平成22年 6月30日 園だより №4 札幌市立すずらん幼稚園 782-4350 ホームページ http://www.suzuran-k.sapporo-c.ed.jp/ ダメなものは、ダメ!・・・? 園 長 池 田 洋 「ゼロトレランス」という言葉を耳にしてから久しいのですが、最近、その意味を深く考えさせられること がありました。 「トレランス」とは、 「寛容」という意味ですから、 「ゼロトレランス」は、寛容が無いというこ とになります。つまりは、 「ダメなものはダメ!」の一点張りということです。この指導法は、教育現場での荒 廃が続くアメリカで、生徒に規範意識をもたせるために実践されるようになったという指導方法ですが、日本 においては、この「ゼロトレランス」について、賛否両論あるのが事実です。 果たして、この「ゼロトレランス」を幼児期の子どもたちへの躾の方法として取り入れたら、効果があるの でしょうか。約束事が守れなかった場合の罰を決めておき、約束違反の場合には、その都度問答無用の罰を与 える。幼児期における「ゼロトレランス」が、100%間違った躾け方であるとは思いませんが、 「ダメなもの はダメ!」だけで規範意識の芽生えを培うことはできません。子どもの心の成長は、そんなに単純ではないこ とは、十分に理解できることだと思います。規範意識の芽生えを培う幼児期に必要なのは、その子が、自分の 心で受け止めたり、自分で判断して自分の欲を抑えたりできるようになることです。そのために、一番大切な ことは、他人との信頼関係をつくることだと言われています。信頼できる相手がいて初めて、相手の気持ちを 考えようとしたり、相手のために自分を抑えたりできるのです。 「困った大人にしたくない。きちんとしかろう。ちゃんとほめよう。 『大切にされている』その思いで子ども の心は育ちます。 」という某CMをご存じですか。 「ダメなものはダメ!」では、思考停止にさせるだけです。 かしこい子どもにしていくためにも、私たちは、どんな言葉できちんとしかったり、ちゃんとほめたりしたら よいのでしょうか。私は、本園の先生方の保育の場面で毎日のように、そのヒントをいただいています。先日 の、親子遠足でも「ダメ!」の一言が一度も聞かれなかったことに、私は、驚きと感動を覚えました。さすが、 すずらん幼稚園の教師たちと保護者の皆様方です。子どもたちが、日に日にやさしさとかしこさを増していく 姿は、 「ゼロトレランス」では、決して生まれてこないと確信するようになりました。 1学期もあと3週間余りです。今年の夏は、どんな気候になるのでしょうね。いずれにしても、すずらん幼 稚園最後の夏が、どの子にとっても、また、我々大人にとっても楽しい夏になることを願っています。1学期 の有終の美を飾るためにも、まずは、 「健康」です。 「健康」を維持するためにも、 「○○しないとダメ!」ではなく、 「○○すると・・・健康になるよ!」とプラス 思考になれる言葉かけでよい習慣を身に付けさせていきたいものです。 7月の予定 1 木 青少年科学館出前事業サイエンスショー 5 月 PTA役員会 7 水 防災センター見学 9 金 臨時休園 札幌市全市立幼稚園教諭対象の研修会があります 12 PTA運営委員会 月 個人懇談会(~16 日) ので臨時休園となります。どうぞご了承ください。 14 水 『わくわくひろば』 15 木 誕生会・PTA古本市 16 金 PTA古本市 20 月 防災センター見学予備日 21 水 PTA資源回収 終業式(午前保育) 金 夏休み中絵本貸出し日 23 別紙にてお知らせいたします。保育参加の保護者の方 が同伴いたします。 学級便りでお知らせしていきます。 6・7月生まれのお友達の誕生会をいたします。 カップ・ランチクロス・おしぼり・歯ブラシを持た せてください。 誕生児の保護者の方は、10時35分までにホール にお集まりください。 8月18日:2学期始業式 休み中の貸出しについては、後日お知らせいた します。 お 知 ら せ 玄関にデジフォトフレームを用意いたしました。 今後、毎週金曜日に1週間の園生活を写真にて お知らせしていきたいと考えています。 降園時刻より30分ほど前から準備し、 繰り返し 流していきます。 子どもたちが出てきましたら切 り上げさせていただきますので、 お子さんたちの 生活の様子をどうぞご覧ください。 本日(30日)の幼児教育講演会には、本園 のみならず、東区のたくさんの方々がご参加さ れました。講師 前野 紀恵子氏のお話を熱心に 聴講され、意義あるひと時を共有できましたこ とを感謝申し上げます。 6月末より大谷大学の学生さん2名が毎週金曜日 午前中に保育ボランティアに来てくださっています。 きのした こうへい かさじま 木下 浩平さん と 笠島 みどり 緑 さん です。 どうぞ、よろしくお願いいたします。
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