第6回 日本社会事業大学 ~現役生と卒業生のより良いキャリア形成と実践力向上を目指して~ 【開催案内 第一報】 日本社会事業大学精神保健福祉士養成課程では、学部・通信教育科・専門職大学院・研究科大学院において精神 保健福祉を学んでいる方と卒業した方々の相互交流と実践的学びの場として精神保健福祉士養成課程関係者フォ ーラム(S-PSW フォーラム)を開催します。パートナーシップを体感し、みんなでエンパワーメントしあいましょう! 日 時:2013 年11月10日(日) 10:00~17:00 場 所:日本社会事業大学 清瀬キャンパス B401 教室ほか 参加者:通信教育科、社会福祉学部、専門職大学院、研究科大学院の在籍者および卒業者、社大の精神保 健福祉士養成課程に関心がある方 構 成:1 基調講演 10:00~12:00 講師:元本学教授 大野和男先生 (テーマ) 「いまあらためて「Y 問題」考える(仮題) 」 2 分科会(予定)13:00~15:30 ①WRAP の世界へようこそ! ②みんなのピアカウンセリング ③みんなのリカバリー「秋色わーるどかふぇ!」 ④「そえぞう先生」のよろず相談 ~キャリア形成の方法から恋愛相談まで~ ⑤笑顔になる!元気になる! SST の魅力、体験してみませんか。 ⑥非自発的入院と法律改正について ~法改正は誰のためになされるのか?~ 3 交流会 生協カフェテリア 15:45~17:00 (参加は任意) 教員による「よろず相談」を含む。軽食とドリンク付き。持ち込み、お土産大歓迎! 参加予定教員:大嶋巌(日本社会事業大学学長) 、大野和夫(元本学教授) 、 古屋龍太(本学専門職大学院准教授) 、贄川信幸(本学社会事業研究所准教授) 、 添田雅宏(通信教育科専任教員) 、大山早紀子(通信教育科専任教員) 資料代:1,000 円(学部生500円) 申し込み先:お申し込みは、以下の必要事項をご記入の上、大島研究室までメールにてお送りください。 (必要事項)氏名、課程、卒業年、現所属先、連絡先(メールアドレス) 、 希望する分科会(第2希望まで) (大島研究室 e-mail アドレス) 主催:S-PSW フォーラム実行委員会 [email protected] 基調講演:大野和男氏(元本学専門職大学院教授、元日本 PSW 協会理事長) 1969 年、当時 19 歳だった Y 氏の家族からの受診相談を、川崎市の保健所精神衛生相談員(PSW)が受けたことから Y 事件は発生する。本人に一度も会わないまま、本人不在、入院先行で話しが進み、PSW の記したケース記録が入院判断 の材料となった。警察官も動員して病院に連れて行かれた Y 氏は、入院時に医師の診察もなく、未成年者の同意入院で あるにも関わらず、両親の同意が得られていないまま入院となった。この一連の強制入院手続きをめぐって、Y 氏は人権侵 害として裁判に訴えるとともに、専門職としてのあり方を日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会第 9 回大会(1973 年、横浜) で提起した。大会はこの問題の評価をめぐって紛糾し、以後機能停止に至る。1982 年の「札幌宣言」で「対象者の社会的 復権と福祉のための専門的社会的活動の推進」する福祉専門職として自らを位置づけ、協会機能を回復した。2013 年の 精神保健福祉法改正では、保護者制度廃止に伴う代替え措置として精神保健福祉士を活用する案が厚生労働省の検討 会で提起されていたが、協会理事会は「Y 問題の再来に繋がるもの」とこれを拒否した。改めて今、Y 問題の渦中で活動し、 その後の協会再建を担ってきた大野和男氏から、経緯と現状への評価を語って頂く。 分科会(予定) 分科会①WRAP の世界へようこそ!【学部&通信卒業生共同企画】 WRAP に関心のある方々から、言葉は聞いたことがあるけれど、どんなことするの?WRAP って何?という方々まで『私 の元気を私が作る』『お互いの元気を交換し合う』そんな WRAP に参加して、まずは『わたしの元気のたね』を一緒に 探しませんか?未来を開くつながりを作る WRAP の旅へのご参加、お待ちしています。 分科会②みんなのピアカウンセリング【教員&学部・専門職大学院卒業生企画】 「ピアカウンセリング」という言葉は聞いたことがあるけれど、どんなことを行っているかわからない、体験した いと思っている方にお薦めです。ピアカウンセリングは障害当事者だけのものではなく、同じ課題を抱えるピア、同 じ境遇のピア、同じ志を持つピアなど、ピアの形は様々です。そんなピアの魅力を寺谷先生とともに深く語りあいた い方、新たな仲間を作りたい方、どうぞお越しください。 分科会③みんなのリカバリー「秋色わーるどかふぇ!」【教員&通信卒業生共同企画】 カフェのようなリラックスした雰囲気で、様々な立場の人が、所属・背景を超え、対等な立場で、人と出会い、会 話を楽しみます。お疲れの方、ホッとしたい方、癒されたい方、どなたでも、大歓迎です。新しい出会いと分かち合 いを体験してみませんか? 分科会④「そえぞう先生」のよろず相談~キャリア形成の方法から恋愛相談まで~【教員&通信生企画】 通信教育科には七色の経歴をもつ「そえぞう先生」と呼ばれる現役 PSW が在職しています。そえぞう先生は、人の 話を聞くことにストレスを感じない特異体質らしく「3度の飯より相談支援」が座右の銘との噂もあります。「入学 前からキャリア形成まで、すべて引き受けます。」「入試対策、国試対策、なんでもござれ。就職相談、恋愛相談と きどき別れ話もね」をキャッチフレーズに、カウンセリングとは一味違う「相談支援」を体験してみませんか。 分科会⑤笑顔になる!元気になる!SST の魅力、体験してみませんか【学部&通信卒業生共同企画】 SST は、認知行動療法の一つとして位置づけられており、現在は精神科医療機関だけでなく、福祉領域や家族会、学 校教育など、様々な分野で実践されています。この分科会では、実際に SST を体験し、目的や方法を楽しく学ぶと同 時に、今後こうなりたいという思いや夢に向けての階段を、みなさんと一緒に考えていきます。また、この体験を通 して「笑顔になる」 「元気になる」 、といった魅力も感じていただければと思います。 SST の参加は初めてという方か ら、実際の現場で模索している方も、ぜひご参加をお待ちしています!! 分科会⑥非自発的入院におけるPSW実践の現状と課題【学部卒業生企画】 保護者の責務規定が削除されたものの、非自発的入院の大部分を占める医療保護入院についての議論は非常に中途 半端なままで終結してしまい、次年度以降にどのような課題ができてくるかも不明な状態です。非自発的入院に際し て医療機関には地域相談支援事業所との連携が義務付けられる方向となっています。しかし、地域側では不足するマ ンパワーと法律上の位置づけの曖昧さ、経済的インセンティブのない業務が増大する可能性も高いことから敬遠する 事業所が多くなるのではないかと予想されます。本分科会ではこうした非自発的入院にPSWはどのように携わり、 今後どう実践を進めるうえでの課題を解決していくかについて、忌憚なく議論をしてゆければと思っています。癒し もなければ、技術習得ができるわけでもありませんが、PSWとしての「魂」を醸成してゆくために皆様のお力をこ の分科会にお貸し下さい。
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