2002年11月タイ旅行記・大槻幸代

タイ旅行記
平成14年
平成14年11月3日~8日
大槻幸代
11月3日(日)
今回のタイ行きは、タイマッサージの講習生で、第2期卒業生、第3期卒業生
の二人も一緒である。
彼女たちが、ちょうど私たちが行こうと思っていた時期と同じ時期に、バンコ
ク ・ ワ ッ ト ポ ー の 、 タ イ マ ッ サ ー ジ ス ク ー ル へ 行 こ う と し て い た の で 、「 じ ゃ
あ一緒に…」と言うことになった次第である。
川辺さんとは、行きのスカイライナーで合流し、他の二人とは成田空港で無事
に合流。
バンコクでトランジットして、タイ・北部の町チェンマイへと向かった。
チェンマイでは、先生の15年来の友人でタクシードライバーのヴィシャーン
が迎えに来てくれていた。彼は、風邪をひいたらしく、革ジャンを着ていた。
タイ…と言っても、北部の方の乾期は、さすがに朝晩冷え込むので、厚着をし
ている人も多いのだが、革ジャンにはさすがにビックリした。ホテルにチェッ
クインした後、日本タイマッサージ協会の名誉会長であるソンバット先生とお
会いして、お食事に行った。チェンマイでは、ここ数日、異常な雨量であちこ
ちの道路や建物が冠水していた。車で走っていると、お堀と道路の境界が解ら
なくなってしまった所や、池のようになった道路など、大雨の爪痕がそこかし
こに見られた。
レストランは、タイダンスを見ながら食事が出来る
ようになっていた。途中、川辺さんと中村さんも、
他のお客さん達と一緒にダンスにかり出されたりし
て、楽しく食事の時間を過ごした。このレストラン
でダンスをしている人たちのダンススクールを見学
しに、明日の午前中行く予定である。
そしてその後、チェンマイで有名なナイトバザール
に寄ってからホテルへ戻った。この日の夜は、0時
近くからまた凄い勢いで雨が降り始めていた。
11月
4日(月)
朝8時にホテルのロビーで集合して、1階のカフェで朝食。その後、9時半に
ソンバット先生と待ち合わせをして、昨日観たタイダンスの方々が通っていら
っしゃるダンス教室の見学…のはずが、昨夜の雨がだめ押しになったのか、ダ
ンススクールが浸水してしまい、練習自体が出来なくなってしまったために、
見学もまた駄目になってしまった。
急遽、ソンバット先生が技術アドバイザーを務める
タイマッサージスクールが、チェンマイ大学アート
ミュージアム内に出来たとのことだったので、そち
らにお邪魔して、フットマッサージをして頂きまし
た。広々として、綺麗な所でした。窓からは裏のバ
ナナ畑がみえたりして、のどかな雰囲気が、とても
良 か っ た で す 。フ ッ ト マ ッ サ ー ジ も 、1 時 間 の 中 で 、
フット・腕・肩・首までやってもらえて、気持ちが
良 か っ た で す 。こ こ で は 、フ ッ ト ク リ ー ム で は な く 、
アロマオイルを使ってマッサージをやってくれました。お昼は、先生のお友達
のジャンが教えてくれたヌードル屋さんで、クィッテオと言うお米から作られ
た 麺 を 食 べ ま し た 。美 味 し か っ た で す よ 。お 客 さ ん 全 部 、タ イ 人 で し た か ら ね 。
-1-
本当に地元の人しか知らないお店…って感じでした。
そのまま、ブンタトゥック伝統病院に行き、先生は校長先生と今後の「日本タ
イマッサージ協会」についてのお話をし、私を含めた4人は、2時間のタイマ
ッサージを受けました。1人2時間で250バーツ。エアコンがちょっときつ
かったのですが、やっぱり町のタイマッサージ屋とは違って、悪い所を見つけ
る と 、 そ こ を 良 く ほ ぐ し て く れ る ん で す よ ね 。「 こ こ が 悪 い よ 。」 っ て 教 え て
くれるんです。そして、そこを丹念にマッサージし
てくれるんです。
「 あ ぁ 、こ こ は 慰 安 の た め の マ ッ サ ー ジ で は な く て 、
ちゃんと治療のためのマッサージをしてくれるんだ
な ぁ 。 や っ ぱ り 、 病 院 な ん だ な ぁ 。」 と 、 改 め て 実 感
しました。マッサージしてくれた人達は、本当にみ
んなフレンドリーで優しくて、暖かい気持ちの人ば
かりでした。それもまた、気持ちよさの一端を担っ
ていました。
夕方の4時半に、ホテルのロビーまでソンバット先生が迎えに来て下さり、今
度はエイズの子供達に会うために出かけました。彼らには、前回タイに行った
折りにも会いに行き、タイマッサージ協会の会員さん達が募金箱に寄付して下
さったお金をお渡ししてきたのです。その時に、責任者の方が「子供達は、例
え ば ゲ ー ム ボ ー イ と か 腕 時 計 な ん か を 喜 ぶ ん で す よ 。」と 教 え て 下 さ っ た の で 、
今回、協会員の方々が寄付して下さったお金で、そこの財団でみている子供達
24人分の、子供用腕時計を買って(しかも、ベルトの色とか色々工夫して、
2 4 種 類 全 部 色 や 形 の 違 う 時 計 を 選 ん だ の で す よ ! )、 今 回 は そ れ を 届 け に 行
ったのです。前回訪問したハウスは、ここのところの大雨で浸水し、みんなセ
カンドハウスに居るとのことで、彼らが学校から戻る5時以降に着くように行
きました。
ここには6人の男の子供達が居ました。みんな人な
つこく「サワッディ カッー」と元気に手を合わせ
て挨拶をしてくれました。中にはいると、早速子供
達が、冷蔵庫で良く冷やされたミネラルウォーター
を 持 っ て き て く れ ま し た 。( 一 所 懸 命 人 数 を 数 え て 、
持ってきてくれたんですよ)お家の中を見て回ると
きにも、子供達は付いて回り、私たちに興味津々と
いった感じでした。お家の中は清潔で、壁にはボラ
ンティアの人達や、HIVに感染していながらも、
発症せずに今も元気にしている施設の卒業生達が描いたイラストが一面に描い
て あ り ま す 。「 ど ら え も ん 」 や 「 ミ ッ キ ー マ ウ ス 」 な ど 、 子 供 が 喜 ぶ キ ャ ラ ク
ターなどが多かったですね。子供達が夢中になったのは、前回と同じく、先生
が持っていたデジタルビデオカメラ。液晶画面に自分たちが映るのが面白いら
しく、撮ってあげたくても、画面にどんどん近付いて来てしまうので、撮るこ
とも出来ないくらい、彼らは夢中で見ていました。あとは、カメラ(普通のカ
メラ)にも興味を示し、ある子は、川辺さんが持っていた、折り畳みの傘に興
味を示していました。みんな、本当に好奇心の強い
子達で、可愛かったですよ!
そしていよいよ、買っていった時計を全部広げて、
好きな時計を選んで貰いました。日本だと、赤は女
の子の色、青は男の子の色…みたいなイメージが強
いのですが、彼らは
全く気にせず、赤いベルトの時計を選ぶ子が多かっ
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たのに、ビックリしました。そして、私たちにゼスチャーで「時計を僕の腕に
付 け て 。」 と み ん な が お ね だ り を し て く る の で す 。 な の で 、 私 た ち は み ん な の
選んだ時計を袋からだし、一人一人腕に付けてあげました。
病気のせいなのか、彼らは痩せていて腕も細いために、ベルトの穴が足りなく
て、グルグル回ってしまう子も居て、所長さんに時計の穴を増やしてもらえる
ように先生から頼んで貰いました。それでも嬉しそうに、ジーッと時計を眺め
ている彼らが、見ている私たちにはとても愛おしく感じられました。時計のお
礼に…なのか、一人の子が手品を見せてくれたり、私たちの膝に乗ってくる子
が居たり、随分と仲良しになった頃、彼らの食事の時間が近くなったので、私
たちも帰途につきました。彼らは、自分たちで出来ることはやる、と言う環境
の 元 、手 品 を し て く れ た 年 長 の 子 が 、炒 め 物 を 作 っ た り し て い ま し た 。本 当 に 、
彼らが幸せでありますように、その時間が、長く続いてくれますように、神に
祈るような想いで、子供達が見送ってくれる中、私たちは施設を出ました。
11月
5日(火)
昨日と同じように、8時に朝食。9時半に、お友達
のヴィシャーンがホテルまで迎えに来てくれて、ド
ィ ・ ス テ ッ プ に 行 く 。「 ド ィ 」 と は タ イ 語 で 「 山 」 と
いう意味なのでドィ・ステップとは「ステップ山」
と言うことだ。この山にある滝まで2台の車で向か
う。私はヴィシャーンの車で向かった。目的の滝に
着いて、これからが今日のメインイベント!滝行を
するのだ!
先生はチェンマイに来るたびにこの滝を訪れ、滝に
打たれたり、瞑想したりして過ごすのだ。私も何度
かしたことがあるのだが、滝に打たれた後は、視界がクリアーになり、頭が軽
く感じて生き返ったような気分になれる。今回は、久々の滝行になる。まずは
み ん な で 体 操 を し て 、さ ら に は 手 の ひ ら で 体 中 を 叩 い て 気 合 い を 入 れ る 。最 初 、
先生が見本を見せた後、私が挑戦。とにかく久々の滝行。タイと言えど乾期の
時期は気温が低いため、水の温度もまた低い。更にここ数日の大雨のせいで、
水量がまた半端ではなく、滝壺の周囲はいつも以上に風が強い。滝にあたった
最初、呼吸が上手くできなくて、軽い過換気状態に陥る。息をうまく吐ききれ
ないまま、吸う方が多くなってしまうのだ。自分では全くコントロール出来な
い。一度滝から外れ、後ろを向いて呼吸法を行い、呼吸を整える。十分に吐き
きることが出来る様になってから、もう一度滝にあたる。今度は上手く呼吸が
出来た。最初冷たく感じる水も、徐々に温かく感じ、それとともにこの山の自
然に溶け込んでいく様な錯覚を覚える。自分の存在が、この山の中で…この自
然の中で受け入れられた気がする。どれくらいの時間あたっていただろう。終
わったときには、生まれ変わったかのように視界が明るく、物の輪郭がはっき
りしていて、清々しかった。
次に増田さん、川辺さん、そして中村さんが挑戦。3人ともに長くあたってい
た 。川 辺 さ ん は 、私 と 同 じ く 途 中 で 呼 吸 が 苦 し く な っ た ら し い が 、呼 吸 を 整 え 、
再度挑戦していた。中村さんが滝にあたっていたとき、タイ警察の人達が何人
か来ていて、その中の一番偉そうな人が、時計を指さしながら、私たちに何か
を言っていたけれど、何を言っているのかは解らなかった。時間が長いと言っ
ているのか、それとも何分くらいやっているのかと聞いているのか…。中村さ
ん が 終 わ っ た 後 、も う 一 度 先 生 が 滝 に あ た っ て 、先 生 は こ こ に 残 り 、私 た ち は 、
山 の 中 腹 に あ る ワ ッ ト ・ プ ラ タ ー ト( ワ ッ ト と は 、お 寺 の 意 味 )に 観 光 に 行 く 。
ワット・プラタートの駐車場周囲のレストランで昼食。滝にあたって寒かった
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ので、ここでお昼を食べ、コーヒー飲んで生き返る。すっごく可愛いダルメシ
アンの子犬がいた。
昼食の後、ケーブルカーでお寺へ向かう。このお寺は、金で彩られた仏塔があ
る。今日のように天気が良く、太陽が出ている日には、仏塔がまぶしい。境内
を、色々と説明しながら見て回り、バナナ入りワッフルを買い食いしたり、お
みやげ物屋で買い物した。バナナ入りワッフルの他には、焼きバナナと焼き芋
を買ったけど、焼きバナナは評判が今ひとつだった。味はまさにプルーン。ち
ょっと意外な味だった。焼き芋は美味しかった。
お寺を出て、急いでスクールに行く。昨日はお休みだったハーバル(薬草)サ
ウナに入るためだ。3時にそこで先生と待ち合わせていたのだが、10分ほど
遅れて到着。サウナではゆっくりと暖まる。スクールで布を借りて、それを身
にまとって入るのだ。体が冷えていたので、この熱は心地よかった。時々水を
浴びながら、ゆっくりと暖まる。30~40分くらい暖まった後、着替えて外
に出て、飲み物を飲んでいるときに、スクール終了のオンナモが始まる。みん
なと一緒にオンナモを唱える。増田さん・川辺さん
・中村さんにとっては、初めての本場のオンナモ。
そして、先生や私にとっては、久々の本場のオンナ
モだった。サウナの後、ヴィシャーンの知り合いの
タイマッサージ屋へ行き、2時間のタイマッサージ
を受ける。気持ちよかった。ここのやり方は、学校
とはまたちょっと違う、レックチャイヤのスタイル
だったが、気持ちがいいことには変わりなかった。
こ の 後 、「 ザ ・ ギ ャ ラ リ ー 」 と 言 う レ ス ト ラ ン に 行 っ
た。ここは、チェンマイを流れるピン川沿いにある
レ ス ト ラ ン で 、 か つ て ヒ ラ リ ー 夫 人 も 訪 れ た と い う レ ス ト ラ ン だ 。( ヒ ラ リ ー
夫人の写真も飾ってあるのだ)ここのココナッツアイスクリームがとにかく絶
品なのだ!!それを楽しみに、美味しいタイ料理を堪能し、いよいよココナッ
ツアイスクリームを注文したら、返事は「フィニッシュ」…。ショックだった
…。
気を取り直して、ナイトバザールへ。
ここは、毎晩露天が出ているところで、お土産を買うにはもってこいの場所で
ある。
毎晩ここで買い物をしていたのだが、今日もまた来てしまった。チェンマイ最
後の夜だから、買い忘れた物などを買いに来たのだ。駐車場に車を止めて買い
物。一通り買い物をして、先生が一旦買った物を車に置いてくる間、私たちは
バーガーショップで休憩。ところが、先生が置いてくるはずの荷物を持って現
れ た 。 ど う し た の か と 思 っ た ら 、 車 が 無 い と い う 。「 え ! ? 」 っ と 耳 を 疑 う 私
たち。とっさにみんな、盗まれた自分の荷物の中身を思い浮かべたり、気持ち
が舞い上がる。その間に先生は、ツーリストポリスに行って説明。最終的に、
止めた場所が探していたフロアーの更に1階下だった事が判明。車は無くなっ
たわけではなかった。とにかくホッとした…。
11月
6日(水)
今日は7時半に朝食。そして9時に、タイマッサー
ジスクール(TMC)へとルーシーダットン(タイ
式ストレッチング)を習いに行く。4日に、フット
マッサージをして貰った所だ。
彼女たちは、タイマッサージをする前に毎朝、この
ルーシーダットンをやっているそうだ。全部で15
の動作を、呼吸に合わせてゆっくりとやっていくのだ。ちょっと苦しい動作も
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ありましたが、体が伸ばされて気持ちが良かった。この日は午後早い飛行機で
バンコクへ行く予定だったので、11時半には終了。彼女たちが作ってくれた
昼食は玄米と菜食が中心でとてもおいしく、ありがたく頂いて、最後に先生方
と記念撮影をして、お別れをする。
13時10分過ぎに、ヴィシャーンに送ってもらっ
てチェンマイ空港へ。今回、ひどい風邪をひいてい
た彼だけれど、少し体調も復活してきていた様だ。
また来るね…と言って彼と別れ、私たちは一路バン
コクへ。
バンコクはチェンマイに比べてやっぱり暑かった。
ホテルにチェックインして、まずは増田さん達が明
日から通う、ワット・ポーのタイマッサージスクー
ル申し込みに行く事になった。先生と増田さんがト
ゥクトゥク(40バーツ)で、中村さんと川辺さんと私はタクシー(37バー
ツ)でスクールへ向かった。手続きを終え、明日から彼女たちを教えてくれる
先生ともお会いでき、その後はワット・ポーを見学してから、バンコクの中心
地方面・サイアムスクエアにタクシーで行った。あちらはタクシーに5人乗っ
ても(ドライバー含め6人…っていうことです)問題なし。
最初に夕食。最近、バンコクに来た時には必ず1回は食べに来るタイスキ屋さ
んへ直行!タイスキ…といっても、実際はしゃぶしゃぶに近い。野菜やお肉、
フィッシュボールなどをお湯に入れて、煮えたらたれに付けて食べるのだ。ピ
リ辛のたれが、やみつきになる。
食事の後は、BTS(タイのスカイトレイン)に乗って有名なタニヤ通りの近
くへ行き
( タ ニ ヤ 通 り は 、日 本 の ビ ジ ネ ス マ ン が 多 く 訪 れ る た め 、日 本 語 の 看 板 が 多 い )、
「有馬温泉」というタイマッサージ屋で1時間タイマッサージを受ける。ここ
は名前からも解ると思うが、お客さんの90パーセントが日本人である。なか
なか激しいタイマッサージだった。先生がやって貰った人はとても上手だった
らしい。まぁ、当たり外れはあるかな…。
その後、スターバックスでちょっと休憩して、タクシーでホテルに帰った。
私の部屋で、ちょっと色々とお話ししてから解散。さて、シャワーでも浴びて
…なんて
考えていたらノックの音。誰かと思ったら、増田さんが「先生、ちょっと来て
… 。」 と た だ な ら ぬ 雰 囲 気 。 ど う し た の か と 思 っ て 、 彼 女 の 部 屋 に 行 っ た ら 、
部屋の鍵が見あたらないと言う。このホテルは、鍵を部屋の中の決められた場
所に置く事によって、部屋の中の電気が使える状態になるシステムを取ってい
る。彼女がお風呂にお湯をためようと、お風呂の栓をした瞬間、部屋中の電気
が消えたのだそうだ。彼女は間違いなく、鍵を取り付けたらしいのだが、暗が
りの中、手探りで探したら、鍵が無くなっていたと言うのだ。彼女は完全に怖
がっていて、何とか原因を解明しなくては…と、ベランダ(この部屋には、小
さなテラスが付いていて、出られる様になっていた)に出るための扉まで行っ
た時、鏡台の前に鍵が置いてあるのを発見。しかも、彼女のウエストバックと
ベストと一緒に置いてある。私が思うに、一度鍵を取り付けて、部屋の中の電
気を付けた後、無意識に外して、荷物と一緒に鍵を置いたのではないかと…。
もう、大爆笑だったが、彼女は怖くて、結局その日はお風呂に入らず、翌日の
朝シャワーを浴びたらしい。
11月
7日(木)
朝7時半に、ホテル内のレストランにて朝食。
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8時半に、スクールに行く。生徒さんを見送ってから、私たちはタクシーでワ
ット・ポーへと行った。小1時間、先生はそこでワット・ポータイマッサージ
スクールの校長先生への質問をまとめ、その横で私は観光客の人間ウォッチン
グ。まだ9時前だというのに、観光客が来る来る…。日本人から欧米人、中国
系 の 人 達 や タ イ の 人 ま で 、色 々 で あ る 。殆 ど が ツ ア ー コ ン ダ ク タ ー と 共 に 来 て 、
そこでワット・ポーに関する説明を聞き、あるグループは涅槃仏(あの有名な
…)を見ていき、またあるグループは見ないで次のお寺に移動して行った。で
も、このお寺に来て、涅槃仏(リクライニングブッダ)を見ないで帰るのって
どうよ…と思ってしまった。もったいなさ過ぎ。
それからスクールに行き、校長先生とお会いして、色々とお話を伺った。イン
タビューはおよそ1時間半くらい。校長先生にお礼を言ってお別れし、3人に
会うために上に上がった。驚いた事に、エアコン完備の部屋に変わっていた。
私たちの頃は、自然の風が気持ちよかったのに…。どこもかしこもエアコン完
備になってしまうのって、ちょっと残念。
しかも、ここに3人の姿がない。受付で聞いたら、昔
の事務所がスクールになったらしく、そちらで勉強し
ているとの事。すぐにそちらに行ってみた。彼女たち
を 捜 し て 居 る う ち に 、3 階 で 勉 強 し て い る 植 松 さ ん( 第
2期卒業生)と会ってビックリ!!偶然彼も、こちら
に勉強に来ていたのだった。彼女たちは2階で勉強し
ていた。植松さんも、彼女たちが来た事で嬉しかった
みたいだ。ターティアンの船着き場まで、みんなでお
昼ご飯を食べに行った。楽しかった!
その後、一旦ホテルに戻り、荷物を置いてから、病院内でやっているタイマッ
サ ー ジ を 受 け に 行 っ た 。( 要 予 約 ) タ イ マ ッ サ ー ジ と 、 薬 草 タ ッ プ の セ ッ ト で
お願いして、薬草タップも受けてみた。蒸した薬草パックで体中をタップして
貰うのだが、部屋内部の冷房が強くて、タップされた所がかえって冷えてしま
い、あまり気持ちが様とは思えなかった。
ホテルに戻って6時に私の部屋にみんなが集合。彼女たちは今日だけでもう、
うつ伏せまで進んだらしい。これはかなり早いペースだ。明日の午前中には最
後までいって、あとの3日半はひたすら練習になるらしい。
それからリバーサイドのレストランまで行って夕食。5人で食べる最後の夕食
だ。オープンテラスの席で、美味しく食事をして、その後カオサンロードまで
行ってお買い物。
ここは、世界中のヒッピーが泊まりに来たりしている所で、お店も充実してい
る。実は、泊まっているホテルから割と近いのだ。歩いて10分くらい…か
な!?
帰りはプラプラと歩いてホテルまで戻った。
11月
8日(金)
7時半に朝食。8時半ちょっと前にチェックアウト
して、8時半にスクールに行く3人とそこでお別れ。
先生と私はタクシーで国際線空港へ行き、そこで荷
物を預けてから、国内線空港へと移動。10時50
分の飛行機で、タイの南部の町ハジャイへと行った。
そこからタクシーで海沿いの町ソンクラーを目指し
た。この町にあるワット・マチマワートと言うお寺
に、ルーシーダットンの壁画があると聞いて、それ
を見るために、そして何故そこにその壁画があるのか、僧侶にお話を聞けたら
…と思ってここまで来たのだ。このお寺に、ソンバット先生の親友である高校
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の先生が通訳をするために来て下さったのだ。ここで壁画をゆっくりと見て、
僧侶の方にもお話を聞けて、お寺を後にした。
その後、ここのシンボルである人魚像を海岸まで見に行き、その先生が空港ま
で送ってくれた。フライトがちょっと遅れたが、大雨の中飛行機は無事バンコ
クへ。
バンコクに着いてから国際線空港に移動。チェックインした後、買い物したり
食事をして、夜行便でバンコクを発った。今回は6日間で3カ所をまわった慌
ただしい旅だったが、川辺さん、中村さん、増田さんたちと一緒にいる楽しさ
に救われ、短いながらもタイを満喫できた旅だった。そして、チェンマイ伝統
病院の校長先生やワットポーの校長先生とも実りあるお話ができ、とても中身
の濃い旅行となった。
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