要点録 しまもと環境まちづくりセミナー 第 1 回 平成 19 年 9 月 8

要点録
しまもと環境まちづくりセミナー 第 1 回
平成 19 年 9 月 8 日開催
1 開会
2 あいさつ
島本町長 川口 裕
今夏の猛暑、そして島本町では少なかったクマゼミの鳴き声がいま多勢を占めていることに地球温
暖化の進捗を身近に感じる。この温暖化は自然現象ではなく人が引き起こしたもの。私たちが改善し
ていける部分も多くある。今回の連続講座、とても中身が濃い。参加者の方々には、
「環境」という側
面から、島本町のこれからのまちづくりに対してご支援、ご教示いただきたい。
3 セミナーの内容紹介
この講座で大切にしたいこと NPO 法人環境市民 堀 孝弘 氏
・ 地球温暖化と私たちの暮らしがどうつながっているのかを様々な側面から理解し、リーダーと
して活動を展開していくための内容を講座に盛り込んでいる。
・ ただ単に「教養を高める」ということを目的にした講座ではなく、島本町を環境の側面からも
よりよくしていき、かつ住み良いまちにするための人づくりに力点を置いた内容になっている。
・ この講座には行政のいろいろな部署の担当者も受講者として参加している。これは画期的なこ
と。住民の受講者も行政担当者の受講者も、島本町に住み、もしくは働き、ともに島本町をよく
していきたいという思いを持っており、対等な立場にある。
・ この講座では、人と人が理解し合い、ともに手を携えて活動していけるためのコミュニケーシ
ョン能力の向上も目的としている。他人の意見や考えを丁寧に「聴き」
、駄目出しではなく、良
いとこ探しを心がける場にしたい。
・ その他、講座のスケジュールの紹介、NPO 法人環境市民の活動紹介(グリーン購入の仕組みの
構築、グリーンコンシューマーの養成、住民参画による計画策定とその実行のコーディネート、
環境首都コンテストの実施、環境情報の発信や環境イベントの実施など、住民・行政・事業者の
環境への取り組みを支援する活動を展開。持続可能で公正かつ平和な社会構築を目指すというミ
ッションを持って活動を展開)
。
4 講演「地球温暖化 現状 予測 地域との関わり」
NPO 法人環境市民 代表理事 杦本 育夫 氏
・ 地球温暖化の影響として「北極の氷の融解、アラスカやロシアの永久凍土の融解とそれに伴う
CO2 やメタンガスの拡散(日本の建材使用のための木材伐採が遠因)
、中国の砂漠化に代表され
る年600万 ha の砂漠化(内500万 ha は農地:日本列島における農地が470万 ha)
、海中
の温度上昇によるサンゴの白化や消滅、ツバルやキリバスの海面上昇による国土の消失」の紹介、
台風の大型化や集中豪雨の激化や雪の消失などによる生活破壊や経済への打撃、気候変動による
食料生産への打撃(害虫の出現含む)
、水不足、健康への被害(感染症の発生)
、生態系の崩壊な
どを紹介、解説。
・ 地球温暖化は、南の島や南極、北極の問題ではなく、食料、水、健康、生態系への打撃という
観点から、日本にとっても他人事ではない。
・ 地球温暖化は「世代間の不平等」
「南北の不平等」を生み出している。
・ 地球温暖化を軽減することは可能。そのためにも個人的な努力を社会的な努力にするしくみや
取り組みが大切。
・ 日本の中でも、住民・自治体・企業が協働で取り組む温暖化防止活動(経済活動への波及を含
む)は多数あり、その一部を紹介。
・ ドイツにおいて自然エネルギーを社会的経済的に組み込み、かつ雇用の増大にもつなげている
発想と方法論を紹介。
5 アイスブレイク
お互いを知るワーク NPO 法人環境市民 永橋 為介 氏
・ A4版自己紹介シートに「氏名・所属」
「杦本さんの話を聴いて目からウロコ、やってみたい、
大事にしたいと思ったこと」
「この講座に参加した動機」
「得意なこと・好きなこと」を記入。
・ 「聴く」
「眺める」
「表現する」ことを互いに大事にしながら人とつながっていく、人と人をつ
なげていくリーダーとしてのトレーニングも今後、講座の中で展開していくこと。島本町をよく
したいという対等な立場で、なごやかに丁々発止のやりとりを展開していくための作法を学び合
う。
・ 大きな輪になり「半分以上の顔を名前が一致する人」
「生まれてからずっと島本町に住んでいる
人」
「島本町のいいところ」
「この30年で変わったこと、変わらないこと」などを出し合う。
・ 行政からも環境課だけでなく教育委員会や生涯教育、産業建設、総務などいろいろな部署から
の職員が参加していることを皆で確認。
・ ペアになり、1人1分ずつで自己紹介をしあう(
「聴く」
「表現する」の練習)
。
・ 最後、ペアが別のペアに相方を紹介して終了(自分が聴いた相手の自己紹介を本当に丁寧に聴
けていたかのチェックと、相手の良いところを他者に紹介することを練習)
。
6 きょうのふりかえりを記入
(
「きょううれしかったこと」
「きょう獲得したこと」
「きょう獲得した
ことで家族や友人、隣人にも伝えたい、共有したいと思ったこと」
「その他」
)
7 次回案内(次回9/22、13時∼@ふれあいセンター)
、環境市民からシンポジウムや講演会の
案内