授業参観者編2 研究授業を参観するときのチェック項目 特に研究授業では,その後の話し合いを有意義なものにするために,共通したチェック項目を設けて おく必要があります。チェック項目には研究テーマに関わる内容(テーマ実現に向けた方策が有効であ ったか等)も入れますが,ここでは一般的な内容のものを例示しますので,参考にしてください。 チェック表(例1) 項 目 課題 A(大変よい) 内 D(改善すべき) 容 チェック欄 課題は,本時のねらいに即しているか。 A B C D 課題は,児童生徒が把握しやすいものであるか。 A B C D 課題提示の方法は,児童生徒の関心を引き出しているか。 A B C D 教具は,児童生徒の思考を助けるのに有効か。 A B C D 教具は,見やすく分かりやすいものか。 A B C D 発問の仕方は,児童生徒の思考を引き出すのに有効か。 A B C D 発問の言葉遣いは,適切であるか。 A B C D 児童生徒の理解の程度を,教師が把握しているか。 A B C D 師 理解の早い児童生徒に対する支援は的確か。 A B C D に 理解に時間がかかる児童生徒に対する支援は的確か。 A B C D 板書は,授業の流れが構造化されているか。 A B C D 板書は見やすく,分かりやすいか。 A B C D 学習プリントは,児童生徒の思考を助けるのに有効か。 A B C D 学習プリントは,見やすく,分かりやすいか。 A B C D 授業のねらいが達成できたかどうかを評価しているか。 A B C D 評価の方法は適切か。 A B C D 児童生徒が書いたり考えたりする時間を保障しているか。 A B C D 授業の時間配分は,適切であったか。 A B C D 関心・意欲 課題に対して意欲的であるか。 A B C D 態度 自分から進んで考えているか。 A B C D 自分から進んで発言しているか。 A B C D 知識・理解 本時の授業内容を理解できているか。 A B C D 達成感 「できた」「わかった」という達成感を得ていたか。 A B C D 評価 自己評価が的確にできていると思われるか。 A B C D 他者評価が的確にできていると思われるか。 A B C D 教具 発問 教 つ 支援 板書 い て 学習プリント 評価 時間 自由記述 児 童 生 徒 に つ い て 自由記述 チェック表活用のアイディア 授業参観者に付箋紙を渡しておき,気づいたことを書いてチェック表に貼ってから提出してもらいま す。例えば,「発問」中心発問が長すぎて,理解できない児童がいた等。そして,同じ項目について書 いてある付箋紙を1枚の紙にまとめて貼り,印刷すれば,検討会資料の出来上がりです。 - 83 - チェック表(例1)は一般的な内容ですが,実際に用いるときは,指導案とチェック表の両方を見な がら授業参観することになり,少々面倒であることも確かです。その打開策として,指導過程に合った チェック表を用いてみるのはどうでしょうか。 以下の例は中学校数学科の授業を念頭において作成したものです。 (導入時・・・課題提示,展開時・・・課題についての練り合いと解決,終結時・・・授業のまとめと評価) 校種や教科により指導過程は大分異なりますので,自校に合わせた形を考えるとよいと思います。 チェック表(例2) 段階 項 目 課題 導 入 A(大変よい) 内 D(改善すべき) 容 チェック欄 課題は,児童生徒が把握しやすいものであるか。 A B C D 課題提示の方法は,児童生徒の関心を引き出しているか。 A B C D 発問 発問の言葉遣いは,適切であるか。 A B C D 支援 課題が把握できていない児童生徒に対する支援は適切か。 A B C D 評価 導入時の評価は適切に行われたか。 A B C D 課題 課題の解決方法は,児童生徒が取り組みやすいものであるか。 A B C D 発問 発問の仕方は,児童生徒の思考を助けるのに有効か。 A B C D 教具 教具は,児童生徒の思考を助けるのに有効か。 A B C D プリント等 プリント・カード等は,児童生徒の思考を助けるのに有効か。 A B C D 学習形態 学習形態は,児童生徒の思考を助けるのに適しているか。 A B C D 支援 児童生徒の理解の程度を,教師が把握しているか。 A B C D 理解の早い児童生徒に対する支援は的確か。 A B C D 理解に時間がかかる児童生徒に対する支援は的確か。 A B C D 時間 児童生徒が考える時間を保障しているか。 A B C D 評価 展開時の評価は適切に行われたか。 A B C D 児童生徒 児童生徒は,意欲的に取り組んでいたか。 A B C D 児童生徒は,自分のすべきことを理解して取り組んでいたか。 A B C D 課題 課題は本時のねらいに適していたと言えるか。 A B C D 時間 授業全体の時間配分は適切であったか。 A B C D 板書 板書は,授業の流れが構造化されていたか。 A B C D 評価 児童生徒の理解の程度を,教師が把握していたか。 A B C D 終結時の評価は適切に行われたか。 A B C D 児童生徒は,本時の授業内容を理解できていたか。 A B C D 児童生徒の自己評価・他者評価は,的確にできているか。 A B C D 自由記述 展 開 自由記述 終 結 児童生徒 自由記述 その他(指導案について等) 上記のような表は,チェック項目が多いので,これらを基に簡略化したものを作る方法もあります。 自校の体制に合ったものを用いましょう。 - 84 -
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