FLASH METER 6

コニカミノルタ カメラ株式会社
フォトサポートセンター
弊社製品のカメラ、交換レンズ、デジタルカメラ、フィルムスキャナ、露出計
など写真や画像に関わる製品の機能、使い方、撮影方法などのお問い合わ
せをお受けいたします。
ナビダイヤル
0570-007111
ナビダイヤルは、お客様が日本全国どこからかけても市内通話料金で通話していただけるシス
テムです。
TEL
06-6532-6205
携帯電話・PHS等をご使用の場合はこちらをご利用ください。
FAX
06-6532-6252
受付時間
10:00∼18:00(日・祝日定休)
ホームページでも弊社製品に関する情報を提供しております。
http://ca.konicaminolta.jp
アフターサービス
製品の故障や修理については、別紙「アフターサービスのご案内」に記載
の最寄りの連絡先までご相談ください。
9223-8057-11
ADKBPK②
使用説明書
ご使用前に必ずお読みください。
FLASH METER Ⅵ
コニカミノルタフラッシュメーターⅥは、
● 入射測光と、スポット測光(反射光式測定)が一台でできるシステム
露出計です。
● スポット測光はパララックスのない光学系を採用しており、被写体と
の距離による測光エリアのズレがありません。
● ラチチュード表示機能を使うと入射測光の測定結果とスポット測光
(反射光式測定)の測定値が同時に表示できるため、作画意図にあった
露出決定が視覚的に分かりやすく行なえます。
● 1回のフラッシュ光測定で、
フラッシュ光成分と定常光成分の比率をアナ
ライズスケール上で確認できます。
● 最大10個の測定値を記憶できるメモリー機能、記憶した測定値の平均
値が得られるアベレージ演算機能、基準とした値からの差を表示する
安全に関する絵表示について
本書に記載の警告や注意は、本器のあやまった取り扱いによる事故を未
然に防止するため、以下のようなマークをつけています。
安全に関する警告や注意の文章が記載されていることを示
します。記載の文章をよく読んで、安全にお使いください。
禁止の行為であることを示します。
絶対に行わないでください。
禁止の行為であることを示します。
絶対に分解しないでください。
モニター機能を備えています。
● スポット測光時には、シャドー基準、ハイライト基準の演算機能を備
えています。
● 指示補正値設定、シャッター速度段数設定など、ユーザーの好みに合
わせてカスタマイズ可能な“カスタム設定(Alt)モード”を搭載して
います。
● 測定値は本体の液晶表示窓にアナログとデジタル両方で表示されます。
視覚的に分かりやすく、読み取りの誤差もありません。
● 測定値は本体の液晶表示窓のほか、スポット測光ではファインダー内
にもデジタル表示されます。また、ファインダーには視度調整用機構
も装備しています。
● 従来の絞り値10段階中間値表示に加え、絞り値直読表示ができます
ので、絞り値直読表示を採用しているカメラにもF値を換算すること
なくそのまま適用できます。
安全上の警告と注意
● 本器を使用するときは、必ず以下の事項を守り、正しくお使いく
ださい。また、使用説明書は、よく読んだ上、いつでも見ること
ができる場所に大切に保管してください。
警告
(取り扱いをあやまった場合、使用者が死亡または重傷を負う
ことが想定される危害の程度)
引火性・可燃性蒸気
(ガソリンなど)のある所で使用しない
でください。火災の原因となります。
電池は火の中に入れたり、
充電
(充電式電池は除く)、ショー
ト、加熱、分解などしないでください。電池の破裂、液も
れにより火災やけがの原因となります。
本器を分解したり改造したりしないでください。
目 次
火災や感電の原因となります。
各部の名称 …………………………………………………………………2
本器のファインダーを通して、太陽を絶対に見ないでくだ
●液晶表示窓について ………………………………………………………………4
●ファインダー内表示について ……………………………………………………8
さい。失明の原因になります。
測定の準備 …………………………………………………………………9
万一、本器が破損したり、発煙・異臭が生じた場合は、
そのまま使用しないでください。火災の原因となります。
発煙・異臭、破損がある場合は、ただちに電源を切り、
● 電池を入れます…………………9
1.電池を用意します ……………9
2.電池を入れます ………………9
3.電池をチェックします ……10
● フィルム感度を設定します …12
電池を取り外してサービスのご案内に記載のお問い合わせ
窓口にご相談ください。
注意
(取り扱いをあやまった場合、使用者が傷害を負うことが
想定されるか、また物的損害の発生が想定される危害・損
害の程度)
● テスト撮影時のインスタント
フィルムの感度を設定します …13
● 受光方式に応じた測定方法 …14
1.入射側光の場合 ……………14
2.スポット側光の場合 ………15
※入射光式とスポット式(反射光式)の違い …16
基本操作編 ………………………………………………………………19
● 測定方式を決めます …………19
● 定常光の測定 …………………20
1.写真撮影の場合 ……………20
2.映画撮影の場合 ……………24
● フラッシュ光の測定 …………27
1.シンクロコードを使用して
測定する場合 ………………27
2.シンクロコードを使用しないで
測定する場合 ………………32
※アナライズ機能について ……36
機能操作編 ………………………………………………………………38
本器指定以外の電池を使用しないでください。電池を本器
に装填する際は、本器の極性表示(プラス+とマイナス−)
にしたがって正しく装填してください。電池の破損や液漏
れにより、火災やけがの原因になったり、周囲を汚損する
原因となることがあります。
● ラチチュード表示機能について……38
※入射測光とスポット測光の 組み合わせ ……………………40
● メモリー機能について ………42
● S/A/H演算機能について …45
● モニター機能について ………52
※照明比(ライティングレシオ)
の測定 …………………………58
※簡易照度計としての使い方 …63
※簡易輝度計としての使い方 …63
●カスタム設定モード
(Altモード)について ………66
別売付属品 ………………………………………………………………74
ファインダーを覗きながら移動したりしないでください。
転倒など、事故の原因となることがあります。
手入れと保管の仕方 ……………………………………………………75
● 手入れの仕方 …………………75
● 保管の仕方 ……………………75
取り扱い上の注意 ………………………………………………………76
● アフターサービスについて ……………………………………………………77
主な仕様 …………………………………………………………………78
1
各部の名称
各部の名称
入射光受光部
スポット測光
ファインダー
電源ボタン
スポット
測光ボタン
入射測光ボタン
視度調整
ダイヤル
アップダウン
ダイヤル
液晶表示窓
ISOボタン
LATITUDE
(ラチチュード)ボタン
MODE
(モード)ボタン
MEMORY
(メモリー)ボタン
S/A/Hボタン
シンクロターミナル
CLR(クリア)ボタン
電池室ふた
ストラップ取り付け部
(インスタントフィルムISO)ボタン
2
3
各部の名称
各部の名称
① アナログスケールステータス表示
液晶表示窓について
アナログスケールの左側
(L)
が入射測光用、右側
(R)
がスポット測光用
であることを示しています。
1 アナログスケール
ステータス表示
4 測定値ステータス表示
5 S/A/H表示
② アナログスケールL
ドット… 入射測光の測定値やメモリー値、入射測光またはスポット
測光の基準値やラチチュードに対応した
ドットが点灯します。
上限値
デジタル表示の測定値(絞り値)の少数
6 表示
部(右の小さい数字)を2捨3入および
7捨8入して、0.5段ごとに点灯します。
基準値
ラチチュードは上限、
下限間のドットを
全点灯表示します。
下限値
③ アナログスケールR
ドット…スポット測光の測定値やメモリ
ー値に対応したドットが点灯します。
デジタル表示の測定値
(絞り値)
の少数部
(右の小さい数字)
を2捨3入
および7捨8入して表示して、0.5段ごとに点灯します。
④ 測定値ステータス表示
表示データが入射測光での測定値の場合は
測定値の場合は
マークが表示されます。
マークが、
スポット測光での
⑤ S/A/H表示
測定値が表示されている状態でS/A/Hボタンを押すと押している間、
現在設定されているS/A/Hモードに対応する
れかが点灯します。
⑥
ドット
3 アナログスケールR
マークのいず
表示
LATITUDEボタンを押すと点灯します。
2 アナログスケールL
図は、説明のため全ての表示を点灯させています。
4
5
各部の名称
各部の名称
⑦ FNo./EV値表示
測定値の表示単位を
“FNo.”や“FNo.直読”
にすると絞り値
(FNo.)を、
“EV”
にすると露光指数
(EV)
を、
0.1段ごとに表示します。
フラッシュ光
の測定時には絞り値(FNo.)のみを表示します。
ラチチュード表示時には、
入射測光ボタンまたはスポット測光ボタンを押している間(モニター
機能動作中)は基準値との差(ΔEV)を表示し、測光ボタンを離すと
基準値を表示します。
⑧ シャッター速度/シネコマ数表示
アップダウンダイヤルで設定したシャッター速度またはシネコマ数を
表示します。
シャッター速度表示のときの単位は、s が秒、m が分を表します。
7
FNo./EV値表示
設定範囲:シャッター速度: 30分∼1/16000秒
(1、1/2、1/3段ステップ)
シネコマ数: 8、12、16、18、24、25、30、32、64、
128コマ/秒
8
シャッター速度/
シネコマ数表示
9
4分割アナライズ スケール表示
10
フラッシュ光測定表示
11
ISO表示
12
測定モード表示
⑨ 4分割アナライズスケール表示
フラッシュ光測定で得た露出値のうち、フラッシュ光成分の割合を
表示します。アナライズ機能については、P.36をご覧ください。
⑩ フラッシュ光測定表示
CORD、NON CORDモードで、4分割アナライズスケール表示と共
に表示します。
⑪ ISO表示
フィルム感度を表示します。
(インスタントフィルムISO)ボタンが押されている間は
マーク
を表示します。
設定範囲:ISO 3∼8000
⑫ 測定モード表示
図は、説明のため全ての表示を点灯させています。
6
MODEボタンに連動して3種類の測定モードAMBI、CORD、NON
CORDのうちいずれかを表示します。
MODEボタンを押すごとに、測定モードが
AMBI→CORD→NON CORD→AMBI→の順に変わります。
7
各部の名称
ファインダー内表示について
測定の準備
電池を入れます
警告 電池は火の中に入れたり、充電(充電式電池は除く)、ショート、
加熱、分解などしないでください。電池の破裂、液もれにより
火災やけがの原因となります。
15 測定指標円
注意 本器指定以外の電池を使用しないでください。電池を本器に
装填する際は、本器の極性表示(プラス+とマイナス−)に
したがって正しく装填してください。電池の破損や液漏れに
より、火災やけがの原因になったり、周囲を汚損する原因と
なることがあります。
14 インファインダー
1. 電池を用意します
FNo./EV値表示
電池は単3形アルカリ乾電池
(LR6/1.5V)1本を使用しま
す。
13 インファインダー
表示
図は、説明のため全ての表示を点灯させています。
⑬ インファインダー
液晶表示窓の
表示
2. 電池を入れます
表示と同等です。
⑭ インファインダー FNo./EV値表示
スポット測光時に絞り値(FNo.)または露光指数(EV)を表示します。
⑮ 測定指標円
円の内側がスポット測光領域です。
1
8
電池室ふたを軽く押しな
がら矢印方向に押して外
します。
2
電池室の+−表示に合わ
せて電池を入れます。
★ 電池を入れるとき+−を間違え
ると作動しません。
9
測定の準備
測定の準備
電池容量が低下すると、電源ON
後 、 下 図 の よ う に “ b.c.” が 約
★ 使用済みの電池を廃棄される際
は、自治体の廃棄ルールに従っ
0.5秒間点灯した後、通常画面を
表示します。この表示が現われた
てください。
● 新品アルカリ乾電池での連続使
場合は、新しい電池をご用意くだ
さい。
用時間の目安は、約30時間で
す。
● 省電設計のため、本器は使用後
電池室ふたを取り付けま
す。
(最後に何かの操作をしたあと)
約10分間経過すると自動的に
電源をOFFするようになってい
ます。
表示が消えている状態から測定
3. 電池をチェックします
を始めるときは、電源ボタンを
押してください(この時、フィ
ルム感度、シャッター速度、測
定モード、表示単位の各設定、
3
本器は、電源ON時にバッテリー
チェックを行ないます。
さらに電池容量が低下し測定でき
ない場合の電源ON時や、測定中
新品状態の電池では、電源ON後
に電池容量が低下した場合は、液
晶表示部に“b.o.”が点滅表示し
に図のように通常の画面を表示し
ます。
10
測定値やメモリー値は保存され
ており、電源が切れる前の状態
に戻ります)。
ます(約1分間点滅した後表示は
消灯します)。このような場合は、
新しい電池と交換してください。
11
測定の準備
測定の準備
フィルム感度を設定します
ISOボタンを押しながらアップダウンダイヤルを回して、使用するフィルム
の感度を設定します。
● ダイヤルを上向きに回すと1/3
段ずつ高感度になります。
ISO 8000が上限値です。
● ダイヤルを下向きに回すと1/3
段ずつ低感度になります。
ISO 3が下限値です。
● フィルム感度の設定は測定の基
準となるものですから、間違い
のないよう確実に行なってくだ
さい。
● フィルム感度の設定は測定後で
も行なえます。測定後フィルム
感度を変更すると、演算し直さ
れた新たな測定値が表示されま
す。
テスト撮影時のインスタントフィルム
の感度を設定します
撮影に使用するフィルムの感度と、
テスト撮影時に使用するインスタント
フィルムの感度が異なる場合、あらかじめテスト撮影時のインスタントフ
ィルムの感度を本器に設定しておきます。この設定をしておくと、測定後
に
(インスタントフィルムISO)ボタンを押している間、テスト撮影
時のインスタントフィルムの感度に測定値を換算して表示します。
(インスタントフィルムISO)ボタンを押しながらアップダウンダイ
ヤルを回して、使用するインスタントフィルムの感度を設定します。
● ダイヤルを上向きに回すと1/3
段ずつ高感度になります。
ISO 8000が上限値です。
● ダイヤルを下向きに回すと1/3
段ずつ低感度になります。
ISO 3が下限値です。
● インスタントフィルムの感度の
設定は測定後でも行なえます。
測定後インスタントフィルムの
感度を変更すると、演算し直さ
れた新たな測定値が表示されま
す。
12
13
測定の準備
測定の準備
受光方式に応じた測定方法
撮影条件や作画意図などにより、入射測光またはスポット測光の2つの受
光方式があります。コニカミノルタフラッシュメーターⅥは、入射測光
とスポット測光のいずれの方式でも露出測定が可能です。入射測光では、
受光球、または別売付属品の平面受光板が選択できます。
1. 入射測光の場合
警告 本器のファインダーを通して、太陽を絶対に見ないでください。
失明の原因になります。
注意 ファインダーを覗きながら移動したりしないでください。
転倒など、事故の原因となることがあります。
2. スポット測光の場合
入射測光で測定する場合、人物や建物、風景など立体的な被写体を撮影す
るときは受光球を、
原稿や絵画などの平面的な被写体を撮影するときや照
明比(P.58)を測定するときには平面受光板をお使いください。
受光球の取り付け
受光球の取り外し
受光球指標(白丸)を入射光受光
部指標に合わせてはめ込み、矢印
方向に止まるまで回して取り付け
受光球を矢印方向に止まるまで回
して取り外します。
ます。
測定は、本器を被写体の位置におき、受光球をカメラの方向に向けて
行ないます。
●受光部は270°回転しますので、測定の姿勢に合わせて使えます。
撮 影 画 面 の 特 定 部 分 を 測 定 し た い 場 合 は 、 スポット測光(受光角1°)
を行ないます。
測定は、カメラ位置より、本器の
測定指標円
正面(液晶表示窓がある側)のフ
ァインダーから覗いて被写体の測
定したい部分をファインダー中央
の測定指標円の位置にあわせてか
らスポット測光ボタンを押します。
測定できる被写体までの距離は
1.3mから∞までの範囲内です。
図のように受光部ヘッドを被写体側に回転させて、上から手を添えた
形で構えるとぶれを抑えて安定した測定ができます。
視度調整の仕方
スポット測光ファインダーを覗いたまま視度調整ダ
イヤルを回して、測定指標円がよく見えるように視
度を合わせます。
14
15
測定の準備
測定の準備
入射光式とスポット式(反射光式)の違い
露出を測るには大きく分けて2つの基本的な方式があります。
ひとつは、被写体を照明している光の明るさ(照度という)を測る『入射
光式』(図1)、もうひとつは、被写体で反射してカメラに向かう光の明る
このように、入射光式は反射率18%を基準にしているので、画面内のい
ろいろな反射率を持った被写体のうち、18%より反射率の高いものは明
るく(白く)、低いものは暗く(黒く)写り、被写体の持っている明暗が
忠実に再現されます。このことは、画面全体が自然な調子で仕上がる平均
的な露出を求めるのに適しているといえます。
(*)この「18%」という数値は、いろいろな被写体の反射率の平均値から求めた値です。
さ(輝度という)を測る『スポット式(反射光式)』です(図2)
。
図1 入射光式
図2 スポット式(反射光式)
図3
a
入射光
カメラ
b
光源
光源
反射光
カメラ
立体的
被写体
平面的被写体
受光方式を選ぶときには、測定時の受光部の位置や方向など形式上の違い
だけでなく、測定している光の違いを十分理解する必要があります。
〔入射光式〕
一般的な写真撮影では、照明光源から出た光が被写体を照明し、次にそ
の被写体で反射した光がレンズを通ってフィルム面に像を結び、フィ
ルムを感光させます。
このとき、入射光式で露出を求めるためには、照明光のうち実際に被写体
で反射してカメラに向かう光の量がどれくらいあるのかを知る必要があり
ます。そのためには、いま撮影しようとしている被写体がどれくらい白いの
か、あるいはどれくらい黒いのかということ(被写体の反射率という)が
入射光式で露出を測定するときには、受光球と平面受光板の使い分けが、
必要になります。
人物などの立体的な被写体では、照明光の方向によって明るい部分と影の
部分が生じます。また、横方向や後方からの照明光でもカメラの方向へ反
a )。このような場合、受光
射する成分があり、撮影に影響します(図3 ⃝
球が被写体を照明しているいろいろな方向からの光を被写体の位置で捉
え、あたかも被写体に光があたったような状態にして露出を算出します。
反対に絵や文書などの平面的な被写体の場合は、横方向や後方からの照明
b )。この場合は、平
光が撮影に影響することは少なくなります(図3 ⃝
面受光板が前方向からの照明光だけを捉えて露出を算出します。
分からなければなりません。
通常は、この反射率をだいたいに18%*として、それをもとに被写体に
反射してカメラに向かう光の量を算出します。そして、フィルムにちょう
どよい濃さ(グレー)に写るように、露出値(絞り値・シャッター速度)を
算出します。
16
17
測定の準備
〔スポット式(反射光式)〕
スポット式(反射光式)は、被写体で反射してカメラに向かってくる光の量
(輝度)を直接測定しています。したがって、入射光式のときのように反射
率18%の標準被写体を基準にする必要はありません。測った被写体の輝
度をもとに、その被写体のフィルムにちょうどよい濃度(グレー)に写る
ように、露出値を算出します。このことは、スポット式(反射光式)では被写
体の反射率に関係なく、測った被写体が明るくても暗くても(白くても黒
くても)どれも同じ濃度(グレー)に写ってしまうことを意味していま
す。したがってスポット式(反射光式)では、いろいろな撮影条件のもとで、
画面内のさまざまな反射率を持つ被写体のどの部分を測定すればよいか
が、重要なポイントになります。
基本操作編
本器の基本的な操作方法について説明します。
測定方法を決めます
● フラッシュ光とは、エレクトロニックフラッシュ、ストロボ、スピードラ
イトなどのような人工的な瞬間光のことです。
● 定常光とは、自然光(太陽光)や電灯光(蛍光灯も含む)のような連
続光のことです。
● いずれの場合も入射測光とスポット測光の測定ができます。
写真撮影ですか?
映画撮影ですか?
このほかスポット式(反射光式)では、画面内の明るい(白い)部分を
測って露出を決定するハイライト基準露光や、暗い(黒い)部分を測っ
映画撮影
写真撮影
て露出を決定するシャドー基準露光、さらに被写体コントラストを知
り、フィルム上でどのように写るかをモニターして露出を決定するなど
の高度な方法があります。市販の本や写真雑誌などを参考にしてスポッ
ト式(反射光式)をフルに活用すれば、さらに精度の高い露出測定が可
能です。
Altモード
Altモード
CINEを選択(P.72)
TIMEを選択(P.72)
測定したい光源は
何ですか?
定常光
フラッシュ光
(ミックス光)
シンクロコードを
使用しますか?
AMBI
モード
(P.20)
18
使用する
使用しない
CORD
モード
(P.27)
NON CORD
モード
(P.32)
AMBI
モード
(P.24)
19
基本操作編
基本操作編
定常光の測定
1.写真撮影の場合
電池装填 P.9
↓
フィルム感度設定 P.12
ス
ポ
ッ
ト
測
光
ボ
タ
ン
1
測定の準備にしたがって、
本器を測定できる状態に
します。
2
MODEボタンを押して、
測定モード表示をAMBI
にします。
● 測定モードを変更するとメモリ
ー値は残りますが、測定値は消
去されます。
3
アップダウンダイヤルを
使って希望のシャッター
速度をセットします。
● シャッター速度は30分∼
1/16000秒の範囲で設定でき
ます。
● 上側に回すと高速度になり下側
に回すと低速度になります。
● シャッター速度の設定は、測定
後でもできます。
20
4
入
射
測
光
ボ
タ
ン
測光ボタンを押して測定
します。
● 入射測光ボタンを押している
間、連続的に測定を行ない、測定
値を液晶表示窓にデジタル表示
します。同時にアナログスケー
ルL上にも測定値をドットで表
示します。測光ボタンを離すと
測定を終了し、そのときの測定
値を表示します。
● スポット測光ボタンを押してい
る間、連続的に測定を行ない、測
定値をインファインダー液晶に
デジタル表示します。同時にア
ナログスケールR上にも測定値
をドットで表示します。測光ボ
タンをはなすと測定を終了し、
結果を液晶表示窓にデジタル表
示します。同時にアナログスケ
ールR上にも測定値をドットで
表示します。
● CLRボタンを押すと、測定値
が消去されます。
21
基本操作編
基本操作編
表示内容の見方
表示単位がFNo.の場合
表示単位がEVの場合
希望するシャッター速度にセットす
れば、そのシャッター速度に対応し
た絞り値をデジタル表示し、アナログ
測定値はシャッター速度に関係なく、
露光指数を表示します。アナログスケ
ール上のドットは、シャッター速度
に対応する絞り値を表わします。
例:露光指数11.2と読みとります。
スケール上にドットで表示します。
例:絞り値F4.0+0.2段と読みと
ります。
測定した絞り値が本器の表示範囲を
超えた場合、“FNo.”表示が点滅し、
オーバーまたはアンダー警告(−
O−または−U−)
となります。
また、
アナログスケールの表示範囲外警
本器の測定範囲を超えた場合、オ
ーバーまたはアンダー警告(E.o.
またはE.u.)となります。
告マーク(▲または▼)が点灯し
ます。絞り値表示範囲オーバーの
場合は高速側、絞り値表示範囲アン
ダーの場合は低速側へシャッター
速度を設定し直せば、適正なシャッ
ター速度と絞り値の組み合わせが
表示されます。
本器の測定範囲を超えた場合、
オーバーまたはアンダー警告
(E.o.またはE.u.)となります。
22
23
基本操作編
基本操作編
2.映画撮影の場合
電池装填 P.9
↓
CINEモードへの設定 P.72
TIME/CINE設定の初期設定は
TIMEですので、カスタム設定で
CINEに変更します。
↓
使用するシネカメラのシャッター
開角度180°以外の場合、以下の
ようにフィルム感度で補正してく
ださい。
シャッター開角度とフィルム感度補正量
シャッター開角度
160°
220°
フィルム感度設定 P.12
1
測定の準備にしたがって、
本器を測定できる状態に
します。
2
CINEモードでは、測定モ
ードがAMBIに固定され
ます。
● 測定モードは変更できません。
3
アップダウンダイヤルを
使って使用カメラのシネ
コマ数をセットします。
● セットできるシネコマ数は8、
12、16、18、24、25、30、
32、64、128コマ/秒の10通
フィルム感度補正量
−1/3
+1/3
−1/3:フィルム感度の設定値
を、使用するフィルムの感度より
1/3段小さい値にセットします。
(例:ISO 400→320)
+1/3:フィルム感度の設定値
を、使用するフィルムの感度より
1/3段大きい値にセットします。
(例:ISO 400→500)
りです(シャッター開角度
180°に対応するシャッター
速度が露出計の内部で自動的に
設定されます)。
24
25
基本操作編
基本操作編
フラッシュ光の測定
1.シンクロコードを使用して測定する場合
電池装填 P.9
↓
フィルム感度設定 P.12
4
1
測光ボタンを押して測定し
ます。
● 入射測光ボタンを押している
間、連続的に測定を行ない、測定
値を液晶表示窓にデジタル表示
します。同時にアナログスケー
ルL上にも測定値をドットで表
示します。測光ボタンを離すと
測定を終了し、そのときの測定
値を表示します。
● スポット測光ボタンを押してい
る間、連続的に測定を行ない、測
定値をインファインダー液晶に
デジタル表示します。同時にア
ナログスケールR上にも測定値
をドットで表示します。測光ボ
タンをはなすと測定を終了し、
結果を液晶表示窓にデジタル表
示します。同時にアナログスケ
ールR上にも測定値をドットで
表示します。
測定の準備にしたがって、
本器を測定できる状態に
します。
2
MODEボタンを押して、
測定モード表示をCORD
にします。
● 測定モードを変更するとメモリ
ー値は残りますが、測定値は消
去されます。
● シャッター速度と表示単位を以下
のように設定していた場合は、そ
れぞれ自動的に変更されます。
1/1250∼1/16000秒→
1/1000秒に変更されます。
EV表示→
FNo. 表示に変更されます。
● CLRボタンを押すと、測定値が消去されます。
※ 表示内容の見方については、写真撮影の場合と同じです(P.22)
。
26
27
基本操作編
基本操作編
表示内容の見方
3
フラッシュのシンクロコ
ードを本器のシンクロタ
ーミナルに接続します。
★ フラッシュと本器を接続する
とき、フラッシュによっては
不意に発光することがありま
すのでご注意ください。
4
アップダウンダイヤルを
使って希望のシャッター
速度をセットします。
● シャッター速度は30分∼
1/1000秒の範囲で設定できま
す。(使用するカメラのフラッシ
ュ同調速度範囲内に設定します)
。
● 上側に回すと高速度になり、下
側に回すと低速度になります。
● シャッター速度の設定は、測定
後でもできます。
5
測光ボタンを押して測定
します。
● フラッシュが発光して測定を行
ない、測定値をデジタル表示しま
す。同時にアナログスケール上に
測定値をドットで表示し、アナ
ライズスケール表示にフラッシ
ュ光成分の割合を表示します。
● CLRボタンを押すと、測定値
が消去されます。
操作手順の4でセットしたシャッ
ター速度に対応した絞り値をデジ
タル表示し、アナログスケール上に
ドット(
)で表示します。
また、アナライズスケール表示には、
フラッシュ光成分の割合を表示し
ます。
例:絞り値F8.0+0.9段、
定常光とフラッシュ光は
★ シンクロターミナルにフラッ
シュが接続されていないとき
や、フラッシュが充電完了し
およそ1:1の比率
と読みとります。
ていなかったなど正しく発光し
なかったとき、フラッシュ光測
定が正しく行なわれません。
フラッシュの接続や充電完了
を確認してから測定してくだ
さい。
28
29
基本操作編
基本操作編
★ シンクロコードを使用してフラッシュ光を測定する場合(CORDモ
ード)、フラッシュによっては発光しないことがあります(極端に
トリガー電圧を低くしてあるフラッシュなど)。この場合は「シンク
ロコードを使用しないで測定する方法」(NON CORDモード)によ
って測定してください。
測定した絞り値が本器の表示範囲
を超えた場合、“FNo.”表示が点滅
し、オーバーまたはアンダー警告
(−O−または−U−)となります。
本器の測定範囲を超えた場合、
オーバーまたはアンダー警告
(E.o.またはE.u.)となります。
また、アナログスケールの表示範囲
外警告マーク(▲または▼)が点灯
します。
30
31
基本操作編
基本操作編
2.シンクロコードを使用しないで測定する場合(入射測光で有効)
電池装填 P.9
↓
フィルム感度設定 P.12
1
測定の準備にしたがって、
本器を測定できる状態に
します。
2
MODEボタンを押して、
測定モード表示をNON
CORDにします。
● 測定モードを変更すると、メモ
リー値は残りますが、測定値は
消去されます。
● シャッター速度と表示単位を以
下のように設定していた場合
は、それぞれ自動的に変更され
ます。
1/1250∼1/16000秒→
1/1000秒に変更されます。
EV表示→
FNo. 表示に変更されます。
32
3
アップダウンダイヤルを
使って希望のシャッター
速度をセットします。
● シャッター速度は30分∼
1/1000秒の範囲で設定でき
ます。(使用するカメラのフラ
ッシュ同調速度範囲内に設定し
ます。
)
● 上側に回すと高速度になり、下
側に回すと低速度になります。
● シャッター速度の設定は、測定
後でもできます。
4
入射測光ボタンを押しま
す。
● NON CORDマークが点滅し、
測定待機状態になります。
● NON CORDモードでは、スポ
ット測光はできません。
スポット測光ボタンを押すと
“E r r ”表示となります。
この場合、入射測光ボタンを押
すと、エラー表示が解除され測
定待機状態になります。あるい
は、他のボタン操作をするか約
5秒経過すると、エラー表示が
解除されます。
33
基本操作編
基本操作編
表示内容の見方
5
フラッシュをテスト発光
させて測定します。
● フラッシュ光を検知して測定を行
ない、測定値をデジタル表示しま
す。同時にアナログスケール上に
も測定値をドットで表示し、アナ
ライズスケール表示にフラッシュ
光成分の割合を表示します。
● CLRボタンを押すと、測定値
が消去されます。
● 引き続き測定を行ないたい場合
は、4.の操作から繰り返してく
ださい。
● 測定待機状態にした後約1分以
内にフラッシュを発光させない
か、測光ボタン以外のボタンを
操作した場合、NON CORDマ
ークが点滅から点灯に変わり、
その後フラッシュを発光させて
も測定を行ないません。再び測
定待機状態にするには再度入射
測光ボタンを押してください。
34
● 測定待機状態のとき、特殊な蛍
光灯下など周辺光のタイプによ
っては、まれにフラッシュ光と
して測定してしまう事がありま
す。このような場合、シンクロ
コードを用いてCORDモード
で測定を行なってください。
★ フラッシュのテスト発光は、ご
操作手順の3.でセットしたシャッ
測定した絞り値が本器の表示範囲
ター速度に対応した絞り値をデジ
を 超 え た 場 合 、 “ FNo.” 表 示 が
タル表示し、アナログスケール上
点滅し、オーバーまたはアンダー
にドット(
警告(−O−または−U−)とな
)で表示します。
例:絞り値F8.0+0.9段、
ります。また、アナログスケール
定常光とフラッシュ光は
の表示範囲外警告マーク(▲また
およそ1:1の比率
は▼)が点灯します。
と読みとります。
使用のフラッシュの取扱説明書
に従って行なってください。
本器の測定範囲を超えた場合、
オーバーまたはアンダー警告
(E.o.またはE.u.)となります。
35
基本操作編
基本操作編
アナライズ機能について
本器のフラッシュ光測定では、定常光とフラッシュ光を分離する測定シス
テムを採用しています。
定常光成分とフラッシュ光成分の比率が4分割のアナライズスケール上で
確認できます。
アナライズ機能の使い方
: 0∼16%
:17∼41%
:42∼58%
:59∼83%
:84∼100%
本器でフラッシュ光を測定すると、液晶表示に
4分割のアナライズスケールが表示されます。
1回の測定を行なった後、本器上でシャッター速
度を変化させることにより定常光とフラッシュ光
の比率をアナライズスケール上で確認できます。
アナライズスケールは測定によって得られる露
出の内、フラッシュ光成分の割合を5段階で表示
します。
○ この状態からアップダウンダイヤルでシャッター速度を1/15に変更し
てみました。
この状態では、絞り表示は 4 . 0 3 となり、アナ
ライズスケールは1つの点灯に変化しましたの
で、定常光とフラッシュ光は3:1の比率となっ
たことを示しています。
この値で撮影するとタングステン光(オレンジ
色)の影響が強まり、フラッシュ光(白色)の
影響の弱い仕上がりになります。
逆にシャッター速度を上げる(同調可能な範囲で)と、フラッシュ光(白色)
の影響の強まった仕上がりとなります。
測定・表示・シミュレーション例
定常光としてタングステンランプを用いているとします。
○ シャッター速度:1/60での測定結果で、FNo.は 2 . 8 0 を表示してい
ます。
アナライズスケールは2個点灯していますので、
定常光とフラッシュ光はおよそ1:1の比率であ
ることを示しています。
上記ではシャッター速度により定常光をコントロールしてシミュレーショ
ンしましたが、フラッシュの光量を変えることでも定常光とフラッシュ光
の比率を調節する事ができます。
フラッシュ光のコントロールは、被写体とフラッシュの距離を変えるか、
フラッシュの発光量を変えるかのどちらかの方法で行ないます。この方法
を用いる場合はフラッシュ光のコントロールを行なうごとに測定してくだ
さい。
この状態での写真の仕上がりは、タングステン光(オレンジ色)、フラッ
シュ光(白色)どちらの影響も強すぎないものになります。
36
37
機能操作編
機能操作編
本器の特長となる機能の操作方法を説明します。
ラチチュード表示機能について
一般的に、カラーポジフィルムの場合、5∼6EV程が露光量と濃度の直線
性が保たれている範囲=フィルムラチチュードといわれています。本器は、
基準露出値とそれを基にしたラチチュードをアナログスケールLに表示す
る機能があり、スポット測光によるハイライトやシャドー部の露出がラチ
チュードに収まっているか、アナログスケールを見比べることで視覚的に
判断することができます。
ラチチュード設定の初期設定は、基準露光量に対しプラス側に2.3EV、
1
マイナス側に2.7EVですが、これらの値はカスタム設定で変更可能です。
カスタム設定についてはP.66をご覧ください。
なお、ラチチュード表示機能はS/A/H(シャドー/アベレージ/ハイライト)
演算機能(P.45)、モニター機能(P.52)とも関連していますので、
次項以下もあわせてご覧ください。
●
測定を行ない、
LATITUDEボタンを押
します。
マークが点灯し、測定値が
固定されます。この測定値を基
準値としたラチチュードがアナ
ログスケールLにドット表示され
ます。
● 測定値の代わりに、S/A/Hボ
タンを押しながらLATITUDE
ボタンを押すと、メモリー値か
ら演算された各S/A/Hモード
に応じた演算値を基準値とする
こともできます。
38
2
測光ボタンを押して、測
定したい箇所を測定しま
す。
● 測光ボタンを押している間連続
して測定を行ない、その測定値
と1.の基準値との露出差を表
示します。測光ボタンを離すと、
基準値を表示します。モニター
機能について(P.52)をあわ
せてご覧ください。
● 再度LATITUDEボタンを押す
と、ラチチュード表示が解除され、
最終の測定値が表示されます。
● CLRボタンを押すと、測定値、
基準値が消去され、ラチチュー
ド表示が解除されます。
39
機能操作編
機能操作編
入射測光とスポット測光の組み合わせ
本器は入射測光とスポット測光(反射光式測定)の測定結果を比較表示で
きる特長があり、ラチチュード表示機能との組み合わせによって、作画意
図にあった露出決定が視覚的に分かりやすく行なえます。
1
基準となる露出量を決定
するために、入射測光を
行ないます。
2
3
ハイライト部、シャドー
部など、被写体の重要と
なる部分をスポット測光
で測定し、それらをメモ
リーします。
LATITUDEボタンを押
して、ラチチュード表示
モードにします。
◆ 1.で測定した露出値を基準値と
したラチチュードがアナログス
ケールLにドット表示されま
す。
4
アナログスケールLのラ
チチュードとアナログス
ケールRのスポット測光
結果を比較して、ディテ
ールを残したいスポット
がラチチュードに収まっ
ていることを確認しま
す。
収まっていない場合は、ライテ
ィングなどの調整を行ない、再
度測定します。
◆ スポット測光の結果が、アナロ
グスケールRにドット表示され
ます。
ラチチュード外の場合はドット
が点滅表示します。
● スポット測光ボタンを押しつづ
けることにより、インファイン
ダー液晶で0.1EVの精度で基
準値との差がモニターできます
(P.52)。ラチチュード外の場
合、ΔEVマークが点滅します。
40
41
機能操作編
機能操作編
メモリー機能について
本器はMEMORYボタンを押すことにより、測定値をメモリーすることが
できます。入射測光とスポット測光の測定値を、双方合わせて10個まで
メモリー可能です。
入射測光ボタンを押すとアナログスケールL上に入射測光のメモリー値が、
スポット測光ボタンを押すとアナログスケールR上にスポット測光のメモ
リー値がドットで表示されます。メモリー機能を使うと、たとえば照明比
をアナログスケールで視覚的に確認でき、ライティングの調整などに便利
です。(P.58)。
1
CLRボタンを押してメモ
リー値を消去します。
2
1回目の測定をした後で、
MEMORYボタンを押し
ます。
MEMORYボタンを離すと、
測定値がメモリー(記憶)され、
対応するドットを表示します。
3
2回目の測定をし、MEMORY
ボタンを押して、2回目の
測定値をメモリーします。
以後必要な回数だけ同様の
操作を繰り返します。
● MEMORYボタンを押している
間、メモリー数を表示します。
● MEMORYボタンを押している
間、メモリー数を表示します。
42
43
機能操作編
◆ 測定値をデジタル表示します。
最後に押された測光ボタンが入
射測光ボタンであればアナログ
スケールLに、スポット測光ボタ
ンであればアナログスケールR
に、デジタル表示された測定値に
対応するドットが表示されます。
機能操作編
● 測定値は10個までメモリーで
きます。アナログスケール上に
は最大11点(メモリー値10点、
最終測定値1点)まで同時にド
ット表示されます。
● すでに10個の測定値がメモリ
ーされている場合にMEMORY
ボタンを押すと、ボタンを押し
ている間“E r r ”表示が出て
メモリーされません。
● MEMORYボタンを押した後に
S/A/H(シャドー/アベレージ/ハイライト)
演算機能について
被写体をスポット測光し、作画意図に合わせてハイライト基準露光、シャ
ドー基準露光、アベレージ露光の3タイプの露出演算ができます。アベレ
ージ露光は入射測光でも機能します。
入射測光の場合は入射測光のメモリー値を、スポット測光であればスポッ
ト測光のメモリー値を用いて演算します。
フィルム感度、シャッター速度
を変えた場合、メモリー値はそ
◆ 最後に押された測光ボタンと同
じ受光方式のメモリー値がドッ
ト表示されます。入射測光ボタ
ンが押された場合はアナログス
ケールL上に入射測光のメモリ
ー値が、スポット測光ボタンが
押された場合はアナログスケー
ルR上にスポット測光のメモリ
ー値がドットで表示されます。
れに応じて変わります。(アナ
ログスケール上のドットも点灯
位置が変わります。)
● 測定値のデジタル表示がないと
き、測定範囲外のときは、
MEMORYボタンを押してもメ
モリーされません。
● メモリー値をすべて消去すると
きには、CLRボタンを押しま
す。
例:最後に押された測光ボタンが
スポット測光ボタンの場合
44
45
機能操作編
機能操作編
● S/A/Hボタンを押している間、メモリー値の平均値がデジタル表示さ
アベレージ露光
れ、アナログスケールL上に平均値がドット表示されます。
スポット測光の場合、メモリーされた測定値の最大と最小の平均値を演算
します。
入射測光の場合、メモリーした最大10点の測定値を平均演算します。
〈表示の見方〉
S/A/Hボタンを押している間
アベレージ露光の演算値
メモリーした値
● メモリー値がなく、測定値がデジタル表示されている場合、その測定値
をメモリーして演算に用います。
● メモリー値も測定値のデジタル表示もない場合には演算しません。
1
被写体のハイライト部や
シャドー部など複数の測
定値をメモリーします。
2
S/A/Hボタンを押しなが
らアップダウンダイヤル
を回して“A”にします。
● 入射測光の場合は、自動的に
“A”になります。(SおよびH
には設定できません)
メモリーしていない測定値は、
アベレージ露光の演算対象にな
りません。
46
47
機能操作編
機能操作編
シャドー基準露光(スポット測光で有効)
被写体の黒い部分(シャドーポイント)をフィルム上に黒くつぶれない限
界の黒として再現したい場合は、そのシャドーポイントをスポット測光で
測定し、その測定値をシャドー基準としたときの露出値を演算します。
● S/A/Hボタンを押している間、シャドー基準露光のための露出演算値
がデジタル表示され、アナログスケールL上に演算値がドット表示さ
れます。
● 測定値のメモリーがある場合、メモリーされている測定値の中で最も
シャドーとなるポイントの測定値についてシャドー基準露光の演算を
します。このときメモリーしていない測定値はシャドー基準露光の演
算対象になりません。測定値のメモリーがない場合は、最後に測定し
た測定値(表示されている測定値)をメモリーし、シャドー基準露光
の演算をします。
● 露出演算値にしたがって撮影を行なえば、シャドーポイントがフィル
ム上にシャドー(ラチチュード下限)として再現されます。
〈表示の見方〉
S/A/Hボタンを押している間
シャドー基準露光の演算値
1
被写体のシャドー部を測
定します。
2
S/A/Hボタンを押しな
がらアップダウンダイヤ
ルを回して“S”にしま
す。
メモリーした値
上記の表示例では、メモリーした測定値の中で最もシャドーとなるポイン
トの測定値F2.0+0.0段に対してシャドー基準露光の演算を行なっていま
す。
48
49
機能操作編
機能操作編
ハイライト基準露光(スポット測光で有効)
被写体の白い部分(ハイライトポイント)をフィルム上に白く飛んでしま
わない限界の白として再現したい場合は、そのハイライトポイントをスポ
ット測光で測定し、その測定値をハイライト基準としたときの露出値を演
算します。
● S/A/Hボタンを押している間、ハイライト基準露光のための露出演算
値がデジタル表示され、アナログスケールL上に演算値がドット表示
されます。
● 測定値のメモリーがある場合、メモリーされている測定値の中で最も
ハイライトとなるポイントの測定値についてハイライト基準露光の演
算をします。このときメモリーしていない測定値はハイライト基準露
光の演算対象になりません。測定値のメモリーがない場合は、最後に
測定した測定値(表示されている測定値)をメモリーし、ハイライト
基準露光の演算をします。
● 露出演算値にしたがって撮影を行なえば、ハイライトポイントがフィ
ルム上にハイライト(ラチチュード上限)として再現されます。
〈表示の見方〉
メモリーした値
1
被写体のハイライト部を
測定します。
2
S/A/Hボタンを押している間
ハイライト基準露光の演算値
S/A/Hボタンを押しな
がらアップダウンダイヤ
ルを操作して“H”にし
ます。
上記の表示例では、メモリーした測定値の中で最もハイライトとなるポイ
ントの測定値F16+0.5段に対してハイライト基準露光の演算を行なって
います。
50
51
機能操作編
機能操作編
モニター機能について
露出測定後のモニター
本器では、通常の測定後LATITUDEボタンを押す、またはS/A/Hボタン
を押しながらLATITUDEボタンを押すと、表示されている測定値あるい
は演算値が固定され、その後に測定を行なうと、その固定された測定値あ
1
測定を行ない、
LATITUDEボタンを押
します。
るいは演算値と、新たに測定した測定値との露出の差をデジタル表示しま
す。
この機能を利用すれば、通常の測定あるいはS/A/Hボタンで求めた測定
値や演算値で撮影しようとする場合に、決定した露出値(LATITUDEボ
タンで固定した測定値や演算値)との露出の差を読みとることで、背景な
● 露出差の表示範囲は±10.0EV(0.1EVステップ)です。
測光ボタンを押し続けて、
モニターしたい箇所を測
定します。
● 入射測光ボタンを押した場合は、イ
ンファインダー表示はされません。
● スポット測光ボタンを押した場
合は、結果はインファインダー
液晶に表示されます。液晶表示
窓には“――”と表示されます。
ど他の場所の照明チェックや照明ムラの確認ができます。また、照明比の
測定にもこの機能を使って露出の差を直読できるので、より精度の高い測
定ができます。
● モニター機能は、AMBIモードCORDモードで使用できます。NON
CORDモードの場合は測定を行なっても露出の差を表示しません。
2
◆
マークが点灯し、測定値が
固定されます。
(この場合、測定
値F8.0+0.9段が固定されま
す。
)
AMBIモードの場合
● 入射測光ボタンまたはスポット
測光ボタンを押している間連続
して測定を行ない、その測定値
と1.の測定値との露出差を表示
します。押している測光ボタン
を離すと、1.で測定した値を表
示します。
CORDモードの場合
● 入射測光ボタンまたはスポット
測光ボタンを押すごとにフラッ
シュが発光して1回だけ測定を
行ない、測光ボタンを押してい
る間は、その測定値と1.の測定
値との露出差を表示します。押
している測光ボタンを離すと、
1.の測定値表示に戻ります。
(液晶表示はAMBIモードの場
合と同様です。
)
● LATITUDEボタンを押すと、通
常の測定値表示に戻ります。
● CLRボタンを押すと、測定値、
基準値が消去され、ラチチュー
ド表示が解除されます。
52
53
機能操作編
機能操作編
1.の測定を入射測光ボタンで行ない、
1.の測定をスポット測光ボタンで行ない、
入射測光ボタンを押してモニターした場合
スポット測光ボタンを押してモニターした場合
モニターした箇所の測定値
モニターした箇所の測定値
(AMBIモードの場合は、測光ボ
タンを押している間連続して測定
固定された
測定値
を行なっており、それに対応して
ドットの点灯位置が変わります。)
固定された
測定値
モニターした箇所が固定された測
定値と比べて1.5段暗いことを示
します。
(AMBIモードの場合は、測光ボ
モニターした箇所が固定された測
定値と比べて1.5段暗いことを示
します。
(AMBIモードの場合は、測光ボ
タンを押している間連続して測定
を行なっており、それに対応して
数値が変わります。)
タンを押している間連続して測定
を行なっており、それに対応して
数値が変わります。)
測光ボタンを離すと
(AMBIモードの場合は、測光ボ
タンを押している間連続して測定
を行なっており、それに対応して
ドットの点灯位置が変わります。)
測光ボタンを離すと
モニターした箇所の測定値
(測光ボタンを離したときの測定値)
固定された
測定値
固定された
測定値
固定された測定値の表示に戻りま
す。
54
固定された測定値の表示に戻りま
す。
55
機能操作編
機能操作編
シャドー基準露光演算後のモニター
1
被写体のシャドー部をス
ポット測光で測定します。
2
S/A/Hボタンを押しなが
らアップダウンダイヤル
を回して“S”にします。
3
S/A/Hボタンを押しなが
らLATITUDEボタンを押
します。
◆
マークが点灯し、演算され
た基準値が固定されます。
(この場合、基準値F4.0+0.7
段が固定されます。)
● スポット測光でのハイライト基
準、アベレージ基準、入射測光
でのアベレージ基準の演算値か
らの差も同様に表示できます。
56
4
測光ボタンを押し続けて、
モニターしたい箇所を測
定します。
● 入射測光ボタンを押した場合は、イ
ンファインダー表示はされません。
● スポット測光ボタンを押した場
合は、結果はインファインダー
液晶に表示されます。液晶表示
窓には“――”と表示されます。
AMBIモードの場合
● 入射測光ボタンまたはスポット
測光ボタンを押している間連続
して測定を行ない、その測定値
と3.の演算値との露出差を表示
します。押している測光ボタン
を離すと、3.の演算値を表示し
ます。
CORDモードの場合
● 入射測光ボタンまたはスポット
測光ボタンを押すごとにフラッ
シュが発光して1回だけ測定を
行ない、測光ボタンを押してい
る間は、その測定値と3.の演算
値との露出差を表示します。
押している測光ボタンを離すと、
3.の演算値表示に戻ります。
(液晶表示はAMBIモードの場
合と同様です。)
● LATITUDEボタンを押すと、
通常の測定値表示に戻ります。
● CLRボタンを押すと、測定値、
基準値が消去され、ラチチュード
表示が解除されます。
固定された
演算値
1.で測定し
たシャドー
部の測定値
モニターした箇所の測定値
(AMBIモードの場合は、測光ボ
タンを押している間連続して測定
を行なっており、それに対応して
ドットの点灯位置が変わります。)
モニターした箇所が、固定された
演算値と比べて2.0段明るいこと
を示します。
(AMBIモードの場合は、測光ボ
タンを押している間連続して測定
を行なっており、それに対応して
数値が変わります。
)
測光ボタンを離すと
固定された
演算値
1.で測定し
たシャドー
部の測定値
モニターした箇所の測定値
(測光ボタンを離したときの測定値)
固定された演算値の表示に戻りま
す。
57
機能操作編
平面受光板を使った
照明比(ライティングレシオ)の測定
機能操作編
1
平面受光板を本器の入射
光受光部に取り付けま
す。
照明比は、照明の明るい部分と暗い部分との明るさの比です。たとえば入
射測光で測定した場合の測定値の差(露出の差)が1段なら2:1、2段な
ら4:1と表します。一般的なカラー撮影の場合、全体に自然な描写や色
取り付け方は、P.14をご覧
ください。
再現を望むならば、各部分の照明比を4:1∼8:1(露出の差で言えば2
段∼3段)くらいにすればよいといわれています。
電池 P.9
↓
フィルム感度 P.12
この照明比の考え方はスタジオ内の人物撮影や商品撮影などで、ライティ
ングを組み立てて主被写体の陰影や主被写体の背景の描写をコントロール
する場合に効果を発揮します。
主被写体と背景の明るさの差など大まかな照明のチェックの場合は受光球
を用いても行なえますが、主被写体の陰影のコントロールなどひとつの被
写体がいろいろな方向からライティングされている場合は、別売付属品の
平面受光板(入射測光、P.14)を使って、被写体を照明している光源
2
測定の準備にしたがって
測定できる状態にします。
3
測定する光源に合わせて
MODEボタンで測定モ
ードをセットします。
4
アップダウンダイヤルを
回して希望のシャッター
速度をセットします。
(ライト、照明)の明るさを個々に測定する必要があります。
本器は、受光球を平面受光板に取り替えることによって、被写体を照明し
ている光源の明るさを個々に測定することができ、照明比(ライティング
レシオ)のチェックが簡単に行なえます。また、本器のメモリー機能、モ
ニター機能を利用すれば数値の読みとりも簡単に行なえます。
58
59
機能操作編
5
本器を被写体の位置で保
持し、平面受光板を主光
源に向けて入射測光ボタ
ンを押します。
機能操作編
6
MEMORYボタンを押し
て、測定値をメモリーし
ます。
7
次に本器を被写体の位置
で保持し、平面受光板を
補助光源に向けて入射測
光ボタンを押します。
● 平面受光板に主光源からの光が
直接入らないように手などでさ
えぎってやるか、できれば主光
源を消灯してください。
◆ アナログスケールL上に主光源
の明るさと補助光源の明るさと
に対応したドットが2個点灯し
ます。
● この2個のドットの絞り値の差
を読み取ります。
● アナログスケールLでの読み取
り精度は0.5段になります。
60
61
機能操作編
機能操作編
本器のモニター機能を使用すれば、0.1段の精度で照明比を読みとること
ができます。
簡易照度計としての使い方
本器に別売付属品の平面受光板を取り付けます。AMBIモードで、測定した
い面と平面受光板とを平行にして入射測光ボタンを押し、EV値を読み取れ
ば、次ページのEV−lx換算表からおおよその照度を求めることができます。
P60の6.で測定値をメモリーする代わりに
6
LATITUDEボタンを押します。液晶表示窓に
主光源の測定値が固定されます。
7
平面受光板を補助光源に向けて測定を行ないます。入射測光ボタン
を押している間、この補助光源の測定値と6.で固定された主光源
の測定値との露出差(照明比に対応した露出の差)をデジタル表示
マークが表れ、
● フィルム感度はISO 100に(P.12)、表示単位はEVにセットします。
(P.69)
● 指示補正を行なっている場合は、Altモードで指示補正値(ΔEV)を0
に戻してください。
★ 正確な照度を求める場合は、専用の「コニカミノルタ照度計T−10」を
お使いください。
します。この数値を読み取ります。
簡易輝度計としての使い方
次表から主光源と補助光源の照明比を求めることができます。
照明比表
測定値の差
(絞り値の差)
主光源と補助光源の
明るさの比(照明比)
1段(1絞り)
2:1
2段(2絞り)
4:1
3段(3絞り)
4段(4絞り)
5段(5絞り)
6段(6絞り)
7段(7絞り)
8:1
16:1
32:1
64:1
128:1
62
計算で照明比を求めるときは
下式にあてはめて算出します。
露出段差
主光源:補助光源=2 :1
本器は簡易輝度計としても使えます。AMBIモードでスポット測光ボタン
を押して測定したい部分を測定し、EV値を読み取れば、EV-cd/m2換算表
からおおよその輝度を求めることができます。
● フィルム感度はISO 100に(P.12)、表示単位はEVにセットします。
(P.69)
● 指示補正を行なっている場合は、Altモードで指示補正値(ΔEV)を0
に戻してください。
★ 正確な輝度を求める場合は、専用の「コニカミノルタ輝度計LS-100
/LS-110」をお使いください。
63
機能操作編
機能操作編
●EV−lx換算表(平面受光板装着時)
●EV−cd/m2換算表
小数部
小数部
.0
.1
.2
.3
−
−
−
.4
.5
.6
.7
.8
.9
−
−
整数部
−2
0.63
−
−
−
−
.0
.1
.2
.3
.4
.5
.6
.7
.8
.9
整数部
1
0.28
0.30
0.32
0.34
0.37
0.40
0.42
0.45
0.49
0.52
2
0.56
0.60
0.64
0.69
0.74
0.79
0.85
0.91
0.98
1.0
−1
1.3
1.2
1.1
1.0
0.9
0.9
0.8
0.8
0.7
0.7
−0
2.5
2.3
2.2
2.0
1.9
1.8
1.7
1.5
1.4
1.3
3
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
2.0
2.1
4
2.2
2.4
2.6
2.8
3.0
3.2
3.4
3.6
3.9
4.2
+0
2.5
2.7
2.9
3.1
3.3
3.5
3.8
4.1
4.4
4.7
1
5.0
5.4
5.7
6.2
6.6
7.1
7.6
8.1
8.7
9.3
5
4.5
4.8
6
9.0
9.6
5.1
10
5.5
11
5.9
12
6.3
13
6.8
14
7.3
15
7.8
16
8.4
17
2
10
11
12
12
13
14
15
16
17
19
3
20
21
23
25
26
28
30
33
35
37
7
18
19
21
22
24
25
27
29
31
33
8
36
38
41
44
47
51
54
58
62
67
4
40
43
46
49
53
57
61
65
70
75
5
80
86
92
99
110
110
120
130
140
150
9
72
77
82
88
95
100
110
120
120
130
140
150
160
180
190
200
220
230
250
270
6
160
170
180
200
210
230
240
260
280
300
10
7
320
340
370
390
420
450
490
520
560
600
11
290
310
330
350
380
410
430
470
500
540
570
610
660
710
760
810
870
930
1000
1100
8
640
690
740
790
840
910
970
1000
1100
1200
12
9
1300
1400
1500
1600
1700
1800
1900
2100
2200
2400
13
1100
1200
1300
1400
1500
1600
1700
1900
2000
2100
2300
2500
2600
2800
3000
3200
3500
3700
4000
4300
10
2600
2700
2900
3200
3400
3600
3900
4200
4500
4800
14
11
5100
5500
5900
6300
6800
7200
7800
8300
8900
10000
15
4600
4900
5300
5600
6100
6500
7000
7500
8000
8600
9200
9800
11000
11000
12000
13000
14000
15000
16000
17000
12
10000
11000
12000
13000
14000
15000
16000
17000
18000
19000
16
13
21000
22000
24000
25000
27000
29000
31000
33000
36000
38000
17
18000
20000
21000
23000
24000
26000
28000
30000
32000
34000
37000
39000
42000
45000
48000
52000
56000
60000
64000
68000
14
41000
44000
47000
50000
54000
58000
62000
67000
71000
76000
18
15
82000
88000
94000
100000
110000
120000
120000
130000
140000
150000
19
73000
79000
84000
90000
97000
100000
110000
120000
130000
140000
150000
160000
170000
180000
190000
210000
220000
240000
260000
270000
450000
480000
510000
550000
16
160000
180000
190000
200000
220000
230000
250000
270000
290000
310000
20
17
330000
350000
380000
400000
430000
460000
500000
530000
570000
610000
21
290000
310000
340000
360000
390000
420000
1100000 1200000
22
590000
630000
670000
720000
770000
830000
18
660000
700000
750000
810000
860000
930000
990000 1100000
EV−lx 換算表の見方
EV−lx 換算表は、縦にEV値の整数部、横にEV値の小数部を示していま
EV-cd/m2換算表の見方
EV-cd/m2換算表は、縦にEV値の整数部、横にEV値の小数部を示してい
す。
たとえば、測定値がEV10.2であれば、表の縦の10と横の.2の交差する
ます。
たとえば、測定値がEV10.2であれば、表の縦の10と横の.2の交差する
ところ160(cd/m2)が、そのときのおおよその輝度です。
ところ2900(lx)が、そのときのおおよその照度です。
64
65
機能操作編
機能操作編
カスタム設定モード(Altモード)について
本器は、指示補正値設定、シャッター速度段数設定などの動作状態をユー
ザーの好みに合わせてカスタマイズ可能です。
① 指示補正値設定
指示補正値を設定します。
お好みの露出に合わせて設定する場合にお使いください。
Altモードに入ります
入射測光, スポット測光, ISO, S/A/H, LATITUDE, MODEボタンのいず
れかを押しながら電源ボタンを押し電源をONすると、“Alt”モードに入
ります。
“Alt”モードでは、入射測光, スポット測光, ISO, S/A/H, LATITUDE,
MODEボタンで設定項目の切換えを行ない、アップダウンダイヤルで設定
値変更を行ないます。希望の値を設定・選択後、電源をOFFすると設定が
確定します。
設定項目
指示補正値設定
(入射測光)
操作
入射測光ボタン
+電源ON
スポット測光ボタン
指示補正値設定
(スポット測光) +電源ON
シャッター速度
ステップ設定
表示単位設定
ラチチュード設定
TIME/CINE設定
66
ISOボタン
+電源ON
S/A/Hボタン
+電源ON
LATITUDEボタン
+電源ON
MODEボタン
+電源ON
設定・選択値
初期設定
1
入射測光に対する補正値
設定ならば入射測光ボタ
ンを、スポット測光に対
する補正値設定ならばス
ポット測光ボタンを押し
ながら電源をONします。
または、Alt状態で設定
変更したい側の測光ボタ
ンを押します。
2
アップダウンダイヤルを
操作し、補正値を設定し
ます。
◆ 0.1EV単位で表示が変化しま
す。最大±10.0EVまで設定が
可能です。
● 補正値を変更すると、メモリー
されていたデータにも反映され
ます。
● 補正値を設定すると、設定し
-10.0∼+10.0
0
-10.0∼+10.0
0
1,1/2,1/3
1
FNo.+端数,
FNo.直読,EV
FNo.
+端数
H:+0.1∼+10.0
+2.3
S:−0.1∼−10.0
−2.7
H:+0.1∼+10.0
+2.3
S:−0.1∼−10.0
−2.7
TIME,CINE
た補正値を電源ON時に0.5
秒間表示します。
入射測光、スポット測光両方
に補正値を設定すると入射測
光、スポット測光の順に各
0.5秒間表示します。
入射測光の場合
スポット測光の場合
入射測光の場合
スポット測光の場合
TIME
67
機能操作編
機能操作編
③ 表示単位設定
② シャッター速度ステップ設定
ご使用になるカメラのシャッター速度設定に合わせて1段、1/2段、
表示単位を選択します。
1/3段のステップより選択します。
1
ISOボタンを押しながら
電源をONします。また
は、Alt状態でISOボタ
ンを押します。
2
アップダウンダイヤルを
回し、ステップ値を選択
します。
● 1.0(1), 0.5(1/2), 0.3
(1/3)より希望の値を選択し
ます。
1
S/H/Aボタンを押しな
がら電源をONします。
または、Alt状態で
S/H/Aボタンを押します。
FNo. 000:
中間絞り値をFNo.と
1/10ステップで表示
します。
2
アップダウンダイヤルを
回し、表示単位を選択し
ます。
● 下記より希望の表示方法を選択
します。
FNo.0.0 :
中間絞り値をFNo.で
直読できる表示です。
(F3.5,F4.5など)
EV 00.0:
露光指数を1/10ステ
ップで表示します。
● アナログスケール
には、表示単位が
EVの時にも、FNo.
がドット表示され
ます。
● CORD、NON
CORDモードで
は、FNo.000とな
ります。
68
69
機能操作編
機能操作編
④ ラチチュード設定
ラチチュード表示モード時の上限値(H)と下限値(S)を設定します。
ハイライト基準露光での露出シフト量(H)とシャドー基準露光での露
出シフト量(S)を設定します。
1
LATITUDEボタンを押し
ながら電源をONします。
または、Alt状態でLATITUDE
ボタンを押します。
3
LATITUDEボタンを押
します。
5
LATITUDEボタンを押
します。
7
LATITUDEボタンを押
します。
2
アップダウンダイヤルを
回し、Hの値を設定しま
す。
4
アップダウンダイヤルを
回し、Sの値を設定しま
す。
6
アップダウンダイヤルを回
し、インスタントフィルム
用Hの値を設定します。
8
アップダウンダイヤルを回
し、インスタントフィルム
用Sの値を設定します。
● 再度、LATITUDEボタンを押
すと、2.に戻ります。
70
71
機能操作編
機能操作編
<参考>初期設定へのリセット方法
⑤ TIME/CINE設定
AMBIモードでのシャッター速度⇔シネコマ数を切り替えます。
シネコマ数に設定した場合、他の測定モード(CORD、NON CORD)
には移れなくなります。
1
MODEボタンを押しなが
ら電源をONします。ま
たは、Alt状態でMODE
ボタンを押します。
TIME表示
72
2
アップダウンダイヤルを回
し、シャッター速度⇔シネ
コマ数を選択します。
カスタム設定モードでの各種設定を工場出荷状態の初期設定に戻します。
1. 電源をONします。
2. CLRボタンを押しながら電源ボタンを約2秒間押しつづけます。
◆ 電源がOFFし、カスタム設定内容が初期設定にリセットされます。
また、シャッター速度は1/60秒、フィルム感度、インスタントフ
ィルムの感度はISO 100に設定され、測定値やメモリー値がクリア
されます。
● TIME, CINEより希望のモード
を選択します。
CINE表示
73
別売付属品
手入れと保管の仕方
平面受光板
Ⅲ
シンクロコードⅢ
手入れの仕方
① 本体が汚れたときは、乾いた柔らかい布やシリコンクロスでふいてくだ
さい。シンナー、ベンジンなどの溶剤は絶対に使用しないでください。
② 受光球の汚れがひどいときは、本体から外して、石けんを溶かしたぬ
るま湯でよく洗浄し、乾燥してから取り付けてください。
③ 万一、故障した場合は、ご自分で分解されずに、別紙「アフターサービ
スのご案内」に記載の最寄りの連絡先までご相談ください。
照明コントラスト(明るさの比)
を測定するときや、平面被写体の
露出を測定するときに使います。
長さ5mのシンクロコードで、フ
ラッシュメーターⅥ用、フラッシ
ュ用、カメラ用の3つのプラグが
あります。したがって、撮影時に
測定を繰り返す場合でも、シンク
ロコードを差し換える必要があり
ません。
保管の仕方
① 本器の保管温度範囲は、−20℃∼55℃です。保管の場所は、高温、
多湿の場所を避けてください。乾燥剤(シリカゲル)と一緒にかんの
中に保管すれば、より安全です。
② 自動車のリアウインドウやトランクの中などに放置すると、極度の高
温になり、本器が故障することがありますので、このような場所には
置かないでください。
③ 2週間以上使用しないときは、電池を取り出してください。電池の液も
れで本器を害することがあります。
従来品のアクセサリーについて
品 名
ND受光球(2EV)
ND受光球(3EV)
引伸し用スポットマスク
条 件
指示補正で+2.0EVにセットしてください。
指示補正で+3.0EVにセットしてください。
特になし
★ 上記以外の従来品のアクセサリーは、本器に合わせてご使用になるこ
とはできません。
74
75
取り扱い上の注意
取り扱い上の注意
① 雨の日、海岸、火山などで使用する場合は、水滴、ガスなどによって、
さびたり、腐食する原因にもなりますので、十分ご注意ください。
② 本器は精密機器ですので、持ち歩くときはケースに入れ、振動や衝撃
本器はマイクロコンピューターを使用した機器です。外部ノイズ等の
影響により正常に作動しなくなることがあります。このような時は電
池を一度抜いて入れ直した後、再度電源をONにし、初期設定へのリ
を与えないでください。
③ 受光球に傷をつけたり、汚したりしないでください。正確な測定がで
きなくなります。
④ 液晶表示窓には、無理な力を加えないでください。
⑤ 本器は、LSIや液晶表示素子など、精密電子部品で構成されていますの
セット操作(
“CLR”ボタンを押しながら電源ボタンを押しつづける)
を行なってみてください。
★ 以下のエラー表示が出る場合は、校正データが破壊されていますので
修理が必要となります。
で、下記のような温度条件下および現像下でのご使用は避けてくださ
い。
(A)本器の温度が−10℃(氷点下10度)以下、または+50℃(50
度)以上になる所。
(B)本器の温度が−10℃以下になると、表示の応答が非常に遅くなり、
表示が読み取りにくくなります。
※ 温度が0℃∼−10℃では、表示の応答が若干遅くなりますが、ご
使用には差し支えありません。
(C)本器の温度が50℃を超えると、温度の上昇とともに、表示が見づ
らくなり、さらに高温になると、表示全体が黒くなります。
※ 真夏の直射日光下やストーブの近くに放置すると、気温に比べて
本器の温度が、かなり上昇することがありますので、このような
場所での取り扱いにはご注意ください。
76
アフターサービスについて
① 本製品の補修用性能部品は、7年間を目安に保有しております。
② アフターサービスに関しては、「アフターサービスのご案内」に詳しく
記載しておりますのでご覧ください。
77
主な仕様
主な仕様
表 示 範 囲
絞り値: FNo.1.0∼128+0.9段 (0.1段ステップ)
型 式
フラッシュ光および定常光用デジタル露出計
受 光 方 式
入射光式およびスポット式(反射光式)
EV値: -17∼40.9 (0.1段ステップ)
受 光 部
入射光式: 受光球/平面受光板、270°回転可能
シャッター速度: 定常光
フラッシュ光 :30分∼1/1000秒
スポット式(反射光式): 受光角1°
受 光 素 子
シリコンフォトセル
測 定 方 式
AMBIモード
:定常光測定
CORDモード
: フラッシュ光を、シンクロコードを用
(1段、1/2段、1/3段ステップ)
シネコマ数(180°開角) : 8・12・16・18・24・25・
30・32・64・128
ISO感度: 3∼8000 (1/3段ステップ)
いて測定
露出差表示: -10.0∼+10.0 (0.1段ステップ)
NON CORDモード : フラッシュ光をシンクロコードなしで
アナログスケール: FNo.1.0∼90 (1/2段ステップ)
測定(入射光式のみ)
アナライズスケール: フラッシュ光量比0∼100%
測 定 範 囲 (ISO100)
定常光
フラッシュ光
(25%ステップ)
入射光式: EV-2.0∼19.9
スポット式(反射光式): EV2.0∼24.5
その他の機能
指示補正機能(-10.0∼+10.0段、0.1段ステップ)
スポット式(反射光式)
:FNo.2.8∼128+0.9段
1.3m∼∞(スポット式時)
ファインダー
固定焦点式一眼レフ方式
倍 率:1.2倍
視野角:12°(上下) x 17°(左右)
視度調整範囲:-3.0∼+1.0ディオプトリ
繰り返し精度
±0.1EV
校 正 定 数
入射光式: C=330 (受光球)、C=250 (平面受光板)
スポット式: K=14
ラチチュード表示機能、アナライズ機能、メモリー機能
(10点)、露出演算機能(S/A/H)
、モニター機能、
入射光式: FNo.1.0∼128+0.9段
測 定 距 離
: 30分∼1/16000秒
そ の 他
シンクロターミナル
電 源
単3形アルカリ乾電池(LR6/1.5V)1本
電 池 寿 命
約30時間(定常光・入射光式連続測定、アルカリ乾電池使用)
使用温湿度範囲
-10℃∼50℃
相対湿度 85%以下(35℃のとき)/ 結露しないこと
保管温湿度範囲
-20℃∼55℃
相対湿度 85%以下(35℃のとき)/ 結露しないこと
大 き さ
63(幅)×175(高さ)×30(奥行)mm
質 量(重さ) 170g(電池別)
標準付属品
受光球、ストラップ、ケース、単3形アルカリ乾電池1本
※別売付属品
平面受光板、シンクロコードⅢ
● ここに記載の性能および製品の外観は、都合により予告なく変更する
ことがあります。
78
79