アプリケーション ストーリー Ravennaの港湾当局フリアーシステムズの 監視用赤外線カメラ HRC-S MSを設置 赤外線カメラがRavenna港の セキュリティレベルを高めています。 Ravwnn港のHEC-S MSは長さ3キロの埠頭の端 にある高さ14メートルのマットに取り付けられて います。 アドリア海に面したイタリアの北東部の地理的に有利な場所に位置することか ティシステムの設計・開発を行うとともにフリ ら、Ravenna港は東地中海と黒海との通商においてイタリア随一の港です。中東、極東 アーシステムズの監視・海洋向け製品のイタ との貿易において重要な役割を果たしています。Ravenna港は混載貨物に限るとイ リアでの販売元でもあります。 「デモンストレ ーション中にもっと強力なソリューションが タリア有数の港で、 とりわけ陶器、 シリアル、肥料、飼料の原料取り扱いにおいてはイタ リアで最大です。 また材木やコイルに代表される一般貨物の取り扱いでも重要な港で 必要だということがすぐに明らかになりまし す。Ravenna港はアドリア海沖活動にとっても最も重要な拠点となっています。 イタリ た。港湾当局が望んだように約20キロ離れ た小型船を見るためには冷却型検知器を搭 アで消費されているメタンガスの3分の1はRavenna沖で生産されます。 Ravennaの港湾当局 Ravennaの港湾当局の役目は港内で行われ リティレベルを高めるためです。 これはまた Ravenna港のセキュリティの基準を高める 載した赤外線カメラが必要です。 フリアーシス テムズ HRC-Sを提案することにしました。 」 ている港湾操業等の商業・工業活動を配分、 ために港湾当局がとったさらにもう一つの 「私たちがフリアーシステムズ HRC-S MS 計画、調整、振興、管理することです。港には ステップです。HRC-S MSとともにRavenna とするために港のインフラの充実と提供す システムを設置しました。 多額を出資していて品質水準を最高のもの るサービスの拡大を図っています。 港はもっとも革新的で強力な夜間視界支援 HRC-S MS マルチセンサーシステム 先ごろ、Ravenna港湾当局はフリアーシステ 「私たちが初めに港湾当局にデモンストレ のデモンストレーションを行うと港湾当局 はただちに納得しました。HRC-S MSは軍 のテクノロジーをベースとしていて軍用とし て十分通用します。軍は世界でいちばん厳し い顧客ですから、港湾当局はHRC-S MSが Ravenna港でも大活躍するだろうというこ ムズの監視用赤外線カメラHRC-S MS マ ーションをしたのはフリアーシステムズの この赤外線カメラ設置の目的は港の玄関口 とA.ST.I.M.Srlの営業担当責任者Elisabetta 「港湾当局は赤外線カメラだけでなく低照 ルチセンサーを設置することを決めました。 PTZ-35x140 から付近の海岸までのRavenna港のセキュ MSを使ったシステムです。」 Minghelli氏は言います。同社は総合セキュリ とがすぐにわかったのです。」 度CCDカメラも必要としていましたので、私 アプリケーション ストーリー HRC-S MSはフリアーセンサーマネジャー（ソフトウェア） でコントロールされています。 これは HRC-S MSの赤外線・視覚画像を映し出すだけでなくマルチセンサーシステムがどこに搭載さ れているのか、またどちらの方向を向いているのかをはっきりと示します。ボタンに触れること でアクセスできるビデオ・モーション・サーチ、E-stab、電子トラッキングなどの数多くの機能を 提供します。 RavennaのPorts Pilot Organization（港湾水先 案内人機関）のオペレーターのひとり、Claudio Fuzzi たちはHRC-S MS マルチセンサーシステ ムを選びました。頑丈なパン・チルト機構に 設置されているのでオペレーターはどこで も見たいところを見ることができるという だけでなく低照度CCDカメラも搭載してい ます。オプションとしてレーザーレンジファ インダーの注文も受けました。 これがあると オペレーターはカメラを搭載した船がある ところから、あるいは対象物があるところか ら見ることができます。」 とMinghelli氏は言 います。 HRC-S MSを設置 「A.ST.I.Mはエリア全体をよく見渡せるよ うに高さ14メートルのマストにHRC-S を設置しました。」 「一時期はHRC-S MSの画像はHRC-S MS MS 沿岸警備隊 船の交通を監視する タリア海軍）に属し、主に海の使用に関係す 予定の少なくとも24時間前には『到着通知』 イタリア沿岸警備隊は『Marina Militare』 （イ 「Ravenna港を出入りする船はすべて入港 る仕事と機能を有しています。捜索と救助の 任務はイタリア沿岸警備隊だけが負ってい を出さなければなりません。私たちは出入り する船の動きを船舶自動識別装置(AIS)で監 る責務です。すべてのイタリアの商船、漁船、 視することができます。AISは情報とデータ レジャー用船舶を検査し、ポートステートコ の流れを通して商船の行き来を監視するた これはすばらしい結果を出していましたが、 港している外国船も検査します。ほかの仕事 方向、速度、貨物のタイプ、近くの船との「関 の設置場所から6キロ離れたコントロール ルームにワイヤレスで送信されていました。 ントロールの活動を通してイタリアの港に寄 私たちはワイヤレス信号を光ファイバーケ ーブルに取り替えているところです。 これに よりHRC-S MSの画質がいちだんとよくな るでしょう。」 とMinghelli氏は言います。 としては海洋環境の保護と海での漁業やレ ジャー用ヨットの取り締まりなどがあります。 めの効果的な方法です。船舶を特定し位置、 係」、海洋交通コントロールステーションを見 るのを助けます。」 「私たちの仕事はRavenna港の安全を確実 「大多数の船舶がAISを搭載していますが、 に守ることです。」 とRavenna港の沿岸警備 すべてというわけではありません。もちろん はいません。 設置されるとすぐにその管理は ちの港にやってくる船の安全を管理して維 ることはできます。 ところが今日では、 とくに ある沿岸警備隊とPort Pilots Organization しても責任を負っています。」 しいツールも使っています。HRC-S 「港湾当局自身はHRC-S MSの操作を行って Ravenna港内の二つの重要な管轄機関で （港湾水先案内人組織）に移りました。」 隊長Roberto Rufini船長は言います。 「私た 持するだけでなく港全体のセキュリティに対 今でもレーダーでこういった船舶を監視す 港全体に影響を及ぼす微妙な海域用には新 マルチ センサーシステムを使って、 このような船舶 HRC-S MSには赤外線画面上の連続的な光学ズームが搭載されています。 これにより遠く離れたところの対象物をもっと近 くで見ることができます。 のリアルタイム画像を得ています。日中は低 照度CCDカメラを使っています。 しかしもっとすごいのは、暗くなって赤外線 で法律に違反して捕まえていた魚がベルト にぶらさがっているのも分かりました。私た ちはただちに介入して危険につながりそう な状況を終結させました。大型船やモータ カメラに切り替えるときです。HRC-S MSは ー船が頻繁に通るエリアで泳いでいたので、 たちは船舶交通を1日24時間監視すること 険でした。 まさに夜を昼に変えています。 これにより私 ができます。」 船舶と港湾施設の国際保安 (ISPS) 「赤 外 線カメラは 私 たちが I S P S 規 則 に適 合するのにも役立ちます。アメリカでの同時 多発テロを受けて船舶と港湾施設への予 測される脅威に対応して船舶と港湾のセキ ュリティを強化するための包括的な対策が 講じられました。」 とRavenna沿岸警備隊の Francesco Frisone船長は付け加えます。 より多くの湾岸警備アプリケーション 「HRC-S MSが使われているのは船舶交 通の監視用としてだけではありません。」 と 港にとってだけでなくダイバーにとっても危 「私たちにとってこれは赤外線画像とくに HRC-S MSによるすばらしい恩恵のほんの 一例です。 ここ沿岸警備隊では赤外線画像と その活用の未来は明るいと確信しています。 」 とFrisone船長は締めくくりました。 Port Pilots Organization:レーダーが検知 できない対象物を見ること 港湾水先案内人の組織であるCorpo dei Piloti del Porto di RavennaもHRC-S MS を使っています。この組織は13人の港湾水 先案内人からなります。資格を持った13人 の船員たちが1日24時間3人ずつのシフト Frisone船長はつづけます。 「Ravennaの海岸 で業務にあたります。海上交通サービスは ラットホームが数基あります。 もっとも近いも と交通を援助することを確実に行います。 す。HRC-S MSを使って私たちはプラットホー 「Port Pilots Organizationは水先案内人を できます。前もって入港を通知していない船 人は小型のボートで船舶に向かい船舶が港 の前には天然ガスを抽出するオフショアのプ のは3マイル沖で、約10マイル沖にもありま ムのまわりの様子を問題なく監視することが 舶がプラットホームに近いところにいるのを 見つけたら私たちはただちに介入すること ができます。HRC-S MSは大変長いレンジ性 能を持っているので私たちはプラットホーム 近くの様子を見ることができます。真っ暗闇 の中であってもそれは可能です。 」 「もうひとつの用途は海辺で起こっている ことを管理・監視することです。夏の間は海 辺に入ってくる観光客が増え海辺はにぎや かになります。フリアーシステムズのHRC-S MSで私たちは海辺の様子を昼夜を問わず はっきりと見ることができます。もし遊泳者 やレジャー用ボートが窮地に陥っているよ うな緊急対応が必要な問題があれば、私た ちはただちに行動することができます。」 1,500メーター以上離れたところにいる ダイバーを見つける 「先ごろ、HRC-S MSのおかげで港の中の スポーツダイバーがカメラから1,500メー トル以上離れた南のダムのドック近くでシュ ノーケルで潜っているのに気付きました。 ダ イバーの頭が水上にあったときには頭が分 かりました。赤外線画像では彼が禁止区域 Ravenna港の内外水域での安全な水先案内 船舶に運ぶことを担当しています。水先案内 Ravenna港の入口を見張っているHRC-S MS ています。 レーダーでは確認できない小型ボ ートやヨットが大型船のまわりにいることが よくあります。HRC-S MSを使えば私たちは そういった小型の船舶を見落とすことがあ りません。大型船のそばに小型ボートやヨッ に入るのを誘導・コントロールします。」 と水 トを見つけたら、小型船舶が大きなコンテナ 長は言います。 めに水先案内人に警告します。」 先案内人の長であるAndrea Maccaferri船 「私たちはHRC-S MSを沿岸警備隊と共有 船によって転覆されることを未然に防ぐた 赤外線画像と霧 しています。主に使っているのは沿岸警備隊 「日中は低照度CCDカメラを使いますが、 ですが、いつでも使わせてくれと頼めば私た 霧の日には赤外線カメラに切り替えること ちは大型船が安全に操船できるように使っ 光の中でも切り替えます。フリアーシステム ちの仕事のために使うことができます。私た ができるので助かります。またまぶしい日の Ravennaにおける HRC-S MSのコンフィギュレーション Ravennaに設置されているHRC-S MSはマル チセンサー システムです。 これには640 x 480 ピクセルのはっきりとした赤外線画像を生成す る冷却型インジウムアンチモン検知器(InSb)を 搭載した赤外線カメラが含まれています。赤外 線カメラは夜の暗闇の中でもクリアな画像を生 成します。作動させるのに光を全く必要としませ ん。薄い霧、煙、 あらゆる気象条件の中、見通すこ とができます。赤外線カメラは赤外線画像に光学 ズームを備えています。 これは視野1.13° ~ 14.6° でズームします。条件に応じ て使うことのできるロングレンジの低照度CCDカメラで補完することができ ます。 これは視野0.48° ～ 28.7° で60倍のズーム機能を持っています。両方の カメラとも頑丈なパン・チルト台に取り付けられています。オプションとしてレ ーザーレンジファインダーが取り付けられています。 アプリケーション ストーリー HRC-S MSのコントロールを共有する 「フリアー セン サ ー マ ネ ジャーで H R C - S MSを沿岸警備隊と共有することが可能で す。」 とClaudioはつづけます。 「 通常は沿岸 警備隊がシステムを使用していますが、私が HRC-S MSを使う必要のあるときはいつで もフリアーセンサーマネジャーを使って沿岸 警備隊のオペレーターに使用のリクエスト を送ります。オペレーターの画面に小さくメ ッセージが出るのでオペレーターは私がシ ステムを使いたいと申し出ているということ が分かります。オペレーターがターゲットを 追い続けたいのであれば私のアクセスを拒 否しますが、そうでない限りはアクセスを許 A.ST.I.MのEliwsabetta Mighelli – Ravenna港の港湾当局のMarco ForinnatiとPort Pilot Organization（港湾水先案内人機関）のAndrea Maccaferri船長 ズ HRC-S MSは霧のときには大変役に立 ちます。もちろん赤外線カメラのレンジ性能 は霧によって影響を受けますが、それでもど 可します。」 とClaudioは言います。 ラにセキュリティ機能をインストールする際 これからの充実：レーダーとAISを接続 に強力で効果的な管理機能を提供します。 「ワイヤレス信号から光ファイバーケーブル んなCCTVカメラよりもかなり遠くまで見る 「フリアーセンサーマネジャーは大変使い への移行が完了すれば、目標はHRC-S MS ことができます。肉眼ではほとんど見通しの やすいです。」 とHRC-S MSを使っている水 システムをレーダーとAISからなるVTSシス 線カメラで2キロぐらい離れている小型船を 言います。 「これを使って数多くの便利な機 ーが何かを検知すればHRC-S MSがただち きかない濃霧の中でも、HRC-S MSの赤外 見ることができます。」 テムに統合することです。それによりレーダ 先案内人のひとりであるClaudio Fuzzi氏は に当該方向を向くのでユーザーはレーダー 能にアクセスすることが可能です。システム をパン・チルトすることができるだけでなく、 上の光の『点滅』が何であるのかがわかりま HRC-S MS マルチセンサーシステムを 赤外線画像と昼光ビデオの切り替えもでき す。HRC-S たコントラスト補正（DDE）のような機能に とも可能になります。昼も夜も。」 とMinghelli コントロールすること ますし両方を同時に見ることもできます。ま ーセンサーマネジャー（ソフトウェア）によっ もアクセスすることができます。これを使う フリアーシステムズ のHRC-S MSはフリア てコントロールされます。 この外付けのソフ トウェアはフリアーシステムズの赤外線カメ とあらゆる気象条件のなかでクリアな赤外 MSはAISにも接続されるので必 要に応じて船舶の動きを視覚画像で見るこ 氏は締めくくります。 線画像が確実に見られます。」 TCP/IP Network Cable Distance 600 meters Wide Area Network (WAN) Coast Guard Port Pilots LAN LAN PC's with FLIR Sensors Manager Software Ethernet Switch Ethernet Switch Wireless Connection Distance 6 km PC's with FLIR Sensors Manager Software DVR 赤外線カメラに関する情報は弊社までお気軽 にお問い合わせください。 ： フリアーシステムズジャパン株式会社 ※ご購入は下記代理店からお願いします。 Future connections Ravenna港にHRC-S MSを設置 ワイヤレス送信 がまもなく光ファイバーケーブルに取り換えられま す。HRC-S MSもレーダーとA/Sにつながります。 Radar AIS 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-13-17 東急目黒ビル5F 2013年4月1日、アズビル商事株式会社とアズビル ロイヤルコントロールズ株式会社は合併し、 ☎ :03-6721-6648 社名をアズビルトレーディング株式会社に変更いたしました。 Fax :03-6721-7946 お問い合わせは 〒17-8462 東京都豊島区北大塚1-14-3 e-mail 大塚浅見ビル :[email protected] 営業推進本部 安全営業部 http://at.azbil.com/ (03)5961-2161 www.flir.com
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