九州大学海外派遣留学生 最終報告書

※
帰国後15 日以内に提出してくださ
い。
九州大学海外派遣留学生 最終報告書
※
提出された情報は、海外留学HP
に掲載します。(色のついた部分
は掲載しません)
留学先大学名
留学先学部名(またはプログラム
名)
インド工科大学マドラス校
(国名:インド
)
Department of Management (MBA)
留学期間
2011 年 1 月
学部/学府・年次
経済 学府
∼ 2011 年 6 月
2 年次
有
○
留学により卒業または修了が遅れる見込みの有無とその期間
・ 無
(期間:
1 .4年次に留学したため ○
2 .単位が不足するため
○
遅れる見込みの方はそ
の理由を書いてください
(NO.に○印をつける)
卒業を遅らせないために
どのような配慮や工夫を
しましたか?
前項で1と答えた方は、
就活時期と方法を教えて
ください(予定を含む)
)
3.新卒で就職したいため
4.その他(具体的に記入)
特になし
1 .就職
○
進路の予定
6ヶ月
( 時期:
月から /(
2.大学院進学(
3.その他(具体的に:
大学
)年 (
)月から)
学府/研究科
)
)
帰国後、インターネットや新聞等を活用して就職活動を予定。
進学先や就職先の選定に、留学経験が影響しましたか?
留学経験は就職活動の際に役立ちましたか?
1.留学先大学について
授業(カリキュラ 他の学部はセメスター制となっているが、MBA のみはクォーター制となっている。そのため、2
ム等)の概要につ 年間で多くの科目が開講されている。1年次はベーシックで必須科目を受講し、2年次は選択科
目を受講する。
いて
交換留学生は1年次、2年次の科目に関係なく、全て科目から受講科目を選択できる。また、
MBA ではなく経済学部の授業も受講でき、聴講も可能である。MBA の授業は110分間、学部
の授業は50分間である。
授業は月曜日から土曜日まで行われ、1時限目は8:00開始、5時限目は18:50までである。
1科目は週に2回授業が行われ、最後の週に試験がある。
MBA のインド人学生は、理系の学生のみが入学できるようになっているため、数学的な要素が
多く含まれる科目もある。
大学全体がドイツとの関係が深いため、MBA のカリキュラムにもドイツ語の選択科目が設けら
れている。他の交換留学生はドイツと韓国からの学生がいた。
留学先大学のサ
ポ ー ト 体制に つ
いて
(語学面/勉学面
/精神面/住居・
生活面など)
出発前、到着時には、留学生課の担当者との E メールでの連絡はスムーズに行えた。到着時
には、担当教授の学生が空港に迎えに来てくれていた。
語学面:
教授および生徒の英語を聞き取るのは大変難しく、慣れるまではとても大変だった。また、読む
分量が多く、苦労した。とくにサポートはないため慣れるしかない。
勉強面:
クォーター制のため、1つの科目に費やす期間は2ヶ月と短く、2年間で多くの科目を勉強でき
る体制になっている。そのため、九州大学では開講していない科目も多くある。受講前に事務
局・各教授に相談して、受講科目を決めた。
住居:
住居は、学内にあるインド人学生と同じ寮の部屋に住む。一人部屋だが、トイレ、シャワーは共
同である。シャワーは、ホットシャワーはないが、お湯は使える。また、洗濯機、浄水器(お湯も
使用可)が各階にある。寮には管理人と、24 時間体制のセキュリティーがいるので何かあれば
相談できる。男子学生が大学全体の生徒数の8割を占めるため、男子寮のほうが施設が充実
しているようである。
食事:
寮にはキッチンはないため、料理はできない。基本的に食事は大学の食堂で食べる。しかし、
ベジタリアンのインド料理が主なメニューである。他のものが食べたいときには、学外のレスト
ランへ行くか、現地のカップラーメンなどを食べる。
健康面:
熱帯気候のなかで、お腹を壊したり、虫にさされたり、体調管理は難しい。学内に病院があるた
め何かあれば相談でき、薬をもらえる。また、年中蚊がいるためマラリアにかかる可能性もあ
る。(ドイツ人留学生がかかっていたが、完治して帰国した)無理をしないことが大切である。
精神面:
精神的なサポートは大学には期待できない。インド人、他の留学生、多くの友達をつくること、
学内・学外にいる日本人を探すことなど、多少の努力が必要である。
留学先大学に対 ・インドの各地域から学生が集まっているため、同じインド人でも母国語が異なり、学内では英
語だけが共通語であることに、驚いた。
する感想
・大学は、国立公園内の中にあるため、その広大な敷地と自然、そして外の喧騒から守られた
空間で勉強に専念できる環境になっている。そのぶん動物が多く、特に猿はいたるところにい
るため、食べ物の管理や持ち歩くときには、かなりの注意が必要である。インド人も注意と恐怖
感をもって生活している。
・IIT というインドでは知名度の高い大学ではあるが、住居・食事などの生活面では、インド人学
生も満足しておらず、また留学生に対するサポートも少ない。
・ジムや体育館、プールやテニスコートなどスポーツのための施設は立派なものが整備されて
いる。これは、学内に全ての教授の宿舎があり、彼らの福利厚生の充実ためだと思われるが
生徒も使用できるため良い制度だと思った。
・学外にでると日常生活ではほとんど英語は使われていないため、他の地域からきたインド人
にとっても外国と同じ感覚である。そのため、タミル語を母語とする学生の友達をつくることが、
学生生活を楽しむポイントになると思う。
同じ大学への留
学を希望する人
たちへのアドバイ
ス
MBA の校舎は、各教室とパソコンルームにエアコンが付いているが、他の学部では教室・研究
室にもエアコンはない。また、図書館にも、寮にもエアコンはない。
そのため、4月から6月までは猛暑の時期であるため、できれば避けたほうがよい。
12月、1月は少し涼しい。
インドでは、一つ一つの手続きに多少の時間がかかる。日本と同じスピードで物事は進まない
ため、全てにおいて余裕をもって準備する、心の余裕が必要である。
チェンナイには日本人会があるので、留学前に連絡をとることをお勧めする。(HP は下記参照)
日本人会に入ると、外務省の安全情報や、その他イベントなどの情報が得られる。
ビザの申請に必要となる公式文書は、早めに申請をすることが重要である。1月、8月に新学期
が始まる交換留学先は少ないため、九州大学側の事務局にも早めに催促をすることをお勧め
する。
2.事前手続き(ビザ申請など)
ビザの種類
学生ビザ(Multiple)
ビザ申請先
郵送の場合:インド大使館(東京)、直接申請の場合:インド大使館(大阪)
必要書類、手続き HP から申請書(東京と大阪と異なるため注意)をダウンロードして必要事項を記入する。留学先
方法
大学からの公式文書、パスポート、申請料を同封して郵送する。2週間程度で、ビザ付きのパス
ポートが返送される。
手続きに要した時 2週間程度
間
その他必要な事 留学先大学との連絡。
前手続き
-公式文書の送付の催促・取得
-到着日時の連絡
-授業開始日の確認
-銀行の残高証明書の取得(留学先へ提出)
-健康診断書の取得(留学先へ提出、所定の形式あり)
3.日常生活
日 常 生 活 の 概 大学から外にでなくても生活できる環境である。敷地内には猿、鹿、カラス、猫、犬など動物が
至るところにおり、動物との共存生活である。広大な敷地内の移動には、学内バスか自転車を
要、感想
使用する。
食事面では、あまりバラエティがなく、また自炊ができないため次第に飽きてくる。また、ベジタ
リアン料理のため男性の留学生たちは頻繁に外食に出かけていた。カレーやスパイス類が苦
手な人は生活するのが大変だと思う。
停電はたまにするが、長くても一時間程度であった。
14時から深夜まで自分の部屋で LAN ケーブルをつないでインターネットが使用できる。
食事時間
メインの学食:朝食 7:00-9:00,昼食 12:00-14:00, お茶: 16:00, 夕食 19:00-21:00
この時間外は、他の学食でお金を支払って食べられる。
生活費(月額)及 生活費計 14,000 円/月
びおおよその内
(生活費内訳)住居費・光熱水料・食費:10,000 円、
通学費:
0 円、
訳(円換算で)
電話代: 1,000 円、 インターネット代:
0 円、書籍代:
3,000 円
その他:(具体的に)
学費・寮費以外に大学へ納入するもの(あれば)
円
(徴収された費用の名目を具体的に:
)
日本から持参し パソコン、変圧器、インスタントの日本食(お湯のみで作れるもの)、ドライヤー、ビオフェルミ
ン、ポカリスエット、カメラ
た方がよいもの
(PCや変圧器等
の要不要も)
これから留学す
る人への、日常
生活(治安対策を
含め)に関するア
ドバイス
チェンナイはインドの中でも保守的な地域であるため、女性であれば肌の露出を控えるほうが
良い。
学外では、できるだけ夜は一人で行動しないこと。しかし、デリーなどに比べると治安はとても
良い。しかし、交通渋滞がひどく、交通事情、運転マナーも悪いため、道路を歩くときや渡るとき
には車やバイクには注意する必要がある。
学内では治安の問題はないが、夜中は真っ暗になるため注意が必要である。
その他、テロやストライキなどの情報は日本人会を通じて、外務省からの情報が得られる。
お金の管理や受
け取り(銀行口座
開設や海外送
金,またはクレジ
ットカード持参な
ど)について,貴
方の留学先国で
最も適当な方法
を 教え て く だ さ
い。
日本円と US ドルを現金で持参した。
大学内に銀行があるため、随時必要なときに両替を行った。
学外では、日本円は両替できないところもある。
現地の銀行で口座を開設し、両替したルピーを入金し、随時 ATM で引き出すのが安全である。
海外のクレジットカードを使えるところは少ないが、現地の銀行の ATM カードをデビットカードと
して使用できるところは多い。
そのため、現地の口座を開設すると便利である。
4.住居、生活環境
住居の種類(○印
をつける)
・○
寮 ・ホームステイ ・民間アパート ・その他(
)
住所/
電話番号
No.448, Sarayu Hostel, IIT Madras, Chennai 600 036, Tamil nadu, India
費用(月額)
14,000-
どのようにして見 インド人学生も含め、全ての学生は寮に住むことが規則となっている。
つけたか
次期留学生に推 部屋によって日当たりや騒音、部屋の大きさなどが異なる。気に入らない場合には、変更も可
薦で き る か ど う 能なので、早めに管理人に伝えると良い。
か 、 お よび そ の
理由。
留学生活を送る 大学内での生活は、単調で変化に乏しい。学外にでると、言葉も通じず、いろいろと大変だが、
上で次期留学生 新しいショッピングセンターやイタリアンなどのレストランも多数あるため、気分転換にはよい。
に伝えたい地域 最初は一人では難しいので、誰かを捕まえて外の生活も早めに見ておくことをお勧めする。
情報、生活情報
5.準備段階や留学中に役に立ったウェブサイト
サイト名
インド工科大
学マドラス校
HP
URL
http://www.iitm.ac.in/
チェンナイ日 http://chennai.ina-ka.com/
本人会
コ メ ン ト
大学の HP。
チェンナイの基本的な情報。掲示板からアクセスできます。
Indian Railway
http://chennai.ina-ka.com/
インドの列車が予約できます。
make my trip
http://www.makemytrip.com/
インド旅行の計画に便利です。
インドビザ申 http://www.indianvisaatjapan.co.jp インドビザ取得情報。
請センター(東 /index_jp.html
京)
6.その他の特記事項
九州大学で教鞭をとられていたインド人教授がいらっしゃいます。
教授と奥さまは日本語がお上手で、日本・九州が大好きなご家族です。
とてもよくしていただきました。