Lars Stroschen(ラーズ・シュトロシェン)、1961年 ベルリン生まれ Lars Strochenは、幼少より音楽と絵画に大きな興味を持ち、芸術に関するあらゆることに時間を費やしてきた。音楽の レッスンを受け、絵を 描き、家具を自作し、写真に情熱を燃やす。「どれか一つを選ぶってことは、どうしてもできな かったんだ。どれも僕を夢中にさせてしまう 楽しいことだからね。」 技術革新に敏感で、常に新しい発明にインスパイアされてきたLarsはやがて、教会オルガンをシンセサイザーへ、製 図用 鉛筆をコンピュータへと持ち替え、暗室からデジタル世界へと移行して自身の制作活動を行うようになる。 ベルリン芸術大学へと進んだLarsは、そこでビジュアルコミュニケーションを学ぶ。在学中からフォトグラファー、音楽 技師として働くよう になった彼は、旅先でマイクロフォンを手にさまざまな音を拾っていった。こうして蓄えられた音の コレクションが、後の実験音楽とサンプ ルCDプロジェクトの基礎となった。 そのころまでに、Larsのインストゥルメント・コレクションはすでにスタジオを形成するまでに増え、エ レクトロニック 音楽を専門に制作するようになっていた。ラジオ局でエレクトロニック音楽についての番組制作を行うようになったのも この 時期で、それから2年間ほどの間、多様な音楽作品を活発に発表した。そのうち多くはCDに収録、発売されている。 ラジオ番組を通して、ベルリンShaubühne劇場で行われるダンス公演に対する作曲を任されることとなったLarsは、初め てのレコード契約を ハンブルグのレーベルと行う。その後時を待たず、2つ目の契約をフランスで行った。全プロジェク トをPROPELLER ISLANDの名で行うよう になったのも同じ頃である。「PROPELLER ISLANDっていうのは、ジュー ル・ベルヌが19世紀に書いたある本から取ったんだ。住人を乗せ て大洋を航海する、ある人工島について書かれた本なん だけど、19世紀に書かれたとは思えないほど、時代を先取りした作品だと思ったよ。 PROPELLER ISLANDっていう言葉 はドイツ語でも英語でも響きがいいし、音楽に限らずいろんな方向にインスピレーションを与える名前だ と思ったから、 これを選んだんだ。」 その後、独立して音楽活動を行うために自身のレーベルを立ち上げたLarsは、音楽作品と音響彫刻が収録されたCDを制作 する一方、 PROPELLER ISLAND名義で特異な音声を収録したサンプルCDやCD-Romを精力的に発表する。 PROPELLER ISLANDの活動と平行し、他の アーティストとのコラボ作曲グループTONARTとしてもアバンギャルドな音 楽を発表している。このグループでの活動は数年間続いたが、第5 作目を発表した後、グループは解散することとなった。 音楽プロジェクトとスタジオへの資金を捻出するため、住んでいたアパートメントのうち2部屋を改装し、個々の部屋とし て貸し出すことにし たLarsだったが、「当たり前の部屋にしてしまうのはあまりにも退屈だったから」、自分で室内デザ インを手がけることにした。こうして、 CITY LODGEの最初の部屋が完成したのだった。 CITY LODGEは瞬く間に世間の注目を浴びるようになる。特にイギリスで大きな脚光を浴び、部屋の予約が殺到し た。「対応に追われて、ス タジオに入る時間が全然なくなってしまったんだ。すごい人気だったから、CITY LODGEプロ ジェクトを展開してみる気になった。人を雇え ば、自分は音楽プロジェクトのためにスタジオにこもりっきりになれるっ て考えてね。後になって、甘かったって思い知らされるんだけど!」 幸運にも、同じ建物内にある簡易ホテルが売りに出されていた。早速そのホテルを購入したLarsは、CITY LODGEプロ ジェクトに奔走する。 最終的な完成までかかった歳月は5年。その間、調度品、絵画、内装のすべてを手がけ、制作した作 品は数百個に上った。「ホテル経営の形態 をとらないホテル」のコンセプト構成、宿泊客に対する安全整備、突飛なアイ ディアに眉をひそめる当局の説得。「決して楽な道のりではな かったね。でも、多くの人が実行不可能だと考えたことを やり遂げたんだ。今となっては、”プロの”ホテル業者や建築家がCITY LODGEに注目 するようになった。そのことに関し ては、とても誇りに思っているよ。」 音楽活動をする時間だけは、未だに作れないでいる。「音楽をするためにこのプロジェクトを始めたはずだったんだけ ど。まあ、 人生なんて そんなもの ( C'est la Vie ) だよね。」 プロペラアイランド・シティロッジ: Albrecht Achillies Str. 58, 10709 Berlin, Germany 電話: 午前8時から正午12時まで (ドイツ国外から) +49 30 891 90 16 (ドイツ国内から) 030 891 90 16 (ベルリン市内から) 891 90 16 *週2回、日本語可能なスタッフがご案内いたしております。 (担当曜日は変更することがございます。ご了承ください) 携帯: 0163 256 59 09 *英語、ドイツ語にて対応させていただきます。 ホテル最寄駅: 地下鉄駅、バス停留所... Adenauerplatz / アーデナウアープラッツ駅 Sバーン(近距離線)...Charlottenburg / シャルロッテンブルグ駅
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