米国バーモント大学医学部との教員、 学生の交流

米国バーモント大学医学部との教員、
学生の交流
統合分子医化学
教授
松浦 達也
平成24年度学長経費成果報告会(2013.5.21)
鳥取大学医学部の学術交流協定校
国名
大学名
締結年月日
中国
河北医科大学
1987/5/20
中国
青島大学
1998/2/1
中国
広西医科大学
2003/8/18
インドネシア
セベラス・マレット大
学
1996/10/8
アメリカ合衆国
バーモント大学
2008/3/31
大韓民国
延世大学校原州医
科大学
2009/11/26
バーモント大学医学部との
学術交流協定締結に至るまでの経緯
2004年10月
2005年3月
鳥取県バーモント州訪問団の一員として、医学科の
松浦達也准教授(当時)がバーモント大学医学部を表敬訪
問
バーモント大学医学部病理学の木田正俊准教授(現在、教
授)が鳥取大学医学部を表敬訪問
2005年3月
医学科4年生2名がバーモント大学医学部での
春期臨床研修に参加
2005年12月
バーモント大学医学部学生3名が鳥取大学医学部附属病院
でクリニカル・クラークシップに参加
バーモント大学医学部木田正俊先生と泌尿器科学のマー
ク・プラント先生による特別講演
2006年7月
医学科5年生3名がバーモント大学医学部での
夏期臨床研修に参加
2006年11月
バーモント大学医学部木田正俊先生による特別講演
2007年3月
医学科4年生2名がバーモント大学医学部での
春期臨床研修に参加
2007年7月
医学科5年生2名がバーモント大学医学部での
夏期臨床研修に参加(学長経費にて旅費援助)
2007年11月
バーモント大学医学部学生2名が鳥取大学医学部附属病院
でクリニカル・クラークシップに参加(学長経費にて宿泊費一
部援助)
2008年3月
医学科4年生2名がバーモント大学医学部での
春期臨床研修に参加(学長経費にて旅費援助)
2008年
3月31日
鳥取大学医学部とバーモント大学医学部間で学術交流およ
び協力に関する協定を締結
平成25年(2013年)5月1日現在:
鳥取大学医学部
教員:3名(延べ人数)
バーモント大学医学部
学生:32名(4年生:25名、5年生:7名)
バーモント大学医学部
教員:12名(延べ人数)
鳥取大学医学部
学生:13名
5
4
3
3
2
2
女性
男性
1
1
0
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013
春期研修(全員4年生)
2005
2006
2007
2008
夏期研修(全員5年生)
バーモント大学医学部臨床研修の目的
1. 将来の医療人として必要な多くの経験を積ませる。
2. 北部ニューイングランド地方でおこなわれている家庭医で
の日常診療の実戦経験を積ませる。
3. 日米間の医療システムの違いを理解する手助けを与え
る。
4. 将来のキャリア設計の手助けを与える。
5. 視野を広げる。
6. 困難な局面に対処する技能を身につける。
7. 将来の国際交流のための基盤作りをする。
8. アメリカの医学生の勉学に対する態度を見習う。
9. 医学知識および語学力修得に対するモチベーションを高
める。
Vermont Spring Visiting Program
• started in 2005 as a back-up program
• hosted two (2) students from Tottori University Faculty of
Medicine (2005)
• one to two weeks stay in Burlington in March - April
春期臨床研修
鳥取大学医学部が独自に開始したプログラム
メリット:
夏期と違って、休暇中ではないので実際にバー
モント大学医学部の学生と交流できる。
比較的少人数なので、学生と教官が
マンツーマンで研修ができる。
デメリット:
休暇中でないのでドミトリーが使用できない。した
がって、宿泊費が割高。
夏期に比べて、研修期間が若干短い。
春期臨床研修
鳥取大学医学部が独自に開始したプログラム
現在、各大学のカリキュラムの関係上、夏期臨床
メリット:
夏期と違って、休暇中ではないので実際にバー
研修は中止され鳥取大学が始めた春期臨床研修
モント大学医学部の学生と交流できる。
に統一されている。
比較的少人数なので、学生と教官が
マンツーマンで研修ができる。
参加大学:鳥取大学、金沢医科大学、
関西医科大学、川崎医科大学
デメリット:
休暇中でないのでドミトリーが使用できない。した
がって、宿泊費が割高。
夏期に比べて、研修期間が若干短い。
月
日
11
3月10日
バーモン
ト大学、
病院見学
到 着
スキー、ス
ノーボード
1
病理標本 2
診断
1年生の
講義参加
IDカード、研
修に必要な書
類の作成
17
家庭医見学
19
電顕標本
作製
1年生の
講義参加
ニューヨーク
観光
木
13
スキルラボ
金
14
消化器内科
で内視鏡見
学
15
16
救急隊施
設で出動
待機
バーリント
ン郊外観
光
Dr. Mount家
でのホーム
パーティー
20
ニューヨーク
へ移動
土
ER
病理剖検
Burton(ス
ノーボード会
社)見学
18
24
水
火
21
コロンビア大
学循環器内
科、ICU見学
22
お別れパー
ティー
23
ニューヨーク
観光
国連見学
25
帰 国
2013年春期臨床研修に参加した
学生のスケジュールの1例(4名参
加)〜実施概要に変えて〜
1年生の講義に参加(学生のレベルの高さに驚く)
救急隊施設で出動待機
電顕の標本作製
ホームパーティー
スキルラボ
Ben & Jerry’s
アイスクリーム
工場
実施成果
〜参加学生のレポートより〜
全員がアメリカの医学生と一緒に受けた講義で彼らの医学
に対する意識の高さに圧倒されたという感想を述べていた。
日米の医学教育のシステムが異なるので学生の優劣を論じるのは多少
問題があるが、参加学生がレベルの差に気づき、臨床実習や国家試験
に向けて頑張ろうという意識を持ったことは大きな成果である。
英語の会話スピードが速くて聞き取れないことにショックを受
けていた。
何とか聞き取ろうと努力したということは対処技能の向上につながる
ものと思われた。
日米の文化や価値観の違いを実感し、日本を見直すきっか
けになった。
Study Abroad !!