平成23年度事業報告書 自 平成23年4月 1 日 至 平成24年3月31日 一般社団法人 日本航空宇宙工業会 平成 23 年度事業報告書 自 至 平成 23 年 4 月 01 日 平成 24 年 3 月 31 日 世界の航空宇宙産業は、昨年の民間航空機の受注機数がリーマンショック後の落ち込みから回復し、 長期的に大きな需要の広がりが期待される一方、世界経済全体としては、欧州共同体の債務問題や米 国の財政赤字問題、また歴史的な円高や東日本大震災による大きなダメージなどを受けて、不透明さ が増している。 このような環境の中、平成 23 年度には、航空・宇宙とも将来の発展に向け、各種のプロジェクトが 進展した。 防衛機分野では、昨年末に武器輸出三原則等に関して、包括的な例外化措置が講じられ、国際共同 を通じての、最新の防衛技術の獲得や防衛生産・技術基盤の維持・高度化への途が開かれた。また次 期戦闘機としてF-35Aが後継機種に決定され、装備化に向けて交渉が開始された。装備化にあた っては防衛産業の生産基盤ならびに技術基盤の維持に資する調達の形態が期待される。また、総合取 得改革や防衛生産・技術基盤戦略等の各種施策が具体化しつつある。 民間機分野では、ボ-イング 787 が昨年 9 月末にローンチカスタマーである全日空に納入され、量 産段階に入った。またボーイング 777 は昨年量産 1000 号機の出荷が国内各社から行われ、引き続き増 産体制にある。国産のリージョナルジェット機 MRJ プロジェクトは開発が進んでいる。また、航空エ ンジン分野においてもエアバス社 A320neo に搭載予定の次世代エンジンを欧米企業と共同で開発・生 産するプログラムがスタートした。 宇宙分野では、昨年度、日本の基幹ロケットである H-ⅡA が打ち上げ成功率 95%の高い値を達成し、 世界に日本の宇宙産業の技術力の高さを示した。今後は種子島射場が通年使用可能となり競争力が強 化されたことと併せ、更なるコストダウンに努めることにより、世界市場での受注が拡大していくこ とを期待する。また、衛星分野においては、トップセールスを含め官民を挙げた国際市場の開拓を謳 った宇宙基本計画に基づき、官民共同による人工衛星の海外市場への売り込みが行われた結果、OD Aの有償資金協力としては初めてベトナム政府向けレーダー式観測衛星2基の受注に成功した。 こうした状況下、当工業会では、各般にわたる事業について、推進母体となる委員会を設けるなど 体制を整備し、政府に対する提言・要望、航空宇宙産業に関する調査研究、政府等からの受託事業、 財団法人 JKA からの補助事業等を実施した。また、各国の工業会等との情報交換・交流、世界に向け た発信などを積極的に行なった。これら事業は、全般的にほぼ期待された成果を収め、航空宇宙工業 の健全な発展に寄与することができた。 1 主な事業の概要は以下のとおりである。 1.政府の諸施策に対応する諸活動 関係官庁等における航空宇宙政策の検討、推進に対し、以下のとおり参画、協力等を実施した。 (1) 防衛省主催「防衛生産・技術基盤研究会」に出席し、防衛産業の現状(航空機)を発表すると 共に、防衛生産・技術基盤の維持・育成に係る提言を実施し、防衛省の中間報告書(平成 23 年 7 月)に反映された。 (2) 防衛省主催「総合取得改革に関する意見交換会」(平成 23 年 6 月、7 月)に参加し、取得改革 の方向性等について意見提言を実施した。 また、航空関係企業と PBL の勉強会・意見交換会の実施及び PBL 契約の実態状況調査を実施(平 成 24 年 1 月 米国)し、平成 24 年 3 月からは内局経理装備局も参加した勉強会・意見交換会を開 始した。 (3) 防衛省主催「将来戦闘機官民合同研究会・作業部会」に参加し、当工業会からライフサイクル コストに関する米国の最新状況と考え方を情報提供した。 (4)防衛大臣宛に、次期戦闘機機種選定に関し国内企業参画を求める「戦闘機の防衛生産技術基盤 の維持確保」(要望書)を会長名で提出した(平成 23 年 5 月)。 また、次期戦闘機機種選定に関し内局航空機課から会員企業への説明会を開催した(平成 23 年 4 月から計 3 回開催)。 (5) 民主党主催「軍事的安全保障分科会」(外交安全保障調査会の分科会)に出席し、防衛航空産 業の現状と課題に関し情報提供した(平成 23 年 8 月)。 (6)経済産業省「海外貿易会議」開催に協力した。 ・航空機分野(平成 24 年 3 月 ・宇宙分野(平成 24 年 2 月 台湾) フィリピン、バングラデシュ) (7)日伯宇宙セミナー開催(外務省主催)に協力し、ブラジル宇宙庁・モンセラ国際局長の講演会、 日本企業訪問等を実施した(平成 24 年 3 月ブラジル)。 (8)経済産業省と連携し将来の航空機産業に関する意見交換会を、機体、エンジン、装備品、MRO のカテゴリーで全 8 回実施した(平成 24 年 2 月)。 (9)平成 24 年度税制改正要望を取りまとめ、経済産業省に提出した(平成 23 年 7 月)。 2.航空宇宙産業に関する基礎的調査及び情報の収集並びに提供 (1)航空宇宙産業の実態調査と各種統計データの整理(ホームページに掲載)を行った。 ①航空宇宙産業データベース(航空宇宙全般を整理した資料) ②日本の航空機工業資料集(日本の航空機工業の生産額/輸出額等を整理した資料) ③航空機の生産・輸出・受注見通し(主要 25 社の協力を得て、実績及び見通しを長期に亘り整理 した資料) (2)編集委員会の活動(5 回開催)として H24 年版の「日本の航空宇宙工業」と「世界の航空宇宙工 業」を発行した。 2 3.航空宇宙産業の産業基盤の整備 (1)航空機の国際標準規格の整備 ①ISO/TC20(航空機および宇宙機)における活動 ・国際会議(平成 23 年 6 月フランス)に参加し、下記 SC(分科会)において、P メンバー(投票 権のあるメンバー)として CIB(TC 内投票)を行い、積極的に日本の意見を述べた。 ・ISO/TC20/SC1(航空電気)で日本提案のアルミクラッド電線に関する 1 件の CD(ドラフト)投 票を行った。賛成多数で DIS(規格ドラフト)に進むことが決定した。また、SSPC(半導体電力 制御器)のアークフォルト機能追加による大幅改定案は、新規案件として登録された。 ・ISO/TC20/SC9(航空貨物及び地上機材)では日本の意見を投票実施時に積極的に述べた。 ・ISO/TC20/SC10(航空油圧)では日本の意見を投票実施時に積極的に述べた。 ②IEC/TC107(航空用電子部品のプロセスマネジメント)では、高信頼性電子部品の製造・利用に 関する国際標準化をねらいとして新たに国内委員会を立ち上げた。 ③CMC(Ceramic Matrix Composites)の材料試験の国際標準化(ISO)を提議し、次年度以降の活 動として承認された。 ④「航空機トイレ配管洗浄装置の規格化」では、 機体により異なる多くの配管システムが許容さ れているなど、統一化が難しく、提案者の辞退もあり作業を断念した。 ⑤ 国内規格関連では、JIS 航空規格 42 件を見直し、その結果を経済産業省に報告した。 ⑥ライフサイクルサポート ・ASD(欧州航空宇宙防衛工業会)主導の ILS(Integrated Logistics System)委員会に参加し動向を 調査した(平成 23 年 7 月)。 ・欧米における ILS に係る動向調査と国内普及を目的に航空規格戦略検討委員会の下に、ライフ サイクルサポート WG を発足した(平成 24 年 3 月)。 (2)宇宙機の国際標準規格の整備 ①ISO/TC20/SC14(宇宙システム・運用分科委員会)における活動 ・国際会議(平成 23 年 5 月ドイツ、平成 23 年 10~11 月 欧米各地)において、全ての WG(分科 会)に委員を派遣し、我が国の意見を反映すると共に積極的な提案活動を行った。 ・SC14 において、これまでに 108 件の規格を制定し、現在 53 件以上の規格案件を審議中である。 日本提案の ISO 標準は、制定済み 15 件、審議中 8 件、提案準備中 8 件、合計 31 件に及ぶ。 ・平成 23 年度に制定・発行された日本提案の ISO 標準は以下の通り。 ・・べローズ(じゃばら型をした伸縮自在の継手)の設計・運用 ・・構造系コンポーネントの設計・組立 ・・太陽プロトンによる太陽電池劣化評価 ・・材料、機械部品及びプロセス ・高精度測位システムに関わる標準化では、専門家委員会を設け、標準原案を審議し ISO へ新規 提案を行った。 ・超小型衛星の耐宇宙環境性評価基準の構築では、国内 ISO 分科会及び国際会議で審議すると共 に、世界の超小型衛星専門家を集めたワークショップを開催し、超小型衛星の評価標準の方向 3 を定めた。平成 24 年度中に ISO へ新規提案を行う予定。 ・日本は WG1(設計及びエンジニアリング)の議長ポジションを維持している。 ②ISO/TC20/SC13 (宇宙データ・情報伝送システム分科会)における活動 ・SC13 国際会議(平成 23 年 5 月ドイツ、平成 23 年 12 月ロシア)に参加し、日本のステータス を報告するとともに、規格案件を審議した。 ・SC13 において、これまで 44 件の規格を制定。現在 8 件の規格案件を審議中である。 (3)航空宇宙品質センター (JAQG)の活動 ①IAQG 国際会議に参加(平成 23 年 5 月米国、10 月フランス等、全 8 回)し、日本側意見を反映 した。 ②APAQG 国際会議を開催した(平成 23 年 9 月中国)、平成 23 年 3 月韓国)。 ③会員向け JAQG 活動説明会及び活動報告会を開催した(平成 23 年 9 月、平成 24 年 2 月)。 ④ステークホルダー向け JAQG 活動報告会を開催した(平成 24 年 2 月)。 ⑤JIS Q 9100 航空宇宙品質マネジメントシステム審査登録制度の運用として以下の活動を実施し た。 ・JIS Q 9100:2009 版発行に伴う関連規格、展開支援文書等の整備(継続) ・日本適合性認定協会他関連機関の業務の定期的確認(オーバーサイト) ・審査結果の IAQG-OASIS データベースへの登録 ⑥JIS Q 9100:2009 版移行完了(平成 24 年 6 月末)に向け、以下の国内普及啓蒙活動を実施した。 ・審査員の審査能力の向上を目指したワークショップの開催 ・JIS Q 9100 関連規格の変更内容、FAQ の周知 ・移行ルールを補足規定改訂版として制定し周知 ⑦IAQG と連携して、製品・サプライチェーンの管理を支援するための指針(SCMH:Supply Chain Management Handbook)の日本語版を作成し、JAQG ウェブに掲載した。 ⑧平成 23 年度末現在 JAQG メンバー数 222 社(うち SJAC 会員会社 61 社。昨年度より 20 社増加) (4)相互認証の推進 航空機製造・整備・乗員教育等、運用全体にわたる相互認証取得に向けた問題点を明確化した。 また、国土交通省航空局との意見交換会を開催した(平成 23 年 9 月、平成 24 年 3 月)。 (5)サプライ・チェーン・マネージメントの推進 ①「航空機業界 EDI センター」を中心とする航空機業界の受発注業務の効率化の推進 ・航空機業界 EDI センターにおいて、EDI システムの運営及びシステムの改善・改修活動等を推進 し、H25 年度に発注を予定する将来 EDI システムの実行計画を作成した。機能のスリム化・技 術資料の削減等で、開発費の低減を目指す方向とする。 ・次世代 EDI 推進協議会(METI 主幹)に参画し、国際化・企業間連携等について意見交換を実施し た。 ・平成 22 年度末現在メンバー数 275 社(うち SJAC 会員会社 57 社) ②航空機のプロダクトサポートに関する調査研究 ・構成部品情報のデータベース化及びシステム化について検討した。 4 ・システムの有効性を確認するため、小型機の運航管理、整備管理及び補用品管理を対象に、プ ロトタイプのシステム構想を検討した。 (6)必要な人材の確保 IAQG の要員能力関連活動に参加し、情報収集と意見交換を実施した。 IAQG は航空・宇宙業界の知識体系(BoK:Book of Knowledge)を作成し、ガイドラインとして公開す る計画である。 4.航空機産業に関する調査研究 (1)航空機技術に関する研究開発 「次世代航空機技術」、「航空機用新素材技術」及び「環境調和型航空機技術」に関し、下記 8 件の委託研究を昨年度より継続実施した。7 月にアルカディア市ヶ谷にて(昨年度終了も含め)16 件の研究成果発表会を実施(参加者 180 名)すると共に、「MRJ の開発状況」の題名で特別講演を行 った。 (A)「次世代航空機技術」、「航空機用新素材技術」に関する調査研究等補助事業 ①航空エンジンにおける回転体の光学式ひずみ・振動計測技術の研究 ②リージョナルジェット機を対象としたダイナミックインバージョン飛行制御技術に関する研究 ③Integrated Fault/Damage Detection and Isolation(IFDDI)技術に関する研究 ④チタン基複合材(TMC)の降着装置部品の実用化研究 ⑤革新的軽量金属構造材料の研究 (B)「環境調和型航空機技術」に関する調査研究等補助事業 ①航空機 HLD 騒音低減技術の研究 ②最適化技術を応用した高揚力装置の設計技術開発 ③航空エンジンのタービン翼に適用する冷却空気削減技術の研究 (2)革新センターの業務の有り方検討 ・臨時企画委員会を開催しJKA補助金がない状況の説明および対応の検討を行うと共に、会員 から個別に意見・要望のヒアリングを実施した。会員企業が研究機関や省庁と個別に契約する 形態(共同研究・委託研究・研究補助)に関する情報提供として JAXA、防衛省、産総研の担当 者を招いて講演会を実施した。 ・今後の活動に関しては、世界の最先端技術動向調査を主体に、産官学の研究のコーディネート (内外の共同研究や委託研究)、異業種交流、政府等への提言、国際的な活動への参画等を実 施する。 (3)統合防衛のあり方に関する調査研究 防衛省と共催で航空防衛技術フォーラムを開催し、意見交換を実施した(平成 23 年度 27 回開催)。 H23 年度のテーマは、次々期防に向けて「将来戦闘機」、「ネットワーク技術」、「スピンオン技術」 であった。加えて、災害派遣対応の装備品提案を実施した。 (4) 航空機部品・素材に関する情報収集、調査研究(先端航空機部品・素材調査委員会) ①下記テーマについて大学や研究機関等から講師を招いて講演会を開催した。 5 ・ピッチ系炭素繊維の特徴と応用製品例(平成 23 年 9 月) ・5 万トン級鍛造プレスの概要(平成 23 年 9 月) ・チタン合金のインクリメンタル・フォーミング技術(平成 23 年 9 月) ・自動車内装部品へのケナフの活用(平成 23 年 12 月) ・高強度ステンレス鋼の実機適用推進と改良技術(平成 23 年 12 月) ・高耐食性アルミダブルフレキシブルコア(平成 23 年 12 月) ・チタン基カーボンナノチューブ複合材(平成 24 年 2 月) ・CFRP の最新研究(平成 24 年 2 月) ・軽量ファイバーメタル(平成 24 年 2 月) ②見学会の実施 JAXA 飛行場分室に於いて、航空関連素材の先端技術開発状況を見学した(平成 23 年 10 月)。 ③海外装備品メーカーとの情報交流・共同研究の実施 日欧共同研究(SUNJET)を通じて欧州装備品企業の開発計画等を収集し、欧州企業との共同研 究についての調査・検討を実施した(平成 23 年 7 月、12 月)。 ④航空機部品・素材に関する生産状況等の取り纏め(データバンク整備報告書) (5)航空電子システムに関する調査研究(航空電子システム調査委員会) 下記 3 分科会を設置し、調査検討を実施した。 ①将来アビオニクス検討分科会:無人機混合管制、無人機の活用促進 ②ソフトウェア及び SE 検討分科会:DO-178、COTS ソフトウェア ③マンマシンインターフェース検討分科会:理想的なコックピット (6)新航空管制システムに関する調査研究 国土交通省主催のATM(Air Traffic Management)及びPBN(Performance Based Navigation)のワーキンググループ及び企画調整会議に参画し、GNSS 航法適用に必要な機上機材の仕 様検討及び課題の抽出を開始した。また、JAXA 主催のヘリコプターIFR等飛行安全研究会に参加 し、GNSS 改修を想定し国内及び防衛ヘリに関して、所属機関/組織、機種/機数、修理/改造契約 会社、GNSS改修規模等を調査し、データベース化した。 (7)国際航空宇宙工業協議会(ICCAIA)に対応した活動 ①航空環境保全に関する調査 ICAO CAEP(航空環境保全委員会): CO2 排出基準案の策定作業を行う小委員会に ICCAIA のメン バーの一員として参加(6 回+隔週の電話会議)し、意見交換を行った。 また、9 月に開催された CAEP ステアリンググループ会議(全体の方向性を決める)に出席し、 CO2 に加え、騒音、窒素酸化物、粒子状物質、等の規制強化の情報を取得し、その後 SJAC CAEP 委員会を開催(平成 23 年 12 月)して、CO2 基準案等の最新情報についてメンバーへ情報の提供 と共有を図った。 ②「耐空性」に関する調査(ICCAIA Airworthiness Committee 関係) 米欧国際航空安全会議(FAA/EASA 会議)及び ICCAIA 耐空性委員会に出席(ウィーン:平成 23 年 6 月)し、国際民間航空機関(ICAO)における耐空性に係わる調査・検討の情報を入手。そ 6 の後 SJAC 耐空性委員会にてメンバーへ情報の提供を行った。 (8)有害化学物質に関する調査研究(環境対策分科会) ①経済産業省主催の「RoHS 勉強会」に参加し、改正 RoHS の内容及び航空機業界以外の産業界の対 応状況等について情報収集を実施した。 ②JAXA の「鉛フリーはんだ対応検討会」に参加し、JAXA の行っている宇宙機器への鉛フリーはん だの対応状況等について情報収集を実施した。 5.宇宙産業に関する調査研究 (1)宇宙産業実態調査の実施 ①宇宙関連企業を対象にアンケート形式で平成 22 年度の売上高等の調査を実施し、「宇宙機器産 業データ集」として取りまとめた。 ②各種資料、アンケートから宇宙関連産業の市場規模を推計し、「宇宙利用サービス産業データ 集」、「宇宙関連民生機器産業データ集」、「ユーザー産業群データ集」として編集した。 ③欧米の宇宙産業に関する予算、売上高等を調査し、我が国のデータと比較した「日米欧宇宙産 業比較データ集」として編集した。 ④以上①、②、③項を取りまとめ「平成 23 年度宇宙産業データブック」を発行した。 ⑤宇宙産業実態調査(委員会) 「宇宙産業実態調査委員会」において、我が国宇宙産業構造の枠組みの見直し、宇宙関連民生 機器産業に関する課題の抽出とその対応策の検討、審議を実施した。 (2)宇宙政策に関する調査の実施 我が国の宇宙機器部品のサプライチェーンを調査し、サプライチェーン上の改善すべき点と対応 策について検討し提言した。また、我が国の宇宙機器部品の強み・弱み等の競争力評価を行い、諸 外国の国際競争力強化施策を調査の上、国際競争力強化策について検討し提言した。 (3)宇宙機器産業基盤に関する調査研究を実施 我が国の宇宙用部品の供給基盤強化に関する方策として、「衛星用共通部品の一括調達」に関す るスキーム案を作成し、関係機関(経産省、文科省/JAXA 殿)と実施に向けた調整を図った。 (4)次世代宇宙プロジェクトに関する調査研究の実施 ①次世代宇宙プロジェクトの調査 主要国の将来宇宙計画の調査を実施し、次世代宇宙プロジェクト推進委員会及び次期有人宇宙 プログラム研究会において、産業界からみた我が国の将来宇宙ビジョンの検討を実施した。 ②世界の衛星やロケット・宇宙船などの宇宙インフラの最新動向を調査し、「平成 24 年世界の宇 宙インフラデータブック」として編集した。 6.国際産業動向調査及び国際産業交流・広報事業 (1)国際産業動向調査 主要国の動向に関する資料を収集するとともに、以下の機会を活用し、国際産業動向を調査した。 ①国際航空宇宙工業協議会(ICCAIA) (平成 23 年 6 月パリ) 7 ②欧州航空宇宙防衛工業会(ASD)年次総会(平成 23 年 10 月イスタンブール・トルコ) ③米国航空宇宙工業会(AIA)国際委員会(平成 23 年 10 月チャールストン) ④日欧研究講演会(平成 23 年 4 月マドリッド・スペイン) ⑤国際航空宇宙工業会企業倫理フォーラム(平成 23 年 10 月ワシントン) ⑥台湾航空宇宙産業調査(平成 24 年 3 月台北、台中、高雄他) (2)国際産業交流・広報事業 我が国航空宇宙産業界と欧米等との協力関係を促進するため、世界の航空宇宙関係者が多数集ま る機会に、国際的な産業交流・広報事業を実施した。 ①仏国パリエアショー(平成 23 年 6 月)で会員企業 14 社の協力を得て展示等を実施 ②仏国パリエアショーの機会を使い、米国航空宇宙工業会(AIA)、欧州航空宇宙防衛工業会 (ASD) との交流会を開催 (3)その他 ①日仏 SST に関し、 パリエアショーにおいて、 枠組合意の3年間延長に調印した(平成 23 年 6 月) 。 また、第 6 回ワークショップをパリで開催した(平成 23 年 11 月)。 ②日欧研究において FP7 プログラム Call5への提案書提出に協力。3 件が選定中である。 ③欧州航空宇宙防衛工業会 (ASD)総会にパネリストとして参加した(平成 23 年 10 月)。 ④企業倫理国際フォーラムで講演した(平成 23 年 10 月ワシントン)。 ⑤ケープタウン条約については、主幹省庁の国土交通省に現状を報告した(平成 24 年 1 月)。 ⑥上記のほか、来日各国政府機関、来日海外航空宇宙関係者、駐日各国大使館、在日外国系企業 等と意見交換を実施した。 7.広報活動の推進 内外の報道関係者・航空宇宙関係者に対し適切な対応を行うとともに、航空宇宙産業全般について、 次のような活動を積極的に実施した。 (1) 会報「航空と宇宙」、「はばたく日本の航空宇宙工業」「Japanese Aerospace Industry」の 改訂版(2012 年版)などを発行した。 (2)(社)日本航空宇宙工業会ホームページ の維持、更新を行った。 (3)(財)日本航空協会主催「空の日」「空の旬間」事業へ協賛した(平成 23 年 9 月)。 (4)SJAC講演会を全4回実施した。 8.国際航空宇宙展の開催準備 2012年国際航空宇宙展を 2012 年 10 月 9 日~14 日に「ポートメッセなごや及び中部国際空港」 で開催することに向け、以下の活動を実施した。 (1)「2012年国際航空宇宙展」の実施計画の作成 ①「基本計画」に基づき実施計画書を作成し、具体化に向け各種調査、関連先との調整を実施し た。 8 ②補助金の見通しの変化(JKA 補助金打ち切り、名古屋市補助金の新設)に対応して、入場料、施 設の使用計画を再検討し収支計画を再設定した。 (2)国内外の企業等を対象とする広報及び出展勧誘活動 ①国内企業については会員、JA2008 で出展実績のある企業に加え、各種展示会で接触した新規企 業 600 社以上に勧誘を実施した。また、航空宇宙産業に携わる約 500 社にダイレクトメールを 送付した。海外企業についてはパリエアショーでプレスリリース、レセプションを行い、また、 シンガポールエアショー等主要な 11 か所の展示会で出展勧誘を実施した。北米地域に関しては Kallman 社と契約し出展勧誘活動を委託。海外バイヤーの誘致については BCI 社と契約。 ②出展勧誘の一環として各省庁、各種団体、大使館約 40 団体の後援名義を取得した。 ③ホームページの充実を図り、広報宣伝の強化を行った。 (3)出展申し込みの受付開始 平成 23 年 4 月より出展申込み受付を開始した。申込締め切りは平成 24 年 4 月末とした。 (4)主催者展示、セミナー・シンポジウム等関連事業の企画検討 ①セミナー・シンポジウムの内容を設定し、講演者への依頼等を開始した。また、同時開催する シンポジウムを決定した。 ②主催者展示、パブリックイベントの計画を作成した。 9.政府等からの受託を実施した業務 関係官庁、関係機関等から以下の受託を受け調査研究等を実施した。 (1)宇宙用リチウムイオン電池に関する国際標準化事業(経済産業省) (2)戦闘機の概念設計および3次元デジタル・モックアップの作成に関する役務(防衛省) (3)国際規格回答原案作成調査(ISO/TC20/SC1,9,10, IEC/TC107)(三菱総研) (4)ISO 国際標準の整備等に係る検討作業(宇宙航空研究開発機構) (5)高精度測位システムに関わる衛星仕様及び送信データ特性に関する標準化(経済産業省-三菱総 研経由) (6)超小型衛星の耐宇宙環境性評価基準の構築(経済産業省) (7)宇宙環境保全に係る調査(その1)(宇宙航空研究開発機構) (8)航空機分野の国内外技術動向および市場解析に係る情報収集(新エネルギー・産業技術総合開 発機構) 10.その他 (1)航空宇宙産業労働組合協議会との懇談会を実施した(平成 23 年 12 月)。 (2)公益法人制度改革に対応し、 内閣府認定等委員会に一般社団法人の申請を実施(平成 23 年 8 月) 、 平成 24 年 3 月 23 日付で一般社団法人認可書を受理した。 9
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