平成25年度新入園児の保護者の皆さん、お子様のご入園心よりお祝い

平成25年度新入園児の保護者の皆さん、お子様のご入園心よりお祝い申し上げます。
入園にあたって敬愛幼稚園の方針や特徴など言お話しさせて頂きます。
敬愛幼稚園は1956年に開園以来58年になります。卒園生も今年の3月で5,0
73名になりました。熊本学園大学の付属幼稚園で、熊本学園大学・熊本学園大学付属
高校そして一昨年開校しました付属中学校からなる学校法人熊本学園の中の幼稚園で
す。
創立以来「愛する子ども愛される子ども」の理念のもと、第一に「あそび中心の主
体性を育てる保育」、第二に「保護者とともに子育てする幼稚園」を特徴として歴史
を紡いできております。
私は熊本学園大学社会福祉学部子ども家庭福祉学科で保育学を教えながら園長を兼
務しております。実習生もよく言うのですが、敬愛の先生達が子 ど も た ち に 声 を 荒
げて注意・叱責しているのを見たことがありません。もちろん指導したり励
ましたりはしています。しかしがんばって欲しいけれどもがんばれないとき
もある、今すぐにできなくても大丈夫、そのうちに出来るようになるから大
丈夫、そんな子どもの未熟さを愛おしむ優しさ とせかさないでゆっくりとか
まえたおおらかさを感じます。そんな先生達の保育が素直で主体的な子ども
たちを育てているのだと思います。自慢の先生達です。実は私の2 7歳にな
る長男も敬愛の卒園です。おかげさまで一人前の社会人に育っております。
どうぞ安心して子どもたちを託してください。
もう一つの自慢は園舎です。ごらんの通り一昨年3月に完成したばかりの新しい園
舎です。1 階にはこのおひさまホールと隣の子ども図書館、職員室、そして先生達の
思いとアイデアが満載した保育室。保育室は廊下とテラスが一体となった子どもが一
日遊び暮らす居場所となっています。真ん中の 3 歳児 1 組 2 組を挟んで奥から 5 歳児
5 組 6 組、手前 4 歳児 3 組 4 組です。異年齢でも交流できるように配置しています。
園舎の屋上には、3.1 を 1 踏まえて太陽光発電を設置しています。
園庭は、学校の運動場でも地域の公園でもない子どもの遊び場と位置づけています。
ブランコなどの遊具は置かないで土と草と木と虫など自然と関わって遊べるような
大きな築山を作っています。自らあそびを創り出していけるようになって欲しいと願
っています。
数多い幼稚園の中から通園バスのない敬愛幼稚園を選んでいただきありがとうござ
いました。敬愛幼稚園には通園バスはありませんが、その分登園時も降園時も担任の先
生とゆっくりと話す時間があります。毎日顔を合わせて保護者と共に子育てしていきた
いと考えています。
送迎の時間帯子どもを待ちながらそしてその後も保護者同士で話す時間もたっぷり
あります。さらにコーラスのコールけいあい、テニスサークル、人形劇のけいあいママ
ーズ、ガーデン同好会等、サークルや同好会も活発です。是非ご加入ください。子ども
だけでなく保護者同士もなかよくなれることも敬愛幼稚園の特徴の一つです。保護者会
の「はぐくみの会」も活発で、運動会・もちつき、敬愛祭り等、1年を通して様々な行
事に役員の皆様をはじめ保護者の皆様に支えて頂いております。ご協力もよろしくお願
いします。
子どもたちだけでなくお母さん達も敬愛ライフをたっぷりお楽しみ頂ければと思い
ます。
最後になりましたが学校法人熊本学園岩野茂道理事長はじめご来賓の皆様には、お忙
しい中ご臨席を賜りましてありがとうございました。お礼を申し上げます。以上園長挨
拶とさせていただきます。
敬愛幼稚園 2014年度入園式挨拶 新入園児用
2014.4.11
今名前を呼ばれて前に座っている皆さんは、今日から敬愛幼稚園のお友だち
になりました。入園おめでとうございます。
<礼>
敬愛幼稚園は楽しいところです。
幼稚園のお庭には大きいお山と砂場があります。お庭の隅っこにはダンゴム
シがいるかもしれません。ダンゴムシ見つけたら園長先生にも持ってきて見せ
てください。
それからお部屋には、ブロックやおままごとのオモチャもあります。幼稚園
でいっぱいいっぱい遊んでください。
ちょっと隣を見てください。たくさんお友達がいますね。これから隣に座っ
ているお友だちといっしょに、歌を歌ったり、外で遊んだりします。友だちの名
前を覚えて、友だちといっぱい遊んでください。
お友だちの名前を覚えたらお父さんやお母さんにもお友だちの名前を教えて
あげてください。お父さんやお母さんも喜びます。
敬愛幼稚園は友だちといろんなことして遊べる、とっても楽しいところです。
月曜日から楽しみに幼稚園に来てください。先生と皆さんの前に座っているち
ょっと大きいお兄さんやお姉さん達とみんなで待っています。
園長先生の話はこれで終わります。<礼>
第58回卒園式保護者向けお祝いのことば <2014.3.18>
5組6組の保護者の皆さん、本日はお子様の卒園心よりお祝い申し上げます。
卒園式は、子どもたちにとっては幼稚園最後の晴れ舞台であり、小学校への飛躍の一歩
です。保護者の皆様にとっては今日が親子で通園する最後の日です。小学校に入学すると
子どもたちは一人で学校に行きます。子どもが成長することは喜びである同時に親離れし
ていきますのでさみしさも伴います。子育ては究極子別れです。卒園入学はその一歩です。
本日は保護者の皆様にとっては乳幼児期の子育て修了式です。ちょっと一息と言うところ
です。おめでとうございました。そして本当にお疲れ様でした。
卒園する子ども達に「小学校に行ったらあそびも勉強も両方がんばってください」とお
願いしました。このことについて一言触れてお祝いの言葉にします。
私の友人の発達心理学者が、小学校の1.2年生と3.4年生の違いを次のような事例
で紹介していました。
「学校の帰りぎわに友だちとケンカしたとき、くやしくても友だちの前で涙を見せると
負けになるので、子どもは必死で涙をこらえます。走って家に帰り、玄関先で『おかえり』
と出迎えたお母さんの顔を見たとたん、安心感で緊張の糸が切れ、涙をぼろぼろとこぼし
て大声で泣き出すの、1.2年生です。お母さんは子どもの涙にびっくりして、『どうし
たの?何があったの?』と事情を聞き出すことができるでしょう。
ところが4年生はまったく違います。涙をこらえて帰ってくるのは同じですが、玄関の
戸を開ける前に立ち止まり、『まさか涙は出ていないだろうな』と自分をふり返ってなみ
だを拭います。そして努力して笑顔を作って玄関に入っていきます。お母さんが『あら楽
しそうね。何かいいことあったの?』と質問すると、『ううん、別に・・・』と言って自
分の部屋に駆け込み、一人になってから泣くのが4年生です。」
1年生はまだまだ幼児期のしっぽがついたままです。1年生になっても幼稚園の時の同
じように、お母さんに甘えたいんです。自分のことみて欲しいんです。分かって欲しいん
です。ダメな自分でも「大丈夫だよ」といって欲しいんです。たっぷりと甘えさてもらっ
た子どもは、3.4年生になって、秘める心が生まれ、「ギャングエイジ」と呼ばれる時
代に入り、親よりも友だちの存在が大きくなっていきます。その時までもう尐しあせらず
慌てずゆっくりおおらかにかまえて欲しいものです。
小学校入学は、制度的に不連続なのですが発達的には連続しています。
幼稚園はあそびが中心の生活ですが、学校は、学年が進むに連れて学習のウエイトが大
きくなります。それでも小学校低学年は、あそびと学習が混在した時期なのです。あまり
勉強で追い立てず、ゆっくりゆっくりあそびから学習につないであげたいものです。是非
勉強だけでなく、あそびも勉強もそして友だちも大事にして欲しいと思います。
もう一言お話しさせてください。汽車の旅・金峰山の山登り・運動会・敬愛祭り・もち
つき、そして4回のお楽しみ会と、1年を通して様々な行事に役員さんをはじめ保護者の
皆様にご協力頂きありがとうございました。またガーデン同好会・コールけいあい、ママ
ーズの皆様にも誕生会の出演など、手伝いを越えて保育そのものも支えて頂きました。敬
愛幼稚園はよく言えば「保護者とともに子育てする幼稚園」ですが、保護者の協力無しで
は成り立たない幼稚園かもしれません。これまで敬愛の保育を支えて頂き本当にありがと
うございました。