利 用 の 手 引 き (第2版) 平成12年4月 東北大学流体科学研究所 未来流体情報創造センター 目 次 1 利用手続 1.1 利用者の資格 ………………………………………………………………………… 3 1.2 利用の流れ …………………………………………………………………………… 3 1.3 個別研究の利用申請 ………………………………………………………………… 3 1.4 プロジェクト研究の申請 …………………………………………………………… 4 2 運用 2.1 研究種別とシステム運用 …………………………………………………………… 5 2.2 プロジェクト研究の運用 …………………………………………………………… 7 2.3 課金システム ………………………………………………………………………… 8 2.4 未来流体情報創造センターの機構 …………………………………………………… 9 付 録 申請書(掲載場所(web):http://www.ifs.tohoku.ac.jp/ifs_only/info.htm) 付録 1 スーパーコンピュータ利用申請書 付録 2 プロジェクト研究申請書(計画研究) 付録 3 プロジェクト研究申請書(共同研究 1、共同研究 2、緊急研究、一般研究、萌芽研究、奨励研究) 付録4 研究成果報告書(速報版) 付録 5 研究成果最終報告書 平成11年9月 28 日発行 第1版 平成12年4月 25 日発行 第2版 発行所:東北大学流体科学研究所 未来流体情報創造センター スーパーコンピューター管理専門委員会 Email : [email protected] TEL : 022-217-5290 1 利用手続 1.1 利用者の資格 本センターのスーパーコンピュータを利用できるのは、次のいずれかに該当する方です。 1) 東北大学流体科学研究所の研究者(教官、技官、各種研究員等、および教務補佐員) 2) 東北大学流体科学研究所に配属された大学院生・研究生 3) その他センター長が必要と認めた者 1.2 利用の流れ スーパーコンピュータの利用についての手順は以下の通りです。 1)スーパーコンピュータ利用申請書の提出 2)利用者番号(ユーザ ID)が発行される ⇒個別研究での利用可 3)プロジェクト研究申請書(新規)の提出(研究代表者が提出) ⇒プロジェクト採択専門委員会で審査 ⇒採択通知書により審査結果を通知 ⇒プロジェクト研究開始 4)プロジェクト研究申請書(継続申請)の提出 ⇒プロジェクト採択専門委員会で継続申請を審査 5)研究成果報告書(速報版)の提出(プロジェクト終了後1か月以内) ⇒プロジェクト評価委員会で評価 6)研究成果最終報告書の提出(プロジェクト終了後1年以内) ⇒プロジェクト評価委員会で評価 1.3 個別研究の利用申請 (1)申請方法 本センターを利用するためには、スーパーコンピューター利用申請書(付録1)に必要事項を記入し、 支払い責任者の確認印をもらった上で、本センター事務に提出してください。利用者登録を完了後、 利用者番号と初期パスワードをお知らせします。 ○ 利用者番号(ユーザ ID)※: 計算機を利用するためのIDで、計算機にログインする時に使用。 ○ パスワード:割り当てた初期パスワードは早めに変更のこと。 ○ 課金番号:個別研究の課金に用いる。 ※ 流体研の SX5 と Origin2000 は同じ利用者番号・課金番号ですが、東北大学大型計算機センター SX-4(「2.1 研究種別とシステム運用」参照)は利用者番号・課金番号とも別のものが発行されます。 創造センター関連の全ての申請書(付録 1-3)は、ホームページ( http://www.ifs.tohoku.ac.jp/ ifs_only/info.htm)より入手してください。所外の利用希望者は、スーパーコンピュータ管理専門委員 会(Email : [email protected] TEL : 022-217-5290)まで連絡してください。 3 (2)受付期間、利用期間 ・利用申請書は随時受付。 ・利用期限は年度末まで。継続の場合は、年度変わりに継続申請書を提出。 (3)個別研究での利用について 利用者番号の発行により個別研究としての計算機の利用が可能です。個別研究は将来「プロジェクト 研究」を実施するための準備的な研究として位置付けられているため、各計算機の利用時間には次表に 示す制限が設けられています。また、利用時間および File 領域に対して課金を行います。課金の詳細に ついては「2.3課金システム」を参照してください。 1 年間の利用時間の上限※ ORIGIN2000 (SGI) 10000CPUhr SX5 (NEC) 50CPUhr 備考 ・バッチジョブ専用(TSS 不可) ・高率の課金を行う SX4 (NEC) (東北大学大型 計算機センター) 1000hr ※ 注 所外の共同研究者の利用時間の上限は表と異なりますので、創造センターまでお問い合わ せください。 1.4 プロジェクト研究の申請 (1) プロジェクト研究での利用について 創造センターでは、プロジェクト研究を主体としたスーパーコンピュータシステムの運用を行ってい ます。プロジェクト研究には申請に基づき計算時間が割り当てられ、それに応じた成果が求められます。 プロジェクト研究の計算時間に対して課金は行いません。研究代表者の資格(申請資格)は流体研の教 官のみ有します。プロジェクト研究種別、及びシステム運用の詳細については、「2.1研究種別とシ ステム運用」を参照してください。 (2) 申 請 方 法 4 ・プロジェクト研究申請書(付録2、3)に必要事項を記入の上、本センターに提出。 ・プロジェクト申請は、毎月10日締切。ただし、計画研究は年2回(4月、10月)のみ受付。緊 急研究で特に緊急を要する場合は随時受付。 ・プロジェクト研究申請の可否は申請月の25 日頃に連絡。 ・研究種別ごとの CPU 時間枠(「システム運用方法」参照)を十分理解した上で申請すること。 ・研究期間の上限は、緊急研究は3ヶ月、他は最長6ヶ月。ただし、計画研究、共同研究1・2、 一般研究は、1回のみ継続可。緊急研究、奨励研究、萌芽研究は継続申請不可。 ・採択後に変更がある場合は、採択専門委員会の許可が必要。 2 運用 2.1 研究種別とシステム運用 研究種別は以下の通りです。 ●プロジェクト研究:創造センターのスーパーコンピュータ利用の主要部分を占める 研究であり、以下の種別より成る。 A:計画研究 非常に大きな学術的・社会的インパクトを与える特に大規模な計算 B:共同研究1 民間企業等との共同研究 C:共同研究 2 流体研外部の研究者との共同研究 D:緊急研究 短期集中利用による研究 E:一般研究 通常のプロジェクト研究 F:萌芽研究 テーマに萌芽性が強い研究 G:奨励研究 若手研究者(助手、ポスドク)奨励のための研究 ●個別研究:基本的に、将来プロジェクト研究へ移行するための準備研究。 創造センターで利用可能なスーパーコンピュータシステムの詳細と、各研究種別への計算資源の 割り振りを次表以下に示します。 5 ◎S X - 5 (ベクトル並列型) 計算資源の合計: 10,000 CPUhr/月 1CPU 当たり、理論最大演算速度 8GFLOPS、メモリ 8GB のマシンが 16 台 研究種別 プ A:計画研究 ロ ジ ェ ク B:共同研究1 ト (民間等) 研 C:共同研究2 究 (所外研究者) 審 査 研究 代表者 課金 3件 程度 教授会 構成員 あ り 採択 件数 資源配分 (CPU 時間/ 月) 60% (6000 CPUhr) には 課金) 5件 程度 5件 程度 10% (1000 CPUhr) 5件 程度 4% (400 CPUhr) E:一般研究 助手 以上 助手・ ポスド ク G:奨励研究 個別研究 な し ID 数 要求成果 5 CPU 利用量に見合った学術的・社会 的インパクト ・評価基準 (1)論文(インパクトファクター× 論文数、等) (2)マスコミ発表(TV・新聞)(全国 版重視) (3)国際シンポジウム((1)あるいは (2) が十分なら必須とはしない) 1年 (教授・ 助教授・ なし 講師) (File D:緊急研究 F:萌芽研究 最長 期間 25 件 程度 20% (2000 CPUhr) 3 3 論文もしくは社会的インパクト 3か月 3 1年 3 1 6か月 1 あり (高率) 6% (600 CPUhr) 6 1年 1 論文(研究代表者が first author であること。) ― ◎Origin 2000 (スカラー並列型) 計算資源の合計: 370,000CPUhr/月 1CPU 当たり、理論最大演算速度 0.6GFLOPS、メモリ 1GB。全体で 640CPU (内 128CPU はフロントエンドとファイルサーバに使用)。 研究種別 プ ロ ジ ェ ク ト 研 究 審査 A:計画 研究 B:共同 研究1 C:共同 研究2 D:緊急 研究 あり E:一般 研究 F:萌芽 研究 G:奨励 研究 研究 代表者 課金 資源配分 採択件数 (CPU 時間) 46% (170,000CPUhr) 3 件程度 5 件程度 教授会 構成員 10% (37,000CPUhr) 5 件程度 (教授・助 教授・ 講 師) 4% (15,000CPUhr) 5 件程度 なし 20% (74,000CPUhr) 25 件 程度 助手以上 助手・ポ スドク ID 数 最長期間 要求成果 5 1年 3 3 3 か月 3 1年 3 SX5 に同じ 1 6 か月 1 200 件 20% 1年 1☆ (74,000CPUhr) 程度 ☆教官(助手以上)とその他アカウントでは、個別研究ジョブで、実行優先度に差をつける。 個別研究 なし あり ◎S X - 4 ( 東 北 大 学 大 型 計 算 機 セ ン タ ー)(ベクトル並列型) 1CPU 当たり、理論最大演算速度 2GFLOPS。全体で 32CPU。 ・SX5 でのプロジェクト研究の準備のため、個別研究で東北大学大型計算機センターの SX4 を利用可 能。 ・個別研究のユーザーは、大型計算機センターの通常の利用形態で利用可能(ただし、共同研究の所外 ユーザーは利用不可)。 2 . 2 プロジェクト研究の運用 1)プロジェクト研究が許可されると、研究期間内の各月の利用割当時間が研究代表者に通知される。 2)プロジェクト研究の研究代表者は、許可された毎月の利用時間に基づき、プロジェクトメンバーの 計算機利用時間の割り振りと調整を行う。 3)各月の割当時間を超過した場合には、ジョブの実行優先度が低く設定される。 4)研究期間の総割当時間を超過した場合には、ジョブの投入が出来なくなるので、利用時間の追加申 請を提出する必要がある。 7 5)プロジェクトリーダーには各月の利用実績がセンターより通知される。 6)プログラムの最適化が不十分と判断されたユーザーには、プログラム最適化の依頼を行う。1 CPU 当りの最適化の目安は、SX5 が1GFLOPS、Origin2000 が50MFLOPS である。 2.3 課金システム (1)課金の対象 ○審査を受け採択されたプロジェクト研究の CPU 使用には課金しない。その他の個別研究での CPU使用及びディスク使用にのみ課金する。 ○スカラー計算システム(ORIGIN2000)および大型計算機センター(SX-4)の CPU 使用料 については、課金の上限値を設定し、これを超えた利用額については課金しない。ただし、 これらの計算機のディスク使用料については上限を設定せず課金する。 ○ベクトル計算システム(SX-5)の CPU・ディスク使用料については上限を設定せず課金する。 以上の内容を表に示します。 個別研究の CPU 使用料(ORIGIN,SX-4) 課金の対象 個別研究の CPU 使用料(SX-5) ディスク使用料(ORIGIN, SX-5, SX-4) 上限を設定 上限なし 上限なし 課金対象外 プロジェクト研究の CPU 使用料 (2)各計算機の課金レート (a) SX-5 CPU 時間(並列化された場合には各 CPU の合計時間)×3 円/秒 ⇒10,800 円/hr ディスク使用量×10 円/(GB・日) ⇒直付けのディスク (b) SX-4 並列化された各 CPU 時間の最大値(∼Wall Clock)×0.1 円/秒 ディスク使用料:大型計算機センタ規定による。 (1∼0.1 円/(MB・日) ) (c) ORIGIN CPU 時間(並列化された場合には各 CPU の合計時間)×0.001 円/秒 ホーム領域使用料 2,000 円/月 (アカウントごとに 10GB のホーム領域を与える。 ) 短期間ファイル領域(現行の/work)については当面は課金しない。 (3) 上限値と支払い SX-4 と ORIGIN2000 の CPU 使用料については、これらの合計額が支払い責任者ごとに設定 する上限値に達した後は課金しません。これらの計算機のディスク使用料と SX-5 の CPU ・デ ィスク使用料については、支払総額が上限値を超えた後も課金し続けます。上限値は、年間で教 8 授 100 万円、助教授 60 万円、講師 40 万円とします。このうち、SX-4 に相当する金額は、科研 費または委任経理金で支払うことができます。その他は校費で支払います。 2.4 未来流体情報創造センターの機構 創造センターの機構を図1に示します。 創造センターの利用に関する情報は、全てホームページ( http://www.ifs.tohoku.ac.jp/ifs_only/ info.htm) に掲載されています。また、ユーザーへの緊急の連絡は、e-mail によるセンターニュース ( AFI NEWS)で行っています。 事務手続き一般は、未来流体情報創造センター事務(3 号館 3 階:内線5290)で行っていま す。スパコン利用に関する技術的な相談は、プログラム相談室(創造センター2 階:内線5299) で随時受け付けています。個別のプログラムの高速化(ベクトル化、並列化など)の相談も毎月行 っていますので、e-mail で届くセンターニュース(AFI NEWS)をご注意ください。 技術職員 教 授 会 未来流体情報創造セ ンター長(所長) 研究開発室 長(併任) 事務補佐員 教務補佐員 所内委員会 運営委員会 ネットワーク管 理専門委員会 創造センター事務 プロジェクト評価委員会 企画広報専門委員 会 スーパーコンピュー タ管理専門委員会 ユーザー プロジェクト採択専 門委員会 SGI 図 1.未来流体情報創造センター関連の所内委員会 9
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