三井住友海上・富士火災・あいおい生命・ソニー生命 有限会社 エリアサービス 札幌市豊平区平岸1条9丁目6-1 TEL:(011)812-8588 FAX: (011)820-1233 住宅業界ニュース拾い読み 【編集協力 株式会社北海道住宅通信社】 平成23年11月15日発行号(第3号) 20年後に新築住宅の平均でZEH 新築住宅の換気口がなくなる? 未来の断熱換気技術、札幌で実証実験 住宅の室内温熱環境において、冬期は熱損失を、夏 期は熱取得を、それぞれ抑える未来の断熱換気技術 「ダイナミックインシュレーション(DI)」の実証 実験が、札幌市内で始まった。室外の新鮮空気が透気 機能を持つ窓や壁を通過して室内に流入する際に、流 入気流と逆方向の熱輸送を移流により妨げる仕組み。 熱回収の効果を適切に実現するには躯体性能上、堅い レベルが要求され、換気動力の負荷にも一考を要する が、実用化されれば新築住宅の換気レジスターが不要 になる可能性も。 ■環境省の採択事業 実証実験は、J建築システム(札幌市、手塚純一社 長)が札幌市南区川沿に建設した実験住宅「JJJ- Sunハウス」の裏側にある実大モデルで、予備測定 が実施されている。東大生産技術研究所(所長・加藤 信介教授)が今年度、環境省の「地球温暖化対策時術 開発事業」に採択された新たな省エネルギー技術開発 の一環。 DIは、冬期は熱損失、夏期に熱取得を抑える環境 共生型の断熱技術として国際的に注目されている。東 大生研は、開口部のサッシ窓枠を通気部分として新鮮 外気を導入し、逃げる熱を気流などによって熱交換し ながら室内に引き戻す仕組み。窓枠は透気機能を持つ ポーラス材(グラスウール、ミネラルウール、ウッド ファイバーなど)を用いて全体を囲み、室外の新鮮外 気がポーラス材を通過して室外に入る仕組み。冬期は 第3種換気方式で室内を負圧に調整し、夏期は第2種 換気方式で室内を制圧とする。断熱材を介して通気し た外気の換気冷暖房負荷を補うため、室内からの排気 をただ室外に捨てるのではなく、小風量の排熱回収型 ヒートポンプを用いて熱回収する考え。 室内から室外への流気によってDIを可能にする 「エアフローウインドウ」のプロトタイプの設計・試 作を三協立山アルミ(富山県高岡市)に委託。実大モ デルに設置された試作品は幅1.6m×高さ1,1m。 同ウインドウを用いた実大施工や実証実験をJ建築シ ステムと土屋ホームトピア(札幌市)に委託し、雨仕 舞や空気流通などを考慮した仕様詳細を行っていく。 ■いかに効果を評価 室外の風圧・温度・日射などの変動、ポーラス材表 面・内部での結露発生の有無など検証すべき課題は多 い。既に実大モデルでの実証実験で通気による熱回収 の効果は確認されているが、高性能な躯体で得られる、 その効果をどう評価するかがポイント。 もし、新築住宅に実用化されれば、外壁から給気レ ジスターが無くなることも想定される。省エネ・省C O2型住宅の次世代技術を北海道から発信する可能性に 期待したい。 低炭素社会の住まい推進会議 中間とりまとめ提出 国土交通省は10月31日、経済産業省など関係省庁と 「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」を開 き、新築住宅・建築物における省エネ基準への適合義務 化などに係る中間とりまとめ案を提出した。10年後の20 年までに標準的な新築住宅で、20年後の30年までに新築 住宅の平均で、それぞれZEH(ネット・ゼロ・エネル ギー/ゼロ・エミッションハウス)を実現する目標を明 記。20年までに住宅・建築物に対して段階的に省エネ基 準への適合を義務化するのに併せて、住宅躯体の外皮性 能や基本的な建築設備のエネルギー消費量、太陽光など による創エネルギー量に対する総合的な評価方法を確立 する。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 旧夕鉄機関区車庫を再利用 北の民家の会 構造材をワイナリーに再生 戦時中の昭和17年頃に建てられたと思われる木造の鉄 道機関区車庫の解体工事現場が11月3日、夕張市内で一 般公開された。 旧夕張鉄道鹿ノ谷機関区動車庫を解体、その古材を農 業施設(ワイナリー)に再利用するプロジェクト。古民 家の移築や古材の再利用を多く手掛ける武部建設は「木 材を再利用できる伝統建築物や古民家は多い。需要さえ あればビジネスとして成り立つ」(武部豊樹社長)とい う。ワイナリーは来年5月に着工、9月に竣工する。竣 工後に完成現場見学会を予定している。 FPのひとりごと 施主さんが住宅ローンを決めたり手続きする際に は、みなさんのところではどうされてますか?私の 関与先では、施主さん自身が銀行と対応するという ところが多いのですが、なかなか希望額にならな かったり、最悪ローンが通らないという方もいらっ しゃって、そんな方がよくご相談にいらっしゃいま す。当然、信用情報的にまったくローンが通らない という方もいらっしゃいますが、よくよくお話を聞 いて整理すると、借入先を変更したり、信用情報を みてみると、今は借りれなくても順序良く整理して いくと、借入れできる方になったりすることも少な くありません。当然ローンの審査というのは金融機 関ごとに基準に違いはありますが、一昔前よりシビ アになっているのは事実です。素人まかせにしてい ると、いつもでも借りれない状態が続くこともあり ますので、そんな時は専門家に相談するのが近道で す。(住宅FP 佐々木茂樹) 「北海道住宅通信」購読と広告のお申し込みは… 株式会社北海道住宅通信社まで Tel:011(864)8580 Fax:011(864)6321 http://www.juu-tsuu.jp/ このFAX情報は、当社のお客様、関係先、お会いした方にお送りしています。今後の情報配信を希望しない場合には、大変恐縮ですが、このFAXを返送願いま す。 FAX番号011(820)1233 □送信停止 (FAX番号 )
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