耐震化相談Q&A(目 次)

耐震化相談Q&A(目
*
次)
地震や耐震に関すること
1.木造の家は地震に弱いの?
2.山形県では地震発生確率が高いのでしょうか?
3.想定されている地震が発生すると我が家はどのくらいの震度になるか?
4.地震の規模で大・中の表現を使う場合があるがどういう規模のものか?
5.地震の規模と建物の被害程度との関係はどうなのか?
6.大きな地震が来なければ補強は不要だ。なぜ、耐震化が必要なのか?
7.地震により危険性が高い建物はどのようなものか?
8.宮城県で発生した地震の時も大丈夫だったけど?
9.耐震性は木造より鉄骨造などの工法によって決まるのでしょうか?
10.阪神淡路大震災では建物の倒壊が原因でどのくらいの方が亡くなられたのか?
11.阪神淡路大震災後「筋かい」
、「耐力壁」と言う言葉を聞くがどういうものか?
12.阪神淡路大震災では新耐震基準で設計されたものも被害が出たと聞いたが?
13.わが家のブロック塀は古いが補強方法は?
14.なぜ、昭和56年以前の建物が危ないのか?
15.どういう木造住宅が地震に弱いのか?
16.今すぐできる地震対策を教えて。
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耐震診断に関すること
1.耐震診断とはどんなことをするのか?
2.県などで実施している無料耐震診断とは?
3.無料耐震診断はどこに申し込むのか?
4.専門家に有料で正式な耐震診断をお願いするにはどうしたらよいか?
5.古い家で図面がないが診断を受けることはできるか?
6.診断費用はどの位かかるのか?
7.診断基準は何ですか?
8.耐震診断について補助制度はないのか?
9.診断結果の評価はどう考えればよいのか?
10.「木造耐震診断士」とは?
11.無料で診断する民間業者があるが問題ないか?
12.家が建っている地盤が良くないが診断結果に影響するのか?
13.古い家なので診断するまでもないと思うがどうか?
14.どんな構造の住宅でも診断できるか?
15.木造住宅の一部が鉄骨(鉄筋コンクリート造)だが診断対象となるか?
16.1981年(昭和56年)以前の住宅は耐震診断を受けた方が良いのか?
17.診断の結果、評点が「1.0」以上になったが我が家は震度いくつまで耐えられるのか?
18.以前、無料診断で診てもらったのと別に設計士に診断してもらったのとどっちが正しい?
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耐震改修・補強に関すること
1.補強計画とはどのようなものか?
2.設計や工事を誰に頼んだら良いか?
3.工事をする業者は特別な資格が必要か?
4.どうすれば安全な住宅になるのか?
5.総合評点が1.0以上であれば大規模地震が起きても大丈夫か?
6.補強工事の方法にはどのようなものかあるのか?
7.補強工事の期間はどのくらいか?引っ越しは必要か?
8.補強工事にはどのくらい費用がかかるのか?
9.補強工事で注意することは?
10.補強工事をすると何かメリットはあるか?
11.補強工事をするのに補助制度や融資制度はあるか?
12.屋根の瓦葺きから鉄板葺きに変えたいが可能か?
13.補強をすると地震被害はなくなるのか?
14.「仕口ダンパー」とはどんなものか?
15.古い住宅だから10年もてば良いがその補強方法は?
16.予算が無いため、部分補強にしたいがその場合の補助や融資はあるのか?
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その他
1.診断の結果、建て替えを行いたいが補助や融資制度はあるか?
2.老夫婦だけなので耐震改修にお金をかけることが困難だが…。
3.「耐震ベッド」があると聞いたがどんなものか?
4.地震時の家具の固定は効果があるのか?自分でもできるのか?
5.地震保険とはどんなものか?古くても加入できるのか?
6.町内会で防災の勉強会をしたいが地震対策のパンフレットはもらえるか?
7.県内の自治体ではどんな取組をしているのか?
8.雪国独自の耐震化は考えているのか?
9.家の後ろが、がけ地になっており地震が起きたら心配だが対策は?
10.耐震診断の結果が悪い場合は、住宅はそのままにして息子と同居したいと考えているが…。
11.最近、テレビ等で「緊急地震速報」という言葉を聞くがどんなものなのか?
地震や耐震に関すること
1.木造の家は地震に弱いの?
[1-A]
木造だから地震に弱いということはありません。
阪神淡路大震災や新潟中越・能登半島沖地震による被害に木造住宅が多かったのは事実
ですが、被害のあった建物はいずれも古く、現在の基準に合っていない建物で、新基準で
建てられた住宅等は大きな被害を受けておりません。
したがって、新しく建てる場合や古い家でも耐震補強により新基準に合うように改修す
れば、想定されている地震がきても倒壊することはないと考えられます。
2.山形県では地震発生確率が高いのでしょうか?
[2-A]
国の地震調査会の報告によれば、県内の断層帯による地震発生確率は一番確率が高いのが
山形盆地断層帯(北部)でここ 30 年以内にM7.3 クラスで 0~8%です。
数値的に隣の宮城県沖地震と比較すると確率が低いように思われますが、宮城県は海溝型
の地震で30年程度の周期で地震が発生しているためで、断層帯の場合は千年~三千年の周
期で地震が発生しているため低く算出されています。しかし、阪神淡路大地震も発生確率が
8%でしたし、山形断層帯の発生確率は全国でも高いと言われています。
3.想定されている地震が発生するとわが家はどの位の震度に
なるの?
[3-A]
あなたのお住まいの地域は(山形盆地断層帯:庄内平野東縁断層帯:長井盆地西縁断層帯)
を震源とする地震の影響を受けるので、(震度
)になるようです。詳しく知りたい場
合には震度マップがありますので役所にて閲覧できます。
4.地震の規模で大・中・小の表現を使う場合があるようだが
どういう規模のものか?
[4-A]
地震規模の大・中・小の定義は定かではないが、一般的な使い方として震度階で「6程度」
以上を大地震、「5弱程度」を中地震に区分できると考えられますが、
建物が存在中に一度遭遇するかどうか極めて希な地震を大地震と考えられている。
また、地震の大きさではM(マグニチュード)7以上を大地震、M5~7を中地震と区分
れているようです。
5.地震の規模と建物の被害程度との関係はどうなのか。
[5-A]
気象庁の資料によれば、観測された「震度」と実際に発生する現象や被害との対応表
が発表されている。(下記の表参照)
震度
5弱
屋内状況
吊り物が激しく揺れ、
木造建物の被害程度
耐震性の低い住宅は壁や柱が破損するものがある。
棚から物が落ちる
5強
棚から多く落ちる。
テレビ、タンスが移動
耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり
傾くものがある。
し転倒することがある
6弱
6強
7
家具が転倒し、ドアが
耐震性の低い住宅では倒壊するものがある。耐震性
開かなくなる
が高い住宅でも壁や柱が破損するものもある。
固定していない家具
耐震性の低い住宅では倒壊するものが多くあり、
のほとんどが転倒。
耐震性が高い住宅でも壁や柱がかなり破損するも
戸が外れて飛ぶ
のもある。
人間は自分の意志で
耐震性の高い建物でも傾いたり、大きく破壊するも
行動不可。家具は移動
のもある。
し飛ぶもの有り
しかし、最近の大地震の被害状況から実際の建物被害にかい離が生じている。
平成16年の新潟中越地震では最大震度7を観測したが、被害程度は「6弱」程度だっ
た。建物に入ってくる地震エネルギーは個々の条件によって異なるので一概にいえない
が、最近の大地震の被害状況から新耐震基準(昭和56年以降建設)で建築された住
宅の被害は一部を除いて軽微のようです。
6.大きな地震が来なければ補強は不要だ。どうして 「すまい」
を耐震化するのか?
[6-A]
阪神・淡路大震災や新潟中越沖地震では多くの木造家屋が倒壊し、多くの尊い命を失ってい
ます。その多くは、家屋の倒壊までに逃げ遅れたことがあります。近年の地震発生状況から、大
地震は、いつどこで起きても不思議ではない状況と言われています。
生活をおくる上で長い時間を過ごすのが 「すまい」 です。 すまいの耐震性を確保することは、
人命や財産を守り、 避難生活等の大変さを再び経験しないための第一歩となります。
7.地震により危険性が高い建物はどのようなものか?
[7-A]
①
建築年度が昭和56年より古くなる建物ほど耐震性が低く、劣化も進んでいると思
われ地震により倒壊する危険性が高くなります。
②
①の中でも、地盤が弱い土地の場合や屋根が重い瓦葺きである場合は倒壊する危険
性がもっと高くなります。
8.宮城県で発生した地震の時も大丈夫だったけど?
[8-A]
昭和53年に起きた宮城県沖地震では、県内の震度は新庄で「5」、他は「4」でした。
また、平成15年の宮城県北部地震では村山で震度「4」を計測しています。県内で想定
されている地震は、断層帯による直下型の地震で阪神淡路・新潟中越地震のような地震が
考えられており、震度階でいうと「6強から7」の所もあり県内では経験したことのない
大地震となります。先ずは、昭和56年以前の住宅でしたら耐震診断をして自分の家の耐
震性を確認しましょう。
9.耐震性は木造や鉄骨などの工法によって決まるのでしょうか?
[9-A]
住宅の工法が鉄筋・鉄骨だから大丈夫、木造だから危険ということではありません。地
震に対する耐震性は工法による違いではなく、設計と造り方の問題です。木造住宅でも地
震に強い家を造ることはでき、耐震補強をすることで木造住宅でも地震に強い家に造り替
えることができます。鉄筋コンクリートでも鉄骨でも、地震に強いように造らなければ耐
震性は強くなりません。鉄筋コンクリート住宅や鉄骨でも木造住宅と同様に耐震診断法が
確立されています。特に耐震基準改正(1981 年)以前の建築の場合は、専門家の耐震診断
を受けることをおすすめします。
10.阪神淡路大震災では建物の倒壊が原因でどのくらいの方が
亡くなられましたか?
[10-A]
阪神・淡路大震災のときに約 6,500 人の方が命を落とされています。そのうち、地震の
直接的被害で亡くなられた方は約 5,500 人です。その中で、建物の倒壊によって亡くなら
れた方は約 88%、地震による火災で焼死された方は約 10%です。焼死された方は、倒壊
した建物の下敷きになって逃げられなかった方がほとんどと考えられますので地震の直
接的被害で亡くなられた 5,500 人のほとんどの方が建物の倒壊が原因で亡くなられてい
ます。
11.阪神大震災の後「筋かい」「耐力壁」と言う言葉を耳にし
ますがどういうものなのか教えてください。
[11-A]
「筋かい」とは、地震や風による横の力に抵抗するために,柱と柱の間に対角に
入れた斜め材のことをいいます。これを入れることにより地震などの横の力で建物
が変形することを
防ぎます。「耐力壁」とは、間仕切り用の壁と区別されてい
るもので筋かいの入った壁や、構造用合板を張った壁のことをいいます。
12.神戸の震災では今の耐震設計法で設計された建物でも被害が
あったと聞いています。 家の改築を考えていますが心配です。
[12-A]
確かに現在の耐震設計法で設計され建築された建物でも壁の偏った配置によるバランスの
悪いもの等に被害が出ました。その結果を受けて平成12年に一部基準を改正しています。
また,接合部の耐力が小さいためそこに被害が出ていると聞いています。しかし,概ね補修,
または小規模の改修工事で再使用が可能になる程度の損傷だったようです。新潟中越地震でも
新耐震で建てた住宅の被害は少なかったようです。
13.私の家の古い塀がブロックになっており地震のとき崩れはし
ないかと心配です。補強方法を教えてください。
[13-A]
既存のブロック塀なのでどうなっているかわかりませんが,鉄筋が入っているか,基礎はど
うなっているのか控え壁があるのかなど現物を見ないと判断できません。
一度、施工した工務店か専門家に診てもらいましょう。
14.なぜ、 昭和56年以前に建てた建物が危ないといわれるのか?
教えてください。
[14-A]
現在の耐震基準は昭和56年に、それまでの地震被害状況をもとに、地震に抵抗する耐力
壁の必要量を多くするように改正されました。したがって、昭和56年以前に設計し建てら
れた建物が地震に対して抵抗する能力を持っているのかを調査する必要があります。
その耐震診断の結果,安全性が不足と判断されたものについて補強工事を行うことになり
ます。最近の大地震では昭和56年以前建築の建物に被害が多いことが検証されています。
15.大きな地震では木造住宅が被害を受けるがどういう住宅が弱いの?
[15-A]
近年の大地震では木造住宅の被害が甚大となっています。
これは、木造住宅が全て地震に弱いからではなく、地盤が弱かったり、古い基準で建築さ
れ、また、腐食などで傷んでいるため大きな地震に耐えられなくて倒壊する被害を受けてい
ます。
大きな被害をうける要因として考えられる危険な住宅とは、
①
古い住宅で現在の耐震基準を満たささず、瓦などで屋根が重い住宅。
②
地震に対抗する耐力壁が不足する住宅。
③
間口方向にほとんど壁が無く、地震に対抗する耐力壁が不均衡な住宅。
又は、車庫の上に2階がありバランスの悪い建物。
④
柱と土台や梁の接合部が釘や「かすがい」だけで施工されており金物が不足する住宅。
⑤
鉄筋コンクリートの布基礎になっていない、玉石基礎やヒビ割れのある基礎の住宅。
⑥
建築年が古く柱・土台などが腐朽していたり、白蟻被害を受けている住宅。
⑦
地盤が柔らかく弱い住宅。(液状化する地盤や沼地などを盛土造成した地盤)
以上のような住宅が考えられます。
なお、現在の耐震基準で建築された木造住宅の大地震での被害は少ないようです。
16.今住んでいる家ですぐにでもできる地震対策を教えてほしい。
[16-A]
2階建ての建物では,2階にある重いものを1階に移動する。タンス等,地震が来た時に
倒れる危険のあるものは壁に固定する。棚などの高いところには,危険なものや硬いものは
載せておかない。非常用の持ち出し品を用意しておく。消火器を備える。ポリタンクに水を
ストックしておく。その他、心がけておくことが大切です。先ずは、耐震診断を受けること
をお勧めします。
耐震診断に関すること
1.耐震診断とは、どのようなことをするのですか?
[1-A]
図面と建物を確認し、計算により耐震性を算出します。
耐震診断は、建物の地震に対する強さを計算するもので、建物が建っている土地の状況や
建物基礎、壁の量と強さ、屋根の種類、建物の老朽度などを調べます。
このため、図面を参考にしながら、建物の外回りを目視で確認するとともに、室内から床
下や天井裏を調査します。また、必要により基礎の鉄筋の有無や建物の傾斜を測定すること
もあります。
なお、通常の戸建木造住宅ですと、現地での調査にかかる時間は1~2時間程度となりま
す。一般的には、調査終了後事務所で計算と報告書の作成を行い、後日、耐震性の説明が行
われます。
2.県などで実施している無料耐震診断とは?
[2-A]
専門の建築士が住宅の内部や外部を詳細に実地調査し、専門的な観点から判断して行う診
断ではなく、建築職員が詳細な現地調査によらずに住宅所有者から住宅の現況を聴き取りな
がら図面等により判定する概略的な診断です。
したがって、診断の結果は一応の目安にはなりますが、保証するものではありません。
より、詳細な現地調査等工学的な判断を必要される場合は専門家による診断をお勧めします。
3.無料耐震診断はどこに申し込むのか?
[3-A]
各総合支庁の建築課又は山形市にある「すまい情報センター」及び山形市、鶴岡市、
酒田市、米沢市、天童市の建築課で実施していますので先ずは、電話でご相談下さい。
4.専門家に有料で正式な耐震診断を依頼するにはどうしたら
よいか?
[4-A]
社団法人山形県建築設計事務所協会で、住まい近くの会員である設計事務所を紹介して
くれます。
なお、木造住宅耐震診断事業を実施している市町村であればわずかな負担金で診断して
もらえます。
5.古い家で図面がないが診断を受けられるか?
[5-A]
建設年度が古くて図面がない場合でも耐震診断は受けられます。
ただし、一般診断法で診断する場合は図面がないため壁の中の仕様が不明のため安全側の
診断となります。
なお、詳細な診断を希望する場合は精密診断により家屋の詳細な調査を行い診断する
ことになります。
6.診断費用はどの位かかるのか ?
[6-A]
県等耐震相談の一環として行っている診断は無料ですが、通常、建築士に依頼して診断
を行う場合には、面積にもよりますが「一般診断法」で行う場合は目安として、10万
円程度、「精密診断法」で行う場合は18万円程度かかります。
なお、国の補助金を活用して事業を実施している市町村では自己負担が6千円から1万
円程度で「一般診断法」による診断が受けられます。
7.耐震診断の診断基準は何ですか ?
[7-A]
建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づき認定されている、
「木造住宅の耐震診断法」
による一般診断法及び精密診断法を診断基準としています。
8.耐震診断について補助制度はないのか ?
[8-A]
国土交通省の補助制度がありますが、市町村が事業を実施していないと補助が受けら
れませんので、市町村にお尋ねください。
なお、国の補助率は市町村が直接診断する場合は1/2、他の場合は1/3です。
(平成19年度現在:山形市・天童市・村山市・鶴岡市・真室川町・庄内町・三川町で実施)
9.診断結果の評価はどう考えればよいのか ?
[9-A]
診断の結果、「倒壊の可能性が高い・可能性がある」と判定された場合は、震度「6強
又は7」程度の地震により倒壊する危険性があるので補強が必要となりますが、補強す
る内容や工事に要する費用等を勘案して、「補強」するか「建替」するかを検討する材料
として考えられます。
また、一般診断法による診断の結果に不確定要素が含まれており最終結果として不安が
ある場合には、精密診断で再度調査・診断することも考えられます。
10.「木造住宅耐震診断士」とは ?
[10-A]
「木造住宅耐震診断士」とは、国の補助制度を活用して市町村が木造住宅の耐震診断
事業を実施する場合に使用している名称で、国家資格や特別な認定資格ではありません
が、事業を実施する場合に統一した診断ルールや診断法を使って診断するために市町村
に認定登録していただく講習会を受講した建築士の方の呼称です。
11.無料で診断する民間業者があるが問題ないか?
[11-A]
新聞の折り込み広告や訪問により「無料診断」を勧める場合があります。
その場合に注意することは、何の目的で無料で診断してくれるのか説明をしていただき、
納得がいかない場合は断りましょう。
また、診断だけでは済まず補強工事や製品の押し売りを勧めてくる業者には知り合い
の建築士に相談してみる旨を伝えて断りましょう。
12.家が建っている地盤が良くないが診断結果に影響するのか?
[12-A]
家を建てる前の土地の状況や通行する車の振動により揺れを感じるなど地盤が悪い
場合には、診断する条件が不利になり、地震に対応する強度が割り増しされます。
13.古い家なので診断するまでも無いと思うがどうか?
[13-A]
建築年次が不明で建物を支える基礎がコンクリートの布基礎などでない場合には、
診断を行っても「安全」との結果は期待できませんし、補強する場合も多くの工事を
要すると考えられますので、建替えを前提に検討することをお勧めしますが、古くても
診断により自分の家がどれだけ耐震性があるか判りますので検討されてはいかがですか。
14.どんな構造の住宅でも診断できるのか?
[14-A]
一般的な診断法により診断できる構造は、木造在来軸組構法、伝統的構法及び枠組壁
工法で建築された住宅で3階建までのものが対象となります。
丸太組やプレハブ工法の住宅は個別の対応が必要です。
15.木造住宅の一部が鉄骨(又は鉄筋コンクリート)でできて
いますが、診断対象となりますか?
[15-A]
それぞれのケースで異なります。
鉄骨(又は鉄筋コンクリート)が、どこにどの程度使われているか異なります。
詳しくは、総合支庁へ御相談ください。
16.1981年(昭和56年)以前の住宅は耐震診断を受けた
方が良いのか?
[16-A]
建築基準法で耐震基準が 1981 年(昭和 56 年)に改正され、「新耐震基準」
と言われている基準で建てられた住宅は、阪神・淡路大震災でも大きな被害は受けていな
いと言われています。
問題は、それ以前に建てられた住宅の耐震性が不安な事です。
1981 年(昭和 56 年)以前に建てられた住宅であれば一度、耐震診断を受けて確認する
方が良いでしょう。
(類似設問
P5参照)
県では、無料耐震診断を実施していますのでご相談下さい。
17.診断の結果評点が1.0以上になったが、わが家は震度い
くつまで耐えられるのか?
[17-A]
耐震診断の結果が「1.0」以上で一応安全と評価された場合は、その建物が昭和56年に
改正された新耐震基準で建てた建物と耐震性は同等と評価され、
「稀に発生する(数十年に
一度程度)地震」に対して倒壊、崩壊しない程度の耐震性があると言われています。
具体的にどの震度まで大丈夫とは言えませんが、新耐震基準で建築された木造住宅は、
これまでの阪神・淡路大震災や新潟中越沖地震など近年発生している地震規模では大きな
被害を受けていない模様です。
したがって、地盤状況によっても地震の影響は大きく異なりますし一概に言えないが震
度階で「6強~7」までは検証されているものと思われます。
なお、診断の結果「一応安全」の評価を受けても、今後の住宅の維持管理を忘れずに行
ってください。
18.以前、無料診断で住宅を診てもらったが心配だったので別
の設計士に診断してもらったら結果が違った。
どっちの診断が正しいのか?
[18-A]
以前受けた無料耐震診断の内容が判らないので何とも言えませんが、県が実施している
図面だけの耐震診断で実際の住宅の老朽度合いなどは聴き取りで行った場合と、一般診断法
の講習を受けて実際の住宅を調査した建築士による診断を行った場合では、診断の精度が異
なりますので診断結果も異なる場合もあります。
図面だけの診断は、実際の住宅が図面のとおりに建築されており、老朽度合いや地盤状況
も問題がない前提で診断するため、その診断結果は「目安」として参考にしていただくよう
にしています。
もし、他の建築士が無料診断と称して住宅の調査を行ったものであれば、実際の住宅の調
査方法や精度が異なったことにより結果が違ったものと思われますので、一度、診断報告書
を照合してもらうことをお勧めします。(耐震相談窓口:総合支庁建築課、山形県建築設計
事務所協会
他
)
耐震診断を受ける場合は、目安として行う県の無料診断の他、県や市町村が行う「耐震診
断講習会」を受講した建築士の診断をお勧めします。
耐震改修・補強に関すること
1.補強計画とはどのようなものですか?
[1-A]
どこをどのように補強するかを検討するものです。
耐震診断の結果、十分な安全性がないと判断された場合は、建替えか耐震補強工事が必要と
なります。
耐震補強工事を行う場合は、地盤・基礎・上部構造等に専門的な知識が必要です。
補強後の耐震性をどの程度にするかによって工事費も大きく変わりますし、住宅の新築に設計
図と構造計算書が必要なように、図面と計算書が必要となりますので、建築士が所有者の意向や
希望をききながら作成します。
2.設計や工事をだれに頼んだらよいかわかりません?
[2-A]
悪質なリフォーム詐欺事件がおきておりますが、山形県では県民が安心して耐震化が行える
よう環境整備に努めています。
良心的な耐震補強業務を行う設計事務所や補強施工業者について、お住まいの住所を管轄す
る総合支庁単位に紹介できる機関を紹介いたします。
耐震補強の設計や工事を依頼される時は、紹介された方を参考にすることをお勧めします。
3.工事をする業者は特別な資格が必要か?
[3-A]
耐震補強工事を行う業者に特別な資格は必要ありませんが、過去に補強工事の実績がない
と不安になります。県や業界が実施する耐震補強工事の講習会を受講して補強に関する技術
的な知識や情報を持った業者が望ましいと思います。
また、信頼できる設計事務所が設計・工事監理を行うようにすると安心して工事ができる
と思われます。
4.どうすれば安全な住宅になりますか?
[4-A]
耐震診断の総合評点が 1.0 未満の住宅は、耐震補強か建替えを行うことで安全が確保され
ますので検討して下さい。
山形県には、「山形の家づくり利子補給制度」や「住宅リフォーム資金融資制度」があり
ます。
また、一部の市町村にも融資制度がありますので、ご活用ください。
また、倒れそうな家具は金物などでしっかり止め、家族からケガ人を出さないようにしま
しょう。
5.総合評点が 1.0 以上であれば、県内の大地震がおきても大丈夫
ですか?
[5-A]
耐震診断結果の判定によれば、総合評点 1.0 以上 1.5 未満は「一応安全です」という
判定になります。ここでいう「安全」とは、あくまでも「人命」に対しての判断です。
建物に被害が出ないことを保証することではありません。
この補強工事は、建物に被害が出たとしても倒壊することによって「人命」が失われる
ことが無いような耐震性能を確保しようとするものです。(耐震診断の「Q17」参照)
総合評点の数値は、大きいほど安全性は高まりますが、工事費との関係もあ
りますので、設計者と十分に話し合い、目標を設定することが大切です。
6.耐震補強工事の方法には、どのようなものがありますか?
[6-A]
耐耐震補強工事の基本は、壁の補強です。
壁の補強には、壁の増設と既存の壁の改修があります。壁の増設は、増設した
分だけ強度が上がりますが、間取りや動線の変更、開口部の閉鎖に伴う採光・通
風の悪化が考えられ、場合によっては基礎の設置も必要なことから比較的大掛か
りな工事となります。
一方、既存の壁の改修は、これまでの壁と新しい壁の強さの差分だけの補強に
なりますが、使い勝手の変更が無く、比較的簡易に工事が行えます。
壁の補強方法には、従来からある在来工法として、筋かいの設置や構造用合板の貼り付けが
あり、両方を行えば更に強い壁となります。また、古い住宅では、筋かいの端部を金物で補強
していない場合がありますので、金物を付けるだけでも一定の耐震効果が見込めます。近年、
制震装置・制震金物、耐震ボード・鋼製耐力壁、特殊金物なども多く開発されています。
壁の補強以外には、基礎の補修や補強、屋根の軽量化、老朽箇所の改善も耐震上効果があり
ます。
また、建物の外側に強い柱を建てたり、建物の外側に地震に強い枠を取り付ける方法や、部
屋の内側に鉄骨のシェルターを組むなどの、まったく新しい耐震補強方法も実用化されていま
す。
いずれの方法も様々な長所・短所がありますので、どのような補強工法を選ぶかは、住宅を
新築するときと同様に、建築士さんとよく相談して、それぞれのお宅にあった工法を選択して
ください。判断に迷ったときは、別の建築士や大工さんなどに相談する方法もあります。
7.補強工事の期間はどのくらいか?
引っ越しは必要か?
[7-A]
補強工事が壁を増設する場合や基礎の補強が必要な場合、また、リフォームと併せて行う
場合など、補強する工事内容により工事期間が異なりますので、施工業者と詳細な打合せが
必要です。引っ越しの有無についても工事内容と工事範囲により、住まいながらの工事が可
能か相談が必要です。補強のみの場合は、居ながらの効果的な方法を検討してもらって下
さい。
8.耐震補強工事にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
[8-A]
耐震補強に要する工事費は住宅の建築年代(古さ)、規模、補強工法などによって違いま
すので一概には言えません。参考までに静岡県が調べた「H15 年度補強補助に係る工事費の概算
調査」によると、補強工事費の平均は178万円になっています。約800件の工事費を調べた
結果では,0~100万円が24.6%、100~200万円が43.6%、200~300万
円が18.9%、300~400万円が8.2%、400~500万円が2.5%、500万円
以上が2.1%となっています。こうした工事により耐震評価の評点が平均して0.44から
1.18に増加した結果になっています。
9.補強計画、補強工事を依頼するに何に気をつけたらいいでしょう?
[9-A]
悪質な訪問販売が、 すまいの点検や無料診断を名目に不安をあおり、 性急に契約を迫り
ます。 こんなときは契約を急がず、 きっぱりと断りましょう。
一概には言えませんが、診断の結果、口約束のような形で補強工事を依頼し、後で高額な
工事費用を請求されるトラブルも少なくありません。信頼のおける設計事務所や施工者に依
頼することをお勧めします。
10.補強工事をすると何かメリットはあるのか?
[10-A]
補強工事を行うことで、来るべき大地震に対する備えができて安心できるものと思います。
また、地震保険加入の割引も適用されますし、時限措置ではあるが耐震改修事業を活用す
ると所得税減税、固定資産税の減税が受けられます。
11.補強工事をするのに補助制度や融資制度はあるか?
[11-A]
国土交通省の補助制度がありますが、市町村が事業実施する必要があります。
県や市町村によっては、改修・リフォームに対して融資制度がありますので活用して下さい。
なお、県では「山形県住宅リフォーム資金融資」を行っています。
内容は、500万円以内の融資で固定金利2.5%、返済10年以内で県内の銀行が申込先
となります。
12.家は瓦葺きですが,軽い鉄板の屋根にしたいと考えていま
すが,可能でしょうか?
[12-A]
可能だと思います。
かわらざん
瓦 桟が入っていると思いますので,新しい下地やベニア板との寸法を調整して新しい下地
を作れば大丈夫です。ただし軒先の処理が少しやっかいになります。
鉄板にすると断熱を考えなければなりません。補修する場所も出てくると思います。
13.補強をすると地震による被害はなくなるのか?
[13-A]
補強工事により「一応倒壊しない」レベルまでに改修した場合の「安全」とは、
あくまでも「人命」に対しての判断です。建物に被害が出ないことを保証することではありま
せん。
したがって、この補強工事は、建物に被害が出たとしても倒壊することによって「人命」が
失われることが無いような耐震性能を確保しようとするもので、多少被害が出ても修復でき
ることは想定できます。
14.仕口ダンパーによる補強法はどんなものですか?
[14-A]
仕口ダンパーとは下の図に示すように、2 枚の鉄板の間に弾性材をサンドイッチした一辺
20cm程の三角形をしたものです。
新たな増設壁や筋交いを入れないで補強するもので、中小の地震では1~2割
程度、大地震では2~5割程度ダンパーにより地震エネルギーを吸収することで建物の揺れに
よる変形を小さくし耐震性能を確保するもので、天井裏や床下の柱・梁の仕口部分に取り付け
る。(お寺や古い伝統的構法の住宅にも活用)
15.古い住宅だから10年もてばよいがその補強方法は?
[15-A]
現在の住宅の耐震性能がどの程度あるのか確かめる必要があると思われます。
ただし、診断の結果で10年間もたせるための補強方法は困難と思われます。
何故なら、10年の間に想定された大地震が発生した場合には住宅の安全性が保証されないか
らです。
したがって、一度、耐震診断を受けてその結果により「建替え」か「改修」かを検討されては
どうでしょうか。
16.予算が無いため、評点「1.0」以上の補強ができないが部分
補強にした場合の補助や融資はあるのか?
[16-A]
現在のところ、国や市町村でも評点「1.0」未満の補強には補助や融資はありません。
そ の 他
1.診断の結果、住宅を建替えたいが補助や融資制度はあるか?
[1-A]
診断の結果、補強するには多額の工事費がかかるのでこの際、建替えすると判断
された場合の公共団体での補助・融資制度は下記のとおりです。
① 建替補助は、国土交通省の耐震改修を行ったものと見なして同じように利用でき
ますが、市町村が事業を実施する必要があります。
② 融資制度は、「耐震建替」として「山形の家づくり利子補給」が利用できます。
<2500万円以内、利子補給0.5%、35年返済>
2.老夫婦だけなので耐震改修にお金をかけるのは困難だが・・・
[2-A]
現在の住宅には将来とも老夫婦だけ又は高齢者の一人住まいで建替や家全体の
改修は経済的にも不可能と考えておられる場合は、大地震に対して不安に感じる
と思われます。
住宅全体を補強できれば理想ですが、それが無理な場合は専門家に相談して、地
震が発生し倒壊しても生命だけは確保できる方法がないか検討することも可能です。
例えば、常時いる茶の間や寝室を地震の影響が少ない部屋への移動や部分補強を
行い、倒壊から命を守ることが考えられます。また、耐震シェルター、防災グッズや
家具の転倒防止も効果的な方法です。先ずは、耐震診断を行い耐震性能を確認しましょう。
3.
「耐震ベッド」があると聞いたがどんなものか ?
[3-A]
正確には、「防災ベッド」と呼ばれているもので各メーカーが開発しているようです。
鉄骨の骨組みで作られており、5トンから10トンの荷重に耐える構造になっており、
地震で2階や屋根が崩れてきてもベッドがその重さを支えて隙間の空間を作り人命を守る
ことができると言われています。
阪神・淡路大震災や新潟中越沖地震では、高齢者が逃げ遅れて尊い命を失っています。
人命を救う防災グッズも検討の価値があると思われます。
値段は30万円~50万円程度。他にも防災グッズがあるようです。
4.地震時の家具の固定は効果があるのか ? また、自分でもできるか。
[4-A]
阪神淡路大震災では、多くの高齢者等が家屋の倒壊や家具の下敷きになり尊い人命を失い
ました。
家屋が倒壊しなければ家具をしっかり固定することで地震による転倒防止が図られ、人命
を守ることができます。
家具の転倒防止はホームセンターでも用具は購入できますが、大型のタンスやテレビ等は
素人細工では、地震時に外れてしまいます。専門業者にしっかり固定する下地づくりや用具
を選定してもらって取り付けてもらいましょう。
5.地震保険とはどんなものか。古い住宅でも加入できるのか ?
[5-A]
地震保険に加入すると、地震・噴火・津波を原因とする火災・損壊・埋没・流失によっ
て建物または家財が損害を受けた場合に損害を補償されるもので、火災保険では、地震に
よる火災など地震・噴火による損害は補償されません。
地震による倒壊、地震を原因とする火災や損壊の補償には地震保険への加入が必要とな
ります。
古い住宅でも加入でき、保険料は地域や耐震性能のランクにより異なるようです。
また、建築年や耐震性能によって10~30%の割引があるようです。
詳しくは保険会社にお尋ね下さい。
6.町内会で防災学習会を開催したいが地震対策関係の資料や
パンフレッ トはもらえるか。
[6-A]
地震に関するリーフレットやパンフレットで活用できるものは保管してある部数に限りが
ありますが提供できますので総合支庁建築課又は土木部建築住宅課(023-630-2433)にご連絡
ください。
また、県では出前耐震相談も実施していますので併せてご相談願います。
地震対策や住宅の耐震診断・耐震改修について情報の提供や相談に応じます。
希望者で家の図面を持参していただくと無料耐震診断も行いますので、是非ご利用下さい。
7.県内の自治体ではどんな取組をしているのか ?
[7-A]
県内の市町村では、
「山形県建築物耐震改修促進計画」に沿って、各市町村の耐震改修促
進計画を策定する予定です。
促進計画では、市町村の住宅の耐震化や公共施設の耐震化に関して10年後の目標を設定
して耐震化の促進を図る基本的な考えや枠組みを示します。
一部の市町村では、国土交通省の補助制度を活用して施策を展開しております。
また、35市町村が加入する「山形県住宅・建築物地震対策推進協議会」において耐震化
の促進策を検討しています。
8.雪国独自の耐震化は考えているのか ?
[8-A]
県内の想定している断層帯による地震被害想定においても、冬季に地震発生した場合の
被害が大きいことを予測しています。
これは、屋根に載る雪の荷重が地震時に与える影響が大きいことを示しています。
地震対策上の雪への対応は特別ありませんが、耐震診断では屋根の雪を加算して計算して
いますので、その診断結果に従い補強を行えば地震時の雪対策を行ったことになります。
また、屋根を軽くするための改修や屋根に雪が積もらないように対策することも耐震化に
なります。
9.家のうしろが「がけ地」になっており、地震が起きたら心配だが
対策は?
[9-A]
地震が発生して宅地が被害を受ける例が多く見受けられます。
がけ地が地震により崩れて家屋の倒壊につながるようであればその対策が必要と思われ
ます。
がけ地の崩壊対策がとれる場合は良いのですが、とれない場合は、家屋を安全な場所まで
移転する必要があると思われます。また、地震に限らず大雨による災害も心配になりますの
で専門家に相談願います。
10.耐震診断の結果が悪い場合は、住宅はそのままにして息子と同居
したいと考えているが・・・・・。
[10-A]
耐震診断の結果が評点「1.0」未満で補強が必要と判定された場合には、建替えや補強を
考えないで放置するとのお考えでしょうか。もし、自分たちは住まないで補強をしないで他の
人に「貸家」として提供することは止めましょう。
また、将来とも住まないのであれば解体除却することをお勧めします。
11.最近、テレビ等で「緊急地震速報」という言葉を聞くが
どんなものなのか?
[11-A]
緊急地震速報は地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データーを解析して
震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要振動の
到達時刻や震度を推定し、可能なかぎり素早く知らせる情報のことで、地震が発生するまでの
残り秒数や予測震度を警告するものです。この情報を利用して家庭や学校等で避難行動がとれる
ことで被害を軽減させたりすることができるといわれています。
ただし、震源地に近い所では速報が間に合わないこともあると言われており、直下型の地震で
は間に合わないことが予想されます。(能登半島沖地震の輪島市や新潟中越沖地震での柏崎市で
は間に合わなかった)
平成19年10月1日から一般向けにサービスが始まり、テレビ・ラジオでは無料で配信され
ています。
なお、パソコンや専用受信機を設置して有料で配信サービスを受けることもできるようです。