SAS による統計処理 本演習では,SAS メニューよりエクセルデータを直接読み込んでデータセットを作 成する。したがって,以下には SAS データセット生成のための data ステップは省略し, データ解析のための proc ステップの例のみを記載している。 SAS メニューからの EXCEL データの読み込み ファイル>データのインポート>ファイル名を指定>SAS データセット名を指定(例え ば,メンバー:test)>SAS ステートメントの作成(例えば,test.sas)>完了 この操作は,以下の proc(procedure,プロシージャ)で実行できる。 PROC IMPORT OUT= WORK.test DATAFILE= "E:¥Data¥CLASS¥保健情報科学¥教材¥test.xls" DBMS=EXCEL2000 REPLACE; RANGE="Sheet1$"; GETNAMES=YES; RUN; 1 読み込んだデータの表示 proc print; run; 基本統計量(平均・標準偏差)の算出 proc means; run; 2 ヒストグラムの確認 proc gchart; hbar _col1 -- _col6; run; 3 相関係数の算出 proc corr; var _col1 -- _col6; run; スピアマンの順位相関係数を求めるときは, proc corr spearman; とする。 4 重回帰分析 proc reg ; model _col1=_col2 -- _col6 /STB; run; この場合,model ステートメントのオプションに STB を加えないと,標準化回帰係数を プリントしない。 独立した 2 群間で,平均値の差の検定(t検定) proc ttest; class location; var _col1 -- _col6; run; class ステートメントにはグループ化変数を指定する。この場合,location(地域)を指 定している。 等分散の検定の結果が示されるので,データに対して適切な仮定を判断する必要が ある。この場合は,_col2(母親の初婚年齢)以外は,分散が等しいという仮定下であ るので,Pooled の t 値を採用する。 5 参考文献 事例と SAS で学ぶデータ解析. 田崎武信監訳. アーム PCSAS による基礎統計学入門. 新城明久. 東海大学出版会 SAS によるデータ解析入門. 市川伸一・大橋靖雄. 東京大学出版会 SAS による回帰分析. 芳賀敏郎ほか. 東京大学出版会 SAS による実験データの解析. 高橋行雄ほか. 東京大学出版会 SAS による多変量データの解析. 前川真一. 東京大学出版会 SAS プロシジャリファレンス バージョン8 (SAS/STAT ソフトウェア) SAS SAS/STAT ユーザーズガイド SAS 参考ホームページ http://peter.rd.dnc.ac.jp/ice/kougi/sas/waseda06a/ http://www.ipc.hokusei.ac.jp/~z00105/_kamoku/sas/sasman_.html http://www.ipc.hokusei.ac.jp/~z00105/_kamoku/sas/sas_tec.html 6
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