日中学院報 414 2009.9 「留学生活で大切なこと」 編集発行人・小池敏明 毎月1回、 1日発行 定価1部100円/1年1000円(送共) 郵便振替 東京00100-0-38184 日本語科2年 A 組 王 頴煌 〒112-0004東京都文京区後楽1-5-3 TEL. 03-3814-3591 FAX. 03-3814-3590 留学生活を送る上で、いちばん大切 Website…http://www.rizhong.org/ E-mail…[email protected] なものは何でしょうか。私は夢だと思 います。 なぜかというと、夢は人にとって毎 日頑張れる理由の一つだと思うからです。みんな夢を持っています。 夢があれば、毎日いろいろと苦労をなめてもやる気が出てきます。 昔私は警察官になろうと思っていましたが、大人になると、現実の 世界と自分の能力の限界もだんだんわかってきました。 昔の夢は幼稚 10 月 31 日(土)日中学院文化祭 A先生の新語コーナー だと思って、 日本の新しい技術を習いたいという新しい夢を持って日 本に来ました。 今私は夢と自分の将来を結び付けて、日本で頑張っています。日本 に来たばかりの時、 私は幸運にもコンビニでアルバイトを始めること ができました。その時、私は日本語があまり話せなかったので、仕事 をうまくやるのは困難なことでした。けれども、夢があれば、だれで も進んでいけます。夢があれば、だれも勉強しながらしあわせなので す。もし夢がなければ、将来何をするのか何がほしいかわからなく j i n zhuan sìguó て、やる気もなくなると思います。 したがって、私は留学生にとって、外国で勉強しながら生活する上 初 上 口 の 記 は 公 四 世 式 カ 界 首 国 の 脳 は 42 会 6 % 議 月 、 を 16 国 内 開 日 総 き 、 ロ 生 、 シ 産 国 ア G 際 中 D 金 部 P 融 の ︶ 機 エ は 関 カ 14 で テ ・ の リ 6 発 ン % 言 ブ を 権 ル 占 の ク め 強 で る 。 国 名 の 頭 文 字 を 組 み 合 わ せ た も の 。 B R I C s 全 体 で 、 人 瓦 ア 、 イ ン ド の 、 意 中 。 国 近 を 年 指 登 す 場 。 し “ 金 た 磚 新 国 し 家 い ” 言 と 葉 も で 言 、 う そ 。 れ “ 磚 ぞ ” れ は の 煉 (brick) 化 、 多 極 的 世 界 の 構 築 な ど を 申 し 合 わ せ た 。 ︵ A ︶ B R I C s ︵ ブ リ ッ ク ス ︶ 。 主 要 新 興 国 の ブ ラ ジ ル 、 ロ シ で、 毎日自分の夢を持って頑張ることが一番大切なことだと思います。 「林敏画文集」販売のお知らせ 先月号の日中学院報でお知らせしました、 「林敏画文集」が 09 年秋に日中学院校友会よ り出版されることとなりました。 林敏同学の詳しい紹介は、8 月号に掲載して あります。是非、ご覧下さい。 カンパ:500円(郵便振替ご利用の方は600円) 現在ご予約受付中です! ご希望の方は、日中学院までご連絡下さい。 ご連絡お待ち申し上げております。 電話:03-3814-3051(日中学院校友会) 中国東北の旅 別科(昼) 竹内 郁雄 このたび、中国東北(旧満州)の四大都市を駆け足旅行してきました。 ハルピンを起点に列車で長春(旧新京) 、瀋陽(旧奉天) 、大連そして旅順と1000 km 南 下し、歴史の足跡を辿りました。 今回の旅行は、1900年代前半日本帝国主義の中国東北に対する植民地政策とは何だっ たのか等、歴史認識を改めるため出掛けてみました。 満州経営の代表格である日本の特殊会社南満州鉄道(満鉄)は鉄道経営のみならず、炭鉱 開発(撫順) 、製鉄(鞍山) 、港湾(大連) 、電力、農林牧畜、ホテル(ヤマトホテル)等々多 角経営し、インフラ整備、地域開発に貢献したというものの、これらは所詮侵略行動であり ご当地中国はもとより、世界各国から侵略者日本は総好かんを食い、最終結末は1945年 の敗戦に至るわけです。 満鉄のシンボル 特急「あじや号」 大連駅 上野駅をモデルに建設 ロシアの進める南下政策に対する危機感、満州を疲弊した日本の食料基地にする要請等、 諸事情があったとはいえ、当時の日本政府の誤った政策によりいかに罪のない多くの人々が 翻弄されたことでしょうか。 中国の人々は多大な屈辱、苦難を強いられ、また、多数の日本人も犠牲になりました。特 に厳しい現状を告げられず夢物語で満州に送り込まれた「満豪開拓移民団」の悲劇は筆舌に 尽くしがたいものであります。 残留孤児陸一心の苦難、そして養父母の彼に対する愛情を描いた日中合作ドラマ「大地の 子」には日中問わず涙したものです。 満州国崩壊から64年経った今日、 黒竜江省の省都ハルピン、吉林省の省都長春、遼寧省 2 の省都瀋陽そして大連いずれも工業、科学技術、経済、文化の中心地として目覚しい発展を 遂げ、中国東北部の中核都市になっています。 市街の道路、公園などは整然と整備され、高層オフィスビル、そして高層マンションが林 立しています。 帝政ロシアが町造りをしたハルピンはロシア風建物が残るエキゾチックな街です。中央大 街の両側には往時の建物が並び、石畳の遊歩道には綺麗な花が飾られ、沢山の人で賑わって います。長い厳寒から開放された安らぎのようなものを感じます。 ロシア正教 聖ソフィア教会 中央大街 ポプラの街路樹が美しい長春 自動車工業で名高い重工業都市です。かつて市街地にあっ た第一汽車の自動車工場は郊外に引越し、広大な跡地に高級マンションの建設が進んでいま す。 長春は旧満州国首都新京であり、旧政府機関だった日本式の建物が数多く残っていて、現 在も使用されています。 吉林大学(旧満州国務院) 日本の国会議事堂をモデルに建設 吉林大学正面に掲示された中国共産党のプロバ ガンダ(思想宣伝) 右上プロバガンダの説明内容は次のとおりです。 3 長春は偽(傀儡)満州政府の所在地であり、偽満州国は日本軍国主義による武力侵略の産 物である。 そしてこのことは中国人民に対してのみならず、日本人民に対しても歴史上の深刻な悲劇 となった。中日両国に対し、またアジア諸国、世界各国に対し重大な影響を与えた。―(中 略)―日本帝国主義が引き起こした中国侵略戦争は中国人民に対していかに深刻な災難を与 えたか、教育上過去の事実を人々にもう一歩理解させ、日本帝国主義の極めて重い罪行を告 発するものである。(後略) 瀋陽は市区人口508万の東北地方最大の中心都市である。近隣都市石炭の撫順、鉄鉱石、 製鉄の鞍山とともに一大重工業地区を形成している。 1637年清朝初代皇帝太祖ヌルハチがこの地に王宮を造営し、清朝の都となった。 初代皇帝太祖ヌルハチと2代太宗ホンタイジが築いた故宮(瀋陽故宮)、彼らを葬る東陵、 北陵が残る古都でもある。 瀋陽駅 東京駅をモデルに建設 瀋陽故宮の中心 太政殿 大連は遼東半島南端の三方海に囲まれ港町で貿易港として、また東北地方の玄関口として 賑わっています。 旧市街は、帝政ロシア租借地時代に建てられたロシア風建物、日本占領時代に建てられた 日本風建物が現存し、エキゾチックな雰囲気を醸し出しています。 “北海の真珠” “アカシアの大連”と呼ばれる美しい町です。 1980年代大連郊外に開発を始めた大連経済技術開発区には多くの企業が進出し、今は 一大工業団地となっております。 日本企業はまずマブチモーターが進出し、その後キャノン他250余社の企業が進出して いるようです。 4 大連賓館(旧ヤマトホテル) レトロな市電 勃海に面する海岸線は高級リゾートとして開発され、高級高層リゾートマンションが林立 しています。1平方米20万円以上で、各戸広さは200平方米以上だそうです。中国では 内装工事は建物購入後別途費用で行います。何と金持ちの多いことか。 星海公園海岸に面する高級高層リゾートマンション雲で 霞んで見えません。 ハルピンから瀋陽までの車窓の景色は牧草地や畑の広がる緑の大平原です。大規模なビ ニールハウスも見えます。鉄道防風林は大きく育ち、地平線に太陽が沈み、日が暮れていき ます。なんと素晴らし景色でしょうか。 今日、旧満州国の残像は長春の偽満皇宮博物院のような遺構、そして当時の残存建物のみ に存在する以外お目にかかることはできません。しかし、中国人の心の深い傷は今なお癒さ れてはおりません。 旅行中冷たい視線を感じたり、不快な思いをさせられたり等全くなく、ハルピンでロシア 料理、長春で郷土料理、瀋陽でかの有名な老辺餃子、大連では海鮮料理とそれぞれ很好吃! で楽しい旅行ができました。 先人の苦難を思いつつ , 平和のありがたみを実感した貴重な6日間でした。 5 9月の日中学院 日 一 6 1 3 二 三 四 五 六 1 2 3 4 5 1 0 1 1 1 2 1 8 1 9 ●本科 授業再開 ●本科 避難訓練 ●本科 倉石奨学 金募集開始 7 8 9 ●本科2年 就職 個人面接 ●本科 倉石奨 学金募集締切 ●教職員健康診断 ●本科 追試期間 ∼16日 1 4 1 5 1 6 1 7 ●別科 公開講座 2 0 2 7 2 1 2 2 2 3 休日 休日 ●秋分の日 2 8 2 9 2 4 6 ・1 2日…体育の日 ・3 0日…文化祭 リハーサル ・3 1日…文化祭 (別科休講) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ お問い合わせは事務局まで。 ●無料公開講座のおしらせ ・入門コース 9/18,9/26,10/2,10/3 ・基礎コース 9/26,10/2 無料公開講座参加後にご入学の方は 入学金割引があり、お得です。又、在 校生の方が入学者をご紹介くださっ た場合、新入生の方への入学金割引 があるほか、紹介者様にも図書券を 進呈しております。詳しくは事務局 まで。 ●別科 10 月期(第 235 期) 235期(10月期)の授業開始は下の表 の通り月曜日が 10 月 5 日、土曜日が 10月10日になります。ご注意くださ い。また、31 日は文化祭のため授業 がお休みになります。窓口で 10 月以 降のスケジュールを配布しておりま す。 お気軽にお声をおかけください。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ・3日…別科 朗読大会・公開講座 ・5日…別科 授業日 ・1 0日…別科 授業日 ○ ■寄贈 下記の方より、図書室に寄贈があり ました。ありがとうございます。 ◎朝日出版社様より 『中国語のクッキータイム』 ◎田澤優季様より 》 《A 型 ◎呉悦様(監修者)様より 『やさしい上海語 カタコト会話集』 以上 ■耳目 ●別科 10 月期(235 期) 9 月 1 日(火)9 時∼ 受付開始。 ・予約も受け付けます(窓口・電話 のみ)。 ・受講料の納入は窓口(現金) 、銀行 振り込みどちらでも可能です。 ・詳しくはチラシをご覧いただく か、事務局まで。 ●別科作文Ⅱ(日文中訳)開講 ・講師:田 禾 先生 ・教材:オリジナルプリント ・日時:毎週火曜日 18:45 ∼ 20:45 ※ 10 月 13 日(火)開始 ・期間:235 期、236 期(半年間) ・対象:別科作文Ⅰ終了程度 2 6 ●校友会 バスハイク ●別科 公開講座 3 0 ●別科 234期 授業最終日 0月の日中学院 ●1 ・1日…本科 推薦入試受付開始 ・2日…別科 公開講座 2 5 ●本科日本語科 交流学習会 ●日本語科25期 申請締切 ●日中学院文化祭 2009年10月31日(土) 今年も本科・日本語科・別科・校友 会の発表が行われ、いろいろ模擬店 も出ます。お楽しみに!※別科の授 業は休講になります。 ●合格おめでとう! 日本語科卒業 生喩蘭さん が、日本商工 会議所の簿記 1級に合格し ました。今回 は合格率 10% 強という難関 を突破しての 合格です。在学中からずっとラウン ジで勉強していたので、その姿を目 にされた方もいらっしゃるのではな いでしょうか。合格おめでとうござ います。 ■編集後記 8 月末久しぶりに中国へ出張にいく 予定です。機会があればご報告した いと思います。 (Y)
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