし、短い時間に必要な情報を伝える
難しさを学びました。営業部の仕事は、地元の企業や広告代理店、すべての企業の人との
関係をとても大切にしていて、どの企業の方にも笑顔で、親しみやすい受け答えをしてい
たのが印象的でした。この 1 日を通して、営業という仕事の大変さ、そして重要性を理解
し、その仕事に魅力を感じました。
<8 月 26 日(水)>
報道制作部研修
編集作業の見学や、県庁で行われた記者会見の取材に同行し、お昼や夕方のニュースを
スタジオやサブで見学させて貰いました。取材から原稿作成をニュースまでの限られた時
間中で、完璧にこなしていて、その素早い作業にとても驚きました。また、いつも見てい
るニュース番組をスタジオで実際に、生で見学しました。放送前の現場は、リラックスし
た雰囲気でしたが、本番が近づくにつれ、それぞれの役割を再確認したり、原稿を読み直
したりと、現場の雰囲気がガラリと変わり、社会人の仕事に対する意識の高さを肌で感じ
ました。
<8 月 27 日(水)>
報道制作部研修
前日と同様に、県庁で行われた会議の取材に同行し、その後、原稿を作成している様子
を見学させてもらいました。朝に取材した会議の内容がお昼には、ニュースとして報道さ
れているのを見て、短時間で記事をまとめる一連の仕事の素早さに感動しました。また、
夕方のニュースが終わった後、実際にアナウンサーの方と、スタジオでアナウンサー体験
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をさせていただきました。本番同様の流れだったので、とても貴重な体験になりました。
<8 月 28 日(金)>
報道制作部研修
インターン最終日には、テレビ愛媛が生放送している「ほ~なん」という番組の打ち合
わせから本番まで、すべての流れを見学しました。打ち合わせの時点から、担当の方、そ
れぞれが熱心に生放送の確認をしていて、番組にかける熱い思いが伝わってきました。2
時間の生放送なので、現場はとても真剣でピリピリとした雰囲気であったのが印象的です。
また、本番中、ゲストの方のお水が減っていないか、何か不便に思っていることはないか
など、細かいところにまで気にかけていて、自分もそのような心遣い、そして、すぐに行
動にうつすことの出来る社会人になりたいと強く思いました。
4.インターン研修を終えて
5 日間という短い期間でしたが、予想をしていれたよりも疲れてしまい、働くことの大
変さを一番に感じました。しかし、研修を通して、テレビ局の仕事内容や各部署の役割、
そして、仕事に携わっている方々から直接、興味深い話を聞くことが出来たので、充実し
たインターンシップになったと思っています。テレビ局での研修は知らないことだらけの
連続で、普段見ることのない光景、現場の雰囲気を知ることが出来ました。テレビの知識
はもちろん、働くことの厳しさを学び、貴重な経験となりました。いつもとは違う角度で、
テレビ局の仕事を見ることが出来、以前よりも、この放送業界について関心が高まりまし
た。また、この業界に関わっている他の企業や会社とのつながりを知り、自分自身の将来
に対する視野も広がったと感じています。
最初は、慣れない現場で、戸惑ってばかりでしたが、親切に声をかけてもらい教えてい
ただいて、とても感謝しています。研修で学んだ経験をこれからの学校生活や就職活動に
生かせれるよう努力していきたいです。お忙しい中、インターンシップ研修に受け入れて
くださり本当にありがとうございました。
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【34】株式会社テレビ高知
〒780-8577
高知県高知市北本町3丁目4-27
人文学部英語英米文学科
2年次生
太田
樹里弥
1.インターンシップ研修の目的
私には、中学の頃からの夢があります。しかし、これまで私は、その夢を実現するため
に何をすればいいかわからず、具体的な取り組みはほとんどしてきませんでした。さらに、
人に将来のことについて聞かれても、自分の夢を話すのが恥ずかしく、無理だろうなどと
思われるのが怖くて、別のことを答えることもありました。時には、何の努力をしていな
いのに、諦めようとしている自分もいました。そんな自分が嫌で、今の自分に何か変化を
つけたい。そして、自分の興味のある職種について理解を深め、今、そして、これからの
自分が何をすべきなのかを明確にしたいと考え、インターンシップ研修に参加しようと考
えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、インターンシップの授業が始まる前から、研修はテレビ局しか考えていませんで
した。合同説明会にも参加させていただき、いくつかの企業の話も聞かせていただきまし
たが、自分の考えが変わることはありませんでした。そして、研修先を決めるにあたり、
大学の受け入れ企業の中に愛媛のテレビ局もありましたが、自分の出身地でもある高知県
でインターンシップの受け入れをしているテレビ局があると知り、自ら電話をし、申し込
みをさせていただきました。そして、自分の生まれ育った県で、現場の雰囲気、情報がど
のように集められ、ニュースとして、視聴者のもとに届けられるかを知りたいと考え、研
修を希望しました。
3.インターンシップ研修の内容
1日目
ガイダンス・会社概要説明・社内見学
まずは、会社の概要についての説明が行われ、ガイダンスがありました。単に、放送局
と言っても、いろいろな局があり、その中で、テレビ高知は、JNN系列という系列であ
り全国で28局ある中の1つであるということを知りました。放送局にはいろいろな部署
があるということは少し知っていましたが、実際は自分の想像以上で驚きでした。中でも
編成業務というのは、どのような番組をどのような時間に放送するのか、また、CMの放
送枠を決めたり、売り上げを管理したりする仕事で、番組が放送できるよう準備する放送
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実施という仕事と関わりが強いと知りました。午後からは、社内見学をさせていただき、
技術全般について教えていただきました。私の見たことのないような機会がたくさんあり、
ボタン1つで放送事故も起こりかねないと聞き、驚きを感じたのと同時に、集中力を切ら
してはいけないと感じました。
2日目~5日目
報道現場実習
2日目からは報道部で研修させていただき、取材に同行させていただきました。まず、
2日目はイブニングKOCHIと言うニュース番組のお天気コーナーで取り上げる本屋さ
んの取材に同行させていただきました。自分が思っていたよりも、取材は短時間で行われ、
放送用の映像などもすばやく取られていました。私も、自分ならば、こういったことを聞
こう、このような映像にしようなど考えながらインタビューを見学していました。また、
私が店内に入った時に思ったことを、レポートしてみてと、今回の取材の担当だったNさ
んに言われ、実際にレポート体験をさせていただきました。初めてのレポートは、5秒ほ
どでしたが、とても緊張し、言いたいことをうまく伝えるのが難しく何度かやり直しまし
た。それに比べ一度できちっとこなすNさんはさすがだなと感じました。またこの日の放
送で私のレポートが放送され、テレビで放送される恥ずかしさはありましたが、それ以上
に嬉しさも感じました。
取材後はすぐに、原稿作成をしなければならず、報道においての大変な面も知ることが
できました。また、原稿作成では、取材に行く前に頭の中でどのようなものにするかを考
えておき、それにインタビューでないと分からないことや、インタビューする人の発言や
重要な部分をプラスして原稿を完成させるとNさんに教えていただきました。さらに、テ
レビ上に出ているスーパーと言うものも考えなければならず、ただインタビューをして、
メモを取るだけではだめなのだなと感じました。その後3日目から5日目にかけ、安保関
連法案反対緊急集会、秋の全国交通安全運動出発式など、たくさんの取材に同行させてい
ただきました。
5日目には、実際に原稿作成もさせていただきました。取材の内容を簡潔にまとめ、視
聴者の方々が分かりやすいような原稿にするのは想像以上に難しく、映像などを入れるタ
イミングも考えなければならず大変でした。普段見ているニュースの原稿は色々な工夫が
されていると知りました。
最終日(6日目)じゃらん×2モーニング見学
最終日は、15年近く続いた番組の最終回をスタジオで見学させていただきました。リ
ハーサルから見学しましたが、本番前の緊迫した雰囲気や、リハーサル中の和やかな雰囲
気を味わうことができました。また、小さい頃によく見ていた番組が終わってしまうのは
寂しかったけど、最終回をスタジオで見ることができ、うれしく思いました。
4.インターンシップ研修を終えて
6日間という短い研修でしたが、とても充実した研修となりました。初めてのテレビ局
に初めは不安や、緊張ばかりがありましたが、報道部の皆さんが優しく迎え入れてくださ
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ったおかげで、研修を有意義なものにすることができ、何より楽しむことができました。
また、ローカル局では、アナウンサーは原稿を読む以外にもスイッチャーと呼ばれる映像
を切り替えたり字幕を出したりする仕事や、音声なども担当していました。そのようなロ
ーカル局ならではのことも知ることができました。そして、研修期間中には、チリ地震が
起こり、日本に津波注意報が発令されたり、安保関連法案可決の行方などで番組編成が大
きく変わったりしたこともあり、報道の現場では1分1秒が大事になってくると感じまし
た。
私は、1の目的の所で、何をすればいいか分からずと書きました。しかし、それは言い
訳に過ぎません。今回の研修で今からでも遅くない、むしろこれからと言っていただきそ
れがとても嬉しかったです。また、これから何をすべきなのか明確になり、普段の学生生
活の中でもできることがたくさんあることを知ることができました。さらに、実際に目の
前で興味ある業界の方々が働いている姿を見て、自分も夢を実現したいという強い気持ち
を持つことができました。
最後になりますが、お忙しい中、研修を受け入れ、このような素晴らしい機会を与えて
くださったテレビ高知の皆様、短い間でしたが本当にありがとうございました。
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【35】東京海上日動火災保険株式会社
〒790-8561
愛媛県松山市本町2丁目1-7
東京海上日動火災保険(株)愛媛支店松山支社
経済学部経済学科
2年次生
田中
真帆
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は三つあります。一つ目は、責任感を身に着けること
です。学生にはない社会で働く方の責任感の強さを学び、目標にして身に着けたいと思い
ました。二つ目は、積極的に行動することです。インターンシップの活動を積極的に行動
するか、消極的に行動するかで学べる内容が変わってくると思います。より多く、よりよ
い内容をインターンシップ研修で学びたいと考え、自主的に動くことを目的にしました。
三つ目に、リーダーシップを身に着けることです。これからリーダーとして活動すること
もあるかもしれないので、そのときにどうしたらよりよく周りをまとめることができるか
学びたいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、大学に入学して経済学を学ぶうちに金融業を就職先に考えるようになりました。
インターンシップ研修では、興味のある金融業か、大学で学んできたことが活かせるよう
な研修先がいいと考えていました。また、合同説明会で「日本で一番人が育つ会社を目指
し、人材育成に力を入れている」と東京海上日動火災保険株式会社の方はおっしゃってい
ました。自分が目指した通りに人が育つことは少ないため、難しい人材育成をどのように
しているのか知りたいと思い、希望しました。
3.インターンシップ研修の内容
八月二一日金曜日
業務内容について、損害保険について、商品の説明
保険の基礎や、保険会社の業務について学びました。また、あまり知らなった代理店さ
んの存在や、保険の商品について知ることができました。
八月二四日月曜日
メインタスク
この日からグループに分かれてメインタスクに取り組みました。「頑張る人を応援しよ
う!!」というもので、東京海上日動の社員になったつもりで、ある人を東京海上日動の
代理店さんの社員に誘うという内容です。グループの人たちと話し合ってみると、思って
いた以上に課題が難しいと感じましたが、一人一人意見をしっかりともち、行動すること
ができ、作業を進めることができました。また、社員の M さんにインタビューもして、金
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融業で働いている方の貴重な話を聞くことができました。
八月二五日火曜日
サブタスク、メインタスク
サブタスクでは、東京日動で取り扱っているお客様の契約の書類の整理をしました。保
険会社の個人情報の多さや、多くの書類を管理することの大変さを感じながら、緊張感を
もって作業に取り組みました。メインタスクでは、この日も社員の方に話を聞く機会をつ
くっていただき、東京海上日動の福利厚生のよさについても積極的に話を聞くことができ
ました。
八月二六日水曜日
業務グループ留学、損害サービス課留学、メインタスク
この日は、主に課支社留学を行いました。業務グループ留学では、合同説明会のときよ
り詳しい東京海上日動の実績や仕事の内容、東京海上日動が大切にしていることを知るこ
とができました。損害サービス課では、交通事故が起きた際の対応の流れを学ぶことがで
きました。お客様は事故にあって感情的になっている中で、冷静に対応することが大変そ
うだと感じました。業務グループでも、損害サービス課でも、東京海日動の成長のためや
自分の成長のため、またはお客様によりよいサービスを提供するためというように向上心
のある取組や意識づくりが行われていました。
八月二七日木曜日
営業課留学、愛媛自動車営業課留学、メインタスク
営業課では、実際に事故が起こった際に損害保険会社がどのように対応するかを東日本
大震災のときの対応を基にお話ししていただきました。東日本大震災のときに、一日も早
く保険金をお客様のもとに届けるため、現地へ行き代理店さんと協力して保険金の支払い
を行ったというお話でした。そのときにお客様からの感謝の言葉を直接聞くことができ、
この仕事に改めてやりがいを感じたとおっしゃっていました。また、人のお役に立つこと
が大切だと考えているということも知りました。東京海上日動の売り上げには全く関係の
ない、資格取得のための講習会を銀行に提案するというお話や、海外で東京海上日動の商
品に加入している方に道案内や、レストランのメニューの説明をしたというお話を聞きま
した。愛媛自動車営業課では、他社との競争が激しく、車を売っているお店の位置を人通
りの多い道にすることや、人口の多い地域にしたり、東京海上日動の保険のパンフレット
だけ取り扱ってもらうことや、見えやすいところに置くようにしたり、シェアナンバーワ
ンを目指して工夫していました。
八月二八日金曜日
メインタスク、先輩講話
この日の先輩講話では、東京海上日動の人を育てるための工夫を学ぶことができました。
入社したての頃は不安なことも多くあると思います。東京海上日動では、SP 制度という、
一年間先輩が付いて仕事をしてくれる制度があります。この制度があることによって、先
輩に相談もできるので、安心して働くことができます。また、東京海上日動の福利厚生が
整っていて、女性でも、男性と同じように働ける会社という話も聞くことができました。
九月七日月曜日
TNet 操作研修、TNet Tab 概要、メインタスク
TNet 操作研修では、パソコンを使って、東京海上日動の方たちや、代理店さんが仕事
をするときに見ているようなページを実際に見ながら作業をしました。保険の契約内容を
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パソコンに入力して、見積もりを出したり、お客様に保険をタブレットで紹介するときの
シミュレーションをしたりしました。契約内容が一つでも違えば、保険料が変わるので、
数字を合わすのは難しかったですが、丁寧に教えてくださり、数字が合ったときには達成
感がありました。
九月八日火曜日
代理店研修
この日は、一日東京海上日動の代理店のコンパスに行って業務内容を体験させていただ
きました。前日教わった TNet を使って実際にお客様の保険を取り扱って事務作業を行い
ました。コンパスは、二人で事務作業を行っていたので忙しそうでしたが、そんな中でも
私たちにできそうなことを考えて任せてくださり、代理店さんの仕事を少しでも多く体験
させていただきました。午後には、営業の方と一緒にお客様のところに行き、契約内容を
確認して、お金の引き渡しをするところを見学させていただきました。コンパスの方たち
はみなさん親切に質問に答えてくださったり、作業の内容を説明してくださったりしまし
た。
九月九日水曜日
メインタスク
この日は、一日メインタスクに取り組みました。十日の発表に向けて、原稿の最終確認
や、スライドの修正等を行いました。
九月十日木曜日
メインタスク発表、先輩講話
今まで六人で作ってきたプレゼンテーションを発表しました。東京海上日動の社員の方
が来てくださり、とても緊張しましたが、グループの全員一生懸命発表することができま
した。発表が終わった後には、このメンバーで頑張ってきてよかったと思いました。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を取り組む上で、三つ目標を立てていました。東京海上日動のイ
ンターンシップ研修に参加した十三名のうち、二年生は私だけということもあり、遠慮し
て、意見をまとめることや、意見を言うことができないのではないかと正直心配でした。
しかし、グループの人たちが意見を聞いてくれたり、声をかけてくれたり、話しやすい環
境を作ってくれました。そのため、メインタスクの時間も、意見が言えたり、自分で考え
て行動したりすることができました。このメンバーで一緒にインターンシップ研修を頑張
ることができてよかったです。ありがとうございました。
また、十日のメインタスクの発表で、自分が人前で話すことに慣れていないこともよく
わかりました。プレゼンテーションの練習ができるは学生のうちだと思うので、これから
プレゼンテーションをする授業に取り組んだり、ゼミで発表したりして慣れたいと思いま
した。また、このインターンシップ研修で、就職活動に関する話も多く聞くことができま
した。まだ就職活動までに時間もあるので、これからの学生生活で意識して自己発見等も
していきたいです。
このインターンシップ研修で、東京海上日動のたくさんの方たちとかかわることができ
ました。丁寧に質問に答えてくださったり、作業の仕方を教えてくださったり、どの方も
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親切で、話しかけやすい環境があり、私も積極的に質問することができたと思っています。
そのような東京海上日動の魅力を感じ、インターンシップ研修先に選択してよかったと思
っています。また、お忙しい中十日間担当してくださった K さんと F さんには本当に感謝
しています。ありがとうございました。
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【36】トヨタ L&F 西四国株式会社
〒791-8057
愛媛県松山市大可賀3丁目150-20
経済学部経済学科
2年次生
菅
大介
1.インターンシップの目的
私の強みである、人の考えや気持ちを理解した上で、相手に自分の考えを伝えることが
できる力をさらに高めたいと思い、インターンシップ研修を受けました。私がアルバイト
をしている塾ではとてもコミュニケーション力が問われます。休み時間に生徒の関心分野
を探し出し、会話を膨らませて学習を進めるにあたっての環境づくりに努めています。そ
れゆえ、自分の強みを社会でどう生かせるのかを考える機会にしたいと思いました。また、
敬語の使い方、電話のマナー、メールの仕方など、普段学ぶ機会が少ないことも身に着け
たいと思いました。さらに、働くことにも社会貢献のため、お金のため、本当は違うこと
がやりたいなど、多くの捉え方があると思います。私は 2 回生である今だからこそ、「な
ぜ働くのか」について改めて考える機会とし、最終目的を定めたうえで、今何をすべきか、
社会人として働くとはいったいどういうことなのかを体験し、職業選択に役立ていきたい
と思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私はお客様の繁栄を通して社会に貢献するという企業理念に惹かれ、選択しました。ト
ヨタフォークリフトの販売とメンテナンスを主力とした物流の合理化を通して、お客様へ
のアプローチの仕方、如何にして継続的な営業展開で社会に貢献しているのかを学びたい
と思いました。また、物流現場での問題解決のお役に立つことで、お客様への満足を高め
ており、スタッフ様からもとても愛されていらっしゃる社長とも実際に話し、仕事とは人
生とはについて学び、今後の就職活動、アルバイト先である塾に生かしたいと思いました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2015 年 9 月 14 日(月)~9 月 18 日(金)
出社時間:8 時 20 分
・1日目
退社時間:17 時 30 分
昼休憩時間:60 分
会社説明、仕事について、働くことについて
重い材料や製品を運搬する機械、フォークリフトについて学びました。人手による運搬
作業を解消し、物流効率を飛躍的に向上させ、お客様への物流改善のお手伝いをすること
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で、社会に貢献していることなど、人々の生活になくてはならない物だと思いました。会
社が大事にしているお客様のご満足、社員の幸福、社会貢献がどのような商品・サービス
をどんな部門・組織を通し実現しようとしているのかについても深く考えることができま
した。また、就職活動時にはつい給料ばかりを見がちになりますが、お金は瞬間の満足で
あり、本当に自分のやりたいこと、その仕事をして幸せを感じられるのかを意識するなど、
就職活動でのアドバイスも頂けました。
・2 日目
業務(グラフと表の作成、掲示物の取り換え、お茶出し)
正直私は、営業の方や整備士の方に比べたら業務の仕事は楽で簡単なものだと思ってい
ました。しかし、実際に業務の仕事をしてみると、1 日中パソコンと向き合っているわけ
でもなく、色々な方へ書類を届けたり、新車の確認をしたりとかなり社内を動き回りまし
た。主に営業や整備士の方の販売実績状況などをグラフ化して誰もが目に届く場所に掲示
しました。悪い成績を隠しても次に繋げることができないので、敢えて全てを公にするこ
とで個人のモチベーションに繋げていました。また、お客様から先にお客様の右側にお茶
を出す、電話でのスタッフ様への引き継ぎ方などの基本的なマナーも学べました。私が想
像していた仕事とは全く異なり、お客様応対からスタッフサポートまでこなす万能選手で
した。
・3 日目
営業(お客様との接し方)
私のイメージとして営業の仕事は毎回しっかりと約束時間を決め、常に緊迫感があり、
商品のことだけをお話されていると想像していました。もちろん、大事な話のときには事
前に約束時間を決め、緊張感漂う話し合いになります。しかし、私が同行させていただい
た日が偶然だったのかもしれませんが、商品以外のことをお話されることが多く和やかな
感じで、また約束をせずに近くを通りかかったから寄るといった駆け込み営業をすること
が多くありました。お客様のペースで日常的な会話をし、話すことよりも聞くことを優先
することでお客様と上手くコミュニケーションを取られていました。駆け込み営業では担
当の方が不在のことも多々ありましたが、名刺やパンフレットを置いて帰ることで訪問し
たことをお客様に分かって頂くことも大切だと学びました。担当の方の経験談を語って頂
くと、ひどいときは名刺を投げ返されたり無視されることもあるそうです。
・4 日目
営業(安全講習会の資料の配布、新型パンフレットの紹介)
営業の方はフォークリフトなどの機械を売るだけでなく、安全講習会の資料の作成もし
ていることを知りました。機械を売ることだけが目的ではなく、お客様の安全面にも十分
配慮して仕事されていることが伝わりました。2 人の方と同行させて頂いたことで、スタ
ッフ様各々のやり方があると感じました。
・5 日目
業務(新車に関する Excel、グラフ作成、仕訳伝票、納品書の仕訳)、1 週間の
振り返り、報告会、社員の方のお話
営業同行を 2 回させて頂いた後に、業務体験をさせて頂いたことで、営業の方、整備士
の方、業務の方全員が連携して仕事されていることに気が付きました。昨日までの成績を
グラフ化することで、営業の方や整備士の方のやる気に繋がっていると思いました。1 回
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目の業務体験ではただ言われたことをこなすのが精一杯でしたが、2 回目の業務体験では
仕事内容を少しずつ把握し、営業の方や整備士の方のことを考えながら作業することがで
きました。この 1 週間を自分なりに振り返り社員の方の前で報告しました。
4.インターンシップ研修を終えて
私はトヨタL&F西四国株式会社様を研修先に選んで良かったと思ったことが何点かあ
り、まずは現場に行って整備をする車の中に置かれている道具が整理整頓されていたこと
です。見えない部分だからといって汚いままにしておくのではなく、自分たちの作業効率
のことも考え、細かい所にも配慮していることが日々の実績に繋がっていると感じました。
次に朝礼の 1 部で最近見つけたちょっと良いことを発表することです。仕事になれば自分
の利益のことしか見えなくなりそうですが、これを取り入れることで最初は義務的な感じ
でやると思いますが、次第に自然と周りを見渡せるようになり、他人が今どのようなこと
をしているとか、どのような状況に置かれているとかを把握でき、自分の刺激にも繋がっ
てくると思います。さらに、営業と業務の仕事を一緒に、生の現場で体験することで今ま
で自分が想像していた世界と全く別の世界が見えてきました。営業では人それぞれのやり
方がありますが、共通しているのはお客様第 1 の行動をとり、話すことよりも聞くことに
力をいれていることです。また業務ではお客様対応や新車の確認など、多くのことをなさ
っていることを知りました。そして、普段は言い出せないこともお話でき、私は夢を見つ
けることができました。
私は働くこととは今までの恩返し、社会の人への孝行だと考えます。私がここまで育つ
ことができたのはもちろん両親のおかげではありますが、他にもものを販売してくださっ
たり、病気を治してくださったり、食品を生産してくださった方などが社会で働いてくれ
たおかげだと思っています。それゆえ今度は私の番です。今までお世話になった方、さら
にはこれから生まれてくる未来の子供のために働いていきたいと思います。
2 回生の後期からのゼミ活動ではグループワークが多々あります。初対面の人もたくさ
んいます。知っている仲のいい人だけと話すのではなく、初対面の人とも積極的に話して
いきたいと思います。上手くコミュニケーションをとるために自分ばかりが一方的に話す
のではなく、相手の意見も尊重し、相手が話しやすい環境を作れたらと思います。また、
アルバイト先である塾では生徒との関係を築くために、よい環境を作っていくことを意識
します。今後も深く仕事について学んでいきたいと思います。
最後になりましたが、トヨタL&F西四国株式会社様、1 週間ありがとうございました。
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【37】南海放送株式会社
〒790-8510
松山市本町1丁目1-1
人文学部社会学科
3年次生
矢野
拓也
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修を受講した理由は 2 点あります。1 つ目は就職活動を行う前
に自分の就きたい職種が具体的にどのような仕事を行っているのか実際に自分の目で見て
みる必要があると考えたからです。サイトや企業説明会では写真や担当者の説明だけで、
内部や雰囲気がどのようなものなのかハッキリとは分かりません。しかし、インターンシ
ップ研修では、自分の目で見ることができたり、現場の雰囲気を感じたり、実際に作業が
できたりなど五感で感じることができるため、これはチャンスだと思いました。2 つ目は
研修を通して就職に対する意識を高めると共に、自分の強みや弱みを今一度確認し、向上・
改善に繋げたいと思ったからです。
2.インターンシップ研修先の選択
研修先を選択した理由は 2 点あります。1 つ目は自分の就きたい職種がマスコミ業であ
るからです。私はメディアの力で地域を盛り上げたいという思いがあります。数ある研修
先の中で南海放送を選択したのは、
「おかデリ」や「もぎたてテレビ」など、地域住民と交
流をしながら情報を発信し、さらに県内各地で様々なイベント活動にも力を入れているた
め、県民との繋がりを大切にしている南海放送で学びたいと思い選択しました。2 つ目は、
現在メディア系のゼミに所属しており、ゼミ課題で番組構成やタイムテーブル制作をする
機会があったため、実際に1つの番組が送出されるまでどのくらいの期間や手間を要する
のか知りたいという思いもあり選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間は 8 月 3 日~6 日、8 月 21 日~31 日(2 日休み有)と前半と後半に分かれていまし
た。前半の研修内容は社内見学と主報道取材の見学、ロケの同行が主でした。
社内見学では放送局の心臓と言われているマスター設備室や私たちが日ごろ視聴して
いる番組の収録が行われている TV スタジオの見学、番組を進行していく為に必要な副調
整室の説明を聞かせていただきました。報道取材の見学では県庁へ訪れました。今回は県
庁見学へ訪れた小学生たちを取材するという内容でした。カメラマンは小学生が見学して
いる画を撮り、記者は県庁の職員に話を聞いたり小学生の何気ない会話に耳を傾けたり感
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じたことを書き留めていました。報道取材は基本的にカメラマン 1 名、記者 1 名、AD1
名の計 3 名で行っているそうです。また、今回は別日でロケにも同行させていただきまし
たが、報道取材とは異なりカメラマン 1 名、アナウンサー1 名、ディレクター1 名、音声 1
名の計 4 名で行われました。今回のロケでは 2 店舗の飲食店へ行き、実際にアナウンサー
の方が食レポを行ったり、インサート撮影をしたりしていました。ここで驚いたのは撮影
時間の長さです。放送時間が 1 時間足らずであるのに対し、撮影時間は移動などを含め 5
時間にも及ぶものでした。これだけの時間をかけるには理由があり、視聴者にお店の味を
どう伝えればよいか、またどの角度から画を撮れば映りがよく見えるかなど考える必要が
あるからでした。これは今回のロケに限らず、毎回これほどの時間をかけて撮影されてい
ると聞いてなお驚きました。スタッフの方たちはほとんど休みが無いようで常にロケに出
ているようですが、撮影している時のスタッフの方たちを見るととてもいきいきとしてお
り、疲れを一切面に出していなかったのでプロだと感じました。
後半の研修内容は座学やイベント研修、番組収録の見学や生中継への同行をさせていた
だきました。座学では前線で働かれている各部署の社員の方々からお話を伺うことができ
ました。制作部の方が行ってくださった座学では、実際にご自身が制作されたドキュメン
タリー番組を視聴させていただき、撮影時には地域住民の自然な姿を撮影するために許可
を得て屋根に定点カメラを設置したというお話を聞かせていただきました。また、長期に
渡る撮影であった為、住民と親睦が深まり遅くまで話すことはあったけれども、ある程度
の距離を置いておかなければ客観的に撮ることができなくなるということから宿泊は絶対
にしなかったなどの撮影時のエピソードを聞かせていただきました。
イベント研修では毎年放送されている 24 時間テレビのスタッフ、また日切り地蔵のど
自慢大会のスタッフとして参加させていただきました。24 時間テレビのイベント研修では
実際にグッズ販売や募金活動をさせていただいたり、のど自慢大会では出場者の受付や会
場案内など現場体験をさせていただいたりなど貴重な経験ができました。このようなイベ
ント活動も南海放送の局員が指揮していると知り驚きを感じました。
南海放送は全国でも非常に珍しいテレビとラジオの同時放送を行っている放送局という
ことから「あさラテ」というテレビ兼ラジオ番組の見学をさせていただきました。ここで
驚いたのはテレビ放送が CM に入ってもアナウンサーの方が話続けているということです。
理由は簡単でテレビの方は CM に入っていてもラジオ放送は続けられているからです。ま
た、テレビ放送のみならフリップや映像を使用すれば伝わる内容でも、ラジオ放送も行っ
ているため、どちらの視聴者にも伝わるように事細かに説明されていました。
生中継の同行では、カメラ本体に接続するコードを持つカメラアシスタントをさせてい
ただきました。一見、必要ないのではないかと思うような仕事でしたが、カメラマンの方
はかなり動かれるため、万が一コードに足を引っ掛けてしまっては放送に支障がでたり事
故に繋がったりしてしまう危険性があるため重要な役割の一つだと実際に経験して感じま
した。
- 130 -
4.インターンシップ研修を終えて
今回のインターンシップ研修は 2 週間という長期研修でしたが、1 日 1 日があっという
間でした。また、希望職種である業界に勤めている方から直接お話を伺うことができたた
めとても身になりました。今回このような経験できたのはインターンシップ研修を担当し
てくださった方が私たち学生に最高の経験をしてもらいたいということから各部署の方に
連絡をして組んでくださったスケジュールのおかげです。担当者の方は私たちが緊張して
いたり不思議そうな顔をしていたりするとすぐに時間をとってくださり質問タイムを設け
てくださったり、座学をしてくださる社員の方と打ち解けられるよう開始前に話題を提供
してくださったりと非常に気にかけてくださる気さくで一生懸命な方でした。もちろん担
当者の方だけではなく、他の社員の方々もとても明るく、そして熱意のこもったお話や就
職活動に関するアドバイスなどをしてくださったおかげで充実した日々を送ることができ
ました。
最後になりましたが、2 週間お世話になった南海放送の皆様、本当にありがとうござい
ました。貴社の社風である「何事にもチャレンジ」ということを忘れずこれから様々なこ
とに挑みたいと思います。
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【38】株式会社日本エイジェント
〒790-0012
愛媛県松山市湊町 1 丁目1-16
人文学部英語英米文学科
3年次生
沖原
陽子
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は2つあります。1つ目は、社会人として働
くイメージを掴むことです。学生の間にアルバイトとして働くことはできますが、やはり
仕事内容や責任の重さが違うため、企業に就職して働くというイメージがまだ掴めないで
いました。そのため実際に働いている方の声を聞き、職場の雰囲気や仕事の現場を知るこ
とで、具体的な就職先を考えるきっかけにしたいと思いました。2つ目は自己発見をする
ことです。普段とは違う環境の中で新しい経験をすることで、自分の強みや弱みを知り、
強みは伸ばし、弱みは改善していくことを今後の学生生活の課題にしたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は具体的な志望業種は決まっていませんが、以前から接客に興味があったため、お客
様と直接関わることのできる仕事につきたいと考えていました。そこで合同説明会に参加
して日本エイジェントさんの説明を聞きに行くと、お話がとても分かりやすく、会社の方
針や、5日間で様々な部署の業務を体験できるというインターンシップ研修のプログラム
の内容に魅力を感じました。また、社員の方の対応が大変親切で親しみやすく、このよう
な方々と一緒に働いてみたいと思い、株式会社日本エイジェントを選びました。
3.インターンシップ研修の内容
日程
研修内容
9 月 14 日(月)
会社説明、お部屋探しロールプレイング、マンション内見同行
9 月 15 日(火)
間取り作成体験、広報業務体験、システム課のプレゼン見学
9 月 15 日(水)
スタッフレスショップ見学、就活セミナー、総務部業務体験
9 月 16 日(木)
資産運用課の業務内容説明、物件見学
9 月 17 日(金)
レスQセンター見学、ビルメンテナンス課業務同行・体験、総括
<1 日目>
まずは東京事業部の方から会社説明を聞いたり、
「学生と社会人の違い」や「インターン
シップの目的」について他学生と意見を出し合ったりしました。この話し合いでは自分で
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は思いつかなかった意見がたくさん出て、他学生から刺激をもらいました。社会人になる
と正解というものがないため、自分の意見を持たないことや失敗を恐れて何もしないこと
はいけないということを学びました。また社会人は言われたこと以上のことを求められる
ため、自分で考えて行動できる主体性が必要であると思いました。
午前中の後半からは、直接お客様のお部屋探しのお手伝いを行うリーシング課の業務内
容について学びました。お部屋探しのロールプレイングでは、実際にパソコンのシステム
を使って検索をしたりマンションを見に行ったりしました。振り返りミーティングでは、
「社員さんのお話を止めて質問してでも、分からないことはそのままにしないように」と
いうご指摘を受けてしまいました。
<2日目>
午前中はまず部屋の間取り作成の体験をしました。窓やドア一つでもいろいろな種類が
あって、専門的な用語の多さに驚き、昨日のご指摘をふまえてたくさん質問することがで
きました。次に広報の業務体験をしました。前期のCMの改善点や新しいイベントの企画、
会社のキャラクターの認知度アップのための戦略などについて意見を出し合いました。皆
でわいわい話しながら企画を進めていくのは大変楽しく、自分の企画したものがどんどん
形になっていくという仕事に魅力を感じました。
午後は、なかなか聞くことのできないようなシステム課の方のプレゼンの様子を見学さ
せていただきました。このプレゼンには相手の心を掴むようなスキルがたくさん詰まって
いて、大変勉強になりました。午後は質問する機会は少なかったですが、学ぶことが多か
った1日でした。
<3日目>
午前中はまずフジグランのスタッフレスショップの見学をした後、担当の方から「就職
勝動」というテーマでお話をしていただきました。就活は自分に合った会社や仕事を見つ
けることであるため、企業研究をして会社をしっかり理解しておくことの大切さを学びま
した。
午後からは総務部で会社の内側の事務的な業務を見学・体験しました。決められた仕事
をいかに確実に、素早く処理できるかが大切であるため、責任感や集中力、そして真面目
さが必要であると思いました。
<4日目>
資産運用課の業務内容を見学・体験しました。この課は売買係とアセットマネジメント
係の2つに分かれており、午前中は2つの係の業務内容について説明していただきました。
特に売買係は専門的な言葉や資料が多く、私たち学生にとって大変難しい内容でした。し
かし「仕事を続けていくために長い時間をかけて勉強をしたり、資格をとったりしなけれ
ばならないが、会社やお客様のためであることが自分のためにもなる」とおっしゃってい
て、その努力や向上心に刺激を受けました。またアセットマネジメント係の方からは、
「自
分の仕事は会社とお客様との架け橋のようなものだ」と聞いて、お客様や周りのひとへの
労いや感謝の気持ちを大切にしていることが感じられました。
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<5日目>
午前中はレスQセンターでお客様のお困りごとを解決する業務内容について学びました。
社内では「お客様満足」を大切にされていて、24 時間いつでもすぐに駆けつけるサービス
を提供しており、働いている社員全員が同じ気持ちでお客様を第一に考えているところが
素晴らしいと思いました。
午後からは建物の清掃や火災報知機の点検を行う、ビルメンテナンス課の業務を見学・
体験させていただきました。お客様やオーナー様から言われる前に定期的に行う、きめ細
やかなサービスであることが分かりました。
また最終日ということで、5日間の総括を行いました。最後に、何事にも目標を設定し
て達成することの大切さや、改善点としては自分を表現する文章力を向上させることなど
を教えていただきました。本当に内容の濃い、大変ためになる研修となりました。
4.インターンシップ研修を終えて
5日間という短い時間でしたが、多くのことを学ぶことができました。不動産業界につ
いての知識から、就職活動に向けてのお話まで、どの体験も印象に残るものばかりでした。
また、自分の目標も達成できたと思います。社会人になるということを自分なりにですが
理解することができました。苦手なことにも立ち向かう強さや自分の悪いところも認める
素直さなど、社会人になるにはいろいろな要素を持ち合わせていなければならないことを
学びました。今の自分にないものばかりですが、今後の学生生活での課題として、いろい
ろなことに挑戦してみようと思います。また最終日に言われたように、文章力を向上させ
るために多くの本を読むようにし、知っている言葉の幅を広げていこうと思います。
日本エイジェントの皆様には大変親切にしていただき、たくさん学び、楽しんで研修を
終えることができました。お忙しい中貴重な経験をさせていただき、心から感謝していま
す。本当にありがとうございました。
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【39】ニンジニアネットワーク株式会社
〒791-8021
愛媛県松山市六軒家町2-19
法学部法学科
3年次生
河野
奨
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は3つあります。
1 つ目は、もともと営業の仕事に興味があり、それを体験することで自分に向いている
のか、やりがいは何なのかを知ることです。
2 つ目は、社会人の方々から「なぜここで働くことを決めたのか」や「就職場所を選択
する際、何を一番大切にしたか」等、就職についての実体験をお聞きすることです。それ
らをお聞きすることで、就職活動をする時に基準を決める参考になると考えました。
3 つ目は、研修に参加する中で、自分に足りないものを克服することと、自分の長所を
見つけて伸ばしていくことです。私は伝える力や積極性が欠けていると感じたので、それ
らを克服しようと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
営業の仕事を体験したいと考えて、合同説明会ではそれができる企業を中心に回りまし
た。その中で、ニンジニアネットワーク株式会社さんの研修に参加したいと感じた理由の
1つは、実際にお客様の元を訪問して提案営業を行ったり、経理の体験をしたりできると
いうことです。もう1つの理由は、課題解決型のインターンシップ研修で主体的に課題に
取り組むことで自分の可能性に気付き、自分の弱みを強みに変えられると感じたからです。
これらの理由から自分の目的を達成できる場所だと確信し、選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
「訪問してみたい会社を5社選択し、アプローチ内容を考える。」という課題を研修前に
作成しました。この課題は5社それぞれに売り込む商品や年間目標売上金額推定、アプロ
ーチ方法を考えるというものです。そして、6日間の研修を通して学んだことを生かし、
最終日に別の会社を選択して成果を発表するという研修です。
9月2日(研修1日目)
まずは、オリエンテーションで会社のマナーや研修時に意識することについて学びまし
た。学生としてではなく社会人として参加するということや、できなかったことではなく、
良いところやできたところを多く見つけるという意識について再確認できました。
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その後、事前に考えてきた課題について発表を行いました。他の研修生の発表を見て、
見やすいパワーポイント作りや説得力のある話し方が自分の課題だと気づきました。フィ
ードバックでは社員さんから、どの会社もアプローチ方法が同じで、それぞれの会社の特
徴に合わしたものを考えられていないというご指摘をいただきました。ここでは最終日ま
での課題に気付き、どういう研修にしていくかをイメージすることができました。
その後は、伊予と砥部の工場を見学させていただきました。商品の生産や検品、出荷の
流れを見ることで、提案営業する際に必要な商品の知識や強みを学ぶことができました。
1日の最後には毎日、今日できたことや自分の新たな気づきを共有し、成長を実感する
時間がありました。日々できたことを増やしていくことでだんだんと自信が持てるように
なっていきました。
9月3日(研修2日目)
この日は、名刺交換の練習をして、実際に社員の方と一緒にお客様の元へ訪問しました。
今回は、自分で決めた訪問先以外のところで社員さんの営業の様子を見て、営業の仕事の
一連の流れやお客様との関わり方を、学びました。購入していただいた商品の不具合が無
いかや、他にお困り事が無いか等聞き取りを行っていて、営業というのは商品を提案する
だけではないということを知りました。
午後からは1日目から3日目に渡って、1人ずつ「現在継続して頑張っていること」に
ついて発表しました。そこから感じた発表者の長所、持っている力を研修生同士で話し合
いました。私はそれまで自分の長所が分からなかったのですが、他の研修生の意見を聞い
て、自分には主体性や課題発見力があるということに気付くことができました。
9月4日(研修3日目)
午前中は社長室で経理の体験をしました。経費の支払い処理と取引先への未入金連絡を
行いました。想像以上の経費がかかっていることや、代金未入金のお客様が非常に多いと
いうことを学びました。
午後からは、自分で選定した所への訪問計画を立て、実際に訪問しました。社員さんの
助けがありながらも、事前に想定した以上の情報を聞き出せて商品の提案もできました。
事前の目標を達成すること、お客様に良い評価をいただくことでやりがいを得ることがで
きました。しかし、商品の説明を自分でできなかったので、工場で学んだことや社員さん
から得た情報を生かし、商品の説明まで自分で行うことが今後の課題となりました。
9月7日(研修4日目)
この日も自分で決めた訪問先の訪問計画を立てて、提案営業を行いました。3日目の反
省を生かして、商品の利点や欠点、そのフォローまで説明することに注意して訪問しまし
た。そのため、3日目よりも商品についてお客様に説明することはできましたが、話す時
しどろもどろになってしまう場面がありました。これは、事前に話す内容を組み立てられ
ていないことが原因だと考え、話す内容を整理して話すことが今後の課題となりました。
9月8日(研修5日目)
この日が営業体験の最終日ということで、今まで学んだことや課題を意識しながら訪問
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しました。昨日の課題を解決するために、移動の車の中で社員さんに何度も訪問時のシミ
ュレーションを行っていただきました。その甲斐あって、しどろもどろになることもなく
研修期間中で一番良い訪問とすることができました。
帰社後は4日間の営業体験の総括を行いました。4日間を通して営業で最も大切なこと
は、お客様との信頼関係の構築ということを学んだので、それを意識した訪問計画を立て
ていかなければならないことに気づきました。
9月9日(研修6日目)
成果発表では、今まで学んだことを生かして、再度、アプローチ内容を考えました。過
去の訪問記録等を参考にしながら、それぞれのお客様に合ったアプローチ方法を考えるこ
とができました。1日目の発表よりも格段に成長した発表をすることができました。
その後は研修を通しての振り返りを行いました。振り返ってみると、多くの気づきや「で
きたこと」を得たことが分かり、6日間でかなり自信がつきました。
最後に就活応援セミナーを開いていただき、自分を知る方法や仕事理解の方法をおしえ
ていただきました。非常に学びの多い充実した6日間でした。
4.インターンシップ研修を終えて
私は、インターンシップ研修を通して変わったことが2つあります。
まず1つ目は仕事に対する見方です。実際に体験することで、インターネット等では得
られない学びを得ることができ、営業や経理などの職種に対するイメージも変わりました。
また、社員の皆様に仕事や働くということについてお聞きすることで、就職に対する視野
を広げることができました。また、自己 PR や就職活動について企業側からの視点でご指
導いただき、就職活動に対する意識が向上しました。
2つ目は研修後の生活です。最終日、研修を振り返って自分に点数をつける際、私は1
00点をつけることができませんでした。それは、成果発表の際に課題に気付いたからで
す。だから、研修後もパーソナルゴールを定めて、
「できたこと」を増やしています。研修
前の「できないこと」を見つけて落ち込むだけの日々とは大きく変化しました。
6日間の研修でしたが、ここまで成長を実感できたことは今までありませんでした。書
ききれない程の多くの学びを得ることができましたが、自分の可能性を広げられたという
ことが、一番大切な「できたこと」です。
最後に、ニンジニアネットワーク株式会社の皆様、お忙しい中、貴重な体験をさせてい
ただき、本当にありがとうございました。温かい職場で、移動時や昼食時にも楽しくお話
をさせていただき、非常に充実したあっという間の6日間でした。今後もこの経験を忘れ
ず、自信を持って自分に100点がつけられるように精進します。
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【40】ネッツトヨタ南国株式会社
ビスタワークス研究所
〒780-0082
高知県高知市南川添4-28
経営学部経営学科
3年次生
森
大翔
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップを受けようと考えたきっかけは、自分の夢と仕事がうまくつなが
らなかったことだ。就職活動を控え、自分がどんな仕事をして生きていくか考えた時に、
これ!といってやりたい仕事が見つからないことに気付いた。どの仕事にも様々な魅力が
あり、やりこんでいけば、学びややりがいを得ることはできる。だから「どんな仕事でも
良い。やりがいは見つけられる」と考えていた。しかし、人生において仕事が、人生の質
を左右するほどの容量を占めていることは間違いない。その大きな部分を、今の自分が持
っている短いモノサシで測ろうとしていることに危機感を覚えた。このような心境の変化
により、インターンシップという形で、企業の内側に飛び込んで、自分の体と五感を使っ
て、仕事を選ぶモノサシを創りたいと強く感じるようになった。その中で、仕事の楽しさ
や厳しさを体感することで、より自分のモノサシを長くしていこうと決意したことが、イ
ンターンシップ研修を受けるに至った経緯である。
2.インターンシップ研修先の選択
今回研修先として選択したのは「ネッツトヨタ南国株式会社」一風変わった人財育成を
しているということで、2回生の頃から一目置いていた会社だ。この会社を選択した理由
は、①“人材育成”という分野に大きな関心があった。 ②研修内容に興味を持った。 ③
自分の生き方や考え方をもっと深みのあるものにしたかった。この3つだ。
私は、将来の進路として、
“人材育成”を生業にできる仕事がしたいと考えていた。しか
し、一言に人材育成といっても、幅が広すぎる。そもそも、どの企業に行っても人材育成
は社員教育という形でできる。そこが自分のなかで引っ掛かり、進むことをためらってい
た。だからこそ、未来を創る人材をホンキで育成しようとしている会社に行けば、自身の
修行になるのではないかと考えた。
3.インターンシップ研修の内容
研修内容はいたってシンプルで、「新しいインターンシップを創る」というものだ。
この研修にあたって、企業側から提示された研修プログラムは存在しない。
“計画から作
成までのスケジュールをすべて参加者が考えて決める”という方式だ。
「自分たちで考える」
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ネッツトヨタ南国の社風が 100%反映された研修であったと感じる。実質、成果報告を除
く、全ての活動は参加者によって決めたものだ。主体性を身に付けるためには、とても効
果的な内容だと感じた。本研修には、研修プログラムがなかったので、自分たちがどのよ
うな行動をとったのかを研修内容として報告する。
【スケジュール】
期間:13 日間
※休み 2 日間
時間:9:00~17:00 ※休憩 60 分
日程
研修内容
8 月 31 日
自己紹介、理想の姿の共有、理想のインターンシップとは
9月
1日
理想のインターンシップとは、元社長講演・ディスカッション
9月
2日
目的・目標決定、フローチャート作成、インターンシップ題材決め
9月
3日
事例研究、社員へのインタビュー、題材研究、野外実習計画
9月
4日
野外活動(プログラムに組み込む前提で)、実習結果共有・振り返り
9月
5日
休み
9月
6日
休み
9月
7日
野外活動報告、ターゲット分析(学生のニーズ)、題材研究
9月
8日
題材案共有、企業文化研究、扱う題材決定、プログラム作成
9月
9日
題材の定義再確認、プログラム作成、魅力的なインターンシップとは
9 月 10 日
プログラム作成、プレゼン資料作成
9 月 11 日
個人成果報告、インターンシッププレゼン
9 月 12 日
合同成果報告会、インターンシッププレゼン
【活動概要】
「インターンシップを創る」というゴールは決まっていたので、まずは参加者が各々考
えている“良いインターンシップとは何か”について議論した。そこからインターンシッ
プの“幹”である、目的と目標について定めた。元社長(現ネッツトヨタ南国相談役)と
のディスカッションを通じて言葉の定義について再度認識を改め、前日に考えた目的と目
標を修正。その後、具体的なプログラム作りに入った。プログラム作りにあたって、まず
取り組んだのはターゲット分析だ。学生がインターンシップに何を求めているのか議論し、
学生のニーズに沿ったインターンシップを模索した。また、他企業が実施しているインタ
ーンシップの事例研究も行い、人気があるものと、その傾向について分析した。その後、
具体的なプログラム作りを行い、成果報告のためのプレゼンテーションを作成した。研修
を進めていく上で、見通しの甘さが際立った。プランが具体的でなく、毎日見直すことに
なってしまった。
4.インターンシップ研修を終えて
①伝える力不足。自分の持つイメージを的確に表現する言葉を持っていない。
研修中に何度も感じたことだ。自分の中ではこれ!といったイメージがあるものの、伝
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えることができない。自分が抽象的な言い方しかできないがために、言いたいことが伝わ
らない。個のことに関して社員から指摘されたことは、
「日常生活の中で、伝えるための努
力をする必要のない環境にいることが原因。環境のレベルが低い。仕事の場面では通用し
ない。」というフィードバックを頂いた。インターンシップ後、最も意識したいのがこの課
題だ。言葉を丁寧に使っていきたい。
②言葉の重み。適当に言葉を使うことの危険。
言葉の定義について、インターンシップ中に何度も議論した。目的と目標にしても、そ
れぞれが持つ解釈が微妙に異なっていることが多かった。ここで社員に言われたことは「言
葉は自分の口から出た時点で自分の言葉ではなくなる。相手の言葉へと変化してしまう。
言葉を軽々しくつかってはならない。」チームで動いていくときに、個々の認識がずれてい
ると、一見会話が成立しているように見えるものの、肝心の所で、考えに相違が生まれて
しまう。これは体験から得た事実だ。自分の使う言葉が本当に正しい定義と認識のもと使
えているか注意していく。
【社員の言葉から】
約10日間の研修で、持てる力のすべてを使った。研修中何度も「逃げたい。妥協した
い。」と考えた。答えの分からないものを、完成形も分からないまま作っていくことがこれ
ほど、心と体に負担をかけることになるとは想像していなかった。
そんな研修であったために、終了後の達成感はとてつもないモノであったが、その時言
われたことが心に一番響いた。
「今感じている成長は錯覚。一時的な達成感の中で感じてい
る喜び。環境と人が偶然化学変化を起こしたに過ぎない。これから日常生活に戻っていく
と、普段の生暖かい環境が待っている。だから、自分が成長したと過信せずに、努力を続
けてほしい。
」この言葉を、自分や他の学生と重ね合わせた時に、その通りだと感じた。イ
ンターンシップは非日常的で、そこでの経験が自分を大きくしたように錯覚してしまう。
その場の空気に充てられて一時的にハイになっている状態だ。ディズニーランドでの感動
が、次の日には薄れているように、インターンシップで沸き起こった感情も冷める時がく
る。感傷に浸るのではなく、学んだことを行動に移して、
“次の”学びを得ていくことが最
も大切ではないかと考える。今回の研修を経て、今までにない考え方が自分の中に生まれ
た。インターンシップが終わった今でも、自分の人間としての器や力を、社員の方々から
見られているように感じる。挫折・本気・学びを得ることのできた良い研修であった。出
会ったすべての人とのご縁に感謝している。
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【41】NPO 法人俳句甲子園実行委員会
〒790-0814
愛媛県松山市味酒町1丁目10-2
ゴールドビル味酒3階
経済学部経済学科
2年次生
山内
理紗子
1.インターンシップ研修の目的
私はインターンシップ研修に参加する目的として、
「自己理解を深めること」と「自己成
長をすること」を掲げました。1つ目の「自己理解を深めること」では、社会という環境
に身を置くことで自分の長所、短所、強み、弱みを再認識したり、新たに知ったりするこ
とを狙いとしました。2つ目の「自己成長をすること」では、自己理解を深める中で浮か
び上がった短所、弱みを研修中に克服することを狙いとしました。
2.インターンシップ研修先の選択
俳句甲子園実行委員会を志望するきっかけは、昨年度のインターンシップ研修報告書に
共感したことです。報告書の中で、昨年度俳句甲子園実行委員会で研修を受けた方とは、
人の喜んでいる顔を見るのが好きだという共通点を発見しました。私が俳句甲子園実行委
員会を志望した理由の一つに、人の喜んだ顔や笑顔が見たいというのがありました。俳句
甲子園実行委員会では、実行委員会の方々はもちろんのこと、俳句甲子園大会に出場する
選手、ボランティアで参加されている地域の方々など、多くの方々との出会いがあります。
この出会いを大切にし、自分の行動を通して出会いと同じ数だけの笑顔が見られたらいい
なと思いました。報告書を読んで、昨年度受けた方が研修で感じたことを自分も感じて経
験したいと思い志望しました。
3.インターンシップ研修の内容
8月19日(水)
8月19日は俳句の日ということで、午前中から伊予豆比古命神社(椿神社)で前回大
会の最優秀句碑の除幕式に参加させていただきました。歴代の最優秀句碑が並んでおり俳
句甲子園の歴史を感じました。そして、今年の俳句甲子園ではどのような最優秀句が生ま
れるのだろうとわくわくしました。
その後事務所に戻り、午後からは俳句甲子園の大会当日に使用する生徒と先生の名札の
作成を行いました。これがインターンシップ生に与えられた初めての仕事でしたが、すば
やく分担し協力しあって作業できたと思います。続いて、備品の点検などを行いました。
18時から予定されていた打ち合わせまで時間があったので、今までの大会のダイジェ
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ストDVDを鑑賞しました。俳句甲子園を見るのはこれが初めてだったので、雰囲気を掴
むことができました。また出場する高校生が俳句甲子園に込める思いや熱を感じることが
でき、実行委員会の一員としての気持ちが引き締まりました。大会がより楽しみになりま
した。
18時からは大会当日の説明を受けました。大会初日に私たちインターンシップ生は、
学校担当という仕事が任せられることがわかりました。学校担当とは、1つの学校を受け
持ち、そのチームの試合会場・時間管理や全般的なお世話をする役割です。試合でも生徒
の入退場の誘導や句めくりといった仕事があり、ちゃんとできるか不安になりました。
大会への期待と、自分の仕事に対する不安との両方が高まった研修初日でした。
8月20日(木)
午後からの作業でした。この日はずっと大会準備に励みました。特に、出場する生徒・
先生への配布物の袋詰めは、詰める物品も用意しなければならない数も多かったので本当
に大変でしたが、皆で分担し、集中して作業できたと思います。終わったあとの達成感は
大きかったです。
8月21日(金)
午前中は皆で事務所で一日の流れを確認してから、各自担当する場所(空港・JR松山
駅)へ分かれました。私は空港へ向かいました。各高校の生徒・先生が到着するのを待ち、
お出迎えをし、ホテルへ行くためのバス・タクシー乗り場に案内しました。一つの便に何
校もの生徒・先生が搭乗している便もあり、きちんと対応できるか心配でしたが、実行委
員の方々と協力して、1校1校丁寧にお出迎えできたと思います。その後はホテルに分か
れて松山大学に誘導し、ウェルカムパーティーが行われました。OB・OG の方がたくさん
いらっしゃっていて、俳句甲子園はいろんな方々の思いがこめられた大会なんだなと感じ
ました。
8月22日(土)
大会初日であり、私が最も不安を抱えていた日です。早朝に集合して会場の説明、準備、
一般ボランティアの方の受付をしました。それからは担当する学校のサポートをしました。
私が担当した学校の子たちは他校の生徒よりも緊張している様子で、どう声をかけたらい
いか分からず「頑張ってね!」としか言えませんでした。しかし、いざ試合が始まると表
情が一変して、勝負する真剣な表情になっており、それだけで感動しました。試合中も高
校生が俳句にかける思いがひしひしと伝わってきて終始感動していました。一日を振り返
ってみて、資料を読み込んでいたため役割は果たせたと思いますが、もっと高校生に声を
かけたり、感動したことを伝えて共有したり、他にもできることはあったのではないかな
という反省もあります。
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8月23日(日)
大会二日目も早朝から集合し、会場の準備や高校生の受付をしました。この日の私たち
の仕事は、会場前でパンフレットの配布やカンパをしてくださった方への粗品のご案内、
俳句甲子園オリジナルTシャツの販売を行いました。決勝戦が終わってから早めに松山大
学に移動し、フェアウェルパーティーのため生徒・先生のお出迎えをしました。試合が終
わった安堵感からか生徒たちの表情も豊かで、他校の生徒と交流を図り盛り上がっている
姿は本当に楽しそうでした。この3日間充実していたことがよくわかりました。
8月24日(月)
この日は大会で使用した備品の整理を行いました。片付けをしていると、本当に大会が
終わったんだなと実感するとともに、研修が終わることを寂しく思いました。
4.インターンシップ研修を終えて
6日間という短期間でしたが、研修前に掲げた二つの目的は達成できたと思います。自
分が挑戦する姿勢をとっていること、変わっていることを実感することができました。今
後も臆することなく様々なことに挑戦して自己成長していきたいと思います。そして、人
に喜ばれる行動を意識しながら残りの学生生活を送りたいと思います。
俳句甲子園実行委員会の皆様、この度は本当にお世話になりました。俳句甲子園実行委
員会では異なる年代や職業の多くの方々と出会うことができました。このことは今回の研
修において、大きな財産だと思っています。実行委員会の皆様が仕事や家庭を持ちながら、
この事業に携わる理由がわかりました。大会前の忙しい時期にも関わらず貴重な経験をさ
せていただき本当に感謝しています。ありがとうございました。
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【42】濵田農園
〒796-0001
愛媛県八幡浜市向灘1938
経営学部経営学科
3年次生
竹﨑
由真
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に行こうと思った目的は、2 つあります。1 つ目は、自分の
視野を広げるためです。私は今 3 年生で、もうすぐ就職活動が始まる立場にあります。し
かしまだ、将来こんな仕事に就きたいという具体的な想像ができず、自分の進路に悩んで
います。興味のある分野はありますが、それが偏っていて、狭い範囲でしか進路を考える
ことができません。そこでインターンシップで、今まで自分の将来の選択肢になかった分
野の企業に行き、新しい考えを得たいと思いました。
2 つ目は、自分の考える「働く」と社会人が考える「働く」の違いを知るためです。私
の中で「働く」ということは「人を笑顔にする」ということです。仕事というのは必ず、
どこかで誰かの笑顔に繋がっているものだと、私は考えます。よく、学生と社会人の「働
く」は違うと聞くので、インターンシップで感覚の違いなどを確かめたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
研修先として濵田農園を選んだのには、前述にあるように、これまで自分が将来の選択
肢に入れてなかった分野を体験して、自分の視野を広げようと思ったからです。その分野
は、
「食」に関わる仕事で、原点である生産者の元へインターンシップに行けば生産者の苦
労が分かり、作られた食物を扱う側は、どんな態度で食物と向き合えば良いのか分かると
考え、選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修の内容は主にタイベック張り、摘果、ジュース瓶を入れる箱作り、ラベル貼りの4
つでした。
タイベックとは、マルチシートとも呼ばれる白いシートのことです。この白いシートを
張ることで、シートが太陽の光を反射し、より多くの日光がみかんの実1つ1つに当たる
ようになり、みかんが甘くなります。そして、タイベック張りとは、去年張ったそのシー
トがたたまれているので、それを広げるのと、張られていないところに新しく張っていく
作業でした。作業の手順は、まずみかんの木の根元前後にある、たたまれたシートを広げ
ます。次にシートがたるまないようにピンと張り、鉄でできた細い杭で留めます。杭はシ
- 144 -
ートが風で飛ばされないように、何か所か打ち込みます。シートを前後に張るのは、雨が
降った時に、雨水が地面に届くようにするためです。みかん畑自体が、山の斜面に沿って
段々になっているので、木の下の方にある枝と地面の感覚が狭く、這いつくばって杭を打
たなければならない箇所が多くて、姿勢がきつく大変でした。晴れれば陽射しがじりじり
と暑く、曇っても風がなければむしむしと暑く、まさに農業をやっている!という気持ち
になりました。特に雨上がりは蚊が出るようになり、地面もぬかるんでいて滑ったりしま
した。
摘果とは、木になっている実の中から、より小さい実や水分の取り過ぎで割れてしまっ
た実を、除いていく作業です。摘果には一次摘果と二次摘果があり、私が行ったのは二次
摘果でした。今年は一次摘果が上手くできなかったため、二次摘果の段階でも、みかんが
ぶどうのようになっており、一本の木を仕上げるのに結構時間がかかりました。実が多く
なっている木の場合は、多目に除き、実が少な目な木は、除き過ぎに気をつけながら作業
をしていきました。タイベック張りほど、きつくはありませんでしたが、枝をめくったと
ころにたくさんついていたり、枝が入り組んだところについていたり、実を探すのに苦労
しました。
箱作りは、ジュース瓶 3 本入りの箱を作りました。箱は、蓋の台紙、ジュースを固定す
る部分になる台紙、それをはめ込む台紙の 3 つから組み立てられます。先に蓋とはめ込む
台紙を何個か組み立てておき、固定する台紙を後から作って完成させていきました。
ラベル貼りは、その名の通り、ジュース瓶にラベルを貼っていく作業です。瓶に 2 本縦
線があるので、そのうちの 1 本を指でなぞって探し、線に沿ってジュースの名前のラベル
を貼ります。貼り終わったら、今度は裏返し、消費期限や注意が書かれたラベルを貼りま
す。
最初はまっすぐに貼るのが難しかったですが、慣れると速くできるようになりました。
作業の中で学んだことは、自分から次にどんな行動を取るか、考えて動く、ということ
です。お手伝いの方々は作業の手順が分かっている分、きびきびと行動します。ただその
後をついていくだけでは意味がないので、研修中は、指示がなくても、自分から次は何の
道具がいるのか、どの位置にいればシートが敷きやすいか、効率よく作業するにはどうし
たらいいかを考えながら、動くようにしていました。その甲斐あってか、
「今年の研修の子
はよく動いてくれる」というお言葉を頂き、嬉しかったです。
4.インターンシップ研修を終えて
食物を作ることは、大変だろうと思ってはいましたが、実際にやってみると、やはり、
きつかったです。折角色々工夫して、手間暇かけて育てたのが、台風により一日で駄目に
なってしまったり、虫害や鳥害にあったり、精神的にも苦労が絶えないと実感しました。
生産者の食物を作る苦労だけでなく、生産者同士の付き合いの大変さ、後継者の問題、費
用の工面などを知ったことで、食物を加工・販売する側は、よりおいしく、利益がちゃん
と得られるように食物と向き合わなければならない、と思いました。また消費者としても、
- 145 -
食物を無駄にしないように、気を付けようと思いました。
そして、学生と社会人の「働く」の意味の違い。それは、学生の言う「働く」とは夢や
希望のために働くということ、社会人の言う「働く」とは、生活のために働くということ
だと、研修先から学びました。学生は、ある程度は生活が保障されている分、自分の理想
を求めますが、社会に出たら、とにかく自立をしなければいけません。年齢を重ねれば、
自分の事だけでなく、養わなければいけない家族、親の老後など、自分以外のことも考え
るため、そこに認識の違いが表れる、というお言葉を頂きました。確かに、自分の生活の
基盤がしっかりしていないと、相手を考える余裕は生まれません。ただ、自分のことや相
手のことを思うのではなく、自分のことを考えた上で、相手を思うのが社会人の「働く」
なのだと思いました。
長いようで短かった研修期間。研修先には毎日のように、様々な業種の方々が訪れ、担
当者の人付き合いの広さに驚きました。人付き合いがあまり得意ではない私は、その1つ
1つの出会いを大切にする姿勢に、感銘を受けました。
「みかん作り」から広がっていく大
きな人の繋がりを、目の前で体験して、私もこれまで出会った人達や、これから出会う人
達を大事にしようと思いました。
研修先の皆様、13 日間お世話になりました。ありがとうございました。
- 146 -
【43】株式会社ビオトープ
〒790-0003
愛媛県松山市三番町5丁目13-10
リパップビル6階
人文学部社会学科
2年次生
小林
有希
1.インターンシップ研修の目的
私がこのインターンシップ研修に参加した目的は 2 つありました。
1 つ目の目的はこれから自分が何をすべきかを知るということです。大学に入学してから
の一年間を振り返ると、何となく過ごしていたことに気付き不安に思いました。自分の就
きたい仕事やこれからしたいことを見つけ、自分が今からすべきことを明確にしたいと考
えました。2 つ目の目的はコミュニケーション能力のうちの話す力を向上させることでし
た。私は今まで人と会話をすることや人前で話すことをなるべく避けてきました。それが
原因で人と話す時にうつむいてしまったり、大勢の前で話しているとよく詰まってしまい
ます。このようなことを改善し、少しでも話す力を身に着けたいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私がアイアンドエム(現在:株式会社ビオトープ)を選択した理由は、合同説明会で研
修内容を聞き、興味を持ったからです。経営者にインタビューをするという貴重な体験を
学生の間にできることがとても魅力的だと思いました。また、初対面の方にインタビュー
をするということで、私が設定している話す力を向上させるという目的の達成に近づける
のではないかと考えました。以上の理由から研修先に希望させて頂きました。
3.インターシップ研修の内容
研修期間:8 月 17 日~8 月 28 日の 10 日間(土、日休み)
○株式会社ビオトープ代表取締役との座談会
研修初日の午前中は、インターンシップ生の自己紹介から始まり、株式会社ビオトープ
のI代表取締役の話を聞きました。代表取締役自身のことや会社について話して下さいま
した。私が研修をさせて頂く会社についてより深く知ることができました。
○プレゼンテーションワーク
初日の午後はインターンシップ生が半分のチームに別れてプレゼンテーションワークを
行いました。研修中のほとんどのワークはこのチームで行いました。プレゼンテーション
ワークでは経営者にインタビューする際に必要となる、自己紹介、株式会社ビオトープの
会社紹介、事業紹介の内容を私たち自身で考えました。紹介はそれぞれ約 30 秒間を目安
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に考えました。30 秒間は考えていたよりも短く、伝えたいことをまとめるのに非常に苦戦
しました。すべての紹介の内容を考え、完成させるのにおよそ 3 時間かかりました。紹介
の内容を考えるのにここまでの時間を費やすと思っていませんでしたが、納得できるもの
を完成させられた時は達成感を感じることができました。
○インタビュー・密着取材の業務把握
研修 2 日目の午前中にインタビューや密着取材の業務についてしっかり把握するために
話を聞きました。話を聞いてから、チームでそれらの業務をどのような目的で行うのかを
考えました。自分の考える目的だけでなくチーム内の人たちが考える目的を知ることで新
たな発見がありました。
○企業分析
研修 2 日目の午後にI代表取締役から企業分析の仕方を教えて頂きました。企業分析は
自分がインタビューをしに行く経営者の会社について理解し、失礼のないインタビューを
するために行います。訪問する会社のホームページや Facebook を見て会社の分析をし、
インタビューや密着取材で質問する内容を考えました。ホームページや Facebook に掲載
されている会社概要の設立年、立地の場所、資本金をみることで「仮説」が立てられると
いうことを教えて頂きました。
「仮説」とは、例えば設立年が 1,2 年の場合はまだ安定し
ておらず、20 年以上になると安定しており、知名度もあるだろうと想定をするということ
です。教えて頂いた後、実際に少し企業分析を行いました。
「仮説」を立てることで、イン
タビューや密着取材の質問項目を考えやすくなりました。私は研修 2 日目の 18 日から研
修 5 日目の 21 日までの 4 日間、他にする作業がない時は訪問する会社への理解を深める
ために企業分析を行いました。
○ミーティング
研修 3 日目の午前中はチームでミーティングを行いました。ミーティングでは密着取材
を行うにあたり、チームで共通の取材テーマを考えました。私たちのチームは密着取材に
ついてしっかり理解できておらず、趣旨から外れたテーマになってしまいました。密着取
材がどういうものかをもう一度考えることで、私たち自身も納得できる、趣旨に合ったテ
ーマを決めることができました。
○先輩方との交流
研修 3 日目の午後は株式会社ビオトープで以前からインターンシップを行っている先輩
と交流しました。この交流では主にインタビューや密着取材に対する疑問を解消するため
に質問をしました。先輩方の回答から参考にできることが沢山ありました。質問以外にも
先輩方の話から学生の間に何をすべきか知ることができました。
○インタビュー・密着取材
インタビュー、密着取材の訪問先や訪問する会社の数、日にちは一人一人異なっていま
した。私は研修 6 日目の 24 日にインタビューと密着取材の両方を実施しました。私がイ
ンタビューと密着取材をさせていただいたT社長は愛媛県内で松山市と伊予市に 2 店舗の
カフェと、主に松山市でイベント業務を行う会社の 2 社を経営しています。社長と 1 日を
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共にし、インタビューをすることで、2 社を経営するT社長の考えや従業員や家族に対す
る想いを知りました。その他にも、学生の間にすべきことやこれからの自分の人生に影響
するようなお話も聞くことが出来ました。非常に貴重な体験をさせて頂きました。
○コンサルティング体験
研修 9 日目に実際にコンサルティングを体験しました。コンサルティングの内容はシン
ガーソングライターの K さんが行うライブに 200 人を集めるためのアイディアを出すとい
うものでした。インターンシップ生全員で考え、実際に K さんの目の前で自分たちが考え
たアイディアを発表しました。コンサルティングがどういうものか、実際に体験すること
でその大変さ、面白さを知ることが出来ました。
○記事作成
自分がインタビューした経営者、密着取材をした経営者についてそれぞれ記事を書きま
した。私はインタビューと密着取材をした経営者が同じでしたが、インタビューと密着取
材の記事をそれぞれ作成しました。記事作成は自分が出来たと感じても添削を受け、経営
者にもチェックして頂くので記事が完成するまでに非常に時間がかかりました。インタビ
ュー記事においては研修期間中に終えることが出来ませんでした。記事作成についてはこ
のインターンシップ研修において最も反省するべきことになりました。
4.インターンシップ研修を終えて
私はインターンシップ研修に向け目標を 2 つ設定していました。1 つは発言力を身に着
けるために多くの人と話し、人前で話すことに慣れるということです。研修中は人と話す
機会が多くありました。研修初日は積極的に発言しようと思っても間違っていたらという
不安が大きく、話を振られてから発言することしか出来ませんでした。2 日目から間違っ
たことを発言するのが怖いと言い訳していては、自分の目標は達成できないと考えを改め
直しました。発言する回数を増やすことで間違えたと感じることはあったが、話すことに
少しずつ慣れているという実感が沸きました。以前より話すことが苦痛に感じなくなりま
した。もう 1 つは社会に出て必要になるビジネスマナーを研修先でお世話になる社会人の
方々を見て、身に着けるということです。経営者の方に失礼がないようにと、名刺交換や
挨拶の仕方などのビジネスマナーは研修先の方々に教えて頂く機会がありました。社会人
になって恥をかかないようにしっかり覚えておきたいと思います。
今回の研修では沢山のことを学ばせて頂きました。私にとって非常に充実した 10 日間
になりました。お忙しい中、研修を受け入れて下さった株式会社ビオトープの皆様に本当
に感謝しております。ありがとうございました。
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【44】株式会社ファースト・コラボレーション
〒780-0082
高知県高知市南川添8-17
法学部法学科
3年次生
四之宮
進
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は 2 つあります。第一に、「主体的なチームとはどの
ようなものか学ぶ」ことです。私は、サークルで部長を務めていましたが、なかなかうま
くリーダーシップを発揮することができていませんでした。そこで、インターンシップ研
修で社会人のチームがどのようなものかを学び、学生生活に生かしたいと考えました。
第二に、
「コミュニケーション能力を向上させる」ことです。私はコミュニケーションを
取ることが苦手なので、社会人の中に身を置き、勉強したいと思いました。また、プレゼ
ン発表の方法やコツについても学びたいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が研修先に「ファースト・コラボレーション」を選んだ理由は 2 つあります。第一に、
昨年度の報告書から研修プログラムが充実していると感じたからです。ファースト・コラ
ボレーションでは、店舗研修として、物件案内同行などさまざまな貴重な体験をすること
ができるようなプログラムがしっかり組まれていました。また店舗研修だけでなく、研修
生によるプレゼン発表という学生が主体的に動くような研修内容にも魅力を感じました。
第二に、松山以外での場所で新たな挑戦をしてみたいと思ったからです。私は生まれて
からずっと松山で生活しており、高知県という新たな場所で研修ができるということも魅
力に感じました。
3.インターンシップ研修の内容
研修日
8 月 19 日
(水)
8 月 20 日
(木)
研修店舗
主に高知中央店
研修内容
インターンシップ目標設定、自己紹介シート作成。
自己紹介シートを使って、各店舗に挨拶回り。
店内 POP 用品の買い出し。
高知中央店
ポスティング(チラシ投函)、物件案内同行、書類作成(印
鑑を押す)。
- 150 -
8 月 21 日
(金)
8 月 22 日
(土)
8 月 23 日
(日)
8 月 24 日
(月)
8 月 26 日
(水)
8 月 27 日
(木)
8 月 28 日
(金)
8 月 29 日
(土)
8 月 30 日
(日)
高知東店
高知東店
高知東店
高知東店
高知東店
高知中央店
プレゼンテーマ把握、アンケート資料調査、作成。
アンケート資料作成続き。
帯屋町アーケードでの街頭アンケート。
アンケート結果集計。
防災ガイドブック作成。
防災ガイドブック作成続き。
プレゼン資料作成。
プレゼン原稿作成、発表練習。
空き物件写真撮影。
物件情報入力、物件紹介ページ作成。
物件情報入力。
高知中央店
物件紹介ページ作成、入居前抗菌、ポスティング、オー
ナー訪問。
高知中央店
高知中央店
空き物件写真撮影。
物件紹介文作成、物件情報入力、物件紹介ページ作成。
「ビッグスマイルキャンペーン受賞」紹介コーナー作成。
入居前抗菌、鍵渡しの際の書類作成、ロールプレイング
8 月 31 日
高知中央店
(月)
伊勢崎店
ゲームの手伝い(お客様役)。
インターンシップふりかえり、伊勢崎店移動後発表練習、
「防災ガイドブック」プレゼン発表。
【店舗研修】
・物件案内同行
店舗研修の初日に物件案内に同行させていただきました。今回のお客様は、インターネ
ットで物件を探されていたので、比較的短い時間で案内が終わりました。そして、見学を
している中で、お客様の見えないところでさまざまな気遣いをされていることに気づきま
した。
また、別の機会に接客で重要なことを 2 つ教えていただきました。第一に、お客様が「な
ぜ」お部屋探しをしているのかが最も重要な情報であるということです。人が何を望んで
いるか把握したうえで、そのニーズに応えるのが接客業なのだということを学びました。
第二に、お客様お一人おひとりにあった接客をするということです。お客様はお一人お
ひとり望んでいる情報やニーズは異なります。その異なるニーズに応えるのが接客業であ
り、そのためには十分な観察が必要であると教えていただきました。
・空き物件写真撮影、紹介ページ作成
- 151 -
空き物件の写真撮影やその物件の紹介ページの作成もさせていただきました。その中で
も、紹介文を考えるのが一番難しかったです。その物件独自のよさを伝え、なおかつあり
きたりな文章にならないようにするのは大変でした。ここでも、重要なのは物件の十分な
観察であると学びました。
【「防災」に関するプレゼンテーション】
・街頭アンケート
高知県民の防災意識などを調査するため帯屋街という商店街で街頭アンケートをさせて
いただきました。初めは緊張していましたが、徐々に慣れてきて、最後には研修生全員が
一人、100 人という目標を達成することができました。また、断られたり冷たい態度を取
られたりしていく中で、メンタルも強くなることができました。
・「防災ガイドブック」のプレゼン発表
私たち研修生は街頭アンケートの結果を受けて、高知県民の防災意識を向上させるため
に「防災ガイドブック」を作成することにしました。そして、最終日に社員様の前でその
ガイドブックのプレゼンを行うことにしました。
今回の発表では、最後まで研修生全員が協力することで時間内に作成を終わらせること
ができました。また、このプレゼン作成を通して、チームで動くときには「役割分担」や
「時間割を組む」ことが重要になると改めて勉強することができました。しかし、もっと
積極的に発言や行動できたのでは思うところもあったので、改善できるようにしたいと思
います。
4.インターンシップ研修を終えて
私が、今回の研修を通して学んだことは大きく 2 つあります。第一に、「コミュニケー
ションの方法を学んだ」ことです。私は、質問などをしたときに、聞いただけで終わって
しまうことが多くありました。そこで、
「聞いた後に一言返すようにしたらいい」とアドバ
イスしていただき実践してみると、以前よりコミュニケーションが取れるようになりまし
た。しかし、研修をしている中で、自分のコミュニケーション能力のなさを実感したので、
学生生活で改善できるようにしたいと思います。
また、研修をしていく中で、多忙な不動産業を支えているのは、仲間との信頼関係と十
分な目標・情報共有であると学びました。研修以前は朝礼や終礼は形式的にしているだけ
なのではないかと思っていましたが、研修をしていく中で、朝礼や終礼が大切な目標・情
報共有の場であると学ぶことができました。このしっかりとした目標・情報共有が行えて
いるかどうかが、学生と社会人のチームの一番の違いであると思いました。
最後に、このような貴重な経験をさせていただいたファースト・コラボレーションの皆
様には感謝の念が尽きません。これからも 2 週間で学んだことを活かせるように努力した
いと思います。皆様、誠にありがとうございました。
- 152 -
【45】特定非営利活動法人ぶうしすてむ
〒790-0821
愛媛県松山市木屋町3丁目12-7
経営学部経営学科
3年次生
網本
有花
1.インターンシップ研修の目的
研修の目的としてまず 1 つは、社会で働くということはどういうことかを知るためでし
た。アルバイトとは違った経験を研修でさせてもらうことで、少しでも社会のことについ
て知ることができればいいなと考えていました。
2 つ目は、社会に必要とされる人材はどういったものかを知り、自分に足りないものを
きちんと理解する為。これからの就職活動においての準備として、知っておいて損はない
と考えました。
3 つ目は、インターンシップを通して、自分を成長させたかったからです。資格も特技
も大したものがない自分が情けなく、何でもいいからとにかく新しいことに挑戦しようと
思ったことがきっかけです。以上の3つの理由から、インターンシップ研修を受けようと
思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が特定非営利活動法人ぶうしすてむを選択した理由は、ここでなら自分を成長させる
ことができそうな気がしたからです。そもそも私は、事務作業をさせてもらえるなら研修
先はどこでも良いと思っていました。しかしインターン生にそうした仕事をさせてもらえ
るとも思ってもいなかったので、合同説明会でも色々悩みや不安を抱えながら企業の方の
話を聞いていました。
そこでぶうしすてむのKさんと出会い、様々なお話を聞かせてもらいました。事業所と
しては、障がいを持った方の就労支援ということでしたが、話を聞いても不安は募るばか
りでした。だからといって、障がいを持った方から遠ざかるのも自分の中で納得がいかな
かった為、きちんと向き合っていこうと考え研修先に決めました。
3.インターンシップ研修の内容
日程
研修場所
8 月24日(月)
事務所
8 月25日(火)
事務所・子ども療育センター(東温)
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研修内容
事業所説明・見学・
翌日の講習会の準備
発表資料作り・
講習会の補助
ポッポ苑・きらりの森・
8月26日(水)
えひめ障がい者就業・
施設見学
生活支援センター
8 月27日(木)
事務所
発表資料作り
8 月28日(金)
事務所
発表資料作り
【一日目】
まず事務所で簡単に挨拶をして、10時から朝礼がありました。今日一日やることを簡
単に 1 人ずつ言われていました。朝礼が終わると、事業所の説明、障がい者就労支援のこ
とについて、資料を基に説明していただきました。私はそもそも、就労支援システムはあ
ること自体知らなかったので、様々な情報が一気に頭の中に入り込み、混乱しました。
【2日目】
この日はボランティアで、見奈良の子ども療育センターに、パソコン教室の補助をしに
行きました。今回は残暑見舞いを作ってもらうというものでした。
身体、知的、様々な障がいを持った子どもたちと触れ合う機会は早々ないので、戸惑い
ました。正直、恐いとも思いました。しかしそうもいってられず、自分から声をかけてみ
たり、とにかく挑戦しました。会話が成立するどころか、反応すらしてくれない子も居ま
した。それでもめげずに何かしら声をかけ続けると、反応が返ってくることがあり、それ
がどういった意図なのか理解することはできませんが、私にとっては反応が返ってきたこ
と自体に意味があり、喜びを感じました。
子どもたちを見ていると、生きるということについて切実に考えさせられました。
無事に講習会も終わり、子どもたちも喜んでくれたようで、私たちが帰るのを見送りに来
てくれた子までいて、来た甲斐があったと感じました。
【3日目】
この日は、知的障害や精神障害を持った方が働く施設を2件、障がいを持った方の就労
支援する事業所 1 件の見学をさせていただきました。どこを見学しても共通していえるこ
とは、利用者も職員の方もみなさん本当に楽しそうに仕事をされているということでした。
障がいの壁を感じることは一切ありませんでした。
最初に見学に行ったポッポ苑に関しては、みんな家族といわんばかりの温かい雰囲気の
現場でした。仕事内容としては内職で、今はクリスマスに向けて、ブーツの厚底部分の製
作をされていました。きらりの森では、精神障害を持った方が運営されているレストラン
で昼食をとりました。味、価格、店の雰囲気、全てにおいて素晴らしいです。障がいなん
て何も関係ありません。職員の方にお話しを伺うと、ここまでくるのに本当に苦労された
ということが伝わり、何とも言えない気持ちになりました。
【4日目】
最終日の発表に向けて資料作成をしました。また、実際にみなさんがされている仕事の
一部を体験させていただくこともできました。仕事内容としては、カタログのデータチェ
- 154 -
ックです。エクセルに打ち出された数値とカタログのデータが一致しているかどうか確認
するというものでした。私たちがさせていただいたものは、ほんの一部で量も少なかった
のですが、やはりパソコンとずっと向き合うことになるので疲れました。事務職の仕事に
不安を覚えた瞬間でした。
【5日目】
最終日は、午前中と午後の時間を使い、レポートの資料作成をしました。準備が整い次
第、発表にうつりました。発表に関して、みなさんからコメントも頂けて、大変嬉しく感
じました。
また、同じ研修を受けていたOさんのパワーポイントの作り方やプレゼンの仕方が上手
く、勉強になりました。これからプレゼンする機会が多くなると思うので、良い刺激にな
りました。
4.インターンシップ研修を終えて
私自身のインターンシップ本来の目的として、「働くとはどういうことか?」「社会で必
要とされる人材とはどういったものなのか?」等といったことを知ることでした。しかし
今回の研修を通して、それよりももっと大事な、
「人との付き合い方」
「生きるということ」
について学ばさせていただいたと感じます。
障がいを持った方の就労支援をする企業、ということで、正直言ってしまえば恐かった
です。不安で仕方ありませんでした。しかし恐がることなんて何もなく、みんな同じ人間
です。むしろ私たち健常者より能力の高い方は多くいます。そして、10人に1人は障が
いを持った子どもが産まれます。法律も変わり、障がいを持った方が、今まで家の中にい
たのが社会に進出する環境が作られてきています。そうなったとき、障がいを持った方と
どう付き合っていくのか。今のうちに学んでおくことに大きな価値はあると思います。こ
うしなければいけない、という1つの答えというものはありませんが。
一つ自信を持って言えることは、私はここで研修ができたこと、ここでの出会いもすべ
て誇りに思います。働くことはというのは、社会に出たら失敗を何度も繰り返して、嫌で
も学ぶことができます。それとはまた違った意味で自分を成長させられたと感じておりま
す。今回の研修を受けなかったら、この先ずっと考えずに、避けて通ってしまっていた問
題かもしれません。とても貴重な経験をさせていただきました。この経験をきっかけにし
て、今後の学生生活も改めていこうと思います。
最後になりますが、お忙しいにも関わらず、研修を温かく受け入れてくださった皆様、
本当にありがとうございました。
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【46】株式会社フェローシステム
〒790-0804
愛媛県松山市中一万町7-8
経済学部経済学科
3年次生
森田
香帆
1.インターンシップ研修の目的
私は、就職活動が間近に迫っているのにも関わらず、興味があることが多くあることで、
まず選択肢を絞るところから始まります。そのため、今回の研修では 2 つの目的をもって
取り組みました。1 つ目は、自分の向き、不向き、良さとは何かを知るということです。
人は、他人からの評価の上に成り立つと聞きます。しかし、自分自身が、今の自分には何
ができて何ができないのかしっかりと把握しておくことが大事です。だから、なんでも自
分一人で仕事をするのではなく、うまく役割分担をしながら仕事ができるようになるため
の一つの要素にするためです。2 つ目は、吸収して活かす、ということです。研修先では、
多くの方々と関わり、社会人としての熱意と、仕事に対する想いに触れると思います。そ
こで、自分が見聞きしたことを、その日だけで完結させるのではなく、人生の大事なター
ニングポイントとして、これからの日々にどう活かせるのかを考えながら、積極的に取り
組むことが目的でした。インターンシップ研修先の目的としては、せっかく 4 大学から参
加しているし、2 週間という短い期間をどう充実したものにするか、そして、その期間が
今後の自分にどう影響与えるのか考える為にも、
「4 大学最高のインターンシップ期間にし
て、今後の人生の糧にする」というチーム全体の目的としました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、インターンシップ研修をする理由として、
「今の自分が、社会に出てどれぐらい通
用するのか知りたい、もし業務をするならどんなことをさせてもらえるのか」ということ
が大きな理由でした。また、生協で新入生をはじめとする大学生の学生生活を充実したも
のにするためにあるアドバイザー活動をしていました。そのため、チームで何か一つのこ
とを創り上げたり、企画して取り組んだりすることが楽しかったので、社会ではどういっ
た仕事があるのか気になったのもありました。
合同説明会に参加するまでは、新聞社や企画関係の業務ができるような研修先に目星を
つけて参加しました。一通り企業紹介が終わったあと、フェローシステムさんの説明にな
りました。もともと興味をもっていた企業だったのですが、このわずか 15 分足らずのプ
レゼンだけで、
「私は必ずここに行く」と強く思いました。プレゼンをしてくださった方は、
とてもハキハキと、楽しそうに話してくださいました。私はそれまで、仕事に対してマイ
- 156 -
ナスなイメージをもっていましたし、楽しいだけが仕事ではないことも知っていました。
しかし、このとき、本当に直感で、
「私はここしかない。この人の下で働き、研修先の考え
を知りたい」とおもって、このフェローシステムさんを志望させていただきました。面接
にいかせていただいたときも、担当の B さんは、自分のビジョンと生き甲斐、自分がどう
してここに来たのかを、真剣に話してくださいました。ここまで自己開示をして、私の話
を一言ひとこと、大事に聞いてくださるとは思っていませんでしたので、非常に感動した
のを覚えています。
3.インターンシップ研修先の内容
B さんは、面接の際にどういったことに興味があるのかインターンシップ生にヒアリン
グをしていたので、それに合わせて担当する業務を振り分けてくださいました。私は企画
関係がしたいと伝えていましたので、フェローさんがつくっている地域密着型の情報サイ
ト「まいぷれ」作成業務に携わせていただきました。5 人で業務をしていたのですが、や
はり遠慮の気持ちが強いのか、意見が出てもうまくまとまらず、息詰まる場面がありまし
た。たかが 2 週間、されど 2 週間です。しかも予定通りに事が進むわけではありません。
このままでは業務が遂行する前にインターンシップが終わってしまうし、せっかく出会っ
た仲間とも疎遠になります。ただただもったいないです。また、インターンシップ研修を
していう間に、
「ここには、来るべくしてきたのだ。無駄な時間はないのだから、こうやっ
て息詰まることも、大切な時間である」と思うようになっていました。しかし、やはり仕
事なので、納期中には終わらせなければなりません。それすらもできなければ、何のため
に来たのかわからなくなります。周りの社員さんの助けもあり、なんとか妥協もせず、自
分たちの納得のいくものができ、とても嬉しかったです。また、フェローシステムさんは、
fellow=仲間という考えがあり、社員同士の繋がりや、その人の美点をみつける美点凝視、
そして、
「短所は、他人の長所を輝かせる、活人力」という、大学生活だけでは必ず知るこ
とができない多くのことを学びました。その考えの下で組まれた内容は、個人での業務だ
けではなく、毎朝 30 分ほどかけて、しっかりとお互いの意見を伝える朝礼から始まり、
一日の最後 1 時間は必ずグループワークを入れてありました。洗車を頼まれたときは、が
っつり業務をすると思っていましたので、初め戸惑いました。1 台 10 人で洗車するのは早
く終わると思いきや、役割分担や清掃する順番が難しく、チームワークや事前準備の大切
さを再認識するきっかけになりました。また、業務だけではなく、社長が尊敬する方の講
義「志秦塾」や、社員さんから直々に美点凝視していただける「木鶏会」など、普段なら
有料だろうと思う程、期待していた以上のことを学ばせていただきました。そこでは、
「思
っているだけでは伝わらない。手を挙げて話すことができないのは、話す内容に囚われて
いるからであり、話すこと自体に意味があることを忘れてしまっている。言葉を交わすこ
とで、お互いを知るだけでなく、人前で話す練習になる」という、基本的に思えて、今の
私に足りないものを教えてくれました。
- 157 -
4.インターンシップ研修を終えて
私は、計 10 人のインターン生のリーダーとして、まとめるよう頼まれました。意気込
んで返事したものの、予想以上にまとめるのがうまくいかず、しかし一人暮らしなので家
族にも相談することもできず、最初の 1 週間は本当に一日一日が長く感じられました。家
に帰ってもお風呂入って寝るだけの生活でした。2 週間目、業務にも慣れ、私は周りの仲
間の様子が見られるようになりました。いままで、後輩を育てるにも、チーム内でリーダ
ーになったときも、
「一歩引いて相手をたてる」ことが多かったです。しかし、インターン
期間も残り 2 日となった日、社長からいただいた、「君たちのことは、自分の社員として
みている」という言葉が、なあなあになっていた私たちの関係を固いものにしました。そ
の日、自分たちの行動や気持ちを確認するために、お互い泣きながら本音を語り合いまし
た。本音をいうことは、とても怖いことです。受け入れてくれるのか、どう伝えたらいい
のか考えてしまいます。しかし、何もしなければ、そこで終わりです。何も変わりません。
人とのかかわりが、自分の人生を豊かにします。人格を豊かにします。私は、この期間の
中で、私の良さは、
「人を見る力が高く、真剣に人の話を聞き入れ、相手が話しやすい雰囲
気をつくることができる。そのうえで、相手に合った発言、アドバイスができる。また、
時間厳守や、仕事に対し責任感を持ち、タフであること」です。逆に短所は、
「とっさの判
断をして指示することが出来ない。また、同調することはできるが、意見を出すことが少
ないこと」です。これらは、私一人で見つけたわけではありません。この 2 週間でかかわ
った人から教えてもらったものもあります。人の関係は、一緒にいる時間が長ければ良い
というわけではありません。質、同じ体験を、どんな人と、どんなことをしたのか、とい
うことも大事です。そして、自分ができないと思うことは、もしかしたら周りの人はでき
ることかもしれない。短所は、ダメなところではありません。それが長所である人を輝か
せる活人力です。私は、これまで周りの人が羨ましく思えたり、卑屈に考えたりすること
がありました。しかし、このインターンシップ研修が終わってから、いくぶんか生きやす
くなったように思えます。本当に、フェローシステムの社員さんをはじめ、B さんにはた
くさんの感謝の気持ちでいっぱいです。あのとき、出会ったなかったら、ここにしていな
かったら、私はこのまま変わらなかったでしょう。本当に幸せ者であったと思います。貴
重な時間を、ありがとうございました。
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【47】二神塾
〒790-0004
愛媛県松山市大街道3丁目5-8
人文学部英語英米文学科
2年次生
下元
理布
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は 3 つあります。1 つ目は、主体性を身に付けるため
です。受け身になるのではなく、自分から積極的に行動することが社会に出て働く上で大
事なことだと思ったからです。2 つ目は、働く意義について考えるためです。実際に仕事
を体験したり社会人と関わったりすることで社会に出て働くとはどういうことかを知るこ
とができると思ったからです。3 つ目は、今後の大学生活での課題を見つけるためです。
今の自分にできることとできないことは何かを知ることができると思ったからです。また、
できていなかったことを残りの大学生活でできるようにして将来の夢に近づきたいと思っ
たからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私が二神塾を研修先として選択した理由は、3つあります。1つ目は、将来教員として
働くことが目標だからです。塾でインターンシップして学んだことを今後の大学生活や教
員になった時に活かすことができると思ったからです。2つ目は、塾と学校の勉強の教え
方の違いや仕事内容の違いを知ることができると思ったからです。3つ目は、塾に通う児
童・生徒と塾の先生の関わり方を学ぶことができると思ったからです。
3.インターンシップ研修の内容
8 月 17 日、18 日
○環境整備
授業で使用する教室の窓を開けて空気の入れ替えをしたり、机をきれいに並べたりしまし
た。机の上と黒板の掃除をしました。塾の先生は、子供たちが来る前に環境整備をしてい
ました。子供たちが気持ち良く学習できる環境を整えることが大事だと思いました。
○算数検定講座で使用するプリントの印刷
コピー機の使い方を教えて頂き、授業で使うプリントを印刷しました。途中で分からない
ことが出てきたらすぐに職員の人に聞くことができました。印刷する量が多く、時間がか
かりました。職員の人に一度聞いたことを次は自分一人でできるようにしようと心がけま
した。一日目は分からないことが多かったので、職員の人に確認しながら作業をしました。
- 159 -
二日目はやり方が分かり、作業にも慣れてきたので、一日目より早くできるようになりま
した。
○算数検定講座の見学と補助
答え合わせをしたり、小学 3 年生の問題で分からなかったところを教えたりしました。一
日目は上手く説明することができませんでした。子供に分かりやすく教えるには順序立て
て説明することができるようにしておかなければならないと思いました。二日目は子供が
解き方を理解して問題をすらすら解いている様子を見ることができ、教えることのやりが
いを感じることができました。
○英語の授業の見学
中学 3 年生の英語の授業を見学しました。先生が目標点数と制限時間を生徒に伝えていま
した。生徒が問題を解いている間、先生は文法事項を解説する時に使う英文を黒板に書い
たり、生徒が問題を解いている様子を観察したりしていました。先生は解説する時に生徒
の解答を確認したり、質問して生徒に答えさせたりしていました。
○ことば・文作の見学と補助
小学校低学年の国語の授業を見学しました。プリントの答え合わせをしました。先生が児
童に話す時は大きな声でゆっくり、はっきりと話していました。説明する時の声の大きさ
や話す速さを工夫することで児童に分かりやすく伝えることができると思いました。
○児童の見送り
児童は保護者の方が送り迎えをして塾に通っています。保護者の方に挨拶をしたり、児童
が安全に帰るのを見送ったりすることが大事だと思いました。
○話し合いと教材準備
一日の反省と次の日の授業で使用する教材の準備をしました。
○片づけ・清掃
最後に使用した教室の机の上や床を掃除しました。教室を使った後の掃除を責任もってす
ることが大事だと思いました。
8 月 25 日
○教室の環境整備
黒板と机の上の掃除をしたり、机の整頓をしたりしました。
○算数の授業見学と補助
プリントの答え合わせをしました。児童は集中して問題を解いていました。
○宿題の答え合わせ
漢字の宿題プリントの答え合わせをしました。漢字が合っていたら丸をつけ、間違ってい
たら訂正しました。児童が塾に通うのが週に一回程度だから授業時間や授業外の空き時間
を使って宿題の採点をしてその日のうちに返却するようにしているそうです。効率が良い
方法で物事に取り組み、時間を有効に使わないといけないと思いました。
○授業の見学と補助
- 160 -
小学校低学年の国語と算数の授業を見学しました。プリントの答え合わせをしました。
○児童の見送り
児童の見送りをしました。児童と児童の保護者との関わりが大事だと思いました。
8 月 27 日、28 日
○小 1・2 合同授業の見学と補助
小学校 1・2 年生合同の英語と国語、算数の授業を見学しました。児童が自分の力で問題
を解くことができるように励ましたり、児童が問題を解くことができた時には褒めてあげ
たりして、児童ができたことを認めてあげたり、児童に達成感を味あわせてあげたりして
いました。子供に何でも挑戦させ、励ましたり、褒めたりして子供の持っている力や良い
所を伸ばすことが大事だと思いました。
○教材準備
児童の一週間分の宿題を先生が人数分用意する大変さを実感しました。
○片づけ・清掃
最後に使用した教室の清掃をして気持ち良く終えることができました。
4.インターンシップ研修を終えて
五日間、
「主体性を身に付ける」、
「働く意義について考える」
、
「今後の大学生活での課題
を見つける」の 3 つの目的を達成しようと心がけました。1 つ目は、自分の中に迷いがあ
り、行動に移すのに時間がかかり、達成できませんでした。自分の考えに自信を持って、
素早く決断し、すぐに行動に移すことができるように努力していかなければならないと実
感しました。2 つ目は、実際に社会に出て働くことを体験して、働くとは、人のために何
ができるのか、何をしたいのかを考えて動くことだと考えます。社会に出てからも自分自
身が成長し続けるためには、今の自分にできることを精一杯することはもちろんですが、
人と関わりながらできることを増やしていくことも必要だと思いました。3 つ目は、実際
に職員の方々が仕事をする様子を見ることができ、多くのことを学びました。職員の方々
は当たり前にできているのに、今の私はできていないと思うことがたくさんありました。
職員の方々がいつも子供たちに笑顔で挨拶をしていたように、自分から笑顔で挨拶ができ
るようになりたいです。また、小学校低学年の子供たちが勉強する様子を実際に見ること
ができ、教育について深く考える良い機会になりました。この経験を活かして、これから
も問題意識を持って勉強に励み、大学で学んだことを将来の仕事に役立たせることができ
るように努力していきたいです。お忙しい中、五日間にわたり貴重な体験をさせていただ
いた二神塾の皆様に心から感謝しております。本当にありがとうございました。
- 161 -
【48】ベストケア株式会社
〒790-0964
愛媛県松山市中村2丁目7-33
人文学部社会学科
2年次生
坂本
和香奈
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は、2 つあります。まず 1 つ目の目的は、自
分の興味のある福祉業界について理解を深めることです。実際に介護の現場で業務を体験
させていただくことで、福祉業界について理解を深めることができるのではないかと考え
ました。2 つ目の目的は、社会人としての心構えや社会人にとって何が必要であるかを知
ることです。私は、今の自分では、自分が理想とする社会人にはなれないと感じています。
そのため、社会人としての心構えや社会人にとって何が必要であるかを知り、今の自分に
足りないところを補ってから就職したいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私がインターンシップ研修先としてベストケア株式会社を選択した理由は 2 つあります。
まず 1 つ目は、福祉の仕事に興味があったからです。私は福祉の仕事に興味があり、現在、
社会福祉士課程を履修しています。実際に業務を体験させていただくことで、福祉の仕事
についてより理解を深められると考えました。2 つ目は、ベストケア株式会社の「心を大
切にする介護」というモットーに心を惹かれたからです。ただ介護サービスを提供すると
いうだけでなく、一人ひとりの幸せを考えてサービス提供をされているところに魅力を感
じ、ぜひベストケア株式会社で研修をさせていただきたいと強く思いました。
3.インターンシップ研修の内容
日程
部門
研修内容
8 月 31 日
管理部
オリエンテーション・自己分析
9月1日
デイサービス
掃除・レクリエーション・散歩・ドライヤー・入浴のお手
伝い・食事準備
9月3日
デイサービス
掃除・レクリエーション・散歩・ドライヤー・ごみの回収・
食事準備
9月4日
デイサービス
掃除・散歩・ドライヤー・入浴のお手伝い・ごみの回収・
食事準備・食事介助
9月7日
管理部
ミーティング・請求書のチェック・資料作成
- 162 -
9月8日
管理部
ミーティング・休暇届のチェック・タイムカードのチェッ
ク・契約書のチェック・経営方針発表会のリハーサル
9月9日
管理部
ミーティング・印鑑押し・郵便物の宛名書き・購買のチェ
ック・納品書のチェック・求人広告の募集内容記入
9 月 10 日
管理部
ミーティング・請求書チェック・郵便物の宛名書き・経営
方針発表会のリハーサル
9 月 11 日
管理部
<経営方針発表会>
経営方針発表会のリハーサル・BGMの操作・片づけ
9 月 14 日
管理部
話し合い(まとめ)
<デイサービス>
デイサービスでの業務では、利用者様と直接コミュニケーションをとることができまし
た。利用者様の中には、手が不自由な方や耳が聞こえにくい方など、さまざまな方がいら
っしゃいます。耳が聞こえにくい利用者様とは、表情や口の動きを大きくする・伝えたい
ことを紙に書くなどの方法を用いてコミュニケーションをとらせていただきました。
作業としてはまず掃除をおこないました。フロアやトイレなどを、利用者様に気持ちよ
く利用していただくために念入りに掃除しました。入浴のお手伝いでは、主に、利用者様
の衣服の脱ぎ着や利用者様が入られたあとの浴槽の掃除、お湯の抜き替えをさせていただ
きました。衣服の着脱は、普段自分は何気なくおこなっていることですが、利用者様を介
助するとなると、自分のときとは勝手が違い、とても難しく感じました。食事介助もさせ
ていただきました。食事は利用者様によってそれぞれで、飲み物も、利用者様によっては
とろみをつけたものを提供していました。利用者様によってとろみの加減が違うにもかか
わらず、社員の方々はそれらをすべて把握しているということに驚きました。
ベストケア株式会社ではほとんどの利用者様が車いすを利用しており、散歩のときには、
実際に車いすを押させていただきました。車いすを押すスピードや押す方向に気を付けた
り、小さな段差などにも気を配ることが必要ですが、車いすを押すことに慣れていないの
でなかなかうまく押せなかったことが反省点です。現場で実際に車いすを押してみて、そ
の操作の難しさに気づきました。車いすを押すときは、車いすに乗っている方に安心して
もらえるような押し方を心がける必要があると思いました。
<管理部>
初日にオリエンテーションがあり、まずベストケア株式会社の概要や介護保険制度につ
いて説明していただきました。次に、会社で用意していただいた資料に沿って「何のため
に働くのか」について考えていきました。そこで気がついたことは、
「何のために働くのか」
に対する答えは人によって違うということです。私はこれまでに「何のために働くのか」
について考えたことがなかったので、とても新鮮に感じました。また、自己分析もさせて
いただきました。自分の性格は客観的にみるとどのようなものかなど、自分自身では気づ
- 163 -
かないことを発見することができました。
業務としては、請求書などのチェックをおこないました。書類に書かれている金額や内
容が請求書と違っていないかチェックしたり、チェックした内容をパソコンに入力したり
しました。また、求人広告を出すために、募集内容などの記入もおこないました。これら
の作業は、会社を運営するために必要なことであり、正確さが求められるということを学
びました。
<経営方針発表会>
1 年に 1 度おこなわれている、経営方針発表会にも参加させていただきました。ベスト
ケア株式会社は愛媛県内だけでなく、関東や関西、中四国にも事業所があり、経営方針発
表会は、それらの遠方の事業所ともWEB会議としてつながっているという大規模なもの
でした。私はBGMの操作を担当させていただきました。本番は、レーザーポインターが
一時動かなくなるというハプニングもありましたが、社員の方々がすぐに対応したことで、
無事に解決しました。想定外のことが起こっても、臨機応変に対応する社員の方々の姿を
見て、状況に応じて柔軟に行動することの大切さを学びました。
4.インターンシップ研修を終えて
今回のインターンシップ研修を通して、たくさんのことを学ぶことができました。普段
の大学の講義とは違う、インターンシップ研修という場であるからこその学びがあったと
感じています。
社会人になるということは、自分の仕事に責任を持つことであると感じました。その責
任を果たすために、柔軟に対応する力であったり、何のためにその業務をおこなうのかと
いう目的を理解して行動する力が求められるのだと思います。
また、今回のインターンシップ研修は「何のために働くのか」ということを考えるきか
っけとなりました。
「何のために働くのか」という問いに対する答えは人によってさまざま
であることがわかったので、私は私なりの答えを導き出したいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中にもかかわらず、インターンシップ研修に受け入れて
くださったベストケア株式会社の皆様に心よりお礼申し上げます。大変貴重な経験をさせ
ていただきました。インターンシップ研修で得た経験をこれからの学生生活や就職活動に
生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
- 164 -
【49】星企画株式会社
〒790-0932
愛媛県松山市東石井6丁目12-36
経済学部経済学科
3年次生
小部家
直人
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は、社会で働くこととはどういったことなの
か、自分がこれから進む社会というところはどういったところなのか、実際に目で見て体
験してみたかったからです。私は大学に入学してからの 2 年間、特に就活を意識した活動
や勉強をしておらず、3 年次生に上がる直前の時期に強い焦りを感じると同時に、社会人
になることとはどういいたことなのか、どういった環境で働くことになるのかという疑問
も現れました。インターンシップ研修では実際の企業の中で、そこで働く社会人の方々か
ら実習を受けたり、業務に勤しむ姿を見学できたりするため、当時私が抱えていた悩みや
疑問を解決するのに絶好の機会であると考えました。また、私がどういった業種に就きた
いのか漠然としていたため、研修を受けることで何かヒントを得られるのではないかとい
う目的もありました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が研修先として選択した星企画株式会社は広告業をなされている企業ですが、私は特
に広告業という業種自体に興味はありませんでした。私がこの企業を選択した一番の理由
は、合同説明会での個別面談で、担当の方が話される雰囲気などが、私が考える地元の中
小企業像そのもので、この企業で研修を受けてみて、自分の考えていたものと、実際の会
社の雰囲気がどのくらい違っているのか知りたくなったからです。また、私は以前から営
業という業務に関心があり、広告業では営業が盛んであると思っていたため、社会人の方々
どのように営業をされているのか見てみたかったのも選択した理由にあります。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2015 年 8 月 17 日(月)~8 月 21 日(火)
始業時間:8 時 30 分
就業時間:17 時 30 分
研修内容
8 月 17 日(月) 午前:総務部
午後:営業推進部
8 月 18 日(火) 午前:企画部
午後:ニューメディア営業部
8 月 19 日(水) 午前:ブロードバンド事業部
- 165 -
午後:第 1 営業部
8 月 20 日(木) 午前:事業開発部
午後:MP マーケティング事業部
8 月 21 日(水) 午前:カタログマーケティング部
午後:総務部
研修 1 日目
研修の初日では、朝礼で研修生一人ひとり自己紹介を行い、それから午前は総務部で会
社についての説明、午後は営業推進部での実習を受けさせてもらいました。
午前の総務部ではインターンシップ担当の方から、星企画の、業務内容、経営理念、各
部署の説明などをしていただき、また会社関係のお話以外でも、研修中に社員の方々にど
んな質問をすればいいかなどのアドバイスや、担当者自らの社会人になられてからの仕事
の経験談など様々なお話を聴かせて下さいました。自社の利益よりクライアントとエンド
ユーザーの利益を優先する経営理念や、それを具現化する業務体制など広告業というもの
に華やかなイメージを持っていた私には、この徹底した謙虚な姿勢にとても驚きました。
午後からの営業推進部では最初に部署がどのような仕事をされているのか紹介していただ
いた後、実際に現在進められているチラシ制作の打ち合わせの営業を見学する形で参加さ
せていただきました。営業の見学は 2 回あり、1 つ目は一番の得意先の CO・OP 共済との
チラシの打ち合わせ、2 つ目は映像制作所へ仕事の依頼の営業に同行しました。初日とい
うこともあり、かなり緊張した 1 日でしたが、私が研修で期待していた営業を 2 回も体験
できたのでとても充実した 1 日でもありました。
研修 2 日目
2 日目は午前に企画部、午後にニューメディア営業部での実習をさせていただきました。
企画部では部署の紹介をしていただいた後、名刺と自分を売ることをテーマとした広告の
レイアウト作りを行いました。これらのレイアウト作りでは何を伝えたいかでデザインの
パターンを変更するため、色々な方向性を考える訓練になると教えていただきました。午
後のニューメディア営業部では部署の説明をしていただいた後、女性向けの人材派遣会社
への営業と、星企画では愛媛マンダリンパイレーツ(MP)の運営に携わっているため、
MP グッズの新しいアイデアの考案をしました。ニューメディア営業部での営業では現在
進めている企画が上手く進んでいないため、昨日とは違いかなりシビアな内容の話も含ま
れていました。しかし、そんな話の中でも明るく親しげな雰囲気で話が進められていたこ
とに、営業でのお得意先などとの関係作りの大切さを少し実感した気がしました。
研修 3 日目
3 日目は午前にブロードバンド事業部、午後は第 1 営業部での実習をさせていただきま
した。ブロードバンド事業部では、主な業務とされているピカラの説明と、広告で必要と
なる広告の 3 要素の説明をしていただき、それらを踏まえて自分たちでピカラの広告のレ
イアウトを作成しました。午後の第一営業部では部署の説明の後、お得意先のカメラ屋さ
んへの営業に同行し、そのあとは現在進めているブライダルカウンターを宣伝する企画案
を考案させていただきました。この部署では営業がとても盛んで、研修中に同行してきた
営業の中でも一番独特であると感じ、営業の仕方にも様々であるのだと分かりました。
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研修 4 日目
4 日目は午前に事業開発部、午後に MP マーケティング部で実習をさせていただきまし
た。事業開発部では部署の説明の後、以前にホームページ制作の企画の仕事をさせていた
だいた会社に、ホームページのリニューアル企画を提案するための営業に同行しました。
研修中で一番長い距離を移動したため、移動中の車内で社会人としてのアドバイスや雑談
まで色々なお話ができ、担当の社員さんとの距離を一番縮めることができたと思いました。
MP マーケティング部では MP についての説明などをしていただいた後、MP の試合の球
場で配布するグッズの袋詰めの作業を手伝いました。
研修 5 日目
5 日目は午前にカタログマーケティング部、午後に総務部で実習させていただきました。
カタログマーケティング部では、10 月に発行するチラシの表紙の写真を撮影するため、実
際に撮影所での撮影現場を見学させていただきました。食べ物の撮影のため、湯気の具合
などの調整もあり、時間との勝負で撮影はとても慌ただしい様子でした。自分たちが目に
する広告の写真がどう作られているのか生で見ることができ、貴重な体験をすることがで
きました。最後の総務部では初日と同様、インターンシップ担当の方からお話をしていた
だき、自分たちの研修の成果や感想を述べました。社会人としての色々なアドバイスをし
て下さり、また研修中に感じた疑問などに答えていただきました。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を受けて感じたことは、実際に会社の中で、そこで働く社会人と
接することでしかわからないことが沢山あるということです。業務内容はもちろんですが、
特に会社内の雰囲気といった社風や、どんな人同士が仕事をし、どのようなことでやりが
いを感じ、どのようなことを辛いと感じるのかは、現場や生の声を通してでないとわから
ないと思います。私は研修へ向かう以前では、星企画を古風で堅く、あまり和やかではな
い会社ではないのかと思っており、同時に地域の中小企業とはそういうものではないのか
と考えていました。しかし、各部署で色々な方から実習で受けることで、とても気さくに
接して下さる人や、物腰の柔らかい人が多く、社内の雰囲気はとても明るくとても和やか
であったと感じました。
私がこれから社会に出て働く上で、働く会社の雰囲気や、経営理念といったものが自分
にあっているものなのかどうか知ることは、自分にとってもそこで働く人にとっても重要
だと思います。またそこでの雰囲気や人間関係が仮に合わなくとも、うまく付き合ってい
くことが重要であり、社会人として最も必要なスキルなのだとこの5日間の研修で教わり
ました。今回の研修で携わって下さった皆様、お忙しい中多くの貴重な体験をさせていた
だき、本当にありがとうございました。
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【50】株式会社
ホテル椿舘
〒790-0836
愛媛県松山市道後鷺谷町5-32
経済学部経済学科
2年次生
森田
千尋
1.インターンシップの目的
私が今回インターンシップ研修を受けようと思ったのは、部活動やサークル活動をして
おらず、時間が有り余る夏休みを有効活用しようと思ったからと、もうひとつ、インター
ンシップ研修でしかできないことをやれたらとても楽しいだろうなと思ったからです。
一年次生のころの夏休みは本当に何もやることがなくだらだらとすごしてしまいました。
今年はこれではもったいない、今しかできないことをやりたいと思ってやることにしまし
た。
また、新しい、自分の知らない世界に飛び込んでみることの楽しみを知りたいと思いま
した。これからの人生は新しい世界がどんどん増えていくと思いますが、怖気づかないで、
むしろ楽しんで挑める体験をしてみたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私の今回の研修先は実際、第一希望ではありませんでした。第一希望が外れ、第二、第
三とも定員割れだったので新しい研修先を探していたところ、たまたま目に入ったので決
めたというのが本音です。しかし、親戚が勤めていることもあり、安心していくことがで
きるだろうと決めました。
また、面接の際にマドンナさんの格好をしてもらうという説明を聞いて、胸が躍りまし
た。なぜなら、普通の研修や普段の生活ではできない格好です。その格好でお仕事をさせ
てもらえるということで、とても楽しみになりました。
3.インターンシップ研修の内容
1 日目(8月 19 日) ガイダンス、業務説明、着付け、お客様のお出迎え、水軍太鼓の演
奏を聴く(ほとんど毎日夜 9 時に演奏している)
2 日目(20 日)
お客様のお出迎え、玄関の片づけ〈14:00~21:00〉
3,4 日目(24、25 日)2 日目に同じ。
5~8 日目(26~29 日)お客様のお見送り、喫茶コーナーの手伝いと片づけ、子供コーナ
ーの片づけ、DM づくり、会議室の片づけ、玄関の整理、みかんジュースづくり、傘の錆
取りなどの雑務。〈8:00~15:00〉
- 168 -
午前、午後とも 30 分から一時間程度の休憩ありましたが、お客様の流れに左右されるた
め、時間もタイミングもまちまちでした。
研修時間については、説明表記とだいぶん異なっており、少し戸惑うこともありました。
またお客様の流れによって休憩時間が左右されるので時には体力勝負な場面もありました。
初日は着付けの仕方と主な業務についてガイダンスがあってから業務に入りました。
最初の四日間は午後二時から九時まで、残りの四日間は午前八時から三時までに分かれ
て、ほかのインターンシップ生と二人か一人ずつになるようになっていました。午後の仕
事は玄関先でのお出迎え、フロントまでのご案内、お客様の荷物を部屋まで運ぶのが主な
仕事でした。途中で休憩を挟んだ後は喫茶コーナーの片づけや DM づくりなどの雑務をし
て終了という感じでした。午後の仕事は三時に入ってから大体七時ころまでチェックイン
のお客様が絶えないので、足に疲れが見えることもありました。午前の業務は、八時から
十時ころまでチェックアウトのお客様のお見送りをします。そのあとは午後の玄関の準備、
子供コーナーの片づけ、喫茶コーナーの手伝いを終えた後、雑務をちまちまと任されまし
た。お昼休憩を挟んでからは、正直あまりすることもないので、自分で掃除するところを
見つけて掃除をしたり、ラスト二日間は次の週から雨の予報だったので傘の錆取りをした
りという感じでした。
特に午前中はお客様がチェックアウトをすましきってしまうと主な業務もなく、自分で
何かを探してやるほどの場所もなくといった感じで、時間を持て余す感じがありました。
内容的にはアルバイトの方たち以下の仕事内容であり、研修というよりはアルバイトを
しているような感覚でした。思っていたよりは内容が薄いな、と感じた部分もあり、何も
しなくていいよといわれる時間があったりしたのは少し残念なところでした。しかし、日
常生活ではのぞけないホテルの裏側を垣間見ることができるのが楽しいところだったかな、
と思いました。
4.インターンシップ研修を終えて
今回ホテル椿舘で研修をしての感想は、研修内容としては正直物足りなさを感じました。
パッとなにをしてきましたかといわれると、考えてしまう感じでした。毎日マドンナの格
好をしてホテルの中を走り回るというのはなかなかない経験ですし、そもそも袴をはくこ
とはめったにないことだと思うのでそこは貴重な経験だったかな、と思います。でも、も
っと仲居さんたちの仕事内容や、ほかの方たちがどのようにホテルを運営しているのか、
また、裏方の方たちにはどういった方たちがどのように携わっているのかなども知れたら
よかったな、と思います。社員の方たちがとても優しい方たちばかりで、いろいろな話を
することが出来たのはよかったと思います。また、玄関先やフロント業務は年の近い人が
担当していることが多いので、むだな緊張があまりなかったように思います。
初日のころは戸惑うことも多かったですが、三日目あたりからは自分からお客様とのコ
ミュニケーションをとることもできるようになり、いろいろな旅の思い出話を聞いたりす
ることまでできました。また、最終日には道案内をすることがあったのですが、ホテルに
- 169 -
帰ってきたときに、「ありがとう!姉ちゃんのおかげでちゃんと行けたわ!
」といわれた
時はとてもうれしかったです。そのほかにも子供づれのお客様だったら子供たちが手を振
ってくれたり、バスツアーのお客様たちだったら、一緒に写真を撮らせてほしいとお願い
されたり、たくさんのお客様たちと直接のやり取りができるのは本当に楽しいことだと思
いました。普段のアルバイトではレジを担当することが多いのですが、やはり店に対する
ありがとうが、多いように感じます。しかしホテルではホテルを代表している感覚になる
ので、個人に言ってもらえる感覚で、お客様との距離を近くに感じられるのがとてもいい
な、と思いました。
初対面の人でも、笑顔で対応すれば安心してもらえるというのを改めて身をもって実感
することができた研修だったと思います。一期一会の出会いでも、相手にいい思いをさせ
てあげられるような対応がすこしでもできるようになっていたらと思います。また、今後
の生活でも新たな出会いの中で生かせていけたらと思いました。
- 170 -
【51】公益財団法人松山市男女共同参画推進財団
〒790-0003
愛媛県松山市三番町6丁目4-20
松山市男女共同参画推進センター・コムズ
人文学部社会学科
2年次生
小笠原
千聡
1.インターンシップ研修の目的
今回私がインターンシップ研修に参加した目的は自分を変えるためです。私はうっかり
した性格をしており、頻繁に不注意な失敗を繰り返し周りに迷惑をかけたり、自分に自信
が持てず、リーダーシップを発揮できずにいます。だから、授業や研修を通じて、マナー
を学び、社会を知ることで、自分に自信や責任感が持て、積極的にリーダーシップが発揮
できるのではないかと考え、迷うことなく参加することを決めました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が研修先として選んだ公益財団法人松山市男女共同参画社会推進財団は、主に女性の
社会進出のサポートを目的としており、現代社会における女性の位置づけについてまなぶ
ことができるのではないかと感じたからです。私の母は女性であることを理由に男性と差
別され、退職・転職を繰り返した過去がありました。だから、現状を知った上で、就職に
臨みたいと思い、研修先として希望させていただきました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8 月 25 日~9 月 2 日(8 月 30・31 日の休日を除く 7 日間) 研修生:5 名
日程
研修内容
8 月 25 日(火) ・ガイダンス
・各部署紹介
・講演会の概要説明
8 月 26 日(水) ・講演会の資料作成 ・会場準備 ・研修発表用パワーポイント作成
8 月 27 日(木) ・研修発表用パワーポイント作成
8 月 28 日(金) ・アンケート集計
・講演会
・会場片付け
・分科会の公開審査会概要説明
8 月 29 日(土) ・分科会の公開審査会
・発表用パワーポイント作成
9 月 1 日(火)
・発表用パワーポイント作成
9 月 2 日(水)
・インターンシップ研修発表
初日:松山市役所のインターンシップ研修生 2 名を含めた計 7 名で活動しました。松山市
男女共同参画社会推進法人、通称コムズが行っている事業内容や目的、各部署の概要につ
いて教えていただき、公益について知識を深めることができました。また、事前にコムズ
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について下調べをしており、女性の社会進出以外にも、ファミリーサポートとして相談業
務や、託児所や図書館、調理室があることはしっていましたが、実際に訪れてみると規模
も大きく、利用者数も多いので、地域に根付いている場であることがわかりました。
岩田喜美枝さん講演会「女性はもっと活躍できる!~より企業を元気に、男女とも人生
を豊かに」:今回のメインイベントである岩田さんの講演会の参加者用の資料制作、会場準
備、場内誘導に携わりました。後ろの席の人も見えやすいように席の設置を工夫したり、
なるべく前の席から埋めるように誘導することを心がけました。また、大きな荷物を抱え
ている方がいたので、席まで運ぶと、職員の方に周囲のことに気遣いができると評価して
いただきました。そして、講演者が女性ということもあり、控室に花を飾ったり、全身鏡
を設置するなどのバックヤードも学びました。岩田さんのお話を聴き、育児と仕事の両立
に対して肯定的な考え方が持て、また、女性として生まれたことを誇りに思いたいと感じ
ることができました。そして、日本の企業における女性の地位の低さやステレオタイプな
役割に苦しんでいる女性がまだ多数おり、なおかつその苦しみを声にすることができずに
心の中に留めていることを感じさせられ、女性の社会進出やキャリアアップとそれらをサ
ポートする環境を整えることが今後の課題だと考えました。
アンケート集計:講演会におけるアンケート結果を集計しました。項目は、性別、年代、
講演会を知ったきっかけ、参加した理由、わかったこと、満足度、感想・今後コムズに期
待すること(自由記述)でした。今回のテーマが女性メインだったため、男性の参加率はあ
まり良くありませんでしたが、是非男性にこそ聴いていただきたい内容でした。また、今
年はいませんでしたが、昨年の講演会で行ったアンケートでは、性別を未解答にした人が
3 名いました。これは、性同一性障害などのため、あえて未解答にせざるを得ないのでは
ないかと館長さんは述べており、些細な所にもジェンダー問題が絡んでいることを考えさ
せられました。
分科会の公開審査会:2 月に開催予定のコムズフェスティバルで行う分科会の公開審査会
に参加させていただきました。全 10 団体が愛媛県内の団体でしたが、私は全て知らなか
ったので、県内における地域活動の知識が皆無だということを感じました。また、10 団体
のうち、採用されたのはたった 3 団体でした。理由は、若い年代の興味があるテーマが少
なかった、開催時間が遅い、内容が難しいなどが挙げられ、市民のために役立つことをす
る公益性が求められることがわかりました。
研修発表:最終日に 5 人でパワーポイントを使った研修発表をしました。ただ単に研修内
容や感想を述べるのではなく、講演会の成果目標やアンケート結果から推測されることや
今後の課題、また公開審査会における考察を自分たちで導き出しました
その他:その他の活動では、コムズのフェイスブックを投稿したり、大学生用のデート DV
に関するアンケートの作成に意見を出したりしました。短い文章で簡潔に内容をまとめる
ことの難しさや、市民に情報を発信する重要さを感じました。また、アンケートでは、担
当の職員さんが等身大の大学生の意見が聞けて以前より良い内容になったとおっしゃって
くださいました。
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4.インターンシップ研修を終えて
7 日間の研修を終え、私は社会人になる意識が低く、働くことを甘く捉えていることを
痛感させられました。私は初日に台風による悪天候のため遅刻してしまいました。担当者
の H さんに、「社会では悪天候や公共交通機関による遅刻は通用しない」と言われて気づ
くことができました。学生気分が抜けないまま社会に出ることは自分自身が辛い思いをす
るだけでなく、周りの方にも迷惑がかかることがわかりました。また、今回は私以外の研
修生は先輩だったため、あまりリーダーシップは発揮できませんでしたが、業務に関して
は失敗はなく、責任を持って行動することができました。そして、周りの状況を見て行動
することもできたので、自分は気配りができる人間であることを発見しました。私は自分
の強みと弱みを知ることができたので、今回の講演会とインターンシップ研修で学んだ内
容をこれからの学校生活や就職の際に生かしていきたいと考えました。お忙しいにも拘わ
らず、快く研修を受け入れてくださったコムズさんには感謝し、今後も施設利用やイベン
トなどで関わりを持ちたいと思っています。
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【52】松山赤十字病院
〒790-8524
愛媛県松山市文京町1
経営学部経営学科
3年次生
緒方
誓子
1.インターンシップの目的
私がインターンシップに参加した目的は3つあります。1つ目は、働くとはどういうも
のかを知ることです。アルバイトでは感じることのできない、社会人としての責任や仕事
に対する意識を知りたいと思いました。2つ目は、就職活動に向けてのモチベーションを
高めることです。インターンシップで、社会人の方や一緒に研修に参加する学生との関わ
りを通して、刺激を受け、自分がどのような意識で就職活動に臨むべきであるかを考え、
就職活動を始まる前からしっかり準備ができるようにしたいと思ったからです。3つ目は、
自分の弱みを再確認することです。実際に社会人の方を見ることで、社会人と自分はどう
違うのか、自分には何が足りないのかを知り、残された学生生活の間にどうすれば少しで
も改善できるかを考えたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、事務の仕事に興味があり、松山赤十字病院での研修内容が病院における各部門の
業務内容を知ることができる内容だったため、事務職を知る良い機会だと思い、研修先と
して選びました。この研修を通して、事務とはどのような仕事であるか、病院においてど
のような役割を果たしているのかを知りたいと思いました。
3.インターンシップ研修の内容
1 日目は、医療情報管理課にお邪魔しました。医療情報管理課は、情報システム係と診
療情報管理係、がん登録係、がん診療推進係に分かれており、研修では、情報システム係
と診療情報管理係の業務を教えていただきました。まず、情報システム係の担当者の方に
は、電子カルテの運用の流れについて教えていただきました。電子カルテの導入によって、
患者さんのデータなどが一括して管理できるようになり、非常に便利になったそうです。
しかし、何かトラブルが起きると、病院の全部門に関わってくることにもなるので、電子
カルテの適切な運用、トラブルへの対応などに対応している情報システム係の仕事は大変
責任のある仕事だと感じました。次に、診療情報管理室にお邪魔して、病棟から帰ってき
た患者さんのカルテを受領し、一つ一つのファイルに不備がないかチェックをし、製本す
るまでの一連の作業を教えていただきました。1 人 1 人に役割が振られており、分担して
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作業されていましたが、何か不備があったら、多くの人に迷惑をかけることもあるとおっ
しゃっていたので、事務職には迅速かつ正確に業務をこなすことが大切だと感じました。
2日目は、経営企画管理課にお邪魔しました。経営企画管理課には、経営管理係と企画
係があり、各係の仕事内容を教えていただきました。経営管理係は、医療統計を作成した
り、原価計算などを行っているそうです。病院であっても、他の企業などと同じで経営的
なところに着目する必要があり、収支的な統計の情報も配信していくことが大切だとおっ
しゃっていました。そして、職員もその統計を見て、参画意識、コスト意識を持つことが
大切だとお聞きし、統計の重要性を学ぶことができました。医療統計企画係は、課題を解
決するための目標設定し、結果までの過程も数値で表す、BSC というものを作成したり、
BSC の評価をする場でもある院長ヒアリングの準備などをされているそうです。院長ヒア
リングも見せていただきましたが、BSC の評価をされていたり、各科の医師の方が要望を
出されていて、とても緊張感あるものでした。院長ヒアリングの前のミーティングでは、
事務の方も医療の実情に詳しい人もおり、皆さんデータも即座に読み取っていたので、広
く関心を持って幅広い知識を身につけることも大切だと感じたと同時に、難しい仕事だと
感じました。
3日目は赤十字血液センターと大街道献血ルームにお邪魔しました。赤十字血液センタ
ーでは、総務部門と供給部門で研修をさせていただきました。供給部門では、受注、出庫、
配送、保管などの業務を教えていただきました。血液センターは、全国を七つのブロック
に分け、ブロックごとで献血者を確保し、製剤の在庫調整をされているそうです。当日の
期限でもブロック内で不足しているところがあれば近くにその製剤があってもブロック内
の期限が短いものから使うように配送することで、廃棄が出ないようにされていると聞き、
驚きました。また、供給部門の業務の対象は医療機関、その先の患者さんであり、FAX で
受注したものを電話でもう一度確認したりするなど、正確に受注や発注を行わないと大変
迷惑をかける、非常に責任のある仕事だと感じました。そして、大街道献血ルームでは、
献血の呼びかけ、献血に来られた方の対応などをさせて頂きました。献血に来られる方は、
何か用事があって来られるわけでもないし、もし混雑していて待ち時間が長いと帰ってし
まい、一生来てくれないかもしれない。だから、献血での受付や献血者の対応にはよりお
もてなしの心が必要であるとおっしゃっていたのが印象的でした。実際、私も献血者への
対応をさせていただきましたが、このことを身をもって感じました。
4日目は、総務課にお邪魔しました。総務課には、総務係、文書管理係、広報係、医療
安全係があり、それぞれの係の仕事内容を教えていただきました。総務課の仕事は、他の
課に属さない全般的なことをしなければならないということで、内容は本当に多岐にわた
り、大変な業務だと感じました。その分、病院のこと、各部署のこと、その他のことも広
く知っておく必要があると感じました。総務係と文書管理係の仕事は一人の職員の方がさ
れていて、当直表の作成や、選挙管理業務、葬儀の手配、国勢調査の手続き、文書、個人
情報の管理などたくさんの業務をされているそうです。これだけたくさんの業務があると、
なかなかスケジュール通りには進まないそうです。予定通りに進まなくても、優先順位を
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付けたり、忘れないためにもしっかり予定を組んで進めることが大切だと感じました。ま
た、他の課とも繋がりの深い課だと思うので、しっかり人間関係を築いておくことが大切
だと感じました。
5日目は、災害救護装置保管倉庫と愛媛県支部にお邪魔しました。災害救護装置保管倉
庫では、まず赤十字についてのお話を聞かせていただきました。赤十字という組織はボラ
ンティアによって支えられ、人道を一番大切にされていることなど、歴史や活動のことを
知り、大変興味を持ちました。その後、救急法を教えていただいたり、テントや救護ベッ
ドの設営の体験もさせていただきました。テントもベッドも簡単に設営できるものだった
ので、災害があった時にも非常に便利なものだと感じました。そして、倉庫の見学もさせ
ていただきましたが、非常食などのたくさんの物資がありました。このような物資や資器
材を管理するのも大変だと感じました。それから愛媛県支部では、総務課の事務の仕事に
ついてお話ししていただきました。寄付金で運営を行っている組織であるので、寄付を集
める仕事も総務課の仕事であり、年々寄付金が減っているので厳しいというお話もお聞き
しました。
4.インターンシップ研修を終えて
私は研修に参加して、働くことの責任の重さを痛感し、自分の考えはとても甘いと感じ
ました。正直、事務職とは、事務的な能力やパソコンスキルが一番求められるのだと考え
ていて、接客業のようにコミュニケーションをとる必要がないと感じていました。しかし、
全く違うことが分かりました。各部署を見せていただいて思ったのが、コミュニケーショ
ン能力の重要性です。各部署内だけではなく、部署外との連携も大切であると感じました。
やはり、どの仕事もコミュニケーション能力は一番重要であると感じ、コミュニケーショ
ンがきちんととれないとどの仕事もうまくできないと感じました。私は、自分の言いたい
ことをうまく言葉にして周りに伝えられないことがよくあるので、それが私の弱みだと強
く痛感しました。また、部署の異動後に、前任者の仕事を引き受けたり、前の部署と全く
違う仕事をしなくてはいけないというお話を聞き、これだけ多くの業務があって、異動の
たびに覚えなければいけないのは大変だと感じました。仕事を続けるにあたり常に勉強で、
しんどくても業務をこなせるように努力する必要があるのだと感じました。それと、常に
学ぶ意欲と異動で周りの環境も変わるので、対人能力なども大切だと感じました。新しい
環境でうまくやっていくこと、対人能力的なところでも少し不安が生まれました。本当に、
事務職は幅広い能力が求められるのだと感じました。しかし、自分の弱みに感じたことを
知って、落ち込むのではなく、もっとたくさんの人と関わったり、様々なことに参加する
ことによって、少しでも克服したいと思いました。今回の研修で実際に社会人を見せてい
ただいて、就職活動に向け、しっかり準備していきたいとより強く思いました。お忙しい
中、研修を受け入れてくださった松山赤十字病院の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱい
です。
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【53】松山総合開発株式会社(松山全日空ホテル)
〒790-8520
愛媛県松山市一番町3丁目2-1
経済学部経済学科
2年次生
毛利
周一郎
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は3つで、1つはビジネスマナーを学ぶことだ。ビジ
ネスマナーと一言で言っても様々で、その中でも私は身だしなみや立ち振る舞い、言葉遣
いなどの基本的なところから学ぼうと考えた。2つ目は目配り・気配りができるようにな
ることだ。しかし当然それが2週間ほどの期間で身につくとは考えておらず、従業員の方々
から見て、聞いて、普段どのように意識していればそういう力が身につくのか、そのヒン
トを得ようと思った。3つ目は就職への意識を高めることだ。まだ自分は2年だと余裕を
持ちすぎていたらいずれ後悔することになる、ならばこの機会にやってみようと考えた。
2.インターンシップ研修先の選択
私は将来就きたい職業が決まっていない。そんな中、何かしなければという焦りの中受
講したこのインターンシップだが、研修先を選ぶときは相当な時間をかけて悩んだ。そし
て私は将来就きたい職業が決まっていないなら、将来自分がどんな職に就いても役立つこ
とをこの夏休みに学ぼうと考えた。これは私個人の勝手なイメージかもしれないが、松山
全日空ホテルさんは松山では最上級のサービスを提供している企業だと思う。ここでサー
ビス業のスペシャリストのもとで学ぶことが、上で述べた自分の考えにつながると考え、
こちらで研修させていただくことを選択した。
3.インターンシップ研修の内容
私はこちらでホテル3部門の宿泊・宴会・レストランを2週間コースで体験させて頂い
た。計10日間の日程で初日は座学、2日目~4日目にレストラン部門、5日目~7日目
に宴会部門、8日目~10日目に宿泊部門というように部門ごとに各部署でお世話になっ
た。
まず初日は松山全日空ホテルの歴史やシステム、インターンシップ研修についての説明
を受け、座学で担当者さんから「社会」をテーマにお話があり、その後社内見学を行った。
自分がこれからお世話になる方々は社会の構成員の一員として働く方々で、数年後自分も
同じように立派な社会人にならなければならない。これからの研修で貪欲に学んでいこう
という期待もだが、不安もあり研修前よりもそれらを強く感じる1日となった。
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レストラン部門
2~4日目はレストラン部門を体験した。ここでは、お茶出しや、バッシング、注文を
取ったりする接客や、ナプキンやおしぼりの補充、店内清掃など裏方の仕事を行った。ま
たこの3日間で私は早速支配人から注意受けてしまった。お客様がいない時間帯で私が何
もせずに立っているとき、その立ち姿についての注意だった。私は腕を後ろに組んで立っ
ていたのだが、それは相手に威圧感を与えてしまうため、お客様をおもてなしするこの職
場ではタブーで、腕は体の前で組み身の潔白を証明するのが基本だとご指摘いただいた。
常に見られているという意識を持ち、美しく立ち振る舞うこと、今の自分がお客様から見
てどうかということを考えて過ごすことが重要だと感じると同時に、その難しさも感じた。
宴会部門
5~7日目は宴会部門でお世話になった。ここではいきなり宴会の仕事があり同席させ
ていただいた。内容は主に料理の提供、バッシングだった。宴会で使用されているテーブ
ルは大きな円卓とはいえ、大人数で囲むので食べ終えた食器をそのままにしておくと、す
ぐに料理の置場がなくなってしまう。基本的なことではあるが、常に周りに目を配り、自
分の中で仕事に優先順位をつけながら業務を行うことが重要であると感じた。6日目、7
日目は残念ながら宴会の仕事は入っておらず、この2日間は所謂、暇な日だった。しかし、
やることは多くあり、逆に宴会の予定が入っていないからこそ、暇だからこそできること
があるということを学んだ。この2日間の仕事内容は主に倉庫・会場内の清掃や備品の整
理などで力仕事が多く、肉体的には一番疲労を感じた。しかしながら、それ以上に整理や
清掃の重要さを感じた。いざお客様が来られた時、次に備品を使うときにスムーズに事が
進むための業務なのだ。それだけでなく清掃は定期的に行われており、衛生的にもそうだ
が、ホテル自体を大切に長く使うためでもある。お客様がいらっしゃらない時でも常にお
もてなしをする準備を怠らないプロの意識を目の当たりにした。ホテルマンと言えば私は
華やかなイメージを持っていたが、この2日間で目にし、体験した業務はホテルの裏側を
見たという印象を受けた。もちろん悪い意味の裏ではなく、華やかさの裏には地道で単調
な作業や努力があったという意味だ。そういう意味ではインターンシップでしかできない
非常に貴重な体験をさせていただいたと改めて感じる。
宿泊部門
8~10日目は宿泊部門でお世話になった。ここでは主に私はベルカウンターで遺留品
の管理と、アテンドを行った。従業員の方と基本的に行動を共にさせていただくので見て
いて気が付いたことがあった。通路を歩くときは必ず一列で端を歩き、エレベーターを待
つときも下りてくる方とぶつからないよう横によけて待つなど工夫されていた。この仕事
の目的はサービスを提供しお客様に喜んでいただくこと。一瞬たりともお客様を一番に考
える気持ちを忘れてはならないと感じた。
10日目はいつも通りの業務を早めに切り上げて、この2週間を振り返る総括があった。
自分たちの学びや気づきをお互いに共有したり、愛媛トヨタで人事を担当されている方の
お話を聞かせていただいたりと、これからの学生生活、人生にこの体験を生かしていこう
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と意欲を掻き立てられる、よい総括になったと思う。
4.インターンシップ研修を終えて
2週間という期間が非常に短く感じた。それほど充実していて、中身の濃い2週間だっ
た。研修に行って良かったと思えるのも、自分だけでなく周りの方々の協力あってこそだ
と思う。受け入れてくださった松山全日空ホテルの従業員のみなさんが各セクションでい
やな顔せず私に接してくださり、忙しい合間を縫って様々なことを教えてくださったから
すぐに場に打ち解け、積極的に学ぶことができた。また、私はこの研修期間中、注意を受
けることが何度かあった。失敗から気が付いたことで言えば、今の私には細かい気遣いが
不足していると感じた。これができる人は相手のことを考えて動けて、好印象を相手に自
然と与える。今後私は今自分が所属している組織の人と良い人間関係を構築するよう努め
ようと考えている。先ほど述べた細かい気遣いができるようになればよりそれが容易にで
きるはずだ。この2週間は無だった社会に対してのイメージをつかむことが出来た自分の
学生生活のターニングポイントだと思うし、そうしたいと考えている。これを次につなげ
なければ意味がない。就職に向けて多くのヒントを得たこの期間の努力に自信を持ち、こ
れからも立派な社会人になれるよう、精進していこうと思う。
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【54】学校法人松山大学
教務部教務課
〒790-8578
愛媛県松山市文京町4-2
人文学部英語英米文学科
3年次生
池田
舞
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は 2 つあります。
1 つ目は、就職活動を始める前に、現場で働く人たちと共に働くことで、社会人としての
心構えを学びたいと思ったからです。2 つ目は、実際に働く中で自分には何が足りないの
か模索し、伸ばすべき部分、克服すべき部分を理解して、今後の学校生活で何をすべきか
知りたいと考えたからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、以前から大学事務に興味がありました。その中でも教務課は、学生がよく利用す
る部署で、私自身も、教務課で履修相談等でお世話になったことから、教務課の仕事に魅
力を感じていました。そこで、実際業務を体験して、多くのことを吸収したいと思い、研
修先として希望しました。
3.インターンシップ研修の内容
(研修 1 日目)
最初にインターンシップ研修生全員が総務部に集まり、オリエンテーションを行いまし
た。研修生同士で自己紹介をし、インターンシップを行うにあたり、説明していただきま
した。その後、松山大学の各部署を見学して回り、各自それぞれ研修先である部署に移動
しました。教務課に移動してからは、まず、教務課業務について説明を受けました。私は、
教務課は、学生と直接関わって、業務をおこなっていると思っていたのですが、実際は、
学生側からは見られない業務の方が多いことが分かりました。その次に、大学行事につい
て説明していただきました。年度初めには、15 回の授業が確保できるように決めるのだそ
うです。また、去年、台風のため臨時休講になったことが何度かあったことから、今年度
から、臨時休講枠を設け、臨時休講になった時には、どの日に振替をするかあらかじめ決
めておくという措置をとることにしたようです。4月の行事予定では、ガイダンスがたく
さんあり、高校を卒業し、大学に入学したばかりの新入生にとって、大変だけれど、ガイ
ダンスを少なくしてしまうと、重要なことがきちんと伝わらなくなるかもしれないので、
そこが悩みどころだと話してくれました、午後は、授業評価アンケートの読み取り作業行
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いました。
(研修 2 日目)
教務課システムについて説明を受けました。私たち学生が使っている学内ポータルのよ
うに、教務課にも専用のものがあります。そこから、お知らせを投稿したり、休講・補講
情報を登録して、学生がケータイなどから見られるようにしたり、また、いろいろな申請
等もシステムを使って行っているようです。次に、試験関係について説明していただきま
した。試験は行われるまでに、試験の要領を先生方に伺ったり、時間割や教室割を作成し
たりするなどたくさんの業務があります。また、本試験が終わった後は、追試験の受付も
同時に行われ、本試験と同様の流れで再度業務を行っているようです。
午後は、証明書郵送の作業を行い、その後、学生証の再発行と仮学生証について説明を受
けました。
(研修 3 日目)
初めに、各種委員会、会議について説明を受けました。各学部の教授が構成員となって
行っている全学教授会や、共通科目に関すること、授業日程などを審議する教学会議など
様々な会議が開かれています。その後、総務課に研修生が集まり、中間報告をしました。
今までの成果を報告し合い、後半の研修に臨みました。午後は、学籍について説明してい
ただきました。学籍異動や除籍、再入学について詳しく聞かせていただきました。これら
のことは、自分自身よく知らなかったので、勉強になりました。次に、講義で使う資料の
コピーをし、最後に、授業評価アンケートの読み取り作業を行いました。
(研修 4 日目)
教務委員会について説明していただきました。これは、授業日程や単位認定、共通教育
科目などを審議するもので、毎月 1 回行われるようです。また、単位というものがどうや
って取り決められているかということについても初めて知り、勉強になりました。
次に、予算についてとシラバスについて説明を受けました。予算は、部署ごとにもらい、
その予算を用途によって細かく分け、必要に応じて使い分けているようです。シラバスに
関しては、来年の授業をどのようなものにするか、先生方に伺い、それをもとに、添削す
るという業務を行っているようです。また、毎年シラバスをすべて印刷して、残している
ようで、その印刷作業をしました。午後からはまず、教室の貸出と点検についてお聞きし、
その後、休講・補講について説明を受けました。実際に、休講・補講情報を登録し、学生
がケータイから見られるようにしたり、掲示板に貼りにいくという作業も行いました。
(研修最終日)
まず、時間割業務について説明していただきました。時間割は、基本時間割を組んでか
ら、共通教育科目を入れて、バランスをとっているようです。次に、ホームページ・ポー
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タルの管理の説明を受けた後、教職・司書についてお聞きしました。教職・司書は、卒業
単位数とは別に単位数が設けられていて、教務課では、ガイダンスで説明したり、生徒の
指導を行ったり、教育実習の手配などをしています。午後からは、単位互換制度について
説明を受けました。この制度については、あまり知らなかったので、勉強になりました。
最後にインターンシップ研修先に送るお礼状の作成をし、研修生同士集まり、最終報告を
し、研修を終えました。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップを終えてみて、5 日間という短い期間でしたがとても貴重な体験とな
りました。最初、教務課は、カウンター業務を想像していましたが、カウンター業務は、
業務の一部分であって、大部分は、学生側からでは見られない、内部での業務が中心とな
っていることを知りました。
私は、インターンシップ研修の目的の 1 つに、「社会人としての心構えを学ぶ」と掲げ
ました。5 日間職員の方と働くことで吸収するものがたくさんあり、また、実際に、職員
の方々から、「こういう能力は身につけておいたほうがいい。」と教えていただいて、とて
も勉強になりました。目的 2 つ目に関しては、説明されたことに対して、何か質問したり、
疑問に思ったりすることができませんでした。そのことから、私には、積極的にそのこと
について興味を持ち、意見や感想などを持ち、発信することが欠けていると感じました。
今後の大学生活では、会話するときに、しっかりとした応対で、また、思ったことを口に
出して、相手に伝えられるようにしていきたいと思います。
最後になりましたが、お忙し中、研修を受け入れてくださった教務課の皆様、丁寧に語
指導くださり、ありがとうございました。たくさんのことを学ばせていただき、充実した
研修を行うことができました。研修中に学んだことは、今後の大学生活・就職活動に生か
していきたいと思います。本当にありがとうございました。
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【55】学校法人松山大学
総務部庶務課
〒790-8578
愛媛県松山市文京町4-2
人文学部社会学科
3年次生
豊田
百合香
1.インターンシップ研修の目的
私が今回インターンシップに参加した目的は 2 つあります。
1 つ目は、社会人として働くということを知るためです。アルバイトの立場では経験で
きない責任や雰囲気を感じることで働くとはどういうことなのかを考え知ることができる
と思いました。
2 つ目は、自分を見つめ直すためです。社会人の方と関わることで自分には何が必要で
何が足りてないのか気づき、分析することできます。そして、これから何をしていくべき
か目標が明確になり、自分の強みを発見できると思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
以前から大学事務に興味があり、将来も事務職を希望しています。だから、インターン
シップ研修をすることで大学事務について知ることでき、今後の就職活動のヒントになる
と思いました。総務部を希望したのは、普段学生とは関わることの少ない部署だという印
象でどのような仕事をしているのか知りませんでしたが同時にどんなことをしているのか
興味があったからです。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:2015 年 8 月 24 日(月)~8 月 28 日(金)
9:00~16:00
<研修 1 日目>
まず全体オリエンテーションとして各部署の研修生全員が総務部に集まり、研修生同士
の自己紹介をして、松山大学に関する情報、インターンシップの注意事項などの説明を受
けました。その後、松山大学の各部署の見学と図書館内の見学と説明をしてもらいました。
そして、それぞれの部署へ移動しました。
午前中は庶務課のオリエンテーションとして庶務課の業務内容について一通り説明を聞
いたり、業務内容や大学事務について質問したりして理解を深めました。12 時頃に郵便物
が届くのでどうやって仕分けていくのか教えてもらい、郵便物が届くと職員の方と一緒に
仕分けをしていきました。
午後からは受付業務の説明を受けてから郵便物の処理の仕方を教えていただきました。
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郵便物一つにしても、どの部署に届いているか判断し処理しなければならないので各部署
の仕事内容を理解しないといけないと感じました。その後、文書管理といってデータを残
すために届いた文書を PC に打ち込む作業を教えていただき、実際に作業をさせてもらい
ました。初日ということもあり、覚えることが多くありました。
<研修 2 日目>
午前中は、学内選挙と私学共済について説明を受けました。私学共済の方は実際に手書
き書類の作成をしました。学内選挙がどういう規定で行われているか理解し、それをどの
段取りで庶務課の方が業務をしているのかが分かりました。より多くの人に投票してもら
うために工夫して案内をしているそうです。
午後は、出張旅費の計算について説明を受けてから実際に旅費計算書の作成をしました。
問題として何回か計算をしてやってみたのですが複雑なところもあったり、旅費に含まな
かったりして一枚完璧に完成するのは難しかったです。
<研修 3 日目>
午前中は、調査依頼の解答を各部署に解答してもらうためにお願いにいきました。どう
いう調査でどこから依頼がきて前の調査はいつ行われたのか、何日までに解答するのか説
明をして解答されたものを庶務課の方がまとめて処理していくそうです。また、予算管理
の説明を受けて実際に伝票をきる作業をしました。予算を上げることは厳しく予算内でや
りくりしなければならないので見積もりをして適切な判断をしていくそうです。その後、
総務部に各部署の研修生が集まり中間報告をしました。それぞれの部署での業務内容や学
んだこと、反省を発表し合いました。
午後は、郵便物の仕分けと処理を行い、受付業務で部署に内線で電話をして郵便物の受
け取りのお願いを実際にしました。とても緊張しましたが上手く伝えることができたと思
います。そして、危機管理の説明を受けて今まで知らなかった役職について学ぶことがで
きました。
<研修 4 日目>
午前中は、危機管理として校内を周り、危機管理がどのように行われているのか理解を
深めることができました。そして、人事課の業務内容である出勤管理の説明を受けてから
実際の処理を行うことで教員や職員の方々の出勤管理がどのようにされているのか学びま
した。午後からは、大学の補助金がどのように交付されているのか、規定があるのか説明
を受けて補助金の仕組みについて学びました。ミスが許されない業務であり、それについ
て勉強する必要があるのだと思いました。
<研修 5 日目> 最終日
午前中は、温山会に行き、温山会の仕事内容や温山会、父母の会、文京会とは何かにつ
いて説明を受けました。そして、事務作業として包装したり、各支部に温山会の備品を送
るための箱詰め作業をしたりしました。時間配分が上手くできず時間内に終わることがで
きませんでした。
午後からは、郵便物の仕分けと処理をしてから職員の方のカード作成の仕方を見学させ
- 184 -
てもらいました。その後、総務部に研修生が集まり、全体まとめとして報告を行いました。
最後に、各部署に戻り、あいさつをして 5 日間のインターンシップ研修が終わりました。
4.インターンシップ研修を終えて
研修は 5 日間という短い期間でしたがとても充実した日々でした。普段学ぶことができ
ないこと、知らなかったことが多くあり毎日が新鮮だと感じました。どのような仕事を実
際に行っているのかあまり想像がつかなかったのですが研修に行くことで理解を深めるこ
とができました。庶務課の仕事は思っていたより多岐に渡る業務でした。学内選挙が頻繁
に行われていること、どうやって選挙をしているのか等通っている大学ですが初めて知る
ことでした。また、各部署と関わる機会が多いので、効率よく臨機応変に対応しなければ
他の部署へ回すのに時間がかかり、円滑に仕事ができなくなるので、部署間のコミュニケ
ーションの重要さはもちろん周りをみて自分は何をすべきか判断し行動することが大切だ
と感じました。
今回の研修は、働くということを知ること、自分を見つめ直すことを目的としました。
職員の方の仕事を身近でみることで社会に出て働くことはアルバイトの延長線上ではなく、
責任の重さ内容が全く違うものだと思いました。いかに自分が甘いのかということも感じ
ました。また、今回の研修で自分に足りてない所を改めて見つけることができました。で
きていると思っていてもやはりまだまだ足りていないと感じました。研修で気づけたこと
や学んだこと、経験したことはこれからの学校生活・就職活動に生かしていきたいです。
最後になりましたが、お忙しい中インターンシップ生を受け入れ丁寧にご指導してくだ
さった松山大学総務部の皆様、今回関わってくださった全ての方々に心よりお礼申し上げ
ます。本当にありがとうございました。
- 185 -
【56】松山ヤクルト販売株式会社
宅配
〒790-0011
愛媛県松山市千舟町1丁目4-8
人文学部英語英米文学科
3年次生
山田
佳那
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修の目的は主に三つありました。
一つ目は自分の長所・短所、向き・不向きを少しでも知ることです。それらのことを自
分できちんと把握しておくことで、就職活動でエントリーシートを書く際や、面接、企業
選択などに生かせると思ったからです。
二つ目はアルバイトではできない体験を通して働く楽しさややりがい、厳しさを知るこ
とです。
そして三つ目は失敗することを恐れずにやらせていただけることに積極的に取り組み、
消極的な自分の殻を破るためです。これは研修中に一番意識したことでした。私はこの研
修を通して、失敗を恐れ、他の人の目を気にして、自信がなくて、多くのことに踏み出せ
なかった自分を変えたかったからです。
2.インターンシップ研修先の選択
私が松山ヤクルト販売株式会社を選んだ理由は、営業を実際に体験できるという点にひ
かれたからです。はじめは営業に対して良いイメージはなく、ノルマが厳しくて、精神的
に辛い仕事というイメージでした。なので、合同説明会までは研修先に営業を選ぶのはや
めようと思っていたし、自分には無理だと決めつけていました。しかし、松山ヤクルト販
売株式会社の説明会に行って、
「失敗大歓迎で自分自身で営業を体験できる」ときいて、社
会人として働く前に自分にはできない苦しい仕事と決めつけずに、まず実際やってみてど
んな仕事なのか確かめてみようと決意しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:9月3日~9月11日
(6日間)
1日目
まずはじめに今現在の自分の現状確認と目標の整理を行ったうえで、この研修中の重点
目標を1つにしぼりました。私の重点目標は「失敗することを怖がらずにやらせていただ
ける事に積極的に取り組み、自分の言動に自信を持つ」というものに決めました。そして、
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この重点目標を達成するための具体的な日々の目標を毎日立てるようにと言われました。
この日の具体的目標は、
「なにかするときに、自分から進んで笑顔で私やるよと一言言える
ようにする」という目標をたてました。その後はヤクルトの基礎知識などを学びました。
ヤクルトの営業は二つの段階を踏みます。まず1段階目がサンプリングです。これは商品
のよさを伝えるためにお客様に説明をしつつお試し品をおわたしすることです。そして2
段階目が刈り取りです。これは、サンプリングでお試し品を受け取ってくれたお宅を訪問
し、商品の感想をきき、継続してヤクルトをとっていただけるようにうながすことです。
1日目は1段階目のサンプリングの仕方を学び、研修生同士でのロールプレイングを行い
ました。お客様に興味を持っていただくことのむずかしさや、こちらが話すばかりでなく
相手の話をきくことの大切さがみにしみました。この日は研修生内で話し合ったり、社員
さんに「これだれかやって」と言われた際にいつもよりも積極的に行動・発言をすること
ができました。だれかがやってくれるだろうという考えをすてて、主体的に動くことを普
段から持続して心がけようと思いました。
2日目
この日の目標は「体感普及同行でどうどうとインターホントークをする」というもので
した。この日は実際に社員さんと一緒にサンプリングに付いていき、そのうちの何件かを
社員さんが見守る中行いました。社員さんのサンプリングを見ていて、自分の話を押し付
けるのではなくお客様との会話を楽しみながら営業されていて本当にすごいと思いました。
いざ自分がやってみると、ロールプレイングを何度も行ったにもかかわらず、気持ちが焦
り、笑顔も消え、順番もばらばらになってしまいました。お客様の前で自分が自信なさそ
うにしていると、お客様にも伝わってしまいます。なので、自分に自信を持てるようにも
っと練習しようと思いました。
3日目
この日は午前中は体感普及同行、午後は単独普及を行いました。この日の目標は「前回
よりも自信をもってお客様とお話をする」でした。午前中にMさんと一緒に同行させてい
ただいた際に、前回よりも落ち着いてお客様とのお話をすることができました。また、M
さんに「大丈夫、できてるよ!」と背中をおしていただき、午後の単独普及では自信をも
ってお宅を訪問することができました。偶然ではあるのですが、1件獲得するこたができ、
とても嬉しかったです。はじめはインターホンを押すことさえ怖がっていたのに、3日目
にはなんのためらいもなくインターホンを押していた自分に驚きました。
4日目
この日はYSさんに同行させていただきました。この日の目標は「YS同行の際にとに
かく笑顔でお客様に自分からあいさつをし、好感を持っていただく」ことでした。YS同
行では、Iさんに付いて県庁のお客様達に商品をお届けしました。Iさんは職員さん1人
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1人が何を飲み、どの席にいるのかだけでなく、職員さんに明るく気さくに接していて、
お客様との繋がりや信頼を大切にしていることが見ているだけでわかりました。また、I
さんを見つけて走って話しかける職員さんや、相談をする方、冗談を言う方など、買い手
と売り手というだけの単純な関係ではなく、もっと深い繋がりを感じました。また社員さ
んを取材して、自分の利益だけでなく、共に働く仲間やお客様をとても大切にしていて、
仕事に誇りをもっていることがわかりました。
5日目
この日は単独刈り取りを行いました。この日の目標は「契約をとれるとれないに関係な
くキャンペーンチラシを笑顔で3件には受け取っていただく」ことでした。この日は、不
在のお宅が多かったのですが、初めは興味がなさそうだったお客様が「その笑顔に免じて
とろう」と言って、契約してくださったことがうれしかったです。営業をして数日で、技
術もなにもないけれど、社員さんに言われた「とにかく笑え」というアドバイスを胸にが
んばってよかったです。
6日目
この日は発表会でした。自分の発表の際に声が震えたり早口にもなりましたが、自分の
成長や感謝をみなさんにお伝えできて本当によかったです。
4.インターンシップ研修を終えて
この研修を通して、何事もイメージに囚われて自分にはできないとはじめから決めつけ
ずに一歩ふみだしてみることの大切さがわかりました。私が営業のイメージに囚われてヤ
クルトに研修に来ていなかったらと思うとぞっとします。同じようにイメージに囚われ、
そのことを避けていたら新しい成長や発見はないと思うので今後も一歩踏み出す勇気を持
ち続けたいです。また、今まで何事にも消極的で、自分の発言や行動に自信がなく、前に
出て行かなかった自分ですが、この研修中は自分から何らかのアクションを起こすことを
心がけました。すると、自分のとった行動や述べた意見が学びという形でかえってきて、
充実した時間を過ごすことができました。
最後にお仕事の時間をさいて研修を支えてくださった社員の皆様、本当にありがとうご
ざいました。この研修で学んだこと、感じたことを忘れずに残りの学生生活を過ごしてい
きたいと思います。
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【57】松山ヤクルト販売株式会社
直販
〒790-0011
愛媛県松山市千舟町 1 丁目4-8
経営学部経営学科
2年次生
村吉
南咲
1.インターンシップ研修の目的
わたしがインターンシップを行った目的は 3 つあります。
1 つ目に社会人とはどういうものなのかを知りたいというものです。わたしは現在大学
2 回生で、就職活動までもまだ時間があり、なかなか社会に出て働くということがイメー
ジできずにいました。しかし、できることは早くしたほうがいいと思い、2 回生でインタ
ーンシップを行うことにしました。2 つ目に社会人としての立ち振る舞いを学びたいとい
うものです。社会人として働くことと、普段行っているようなアルバイトで降りかかって
くる責任や求められるものがまったく違うと思います。特に、ビジネスマナーなどはアル
バイトでは教えられることもなく、待っていれば誰かが一から教えてくれることもほとん
どありません。自分から知ろうとしなければ知ることのできないビジネスマナーや、敬語
やお辞儀のしかたなど、完璧に覚えられるとは思いませんが、少しでも自分のものにでき
ればいいなと思いました。3 つ目に今の自分に足りないものを知りたいというものです。
実際に社会人の方のお仕事を見学させていただくことで、今の自分に足りないものや出来
てないことを知り、今後の学生生活でそれらを克服し、将来就職する際、少しでも社会に
出て恥ずかしくないようにしたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
わたしはまだ将来に対してはっきりとした目標がなく、当然将来就きたい職業や会社な
どは決まっていませんでした。合同説明会で、様々な企業のお話を伺った中でも、松山ヤ
クルトのお話の中に出てきた「見る前に跳べ!」というフレーズや体験型の研修が多い内
容などに惹かれ、せっかくインターンシップに行くのだから、座学だけでなく、実際に様々
な体験ができる松山ヤクルトで研修をしたいと思い、応募することにしました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間
9 月 1 日(火)~9 月 11 日(金)
5 日(土)・6 日(日)はお休みの計 9 日間
9月1日
オリエンテーション、同行
9月2日
同行、商品知識の勉強、プロモーション研修の練習
9月3日
同行、資材づくり
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9月4日
同行、資材づくり
9月7日
プロモーション研修
9月8日
同行、売り場づくり
9月9日
売り場づくり、同行
9 月 10 日
新聞づくり、発表会準備
9 月 11 日
発表会準備、就職活動について、発表会
○オリエンテーション
初日にヤクルトの歴史や商品についてと、マーケティングや流通に関する簡単な勉強を
行いました。
○資材づくり・売り場づくり
3 日、4 日に売り場を飾り付けるためのポップと旗を作成しました。人目を引くように、
なおかつ分かりやすいように簡単に商品の説明をするのは難しかったです。そして、実際
に完成した資材を売り場に飾り付ける、となったときに少し旗が大きすぎて飾り付けが難
しいということがありました。目立つように、分かりやすい様に、ということばかり考え
て実際に売り場に飾るときのことを考えられなかったので、もう少しいろいろなことを想
定して作成すべきだったと思いました。
○プロモーション研修
実際にプロモーションスタッフの方と試飲販売を行いました。研修 2 日目にはお客様に
説明できるような細かな商品知識の勉強と、実際のように試飲を手渡す練習を行いました。
試飲を配るのは初めての体験で、プロモーション活動当日はとても緊張しました。最初は
プロモーションスタッフの方が行っているのを見様見真似でやっていましたが、慣れてく
ると自分から声も出せて積極的にお客様にお声掛けすることができました。試飲を渡そう
として断られたりしたときは少し悲しかったけど、試飲を受け取っていただいて実際に商
品を購入してくださるお客様も多くてとても嬉しかったです。最初はとても緊張して不安
でいっぱいでいしたが、終わってみるととても楽しくて時間が過ぎるのがあっという間で
した。
○同行
9 月 1 日から 9 月 9 日までプロモーション活動を行った日を除き、毎日フィールド活動
として社員さんに同行させていただきました。行っていたお仕事はさまざまで、パッケー
ジ変更やジャンコード変更のお知らせ、店舗や保育園などへの商品お届け、サンプルのお
届け、伺った店舗で商品の陳列や整理など毎回違った内容でした。商品を陳列するときに、
商品によって配置を変えたり、棚によって商品を置く向きを変えてみたり、1 つでも多く
の商品が陳列できるように工夫したり、最初は言われないとわからないことが多くて、た
だ置くだけじゃだめだというのがとても勉強になりました。また、社員さんはどの店舗に
行ってもお店の方に元気にあいさつされて、親しげにお話をしていたり、お店に伺ったつ
いでにと商品を整理してから帰ったりしていて、細かな気配りが大切なのだなあと感じま
した。また、わたしは研修期間中にたまたまフジの展示会があったのでお願いして見学に
- 190 -
連れていっていただきました。普段では絶対に立ち入ることのできない現場を見学出来て、
とてもいい経験になりました。
○新聞づくり・就職活動について・発表会
研修 8 日目、9 日目は宅配部門の方と一緒に新聞づくりを行いました。新入社員の方に
インタビューを行い、それを一枚の新聞にまとめました。
最終日の就職活動については、実際に松山ヤクルトで使われているエントリーシートに
記入して、簡単な面接練習と面接時のアドバイスなどをいただきました。また、今年採用
が決まった方に来ていただき、質問する場面も設けていただきました。その後、インター
ンシップ生全員でインターンシップの報告会を行いました。わたしは人前で話すことが苦
手で、また直販部門はわたしひとりだったのでとても緊張しましたが、研修中にお世話に
なった社員さんたちがうなずきながらわたしのお話をきいてくださっているのをみて、落
ち着いてしゃべることができました。
4.インターンシップ研修を終えて
9 日間のインターンシップ研修は長いようであっという間の経験でした。インターンシ
ップが始まった当初は、慣れない場所で慣れない人たちと一緒に作業をするため、家に帰
ると疲れてくたくたで「早く研修が終わればいいのに」と思ったこともありました。しか
し、一日一日研修が進むにつれ、毎日の作業にも慣れて、社員さんたちに声をかけていた
だいてお話することが多くなったりして、しんどいこともあったけれど、だんだんと研修
に行くのが楽しみになっていきました。9 日間の研修はただ楽しいだけでなく、多くのこ
とを学び感じることができたとても貴重な経験になりました。その中でも大きく 2 つのこ
とを感じました。1 つ目は働くことのイメージです。わたしは社員さんに同行してスーパ
ーに行くことが多かったので普段見ることのできない裏側を多く見ることができました。
そこで商品 1 つ並ぶのにいろいろな工程があって、多くの人が関わっているということを
身を持って体感することができました。商品がどのようにして店頭に並ぶのかは授業で勉
強していたけど、実際に目の当たりにすることで、働くことに対するイメージが変わりま
した。どんな仕事でもやりがいや大変なことがあって、またわたしたちの生活はいろんな
多くの人に支えられているということを実感することが出来ました。今回感じた気持ちを
将来就職するときまで忘れずにいたいと思います。2 つ目にコミュニケーション能力の大
切さです。以前はコミュニケーション能力は大切だけど、それ以上に知識や資格のほうが
大事だろうと思っていました。しかし、研修の中で、人としっかりコミュニケーションを
とれる能力があってこそ知識や資格が役立つのだな、と感じました。わたしは人前で話す
ことや人と話すことが少し苦手で、今回のインターンシップでそれを少しでも克服できた
らいいなと考えていました。コミュニケーション能力の重要さを改めて確認し、また研修
を通して少しだけ人とお話するのが上手になったんじゃないかなと、思います。今回の経
験で満足せず、今後もコミュニケーション能力をのばすために努力したいと思います。ま
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た、今後の学生生活で、今回学んだことや気持ちを忘れず、さらに努力を重ねていきたい
と思います。
最後になりましたが、お忙しい中研修を受け入れてくださり、指導してくださった松山
ヤクルト販売株式会社の皆さま、多くの貴重な経験を本当にありがとうございました。
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【58】株式会社三好鉄工所
〒792-0003
愛媛県新居浜市新田町3丁目3-5
経済学部経済学科
3年次生
香西
美幸
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は 3 つあります。1 つ目は、就職活動を始め
る前に自分の職業に関する視野を広げたいと思ったからです。社会に出たことのない自分
の中にある職業や働くことに関する考えは、実際とは異なるはずです。インターンシップ
研修を通してアルバイトでは得られない社会人としての経験をし、就職活動に役立てたい
です。2 つ目は自己分析につながると思ったからです。企業で社会人の方々と共に働かせ
てもらうことで、自分の伸ばすべき長所や直すべき短所を再確認できると考えました。3
つ目は社会人に必要なビジネススキルを身に付けるためです。いずれ就職し社会人として
働くことになります。インターンシップ研修に参加することで一足先に学び使いこなせる
ようになりたいと考えました。
2.インターンシップ研修先の選択
私が三好鉄工所をインターンシップ研修先に選んだ一番の理由は研修中にモノづくり体
験ができるからです。私の中の就職し働くというイメージは、机に座りパソコンに向かう
デスクワークや営業といったようなものでした。しかし実際には様々な業種・職業が存在
し多くの人が働いています。インターンシップのように企業で働かせてもらえる機会はそ
うないので、自分のイメージをもっと広げるために今まで経験したことのない体験ができ
る企業を選ぶことに決めていました。このような理由でモノづくり体験ができる三好鉄工
所さんを研修先として選びました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8 月 18 日~8 月 29 日、午前 8 時~午後 17 時
・1 日目
午前中にまずインターンシップ生と担当の方全員でお互いに自己紹介、次に会社説明と
して会社のお話を伺いました。さらに工場見学や社会人基礎教育も受けました。午後から
はインターシップ生でグループワークを行い、それを通して社会人に必要なことを学びま
した。
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・2 日目
午前中は安全教育の時間でした。映像・グループワークなど様々なことを通して安全で
あることの大切さ・必要性を学びました。午後からは機械図面の基礎を教えていただきま
した。実際に設計課で働かれている方に基礎座学で図面の書き方を学び、自分で書けるよ
うに練習を繰り返しました。
・3 日目
一日を通して自分が作る作品の設計図を書きました。自分のイメージ通りに設計図を書
くだけでも難しく、さらに材料であるステンレスで作れる適度な大きさ・重さにしなけれ
ばならなかったので苦労しました。担当してくださった方の協力のおかげで無事書き終え
ることができました。
・4 日目
一日溶接の練習をしました。溶接と一言で言っても種類があり、とても難しいことが分
かりました。企業の方によると溶接の練習を始めてから製品に溶接できるレベルになるま
で早くても半年はかかるそうです。他のインターンシップ生は高専の人が多く対する自分
は経験がない分、上手くできなかったのですが多くのアドバイスをいただきました。
・5 日目
午前中は引き続き溶接の練習を行いました。練習の甲斐あって作品の溶接程度ならでき
るようになりました。午後からは自分の作品の型紙を作成しました。型紙にすることで作
品がイメージ通りに設計できていることを確認できました。
・6 日目
ステンレスの板や棒などの切断・穴あけなどを行い、作品に必要なパーツの製作を行い
ました。糸のこぎりをはじめ様々な機械の使い方を教わりながらの作業でした。そんなに
大きなものを作っているわけではないのに、パーツを作るだけで 1 日かかりモノづくりと
は簡単なことではないことを改めて実感しました。
・7 日目
溶接を行い、作品を完成させました。溶接の練習はしましたが、作品の溶接となると今
までとは違い細かな作業が多くなり職人さんの手を借りることが多くなりました。担当し
てくださった方以外にも、近くで作業されていた職人さんが声をかけてくださり手直しし
てくださるのでとても嬉しかったです。午後には自分の作品が完成したのでインターンシ
ップ生で共同制作として作品を作り始めました。
・8 日目
引き続き共同制作を行い、作品を完成させました。これまでとは違いインターンシップ
生全員で行うので限られた時間の中で完成させることができるように、分担し効率よく作
業を行えるよう心がけました。また共同制作ではこれまでの経験を踏まえて、職人さんの
手は借りず自分たちだけで完成させられるようにと努力しました。
・9 日目(午前)
非破壊検査の基礎を学び、実習を行いました。非破壊検査とは何か、どのようにして行
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うのかなど体験しながら学ぶことができ、勉強になりました。
・9 日目(午後)~10 日目(午前)
大三島にある宿泊施設に移動して宿泊交流会に参加しました。BBQ や花火などを社員の
方と一緒に行い、交流を深めました。多くの方とお話しすることができ、貴重な時間とな
りました。また履歴書を作成し、面接練習も行いました。担当の方が人事の方で実際に就
職の面接を行われていることもあり、多くのアドバイスを頂きました。
4.インターンシップ研修を終えて
私は今回のインターンシップ研修を振り返ってみて、参加して本当に良かったと思いま
す。2 週間と長めの研修では多くのことを学ぶことができました。モノづくりに関しては
魅力・奥深さはもちろん大変さも身をもって体験しました。たった 1 つの製品を作るだけ
でも多くの人が関わり、時間も労力もかかっていると実感しました。視野を広げるという
自分が最初に設定していた目標は十分に達成することができたと思います。さらに社会人
基礎教育で学んだ“報連想”という言葉はとても印象に残りました。みんなが知っている
“報連相”とは少し違います。ただ相談するだけではなく、自分の意思・心をつけて相談
するという意味を込めて“想”という漢字になっています。このような考えの三好鉄工所
さんにとても好感を持つことができましたし、自分もこの“報連想”ができるようになり
たいと思いました。またインターンシップ研修に参加したことで自分の新たな一面を発見
できました。それはリーダーシップを取ることができるということです。今まで自分はそ
のようなことをしたことはなく、ずっと自分の短所は積極性がないことだと思っておりリ
ーダーシップとは縁がありませんでした。しかしインターンシップ中自分が年上だったこ
ともあり、話がまとまらない時などには意見を出したりすることを心がけているうちに、
自然とリーダーの役割を担うようになりました。このことは自分にとってとても大きな変
化で少し自信が持てるようになりました。
このようにインターンシップ研修は貴重な体験で多くの事を学ぶことができました。ご
多忙の中、今回の研修を受け入れてくださった株式会社三好鉄工所の皆様には大変感謝し
ております。本当にありがとうございました。
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【59】株式会社やまびこ (霧の森)
〒799-0301
愛媛県四国中央市新宮町馬立4491-1
経済学部経済学科
2年次生
大崎
宏一郎
1.インターンシップ研修の目的
私のインターンシップ研修での目的は、大まかに述べると、“今後の大学生活をどうすれ
ば充実させられるか学ぶこと”でした。つまり、“社会に出たとき今の自分が持つ力がどこ
まで通用するか、また足りないものは何かを理解し、今後の大学生活で行動改善していく
こと”でした。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、合同説明会に話を聞きに行ったとき、ネット販売をする霧の森大福を作っている
会社という認識でした。話を聞いていると、周りにコンビニすらない現代では想像のでき
ないところで泊まり、自分探しをするというものでした。
そこで、私は、今の生活で、スマホ、ネット、コンビニは当たり前で便利すぎることを
思い浮かべました。もし、これらが無かったら、自分はどうするだろうということを考え
ると、真の自分と本気で向き合えると思いました。大学に入学し、自分探しをしましょう
と、何度も言われましたが、どうすれば良いかわからないまま、過ごしてきました。とこ
ろが、この霧の森には、何もないからこそ、大学のことや、アルバイトなどの悩みは必要
ありません。今の自分について、将来について、学生同士、または、従業員の方とたくさ
ん会話をして、充分に自分を見つけることができるのはここだ、ということを考えました。
このような理由で、私は研修先の選択をしました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間は、8 月 7 日(金)~8 月 20 日(木)。ただし、8 月 16 日(日)は休み。
研修は主に、ガイダンスと3部署3日ずつの仕事体験ができました。発見の多い毎日でし
た。
●8 月 7 日(金) 場所:レストラン2階宴会場
内容:ガイダンス(研修目的の確認、施設見学、諸注意、夏祭りの説明)
霧の森が目指す村おこし、研修生の心構え、泊まり込みについて学びました。
●8月8日(土) 場所:レストラン2階宴会場、霧の森全体
内容:フィールドワーク、ガイダンス、お茶についての体験学習
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インタビューをしてお客様の生の声を聴き、霧の森に対するイメージ、認知度など、霧
の森における現状を知ることができました。商品として価値を生むお茶に触れることでお
客様にアピールができるようになりました。
●8月9日(日) 場所:コテージ
内容:コテージ清掃業務
おもてなしの心を大切に、細かいところまで徹底的に素早くきれいに掃除をしました。
●8月10日(月) 場所:コテージ
内容:コテージ清掃業務、温泉の清掃業務
素早くきれいにする、その先にある、効率よく仕事をこなすことを学びました。
●8月11日(火) 場所:コテージ
内容:コテージ清掃業務、温泉の清掃業務
お客様の利用された急須に残る茶殻から、お茶を通じて新宮を満喫していただいたこと
に感銘を受けました。
●8月12日(水) 場所:レストラン
内容:掃除、片づけ、仕込み
初めてのことが多く、自ら進んで仕事をすることの大切さを学びました。
●8月13日(木) 場所:レストラン
内容:掃除、接客、仕込み
お客様に迷惑をかけないようにするためにどうするかを考えました。
●8月14日(金) 場所:レストラン
内容:掃除、接客、仕込み
周りの様子を見て自分から臨機応変に仕事をすることができました。
●8月15日(土) 場所:イベント広場
内容:夏まつり
子供向けのイベントの企画を研修初日から行い、どうすれば楽しめるのか、考えてきた
集大成が発揮されました。蛇口から新宮茶が出る「ちゃぐち」というものが、親子ともに
楽しんでいただけ、私自身の思い出にもなりました。
●8月17日(月) 場所:第一工房
内容:霧の森大福製造
指示に対して考えて行動することの大切さを学びました。
●8月18日(火) 場所:第一工房
内容:霧の森大福製造
たくさんの従業員の方と話すことで、失敗を次に生かすことができました。
●8月19日(水) 場所:第一工房
内容:霧の森大福製造
二週間で学んだことを生かそうと行動し、今後の学生生活で何をすべきかという課題を
見つけようとしました。
●8月20日(木) 場所:霧の森
内容:帰宅準備、大掃除、霧の森を楽しむ
今までお世話になった場所、従業員の方に感謝をして、霧の森のお客さんとして利用す
ることで、改めて霧の森の良さに気付くことができました。また、霧の森の自然を満喫す
ることで二週間の疲れが吹き飛びました。
霧の森でのインターンシップは、二週間の泊まり込み生活です。関西の学生も来ていて
いろんな大学から学生が集まり、本来出会うこともなかった人と出会えました。何もない
場所だから時間を気にすることもなく、たくさん話をして何でも話せる大切な仲間ができ
ました。また、霧の森の従業員の皆さんは、インターンシップ生をわが子のようにかわい
がってくださり、とても気にかけてくださりました。そして、私たちの成長をサポートし
- 197 -
てくれたおかげで、たくさん成長できました。
4.インターンシップ研修を終えて
霧の森で過ごした二週間は、人との関わりから学ぶことが多かったです。学生同士だけ
でなく、従業員の方々は人生の先輩として、私たちとたくさん話してくださいました。こ
こで、自分から積極的にコミュニケーションを取ると、自分の知らない世界を知ることが
できました。
当初の私の研修の目的は、今の自分の力が社会に出て通用するかしないかを実感し、今
後の学生生活での課題を発見することでした。そのために、自分を探すこと、知ることを
心がけ、今後の大学生活の課題を発見できたので、目標達成度はまずまず高いと思います。
目的を見失わないようにすることを気を付けたので、目標はまずまず達成されたというこ
とは言うまでもありません。
霧の森では、一つの仕事だけでなく様々なことを経験でき、日々発見がありました。研
修内容にもあったように、日々小さな発見から大きな発見まであり、内容の濃い研修でし
た。もちろん、毎日発見が一つだったというわけではなく、いくつもあったのですが、毎
日何かを見つけようと考えていました。その結果、目的が達成され、自分の長所・短所、
集団の中での自分、お客様に対する自分を見つけました。さらに、働くことの意味もはっ
きりではありませんが、ぼんやりとわかりました。これからも成長するために、今まで以
上にいろいろなことに挑戦していきたいです。
最後に、私は、霧の森でインターンシップ研修をすることができて心の底から良かった
と思います。新宮、霧の森の良さを知った私は、全く知らなかった新宮のことが好きにな
りファンになりました。こうなれたのも、インターンシップの仲間、インターンシップの
ご担当者様、新宮の皆さん、お客様など、私たちに関わってくださったすべての皆様のお
かげです。本当にありがとうございました。
- 198 -
【60】八幡浜みなっと
みなと交流館(NPO 法人港まちづくり八幡浜)
〒796-0087
愛媛県八幡浜市沖新田1581-23
経営学部経営学科
2年次生
田丸
明里
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップに関する講義を受講しようと思った目的は、就職活動に向けての
準備をするためです。今回のインターンシップ研修では、その目的を2つの具体的なもの
に分け、研修の目的を以下のように設定しました。
○研修の目的1「自分を見つめなおす」
就職活動では履歴書や面接などにおいて、高い頻度で自己 PR をすることが求められて
います。しかし私は、自分がどのような人間であり、自分の強み、弱みが何であるかが分
からず、自分を PR することに不安を持っていました。それは、私が自分自身を客観的に
見ることができていないからです。ですので、今回の研修を通して自分を見つめなおすこ
とを目的にしようと考えました。
具体的な行動としては、①なるべく自分で考えて行動する(自分の考えが社会で通用する
のかを知る)。②注意や指導をされたら、忘れずメモをとる(自分が直すべきところを認識
する)。③研修先の方全員と会話をする(社会人の方々と積極的に交流し、価値観や考え方
を学ぶ)。という3つのことを研修中に達成できるよう、目的達成のための課題として設定
しました。
○研修の目的2「将来の構想を固める」
私は将来、地元に戻って地元の企業に就職したいと考えています。しかし、地元にどん
な企業があるのか、どの業務を目指すのかといった具体的な構想は、まだ何も考えていま
せん。そのため今回の研修を、将来の構想を固める材料にしたいと考えました。
具体的には、①地元企業のリアルな現状を知る。②研修先の業務に、自分は適性があり
そうか(やりがい等を感じるか)意識して活動する。という2つのことを、課題として設定
しました。
2.インターンシップ研修先の選択
私がインターンシップ研修先として選択したのは、八幡浜みなっとの中にあるみなと交
流館という施設です。昨年のインターシップ研修報告書によると、みなと交流館ではイン
ターンシップ生が主体で行う研修が多いということを知りました。また、八幡浜みなっと
は私の地元にある親しみのある施設であり、中でもみなと交流館では、地域企業や団体の
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方々と深く関わる業務を行っています。
私はこのみなと交流館の研修でなら、自分の強み弱みを知って見つめなおし、地元の現
状を深く知ることができると思い、研修先として選択しました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:8 月 13 日~23 日(1 日休み含む) 基本的に 8:30~17:30
研修内容:清掃、オリエンテーション、アンケート調査・集計、取材活動、ワークショッ
プ、イベントの準備・運営、Facebook 更新
<清掃>
みなと交流館では、みなっとの敷地内の整備も業務の1つです。清掃は、朝礼
前と終礼前に職員の方と行いました。朝礼前の清掃は、駐車場のゴミ拾いや施設内のモッ
プ掛けなどを行います。終礼前の清掃は、主にトイレ設備の清掃です。みなっとには、公
衆トイレも1つの施設として存在しており、とても広いため掃除も大変でした。しかし職
員の方は、1 か所 1 か所をとても丁寧に掃除されていました。トイレ掃除だけでなく、職
員の M さんは小さなゴミにもすぐ気が付き拾うなど、職場を常に過ごしやすい状態にする
ことを意識していらっしゃるように感じました。
<アンケート調査・集計>
研修初日と 2 日目には、みなっとのイベントで 40 分のクル
ージングに参加し、受付の手伝いとアンケート調査を行いました。初日のクルージング中、
参加した方々はみんな外の景色に夢中になっていたので、声をかけるタイミングが掴めず、
思うようにアンケート調査を行えませんでした。そこで 2 日目は、参加者が受付に並んで
いる間や、乗船時間前で待っている間を見計らってアンケートを取るよう、自分たちで考
え工夫をしました。またクルージング中は、記念撮影をしたい参加者のカメラを積極的に
引き受けるなどして、初日より参加者の方々との交流ができたと感じました。
また、研修 3 日目である 8 月 15 日には八幡浜市で花火大会があり、打ち上げ場所に近
いみなっとには多くの人が訪れました。そこで私たちは、自主的に訪れた人たちへアンケ
ートを行い、みなと交流館の今後の業務のためにイベントやみなっとへの意見を集めたり、
利用者との交流をしたりすることができました。
<取材活動>
取材活動は、研修の中で一番印象深い活動です。研修 4 日目に、地域のボ
ランティア団体や NPO 法人の活動をしている方をお招きして、活動の内容や目的、今団
体や八幡浜市で起こっている問題などについてインタビューを行いました。八幡浜市では
多くの人たちが様々な分野で人のために活動をし、地域を盛り上げようとしていることを
知った反面、少子高齢化の影響で団員の高齢化が進んで思うように活動ができなかったり、
活動の認知が広まらず市民の協力者が得られなかったりといった、それぞれの団体での課
題を抱えていることも分かりました。
また 5,6 日目には、離島である大島へ 1 泊 2 日で取材に行きました。大島は更に少子
高齢化が進んでおり、子どもは 1 人もおらず人口の約 70%が後期高齢者という限界集落で
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す。私たちはそこで、フィールドワークをして島民の方々にインタビューを行ったり、公
民館に島民の方を招いてワークショップを実施したりして、大島の新たな魅力を学びまし
た。また、あおのり養殖のお手伝いをさせてもらったり、島民の漁師さんの漁船に乗せて
もらい、神社や天然記念物にも指定されている地層など、大島の観光地を見学したり、大
島ならではの新鮮な体験をたくさんすることができました。
6,8 日目は、八幡浜市の山奥にある日土東地区に向かい、観光地の見学をしました。日
土東は各集落の距離が離れており連携がとり辛い状況にあるため、個人が観光地を作って
見て回れるようになっているのが特徴です。大島も日土東も、観光資源はたくさん持って
いるのにそれを発信することが不十分であり、また交通の便が悪いため人が呼びづらいと
いう課題を抱えていることが分かりました。
4.インターンシップ研修を終えて
今回の研修を通して気づいたことは、自分は思っていたよりも他人との関わりに自信が
持てていないということです。4 日目のインタビュー活動の際、職員の I さんに「あいさ
つが不十分である。」という注意を受けました。自分が、あいさつという基本的なコミュニ
ケーションすら出来ていないことにショックを受けました。その後はそのことを常に意識
して活動することにし、研修後半には以前よりも自信を持ってコミュニケーションがとれ
るようになったと感じています。
また、特に心に残ったことは、人との繋がりの大切さです。研修先の職員の方や他のイ
ンターンシップ生との関わりはもちろんのこと、取材活動やイベントにおいて知り合った
方々との交流も、とても重要なことだと感じました。大島に取材に行った際、島民の方は
初対面な上に、多くの方がお年寄りであったため、はじめは躊躇いを感じていました。し
かし、みんな明るく優しい方々だったため、自然とこちらも笑顔で交流することができ、
夜に行われた海鮮 BBQ では、島民の方々ととても仲良くなれました。これはそれから数
日後に聞いた話ですが、私たちが大島を去った後、島民の方々は外部の若い人たちとの交
流を前向きに考えるようになり、大島の活性化を目指して動こうとする人が増えたらしい
です。2 日間という短い時間でしたが、この交流で出来た繋がりが人を動かし、1 つの島
を動かすきっかけにもなりうるということを学ぶことができました。
この研修で私は、とてもここでは書ききれないほどたくさんのことを学び、経験するこ
とができました。今まで知らなかった地元の現状を学び、多くの人が活性化のために動い
ていることを知りました。私は将来八幡浜市に帰って就職し、研修で出会った人たちのよ
うに地元のために活動できる人間になりたいと考えています。そのため、今回の経験を忘
れず、今後も人との繋がりを大切にして生活していくつもりです。
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【61】株式会社ヨシケンコーポレーション
〒791-1105
松山市北井門3丁目14-28
人文学部社会学科
2年次生
山崎
江里奈
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修を受講した目的は 2 つあります。
1つ目は、コミュニケーション力やマナーを身に着けることです。わたしはコミュニケ
ーション力やマナーがまだ身についていないと思ったので、普段の生活では経験できない
働く社会人と一緒に仕事をしたり、いろいろな方と関わることによってこれらの力を身に
着けたいと思い受講しました。2 つ目は、仕事を知り、これからの就職活動などに活かし
たいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は、福祉関連の仕事に興味があったので、研修先も福祉の仕事にしようと思っていま
した。福祉関連の仕事であり、研修内容もきちんと決められていた、ヨシケンコーポレー
ションさんを研修先として選ばせていただきました。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間
8 月 21 日~8 月 26 日
(8 月 23 日は休み)
8 月 21 日(金)
8:30 朝礼
午前
利用者さんにあいさつ、小規模多機能ホームいしいの施設説明、朝の体操、
利用者さんの昼食の準備
午後
利用者さんとお話をする、おやつの準備、介護保険等の説明を聞く、園芸療法、
明日のイベントの準備
私が研修に行ったのは小規模多機能ホームという高齢者施設でした。ここでは、部屋が
いくつかあり、利用する高齢者の方は自分の部屋で宿泊して生活したり、自宅から自分の
都合のいい日を決めて通われたりしていました。施設では食事やお風呂、リハビリの支援
もしており、利用者の方の希望に応じた支援をしていました。
研修 1 日目は、朝礼から始まり、利用者さんの体調確認、1 日の流れを職員の方で共有
していました。朝礼が終わり、利用者の方に挨拶をしにいきました。話しかけることに緊
張し、耳が不自由な方や認知症の方などいろいろな人がいたので、会話をすることに戸惑
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ってしまいました。昼食準備では、一人一人のお皿におかずを分けたり、食事が困難な方
のために、おかずを細かくつぶしたりしました。午後の研修では、施設の庭にある野菜を
利用者の方と採りにいきました。利用者の方は育てた野菜が大きくなっているのを見てす
ごくうれしそうでした。
8 月 22 日(土)
12:30 イベントの内容説明
13:00 利用者さんとお話、「夕涼み会」の準備(部屋の飾りつけ、出し物の用意
17:00 「夕涼み会」開始
19:00 片づけ
2 日目は、施設のイベントである「夕涼み会」という夏祭りに携わりました。高校生の
ボランティアも多く参加していて、利用者の方もうれしそうでした。
「夕涼み会」では利用
者の方と一緒に屋台を回ったり、ビンゴゲームをしました。積極的に利用者の方に話しか
け、同じ目線で笑顔で話しかけることを意識して関わるようにしました。イベントを通し
て、「楽しい」という気持ちを共有できた気がしました。
8 月 24 日(月)
8:30 朝礼
午前
「偲びのカンファ」を行う
利用者さんに飲み物提供、トイレ介助見学、利用者さんと散歩に出かける、
食事介助や福祉の仕事について説明を受ける
午後
利用者さんとお話、介護用具の説明を受ける、リハビリ、歩行訓練に付き添う
夜ご飯の準備
3 日目の朝礼では、施設で先日、亡くなられた方がおり、そのことについて、その方へ
の支援は十分だったか、今後に活かすべき点はあるかどうかなどを職員の方全員で話し合
いをしました。認知症が進んでしまうと、したくてもできないことが多くなるので進む前
に本人の希望をかなえてあげるなどの意見が出ており、職員一人一人が真心をもって利用
者さんと関わっていることがわかり、またここでは命を預かっている施設でもあるという
ことがわかりました。午前中は担当の職員の方から食事介助や介護現場での仕事について
詳しく話を聞くことができました。人手不足により介護現場で理想と現実に差が生じてい
ることや、それぞれの資格の仕事内容等教えていただきました。午後からは介護用具の説
明を受けたり、利用者さんの歩行訓練の付き添いをしました。介護用具は、見たことがな
かった補助具があり、介護職員、高齢者の体への負担を減らすためにいろいろと新しいも
のが開発されているということがわかりました。
8 月 25 日(火)
8:30 朝礼
午前
利用者さんに挨拶、飲み物提供、ケアプランについて聞く、風船で利用者
さんと遊ぶ
午後
利用者さんとお話、レクリエーションについて考える、足の体操、
掃除支援(施設内の掃除を行う)
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4 日目の研修では、大分慣れてきたこともあり施設の仕事内容や 1 日の流れを把握し、
利用者さんとも会話をするときに戸惑うことも少なくなっていました。利用者さんも私の
名前を覚えてくれていたり、楽しそうに話をしてくれてうれしかったです。
この日は、利用者さんの情報をまとめたケアプランについて教えていただき、専門の方
が作成したものを見ることもできました。また、車いすを押して、一緒に散歩に出かけた
り、施設内の掃除、汚物の処理などいろいろと経験することができました。
8 月 26 日(水)
8:30 朝礼
午前
(利用者さんの身だしなみについて話し合う)
あいさつ、飲み物提供、散歩に出かける、部屋のシーツの準備、昼食準備
利用者さんとお話
午後
利用者さんとお話(本やアルバムを一緒に見る)、準備したレクリエーショ
ンをする、施設の掃除
最終日は、前日考えていたレクリエーションを自分で準備や進行をし、利用者さん全員
で行いました。体が動かない人もなるべく参加できるようなゲームを選び、ルールもわか
りやすいものにしようと心がけました。ルール説明を理解してくれるよう何回も説明した
り、最初の方はなかなかうまくレクリエーションを進めることができず戸惑いましたが、
最後には、みなさんが笑顔で楽しんでくれていたのでよかったです。このような遊びをや
るのにも、コミュニケーション力や一人一人に気を配るということが大切だとわかりまし
た。また、帰るときに、利用者さんに挨拶をしに行き、
「ありがとう」と言ってくださった
り、玄関まで見送ってくれる方もいてとてもうれしかったです。
4.インターンシップ研修を終えて
5 日間のインターンシップ研修を終えて、目標であったコミュニケーション力、社会で
のマナーを身に着けるということは少し達成できたと思います。この実習先では利用者さ
んとのコミュニケーション力がとても大切であり、会話を通して相手の心を開いていく接
し方なども職員の方に教えていただき、勉強になりました。また、仕事を知るという点で
は、学んだことが多かったです。介護現場での人手不足などの問題点や職員の方が利用者
さんを楽しませようとしたり、仕事に対する責任感なども感じ取ることができました。今
後の大学生活でもコミュニケーション力を向上できるようにし、5 日間で学んだことを今
後の大学生活や就職活動でいかしたいと思います。
お忙しい中研修を受け入れ、指導していただいたヨシケンコーポレーション「小規模多
機能ホームいしい」のみなさんに心から感謝しています。
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【62】株式会社レスパスコーポレーション
〒791-1136
愛媛県松山市上野町甲650
経営学部経営学科
3年次生
山下
あゆみ
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は、言葉遣いや振る舞い、学生の間に身につ
けておくべき能力、仕事内容などを知ることで私の抱いている就職活動への不安を軽減さ
せたいと考えたからです。今の私は「社会人として働く」ことがどういうことなのかを知
らず、就職活動について考えるうえで大きな不安を感じました。そこで私はこの研修で実
際に体験し、周りの社会人の方々を観察することで「働く」とはどういうことなのか、
「社
会人になる」とはどういうことなのかについて知り、漠然としている就職へのイメージを
明確なものにしたいと思っていました。
また、私はあまり年上の方と話す機会がありませんでした。インターシップ研修先には
多くの年上の方がいるので積極的に話をし、言葉遣いを身につけたいと思いました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は株式会社レスパスコーポレーションを選びました。この会社は愛媛県生涯学習セン
ター及び青少年ふれあいセンターの指定管理を行っています。私は以前から愛媛県生涯学
習センターに行ったことがあり、公共の施設の運営・管理について興味を持ちました。
また私は昨年の研修報告書を読み、事務仕事や講座の片付け、博物館の受付業務といっ
た複数の仕事を体験できることを知りました。もともと事務仕事に興味があったことと、
多くのことを経験できることからぜひ研修を行いたいと思い志望しました。
3.インターンシップ研修の内容
日程
業務内容
8月3日
オリエンテーション、人物博物館受付、事務作業、人物博物館閉館業務
8月4日
人物博物館受付、学芸員講習、事務作業、人物博物館閉館業務
8月5日
人物博物館受付、事務作業、講座片付け、人物博物館閉館業務
8月6日
人物博物館受付、事務作業、講座準備・片付け、講座体験受講、閉館業務
8月7日
人物博物館受付、事務作業、人物博物館閉館業務
8 月 10 日
人物博物館受付、事務作業、人物博物館閉館業務
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8 月 11 日
人物博物館受付、事務作業、人物博物館閉館業務
8 月 12 日
人物博物館受付、事務作業、えひめ青少年ふれあいセンター業務見学
8 月 13 日
人物博物館受付、事務作業、人物博物館閉館業務
8 月 14 日
人物博物館受付、事務作業、夕礼挨拶
・オリエンテーション
オリエンテーションでは初めに自己紹介を行い、その後館内を案内していただきました。
その際利用者に対し挨拶をすることと、職員は基本的に階段で移動することを教えていた
だきました。私は初めの自己紹介で声が小さく表情も硬くなってしまい、思っていた以上
に人前で話すことが苦手なのだと実感しました。挨拶もすれ違う方にどのタイミングです
ればよいのか戸惑い上手くできませんでした。社会人として会社に属するということは自
分の印象だけでなく、会社の印象も考える必要があります。その為にも基本となる挨拶を
しっかりと行う必要があるのだと改めて知り、私は今後の学生生活において改善する必要
があると感じました。
・人物博物館受付
受付では今行われている「野球王国愛媛」という企画展示室の来客人数の確認と後日行
われる講演会の整理券の受け渡しを行いました。初めのうちは来てくださったお客様に対
する挨拶もなかなか出来ず声も小さかったのですが、日を追うごとに笑顔で対応すること
が出来るようになりました。挨拶をすることが苦手でしたがこの経験を通して自ら進んで
挨拶をすることが出来るようになり、自身の成長を感じることが出来ました。
・事務作業
事務作業では、伺い書の整理、郵便物の作成、利用申請書の整理、愛媛生涯学習センタ
ーで行っている子供向けの講座の名簿確認、領収書作り、お茶運び、元帳請求書の整理、
入金票の作成といった様々な業務を行いました。分からないことが多く、慣れない作業に
戸惑っていましたが、職員の方がその度に丁寧に教えてくださり段々と出来るようになり
ました。しかし、職員の方に聞いてもらうのではなく、自分からもっと積極的に質問をす
べきだったと思います。もともと興味のあった事務作業を多く経験することが出来、今ま
でイメージとして漠然としか知らなかったことが現実として知ることが出来、今まで以上
に事務仕事に興味を持ちました。また、仕事をしていてスムーズに進めることが出来た時
に楽しいと感じることがあり、働くことの楽しさを知ることが出来たように思います。し
かし、私はパソコンが苦手だったためエクセルの作業は行うことが出来ませんでした。職
員の方には社会に出た時にワードやエクセルは使う機会が多いため今のうちに使えるよう
にしておいた方がいいとアドバイスを頂きました。私は 1 年次生の時に習ったことを復習
し、今後は普段からワードやエクセルを使うように心掛け、忘れないようにしようと思い
ます。
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・人物博物館閉館業務
17 時から閉館準備の手伝いを行いました。愛媛県生涯学習センターでは愛媛にゆかりの
ある人物の展示を行っています。閉館準備では展示物に異常が無いかや、展示物が動いて
いないか、展示場の電気が切れていないかなどを確認します。特に重要なのは温度と湿度
を保つことだと教えていただきました。展示場にはいくつもの温度・湿度計を設置してお
り、毎日記録していきます。私も記録の手伝いをさせていただき、さらにビデオやクイズ
に使用しているパソコンの電源を切る作業を行いました。博物館の管理は他ではなかなか
行うことのできない貴重な体験であり、加えて愛媛に関連のある人物についても理解を深
めることが出来、知識を深めることが出来ました。
4.インターンシップ研修を終えて
インターンシップ研修を終えて、私は自分の苦手としていることが顕著に表れ自分を見
直す良い機会になったと思います。まずは、挨拶をしっかりと習慣とするために地域の方
やアルバイト先の方に「明るく、笑顔で」を目標に挨拶を行っていきたいと思います。
最初に挙げた目的についても達成をすることが出来ました。特に学生の間に身につけて
おくべき能力については社会人の方から具体的にアドバイスを頂くことが出来、今後する
べきことを明確にすることが出来ました。しかし言葉遣いと振る舞いは知ることは出来ま
したが、身につけることは十分に出来ませんでした。職員の方をよく観察し、多くの方と
話をすることで振る舞いを学び、敬語やクッション言葉などの言葉遣いを身につける予定
でした。しかし実際は慣れないことに戸惑い、失敗を恐れるあまり作業にばかり気を取ら
れてしまい周りを観察することがほとんど出来ませんでした。2 週目からは少し気持ちに
余裕が出てきたため、少しずつ周りに気を配ることが出来ましたが、折角 2 週間という期
間をいただけていたので少しもったいなかったと感じています。今回の研修で私は作業を
していると周りが分からなくなることがあるということが分かったので、上で述べた反省
点と共に普段から周りに気を配るよう改善することを課題としたいと思います。
最後にお忙しい中インターンシップ研修を受け入れてくださった株式会社レスパスコー
ポレーションの皆様に深くお礼申し上げます。2 週間大変貴重な体験をさせていただきま
した。皆様に教えていただいたことを今後の学生生活にしっかりと生かしていきたいと思
います。あたたかな職場で研修が出来たこと感謝しています。この度は誠にありがとうご
ざいました。
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【63】合資会社ワークショップ co.松山
〒790-0861
愛媛県松山市紅葉町1-23
メゾン・ド・もみじゅう501
経営学部経営学科
3年次生
畑田
嘉奈
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加した目的は、自己分析を深めること、そして社会を知
るということです。今の自分にはどのような能力があり、どのような能力が欠けているの
かを知り、社会に通用するような力を身に付けたいと考えていました。また、今の生活で
は多くの社会人の方と関わる機会が少なく、自分の考え方に偏りがあることが問題である
と考えていました。今まで関わることのなかった方々との交流を深めたいと思い、インタ
ーンシップ研修に参加しました。
2.インターンシップ研修先の選択
私は自分に足りない能力の中で、特に必要だと考えていたのが決断力と先を読む力です。
合資会社ワークショップさんではこのような能力を実際の仕事現場の中で身に付けること
ができると思いました。研修内容の中では、打ち合わせの同行などがあるため、社会人と
してのマナーを知ることができること、多くの人との出会いがあり、いろんなお話が聞け
るのではないかと思いました。また去年の報告会で聞いていた研修内容がとても魅力的で
あり、合同説明会の個人ブースで担当者様とお話をしようと考えていました。そこで直接
お話しを聞いてさらに魅力を感じたことも合資会社ワークショップ co.松山様を選んだ理
由です。
3.インターンシップ研修の内容
研修期間:平成 27 年 8 月 5 日~平成 27 年 9 月 21 日(13 日間)
研修内容:イベント、広告内容の打合せ・設営・合宿
・夕焼けビールトロッコ列車での研修
夕焼けビールトロッコ列車とは、トロッコ列車にのり、伊予灘に沈む夕日などの景色を
楽しみながら、生ビールや酎ハイを飲むことができるイベントです。この研修は研修生1
人ずつで参加し、自分で曜日を決めて各自2回参加しました。事前の説明としては、お客
様にお飲み物を配る、出発する前の荷物運びをするといったおおまかな説明がありました。
イベント活動中はかなり忙しく、自分に出来ることが見つかれば動いてくれて構わないし、
なければ見ていたらよい、とのことでした。荷物を列車に乗せるまでの準備の時に、どの
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ように荷物を運べばスムーズにできるか、効率よく準備を進めるために、事前にどういっ
た準備をしておくべきかを見て学ぶことができました。実際のイベント中では、最初は何
もわからないため、迫る時間の中できびきびと動いているワークショップの方や、JR の
社員の方の動きを見ることしかできませんでした。そこから今の自分に何ができるのかを
考え、出来ると判断したら動くという形でした。今までの私は、何か指示されたことを一
生懸命に取り組むことが多かったので、何も指示を受けないまま自分で考えて動くという
のが苦手でした。しかし、この研修では、自らで動きださないと何もしないまま時間だけ
が過ぎてしまいます。何をすべきか、今の自分に出来ることは何かを必死に見つけだし、
行動する判断力を身に付けることができた研修でした。同時に自分はまだまだ未熟である
と感じる研修でもありました。
・クライアントの方との打ち合わせに同行
合資会社ワークショップさんでは、イベント企画や、広告、印刷の企画を担当している
ため、沢山の方との打ち合わせがあります。その打ち合わせに同行させていただき、どの
ように話し合いを進めているか、実際の仕事現場を見ることができます。ポスターなどの
広告物は、相手がそのポスターで何を一番に伝えたいのかを引き出すことが大切であり、
難しいことなのだと学びました。市役所の方と愛媛大学の教授とイベントの打ち合わせを
したときには、会話の中に専門用語や難しい言葉が出てきました。言葉の意味が分からな
いというのは話にならないのだと危機感を抱きました。様々な方とお話をするためには豊
富な知識と情報が必要であると感じました。学園祭のポスターを作るという仕事では、生
徒側から伝えたいことを聞き、デザイナーに生徒の意思を伝えるという中間業を行ってお
り、うまく相手の意見を引き出すだけでなく、生徒の意見を間違いなくデザイナーに伝え
るという技術が必要であることを学びました。このような打ち合わせは、仕事の能力はも
ちろん、それまでの信頼関係を築いていくことも大切な仕事であることを感じました。
・道後中学校夏祭りの準備
この研修では、テント張りやステージの準備、提灯の準備など、道後中学校で行われる
夏祭りの設営のお手伝いをしました。午前中は PTA の方々と一緒に準備をしました。合資
会社ワークショップさんは、リーダーとして保護者の方に指示を出しながら準備を進めて
いきました。ここでも自分でできる準備を見つけ、行動しました。このような準備では全
体をまとめる人、各部門で指示をする人、実際に動く人という役割があり、人を動かすと
いうことの難しさを学びました。全体をまとめる人は、すべての人に指示を出すことはせ
ず、各部門のリーダーに指示をだし、あとは任せるということも必要だと教わりました。
チームとして何かを進めていくときは、自分の主張に頑固になりすぎてはいけませんが、
人の意見に流されすぎると信用を集めることはできません。チームの意見を引き出しなが
らうまくまとめることの難しさと、社会ではそのような難しい場面がたくさんあるという
ことを学び、乗り越えていくためには経験を増やす他にないと感じました。大まかな準備
は午前中に終わり、ワークショップさんの下にあるお好み焼き屋さんでお昼ご飯をご馳走
していただきました。午後からは細かい作業を進めていきました。少人数だったため、夏
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祭りの準備をしながらそれぞれの社会人の方とお話をすることができました。中には市役
所に勤めている方や、県庁に勤めている方がいらっしゃり、大変興味深いお話を伺うこと
ができました。
・高知県梼原町での合宿
9 月 3 日から 9 月 6 日の 3 泊 4 日で高知県梼原町に泊まり込み研修をしました。千枚田
で有名な梼原町で農業を通してまちおこしを体験することができます。この合宿では、最
初に 3 日分の食料を調達し、炊事、洗濯、掃除を自分たちで行います。私は実家暮らしの
ため、朝ごはんから晩ごはんまですべて自分で準備するという経験をあまりしたことがな
かったので、とても新鮮な体験となりました。合宿は日にちのあった研修生みんなで泊ま
り込みになるため、今回のインターンシップで出会った学生たちと協力しながら生活をし
ます。最初はほとんど話したことのない研修生と一緒になれない生活をする不安もありま
したが、自然と役割分担ができ、最終日にはまるでそんな不安などなかったようなチーム
ワークが出来ていました。合宿の活動としては、エンジン草刈機を使って農作業をしたり、
梼原に住む高校生や地域の方、教職員の方とお話をしたり、梼原の観光地をまわったりと、
普段の生活では体験できない時間を過ごしました。この合宿を通して、普段の生活がどん
なに恵まれているか、私にはまだまだ知らない世界があるということ、そして高齢化が進
む地域の存続の厳しさを学びました。
4.インターンシップを終えて
私のインターンシップ研修に参加した目的は、自己分析を深めるということでした。今
回のインターンシップで、少し自分の強みと弱みが分かったような気がします。強みとし
ては、いろんな人と積極的にお話ができるということ、弱みとして、まだまだ経験値と知
識が足りないことを感じました。研修内容でも自分の成長を感じることがありましたが、
合資会社ワークショップさんの方との何気ないお話の中で学ぶことが沢山ありました。こ
のインターンシップでは何より沢山の方と仕事という形でなく、もっと身近な距離感で社
会人の方とお話をすることができます。合資会社ワークショップさんの方をはじめ、その
場その場で出会う素敵な方々と沢山のお話ができたことは、私の中で貴重な財産となりま
した。人との出会い一つ一つがどんなに貴重なことかを感じた研修でした。最後になりま
したが、お忙しい中研修を受け入れて下さった合資会社ワークショップ co.松山様、本当に
ありがとうございました。
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【64】NPO 法人
ワークライフ・コラボ
〒790-0806
愛媛県松山市緑町1丁目2-1
和光会館
経済学部経済学科
3年次生
篠原
愛理
1.インターンシップ研修の目的
私がインターンシップ研修に参加しようと思った理由は、学生の視点から見て、社会人
として働くとはどういうことなのか知りたいと思ったからです。アルバイトとは違った社
会人の責任や考え方について知りたいと思っていました。アルバイトでは経験できないこ
とを経験できるのではないかと思い、インターンシップ研修を視野に入れました。
私は「経験」によって自分を成長させられると考えています。そして、このインターン
シップ研修を1つの経験とみなし、自分の強みと弱みに真摯に向き合い、より成長した自
分になりたいと考えていました。
また、社会人と学生の違いを知り、今の自分に何ができてこれから就職活動を行う上で
身に着けていかなければならないことは何か考えていきたいと思い、このインターンシッ
プ研修を決定しました。
2.インターンシップ研修先の選択
私はまだ就職希望先について明確に決まっていません。そのために、このインターンシ
ップ研修では職種を限定するのではなく、今まで知らなかった企業も知り、自分の視野を
広げていきたいと思っていました。
そして、私がこのインターンシップ先を決めたのは、女性活躍推進事業の企業訪問を通
して、様々な人と出会ったり今まで知らなかった企業を知っていったりするきっかけにな
るのではないかと思ったからです。また、訪問先の方との名刺交換やお礼メールの作成な
どを通してさまざまビジネスマナーを身に着けていきことができるのではないかと思い、
ワークライフ・コラボさんを希望しました。
3.インターンシップ研修の内容
日時;8月17日~28日(土日休み)
時間;9時~17時(一部変更あり)
1日目は、オリエンテーションとビジネスマナーについての簡単な講習を行っていただ
きました。オリエンテーションでは、自己紹介と事務所案内のあと NPO 法人の位置づけ
や活動について教えてもらいました。単に NPO 法人と言ってもさまざまですが、営利を
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目的としていないという点で企業とは異なり、行政の手の届かないところで支援をしてい
るという点で共通しているということが分かりました。午後からは、社会人と学生の違い
を考えたり、自分の名刺をいただいて名刺交換の練習をしたり、立ち方・座ったときの姿
勢・笑顔・ビジネスでよく使われる敬語等の言葉遣いなどについて教わりました。特に私
は、日頃から姿勢が悪く姿勢を意識して長時間座っているだけでも大変でした。日々、気
を付けるようにしていたけれど、注意を受けることがあったので、意識しなくても自然と
姿勢を正していられるように、インターンシップ研修が終わったこれからも意識していき
たいと思うようになりました。
2日目以降は、企業訪問やフォーラム・女性活躍推進についての講演会などに同行しま
した。社長や女性管理職の方とお話しする機会があり、今のライフワークや仕事へのやり
がいなどについてインタビューさせていただきました。今の仕事への経緯は一人ひとり違
っていても、それぞれにやりがいを持って仕事をしているということが分かりました。大
変ながらも、充実した生活を送れていることがうかがえました。ワークライフ・コラボで
働く人にもこれまでの経緯や今の生活スタイルについても話していただきました。ワーク
ライフ・コラボで働く方は、子育てをしながら家庭と仕事を両立させている方ばかりでし
た。企業訪問でお話を伺った方の中にも育休を経て仕事に復帰し、家事と育児と仕事の 3
つを上手くやりくりしながら生活している人も多くいました。結婚や出産を経験した後も
仕事を続けていくには、自分の努力だけではなく、家族の協力も重要になっていることを
実感しました。
そして、企業訪問では、初めに名刺交換をし、訪問後はそれぞれにお礼メールを送りま
した。初めは、名刺交換が戸惑いながらでぎこちなかったり、お礼メール1つ作成するの
にも時間がかかってしまったりしていましたが、毎日のように繰り返すことで、少しずつ
ではあるけれど上手く早くできるようになりました。また、初日に 20 枚いただいた自分
の名刺が最終日には名刺が足りなくなってしまうほどで、多くの人と関われたという達成
感で嬉しくなりました。
最終日の夕方には、この 10 日間のインターンシップ研修を通して学んだことのプレゼ
ンをワークライフ・コラボの方に向けて行いました。貴重な時間をいただき、自分がプレ
ゼンしたものは、求められていたものと少し異なってしまいました。自分なりに準備でき
ていると思っていたものの、結果として 100 パーセント満足いくものにはならなかったけ
れど、フィードバックを受け質疑応答を通して、伝えたいこと学んだことは伝えられたの
かなと思います。
4.インターンシップ研修を終えて
この 10 日間のインターンシップ研修を通して大きく変わったのかどうかは分からない
し、測ることはできないと思います。しかし、考え方としての発見はいくつもありました。
その 1 つは「何事にも目標・目的をもって行動しなければ成果につながらない」という
言葉でした。だらだらと過ごすのと、目標目的をもって過ごすのとでは、結果・成果が大
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きく異なると言われました。また、こうすることで達成できたかどうかの振り返りを行う
ことができ、次に繋げることができます。同じ経験をするにしても振り返りをするのか、
やりっぱなしにするのかでは、次の行動が大きく変わってくるということが分かりました。
この目標・目的をもって行動する大切さは今までにもよく言われてきたことだったけれど、
改めて社会人に言われると今の自分にとって響くものがありました。これから何事にも目
標・目的をもって行動し、終わった後にきちんと振り返りができるようにしていきたいと
思いました。
もう 1 つ響いたことは、「育休をとりたいならば、育休を経てでも戻ってきてもらいた
い人材になっておかなければならない。そのために、社会人になるまでに少しでも多くの
ことを身につけておかなければならない」ということです。育休の間会社を離れても、そ
の後会社にとって必要な存在であり続けるために、日頃からの努力が必要であるなと実感
しました。今からでも出来ることはたくさんあると思います。学生の間は失敗を恐れず、
果敢にチャレンジすることのできる時期だと思います。何事も経験が必要で、初めてのこ
とには不安やプレッシャーはつきものだけれど、これからもさまざまなことにチャレンジ
して、自分の視野を広げていきたいと思います。
最後になりましたが、お忙しい中インターンシップ研修をさせていただいたワークライ
フ・コラボのみなさん、企業訪問や施設見学などでお世話になった皆様には心から感謝し
ております。10 日間、本当にありがとうございました。
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