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議
長
ただいまから、平成26年第1回松野町議会定例会を開会します。
(9:30)
町長から議会招集挨拶を受けます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
第1回定例議会の開会にあたりまして、議長のお許しをいただきま
したので、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
松野の郷にも町の特産でもあります南紅梅の花も咲きほころび、春
を感じる季節になって参りました。本日は、平成26年第1回定例議
会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては何かと御多
用の中御出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。
さて、東北地方を中心とする国土に未曾有の被害をもたらした、東
日本大震災の発生から間もなく3年を迎えようとしております。来た
る3月11日には政府主催による「東日本大震災三周年追悼式」が、
国立劇場において執り行われます。この震災で命を奪われた多数の
方々の無念の思いと、御遺族の皆様の深い悲しみを思いますと、哀惜
の念に堪えません。犠牲者の御霊に報いるためにも、一日も早い被災
地の復興、被災者の生活再建を心から願っております。今般の教訓を
検証し、南海・東南海地震をはじめとする災害に対応できる災害に強
い地域づくりを進めていくことが重要であると考えております。ま
た、追悼式当日の午後2時46分を期して式場において1分間の黙と
うを捧げ、御冥福をお祈りすることとなっております。町民の皆様に
おかれましても、これに合わせて、それぞれの場所において黙とうを
捧げられますよう、お願いいたします。
第22回の冬季オリンピック大会は、ロシア南部ソチで開催されま
した。冬季史上最多の87カ国から約2,870名の選手が出場され、
7競技98種目で熱戦が展開され、日本選手団は金メダル1個を含む
8個のメダルを獲得し、出場選手たちが世界の舞台でスポーツの頂点
を競う素晴らしさ、極限への挑戦とその成果など、多くの感動と勇気
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のドラマを見ることができました。
さて国内経済につきましては、2月の月例経済報告によりますと、
定期の基調判断を景気はゆるやかに回復しているとした上で、物価の
判断を前月までの底堅く推移しているからゆるやかに上昇している
に引き上げました。この表現は5年4ヶ月ぶりでありまして、円安を
背景に輸入品の物価が上昇し、消費者物価指数の上昇が続いているこ
とから、デフレ脱却の動きを評価したもので、雇用所得環境が改善す
る中、4月の消費税増税を前に個人消費が堅調さを維持していること
に加え、出遅れていた製造業の設備投資が上向いてきたとして景気回
復の動きに広がりが出てきたと判断しております。
先行きにつきましては、消費税引き上げに伴う駆け込み需要とその
反動及び海外景気の下振れが引き続き我が国の景気を下押しするリ
スクがあるものの、輸出が持ち直しに向い、各種政策の効果が下支え
する中で家計所得や設備が増加し、景気の回復基調が続くことが期待
されるとこのようしております。
次に、地方を取り巻く状況等でありますれけども、平成26年度の
地方財政政策につきましては、一般財源総額について、今年度の水準
を相当程度上回る、60兆4000億円となり、6,000億円の増
額を確保した中で、臨時財政対策債6,000億円が減額されており
ます。社会保障充実分の地方負担額3,500億円が含まれての増額
であることについては、地方の負担が尐しは軽減できるものであると
思われます。また、リーマンショック後からの歳出特別枠は、前年度
水準を確保し、交付税の別枠加算は、一部縮小しつつも必要な額を確
保されております。しかし、平成27年度は景気の動向によっては廃
止になる可能性も否定できない状況でありまして、来年度の動向も特
に注視をしておかなければならないとこのように思っております。
3月15日からはJR予土線に開業100周年全線開通40周年
に合わせて0系新幹線を模した鉄道ホビートレインがデビューをい
たします。当日は松丸駅に16時25分吉野生駅には16時30分真
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土駅には16時34分に到着をいたします。是非各駅や沿線で手を振
っていただいて、歓迎をしていただければありがたいと思っておりま
す。
さて、本日御提案いたします平成26年度の本町の一般会計当初予
算は、町が抱える懸案事項への対処と地域再生活性化を主眼として編
成をいたしました。後ほど、当初予算の提案理由の中で、町政の基本
方針と重点施策について御説明を申し上げることといたしておりま
す。今期定例会に御提案申し上げます案件につきましては、報告1件、
工事請負変更契約や条例の制定、一部改正、指定管理者の指定等16
件、平成26年度一般会計及び特別会計当初予算並びに平成25年度
最終の補正予算12件の諸案件であります。なお、12月定例会以降
の主な諸行事などにつきましては、別紙の町政報告書にまとめており
ますのでお目通しをいただきたいと存じます。御提案申し上げました
議案の詳細につきましては、後ほどそれぞれ御説明申し上げますけれ
ども何卒よろしく御審議いただきまして、御議決賜りますようお願い
申し上げ議会招集の挨拶といたします。
よろしくお願いいたします。
議
長
次に、今期定例会に関する諸報告をします。
まず、今期定例会に提出される案件を報告します。今回提出される
案件は、29件であって、この議案番号、件名の詳細は、お手元に配
布しております議事日程表により、御承知をお願いします。
続いて、本日の議事日程を報告します。本日の議事日程は、あらか
じめ配布しました議事日程表のとおりです。御承知をお願いします。
次に、地方自治法第121条第1項の規定により、本日の会議に出
席する者を報告します。
本日の会議に出席する者は町長、教育長、総務課長、町民課長、会
計管理者兼出納室長、建設環境課長、産業振興課長兼農業委員会事務
局長、教育課長、保健福祉課長、保健福祉課主幹、教育委員長、代表
監査委員、の12名です。
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次に、監査報告でありますが、監査委員から、平成25年11月・
12月・平成26年1月分の例月現金出納検査の結果、厳正に執行さ
れている旨の報告を受けております。
続いて、議会閉会中の主要行事、事務等について、事務局長に報告
をさせます。
山 本 事 務 局 長
「議長」
議
「事務局長」
長
山 本 事 務 局 長
議会閉会中におけます議会の主要行事、事務等につきまして御報告
します。1月7日、松野中学校改築特別委員会が開かれました。終了
後、総務委員会が開かれました。1月8日、松野中学校使用式が開催
されました。1月11日、森の国まつの応援団・関東支部総会が開か
れ、議長が出席しました。1月16日、三重県朝日町議会議員9名が
行政視察研修に来町し、正副議長が応対しました。1月31日、県町
村議会議長会第2回定例会が松山市で開かれ、議長が出席しました。
2月5日、町村議会の制度・運営に関する検討委員会が東京都で開催
され、議長が出席しました。2月6日、全国町村議会議長会第65回
定期総会、都道府県町村議会議長会会長会、全国町村議員会館臨時評
議員会が東京都で開催され、議長が出席しました。2月15日、国道
441号網代バイパス開通式が高知県四万十市で開催され、議長が出
席しました。2月17日、全員協議会が開かれました。終了後、松野
中学校改築特別委員会が開かれました。2月19日、愛媛県市町総合
事務組合議会定例会が松山市で開催され、議長が出席しました。2月
21日、自主議会運営委員会が開かれました。2月24日、県町村議
会議長会第65回定期総会が松山市で開催され、議長・事務局長が出
席しました。2月25日、平成26年第1回臨時議会が開かれました。
終了後、議会運営委員会が開かれました。2月26日、宇和島地区広
域事務組合議会定例会が開かれ、議長が出席しました。2月27日、
平成26年愛媛県後期高齢者医療広域連合議会第1回定例会が松山
市で開かれ、議長が出席しました。3月5日、総務委員会が開かれま
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した。
以上が、議会閉会中の主要行事であります。
議
長
これから、本日の会議を開きます。
議
長 ◆日程第1
会議録署名議員の指名をおこないます。
会議録署名議員には、会議規則第127条の規定によって、5番赤
松紀幸議員6番土居一誠議員を指名します。
議
長 ◆日程第2
会期の決定の件を議題とします。
お諮りします。
本定例会の会期は、本日から3月25日までの20日間とし、その
うち3月8日から3月24日までの17日間は、休会にしたいと思い
ます。
御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期は、本日から3月25日までの20日
間とし、そのうち3月8日から3月24日までの17日間は休会とす
ることに決定しました。
議
長 ◆日程第3
これより一般質問を行います。
今期定例会における一般質問通告者並びに質問の要旨は、お手元に
配付しております要旨表のとおりです。
通告 1 番土居一誠議員の質問を許します。
6
番
土
議
6
番
土
居
「議長6番」
長
「6番、土居一誠議員」
居
私は既に通告をさしていただいておりますが、お手元に配布をされ
ておるようでございますが、尐子化と高齢化による人口減社会にどう
向き合っていくのか、これからのまちづくりの方向性についてお尋ね
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をしたいと思っております。
その内容につきましては4点ばかり挙げさしていただいておりま
すが、まず第1番目には変化する社会の潮流即ち尐子化、高齢化、人
口減にどう対処していこうとするのか、その認識と具体策についてお
尋ねをいたしたいと思います。2点目、森の国というネーミングから
想像される松野町のイメージ、これは大変私は素晴らしいネーミング
だと自負しておりますが、町の特色を打ち出すためには重要と考えて
おります。理想郷「森の国」を実現するため、どのようなイメージを
描かれて日々対応されているのかお伺いをしたいと思います。それか
ら3点目、これからますます広域社会との連携は大切と考えますが、
基本的な今後取り組む構想についてお伺いをしたいと思います。4つ
目は、人口減社会では一人ひとりの能力、資質向上が一層重要となる
と考えておりまして、小中学校生徒に対する特別な対応策があるのか
ということについてお尋ねをしたい。以上4点についてお尋ねをした
いと思っております。
我々の議会は、この議会で当初予算審議に加わりますのは今回が最
後、任期を迎えますので最後でございます。そういう思いも抱きなが
ら、これからの松野町の将来像について質問をさしていただきたいこ
のように思っております。なお、町の実態につきまして現状認識に差
異があったらいけませんので、町民課の担当の方々、それから福祉課
の担当の皆さんの資料提供等々で大変御迷惑をあいかけました。
それではまず第1点目でございますが、もう御案内のように大変人
口が減ってきております。これは1松野町だけではございません。全
国同じ自治体の悩みでございまして、人口は年々減っておりまして日
本の人口そのものが大きく減尐する時代になってきたというても良
いのではないかと、このように思っておるわけでございまして、今後
ですねこの問題をそのまま時代の流れにそうて放置をするのか、これ
に対してどのような対策を講じていくのか、ということについて基本
的な認識をどのようにされておるのかと、こういうことでございまし
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て御案内のように今年は町政発足60周年を迎えるということで、町
においても記念行事が予想されておるようでございますが、合併しま
した30年今から60年前ですが約町の人口が9,800人おったと
いうことでありますが、現在は60年後迎えまして4,300人にな
っている。半分以下に落ちた。世帯数が2,000ちょっとでござい
ますんで、平均にしまして2.1人の状況でございます。合計特殊出
生率をみてみますと、これは1人の女性が生涯のうちに産む子供の数
ということでありますが、全国平均が1.41最低が東京の1.0最高
が沖縄の1.9でございまして、最近の直近の数字は沖縄は2.6、
6%まで上がってきているようであります。そのような状況でござい
まして、現在の人口を維持するためには2.1が必要とされておると
いうことでございますが、ちなみに愛媛県のそれは1.52でありま
して、松野町はそれよりもずっと低くなっておるのが全体でございま
して、このような状況でございますからほったらかしとってもどんど
ん人口は減ってくると、こういうような状況になっておるようでござ
いまして、限界集落はもとよりでありますが限界自治体も危惧される
学者も最近はおられるようでございまして、最近の状況をみてみます
と、過疎の市町村、新たな国の指定が年に30から40市町村増加し
ておるとこういうことでございまして、国、自体もいろいろな対策を
講じておられるようでございます。そこで尐子化の対応ということで
ございまして、なかなかそしたらどんどん子供を産むようにしたらえ
えじゃないかと、こういうようなこともありますが、なかなかそうい
うわけにはいきません。したがいまして私はこの人口を定着さすため
には定住促進をどうしたって進めていかにゃいけんのじゃなかろう
かということでございまして、最近の事例をいろいろ全国の資料を取
りよせながらみてみますのに、やはりどこの全国自治体も今競ってで
すね、いろんなアイディアを出しながらあの手この手予算を使ってお
るというのが実態でございます。若者がやっぱり流出をするというこ
とは、活力、にぎわいが喪失する、税収が減尐をする、地域産業が衰
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退をするとこいうことでございまして、まちづくりからみれば大変嘆
かわしい状態になってくるわけでございまして、逆に最大の目的は活
力もにぎわいも喪失したり、あるいは地域産業の喪失地域産業の振興
コミュニティ機能の活用活性化こういうような狙いがあるわけでご
ざいまして、私は全国の取組み状況をですね調べてみますと、いろい
ろなアイディアが出ております。紹介をいたしますと家賃や住宅助成
金の制度、それから子育て助成金保育料の助成ほか、10項目にわた
ります子育て関連の項目がございます。それから雇用助成金の制度そ
れから新規企業就農助成金制度を施しておられるとこもあります。そ
れから結婚出産助成金、転入助成金、若者の結婚支援事業制度、交流
イベントとかお見合いパーティーなど9項目がございます。このよう
にですねいろいろな工夫アイディアを出しながら取り組んでおられ
まして、全部が全部成功しているようには思いませんが、中にやはり
この制度が良かったということで、若いカップルがそこへどんどん住
みついてきておると、それから都会にはないこのような環境で子育て
が本当にのびのびとできとると、ありがたいことよと、こういう若い
人たちの感謝の気持ちを御披瀝されておるような方もあるわけでご
ざいまして、こういう実態が今全国でいわれております。そしてまた
このことについてひとつ町におきましても、どのような対策構想があ
るのか、あるいはないのか、今年配られました各課の業務計画を拝見
させていただきますと総務課の中に若干定住に関する項目が1行出
ておったようでございますが、まだ具体的なものはどこにもない、予
算措置もないようでございまして、ちょっとその辺がさみしいなとい
う気がせんでもありません。
それから2点目に、私は森の国というネーミングから想像されます
松野町のイメージについてちょっとお尋ねをしてみたい。どのような
イメージを描かれてですね、諸々の取組みをされておるのか、私には
私のイメージがありますが、ひとつこの際町民向けに町長の思いをひ
とつお聞かせいただきたいとこのように思っておるわけでございま
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す。
それから3点目の広域社会との連携でございますが、これまでも宇
和島地区広域事務組合組織を中心にされまして広域社会との連携は
取り組んでこられたわけでございますが、特に昨年は愛媛県の指導に
よりまして、南予全域を対象にしたイベントなど活性化が図られてき
ました。今年は愛媛と広島県との連携によって、しまなみ海道を中心
に全国的な交流イベントが計画されているようでございます。先般新
聞発表によりますと、先ほど町長もふれられましたがJR四国ではこ
の予土線に3月15日から新幹線の初代車両0系を模したディーゼ
ルカーホビートレインの運行を宇和島窪川間で始めるとのことであ
りまして、観光産業をまちづくりを大きな柱に据える松野町にとって
は願ってもないことと考えております。そこで御案内のようにJR松
丸駅は全国的にも珍しい温泉駅でもございます。そして国立公園滑床
をはじめいろいろな観光資源がございます。そして今のようにJR四
国がこの地域の活性化に一役も二役も担いでやろうとこういうあり
がたいことでありますから、予土線沿線の愛媛県側宇和島、鬼北、松
野それから高知県側四万十市、四万十町これらのですね一層の連携強
化、今までにもいろんな催しを取り組んでこられておりますが、その
辺について今後連携強化策があるのか、ないのかお聞かせをいただき
たいと思いますし、今年の愛媛広島県の大型イベントに参加する全国
の人をですね南予路へ誘導する対策、昨年の狙いを一過性のもにして
はならないいう思いがいたします。したがいましてその辺いろいろな
対策がいろうと思いますが、せっかくのJRの好意でありますからそ
の辺をフルに活用する考え方があるのか、ないのかと思います。それ
から私は、JR予土線宇和島窪川線の上りをみてみますと、宇和島発
が1日に13本ございます。内5本がですね近永駅止まりいうことで
ございまして、温泉利用や人的交流を促進すること、それから高校生
の通学時間を確保するために1本でも2本でもこれの延伸ができな
いか、この際JRに働きかけをしていただきたい、そのようなお考え
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があるのか、ないのかこのように思っております。それから最後に観
光の町、観光のまちづくりを標語するわりにはですね松丸駅に看板が
一つもないんですよ。この辺どうであろうかせっかくこのようなJR
四国が取り組んでいただいとる、これを契機に看板を掲げて町にやっ
ぱり勢いをつけるいうことも大事ではないかなという気がしてなり
ません。
それから4点目でございますが、人口減社会と教育問題についてお
尋ねをしてみたいと思います。毎年発表されますが、教育に関する事
務の管理及び執行の状況の点検及び評価報告書が既に配布をされて
おりまして、教育委員会等の内容についてはある程度は理解をしてお
るつもりでありますが、それぞれの立場で大変頑張っておられること
は評価委員会の皆さんの評価のとおりでありまして、敬意を表してお
きたいと思います。その上で問いたいと思います。尐子化については
前段論議させていただきましたとおりでございますが、これからも子
供の数は減尐して参ります。基本的に大規模校と小規模校との違いは
どうであるのか、教える側教えられる側どのような違いがあります
か。何が優れ、何が务り、尐子化が子供たちに与える影響はどのよう
なものがあるのか、逆にですねその尐子化の特色を活かしてよその大
規模には負けん、こういうような特色がありますよ、というものがあ
るのか、そしてそれが現在実行されておるのかお教えをいただきたい
と思います。そしてグローバル化がますます進展する時代となりまし
たと同時に、一方ではリノベーションによって技術立国の一員として
その道へ才能のある生徒に対しては、しっかりした対応が必要と考え
ております。将来の進路を考える時に、生徒本人はもとよりでありま
すが、各家庭でも悩みのあることと思います。現状で十分なのか、県
内県外の各学校と比べて大幅な遅れはないのか、あるいは外国語教育
の実態と今後の対応策はどうであるのか、また国際化の時代国内外と
の交流事業にのせて子供たちの国内国外派遣をする考えはないのか。
その辺についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。それから
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次に尐子化によって先生の方もですね、人余りの時代になってきてお
るんじゃないかと思います。有能な先生方を積極的に確保して、子供
たちの隠れた才能を引き出して全体のレベルアップを図る考えはい
かがでございましょうか。そして最後に愛媛国体、東京オリンピック
パラリンピックと、国、県を上げてスポーツ熱が上がってきておりま
す。学校体育、社会体育の両面にわたって本町の取組みに新しい工夫
がありましょうか。その辺についてお尋ねをしたいと思います。以上
第1回目の質問を終わります。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
通告1番土居一誠議の一般質問にお答えをさせていただきます。
尐子化と高齢化による人口減尐社会にどう向き合っていくのか、こ
れからのまちづくりの方向性について問うという御質問でございま
す。
まず1番目の変化する社会の潮流いわゆる尐子化、高齢化、人口減
にどう対処していこうとするのか。その認識と具体策について、の御
質問でございますけれども、全国的にも出生率の低下や平均寿命の延
長に伴いこれまでの予測を上回る速度で尐子化、高齢化が進行してい
っておりまして、本格的な尐子高齢社会、人口減尐社会に突入してい
ることは御承知のとおりであろうかと存じます。本町も今ほどお話も
ありましたように、昭和55年で約6,000人の人口、現在では4,
300人ということで減尐しておりまして、特に近年経済不況による
誘致企業の撤退など雇用情勢の著しい悪化が人口減尐に拍車を掛け
ているものと捉えております。また、尐子化の要因とされる人口の流
出、晩婚化や未婚化に加えて出生数の低下も進んでおりまして、平成
12年に40人いた年間の出生数も、今年度現在は13人という状況
でありまして、今後も多尐前後するものの、減尐傾向にあると予測を
されているところであります。一方、高齢化率は、昭和60年頃に2
0%であったものが、現在39%を占めるようになっておりまして、
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更には平成17年からは、65歳から74歳までの前期高齢者と75
歳以上の後期高齢者において、その人数が逆転する現象が起きており
ます。このように尐子化と高齢化が同時に進行するということは、社
会経済を支える現役世代を減尐させ、社会福祉の受給側であります高
齢者の増加を促しているというものであります。このことから今後
は、特に保健・医療・福祉といった分野での行政需要がますます大き
くなることが予想されるものと認識しておりまして、地域におけます
子育て支援サービスや医療体制の充実、多様な健康・福祉サービスな
ど、子供を生み育てやすい環境づくりと、住民全てが生き生きと老後
を暮らせる施策が求められるものと受け止めております。母子保健対
策につきましては、生涯を通じた健康づくりの出発点であるという認
識のもと妊婦、妊産婦、乳幼児、学童期、思春期とライフサイクルを
踏まえた予防活動が大切であります。具体的には、母子保健法に基づ
く、母子手帳の交付や、妊婦訪問、新生児訪問、育児相談、乳幼児健
診などの事業をとおして、支援の必要な特定妊婦の早期把握、乳幼児
の異常の早期発見、早期対応、疾病予防等を行い安心安全な出産や子
供たちの健やかな育ちを支援いたしたいと思っております。また、健
診や家庭訪問などの地域活動をとおして出会う保護者、特に母親の中
には、子育て中に多くの悩みを抱えておられると誰にも相談できず、
一人で苦しんでおられる事例を多く見かけることがあります。この悩
みや不安は、育児スキルの未熟さだけでなく夫婦間の問題や経済的な
問題、仕事復帰後の子育ての問題等様々であります。妊娠、出産、育
児、子育てに影響を与える深刻な問題は、その支援を行う一機関のみ
での対応・解決は困難でありまして、妊娠、出産、育児に関する切れ
目のない対策や支援をするため、あらゆる年代に対応する健康づくり
計画や子供子育て支援計画を軸として、多用な行政サービスの充実
と、保健・医療・福祉や民間団体等も含めた広範囲なネットワークを
構築して、有機的な連携のもとに、母子保健対策を展開していく必要
があると考えております。今ほど御提案また御意見もございますが、
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若者定住促進対策につきましては現在検討をいたしておるところで
あります。平成12年度から平成17年度の5ヶ年間期限条例を制定
いたしまして若者定住促進条例を、制定をして進めてきたところでご
ざいます。平成17年度以降途切れておりますけれど、今御指摘のと
おり若者を定住するための条件の整備、これは雇用の機会創出はもち
ろんでありますけれども住宅政策、それからIターンUターン対策ま
た地域で安心して産み育てられる子育て支援、そして子育て支援世帯
の負担の軽減等々重要な課題がございまして、現在、地域の現状課題
これを把握してですね、そしてその対策として効果的な若者定住促進
対策計画を打ちたてて、是非26年度中にはその取り組みを開始をし
たいとこのように考えておるところでございます。
次に、高齢化に向けた施策でありますけれども、基本的に医療・保
健・福祉の連携によって提供されるものであると認識しております。
福祉ニーズの増大と多様化が進む中で、高齢者が住み慣れた地域で安
心して暮らすことができるよう、必要に応じて社会的な支援やサービ
スを提供する必要がございます。特に、充実した生活を送るためには
健康であることが前提となることから、住民一人ひとりが生涯にわた
って自ら健康管理を行うという姿勢が重要でございます。このことを
基本として、住民が生涯を通じて健やかに暮らせるよう、また病気に
なったり身体の機能が衰えたりした場合でも安心して生活ができる
よう、住民がふれあいと思いやりの心を持ち、共存し支えあう地域社
会を確立するために、医療保健・福祉のより一層の一体化を図って参
りたいと思っております。心身ともに健やかな老後を迎えるために
は、中年期から積極な健康管理や健康づくり活動を行うことが必要で
あります。健康への関心は高まっていますが、中年期から高年期にか
けては、その必要性を意識しながらも行動には結びつきにくいことか
ら、自発的な参加を促す機会の設定が必要であります。健康づくりを
推進しながら、住民の健康水準の向上を効果的に図るとともに、疾病
の発生を未然に防ぎ、早期段階で発見するための保健・医療に関わる
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各種サービスを、きめ細かく供給していく体制の整備を図って参りま
す。特に、高齢者の場合には健康状態の急変期の対応は一刻を争うも
のであり、緊急時への対応と高度医療の体制の充実を図る必要があろ
うと考えております。一次医療機関である中央診療所を拠点として、
二次・三次医療機関との連携に加えて、健康管理にはやはり日頃の生
活習慣が大事ということで、生活面での指導も重要であることから、
地域医療体制の存続、充実強化を促進をして参りたいと考えていると
ころでございます。高齢者が住み慣れた地域で住み続け、地域社会と
かかわりを持って、活動的な生活を送れられるようにするために、在
宅福祉サービス、施設福祉サービス、日常生活援助サービス等の充実
を始め、高齢者が安心して永住できる環境整備が必要となって参りま
す。その取組みとして、在宅の寝たきり高齢者等やその介護者のニー
ズに対応した各種の保健・福祉サービスを実施するため、介護福祉士
の育成や確保をしながら、地域包括支援センター、社会福祉協議会、
福祉サービス提供事業者との連携を密にした総合的なサービスの提
供に努めることとして参りたいと思っております。また、日頃の生活
上の悩みを気兼ねなく相談できる体制づくや、地域支援事業、生活指
導、日常生活動作訓練、家族介護教室、デイサービス、短期間施設に
入所するショートステイなどのさまざまな福祉サービスについて、積
極的な利用推進を図ることで、より一層の在宅福祉の充実に努めて参
りたいと思っておるところであります。加えて、高齢者の容態が急変
した時への備えとして、緊急通報システムの有効活用と地域見守りネ
ットワークの育成・強化を促進をしていきたいと思っております。認
知症高齢者対策としては、認知症対応型のグループホームの整備な
ど、在宅認知症高齢者の介護等に対する訪問指導などを実施するな
ど、高齢者が認知症のある状態にならないように、あるいはその進行
を尐しでもくい止められるように、専門的な相談体制の充実を図って
参りたいと思っております。これらの高齢者に向けた取り組みの根本
は、やはり社会的にも意欲を持って生きがいのある生活を送るという
- 14 -
ことが、大前提でなるべきことであろうかと思っております。また、
65歳以上は高齢者で支えられる人という既成概念を超え、活力のあ
る高齢者には、その力を地域で発揮してもらえる仕組みづくりが重要
であります。また、そうした元気な高齢者が増加していくよう、健康
づくりや介護予防を積極的に推進をしていきたいと考えております。
2番目の森の国のネーミングから想像される松野町のイメージは
特色を打ち出すためには重要と考えるが、理想郷森の国を実現するた
め、どのようなイメージを描かれているのか、の質問でございますが
松野町のイメージとして、森の国というキャッチフレーズを多用し
て、産業経済の分野で、特に観光面において交流人口の増大を図って
きた経緯がございます。御承知のとおり、まちづくり青年会議が企画
した森の国音楽祭が、「森の国」というネーミングのきっかけであり
まして、森の国ホテル、森の国ぽっぽ温泉などの効果により、県内で
は広く認知、評価されるようになっております。このイメージは、本
町にとって大きなアドバンテージであり、これからも一貫した「森の
国」観光まちづくり戦略が必要であると考えているところでありま
す。今後は、恵まれた自然環境、穏やかな気候風土、それらを活かし
た食文化など、「森の国」というイメージに集約される地域の資源に
更に磨きをかけ、農業や林業、商工業、そしてそれらを組み合わせた
6次産業のブランド化に取り組んでいきたいと存じます。また、農林、
商工、観光の分野からも発信した「森の国」というイメージを、医療・
保健・福祉の充実、若者定住等の推進等、町行政が一体となり地域住
民総参加によるまちづくりを推進し、子供から子育て世代、障害者や
高齢者まで、すべての人が住み慣れた地域で、安心して暮らし続けら
れる諸施策を講じるとともに、町全体が魅力のあるまち「森の国まつ
の」としての松野に住みたい、松野に住んで良かった、これからも住
み続けたいと思われるまちづくりを目指して、町内外に向けての発
信・PRすることも必要と考えております。
3点目の広域社会等との連携は大切と考えるが、基本的構想はどう
- 15 -
か、の質問でございますが、産業経済面では宇和島圏域と予土圏域と
いう二つの枠組みの中で、広域的な連携を推進しております。まず、
宇和島圏域における連携では、第1次産業が基幹となっております経
済状況を踏まえ、農産物の価格低迷の解決策のひとつとして、本町と
宇和島市、鬼北町、JAえひめ南が連携して、和菓子の原材料供給シ
ステムを構築する取り組みを開始しているところでございます。合わ
せて、南予地区5市町にある道の駅7駅が連携して、「奥伊予街道七
駅物語」と銘打って各種事業を推進をしております。具体的には、共
通のコンセプトのもとでのイベント開催や特産品開発などの事業、来
園者に対するアンケート調査による事業の見直し及び活性化に取り
組んでいる状況であります。このほか、滑床自然休養林等保護管理協
議会や旅南予協議会など各種協議会での活動の中で、本町がリーダー
シップをとって広域的な経済活性化につなげていきたいと考えてお
ります。次に、予土県境における連携につきましては、県境という地
理的、歴史的特性を活かした商品開発、イベント開催を進め、県境な
らではの新しい価値の創造を目指したいと考えておるところであり
ます。本町と四万十市西土佐地区、四万十町十和地区は、歴史的にも
文化的にもつながりが深く、JR予土線、国道381号、そして四万
十川という共通の資源で結ばれております。これらを背景にして、予
土うまいもの合戦や戦国武者伝走大会などのイベント、サイクリング
やキャニオニング、カヌーなどのアウトドアスポーツによる交流が成
果を上げつつあり、更には道の駅が主体となった「県境がNICE(ナ
イス)!!プロジェクト」など、民間主導による交流の動きも目に見
えて活発になっている状況でございます。今後も、宇和島圏域あるい
は予土県境という広域的な結びつきの中で、行政と民間による協働体
制のもと道の駅やNPOなども巻き込んで、本町の独自性を発揮しつ
つ、更に連携体制を強化していきたいと存じております。また尐子高
齢化の進展、多様化する福祉ニーズの中で保健福祉の分野におきまし
ても広域的な連携が重要であると認識しております。特に医療面にお
- 16 -
きましては、1次医療機関としての中央診療所を起点とした医療供給
体制は必要不可欠でありまして、今本当に求められるのは身近なかか
りつけ医としての機能から救急医療を含む高度な急性期医療まで担
う医療の範囲を明確化し、住民の理解のもとに他の医療機関との役割
分担と連携により地域完結型の医療提供を作り上げるものであると
思います。また地域において重要性を増しておりますのは医療を中心
とする保健や福祉や介護サービス等一体となった包括的なケア体制
を十分に配慮した上で、中央診療所が近隣の医療機関と広域的な連携
として、地域に必要な1次から2次3次医療を効果的に提供し、地域
医療を確保することが最も重要となっていると考えております。この
ほか地域の広域的な福祉施設であり、来年度から2ヶ年にわたり大規
模改修が予定されている特別養護老人ホーム古城園をはじめとする
高齢者福祉施設に対する福祉ニーズが増大する中で、高齢者ができる
限り地域に永住できるよう、社会的支援やサービスを提供する必要が
あります。今後におきましても生涯を通じて住みやすい環境づくりの
ために、町がリーダーシップを発揮した上で、民間施設等を含めた広
域的な連携が必要であると考えております。また環境分野におきまし
ても、宇和島地区広域事務組合の構成市町による一般廃棄物処理基本
計画が作成されておりまして、それに基づいた廃棄物対策を中心とし
た環境行政が推進されているところでございます。廃棄物処理施設も
現在整備が進められているところでありますが、平成27年4月稼働
目標の汚泥再生処理センター及び平成29年4月に稼働目標の熱回
収施設につきましても、いずれも最新の機能を有し高度な処理を大規
模な施設によって効率的に行うことが可能となっているもので、これ
も圏域市町の施設を集約したからこそ実現できる内容でございます。
今後とも広域的な取り組みが必須となる分野であると考えておりま
す。
4番目の人口減尐社会での一人ひとりの能力、資質向上が一層重要
となるが、小中学校児童生徒に対する特別な対応策があるか、につき
- 17 -
ましては教育長より答弁させていただきます。なお土居議員さんの御
質問の中で、それぞれ具体的な御提言また御意見等も賜りました。た
だいま申し上げました答弁の中で若干食い違っているところもあろ
うかとも思いますけれども、また再度御質問等の中で答弁の中でまた
お答えをさしていただきたいと思います。
以上で答弁とさしていただきます。
森 田 教 育 長
「議長」
議
「森田教育長」
長
森 田 教 育 長
私からは人口減尐社会では一人ひとりの能力、資質向上が一層重要
となるが、小中学校児童生徒に対する特別な対応策があるか。につい
て御答弁をさせていただきます。人口減尐社会の主因である尐子化の
進行は、労働力の減尐や経済成長の停滞ひいては地域活力の減退等に
つながり、我が国においてはマイナスの影響をもたらすと言われてお
りまして、土居議員さんの御指摘のとおり、次代を担う子供たちの能
力、資質向上が求められております。このことから、本町では自然に
感謝し自然との共生を目指す「人心緑化」の精神と人権尊重を教育の
基本理念として、「森の国まつの」の豊かな自然や歴史・文化資源、
人材などを活用し、地域に根ざした生きる力を育むたくましい森の国
の教育、他市町にない特色ある教育の実践に、子供たちの健全育成、
人づくりに努めることといたしております。目まぐるしく変化する社
会において、学校教育には、家庭・地域での様々な活動や体験とあい
まって学校における学習や生活を通じて児童・生徒がそれぞれ豊かな
価値観を作り上げていくための基礎を担う役割があり、児童生徒の個
性や能力、適性、興味・関心を伸長する教育、知・徳・体のバランス
のとれた「生きる力」を育む教育の充実を図る必要があります。具体
的には、
「言語活動」
「理数教育」
「小学校段階における外国語教育」
「I
CT活用能力」等の充実を図ることが求められており、教育委員会で
は平成24年度から中学校の英語教員やALTの協力のもと、各学期
に1回、町内3小学校の合同授業である「外国語交流事業」を実施い
- 18 -
たしております。去る2月19日には、町内の小学校6年生が松野中
学校に会し、新校舎の素晴らしい環境のもと授業研究会を行ったとこ
ろであります。この事業の継続的な実施と人材教育基金等を活用した
海外ホームステイなどの新たな取組みにより、確かな英語力の向上、
国際感覚豊かな児童生徒の育成に努めたいと考えております。また、
御承知のとおり、昨年度より愛媛大学教育学部と連携を図りながら、
夏休みの5日間、森の国松野町林間学校を開校しております。大学生
20名による補習授業や交流学習活動をとおして、小中学生の将来へ
の夢や進路に対する意識が高まるとともに、学習意欲の向上につなが
っております。更に、本年度においては、児童生徒が情報化社会に対
応できる資質能力の育成を図れるよう、他市町に先駆けまして、全て
の小中学校にタブレットパソコンやデジタル教科書などの学習支援
ソフトを配備したところでありまして、平成26年度におきましては
愛媛大学教育学部や愛媛県総合教育センター等の協力を得ながら、松
野町ICT活用研究事業を立ち上げ、これらの情報機器を活用した授
業づくりに努め、児童生徒の個々の能力、学力向上を図ってまいる所
存でございます。まちづくりの原点は人づくりでありまして、学力向
上の取組みと併せて、先人の教えを大切にする道徳教育の展開による
豊かな人間性の創造や、食育の推進、スポーツや屋外活動よる体力づ
くりを図りながら松野町の将来を担う子供たちの健全育成に努め、森
の国ならではの時代を見据えた教育を推進して参りたいと存じます
ので、議員各位の御指導御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまし
て私の答弁とさせていただきます。
6
番
土
議
6
居 「議長6番」
長 「6番、土居一誠議員」
番
土
居
朝起きて外に出て人に会いますと、最近は非常に葬式が多いですね
と、朝の挨拶がそのような挨拶でございます。ちなみに調べてみます
と22年に82件、23年が71件、24年が76件、25年が78
件、逆に出生数をみてみますとですね22年が24件、23年が18
- 19 -
件、24年が17件、25年が昨年13件なんですね。松野町全体で
13人しか生まれてない。逆に死亡が78件いうことでございまし
て、これで比較しますと、大体この差だけいいますと1年に大体50
人から60人くらい差があるんですね。それと社会動態といいましょ
うか、転入、転出この状況をみてみましても、だいたいまあそのよう
な予想がされますが、両方合しても年間にだいたい5、60人くらい
人口が減っておるということですから、今日このように人口減になっ
ておるというのが分るようなことになります。実際に松野町全体で1
3人しか子供が生まれんということであれば、この子らが保育園に行
き、小学校に行き、中学校へ行くとこういうことでありますから、と
てもじゃないが、広い教室はだいぶいらんことにならへんかと将来い
う心配があります。したがって先ほど全国の例を申し上げましたとお
りでございまして、どうしたってやっぱり定住促進といいましょうか
行政はやっぱり総合的なもんですから、このことをやれば若い人たち
が寄ってくらい、とこのことだけ1点に絞ってこうやれば若い人たち
が来てもらわえ、ということにはならん。やっぱり全て総合的にいろ
いろな手をつくしていかなければいけないわけでございますが、これ
までも歴代の町長さん一生懸命いろいろな総合施策をうってきまし
た。にも関わらず人口の減尐はこういうような実態で、非常に厳しい
いうことでありますので先ほど町長の答弁にもありましたように、2
6年度には具体的に定住促進策を総合的に検討してうちだしたいと
こういうお話でございました。したがって私はこの当初予算にですね
具体的な項目が2つ3つ上がってきて、そしてそれに予算の裏打ちが
できて出てくるかなという期待をいたしておりましたが、今のとこと
まだないようでございまして、これから具体的にそのような方向で検
討をしていきたいと、こういうことのようであります。総合的なまち
づくりの中で、そしたら若者たちがよろこんで松野町の将来をこうや
って背負って立っていこうというようなことには、やっぱり総合的な
施策が一方では大事でございますが、逆に個々の若い人たちの意見を
- 20 -
拝聴してみますとやっぱり住宅の問題、あるいは子育てで保育園やそ
のほかことに町が手出しをしていただきたい、とかいろいろなやっぱ
りニーズがあるようでございますのでそこら辺もしっかりと把握し
ながらですね、やっぱりあの手この手でいろいろなことをやるのもい
いわけでございますが、やっぱ集中的に該当者皆さんのアンケートで
もとっていただいて、しっかりとやっぱり皆の意向を把握しながら効
果の上がる対応策を打ち出していくいうことが大事ではなかろうか
なという気がいたします。そのほかの項目につきましては、それぞれ
思いを述べられまして適切な施策を打ち出して対応していただいて
おるようでございますので安心をしておりますが、特に教育の問題等
につきましても、教育委員会を挙げて子供たちのしっかりした教育に
取り組んでいただいているいう報告を受けました。安心をしておりま
すが、時代がどんどん急激な勢いで変化をいたしておりますので、こ
のやっぱり変化にしっかりと乗り遅れんような対応を、今後も続いて
お願いをしておきたいと思います。ただいまの定住促進についてもう
一度町長の具体的なお考えがあればお示しをいただいて質問を終わ
りたいと思います。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
先ほどの具体的な御答弁にはならなかったわけですけれども、今ま
さに御指摘のとおりですねこれだけ人口が減尐してきておる尐子高
齢化の中で、この松野町を再生していく、活力を維持していく、活気
を取り戻していく、にぎわいを創出していくそういう中でやはり若者
の存在っていうのは非常に重要なわけでございます。そういう中で一
番やっぱり問題人口の減尐というのは、今ほど御指摘のとおりこれは
もう全国的に減尐人口減尐社会でありますけれども、一番問題はその
人口の構成が問題であると思っております。やっぱり世代のそのバラ
ンスというか今人口は逆ピラミッドという形にはなっておりますけ
れども、やっぱりこれを是正をして若者が定住をしていわゆる支える
- 21 -
側と支えられる側のバランスもこれから取っていかなければならな
いと思いますし、そういう意味で若者定住対策というのは本当にこれ
喫緊の課題であります。今御指摘のとおり、また住宅を構えれば若者
が残るか帰ってくるかと来てくれるかという単純なものではまたな
いと思いますけれども、あくまでも住む場所、働く場所、そしてそこ
で結婚をし安心して子供を産み育てられる環境、そしてこの素晴らし
い「森の国」という人と自然が輝く松野町で、本当に生き生きと安心
安全の中で快適で生活が送れるというそういう総合的なまちづくり
をしなければならないとこのように思っておりますけれども、その一
つのきっかけとしては今御指摘のとおり若者定住促進対策を是非ひ
とつその第1弾としてですね打ち出したいとこのように思っており
ます。26年度当初予算には残念ながら予算化はできてなかったわけ
でありますけども、今ちょうど先ほども申し上げましたように若者定
住促進計画というものをもうほぼでき上がっておりますので、これを
また議会でもお示しをしながら、順次ですね広角的なものいろいろ全
国的なユニークな取り組み等も、調査をしながら組み立ててくれてお
りますので、是非できることから取り組んでいきたいとこのように思
っておりますので、是非議員各位の一層のまた御指導をお願い申し上
げたいとこのように思っておる次第でございます。それと同時にこれ
からはお年寄りの高齢者の皆さんの本当にお元気な方がたくさんお
られるわけでございますので、お年寄りの方々に対してもですね是非
地域のひとつの生涯現役といいますか、お年寄りのパワーというもの
をまちづくりに発揮をしていただく、そして若者の支える側と支えら
れる側ではありますけれども、支える側にもなっていただきながら子
育て支援とかですね、教育の面とかそういう面についても高齢者の皆
さんもともに、協働というか一体となったまちづくりに取り組んでい
ただけるような環境整備もしていく必要があるんではないかなとこ
のように思っておる次第でございます。具体的に先ほど御指摘があり
ましたことなんですけど、今回「森の国」のまちづくりの中でJR予
- 22 -
土線の話もございました。また近永止まりのこの問題もありました。
我々としては是非近永止まりでなくてこちらに鉄道もそれを延ばし
ていただければ本当にありがたいことだと思っておりますけれど、そ
れぞれ長年続いた事情等もあろうと思いますのでそこらも把握しな
がらですね、働きかけもしてみたいなとこのように思っております
し、何と言っても四万十グリーンラインでありますからゆったり感と
いうかスローライフというかを楽しみながら、それぞれの駅で時間を
かけて、やっぱり地域の方々と交流するような機会も是非取りながら
ですね、それぞれのまちの特色を活かして交流活性化を図って行く、
それのひとつのつなぎという形でこのJR予土線もですね位置付け
ていただきたいと思っておりますし、松丸駅の看板の問題も町の玄関
口でありますから当然そこら辺についても検討をしていきたいと思
っております。ひとつの大型案内板というかそういうものもやっぱり
町の玄関口にふさわしいその案内標識というものを、検討をして参り
たいとこのように思っておる次第であります。またスポーツの問題も
ありました。松野町残念ながら国体の会場にはなっておりませんけれ
ども、プレゼンテーションの種目も県の御配慮をいただいてその盛り
上げをしていくいうことになっておりますけれども、やっぱり開催県
というのは国体の開催県というのはやっぱり民間もそして自治体も
地域住民挙げてですね立派な成績を上げていく、これがひとつの大き
な目標であります。それぞれの自治体においても民間においてもそう
いった人材の確保、あるいは指導者の確保、それを国体を通じて全体
的なスポーツのレベルアップをしていく、それもひとつの重要なこと
であるとこのように思っておりますのでまたこのことについても是
非取り組んでいきたいと思っておる次第であります。十分なお答えに
なっておりませんけれどもこれからも御指導、御鞭撻を賜りますよう
にお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。
議
長
土居一誠議員の質問を終わります。
ここで休憩をします。
- 23 -
(10:41)
(休憩
議
長
10:41
~
10:47
再開)
休憩前に引き続き会議を開きます。
(10:47)
通告2番森岡健治議員の質問を許します。
3
番
森
議
3
番
森
岡
「議長3番」
長
「3番、森岡健治議員」
岡
私から質問の内容はお手元の配布のとおりであります。私は学校教
育と保育園子育てについて伺います。今日、若者減尐によって児童数
が減尐している中、町内には保育園が2ヶ所、小学校が3校があり、
現在目黒地区の保育園児童は松丸保育園で育ち、小学校になると目黒
の小学校に通っています。せっかく松丸保育園で大勢の中でたくまし
く育てたのに小学校になると、同級生も尐ないような状態の中で置か
れる現状で、子供の学びの教育として良い状況といえるでしょうか、
このことについて1点目お伺いいたします。また、吉野生保育園は安
心して子育てのできる環境でしょうか、今日言われている、震災時の
対応ができている立地条件ではないように思えてなりません。親から
みても、安全・安心な所に預けるのが、一番でないでしょうか、この
ことについてお伺いいたします。私が議員になって委員会でお尋ねし
たことがあるんですがその時には生徒数が尐なくても学力は県の平
均レベルであるとの答弁でした。私は本来学力だけではなくいろんな
局面で対応のできる精神力や体力大勢の中で育つ発想力などに将来
差ができるのではないかと思いこのことに関して町長の考えをお聞
かせいただきたく思います。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
森岡健治議員の保育園・小中学校・子育てについてお答えします。
本町では、宇和島圏域の雇用環境を背景とした必然的な若者の流出
や、ライフスタイルの変化、出生率の低下等により、尐子化が進行し
- 24 -
ております。本町における50年前の年間出生者数は100人程度で
ありましたが、平成25年4月から本年3月末までの出生者見込み数
は13人でありまして、尐子化が顕著に表れておりまして、将来が懸
念される状況にあります。森岡議員が言われますように、平成20年
の3月末に目黒保育園を廃止したため、以来、目黒地区の園児は松丸
保育園に通園し、卒園後は地元の松野南小学校へ入学、学校生活を送
ることとなっております。同級生もいないような環境で、子供の学び
の教育として良い状況といえるのか。についてでありますけれども、
確かに尐子化が教育に及ぼす影響としては、子供同士の切磋琢磨の機
会が減尐すること、学校や地域において一定規模を前提とした教育活
動や学校行事、地域における伝統行事等が成立しにくくなること、良
い意味での競争心が希薄になること、等が挙げられます。その一方で、
一般的に小規模校では、児童や教職員がお互いをよく知っており、ア
ットホームな雰囲気の中で学校生活を送ることができたり、行事など
では学校全体が一体となって活動しやすかったりという良さがあり
ます。松野南小学校では、現在11名の児童が深い絆で結ばれ、学年
単位での活動には制約があるものの、自分たちの環境、地域の良さを
活かしながら創意工夫をし、地域を挙げて課題となることを補う努力
をしておりまして、運動会や音楽会、学習発表会などにおいて、児童
一人ひとりのすばらしさを痛感しております。このようなことから、
現状では一長一短がありまして、一概に教育環境が良いとか悪いとか
という判断は難しいと思います。将来的には学校経営の維持の観点か
らすれば限界もあります。教育環境の改善に努めていかなければなら
ないと思います。
次に、吉野生保育園は安心して子育てのできる環境かについて、で
ございますけれども、吉野生保育園は昭和50年の6月に、元吉野生
中学校跡に木造平屋で新築され、築38年を経過しております。今年
度に実施した耐震診断においては、上部構造評点はX方向が1.06、
Y方向が1.24で最小値が1.06となり、総合判定では1.0以
- 25 -
上から1.5未満で、4段階の上から2段目の一応倒壊しない、の結
果となっております。また吉野生保育園の立地条件としては土砂流危
険渓流区域に指定されておりますが、平成24年度治山事業におきま
して、林地荒廃防止工事を愛媛県により実施していただいた結果、大
雤等による土砂流災害の危険性が低下しております。また、防災教育
として、保育園では、火災・地震等の災害に備え、一年間を通じて避
難訓練を実施し、園児の安全管理に努めています。以上のことから、
建物本体は老朽化という状況にあり、施設の環境改善には意を払わな
ければなりませんし、立地条件からも有事に備えた事前の対応、対策
は必要と思います。安心で安全な保育環境を整えるよう努力をして参
りたいと思います。
3点目の今後、どのような学校の在り方、教育方針をお考えかにつ
きましては、教育長より答弁させていただきます。
よろしくお願いいたします。
森 田 教 育 長
「議長」
議
「森田教育長」
長
森 田 教 育 長
森岡議員の一般質問に対しまして、教育委員会の考えを申し上げま
す。
まず、教育方針についてでありますが、本町では自然に感謝し自然
との共生を目指す「人心緑化」の精神と人権尊重を基本理念として、
「森の国まつの」の豊かな自然や歴史文化資源、人材などを活用し、
地域に根ざした生きる力を育むたくましい森の国の教育、他市町にな
い特色ある教育の実践により、子供たちの健全育成、人づくりに努め
ることといたしております。次世代を担う子供たちの健全育成には、
自然とともに学び遊べる環境づくりと地域活動への参加機会の拡充、
学校・保護者・地域住民の連携協力体制が重要であります。学校教育
においては、社会総がかりで取り組む、特色ある学校づくり、信頼さ
れる学校づくりを目指し、生きる力を育む教育を推進しなくてはなり
ません。またふるさとを愛し、潤いのある学校生活が送れるよう安全
- 26 -
安心な教育環境を整備するとともに、防災教育に力を入れる必要があ
ります。このことから小学中学校におきましては、急激に変化する社
会への対応や時代への要請に鋭く応えるために、教職員としての実践
的指導力を高めるとともに、生きる力を育む教育の創造に努めること
といたしております。これらの社会を生きる子供たちには自らの課題
を発見し、解決する力、コミュニケーション能力、物事を多様な観点
から考察する力、様々な情報を取捨選択できる力などが求められてお
りまして、知識・技能の習得と思考力・判断力・表現力等のバランス
のとれた育成が必要となります。尐子化の下での教育の在り方に関し
ては、地域の特色を生かした教育を展開し、子供たちに豊かな人間性
や自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動
し、より良く問題を解決する資質や能力の向上を図らなければなりま
せん。尐子化の進行とともに、子供同士の切磋琢磨の機会の減尐や地
域での異年齢集団による活動の機会が減尐するなど、学校教育におけ
る影響は否めません。しかしながら、小規模校であるが故の良い点も
あり、創意工夫による取組みによりすばらしい成果が出ていることも
事実であります。このことから、学校経営案に基づく、独自の個性あ
る教育、子供たちの個々の能力を伸長させる教育に努めたいと考えて
おります。先ほど土居議員の一般質問の答弁でも触れましたが、目ま
ぐるしく変化する社会においては、子供たちのそれぞれの豊かな価値
観を創造することが重要となっておりまして、子供たちの個性や能
力、適性、興味・関心を伸長する教育、知・徳・体のバランスのとれ
た生きる力を育む教育を推進することとし、具体的には外国語教育の
充実や愛媛大学教育学部との連携による森の国松野町林間学校の開
校、タブレットパソコンやデジタル教科書等を活用した授業の展開に
取り組むこととしております。安全安心な教育環境の整備について
は、耐力不足と判断された施設について、文教施設耐震化計画により
改修を行うこととしており、今年度におきましては松野中学校校舎が
完成いたしました。平成26年度には、松野中学校体育館、東小学校
- 27 -
体育館の耐震改修を実施することといたしております。また、防災教
育を進めるにあたっては、各学校、自主防災会、警察、消防等で組織
する松野町防災教育推進連絡協議会を中心に地域の連携を深め、学校
防災マニュアルに基づく避難訓練を実施するとともに、防災ビデオの
視聴をとおして防災意識の向上に努めることとしております。今後、
尐子化が進むにつれ、学校教育の在り方も変化することが予想されま
す。国、県、他自治体の動向も踏まえながら、時代に即した教育を推
進して参りたいと思いますので、議員各位の御指導御鞭撻をお願い申
し上げまして答弁とさしていただきます。
3
番
森
議
3
番
森
岡
「議長3番」
長
「3番、森岡健治議員」
岡
いまほど町長の方から尐子化、教育長の方からも尐子化アットホー
ムの教育の良さという考え方もあるということ言われました。私たち
の年齢では、西校区だけで1クラス約40人くらいおりました。大勢
の中で学生、学校生活を送りいろんな思い出があるわけです。未だに
私小学校の時、中学校の保育園の時からの遊び、悪いことして遊んだ、
また褒められたこと怒られたこと、たくさん記憶の中にあります。競
争心が、尐子化になるといわゆる生まれずらく、いわゆる競争心が尐
なくなるんじゃなかろうかと、いわゆる先生とワンツーマンになって
しまうという考えから、その子の子供一人一人が持つ魅力、能力、子
供たち自身が発揮できず埋もれさしてしまうのではないかと思いま
す。このことについて町長、教育長は子育てについて、実際親と意見
交換をどのくらい今までにされていったか、いわゆる学校教育、育て
という大きい考えの中で、そういう今からの尐子化について子供らの
尐子化のことそれから教育の在り方について相談されたか、話す機会
をもたれたかその辺をお聞かせ願ったらと思います。
もう1点は吉野の保育園。吉野生保育園なんですけどもいわゆる耐
震化に対しては1.06という数字があると言われましたが、今まで
自然災害で想定外という言葉がたくさん出てます。私はそういう考え
- 28 -
が想定外という言葉が出るでは困りますので、その辺も吉野生地区の
親とやはり相談して今後尐子化という中でどう保育園を存続さして
いくのか、いわゆるもう統廃合にするのかその辺含めた考え方を併せ
てお聞かせ願ったらと思います。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
尐子化、教育の在り方、保護者等のいろんな意見も聞いておるのか
という御質問でありますけれども、保育の在り方とか、小集団、小規
模の教育の在り方等については担当課長等もいろいろ現状の把握等
もしておるようでありますし、後ほど答弁をさしたいとこのように思
っておる次第であります。いずれにしても小規模校と大規模校、それ
ぞれメリットデメリットはあろうかと思います。南小学校のあの子供
たち、私は入学式あるいは卒業式、また学芸会そして運動会、いろい
ろ参りますけどもほんとに子供たちが一人一人が個性を発揮をして、
そしてまた同時に集団といいましょうか、そういう協調性を発揮しな
がらですね伸び伸びと、そして堂々と、一人一人がはっきりと主張し
て頑張っている姿を本当に目の当たりにいたしまして大変頼もしく
感じている次第でございます。ただ御指摘のとおり、切磋琢磨する中
で競争心とかそういう心の強さというか、そいう面等考えました時
に、小規模校と大規模校のそこらの問題もあるんかなという気はいた
しますけども、いずれにしても今の南小学校ではそういったようなこ
とをしっかりと先生方もまた地域の皆さんも、またそういったマイナ
ス面をですね皆でカバーをして、子供たちの素晴らしい育成に頑張っ
ていただいておるということを私はそのように受け止めておる次第
であります。しかしながら今後、将来の子供たちの数等の動向もみな
がらですね、要はやっぱり子供たちのためにどうあるべきかというこ
と基本におきながら、また保護者の意見また地域の意見等を聞きなが
ら、今後の在り方というのは検討をしていかなければならないとこの
ように思っておる次第であります。保育園の統廃合の問題につきまし
- 29 -
ては、平成23年度に保護者の意見等も聞きながらまたアンケート調
査も行っております。第4次の行政改革推進プランの中でもこの保育
園の再編成のことは、盛り込んでおるわけでありましてその段階の折
にですね、保護者の皆さまと十分に意見交換しながら、将来のこの吉
野生保育園の在り方についてどう考えるかについて検討をして参り
ました。当時の基本的な考え方としては、吉野生保育園の園児数が1
0人を下回った時再編成の時期ではないかなという意見が一番多か
ったと思っております。当時平成23年度時点では5ヶ年間は町内の
2園体制、松丸保育園と吉野生保育園の2園体制で運営をしていこう
ということで、それ以降に再編についてはまた園児の動向等々につい
て検討をしていこうとこういう方針が出ておったわけでございまし
て、そういう中でこの頃につきましてもですねちょうど平成26年度
は、今回の皆さんにもお願いしておりますけども、国も今緊急の子育
ての対策をいたしておりますけど、子供子育て支援事業計画これを策
定をする。いよいよ27年度から新子育ての新制度が開始されるとい
うことで、それに向けてこの子供子育て支援事業計画を策定すること
にしておりますし、そのために子供子育て支援会議を設置をするとい
うことにしておりますんで、そういった中でもいろいろな意見を集約
しながら今後の小学校保育園この在り方については検討をしていた
だきたいとこのように考えておるところでございます。
先般医療を考える会がございまして、四万十市の澤田先生をお招き
してお話を子育てのお話を聞きました。四万十市の実例を言われまし
たけれども四万十市の人口1万9千人ということでありますけれど
も、四万十町もですねやっぱり若者は先ほども出ておりましたけれど
もどうしても窪川の中心へ中心へとこういうことで移動をされて、周
辺部が非常に高齢化して尐子化が進んでおるということで、四万十町
毎年のようにですね、どこかでは小学校等の統合が行われているとい
うようなお話もされました。やはりそういうことで非常にその周辺部
の人口の減尐尐子化の減尐というのはほんとに厳しい状況であろう
- 30 -
とこのように思っておりますので、松野町も今後そういう町民の皆さ
ん保護者の意見、要は子供たちのことを基本において保育園教育の在
り方については、適切な取り組みをしていきたいとこのように思って
おりますので引き続き御指導御支援をお願い申し上げたいと思いま
す。
森 田 教 育 長
「議長」
議
「森田教育長」
長
森 田 教 育 長
先ほどの森岡議員の質問でございますが、保護者との話し合いを持
っているかということでありますが、学力向上につきましては学校で
の保護者との話し合いで我々教育委員会が入る立場ではないと思っ
ておりますが、おそらく統廃合の問題で話し合いをしてるかというこ
とだろうと思っております。南小学校の統廃合につきましては、今保
護者との話し合いは一切しておりません。ただ来年度26年度には児
童8名になる予定であります。また5、6年後には2名という今の現
状から推移しますと2名というような状況であります。このことは森
岡議員が危惧にされますように、2名になっても南小学校の存続いう
のは到底難しい問題であろうと思っておりますので、今後におきまし
ては、保護者、議会、地域の理解、そして欲を言えば今の校舎の後の
利活用等々いろいろな条件が整えば統廃合に向けて進めなくてはな
らないという状況にあるというのは我々考えておるところでありま
す。今後におきましては、先ほど申しましたような2名になる体制を
踏まえながら、保護者また地域との話し合いは持っていかなくてはい
けないと思っておる状況であります。
以上であります。
3
番
森
議
3
番
森
岡
「議長3番」
長
「3番、森岡健治議員」
岡
今ほど町長の答弁の中から地域住民の声が私の方にもいろいろと
聞かせていただいておるところなのですが、目黒地区、吉野地区、も
うそろそろ大勢の中で学ばしていただけたらという声が多く聞かれ
- 31 -
ます。今ほど教育長言われたように28年度2名の推定ということな
んですけども、それまでにその時期になって統廃合を検討していると
いろんな問題でじょじょに遅れが生じてくると思いますので、地域に
とって学校がなくなるというのはさびしいものです。そこで地域に合
わせた学校活用法、地域住民の意見を聞き、取り組んでいただきたい
と、これは早目にそういう計画をたてるいうのは悪いことじゃないと
思います。先をよんだ計画をたてていただきたい。こういうことが思
います。で、吉野生の生徒数も尐なくなってます。で、小学校ですか
入学される方も1名かなんかいう話も聞いてます。そういうことから
言うともう尐し考える時期が早くなるんじゃなかろうかと私は思い
ますが、その辺を含め今後検討をしていただきたいと。あともう1点、
体力精神力のことで、本町で中学校が新築されてプール撤去されまし
た。水泳は体力、精神力増進にはこれは素晴らしいスポーツだと思い
ます。将来町内の中からオリンピック選手が誕生するかもしれませ
ん。やはり設備がなし、学校教育の中で水泳がない、最初から施設が
ないいうような状態ですると、子供の多くの芽が摘んでしまうような
ことも考えれますので、中学校でプールがないいうのは私にとってち
ょっと不思議でならないのですが、今後この在り方についてもどう取
り組んでいくか最後にその町長のお考え方をお示し願ったらと思い
ます。
これで私の質問を終わります。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
はい最後に大変大きな御質問をいただきました。このことにつきま
しては中学を建て替える折に、議会からも強い要請も受けておるわけ
でございます。中学校の単体でのプールの維持運営活用については、
なかなか問題があると、場所的なこととか含めてですね、あの長年プ
ールをそのままにしてきたその跡地を太陽光発電の施設として整備
をしたということでありまして、その時にも議会からも我々理事者側
- 32 -
の考え方とも全く同じでありまして、この水泳というかプールの重要
性、これまさに御指摘のとおり子供たちの精神力また体力水泳という
のは全て全身を使う運動ですから、非常に有効なプールの機能という
のはあるわけでございますし、併せて町民の健康増進というか保健、
そういう意味にも非常に寄与するということでありますし、また観光
交流そういったような、いろんなその波及する施設でもあるとこのよ
うに考えておりますけれども、そのことについて26年度もですね町
民健康増進施設の検討ということで、ずっと去年からも取り組んでき
ておりますし、教育委員会は先般高知の方にも研修に捉えていただい
ておるようでありますし、担当職員もこのプールの調査等もやってく
れております。全国的ないろんな事例も把握をしてきておりますけれ
ども、やはりそのプールを総合的なプールを整備することになると、
これは相当な事業費もかかりますしその利用する背景に人口という
か、そういう人口のこととか今後のいわゆる運営のランニングコスト
というか経費とか、そういうこと非常にこれは大きな経費がかかって
参ります。そして屋外にするのか、室内にするのか、あるいは温水プ
ールにするのかそれぞれメリット、デメリットがあります。そういう
ことをですね今総合的に検討をし、また立地的なこととか運営の在り
方とか、これは直営でやるのか、あるいは公設民営でやるのか、いろ
いろ指定管理でやるのかいろいろ方法があろうと思います。そういう
ものも含めて将来候補として、やっぱり打ちたてていかなければなら
ない、その中で大きなプロジェクトでありますんで、町もいろいろほ
かの庁舎の建築とかいろいろ大きな構想もありますから、そういうも
のを総合的にですね踏まえていかなければならない、ちょうど時あた
かも平成27年度から本町の新総合計画の改定という時期もきてお
ります。そういう中で長期計画また長期の財政計画等も踏まえて、こ
の町民の総合プールというか健康増進施設を、これはその中で検討も
していきたいと思っておりますので、また議員各位におかれましても
そういう意味でいろいろ全国でもいろいろ先進事例もありますから、
- 33 -
そういうとこで研修等で深めていただきながら、これは非常に大きな
事業でありますので謝りのない方向性を出していきたいとこのよう
に思っておりますのでよろしくお願い申し上げたいと思います。
議
長
森岡健治議員の質問を終わり、これで一般質問を終わります。
議
長 ◆日程第4
報告第1号「松野町教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検
及び評価等の報告について」を議題とします。
教育委員長に報告を求めます。
谷 教 育 委 員 長
「議長」
議
「谷教育委員長」
長
谷 教 育 委 員 長
報告第1号「松野町教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検
及び評価等の報告について」御説明いたします。
この報告は、松野町教育委員会が委嘱しました、教育に関する事務
の点検・評価委員会が、教育委員会の事務全般について点検・評価を
実施し、その結果を松野町教育に関する事務の管理及び執行の状況の
点検及び評価報告書として取りまとめたもので、地方教育行政の組織
及び運営に関する法律第27条第1項の規定により、議会に報告する
ものであります。この評価の方法は、主に業務計画の項目に沿って、
はじめに教育委員会が自己点検・評価を行い、その内容について第三
者である評価委員が点検・評価し、取りまとめて戴いたものです。評
価委員には、眞田容子氏、岡本久人氏、沖留美子氏、山田修三氏の4
名に当たっていただきました。
評価の結果は、「達成している」「概ね達成している」「達成に向か
って進んでいる」「課題がある」の4段階で評価され、それぞれの項
目の右端に灰色の枠で囲んで表示しています。この分の右端の方に灰
色の枠で囲んで表示しております。また、それぞれの業務内容につい
て、教育委員会が行った自己点検・評価を「事務の執行状況及び自己
評価」として簡略に記載し、それらに対する評価委員会としての「意
見」も付されております。
- 34 -
1番目の教育総務に関する項目は、2ペ-ジに記載しております。
以下、2番目の学校教育の推進から6番目の文化行政の推進まで、詳
細についてはお目通しいただくようお願いいたします。なお、評価委
員会の全体を通しての意見としては、1ページ最下段にありますよう
に、「松野町がめざす「人心緑化の精神」を理念とした教育の実現に
向けた努力がなされています。なお、町民参加型イベントでは、中・
高校生ボランティアの参画、応援体制等意識改善を望むとともに、さ
らなる充実と改善を期待します。」と取りまとめていただいており、
教育委員会といたしましては、全体的には「概ね達成している」とい
う評価をいただいたのではないかと受け止めております。
最後になりますが4名の評価委員さんの御協力に対し、心からお礼
を申し上げますとともに、反省点や貴重な御提言等今後の事務の参考
にして、努力していきたいことを申し添えて、松野町教育に関する事
務の管理及び執行の状況の点検及び評価の報告といたします。
議
長
以上で、教育委員長からの報告を終わります。
議
長 ◆日程第5
議案第3号「工事請負契約の変更契約の締結について(松野中学校
改築工事)」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第3号「工事請負契約の変更契約の締結について」、提案理由
を御説明申し上げます。
本案は、去る平成24年10月 1 日に契約締結した松野中学校改築
工事において、施工中の諸事情により、土工事における掘削方法の変
更や外溝工事における国旗掲揚台改修の追加、解体工事における残材
処分経費の追加など、完成見込みによる設計内容の変更、追加工事に
伴い、請負金額を3千万4千285円増額し、変更後の請負契約を7
億9千5百99万8千785円とする変更契約を結ぼうとするもの
- 35 -
であります。この契約変更の締結にあたり、地方自治法第96条第5
項並びに議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関す
る条例の定めるところによりまして、議会の議決をお願いするもので
あります。
よろしく御審議の上、議決いただきますようお願い申し上げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
続いて討論を行います。
(討論
議
長
~
なし)
討論なしと認めます。
お諮りします。
ただいま議題となっております議案第3号は、即決したいと思いま
す。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
これから、議案第3号「工事請負契約の変更契約の締結について」
を採決します。
本案を原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(起立
議
長
~
全員)
起立全員です。
したがって議案第3号「工事請負契約の変更契約の締結について
(松野中学校改築工事)」は、原案のとおり可決されました。
議
長 ◆日程第6
議案第4号「特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改
正する条例」及び、議案第5号「職員等の旅費に関する条例の一部を
改正する条例」を一括議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
長
「議長」
- 36 -
議
阪
本
町
長
「阪本町長」
長
議案第4号「特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を改
正する条例」及び議案第5号「職員等の旅費に関する条例の一部を改
正する条例」につきましては、関連がありますので一括して提案理由
の御説明を申し上げます。
両案は、本町では行財政改革の一環として県内外の旅費に係る日当
を平成19年度から廃止をしておりました。県内の市町の状況として
は、県内の日当については12市町が本町と同様に廃止をしておりま
すが、県外日当については18市町が支給している状況にあります。
日当とは、一般的に勤務地を離れて業務に従事する出張時において、
精神的・肉体的疲労に対する慰労や諸雑費の補填の意味合いで支給さ
れるものであり、税法上では給料や賃金として扱われておらず、社会
通念上妥当な範囲に限り非課税とされているところであります。特に
県外出張におきましては、通常業務とは異なり精神的・肉体的疲労等
の負担も大きく、諸雑費の支出もあることや、大半の市町においても
県外日当を支給していること、また、監査委員からも見直しに対して
同様の意見もいただいていることなどから、平成26年度より改正す
る提案をするものであります。
ただし、他市町の支給額や本町の財政状況等を勘案すると、今後も
行財政改革を継続する必要性があることから、県内日当については引
き続いて廃止するものとし、県外日当のみ一般職・特別職ともに削減
前の額から5%削減した支給額に見直すものであります。
よろしく御審議いただき、議決賜りますようお願い申し上げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
ただいま議題となっております議案第4号及び議案第5号は、お手
元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託することに
- 37 -
したいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第4号「特別職の職員の給与及び旅費に関する条
例の一部を改正する条例」及び、議案第5号「職員等の旅費に関する
条例の一部を改正する条例」は、所管の常任委員会に付託することに
決定しました。
議
長 ◆日程第7
議案第6号「松野町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正
する条例」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第6号「松野町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正
する条例」につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。
地方公務員の給与の中心となるものは「給料」であり、条例により
定められた給料表のいずれかの額を給料として支給され、その給料表
は職務と責任の度合いを示す級を横糸、経験の度合いを示す号を縦糸
として構成されており、個々の職員の級や号給は規則で定められた基
準・方法に従い決定しています。地方公務員法第24条第1項には「職
員の給与は、その職務と責任に応ずるものでなければならない。」と
規定されており、職務の複雑、困難及び責任の度合いに応じて異なる
級を適用することによって、職務級の原則を反映する仕組みとなって
おります。
今回の改正内容でありますが、本町では5級制の給料表を適用して
おり、現状では県内及び四国内において5級制の給料表を適用してい
るのは本町を含み2町のみであり、多くの市町では6・7級制を導入
し、職員管理が行われております。地方分権による事務の権限移譲、
退職者の不補充等による職員数削減での業務遂行など、本町において
- 38 -
も、現在の5級制では職務の複雑、困難及び責任の度合いに応じて異
なる級を適用する「職務級の原則」に反映させることが難しい状況に
あることから、6級制を導入することで職務とその責任における適正
な管理を行おうとするものであります。
よろしく御審議いただき、議決賜りますようお願い申し上げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって議案第6号「松野町一般職の職員の給与に関する条例の
一部を改正する条例」は、所管の常任委員会に付託することに決定し
ました。
議
長 ◆日程第8
議案第7号「鬼北地域情報通信基盤設備条例の一部を改正する条
例」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第7号「鬼北地域情報通信基盤設備条例の一部を改正する条例
について」提案理由を御説明申し上げます。
鬼北地域情報通信基盤設備を新たに利用する者は、設備の運営及び
整備に要する費用に充てるため、引込端末の利用につき分担金を納付
することになっております。
今回、消費税法の一部改正により、平成26年4月1日から消費税
率が5%から8%に引き上げられることに伴い、税負担の適正な転嫁
- 39 -
を行う必要があることから、現行の分担金7万3千500円を7万5
千600円に改正するものであります。
以上、よろしく御審議いただき、議決賜りますようお願い申し上げ
ます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第7号「鬼北地域情報通信基盤設備条例の一部を
改正する条例」は、所管の常任委員会に付託することに決定しました。
議
長 ◆日程第9
議案第8号「松野町社会教育委員の定数、任期及び費用弁償支給条
例の一部を改正する条例」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第8号松野町社会教育委員の定数、任期及び費用弁償支給条例
の一部を改正する条例について説明申し上げます。「地域の自主性及
び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に
関する法律」いわゆる「第3次地方分権一括法」が平成25年6月1
4日に公布されたことに伴い、社会教育法の一部改正が行われまし
た。これまで法律で定めていた社会教育委員の委嘱の基準が削除さ
れ、当該委嘱の基準は文部科学省令で定める基準を参酌して条例で定
めることとされたため、松野町社会教育委員の定数、任期及び費用弁
償支給条例の一部を改正する必要が生じました。
- 40 -
改正の内容は、題名「松野町社会教育委員の定数、任期及び費用弁
償支給条例」を「松野町社会教育委員条例」に改め、第1条に設置規
定を、第2条に委員の選任に関し、学校教育及び社会教育の関係者、
家庭教育の向上に資する活動を行う者、学識経験のある者の中から委
嘱することを明記するものであります。
よろしく御審議をいただき、議決賜りますようお願い申し上げまし
て、提案理由の説明を終わります。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって議案第8号「松野町社会教育委員の定数、任期及び費用
弁償支給条例の一部を改正する条例」は、所管の常任委員会に付託す
ることに決定しました。
議
長 ◆日程第10
議案第9号「松野町青尐年問題協議会設置条例の一部を改正する条
例」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第9号松野町青尐年問題協議会設置条例の一部を改正する条
例について説明申し上げます。
この条例は青尐年の指導、育成、保護及び矯正に関する総合的施策
の樹立につき必要な重要事項を調査審議し、併せて施策の適切な実施
を期するために必要な関係行政機関相互の連絡調整を図ることを目
- 41 -
的として昭和37年に制定されたものであり、今回の改正は、根拠法
であります「地方青尐年問題協議会法」第3条の改正により、当該条
例を改正するものであります。
その内容につきましては、平成26年4月1日より青尐年問題協議
会の会長及び委員任命基準を定めていた法第3条の規定が削られる
ことにより、町で任命基準を新たに設定する必要があることから、所
要の改正を行うものであります。尚、当協議会の会長は町長をもって
充てることとし、委員定数につきましては、町議会議員をはじめ各関
係機関及び学識経験者を含め10人以内とさせていただいておりま
すことを申し添えます。
よろしく御審議を賜り、議決いただきますようお願い申し上げま
す。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第9号「松野町青尐年問題協議会設置条例の一部
を改正する条例」は、所管の常任委員会に付託することに決定しまし
た。
議
長 ◆日程第11
案第10号「松野町子供・子育て会議条例について」を議題としま
す。町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第10号「松野町子供・子育て会議条例の制定について」、提
- 42 -
案理由の説明を申し上げます。
本案は、平成27年4月施行予定の「子供・子育て支援新制度」に
向けて、地方版「子供・子育て会議」の運営に関し、必要事項を条例
で定めることとされていることから制定するものであります。
この会議は、子供の保護者をはじめ教育機関関係者等10名以内の
委員で組織し、「子供・子育て支援法」第77条第 1 項の規定に基づ
く審議会その他合議制の機関として設置するものであります。
よろしく御審議を賜り、御承認をいただきますようお願い申し上げ
ます。
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第10号「松野町子供・子育て会議条例について」
は、所管の常任委員会に付託することに決定しました。
議
長 ◆日程第12
議案第11号「松野町国民健康保険診療所使用料及び手数料条例の
一部を改正する条例」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第11号「松野町国民健康保険診療所使用料及び手数料条例の
一部を改正する条例について」、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、本年4月1日からの消費税及び地方消費税の税率の引上げ
に伴い、診療所に係る使用料及び手数料を引き上げるとともに、特定
- 43 -
療養費に係る療養基準の一部改正等の法改正に伴い、松野町国民健康
保険診療所使用料及び手数料条例の一部を改正するものであります。
よろしく御審議を賜り、議決いただきますようお願い申し上げま
す。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第11号「松野町国民健康保険診療所使用料及び
手数料条例の一部を改正する条例」は、所管の常任委員会に付託する
ことに決定しました。
議
長 ◆日程第13
議案第12号「万年荘設置及び管理条例の一部を改正する条例につ
いて」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第12号万年荘設置及び管理条例の一部を改正する条例につ
いて、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、滑床観光施設の中で最も古くシンボル的な施設であり、か
つ県道の終点という最も目立つ位置にある万年荘について、これまで
以上に有効な利用方法と付加価値を見いだし、もって滑床渓谷への入
込者に利便を提供するとともに観光産業の振興を図るために、条例の
一部を改正するものであります。
万年荘は、御承知のとおりユースホステルとして営業していた時期
- 44 -
が長く、これまで宿泊業務とそれに付随する飲食提供が中心でありま
した。しかし近年は、高級化、多様化する観光客のニーズに対応する
ことが困難となり、また森の国ホテルや森の国ロッジに機能が集中す
る中で、有効な活用方法を見つけることができず、指定管理者制度の
もとで半ば遊休施設となりつつありました。このような状況の中、一
昨年の「えひめ南予いやし博2012」を契機として導入されたキャ
ニオニングが、予想を超える好評を得て、滑床渓谷がアウトドアスポ
ーツの聖地として脚光を浴び始め、万年荘も観光と野外体験の窓口と
しての新しい需要が生じることとなりました。今回の条例改正は、こ
のような万年荘に対する渓谷利用者からの要請を受け止め、万年荘の
新しい可能性、方向性を条例に明確に位置付け、今後の滑床渓谷の発
展につなげることを目的とするものであります。
具体的には、万年荘が実施する主な事業として、観光や野外活動に
関する情報の提供、調査研究、普及などの取り組みとともに、滑床渓
谷で自然体験や野外活動を提供する各団体の取りまとめ、サポートに
もあたることとしており、その内容を条例第3条に規定しておりま
す。長きにわたる滑床開発の歴史の中で大きく貢献してきた万年荘
が、これまで以上にその存在価値を高め、新しい方向性で観光振興に
貢献できますように、よろしく御審議賜り、議決いただきますようお
願い申し上げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第12号「万年荘設置及び管理条例の一部を改正
- 45 -
する条例について」は、所管の常任委員会に付託することに決定しま
した。
議
長 ◆日程第14
議案第13号「松野町獣肉処理加工施設設置管理条例について」を
議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第13号「松野町獣肉処理加工施設設置管理条例について」、
提案理由を御説明申し上げます。
本案は、富岡部落内に建設を進めております松野町獣肉処理加工施
設について、その設置及び管理に関して必要な事項を条例で定めるも
のであります。
本町内で捕獲されたイノシシやニホンジカは、そのほとんどが狩猟
者によってその場で埋設処理されており、労力的に大きな負担となる
とともに資源的にも浪費されている状況でありました。このため、町
内で生息する有害鳥獣の個体数を調整するとともに、捕獲された野生
獣肉を地域の資源として有効に活用し、地域の活性化に結びつけるこ
とを目的として、獣肉処理加工施設を整備することといたしました。
条例の内容を具体的に御説明いたしますと、まず、この松野町獣肉処
理加工施設の設置の目的は、松野町内で捕獲した有害鳥獣を地域資源
として活用し、イノシシおよびニホンジカの解体処理作業並びに精肉
加工を行い、鳥獣被害防止並びに獣肉の特産品化により地域の活性化
に寄与することであります。
次に、本施設の正式名称は、松野町獣肉処理加工施設とし、所在地
は松野町大字富岡719番地で、旧ガラス工房施設の一部を再利用し
ます。この施設で取り扱うことのできる獣肉は、原則として、町内の
猟友会員が狩猟のために捕獲した、あるいは鳥獣被害対策実施隊が駆
除のため捕獲したイノシシおよびニホンジカとしております。なお、
- 46 -
この施設の管理は、指定管理者が行うことができることとし、その業
務は、条例第5条に規定しております。以降、施設の営業時間、休業
日、指定管理者の義務等について、それぞれ規定をしております。本
町の基幹産業である農業において、非常に大きな障害となっておりま
す鳥獣被害について、本施設の整備は、その軽減のための確実な解決
策となると考えています。
よろしく御審議賜り、議決いただきますようお願い申し上げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第13号「松野町獣肉処理加工施設設置管理条例
について」は、所管の常任委員会に付託することに決定しました。
ここでしばらく休憩をします。
(休憩
12:00
議
長
議
長 ◆日程第15
~
13:30
休憩前に引き続き会議を開きます。
(12:00)
再開)
(13:30)
議案第14号「松野町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例
について」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第14号「松野町簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例
- 47 -
について、提案理由の説明を申し上げます。
本条例は、平成26年4月 1 日より消費税法が一部改正され、消費
税率が5%から8%に引き上げられることになったため、水道使用料
につきましてもそれに対応するために、条例改正を行うものでありま
す。
以上、よろしく御審議賜り、議決いただきますようお願い申し上げ
ます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第14号「松野町簡易水道事業給水条例の一部を
改正する条例について」は、所管の常任委員会に付託することに決定
しました。
議
長 ◆日程第16
議案第15号「松野町ふれあい交流館(交流部門)の指定管理者の
指定について」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第15号「松野町ふれあい交流館(交流部門)の指定管理者の
指定について」、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、地方自治法第244条の2第3項の規定により、JR松丸
駅構内の松野町ふれあい交流館のうち交流部門について、NPO法人
森の国ネットを指定管理者にしようとするものであります。松野町ふ
- 48 -
れあい交流館の交流部門は、観光案内所のほか展示ギャラリー、コン
コースなどが含まれ、これまで緊急雇用創出事業で短期雇用していた
観光宣伝隊が事務所として使用し、施設の清掃、JRの切符の委託販
売等を兼務してきました。しかし、緊急雇用創出事業が本年度をもっ
て廃止、観光宣伝隊は解散することから、これに替わる管理体制が必
要となっております。一方で、財団法人松野町観光公社が平成24年
度に解散した後、行政と連携して公益的な観光事業を推進する組織が
不在となっており、行政と民間を結ぶ柔軟性と機動性を持った公益観
光組織の必要性が高まっています。また、近年本町では、農家民宿の
新規開業やキャニオニングをはじめとする体験プログラムの充実な
ど、新しい観光交流事業への取り組みが開始されていますが、単品で
は情報発信力、市場競争力化に不足しており、これらをパッケージに
した旅行商品の開発、それを担う着地型エージェントの設立が急務と
なっています。更に、特産品開発の分野においても同様で、現状では
零細事業者や町外業者に頼っている特産品の製造において、販路開拓
や販売促進といった営業部門を代行する専門組織があれば、今後の展
開が大きく開けてくると予想されます。以上のような状況から、平成
26年度からの松野町ふれあい交流館の交流部門につきましては、単
に施設を維持管理するだけの指定管理者ではなく、そこを拠点として
本町の公益観光を担ってくれる組織、つまり観光部門における行政の
ベストパートナーとして機能できる組織を選択すべきであると考え、
特定非営利活動法人森の国ネットを指定管理者に指定するものであ
ります。
具体的な指定の内容につきましては、管理を行わせる公の施設の名
称は「松野町ふれあい交流館(交流部門)」、指定管理者となる団体の
名称は「特定非営利活動法人森の国ネット」、指定の期間は「平成2
6年4月1日から平成31年3月31日まで」の5ヵ年間としていま
す。
なお、この指定にあたりましては、「松野町公の施設に係る指定管
- 49 -
理者の指定手続等に関する条例」第5条の規定により、公募によらず、
特定非営利活動法人森の国ネットを指定管理者の候補者として選定
しております。これは、同条に定める「地域等の活力を積極的に活用
した管理を行うことにより、事業効果が相当程度期待できる」事例で
あると判断したためであります。この裏付けとして、森の国ネットの
役員構成の中に、松野町商工会、森の国グリーンツーリズムクラブ、
フォレストキャニオン、滑床を愛する会、松野まちづくり青年会議、
森の国ホテル、虹の森公園、森の国エコツーリズム推進協議会、松野
町農林公社、松野町旅客運送業組合といった町内の観光および物産に
関係するほとんどの団体の代表者、いわゆる利害関係者の皆さんにも
参画していただくようにしており、既に内諾もいただいております。
このため、町内で森の国ネットと同様の公益観光の機能を持つ法人が
設立され、競合する可能性は非常に低く、更に森の国ネットの意思決
定は町内の観光分野の関係者の総意に基づくものとなることから、公
共性は十分に担保できるものと判断をしております。
住民との協働をテーマにした「森の国観光戦略」の新しい展開の中
で、その重要な役割を担うNPO法人森の国ネットが第一歩を踏み出
し、今後の観光交流による地域活性化に大きく貢献できますように、
よろしく御審議賜り、議決いただきますようお願いを申し上げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第15号「松野町ふれあい交流館(交流部門)の
指定管理者の指定について」は、所管の常任委員会に付託することに
- 50 -
決定しました。
議
長 ◆日程第17
議案第16号「松野町滑床観光施設に係る指定管理者の指定の一部
変更について」を議題とします。町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第16号「松野町滑床観光施設に係る指定管理者の指定の一部
変更について」、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、議案第12号「万年荘設置及び管理条例の一部を改正する
条例」にも関連いたしますが、万年荘の新しい可能性、方向性の発揮
を目指して、観光や野外活動に関する情報の提供、調査研究、普及な
どの取り組みとともに、滑床渓谷で自然体験や野外活動を提供する各
団体の取りまとめ、サポートなどを展開していく場合、万年荘を現行
の指定管理者から切り離した方が良いという判断のもと、提案するも
のであります。
平成24年3月の臨時議会におきまして、滑床観光施設の指定管理
者につきましては、平成28年度末までの5年間、株式会社共立メン
テナンスを指定するとの議決をいただいておりましたが、先ほど申し
上げましたとおり、万年荘に求められる機能が大幅に変化している中
で、共立メンテナンスには宿泊施設である森の国ホテルおよび森の国
ロッジの健全経営と、公衆トイレや駐車場など付帯施設の管理に専念
していただき、万年荘につきましては一度指定管理の対象から除外し
て、新たに専門的かつ公共的な団体に指定替えをしたいとの考えであ
ります。
以上、よろしく御審議を賜り、議決いただきますようお願い申し上
げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
- 51 -
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第16号「松野町滑床観光施設に係る指定管理者
の指定の一部変更について」は、所管の常任委員会に付託することに
決定しました。
議
長 ◆日程第18
議案第17号「万年荘の指定管理者の指定について」を議題としま
す。町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第17号万年荘の指定管理者の指定について、提案理由を御説
明申し上げます。
本案は、地方自治法第244条の2第3項の規定により、万年荘の
指定管理者に、NPO法人森の国ネットを指定しようとするものであ
ります。このことは、先ほどの議案第16号「松野町滑床観光施設に
係る指定管理者の指定の一部変更」と連動するものであり、その提案
理由で御説明したとおり、万年荘の位置付けが大きく変わりつつある
状況の中で、求められる機能を十分に発揮するためには、これからの
本町の公益観光を担う組織として、住民主導で生まれ変わる特定非営
利活動法人森の国ネットを、指定管理者として指定することが妥当で
あるとの判断から、提案するものであります。
具体的な指定の内容につきましては、管理を行わせる公の施設の名
称は「万年荘管理棟」、指定管理者となる団体の名称は「特定非営利
活動法人森の国ネット」、指定の期間は「平成26年4月1日から平
成31年3月31日まで」の5年間としております。
なお、この指定にあたりましては、松野町ふれあい交流館(交流部
- 52 -
門)の場合と同じく、「松野町公の施設に係る指定管理者の指定手続
等に関する条例」第5条の規定により、公募によらず特定非営利活動
法人森の国ネットを指定管理者の候補者として選定をしております。
このことにつきましては、議案第15号の説明と重複しますが、森の
国ネットの役員構成の中に、滑床渓谷内で観光体験を提供している森
の国グリーンツーリズムクラブ、フォレストキャニオン、滑床を愛す
る会、松野まちづくり青年会議、森の国ホテル、森の国エコツーリズ
ム推進協議会の6団体の代表者が含まれる予定であり、万年荘の運営
がそれらの団体の合意のもと、円滑かつ中立的に行われると判断した
ためであります。
以上、よろしく御審議を賜り、議決いただきますようお願い申し上
げます。
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第17号「万年荘の指定管理者の指定について」
は、所管の常任委員会に付託することに決定しました。
議
長 ◆日程第19
議案第18号「松野町獣肉処理加工施設の指定管理者の指定につい
て」を議題とします。
町長に提案理由の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第18号松野町獣肉処理加工施設の指定管理者の指定につい
- 53 -
て、提案理由を御説明申し上げます。
本案は、地方自治法第244条の2第3項の規定により、松野町獣
肉処理加工施設の指定管理者に、特定非営利活動法人森の息吹を指定
しようとするものであります。特定非営利活動法人森の息吹は、松野
猟友会、目黒猟友会に所属する町内の狩猟者が中心となって構成して
いる組織で、昨年8月に設立されています。これまで、鳥獣被害対策
を総合的に推進する専門的な組織として集落座談会の開催など積極
的な活動を展開しており、町内の野生鳥獣の生息域、捕獲や獣肉の活
用などについても専門的な知識と経験を有しております。また、今回
整備した獣肉処理加工施設での処理につきましては、捕獲後直ちに放
血して搬入しなければ品質の低下を招くことから迅速な対応が必要
でありますが、捕獲から加工処理までの一連の工程を、効率的かつ衛
生的に行えるノウハウを持っており、施設の管理運営に最適の組織で
あると認識をしております。具体的な指定の内容につきましては、管
理を行わせる公の施設の名称は「松野町獣肉処理加工施設」、指定管
理者となる団体の名称は「特定非営利活動法人森の息吹」、指定の期
間は「平成26年4月1日から平成31年3月31日まで」の5年間
としています。
なお、この指定にあたりましては、「松野町公の施設に係る指定管
理者の指定手続等に関する条例」第5条の規定により、公募によらず
特定非営利活動法人森の息吹を指定管理者の候補者として選定をし
ております。このことにつきましては、施設の管理運営が有害鳥獣の
捕獲を大前提としており、猟友会を母体に松野町鳥獣被害対策実施隊
と表裏一体の活動をしている森の息吹以外に適当な管理者は見当た
らず、かつ町内産業への波及効果、行政や商工会等との協力体制の構
築などの面からも森の息吹が最適であると客観的に認められること
から、1社選定をしたものであります。
以上、よろしく御審議をいただき、議決賜りますようお願い申し上
げます。
- 54 -
議
長
これから、本案に対する質疑を行います。
(質疑
議
長
~
なし)
質疑なしと認めます。
お諮りします。
本案は、お手元に配布の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に
付託することにしたいと思います。御異議ありませんか。
(異議なしの声)
議
長
異議なしと認めます。
したがって、議案第18号「松野町獣肉処理加工施設の指定管理者
の指定について」は、所管の常任委員会に付託することに決定しまし
た。
議
長 ◆日程第20
議案第19号「平成26年度松野町一般会計予算」以下、議案番号
の順を追い、議案第25号「平成26年度松野町後期高齢者医療保険
事業特別会計予算」まで7会計の、平成26年度当初予算を一括議題
とします。
町長に、提案理由並びに、予算編成方針の説明を求めます。
阪
本
町
議
阪
本
町
長
「議長」
長
「阪本町長」
長
議案第19号から第25号まで、平成26年度松野町一般会計予算
ほか、特別会計6会計の当初予算の概要並びに町政の基本方針と重点
施策について説明を申し上げます。
昨年11月27日、2期目の町政を担当させていただいてから、1
年4ヶ月が経過いたしました。平成26年度へ臨むに当たり、時代の
変革への対応と、町民の皆様から寄せられました付託の重みを改め
て、厳粛に受け止め、使命と責任を痛感し、新たな決意をもって、取
り組む所存であります。そのためには、引き続いて、現場第一主義で、
たえず問題意識を持ち、無駄を省き、改善、改革、チャレンジ精神を
持って、職員一丸となり、スピード感と実行力のある森の国輝ける未
- 55 -
来づくり第2章夢を形に、地域再生への挑戦、誇りと愛着の持てる協
働のまちづくりに、全身全霊を尽くして参りたいと考えております。
特に平成26年度は、大きな柱として命を守る防災、減災対策、若者
定住対策と子育て支援、農政の大改革への対応を中心に、選択と集中、
優良財源の確保による活性化事業と財政の健全化を基本に、産業も保
健福祉も、環境も教育もすべて連動することにより、未来への重点投
資と、地域課題等への目配り、気配り、地域力を結集してキラリと光
る活力と潤いに満ちたまちづくりに熟慮断行、最善の努力を傾注して
参る所存であります。重点施策目標、そういったことを反映した予算
を編成をしたところでございます。さて、国の動向でございますけれ
ども、我が国の経済を見ますと、大胆な金融政策、機動的な財政政策、
民間投資を喚起する成長戦略の「三本の矢」の効果もあって、実質G
DPが4四半期連続でプラス成長するなど、日本経済は着実に上向い
ておりますが、他方、景気回復の実感は、中小企業・小規模事業者や
地域経済には未だ十分浸透しておらず、また、業種ごとの業況にはば
らつきがみられ、物価動向についてもデフレ脱却は道半ばでありま
す。現下の我が国の財政状況は、尐子高齢化等の要因によって悪化が
続く中、リーマンショック後の経済危機への対応、東日本大震災への
対応等が重なり、近年著しく悪化が進み、極めて厳しい状況にある中、
国の平成26年度予算は、社会保障を始めとする義務的経費等を含
め、聖域なく予算を抜本的に見直した上で、経済成長に資する施策に
重点化を図るとし、このため、新しい日本のための優先課題推進枠で
要望された施策を始めとして、その内容を精査し、民間需要や民間の
イノベーションの誘発効果が高いもの、緊急性の高いもの、規制改革
と一体として講じるものを重視しつつ、真に必要な施策に予算を重点
化するとしております。また、平成25年度補正予算と一体的に編成
することで、本年4月からの消費税率の引き上げに伴う反動減を緩和
して、景気の下振れリスクに対応するとともに、その後の経済成長力
の底上げと好循環の実現を図り、持続的な経済成長につなげるとして
- 56 -
おります。国の平成26年度一般会計予算は、経済再生・デフレ脱却
と財政健全化をあわせて目指す予算、社会保障・税一体改革を実現す
る最初の予算として編成され、その規模は、95兆8千823億円、
前年度比3兆2千708億円、3.5%の増となっており、歳入では、
税収を消費税率の引き上げに伴う4兆5千350億円の増を含み約
50兆円、前年度比6兆9千億円、16.0%の増とする一方、公債
金を41兆2千500億円、前年度比1兆6千億円、3.7%の減と
して、公債依存度を前年度より3.3%改善するなど、財政健全化も
着実に前進させることとしております。また、一般歳出では、消費税
増収分を活用した社会保障4経費の充当分約3千800億円の増を
含む社会保障関係経費の増などにより、7.1%増の約56兆5千億
円に増加しており、このうち、公共事業関係費は、12.9%の増と
なっておりますが、社会資本整備事業特別会計の廃止の影響等を除く
実質的な伸び率は、1.9%の増となっているところであります。次
に、国の地方財政対策でございますが、国においては、経済再生に合
わせて、リーマンショック後の危機対応モードから平時モードへの切
替えを進めていく必要があるとして、地方財政計画における歳出の特
別枠や地方交付税の別枠加算を見直すなど、歳入・歳出両面における
改革を進めることとしております。平成26年度の地方財政計画で
は、地方税収や地方交付税の原資となる国税収入が一定程度増加する
とともに、国の取り組みと歩調を合わせた歳出抑制を図る内容として
おりますが、社会保障関係経費の自然増や公債費が高い水準で推移す
ることなどにより、その財源不足額は10兆5千938億円に達する
と見込まれております。このため、国の地方財政対策では、社会保障
関係費の充実分等や緊急防災・減災事業のほか、地域経済の活性化に
対応する財源を含め、地方が安定的に財政運営を行うことができるよ
う、一般財源の総額について、前年度の水準を相当程度上回る額を確
保するとしておりますが、平成26年度の地方交付税総額は、地方税
や地方譲与税の増収などを反映し、地方公共団体に交付される、国の
- 57 -
出口ベースでは、対前年度比1千769億円、1.0%減の16兆8
千855億円となったところであります。
次に県の予算編成でございますが、知事の公約実現を図るため、更
なる実需の追及により、地域経済の活性化に注力するとともに、南海
トラフ巨大地震等の発生に備えた、防災・減災対策の推進に引き続き
最優先で取り組むとし、また農林水産業の振興やえひめ国体の準備な
ど、重要課題への対応を加速させるとともに、消費税率の引上げを踏
まえ、国の経済対策に即応した2月補正予算と合わせ、県内の景気・
雇用の下支えに配慮した切れ目のない対策を講じるとしております。
また、編成にあたっては、県民のニーズ等を踏まえながら、選択と集
中を徹底し、依然先行きが不透明な県財政の健全化に目配りをしつ
つ、愛顔枠や防災・減災強化枠を大幅に拡充するなど、上昇から飛躍
に向けた予算編成とされております。平成26年度一般会計予算は6
千71億円で、前年度比94億円、1.6%増の積極的な予算として
おり、当初予算が6千億円を超えるのは、平成23年度以来3年ぶり
となっているところであります。歳入では、県税が業績回復に伴う法
人関係税の増などにより、前年度比9.7%増の1千276億円、地
方交付税は、県税収入の増により1.0%減の1千656億円、県債
は前年度比4.6%減の787億円の発行とし、前年度に引き続いて
県債依存度を減尐させておりますが、財源不足への対応として、財政
基盤強化積立金や県債管理基金を合せて31億円取り崩しておりま
す。歳出では、人件費が特別職の給与カットや教職員定数の減などに
より、前年度比2.0%減の1千723億円、公債費では、元金償還
額の増により、前年度比0.7%増の906億円、社会保障関係経費
は、子育て支援の充実や高齢化の進行などにより、前年度比4.7%
増の855億円、普通建設事業費は、JR松山駅付近連続立体交差事
業費や県立学校耐震化の増などにより、4.9%増の884億円を計
上をされております。また、歳出の特別枠では、愛顔枠には、77事
項に約46億円を配分し、えひめ国体に向けた市町等競技施設整備へ
- 58 -
の支援や愛媛マルゴト自転車道の整備、しまなみ海道・国際サイクリ
ング大会と「瀬戸内しまのわ2014」の実施、台湾チャーター便の
推進などに取り組む一方、防災・減災強化枠には35事項に120億
円を配分し、県立学校の耐震化や市町への避難所資機材整備と民間建
築物の耐震改修への支援、緊急避難道路の整備と河川、海岸、港湾施
設等の改修費などを盛り込まれております。
次に、町の予算編成でありますが、平成26年度の一般会計当初予
算は、地域の防災力を高めるための防災・減災対策の充実や農林業の
再生・付加価値化と鳥獣被害対策、広域連携と地域資源の活用による
商工観光業活性化ほか、尐子高齢化に対応した子育て支援、生きがい
健康福祉の充実など、町が抱える懸案事項への対処と地域活性化を主
眼として編成した結果、前年度と同額の29億6千600万円となっ
たところであります。歳入の自主財源では、町税が新築家屋数の増に
よる固定資産税の増や、コンビニエンスストアの開店に伴う、たばこ
売上本数の増と県税との配分率の変更によるたばこ税の増などによ
り、前年度比2.0%増の2億5千590万9千円、分担金及び負担
金は、中山間地域総合整備事業の受益者分担金の増により9.5%増
の2千953万6千円、使用料及び手数料は、町営住宅使用料の減に
より2.5%減の3千725万円、財産収入は、携帯電話等エリア整
備事業に係る移動通信用鉄塔施設貸付金の減により44.2%減の2
78万3千円、繰入金は、庁舎建設基金積立金3千500万円の財源
を、財政調整基金の繰入れにより対応したことから、1,433.2%
増の3千744万1千円、諸収入は、市町振興協会交付金や鳥獣被害
防止緊急捕獲等対策事業費補助金の増により17.7%増の3千87
7万5千円、繰越金は最終の財源調整により、1千600万円の計上
となり、これら自主財源の総額は前年度比6千156万7千円増の4
億1千849万5千円で、歳入構成比は14.2%となっております。
依存財源では、地方譲与税及び利子割交付金等の各種交付金は、前年
度決算見込ベースに地方財政計画の伸び率等を反映させ、合計では前
- 59 -
年度比120万円、1.5%の増としており、主要財源である地方交
付税は、リーマンショック後に設けられた、歳出特別枠及びそれに伴
う国の別枠加算について、一部縮小されたものの、地域の元気創造事
業費を新たに創設するなど、実質的には従来の特別枠の水準が確保さ
れておりますが、地方税収の増などにより、国の出口ベースでは、前
年度比1千769億円、1.0%減となっており、本町の交付見込額
は、国の推計乗率等による試算の結果、乗率の割落としや町債の償還
額減尐に伴う公債費算入額が減額となる一方で、町税収入等が増収と
なるため、平成25年度決算見込額に比べ5千700万円、3.4%
減の16億3千万円程度と推計しております。この内、当初予算では、
全ての財源調整後、16億 1 千万円を計上したことから、年度途中の
補正財源としては約2千万円を保留している状況であります。国庫支
出金は、消費税率引上げに伴う低所得者の負担や子育て世帯への影響
を緩和する観点から、国が全額国費で措置する臨時福祉給付金と子育
て世帯臨時特例給付金のほか、道路改良事業等に係る社会資本整備総
合交付金の増により、前年度比26.3%増の2億4千395万9千
円、県支出金は、集落・避難路保全斜面地震対策事業費補助金や県知
事、県議会議員選挙委託金の増により、9.3%増の2億1千624
万5千円となっております。町債では、過疎対策事業債が、虹の森公
園改修事業費の減により、前年度比1億4千900万円の減、辺地対
策事業債は、道路改良事業費の増により660万円の増、防災対策事
業債は、集落・避難路保全斜面地震対策事業費の増により、1千79
0万円の増、臨時財政対策債は、国の地方債計画の伸び率を反映して、
1 千399万8千円の減としており、全国防災事業債は、東小学校体
育館の耐震補強事業分として、2千440万円を計上し、町債全体で
は、25.0%減の3億9千670万円の発行を見込んでおります。
歳出では、義務的経費のうち人件費は、地域おこし協力隊の導入など
により、前年度比1.6%増の5億8千885万円を計上し、公債費
は、新規地方債の発行抑制策の効果により、前年度比9.0%減の4
- 60 -
億945万9千円となっております。普通建設事業などの投資的経費
の主なものは、農林公社発芽室・養生室改修事業のほか、中山間地域
総合整備事業、広域基幹林道整備事業、道路改良事業、道路舗装修繕・
橋梁修繕事業、がけ崩れ防災対策事業、民間木造住宅耐震改修事業、
目黒消防車庫改築事業、東小学校体育館耐震補強事業、中学校体育館
用トイレ建設事業、史跡河後森城跡環境整備事業などで、前年度比2
8.5%減の4億4千541万2千円となったところであります。こ
のほかの政策的な経費は、重点施策に基づいてソフト事業を中心に編
成しており、社会保障・税番号制度への対応や庁舎建設に向けた庁舎
建設基金の積立、消費税率引上げに伴う負担軽減を図る臨時福祉給付
金と子育て世帯臨時特例給付金の支給、子ども・子育て会議の設置を
始めとする子育て支援施策の拡充や、不法投棄防止に係る監視カメラ
の設置、自然再生エネルギー勉強会の開催と家庭用燃料電池等の購入
に対する助成、地域おこし協力隊の受入れと農業支援体制の強化、鳥
獣被害対策の拡充と有害獣解体処理施設の運営、予土県境地域の連携
によるサイクリングイベントの開催、地域防災力の向上を図る地域防
災計画の改訂とハザードマップの作成、第25回桃源郷マラソン記念
大会の開催など、国県補助金や過疎対策事業債のソフト事業分を有効
に活用しながら実施することとしております。また、特別会計6会計
の当初予算規模は17億5千110万円で、前年度比740万円、0.
4%の減となり、一般会計を合わせた全会計の当初予算規模は47億
1千710万円、前年度比740万円、0.2%減となったところで
あります。
次に、町政の基本方針と重点施策について申し上げます。町政の基
本施政方針は「森の国のまちづくり第2章~夢を形に、地域再生への
挑戦、愛顔あふれる希望と活力あるまちを目指して」とし、基本方針
を森の国輝ける未来づくり、誇りと愛着の持てる協働のまちづくりと
しております。重点施策目標には5項目を掲げ、まず、産業の振興に
よる所得向上、経済活性化、雇用対策につきましては、基幹産業であ
- 61 -
る農林業が、生産者の高齢化と担い手不足、鳥獣被害の増加や耕作放
棄地による農地の荒廃が進む中にあって、農産物価格が低迷する一
方、生産資材価格は高騰し、生産者の経営は大変厳しい状況となって
おります。このため、国においては平成26年度を農政改革元年と位
置付け、農地中間管理機構の創設、経営所得安定対策の見直し、水田
フル活用と米政策の見直し、日本型直接支払制度の創設の4つの改革
を柱として、足腰の強い農業の実現とともに、農業・農村の有する多
面的機能の発揮に取り組むこととしております。このような状況の
中、低迷する基幹産業再生のため、地域農業存続の鍵となる農地開発
団地再生プロジェクトによる特産果樹等の生産拡大や高齢者向け新
規軽量作目の産地化に取り組むほか、森の国ブランド化事業を柱とす
る循環型、地域内完結型6次産業の振興により、耕作放棄地の解消と
農家所得の向上を図るとともに、「人・農地プラン」に基づく担い手
の確保や地域おこし協力隊の活用・育成支援による既存特産作目の再
生など、農産品を純粋につくるから、いかに売るかまでを見据えたブ
ランド化の推進により、一層の創意工夫を高めていくための農業支援
体制の充実を図ります。更に、虹の森公園青空市場を農業振興のテス
トケースとして捉え、生産者の現況調査と営農指導、集出荷に対する
支援、消費者ニーズの還元、更には加工品開発への誘導などを総合的
に推進し、今後の地域農業のあり方や6次産業の振興方策を実証して
参ります。生産基盤の整備では、県営中山間地域総合整備事業と広域
基幹林道開設事業を推進するほか、搬出間伐の促進や造林事業に対す
る支援など、森林整備と儲かる林業への構造改革を進め、また、農業
者自らが農地を守っていく自主的な取り組みを支援するため、既存の
中山間地域等直接支払制度と新設された日本型直接支払制度を組み
合わせて、農地の保全及び農業用施設の機能向上、長寿命化のための
共同活動を後押ししていきます。更に、農地中間管理機構と連携して
農地の流動化を図り、担い手への農地利用の集約化、規模拡大ととも
に、近年増加している耕作放棄地の解消に努めて参ります。鳥獣被害
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対策では、猟友会が中心となって組織しているNPO法人と鳥獣被害
対策実施隊が一体となった総合的な対策を実施するとともに、獣肉処
理加工施設の効率的な運営と広域連携事業による防護対策施設の設
置など、鳥獣害に強い集落づくりに努めます。商工業においては、近
年、町外の郊外型大型店舗へ消費者が流れており、商店街の消費者確
保のためには、新たな魅力創造が必要となっており、身近な商業環境
の充実や地域密着型のサポートをしていく必要があります。また、雇
用の創出を最大の目標として、企業の誘致や人材育成、事業者のスキ
ルアップ、新分野進出に対する支援を積極的に推進します。更に、商
工業者や農業者が特産品開発などの6次産業に取り組む場合、市場調
査や販路開拓、設備導入などについて積極的に支援するとともに、商
工会、農林公社、誘致企業、観光施設の指定管理者等と連携協力して、
農林業、商工業、観光交流産業が一体となった森の国の産業おこしを
強力に推進します。また、自然、歴史、文化等を活用した体験型観光
産業とアウトドアスポーツを核とした予土地域連携事業に取り組む
とともに、民間企業やNPO法人、支援組織等との協働による観光交
流事業の推進をはじめ、グリーンツーリズム事業、関連まちおこしイ
ベント等の開催による地域活性化を図って参ります。
次に保健福祉の充実による健康長寿の町づくりでは、尐子高齢化、
核家族化の進行や就労形態の変化により、社会構造が急激に変動して
いる現在、生活支援に関する町民の意識は高まり、福祉サービスへの
ニーズも多様化しております。子どもから子育て世代、障がい者や高
齢者まで、すべての人が住み慣れた地域で安心して暮らし住み続けら
れるためには、障がい等のある人もない人も地域で共に暮らせる町づ
くりの理念に基づき居住環境づくりが必要であり、それには福祉に関
する地域住民の協力が不可欠であることから、より一層の地域コミュ
ニティの醸成が求められております。そのため、地域全体で支え合う
高齢者等の地域見守りネットワーク体制の強化と関係機関との連絡
調整のほか、子ども・子育て会議の設置などにより、地域に密着した
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保育の実施、保護者のネットワークづくりや仕事と子育ての両立支
援、子ども医療費の無償化、学童保育のあり方検討など、母子保健と
の連携を図りながら切れ目のない魅力ある子育て支援事業を進める
とともに、日常生活援助サービスの充実を図ります。また、誰もが健
康で自立した生活が送れるよう、保健・医療・福祉の連携のもと、生
涯にわたる健康づくりをはじめ、生活習慣病・がん予防・感染症対策
を推進するほか、地域医療の確保とすべての町民の健康を支える地域
包括ケア体制の充実や在宅サービスと介護予防活動の強化に取り組
むとともに、町民健康増進施設等整備構想の検討を行います。特に医
師確保対策につきましては、県をはじめとする関係機関団体への働き
かけを行うなど、引き続き医師不足解消に向けた取り組みを行う所存
であります。
次に防災対策並びに定住環境整備による安全安心、快適、住みよい
町づくりでは、近い将来において、南海地震などの災害の発生が懸念
されている中で、住みよさと安心感のある町づくり、災害に強いまち
づくりは喫緊の課題であり、このため防災危機管理に係る内部体制の
充実を図るとともに町民・地域・行政と協働による連携を強化し、自
主防災会、防災士の育成と活動支援を行うほか、各種関係機関との緊
密な連携を図りながら地域防災力の向上に努めます。具体的な減災に
向けた取り組みとして、ソフト面では、愛媛県地域防災計画の改定に
伴い、初動体制の確立、避難誘導、・情報収集体制の構築、公共施設
の耐震化など、全町隅々に亘る有事に対応した地域防災計画の見直し
を行うとともに、BCP計画の策定や防災ハザードマップと啓発冊子
を作成し、ハード面では、がけ崩れ防災対策事業、治山・治水事業の
計画的推進、教育施設、消防施設、防災拠点となる公共施設の耐震化
を推進するほか、民間木造住宅の耐震化を促進するための諸施策を行
って参ります。また、地域公共交通では、利用実績とニーズに即した
地域交通体系の見直しと改革に取り組むとともに、交通安全施設の整
備をはじめ、国道・県道・主要町道等の未改良区間の整備、老朽区間
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の舗装修繕、橋梁修繕計画を策定し、順次推進することにより安全安
心な地域づくりを推進いたします。若者等の定住施策では、各種奨励
制度や定住住宅の建設など、総合的な施策を展開する必要があること
から、定住促進計画の策定に取り組むほか、自然再生エネルギーの導
入については、町民、産業界、行政が一体となった自然再生エネルギ
ーの活用検討を行うため、小水力、太陽光、バイオマス、風力等発電
などの調査研究に取り組む所存であります。次に「地域に根差した心
豊かな教育と歴史文化の創造」では、尐子化の進行に伴い、地域の児
童生徒数は大きく減尐しており、今後、教育水準や教育活動を維持向
上するためには、適切で効果的な対応が求められている中で、学校の
実情に応じた教育環境、教育水準の維持充実を図るとともに、町内に
あるすばらしい自然・歴史・文化など、地域の優れた特色を生かした
教育を推進し、個性と創造力豊かな児童生徒の育成を目指します。こ
のため、自然に感謝し、自然との共生を目指す「人心緑化」精神と人
権尊重を教育の基本理念として、「森の国まつの」の豊かな自然や歴
史・文化資源、人材などを活用し、地域に根差した生きる力を育むた
くましい森の国教育を実践するとともに、社会総がかりで取り組む特
色ある学校づくり、信頼される学校づくりを進めます。特に、小中学
校における外国語教育やICTを活用した教育の充実を図るととも
に、児童生徒が安全・安心に学ぶことができる環境を整備するため、
小中学校体育館の耐震化や老朽化が見られる施設の改修と西小学校
体育館のあり方の検討を行って参ります。また、互いの人権が尊重さ
れる社会の実現のため、今なお残る差別の現実を踏まえ、あらゆる差
別・偏見を解消するための広がりと深まりのある人権・同和教育に取
り組みます。社会教育では、地域づくりの拠点である公民館活動の充
実や女性グループの育成、子育て学習活動、生涯スポーツ、スポーツ
イベントによる人づくり・地域づくり、健康づくりを推進し、文化関
係では、史跡河後森城跡環境整備事業や重要文化財目黒山形関係資料
の保存・修理事業に引き続き取り組むとともに、「森の国まつの」の
- 65 -
有する豊かな自然景観と薫り高い歴史文化遺産の保全・活用に努めて
参ります。
次に変革の時代に対応した行財政基盤づくりでは、地方分権時代の
到来や長引く構造不況による税収の伸び悩みにより、地方財政を取り
巻く環境は年々厳しさを増してきている状況の中で、多様な行政需要
に応えつつも、健全で効果的な行財政運営を目指していく必要がある
ため、引き続き、第5次行財政改革大綱及び推進プランに基づく各種
改革に取り組みます。本町の財政は、地方交付税や譲与税等に依存し、
この動向に大きく左右されやすい体質であるため、三位一体の改革後
は、厳しい財政運営を強いられてきましたが、行財政改革の着実な推
進により、義務的経費である人件費や、財政圧迫の主な要因であった
公債費が減尐する一方で、地方交付税が回復傾向で推移したことなど
から、一時の危機的状況と比べると財政状況は大きく改善されており
ます。今後も引き続き、行政サービスを維持していくために、重点施
策、事業計画に対応した組織機構の改革を行い、限られた財源や人材
を効果的に活用しながら、計画性と段取り、執行力を強化し、成果重
視の行財政推進に努めるとともに、これまでの行財政改革の検証と再
考による見直しを行って参ります。また、地域住民の自治機能強化や
特色ある地域づくりのため、各地域で自らが策定している地域計画の
実践と地域資源の活用を促すとともに、まちづくり委員会を中心に、
施策の検討、町民のアイディアの集約など民間活力の活用に努め、自
らの創意工夫により地域の一体的かつ自立的発展に向けた取り組み
を支援するほか、平成27年度には、町発足60周年を迎えるにあた
り、記念事業の企画準備を進めて参ります。更に、町民の理解と信頼
を高めるため、計画的な職員研修への参加により、自己啓発を強化す
るなど、役場職員の資質、問題意識と危機管理能力の向上に努め、お
もてなし、スピード感、信頼ある町民満足度の高い役場づくりを推進
するとともに、新庁舎建設に向けた整備計画の検討と公共施設の耐震
化、改修計画の策定に向けた取り組みを行って参ります。また、行政
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手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法
律と行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に
関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律が平成25
年5月に公布され、いわゆる社会保障・税番号制度への具体的な対応
を進める必要があるため、平成26年度から住民基本台帳において具
体的な対応をはじめ、事務の洗い出しや関係省令等の確認、必要な条
例改正及びシステム改修に取り組んで参る所存であります。
以上、当初予算の大要並びに町政の基本方針と重点施策を述べまし
たが、会計別予算の概要等につきましては、この後、総務課長から説
明をいたすこととしております。
どうかよろしく御審議をいただき、議決賜りますようお願い申し上
げまして、提案理由の説明を終わります。
議
長
町長の提案理由の説明が終わりました。
ここで2時40分まで休憩をします。
(休憩
議
長
14:30
~
14:40
(14:30)
再開)
休憩前に引き続き会議を開きます。
(14:40)
総務課長より、全会計にわたり総括説明を受けることにします。
眞 田 総 務 課 長
「議長」
議
「眞田総務課長」
長
眞 田 総 務 課 長
予算編成の基本的な考え方、方針につきまして、町長から説明があ
りましたので、私の方からは、資料11ページ以降の各会計別当初予
算の概要につきまして御説明申し上げます。
まず、「1全体会計の一覧」でございますが、平成26年度の一般
会計と特別会計6会計を合せた当初予算総額は47億1千710万
円で、前年度に比べ740万円、率にして0.2%の減としておりま
す。一般会計の当初予算規模は29億6千600万円で、前年度と同
額となておるところであります。備考の欄に記載のとおり、26年度
- 67 -
における国の一般会計予算の伸び率は3.5%の増、県は1.6%の
増とされております。特別会計6会計の予算規模は、17億5千11
0万円で、前年度比740万円、0.4%の減となりました。なお、
各特別会計の内容につきましては、後ほど、20ページ以降のところ
で説明させていただきます。
次に、下段の表につきましては、「一般会計及び国保会計の住民1
人及び1世帯当たりの予算額」を表にしておりますので、お目通し願
いたいと思います。次の12ページは、「一般会計予算の歳入」の状
況であります。主なものについて御説明いたします。1款の「町税」
につきましては、詳しくは次ページに「①町税の明細」を載せており
ますので、後ほど説明をさせていただきます。2款「地方譲与税」か
ら8款「地方特例交付金」につきましては、地方財政計画の伸び率等
を参考として計上しており、合計では、7千980万1千円、前年度
比130万円、1.7%の増としております。主な増減理由は、6款
地方消費税交付金を、消費税率の引上げに伴い、3千700万円と推
計し、前年度比700万円・23.3%の増とする一方、消費税率の
引上げに際して、自動車取得税の税率が引下げられるため、7款自動
車取得税交付金を400万1千円と推計し、前年度比500万円・5
5.5%の減としたことによるものであります。次に、9款が歳入全
体の54.3%を占める「地方交付税」であります。前年度と同額の
16億1千万円を計上しております。こちらにつきましても、次ペー
ジの「②地方交付税の明細」で説明をさせていただきます。11款「分
担金及び負担金」は、2千953万6千円、前年度比255万6千円、
9.5%の増であり、県営事業であります中山間地域総合整備事業費
の増により、受益者分担金が250万円の増額となっております。1
3款「国庫支出金」は、2億4千395万9千円、前年度比5千80
万円、26.3%の増であります。これは、国の平成25年度補正予
算におきまして、消費税率引上げに伴う低所得者の負担や子育て世帯
への影響を緩和する観点から、国が全額国費で措置する臨時特例給付
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金の給付が行われることになったことから、臨時福祉給付事業費補助
金2千830万円と、子育て世帯臨時特例給付金給付事業費補助金5
23万4千円を新規計上するとともに、道路改良事業費と舗装修繕、
橋梁修繕事業費の増額により、社会資本整備総合交付金1千470万
円と、防災・安全社会資本整備交付金805万円が増額となったこと
によるものでございます。14款「県支出金」は、2億1千624万
5千円で、前年度比1千833万1千円、9.3%の増としておりま
す。これは、がけ崩れ防災対策事業の実施箇所数を6ヶ所とし、前年
度より3ヶ所の増としたことに伴う砂防事業費補助金2千538万
円の増と、県知事選挙委託金497万円を新規計上する一方で、事業
完了による緊急雇用創出事業費補助金1千464万7千円の減と、参
議院議員選挙委託金570万円の減などが主な要因であります。15
款「財産収入」は、278万3千円で、前年度比220万2千円、4
4.2%の減でございます。要因は、携帯電話等エリア整備事業に係
る携帯電話事業者への移動通信用鉄塔施設貸付金215万2千円が、
前年度において、一括納付とされたことにより、減額となるものであ
ります。17款「繰入金」は、3千744万1千円で、前年度比3千
499万9千円の大幅な増としております。前年度の財政調整基金繰
入金は、最終の財源調整の結果、1千円の存置計上としておりました
が、26年度については、庁舎建設基金積立金の財源として、3千5
00万円を取り崩すことによるものであります。18款「繰越金」は、
1千600万円で、前年度比1千599万9千円の増としております
が、これは、25年度の決算見込みを勘案し、最終の財源調整として
計上したものでございます。最後の20款「町債」は、3億9千67
0万円で、総予算に占める割合は13.4%、前年度の5億2千85
9万8千円に比べますと、1億3千189万8千円、25%の減とし
ております。この町債の内訳につきましても、後の「④町債の明細」
で詳しく御説明いたします。
次に13ページ上段でございますが「①の町税の明細」についてで
- 69 -
すが、町税全体では、合計欄の2億5千590万9千円を見込んでお
ります。前年度との比較では506万円、2%の増としております。
国全体では、地方税収は回復傾向で推移すると見込まれております
が、本町においては、生産年齢人口の減尐や景気停滞等の影響を受け、
雇用情勢や地域経済情勢も大変厳しい環境下にあります。そのため、
直接税の内、町民税は、個人と法人に係る所得割の減収が見込まれ、
9千67万2千円、前年度比239万1千円、2.6%の減、固定資
産税は、土地分では、宅地に係る税負担の調整措置により、家屋分は、
新築家屋数の増により、全体で1億3千246万5千円と推計し、前
年度比197万7千円、1.5%の増、軽自動車税は、登録台数の増
により、1千176万6千円で、前年度比15万8千円、1.4%の
増としております。間接税のうち、たばこ税は、町税と県税との配分
割合が改正されましたことに伴い、町税分の配分率が13.9%増と
なったことから、前年度比531万6千円、38.9%増の1千89
9万8千円を見込んでおります。備考欄には、この直接税が、総予算
に占める割合が7.9%であるほか、町民1人当たり、1世帯当たり
の税額を記載しておりますので、お目通しいただきたいと思います。
その下の表は、
「②地方交付税」の明細でございます。左端から「普
通交付税」、それを補完する「臨時財政対策債」、「特別交付税」、「合
計」額の欄として、町の主要財源の10年度からの推移を載せており
ます。25年度の地方交付税は、国においては、地方公共団体に交付
される出口ベースで、前年度比3千921億円、2.2%の減とされ
ておりますが、本町への普通交付税の交付額は、町債償還額が減尐し
たものの、交付税への公債費算入額は増加に転じ、また、特別枠とし
て「地域の元気づくり推進費」が創設されたことなどにより、15億
8千769万1千円、前年度比228万7千円、0.1%の微減とな
ったところであります。平成25年度の臨時財政対策債は、1億70
4万3千円、前年度比452万8千円、4.1%の減で、地方交付税
と臨時財政対策債の合計額は、特別交付税の第2次分の交付額が確定
- 70 -
しておりませんが、17億9千473万4千円と推計しており、24
年度と比較すると、1千505万7千円、0.8%の減になると見込
んでいます。さて、平成26年度の地方交付税の動向でございますが、
資料に記載はしておりませんが、概略の説明をさせていただきます。
国においては、平成26年度の地方財政対策として、社会保障関係経
費の充実分等や緊急防災・減災事業のほか、地域経済の活性化に対応
する財源を含め、地方が安定的に財政運営を行うことができるよう、
一般財源の総額について、前年度の水準を相当程度上回る額を確保す
るとされております。地方交付税算定の基礎となる地方財政計画で
は、歳出の特別枠については、前年度の水準を確保されておりますが、
交付税の別枠加算は、地方税収が増収の見込みとなっている状況を踏
まえ、一部縮小されたところでございます。地方財政計画の歳入歳出
の総額は、83兆3千700億円、前年度比1兆4千546億円、1.
8%増とされておりますが、歳入では、景気の回復に伴う地方税や地
方譲与税の増収が見込まれていることから、平成26年度の地方交付
税総額は、地方公共団体に交付される出口ベースで、16兆8千85
5億円、前年度比1千769億円、1%の減とされたところでありま
す。このような見通しのなか、本町における平成26年度の普通交付
税は、資料への記載はしておりませんが、基準財政需要額では、町債
に係る償還額の減尐に連動して公債費・事業費補正算入額が約1千5
00万円減額となるほか、その他の項目については、国が示した減尐
率を参考に試算した結果、全体では、18億700万円程度、前年度
比6千500万円、3.5%の減額としております。基準財政収入額
では、地方税の増収を見込むとともに、譲与税や各種交付金等を地方
財政計画の伸び率等を参考に試算した結果、全体で約2億8千900
万円、前年度比400万円、1.6%増となったことから、本町への
普通交付税の交付見込額は、15億1千800万円程度、前年度の交
付実績より約6千900万円の減収になると推計しております。資料
に戻っていただいたらと思います。平成26年度当初予算では、財源
- 71 -
調整の結果、普通交付税計上額を、交付見込額であります15億1千
800万円に対し、15億円の計上としたところでございます。なお、
交付見込額との差額であります約1千800万円につきましては、今
後の補正予算の財源として保留している状況でございます。その右の
臨時財政対策債は、地方債計画で示された市町村分の伸び率を使用し
て、9千880万円、前年度比824万3千円、7.7%の減と推計
しております。その右の特別交付税については、25年度の交付額が
決定していないところでありますが、26年度では、新規の施策であ
る地域おこし協力隊の導入に伴い、特別交付税の算入額が1千200
万円程度増額となる見込みであることから、財源調整の結果、前年度
比1千万円・10%増の1億1千万円を計上したところであります。
次に、「③一般会計・財政調整基金の明細」でございます。左端の
区分により、前年度末現在高、年度中の積立額と取崩額、年度末現在
高と対前年度の増減額・増減率の順で記載しております。平成14年
度から平成20年度までは、財源不足により取崩しを余議なくされて
おりましたが、平成21年度から24年度では、各種行財政改革の効
果が表れるとともに、地方交付税の回復などの影響により、取崩しは
不要となっております。なお、25年度につきましても、取崩しは不
要となる見込みであります。また、25年度では、平成24年度の決
算時において、剰余金の2分の1相当額の7千300万円を積み立て
るとともに、歳出予算において、利子相当額の110万6千円を計上
したことから、合計で7千410万6千円の積み立てをする予定であ
り、平成25年度末の財政調整基金残高は6億9千127万2千円に
なる見込みであります。
次に、14ページの「④町債の明細」でございますが、こちらが本
町の一般会計に係る借入金の明細でございます。起債の種類ごとに掲
載しております。最下段にありますように、平成25年度末の残高見
込額は34億4千649万8千円となっており、平成26年度中の借
入予定額3億9千670万円を足し、償還予定額の3億7千330万
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8千円を差し引いたものが、平成26年度末の残高見込額で、34億
6千989万円となっております。平成26年度中の借入予定額の内
訳は、上から順に、全国防災事業債では、東小学校体育館耐震補強事
業分として2千440万円、防災対策事業債では、6ヶ所分のがけ崩
れ防災対策事業に3千230万円、辺地対策事業債では、町道1路線
の改良事業に1千310万円、過疎対策事業債では、ハード分として、
汚泥再生処理センター建設事業ほか14事業に1億8千810万円、
ソフト分としては、観光PR・交流促進事業ほか17事業に4千万円
の計2億2千810万円を充当しております。臨時財政対策債は9千
880万円としており、備考欄に記載のとおり、26年度に発行する
起債につきましては、全て交付税での還元がある起債となっていると
ころでございます。
15ページからは「歳出」の説明資料であります。上段の表は、一
般会計各款別の歳出予算額と構成比、前年度との比較増減の状況を載
せております。歳出に計上している主な内容につきましては、16ペ
ージの「④投資的経費明細」、そして18・19ページの「主要事業
一覧表」に記載しておりますので、お目通しいただきまして、ここで
は、人件費を除く主な増減の状況について御説明をいたします。2款
総務費は、6億9千920万3千円で構成比は23.6%、前年度比
1億2千377万1千円、21.5%の増であります。記載はありま
せんが補足いたしますと、主な増減理由は、庁舎建設基金積立金が3
千503万2千円の増、宇和島地区広域事務組合負担金は、古城園大
規模改修事業費、汚泥再生処理センター建設事業費及び熱回収施設等
建設事業費などの増により、1億832万3千円増のほか、県知事選
挙費499万1千円と、町議会議員選挙費469万5千円が増となる
一方、庁用自動車2台分の購入費562万円と、小水力発電モデル事
業費4千429万円のほか、参議院議員選挙費570万8千円を減額
したことが主な要因でございます。3款民生費は、7億6千978万
5千円で、前年度比4千960万8千円、6.9%の増としておりま
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す。主な理由は、消費税率の引上げに伴う負担軽減措置として実施す
る臨時福祉給付金給付事業費3千161万7千円と、子育て世帯臨時
特例給付金給付事業費523万4千円を新規計上するほか、介護保険
給付費の増により介護保険特別会計繰出金が318万9千円の増、重
度心身障害者医療費が、対象者数の増により524万9千円の増額が
要因であります。労働費は、1千円の存置計上となり、前年度比1千
467万8千円・皆減となっております。これは、前年度においては、
県の補助事業を活用し、緊急雇用創出事業として観光PR強化事業費
を計上しておりましたが、事業完了により皆減となったものでありま
す。農林水産業費は、2億5千625万7千円で、前年度比974万
4千円、4%の増としております。主な理由は、老朽化に伴う育苗施
設発芽室・養生室改修事業費3千396万8千円や、地域おこし協力
隊の新規導入による活動事業費1千251万5千円のほか、鳥獣被害
防止緊急捕獲等対策事業費補助金504万円と、鳥獣被害対策事業費
補助金480万円を新規に計上し、また、県営事業である中山間地域
総合整備事業について、事業費の増に伴い、負担金が750万円の増
となる一方で、事業完了により、有害獣解体処理施設整備事業費3千
847万2千円と、育苗栽培システム改修事業費1千555万8千円
が減額となったことが要因でございます。7款商工費は、5千267
万4千円で、前年度比2億424万6千円、79.5%の大幅な減で
ございます。主な理由は、松丸駅舎活用事業委託料194万4千円と、
6次産業化の推進に係る森の国物産振興キックオフ事業委託料10
0万円のほか、ふれあい交流館内に設置する観光案内所の指定管理料
453万1千円を新規計上とする一方で、虹の森公園改修事業費が1
億8千271万5千円の減とに加え、滑床観光施設、河川公園施設の
指定管理料について、協定内容に基づき、2千521万9千円の減と
したことが主な要因でございます。8款土木費は、2億8千181万
8千円で、前年度比5千501万3千円、24.3%の増でございま
ます。主な要因は、道路橋梁費では、町道葛川富岡線及び町道上目黒
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浅辺線改良事業費の増と、橋梁長寿命化修繕計画及び舗装修繕計画に
基づく、橋梁修繕・舗装修繕事業費と、葛川潜水橋の修繕事業費の新
規計上により、道路新設改良費を1千186万5千円の増、また、河
川費では、がけ崩れ防災対策事業の実施箇所数を6ヶ所とし、前年度
より3ヶ所の増としたことにより、砂防事業費を4千314万1千円
の増としたことが要因であります。9款消防費は、2千851万円で、
前年度比833万7千円、41.3%の増であります。主な理由は、
消防団第2分団第3部、目黒消防車庫の老朽化に伴う改築事業費42
1万円のほか、地域防災計画の見直しに係る地域防災計画改訂委託料
587万6千円と、防災ハザードマップ及び啓発用冊子の作成に係る
防災マップ策定委託料324万円を新規計上する一方で、事業完了に
より、ヘリポート整備事業費221万4千円と、小型動力ポンプ購入
費183万8千円を減額したことが要因でございます。10款教育費
は、2億7千626万8千円で、前年度比1千394万6千円、5.
3%の増としております。主な理由は、小中学校費では、老朽化に伴
う教育用パソコンの更新により、パソコン使用料が984万3千円の
増となったほか、東小学校体育館耐震補強事業費3千266万5千円
と、中学校体育館用トイレ建設事業費907万2千円を新規計上とす
る一方で、中学校体育館耐震補強事業費2千934万8千円と、東小
学校プールろ過装置改修事業費714万円を減額したことによるも
のでございます。12款公債費は、この後、下の②の表により御説明
いたします。
次に、中段の「①人件費の明細」についてですが、26年度におけ
る一般会計の人件費総額は5億8千885万円で、総予算の19.
9%に当ります。前年度に比べますと904万3千円、1.6%の増
となっております。議員・委員等報酬は、4千845万円で、前年度
比830万5千円・20.7%の増であります。これは、地域おこし
協力隊の新規導入と県知事選挙、町議会議員選挙、県議会議員選挙に
係る報酬の増などによるものであります。職員の給与費等は、5億4
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千40万円で、総予算の18.2%を占め、前年度比73万8千円・
0.1%の微増となっているところでございます。次に、「②公債費
(起債償還等)の明細」でございますが、公債費の総額は、4億94
5万9千円で、総予算の13.8%に当たり、この内償還元金は3千
765万9千円の減、利子は293万9千円の減となっており、元利
償還金を合わせると前年度比4千59万8千円、9%の減となってお
ります。過去の大型施設の整備をはじめ、各種建設事業の補助残には、
より有利な起債の獲得に努め、これまで特色あるまちづくりを推進し
て参りましたが、平成12年度から平成20年度までは、公債費が8
億円台で推移したことから、財政運営の硬直化や各種財政指標の悪化
を招いておりました。しかし、平成21年度からは、新規地方債発行
抑制策の効果が表れ、公債費は大幅な減尐に転じ、平成24年度から
は4億円台にまで減尐しており、各種財政指標も改善傾向で推移して
いるところであります。今後とも真に必要な建設事業の厳選や繰上償
還などにより、公債費の抑制と平準化に努めなければならないと考え
る次第でございます。
次の16ページ、上段には、「③健全化判断比率」の推移を記載し
ております。これは「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に
基づく指標であります。枠内の上段が平成19年度から平成24年度
決算による数値で、下段のカッコ書きは早期健全化基準の数値であ
り、この早期健全化基準を超えた場合には、財政健全化計画の策定が
義務付けられております。本町では、全ての指標が早期健全化基準以
下となっており、近年では、地方債残高、公債費が減尐する一方、地
方交付税や基金残高等が回復傾向にあるため、指標は改善傾向で推移
している状況でございます。
次の「④投資的経費の明細」ですが、平成26年度当初予算の投資
的経費の合計額は、下から2段目の4億4千541万2千円となり、
総予算に占める割合は15%、25年度当初予算に比べますと、1億
7千774万8千円の減額となったところでございます。増減の主な
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ものについては、先ほど歳出の項目で申し上げたとおりでございます
が、備考欄に主だった事業名と予算計上額を記載しておりますのでお
目通し願いたいと思います。
次の17ページでございます。「⑤一般会計歳入歳出の総まとめ」
の表でございます。お目通し願いたいと思います。
次の18ページから19ページまでは、26年度当初予算に計上し
ております「主要事業一覧表」であります。款、項、目毎に記載して
おりますので、お目通し願ったらと思います。
以上で一般会計の説明を終りまして、20ページからは特別会計
を、歳入、歳出の主な項目に区分して、過去7年間の決算と25年度
の決算見込み、26年度の予算計上額を表にしております。平成26
年度の歳入、歳出予算の概要を申し上げたいと思います。
まず、「①国民健康保険特別会計」の予算規模は6億1千200万
円とし、前年度比2千500万円、3.9%の減であります。国保会
計は、医療費の動向が重要な要素であり、保険給付費は25年度の決
算見込みに比べ256万1千円の減と推計しております。老人保健等
拠出金は25年度の決算見込みと同額程度の7千313万4千円を
計上し、保険税は平成25年度決算見込みに比べ385万9千円の減
と推計しております。今後とも、特定健診の受診率の向上対策や、予
防活動の充実によりまして、町民の健康増進と医療費の抑制を図り、
健全財政を維持することが重要であると考えております。
「②中央診療所特別会計」の当初予算規模は、2億8千700万円
で、前年度比400万円、1.4%の増であります。地域医療を取り
巻く環境は厳しさを増しているところでありますが、医師確保対策に
つきましては、最重要課題として、引き続き積極的に取り組むととも
に、住民に親しまれ、信頼される地域医療機関として、患者のニ-ズ
に対応した親切、適正な医療サ-ビスの提供と、関係機関との連携に
よる、予防からリハビリまでの包括医療の推進ほか、健全経営に努め
ることが重要であると考えております。
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次に「③簡易水道特別会計」の予算規模は8千600万円で、前年
度比200万円、2.3%の減でございます。本会計については、事
業収入をもって全ての支出を賄える実質的な独立採算でありますが、
平成18年度から平成20年度の3か年で実施いたしました目黒簡
易水道基幹改良事業に係る起債の元金償還が平成22年度から開始
されたことに加え、人口減尐や景気後退等の影響により、個人・事業
所ともに水道使用料が減尐傾向で推移するなど、経営環境は悪化して
おり、25年度の実質収支は262万円の見込みで、単年度収支は6
0万6千円の赤字になると推計をしております。今後においても、簡
易水道事業経営健全化計画の確実な執行などにより、経営改善に努め
ることとしております。
次に、21ページ上段の「④住宅新築資金等貸付事業特別会計」の
予算規模は、860万円で、前年度比140万円、14.0%の減で
あります。当会計は、平成24年度末の2千448万3千円の赤字額
が、25年度の決算では、2千793万7千円に膨らむ見込みであり、
非常に厳しい状況となっております。赤字額の解消は、未収金を回収
する以外に方法がありませんので、法的な措置も踏まえ、積極的な対
策に取り組むことが重要であると考えております。
次に、「⑥介護保険特別会計」でありますが、当初予算の規模は6
億9千300万円で、前年度比1千500万円、2.2%の増であり
ます。主な要因は、過去の実績や介護対象者の増など、今後の見通し
を考慮し、保険給付費の伸び率を、基本的に25年度決算見込額に対
して、6.6%増としたことによるものであります。26年度の保険
給付費は6億5千17万6千円で、25年度の決算見込に対し、3千
997万7千円の増と予測をしております。歳入の財源内訳は、国・
県支出金が2億8千475万1千円で25年度の決算見込みに対し
817万1千円の増、支払基金交付金は1億8千877万円で1千3
7万6千円の増、保険料は、1億574万5千円を見込み、平成25
年度決算見込みに対し1千473万6千円の増としているところで
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あります。
次に「⑦後期期高齢者医療保険事業特別会計」の予算規模は6千4
50万円で、前年度比200万円、3.2%の増としております。歳
入は、保険料2千917万8千円、一般会計からの繰入金3千119
万1千円などで構成され、歳出では広域連合への納付金5千853万
4千円が主な内容となっております。増額の主な要因は、耐用年数の
経過及び法改正等に対応するため、後期高齢医療システムを5年リー
スにより導入することとしており、その使用料を予算計上したことな
どによるものであります。
以上、長くなりましたが、平成26年度一般会計並びに特別会計当
初予算の概要説明とさせて戴きます。
議
長
総務課長の総括説明が終りました。
以上で、本日の議事日程は全て終了しました。
本日はこれで散会します。
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(15:16)