外科後期研修医募集のお知らせ 外科後期研修プログラム

●外科 後期研修医募集の お知らせ
○2年間の初期臨床研修終了後で、将来外科専門医を目指す医師を募集します。
後期研修期間は原則として3年間です。ただし、希望によっては一定期間
(1年未満)は他施設での研修も可能です。
○当院は地域がん診療連携拠点病院に指定され、乳がんをはじめとして、肺がん、
消化器がん等の手術、化学療法および緩和医療などがんに対する集学的治療が
可能な体制を整えつつあります。また、救命救急センターが設置されており、
それぞれに外科のメンバーが主体的に関わっています。したがって研修内容は
日本外科学会専門医修練カリキュラムにある到達目標を十分クリアできる
ものと考えています。以下に概要を示します。
●外科 後期研修プログラ ム
○募集人数:若干名
○研修一般目標
外科専門医において必要とされる診断、治療上の知識、技能を習得することで、
日本外科学会専門医の資格取得を目指す。
○研修方法
①日本外科学会専門医修練カリキュラムに沿って一般外科、消化器外科、心臓
血管外科、呼吸器(胸部)外科、内分泌外科、救急症例を研修する。
②指導医のもとに主として入院患者を担当し手術を中心とした診療を行う。
③当直業務を行い、外科的救急患者の治療を研修する。
④外科関連のカンファレンス、勉強会、学会、講演会などに参加(発表)する。
⑤退院時総括を行い担当患者の退院後フォローを行う。
○指導スタッフ:常勤医:12名
日本外科学会指定施設:指導医3名、専門医6名
日本消化器外科学会専門医修練施設:指導医1名、専門医2名
日本胸部外科学会関連施設:指導医1名、認定医2名
心臓血管外科専門医認定機構基幹修練施設:専門医2名
呼吸器外科専門医認定機構関連施設:専門医1名
日本乳癌学会認定施設:専門医2名、認定医2名
日本救急医学会:認定医1名
日本消化器病学会専門医制度認定施設:指導医1名、専門医3名
日本消化器内視鏡学会専門医認定指導施設:専門医2名
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医1名
○後期研修開始期間は2015年4月からとしますが随時面談に応じます。
○外科週間研修予定表(一例)
8:00
8:30
8:30
12:30
13:15 ~
16:30
月曜
~ 外科症例
検討会
~ 外来診察
手術
火曜
水曜
病棟回診
手術
手術
外来診察
研修
手術
木曜
外科症例
検討会
病棟回診
手術
手術
金曜
内視鏡検査
病棟回診
病棟回診
(総回診)
内科外科放
射線科病理
症例検討会
〇一般外科、消化器外科後期研修プログラム
1 基本的診察法:(一部初期研修プログラムと重複)
(1)病歴聴取
(2)全身診察(頭部、頚部、胸部・乳房、腹部、上下肢、直腸診、リンパ節
触知など)
2 一般・消化器外科検査法
以下の検査法について習熟する。
(1)上部・下部消化管造影(食道・胃透視、小腸透視、イレウス管造影、注腸
など)
(2)上部・下部消化管内視鏡検査(食道・胃内視鏡、大腸内視鏡など)
肛門疾患検査(肛門鏡など)
(3)胆道系検査(ERCP、PTC、PTCD、DIC、胆道鏡など)
(4)超音波検査(5)CT、MRI(6)血管造影(7)核医学検査
3 全身管理(術前、術後管理)
(1)各種注射法の修得
(2)栄養管理(IVH、経管栄養)の修得
(3)輸液、輸血法の修得
(4)各種創の管理
(5)各種チューブ類の管理
(6)薬剤の使用法の修得
4 消化器疾患の診断と治療
対象疾患(2013年手術症例数別記):
食道腫瘍、裂孔ヘルニア、胃腫瘍、消化管穿孔、小腸腫瘍、腸閉塞、虫垂炎、
大腸(直腸)腫瘍、痔核、痔ろう、肝腫瘍、胆石(内視鏡手術を含む)、
胆嚢腫瘍、膵腫瘍、膵炎、脾腫、ソケイヘルニア(成人、小児)、
大腿ヘルニア、腹膜炎
5 救急、救命救急センター業務
(1)急性腹症の診断と治療
(2)腹部外傷の診断と治療
(3)一般外傷の診断と治療
(4)救急蘇生法の修得
6 外来の小手術:アテローマ、脂肪腫、リンパ節生検など
7 その他
〇呼吸器(胸部)外科後期研修プログラム
1
胸部疾患の診断と治療
対象疾患(2013年手術症例数別記):
血胸、気胸、肺良性腫瘍、肺悪性腫瘍、縦隔腫瘍など
(1)開胸手技の基本と胸腔ドレーン法の修得
(2)胸腔内臓器の外科解剖の理解
(3)腫瘍、肺葉切除術の理解
(4)基本的術後管理法の修得
〇心臓血管外科後期研修プログラム
1
心臓、大血管疾患の診断と治療
対象疾患(2013年手術症例数別記):
虚血性心疾患、弁膜症、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤
(1)冠動脈バイパス術、弁置換術、弁形成術
(2)胸部大動脈瘤等の人工心肺を用いた外科解剖の理解
(3)心大血管の外科解剖の理解
(4)強心剤、抗不整脈剤、ペースメーカー、スワンガンツカテーテル、人工
呼吸器などの使用法を含めた基本的開心術、術後管理法の修得
(5)体外循環法の基本的理解
2 末梢血管
対象疾患:閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞、末梢静脈瘤
(1)血管縫合および人工血管縫合法の基本手技の修得
3 その他
(1)交通外傷等による胸部外傷患者の診察法、手術手技の理解
〇内分泌外科後期研修プログラム
1
乳腺疾患
対象疾患(2013年手術症例数別記):
乳癌、乳腺良性腫瘍、乳腺炎、乳腺症など
(1)乳腺疾患の診断法
視診、触診、乳腺撮影、乳管造影、超音波検査、カラードップラー超音波
検査、MRI、核医学検査、穿刺吸引細胞診
(2)乳癌に対する基本的外科手術の手技
(3)乳癌に対する化学内分泌療法の実際
2 甲状腺、上皮小体疾患
対象疾患(2013年手術症例数別記)
甲状腺:甲状腺癌、甲状腺良性腫瘍、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能
低下症
上皮小体:原発性上皮小体機能亢進症、続発性上皮小体機能亢進症
その他
(1)甲状腺、上皮小体疾患の診断法
視診、触診、甲状腺軟X線写真、超音波検査、カラードップラー超音波検査、
CT、MRI、核医学検査、穿刺吸引細胞診
(2)甲状腺、上皮小体疾患に対する基本的外科手術の手技
外 科 2 01 3 年度手 術 総 数: 9 76例
<消化器外科:2013年手術数:
:685例>
1 食道:7例
2 胃・十二指腸:79例 うち胃癌:54例ほか
3 大腸・直腸:126例 うち結腸癌:52例、直腸癌:25例ほか
4 胆道・膵・脾:84例
うち胆石症・胆嚢ポリープ:62例、
膵癌・胆管・乳頭部癌:19例、PD:12例
膵全摘:2例
5 肝:23例 うち原発性肝癌:9例、転移性肝癌:13例ほか1例
6 急性腹症:103例、虫垂炎:55例、腸閉塞:21例ほか
7 肛門:4例ほか
8 ヘルニア:142例 うち鼠径ヘルニア:127例、
大腿ヘルニア:7例、
閉鎖孔ヘルニア:6例ほか
<呼吸器外科:2013年手術数:46件>
1 自然気胸:7例
2 原発性肺癌:29例
3 転移性肺腫瘍:8例
4 肺良性腫瘍:0例
5 縦隔腫瘍:0例
6 重症筋無力症:0例
7 胸壁腫瘍:0例
(胸腔鏡手術:46例)
<心臓血管外科:2013年手術数:109件>
1 先天性心疾患:0例
2 心臓弁膜症:43例 うち大動脈弁:22例、僧帽弁:13例、
大動脈弁・僧帽弁・三尖弁:2例、
大動脈弁・僧帽弁:3例
3
4
5
6
7
僧帽弁・三尖弁:2例ほか
うち冠動脈バイパス術:14例
虚血性心疾患:14例
不整脈:3例
心臓腫瘍:2例
大血管:39例 うち解離性大動脈瘤:4例、
非解離性大動脈瘤:14例
末梢血管:11例 うち急性閉塞性動脈疾患:7例、
慢性閉塞性動脈疾患:2例ほか
<内分泌外科:2013年手術数:136例>
1 甲状腺:34例 うち単純性甲状腺腫:7例、
バセドウ病:4例、
甲状腺癌:23例ほか
2 上皮小体:6例
3 乳腺:76例 うち良性:4例、
乳癌:72例(乳房温存術:31例)
(参考)日本外科学会到達目標:専門医修練最低症例数
術者または助手として手術手技を350例以上
術者として120例
領域別に①消化管および腹部内臓(50例)
②乳腺(10例)
③呼吸器(10例)
④心臓・大血管(10例)
⑤末梢血管(頭蓋内血管を除く)(10例)
⑥頭頸部・体表・内分泌外科(皮膚、軟部組織、顔面、唾液腺、
甲状腺、上皮小体、性腺、副腎など)(10例)
⑦小児外科(10例)
⑧各臓器の外傷(多発外傷を含む)(10例)
⑨鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡を含む;上記のうち、各分野に
おける各種手術)(10例)
○手術には指導医とともに術者か助手で参加するため、手術症例数は十分と
思われます。
○学会発表あるいは論文の執筆はできるかぎり筆頭でしてもらいます。
2011年度業績
学会発表:10件、外科集談会、日本消化器病学会地方会、日本臨床外科
学会、日本乳癌学会ほか
○強制はしませんが過去の実績から3年間で10件以上の学会発表、3編以上
の論文作成は可能と思われます。
○研修後の進路:サブスペシャリティの修練に信州大学外科をお勧めしますが
他の施設での研修あるいは当院スタッフとして在職の希望があれば相談に
応じます。
○希望されれば診療案内(在庫がなくなればコピー)をお送りします。別記
連絡先にご請求ください。
○奮って御応募ください。