ケーススタディ

ケーススタディ
1. 家具販売チェーン、イケアはどのような差別化をしているか、以下を参考にしながら次の3
点について考えてください。
イケアの特色は、家具が組み立て式になっていて、フラットパックという薄い直方体に梱包
された部品を、自動車で家に持ち帰り自ら組み立てることである。ショールームで家具の見本
を見て、倉庫(売り場)から部品パックを顧客自ら取り出し、レジに持っていくのである。家
具のデザインは、自然で明るい色調を用いたシンプルでモダンな北欧風のものが多く、機能的
な単純さを重視している。また、商品の品揃えは一万点にも及ぶ。
・誰を顧客としているか。
・競争相手は誰か。
・4パターンの差別化のうち、どれを中心していますか。
2. 次の企業のこれからの経営戦略について、
4パターンの差別化のうちのどの差別化をはかるのがいちばんいいでしょう。理由もあわせて
発表してください。
この企業は、Windows Mobile や Android を搭載したスマートフォンを世界中で発売している。
NTT ドコモとソフトバンクモバイル、イーモバイル、au にスマートフォンを供給している。
Android が発表されるとその発展に賭け、2008 年には世界初の Android 端末をリリース、以降
スマートフォンブームに乗って勢力を伸ばす。2011 年 4 月には携帯電話端末出荷台数で世界 1
位のノキア社を時価総額で追い抜いた。スマートフォンメーカーとしては 2010 年現在で世界第
4 位につけている。
解答
1.
イケアは、製品の価格が安く買いやすい。そして、子供を遊ばせることのできるスペースや
休憩のできるレストレンがあり、サービスが充実している。オシャレな製品を扱っている。名
の知れた企業であり、ブランドを確立しているとも言える。
しかし、これらのなかでも最も力を入れているのが、価格における差別化である。家具の組
み立て作業の人件費や家具配送の運送費が節約されること、資材の大量購入により単価引き下
げが実現したことで、家具の格安販売が可能になった。
ターゲットにしているのは若夫婦や若者、子連れ家族であると考えられる。競争相手は、大
塚家具店やニトリがあげられる。
イケアの低価格戦略は徹底している。商品開発担当者は製品をデザインする前に価格を設定
し、もっとも低価格で生産できる工場世界に求める。購買担当者はイケアの基準を満たした低
価格の材料をさがし、大量買付けによってさらに低価格を実現している。デザイナーは低コス
トを実現できるデザインを常に考え、製品の規格化・標準化を図っているのである。
2.
これは単にみなさんの考えを聞きたかったため出したケース。解答といえるものがないので
部会で出たことを簡単に。
・価格差別化
ターゲットは「とりあえずスマートフォンがほしい!」という顧客。
競争相手は、スマホをつくる他社メーカー。東芝やシャープ、アップル、DELL など。
性能は重視せず、買い求めやすい価格の製品を提供する。
「いちまんえんのスマホがあったら買うやん?!」
・ブランド差別化
携帯端末事業一本にしぼり、「スマホといえばこのメーカーでしょ 」と言われるようになる。
(90 年代初頭、バブル崩壊の影響をうけたノキアは、携帯電話端末事業、遠隔通信事業の2事
業部門に集中し、ほかの9事業から撤退することで、携帯電話機の世界シェア第一位を獲得し
た。)
・サービス差別化
ターゲットは、スマートフォンに興味はあるが、まだ慣れていない顧客。
競争相手はスマホを製造するすべてのメーカー。
製品そのものではなく、サービスを充実させる。活用術をわかりやすく見やすくネットで紹介
するなど。
・製品差別化
ターゲットは、これから増えてくるであろう、スマホや Wi-Fi の知識をもった顧客層。
競争相手はスマホの製造をするすべてのメーカー。
スマホに搭載することで生活がとても便利になるような 機能や、基本的な機能の向上をはかる。
例えばテザリング機能を持ったスマホや電池のもちがよいスマホのラインナップを充実させる、
など。
※テザリング…携帯電話を他の機器と接続してデータモデムとして扱い、電話機を経由して
WWAM へ接続すること。USB 等による有線接続のほか、Bluetooth や無線 LAN などを使って物理的
なケーブル接続なしに行うこともできる。
簡単にいえば、テザリング機能を持つスマホを所持していると、ノートパソコンやゲーム機
など Wi-Fi 接続可能な機器で、無線でインターネットができる。また、スマートフォン本体を
ネットにつなぐ場合、通常のケータイ用3G 回線でなく Wi-Fi を使うので、通常の 7.5 倍のスピ
ードでネットが楽しめるのである。個人的な意見であるが、ほしいぃぃぃ!´д`