20周年記念誌 - Biglobe

ま え が き
研究組織としての基盤強化を願って
研究会会長(拓殖大学教授) 山下 省蔵
本会は、平成 3 年(1991年)に日本工業教育経営研究会として、小林一
也先生が発起人となり発足してから、人間で言えばちょうど今年で満20歳
の新成人を迎えることができました。
発足当時は、20世紀末の年代に入り、激動の昭和の時代に別れを告げ、
新しい平成の時代を迎え、ちょうど21世紀を展望した新しい変革が教育界にも求められ、この年の 3
月には戦後 5 回目の小中高の学習指導要領が告示されています。
研究会も機を同じくして社会の変革に適切に対応すべく、21世紀を見据えたこれからの工業教育の
改善・充実を目指して、着実な研究活動を進め、現在に至っていると言えます。
ところで、この20年間に学習指導要領は 2 回の改訂を経て、今次の高等学校の新学習指導要領は平
成25年度の新入生から新教育課程の学習が始まることになっています。
日本の学校教育は、戦後の経済成長とともに、その普及には目を見張るものがありますが、同時に
多くの課題も時代の進展と共に噴出し、学習指導要領もおよそ10年ごとに見直されてきたことになり
ます。
特に明治以来続いてきた学校週 6 日制を 5 日制にし、子どもたちにゆとりの中で社会体験や自然体
験等を通して豊かな人間性の育成が期待されましたが、学校週 5 日制を実施すると直ぐに基礎学力が
落ちたとの批判が高まって見直され、発展的事項の学習が組み込まれ、今次の学習指導要領の改訂で
は、
「総合的な学習の時間」が削られ、中学校では従来あった選択教科の時間を削り各教科に割り当て、
各教科の学習時間が増やされましたが、この変革は生徒主体の学習から学問主体で受験のための詰め
込み教育の復活ともとれます。
また、2000年12月に教育国民会議の報告を受けて、教育基本法の見直しが議論され、第二次世界大
戦に敗戦してからちょうど60有余年を経過した平成18年12月に、教育基本法がはじめて改正され、日
本の伝統文化や国を愛する心の育成等が盛り込まれ、これらを受けて今次の学習指導要領は改訂され
ており、創造性豊かな日本人の育成を目指した新しい学校教育の実践が期待されています。
ところで、本会も20周年を節目にして、組織的にも財政的にも一人前の研究組織として発展できる
ように変革する必要があると考えます。
そのためには、私は当初本研究会と学会の二本立ての組織の改革を考えて参りましたが、賛同が得
られず、今後は現状の組織体制の意義を再検討し、その特質を活かす方向で充実策が見出せないかと
考えています。
その大きな柱は、若い先生方が新規会員として加入いただけるように、教育委員会や工業高校長会
が主催する都道府県別の工業教育や専門学科別の研究協議会と異なる視点を明確にし、各会員の主体
的な参加を前提に、全国規模で工業教育を取り上げ、学校経営や教材開発等々の視点で、発表や議論
をし合うことのできる研究協議会の場を一層充実させる必要がると考えます。
そのためには、各支部の研究活動の基盤強化に期待するところが大きく、今後とも各支部の会員諸
氏のご努力をお願いし、まえがきに代えさせて頂きます。
―1―
記念誌.indb 1
2011/01/24 13:04:48
[ 目 次 ]
1 ま え が き
研究組織としての基盤強化を願って研究会会長 山下省蔵 1
2 目 次
2
3 二十周年記念顕彰者
3
4 10年間の足跡(平成13年∼平成22年)
⑴ 会報第20号∼第39号・研究大会第11回∼第20回から見た足跡 竹之内博次・八木恒雄・工藤雄司 5
⑵ 学会誌10年間の内容と今後の課題
学会誌編集委員長 中村豊久 16
⑶ 科研費研究報告
研究会顧問 高橋一夫 20
⑷ 海外交流特別委員会の歩み
海外交流特別委員会委員長 石坂政俊 26
5 祝 辞
貴研究会・学会の一層の発展を願って
文部科学省教科調査官 池守 滋 33
ものづくりを柱とする教育システムをともに目指して
大阪市立大学院教授 矢野裕俊 33
工業教育 - 科学技術立国の底力を
実教出版株式会社元社長 本郷 充 34
NO RAIN NO RAINBOW
(社)全国工業高等学校長協会事務局長 毛利 昭 34
6 回 想
成人社会化をめざして
小林一也(学会) 35
日本工業教育経営研究会の始まりを回想して
岩本宗治(学会) 36
工業高等学校の変革に思う
田島琢二(学会) 37
あれから早十年
眞野満男(北海道) 38
東北支部の回想
齋藤 悟(東北) 39
20年を顧みて
小川幸男(関東) 40
誕生から二足歩行までの学会小史
佐藤弘幸(学会) 41
育ての親 日工研
鈴木恒男(東海) 42
良き出会いの20年間に感謝
藤田信雄(北信越) 43
回想と発展を願って
小田旨計(近畿) 44
背中で生徒を導く教師をめざして
瀬崎宣利(中四国) 45
私の工業教育20年を振り返って
森岡直人(九州) 46
7 さらなる発展を願って
これからの工業教育
四宮知之(北海道) 47
研究会のあり方を顧みて
渡辺秀雄(東北) 48
8 つの提言の実現を目指して
竹之内博次(関東) 49
工業高校は工業教育に徹する
正一 恂(関東) 50
時代の変化と活力ある工業教育
田中正一(関東) 51
国を支える工業教育
石坂政俊(関東) 52
学会誌への投稿論文と今後の期待
中村豊久(学会) 53
国際的な視野を身に付けるために
工藤雄司(学会) 54
日本工業教育研究会のさらなる発展を願って
野口嘉與(北信越) 55
北陸支部からみた本会のよさと課題
藤森 弘(北信越) 56
自作教材は生徒の見本
八十田正俊(北信越) 57
二十周年に当たってのお祝いの言葉
竹本禎久(東海) 58
戦後を支配してきた価値観の止揚
櫻井和雄(近畿) 59
入学生徒増加策の推進の必要
古賀史郎(近畿) 60
若い先生の参加を
中西淳一(近畿)
61
成果を残してこそ研究活動
戸谷裕明(近畿) 62
工業教育の充実と人材育成
前田 学(近畿) 63
さらなる発展を願って
奥嶋建城(近畿) 64
段取り八分に仕上げ二分
桑原五郎(中四国) 65
工経研のさらなる発展を願って
永易 毅(中四国) 66
8 資 料
研究会事務局長 八木恒雄 ⑴ 日本工業教育経営研究会の歩み(2000年∼2010年)
67
⑵ 会員数の推移
73
⑶ 研究会・学会役員名簿、特別委員会名簿、科研費研究担当者名簿
74
9 編 集 後 記
編集委員長 瀧上文雄 83
表紙デザイン 東京都立工芸高等学校 3 年 小川美佳 ―2―
記念誌.indb 2
2011/01/24 13:04:49
二 十 周 年 記 念 顕 彰 者
このたび、本研究会二十周年記念にあたり、
ここ十年間本会のために多大なご尽力をいただいた方々
に感謝の意を込めて感謝状をお贈りいたします。以下その方々のご芳名をご紹介申し上げます。
二十周年記念顕彰者御芳名(敬称略)
[来賓・賛助]
池守 滋 島根正幸 児玉隆夫 南齋征夫 矢野裕俊 田島琢二 樋口栄治
宮原真一 木村宇一 藤原敏比古 工藤直記 大和信夫 佐藤 勉 小田良次
佐藤勝雄 高橋敏夫
実教出版株式会社 株式会社富士エンタープライズ 信川化学工業株式会社
株式会社ヒューマン・リソース・ネットワーク 株式会社マルトー 機械研究株式会社
株式会社ムトーエンジニアリング 関東物産株式会社
国立オリンピック記念青少年総合センター 株式会社トーエネック教育センター
ホテルアウィーナ大阪 拓殖大学 大阪市立大学 愛知工業大学 芦屋大学
大阪電気通信大学 札幌医療福祉デジタル専門学校 日本工業大学 神奈川工科大学
帝京大学理工学部 静岡理工科大学 ものつくり大学 後藤信行
[日本工業教育経営研究会]
四宮知之 杉澤投吉 古谷啓一 宮崎 潤 吉田 洋 小野良隆 千葉敏春 伊藤茂樹
小岩正敏 新山雄士 斎藤眞幸 井内啓人 内海康弘 木田清一 池田尚志 高橋 豪
福井 誠 行場義修 堂向達也 昆野 茂 花松正彦 猪瀬 徹 寺本和啓 清水弘尚
飯田耕一郎 岡本義則 青木一明 柵木正良 渡辺秀雄 鎌田 浩 齋藤 悟 遠藤正友
佐竹清一 木村 寛 伊藤吉樹 武田正則 山方 攻 富樫 実 岡田義治 野上勇雄
田渕勝廣 中曽根康 大森如水 梅田政勝 木村隆文 宮崎伸弘 相原孝博 正一 恂
須藤篤也 松本重昭 遠藤康貴 近藤喜弘 堀口真史 田中正一 金井文夫 高橋俊英
井戸川公則 森 健 木暮守雄 瀧上文雄 中村 彰 坂田安永 高橋康宏 柳坂武司
渡辺和博 太田洋一 須藤良平 野口嘉與 藤森 弘 一谷 昭 林 恵彰 番土 隆
黒川裕一 平倉政弘 小杉克彦 北野左京 河西靖男 澤田 晃 新納耕一 赤川勝矢
村山磯嗣 安達弘哉 長谷川禎治 渡辺尚人 村田幹夫 大居俊男 平木 勉 市川繁富
寺島 博 青山正博 堀口通安 大橋一生 蜂須賀豊 山口初一 上村 豪 安田倫己
石田正治 因旛富昭 青井 孝 佐藤芳満 塩原健次 山元章人 前田 学 西川敏弘
廣田英樹 奥嶋建城 小多田正美 坂出國彦 長谷川耕三 安村博文 丸岡俊之 島田和典
四元照道 三木一也 池垣伊三郎 坂下秀一郎 小久保到 佐久間英謙 桑原五郎
永易 毅 藤原淑都 能登正雄 中桐上雄 安保悦朗 森岡直人 寺下楢一 本田洋之
日高義浩 東 正之
[日本工業技術教育学会]
大矢二郎 井上慶之助 三田純義 山本利一 本村猛能 仲道嘉夫 青木輝壽 小佐野隆治
油浅耕三 村山健一 藤井信行 尾高広昭 須永 努 谷口義昭 佐藤史人 森山 潤
安東茂樹 堀桂太郎 柴田武彦 長谷川雅康
―3―
記念誌.indb 3
2011/01/24 13:04:49
10年間の足跡
(平成12年∼平成22年)
扉.indb 5
2011/01/24 13:07:04
会報(第20号∼第39号)
・研究大会(第11回∼第20回)から見た足跡
研究会副会長 竹之内博次 研究会事務局長 八木 恒雄 学会事務局 工藤 雄司 平成12年 4 月から平成22年 3 月までの10年間に、会報は第20号∼第39号を発行し、研究大会も第11
回から数えて平成22年 7 月には第20回を迎えます。これは会員の研鑽の積み重ねの結果であります。
会報 ・ 研究大会の内容を一覧にしいますので、今後の研究の糸口になれば幸いです。この詳しい内容
は研究会 ・ 学会のホームページ
http://www.industrial-ed.jp
に掲載してあります。ご覧ください。
(会報20号∼39号)
号数・発行日
主 な 記 事
第20号
H12.10.31
(2000)
巻頭言 「十周年記念大会を機に新たな工業教育の構築へ向けて」
大会実行委員長 近畿支部長 高橋 一夫
随 想 「大役を終えて」
研究会前会長 小池 純祥
「思うこと」
研究会会長 山田 渓
十周年記念行事
回 想(あいさつ)
学会会長 小林 一也
記念講演 工業高校・専門高校の今後など
文部省職業教育課長 山田 道夫
感謝状贈呈
設立発起人 近畿支部長 第 2 代会長 大西 力先生の奥様へ
第10回大会報告
総 会
講演Ⅰ 「技術者教育を取り巻く環境と課題」
職業能力開発大学校 海野 邦昭
講演Ⅱ 「ものづくり各種懇談会の動向と21世紀の工業教育」
調査官 佐藤 義雄
報告Ⅰ 「台湾の工業技術教育」
国立台湾師範大学工業科教授 李 隆盛
報告Ⅱ 「ジャマイカ技術高校職業教育改善プロジェクト」
東根工高 武田 正則
分科会・全体会報告 (略)
資料:
“Education”は「教育」ではない
職業能力開発大学校 田中 萬年
支部だより 東北・北海道・北信越・九州・関東・近畿の各支部
事務局から 読んで欲しい本 5 点
第21号
H13. 3 .31
(2001)
巻頭言 「研究会に期待されること―工業各領域の連帯―」
北信越副支部長 枡田 諧三
随 想 「中国(山東省)水利学校のこと」
研究会会長 山田 渓
「王道(仁)を行く工業教育」
学会会長 小林 一也
第11回大会案内
報 告
「第 1 回サウディ・アラビア王国技術会議に参加して」
研究会顧問 小池 純祥
「第38回(平成12年度)技能五輪全国大会工業高校生敢闘賞入賞」
都立蔵前工業高校長 浅岡 廣一
平成12年度の支部活動
近畿・北信越・関東・東北・北海道・東海の各支部から報告
資料:Ⅰ 国際教育到達度評価学会(IEA)
第 3 回国際数学・理科教育調査(TIMSS)
Ⅱ 工業教育へ具体的目標の策定を(工業教育のあり方など)
⑴ 中央産業教育審議会工業小委員会報告(昭和31年11月29日)
⑵ 松下電工の技能社員養成所基本要綱案
Ⅲ 文部科学省の組織(文部科学時平成13年 1 月号・時の動き2001年 1 月号より)
Ⅳ ものづくり基盤技術基本計画(文部科学時報平成13年 1 月号より)
Ⅴ 2000年に出された主な答申・報告 (日本教育新聞 H12.12.22より26本)
読んでほしい本 5 点
マルトー教育奨励賞―総合学習・課題研究の充実を目指して―
事務局だより
―5―
記念誌.indb 5
2011/01/24 13:04:50
第22号
H13.10.31
(2001)
巻頭言 「我が国再生は工業教育の改革から」
研究会理事 広島工業高校長 瀬崎 宣利
第11回大会報告
総 会
講演Ⅰ 「IT 時代における工業教育の課題」
文部科学省 教科調査官 佐藤 義雄
講演Ⅱ 「日本の教育を思う」
大阪市立大学 学長 児玉 隆夫
講 話 「技能五輪への積極的参加を」
中央職業能力開発協会技術部長 土屋 征男
分科会・全体会(略)
、平成14年度第12回全国研究大会研究発表希望者公募
資料:
「米国オレゴン州の教育改革の進展状況―School-to-Work は危機か?―」
北海道大学大学院 佐藤 浩章
支部だより 事務局だより 読んで欲しい本 5 点
第23号
H14. 3 .31
(2002)
巻頭言 「夢と希望と自信と誇り」
研究会理事 宮崎工業高校長 高妻 和彦
第12回大会案内
「不器用 ・ 愚直を大切にできる日本人を育てよう―研究会・学会の重要課題―」
学会会長 小林 一也
「高等学校 教育改革の現状と課題」資料
文部科学省 教科調査官 佐藤 義雄
「中国における中等職業技術教育の現状について」
研究会副会長 八木 恒雄
「平成13年度支部活動」
近畿・北信越・東北・関東・北海道・東海の各支部から報告
資料「教育振興基本計画の策定と教育基本法の在り方を考えるための基礎資料」より抜粋
事務局だより 読んで欲しい本 4 点
第24号
H14.10.31
(2002)
巻頭言 「今年のノーベル賞に思う」
研究会副会長 長澤 作夫
第12回大会報告
総 会
パネルディスカッション 主題 「21世紀、世界の工業技術教育」
司 会 宮川秀俊(愛知教育大学)
パネラー W. ダガー(バージニア工科大学名誉教授)
李 隆盛(台湾師範大学教授)
小林一也(拓殖大学名誉教授)
講 演 「21世紀における工業教育」
文部科学省 教科調査官 佐藤 義雄
分科会・全体会報告(略)
、平成15年度第13回全国研究大会研究発表希望者公募
「工業技術教育の研究調査に当たって」
支部だより・事務局より 読んでほしい本 4 点
第25号
H15. 3 .31
(2003)
巻頭言 「ものづくりと工業教育」
研究会副会長 木村 弘
第13回大会のお知らせ
随想「感謝・希望―研修の NPO 化」
学会会長 小林 一也
講話「新教育課程の編成と21世紀の工業教育
文部科学省 教科調査官 佐藤 義雄
報告「90年代アメリカ高校職業教育改革の動向」
愛媛大学 佐藤 浩章
平成14年度の支部活動
近畿・北信越・東北・関東・北海道・東海の各支部から報告
第20期東京都産業教育審議会答申(概要)
平成14年 9 月11日 教育庁
資料 1 平成13年度小中学校教育課程実施状況調査の結果概要
2 ジョン・ケネス・ガルブレス「工場でなくオペラハウスへ―「豊かさ」質の転換」
3 山形県立米沢工業高等学校専攻科 平成15年 4 月開設(同校案内より)
読んでほしい本 「工学教育論」―理念と実践の基礎研究―ほか 2 点、会員加入案内
事務局だより
第26号
H15.10.31
(2003)
巻頭言 「失敗と反省」
研究会副会長 正一 恂
第13回大会報告
総 会
パネルディスカッション 主題 「輝け、ものづくり日本」
司会 佐藤 義雄(文科省 教科調査官)
パネラー 小杉礼子(日本労働研究機構統括研究員)
藤田昌宏(資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長)
高橋敏夫(拓殖大学副学長)
岩本宗治(大阪電気通信大学教授)
分科会・全体会報告(略)
科研費研究三年(お願い)
学会会長 小林 一也
工業高校卒業生の入学による「学ぶ力」と「つくる力」の協働、新工学部創生実践
新潟大学・長崎大学・富山大学各工学部
ネパールを愛し続けた 故堀川忠義先生を偲んで
鈴木 佳江 石坂 敦子
支部だより・事務局より 読んでほしい本 6 点
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記念誌.indb 6
2011/01/24 13:04:50
第27号
H16. 3 .31
(2004)
巻頭言 「フィンランドの教育に学ぶ」
研究会副会長 八木 恒雄
第14回大会のお知らせ
講話 「創造的ものづくりを重視する工業教育」
(H15.12.6関東支部大会)
文部科学省 教科調査官 佐藤 義雄
読んでほしい本 9 点
平成15年度の支部活動
近畿・北信越・東北・関東・北海道・東海の各支部から報告
平成15年度科研費研究
Ⅰホップ・ステップ・ジャンプ(H15・16・17年度)の予定一覧表 Ⅱ教員・保護者 ・ 企業アンケー
ト Ⅲ・Ⅳ聞き取り調査(国内海外)
Ⅴものづくり体験実態調査と集計(中学生22校、68学級、2,225
名)
学校における体験学習の不足の現状と実際的教育の好事例など Ⅵ調査と集計(高校生普
通・農業・工業・総合科など42校、3,629名)ものづくりへの興味と実践、授業科目での体験・感
想 ・ 希望など
事務局だより
第28号
巻頭言 「帰納的手法による教育改善」
研究会会長 堀口 通安
第14回大会報告
総 会
講演Ⅰ「これからの工業教育について」
文科省 教科調査官 池守 滋
講演Ⅱ「海陽中等教育学校の開校に向けて」
財団法人事務局長 磯部 克
分科会・全体会報告(略)
、平成 1 年度第 1 回全国研究大会研究発表希望者公募
科研費研究 現状と課題
日本工業技師教育学会会長 小林 一也
求められる 3 つの力
日本経団連
ガチンコでエリートを鍛えよ
富山 和彦(産業再生機構専務)
支部だより・事務局より 読んでほしい本 5 点
H16.10.30
(2004)
第29号
H17. 3 .31
(2005)
巻頭言 「体験的学習の大切さ―ものづくりこそ人づくり教育―」
北信越支部長 藤田 信雄
第15回大会のお知らせ
講話 「先生方に期待するもの」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
平成16年度の支部活動
東北・関東・北海道・近畿・東海・北信越の各支部から報告
体験的教育開発研究会報告(科研費研究)
研究会顧問 小川 幸男
体験・経験から育まれる職業観や人生観
会社取締役会長 河野眞理子
読んでほしい本 7 点
資料: 1 PISA(OECD 生徒の学習到達度調査)2003 数学、読解力、科学的リテラシー
2 国際数学・理科教育調査2003(TIMSS 2003)国際比較結果の概要
事務局だより
第30号
H17.10.30
(2005)
巻頭言 「知識を知恵に換える工業教育―教育の不易流行を見据えて―」 東海支部長 鈴木 恒男
第15回大会報告
総会
講演 「HSST“リニモ”に賭けた夢」
中部 HSST 開発社長 藤野 政明
講話 「工業教育について」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
分科会・全体会報告(略)
資料 「人々とともにある科学技術を目指して」
(文部科学広報第65号より)
平成18年度第16回全国研究大会研究発表希望者公募
支部だより・事務局より 読んでほしい本 4 点
第31号
H18. 3 .31
(2006)
巻頭言 「人づくりはものづくり、ものづくりは人づくり」
近畿支部長 小田 旨計
第16回大会のお知らせ
講話 「学習指導要領改定に向けて」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
随想 「生かして かえして いただいて」
学会会長 小林 一也
科学研究費補助金対象研究報告
研究会副会長 高橋 一夫
平成17年度の支部活動
東北・関東・北海道・東海・北信越・近畿の各支部から報告
読んでほしい本 4 点
第 8 回∼第15回全国研究大会 講演・研究発表内容一覧
事務局だより
―7―
記念誌.indb 7
2011/01/24 13:04:51
第32号
H18.10.30
(2006)
巻頭言 「研究会並びに学会の発展を記念して」
学会会長 岩本 宗治
第16回大会報告
総会
講演 「ノーベル賞受賞者を育んだ企業風土」
島津製作所会長 矢島 英敏
講話 「学習指導要領改定に向けて」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
パネルディスカッション
テーマ「ものづくり教育の充実と技能・技術教育の改革」
司 会 矢野裕俊(大阪市立大学教授)
パネラー 南齋征夫(大阪市立大学名誉教授)
青木豊彦氏(東大阪市ものづくり親善大使・
(株)
アオキ代表取締役社長)
櫻井和雄(神戸村野工業高等学校)
横内 環(大阪府中学校技術家庭研究会会長)
分科会・全体会報告(略)
平成19年度第17回全国研究大会研究発表希望者公募
支部だより・事務局より 読んでほしい本 5 点
第33号
H19. 3 .31
(2007)
巻頭言 「ものづくりは人づくり」の質を問う
研究会副会長 櫻井 和雄
第17回大会のお知らせ
講話「新しい工業教育を目指して」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
第16回全国産業教育フェア埼玉大会について
埼玉県立大宮工高長 田中 正一
技術教育(ものづくり教育)の大切さの理解を求めて
研究会顧問 小川 幸男
平成18年度の支部活動
東北・東海・関東・近畿・北信越・北海道の各支部から報告
科学研究費研究報告書等の配布と反響
研究会副会長 事務局長 八木 恒雄
資料 1 専門高校生の輝きを生かせ
静岡大学長 天岸 祥光
2 図工頑張れ 朝日新聞07.1.9
3 科学技術・理科教育の振興 文部科学省 H19予算
4 芸術がヒトを人間にする―豊かな心を生む他者との共感―
日本画家・京都造形大学副学長 千住 博
読んでほしい本 4 点
事務局だより
第34号
H19.10.30
(2007)
巻頭言 「技術伝承とものづくり人材育成事業」
研究会副会長 上出 満
第17回大会報告
総 会
講演 1 「工業教育と総合デザイン力 ∼インターネット研究をとおして∼」
大阪大学
(前)総長 情報通信研究機構 理事長 宮原 秀雄
講 話 「新しい工業教育を目指して」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
講演 2 「地域中小企業の今後の在り方 ∼中小企業を支える地場産業∼」
全日本ブラシ工業協同組合理事長 東大阪商工会議所副会頭 稲田 眞一
分科会・全体会報告(略)
平成20年度第18回全国研究大会研究発表希望者公募
支部だより・事務局より 読んでほしい本 4 点
第35号
H20. 3 .31
(2008)
巻頭言「学びあい、心を磨く工業教育を目指して」
研究会副会長 竹之内博次
第18回大会お知らせ
講演「ものづくりの技術力向上と人材育成」
経済産業省中小企業庁 技術課長 中野 節
講話「教育基本法の改正と高等学校指導要領の改訂」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
文化・文明の「ねじれ」の中で―工業教育再考―
学会名誉会長 小林 一也
平成19年度の の支部活動
近畿・関東・東海・東北・北信越・北海道の各支部から報告
ユニバーサル技能五輪 SKILLS2007 記録
読んでほしい本 3 点
IT と匠の技 連携させて継承と向上を
慶応大学環境学部専任講師 神成 淳司
事務局だより
―8―
記念誌.indb 8
2011/01/24 13:04:51
第36号
H20.10.31
(2008)
巻頭言 「変化する時代の教育」
第18回大会報告
総 会
講演Ⅰ 「若年就労の現状と高校教育の課題」
講 話 「高等学校学習指導要領改定に向けて」
講演Ⅱ 「新しい産業革命を日本から」
分科会・全体会報告(略)
平成21年度第19回全国研究大会研究発表希望者公募
支部だより・事務局より 読んでほしい本 4 点
研究会副会長 浅岡 廣一
東京大学大学院準教授 本田 由紀
文部科学省 教科調査官 池守 滋
三鷹光器 KK 取締役社長 中村 勝重
第37号
H21. 3 .31
(2009)
巻頭言 「ものづくり教育は人を育てる」
関東副支部長 加藤 登侑
第19回大会お知らせ
講演 「技能五輪の金メダルと若者への技能伝承」
(H20.12.6関東支部大会講演)
ものつくり大学 技能工芸学部 製造技能工芸学科教授 細田 保弘
講話 「高等学校学習指導要領の改定とこれからの工業教育」
文部科学省 教科調査官 池守 滋
若者に「立国」の夢を
学会名誉会長 小林 一也
資料 1 専門高校振興議員懇話会 発足 2 「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(諮問)
中教審特別部会発足
平成20年度の支部活動
近畿・関東・東海・東北・北海道・北信越の各支部から報告
読んでほしい本 4 点
事務局だより
第38号
巻頭言 「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」
特別部会審議に期待する
研究会理事 田中 正一
第19回大会報告
総 会
講演Ⅰ キャリア教育と工業教育の活性化 ―ものづくりの意識が見直されるなかで―
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 特任教授 渡邉三枝子
講話 新しい高等学校学習指導要領について
文部科学省 教科調査官 池守 滋
講演 へら絞り60年間の歩み
株式会社 北嶋絞製作所 代表取締役 北嶋 實
分科会・全体会報告(略)
平成22年度二十周年記念全国研究大会研究発表希望者公募
事務局だより 読んでほしい本 4 点
H21.10.31
(2009)
第39号
H22.3.31
(2010)
巻頭言 「創立20周年を迎えるに当たって」
研究会会長 山下 省蔵
第20回大会お知らせ
論説 1 「モノづくりの新日本モデル∼地球温暖化への対応∼
日刊工業新聞社論説委員・東京工業大学特任教授 山崎 和雄
論説 2
文部科学省 教科調査官 池守 滋
論説 3 「転換期の工業教育、深愛を期して」
学会名誉会長 小林 一也
平成年度の支部活動
北海道・東北・関東・北信越・近畿・東海の各支部からの報告
ユニバーザル技能五輪2009(カルガリー)の記録
日刊工業新聞 モノづくりの光景 18 未来のマイスター 19 総合高校の問題点
東京新聞社説 「21世紀の徒弟制度は」
読んでほしい本 4 点
事務局だより
―9―
記念誌.indb 9
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第十一回∼第二十回全国研究大会一覧
―新世紀―しなやかな工業教育への挑戦
(講演)「IT 時代における工業教育の課題」
国立教育政策研究所・文部科学省 佐藤 義雄
「日本の教育を思う」
大阪市立大学 学長 児玉 隆夫
(講話)「技能五輪への積極的参加を」
中央職業能力開発協会 技術開発部長 土屋 征男
学会論文発表
学会論文発表
工業教育の活性化
教育課程の改善
個性化・特色化教育
個性化・特色化教育
第五分科会
教育課程の改善
第五分科会
1 本校土木科現場実習の取り組みと成果と課題
釣井幹也(富山・二上工)
2 技能五輪全国大会入賞
嶋田圭佑・宮部槙一(東京・蔵前工)
3 開かれた学校づくり―インターンシップと地域
連携推進の取り組み― 森 幸男(大阪・布施工)
4 本校の地域連携活動について
鋲賀一博(福岡・八幡工)
第四分科会
工業教育の活性化
第四分科会
1 工業教育再生への教育課程の改善
井口 茂(東京都立科学技術大学)
2 知的所有権の取得できる学校づくりを目指して
高橋良治(山形・東根工)
3 工業教育への期待―企業・保護者の意識調査―
末松照敏(岐阜・岐阜工)
4 キャリアガイダンス(進学・就業体験)
藤田信雄(新潟・柏崎工)
(パネルディスカッション)
「21世紀、世界の工業技術教育」
司会:愛知教育大学 宮川 秀俊
パネラー:
W . E . ダガー(バージニア工科大学名誉教授)
李 隆盛(台湾師範大学教授)
小林 一也(拓殖大学名誉教授)
(講演) 「21世紀における工業教育」
国立教育政策研究所・文部科学省 佐藤 義雄
第三分科会
学会論文発表
第三分科会
1 北のジュニアオープンデスクの紹介
豊山 孝雄(北海道・札幌工)
2 リサイクルに関連した実習の教材研究
青井 孝(愛知・愛知工)
3 科学技術教育における可視化教材の開発
内西 克生・稲毛 敬吉
(東京都総合技術教育センター)
4 ネットワークによる遠隔ロボット制御
田中 伸幸(兵庫・兵庫工)
日本のゆるぎない基盤と豊かな心を築く工業教育の推進
第二分科会
学会論文発表
第二分科会
1 創造教育に関する考察 天日 三知夫(金沢工業高等専門学校)
2 ソリッドモデリング学習システムの開発
根澤 松雄(東京都総合技術教育センター)他 1 名
3 モンゴル国における専門技術教育に関する研究
ロールトヤー・ハドバートル(宮崎大学留学生)
4 実業補習学校設立の背景と役割
深作貞男(宮崎大学)
5 複合技術を養うための模型蒸気機関の製作
山岡 浩(大分工業高等専門学校)他 2 名
6 リサイクル資源を活用した望遠鏡の製作と制御
四元照道(兵庫・神戸工)
第十二回(250名)平成14年度 東京
期日 7 月13日・14日 会場 国立オリンピック記念青少年総合センター
第一分科会
第一分科会
1 マイクロ加工に関する研究
大森 整(理化学研究所)
2 建築技術史の基礎的研究
岡田義治(栃木・宇都宮工)
3 大宝排水機場に関する調査・研究
山元章人(大同高)
4 国別特設「工業教育」研修コースの実施と課題
宮川 秀俊(愛知教育大学)他 2 名
5 結晶の折り紙モデルを利用した実習教材の研究
石原正三(埼玉県立大学)
主題 パネル・講演
主題 講演・講話
第十一回(250 名)平成13年度 大阪
期日 7 月14日・15日 会場 ホテルアウィーナ大阪
1 マイクロマシンによるものづくり工業教育
田島琢二(マルトー)
2 地域に根ざした開かれた学校づくり
塚田雅彦(神奈川・向の岡工)
3 工業教育における情報教育
工藤雄司(坂戸高)、本村猛能(川村女子大学)
4 リニアモーターカー製作
外間実博(埼玉・大宮工)
5 建築技術史の基礎的研究Ⅱ
岡田義治(栃木・宇都宮工)
1 人にやさしいものづくり
稲毛敬吉(東京・科学技術高)
2 建築と都市の変遷にみる日本人のものづくり
油浅耕三(新潟工科大学)
3 酸化チタンが耐酸化性に及ぼす影響
林 基宏(神奈川・川崎工)
4 我が国におけるデュアルシステムの展開
深作貞男(宮崎大学)、本田洋之(熊本・球磨工)
5 工業所有権標準テキストの活用
井口 茂(東京都科学技術大学)
1 ジュニアマイスター顕彰制度の取り組み
梅田政勝(神奈川・平塚工)
2 小中高連携によるエコスタディゾーン整備事業
河内秀重(石川・羽咋工)
3 校内LANを利用した成績処理システムの開発
安田政弘(愛知・愛知工)
4 本県の工業教育の推進と知的所有権への取り組み
渡部慶蔵(山形・米沢工)
1 高校生のものづくりコンテスト
野上明夫(東京・向島工)
2 学校活性化事業フロンティア21
柏原眞治(広島県教育センター)
3 ものづくりコンテスト全国大会をめざして
楫野 進、高居堅治(神戸市立神戸工)
4 段差車イスの研究開発と特許出願
間瀬好康(愛知・刈谷工)
1 本校インターンシップの目指すもの
熊田良治(福島・白河実)
2 ケナフを活用した環境教育
海野美子(富山・高岡工芸高)
3 工業教育の活性化を目指した 1 つの実践
高妻和彦(宮崎・前宮崎工)、東 貞美
(宮崎・日向工)
4 北海道の工業高校の個性化・特色化について―考
察
本田清一(北海道・札幌琴似工)
― 10 ―
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第十三回(204名)平成15年度 東京
期日 7 月12日・13日 会場 拓殖大学 文京キャンパス
日本のゆるぎない基盤を築く工業教育の推進
学会論文発表
学会論文発表
工業教育の活性化
教育課程の改善
個性化・特色化教育
個性化・特色化教育
1 地域連携の取組み―立ちネブタの製作―
工藤 釗(青森・五所川原工)
2 工業英語の実践
戸谷裕明(大阪・淀川工)
3 ものづくりを通した IT 教育の実践
高橋 勉(埼玉・大宮工)
4 マイクロロボットの製作
松谷宏明(愛知・名南工)
5 本校におけるものづくり教育の実践 岡田幸雄(栃木・小山北桜高)
第五分科会
教育課程の改善
第五分科会
1 本校課題研究の取組みと教材のデータベース
番土 隆(富山・砺波工)
2 技術革新に対応した実践力と創造性の育成に関
する研究開発
諏佐眞一(東京・蔵前工)
3 教育目標の具現化
大居俊男(長野・岡谷工)
4 科目「工業技術基礎」の活用
児玉鉄雄(宮崎・延岡工)
5 神奈川県工業高校改革の動向と在り方
西尾重健(神奈川・藤沢工)
第四分科会
工業教育の活性化
第四分科会
1 高大連携の実践
小林俊雄(新潟工科大)
2 より魅力のある工業高校づくり
谷地貞男(岩手・釜石工)
3 インターンシップの取り組み
中桐上雄(岡山・倉敷工)
4 北海道定時制工業高校の現状と課題
白野勝義(北海道・函館工)
5 工業所有権教育の在り方
井口 茂(上智大)
第三分科会
学会論文発表
第三分科会
1 総合的学習の時間を意識した課題研究の指導と
評価
平木 勉(石川・県工)
2 ディスクトップ・マイクロマシンによるものづ
くり教育
田島琢ニ(マルトー)
3 廃品をリサイクルした教材づくり
四元照道(兵庫・神戸工)
4 授業評価システム
田中哲也(兵庫・姫路工)
5 専門教育における情報教育のカリキュラム編成
工藤雄司(坂戸高)、本村猛能(川村女子大学)
6 Web 3 D 技術による陶磁器デジタルアーカイブ
の開発
中村隆敏(佐賀・佐賀工)
(講話)「これからの工業教育について」
国立教育政策研究所・文部科学省 池守 滋
(講演)「トヨタ自動車、中部電力、 JR 東海の 3 社が設立
する中高一貫校“海陽中等教育学校”の開校に向けて」
海陽学園設立準備委員会事務総長 磯部 克
第二分科会
学会論文発表
第二分科会
1 人と環境にやさしいものづくり―太陽電池と燃
料電池―
稲毛敬吉(東京・科学技術高)
2 e―learning システムの開発
吉尾二郎(星美学園短大)
3 我が国におけるデュアルシステムの展開Ⅱ
深作貞男(宮崎大学)、本田洋之(熊本・球磨工)、
安水武司(東京・向島工)
4 シーカム教育プロジェクトの実施
小山 実(岡山商科大附高)
5 情報科教育法と情報科の実践のかかわり
角 和博(佐賀大)
6 工業高校卒業生による在学時工業教科内容の評
価(追跡調査)
長谷川雅康(鹿児島大)、佐藤史人(和歌山大)
夢に挑戦する若者を育む工業教育に向けて
第一分科会
第一分科会
(バネルディスカッション) 「輝け、ものづくり日本」
コーディネータ:佐藤義雄(文部科学省)
パネラー :小杉礼子(日本労働研究機構)
藤田昌宏(経済産業省)
高橋敏夫(拓殖大学)
岩本宗治(大阪電気通信大学)
主題 講話・講演
主題 パネル
第十四回(237名)平成16年度 名古屋市
期日 7 月10日・11日
会場 (株)
トーエネック教育センター
1 PCM 手法によるものづくり学習プログラムの開
発研究
武田 正則(山形・東根工)
2 我が国におけるデュアルシステムの展開Ⅲ
深作貞男(宮崎大学)、本田洋之(熊本・球磨工)
、
安水武司(東京・向島工)
3 サウジアラビア派遣報告
木村栄一(新潟・上越総合技術高)
4 卓上ミニマシンによる微細加工・組立実習の報
告
田島琢二(マルトー)
5 壁面移動ロボットの設計・製作
日高義浩(宮崎・宮崎工)
高妻和彦(元宮崎・宮崎工)
1 IT ものづくり教育「 3 次元 CAD 設計」の実践
報告
高梨哲夫(福島・福島工)
2 中国における専門技術教育の現状
深作貞男(宮崎大)
、李 志剛(宮崎大)
3 クリーンエネルギー実習の教育効果について
福井一夫(大阪・東住吉工)
4 室内遊具の開発と産業財産権の取得
柴田武秀(広島・宮島工)
5 産業財産権実施 1 年目の課題とその推進策
井口 茂(上智大)
1 地域に立脚した特色ある学校づくりの実践
宮野悦夫(山形・長井工)
2 ものづくりを通した地域との連携活動
立部紀夫(神奈川・小田原城北工)
3 ものづくり環境学習の企画・運営
新山雄士(北海道・苫小牧工)
4 地域とともに歩む工業高校
本井俊和(兵庫・姫路工)
1 ネットワーク実習教材の開発と評価
平木 勉(石川・県工)
2 アドバンスト テクニカル ハイスクール構想
瀧上文雄(東京・町田工)
3 教育特区「愛知版デュアルシステム」
蜂須賀 豊(愛知・愛知工)
4 文部科学省研究開発学校最終年度報告
諏佐真一(東京・蔵前工)
1 ハイブリド発電方式
須田和仁、佐々木伸一(秋田・秋田工)
2 次世代 IT を活用した未来型教育の在り方
堀口真史(埼玉・浦和工)
3 高校生ものづくりコンテストにおける化学分析
指導
井上 満(愛知・鶴城丘高)
4 ものづくり教育への取り組み―技能検定(旋盤
2 級)への挑戦―
加藤良和(愛知・岡崎工)
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記念誌.indb 11
2011/01/24 13:04:53
(講演)「HSST“リニモ”に賭けた」
中部 HSST 開発株式会社 社長 藤野政明
(講話)「工業教育について」
国立教育政策研究所・文部科学省 池守 滋
学会論文発表
学会論文発表
工業教育の活性化
教育課程の改善
個性化・特色化教育
個性化・特色化教育
第五分科会
教育課程の改善
第五分科会
第四分科会
工業教育の活性化
第四分科会
第三分科会
学会論文発表
第三分科会
第二分科会
学会論文発表
第二分科会
1 神奈川県工業高校改編の取組み
磯男(神奈川・総合産業高)
2 環境教育ゾーンにおけるクリーンエネルギーの学
習
米川 秀(石川・羽咋工)
3 本校就業体験の取り組み
児玉鉄雄(宮崎・延岡工)
4 あいち・知と技の探求教育特区
森田満夫(愛知・愛知工)
1 木造住宅の簡易耐震診断授業の展開について
西尾正人(宮城・古川工)、竹 幸広(宮城・石巻
工)
2 ロジック LSI 設計技術による福祉用具
安田倫己(静岡・浜松工)
3 木質バイオマスエネルギーの利用
山田啓次(大阪・佐野工)
4 工業技術英語の在り方
安部則男(愛知・春日井工)
(講演)「ノーベル賞受賞者を育んだ企業風土」∼次代を
担う若き先生たちへの提言∼ 株式会社島津製作所 体表取締役会長 矢嶋英敏
(講話)「学習指導要領改訂に向けて」
国立教育政策研究所・文部科学省 池守 滋
(パネルディスカッション)
テーマ「ものづくり教育と技能・技術教育の改革」
コーディネーター
矢野裕俊(大阪市立大学教育センター教授)
パネリスト
南斎征夫(大阪市立大学名誉教授)
青木豊彦(東大阪市ものづくり親善大使・
(株)
アオキ社長)
櫻井和雄(神戸村野工業高等学校張)
横内 環(大阪府中学校技術家庭科研究会長)
1 ロボット製作による中高連携授業の展開
坂田安永(東京・総合工科高)
2 近代日本における中等工業教育成立過程の研究
柴田武秀(廣島・府中東高)
3 我が国におけるデュアルシステムの展開Ⅴ
深作貞男(宮崎大学)、本田洋之(熊本・球磨工)
、
柳坂武司(東京・向島工)
4 初級技術者養成の視点からみた工業高校の専門
教育
伊藤一雄(関西福祉科学大)
5 ワークショップに導くためのロジックツリー演
習テキスト
武田正則(山形・東根工)
第一分科会
第一分科会
1 PCM 手法を活用した教育課程の評価の在り方
武田正則(山形・東根工)
2 我が国におけるデュアルシステムの展開Ⅳ
深作貞男(宮崎大学)、本田洋之(熊本・球磨工)、
柳坂武司(東京・向島工)
3 イングランドにおける Technology 教科の教育課
程と教材 四元 照道(兵庫・西はりま養護学校)
4 課題研究の取り組み
稲毛敬吉(東京・科学技術高)
5 IT バリアフリーに焦点を当てたものづくり教育
の実践
日高義浩(宮崎・宮崎工)
6 知的財産権教育の課題とその推進策
井口 茂(上智大)
1 東予市鏝絵地図 高須賀 寿(愛媛・松山工)
2 情報教育の
「ものづくり」
カリキュラムの比較検討
本村猛能(川村女子大)、西川徹(城西国際大)、
工藤雄司(坂戸高)
3 体系的情報教育「論理回路学習」
の知識の構造化
本村猛能(川村女子大)、工藤雄司(筑波大附坂戸高)
4 ものづくり教育における感性と気づきに関する
研究
木村寛治(日本工業大)、片岡 浩(相模女子大)
5 自家用電気技術者研修報告
礒崎憲史(埼玉・大宮工)
6 課題解決のできる実習をめざして
東正之(宮崎・佐土原高)
1 夢・挑戦・感動
佐藤義光(青森・弘前工)
2 北海道工業クラブ連盟の実践
福井 誠(北海道・札幌琴似工)
3 5 インチ鉄道の製作 小久保寿也(愛知・豊橋工)
4 高校生ものづくりコンテスト橋梁模型設計制作
部門
木村千文(宮崎・延岡工)
主題 講 演 ・ 講 話
第十六回(191名)平成18年度 芦屋市
期日 7 月 8 日・ 9 日 会場 芦屋大学
愛に根付き実に向かう工業教育の推進
主題 講 演 ・ 講 話
第十五回(204名)平成17年度 豊田市
期日 7 月 9 日・10日 会場 愛知工業大学
夢と希望に挑戦する若者を育む工業教育の推進
1 セッション
「工業技術教育内容の調査研究―30年間調査結果
―」
長谷川雅康(鹿児島大)、門田和雄(東工大附科技高)
三田 純義(群馬大)
2 記号論理学を中心とする論理回路学習の実践と
知識の構造化
本村猛能(川村女子大)
、西川 徹(城西国際大)、
工藤雄司(坂戸高)
3 理解できるマイコン実習教材の考察
荒川 昇(長野・岩村田高)
4 大学に進学した高等学校工業科出身者の目的意
識と職業観に関する研究 若宮 智(広島・宮島工)
1 魅力あるものづくりへのアプローチ―コンク
リートカヌ―製作から―
櫻井晋弥、奈良 厚(山形・山形工)
2 神奈川県における高大連携の取り組み
井上勝範(かながわ・神奈川工)
3 工業・工科高校生を対象とした CSR(企業の社会
的責任)の取り組み―仕上げ加工研修―について
小多田正美・奥嶋建城(松下電工株式会社)
4 若年者「ものづくり」の継承
児玉澄人・工藤直己(株式会社きんでん)
1 企業研修を通して学んだこと
富沢健一(埼玉・川口工)
2 専門高校の特色を出すための資格
保坂芳央(新潟・上越総合技術高)
3 産業教育実技研修を終えて―旋盤技能検定2級の
取得―
近藤貴嗣(愛知・豊橋工)
4 地域に開かれたものづくり教育の実践―ものづく
り愛知を支えるひとづくりを目指し
山口直人(愛知・碧南工)
1 写真を活かした教育の実践について
和田博之(北海道・名寄光凌高)
2 制御実習装置の製作及び制御プロクグラムの開発
佐藤隆志(福島・勿来工)
3 2005ワールド・ソーラーカー・ラリーに参戦して
柳坂武司(東京・墨田工)
4 EV製作と環境を配慮したものづくり―エコデン
レース優勝を目指した取組
伊藤 彰浩、安井雅彦(愛知・佐織工)
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記念誌.indb 12
2011/01/24 13:04:53
実践力・創造力を備えたものづくり人材の育成
学会論文発表
学会論文発表
工業教育の活性化
教育課程の改善
個性化・特色化教育
個性化・特色化教育
第五分科会
教育課程の改善
第五分科会
第四分科会
工業教育の活性化
第四分科会
1 工業教育の活性化を探る―工業フェア2006の取り
組み―
川村広幸(北海道・琴似工)
2 流体の計測及び解析
池田光治(福島・勿来工)
3 キャリア教育として捉える工業教育
西尾重健(神奈川・向の丘工)
4 中学生を対象としたロポコン & マイコンカーの
製作
番土 隆(富山・砺波工)
第三分科会
学会論文発表
第三分科会
1 建築教育における社会貢献―木造耐震診断の取り
組み―
沢野 茂(東京・墨田工)
2 宮崎県における専門高校の進路に関する研究
日高義浩(宮崎・延岡工)、東 正之(宮崎・佐土
原高)、深作貞男(宮崎大)
3 インテリア科における創造的なものづくり教育の
推進
岡本昌久(広島・府中東高)
1 PLC を中核とした FA システムの実習
橋本武志(埼玉・秩父農工高)
2 CD 起動型オペレーテイングシステムに JAVA
開発環境を実装した制御学習システムの開発と実
践
篠崎健一(茨城・水戸工)
3 電子回路シミュレーションの解析
永坂勝弘(愛知・愛知工)
4 工業高校生の自己概念の構造と課外活動・教科
との関連性
島田 和典(高山自動車短大)
5 イタリアの実業教育の現状と改革
古賀史郎(大阪府教育センター)
(講演Ⅰ)「若年就労の現状と高校教育の課題」
東京大学大学院教育学研究科准教授 本田由紀
(講 話)「高等学校学習指導要領の改訂に向けて」
国立教育政策研究所・文部科学省 池守 滋
(講演Ⅱ)「新しい産業革命を日本から」
三鷹光器株式会社代表取締役社長 中村勝重
第二分科会
学会論文発表
第二分科会
1 技能検定への取り組み 山口正行(岩手・釜石工)
2 課題研究の授業実践
竹内千恵(愛知・滑川高)
3 技能士取得の指導法
桑野貴範(広島・広島工)
4 実践的技能・技術教育の現状と課題
黒厚子 満、寺脇智和、横川 忍(神戸村野工)
1 MPU 命令セット設計実習に関する検討
堀 桂太郎(明石高専)
2 ブルーム理論を導入した情報教育のものづくり
カリキュラムの検討
本村猛能(川村女子大)、工藤雄司(坂戸高)
3 ものづくりを柱とした情報教育における論理回
路学習の教材構成
本村猛能(川村女子大)、工藤雄司(坂戸高)
4 技術者の育成を目指す指導法の開発
稲毛敬吉(東京・杉並工)
5 技術職業教育におけるプロジェクト技術協力の
方向性と展望
武田正則(山形・東根工)
学び合い、心を磨く工業教育を目指して
第一分科会
第一分科会
(講演1)「工業教育と総合デザイン力―インターネット
研究をとおして」
大阪大学総長 宮原秀夫
(講話) 「新しい工業教育を目指して」
国立教育政策研究所・文部科学省 池守 滋
(講演2)「地域中小企業の今後のあり方―中小企業を支
える地場産業」
全日本ブラシ工業協同組合理事長 稲田眞一
主題 講話・講演
主題 講話・講演
第十八回(180名)平成20年度 東京都
第十七回(191名)平成19年度 寝屋川市
期日 7 月14日・15日 会場 大阪電気通信大学 寝屋川 期日 7 月12日・13日
会場 拓殖大学 文京キャンバス
キャンパス
1 校長面接モデルに関する実証的研究
武田 正則(山形・東根工)
2 論理回路による実践とブルーム・ベレグレーノ理
論による評価
本村猛能(川村女子大)
、工藤雄司(筑波大附坂戸高)
3 キャリア・アンカー意識形成についての一考察
中村豊久(日本大学)佐藤弘幸(成蹊大学)
4 教員の実技指導力向上研修について
奥嶋建城(松下電工(株)人材能力開発センター)
5 ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞生徒育成
して
平岡正夫(静岡・科学技術高)
1 金型加工実験と射出成形実験の融合による量産
型生産技術の教育実習
田牧純一(北見工業大)田島琢二(マルトー)
2 技術リテラシーを育む小中高の教材開発
稲毛敬吉(東京・科学技術高)
3 熱血工業教師を育てる取り組みについて
加藤登侑(神奈川工科大)
4 ソフト・ハードウェア連携を主眼としたライン
トレーサ開発カリキュラム
安田倫己(静岡・科学技術高)
5 環境学習における教材づくり―BDF カートの製
作
四元輝道(兵庫・洲本実)
1 旭工版デュアルシステムの展望
諸橋宏明(北海道・網走教育局)
2 地域の学び舎としての工業高校―地域に根ざす学
社連携アプローチ
齋藤秀志(山形・寒河江工)
3 3 D グラフィクスを利用した製図教材の活用
金子伸二(石川・県工)
4 ものづくりを通した地域との連携―地域のまつり
に参加して―
前原廣榮(広島・宮島工)
1 定性的分析手法(ブロトコル分析)を活用した授
業分析
平木 勉(石川・小松工)
2 三学科間の連携・協力で成果をあげる課題研究
荒川 昇(長野・岩村田高)
3 分子模型作成ソフトの活用と CD ブート Linux に
よる運用
鹿野利春(石川・金沢泉丘高)
4 カリキュラムに取り入れたインターンシップの取
り組み
山田訓裕(広島・総合技術高)
1 秋田県の特色ある取り組みと課題
草薙正哉(秋田・五城目高)
2 ものづくりによる創造力の育成とこれからの産業
人育成
山口亨一(埼玉・大宮工)
3 「ひょうご匠の技」探求事業の実践について
清水五男(兵庫・兵庫工)
4 マイコンカーの高速化―ものづくり人材育成のた
めの教材開発―
古場田良之(石川・大聖寺実)
4 知的財産教育を通じての創造性教育の試み
平木 勉(石川・小松工)
― 13 ―
記念誌.indb 13
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第二十回( 名)平成22年度 東京都
期日 7 月10日・11日
会場 拓殖大学 文京キャンパス
つくる感動、創造性の育成を目指す工業教育の推進
(講演Ⅰ)「キャリア教育と工業教育の活性化」
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授 渡辺
三枝子
(講 話)「新しい学習指導要領について」
国立教育政策研究所・文部科学省 池守 滋
(講演Ⅱ)「ヘラ絞り60年間の歩み」
株式会社北嶋絞製作所代表取締役 北嶋 實
学会論文発表
学会論文発表
工業教育の活性化
教育課程の改善
教育課程の改善
第四分科会
工業教育の活性化
第四分科会
1 作品から製品へのものづくり
古藤一弘(東京・足立工)
2 61年間実施してきた校外測量実習
伊藤龍太郎(新潟・新発田南高)
3 企業研修(仕上げ、旋盤)受講後の教育現場で
の活用
木村義一(大阪・西野田工科高)
4 エキスパート教員としての役割
辻野藤樹(広島・福山工)
回想
研究会会長 山下省蔵
記念講演 「工学教育を考える」
東京都教育委員会無委員長・ 元東京工業大学学長 木村 孟
パネルディスカッション
テーマ「今後のものづくり教育の更なる発展を期して―
工業高校を中心にした課題と展望―
コーディネータ
文科省教科調査官 池守 滋
パネラー
山形県立山形工業高校長 佐藤義雄
政策研究大学院教授 橋本久義
(株)ニチレイ代表取締役会長 浦野光人
学会会長 小林一也
レポータ
群馬県立桐生工業高校長 豊島卓司
千葉県立東総工業高校長 山田勝彦
栃木県立宇都宮工業高校教頭 湯澤修一
第三分科会
学会論文発表
第三分科会
1 地域社会と連携した実践的ものづくり教育―北
を創る人づくり推進事業から―
小野博道(北海道・美唄工)
2 進路の変化とその対応
澤田 晃(富山・砺波工)
3 実習における携帯電話を活用した授業の実践
大賀涼子(兵庫・兵庫工)
4 小判君神社プロジェクト
晴田和夫(岡山・岡山工)
希望と誇りに満ちた工業教育の推進
第二分科会
学会論文発表
第二分科会
1 階層分析法を用いた教科内教員の授業評価モデ
ルの開発と試行
武田正則(山形・東根工)
2 技術リテラシーを育む高等学校及び専攻科の教
材開発
稲毛敬吉(東京・科学技術高)
3 自由な創作活動を応援する KAIT 工房
板野直己(神奈川工科大 KAIT 工房)
4 三次元 CAD・CAM システムの教材開発
大居俊男(長野・松本工)
5 サンドブラスト・デザインとものづくりの融合
松本敬一(愛知・大同大大同高)
第一分科会
第一分科会
1 ものづくり学習における材料選択から観た中学
生の学習行動
三田 純義(群馬大)
2 日本と韓国の工業高校における情報教育の実践
現状の比較検討
本村猛能(川村学園女子大)洪 京和(流通経済大)
工藤雄司(筑波大附坂戸高)
3 材料試験を支援するシュミレーション教材の開
発と指導過程の検討
林 丈晴(東京・小金井工)
4 工業高校における情報教育―情報電子科におけ
る画像処理教育―
島田利博(埼玉・三郷工業技術高)
5 有機 EL をつくる新たな交流の枠組みの提案
鹿野利春(石川・金沢二水高)
主題 講話・講演
主題 講話・講演
第十九回(164名)平成21年度 東京都
期日 7 月11日・12日
会場 拓殖大学 文京キャンパス
1 知識創造技法を用いた活用力を高める参画学習
プログラム
武田正則(山形・東根工)
2 論理回路学習における教材観と情報の科学的理
解の関係
本村猛能(川村女子大)工藤雄司(筑波大附坂戸高)
島田和典(鳥取大)
3 IT を活用した技術リテラシー教育の構築と強化
稲毛敬吉(東京・科学技術高)
4 工業高校生の自己概念とキャリア意識の関連性
島田和典(鳥取大)
5 工業高校機械科の教育課程の変遷
長谷川雅康(鹿児島大)
1 環境学習におけるエコ教材づくり―バイオ燃料
のカート製作―
四元照道(兵庫・洲本実)
2 大学との連携による工業教育
白澤敏広(神奈川・平塚工)
3 3 次元加工機の開発 森田裕之(富山・砺波工)
4 都市河川の現状と課題―心豊かな社会を目指し
て―
古賀史郎(崇城大)
5 評価手法による学校関係者評価―評価手法を用
いた工業科の組織マネージメント―
柴田武秀(広島・宮島工)瀬崎宣利(元広島・広
島工)
1 ものづくりプロジェクト―手作り太陽電池パネ
ル―
庄司洋一(山形・東根工)
2 労働災害に対する安全教育の指導法
川口利夫(新潟・柏崎工)
3 ものづくり教育における教材開発と実践例
中西淳一(大阪・淀川工)
4 建設工事業界との連携による技能育成モデルの
構築に関する研究
清水博雄(広島・広島工)
5 創造力・探究心を高める工業教育の実践
岩瀬喜則(愛知・豊川工)
1 トップエンジニアの育成を目指して―小中高大
連携による―
佐々木健(秋田・大曲工)
2 工業マイスター科の新設
村田幹夫(新潟・新津工)
3 本校の特色ある教育課程と進路
田中茂樹(長野・中野立志館高)
4 海外産業教育研修に参加して―日本と海外の違
い―
佐久間英謙(大阪・東住吉総合高)
5 「科学技術と人間」におけるエネルギーに関する
指導法
嶋村 晃(東京・科学技術高)
― 14 ―
記念誌.indb 14
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個性化・特 色 化 教 育
第五分科会
個性化・特 色 化 教 育
第五分科会
1 宮城県工業高校の取り組み
大内栄幸(宮城・県工)
2 職業教育を通した人間としての在り方生き方の
教育
平木 勉(石川・小松工)
3 広島県工業科パンフレットの製作
高橋真二(広島・府中東工)
4 ホームルーム活動に関する一考察
山本進一(東京・田無工)
1 長期企業実習の取り組み―地域産業の担い手育
成プロジェクト―
近野 仁(北海道・釧路工)
2 喜多方桐桜高校における工業教育の在り方と方
向性
富樫 実(福島・喜多方工)
3 地域産業の担い手育成プロジェクト
吉野博行(埼玉・熊谷工)
4 平成21年度ものづくり立国の推進事業
嶋建城(元パナソニック電工)小田旨計(元大阪・
城東工)
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記念誌.indb 15
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学会誌10年間の内容と今後の課題
学会誌編集委員長 中村 豊久
1 .はじめに
この10年間の学会誌編集委員会の方針について説明いたします。学会で重要なことの一つは、内容
が充実した学会誌の発行です。科学や工学の研究結果は、測定器を用いて客観的な評価ができます。
それに対して教育論文は基準になる測定器はありませんので、
自ら基準を作成しなくてはなりません。
また、多くの会員の方々は、教育論文を書かれた経験が少ないかと思われます。それらの事を勘案し
て投稿論文の査読は、採否の判定をすることではなく、学会誌の論文として通用するようにお手伝い
し、同時に会員のポテンシャルを上げるという姿勢で臨んできました。投稿する場合の手引き書的な
「投稿論文の手引き」も作成し、査読もそれを基準にしてまいりました。
2 .第 6 巻(2001年)から第15巻(2010年)までのまとめ
第 6 巻から第15巻までの原著及び資料の掲載合計数は39報です。それらを分類すると以下のように
なります。(詳細は、表 3 を参照してください。
)
⑴ 学習指導要領、調査・研究別等による分類
掲載論文及び資料を①教科指導関係(学習指導要領教科・科目)②教科指導関係(学習指導要領以
外の教科・科目)③調査・研究関係、④その他に分類すると表 1 及び図 1 の結果になります。
表 1 内容別分類
内容分類
①教科指導
(学習指導要領教科・科目)
②教科指導
(学習指導要領外教科・科目)
③調査・研究
④その他
合計
8%
指導要領内
指導要領外
調査・研究
その他
掲載数
21
31%
3
53%
12
3
8%
図 1 内容別分類
39
この結果、多い順に並べると ①の学習指導要領教科・科目関係が21報(53%)と最も多く、以下
③の調査・研究関係の12報(31%)
、②の学習指導要領外教科・科目関係 3 報( 8 %)及びその他 3
報( 8 %)となっています。
教科指導関係は①と②と合計すると、24報(61%)と圧倒的に多く、先生方が教科指導で創意・工
夫した研究が多いことを示しております。
⑵ 教科・科目別等による分類
報文をさらに、情報、機械、工業数理、課題研究、小中学校技術関係の教科・科目別キャリア教育
及びその他に分類すると、表 2 、図 2 のようになります。
多い順位に並べると、最も多いのは①の情報関係17報(43%)で、以下機械関係・小中学校技術関
係・キャリア教育関係各 5 報(13%)
、工業数理関係・課題研究関係各 2 報( 5 %)
、その他 3 報( 8 %)
となっています。
特に目を引くのは、情報関係が17報(43%)と多く、情報関係の投稿が目立ちます。逆の見方をす
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記念誌.indb 16
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図 2 教科・科目等による分類
教科・科目等
8%
掲載数
①情報関係
17
②機械関係
5
③工業数理関係
2
④課題研究関係
2
⑤小中学校技術関係
5
⑥キャリア教育関係
5
⑦その他
3
合計
情報系
機械系
工業数理
課題研究
少中技術
キャリア教育
その他
13%
43%
13%
5%
5%
13%
図 2 教科・科目等による分類
39
4.5
れば、情報関係自体が発展中であり、方法としても未だ開拓中
4
であると言えましょう。
3.5
⑶ 情報関係の年度別投稿変化について
投稿がありませんでしたが、 9 巻から増えていることが伺えま
投稿数
情報関係投稿数の年度別変化を図 3 に示します。 8 巻までは
3
2.5
2
す。パソコンが普及しまして既に25年余が過ぎておりますが、
1.5
情報技術の発展に従い、それに対応する新たな教育方法が模索
1
されていることを示しております。
0.5
年
年
年
年
年
年
年
年
年
巻
巻
7
巻
8
巻
巻
巻
巻
巻
巻
巻
3 .今後の課題
年
0
9 10 11 12 13 14 15
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10
6
学会誌の隆盛の一つの目安は、投稿論文数です。先の結果か
ら投稿数は情報系が多いですが、ITの影響は他の学問分野に
西暦年、巻数
図 3 年度別情報関係の投稿数
も広がっておりましょう。従来の学問(教科・科目)にITを
駆使し、教育効果を高めたことを経験された先生もおられることと存じます。それらの教育実践等を
是非、投稿してくださるようお待ちしております。
また、研究には経費がかかることもります。文部科学省の科学奨励研究は、個人で申請できます。
数年前から 1 件当たり100万円になっております。
企画が確かなものであれば認可されます。
経理処理、
報告書は手間暇のかかるものではありませんので、是非、申請し、研究の足にしていただきたいと思
います。
― 17 ―
記念誌.indb 17
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表 3 第 6 巻(2001年)から第15巻(2010年)までの掲載論文一覧
注:① 教科指導関係(学習指導要領の科目)
② 教科指導関係(学習指導要領外の科目、学校指定科目、開発科目等)
③ 調査・研究
④ その他(学校活性化、出前授業等)
巻年
6
2001
7
2002
8
2003
9
2004
10
2005
11
2006
12
2007
分 類
表 題
大
中項目
投稿代表者
氏 名
原著
○「研究開発科目「科学技術基礎」
②
開発科目
小佐野隆治
○学校における電卓利用状況の調査研究(工業数理)
①
工業数理
工藤 雄司
○グラフ関数電卓を活用した工業科目指導法に関する研究(工業数理、その他工
業科目)
①
工業数理
工藤 雄司
資料
○夢工房
④
その他
服部 陽
原著
○インターンシップの実践研究
②
その他
岡本 祐生
○機械実習における自己評価に関する研究Ⅰ
①
機械
大平 典男
○機械実習における自己評価に関する研究Ⅱ
①
機械
大平 典男
○リサイクル資源を活用した天体望遠鏡の製作と制御
④
課題研究
四元 照道
原著
○地域に根ざした開かれた学校づくり
④
その他
黒肥地辰哉
○特許出願を通した工業所有権の教育に関する研究
①
課題研究
間瀬 好康
資料
○第 1 回高校生ものづくりコンテスト全国大会をめざして
④
機械
楫野 進
原著
○工業高校教育の教育内容に対する工業に従事している卒業生評価
③
キャリア教育
長谷川康雅
○高等学校総合学科工業系における情報教育の内容分析
②
情報
工藤 雄司
○専門高校の情報関係カリキュラムを考慮に入れた大学情報教育の課題
③
情報
本村 猛能
○児童・生徒の「技術」に対するイメージの構造
③
小中技術
森山 潤
原著
○教育ネットワークを活用したネットワークプログラミングの実習
①
情報
堀口 真央
○技術教育における技習得課程の認知モデルに基づく学習指導試み
①
中学技術
山本 利一
資料
○大学からの技術協力を得た教育実践とその成果
①
機械
日高 義浩
原著
○工業高校における生徒の自己概念と実習に対する意識との関連性
③
キャリア教育
島田 和典
○製図学習におけるレディネス形成要因の検討(小学校)
③
小学技術
森山 潤
○ネットワークに対応した Java によるプログラミング実習
①
情報
篠崎 和典
○情報教育における「ものづくり」カリキュラムの比較検討
③
情報
本村 猛能
○体系的情報教育における「理論回路学習」の知識の構造化
①
情報
工藤 雄司
資料
○コンピュータ演算装置の仕組みを知って製作する学習の実践
①
情報
安田 倫己
原著
○大学に進学した高等学校工業科出身者の目的意識と職業観
③
キャリア教育
若宮 智
○記号理論学を中心とする理論回路学習の実践と知識の構造化
①
情報
工藤 雄司
資料
○「IT バリアリー」に焦点を当てたものづくり
③
情報
日高 義浩
教育の実践
○ゴキブリロボットによる出前授業の展開
④
中学技術
坂田 安永
― 18 ―
記念誌.indb 18
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13
2008
14
2009
15
2010
原著
○ CD 起動型オペレーションシステムに Java 開発環境を実装した制御学習シス
テムの開発と実践
①
情報
篠崎 健一
○ MPU 命令セット設計実習装置の開発と授業への導入
①
情報
堀 桂太郎
○工業科目「情報技術基礎」における生徒の自己効力が自己概念形成に果たす役
割
③
情報
島田 和典
○知識の構造化から見た情報教育のカリキュラム評価
①
情報
本村 猛能
○「ものづくり」を柱とした情報教育における理論回路学習の教材構成
①
情報
工藤 雄司
原著
○工業高校機械科の実習内容の変遷と課題
③
機械
長谷川康雅
○高等学校までのキャリア教育と大学生のキャリア意識の形成について
③
キャリア教育
中村 豊久
○理論回路教材による情報教育の実践・評価および「ものづくり」との関連
①
情報
工藤 雄司
資料
○ソフト・アードウエア連携を主眼としたライントレーサカリキュラムの開発
①
情報
安田 倫己
原著
○日本と韓国の工業高校情報教育の比較研究
①
情報
本村 猛能
○日韓中学生の技術に対する態度に関する比較
①
中学技術
李 明薫
― 19 ―
記念誌.indb 19
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科学研究費研究報告
研究主題「知の総合化を目指す技能 ・ 技術教育の国際比較研究」
―副題「工業技術教育の充実を期して」―
日本工業教育経営研究会顧問 高橋 一夫
はじめに
本研究会・学会および大阪市立大学は、主題「知の総合化を目指す技能 ・ 技術教育の国際比較研究」
副題「工業技術教育の充実を期して」を掲げ、申請から調査・研究・協議、報告書作成等一連の活動
を平成14年度に着手し、平成18年 5 月に報告書を関係機関に提出しました。20周年記念誌に研究活動
の概要を記載するための原稿作成を事務局から依頼されましたので、与えられた紙面の範囲内で記述
いたします。
Ⅰ 研究申請の動機
1 .平成14年初頭、社会の道徳観、倫理観の揺らぎとともに、学級崩壊、不登校、中途退学等、学
校教育に現れている病理現象がいっこうに減らず、小学生や中学生が殺人を犯すといった事件等
が生起していた。教育の責任が問われるとともに、知識偏重教育がその因に挙げられることが多
く、コミュニケーション能力の獲得や辛抱することなどバランスの取れた精神的発達を促し、知
識の統合のためには、体験的学習の機会を増やすことが必要であるといった論議が強まっていた。
同時に、指や手を使いモノを扱ったり、工夫したりする能力の発達が遅れている問題なども挙
げられ、万人がしっかりとした技能・技術リテラシーの獲得をするための、初等・中等教育のあ
り方はどうあるべきかの思いが強くあった。
2 .小学生、中学生の技能・技術リテラシーの弱さは技能・技術専門教育を開始する工業高等学校
にも影を落としていた。また、わが国の技能・技術専門教育の全体像を見たとき、高等教育の工
学系教育において、学術志向の度合いに比べて実践的な技能・技術教育の強化についての弱さが
目立ち、高度化するものづくり技術への技能 ・ 技術者の確保についての産業界の要望に応えるに
は、技能・技術教育体制の質、量ともに脆弱ではないかとの問題提起もされていた。加えて工業
高等学校からの技能・技術専門教育の延長線上での高等教育への接続が袋小路的であることが
あった。
以上のことは、学者や技術者、多種、多様なレベルの技能・技術者によって創造、伝承・継承
されるものづくり力によって国力を維持し、工業技術立国を標榜するわが国にとって看過できな
い状況と思われ、工業技術教育の充実についての教育制度の改革が必要ではないかとの思いが、
日本工業技術教育学会・日本工業教育経営研究会においても次第に強まっていた。以上が動機と
なり科研費の申請書類を平成14年春から準備し同年秋に提出、採択の決定が平成15年早春 2 月に
通知された。
Ⅱ 研究組織
研究代表者 児玉隆夫 前大阪市立大学学長(申請時、平成15年度)
矢野俊哉 大阪市立大学文学部大学院教授(平成16∼17年度)
研究分担者 南斉征夫 大阪市立大学工学部大学院教授 他16名
― 20 ―
記念誌.indb 20
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研究協力者 工業技術教育学会員、工業教育経営研究会員(10地区の研究班)
Ⅲ 研究の柱
1 .青少年のバランスの取れた精神的成長と体験的学習の効用
2 .万人が技能・技術リテラシーを獲得する方策
3 .技能・技術専門教育のあり方
4 .その他 技能・技術教育の充実に関連する諸課題
Ⅳ 研究の方法
1 .国内調査 1 )アンケート調査 ものづくりや技能・技術教育に関する実態や意識等の調査対
象 中学生、高校生、大学生、教員、保護者、企業
2 )聞き取り調査 技能・技術教育にかかわる実態、問題意識、要望など
対象 小学校の図工、中学校の技術家庭科、普通高校
芸術「工芸」
、工業高等学校専門科目、大学工学部
2 .海外調査 調査国 イギリス、フランス、ドイツ、スイス、イタリア、スエーデン、アメリカ、
フィンランド、カナダ、オーストラリア、中国・台湾、韓国、シンガポール
3 .文献調査
4 .報告書作成にむけての研究協議
第 1 章∼第 4 章の班毎に研究を進め、 7 回の全体会(内、合宿 2 回)で討論。
Ⅴ 報告書本文の中から(抜粋・要約)
1 .前 文 2 ページ 略
2 .第 1 章 日本の新しい教育体制を目指して
社会や教育の概観と研究の背景、ねらいなど 9 ページ
1 )一人ひとりの子供の将来を支える学校教育を
2 )新しい初等 ・ 中等ものづくり教育から生まれる技術者たち
3 )ものづくり力の発展に資する青年期の技能 ・ 技術教育体制 など
3 .第 2 章 初等中等教育の新しい教育プログラムをめざして
ものづくり教育、技能・技術リテラシー教育の改革、教員養成など 48ページ
1 )初等 ・ 中等教育および技能 ・ 技術リテラシー教育の現状と課題
① 技能・技術にかかわる学習の機会が少なく系統性確保が欠如している。
② 技能・技術を定着・伸長させるためには、単位学習時間の長さが必要である。
③ 教育課程遂行に必要な技能・技術系の教員の確保や社会人の活用が必要である。
④ 施設・設備が不足しており、分野ごとに見るとバラツキがある。
2 )技能 ・ 技術リテラシーを育成する教育の提案
*小学校、中学校、高等学校に教科「技術」を創設する。
教科「技術」の概要
① 目的:自然および社会の法則を認識して合目的的な製作活動を行うための感性、技能およ
びシステム的思考力とともに、生活や社会に大きな影響を与え、その存在の在り方を規制す
る要因である技術を公正に評価することのできる『生産的人格』の形成にある。
② 教科「技術」の内容:材料と加工技術、エネルギー変換技術、情報・制御技術、生物育成
技術等
― 21 ―
記念誌.indb 21
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③ 児童・生徒の身につけさせる能力 ・ 資質:巧級性、感性、協調性、創造性、技術倫理観、
勤労観等
④ 学習活動の特徴:実践的活動、共同的活動、創造的活動、自己探求的活動等
*ものづくりを支柱とする教育プログラムの構築へ
教科「技術」は他の教科と連携して進められることが必要である。
「国語」において学ぶ‘読む・
書く・聞く・話す’の言語能力は「技術」の計画・実施・考察・報告の各段階において必要な‘情
報の獲得・伝達’のために常に活用しなければならない能力であり、
「外国語」は‘情報の獲得 ・
伝達’をさらに幅広く豊かにする。同様に「技術」の計画 ・ 実施 ・ 考察 ・ 報告の各段階において「算
数 ・ 数学」
「理科」との結びつきも存在する。
「技術」を媒介にすることによって様々な結びつきが
すでにあり、また新しく生まれることがわかる。技術リテラシーを扱う教科をそのような教育プロ
グラムの一つの柱にするならば、教育の枠組みが明快になり、そこで学ぶ児童・生徒が生き生きと
してくるに違いない。
*ものづくり教育の充実のための人材活用や諸方策
① 人の実技指導者が数校を巡回指導する。
② 工業高校等の教員OBや技術者・技能者等のOBの支援体制を整える。
③ ものづくり教育の研究機関を設置し、教育プログラムの開発、現職教員に研修等を推進す
る。
④ 保育士、幼稚園・小学校の教員免許取得希望者に、ものづくり体験を義務付ける。
⑤ 保育士、幼稚園・小学校の教員免許取得希望者に、ものづくり体験を義務付ける。
⑥ キャリア教育を充実する一環として、職場・職業体験を年齢にあわせて実施する。
3 )技能 ・ 技術リテラシーの育成を支援する条件整備
地域における支援と家庭教育への還流、教員養成・研修、施設・設備、予算に言及
4 .第 3 章 技能・技術専門教育の充実と技能・技術専科大学の創設等 48ページ
工業高校、専修専門学校、工業高等専門学校、大学工学部の現状を分析し、技能・技術専門教
育の改革、および、技能・技術教育の深化を図るための新しい高等教育機関の創設等について提
起する。
1 )科学技術創造立国に必要な人材と初等教育に始まる育成構想 略
2 )高等教育―高度技術教育につながる普通科高校の現状と課題 略
3 )専門的技能 ・ 技術教育―工業高等学校 ・ 高等専門学校・工学系大学等の現状と課題
① 工業高等学校における技能 ・ 技術の職業 ・ 専門教育の現状と課題
② 高等専門学校における技術 ・ 技能の専門教育の現状と課題
③ 大学における技術 ・ 技能教育の現状と課題
④ その他の教育機関 ⅰ厚生労働省管轄の職業能力開発システム ⅱ専門学校
4 )新しい時代に適合したテクノロジストの育成へ
* 重層的な技能・技術専門教育体制の充実
工業高校( 3 年間)
、工業高校+専修学校叉は短期大学( 5 年間)、工業高校+専科大学( 7 年間)
* 工業専科大学および大学院
① 工業専科大学が育成する人物像:
これからの新しい時代においては、技能力に優れた技術者(テクノロジスト)をわが国に
おいて組織的に育成していくことが求められる。あわせて、既存の専門的技能・技術教育機
関における技能 ・ 技術教育者を時代に適合した教育を行うことのできる教育者に養成し直し
てゆくこともきわめて重要な課題である。したがって、工業専科大学は技能力に優れた技術
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者(テクノロジスト)および時代に適合した技能・技術教育を行うことのできる教育者の育
成を目的とする。
② 設置圏:北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄の10箇所程
度
③ 設置する学科、分野:各工業専科大学につき 3 分野程度で、内容は地域の産業に特色に配
慮。
④ 教育の特色:ⅰ技術士につながる教育内容
ⅱ国内、海外における長期インターンシップ
ⅲ技能・技術に関係する社会科学系科目および語学の重視
ⅳ JABEE(日本技術者教育認定機構)の認定に相当するプログラム
⑤ 工業専科大学のカリキュラム概要:
( 4 年間で135単位程度を習得)
ⅰ 経営学系科目(技術マネージメント、企業経営論、ベンチャー起業論等の科目)
ⅱ 経済学系科目(経済原論、国際経済論等)
ⅲ 法学系科目(知的財産分野等)
ⅳ 語学(国際的コミュニケーションのための英語の聞き取り能力および作文能力)
ⅴ 技能系実習科目 ⅵ 技術系専門科目 ⅶ 国内・海外インターンシップ
⑥ 入学許可対象および入学定員: (入学定員は 1 学科30名)
工業高校・ 高等専門学校の卒業生、社会人入学生 工業高校教員からの研修生
⑦ 入試制度: 資格取得者の優遇、技術コンペ入賞者の優遇、実技試験の実施。
⑧ 工業専科大学教員: 技能五輪経験者を含む技術・技能に関わる教育・開発研の担当者を
精選し、専任講師(Assistant Professor)として熟練技術者等の技能職員を配置。
⑨ 研究: 開発研究を重視し、特許等により教員および組織の研究業績を評価する。
⑩ 財政基盤: 略
⑪ 工業専科大学短期コース: 2 級技士の資格の取得。短期大学卒業資格と同等資格。
⑫ 工業専科大学大学院:技能・技術に関する研究の COE として位置づけ、技能力に優れる
とともに経営感覚をも備えた先端的な技術者および教育者の育成を目指す。
⑬ 工業専科大学連携工業高校: 工業専科大学と工業高等学校等との接続性の円滑化、協力
関係の向上等をめざし、工業専科大学と連携する工業高校を選出して連携
⑭ 工業専科大学の新設と既設技術系大学・学部との関連性
工業専科大学をすべて新設とすることは必ずしも必要としない。たとえば、
「ものつくり
大学」の趣旨は工業専科大学の趣旨と共通するところがあり、現行制度に適切な変更を加え
ることにより工業専科大学として位置づけることができる。また、その他の既存の既設技術
系大学・学部においても、工業専科大学の趣旨に適合する特設コースを設けることにより、
工業専科大学が部分的に実現可能。
* 先端的設備共同利用機関
各工業専科大学に附置し、圏内の技術系高等教育機関が共同利用する。
* ものづくり教育のための研究機関
工業専科大学大学院の附置研究機関としてものづくり教育の研究機関を設ける。
* ものづくり共同利用実習機構
幼児・児童・生徒が様々なものづくりを体験することのできる実習機構を設置する。
5 .第 4 章 2 章、 3 章の具体案の整理とその課題の提起など 17ページ
幾つかの緊急の課題について具体的提言とその実現のための方略について示した。
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1 )人間力育成を支える「ものづくり教育」の推進、
2 )技術リテラシー教育の充実
3 )科学技術創造立国の基盤形成―テクノロジストの育成、
4 )提言実現への条件整備など
Ⅵ 概要版等の作成
概要版20ページ程度、わかりやすい資料16ページ、カラー刷りリーフレット
Ⅶ 報告書の広報活動
大阪市大、研究協力者、本研究会・学会の本部及び支部以外に以下の分野に配布、併せて内容を
説明
1 )研究協力関係者 2 )大学、学会、各種協会 3 )全工協等学校関係全国組織
4 )各種新聞社 5 )政党、経済団体、労働団体 6 )経済産業省等国の行政機関
7 )都道府県教育委員会、知事部局、議会関係 8 )産業団体、NPO 等民間団体
Ⅷ 報告書にかかわる REFERENCE と評価
1 )Reference 1 児童憲章
① すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会の一員としての責任を…
② すべての児童は、自然を愛し、科学を尊ぶように、みちびかれ…
2 )Reference 2 教育基本法改正案 第二条 二項
個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自立の精神を養うととも
に、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んじる態度を養うこと。
3 )Reference 3 国際的に標準化されつつある教育のフレームワーク
PISA の学習到達度の指標としているもの……コンピテンシー
学力は知識や技能の単なる蓄積ではなく、これから何ができるかという実践的な能力キー・コ
ンピテンシー
Category 1 様々なツールを相互活用的に使う(言語・記号・テキスト、知識及び情報、技術等)
Category 2 異質集団の中において相互交流する(他者と上手に付き合う能力、衝突を処理す
る能力等)
Category 3 自律的に行動する(物事を全体的に捉え行動する能力、生き方を設計・計画を実
行する等)
4 )Reference 4 新学習指導要領の機軸の一端: 言語活動・理数教育、体験活動、教科間連携
の重視
5 )Reference 5 今後の学校教育におけるキャリア教育・職業教育の在り方について文科相、中
央教育審議会に諮問
6 )報告書の自己点検・評価(南斉征夫 大阪市立大学名誉教授による)
①報告書は今後の日本の学校教育のあり方について総合的な観点から提言を行っており、その内
の一つとして技能・技術教育に関する新しい指針を述べている。
②報告書の内容は、児童憲章や教育基本法に照らして、よりすぐれてはいても劣っていることは
ない。
③報告書の内容は、OECD が勧めるこれからの新しい学力指標(コンピテンシー)に沿っており、
日本の教育指針としても優れ、国際的にも高く評価できる。
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④体験・言語教育・理数教育・教科間の連携重視など、新学習指導要領の機軸の一端を先見して
いる。
以上、今回の提言は、青少年が生き生きとして個性を育むとともに、工業技術教育の充実を促進
し、さらには額に汗して真の価値を生み出す人々の社会的ステータスの UP をも展望するための、
適時性と当を得た教育改革の一翼と自負できるものである。
Ⅸ 報告書の内容を活かす今後の STRATEGY
今後、本研究会においては、学習指導要領の改訂にかかわる諸般の対応をすすめることをはじめ、
工業教育の充実 ・ 発展のための日常的な努力を重ねつつ、技能 ・ 技術の高度化に対応して職能成長
する人材の育成を期すとともに、提言が社会的に実現していくためのさまざまな努力を継続的に取
り組むことが重要である。
なお、コンピテンシーとしての実践的学力の獲得を教育現場においていかに実現していくか、新
しい技能・技術の教育システムの実現については、保護者をはじめ、各界の人々に報告書の主張を
知って頂きつつ、意見を頂くとともに、教育に関わる人々の今後の誠実な議論と実行が必要である。
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海外交流特別委員会の歩み
海外交流特別委員会委員長 石坂 政俊
1 はじめに
海外交流特別委員会は、平成 4 年12月(1992)第 1 回ネパール教育視察を開始して、以来、毎年同
時期に教育視察を続けて、平成21年(2009)で17回目となります。この間の参加者は351名に達しま
した。又、ドイツ教育視察は、平成 7 年(1995)、平成10年(1998)
、平成12年(2000)に実施し、工
業高校改革に貢献しました。
ネパール教育視察は、小林一也名誉会長の「日本の都市型生活は、人間の手と頭脳の分離を激しく
進め、人間から人間らしい手の働き、仕事を奪ってやまない。人間が自然の中で生きる機能、人間ら
しさを退化させ続けている。人間として心豊かに、幸せな生活を築く工業教育を模索したい。」との
情熱のもとに発足し、現在に至っています。ネパールの子どもたちの目が爛々と輝き、何事にも挑戦
しようと意欲的で私たちは見るもの全てが新鮮で心を沸き立たせてまいりました。現在、ガネッシュ
ウ 小 学 校 は 中 等 部、 高 等 部 を 設 置 す る 学 校 と な り、 校 名 も 改 編 し、「Shree Ganesh Secondary
School」となりました。二十周年記念事業として、高等部校舎の建設完成を目指して教育視察を続け
ています。
ドイツ教育視察では、ドイツの職業教育特にデュアル・システムの実態調査、実科学校、工科単科
大学の教育課程の調査を行いました。その結果は、日本版デュアル・システム、インターンシップ、
工科高校の設置、科学技術高校の創設、専科大学の設置に向け貴重な資料を提供することができまし
た。
本研究会の二十周年記念にあたり、海外交流特別委員会の平成12年以後の活動を示します。
2 第 3 回ドイツ教育視察(2000. 8 .21∼2000. 8 .28)
ドイツ統合後のヨーロッパ教育状況を見聞する目的で、ドイツ、イタリアを訪れました。主な視察
先は、⑴ベルリン技術大学:ドイツにおける職業科教員養成、職業指導者の養成法について調査した。
⑵ベルリン州立技術学校:技術学校の教育内容、ドイツ統合後のベルリン市教育の変化を調査した。
⑶ベルリン技術経済専科大学:今後のドイツの職業教育の方向性について研修した。⑷ベルリン博物
館、ベルリン交通博物館。⑸イタリア国立ホテル専門学校:イタリアにおける職業教育の現状、今後
の方向性について研修した。⑹レオナルド・ダ・ヴィンチ科学技術博物館。
ドイツ教育研修を通して、小林一也先生から以下のような示唆があった。
演題は、「教育のプロとして研究者として」
教育の研究は、学習をとおして生徒の気持ちがどのように、どう変化したかを知ることである。最
近の生徒は大きく変化し、小さい時から情報があふれ、競争の中でストレスが溜まっている。私たち
の時代は人生60年で、後は余生であった。しかし、今の子どもたちは人生80年であり、学校教育が終
了し社会人となり、定年後の人生が約20年続き三期の人生にわけられる。
生涯学習として何を身に付けさせて行くのか。現在の子どもたちに欠けているもの、精神的な安定
をどう補うかを考慮しなければならない。今日の授業で青年の心をどう動かしたか。作る喜びを与え
たか。生徒が作る喜びを得るには、自分の手足を動かし脳で考えるからである。ここを今までより多
く取り入れた研究をやっていただきたい。
探す喜びを多く取り入れたか。自分で探し求めて得た感
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動も大きいものがある。考え得られた喜びがどれだけ含まれるかに掛かってくると思う。
日本の教育は、結果中心主義であるように思う。インドでは、記憶を重視しますが、評価をすると
きには筋道をどのように考えたかが問われる。認められる喜びが、どれだけ入っているかも大きな要
素である。
ドイツケルンの総合学科の学校では、子どもたちが学校近くの小さな森に作る道路計画に対して、
全校を上げて自然環境の調査、小鳥の分布状況、動植物への影響などを研究して、それが社会的に認
知された。高校生が大人として社会的に認められることが教育効果として大きい。
ドイツの環境教育は、1970年代から始まっている。昭和45年日本でも公害白書が示された時から、
環境教育を学校全体として位置付けるか。地域として位置付けるか。学科としてやるべきことは何で
あるかを考えた。
平成15年の新教育課程の導入にあたり、ロボット製作をするにしても、機械科と化学科の生徒の作
成に対する関心や考え方は異なる。設計なのか、動力なのか、材料なのか、性能なのか、軽量化なの
かさまざまな視点で考える指導が必要である。
機械科、電気科、建築科、化学科での視点が異なることを理解し、教師としてそれぞれの専門性に
立った視点を明確にする。さらに、共通する基礎・基本については横断的に理解するとともに、環境
にも配慮した教材研究が求められている。
21世紀は、生物と地学の時代といわれている。エネルギー、マイクロマシン、ライフサイクルコス
ト等、工業教育の必要性はますます増大している。衰退は考えられない先生方の今後の取り組みにか
かっている。(2000. 8 .30)
新しい学校、日本国民の教育意識の改革の必要性、改革の内容については大方の認識は一致してい
るのであるが、根本的に変えたいところは、次の二点である。
① ドイツでは、18歳までに国として職業教育は必修にしている。わが国でも18歳まで、又は成人式
までに総計 6 ヶ月から 1 年間の職業・仕事の体験を必修とする。
② 少し教えて深く考えさせる。当然体験(そして失敗)をより多くする。つまり体験をコアとした
新しい学校づくりを進めたい。子どもに自然や時間をじっくり与え、自分を見つけ鍛えさせてあげ
たい。
農業文明から工業文明、情報通信と循環型社会を基軸にした高度工業文明、又はポスト工業文明へ
と時流は動いてやまない。この文明の動きは、人間を限りなく自然や生き物の命から遠ざけている。
生活速度の早さは、強いストレスを人間にかけ続ける。
[強靭な心(精神)を育てる新しい学校の出現を心から期待したい。
]
◆ベルリン州立技術大学 フイッシャ副校長の講話◆
本校は1908年ギムナジウム校として創設された。1937年第三帝国以後、キムナジウムが廃止され、
同年にガウス職業訓練校となった。1963年ボイル校と合併し、1971年テクニカルシューレ・ベルリン
となった。職業教育は、社会の景気に影響され、1976年頃より生徒が減少した。しかし、スプトニッ
ク計画、アポロ計画が成功し、除々に生徒数が増加した。1990年以後は、職業教育の改編により生徒
が急増した。また、ドイツ統合時には東校を設けた。1995年には教育水準を確保するため東校を廃止
し西校に統一した。現在の生徒数は昼間部400名、夜間部800名規模の学校である。1992年の教育改革
に伴い古い指導態勢を改め、職業教育の近代化を進めている。現在までの教育改善の内容は、従来の
設置学科を電気関連部門(自動化、コミュニケーション、データ処理、経済機器、産業データ処理)、
機械関連部門(生産技術、機械技術、土木技術、空調設備技術)、環境保護関連部門(環境技術、保
護技術、化学技術、浄水関連技術)に再整理し、指導組織を改編し、実社会に通用する実践的な職業
教育を進めている。
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ドイツ、イタリア教育視察では、日本の工業教育を改編する多くの示唆をえた。
3 ネパール教育視察
ネパール教育視察は、平成21年度までに17回の教育視察を実施した。現在、ネパール教育視察では、
「学校教育支援」・
「緑と教育と技術基金」
・
「バラピパラ奨学基金」を中心とする事業を継続している。
⑴ 今後のネパール教育視察の進め方
ネパール教育視察検討会を毎年開催し、ネパール教育視察の方向性を定めている。
ア、ガネッシュ小・中学校、クンブスワ小学校・技術学校、ミトラ小学校との交流は継続して行く。
担当は、ネパール教育視察事務局長石坂政俊とする。
イ、
「バラピパラ奨学基金」への支援、本会の委員が発足した奨学金制度であり、ネパール支援の
精神であり、ネパール教育視察との連携を図り基金の拡大に協力する。担当は、大分県立大分工
業高等学校後藤信行先生とする。
ウ、
「ネパール技術ボランティア隊」への支援、千葉県立市川工業高等学校が第 3 次隊を派遣した。
以下のような成果があり、他の工業高校にも広めたい。
目的:古い建築物の調査、バラジュ技術学校電気科とのソーラーパネル共同研究、トリビバン大
学建築科との交流を行う。
成果:工業高校生の機械、電気、建築の専門領域での交流はお互いに理解できるところが多く、
技術交流の意義はある。特に、建築科生徒にとっては教材の宝庫であり、バクタブル55窓、
建物の基礎工事、建物の測量等々
地域教育機関との協力もあり時代建造物を考察する最良の教材である。
担当は、千葉県 菊池貞介先生とする。
エ、
「緑と教育と技術基金」、ガネッシュ小・中学校に高等部校舎を建設する基金活動の母体とする。
同時に、今後のネパール教育視察諸事業の活動支援を行う。
第17回ネパール教育視察の際に、ガネッシュ小・中学校高等部校舎建設基金として10,000$を
支援した。
⑵ 最近のネパール事情
ネパールは、王制から共和制に移管された。多くの国民は以前と変わらない生活を送っている。都
市に人々が集まりカトマンズでは正確な人口がつかめない状況にある。物価の高騰が進み、一週間で
価格が倍になる商品もある。停電は、毎日 6 時間から 8 時間あり、都市部の生活に支障をきたしてい
る。
最近の物価は、米30kg:1500Rs、ガス 2 ヶ月分:1200Rs、水道料 1 ヶ月:30∼40Rs、電気料金 1 ヶ
月:50Rs、食事 1 食あたり:100Rs 程度で肉つきで150Rs、みかん 1 個:普通 8 Rs 大15Rs、ネパー
ル茶一杯: 8 ∼10Rs、セメント 1 kg:690∼700Rs、鉄 1 kg:80∼100Rs、砂糖は輸入の関係で急騰し
ている。ジャガイモ 1 kg:30Rs が60∼80Rs に、牛乳500ml:17Rs が 1 週間で 2 Rs 高騰、ガソリン 1
ℓ :60Rs が78Rs になった。食品の高騰は、特に激しく生活を圧迫している。
外国人料金が固定化された、例えば、カトマンズ・ポカラ間の航空運賃ドル建て182$、空港使用
料ルピ建て680Rs、ネパール料金は4900Rs、空港使用料なしである。ホテルも同様な傾向となっている。
学費は、私立学校(小・中・高)1 ヶ月1000∼2000Rs、公立学校 1 年間で500∼600Rs、カッレジ(私
立学校のみ10∼12年生)は 1 ヶ月1800Rs、私立大学コンピュータ系の学科の入学金が16万 Rs で授業
料が4000Rs である。学生の弁当代は、小学生でビスケット10Rs、ラーメン75gで150Rs である。都
会の子供は弁当を嫌がり買い食いを好み家計費が追いつかないとの事である。
給料は、公務員 1 ヶ月6000∼10000Rs で以前と変わらない。一般人は、 1 ヶ月3000∼4000Rs で、
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公務員・一般人を問わず、ほとんどの人がアルバイトをしている。
最近は、水の問題が起きている。地下水は元々鉄分が多いが、乾期には 2 から 4 ヶ月雨が降らなく
ても水位は安定していたが都市部では井戸が枯れる地域も出てきた。水道水は、水質が悪くなる一方
で食器洗い用いて、飲み水はミネラルウオータを購入して使用するようになった。
⑶ ガネッシュ小学校再建事業
ガネッシュ小学校再建事業は、「緑と教育と技術」基金によるところが大きい。先生方のご協力に
より、ガネッシュ小学校は中学校に昇格し、現在 8 教室、職員室、トイレ、グランドが整備されてい
る。ガネッシュ小・中学校は、公立学校であり政府採用教員11人と学校採用教員 2 人で授業をおこなっ
ている。
平成21年 3 月に高等部を申請し、認可されたため学校近くの民家を借り上げて 9 学年の授業をおこ
なっている。平成22年度(2010)は、10学年が加わり高等部の完成となる。平成 7 年(1995)に校舎
改築の支援を開始してから15年の歳月を要している。
ネパールの学制は、小学課程 1 ∼ 5 学年、中学課程 6 ∼ 8 学年、高等課程 9 ∼10学年で10年生の修
了時に SLC(School Leaving Certificate)全国統一卒業試験を受検し卒業が認定される。認定者には、
公務員採用資格や教員採用資格が与えられるが定員過剰状態で公的な職に就けない状況が続いている。
高等部新校舎は、鉄筋三階建で、総工費650万 Rs(450万円)を見込んでいる。山村の子どもが高
等部の設置された学校に通うためには徒歩で片道 2 時間を要する。通学時に交通事故にあい死亡した
生徒もいた。ガネッシュ小学校に高等部を設置し、子どもたちの将来を切り開き、ネパールを支える
人材の育成に貢献したいと考えている。ネパールの都市部では私立学校、カレッジが急増し、都市部
と山村部の教育格差が益々広がっている。この視点からも高等部の完成を急がねばならない。高等部
新校舎の概観を示す。
ガネッシュ小・中学校の生徒現状を示す。
産業 農業域で米作を行っている。
在席生徒 1 年生から 9 年生が403人である。
教職員 政府からの特別な支援はないが、教員は11人が派遣され、保護者負担で 2 人の先生が
いる。主に、ラブグリーンからの支援を受けている。
授業料 年間150Rs
教科書 1 年生から 4 年生は無償配布、 5 年生から 9 年生は保護者負担である。
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通学圏 半径 5 ㎞程度で、通学に徒歩で 1 時間から 1 時間30分を要する。
時間割 10:00∼13:05 休憩45分 13:50∼16:15
補助金 政府からローカースト補助金が支給される。小学生には年間300Rs の奨学金と文房具
代100Rs の補助金が支給される。中学生には500Rs の奨学金が支給される。ローカー
スト率は、13%である。
パンチャカール村で 2 番目に古い公立学校で1951年に創立された。20年前 4 年生が終わると60%の
子どもたちが家事労働のため学校に来なくなった。女子生徒の残留率は20%で、 5 年生の在籍割合は
40%であった。経済状態は徐々に回復しているものの村内で小学校に来ない子どもたちは20%程度い
る。生まれてから小学校教育を受けない子どもたちもいる。政府からローカーストに補助金が支給さ
れているが収入の多い保護者もいる。
⑷ クンブスワ公立小学校、技術学校
クンブスワ小学校は、1984年に創設され、同時に孤児院を併設した。ローカースト率は85%である。
孤児院は、両親がいなく、生活環境に恵まれない子ども18人を全寮制で10年生まで育て、社会人とし
て自立させている。卒業生の中には、看護士や孤児院の保母になった生徒もいる。1988年には、技術
学校を併設し、15歳以上の子どもや成人を対象とした、カペット製造技術コース教育期間 4 ヶ月、木
工技術コース教育期間 2 年を設けた。1997年には、 0 歳児から 3 歳児を預かるデイケアーセンターを
設けた。2008年には、編み物教室を併設し、セーター工場を設けている。
クンブスワ小学校
幼稚園・保育園
ディケアーセンター
技術学校
木工、絨毯
カルチャーセンター
編み物教室
孤児院
全寮制
地域住民の生活に直結した教育機関であり技術教育の場となっている。技術を取得した人々に、製
品製造の職場を提供し、個々人の生活ができる社会環境を創造している。孤児院卒業生の職場をも確
保しており、経営者も若い人々に経営が移管され、手工業であるが製品管理が図られイギリス、アメ
リカ、オーストラリア、日本に輸出され好評を受けている。
最近の日本を見ると、到る所に格差が生じ、子どもへの虐待や育児放棄、手工業離れが見られる。
人間が生きるとは何か、地域連携とは何か、教育とは何かを問い直すモデルではないかと考えている。
教育視察で訪問してから17年を迎えるが年々、規模が拡大している。ネパールの大家族制の中で、年
配者が後継者を育て、職責を移管して行く、職に就かない親戚がいれば職場を提供して、身が立つよ
うな支援を惜しまない大きな輪で繋がっている。以前は日本にも有ったように思うが、現状の核家族
制や少子化の状況を見るに付け、今後の家族制度を考えるときの示唆を頂いているように思う。
⑸ ミトラ幼稚園小学校
ミトラ幼稚園小学校は、1981年に自分のお子様が幼稚園に入る年齢になり、幼児を育てる情操教育
機関がないため、自ら幼稚園を開き学年進行で小学校 5 年学級の小学校を設立された。現在では入学
希望者が絶えない。ネパールでは、教えることに主眼を置いた教育が中心で情操に関する教育が皆無
であった。又、当時は、10年間で 2 回の教育改革があり、ネパール・ミディアムからイングリッシュ
に変更したため教育行政が混乱していた。さらに、都市部では私立が林立し、先生方のビジネス化が
進行した。そのため山村に行く先生がいなくなり、益々、都市部と山間部との教育格差が大きくなり、
教育全体のバランスが取れなくなった。田舎では外国の援助で校舎はできるが、先生が居ない状況が
続いた。カトマンズでは、外国人が経営する学校が多くなり、授業料も教員の給与体系も崩れ始めて
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記念誌.indb 30
2011/01/24 13:05:02
いた。インド系の学校では、教育が商業化してインドへの留学窓口化した。教科書は、 3 年生までは
ネパール語の教科書が無償で配布されるはずであったが、
教科書の総数が不足して十分にまわらない。
4 年生から英語の教科書を政府が出版しているがなかなか買えない。社会、国語、算数、理科などは
ほとんど手に入らない。
教室に貼る教材を手作りで作り、色合いも考え、教室で行う遊戯や遊び、音楽に配慮した授業を進
めている。気をつけていることはほめることで、学習でつまずいている子どもとは、よく話を聞いて
押しつけない。数学や理科は突然に開花することがある。基礎教育は 5 年生までで、この間に学習の
仕方を身につければ、以後どの様な学校に行っても大きな成長が見られる。
⑹ バラピパラ奨学支援
ここ数年は、奨学金を送るのではなく、シルワル氏が代表を勤める HEN 事務所(Help Education
Nepal)においてバラピパラ奨学生を集め交流会を開き、奨学金オーナーの期待や思いを伝えている。
奨学生からは、「ネパールの良い所」「自分の住んでいるネパール」をテーマとした絵の展覧会、物語
を読んだ感想文の品評会を実施し、ネパール教育視察の参加者との交流を深め、奨学生の学習意欲の
向上に努めている。
奨学生からは、学校での学習の記録、オーナーへの手紙を提示いただき、日本に持ち帰っている。
人は直接会話を交わすことにより心の溝が埋まることが分かる。
バラピパラとは、ネパールにはお釈迦様が生まれたルンビニがあり、お釈迦様が悟りをひらいたた
といわれる菩提樹が、どこへ行っても大地にしっかりと根を下ろし、大きく茂った木陰をつくり、人々
の憩いの場所をつくっている。この樹のように、私たちが贈る奨学金で、子どもたち一人ひとりがネ
パール発展のために尽くす人となることを願うとともに、この会の活動も大地にしっかり根付いたも
のとなるようバラピパラ(菩提樹)と銘々した。今後ともご支援をお願いしたい。
⑺ おわりに
日本工業教育経営研究会20周年記念にあたり、海外交流委員会の活動を紹介した。この他に、多く
の事業やご支援を頂き感謝申し上げます。平成22年12月(2010)本会20周年記念事業として、第18回
ネパール教育視察ではガネッシュ・セカンダリ・スクール高等部新校舎の序幕式を行いたいと考えて
います。
ネパールの心温まる人々に触れ、生活と共存する文化や遺産を鑑賞し、大自然の雄大さに感激を覚
える教育視察を継続します。ご協力ご支援を念じてやみません。
ガネッシュ校生徒
第 3 回ドイツ教育視察
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記念誌.indb 31
2011/01/24 13:05:02
祝 辞
扉.indb 33
2011/01/24 13:07:04
貴研究会・学会の一層の発展を願って
文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室 教科調査官
文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター 教育課程調査官
池守 滋
工業教育全国大会が、第20回を迎えられますことに、心からお祝い申し上げ
ます。
工業教育全国大会は、日本工業教育経営研究会と日本工業技術教育学会が主催され、年に一度、高
校や大学の学校関係者ばかりでなく、産業界の方々からも工業教育に関して、先進的な研究や諸外国
との比較調査を積極的に行うことにより、我が国の工業教育の充実・発展に多大の貢献をしてこられ
ました。本日、第20回を迎えられるまでに発展されましたことに対して、関係の皆様方の御尽力に心
より敬意を表します。
さて、文部科学省では、工業教育振興のため、
「目指せスペシャリスト」事業や関係省庁と連携し
た「地域産業の担い手育成プロジェクト」事業の充実を図るとともに、「ものづくり日本大賞」に高
校生を対象とした「青少年部門」を創設するなど、様々な振興策を実施しております。また、中央教
育審議会の特別部会においては、小学校から、専門学校及び大学までのキャリア教育と職業教育につ
いて、
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」の審議題で協議していただ
いておりました。その中において、職業分野において必要な専門的知識・技能を育成する新しい枠組
みの大学が必要ではないかとの提言がなされました。これは、まさしく本研究会が提言された「技術
専科大学」と意を同じにするものであり、今後の我が国の教育の大きな変革の指標となるものと考え
ます。このような状況の中、高等学校の工業教育に関する専門的な研究発表の場である本全国大会の
役割は、これまで以上に重要になっております。
貴会の皆様には、この20周年を一つの節目に、工業教育と本大会が果たす役割の大切さを改めて御
認識いただき、我が国の産業と工業教育のますますの発展・充実に向けて、貴研究会及び学会の一層
のご発展を祈念申し上げ、祝辞といたします。
ものづくりを柱とする教育システムを
ともに目指して
大阪市立大学大学院教授 矢野 裕俊
2003年からの 3 カ年、科学研究費補助金を受けて、当時の児玉隆夫大阪市立
大学長を研究代表者としてものづくりを柱とする教育システムのあり方につい
て総合的な調査研究が進められました。それを担ったのがこの研究会の会員諸
氏でした。海外の実地調査やアンケート調査をはじめとする国内調査など、研
究会の皆様が手分けして進められた調査研究はたいへん大がかりなものであり、加えていただいた私
には学ぶことが多く、刺激に満ちた経験でした。印象的だったのは、会合の折に交わされる熱い教育
論でした。そうした情熱から生み出された研究成果は、技術専科大学の構想とともに、子どもの頃か
ら知性と手の器用さとものづくりへの意欲とをはぐくむ技術リテラシー教育の提言となりました。
現在、
「ものづくり科」などの新教科が実験的に試みられ、中教審の特別部会ではキャリア教育・
職業教育の新しいあり方を模索して集中的な審議が進められています。いち早くすぐれた問題提起を
された研究会の皆様の先見性に今あらためて敬意を表する次第です。
日本工業教育経営研究会が設立20年を節目に一層大きく発展されることを祈念します。
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記念誌.indb 33
2011/01/24 13:05:04
工業教育―科学技術立国の底力(そこじから)を
実教出版株式会社 前相談役 本郷 充
まずは、日本工業教育経営研究会が20周年を迎えられましたこと、心からお
祝い申し上げます。この間、会長の小林一也先生ほか会の幹事の先生方のご尽
力にあらためて敬意を表したいと思います。
当研究会(の母体?となった「工業科教科書改善委員会」
)の発足時、当社の編修部長として、小
林先生の構想に陰ながらお手伝いした当時を思い出します。その後、研究会発足とほぼ機を同じくし
て、私は編修部を離れましたが、工業科教科書の一担当としての17年の経験をはじめ、その後編修部
の管理職、担当役員等を経る中で、工業教育に対する当社の責任を強く感じるようになりました。そ
うした経緯を踏まえて発足した当研究会について、私はあらためて「この会は、科学技術立国の我が
国において、工業教育を支える民間機関として極めて重要な役割を持っているのではないか」と思う
ようになりました。それは、会を構成しておられる先生方の研究発表の内容を直に拝見・拝聴して心
底から感じたからなのです。教科書会社として、今後それにどのように応えるかが私どもにかけられ
た課題だと思います。
最後になりましたが、今後この会が、もてる底力を発揮され、我が国の工業教育のより一層の発展
に寄与されることを願ってやみません。
NO REIN NO RAINBOW
社団法人全国工業高等学校長協会 事務局長 毛利 昭
降る雨がアジサイの花弁に露となってはじけ、丈を伸ばした早苗が煙霧に揺
れている。もの皆緑増す梅雨の最中に全国からの有志が集う。その多くは、行
政機関主導の研究会の枠を越えた研究協議に期待を込めた人々であり、自腹を切ってでも意義のある
研究会を志す人々でもある。
この熱き思いを胸に、
「日本工業教育経営研究会」が発足したのは、平成 3 年の事である。平成 5
年には「日本工業技術教育学会」が併設となり、以来両者合同の「工業教育全国研究大会」としての
研究協議が継続してきた。設立当初から関わりを持たせて頂いた私にとっては、創立20周年を迎えた
との報は喜ばしい限りであり、研究会の今後の活動に期待すると共に、更なる発展を願っている。
現在、研究会の多くは独自のテーマを基に研究活動を続けているが、国などの施策を伝達・講習す
る場に変わりつつある感は否めない。研究会の存在価値はその研究を通して得た成果を基に、教育の
在り方などを提言する役割を担う事に有ると考える。その意味から、先の科研費による提言「21世紀
の日本を担う若者の育成を目指して」は本来の研究会の姿を示したものと言える。GMなど米国落城
のあおりを受け日本も驟雨の中にあるが、雨が降らなければ虹も出ない事も肝に銘じて頑張って頂き
たい。
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記念誌.indb 34
2011/01/24 13:05:04
回 想
扉.indb 35
2011/01/24 13:07:04
成人社会化をめざして
日本工業技術教育学会 名誉会長 小林 一也
とうとう、二十歳になりましたか。おめでとうございます。
会員のみなさんのご努力に深い敬意を表します。
新しい文明が永い日本文化を侵蝕して止みませんが、会も大人になったので
すから、「子どもたちの眼を輝かす」という責に責任を持ち、前進してまいりましょう。
1 反省二つ
ア グループ研究・発表の不足
科研費研究は会あげての協同研究で、とても良かったと思います。しかし、そのほかは個人の
研究発表が多く、会で設定した 「課題研究」 の発表が皆無であったことは、会の存在理由を否定
することにもなりかねない事態であったと反省しています。地域を越え、年齢を超え、グループ
研究を設定し、盛んにしましょう。
イ 産学協同参加のすすめ
専門とする工業教育は、学校独自の営みではなく、広く世の中に開かれた教育です。ところが、
会は工業高校関係者のみの会になってしまいました。
商工会議所等 ・ 地域企業関係者はもとより、
工業高校同窓会や生徒会とも連携を図ることが必要でありました。産学協同により、教育政策上
の主張ばかりでなく、社会に対する提言もより強くしていきましょう。
2 提言二つ
A 会として 「課題研究」 を設けよう
工業教育の当面の 「課題研究」 を設け、研究委員を選定し、 2 年程度研究し、発表する。この
設定により、会の重要課題を全会員が認知し、対外的活動も強力にしていきたい。
B 工業教育の目標をより明確にしょう
工業教育の目標は、文部科学省の示す目標が中心にはなりますが、経済産業省の目標、厚生労
働省の目標、時には総務省の目標には微妙な違いがあります。たとえば、工業高校において、ブ
ルーカラー養成とホワイトカラー養成と、どちらを主目標とすべきでしょうか。この質問の中に、
教育政策と労働政策が様々に入りくんでいます。生徒の実態を踏まえながら、この辺の目標をよ
り明確にして工業教育を推進しましょう。
3 近頃感じたこと二つ
① アメリカ・GM の破綻
社内「小型車を生産し、市場の要望に応えよう」
経営者「大型車の方が儲かる」
恐るべし、拝金主義 (Jバトリツク・ライト著「晴れた日には GM が見える」
)
② 僧侶になること(教師になること)
寺の中での読経、座禅だけでは僧侶になれない。外に出て、行脚をし、托鉢をして、はじめて
僧侶になれる。
子どもたちの 心底からの笑顔を 求めて
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記念誌.indb 35
2011/01/24 13:05:05
日本工業教育経営研究会の 始まりを回想して
日本工業技術教育学会 会長 岩本 宗治
日本工業教育経営研究会(以降は工経研と略す)の発足は、平成 3 年 7 月 6
日(土)に、 JR 池袋駅近くの早稲田電子専門学校において「第 1 回日本工業
教育経営研究大会」の総会が開催されたのを始まりとしている。発足に至るま
でには、小林一也先生を中心に東京の先生方や21人の発起人等の多くの方々のご努力があり、第 1 回
総会には、全国各地域を代表する現役及び OB 校長や教諭の方々、206名と11社の協賛会社のご出席
の下に開催された。
(写真は、第 1 回日本工経研総会において「来賓挨拶」される森視学官)
第 1 回の総会次第は、
「開会のことば」は副会長予定の秀島照次先生(前都立府中工業高校長)
、
「発
起人代表挨拶」は会長予定の小林一也先生(拓殖大学教授)
、
「来賓挨拶」については、当時の文部省
を代表して森粛先生(文部省初等中等教育局視学官)、東京都庁からは、飯田満先生(東京都教育委
員会指導主事)
、全国工業高等学校長協会 理事長の木村寛治先生並びに事務局長の芦田守道先生、
そして会場校の榎並亮先生(早稲田電子専門学校理事長)にご挨拶を頂いた。
「議事」については、
会則案審議、会員募集、役員選出、事業計画案、予算案、次期総会予定を終了し、その後、教材展示
会紹介があり、「閉会のことば」は副会長の大西力先生(前大阪府立今宮工業高校長)が述べられて
総会が終了した。
研究大会については、 7 月 6 日(土)
・ 7 日(日)の 2 日間に第一分科会(学校経営・法規)
、第二
分科会(教育課程・研究)、第三分科会(国際化・生徒指導・条件整備)そして講演Ⅰ「工業教育の
当面する課題」と題して文部省視学官 森粛先生、講演Ⅱ「これからの日本の教育」と題して早稲田
大学教授 金野喜清先生が講演された。
当時の中央教育審議会における高校教育改革の視点は、
「量的拡大から質的充実へ」
、「形式的平等
から実質的平等へ」、
「偏差値偏重から個性尊重・人間性重視へ」であった。また、産業教育審議会で
は、
「産業教育に関する施設及び設備の基準の改定について」諮問されていた時期でもあった。当時
私は、教科調査官の任にあって、平成元年 3 月告示の学習指導要領の伝達に追われていた時期であり、
本工経研の皆様に力強くご支援を頂いたことを記憶している。
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記念誌.indb 36
2011/01/24 13:05:06
工業高等学校の変革に思う
株式会社 マルトー 代表取締役 田島 琢二
私が本研究会に係わり始めたのは、 9 年前からであり、20年を迎える本研究
会の立上げ当初、小林一也先生を始めとする諸先生のご苦労を思えば、この栄
えある20周年記念誌に回想文を寄せる事などおこがましいの一言に尽きる。た
だ、40年この方民間企業の一技術者として、ものつくり技術の発展に多少なりとも努力してきた者と
して昨今の子供達の理・数離れ、若者の技術者離れを思う時、平成16年 2 月、体験的教育の重要性を
掲げて、「総合的国際的比較研究」を行った研究者の一員としてシンガポールの実態調査に参加させ
ていただいた事は、非常に印象深い。事の是非はさて置き、シンガポールでは小学校 6 年生の卒業時
点で国家が行う能力判定試験の結果により、ストリーム分けと称して、子供達の将来の進路がほぼ決
定される。結果としてエリート官僚を目指す者、手に職をつけて、将来ものつくり技術者としての道
を目指す者等に選別が行われる。英国より独立して20数年、理・数科目の近年の成績の優秀さを視る
に、かの国の教育者達がこぞってこの国の教育改革は正しかったと胸を張る姿に文句の付けようはな
い。また、小学校の図画工作はもとより、中学校技術科のものづくり実習内容の充実ぶりは、日本の
それとは比べようもなく、只々、驚きであった。視察したクイーンズウェイ中学校について述べると、
頑丈なバイスを両サイドに取り付けた、ワーキングデスクが10台ぐらい、広い工作実習室に配置され、
また、片側の窓際には、糸のこ盤を始め、小型の工作機械が並んでいる。さらに、中央の高さ 2 m×
幅 4 m程度のボードには、ハンマー、糸鋸、ヤスリ、ドライバー等工作実習用工具が、各々10数本ず
つ整然と並べられ、子供達が自由にものづくりを楽しめる環境が整っている。それに、その授業を行
う正規の教職員 3 名、補助教員 3 名が、安全で、正しい工具の使い方を、手を取って指導する。また、
指導している教職員は、技術教育専門学校( 2 年間)にて、自分自身での教材開発を含め、しっかり
した技能習得も実施した上で、小 ・ 中学校に配属された先生である。この点も大変参考となる事柄で
あった。
少子高齢化が逼迫した課題であり、2012年からは先進諸国の中ではいの一番に労働人口そのものが
減少に転ずる状況になっている中、若者のものつくり技術者離れが確実に進行しつつある中、それで
も尚、ものつくり技術立国を標榜しなければならない国情であるならば、ものつくり技術者を積極的
に増強するための支援が本当に望まれる。教育指導要領が改訂され、理・数教育に力を入れる施策が
打ち出された今、地方の活性化、わが国のものづくりを支える中小企業の人的支援の中核を成す中等
教育機関としての工業高校はじめ専門教育高等学校に寄せられる期待は計り知れない。時代の変遷と
共に、工業高校の統廃合が進められ、科学技術高校なる名前の学校も出現しているが、単に名前の変
更だけでなく、真に科学技術立国日本の中核を成す人材育成機関たるべく、その教育内容の変革も進
められなければならないのでは、ないでしょうか。そのために、教職員をも含めた、人 ・ 物 ・ 金の充
実を図らなければなりません。本研究会の果たすべき役割の大きさは絶大です。技術立国日本の明る
い将来のために!
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記念誌.indb 37
2011/01/24 13:05:06
あれから 早 十 年
北海道支部 学会副会長 眞野 満男
平成12年、設立十周年記念に「先達の目指す「心」に感謝しつつ」を書かせ
て戴いて「あれから早十年」か、と表題「21世紀に向けて」を実感している。
私は平成 8 年に入会させえ頂き、平成12年北海道支部の設立を機会に吉岡校長先生より支部長を引
き受けた。
前にも書かせて頂いたがが、北海道には北海道高等学校教育研究会に「工業部会」があり、夏休み
と、冬休みの 2 回研究集会が開かれる。
そのため、改めて研究会を組織することは経済的(広範囲のため)に困難であった。
ところが、研究集会等で発表されたものの中に、このまま北海道で眠らせておくのは勿体ないと、
一度も欠かす事なく全国で発表をさせて頂いている。
この間、旅費等経済的なこともあり、一般教員の参加は 1 人だけとなり、貴重な講演や多彩な研究
発表、懇親会での豊富な体験談を多くの先生に聞かせて上げられない事が実に残念であった。その内
容の何分の一でも先生方に伝えられればと支部研究会を結成し、冬季休暇中の道研究会を利用させて
戴き、支部総会・研究会を校長先生全員に理事をお願いし、教頭先生・一般教員会員など、平成20年
度の参加者は50余名と熱気に溢れた研究会となっている。
さて、平成15年度から 3 カ年間に亘り行われた「文科省科学研究費補助金基盤研究」で、基礎資料
として行なわれた多くのアンケートでは、会員校長先生を中心に、会員皆さんの分担組織を作り、精
力的な行動とご協力により、迅速かつ、正確に、多くのアンケートが実施・集計された。実は、北海
道の先生方の結束力は、ある程度確信していたが、こんなに凄いのかと再認識させられるとともに、
感動であり、北海道の誇りとなった。
また、海外調査では、 2 人の大学教授と 3 人で、台湾の調査に参加させて頂いた。
ところが日本と台湾とは国交がなく国を介して調査をお願いすることが出来ず、台北市は両先生の
お世話で国立台北科技大学を訪問、先生・学生と懇談を持った。翌々日は、高雄市に向かい、私の息
子(高雄市在住)に高雄市日本語学校の校長先生を紹介してもらい、インターネットで学校の紹介を
頂いた。一校目は高雄国立師範大学(小・中・高・大学設置)の付属小学部・中学部・高等部を訪問
し懇談をさせて頂いた。小学部ではパソコン教育を見学、 1 人 1 台のパソコンで、アメリカの学校と
交流し、パソコンを介した実践的英語教育に力を入れていたのが印象的であった。翌日は私 1 人が高
雄市立中正高級工業職業学校(日本の工業高校に相当)へ通訳と訪問した。
台湾全土の専門高校は161校あり、その内工業系は103校、実に64%であり、いかに工業教育に力を
入れているかが窺がえる。更に教員スタッフも校長先生初め 4 人の工学博士と 6 名の修士学位。ここ
にも、国の政策の重要度が窺がえる。
私ごととなりますが、各学校を直接訪問させて頂き、まだまだ、施設設備の遅れはあるものの、日
本に追いつけ追い越せの姿勢を、ひしひしと感じ取ることが出来き、貴重な体験をさせて頂いたこと
に感謝している。
ここに10年間を振り返り、その一駒を紹介させて頂き、皆様とともに、設立20周年記念をお祝いし、
会のさらなる発展を祈念します。おめでとうございます。
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記念誌.indb 38
2011/01/24 13:05:07
東北支部の回想
研究会理事 齋藤 悟
東北支部が設立されて早10年の歳月が流れました。私は設立準備委員会から
係わっていましたので、平成11年11月の設立と東北支部研究会が秋田県よりス
タートした当時のことを鮮明に思い出します。
拓殖大学の小林一也先生、文部省教科調査官の佐藤義雄先生のご指導と、秋田県の米田愛治先生、
本県の阿部孝先生の並々ならぬご尽力によって東北が一つになり、輪番制で毎年開催するという、東
北地区の校長会主催の研究会に匹敵する本研究会の滑り出しでした。東北支部の初代会長に、山形工
業高校の阿部孝先生が就任されて本会の趣旨を力説され、教育界に新しい風を送って頂き、また、毎
回調査官からのよそでは聞けない最新情報と歴代会長の講話により、研究会に新たな一ページを加え
て頂いた結果、会員数も年々増え続けたのでした。
全国的な見地での研究会は、とかく沈みがちな東北の工業教育に多大な刺激となり、私は参加者が
意気揚々と帰途につかれる姿を目の当たりにした時、係わってきた充実感を強く感じてきました。東
北各県の工業教育の取り組みが種々違っていても、その目指す方向と工業教育の充実が、数年前のト
ヨタ関連企業の東北進出に繋がったと言っても過言ではないのです。県の枠を超え学科をオープンに
した本研究会で教員間の人間関係が広がり、情報が相互に流れ、工業教育に厚みが出てきたように感
じてきた昨今です。
ところが一方では、ここ数年各県にそれぞれの事情が涌き出し、会員数が激減、皆無の県も出てき
ているのです。正に時代の進展に対応した研修の大切さが叫ばれている時に、逆行した動きがでてい
ることに対し割り切れない気持ちでおります。本会の趣旨をもう一度理解して頂きたく、各県のリー
ダー諸氏に若手教員の育成に一考を、と迫りたい気持ちで一杯です。
教員社会では、専門職としての資質向上に自己投資する意識や意欲が、まだまだ薄いように感じら
れてしかたありません。
10年の節目のこの高度情報化時代の中で、情報収集があたかも資質向上や能力アップとなっている
という錯覚に陥りやすい教員が多い様なので、研修の新たな意識を注入していくことが、これからの
10年間の大きな課題と捉えています。
今年度より二代目会長の遠藤正友先生を中心に、各県の支部長に OB の先生方をお願いし、組織強
化を図っております。
工経研設立20周年を契機に、教員の生命線である研修の重要性を、本会を通してもっともっと強く
訴えていき、これから本会趣旨の充実期の10年になるよう、渾身の努力を傾注する覚悟でいるところ
です。
― 39 ―
記念誌.indb 39
2011/01/24 13:05:07
20年を顧みて
元研究会会長・元学会副会長 小川 幸男
20周年を会員の皆さんとともに祝うことが出来る喜びを深く感謝したい。こ
の20年間、事務局として会の基礎を築きあげた早稲田電子専門学校・株式会社
マルトー、陰に陽に研究会・学会への支援を重ねて下さった産業界・大学の各
位に深くお礼申しあげたい。
研究会発足当時の日本は、科学技術力の飛躍的進歩により世界有数の経済大国となっていた。その
背景に、伝統の勤労意欲の国民性が十分発揮されたことは間違いない。しかし、発展と裏腹に「もの
づくり」の精神が少しずつ影を落とし始めた時代でもあった。物質的豊かさを追求するあまり、家庭
教育にも「物を大事にする」
「破損したものは可能な限り自らの手で修理する」などの良き習慣が薄
れてきた。習慣よりも進学に必要な科目の充実へと意識変革が強くなってきたのである。いわゆる「も
のづくり」の空洞化の始まりである。このような社会環境の中にあって、いかに問題点を解決するか。
その願いにより設立されたのがこの研究会であろう。創設にあたっていろいろご苦労された先輩諸先
生には只ただ頭が下がる思いである。
20年、人間社会に例えれば成人の年齢である。自覚と責任を持ち、意欲的に社会貢献に力を注ぐ。
これが健全な成人に与えられた使命である。研究会も同様であろう。支部の創設と会員の確保・学会
の新設と学会誌の発行・ネパールへの教育支援・ドイツ及びイタリアへの教育視察など多くの実績を
残し、着実に成果を挙げてきた。会員数も設立時の 3 倍強、研究協議会の発表数も 3 分科会・11題目
が現在は 5 分科会・22題目と年々質・量とも充実してきている。そして締め括りの作業が、 3 年間に
亘る文部科学省「科学研究費補助金」の仕事である。大阪市立大学長児玉先生を中心とした同大学工
学部及び教育学部の先生方の絶大なる指導・助言があったからこそ完了したことは承知の通りであ
り、改めて大学に深く感謝を申し上げたい。特筆すべきは、組織一丸となって全会員により進められ
た研究であったことである。全国規模の小・中・高・高専・大学および産業界への各種聞き取り及び
アンケ−ト調査はまさにその 1 例と言えよう。その研究内容は、文部科学省中央教育審議会特別部会
に参考資料として取り上げられたと聞く。全国各地域会員が一つの目標を目指して継続的に取り組ん
だ賜物と言えよう。
児童・生徒の「ものづくり」への興味・関心は相変わらず極めて高い。しかし、学校教育をはじめ
社会全体の「ものづくり」の必要性・重要性の認識度は徐々に希薄となっている。このような環境の
中での研究会の役割は極めて高い。全会員の知恵と創造力を発揮して、さらなる発展を目指して力強
く前進して欲しい。
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記念誌.indb 40
2011/01/24 13:05:08
誕生から二足歩行までの学会小史
学会前副会長 佐藤 弘幸
それは、慥か平成 4 年のことであったと記憶しています。日本工業教育経営
研究会が、未だ生まれて 4 年目、事務局長の氷田先生が大変苦労しながら会の
運営に努力されていた頃の事でした。ある日、東京の会員達が、経営研究会関
係の仕事で集まった折、高田馬場の飲み屋の二階での反省会の時のことでした。
全員がまだ席に着き切らぬうちに、小林一也会長が対面に座っていた私に、やおら『学会を作らな
くてはならないが、佐藤さん、貴方事務局を引き受けてくれるよネ! 何てったって原宿駅前が勤め
なんだから!』と大きなお声で申されました。
まさに晴天の霹靂でした。そうであるからには少しはゴネておかねばとばかり、
『先生! 経営研
究会がやっと格好がついたばかりなのに、何で学会を持とうなどと仰有るのですか? 高校の教員が
学会を持つ意味が分かりません!』と噛みついたのでした。
その時小林先生の仰有った言葉『佐藤さんヨ! われわれは、テクニシャンの地位をエンジニアと
同等までに高めねばならんのだヨ! 忘れないでくれよナ!』を聞いたとき、思わず襟を正したのは
私だけではなかったと思います。
全員の気持ちが揃うと、学会は始動し始めました。平成 5 年には会則が制定され、学会の行うべき
諸事業として、 1 .研究論文集(工業技術教育研究)の発行、 2 .研究大会の開催、 3 .海外交流の
推進、 4 .その他、必要な諸事業が示されました。
すると、その後の 2 年間に、愛知教育大の宮川先生の来訪・入会、諸種援助のご提供、三谷先生を
委員長とする編集委員会の編成、小林会長をはじめとする有志会員のネパールとの交流などの活動が
順次活発化してきました。
しかし、最も学会の士気を高めたのは、
平成 6 ・ 7 年に文部省の委託を受けて行った研究活動でしょ
う。平成 8 年に「専門高校生の進路」として文部省へ報告されたこの研究は、後に多くの大学に「専
門高校卒業生選抜」の制度を導入させる誘因となりましたが、誕生間もない当学会にこの研究が委託
されたことについては、当時の文部省教科調査官、岩本宗治先生のご配慮の賜物と考えざるを得ませ
ん。
平成 7 年からの研究発表の開始に続いての平成 8 年からの本格的研究大会の開催、その成果である
研究論文集(学会誌)の発行を見て、当学会が“這い這いの赤ん坊から漸く二足歩行の少年へと成長
を遂げたナ”との感慨に浸ったものでした。
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記念誌.indb 41
2011/01/24 13:05:08
育ての親 日工研 ―天空の住人に感謝 ―
研究会副会長 鈴木 恒男
元気だけが取り柄だった私が入院生活を余儀なくされたのは、ネパール王国
教育視察旅行から帰国した平成12年正月のことでした。午前 5 時起床、睡眠時
間 4 時間前後の日課が当たり前の超元気印(?)が売りであった私にとって、
初めて体験する入院生活は、まさに晴天の霹靂(へきれき)でした。
10周年記念誌の執筆依頼を引き受けたものの、拙文を提出すことができず、関係者に多大なご迷惑
をお掛けしました。改めてお詫び申しあげます。工業(機械)を専門とする私にとって、豊かな経験
と造詣の深い日工研の皆様との出会いは、新鮮かつ刺激的でした。特に、ネパール教育視察旅行での
感激と感想は、とても本稿では書き表せません。世界最貧国に属すると思われるネパールの子どもた
ちの輝く瞳と、悠々と流れる時間に合わせるかのような生活様式を目の当たりにして、伴侶から「あ
なたの趣味は、仕事!」とまで言われていた私は、大きなカルチュア・ショックを受けました。一時
的にせよ、全力疾走を心掛けてきた人生観を見直したことが思い出されます。でも、生育歴が影響し
たのか、団塊世代の悲しい習性(?)なのか、数週間後には今までの生活様式に戻ってしまいました。
天空の住人となられた堀川忠義先生と令夫人から、人間としての有り様を後ろ姿から教えて頂きま
した。今となっては、堀川忠義先生のご冥福をお祈りするだけです。
その後、皆様方のご推挙やご支援があり、日工研の副会長・東海支部長の立場で、全国大会を主管
させて頂く機会を 2 度与えられました。当地区は、工業高等学校長教育研究会が日常的に工業教育発
展のため、研修事業を幅広く計画実践しており、「屋上屋を架す?」との小異はあったものの、大同
団結し以下の大会を実施することとなりました。
第14回工業教育全国研究大会2004. 7 .10 ∼ 7 .11 トーエネック 教育センター
第15回工業教育全国研究大会2005. 7 . 9 ∼ 7 .10 愛知工業大学
皆様のお陰で、成功裏に会を閉じることができました。感謝!感謝! です。そして「知の創造・
活用を目指す体験的教育の開発に関する総合的国際的比較研究」の協力者の一員として、
国内アンケー
ト調査やフランスでの聞き取り調査の一端を担う貴重な体験をさせて頂きました。機会を与えて下
さった関係者に心より感謝しています。 還暦も過ぎ、
「ジャネーの法則」を実感する昨今です。今春
から普通科を主体とする私立高等学校経営の責任者として再就職しましたが、本会で教えて頂いた人
間教育を実践していく所存です。それが私を育てて下さった日工研に対する恩返しの一つと信じてい
ます。 日工研の更なる発展を心より祈念しています。
―有り難う! 育ての親 日工研―
― 42 ―
記念誌.indb 42
2011/01/24 13:05:09
良き出会いの20年間に感謝
研究会北信越支部長 藤田 信雄
工業高校の教育に大きな悩みを抱えて出席した設立総会で工業教育を愛する
初代会長、小林一也先生にお会いできたお陰で、工業高校に改めて希望を持っ
て勤務する気力が湧いてきた事を思い出します。以来、第一回より欠かさず出
席し、お会いすればするほど先生の素晴らしさに感動し、努力する気になり、大きな勇気を与えてい
ただきました。また、当時文部省におられた岩本宗治先生には以前、新潟で示唆に富む話をお聞きし
たことがありましたが、この会でお会いでき、身近でご指導いただいていますことも誠に幸せなこと
で御座います。
縁とは不思議なもので、元気と勇気を与えて下さった小林一也先生の郷里である新潟県柏崎市の県
立柏崎工業高校に校長として、私は退職まで 4 年間、楽しく勤務させていただきました。そして、此
処での北信越支部の立ち上げを考え、初代支部会長、松川護先生、富山県の桝田諧造先生、八十田正
俊先生、石川県の野口嘉與先生、長野県の藤森弘先生、新潟県地区の会員の皆様のご尽力のお陰で平
成10年に立ち上げることができました。何時も文科省の佐藤義雄先生、引き継いで池守滋先生の指導
をいただき、本年で13回となりました事に感謝申し上げます。支部設立総会の来賓でおいでいただい
た、当時、新潟職業能力開発短期大学校校長、宮坂啓象先生が「この会は手弁当だから良い会で続き
ますよ。
」と言って下さった事が思い出されます。まさに、全国大会20回の講演、講話、研究発表、
支部大会13回の講演、講話、研究発表、新潟地区会16回の講演、研究発表等、それぞれが素晴らしい
ものでありましたが、同時に自発的に出席する会だからこそ真剣に勉強出来る研究会となり、成果を
上げることができたと改めて感じております。工業教育に心ある会員の皆様と出会いできたことこそ
が大切な財産ではないかと思っています。
昨年、小林先生がめでたく80歳になられたので、新潟地区会で記念講演をお願いしました。日本の
「立国」に思う。と題してのお話の中で、富士山の美しさに例えて「頂上は知性、裾野は感性で、裾
野がしっかりしているから美しい。だから 5 合目までをしっかりするために、ものづくりで生徒に工
業教育をしなければならない。我々の本当の値打ちは裾野をつくること、子供達の魂をつくること、
これが我々に与えられた使命である」と、人間的に富士山のような小林先生のお言葉は心に響きまし
た。工業高校の復権のためにも最も重要なのはこれだと改めて感動しました。この事は小中一貫した
教育でのものつくり学習の導入にも通じるものです。私は文部科学省教育研究開発学校指定の新潟県
三条市立下田中学校・長沢小学校・荒沢小学校、3 校合同での
「技術的活用能力・キャリア発達能力・
エネルギー・環境活用能力育成を目指す小・中学校一貫した教育課程基準等の研究開発」(平成19年
度∼21年度)に関わっていて更に意を強くしました。地域の「ひと・もの・こと」とかかわらせた小・
中学校一貫の「ものづくり学習の時間」を設定し「創成力」を高める、というものです。
北信越支部の二代目の会長としては名ばかりで申し訳なく思っておりますが、小林先生始めお付き
合いいただいた会員の皆様のお陰で発展してきたことと、上記研究指定校の運営委員として協力でき
たことも含めて心から感謝申し上げ、本会の更なる発展をお祈り致します。
― 43 ―
記念誌.indb 43
2011/01/24 13:05:09
回想と発展を願って
研究会副会長 小田 旨計
工経研が、発足して20年目を迎えることなり、本当にうれしいことである。
私は、研究会発足の第 1 回から今日まで、全国大会に参加している。やる気満々
の若い(最近は違うが)熱気に満ちた会場に全国各地から集まり、各地域で、
真剣に教育実践や研究に取り組んでいる多くの会員との出会いがあり、優れた研究や実践に触れるこ
とができ、すばらしい会合である。特に、堀川忠義(故人)
・紅美御夫妻と麻進(故人)
・良子御夫妻
をはじめ、多くの方々の応援によりネパール教育支援も行っている。私も、当時中 1 の息子と高 1 の
甥と一緒に参加でき、若い彼らには、よい経験になったと思う。息子は、大学卒業直前に、ネパール
へ 1 人で行き、ラマさんや東京情報大学伊藤敏朗先生にもお世話になった。なお現在私は、堀川紅美
さん代表、後藤良行事務局長の「ネパール『バラピパラ』奨学金の応援をさせていただいている。
さて近畿支部は、大西力先生(平成 9 年 1 月17日御逝去)が大阪実業教育協会専務理事だった平成
5 年 5 月 8 日に設立総会を開催し、「ものづくり作業を忌避する風潮の中で、ものづくりを基盤とす
る工業教育の重要性を痛感する。我が国が世界のなかで工業国として栄えるためには、工業教育がま
すます重要な役割を担うことになる。そのためにも、近畿は一つ、横の連携を図り、相互の交流・融
和を広げ、密度の高い研究を行って、少しでも工業教育の充実に頑張っていきたい」 との想いでスター
トしたのである。近畿支部では、これまで第 4 、 5 、 10、 11、 16、 17回の全国大会を担当した。支部
会員の皆様及び事務局の方々のお陰と感謝する。これまで支部会長は、故大西力(初代)、故麻進、
山田渓、高橋一夫、小田旨計(前)
、櫻井和雄(現)が担当、各会員は、いわゆる手弁当で参画、意
欲的活動を継続しつつ大きな実績をあげている。特に第16回は、㈱島津製作所取締役 矢嶋英俊会長
に 「ノーベル賞受賞者を育んだ企業風土<時代を担う若き先生方への提言>」、第17回では、大阪大
学 宮原秀夫総長に、「工業教育と総合デザイン力<インターネット研究をとおして>」 との演題で
講演をいただき大変好評であった。
最後に、発展を願って、次のことを望みたい。
① 免許更新講習を工経研にも組み込むようにすること
② 近畿支部におけるパナソニック電工㈱、㈱クボタ、セック㈱などの企業と工業高校との連携強
化の促進とそれによる技能・技術の向上
③ 第19回大会では広島県から多数の若い先生が参加され、熱気に溢れた会合になったように近畿
を含め他の支部でも、若い先生方の参加への努力を
④ 全工協の人工衛星打ち上げへの応援
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記念誌.indb 44
2011/01/24 13:05:10
背中で生徒を導く教師をめざして
研究会中四国支部長 瀬崎 宣利
本会が創設された平成 2 年頃は、丁度我が国の産業界が世界のフロントラン
ナーとして走り始めた時期であり、当時私が勤務していた工業高校に中国の教
育行政官の代表団が視察に来られた。目的を聴くと、中国を発展させるために
は職業教育制度の充実が必要であり、日本の工業高校に学ぶところが多いと話された。
その中国が今日、世界の工場と言われるまでに産業を発展させ世界経済を牽引している姿に、この
20年間の社会の変革を強く感じる。
その後我が国の工業教育は、それまでの今ある知識・技術を教え込み大量生産を担う人材育成から、
持っている知識・技術を必要に応じて再生・応用し、品質や性能向上等の課題を解決できる人材の育
成に大きく転換した。その基本は一人一人に資質向上のため自主的、継続的に学ぶ姿勢を身に付けさ
せることである。
昔から 「子弟同行」 と言われるように、生徒にこのような姿勢を身に付けさせるためには、先ず教
師が率先垂範し、その背中を見て生徒が育つ環境づくりが大切である。
しかし、地方においては工業教育に関する研修の機会は限られており、本支部としては本会の全国
研究大会を貴重な研修の場として捉え、次の二つの目標を持って参加者増や研究発表者の発掘に取り
組んできた。
一つは、工業教育充実のための情報の共有化である。全国各地で工業高校の教師が地域や学校の課
題をしっかりと把握し、それに対応した教育にするべく研究に取り組まれている。しかし、この取り
組みが単に一個人の取り組みで終わったのでは成果を拡大・向上させることは難しい。それを一堂に
持ち寄り情報を共有化することで各先生方の研究が一層深まり成果も大きくなる。
本支部からはこの10年間で 8 回の研究大会で11名の先生が研究発表を行い、多くの方々から適切な
ご指導をいただきその後の研究を充実させることができた。
二つ目は新採用教員の養成である。広島県においても中学校卒業者の減少や普通科志向の高まりの
中で工業高校への入学者が減少し、工業科教員の採用がしばらくなかった。しかし近年定年退職者の
急増から、ここ数年は毎年 6 名以上の教員が採用されている。
新採用の教員については、校内では指導教員によって OJT が行われ、また教育センター等での研
修も充実している。しかしこうした職務研修を受けるだけでなく、手弁当で自分の足で積極的に研修
の場を求め、全国各地で真面目に生徒と向き合い汗を流しておられる先生の話に触れ刺激を受けるこ
とは、これからの教師人生を充実させる基盤となるものと考え、積極的に参加を呼びかけている。
このように本支部としては会員数の増加、若い教員の研究会への参加等についてはこの10年間でか
なりの成果があったと言えるが、支部単位の研究会がまだ開催できていないという大きな課題がある。
しかし、中堅教員を中心に是非近いうちに開催したいとの熱い思いが醸成されており、本会創立20周
年を機会に一歩を踏み出したいと考えている。
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記念誌.indb 45
2011/01/24 13:05:10
私の工業教育20年を振り返って
研究会九州支部長 森岡 直人
幸いなことに、古い資料が残っていたので調べてみました。
日本工業教育経営研究会(以下、工経研と略す)は、平成 3 年 7 月 6 日に発
足しています。平成 3 年は、ご承知のようにバブル崩壊の年です。この年に発
足したことは、とても意味があると思います。そのことについては後でふれることにします。
『工経研』会報の準備創刊号が平成 3 年 4 月15日に出ています。その中で、発起人代表の小林一也
先生は、
「この研究会を発展させて、数年後には日本工業技術教育学会の設立を目指す」と述べてお
られます。その後、同会報第 6 号(平成 5 年12月15日)に、日本工業技術教育学会設立趣旨・構想(案)
が示されます。そして、平成 6 年 7 月の『工経研』総会で『日本工業技術教育学会』が設立されまし
た。会長は小林一也先生です。ちなみに、この頃の文部省の工業の教科調査官は現会長の岩本宗治先
生です。翌平成 7 年 7 月 8 ・ 9 日に、第 1 回日本工業技術教育学会研究大会が第 5 回工経研総会・研
究大会と併せて開催されました。そしてこの年から、岩本先生は文部省視学官になられ、教科調査官
は佐藤義雄先生(現全工協理事長)になりました。
学会誌である「工業技術教育研究」の創刊号は平成 8 年 3 月に発行されました。その巻頭言で、小
林一也会長は「工業技術に関してエンジニアとしての分野以上に、テクニシャンの役割を重視する根
本理念を堅持し、ニューテクニシャンを育成する教育を研究する本学会を発足させた」と述べておら
れます。このなかで言われている「ニューテクニシャン」こそが、今日の工業教育のキーワードであ
る「テクノロジスト」なのでしょう。
さて、平成 3 年に戻ります。この年に文部省は「高校教育改革推進会議」を設置し、全国で高校改
革が進みます。第 3 の学科である「総合学科」構想もこの年に出てきます。振り返るとこの頃は、メ
ディアが垂れ流す「 3 K」という言葉のせいで、ものづくりの現場が若者に人気がなく、工業高校の
人気も下位でした。その頃私は、
「改善・開発・快適」が工業の 3 Kだ、と言って中学校を回ってい
ました。時代は移り、平成 7 年の「スペシャリストへの道」は現行の学習指導要領に反映され、平成
11年には所謂「ものづくり基本法」が制定されました。平成13年からは、ものづくりコンテストやジュ
ニアマイスター顕彰制度が始まりました。そして、ものづくりは「カン・コツ・ケイケン」の 3 Kが
ものをいう我が国経済の生命線だ、という認識のもと、やっと工業高校も元気になりました。
最後に反省です。会員を増やす努力を怠っていました。目標管理だけではなく、キャリア・コンピ
テンシーの概念による人材育成に、研究会を活用することが私の課題です。
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記念誌.indb 46
2011/01/24 13:05:10
さらなる発展
を願って 扉.indb 47
2011/01/24 13:07:04
これからの工業教育
北海道支部長 四宮 知之
戦後の日本は、いわゆる追いつけ追いこせのキャッチアップ方式でめざましい発展を遂げ、世界ナ
ンバー 2 と評される迄に成長した。その原動力を担ったのは、工業高校の卒業生であることは言わず
もがなである。しかし、アメリカ発の金融不況で、百年に一度と言われる世界不況が発生した今、こ
れからの工業教育はどうあるべきなのだろうか。
昨年、 5 月21日、日本も諸外国で採用されているような裁判員制度がスタートした。制度導入に当
たって、最高裁、検事、弁護士の法曹三者代表が記者会見を行い、これまで色々抱えていた問題点が
解決されるであろうと談話を発表したが、世論調査では、制度導入で刑事裁判が、
「良くなる・どち
らかといえば良くなる」と思う人は48%、
「参加したくない」と言う人は79%に達していることから、
国民の参加意識が低いままの始動と厳しい論調の報道を多く目にした。自信がない、人を裁くことに
抵抗を感じると言った理由が多いことから、死刑か無期懲役か、プロの裁判官でさえ苦悩するのに、
刑事裁判に係わったことのない人が尻込みするのは当然だ、と言う論旨である。
国民の半数近くの48%の人がこれまでより良くなると答えているのは、48%の人が現状に不満を抱
いているとも考えられる。出来れば参加したくないの79%は、出来るものなら人を裁きたくないと思
う感情の表れと捉えたいのだが。
では、裁く規則は誰がどこで作っているのだろうか。経産省の藤田昌宏氏も早くから指摘している
が、札幌オリンピックでジャンプスキー競技が金・銀・銅メダルを総なめすると直ぐさまルール改正
が行われた。表彰台に上がる日本人が増えると日本に不利なルール変更が導入される。日本発祥の柔
道競技ですら、ルール変更は欧州が主導する時代を迎えている。人口 5 億人の欧州連合(EU)が生
み出す規則は、日本や米国の企業も拘束し、そのまま世界標準になってしまう。一方で、中国系、ア
フリカ系、アラブ系など多様な従業員が働く工場では、スタンダード化は必要不可欠との指摘もある。
「ルールは何処かで決まって上から降ってくるもの。それに合う優れた製品を作ればよい」の顕著
な失敗例は日本の携帯電話である。高速データ通信、カメラ、テレビ機能まで備えているのに、世界
市場の占有率はわずか 4 %である。私の携帯電話はアメリカで通用しない現実もある。
「良い技術な
ら使ってもらえる」は、幻想に過ぎない。
ルールづくりに無関心。ましてやルールに従って裁くなど論外。ただひたすら、自分がつくりたい
ものを作る。こんな姿の科学技術創造立国などあろうはずがない。
ものづくりも大切だが、ルールづくりはもっと大切。そして、ルールづくりに必要な資質は、文化
や政治、社会の潮流に留意し世界を深く理解する能力を養うことである。
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記念誌.indb 47
2011/01/24 13:05:11
研究会のあり方を顧みて
研究会理事 渡邉 秀雄
創立20周年を記念し、設立当初からメンバーに入れていただいているものとして、思いを述べてみ
たいと思います。年号が平成に替わった時に、小林一也先生に研究会が立ち上がる話を聞き大変興味
を持ち何か今までの研究会との違いを感じ、何のためらいもなく飛び込んだ次第です。この会は最初
から人の世話にならず手弁当で工業の小学科等の枠を乗り越えて工業教育全体の展望を持って取り組
めるものでした。特に来賓の旁々と段差のない討議ができ同じ工業教育を目指すものとして大変有意
義で、その後の仕事にも大変役立つ内容が豊富に得ることが出来ました。この会の当初は、電子専門
学校をお借りし全体会・分科会に分かれ討議・研究発表を行って来たことが思い出されます。毎年事
務局から聞かれたのは、あなたはどのような立場でどのような金銭の支出できていますかと…多くの
方々が堂々と自費で自分自身のためにと挙手をされていた姿が思い出されます。また研究会が終了し
帰途につく先生方の後ろ姿がいきいきと輝いて見えたのは、自ら進んで取り組んでいた自信と誇りの
表れだったのでしょうか。
全国版で始まった会ですが、初めこの会の名称についてあまり理解されない時期があったように記
憶しています。工業教育経営研究会の『経営』という 2 文字が教職員の中になかなか浸透されなかっ
たことがありました。しかし、現在の学校で叫ばれていることは『学校経営・運営ビジョン』の大切
さです。いかにこの会の立ち上げに尽力された人たちの先を見る目のすばらしさと確かさがまざまざ
と突きつけられている気がいたします。研究発表も必ず管理部門の研究テーマが設定されていました。
多くの教職員に学校は全職員で対応していくものという認識を持つためにあったのだと思います。年
月と共に、各支部が結成され各ブロックでの取り組みも活発になり特色ある工業教育の各取り組みが
拡充・浸透していきました。現在は、研究会と学会がペアの形で進んでいますがこれも当初の研究会
のレベルアップを図りより発展的な組織としていくためのステップであると思います。
研究発表会・講演会など多くの大会で、知識・技術・技能を学び、多くの人と語り合い、素晴らし
い人と人の繋がりを得られたことは、この会における最大の収穫です。私も多くの方々より工業の本
質を学ぶと共に教育に対する情熱をいただき、これらを教育に還元し充実した楽しい三十数年の教職
生活を終えようとしています。
『きょういく』には、教育と共育があると思います。是非『日本工業
教育経営研究会』並びに『日本工業技術共育学会』の益々の発展と、教え育む部分と共に育む部分の
融合・調和を図って素晴らしい工業教育が展開されることを願っています。今後、研究会・学会によ
り多くの教職員が会員として参加し日本の工業教育の本質を伝承・研究されますことを期待いたしま
す。
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記念誌.indb 48
2011/01/24 13:05:11
8 つの提言の実現を目指して
関東支部長 竹之内博次
この10年を振り返ると、業績では「会報」20冊、工業教育全国研究大会資料10冊、学会誌通算15号
になる。全国大会での発表246本(学会論文104本、研究発表137本)となり、これらは全部会員の研
究 ・ 研修 ・ 実践の成果である。全国研究大会の主題は第10回「21世紀、伝統 ・ 進歩をふまえて工業教
育の創造へ」から、第18回「学び合い、心を磨く工業教育を目指して」、第19回「つくる感動、創造
性の育成を目指す工業教育の推進」、そして本年の第20回を迎えている。
これまでの大きな実績の 1 つに、大学の先生方のご支援と多くの会員のご協力で科研費による「研
究成果報告書」がある。研究課題名は「知の創造・活用を目指す体験的教育の開発に関する総合的国
際的比較研究」であり、研究の目的は、
「今日の状況の中で、わが国の今後の発展を科学技術創造立
国として展望し、幼児期から青年期までの一貫したものづくり教育や体験的カリキュラムのあり方に
ついて提言を導き出すこと」、期間は 3 年間であった。提言は 8 つにまとめられ、その主なものは、
ものづくりの技術リテラシーを育成するため小 ・ 中 ・ 高等学校に教科 「技術」 を設けること、学校外
の体験学習を必修とすること、工業高校をテクノロジスト(技能に優れた技術者)育成の主要拠点に、
技術専科大学の創設、地域でものづくり教育を支える 「技術センター」 の設置などである。研究の経
緯については「会報」(24号、26号、27号、28号、29号、33号)に詳しく記載されている。
これからも、会員 ・ 役員の皆様と協力連携しながら、先に挙げた提言を実現するため「ものづくり
教育」の充実を図り、「心を磨く工業教育」を推進する所存である。更に、次の可能なる方策などを
実践し「20周年記念全国研究大会」の成功と本会のさらなる発展を願うものである。
・科研費「研究成果報告書」
、同資料編、概要、 PR 版、リーフレットの五部作を更に活用する。既
に反響と効果が各方面で現れつつある。中央教育審議会のキャリア教育・職業教育特別部会が「職
業教育型の新大学」創設を提言する運びとなっている。
・本会の研究論文・研究報告書を推奨 ・ 紹介し、併せて会報と共に活用する。
・国や地方の行政機関との連携を更に強化する。
「2009年版ものづくり白書」第 1 部第 4 章第 4 節「学
校教育などを通じたものづくり人材の育成」の項などは強力な支援策で、第 2 部「平成20年度にお
いてものづくり基盤技術の振興」第 4 章 第 1 節「学校教育におけるものづくり教育」の項では、
小学校から大学までの講じた施策が数多く記載されている。
・全工協と連携して、ジュニアマイスター顕彰制度、各種イベント、全国産業教育フェア(さんフェ
アー)など数多くの事業の実施を力強く支援する。
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記念誌.indb 49
2011/01/24 13:05:11
工業高校は工業教育に徹する
研究会副会長 正一 恂
今現在世界同時不況下で経済が冷え込んでいるが、戦後右肩上がりに経済が復興し驚異的な高度成
長を成し遂げ、世界第 2 位の経済大国になった。天然資源が乏しく、国土は狭い日本がどうして経済
大国になれたか、その理由は「人」に有ります。ものづくり人材の育成に力を入れてきた政策が有っ
たからと言える。中でも工業高校を卒業した優秀な人材が製造業に就き、ものづくりに励み我が国の
経済成長を支えてきた。しかしながら高度経済成長後、家庭が豊かになった事や少子化を迎えた事な
どで、それぞれが多様な考えの下に高学歴志向や普通科志向が高まり、工業高校への進学者に変化が
出ている。
世界同時不況を乗り切る為にも、また、これからの日本経済を発展させていく為にも、製造業を盛
んにしていかなければならない。すなわち、ものづくり教育が重要な事は政府も社会も一致した考え
を持っている。
ものづくり基盤技術の積極的な振興を図ることが不可欠として、平成11年 3 月に「ものづくり基礎
技術振興基本法」を制定した。平成18年12月には62年振りに教育基本法が改正されて、「職業及び生
活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養う」ことが新たに規定している。
平成 8 年に中教審から高校教育改革について16次答申が出された。これを受けて各都道府県は一斉
に高校改革推進に取り組み現在も進行中。文科省は将来、全体の 6 割が総合学科、 2 割が普通科、 2
割が専門科という構想を持っている様であるので、専門高校の存在がかなり厳しくなる。工業高校は
どのように変わるのか、大都市ほど改革が必要なようで、その進捗状況はどたばたと進んでいる感が
する。その中身はなかなか理解に苦しい改革にも思える。一つには校名です。総合技術高校、科学技
術高校、総合工科高校、総合産業高校、工科高校など、工業教育の基礎を授ける工業高校がこのよう
に複雑では、社会(企業)や中学校(教師)そして肝心の中学生に理解してもらえるだろうか。
次に、工業教育を本分とする工業高校が良い生徒を集めんが為か、
進学率を上げることに躍起となっ
ている。工業高校は各学科に共通する教科を修得し、その上で専門教科を修得しなければならない。
比率はおおよそ 6 対 4 ぐらい。 4 割の中であれもこれもと数多い専門科目を学ばなければならない。
嘗ては卒業単位が100単位以上であったが、現在は平均で約78単位。時間の無い所に次から次へと新
しい科目が増えている。これでは工業の基礎を身に付させるどころか消化不良を起こし何も身に付か
ない結果になる。
本研究会は工業教育に携わってきた OB や現役の集まりです。過去と現実を見つめ忌憚のない意見
をどんどん述べ、工業教育に対して有意な提言をして行かなければならない。
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記念誌.indb 50
2011/01/24 13:05:12
時代の変化と活力ある工業教育
研究会理事 田中 正一
日本工業教育経営研究会が二十周年を迎えられ、ここに記念誌を刊行される運びとなりましたこと
を、心からお祝い申し上げます。
設立当時の社会は、新たな世紀に向かって活況のある時代でありましたが、その後の長期の不況か
ら社会が大きく変化してまいりました。この二十年という歳月に隔世の感を抱くものです。社会の変
化によって、日本人の生活スタイルも変わってまいりましたが、特に若者の生活環境や考え方にも変
化が顕著に現れています。
日本自動車工業会の2008年度調査の「20年前と現在の大学生の興味・関心がある製品・サービスラ
ンキング」では、20年前の 1 位がファッション、 2 位が国内旅行、外食・食べ歩き、書籍と続きます
が、自動車は 7 位でした。現在の学生の 1 位がパソコン、 2 位がファッション、携帯音楽プレーヤー、
通信機器と続き、自動車は17位と調査結果を公表しています。
このことから、若者が、自動車中心的な環境から情報機器の活用へと変化していることが伺えます。
この変化は、今日のものづくり社会が大きな転換点に差し掛かっていることを物語る重大な時期であ
ることを示唆していると考えます。
また、今日の高校生・大学生の雇用状況の悪化、求人率の低下、高い離職率さらに非正規社員の増
加など低迷した雇用状況も気になるところです。バブル崩壊以降の長期の厳しい状況は多くの若者に
自信を失わせ、次代の技術・技能者の育成にも大きな問題を投げかけてきました。
ものづくりは我が国の産業の根幹であります。ものづくりの復権なくしてこの不況脱出はないと考
えます。我が国には、これまでの培ってきた優秀な技術とその担い手がいます。ものづくりのベース
となる担い手の主力こそ工業高校卒業生であり、そのリーダーたる大学生の育成に一層の活力ある国
の施策が求められます。
「国づくりの基礎は人づくり、人づくりの基礎は教育にある」と言われ、工
業教育が担う役割はますます重要かつ喫緊の課題となっています。
日本工業教育経営研究会は、これまで様々な調査・研究を進め、調査・研究での会員の惜しみない
協力、高いレベルでの研究発表、国や企業等への働きかけなど工業教育に多大な功績を残してまいり
ました。また、事務局の手弁当での対応は、地道に活動する研究会をしっかりと支えてまいりました。
設立以来、築き磨かれた数々の成果を踏まえて、躍進する日本工業教育経営研究会が、この記念す
べき二十周年を契機に、今後とも次代を担う優れた人材の育成に寄与できる研究会として、ますます
発展されますことを祈念申し上げます。
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記念誌.indb 51
2011/01/24 13:05:12
国を支える工業教育
研究会理事 石坂 政俊
教員免許更新制が実施された。教員は、10年ごとに教職に関する知識や技術を再獲得する機会とな
り教員のレベルアップに繋がるという事である。工業教育に携わる教員は、日々研鑽し実習指導の実
践力を高めていると確信している。そこで、学習指導要領の改訂時には、日頃の実践を基に専門教科
指導の刷新に対応できる資質を備えているはずである。
江戸中期、鎖国の状況下で新しい知識、技能を求める人はたくさんいた。杉田玄白のオランダ語を
翻訳した医学書「解体新書」は、実学への関心を高める起爆剤であった。医学、天文学、本草学など
に関心を持つ人たちが競って蘭学を学ぶようになり、幕末に時代を変える人々を培った。玄白は、17
歳でオランダ医学を学び、22歳の時「人体構造を自分の目で確かめたい」と強く思うようになった。
腑分けを通して、人体構造が西洋医学書の通りであり、39歳の時に臨床医学の普及を決意し、数年を
かけて「解体約図」を作成、その後「解体新書」を発表した。その時代の主流は漢方医学であり強烈
な批判を受けながら蘭学の普及にあたり83歳で世を去った。反対されながらも実学の正しさを強い信
念を持って実践し、社会変革の礎となった。
工業教育は、今こそ時流に翻弄される事なく工業教育の真髄をやり抜く強い信念を持つ事が一番で
はないかと思う。産業界から工業高校卒業者に対する指摘があるが、生徒に工業に関する専門知識、
整頓・整理・清掃・清潔を進んで行う態度、一つのことを継続して行う忍耐力、新たな課題を発見し
解決する意欲、自己の考えを的確に示す表現力を身につけさせればどのような企業に勤めても評価さ
れる。又、学習指導要領に示された「生きる力」を育てる教育現場として最適な学習環境が整ってい
る。
教育基本法の改正は、和紙に墨を垂らすがごとく、墨はゆっくり紙に染み渡り広がる。生徒を指導
する際に「何を問い」
「どう問い」
「なぜ問うか」を教員が自ら仮説を立て、推理し、検証し、分析し、
考察し、解析をして日々の授業で真実を明らかにする思考態度が日々の研鑽に繋がる。江戸時代の庶
民の教育は、寺子屋であったが実に心温まる教育であった。明治維新に活躍した人々もまた強い信念
を持って時代に立ち向かった。江戸時代に開花した花火産業は、16世紀の鉄砲伝来より火薬製造に専
念してきたが、戦いが無くなり火薬職人が花火を造るようになった。当時から色彩を高める技が伝承
され、今の花火職人は化学反応をも駆使して精巧で緻密な花火作りに探究心と美意識を燃やしている。
時代がいかに変わろうとも工業教育に流れている基礎・基本、実習での技能・技術の伝承は確実に
守らなければならない。工業人としての倫理観、地球を守る環境意識も必要となる。時代が変わり、
社会が進歩しても、工業立国日本を維持しなければならない。
それには正直で誠実であること、できることを精一杯やり、小さな喜びに幸せを感じ、失敗しても
くじけない勇気を持つことである。工業教育は、時代や国境を越え不変の教育である。
― 52 ―
記念誌.indb 52
2011/01/24 13:05:12
学会誌への投稿論文と今後への期待
学会誌編集委員長 中村 豊久
新たに事務局連絡場所として東工大附属高校の仲道先生にお願いし、編集委員のご協力の下で新た
な出発をし、いつの間にか10年が経ちました。学会の一つの使命は、質の良い論文を掲載することか
と思います。工業教育関係の論文を見たければ「先ず、当学会誌を見ればよい。
」という評価を得ら
れるような学会誌にしいと考えてきました。また、多くの会員の方は、科学・技術系の論文を書いた
経験があっても、教育論文を書くことは初めての方があろうかと推測しております。編集委員会とし
て心掛けてきましたことは、査読は、単に採択の是か非かという姿勢ではなく、内容的に得るものが
あれば、書式や表現を工夫して修正していただき、受理するという方針で、懇切丁寧な査読を心掛け、
若い方を育てる姿勢でやってまいりました。
工業技術分野では、
「情報技術」関係は新しい分野として登場して来ました。しかもその進歩は
BASIC 時代とは格段の差があり、現在も激しく進化しております。その関係から、この10年間の当
学会誌の傾向は、「情報技術」関係が多くなりました。逆に、方法論的にまた、内容的にも未だ未だ
未開な部分があることを示しております。投稿者も若い方が多く、逆に査読者の選定に苦労しました。
また、従来の工業技術分野も、 IT 化の影響を受け、新たな教育方法が開発されてきており、その関
係も増えつつあります。(詳細は別頁の「学会誌10年間の内容と今後の課題」をご参照ください。
)
今後も技術の進歩は止むことはないと思われます。授業において技能的なことは、それなりの時間
をかけなくてはなりませんが、講義内容の提示は、 IT や PC を駆使して新たな方法を開発すること
は可能です。一例をあげれば、従来の写真機はデジカメになり、スライドや OHP で提示したものは
プロジェクタになり、それらの機器を有効に駆使することにより、わかり易く提示できるようになり
ました。
教科教育における教師の使命は、わかり難い理論や難しい技術・手法を、生徒の立場に立った視点
でわかり易く“翻訳”する仕事です。また、教育効果を調べるための統計ソフトも開発されており、
その効果を容易に調べられるようになりました。
今後に期待しますのは、それらのものを駆使して教育効果を上げる方法に関する投稿です。日頃、
創意・工夫した授業実践の結果について投稿して下さることを期待しており内容の充実を祈念してお
ります。なお、投稿をご希望される方は、
「投稿論文のまとめ方」がありますので、事務局まで、ご
連絡していただければと思います。
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記念誌.indb 53
2011/01/24 13:05:13
国際的な視野を身に付けるために
学会事務局 工藤 雄司
日本工業教育経営研究会・日本工業技術教育学会員としての活動において、海外への教育視察や、
日本の工業教育の在り方に関わるようなご発言や発表を聞くことは、私にとって国際的な視野を身に
付けるためにもとても有意義な機会となっております。
「第 3 回ドイツ・イタリア教育視察」では、ベルリンの建築物が風景と調和するように修復・建築
されていたり、街の随所に空き瓶を色別にリサイクルするための茶、白、緑色の回収ボックスが置い
てあったりと環境を重視した思想に触れることが出来ました。
日本車をあまり見ないので尋ねると日本車は優秀だと思うが「ドイツ人はドイツ車に乗ることが誇
り」とのことでした。タクシーもほとんどがベンツでシートも全て本革でした。走行距離からふつう
の布張りシートでは持たないそうで、「良いものは高くても買うのがドイツ人」だそうです。自国の
技術に対する信頼など、国民性の違いを痛感しました。
ベルリン技術大学の風格あるエレベータがブザー音もなく定員オーバーで緊急停止した際、日本の
機械任せの脆弱な危機管理意識に慣らされている危うさに気付かされました。訪問校教授より、デュ
アルシステムは技術を正しく評価できる国民を育てるのに有効であるとお聞きし、さもありなんと思
いました。反面、デュアルシステムも職業の細分化で領域を越えた分野に弱い、などのシステム熟成
の困難さも知ることができました。
ベルリン州立技術大学では、電子回路の作成はモジュール教材で行うそうで、実習室の棚全面にド
イツ製の各種モジュールが置いてありました。私もリレー制御回路モジュールやコンピュータ回路モ
ジュールなどを自作して実習を行いますが、これは利用できる製品が見つからなかったからで、実に
羨ましい限りの光景でした。また、機構モデルが作成できる対象年齢 7 歳以上の fischer 社製のブロッ
ク玩具を入手しましたが、とても精巧で面白いモノでした。産業用ロボットブロックもあり、このよ
うな玩具が一般に受け入れられるのも人間の知的な生産活動である「ものづくり」が教育に浸透して
いるからでしょう。
研究会・学会の科研費研究の一環として、中国の北京、上海で小・中・高校、大学を訪問し、学校
制度や体験的教育・「ものづくり」教育の実態を調査したことも良い思い出です。
高校には、
高級中学・
職業中学・中等専門学校などがあり、高級中学を除いて徹底した工業技術教育が行われ、高級中学で
も労働技術が週 3 時間以上あります。どの学校の生徒も学習に対する熱意と集中度が高く、日本の生
徒は太刀打ちできないと感じました。
このような活動は、科目「工業技術基礎」などで日本と外国の様々なシステムの違いから「これか
らの日本社会の一翼を担うための資質について考える」のような授業を行う教材として役立っていま
す。これからも研究会・学会の益々のご発展を祈念いたします。
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記念誌.indb 54
2011/01/24 13:05:13
多くの素晴らしい出合に感謝、そして後輩の活躍に期待する
研究会副会長 野口 嘉與
本研究会が創立20周年の節目を迎えられ、記念誌を発刊されるとのご連絡をいただきました。誠に
お目出度いことと心よりお祝いを申しあげます。あらためてこの間お世話いただきました当会の創立
者小林一也先生をはじめ現副会長で事務局長の八木恒雄先生、歴代の各地区役員・会員各位のご功績
とご苦労に感謝と御礼を申しあげます。
平成 9 年夏、新潟県よりお誘いを受け設立準備会に参加し、翌10年夏北信越支部が創設され、第一
回新潟大会が開催され出席致しました。以来、皆様方の暖かいご指導を得て今日を迎えております。
この12年の長きに渡って北信越地区の多くの先生方との出合、交流を通して又、これがご縁となって
全国の先生方とも親しくお付き合いができるのもこの研究会のお陰と日々感謝している次第です、素
晴らしい出合を有り難うございました。
研究会活動を北信越地区に限って見れば、新潟県の藤田信雄会長を中心として、毎年夏に行われる
4 県持ち回りの地区研究大会も順序良く、スムーズにまた盛会の内に開催されています。石川県に於
いては最初の頃、小生一人が孤軍奮闘していた時代から、平成13年夏、初めて石川県支部が主催して
能登半島羽咋市に於いて開催した地区研究大会などを経て、当会の趣旨も理解され仲間も増え、多く
の若い人が育って来ています。
そして今年、石川県支部が主催して 3 回目となる大会を開くまでに成長したことを心強く感じてお
ります。また、発展の証として、毎年行われる全国大会研究協議成果発表の場において北信越支部各
県代表者が昨年は 5 本、今年も 5 本の発表を堂々と行い、元気な北信越支部の存在感を示すほどに成
長したことは関わった者として本当に嬉しいことです。
さて、釈迦に説法となりますが教師には法律で自主研修が義務づけられており、日々研修、研鑽、
発表する教師の後ろ姿は必ずや学生生徒に大きな信頼と希望を与えるはずです。
本来、自主的に手弁当で参加するこの研究会の最大の利点は、誰にもきがねなく、下手をすれば「井
の蛙大海を知らず」に陥りやすい地方に住む我々の弱点の克服であり、中央の最新の情報を最も早く
知る機会として、又、隣県で共通する悩みの解決や情報交換・交流の場となっており、さらに当局の
ご理解と多くの仲間の先生方の参加が待たれます。
今年から教員免許更新制度が開始されました、工業科免許については型どおりの講習会受講ではな
く、この研究会に参加することで、習得単位として認めてもらう方法の研究を進めて、これによって
当研究会の発展と認知度を更に高めて戴くことを期待します。
年一度の支部大会、全国大会に参加し、研究協議、発表、交流、懇親を通じて、新しい出合を楽し
み、人脈を作る。この機会を有効に活用して、自己研鑽を致しましょう。
さらなる日本工業教育研究会の発展と会員の皆様のご活躍を祈ります。
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記念誌.indb 55
2011/01/24 13:05:13
本会のよさと課題
研究会副会長 藤森 弘
工業教育経営研究会北陸支部設立総会へのお誘いを新潟県の松川先生からうけたのは、平成10年 5
月のことだった。さかのぼる平成 7 年度、全工協第43回研究大会を北信越が引き受け、長野県松本市
で開催した時から、 5 県の連携はずいぶんスムーズになっていたので、長野県からは 2 名だったが、
8 月の柏崎市での設立総会へ参加した。新潟県の先生方のご努力と本会のバックアップで、来賓を加
え、100名を超える盛会だった。運営・内容はすばらしく、会場のザ・ホテルシーポートから眺めた
夕日ともども、あれから10余年経つが今でも鮮やかな印象が残っている。支部の名称は北信越支部と
したが、その後ずっとつづいている。
平成20年度は長野県で 2 回目の大会を担当した。全国大会もほぼ休みなく顔を出していて私が感じ
たことは、会へ出る楽しみのひとつが、懐かしい人々に出会えるということである。
設立総会での来賓の皆様は、新潟県教育庁高校課長、柏崎市教育長ほか、当時の肩書きで、岩本初
中等教育局視学官、佐藤職業教育課教科調査官、山下全工協理事長、小林工業技術教育学会会長、小
池経営研会長、高橋同副会長、八木同事務局長の方々であった。平成 7 年度の全工協研究協議会後久
しぶりにお目にかかれた先生方で、その後皆様の肩書きは変わっても、私にとって、停年退職後も本
会にかかわるなかで、お会いしお話を聞けるのが何より楽しみな方々ばかりである。ずっと会員であ
ることが、それを可能にしてくれる。
一方で、経営研究会と技術教育学会とが一体となって会を運営しているのが、私にとってユニーク
に思える。住み慣れた高校の枠から離れて、外からの視点に立った発表や意見を聞けるのは、それだ
けで新鮮に思える。
私はこれらの経験から、この会の主目的を会員の親睦におきたい。親睦を根底に据え、異なった所
属科、異なった県の会員が、研究を通して直に話し合い、研修する。それは何ものにも変え難い。
ただ、工業高校を取り巻く状況は近年激変し、とりわけ各種研究会への参加が、経費の面、参加形
態の面で、従来と異なり大変困難になつていると聞く。せっかくの研究を、発表する場や聞く場が狭
められているのは、いかにももったいない。参加して決して後悔しない本大会、各地区大会に何とか
して足を向けてもらうにはどうすればよいか。21年度の全国大会で話題になった、広島県からの多数
の参加者(役員・発表者を入れて20名)に見習うことが大事である。研修先は自分で選び、そして研
修費は自分でもつ、という視点で、この会の講演・講話は聞くに値すると宣伝し、参加を増やしたと
いう。若い先生方の参加を増やす、学ぶべきひとつのやり方と思う。
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記念誌.indb 56
2011/01/24 13:05:14
自作教材は生徒の見本
研究会理事 八十田正俊
私は現職の時は、必要に迫られ自作教材を多数制作した。私の初任は出来たばかりの新設学科が担
当であり、実習器材は揃ろっていたが、実習材料が皆無であった。電流計や電圧計、発信器やバルボ
ルは揃っていたが、例えば増幅器の特性を計る時に増幅器がないのである。兎に角実習が始まるまで
間に合わせねばならない。結局それは自作しかなかった。もう少し詳しく言うと、砺波工業高等学校
が初任であり、電子科の 1 年生を受け持った。当然 2 年生の授業や実習にも出た。丁度新学期が始ま
り 2 年生の実習担当者会議が開かれた。新設学科で 2 年生までしかいなかった。
新任ほやほやの私にとって担当を決めれば良いのかと思って出席したが、何と項目すら決まってい
ないのである。総てが始めてと言う。それぞれがどんな実習をするか決めることから始まった。私が
担当した教科は電子回路。私の最も得意とする分野であった。増幅器を作らねばならなかった。各種
の物を作った。そんなことで 1 学期は終わった。 2 学期も同様であった。そうこうしている内に 3 学
期も終わり 3 学年が新たに加わった。
その内 3 年生の卒業研究なる物がはじまった。ふと、気が付くとまるで私の作った教材と同じ作品
が多いではないか。私は入力を左から、出力を右側に決めていた。
生徒との実習で私は体で体験することも重視した。例えば PP アンプの特性を計った後で、出力側
にスピーカーを付けて、人間は16Hz ∼20,000Hz まで聞こえると言うが本当だろうか ? と疑問を投
げかけ実際にスピーカから音を出してみる。16Hz は目にはコーンの振動が見えるが聞こえない。そ
れから途中で NHK の時報を出してみる。440Hz と880Hz である。これは以外にも反応があった。そ
れから段々上げて行くと聞こえない生徒が出てきた。生徒に発信器を操作させて自分の聞こえる限界
を知らせる。周波数が高くなって行くと、耳からではなく頭のてっぺんで聞こえるとも言った。
処がこの方法は聞くことを鍛えると段々音域が広がって行くことが分かった。例えばひずみ率でも
クリップしているのがほんの少しでも気が付く生徒や、クロスオーバーひずみでも測定器級に分かる
生徒も出てきた。実験の成果であろう。
それから、大切な事は綺麗に仕上げる事である。マジックで書くのではなく、綺麗に書くことであ
る。私は自作を続けている中で、アルミであれベーク板であれ、白のカラースプレイを塗って、完全
に乾く寸前にカラス口で黒のラッカーでその上に書くと、回路図でも綺麗に書くことが出来た。
そしてメーカー製に劣らぬ自作教材を作ることが、結局は生徒の作品もメーカー製に劣らない作品
を作り出すことにつながって行くのである。
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記念誌.indb 57
2011/01/24 13:05:14
20周年に当たってのお祝いの言葉
東海支部長 竹本 禎久
当研究会の20周年を心からお祝い申し上げます。
私と当会との出会いは、ちょうど 5 年前の愛知県で開催された研究大会でした。右も左も分からず、
ベテランの先生方のご指導のお陰で、大変印象に残る大会であったと記憶しております。良い出会い
は良い繋がりに発展し、より良い仲間が増えました。今後も切磋琢磨できる友と大いに楽しみ学びた
いと考えています。
さて、新学習指導要領のキーワードの 1 つに「持続可能な社会の構築」があります。ここには人類
の存続に関わる究極かつ喫緊の課題である「エネルギー問題と地球環境問題」を克服することが大き
な目標として打ち立てられています。我々がこの課題に対して真正面から立ち向かう姿をこれから担
う若者に示していく決意が必要です。
その意味で全国工業校長会が提案した、全国の工業高校生による2014年の人工衛星打ち上げは、そ
の足がかりになることでしょう。それを起爆剤にモノづくり精神が活気を取り戻すことを強く望みま
す。夢ある工業教育活動を継続することが「持続可能な社会」の実現に繋がっていくに違いありませ
ん。そのために「モノづくりの精神」を備えた工業人を育て、裾野を広げる活動こそが極めて重要な
課題であると考えます。
ところで、英ロンドン大学政治経済学院名誉客員のロナルド・ドーア氏は、「大学入学者の理工系
離れ」を悲観的にとらえ、その原因を分析して第 1 に、理工系学部を卒業しても、「モノ」の技術に
依拠しないで、銀行や証券会社で、いわゆる「金融工学」を駆使して投機的カネづくりに専念した方
が、評価され魅力的だと思う若者が、増加していることを挙げています。第 2 に、社会全体の報酬・
昇進の基準が、「努力」と「成果」のバランス重視から、「成果主義」重視へと移行したことを挙げて
います。研究開発は、実験から期待した結果が出るか、出ないかが問われ、一生懸命働いても、成果
なしでは評価されない。この風潮を打破しなければ、「技術立国日本」の継承は困難となることを嘆
かれています。この風潮を乗り越える考え方はあるのでしょうか。
中国古代の政治論集『菅子(管仲の著)』に「 1 年を目安とする計画は、穀物を植えるのが一番よい。
10年を目安とする計画は、木を植えるのが一番よい。百年を目安とする計画は、徳のある人を育てる
のが一番よい」とあるのは有名です。いまこそ、当研究会の会員の皆さまが中心になり、30周年、50
周年、そして百周年を見据え、一人ひとりに焦点をあてた、
「技術伝承」する人材を地道に育ててい
く使命を確認すべきです。多くの地域産業を抱える東海支部がその先頭を切って、イノベーションの
元になる「徳のある人づくり」に邁進していきたいと思います。
最後に当研究会のますますのご発展と当研究会会員の皆さまのご健勝を祈念申し上げ、お祝いの言
葉とさせていただきます。
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記念誌.indb 58
2011/01/24 13:05:14
戦後を支配してきた価値観の止揚
近畿支部長 櫻井 和雄
京都大学の中西輝政教授は、
「占領軍である米国は、戦場で日本人が示した驚異の自己犠牲精神を
一番恐れ、再び米国の脅威にならぬよう、徹底的に日本国の弱体化を図った。
『神道司令』により日
本人に、日本という国について考えるときの核心に当たる次の三つ、神道に加え、皇室の伝統と歴史
教育の全面否定を命じた。にもかかわらず、日本は、優れた技術力と経営力により戦後の復興を成し
遂げた。技術力の根底には、大東亜戦争における科学技術動員がある。敗戦はしたが、戦争で培った
ものは戦後の繁栄に非常にプラスになった。また、経営力は、明治以来の教育などを通じて培ってき
た国民の知的レベルや、社会の強靭な結束力が土台になって、それが、戦後の総動員体制の中で大き
く国民の意識改革につながり、戦後日本の企業経営力、組織力の強さをもたらした。戦後の成功の源
は、みな戦中あるいは戦前に辿り着く」と述べている。
しかし、戦後の日本では、人々の生活、企業の行き方、教育の現場、行政の在り方など全てが次の
三つの価値観を前提に議論されてきたと指摘している。
1 .物質と精神のバランスを欠いたモノとカネが一番大事な価値の尺度だという価値観。
2 .新しいものや進歩はよいもので、古いものや伝統は悪いと決めつける見方。
3 .個人と共同体とのバランスを欠いた価値観。
ところが、ドイツ文学者の西尾幹二氏は、その萌芽は明治時代にあると指摘している。
昭和 8 年の田中耕太郎氏の文「明治時代は欧米各国の物質文明の発達の成果を移入することに汲々と
して居り、その根底となり、それが弊害を匡正し、それを適当なる目的に使役していく精神生活自身
に無関心であったことは認めなければならぬ。物質文明のみに対する心酔は、一方在来の道徳、宗教
およびわが民族が中外に誇るに足る多くの芸術的遺産を軽視し、進んでそれを無視、破壊せんとする
野蛮的態度に出でしめた。
」を引用した上で、今の日本人ほど個人の権利のみが多く主張され、義務
や責任が要求されることの少ない国民はそうあるものではない。この解放状態は空前のものであり、
不満や苛立ちは一層激しくなってきた。人間が生きている現実の社会は、これはいかなる政治体制に
なろうとも、ある程度の不平等と不自由とを前提としなければ、そもそも成立しないという常識は、
平等の意識、自由の意識の異常なまでの純粋化、抽象化の前には次第に通用しなくなりつつある。人々
は今では些細な拘束にも耐えられなくなってきたと指摘している。
日本の文明、国家、日本人の活力を維持するには、
「モノと心」
、「進歩と伝統」
、「個人と共同体」
のような二つの力のバランスが不可欠であり、その土壌の上で日本再生の一つの柱として「工業教育」
を位置づけねばならない。
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記念誌.indb 59
2011/01/24 13:05:15
入学生徒増加策の推進が必要
研究会理事 古賀 史郎
日本工業教育経営研究会の20周年を盛大に祝い、さらなる発展を願って、私が常日頃考えている思
いを述べる。
10年一昔と言われる時代に、20年間、小林一也先生を中心にして、全国の工業教育に携わる者が手
弁当で自主的に集い、先進的な実践や研究に取り組んできた。その結果、多くの関係者を触発・啓発
し、更に新たな取り組みを促してきた。また、各種機関・企業・保護者との連携も促進し、大阪市立
大学との連携による、「知の創造・活用を目指す 体験的教育の開発に関する総合的国際的比較研究」
(平成15~17年度科学研究費(基盤研究(A)
))の報告書が生まれた。また、パナソニック電工との産
学連携は全国の先駆的模範事例となっている。このように私達の活動が多大な成果を残してきたこと
を誇りに思っている。しかし、
「会員の平均年令は年々高まり、若い世代への継承が不十分」
、
「工業
高校生の絶対数だけでなく、割合も減少し、高校の統廃合も引き続き進行している」などの課題も抱
えている。この状況の中で、最も重要なことは、工業高校への進学希望者を増加させる取組(制度変
更を含む根本的な条件整備)であると考える。この視点が欠落すると、奮闘努力にかかわらず、状況
が改善しないだけでなく、本質的・自発的な取り組みにアプローチする時間や気力をも無くさせてし
まう。条件(環境)整備の重要性を、次に示す活動からも強く感じている。
私は、自宅近くの夙川の水質・生物・汚濁箇所・魚取り・水遊び等の状況を浜から源流まで各支流
も含めて、四季折々に、数値だけでなく、五感で感じながら調査している。浜から源流まで異なる種々
の条件下にあるだけでなく、同じ中流域でも、伏流水の湧出、石床、砂床、土床、深瀬、早瀬、更に
四季の変化も含め様々な条件がある。これらの条件に最も適した生物がその時々に生息している。現
状はまさに環境の結果であることが分かる。
この視点から工業教育を考えると、保護者や生徒が進学や待遇において不安を感じず、喜び勇んで
入学してくる状況を作り出さねばならない。そのため、教育内容の継続を考慮し、かつ、特色ある教
育内容を提供できる高等教育機関・評価を高める資格など、制度の再構築について、積極的に研究・
発信し、施策の推進を促すことが大切である。時代が求めるものを提供することが、さらなる発展を
目指すことであると考える。
大阪市立大学との共同研究で、イタリアの実状を視察したが、イタリアの技術学校も希望者が減少
し、その対策として、科学技術高校の設置、 5 年制を 4 + 3 年制に変更、 4 年卒業後、大学進学希望
者を高校の 5 年に編入させるなど、制度改革に取り組んでいた。若い方々の活躍と会の更なる発展を
祈念しつつ筆を置く。
― 60 ―
記念誌.indb 60
2011/01/24 13:05:15
さらなる発展を願って、若い先生の参加を !!
研究会評議員 中西 淳一
私は大阪でこの会が発足した当初から酒出先生に誘われて参加し、東京での第 3 回研究大会におい
て上出先生とロボットについて発表して以来、
全ての研究大会に参加してきました。
また第 3 回ネパー
ル王国教育視察団、ドイツ・イタリア等ヨーロッパ諸国の教育視察に 3 回とも参加しました。十年く
らい前までは学校間の人事異動が殆どなく(私は前任校で26年間勤務)、他校まして全国の先生方と
話し合える機会は殆どありません。しかし、この研究会で小林先生や多くの先生と知り合うことがで
き、またいろいろの教育論を聞かせていただいて目を見開かされる思いでした。私はこの研究会から
多くの刺激を受け、意欲的に教員生活を送ることができ感謝しています。
平成 6 年には大阪で研究大会を主催することになり、大阪の校長や教頭が中心になり私たち若い教
師が協力し、約300名の参加者が集まりました。私は技能・技術特別委員会の委員として授業で製作
した作品の展示や参加者の記念品としてプラスチック金型を製作して樹脂で成形した印鑑ケースを配
布するなど、自発的な楽しい研究会でした。これだけ参加者の多い研究大会は、その計画、運営は大
変でしたが、そのノウハウや意欲が生かされ、参加者の中から管理職になられた方も多数おられます。
それから十数年、今年は第20回大会を迎えます。当時活躍していた先生方は殆どが高齢になり退職
されました。また、最近はコンピュータの性能が上がり学校の事務処理や教材作りが早くできるよう
になったのにもかかわらず、なぜか教師に時間的余裕がなくなり忙しくなりました。この数年、私は
この研究大会以外で他校の先生に出会う機会は殆どありません。また大阪は工業高等学校から工科高
等学校に名称が変わり、ものづくり中心の学校なのに管理職も普通科出身の方が増え、何か寂しいも
のがあります。大阪でも近畿地区の研究会を年 2 回開催していますが、同じメンバーが多く、参加者
の高齢化が著しいです。
そこで、この研究会のさらなる発展のためには、その良さを知っている私たちができるだけ若い先
生を多数誘って参加し、全国に輪を広げることです。全国には優秀な先生が多くおられます。全国の
先生方がこの研究会で自分の教育成果を研究発表する場として大いに活用して頂き、本人及び参加者
共に刺激されて向上心を持って教育に生かすことができれば素晴らしいことです。そのためにも魅力
ある研究発表を期待します。また、この研究会の存在を知らなくて参加者のおられない学校も多数あ
ります。研究大会資料は少し多めに印刷し、各校に無料配布するなど宣伝も必要な気がします。これ
からの教育を担う若い先生方が多く参加されることを切に願います。
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記念誌.indb 61
2011/01/24 13:05:15
成果を残してこそ研究活動
近畿支部事務局長 戸谷 裕明
17年前、私は工業技術教育の発展につながる何かを見出したくて第 3 回全国研究大会に参加した。
職制にとらわれない本研究会・学会の体質にも魅力を感じ、それ以来毎年欠かさず全国研究大会に参
加している。今では微力ながら研究活動を行う傍ら、近畿支部事務局の業務を仰せつかっている。
本研究会が発足して10年目の節目を迎える頃までは、諸先輩方から学ぶことのほうが多く、自身の
非力さを感じながらの研究活動であった。が、ただこの頃までは工業高校の生き残りをかけたような
議論が多く、本研究会としての大きな実績を見るまでには到らなかったように感じていた。
その後の10年間は、1990年代後半から「ものづくり」という言葉が巷で使われるようになり、2000
年にはものづくり基盤技術振興基本法が公布され、「ものづくり」の言葉に象徴されるように、日本
の製造技術や生産技術が脚光を浴び、国力としての「ものづくり」を国民が意識するようになった。
いわゆる2007年問題、若者の理科離れやものづくり離れの問題が取り沙汰され、国レベルで科学技術
創造立国日本の将来に憂いをいだくようになった。
このような時代背景の中、本研究会・学会として特筆すべき研究活動は科学研究費補助金研究によ
る「知の創造・活用を目指す体験的教育の開発に関する総合的国際的比較研究」である。その中で示
した教育体系や構想は本研究会・学会の教育目標と理念の現れであり研究成果である。さらに、各支
部が研究活動を通して文部科学省の教科調査官とつながりをもち、調査官との意見交換の中から国へ
の情報発信を可能にし、各方面へ様々な影響を与えている。ものづくりを支える人材の育成を図るよ
うな制度が制定され、各地方・団体ではものづくり教育への取り組みに関するイベントが盛んに行わ
れている。それらを見聞きするたびに本研究会・学会の功績を感じる。
2001年にジュニアマイスター顕彰制度が始まり、2004年から専門高校在学生の技能検定受検が可能
になった。これらは、本研究会・学会からの情報発信や職業能力開発協会へのはたらきが功を奏した
ものであると自負している。2005年に総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」がスタートし、2007年に
は「ものづくり日本大賞青少年部門」と「ものづくり日本大賞青少年支援部門」が設置された。第 2
回、第 3 回ともに工業高校生および工業高校が受賞した。国民が工業技術教育を見直す契機になる。
本研究会・学会の研究活動が国の政策に何らかの影響を与え、科学技術創造立国日本の地位堅守に寄
与できる研究活動を続けていくことを熱望してやまない。
― 62 ―
記念誌.indb 62
2011/01/24 13:05:16
工業教育の充実と人材育成
近畿支部理事 前田 学
最初に、日本工業教育経営研究会の創設20周年をお祝いするとともに、工業教育のますますの発展
を祈念します。
原稿依頼の文書が届いた時、間違って私のところに依頼がきたのではないか、私のような者が記念
誌の執筆をしていいのだろうかと迷いました。また、執筆を断ろうかとも思いました。しかし、折角
与えてくださった機会を無駄にせず、題材の「さらなる発展を願って」のように前向きにプラス思考
でいこうと、決意して書くことにしました。
さて、私はどちらかといえば過去にこだわらないというか、記憶力が弱いというか、本会の設立時
のことをあまり覚えていないのですが、おそらく、本校の元校長で故人の花房保先生に紹介されて設
立時より参加したと思います。本会は「経営」研究会という名称なので当時も今もそうですが、管理
職および管理職を目指す教員の会と思い、参加しにくい面もあったと思います。しかし、実際の内容
は純粋に「工業教育を考える会」であって、他の人の研究発表を聞き、他府県の人との交流が図るこ
とができ、情報収集もできました。そのことだけでも私自身にとっての財産となっていると思ってい
ます。もちろん純粋に工業教育の発展を考え研究会に参加していると、おのずから学校経営の面でも
資質の向上を図ることができました。
21世紀を担う工業スペシャリストの育成が工業教育の目標であり、最近は各分野の技能の伝承も工
業教育のテーマの一つです。生徒の人材育成をするためには、教員の人材育成が必要です。企業だけ
でなく教育界においても、団塊の世代の多くの教員の退職等により、教員の「伝承」が円滑にいって
なかったり、年齢構成が歪んでいたり、資質の低下等が教育現場で生じているのではないだろうか。
こういうときこそ、教員の人材育成のために、本会のような研究会が若手・中堅教員の育成に力を注
がなければならないと考えます。そのためには、先輩の管理職の先生方が私たちに指導していただい
た様に、今後は私も含め現在の管理職が教員の育成に努めなければならないと思っています。元気な
教員がいるところに、元気な生徒が育つはずです。まずは、教員が生き生きと働くことができ、研究
に打ち込める職場環境作りをし、工業教育の充実と活性化を図ることが私の使命だと思っています。
最後に、現在の社会情勢は工業教育にとって、けっして逆風ではありません。むしろ、工業教育に
期待がもたれていると思います。少子化等で入口については課題が多いですが、皆で知恵を出し合え
ば工夫・解決ができるはずです。今後ますます、本研究会が日本の工業教育をリードし、発展、充実
することを期待します。
― 63 ―
記念誌.indb 63
2011/01/24 13:05:16
さらなる発展への私の想い
研究会理事 奥嶋 建城
(元パナソニック電工株式会社)
私と、工業教育経営研究会との関わりは、近畿支部大会で技能五輪の話をしてほしいとの講演依頼
を受けた時が最初である。その時は、選手・指導者に主に話をさせましたので、この研究会そのもの
が、どういう団体でどんな目的の活動をされているのか全くわからなかったのだが、2005年に再び講
演の依頼を受け、その後の懇親会がきっかけで研究会の正会員にならせていただいた。そして東京で
の全国大会に参加したが、出鼻を挫かれた思いであった。会員は工業高等学校の教員 OB・現役がほ
とんどで、特に元校長、現校長等が中心で、若い先生が少ない。参加人数もそれほど多くない。
しかし、会員名簿を見るとたくさんの会員がいる。なんとか、企業団体からの会員を増やそうと、
私の親しい人にお願いして数名(数社)は勧誘できた。しかし、これでは、私の考える本当の産学連
携には程遠い。会の活動そのものは、毎回文部科学省・経済産業省にも来ていただき、国全体の教育
界の動きなどもよくわかるし、時機を得た研究事例発表や特別講演もあり、大変充実している。日本
工業教育経営研究会は社団法人でもなく勿論財団法人でもない。単なる私的な会であるが、「経営」
が入っているところに注目したい。工業教育を自ら生成発展させていくのだという強い思いが込めら
れていると思う。
更なる発展のためには、①企業の会員を増やす努力をすることである。各企業の現役教育(人材育
成)関係者に加入を積極的に働きかけ産学連携の基盤を構築しなければならない。②各都道府県高等
学校の現状では、校長・教頭・主幹・主任等が研修のために学校を出ることが難しく、研究会・役員
会等の開催が困難となっているようである。今後の発展のためには、少なくとも若い先生が参加のし
やすい環境を、教育行政機関にお願いしたい。③文部科学省・経済産業省だけでなく厚生労働省・国
土交通省その他に幅広く連携・参加をしてもらうよう働きかける必要がある。
「ものづくり日本大賞」
も今や 4 つの省が連携している時代である。
以上、①から③のことは、現在の先輩関係者が次世代へバトンタッチするための必要条件である…
と自らの課題として、私は考えている。一度にすべてを解決するわけにはいかないだろうが、一つひ
とつ取り組むことによって、更なる発展につながることを願っているのが今現在の私である。
― 64 ―
記念誌.indb 64
2011/01/24 13:05:16
段取り八分に仕上げ二分
研究会理事 桑原 五郎
45年前、私が学んだ大学の機械実習では、最も基礎的・基本的な鍛造、鋳造、木型、溶接、旋盤、
フライス等の要素実習が半日あった。技官の中には呉造船所で戦艦「大和」に携わった方もおられ、
いつ撃沈されるか分からない戦艦内で、日本の勝利を信じて部品の製作に汗したのだ。若き学生だっ
た私には目の前での命がけのものづくりを通して磨かれた技に、魅せられ感動したものだ。また、軍
隊のような厳しさは消え、次世代に伝えたい彼らの真剣で男の気概も感じた。
いつも彼の口癖は「ものごとは何事も段取り八分に仕上げ二分よ」だった。
段取りとは事の順序・方法を定めること。心構え、工夫をすることである。
「段取りが悪いからこ
んなもんしかできんのじゃ」とよく言われたものだ。ものづくりは経験とそれを生かした知恵がいる。
最適な材料、刃物、治具も必要であろうし、硬度やひずみなどを考慮する場合もある。包丁ではない
が、切削工具は目的に応じて必ず研いで使うものと教えられた。
忘れることのできない一コマ。技官がドリルの先端をグラインダーでちょこちょこと研ぎ、ボール
盤に装着、厚み1.2 ㎜ の鉄板に穴をあけた。見事に真円に近い穴であった。つぎにその年老いた技官は、
そのドリルの先端をグラインダーで丸くし、
「実習生の皆さん、このドリルを研ぎこの鉄板に真円に
近い穴を明けてください。ほな、さいなら」と実習室を後にした。先の丸いドリルを一本ずつ渡され
た 5 人の実習生は、試行錯誤でやるものの、穴が明くどころか大きな音(びびり)とともに、逆にド
リルがボール盤に入ってしまう状況が続き、穴が明いたとしても楕円であった。しかし除々ではある
が円に近づき、きりの先端のチゼルポイントの偏心が原因であることが理解できたのは授業終了前で
あった。
工業高校の段階では、基礎・基本をみっちりと身につけ、物づくりの工夫、この段取りを学ぶこと
にあるだろう。実習書のマニュアル通り完成品を短時間で作ることより、立ち止まりナゼ(why)と
考え、先を読む力こそ求めるものである。要は目の前の生徒が劇的に変わることだ。感動することだ。
教師の「よくやった」の言葉。その過程が大切で寄り道の多い生徒ほど仕上げには見事な力を付けて
いる。
人生においても水戸黄門ではないが、悪玉をしっかりととっちめておいて、
「格さん、もういいでしょ
う」と印籠を差し出す。日本人の大好きな完全懲悪パターンで気分爽快にしておいて、残り二分の仕
上げにかかる。日本人の好むこの手の番組は何年たっても変わらない。ゼニのない時代。よく校長会
の要望書にある「備品・設備の老朽化」はちょっと横に置いて、不易の「段取り八分に仕上げ二分」
を再考することも必要であろう。
現役とはいえ私もそろそろ仕上げの領域に入ったようだ。こだわりを持ちつつ自分流に二分の魂を
若い世代につなげたい。これからの工業教育がさらなるを発展することを願ってやまない。
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記念誌.indb 65
2011/01/24 13:05:16
工経研のさらなる発展を願って
研究会理事 永易 毅
「工業科を設置する高等学校における学校経営向上のための研究・実践」を目的として創設された
日本工業教育経営研究会(工経研)が、多くの活動実績を積み上げてきて、もう20周年を迎えること
になったが、この間工業教育を取り巻く状勢の変化が見られた。
具体的には、国内産業構造の多様化・構造化と少子高齢化の進展や高学歴志向の増大等に伴い、普
通科高校への入学者が増加し、工業科等の専門高校への入学者が減少した結果、工業科の学科改編・
募集停止等が多く実施された。また、昨今の公立専門高校設置者たる地方自治体の財政逼迫のため、
工業科の施設・設備の更新等が見送られ、
基礎・基本的な工業教育の推進が懸念されるようになった。
他方、日本の製造業で、ものづくりの中核として企業を支えてきた団塊世代の大量定年退職等による
技術・技能の空洞化・高齢化が起こり、その後継者問題等も課題となっている。
このように、工業科設置校を巡る状況は厳しさを増し種々の課題に直面しているが、同時にこれか
らの日本の将来を担うものづくり職業人を育成・確保するための工業教育への期待度も増大している。
第19回工業教育全国研究大会まで、工業教育の活性化、教育課程の改善及び個性化・特色化教育の 3
分野での全国各地の工業科教師や企業関係者の研究・実践発表等、会報・学会誌の発刊、科研費研究
成果の発表等が行われ、それらが当面する種々の課題の問題解決の一助になるなど、地方で活動する
工業教育関係者に強い刺激を与えてきた。
創設20周年を迎えた工経研活動が今後一層の充実・深化を図り、工業教育が発展し、ものづくり職
業人の育成に寄与するための支援活動指針を以下に提言したい。
① ものづくり教育をとおしての人づくりの在り方の研究・実践
基本的生活習慣を確立して、豊かな感性を磨き、他と一緒に力強く生きる職業人の育成
② 地域産業界とのパートナーシップの充実・強化
地域の製造業等を担う専門的実践職業人を育成するため、双方向性のある実践的インターシップ
等の拡充
③ 時代の変化・要請に応じた工業教育のさらなる充実・深化
エコ対策等の技術革新や匠の技術の伝承、資格取得強化
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記念誌.indb 66
2011/01/24 13:05:17
資 料
扉.indb 67
2011/01/24 13:07:04
日本工業教育経営研究会の歩み(2000年∼2010年)
年
月 日
2000年
∼1/2
平成12年 1 /14
本会の主な活動
月 日
教育・一般
北海道支部設立総会(札幌市北海道自治会 1 /17
館)で開催
中高一貫教育推進会議、報告書提出
1 /22
東海支部大会(名古屋市、シャンピアホテ 1 /20
ル名古屋)
総合学科の今後の在り方に関する調査研究
協力者会議「総合学科の在り方について」
提言
3 /31
会報第19号、学会誌第 5 巻 1 号発行
5 /13
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 2 / 1
学術審議会「大学等におけるバイオサイエ
ンス研究の推進について」
5 /27
理事会開催(実教出版)
3 /15
建議 小渕首相の私的諮問機関として「教
育改革国民会議」(江崎玲於奈座長以下26
名の委員で構成)を発足
7/4
文相に大島理森氏就任(森第 2 次内閣)
7 / 8 ・ 9 十周年記念行事、第10回総会・研究大会を
ホテルアウィーナで開催 参加者270名
8 /19・20 北信越支部大会(富山市、富山県立高岡工 12/ 5
芸高)
文相に町村信孝氏就任
10/31
会報第20号発行
12/22
教育改革国民会議が最終答申。小中高での
奉仕活動実施や教育基本法の見直しを提言
11/19
関東支部東京大会(東京都、都立蔵前工業
高校)
12/26
中教審「科学技術基本計画について」答申
1/6
文部省は文部科学省に再編
11/25・26 東北支部大会(天童市、天童ホテル)
12/ 3
近畿支部秋季大会(大阪市、道頓堀ホテル)
12/26
第 9 回ネパール王国教育視察、
∼
参加者33名
2001年
∼1/3
平成13年 1 /11
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌福祉専 1 /25
門学校)
文科省「21世紀教育新生プラン」発表
2 /24
東海支部大会(名古屋市、シャンピアホテ 4 /26
ル名古屋)
小泉内閣発足、文相に遠山敦子氏就任
3 /31
会報第21号、学会誌第 6 巻 1 号発行
4 /27
文科省、指導要録改善に関する通知。小・
中学校の評定も絶対評価に
5 /13
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル)
5 /26
理事会開催(実教出版)
6/8
大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件
7 /14・15 第11回総会・研究大会をホテルアウィーナ 9 /11
で開催
参加者250名
8 /18
10/20
アメリカで同時多発テロ事件発生
東京都教育庁、公立学校に教頭に次ぐ中間
管理職として「主幹」を設置する方針決定
北信越支部大会(羽昨市、国立能登青年の
家)
8 /21∼28 第 3 回ドイツ・イタリア教育視察・研修
11/ 8
文科省、緊急テロ対策公表
9 /22・23 東北支部大会(郡山市)
12/10
野依良治名古屋大学大学院教授、ノーベル
化学賞受賞
10/31
会報第22号発行
11/17
関東支部東京大会(東京都、都立蔵前工業
高校)
12/ 8
近畿支部秋季大会(神戸市、六甲荘)
ネパール王国教育視察中止
― 67 ―
記念誌.indb 67
2011/01/24 13:05:17
年
月 日
2002年
1 /10
平成14年
本会の主な活動
月 日
教育・一般
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ 1 /17
ル専門学校)
文科省、「確かな学力の向上のためのアッ
ピール―学びのすすめ」発表
1 /26
東海支部大会(名古屋市)
中教審生涯学習分科会答申「新しい時代に
おける教養教育の在り方について」
3 /31
会報第23号、学会誌第 7 巻 1 号発行
5 /11
6/1
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル)
理事会開催(実教出版)
同大学分科会答申「大学等における社会人
受入の推進方策について」
2 /21
7 /14・15 第12回総会・研究大会を国立オリンピック
記念
青少年総合センターで開催、参加者250名
同初等中等教育分科会答申「今後の教員免
許制度の在り方について」
3/7
中教審大学分科会答申「大学設置基準の改
正について」
8 /18・19 北信越支部大会(長岡市、アトリユム長岡) 3 /26
国立大学等の独立法人化に関する調査検討
会議最終報告「新しい国立大学法人像につ
いて」
10/31
新学習指導要領施行
会報第24号発行
4/1
11/ 9 ・10 東北支部大会(五所川原市、ホテルサンルー 5 /27
ト五所川原)
文科省、障害のある児童生徒の就学につい
て(通知)を発表
7 /18
中教審スポーツ・青少年分科会中間報告
「子どもの体力向上のための総合的な方策
について」
12/ 7
関東支部東京大会(東京都、都立蔵前工業 7 /29
高校)
中教審生涯学習分科会答申「青少年の奉仕
活動・体験活動の推進方策等について」
12/14
近畿支部秋季大会(神戸市、楠公会館)
7 /31
文科省、教科用図書検定調査審議会が教科
書制度の改善策公表
12/26
第10回ネパール王国教育視察、参加者 2 名
8/5
中教審答申「大学の質の保証に係る新たな
システムの構築について」
「大学院における専門職人養成について」
「法科大学院の設置基準等について」
8 /30
遠山文科相「人間力戦略ビジョン:新しい
時代を切り拓く
たくましい日本人の育成―画一から自立
と創造へ―」
9 /30
中教審答申「子どもの体力向上のための総
合的な方策
について」
12/10
12/26∼
第10回ネパール王国教育視察、参加者 2 名
2003年
∼1/3
平成15年
1/9
島津製作所田中耕一氏ノーベル化学賞受
賞、東京大学名誉
教授小柴昌俊氏ノーベル物理学賞受賞
1 /23
中教審答申「大学設置基準の改正について」
1 /25
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ 3 /20
ル専門学校)
東海支部大会(名古屋市 . ルブラ王山)
中教審答申「新しい時代にふさわしい教育
基本法と教育振興基本計画の在り方につい
て」
3 /31
会報第25号、学会誌第 8 巻 1 号発行
米英両国、イラク攻撃開始
4 /15
文科省、「特別支援教育の在り方に関する
調査研究協力者会議」最終報告
5 /31
科研費研究(平成15年度∼18年度)認可さ 3 /28
れる。
理事会開催(実教出版)
6/7
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 3 /31
「英語が使える日本人」の育成のための行
動計画策定
3 /20
― 68 ―
記念誌.indb 68
2011/01/24 13:05:17
年
月 日
本会の主な活動
月 日
教育・一般
7 /12・13 第13回総会・研究大会を拓殖大学文京キャ 4 / 8
ンバスで開催 参加者204名
経済同友会、「若者が自立できる日本へー
企業そして学校・家庭・地域に何ができる
か」提言
8 /23・24 北信越支部大会(長野市、長野県職員セン 4 /17
ター)
構造改革特区第一弾発表。「外国語教育特
区」「幼保一体
9 /27・28 東北支部大会(秋田市、秋田温泉プラザ)
10/31
会報第26号発行
特 区」
「幼 稚 園 入 園 年 齢 制 限 の 緩 和 特 区」
文科省、
「不登校への対応の在り方ついて」
通知
5 /16
12/ 6
関東支部神奈川大会(横浜市、神奈川県立 6 /13
神奈川工業高校)
地方自治法一部改正法公布(指定管理者制
度導入)
12/13
近畿支部秋季大会(神戸市、楠公会館)
イラク復興支援特措法成立
12/26∼
7 /16
9 /22
河村建夫文科相就任(第二次小泉内閣)
10/ 7
中教審答申「初等中等教育における当面の
教育課程及び指導の充実・改善方策につい
て」
12/ 3
12/16
ILO 共同専門家委員会報告。指導力不足教
員政策・新しい教員評価制度導入が「教員
の地位勧告に遵守していない」と指摘
1 /14
中教審答申「構造改革特別区域における大
学設置基準等の特例措置について」
1 /20
文科省、
「学校安全緊急アピール―子ども
の安全を守るために―」を発表。
第11回ネパール王国教育視察、参加者10名
2004年
∼1/1
平成16年
1/8
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ
ル専門学校)
1 /24
東海支部大会(名古屋市。ルブラ王山)
3 /31
会報第27号、学会誌第 9 巻 1 号発行
4 /24
理事会開催(実教出版)
6/5
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル)
7 /12・13 第14回総会・研究大会を株式
中教審答申「食に関する指導体制の整備に
ついて」
2/6
会社トーエネック教育センターで開催 参 2 /18
加者237名
8 /28・29 北信越支部大会(羽咋市、国民保養センター 3 / 4
やわらぎ温泉のと)
中教審答申「大学設置基準等の改正につい
て」
中教審答申「薬学教育の改善・充実ついて」
中教審答申「今後の学校の管理運営の在り
方ついて」
4/1
国立大学法人発足
8/6
中教審答申「大学入試資格検定の在り方つ
いて」(高等学校卒業程度認定試験として
05年度より実施)
11/27
関東支部神奈川大会(横浜市、神奈川県立 8 /24
神奈川工業高校)
経済財政諮問会議にて河村文科大臣「義務
教育の改革」(河村プラン)を提案
12/11
近畿支部秋季大会(神戸市、楠公会館)
9 /30
中山成彬文科相(第 2 次小泉内閣)就任
10/ 3
文科省、
「児童生徒の問題行動対策重点プ
ログラム(最終まとめ)を発表
10/16
新潟県中越大地震
11/16
経済財政諮問会議にて中山文科大臣「甦れ、
日本」を提案
12/24
中央教育審議会幼児教育部会と社会保障審
議会児童部会の合同の検討会議、「就学前
の教育・保育を一体として捉えた一貫した
総合施設について(審議のまとめ)
」を発
表
12/26
インドネシア・スマトラ沖地震・津波被害
10/31
会報第28号発行
11/20・21 東北支部大会(花巻市、ホテル千秋閣)
12/24∼
第12回ネパール王国教育視察、参加者 3 名
― 69 ―
記念誌.indb 69
2011/01/24 13:05:18
年
月 日
2005年
∼1/1
平成17年 1 /13
本会の主な活動
月 日
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ 1 /13
ル専門学校)
3 /31
会報第29号、学会誌第10巻 1 号発行
5 /14
理事会開催(実教出版)
教育・一般
中教審教育制度分科会地方教育行政部会
「地方分権時代における教育委員会の在り
方について(部会まとめ)」
1 /28
中央教育審議会答申「子どもを取り巻く環
境の変化を踏まえた今後の幼児教育のあり
方について―子どもの最善の利益のための
幼児教育を考えるー」
6 /11
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 1 /28
7 / 9 ・10 第15回総会・研究大会を愛知工業大学で開
催 参加者204名
中央教育審議会答申「我が国の高等教育の
未来像」
8 /27・28 北信越支部大会(富山市、呉羽ハイツ)
3 /20
福岡県西方沖地震
10/31
3 /25
会報第30号発行
11/12・13 東北支部大会(石巻市)
「愛・地球博」
(愛知万博)開幕
4/1
地球再生法公布、個人情報の保護に関する
法律施行食育基本法成立、 6 /17施行
12/ 3
関東支部埼玉大会(さいたま市、さいたま 9 / 5
市文化センター)
中央教育審議会「新時代の大学院教育―国
際的に魅力のある大学院教育の構築に向け
て」答申
12/10
近畿支部秋季大会(尼崎市、ホテルニュー 10/14
アルカイック)
郵政民営化関連法成立
10/26
中央教育審議会義務教育特別部会「新しい
時代の義務教育を創造する」答申
10/31
小坂憲次文科大臣就任(小泉第三次内閣)
11/29
学校における石綿付金網(アスベスト)に
ついて、処理状況の全国調査結果発表
12/ 8
中央教育審議会「特別支援教育を推進する
ための制度の在り方について」答申
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ 1 /18
ル専門学校)
文科省、教育改革のための重点行動計画を
発表
3 /31
会報第31号、学会誌第11巻 1 号発行
文科省、
「義務教育諸学校における学校評
価ガイドライン」を発表
4/8
理事会開催(実教出版)
5 /20
科研費研究報告書提出
文科省、「大学院教育振興施策要綱」を策
定
6 /11
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 7 /11
中央教育審議会「今後の教員養成・免許制
度の在り方について」答申
12/24∼31 第13回ネパール王国教育視察、参加者 2 名
2006年
1 /11
平成18年
3 /30
7 / 8 ・ 9 第16回総会・研究大会を芦屋大学で開催参
加者191名
8 /27・28 北信越支部大会(富山市、呉羽ハイツ)
10/ 4
文科省、幼児教育振興アクションプログラ
ムを策定
10/31
10/10
内閣に「教育再生会議」設置を閣議決定さ
れる
10/12
伊吹文明文科大臣就任(安部内閣)
会報第32号発行
11/18・19 東北支部大会(上山市)
12/ 2
関東支部埼玉大会(さいたま市、さいたま 10/31
市文化センター)
政府主催のタウンミーティングで「やらせ
質問」問題発覚
11/16
教基法政府案が与党単独採決により衆院で
可決
12/10
近畿支部秋季大会(尼崎市、ホテルニュー 11/17
アルカイック)
文科省、
「文部科学大臣からのお願い」
(い
じめ・自殺関連)を発表
12/27∼
第14回ネパール王国教育視察、参加者 4 名
教基法政府案が与党の賛成多数により参院
で可決。 新教育基本法が成立
12/15
― 70 ―
記念誌.indb 70
2011/01/24 13:05:18
年
月 日
本会の主な活動
月 日
2007年
∼1/5
平成19年
1 /14
1 /11
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ 1 /24
ル専門学校)
3 /31
会報第33号、学会誌第12巻 1 号発行
4/8
理事会開催(実教出版)
5 /20
近畿支部春季大会(神戸市、チサンホテル
神戸)
教育・一般
文化庁 「歌いつごう 日本の歌百選」を決
定
教育再生会議「社会総がかりで教育再生を
― 公 教 育 再 生 へ の 第 一 歩」
(第 一 次 報 告)
発表
1 /30
中教審答申 「次代を担う自立した青少年
の育成に向けて―青少年の意欲を高め心と
体の相伴った成長を促す方策について―」
7 / 8 ・ 9 第17回総会・研究大会を大阪電気通信大学 2 / 2
寝屋川キャンパスで開催、参加者191名
3 /10
8 /18・19 北信越支部大会(富山市、高志会館)
文化審議会「敬語の指針」答申
中教審答申「教育基本法の改正を受けて緊
急に必要とされる教育制度の改正につい
て」
10/31
3 /23
文科省、我が国に在留する外国籍生徒のた
めのJSLカリキュラム作成・公表
11/17・18 東北支部福島大会(福島市、ホテル辰巳屋) 3 /29
中教審答申「今後の教員給与の在り方につ
いて」
12/ 1
関東支部東京大会(東京都、都立工芸高校) 4 /18
10代∼20代を中心に成人はしかの集団感染
で創価大学が全校休講。以降大学の休講が
相次ぐ。
12/15
近畿支部秋季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 4 /25
高等学校野球連盟「野球部員であることを
理由としたスポーツ特待生に関する全国調
査」実施 5/9
文科省、スポーツにおけるドーピンクの防
止に関するガイドラインを策定
5 /23
文科省、情報モラル指導モデルカリキュラ
ムを策定
6/1
教育再生会議「社会総がかりで教育再生に
向けた更なる第一歩と教育新時代のため基
盤の再構築」
(第二次報告)発表
6/1
教育三法(学校教育法改正法、地方教育行
政の組織及び運営に関する法律改正法、教
育職員免許法及び教育職員特例法改正法)
成立
6 /29
中教審答申「大学設置基準等の改正につい
て」
7 /16
新潟中越沖地震発生
7 /29
参院選で自民党が歴史的大敗
8 /16
記録的猛暑。岐阜県多治見市、埼玉県熊谷
市で史上最高気温40.9度を記録
8 /27
伊吹文明文科大臣就任(留任)(安部改造
内閣)
8 /29
文科省、「学校評価の在り方と今後の推進
方策について(第一次報告)
12/27
会報第34号発行
9 /26
渡海紀三朗文科相に就任(福田康夫内閣)
12/ 4
OECD が15歳を対象に06年に実施した国際
学習到達度度調査(PISA)結果を公表。参
加国数が増えたこともあり、日本の順位は
依然低下傾向。
12/25
学校教育法施行規則改正
第15回ネパール王国教育視察、参加者 6 名
― 71 ―
記念誌.indb 71
2011/01/24 13:05:19
年
月 日
本会の主な活動
月 日
2008年
∼1/4
平成20年
教育・一般
1 /17
中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高
等学校及び特別支援学校の学習指導要領等
の改善について」
2 /10
第 5 期中央教育審議会発足(会長三村明夫、
副会長梶田叡一、田村哲夫)
1/9
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ
ル専門学校)
3 /31
4/8
会報第35号、学会誌第13巻 1 号発行
理事会開催(実教出版)
5 /24
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 2 /19
中教審答申「新しい時代を切り拓く生涯学
習の振興方策について―知の循環型社会の
構築を目指して―」
7 / 8 ・ 9 第18回総会・研究大会を拓殖大学文京キャ 3 /28
8 / 9 ・10 ンパスで開催 参加者180名
10/31
4 /18
11/22
北信越支部長野大会(長野市、ホテル信濃
7/1
路)
会報第36号発行
新しい幼稚園教育要領、小学校及び中学校
学習指導要領公示
中教審答申「教育振興基本計画について−
教育立国の実現に向けて―」
「教育振興基本計画」閣議決定
11/30
東北支部岩手大会(盛岡市 ホテルメトロ 8 / 2
ポリタン盛岡本館)
8/8
近畿支部秋季大会(大阪市、道頓堀ホテル)
鈴木恒夫文科相就任(福田康夫改造内閣)
北京オリンビック開幕
12/ 6
関東支部東京大会(東京都、都立工芸高校) 9 /24
塩谷文科相(麻生太郎内閣)
12/27∼
2009年
∼1/3
平成21年 1 / 7
12/ 9
国際教育到達度評価学会(IEA)の国際数
学・理科教育動向調査2007年調査
(TIMSS2007)の結果公表。
12/11
南部陽一郎(米国籍)、小林誠、益川俊英
の三氏ノーベル物理学賞受賞
12/22
下村脩氏ノーベル化学賞受賞
文科省、高等学校学習指導要領改訂案発表
12/24
塩谷文科相から中教審へ「今後の学校にお
けるキャリア教育・職業教育の在り方につ
いて」諮問。特別部会発足
中教審答申「高等専門学校教育の充実につ
いて」
中教審答申「学士課程教育の構築に向けて」
2/3
塩谷文科相、「重点的に取り組む 7 つの事
項」
・「心を育むための 5 つの提案」発表
2 /10
第 5 期中央教育審議会総会(会長三村明夫、
副会長梶田叡一、田村哲夫)
第16回ネパール教育視察、参加者 6 名
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌デジタ
ル専門学校)
3 /31
5/9
会報第37号、学会誌第14巻 1 号発行
理事会開催(実教出版)
5 /23
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル) 2 /13
7 /11・12 第19回総会・研究大会を拓殖大学文京キャ 3 / 9
ンパスで開催 参加者164名
7 /30
8 / 8 ・ 9 北信越支部石川大会(羽咋郡、ホテルウェ
ルネス能登路)
専門高校振興議員懇話会 中間提言発表
高等学校及び特別支援学校学習指導要領告
示
中教審「今後の学校におけるキャリア教
育・職業教育の在り方について」特別部会
審議経過報告発表
9 / 1 ∼ 7 2009技能国際大会(カルガリー)日本メダ
ル獲得数金 6 個銀 3 個銅 5 個 第 3 位
11/21・22 東北支部山形大会(山形市、山形国際ホテ 9 /16
ル)
鳩山連立内閣発足、川端達夫文部科学大臣
就任
11/28
関東支部東京大会(東京都、都立工芸高校) 10/27
中教審答申「大学設置基準の改正について」
12/ 5
近畿支部兵庫大会(兵庫県、神戸村野工業
高校)
12/26
第17回ネパール教育視察 参加 6 名
∼1/3
2010年
平成22年
2/1
中教審答申「大学設置基準及び短期大学設
置基準の改正について」
1/6
北海道支部札幌大会(札幌市、札幌医療福 2 /13
祉デジタル専門学校)
2 /27
バンクーバー冬季五輪開幕
南米チリ M8.8の大地震発生。津波日本到着。
2 /25
東海支部大会(名古屋市、ルブラ王山)
子ども手当法、高校無償化法成立
両法施行
3 /31
会報第39号、学会誌第15巻 1 号発行
5/8
理事会開催(実教出版)
5 /22
近畿支部春季大会(大阪市、道頓堀ホテル)
3 /31
4/1
― 72 ―
記念誌.indb 72
2011/01/24 13:05:19
日本工業教育経営研究会・日本工業技術教育学会の会員数推移
支 部
北海道
東 北
関 東
北信越
東 海
近 畿
中四国
九 州
合 計
H
4月
46
21
134
65
102
114
22
45
549
年度
入会
9
4
6
12
10
15
10
5
71
退会
−1
0
−3
−1
−8
−1
−2
0
−16
3月
54
25
137
76
104
128
30
50
604
54
25
137
76
104
122
30
50
604
12
H
4月
年度
入会
3
1
7
5
3
1
0
2
22
退会
0
0
−3
0
−2
−1
0
−1
−7
3月
57
26
141
81
105
128
30
51
619
57
26
141
81
105
128
30
51
619
13
H
4月
年度
入会
1
4
21
3
1
1
4
0
35
退会
−5
0
−11
−3
−3
−6
−2
−5
−35
3月
53
30
151
81
103
123
32
46
619
53
30
151
81
103
123
32
46
819
14
H
4月
年度
入会
11
5
8
3
4
3
1
3
38
退会
−3
−6
−20
−3
−9
−17
−2
−17
−77
3月
61
29
139
81
98
109
31
32
580
15
H
4月
61
29
139
81
98
109
31
32
580
年度
入会
6
5
4
1
3
6
4
0
29
退会
−5
−2
−14
−3
−8
−13
−7
−5
−57
3月
62
32
129
79
93
102
28
27
552
16
H
4月
62
32
129
79
93
102
28
27
552
年度
入会
3
0
0
2
2
3
1
0
11
退会
−5
−2
−4
0
−4
−2
0
−2
−19
3月
60
30
125
81
91
103
29
25
544
17
H
4月
60
30
125
81
91
103
29
25
544
年度
入会
1
0
3
2
0
7
0
0
13
退会
−4
−3
−9
−6
−13
−7
−1
−2
−15
3月
57
27
119
77
78
103
28
23
531
57
27
119
77
78
103
28
23
531
18
H
4月
年度
入会
2
7
6
0
0
5
3
0
23
退会
−1
−6
−12
−4
−20
−9
−1
−4
−56
3月
58
28
113
73
58
99
30
19
478
58
28
113
73
58
99
30
19
478
19
H
4月
年度
入会
1
1
10
0
0
0
2
0
14
退会
−1
−1
−5
−9
−14
−10
−2
−3
−45
3月
58
28
118
64
44
89
30
16
447
58
28
118
64
44
89
30
16
447
20
H
4月
年度
入会
1
2
4
2
2
2
3
0
16
退会
−1
−2
−11
−4
−8
−7
−2
−1
−22
3月
58
28
111
62
38
84
31
15
427
H
4月
58
28
111
62
38
84
31
15
427
年度
入会
21
22
退会
3月
― 73 ―
記念誌.indb 73
2011/01/24 13:05:20
日本工業教育経営研究会役員一覧表
評議員
小野塚純夫
小林 俊雄
新納 耕一
末松 照敏
鈴木 恒男
蟹 壽
芳木 宏行
酒出 弘二
池垣伊三郎
櫻井 和雄
小田 旨計
古賀 史郎
駒井 達生
西本 紘一
早川 昭男
桑原 五郎
小林 重毅
林 充宏
永易 毅
古川 仁敬
行武 登
新潟県立教育センター
新潟県立柏崎工業高等学校
富山県立高岡工芸高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
愛知県立碧南工業高等学校
大阪市立此花総合攻等学校
兵庫県立姫路工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立伏見工業高等学校
兵庫県立武庫工業高等学校
大阪府立城東工業高等学校
大阪府立西野田工業高等学校
奈良県立奈良工業高等学校
和歌山県立和歌山工業高等学校
山口県立柳井工業高等学校
岡山県立備前工業高等学校
広島県立福山工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
福岡県立大川工業高等学校
佐賀県立有田工業高等学校
事務局
浅岡 廣一
堀川 忠義
水村 公
合津 敏夫
加藤 秀次
東京都立蔵前工業高等学校
東京都立小石川工業高等学校
東京都立世田谷工業高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
東京都立北豊島工業高等学校
顧 問
小池 時男
芦田 守道
秀島 輝次
氷田 正男
小池 純祥
花房 保
麻 進
谷元 保男
群馬県立藤岡工業高等学校
東京都立北豊島工業高等学校
東京都立府中工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
平成12・13年度
役員名
氏 名
会 長
山田 渓
大阪市立都島工業高等学校
吉岡 曻
米田 愛治
鳥居 彦之
八木 恒雄
大田 龍三
松川 護
高橋 一夫
上出 満
難波 泰朗
藤永 繁
北海道札幌工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
大阪府立藤井寺工業高等学校
箕面学園高等学校
関西学園関西高等学校
福岡県立福岡工業高等学校
真野 満男
武部 良平
阿部 孝
北林 栄作
浅賀 榮三
加藤 登侑
稲見 辰夫
高間 伸一
首藤 睦雄
正一 恂
藤田 信雄
枡田 諧三
八十田正俊
稲葉 一八
堀口 道安
石川 俊一
東崎 元宏
福留 輝男
井田 敏行
得平 博也
辻 康文
瀬崎 宣利
黒瀬 孝夫
室家 俊文
高妻 和彦
寺下 栖一
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
山形県立山形工業高等学校
秋田県立横手工業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
神奈川県立平塚工業高等学校
東京都立墨田工業高等学校
東京都立小金井工業高等学校
東京都立町田工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
新潟県立柏崎工業高等学校
富山県立大沢野工業高等学校
富山県総合教育センター
愛知県立岡崎工業高等学校
愛知県立春日井工業高等学校
監 事
清水 守男
松井 正夫
東京都立田無工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
評議員
吉毛利正也
熊谷 安男
遠藤 正友
山方 攻
曽我 亮二
渡辺 光男
小林 一夫
國廣 宗猷
三上 勝
林 善治
北海道札幌琴似工業高等学校
宮城県立石巻工業高等学校
山形県立米沢工業高等学校
秋田県立大館工業高等学校
群馬県立前橋工業高等学校
東京都立小石川工業高等学校
東京都立中野工業高等学校
東京都立田無工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
東京都立羽田工業高等学校
理 事
所 属
大阪府立西野田工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校
兵庫県立尼崎工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
広島県立広島工業高等学校
山口県立宇部工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
宮崎県立宮崎工業高等学校
大分県立大分工業高等学校
平成14・15年度
役員名
氏 名
所 属
会 長
小川 幸男
東京都立工芸高等学校
副会長
真野 満男
阿部 孝
長澤 作夫
木村 弘
正一 恂
八木 恒雄
藤田 信雄
枡田 諧三
稲葉 一八
寺島 博
高橋 一夫
上出 満
瀬崎 宣利
高妻 和彦
北海道札幌工業高等学校
山形県立山形工業高等学校
東京都立工芸高等学校
埼玉県立大宮工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
新潟県立柏崎工業高等学校
富山県立大沢野工業高等学校
愛知県立岡崎工業高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
大阪府立藤井寺工業高等学校
箕面学園高等学校
関西学園関西高等学校
宮崎県立宮崎工業高等学校
理 事
武部 良平
小野 良隆
遠藤 正友
相馬 宏
浅賀 榮三
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
山形県立米沢工業高等学校
岩手県立黒沢尻工業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
― 74 ―
記念誌.indb 74
2011/01/24 13:05:20
加藤 登侑
加藤 道顕
小祝 正盛
渡辺 光男
小林 一夫
國廣 宗猷
浅岡 廣一
堀川 忠義
毛利 昭
原田 昭
八十田正俊
藤森 弘
北野 左京
野口 嘉與
堀口 道安
末松 照敏
都筑 俊介
石川 俊一
井田 敏行
辻 康文
得平 博也
小田 旨計
西本 紘一
桑原 五郎
室家 俊文
寺下 栖一
神奈川県立平塚工業高等学校
群馬県立高崎工業高等学校
茨城県率水戸工業高等学校
東京都立小石川工業高等学校
東京都立中野工業高等学校
東京都立田無工業高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
新東京都立小石川工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
東京都立墨田工業高等学校
富山県総合教育センター
長野県長野工業高等学校
福井県立科学技術高等学校
石川県立工業高等学校
愛知県立東山工業高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
大同高等学校
大阪府西野田工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
兵庫県立尼崎工業高等学校
大阪府立城東工業高等学校
和歌山県立和歌山工業高等学校
岡山県立備前工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
大分県立大分工業高等学校
監 事
清水 守男
松井 正夫
東京都立田無工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
評議員
四宮 知之
渡辺 秀雄
齋藤 悟
熊谷 安男
山方 攻
三上 勝
小山 実
水村 公
木暮 守雄
瀧上 文雄
田渕 勝廣
木村 隆文
梅田 政勝
松本 重昭
堤 茂雄
岡田 義治
山本銀之助
小野塚純夫
小林 俊雄
新納 耕一
小林征四郎
小笠原秀明
市川 優
鈴木 恒男
因旛 富昭
岩瀬 和夫
蟹 壽
酒出 弘二
櫻井 和雄
秦 二三男
古賀 史郎
駒井 達生
北海道札幌琴似工業高等学校
福島県立会津工業高等学校
山形県立長井工業高等学校
宮城県立石巻工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
東京都立港工業高等学校
東京都立八潮高等学校
東京都立葛西工業高等学校
東京都立町田工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
神奈川県立商工高等学校
神奈川県立神奈川工業高等学校
埼玉県立浦和工業高等学校
千葉県立市川工業高等学校
栃木県立足利工業高等学校
群馬県立安中実業高等学校
新潟県立教育センター
新潟県立柏崎工業高等学校
富山県立高岡工芸高等学校
新潟県立長岡工業高等学校
愛知県立豊橋工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
愛知県立豊橋工業高等学校
名古屋市立工業高等学校
愛知県立名南工業高等学校
大阪市立此花総合攻等学校
大阪府立淀川工業高等学校
兵庫県立尼崎工業高等学校
大阪府立今宮工業高等学校
大阪府立東住吉工業高等学校
奈良県立奈良工業高等学校
理 事
評議員
池垣伊三郎
清水 五男
早川 昭男
永易 毅
石丸 紘一
古川 仁敬
三宅 彰
京都市立洛陽工業高等学校
兵庫県立神崎工業高等学校
山口県立柳井工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
福岡県立大川工業高等学校
長崎県立佐世保工業高等学校
事務局
山口 道久
石坂 政俊
合津 敏夫
加藤 秀次
稲毛 敬吉
村田 和雄
内西 克生
東京都立工芸高等学校
東京都立中野工業高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
東京都立北豊島工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
東京都立練馬工業高等学校
顧 問
吉岡 曻
米田 愛治
小池 時男
秀島 輝次
氷田 正男
鳥居 彦之
松川 護
小池 純祥
花房 保
麻 進
谷元 保男
山田 渓
難波 泰朗
藤永 繁
北海道札幌工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
群馬県立藤岡工業高等学校
東京都立府中工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
大阪市立都島工業高等学校
関西高等学校
福岡県立福岡工業高等学校
平成16・17年度
役員名
氏 名
所 属
会 長
堀口 道安 愛知県立愛知工業高等学校
副会長
真野 満男
遠藤 正友
長澤 作夫
木村 弘
正一 恂
八木 恒雄
藤田 信雄
野口 嘉與
鈴木 恒男
寺島 博
小田 旨計
高橋 一夫
上出 満
瀬崎 宣利
高妻 和彦
北海道札幌工業高等学校
山形県立米沢工業高等学校
東京都立工芸高等学校
埼玉県立大宮工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
新潟県立柏崎工業高等学校
石川県立工業高等学校
愛知県立豊橋工業高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
大阪府立城東工業高等学校
大阪府立藤井寺工業高等学校
箕面学園高等学校
関西学園関西高等学校
宮崎県立宮崎工業高等学校
理 事
武部 良平
小野 良隆
四宮 知之
齋藤 信六
佐藤 惇
浅賀 榮三
小祝 正盛
松本 重昭
井戸川公則
堤 茂雄
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌琴似工業高等学校
宮城県立工業高等学校
岩手県立森岡工業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
茨城県率水戸工業高等学校
埼玉県立浦和工業高等学校
埼玉県立秩父農工高等学校
千葉県立市川工業高等学校
― 75 ―
記念誌.indb 75
2011/01/24 13:05:21
理 事
監 事
評議員
小林 一夫
浅岡 廣一
毛利 昭
竹之内博次
加藤 登侑
木村 隆文
梅田 政勝
八十田正俊
藤森 弘
北野 左京
一谷 昭
市川 繁富
佐藤 義雄
高瀬 進
石川 俊一
古賀 史郎
櫻井 和雄
辻 康文
桑原 五郎
室家 俊文
立野 昭
寺下 栖一
東京都立中野工業高等学校
常磐大学高等学校
東京都立王子工業高等学校
東京都立世田谷工業高等学校
神奈川県立平塚工業高等学校
神奈川県立商工高等学校
神奈川県立神奈川工業高等学校
富山県総合教育センター
長野県長野工業高等学校
福井県立科学技術高等学校
石川県立羽咋工業高等学校
愛知県立岡崎工業高等学校
静岡県立掛川工業高等学校
三重県立津工業高等学校
大阪府西野田工業高等学校
大阪府立今宮工業高等学校
兵庫県立尼崎工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
岡山県立備前工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
大分県立大分工業高等学校
清水 守男
松井 正夫
東京都立田無工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
佐藤 俊
古谷 啓一
渡辺 秀雄
齋藤 悟
山方 攻
佐竹 清一
岡田 義治
山本銀之助
田中 正一
小山 実
木暮 守雄
瀧上 文雄
石坂 政俊
田渕 勝廣
相原 孝博
久保田幸正
赤川 勝矢
新納 耕一
小林征四郎
小笠原秀明
大場 稔
市川 優
菅谷 和司
島名 信夫
橋本 實
蟹 壽
酒出 弘二
秦 二三男
芦田 義雄
中西 淳一
池垣伊三郎
清水 五男
吉村 勝美
小中谷 晃
三宅 彰
北海道札幌工業高等学校
北海道函館工業高等学校
福島県立会津工業高等学校
山形県立長井工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
山形県立新庄神室産業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
群馬県立安中実業高等学校
埼玉県立狭山工業高等学校
東京都立小金井工業高等学校
東京都立葛西工業高等学校
東京都立町田工業高等学校
東京都立中野工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
神奈川県立小田原城北工業高等学校
新潟県立塩沢商工高等学校
新潟県立柏崎工業高等学校
富山県立高岡工芸高等学校
新潟県立長岡工業高等学校
愛知県立豊橋工業高等学校
愛知県立豊川工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
愛知県立東山工業高等学校
愛知県立刈谷工業高等学校
愛知県立名南工業高等学校
大阪市立此花総合攻等学校
大阪府立淀川工業高等学校
大阪府立今宮工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
兵庫県立神崎工業高等学校
山口県立下関中央工業高等学校
広島県立福山工業高等学校
長崎県立佐世保工業高等学校
事務局
豊田 善敬
合津 敏夫
加藤 秀次
稲毛 敬吉
村田 和雄
東京都立八王子工業高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
東京都立向島工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
顧 問
吉岡 曻
米田 愛治
阿部 孝
小池 時男
小川 幸男
氷田 正男
鳥居 彦之
松川 護
枡田 諧三
小池 純祥
花房 保
麻 進
谷元 保男
山田 渓
難波 泰朗
藤永 繁
北海道札幌工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
山形県立山形工業高等学校
群馬県立藤岡工業高等学校
東京都立工芸高等学校
東京都立八王子工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
富山県立大沢野工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
兵庫県立兵庫工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
大阪市立都島工業高等学校
関西高等学校
福岡県立福岡工業高等学校
平成18・19年度
役員名
氏 名
所 属
会 長
高橋 一夫 大阪府立藤井寺工業高等学校
副会長
四宮 知之
遠藤 正友
木村 弘
正一 恂
八木 恒雄
浅岡 廣一
藤田 信雄
野口 嘉與
藤森 弘
鈴木 恒男
寺島 博
小田 旨計
上出 満
櫻井 和雄
瀬崎 宣利
高妻 和彦
北海道札幌琴似工業高等学校
山形県立米沢工業高等学校
埼玉県立大宮工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
常磐大学高等学校
新潟県立柏崎工業高等学校
石川県立工業高等学校
長野県長野工業高等学校
愛知県立豊橋工業高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
大阪府立城東工業高等学校
箕面学園高等学校
神戸村野工業高等学校
関西学園関西高等学校
宮崎県立宮崎工業高等学校
理 事
武部 良平
小野 良隆
佐藤 俊
川原 利夫
佐竹 清一
浅賀 榮三
小祝 正盛
松本 重昭
井戸川公則
小林 一夫
毛利 昭
竹之内博次
加藤 登侑
木村 隆文
梅田 政勝
田渕 勝廣
八十田正俊
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
岩手県立盛岡工業高等学校
山形県立新庄神室産業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
茨城県率水戸工業高等学校
埼玉県立浦和工業高等学校
埼玉県立秩父農工高等学校
東京都立中野工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
東京都立世田谷工業高等学校
神奈川県立平塚工業高等学校
神奈川県立商工高等学校
神奈川県立神奈川工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
富山県総合教育センター
― 76 ―
記念誌.indb 76
2011/01/24 13:05:21
河西 靖男
北野 左京
一谷 昭
久保田幸正
市川 繁富
佐藤 義雄
石川 俊一
古賀 史郎
清水 五男
奥嶋 建城
桑原 五郎
吉村 勝美
永易 毅
寺下 栖一
長野県長野工業高等学校
福井県立科学技術高等学校
石川県立羽咋工業高等学校
新潟県立長岡工業高等学校
愛知県立岡崎工業高等学校
静岡県立静岡工業高等学校
大阪府西野田工業高等学校
大阪府立西野田工業高等学校
兵庫県立龍野実業高等学校
松下電工 ( 株 ) 工科短期大学校
岡山県立備前工業高等学校
山口県立下関中央工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
大分県立大分工業高等学校
清水 守男
松井 正夫
東京都立田無工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
古谷 啓一
白野 勝義
渡辺 秀雄
鎌田 浩
齋藤 悟
岡田 義治
山本銀之助
田中 正一
瀧上 文雄
石坂 政俊
三上 勝
相原 孝博
北 慎吾
赤川 勝矢
林 恵彰
村山 健一
島名 信夫
上田 未喜
竹本 禎久
蟹 壽
酒出 弘二
秦 二三男
芦田 義雄
中西 淳一
池垣伊三郎
雨河 祐二
小多田正美
小久保 到
寺崎 光
沖島 弘光
関戸 直樹
森岡 直人
北海道函館工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
福島県立勿来工業高等学校
秋田県立大曲工業高等学校
山形県立長井工業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
群馬県立安中実業高等学校
埼玉県立狭山工業高等学校
東京都立小金井工業高等学校
東京都立町田工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
神奈川県立小田原城北工業高等学校
富山県立富山工業高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
富山県立高岡工芸高等学校
新潟県立柏崎工業高等学
愛知県立瀬戸窯業高等学校
愛知県立豊川工業高等学校
愛知県立豊橋工業高等学校
大阪市立此花総合攻等学校
大阪府立淀川工業高等学校
大阪府立今宮工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
兵庫県立篠山産業高等学校
松下電工 ( 株 ) 工科短期大学校
兵庫県立尼崎産業高等学校
広島県立広島工業高等学校
岡山県立倉敷工業高等学校
広島県立三次青陵高等学校
長崎県立鹿町工業高等学校
事務局
豊田 善敬
加藤 秀次
稲毛 敬吉
村田 和雄
東京都立八王子工業高等学校
東京都立向島工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
顧 問
吉岡 曻
米田 愛治
阿部 孝
小池 時男
小川 幸男
氷田 正男
鳥居 彦之
北海道札幌工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
山形県立山形工業高等学校
群馬県立藤岡工業高等学校
東京都立工芸高等学校
東京都立八王子工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
理 事
監 事
評議員
顧 問
長澤 作夫
松川 護
枡田 諧三
小池 純祥
堀口 通安
谷元 保男
山田 渓
難波 泰朗
藤永 繁
東京都立工芸高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
富山県立大沢野工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
大阪市立都島工業高等学校
関西高等学校
福岡県立福岡工業高等学校
平成20・21年度
役員名
氏 名
所 属
会 長
山下 省蔵
拓殖大学
副会長
四宮 知之
遠藤 正友
竹之内博次
木村 弘
正一 恂
八木 恒雄
浅岡 廣一
藤田 信雄
野口 嘉與
藤森 弘
竹本 禎久
鈴木 恒男
寺島 博
小田 旨計
上出 満
櫻井 和雄
瀬崎 宣利
森岡 直人
北海道札幌琴似工業高等学校
山形県立米沢工業高等学校
東京都立世田谷工業高等学校
埼玉県立大宮工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
常磐大学高等学校
新潟県立柏崎工業高等学校
石川県立工業高等学校
長野県長野工業高等学校
愛知県立豊川工業高等学校
名城大学附属高等学校
岐阜県立岐阜工業高等学校
大阪府立城東工業高等学校
箕面学園高等学校
神戸村野工業高等学校
関西学園関西高等学校
長崎県立大村工業高等学校
理 事
武部 良平
小野 良隆
佐藤 俊
昆野 茂
渡辺 秀雄
齋藤 悟
井戸川公則
田中 正一
小林 一夫
毛利 昭
瀧上 文雄
石坂 政俊
加藤 登侑
木村 隆文
梅田 政勝
田渕 勝廣
八十田正俊
河西 靖男
北野 左京
一谷 昭
久保田幸正
稲葉 一八
市川 繁富
石川 俊一
古賀 史郎
長谷川耕三
奥嶋 建城
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
北海道札幌工業高等学校
北海道函館工業高等学校
福島県立勿来工業高等学校
山形県立長井工業高等学校
埼玉県立秩父農工高等学校
埼玉県立大宮工業高等学校
東京都立中野工業高等学校
東京都立王子工業高等学校
東京都立小金井工業高等学校
東京都立町田工業高等学校
神奈川県立平塚工業高等学校
神奈川県立商工高等学校
神奈川県立神奈川工業高等学校
神奈川県立川崎工業高等学校
富山県立高岡工芸高等学校
武蔵工業大学第二高等学校
福井県立科学技術高等学校
石川県立羽咋工業高等学校
新潟県立長岡工業高等学校
愛知県立岡崎工業高等学校
愛知県立岡崎工業高等学校
大阪府立西野田工業高等学校
大阪府立西野田工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
パナソニック電工
(株)
工科短期大学校
― 77 ―
記念誌.indb 77
2011/01/24 13:05:22
理 事
監 事
評議員
事務局
顧 問
桑原 五郎
吉村 勝美
永易 毅
寺下 栖一
関西高等学校
山口県立岩国工業高等学校
愛媛県立松山工業高等学校
大分県立大分工業高等学校
清水 守男
松井 正夫
東京都立田無工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
役員名
会 長
小林 一也 拓殖大学
古谷 啓一
鎌田 浩
池田 博男
佐藤 次吉
岡田 義治
山本銀之助
木暮 守雄
平林 博
森 健
三上 勝
相原 孝博
北 慎吾
赤川 勝矢
林 恵彰
小杉 克彦
谷 勇
蜂須賀 豊
山口 初一
大橋 一生
蟹 壽
酒出 弘二
秦 二三男
芦田 義雄
中西 淳一
池垣伊三郎
雨河 祐二
小多田正美
小久保 到
安田 勝行
中桐 上雄
関戸 直樹
北海道函館工業高等学校
秋田県立大曲工業高等学校
岩手県立盛岡工業高等学校
仙台市立仙台工業高等学校
栃木県立宇都宮工業高等学校
群馬県立安中実業高等学校
東京都立足立工業高等学校
東京都立葛西工業高等学校
東京都立総合工科高等学校
東京都立科学技術高等学校
神奈川県立小田原城北工業高等学校
富山県立富山工業高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
富山県立高岡工芸高等学校
新潟県立柏崎工業高等学
石川県立高浜高等学校
愛知県立佐織工業高等学校
愛知県立東山工業高等学校
愛知県立佐織工業高等学校
大阪市立此花総合攻等学校
大阪府立淀川工業高等学校
大阪府立今宮工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
大阪府立淀川工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
兵庫県立篠山産業高等学校
パナソニック電工
(株)
工科短期大学校
兵庫県立尼崎産業高等学校
広島県立府中東高等学校
岡山県立笠岡工業高等学校
広島県立呉工業高等学校
副会長
小川 幸男 埼玉工業大学
豊田 善敬
加藤 秀次
稲毛 敬吉
東京都立荒川工業高等学校
東京都立蔵前工業高等学校
東京都立科学技術高等学校
大塚 勝正 岡山大学
中村 富和
高知県建設短期大学校
吉岡 曻
米田 愛治
阿部 孝
小池 時男
小川 幸男
氷田 正男
鳥居 彦之
長澤 作夫
松川 護
枡田 諧三
小池 純祥
鈴木 義雄
谷元 保男
山田 渓
高橋 一夫
難波 泰朗
藤永 繁
北海道札幌工業高等学校
秋田県立秋田工業高等学校
山形県立山形工業高等学校
群馬県立藤岡工業高等学校
東京都立工芸高等学校
東京都立八王子工業高等学校
東京都立八王子工業高等学校
東京都立工芸高等学校
新潟県立新潟工業高等学校
富山県立大沢野工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
愛知県立愛知工業高等学校
京都市立洛陽工業高等学校
大阪市立都島工業高等学校
大阪府立藤井寺工業高等学校
岡山県立岡山工業高等学校
福岡県立福岡工業高等学校
深作 貞男
宮崎大学
角 和博
佐賀大学
長谷川雅康
鹿児島大学
山下 省蔵
拓殖大学
小山 實
東京都総合技術教育センター
日本工業技術教育学会員一覧表
平成12・13年度
氏 名
所 属
佐藤 弘幸 成蹊大学
長澤 作夫 中央大学
木村 寛治
日本工業大学
中村 豊久 東京工業大学附属工業高等学校
吉尾 二郎 東京学芸大学
宮川 秀俊
愛知教育大学
柳 和久
長岡技術科学大学
徳野 理 大阪青山短期大学
理 事
大矢 二郎 北海道東海大学
木村 弘 埼玉工業大学
毛利 昭
東京都立王子工業高等学校
青木 輝壽
東京工業大学附属工業高等学校
井口 茂
東京都科学技術大学
油浅 耕三
新潟工科大学
鈴木 義雄 大同高等学校
尾高 広昭
岐阜大学
浅井 和吉
名城大学
長井 敬二 神戸市立工業高等専門学校
須永 努
大阪府立産業開発研究所
若松 正勝 津山工業高等専門学校
事務局
稲毛 敬吉 東京都総合技術教育センター
顧 問
大平 典男
筑波大学附属坂戸高等学校
工藤 雄司
筑波大学附属坂戸高等学校
仲道 嘉夫
東京工業大学附属工業高等学校
伊理 正夫 中央大学
三谷 和夫
日本大学
稲田 春政
大阪青山短期大学
西畑三樹男 日本ベルパーツ株式会社
― 78 ―
記念誌.indb 78
2011/01/24 13:05:22
平成14・15年度
顧 問
氏 名
会 長
小林 一也
拓殖大学
西畑三樹男 日本ベルパーツ株式会社
副会長
小川 幸男
埼玉工業大学
仁平 正三 株式会社 マルトー
佐藤 弘幸
成蹊大学
井上慶之助 湘南工科大学
木村 寛治
日本工業大学
中村 豊久
日本大学
吉尾 二郎
東京学芸大学
役員名
宮川 秀俊
愛知教育大学
会 長
小林 一也 拓殖大学
柳 和久
長岡技術科学大学
副会長
山下 省蔵 拓殖大学
徳野 理
大阪青山短期大学
佐藤 弘幸 成蹊大学
深作 貞男
宮崎大学
本村 猛能 川村学園女子大学
大矢 二郎
北海道東海大学
中村 豊久 日本大学
隈部 智雄
千葉大学
吉尾 二郎 東京学芸大学
青木 輝壽
東京工業大学附属工業高等学校
宮川 秀俊 愛知教育大学
橋川 隆夫
東京工業大学附属工業高等学校
柳 和久 長岡技術科学大学
井口 茂
東京都科学技術大学
徳野 理 大阪青山短期大学
本村 猛能
川村学園女子大学
深作 貞男 宮崎大学
浅田 茂裕
埼玉大学
原 利昭
新潟大学
隈部 智雄 千葉大学
油浅 耕三
新潟工科大学
青木 輝壽 東京工業大学附属工業高等学校
寺田 盛紀
名古屋大学
橋川 隆夫 東京工業大学附属工業高等学校
鈴木 義雄
愛知県立愛知高等学校
井口 茂 東京都科学技術大学
尾高 広昭
岐阜大学
田島 琢二 株式会社 マルトー
浅井 和吉
名城大学
大平 典男 筑波大学附属学校教育局
長井 敬二
神戸市立工業高等専門学校
浅田 茂裕 埼玉大学
須永 努
大阪府立産業開発研究所
原 利昭 新潟大学
谷口 義昭
奈良教育大学
油浅 耕三 新潟工科大学
佐藤 史人
和歌山大学
小林 俊雄 新潟工科大学
福留 輝男
熊本工業大学
寺田 盛紀 名古屋大学
若松 正勝
津山工業高等専門学校
近藤 巌 大同工業大学
大塚 勝正
岡山大学
鈴木 義雄 愛知県立愛知高等学校
中村 富和
高知県建設短期大学校
尾高 広昭 岐阜大学
角 和博
佐賀大学
安東 茂樹 京都教育大学
長谷川雅康
鹿児島大学
森山 潤 兵庫教育大学
杉本 努
西日本工業大学
須永 努 大阪府立産業開発研究所
大平 典男
筑波大学附属坂戸高等学校
谷口 義昭 奈良教育大学
工藤 雄司
筑波大学附属坂戸高等学校
佐藤 史人 和歌山大学
仲道 嘉夫
東京工業大学附属工業高等学校
福留 輝男 熊本工業大学
大塚 健一
東京都立世田谷工業高等学校
若松 正勝 津山工業高等専門学校
伊理 正夫
中央大学
大塚 勝正 岡山大学
理 事
事務局
顧 問
所 属
三谷 和夫 日本大学
役員名
稲田 春政 大阪青山短期大学
平成16・17年度
理 事
氏 名
所 属
大矢 二郎 北海道東海大学
― 79 ―
記念誌.indb 79
2011/01/24 13:05:23
理 事
中村 富和
高知県建設短期大学校
角 和博
佐賀大学
尾高 広昭 岐阜大学
長谷川雅康
鹿児島大学
安東 茂樹 京都教育大学
杉本 努
西日本工業大学
森山 潤 兵庫教育大学
工藤 雄司
筑波大学附属坂戸高等学校
須永 努 大阪府立産業開発研究所
仲道 嘉夫
東京工業大学附属工業高等学校
谷口 義昭 奈良教育大学
小佐野隆治
東京工業大学附属工業高等学校
佐藤 史人 和歌山大学
顧 問
伊理 正夫
中央大学
福留 輝男 熊本工業大学
顧 問
三谷 和夫
日本大学
堀 桂太郎 明石工業高等専門学校
稲田 春政
大阪青山短期大学
井本 祐司 広島県立広島工業高等学校
西畑三樹男
日本ベルパーツ株式会社
角 和博 佐賀大学
井上慶之助
湘南工科大学
岩本 宗治
大阪電気通信大学
佐藤 義雄
山形県教育センター
事務局
理 事
理 事
鈴木 義雄 愛知県立愛知高等学校
長谷川雅康 鹿児島大学
杉本 努 西日本工業大学
事務局
工藤 雄司 筑波大学附属坂戸高等学校
仲道 嘉夫 東京工業大学附属工業高等学校
平成18・19年度
小佐野隆治 東京工業大学附属工業高等学校
伊理 正夫 中央大学
氏 名
会 長
岩本 宗治
大阪電気通信大学
三谷 和夫 日本大学
名誉会長
小林 一也
拓殖大学
稲田 春政 大阪青山短期大学
副会長
山下 省蔵
拓殖大学
西畑三樹男 日本ベルパーツ株式会社
田島 琢二
株式会社 マルトー
井上慶之助 湘南工科大学
本村 猛能
川村学園女子大学
佐藤 弘幸 成蹊大学
中村 豊久
日本大学
佐藤 義雄 山形県立米沢工業高等学校
吉尾 二郎
東京学芸大学
宮川 秀俊
愛知教育大学
柳 和久
長岡技術科学大学
役員名
徳野 理
大阪青山短期大学
会 長
岩本 宗治 大阪電気通信大学
深作 貞男
宮崎大学
名誉会長
小林 一也 拓殖大学
大矢 二郎
北海道東海大学
副会長
田島 琢二 株式会社 マルトー
隈部 智雄
千葉大学
本村 猛能 川村学園女子大学
青木 輝壽
東京工業大学附属工業高等学校
中村 豊久 日本大学
井口 茂
東京都科学技術大学
吉尾 二郎 東京学芸大学
大平 典男
筑波大学附属学校教育局
三田 純義 群馬大学
浅田 茂裕
埼玉大学
宮川 秀俊 愛知教育大学
三田 純義
群馬大学
徳野 理 大阪青山短期大学
原 利昭
新潟大学
深作 貞男 宮崎大学
油浅 耕三
新潟工科大学
油浅 耕三 新潟工科大学
藤井 信行
新潟産業大学
眞野 満男 北海道札幌工業高等学校
小林 俊雄
新潟工科大学
寺田 盛紀
名古屋大学
佐藤 義雄 山形県立山形工業高等学校
近藤 巌
大同工業大学
青木 輝壽 東京工業大学附属工業高等学校
理 事
所 属
顧 問
役員名
平成20・21年度
理 事
氏 名
所 属
大矢 二郎 北海道東海大学
― 80 ―
記念誌.indb 80
2011/01/24 13:05:23
理 事
理 事
事務局
顧 問
上出 満 箕面学園高等学校
東京都立小石川工業高等学校
大平 典男
筑波大学
小出 寛治 大阪府立堺工業高等学校
巽 公一
東京都立科学技術高等学校
酒出 弘二 元・大阪府立淀川工業高等学校
浅田 茂裕
埼玉大学
白井 嗣雄 大阪府立淀川工業高等学校
藤井 信行
新潟産業大学
秦 二三男 大阪府立今宮工業高等学校
小林 俊雄
新潟工科大学
長井 満 堺市立第二工業高等学校
村山 健一
新潟県立長岡工業高等学校
木下 隆 大阪府立淀川工業高等学校
原 利昭
新潟大学
稲毛 敬吉 東京都立科学技術高等学校
尾高 広昭
岐阜大学
堀口 道安
大同大学
安東 茂樹
京都教育大学
森山 潤
兵庫教育大学
委員名
須永 努
大阪府立産業開発研究所
委員長
石坂 政俊 東京都立町田工業高等学校
谷口 義昭
奈良教育大学
副委員長
小田 旨計 元・大阪府立城東工業高等学校
佐藤 史人
和歌山大学
加藤 登侑 元・神奈川県立平塚工業高等学校
福留 輝男
熊本工業大学
山本銀之助 元・群馬県立安中実業高等学校
堀 桂太郎
明石工業高等専門学校
清水 五男
園田学園女子大学
鈴木 恒男 名城大学附属高等学校
柴田 武秀
広島県立宮島工業高等学校
平林 博 東京都立葛西工業高等学校
角 和博
佐賀大学
菊池 貞介 元・千葉県立市川工業高等学校
長谷川雅康
鹿児島大学
渡邊 常司 東京都立府中工業高等学校
工藤 雄司
筑波大学附属坂戸高等学校
大塚 健一 東京都立大島南高等学校
仲道 嘉夫
東京工業大学附属工業高等学校
工藤 雄司 筑波大学附属坂戸高等学校
小佐野隆治
東京工業大学附属工業高等学校
内西 克生 東京都立荒川工業高等学校
佐藤 勝雄
元・実教出版株式会社
梨木 良平 大阪府立藤井寺工業高等学校
伊理 正夫
中央大学
山本 将英 東京都立杉並工業高等学校
三谷 和夫
日本大学
大森 如水 茨城県立水戸工業高等学校
井上慶之助
湘南工科大学
中曽根 康 群馬県立高崎工業高等学校
佐藤 弘幸
成蹊大学
海外交流特別委員会
特別委員会委員名簿
技能・技術研究特別委員会
平成12∼14年度
委員名
氏 名
委員長
中西 淳一
副委員長 大平 典男
委 員
委 員
井口 茂
所 属
大阪府立淀川工業高等学校
元・筑波大学附属坂戸高等学校
平成12∼21年度
委 員
氏 名
所 属
北口 康雄 元・大阪府立豊島高等学校
知の創造・活用を目指す体験的教
育の開発に関する総合的国際的比
較研究(科研費研究)担当者名簿
平成15∼17年度
研究 代表者
研究 分担者
矢野裕俊
大阪市立大学
大久保 敦 大阪市立大学
添田 晴雄 大阪市立大学
増田 靖男
新潟県立柏崎工業高等学校
芦田 義雄
大阪府立淀川工業高等学校
堀内 達夫 大阪市立大学
大澤 宣彦
大阪府立淀川工業高等学校
吉岡 真弥 大阪市立大学
古賀 史郎
大阪府立東住吉工業高等学校
木原 俊行 大阪市立大学
戸谷 裕明
大阪府立淀川工業高等学校
元木 信弥 大阪市立大学
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研究 分担者
松本 章一
大阪市立大学
研究
協力者
真野 満男 北海道札幌工業高等学校
中山 正昭
大阪市立大学
寺田 盛紀
名古屋大学
毛利 昭 東京都立王子工業高等学校
谷口 義昭
奈良教育大学
八木 恒雄 日本工業大学
魚住 明生
富山大学
油浅 耕三 新潟工科大学
柳 和久
長岡技術科学大学
宮川 秀俊
愛知教育大学
本村 猛能
川村学園女子大学
山下 省蔵
拓殖大学
大矢 二郎
北海道東海大学
総括ア
ドバイ
ザー
児玉 隆夫
大阪市立大学・前学長
伊理 正夫
東京大学・前副学長
研究
協力者
浅田 茂裕
埼玉大学
浅岡 廣一
常盤大学高等学校
芦田 義雄
大阪府立淀川工科高等学校
遠藤 正友
山形県立米沢工業高等学校専攻科
小田 旨計
大阪府立城東工業高等学校
小林 一也
日本工業技術教育学会会長
小川 幸男
日本工業教育経営研究会会長
加藤 登侑
神奈川工科大学
木村 弘
埼玉工業大学
高妻 和彦
宮崎県立宮崎工業高等学校
古賀 史郎
大阪府立今宮工業高等学校
酒出 弘二
大阪府立淀川工業高等学校
櫻井 和雄
兵庫県立尼崎工業高等学校
佐藤 浩章
愛媛大学
佐藤 弘幸
東京都立多摩工業高等学校
清水 五男
兵庫県立龍野実業高等学校
鈴木 恒男
愛知県立豊橋工業高等学校
須永 努
大阪府立産業開発研究所
瀬崎 宣利
広島工業大学専門学校
高橋 一夫
大阪成蹊大学
竹之内博次
ものつくり大学
田島 琢二
株式会社マルトー
戸谷 裕明
大阪府立淀川工科高等学校
長井 満
堺市立第二工業高等学校
中西 淳一
大阪府立淀川工科高等学校
中村 豊久
東京工業大学附属工業高等学校
南齊 征夫
大阪市立大学
深作 貞男
宮崎大学
藤田 信雄
新潟県立柏崎工業高等学校
室家 俊文 愛媛県立松山工業高等学校
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編 集 後 記
編集委員長 瀧上 文雄
日本工業教育経営研究会が平成 3 年(1991年)に設立されてから二十年の時がたちました。多くの
方々のご尽力により成人式を迎えたわけです。
(日本工業技術教育学会は平成 6 年設立)
十周年記念誌のあとを引き継いだ形で、平成12年(2000年)∼平成22年(2010年)の10年間の活動
についてまとめた二十周年記念誌が、記念行事の 1 つとして、発行されることになりました。
平成21年 2 月に二十周年記念誌編集委員会が次のメンバーで立ち上げられ、直ちに編集作業に入り
ました。
瀧上文雄(都立工芸高)、 石坂政俊(都立町田工高)
、工藤雄司(筑波大坂戸高)
、
加藤登侑(神奈川工科大)、中村豊久(日本大)
、 竹之内博次(関東支部長)
、
八木恒雄(研究会事務局長)
まず、表題を「心と技を結ぶ教育システムの創出」と決め、目次の大項目としては、
「10年間の足跡」
、
「祝辞」、「回想」、
「さらなる発展を願って」
、
「資料」といたしました。
執筆の先生方は、各支部長の先生方からのご推薦をいただき、決めさせていただきました。
文部科学省の池守 昭先生をはじめ、大学・企業・全工協の方々から丁重なご祝辞をいただき、役
員の方々からは草創期の意気込み・励ましの言葉などのご回想をいただきました。
「10年間の足跡」では、研究会会報からみた足跡・全国研究大会からみた足跡、学会誌の10年間の
内容と課題、科研費研究報告、海外交流委員会の歩みを執筆いただきました。今後の研究にとって貴
重な参考資料になると思います。
「さらなる発展を願って」をご執筆された先生方には、研究会・学会への提言・課題・運営方法・
組織づくりなどについて貴重なご意見をお寄せいただきました。
「資料」では研究会・学会の歩み(2000年∼2010年)
、会員数の推移、研究会・学会役員名簿(平成
12年度∼平成21年度)、特別委員会名簿、科研費研究担当者名簿を掲載いたしました。
ご多忙の中、無理なお願いを快く引き受けていただきました執筆の先生方には心から感謝を申し上
げます。
この記念誌が、企業・関係諸機関の皆様には本研究会・学会へのご理解とご協力のご参考になるも
のとともに会員の皆様には、今後の工業教育研究に大きな示唆を与えてくれるものと編集委員一同、
考えております。ぜひ、ごゆっくりとご覧ください。
二 十 周 年 記 念 誌 (非売品)
平成22年 7 月10日発行
発行者 日本工業教育経営研究会 日本工業技術教育学会
印刷所 亜細亜印刷株式会社
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