[公開用]B-P Peak実施計画書

Baden-Powell
Scout Peak
遠征登山計画書
1
CONTENTS
目次
概要
3
日程表
4
タクティクス
5
予算
6
緊急時ルール
連絡体制
7-10
11
連絡先リスト
12-15
装備リスト
15-16
地図
17-18
2
概要
隊名 Baden Powell Scout Peak 登山隊 2012
目的 スカウティングの活性化と、ローバーリングの追求
8,000m峰登頂に向けた登山技術の向上
目標 Baden-Powell Scout Peak(5,718m) [ランタン国立公園, ネパール] の登頂
期間 2011年2月19日(日)∼2011年3月9日(金)
隊員
L.D.
長島昌木
Masaki
NAGASHIMA
(男)
B (Rh +)
海老澤允伸
Masanobu
EBISAWA
(男)
O (Rh +)
所属
ボーイスカウト東京連盟 南武蔵野地区 小金井第1団 RS隊
在学先
慶應義塾大学 環境情報学部 1年(慶應義塾體育會山岳部所属)
住所
電話番号
生年月日
パスポート
登山歴
夏季:穂高連峰縦走、他 冬季:槍ヶ岳、富士山、鳳凰三山 他
所属
ボーイスカウト東京連盟 北多摩地区 清瀬第2団 RS隊
在学先
中央大学 商学部 2年
住所
電話番号
生年月日
パスポート
登山歴
夏季:富士山、他 冬季:富士山、天狗岳、鳳凰三山
※Baden-Powell Scout Peakは外国人のみの登山隊での登山は認められないため、ネパール人同伴者
3名(ガイド1名,ポーター2名)がつく。
3
日程表
日付
午前
午後
2/19
日
成田空港集合
15:55出発(CZ386便)、20:00広州着
2/20
月
広州滞在
19:10広州発(CZ3067便)、22:10ネパール着
2/21
火
現地調達物購入
装備確認
2/22
水
カトマンズ[1,350m]出発(バス)
カカニ[2,050m]到着
2/23
木
カカニ出発(バス)
シャブルベシ[1,470m]到着
2/24
金
シャブルベシ出発
ラマホテル[2,480m]到着
2/25
土
ラマホテル出発
ランタン村[3,430m]到着
2/26
日
ランタン村出発
キャンジン・ゴンパ[3,860m]到着
2/27
月
高度順応( ツェルコ・リ[4,984m]登頂)
2/28
火
休養日
2/29
水
キャンジン・ゴンパ出発
3/1
木
ハイキャンプ→B-P Peak[5,718m]→ハイキャンプ(orキャンジン・ゴンパ)
3/2
金
ハイキャンプ出発
ランタン村到着
3/3
土
ランタン村出発
シャブルベシ到着
3/4
日
シャブルベシ出発(バス)
カトマンズ到着
3/5
月
天候SP日(順調な場合、カトマンズ観光)
3/6
火
天候SP日(順調な場合、カトマンズ観光)
3/7
水
天候SP日(順調な場合、カトマンズ観光)
3/8
木
天候SP日(順調な場合、カトマンズ観光)
3/9
金
カトマンズ滞在
ハイキャンプ[4,987m]到着
解散、23:15ネパール出発(長島)
※飛行機の発着時刻は全て現地時間
※長島は23:15(3/9)ネパール→(CZ3068便)→5:45(3/10)広州10:10(3/10)→(CZ385便)
→14:55(3/10)成田に到着の予定。
※海老澤は23:15(3/28)ネパール→(CZ3068便)→5:45(3/29)広州10:00(3/29)→(CZ385便)
→14:55(3/29)成田に到着の予定。
4
タクティクス
6000
5800
5600
5400
5200
5000
4800
4600
4400
4200
4000
3800
3600
3400
3200
3000
2800
2600
2400
2200
2000
1800
1600
1400
1200
日付
2/22
2/23
2/24
2/25
2/26
2/27
2/28
2/29
3/1
3/2
3/3
3/4
シ ラ
ャ マ
ブ→ホ
ル テ
ベ ル
シ あ
ラ ラ
マ ン
ホ→タ
テ ン
ル 村
ラ キ
ン ャ
タ→ン
ン ジ
村 ン
キ ツ
ャ ェ
ン⇄ル
ジ コ
ン リ
休
養
日
場所
カ カ カ シ
ト カ ン ャ
マ→カ カ→ブ
ン ル ン ル
ズ 二 二 ベ
シ
キ ハ
ャ イ
ン→キ
ジ ャ
ン ン
プ
ハ B
イ P
キ⇄P
ャ E
ン A
プ K
ハ ラ
イ ン
キ→タ
ャ ン
ン 村
プ あ
ラ シ
ン ャ
タ→ブ
ン ル
村 ベ
シ
シ カ
ャ ト
ブ→マ
ル ン
ベ ズ
シ あ
※標高について:
シャブルベシ、キャンジン間、ツェルコ・リの標高はlonely planetによった。
ハイキャンプおよびB-P Peakの標高は情報により誤差があったため暫定値として定めたものである。
ハイキャンプ(4,900 / 4,987 / 4,996) B-P Peak(5,718 / 5,825 / 5,890)
5
予算
国内費 単位:円
項目
交通費
往復の飛行機
単価
人数
回数
金額
¥82,650
2
1
¥165,300
渡航中食費
¥1,500
2
2
¥6,000
アタック時用食費
¥1,000
2
6
¥12,000
共同装備
¥25,000
1
1
¥25,000
低酸素室利用料
¥19,000
2
1
¥38,000
セブン・エー
¥16,600
2
1
¥33,200
衛星電話レンタル料
¥14,700
2
1
¥29,400
¥900
1
10
¥158,950
2
備考
食費
装備費
トレーニング費
保険料
通信費
通話料 ¥300/分
小計
¥9,000 1回3分
¥317,900
国外費 単位:無印はRS(ネパールルピー),$(米ドル)はUS$と記載
項目
食費
カトマンズ滞在時用
雑費
単価
人数
回数
金額
500
2
9
10,000
2
1
20,000
US$80
交通費
ビザ費
US$40
2
1
宿泊費
現地ホテル代(二人分)
US$27
1
8
登山料
ネパール連盟仲介
US$1,550
2
1
小計
¥149,180
2
項目
単価
備考
9,000 500RS/日
US$216 食費含まず
US$3,100
¥298,360 ※1
合計 単位:円
人数
回数
金額
国内費
¥158,950
2
¥317,900
国外費
¥149,180
2
¥298,360
¥308,130
2
¥616,260
合計
備考
※1:国外費は日本円に換算(換算レート:1RS=0.92円, 1ドル=80円)
6
緊急時ルール
ルール
1. 緊急事態が発生した場合、下記リスクマネジメントに従い対処
2. 基本的に単独行動は禁止
3. 情報は隊員並び全ての関係者が共有するものとする。
リスクマネジメント
-渡航前
▽外務省からのスポット情報に対する渡航12時間前の対応
「1」十分注意してください
在日ネパール大使館に連絡の上、計画実施
「2」渡航の是非を検討してください
隊員間で協議し是非を判断
「3」渡航の延期をお勧めします
中止、もしくは延期
「4」退避を勧告します
中止、もしくは延期
▽ネパール国内でテロ等の大きな犯罪が起きた場合
・活動地、滞在地で起きた場合
中止、もしくは延期
・活動地、滞在地以外で起きた場合
外務省から発信されるスポット情報や在ネパール大使館からの情報により、隊員全員で渡航の是
非を協議する。
-渡航中 ※移動中を含む。トレッキング中・登山中は更に別項目あり。
▽ネパール国内でテロ等の大きな犯罪が起きた場合
発生地と現状を把握し安全な場所に避難して待機。情報収集並び情勢の回復を待つ。滞在地及び
活動先に外出禁止令並び警報が出されていなければ、計画の継続を協議する。情勢悪化後48時間
以上回復が見られなければ計画を中止する。
▽各種危険への対応
・スリなどの軽犯罪
現地警察へ被害を届け、金銭または高額なものについては保険会社に連絡する。
・バンダ(ストライキ)の発生、突発的な闘争
外出禁止令が出されていない場合、プログラム実施の是非はアドバイサーを交え隊員全員で協議
する。在ネパール大使館から発信される情報を判断材料とする。
・マオイストとの遭遇
日本人を含む外国人を攻撃の対象としないことを明らかにしているが(外務省海外安全HP参照)、
万一遭遇した場合、身体の無事を第一に考えその場を去る。金銭の要求にはやむなく応じること
もある。常に集団行動を鉄則とする。
▽誘拐事件に巻き込まれた場合
x日以上隊員から連絡がない場合、日本側は各隊員の家族、日本の警察、外務省、在日本ネ
パール国大使館、在ネパール日本大使館へ早急に連絡する。(外務省海外安全ホームページよ
7
り、2003年以降ネパール国内における外国人の誘拐は報告されていない。)
▽負傷・死亡した場合
・軽傷(病院へは行かず応急処置で賄える範囲)
持参の救急セットで処置し様子を見る。
・重傷、重体(病院へ搬送、手術が必要なケース)
搬送後保険会社、家族、日本大使館へ連絡する。
病院に待機し、滞在先で留守本部と連絡を取り計画継続について協議する。
・死亡
留守本部、保険会社、家族、在ネパール大使館へ連絡の後、計画を中止する。
▽病気になった場合
・装備の薬品で対応できる場合
隊員に相談の上、服用する。服用後、回復が見込まれなければ医師に相談する。
・装備の薬品で対応できない場合
早急に医師に相談する。※医療機関については連絡体制参照
▽パスポートの紛失、盗難にあった場合
在ネパール大使館へ連絡し、渡航証明書の発行を受け帰国する。計画は中止。
▽活動費を紛失した場合
・全額を紛失し帰国に手数料がかかる場合
計画を中止し、帰国の方法をを隊員、関係者で協議する。
・全額を紛失し帰国に手数料がかからない場合
計画を中止し帰国手続きを取る。
▽航空券を紛失した場合
発行した旅行会社、在ネパール大使館へ連絡し再発行の手続きを取る。
▽隊員が帰国を求める場合
・親類に不幸、危篤の連絡があった場合
本人が帰国を求める場合これを尊重し、早急に帰国手続きを取る。計画は中止。
・その他
協議の上、最終可否を下す。
▽治安悪化または何らかの理由により航空機が運休した場合
・往路(日本→広州→ネパール)
成田から既に運休している場合は計画を延期または中止する。トランジット先(広州)で運休が
分かった場合、48時間待機し復旧しない場合は帰国、復旧した場合はネパールの情勢を確認し入
国する。
・復路(ネパール→広州→日本)
ネパール出発時に運休していた場合、宿泊先でしばらく待機し復旧を待つ。広州から日本への便
が運休した場合、宿泊先のホテル滞在を延長し復旧を待つ。どちらのケースでも日本連盟及び各
家族へ帰国遅延の旨を連絡する。
▽移動中のルートに土砂崩れなどが発生した場合
・往路(カトマンズ→シャブルベシ)
以前にも土砂崩れで車両通行止めになったことがあるが、崩壊箇所を徒歩で迂回することで通過
できている。
通行不能の場合、別のルート、別の移動手段での移動を検討し、不可能である場合はカトマンズ
で待機する。
・復路(シャブルベシ→カトマンズ)
復旧の見込みがない場合、別のルート、別の移動手段での移動を検討する。
8
-トレッキング中 ※シャブルベンシ、キャンジンゴンパ間
渡航中 に準じる
▽増水などにより川を渡れない場合
迂回路を探す。ひざ上まで水に浸かる渡渉はしない。
渡れない場合は手前のロッジまたはテント泊で停滞する。
▽荒天(吹雪・大雨)の場合
ネパール人同伴者と協議の上、出発の可否を判断する。
▽負傷・病気・死亡した場合
・軽傷の場合
装備の医薬品を利用して対処する。回復不良の場合、計画を中止し帰国する。
・重傷の場合
留守本部から日本大使館を通じ、ヘリでの搬送を依頼する。
計画の継続の可否は、留守本部と協議の上判断する。
・死亡の場合
留守本部、保険会社、家族、在ネパール大使館へ連絡の後、計画を中止する。
-アタック中 ※キャンジンゴンパ、B-P Peak間
トレッキング中 に準じる
▽行動条件
・視界100m以下の場合、ハイキャンプで停滞する。
・耐風姿勢を強いられる場合、ハイキャンプで停滞する。
・3/4の8:00にアタックが開始出来なかった場合、計画を中止し引き返す。
・エスケープルートは引き返しのみとする。
※分隊について
どちらか一方が(入院を要しない怪我、病気により)行動不能になった場合、以下の通り行動する。
行動不能者にポーター1名をつけ、一方は予定通りに行動する。
分隊中は現地時間18:30に長島から海老澤に衛星電話をかけ、今後の行動について協議する。
19:00の定時連絡は長島が行う。
9
※事前準備訓練について
以下の日程で、事前の雪山トレーニングを行う。
富士山雪上訓練
慶應義塾体育会山岳部の雪上訓練に参加する。
目的:雪山における基本動作の習得(雪上歩行/ロープ操作/生活技術)
日付:2011年12月10日(土)∼12日(日)
トレーニング山行(天狗岳)
目的:雪山技術の向上/二人で登山することで、意思疎通の円滑化を図る
日付:2011年12月24日(土)∼25日(日)
トレーニング山行(鳳凰三山)
目的:雪山技術の向上/二人で登山することで、意思疎通の円滑化を図る
日付:2012年2月6日(月)∼8日(水)
高所トレーニング
三浦ドルフィンズが運営している高所トレーニング施設で行う。
1/5高所テスト 2/16トレーニング3時間 2/17トレーニング3時間
※山岳登攀保険について
セブン・エーが提供している「海外遠征 登山 クライミング対応 海外旅行傷害保険」に加入する。
参考: http://www.e7a.jp/hoken/kaigai/kaigai.html
6,000m以下の山であるため、運動割増付きプランAが適用される。
タイプは「スタンダード」
内容は以下の通り。
傷害死亡:1,000万円
傷害後遺障害:1,000万円
疾病死亡:1,000万円
治療・救援者:1,000万円
賠償責任:1億円
保険料(21日)16,600円
-保険適用期間は出国日から帰国日まで。
※予防接種について
A型肝炎と破傷風の2種の予防接種を受けた。
A型肝炎:長期滞在でなければ、2回接種することになっている。初回接種から2週間以降に2回目の接
種を受けることができる。有効期間は5年。
破傷風:接種回数は1回。有効期間は10年。
氏名
長島昌木
A型肝炎
2011年7月20日 2011年8月8日
破傷風
2011年7月20日
海老澤允伸 2010年8月12日 2010年8月27日 2010年8月12日
接種場所
新宿そねクリニック
日本検疫衛生協会東京診療所
10
連絡体制
連絡ルール
1.キャンジンゴンパ到着後、毎日現地時間19:00に留守本部に定時連絡を行う。
2.定時連絡の内容は、どこにいるか・隊員の体調・ルート状況・次の日の予定・その他、とする。
3. 登山に出発する際と、登山が終了した際に、カトマンズから留守本部にメールする。
定時連絡
現地時間19:00(Base Campと、それより上に滞在している時のみ)
長島(衛星電話)
↓
留守本部(ヘッドコーチ)
↓
速報記事をブログ(http://bppeak2012.wordpress.com)に掲載
緊急時連絡
病気発症or事故発生
ガイド
長島or海老澤(衛星電話)
↓
↓
ネパール連盟
留守本部(ヘッドコーチ、監督)
↓
↓
救助隊
長島宅
海老澤宅
小金井1団
清瀬2団
日本連盟
11
連絡先リスト
隊員連絡先(衛星電話番号) 日本からかける場合、P.15を要参照
長島 昌木:
海老澤 允伸:
※携帯機種はインマルサットIsatPhonePro
留守本部 ※連絡窓口は原則としてヘッドコーチ
(慶應義塾体育会山岳部監督)
(携帯)
(自宅)
(mail)
(慶應義塾体育会山岳部 オールラウンドチーム ヘッドコーチ)
(携帯)
(自宅)
(mail)
隊員宅
(隊員との関係:父)
(携帯)
(自宅)
(隊員との関係:父)
(携帯)
(自宅)
ボーイスカウト関係
(ボーイスカウト小金井第1団 ローバースカウト隊 隊長)
(携帯)
(自宅)
(ボーイスカウト清瀬第2団 団委員長)
(携帯)
(自宅)
(ボーイスカウト日本連盟)
(携帯)
(自宅)
12
ネパール側エージェント
Nepal Scouts, National Headquarters(ボーイスカウトネパール連盟)
Lainchour, Kathmandu, NEPAL
(電話) +977 1 4419097, 4419001
(mail) [email protected]
政府関係
在ネパール日本大使館
P.O.Box 264 1253,Narayan Gopal Sadak Panipokhari,ward No.3 Kathmandu(North), Nepal
(電話) 977−1− 4426680
(web) http://www.np.emb-japan.go.jp/jp/index.html
カトマンズ滞在時 宿泊先
FUJI HOTEL
P.O.Box: 6209 Jyatha, Thamel, Kathmandu, Nepal
(電話) 977-1-4250435, 4250436
(mail) [email protected]
(web) http://www.fujiguesthouse.com/index-j.php
渡航関係
中国南方航空 成田空港支店
〒282-0004 千葉県成田市成田国際空港第二旅客ターミナルビル内M5051
(電話) 0476-30-0105
(web) http://www.cs-air.jp/
HIS (池袋本店)
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1−11−1ルミネ9F
(電話) 03-3986-5071
x
(web) http://www.lococom.jp/cu/his_008/
13
保険会社
セブンエー (山岳登攀保険 代理店)
〒193-0832 東京都八王子市散田町3­11­11 関谷ビル 105
(電話) 042-669-5330
(mail) [email protected]
三井住友海上ライン 24時間365日事故受付サービス
0120-365-240 (無料・日本語受付)
81-3-3497-0915 (海外から電話する場合)
医療機関
カトマンズ滞在時
Nepal International Clinic
Lal Durbar, Kathmandu ※王宮南門の向かいの路地を入ったところ
(電話) 01-4434642, 4435357
トレッキング・登山中
シャブルベシに診療所がある(直接の連絡手段なし)
ドゥンチェ(シャブルベシ南方10km)に診療所がある(直接の連絡手段なし)
14
15
装備リスト(1)
16
装備リスト(2)
17
地図
18
2/26キャンジン・ゴンパ
3,800m
2/25ランタン村
3,500m
2/23シャブルベシ
1,460m
2,340m
↓至カトマンズ
2/24ラマホテル
3/1B-P Peak
5,718m
19